JP2018128105A - 遊星歯車機構の支持構造 - Google Patents
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Abstract
Description
また、ボールベアリングにおいては潤滑油が流通可能であるため、流路にボールベアリングを配置することが可能となる。これにより、流路における潤滑油の流通を確保することが可能となり、潤滑油の流通を確保できる。
このため、流路に配置されたボールベアリングを通して、流路に潤滑油が流通する。この結果、プラネタリギヤの内部に形成された流路へ、十分に潤滑油を流通させることが可能となる。
このため、上流側開口と下流側開口とが、プラネタリキャリアの軸方向において完全に一致して対向する位置関係を有する場合と比較して、設計の自由度が高まる。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両駆動システムを搭載した車両を示す図である。本実施形態に係る車両駆動システム10を搭載した車両3は、ハイブリッド車両である。図1に示すように、車両3に搭載された車両駆動システム10は、第1駆動装置1と、第2駆動装置2と、これらの駆動装置を制御する制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)6と、PDU(パワードライブユニット)8と、バッテリ9と、を備える。
図2は、本実施形態に係る第2駆動装置2の縦断面図である。図3は、図2に示す第2駆動装置2の部分拡大図である。図2及び図3に示すように、第2駆動装置2は、車両3の各後輪RWr,LWrに駆動力を伝える出力軸10A,10Bを有し、各々、車幅方向に同軸上に配置される。これら出力軸10A,10Bは、各後輪RWr,LWrの車軸に接続される。減速機ケース11の内部には、出力軸10A,10Bを駆動する電動機2A,2Bと、電動機2A,2Bの駆動回転を減速する遊星歯車式減速機12A,12Bが、出力軸10A,10Bと同軸上に配置される。
ピストン37Aは、減速機ケース11と支持壁39と円筒状支持部間に形成された環状のシリンダ室38Aに進退自在に収容されており、シリンダ室38Aへの高圧オイルの導入によってピストン37Aを前進させ、シリンダ室38Aからオイルを排出することによってピストン37Aを後退させる。油圧ブレーキ60Aはオイルポンプに接続される。
なお、油圧ブレーキ60A及びピストン37Aの詳細については、特開2010−235051号公報を参照されたい。
一方向クラッチ50は、車両3が電動機2A,2Bの駆動力で前進走行する際に係合してリングギヤ24A,24Bの回転をロックするように構成される。より具体的には、一方向クラッチ50は、リングギヤ24A,24Bに作用するトルクの作用方向によってリングギヤ24A,24Bをロック又は切り離すように構成され、車両3が前進する際のサンギヤ21A,21Bの回転方向を正転方向とするとリングギヤ24A,24Bに逆転方向のトルクが作用する場合に、リングギヤ24A,24Bの回転をロックする。
以下の説明においては、リングギヤ24Bはリングギヤ24Aと鏡面対称の構成を有しており、プラネタリキャリア23Bはプラネタリキャリア23Aと鏡面対称の構成を有している。このため、特に言及しない限りにおいては、リングギヤ24B、プラネタリキャリア23Bの支持構造についてのみ説明し、リングギヤ24A、プラネタリキャリア23Aの支持構造については、説明を省略する。
本実施形態では、遊星歯車機構の支持構造は、車両3の車輪Wrを駆動する電動機2Bと、車両3の車輪Wrと、電動機2Bと、の動力伝達経路上に配置される遊星歯車式減速機12Bと、を備えている。
遊星歯車式減速機12Bは、サンギヤ21Bと、サンギヤ21Bに噛合するプラネタリギヤ22Bと、プラネタリギヤ22Bを支持するプラネタリキャリア23Bと、プラネタリギヤ22Bに噛合するリングギヤ24Bと、を有し、リングギヤ24Bは、ボールベアリング25Bを介してプラネタリキャリア23Bに対して回転可能に、プラネタリキャリア23Bに支持されている。
また、ボールベアリング25Bにおいてはオイルが流通可能であるため、オイル流路232B、233Bにボールベアリング25Bを配置することが可能となる。これにより、オイル流路232B、233Bにおけるオイルの流通を確保することが可能となり、潤滑油としてのオイルの流通を確保できる。
このため、オイル流路232B、233Bに配置されたボールベアリング25Bを通して、オイル流路232B、233Bにオイルが流通する。この結果、ピニオンシャフト221Bに形成されたオイル流路2211Bへ、十分にオイルを流通させることが可能となる。
これにより、開口2321Bと開口2331Bとが、プラネタリキャリア23Bの軸方向において完全に一致して対向する位置関係を有する場合と比較して、設計の自由度が高まる。
本発明の第2実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造は、第1実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造と比べて、介在物としてのワッシャ235B、245Bが、プラネタリキャリア23Bの軸方向におけるボールベアリング25Bの端面に当接している点のみが異なる。第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いて図示し、説明を省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造の各部の寸法の関係示す部分拡大図である。
本発明の第3実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造は、第1実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造と比べて、オイル流路232Bが形成されていない点、このため軸心給油ではなくボールベアリング25Bのサイドから(プラネタリキャリア23Bの軸方向から)の給油でオイルがボールベアリング25Bに流通する点のみが異なる。図7は、本発明の第3実施形態に係る遊星歯車機構の支持構造の各部の寸法の関係示す部分拡大図である。
図7に示すように、プラネタリキャリア23Bの軸方向における第2駆動装置2の中央寄り(図7の左寄り)のリングギヤ24Bの部分は、ボールベアリング25Bよりもプラネタリキャリア23Bの径方向の内側(図7における下側)へ長く延びておらず、ボールベアリング25Bのアウターレース251Bの位置で留まっている。このため、ボールベアリング25Bに対してオイルは、プラネタリキャリア23Bの軸方向であって図7に示す左から右へ向って流入する。
例えば、遊星歯車機構の構成は、本実施形態における遊星歯車式減速機12A,12Bの構成に限定されない。また、ボールベアリングをリングギヤ、プラネタリキャリアにそれぞれ固定する構成は、本実施形態における段部231B、段部241Bへのボールベアリング25Bを固定する構成に限定されない。
また、第2実施形態においては、介在物としてワッシャ235B、245Bが用いられたが、ワッシャ235B、245Bに限定されない。例えば、ワッシャ235B、245Bに代えて、スペーサ等として用いられるシム(shim)が用いられてもよい。
3…車両
12A,12B…遊星歯車式減速機(遊星歯車機構)
21B…サンギヤ
22B…プラネタリギヤ
23B…プラネタリキャリア
24B…リングギヤ
25B…ボールベアリング
221B…ピニオンシャフト
232B…オイル流路
233B…オイル流路
2321B…開口
2331B…開口
a1、a2、a3…第1最大距離
c1、c2、c3…第1最小距離
BRG O.D.…第2最大距離
BRG I.D.…第2最小距離
Wr…後輪(車輪)
Claims (5)
- 車両の車輪を駆動する駆動源と、
前記車両の車輪と、前記駆動源と、の動力伝達経路上に配置される遊星歯車機構と、を備え、
前記遊星歯車機構は、
サンギヤと、
前記サンギヤに噛合するプラネタリギヤと、
前記プラネタリギヤを支持するプラネタリキャリアと、
前記プラネタリギヤに噛合するリングギヤと、を有し、
前記リングギヤは、ボールベアリングを介して前記プラネタリキャリアに対して回転可能に、前記プラネタリキャリアに支持されている遊星歯車機構の支持構造。 - 前記ボールベアリングは、前記プラネタリギヤの回転軸へ潤滑油を流通させるための流路に配置され、前記ボールベアリングにおいて潤滑油が流通可能である請求項1に記載の遊星歯車機構の支持構造。
- 前記ボールベアリングに対向して潤滑油を前記ボールベアリングに供給する前記流路の上流側開口と、前記ボールベアリングに対向して前記ボールベアリングから潤滑油が供給される前記流路の下流側開口とは、それぞれ前記プラネタリキャリアの軸方向に平行に開口して互いに対向し合う位置関係を有する請求項2に記載の遊星歯車機構の支持構造。
- 前記ボールベアリングに対向して潤滑油を前記ボールベアリングに供給する前記流路の上流側開口と、前記ボールベアリングに対向して前記ボールベアリングから潤滑油が供給される前記流路の下流側開口とは、前記プラネタリキャリアの軸方向において、一致せずにずれた位置関係を有する請求項3に記載の遊星歯車機構の支持構造。
- 前記プラネタリキャリアの径方向において、前記プラネタリキャリアの軸心から前記上流側開口までの最大距離である第1最大距離は、前記プラネタリキャリアの軸心から前記下流側開口までの最小距離である第1最小距離よりも大きく、
前記プラネタリキャリアの径方向において、前記第1最小距離及び前記第1最大距離は、前記プラネタリキャリアの軸心から前記ボールベアリングまでの最大距離である第2最大距離よりも小さく、且つ、前記プラネタリキャリアの軸心から前記ボールベアリングまでの最小距離である第2最小距離よりも大きい請求項4に記載の遊星歯車機構の支持構造。
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Citations (4)
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