JP2018128999A - シミュレーション結果の評価装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電設備のシミュレーション結果を効率的かつ正確に評価する。
【解決手段】発電設備(1)の仮想的な動作を示すモデルデータに発電設備のシミュレーションテストにおいて用いられる複数の仮想入力パラメータを適用し、各仮想入力パラメータに対する仮想プロセス値のそれぞれを演算するシミュレーション部(211d)と、仮想プロセス値の個々に対して、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、値が小さくなるように割振りが行われた係数が設定され、所定の目標範囲に仮想プロセス値が含まれる場合には、仮想プロセス値に正の値からなる係数を乗算したスコアを算出し、所定の目標範囲に隣接して設けられた許容範囲内に仮想プロセス値が含まれる場合には負の値からなる係数を乗算したスコアを算出するスコア算出部(211c)と、算出されたスコアを基に所定の評価条件を充足するテストを抽出する評価部(211d)と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば発電設備等の運転動作について行ったシミュレーション結果の評価装置及び方法に関する。
火力発電プラントに設置されるボイラの運転にあたっては、運転条件を示す入力パラメータ、例えば投入燃料を酸化剤(空気)とともに燃焼させる各バーナについて、ボイラ火炉での運転条件を調整することが必要である。すなわち各バーナにおける燃焼用空気流量を調整するダンパーの開度、バーナノズル角度、石炭などの固体燃料の粉砕機の分級回転速度をインプット項目として入力パラメータを操作し、その入力パラメータに従ってボイラを運転させた結果のアウトプットとして各種プロセス値、例えばNOxやCOの発生量、各伝熱管のメタル温度を得ている。ボイラの燃焼調整では数10項目以上の多数のインプット項目があり、インプット項目のパラメータとプロセス値との関係は複雑な相互関係の結果として得られるので、技術者は各種プロセス値が適切な範囲内になるように個人の経験値や熟練度に基づいて入力パラメータやインプット項目の優先順位を適宜調整しながら運転条件の調整をしているが、ボイラの燃焼調整には長い時間を要するとともに、更に良好な運転条件を探すためにプロセス値の変化を監視しながら入力パラメータを変更して多数回の運転条件を試したいという要望がある。
しかし、ボイラを実運転させて多数回の運転条件を用いた試運転を行うと必然的に試運転時間が長くなることから、試運転を行える運転条件のパターン数に制約が生じる。そこで運転シミュレーションにより、試運転で実際の入力パラメータに対するプロセス値を確認するよりも短時間でより多くの運転条件を仮想的に実行することも考えられるが、その際には多数回に亘るシミュレーション結果を適切に評価することが重要になる。この点に関し、特許文献1には、基準モデル出力は複数のモデル出力の重み付けした和とすること、及びパラメータに対する評価関数値は基準モデル出力が小さいほど大きい値とすることについての記載がある(例えば特許文献1の段落0064〜0067、図3参照、請求項8)。
特許第4627553号公報
運転シミュレーションでは、テスト条件のパターン数が多数に亘る場合には多くのシミュレーション結果間の比較が必要となるので、技術者に対してシミュレーションの評価結果を把握しやすくする配慮が求められる。一方で、ボイラの運転で得られるプロセス値には、上限があるものや下限があるものなど異なる特性を有するプロセス値が混在している。従って、特許文献1のように、プロセス値の特性に関わらず単に各モデル出力に重み付けした和を導出して評価した結果、各パラメータ(シミュレーションのテスト条件)から導出される和の大小による評価となり、技術者が直感的にテスト条件のシミュレーション結果を把握しづらいという課題が残る。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の運転シミュレーションのテスト条件を用いたシミュレーション結果の比較評価を効率的かつ正確に行える技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る発電設備のシミュレーション結果の評価装置は、発電設備のシミュレーション結果の評価装置であって、発電設備の仮想的な動作を示すモデルデータを記憶するモデルデータ記憶部と、前記発電設備のシミュレーションテスト条件として用いられる複数の仮想入力パラメータの入力を受け付ける入力部と、前記モデルデータ記憶部から前記モデルデータを読み出し、前記仮想入力パラメータを前記モデルデータに適用し、各仮想入力パラメータに対する仮想プロセス値のそれぞれを演算するシミュレーション部と、前記シミュレーションテストで用いられた仮想入力パラメータに当該シミュレーションテストで得られた仮想プロセス値を関連付けたテスト結果データを記憶するテスト結果記憶部と、前記仮想プロセス値の個々に対して、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、値が小さくなるように割振りが行われた係数が設定され、所定の目標範囲に前記仮想プロセス値が含まれる場合には、前記仮想プロセス値に正の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出し、前記所定の目標範囲に隣接して設けられた許容範囲内に前記仮想プロセス値が含まれる場合には負の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出するスコア算出部と、前記算出されたスコアを基に所定の評価条件を充足するシミュレーションテスト条件を抽出する評価部と、を備えることを特徴とする。
上記発明によると、仮想プロセス値をスコアに変換してからシミュレーションテスト結果の評価を行うので、単位が異なる異種の仮想プロセス値が混在していても単位の違いに影響されずに全ての仮想プロセス値を用いた評価が行え、正確性が増す。
更に所定の目標範囲内の仮想プロセス値のスコアは正の値を、許容範囲内の仮想プロセス値のスコアは負の値となるので、テスト結果のスコアの符号を見るだけで仮想プロセス値が目標範囲にあるかの評価が行える。
さらに、各シミュレーションのテスト条件に含まれる仮想プロセス値のスコアを基にテスト条件単位の評価を行う際には、仮想プロセス値が目標範囲内に比べて許容範囲内が多いほどテスト条件単位のスコア値が負の値となる一方、目標範囲内の仮想プロセス値が許容範囲内よりも多いほどテスト条件単位のスコア値が正の大きな値となるので、テスト条件を比較する際に符号の違いだけで目標範囲内にあるものと許容範囲内にあるものとを比較が容易で、テスト条件の良否が判定でき、テスト結果を並べた際に直感的に評価が行える。
また、前記目標範囲に含まれる前記仮想プロセス値に乗算する正の係数の絶対値は、前記許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に乗算する負の係数の絶対値よりも小さくしてもよい。
これにより、目標範囲に仮想プロセス値が含まれるスコアは絶対値がより小さな正の値となる一方、許容範囲に仮想プロセス値が含まれるシミュレーションテストは絶対値がより大きな負の値となる。よって、目標範囲に含まれない仮想プロセス値がスコアに与える影響を大きくすることができるので、テスト条件の良否の比較判定をさらに容易にする。
更に前記スコア算出部は、前記許容範囲における前記目標範囲とは異なる側に隣接して設けられた非許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に対して、前記許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に対して乗算する負の係数の絶対値よりも更に大きな絶対値を有する負の係数を乗算したスコアを算出してもよい。
これにより、目標範囲外となる仮想プロセス値のうち、目標範囲からの乖離が大きいほどスコアに与える影響を大きくすることができるので、テスト条件が否とする判定を容易にする。
また、前記評価部は、前記算出されたスコアの合計値、当該テスト結果データに含まれるスコアの最小値、正と負の係数を乗算して算出したスコアの合計値、及び当該テスト結果データに含まれるスコア同士の偏差の少なくとも一つに基づいて当該シミュレーションテストの結果の良否を評価してもよい。
これにより、評価基準の設定に際しての自由度を確保することができる。例えば、あるテストにおける最も好ましくない仮想プロセス値に注目した評価や、目標範囲外の仮想プロセス値に注目した評価、また各仮想プロセス値がまんべんなく良好であるかに注目した評価が行える。
更に上記課題を達成するために、本発明はシミュレーション結果の評価装置が実行するシミュレーション結果の評価方法であって、シミュレーション結果の評価装置が実行するシミュレーション結果の評価方法であって、発電設備の仮想的な動作を示すモデルデータに、前記発電設備のシミュレーションテストにおいて用いられる複数の仮想入力パラメータを適用し、各仮想入力パラメータに対する仮想プロセス値のそれぞれを演算するステップと、前記シミュレーションテストで用いられた仮想入力パラメータに当該シミュレーションテストで得られた仮想プロセス値を関連付けたテスト結果データを記憶するステップと、前記仮想プロセス値の個々に対して、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、値が小さくなるように割振りが行われた係数が設定され、所定の目標範囲に前記仮想プロセス値が含まれる場合には、前記仮想プロセス値に正の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出し、前記所定の目標範囲に隣接して設けられた許容範囲内に前記仮想プロセス値が含まれる場合には負の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出するステップと、前記算出されたスコアを基に所定の評価条件を充足するテストを抽出するステップと、を含むことを特徴とする。
上記発明によると、仮想プロセス値をスコアに変換してから評価を行うので、単位が異なる異種の仮想プロセス値が混在していても単位の違いに影響されずに全ての仮想プロセス値を用いた評価が行え、正確性が増す。
更に所定の目標範囲内の仮想プロセス値のスコアは正の値を、許容範囲内の仮想プロセス値のスコアは負の値となるので、テスト結果のスコアの符号を見るだけで仮想プロセス値が目標範囲にあるかの評価が行える。
さらに、各テスト条件に含まれる仮想プロセス値のスコアを基にテスト条件単位の評価を行う際には、許容範囲内の仮想プロセス値が多いほどテスト条件単位のスコア値が負の値となる一方、目標範囲内の仮想プロセス値が多いほどテスト条件単位のスコア値が正の大きな値となるので、テスト条件を比較する際に符号の違いだけで目標範囲内にあるものと許容範囲内にあるものとを比較が容易で、テスト条件の良否が判定でき、テスト結果を並べた際に直感的に評価が行える。
本発明によれば、発電設備の複数の運転シミュレーションのテスト条件を用いたシミュレーション結果の比較評価を効率的かつ正確に評価できる技術を提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
ボイラを表す概略構成図 シミュレーション結果評価装置のハードウェア構成図 シミュレーション結果評価装置の機能ブロック図 シミュレーション結果評価装置が実行する処理の流れを示すフローチャート パラメータセットの一例を示す図 最小化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データ(直線)の例を示す図 最小化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データ(曲線)の例を示す図 最大化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データ(直線)の例を示す図 最大化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データ(曲線)の例を示す図 抽出結果の出力例を示す図
以下に添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含む。以下では発電設備として火力発電所に設置されたボイラを例に挙げて説明するが発電設備はボイラに限定されず、その他の発電設備を制御対象としてもよい。
図1は、ボイラ1を表す概略構成図である。
本実施形態のボイラ1は、固体燃料を燃焼させるものとして、石炭を粉砕した微粉炭を微粉燃料(固体燃料)として用い、この微粉炭を火炉の燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して蒸気を生成することが可能な石炭焚きボイラである。
ボイラ1は、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、例えば四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11は、壁面が、蒸発管(伝熱管)と蒸発管を接続するフィンとで構成され、給水や蒸気と熱交換することにより火炉壁の温度上昇を抑制している。具体的には、火炉11の側壁面には、複数の蒸発管が例えば鉛直方向に沿って配置され、水平方向に並んで配置されている。フィンは、蒸発管と蒸発管との間を閉塞している。火炉11は、炉底に傾斜面62が設けられており、傾斜面62に炉底蒸発管70が設けられて底面となる。
燃焼装置12は、この火炉11を構成する火炉壁の鉛直下部側に設けられている。本実施形態では、この燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。例えば、この燃焼バーナ(バーナ)21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って均等間隔で複数配設されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
この各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して粉砕機(微粉炭機/ミル)31,32,33,34,35に連結されている。石炭が図示しない搬送系統で搬送されて、この粉砕機31,32,33,34,35に投入されると、ここで所定の微粉の大きさに粉砕され、搬送用空気(1次空気)とともに微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に粉砕された石炭(微粉炭)を供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37bの一端部が連結されて、他端部は空気を供給する空気ダクト37aに連結点37dにおいて連結される。
また、火炉11の鉛直方向上方には煙道13が連結されており、この煙道13に蒸気を生成するための複数の熱交換器(41,42,43,44,45,46,47)が配置されている。そのため、燃焼バーナ21,22,23,24,25が火炉11内に微粉炭燃料と燃焼用空気との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスを生成されて煙道13に流れる。そして、燃焼ガスにより火炉壁及び熱交換器(41〜47)を流れる給水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成され、生成された過熱蒸気を供給して図示しない蒸気タービンを回転駆動させ、蒸気タービンの回転軸に連結した図示しない発電機を回転駆動して発電を行うことができる。また、この煙道13は、排ガス通路48が連結され、燃焼ガスの浄化を行うための脱硝装置50、送風機38から空気ダクト37aへ送気する空気と排ガス通路48を送気する排ガスとの間で熱交換を行うエアヒータ49、煤塵処理装置51、誘引送風機52などが設けられ、下流端部に煙突53が設けられている。
本実施形態の火炉11は、微粉炭の搬送用空気(1次空気)及び風箱36から火炉11に投入される燃焼用空気(2次空気)による燃料過剰燃焼後、新たに燃焼用空気(アフタエア)を投入して燃料希薄燃焼を行わせる、所謂2段燃焼方式の火炉である。そのため、火炉11にはアフタエアポート39が備えられ、アフタエアポート39に空気ダクト37cの一端部が連結され、他端部は連結点37dにおいて空気を供給する空気ダクト37aに連結される。
送風機38から空気ダクト37aに送気された空気は、エアヒータ49で燃焼ガスと熱交換により温められ、連結点37dにおいて空気ダクト37bを経由して風箱36へ導かれる2次空気と、空気ダクト37cを経由してアフタエアポート39へと導かれるアフタエアとに分岐する。
図2は、ボイラ1の仮想的な運転動作をシミュレーションし、その結果を評価するシミュレーション結果評価装置210のハードウェア構成図である。シミュレーション結果評価装置210は、CPU(Central Processing Unit)211、RAM(Random Access Memory)212、ROM(Read Only Memory)213、HDD214(Hard Disk Drive)、及び入出力インターフェース(I/F)215を含み、これらがバス216を介して互いに接続されて構成される。入出力インターフェース(I/F)215にはキーボード等の入力装置217及びディスプレイやプリンタ等の出力装置218がそれぞれ接続される。なお、シミュレーション結果評価装置210のハードウェア構成は上記に限定されず、制御回路と記憶装置との組み合わせにより構成されてもよい。
図3は、シミュレーション結果評価装置210の機能ブロック図である。シミュレーション結果評価装置210は、入力部211a、シミュレーション部211b、スコア算出部211c、評価部211d、及び出力制御部211eを含む。これらの各構成要素は、ROM213やHDD214に予め格納された各機能を実現するソフトウェアをCPU211が読み出してRAM212にロードして実行することで、ソフトウェアとハードウェアとが協働して構成されてもよいし、各機能を実現する制御回路により構成されてもよい。更にシミュレーション結果評価装置210は、仮想入力パラメータ記憶領域241a、仮想プロセス値記憶領域241b、及びスコア記憶領域241cを含み、仮想入力パラメータ、仮想プロセス値及びスコアを関係付けて記憶するテスト結果記憶部241g、モデルデータ記憶部241d、スコア換算データ記憶部241e、及び評価条件データ記憶部241fを含む。これらはRAM212、ROM213、及びHDD214等の記憶装置の一部領域に構成されてもよい。
図4から図5を参照してシミュレーション結果評価装置210が実行する処理内容について説明する。図4は、シミュレーション結果評価装置210が実行する処理の流れを示すフローチャートである。図5はパラメータセットの一例を示す図である。
まず入力部211aがシミュレーションテスト(以下「テスト」と略記する)に用いる仮想入力パラメータの入力を受け付ける(S101)。以下、一つのテストに用いられる複数の仮想入力パラメータを総称して「パラメータセット」と称する。仮想入力パラメータとして、例えば燃焼用空気(2次空気)の供給流量、バーナノズル角度、燃料供給設備の稼働台数(微粉炭燃料供給流量)、アフタエアポート開度(アフタエア供給流量)を用いてもよい。また仮想プロセス値データとして、例えば環境負荷量(NOx、COの濃度)、設備効率、部品温度、蒸気温度、伝熱メタル温度等を用いてもよい。
図5の例では、「テスト1」において操作端A,B,C,Dの其々に対して仮想入力パラメータ(p11、p21、p31、p41)からなるパラメータセット1を設定する。同様にテスト2では(p12、p22、p32、p42)、テスト3では(p13、p23、p33、p43)が設定される。シミュレーション結果評価装置210は、入力装置217を介してM個のパラメータセットの入力を受け付ける。入力部211aは、入力を受け付けたパラメータセットを仮想入力パラメータ記憶領域241aに記憶させる。
シミュレーション部211bは、テスト番号iに初期値1を入力し(S102)、テスト番号iのパラメータセットi(p1i、p2i、p3i、p4i)を読み込む(S103)。
モデルデータ記憶部241dには、プロセス値の種類に応じて決定されたモデルデータが、プロセス値の種類数と同数、記憶されている。例えばボイラ1の実際の運転によりプロセス値A、プロセス値B、プロセス値C、・・・、プロセス値Nを含むN個のプロセス値が得られるとする。この場合、モデルデータ記憶部241dには、プロセス値Aの算出に用いるためのモデルデータfA(x1,x2,x3,x4)が記憶される。同様に、プロセス値B、プロセス値C、・・・、プロセス値Nの算出に用いるためのモデルデータfB(x1,x2,x3,x4)、fC(x1,x2,x3,x4)、・・・、fN(x1,x2,x3,x4)が記憶される。
シミュレーション部211bはパラメータセットi(p1i、p2i、p3i、p4i)を各モデルデータに適用し、下式(1)によりテスト番号iの各仮想プロセス値を算出する(S104)。
シミュレーション部211bは算出した仮想プロセス値Ai、Bi、Ci、・・・、Niを仮想プロセス値記憶領域241bに記憶する(S105)。
スコア算出部211cは、スコア換算データ記憶部241eから各プロセス値の種類に対して予め設定されたスコア換算データを読み出すと共に、仮想プロセス値記憶領域241bに記憶されたテストiの各仮想プロセス値のスコアを算出する(S106)。
ここで、各仮想プロセス値は、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、スコア付けの値が小さくなるものとし、各プロセス値の特性には、例えばプロセス値が小さいほどスコア付けが増加するものや、プロセス値が大きいほどほどスコア付けが増加するものが存在する。そこで、プロセス値の特性に応じて、上限値や下限値を設定する。
図6及び図7はスコア換算データの一例を示す図である。図6A及び図6Bは、最小化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データであって、図6Aはスコア換算線が直線で定義され、図6Bはスコア換算線が曲線で定義された例を示す。
図6A、図6Bでは目標値とそれよりも大きい値からなる上限値が設定される。目標値よりも小さい範囲は目標範囲とし正の値からなる係数を割振る。目標値から上限値までの範囲は許容範囲とし負の値からなる係数を割振る。図6A、図6Bの縦軸のスコアは、鎖線より紙面上方向が正の値、鎖線より紙面下方向が負の値となる。許容範囲の係数の絶対値は、目標範囲の絶対値よりも大きい値とする。すなわち、許容範囲のスコア換算線の勾配は、目標範囲のスコア換算線の勾配よりも大きく設定される。
上限値よりも更に大きい範囲は非許容範囲とし、許容範囲の係数の絶対値よりも更に大きな絶対値を有する負の値からなる係数を割振る。すなわち、非許容範囲のスコア換算線の勾配は、許容範囲のスコア換算線の勾配よりも大きく設定される。
図7A及び図7Bは、最大化を目的とするプロセス値に対して定義されたスコア換算データであり、下限値とそれよりも大きい値からなる目標値とが設定される。目標値よりも大きい範囲は目標範囲とし正の値からなる係数を割振る。目標値から下限値までの範囲は許容範囲とし負の値からなる係数を割振る。図7A、図7Bの縦軸のスコアは、鎖線より紙面上方向が正の値、鎖線より紙面下方向が負の値となる。許容範囲の係数の絶対値は、目標範囲の係数の絶対値よりも大きい値とする。すなわち、許容範囲のスコア換算線の勾配は、目標範囲のスコア換算線の勾配よりも大きく設定される。
下限値よりも小さい範囲は非許容範囲とし、許容範囲の係数の絶対値よりも更に大きな絶対値を有する負の値からなる係数を割振る。すなわち、非許容範囲のスコア換算線の勾配は、許容範囲のスコア換算線の勾配よりも大きく設定される。
スコア算出部211cは、各仮想プロセス値について、例えば図6A、図6Bのように目標値とそれよりも大きい値からなる上限値が設定されるものは、下式(2)を用いて、図7A及び図7Bのように下限値とそれよりも大きい値からなる目標値とが設定されるものは、下式(3)を用いて各仮想プロセス値のスコアを算出する(S106)。
SAi=CAi×(上限値―仮想プロセス値)・・・(2)
SAi=CAi×(仮想プロセス値−下限値)・・・(3)
但し、
SAi:テスト番号iの仮想プロセス値Aiのスコア
CAi:仮想プロセス値Aiに割り振られた係数
スコア算出部211cは、算出したスコアをスコア記憶領域241cに書き込む。
スコア算出部211cは、テストiについてプラススコアの合計値、マイナススコアの合計値、全スコアの合計値の集計を行い、スコア記憶領域241cに書き込む(S107)。
入力部211aはテスト番号iがステップS101で読み込んだパラメータセットの数Mと同数であるかを判定し、否定であれば(S108/no)、iをインクリメントして(S109)次のテスト番号i+1のパラメータセットの読み込みを行う(S103)。
テスト番号iがステップS101で読み込んだパラメータセットの数Mと同数であれば(S108/yes)、評価部211dは、評価条件データ記憶部241fから評価条件を読み出すとともに、スコア記憶領域241cに記憶された全テストのスコアを照合し、所定の要件を満たしたテストのパラメータセットを抽出し(S110)、後述する評価条件のもとで優先順位を付けて出力する(S111)。なお、パラメータセットの数Mが少なくテスト番号が多くない場合などで、出力一覧を見て各スコアの判断が可能な場合には、優先順位は必ずしも付けずに出力しても良い。なお、評価条件により優先順位の付け方が異なってもよい。
評価条件は単数の条件、例えば合計スコアが高い順に少なくとも一つ以上のテストを選択することを条件としてもよいし、複数の条件を組み合わせて用いてもよい。下記に評価条件例を示す。
第1条件:合計スコアが最高点のテストであること
第2条件:マイナススコアの合計値が最大(マイナス合計値の絶対値が最小)であるテストであること、もしくはマイナススコアとなるプロセス値が存在しないテストであること
第3条件:一つのテストに含まれるスコア同士の偏差が最も小さいテストであること
その他の評価条件として、マイナススコアの合計値が所定のマイナス値より大きな値(マイナス合計値の絶対値が所定のマイナス値の絶対値より小さい値)であるテストであることや、各テスト結果データにおけるスコアの最小値が最も大きい(スコアの最小値がマイナススコアの場合は絶対値が最も小さい)ことを用いてもよい。
評価部211dは、所定の条件を満たすテストを抽出し(S110)、出力制御部211eが優先順位を付けて出力装置218に出力する(S111)。図8は抽出結果の出力例を示す図である。
図8では評価部211dが抽出した各テストのスコアを並べたスコアリストを出力制御部211eが生成してディスプレイなどに表示する。その際、例えば最も評価が高いテストには出力制御部211eが網掛け表示を実行する。また出力制御部211eは、各テストにおけるスコアのうち最高点、最低点を例えば反転表示する。また例えば、数値や背面の色を変更しても良く特定するものではない。図8の例では、評価部211dは、合計スコアはテスト2及びテスト3で同点なので両テストとも第1条件を満たすと判断する。次に評価部211dは第2条件としてマイナススコアの小計を参照し、テスト2のマイナススコアの小計が0、テスト3のマイナススコアの小計が−20であることから、テスト2を最適条件として選択する。なお、評価部211dは第3条件に照らしてもテスト2のスコアの偏差の方がテスト3のスコアの偏差よりも小さいので、テスト2を最適条件として選択する。
以下、本実施形態の作用・効果について説明する。一般に、複数の入力パラメータが複数のプロセス値に影響を及ぼす発電設備のシミュレーションにおいては、ある仮想入力パラメータを変更させると目標値に近づく仮想プロセス値と目標値から離れる仮想プロセス値とが生じうるので、シミュレーション結果の評価が困難であった。
この点において、本実施形態では複数の運転シミュレーションのテスト条件を用いたシミュレーション結果の比較評価にあたり、プロセス値の特性に応じたスコア換算データを用意して各仮想プロセス値を算出するので、シミュレーション結果の評価に要する技術者の負荷の低減を図ることができる。
加えて、仮想プロセス値自体は単位が異なるので、仮想プロセス値同士を比較しても良否の判定は難しいが、各仮想プロセス値の特性に応じてスコア換算をすることにより、仮想プロセス値同士の比較やテスト結果の評価がしやすくなる。また、複数のプロセス値の全てについて評価に加味でき、正確性が増す。
特にこのスコア換算に際して、仮想プロセス値の特性に応じて目標範囲及び許容範囲を設け、目標範囲のスコア算出に用いる正の値からなる係数の絶対値は、許容範囲のスコア算出に用いる負の値からなる係数の絶対値よりも小さくする。これにより、目標範囲にある仮想プロセス値は絶対値の小さい正の値からなるスコアに換算し、許容範囲にある仮想プロセス値は絶対値の大きな負の値からなるスコアに換算することができ、許容範囲にある仮想プロセス値の影響がスコア合計値やマイナススコア合計値により大きく影響を与えるように構成することができる。テスト結果が目標範囲内にあるものと許容範囲内にあるものとをスコアで比較が容易になり、テスト条件の良否が判定できるとともに、テスト結果を並べた際に直感的に評価が行える。
更に許容範囲に隣接して非許容範囲を設け、非許容範囲内のスコア算出に用いる負の値からなる係数の絶対値は、許容範囲のスコア算出に用いる負の値の絶対値よりも更に大きくする。これにより、非許容範囲内に含まれる仮想プロセス値が一つでも含まれるテスト結果は、スコア合計値やマイナススコア合計値の値がより小さく(負の値の絶対値が大きく)なり、当該テスト全体としての評価を下げることができる。このため、テスト条件の否とする判定を容易にできる。
以上より、テスト結果のスコアを、目標値を達成した場合には微プラスの得点、目標値を達成していないが許容範囲内であればマイナス、許容範囲内を超えた場合は大きくマイナスとすることで、全ての仮想プロセス値で目標値を達成する(大きくマイナスになることを避ける)という思想の基に、より好ましいテスト条件を抽出することができる。
上記実施形態は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない様々な変更態様は、本実施形態に含まれる。例えば、シミュレーションは数式モデルだけでなく、流体解析などのコンピュータシミュレーションやニューラルネットワークを用いてもよい。
また上記実施形態では、所定の要件を満たす少なくとも一つ以上のテスト条件を抽出したが、最も評価が高いテスト条件を最適条件として一つ抽出するように構成してもよい。
1:ボイラ
210:シミュレーション結果評価装置
211a:入力部
211b:シミュレーション部
211c:スコア算出部
211d:評価部
211e:出力制御部
241a:仮想入力パラメータ記憶領域
241b:仮想プロセス値記憶領域
241c:スコア記憶領域
241d:モデルデータ記憶部
241e:スコア換算データ記憶部
241f:評価条件データ記憶部
241g:テスト結果記憶部

Claims (5)

  1. 発電設備のシミュレーション結果の評価装置であって、
    発電設備の仮想的な動作を示すモデルデータを記憶するモデルデータ記憶部と、
    前記発電設備のシミュレーションテスト条件として用いられる複数の仮想入力パラメータの入力を受け付ける入力部と、
    前記モデルデータ記憶部から前記モデルデータを読み出し、前記仮想入力パラメータを前記モデルデータに適用し、各仮想入力パラメータに対する仮想プロセス値のそれぞれを演算するシミュレーション部と、
    前記シミュレーションテストで用いられた仮想入力パラメータに当該シミュレーションテストで得られた仮想プロセス値を関連付けたテスト結果データを記憶するテスト結果記憶部と、
    前記仮想プロセス値の個々に対して、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、値が小さくなるように割振りが行われた係数が設定され、所定の目標範囲に前記仮想プロセス値が含まれる場合には、前記仮想プロセス値に正の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出し、前記所定の目標範囲に隣接して設けられた許容範囲内に前記仮想プロセス値が含まれる場合には負の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出するスコア算出部と、
    前記算出されたスコアを基に所定の評価条件を充足するシミュレーションテスト条件を抽出する評価部と、
    を備えることを特徴とするシミュレーション結果の評価装置。
  2. 請求項1記載のシミュレーション結果の評価装置において、
    前記目標範囲に含まれる前記仮想プロセス値に乗算する正の係数の絶対値は、前記許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に乗算する負の係数の絶対値よりも小さい、
    ことを特徴とするシミュレーション結果の評価装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシミュレーション結果の評価装置において、
    前記スコア算出部は、前記許容範囲における前記目標範囲とは異なる側に隣接して設けられた非許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に対して、前記許容範囲に含まれる前記仮想プロセス値に対して乗算する負の係数の絶対値よりも更に大きな絶対値を有する負の係数を乗算したスコアを算出する、
    ことを特徴とするシミュレーション結果の評価装置。
  4. 請求項1に記載のシミュレーション結果の評価装置において、
    前記評価部は、前記算出されたスコアの合計値、当該テスト結果データに含まれるスコアの最小値、負の係数を乗算して算出したスコアの合計値、及び当該テスト結果データに含まれるスコア同士の偏差の少なくとも一つに基づいて当該シミュレーションテストの結果の良否を評価する、
    ことを特徴とするシミュレーション結果の評価装置。
  5. シミュレーション結果の評価装置が実行するシミュレーション結果の評価方法であって、
    発電設備の仮想的な動作を示すモデルデータに、前記発電設備のシミュレーションテストにおいて用いられる複数の仮想入力パラメータを適用し、各仮想入力パラメータに対する仮想プロセス値のそれぞれを演算するステップと、
    前記シミュレーションテストで用いられた仮想入力パラメータに当該シミュレーションテストで得られた仮想プロセス値を関連付けたテスト結果データを記憶するステップと、
    前記仮想プロセス値の個々に対して、所定の目標からの乖離が大きくなるに従い、値が小さくなるように割振りが行われた係数が設定され、所定の目標範囲に前記仮想プロセス値が含まれる場合には、前記仮想プロセス値に正の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出し、前記所定の目標範囲に隣接して設けられた許容範囲内に前記仮想プロセス値が含まれる場合には負の値からなる前記係数を乗算したスコアを算出するステップと、
    前記算出されたスコアを基に所定の評価条件を充足するテストを抽出するステップと、
    を含むことを特徴とするシミュレーション結果の評価方法。
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