JP2018127792A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱膨張耐火材を枠や障子の熱変形に追従して熱膨張させることができる建具を提供すること。【解決手段】外倒し窓1は、窓枠2と、窓枠2内に配置された障子3とを備える。窓枠2および障子3は、これらの見込み方向において互いに対向した見付け片部214,223,314,324をそれぞれ有する。窓枠2の見付け片部214,223には、熱膨張耐火材6Bが取り付けられ、熱膨張耐火材6Bには、当該熱膨張耐火材6Bに対して発泡タイミングが異なる熱膨張耐火材6Cが重ねられている。【選択図】図2
Description
本発明は、火災時に枠体および障子間や障子同士の間を熱膨張耐火材によって閉塞する建具に関する。
従来、建具として、枠と、枠に開閉自在に取り付けられた障子とを備えたサッシが知られている(特許文献1参照)。
枠は、アルミ製の押出形材によって形成された上枠、下枠および左右の竪枠を枠組みして構成されており、障子は、アルミ製の押出形材によって形成された上框、下框、左右の竪框および複層ガラスを框組みして構成されている。
このサッシでは、各枠や各框に耐火材(熱膨張耐火材)が取り付けられており、耐火材が火災時の熱によって熱膨張することで各枠と各框との間の空間を塞ぐ構成とされている。
枠は、アルミ製の押出形材によって形成された上枠、下枠および左右の竪枠を枠組みして構成されており、障子は、アルミ製の押出形材によって形成された上框、下框、左右の竪框および複層ガラスを框組みして構成されている。
このサッシでは、各枠や各框に耐火材(熱膨張耐火材)が取り付けられており、耐火材が火災時の熱によって熱膨張することで各枠と各框との間の空間を塞ぐ構成とされている。
ところで、特許文献1に記載のサッシでは、火災時に耐火材の発泡が完了した場合には、耐火材はさらに発泡して熱膨張することができなくなる。このため、耐火材の発泡が完了した後に、枠(枠体)や障子(パネル体)に反りなどの熱変形が生じると、この熱変形に耐火材が追従することができず、枠と障子との間に隙間が形成されて防火性が低下するおそれがある。
本発明の目的は、熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、枠体と、前記枠体内に配置されたパネル体とを備えた建具であって、前記枠体および前記パネル体のうちの少なくとも一方は、見付け片部を有し、前記見付け片部には、第一熱膨張耐火材が取り付けられ、前記第一熱膨張耐火材には、当該第一熱膨張耐火材に対して熱膨張タイミングが異なる第二熱膨張耐火材が重ねられていることを特徴とする。
本発明の建具によれば、火災時の熱によって第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材が熱せられた場合には、これらのうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張することで、枠体やパネル体側から他方の熱膨張耐火材への熱の移動を抑制でき、他方の熱膨張耐火材が熱せられて熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、一方の熱膨張耐火材の熱膨張が終了した後に枠体やパネル体に反り等の熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた他方の熱膨張耐火材を当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明の建具では、前記パネル体は、前記枠体に対して室内外側に開閉可能に連結され、前記枠体および前記パネル体のそれぞれの下部は、前記建具の見込み方向において互いに対向した見付け片部を有し、前記第一熱膨張耐火材は、前記枠体および前記パネル体の下部における前記見付け片部のうちの少なくとも一方に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、火災時の熱によって枠体やパネル体に反り等の熱変形が生じた場合に、枠体やパネル体の下部に配置された第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材のうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張することで、他方の熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、一方の熱膨張耐火材の熱膨張が終了した後に枠体やパネル体のうち隙間が形成されやすい下部において、熱膨張の開始のタイミングが遅れた他方の熱膨張耐火材を前記熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
このような構成によれば、火災時の熱によって枠体やパネル体に反り等の熱変形が生じた場合に、枠体やパネル体の下部に配置された第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材のうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張することで、他方の熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、一方の熱膨張耐火材の熱膨張が終了した後に枠体やパネル体のうち隙間が形成されやすい下部において、熱膨張の開始のタイミングが遅れた他方の熱膨張耐火材を前記熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明の建具では、前記パネル体は、第一パネル体と、前記第一パネル体に対してスライド可能に配置された第二パネル体とを備え、前記第一パネル体および前記第二パネル体は、前記建具の見込み方向において互いに対向した見付け片部をそれぞれ有し、前記第一熱膨張耐火材は、前記第一パネル体および前記第二パネル体の前記見付け片部うちの少なくとも一方に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、火災時の熱によって第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材が熱せられた場合には、これらのうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張することで、第一パネル体側や第二パネル体側から他方の熱膨張耐火材への熱の移動を抑制でき、他方の熱膨張耐火材が熱せられて熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、一方の熱膨張耐火材の熱膨張が終了した後に第一パネル体や第二パネル体に熱伸び等の熱変形が生じて当該第一パネル体および第二パネル体がスライド方向に面ズレして隙間が形成されようとしても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた他方の熱膨張耐火材を当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
このような構成によれば、火災時の熱によって第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材が熱せられた場合には、これらのうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張することで、第一パネル体側や第二パネル体側から他方の熱膨張耐火材への熱の移動を抑制でき、他方の熱膨張耐火材が熱せられて熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、一方の熱膨張耐火材の熱膨張が終了した後に第一パネル体や第二パネル体に熱伸び等の熱変形が生じて当該第一パネル体および第二パネル体がスライド方向に面ズレして隙間が形成されようとしても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた他方の熱膨張耐火材を当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明の建具では、前記第一熱膨張耐火材および前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度は異なる温度に設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材間にシート材等を介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
このような構成によれば、例えば第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材間にシート材等を介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明の建具では、前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度は、前記第一熱膨張耐火材の熱膨張温度よりも低いことが好ましい。
このような構成によれば、火災時の熱によって第二熱膨張耐火材が第一熱膨張耐火材よりも先に熱膨張する。第二熱膨張耐火材の熱膨張によって、枠体およびパネル体間や、第一パネル体および第二パネル体間を閉塞するため、熱膨張した第二熱膨張耐火材によって第一熱膨張耐火材への熱の移動が抑制され、第一熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
このような構成によれば、火災時の熱によって第二熱膨張耐火材が第一熱膨張耐火材よりも先に熱膨張する。第二熱膨張耐火材の熱膨張によって、枠体およびパネル体間や、第一パネル体および第二パネル体間を閉塞するため、熱膨張した第二熱膨張耐火材によって第一熱膨張耐火材への熱の移動が抑制され、第一熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
本発明の建具では、前記第一熱膨張耐火材および前記第二熱膨張耐火材間には、シート材が介在されていることが好ましい。
このような構成によれば、第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材間の熱の移動がシート材によって抑制されるので、火災時の熱によって第二熱膨張材が第一熱膨張材よりも先に熱膨張する。第二熱膨張耐火材の熱膨張によって、枠体およびパネル体間や、第一パネル体および第二パネル体間を閉塞するため、熱膨張した第二熱膨張耐火材によって第一熱膨張耐火材への熱の移動が抑制され、第一熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
このような構成によれば、第一熱膨張耐火材および第二熱膨張耐火材間の熱の移動がシート材によって抑制されるので、火災時の熱によって第二熱膨張材が第一熱膨張材よりも先に熱膨張する。第二熱膨張耐火材の熱膨張によって、枠体およびパネル体間や、第一パネル体および第二パネル体間を閉塞するため、熱膨張した第二熱膨張耐火材によって第一熱膨張耐火材への熱の移動が抑制され、第一熱膨張耐火材が熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
本発明の建具では、前記第二熱膨張耐火材には、当該第二熱膨張耐火材に対して熱膨張タイミングが異なる第三熱膨張耐火材が重ねられていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材間にシート材等を介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
このような構成によれば、例えば第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材間にシート材等を介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明の建具では、前記第一熱膨張耐火材および前記第三熱膨張耐火材の熱膨張温度は、前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度よりも低いことが好ましい。
このような構成によれば、火災時の熱によって第一熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材と第二熱膨張耐火材とのうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張して、他方の熱膨張耐火材への熱の移動を抑制できるので、他方の熱膨張耐火材が熱膨張するタイミングを遅らせることができる。
このような構成によれば、火災時の熱によって第一熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材と第二熱膨張耐火材とのうちの一方の熱膨張耐火材が建具の見込み方向に熱膨張して、他方の熱膨張耐火材への熱の移動を抑制できるので、他方の熱膨張耐火材が熱膨張するタイミングを遅らせることができる。
本発明の建具では、前記第二熱膨張耐火材および前記第三熱膨張耐火材間には、シート材が介在されていることが好ましい。
このような構成によれば、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材間の熱の移動がシート材によって抑制されるので、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
このような構成によれば、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材間の熱の移動がシート材によって抑制されるので、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができ、第二熱膨張耐火材および第三熱膨張耐火材のうち熱膨張を開始するタイミングが遅れた熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
本発明によれば、熱膨張耐火材を枠体やパネル体の熱変形に追従して熱膨張させることができる建具を提供できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3において、第1実施形態に係る建具としての外倒し窓1は、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2と、窓枠2で囲まれた内部に開閉自在に支持されるパネル体としての障子3とを備えており、障子3が室外側に向かって倒れるように回動することで外倒し窓1の開口を開放し、また、障子3が室内側に向かって起き上がるように回動することで外倒し窓1の開口を閉鎖する構成とされている。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3において、第1実施形態に係る建具としての外倒し窓1は、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2と、窓枠2で囲まれた内部に開閉自在に支持されるパネル体としての障子3とを備えており、障子3が室外側に向かって倒れるように回動することで外倒し窓1の開口を開放し、また、障子3が室内側に向かって起き上がるように回動することで外倒し窓1の開口を閉鎖する構成とされている。
窓枠2は、アルミ製の押出形材によって形成された上枠21、下枠22および左右の縦枠23を枠組みして構成されている。
上枠21は、図2に示すように、上枠室内見付け片部211と、上枠室内見付け片部211に連続した上枠見込み片部212と、上枠見込み片部212に連続した上枠室外見付け片部213と、上枠見込み片部212から垂下した対向見付け片部214(見付け片部)とを有している。
上枠見込み片部212の室外端部には溝形成部212Aが形成されており、この溝形成部212Aによって形成された溝部には水密材4が装着されている。また、上枠見込み片部212のうち溝形成部212Aよりも室内側に位置する部分には、段部212Bが形成されている。上枠見込み片部212のうち溝形成部212Aおよび段部212B間に位置する部分には、熱膨張耐火材6Aが貼り付けられている。
対向見付け片部214は、段部212Bよりも室内側において上枠21の見付け方向に沿って配置されており、外倒し窓1の閉鎖状態で後述する上框31の上框室外見付け片部314に対向している。対向見付け片部214の先端部(下端部)には溝形成部214Aが形成されており、溝形成部214Aによって形成された溝部には気密材5が装着されている。この対向見付け片部214の室外面には熱膨張耐火材6B(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、この熱膨張耐火材6Bに沿って熱膨張耐火材6C(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6B,6Cの下縁部は溝形成部214Aに当接している。熱膨張耐火材6B,6Cの上縁部は、上下方向において上框31の上框室外見付け片部314の上縁部よりも上方に位置している。
ここで、熱膨張耐火材6A,6Bには、発泡温度(熱膨張温度)が同じものが採用されており、本実施形態ではその発泡温度は200℃〜250℃の範囲内で設定されている。また、熱膨張耐火材6Cには、熱膨張耐火材6A,6Bよりも発泡温度が低いものが採用されており、本実施形態ではその発泡温度は100℃〜150℃の範囲内で設定されている。
ここで、熱膨張耐火材6A,6Bには、発泡温度(熱膨張温度)が同じものが採用されており、本実施形態ではその発泡温度は200℃〜250℃の範囲内で設定されている。また、熱膨張耐火材6Cには、熱膨張耐火材6A,6Bよりも発泡温度が低いものが採用されており、本実施形態ではその発泡温度は100℃〜150℃の範囲内で設定されている。
下枠22は、図2に示すように、下枠室内見付け片部221と、下枠室内見付け片部221に連続片部222を介して連続した対向見付け片部223(見付け片部)と、対向見付け片部223の下縁に連続した下枠見込み片部224と、下枠見込み片部224から垂下した下枠室外側枠部225とを有している。
対向見付け片部223は、下枠22の見付け方向に沿って配置されており、外倒し窓1の閉鎖状態で下框32の下框室外見付け片部324に対向している。対向見付け片部223の先端部(上端部)には、溝形成部223Aが形成されており、この溝形成部223Aによって形成された溝部には気密材5が装着されている。この対向見付け片部223の室外面には熱膨張耐火材6Bが貼り付けられており、熱膨張耐火材6Bに沿って熱膨張耐火材6Cが重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6B,6Cの上縁部は溝形成部223Aに当接しており、熱膨張耐火材6B,6Cの下縁部は下枠見込み片部224に当接している。熱膨張耐火材6B,6Cのそれぞれの発泡温度は前述した通りである。
図3において左側に示す縦枠23は、縦枠室内見付け片部231と、縦枠室内見付け片部231に連続した縦枠見込み片部232と、縦枠見込み片部232に連続した縦枠室外見付け片部233と、縦枠見込み片部232から縦枠23の見付け方向に沿って延出した対向見付け片部234(見付け片部)とを有している。
対向見付け片部234の先端部には溝形成部234Aが形成されており、この溝形成部234Aによって形成された溝部には気密材5が装着されている。
この対向見付け片部234の室外面には、熱膨張耐火材6D(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、熱膨張耐火材6Dに沿って熱膨張耐火材6E(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6D,6Eは溝形成部234Aに当接している。また、熱膨張耐火材6D,6Eは、縦枠23の見付け方向において縦框33の縦框室外見付け片部334の縦枠23側の縦縁部よりも図3において右側に位置している。熱膨張耐火材6Dの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6A,6Bと同じであり、熱膨張耐火材6Eの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Cと同じである。
この対向見付け片部234の室外面には、熱膨張耐火材6D(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、熱膨張耐火材6Dに沿って熱膨張耐火材6E(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6D,6Eは溝形成部234Aに当接している。また、熱膨張耐火材6D,6Eは、縦枠23の見付け方向において縦框33の縦框室外見付け片部334の縦枠23側の縦縁部よりも図3において右側に位置している。熱膨張耐火材6Dの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6A,6Bと同じであり、熱膨張耐火材6Eの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Cと同じである。
なお、図3において右側に示す縦枠23は、左側に示す前述した縦枠23と概略同様に構成されているので、図に同符号を適宜付してその詳細な説明を省略する。
障子3は、アルミ製の押出形材によって形成された上框31、下框32および左右の縦框33と面材としてのガラスパネル34とを框組みして構成されている。ガラスパネル34は、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
上框31は、図2に示すように、上框室内見付け片部311と、上框室内見付け片部311に連続した上框見込み片部312,313と、上框見込み片部312,313に連続した上框室外見付け片部314とを有している。
上框見込み片部312は、上框見込み片部313よりも上方に配置されており、上框見込み片部313には、押縁315が係合している。上框室外見付け片部314は、上框見込み片部312よりも上方に延出しているとともに上框見込み片部313よりも下方に延出している。上框室外見付け片部314および押縁315間にはガラスパネル34の上縁部が配置されており、上框室外見付け片部314の室内面およびガラスパネル34の室外面間と押縁315の室外面およびガラスパネル34の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。
下框32は、図2に示すように、下框室内見付け片部321と、下框室内見付け片部321に連続した下框見込み片部322,323と、下框見込み片部322,323に連続した下框室外見付け片部324とを有しており、前述した上框31と概略同様に構成されている。
下框見込み片部322は、下框見込み片部323よりも下方に配置されており、下框見込み片部323には、押縁325が係合している。下框見込み片部323にはセッティングブロック7が配置されており、このセッティングブロック7上にガラスパネル34が載置されている。下框室外見付け片部324は、下框見込み片部323よりも上方に延出しているとともに下框見込み片部322よりも下方に延出している。下框室外見付け片部324および押縁325間にはガラスパネル34の下縁部が配置されており、下框室外見付け片部324の室内面およびガラスパネル34の室外面間と押縁325の室外面およびガラスパネル34の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。下框室外見付け片部324は、ヒンジ8を介して下枠22の下枠見込み片部224に回動自在に取り付けられている。また、下框室外見付け片部324の室内面には熱膨張耐火材6Fが貼り付けられている。この熱膨張耐火材6Fの発泡温度は熱膨張耐火材6Aの発泡温度と同じである。
図3において左側に示す縦框33は、縦框室内見付け片部331と、縦框室内見付け片部331に連続した縦框見込み片部332,333と、縦框見込み片部332,333に連続した縦框室外見付け片部334とを有している。
縦框見込み片部332は、縦框見込み片部333よりも縦框33の見付け方向外側に配置されており、縦框見込み片部333には押縁335が係合している。縦框室外見付け片部334は、縦框見込み片部332よりも縦框33の見付け方向外側に延出しているとともに縦框見込み片部333よりも縦框33の見付け方向内側に延出している。縦框室外見付け片部334の見付け方向における外側端部には、溝形成部334Aが形成されており、この溝形成部334Aによって形成された溝部に水密材4が装着されている。縦框室外見付け片部334および押縁335間にはガラスパネル34の縦縁部が配置されており、縦框室外見付け片部334の室内面およびガラスパネル34の室外面間と押縁335の室外面およびガラスパネル34の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。また、縦框見込み片部332には、熱膨張耐火材6Gが貼り付けられている。この熱膨張耐火材6Gの発泡温度は熱膨張耐火材6Aの発泡温度と同じである。
なお、図3において右側に示す縦框33は、左側に示す前述した縦框33と概略同様に構成されているので、図に同符号を適宜付してその詳細な説明を省略する。
前述した外倒し窓1は、窓枠2に対して障子3をヒンジ8の周りで室外側に向かって倒れるように回動することで開口を開放した開放状態となる。また、窓枠2に対して障子3をヒンジ8の周りで室内側に向かって起き上がるように逆方向に回動することで開口を閉鎖した閉鎖状態となる。この閉鎖状態では、上枠21の対向見付け片部214は、上枠21の見込み方向において上框31の上框室外見付け片部314に対向して配置されており、下枠22の対向見付け片部223は、下枠22の見込み方向において下框32の下框室外見付け片部324に対向して配置されており、左右の縦枠23の対向見付け片部234は、縦枠23の見込み方向において左右の縦框33の縦框室外見付け片部334に対向して配置されている。
また、閉鎖状態では、上枠21および上框31間と、下枠22および下框32間と、左右の縦枠23および左右の縦框33間とに空間9A〜9Cがそれぞれ形成される。空間9Aは、上枠21の上枠見込み片部212および対向見付け片部214と上框31の上框見込み片部312および上框室外見付け片部314とによって形成されている。空間9Bは、下枠22の対向見付け片部223および下枠見込み片部224と下框32の下框室外見付け片部324および下框見込み片部322とによって形成されている。空間9Cは、縦枠23の対向見付け片部234および縦枠見込み片部232と縦框33の縦框室外見付け片部334および縦框見込み片部332とによって形成されている。
[第1実施形態の作用]
以下、第1実施形態に係る外倒し窓1の火災時における作用について説明する。
図4(A)は、外倒し窓1の下部の平常時における閉鎖状態を示している。外倒し窓1よりも室外側で火災が発生すると、下框室外見付け片部324が熱せられて熱膨張耐火材6Fが設定温度(本実施形態では200℃〜250℃の範囲内で設定された温度)まで上昇した際に発泡を開始し、図4(B)に示すように下框室外見付け片部324側から室内側に向かって熱膨張する。この熱膨張耐火材6Fの熱膨張によって下枠見込み片部224および下框室外見付け片部324間の隙間を閉塞する。
以下、第1実施形態に係る外倒し窓1の火災時における作用について説明する。
図4(A)は、外倒し窓1の下部の平常時における閉鎖状態を示している。外倒し窓1よりも室外側で火災が発生すると、下框室外見付け片部324が熱せられて熱膨張耐火材6Fが設定温度(本実施形態では200℃〜250℃の範囲内で設定された温度)まで上昇した際に発泡を開始し、図4(B)に示すように下框室外見付け片部324側から室内側に向かって熱膨張する。この熱膨張耐火材6Fの熱膨張によって下枠見込み片部224および下框室外見付け片部324間の隙間を閉塞する。
次に、下框室外見付け片部324側からの輻射熱や下枠22側からの熱伝導によって熱膨張耐火材6Cが設定温度(本実施形態では100℃〜150℃の範囲内で設定された温度)まで上昇した際に発泡を開始し、図5(C)に示すように対向見付け片部223側から室外側に向かって熱膨張する。この熱膨張耐火材6Cの熱膨張によって下枠22の対向見付け片部223および下框見込み片部322間の隙間を閉塞しながら熱膨張耐火材6Fとともに空間9Bを充填し、室内外を遮断する。この状態では、下框室外見付け片部324側からの輻射熱は熱膨張耐火材6Cが熱膨張したことによって遮断され、熱膨張耐火材6Bの温度上昇が抑制されるので、当該熱膨張耐火材6Cが設定温度まで上昇して発泡を開始する発泡タイミング(熱膨張タイミング)が遅れる。このため、熱膨張耐火材6Cの発泡開始から熱膨張耐火材6Bの発泡終了までの発泡時間を長くすることができる。
図5(D)に示すように障子3が熱変形によって反った状態となっても、熱膨張耐火材6Bが発泡開始から発泡終了する前であれば、障子3の熱変形によって形成される隙間は当該熱膨張耐火材6Bによって埋められる。このようにして外倒し窓1の下部における防火性は維持される。
なお、図示しないが下框32には水抜き孔が形成されており、この水抜き孔からガラスパネル34のシーリング材から発生する可燃性ガスが流出するおそれがある。この点、本実施形態では、水抜き孔も熱膨張耐火材6Cや熱膨張耐火材6Fなどの熱膨張によって閉塞されるので、前記可燃性ガスに引火して発炎することを抑制できる。
なお、図示しないが下框32には水抜き孔が形成されており、この水抜き孔からガラスパネル34のシーリング材から発生する可燃性ガスが流出するおそれがある。この点、本実施形態では、水抜き孔も熱膨張耐火材6Cや熱膨張耐火材6Fなどの熱膨張によって閉塞されるので、前記可燃性ガスに引火して発炎することを抑制できる。
外倒し窓1の上部では、室内側での火災時に先ず熱膨張耐火材6Aが上框見込み片部312に向かって発泡して、上枠見込み片部212および上框室外見付け片部314間の隙間を閉塞し、次に熱膨張耐火材6Cが室外側に向かって発泡して、対向見付け片部214および上框見込み片部312間の隙間を閉塞しながら空間9Aを充填し、最後に熱膨張耐火材6Bが室外側に向かって発泡し、障子3の熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、外倒し窓1の上部における防火性が維持される。前述同様に熱膨張耐火材6Cが熱膨張することによって熱膨張耐火材6Bの発泡タイミングは遅れる。
外倒し窓1の左右部では、室外側での火災時に先ず熱膨張耐火材6Gが縦枠見込み片部232に向かって発泡して、縦枠見込み片部232および縦框室外見付け片部334間の隙間を閉塞し、次に熱膨張耐火材6Eが室外側に向かって発泡して、対向見付け片部234および縦框見込み片部332間の隙間を閉塞しながら空間9Cを充填し、最後に熱膨張耐火材6Dが室外側に向かって発泡し、障子3の熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、外倒し窓1の左右部における防火性が維持される。ここで、熱膨張耐火材6Eが熱膨張することによって熱膨張耐火材6Dの発泡タイミングは遅れる。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態では、外倒し窓1は、窓枠2と、窓枠2内に配置された障子3とを備え、窓枠2は、見付け片部214,223,234を有し、窓枠2の見付け片部214,223,234には、熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)が取り付けられ、熱膨張耐火材6B,6Dには、当該熱膨張耐火材6B,6Dに対して熱膨張タイミングが異なる熱膨張耐火材6C,6Eが重ねられていることを特徴とする。
上記構成を有するため、火災時の熱によって熱膨張耐火材6B,6Dおよび熱膨張耐火材6C,6Eが熱せられた場合には、これらのうちの一方の熱膨張耐火材、本実施形態では熱膨張耐火材6C,6Eが外倒し窓1の見込み方向に熱膨張することで、窓枠2や障子3側から熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動を抑制でき、熱膨張耐火材6B,6Dが熱せられて熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、熱膨張耐火材6C,6Eの熱膨張が終了した後に窓枠2や障子3に反り等の熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6B,6Dを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)障子3は、窓枠2に対して室内外側に開閉可能に連結され、窓枠2および障子3のそれぞれの下部は、外倒し窓1の見込み方向において互いに対向した見付け片部223,324を有し、熱膨張耐火材6Bは、前記見付け片部223に取り付けられている。
このため、火災時の熱によって窓枠2や障子3に反り等の熱変形が生じた場合に、熱膨張耐火材6Bに重ね合わされた熱膨張耐火材6Cが外倒し窓1の見込み方向に熱膨張することで、熱膨張耐火材6Bが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、熱膨張耐火材6Cの熱膨張が終了した後に窓枠2や障子3のうち隙間が形成されやすい下部において、熱膨張の開始のタイミングが熱膨張耐火材6Bを前記熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
(3)熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)および熱膨張耐火材6C,6E(第二熱膨張耐火材)の熱膨張温度は異なる温度に設定されている。具体的には、熱膨張耐火材6C,6Eの熱膨張温度は、熱膨張耐火材6B,6Dの熱膨張温度よりも低くされている。
このため、例えば熱膨張耐火材6B,6C間や熱膨張耐火材6D,6E間に樹脂製シート材などを介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができる。第1実施形態では、火災時の熱によって熱膨張耐火材6C,6Eが熱膨張耐火材6B,6Dよりも先に熱膨張して、窓枠2および障子3間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6C,6Eによって熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6B,6Dが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
(1)第1実施形態では、外倒し窓1は、窓枠2と、窓枠2内に配置された障子3とを備え、窓枠2は、見付け片部214,223,234を有し、窓枠2の見付け片部214,223,234には、熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)が取り付けられ、熱膨張耐火材6B,6Dには、当該熱膨張耐火材6B,6Dに対して熱膨張タイミングが異なる熱膨張耐火材6C,6Eが重ねられていることを特徴とする。
上記構成を有するため、火災時の熱によって熱膨張耐火材6B,6Dおよび熱膨張耐火材6C,6Eが熱せられた場合には、これらのうちの一方の熱膨張耐火材、本実施形態では熱膨張耐火材6C,6Eが外倒し窓1の見込み方向に熱膨張することで、窓枠2や障子3側から熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動を抑制でき、熱膨張耐火材6B,6Dが熱せられて熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、熱膨張耐火材6C,6Eの熱膨張が終了した後に窓枠2や障子3に反り等の熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6B,6Dを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)障子3は、窓枠2に対して室内外側に開閉可能に連結され、窓枠2および障子3のそれぞれの下部は、外倒し窓1の見込み方向において互いに対向した見付け片部223,324を有し、熱膨張耐火材6Bは、前記見付け片部223に取り付けられている。
このため、火災時の熱によって窓枠2や障子3に反り等の熱変形が生じた場合に、熱膨張耐火材6Bに重ね合わされた熱膨張耐火材6Cが外倒し窓1の見込み方向に熱膨張することで、熱膨張耐火材6Bが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。これにより、熱膨張耐火材6Cの熱膨張が終了した後に窓枠2や障子3のうち隙間が形成されやすい下部において、熱膨張の開始のタイミングが熱膨張耐火材6Bを前記熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
(3)熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)および熱膨張耐火材6C,6E(第二熱膨張耐火材)の熱膨張温度は異なる温度に設定されている。具体的には、熱膨張耐火材6C,6Eの熱膨張温度は、熱膨張耐火材6B,6Dの熱膨張温度よりも低くされている。
このため、例えば熱膨張耐火材6B,6C間や熱膨張耐火材6D,6E間に樹脂製シート材などを介在させなくても、これらの熱膨張タイミングを異ならせることができる。第1実施形態では、火災時の熱によって熱膨張耐火材6C,6Eが熱膨張耐火材6B,6Dよりも先に熱膨張して、窓枠2および障子3間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6C,6Eによって熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6B,6Dが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図6〜図8において、第2実施形態に係る建具としての内倒し窓1Aは、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2Aと、窓枠2Aで囲まれた内部に開閉自在に支持されるパネル体としての障子3Aとを備えており、障子3Aが室内側に向かって倒れるように回動することで内倒し窓1Aの開口を開放し、また、障子3Aが室外側に向かって起き上がるように回動することで内倒し窓1Aの開口を閉鎖する構成とされている。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図6〜図8において、第2実施形態に係る建具としての内倒し窓1Aは、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2Aと、窓枠2Aで囲まれた内部に開閉自在に支持されるパネル体としての障子3Aとを備えており、障子3Aが室内側に向かって倒れるように回動することで内倒し窓1Aの開口を開放し、また、障子3Aが室外側に向かって起き上がるように回動することで内倒し窓1Aの開口を閉鎖する構成とされている。
窓枠2Aは、アルミ製の押出形材によって形成された上枠41,下枠42および左右の縦枠43を枠組みして構成されている。
上枠41は、図7に示すように、上枠室内見付け片部411と、上枠室内見付け片部411に連続した上枠見込み片部412と、上枠見込み片部412に連続した上枠室外見付け片部413と、上枠見込み片部412から垂下した対向見付け片部414(見付け片部)とを有している。上枠見込み片部412には溝形成部412Aが形成されており、この溝形成部412Aによって形成された溝部には気密材5が装着されている。
対向見付け片部414は、溝形成部412Aよりも室外側において上枠41の見付け方向に沿って配置されており、内倒し窓1Aの閉鎖状態で後述する上框51の上框室内見付け片部511に対向している。対向見付け片部414の先端部(下端部)には溝形成部414Aが形成されており、溝形成部414Aによって形成された溝部には水密材4が装着されている。この対向見付け片部414の室内面には熱膨張耐火材6B(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、この熱膨張耐火材6Bに沿って熱膨張耐火材6C(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6B,6Cの下縁部は溝形成部414Aに当接している。なお、熱膨張耐火材6B,6Cのそれぞれの発泡温度が前述した通りである。
下枠42は、図7に示すように、下枠室内見付け片部421と、下枠室内見付け片部421に連続片部422を介して連続した対向見付け片部423(見付け片部)と、対向見付け片部423の下縁に連続した下枠見込み片部424と、下枠見込み片部424から垂下した下枠室外側枠部425と、対向見付け片部423から室外側に延出しかつ上方に立ち上げられた立上り片部426とを有している。
対向見付け片部423および立上り片部426の立上り部分は、下枠42の見付け方向に沿って配置されており、内倒し窓1Aの閉鎖状態で下框52の下框室外見付け片部523に対向している。対向見付け片部423は、連続片部422よりも上方に延出しており、その先端部(上端部)には、障子3Aを回動自在に支持する回動支持部423Aが形成されている。立上り片部426の先端部(上端部)には、溝形成部426Aが形成されており、この溝形成部426Aによって形成された溝部には気密材5が装着されている。
図8において左側に示す縦枠43は、縦枠室内見付け片部431と、縦枠室内見付け片部431に連続した縦枠見込み片部432と、縦枠見込み片部432に連続した縦枠室外見付け片部433と、縦枠見込み片部432から縦枠43の見付け方向に沿って延出した対向見付け片部434(見付け片部)と、対向見付け片部434よりも室内側で縦枠見込み片部432から縦枠43の見付け方向に沿って延出した溝形成片部435とを有している。溝形成片部435によって形成された溝部には気密材5が装着されている。
対向見付け片部434の先端部には、溝形成部434Aが形成されており、この溝形成部434Aによって形成された溝には水密材4が装着されている。
この対向見付け片部434の室外面には、熱膨張耐火材6D(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、熱膨張耐火材6Dに沿って熱膨張耐火材6E(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6D,6Eは溝形成部434Aに当接している。また、熱膨張耐火材6D,6Eは、縦枠43の見込み方向において溝形成片部435と対向している。なお、熱膨張耐火材6D,6Eの発泡温度は前述した通りである。
この対向見付け片部434の室外面には、熱膨張耐火材6D(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、熱膨張耐火材6Dに沿って熱膨張耐火材6E(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6D,6Eは溝形成部434Aに当接している。また、熱膨張耐火材6D,6Eは、縦枠43の見込み方向において溝形成片部435と対向している。なお、熱膨張耐火材6D,6Eの発泡温度は前述した通りである。
なお、図8において右側に示す縦枠43は、左側に示す前述した縦枠43と概略同様に構成されているので、図に適宜同符号を付してその詳細な説明を省略する。
障子3Aは、アルミ製の押出形材によって形成された上框51、下框52および左右の縦框53と面材としてのガラスパネル54とを框組みして構成されている。ガラスパネル54は、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
上框51は、図7に示すように、上框室内見付け片部511と、上框室内見付け片部511に連続した上框見込み片部512,513と、上框見込み片部512,513に連続した上框室外見付け片部514とを有している。
上框見込み片部512は、上框見込み片部513よりも上方に配置されており、上框見込み片部513には、押縁515が係合している。上框室内見付け片部511は、上框見込み片部512よりも上方に延出しており、その室内面に熱膨張耐火材6Hが貼り付けられている。本実施形態では、熱膨張耐火材6Hの発泡温度は熱膨張耐火材6Bの発泡温度と同じである。上框室外見付け片部514は、上框見込み片部513よりも下方に延出している。上框室外見付け片部514および押縁515間にはガラスパネル54の上縁部が配置されており、上框室外見付け片部514の室内面およびガラスパネル54の室外面間と押縁515の室外面およびガラスパネル54の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。
下框52は、図7に示すように、下框室内見付け片部521と、下框室内見付け片部521に連続した下框見込み片部522と、下框見込み片部522に連続した下框室外見付け片部523とを有している。
下框室内見付け片部521の下縁部には、前述した回動支持部423Aに回動自在に係合している回動被支持部521Aが形成されている。下框見込み片部522には、押縁525が係合している。下框見込み片部522にはセッティングブロック7が配置されており、このセッティングブロック7上にガラスパネル54が載置されている。下框室外見付け片部523および押縁525の間にはガラスパネル54の下縁部が配置されており、下框室外見付け片部523の室内面およびガラスパネル54の室外面間と押縁525の室外面およびガラスパネル54の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。
図8において左側に示す縦框53は、縦框室内見付け片部531と、縦框室内見付け片部531に連続した縦框見込み片部532,533と、縦框見込み片部532,533に連続した縦框室外見付け片部534とを有している。
縦框見込み片部532は、縦框見込み片部533よりも縦框53の見付け方向外側に配置されており、縦框見込み片部533には押縁535が係合している。縦框室内見付け片部531は、縦框見込み片部532よりも縦框53の見付け方向外側に延出している。縦框室内見付け片部531の室外面には熱膨張耐火材6Iが貼り付けられている。熱膨張耐火材6Iは、縦枠43の溝形成片部435よりも縦框53の見付け方向内側に配置されており、かつ、縦框53の見込み方向において対向見付け片部434と当該対向見付け片部434および縦框室外見付け片部534間の隙間とに対向している。熱膨張耐火材6Iの発泡温度は熱膨張耐火材6Dの発泡温度と同じである。縦框室外見付け片部534は、縦框見込み片部533よりも縦框53の見付け方向内側に延出している。縦框室外見付け片部534および押縁535間にはガラスパネル54の縦縁部が配置されており、縦框室外見付け片部534の室内面およびガラスパネル54の室外面間と押縁535の室外面およびガラスパネル54の室内面間とにバックアップ材およびシール材が設けられている。
なお、図8において右側に示す縦框53は、左側に示す前述した縦框53と概略同様に構成されているので、図に適宜同符号を付してその詳細な説明を省略する。
前述した内倒し窓1Aは、窓枠2Aに対し障子3Aを室内側に向かって倒れるように回動することで開口を開放した開放状態となる。また、窓枠2Aに対して障子3Aを室外側に向かって起き上がるように逆方向に回動することで開口を閉鎖した閉鎖状態となる。この閉鎖状態では、対向見付け片部414は、上枠41の見込み方向において上框室内見付け片部511に対向して配置されており、下枠42の対向見付け片部423および立上り片部426の立上り部分は、下枠42の見込み方向において下框室外見付け片部523に対向して配置されており、左右の縦枠43の対向見付け片部434および溝形成片部435は、縦枠43の見込み方向において左右の縦框53の縦框室内見付け片部531に対向して配置されている。
また、閉鎖状態では、上枠41および上框51間と、下枠42および下框52間と、左右の縦枠43および縦框53間とに空間9D〜9Fがそれぞれ形成される。空間9Dは、上枠41の上枠見込み片部412および対向見付け片部414と上框51の上框室内見付け片部511および上框見込み片部512とによって形成されている。空間9Eは、下枠42の対向見付け片部423、下枠見込み片部424および立上り片部426と下框52の下框見込み片部522および下框室外見付け片部523とによって形成されている。空間9Fは、縦枠43の縦枠見込み片部432、対向見付け片部434および溝形成片部435と縦框53の縦框見込み片部532および縦框室内見付け片部531によって形成されている。
[第2実施形態の作用]
以下、第2実施形態に係る内倒し窓1Aの火災時における作用について説明する。
内倒し窓1Aの上部では、内倒し窓1Aよりも室内側で火災が発生すると、上框室内見付け片部511が熱せられて熱膨張耐火材6Hが発泡を開始し、上框室内見付け片部511側から室外側に向かって熱膨張する。この熱膨張耐火材6Hの熱膨張によって上枠見込み片部412の溝形成部412Aおよび上框室内見付け片部511間の隙間を閉塞する。
次に、熱膨張耐火材6Cが室内側に向かって発泡して、対向見付け片部414および上框見込み片部512間の隙間を閉塞しながら空間9Dを充填する。
最後に、熱膨張耐火材6Bが室内側に向かって発泡し、障子3Aの熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、内倒し窓1Aの上部における防火性が維持される。なお、熱膨張耐火材6Bの発泡タイミングは熱膨張耐火材6Cの熱膨張によって遅れる。
以下、第2実施形態に係る内倒し窓1Aの火災時における作用について説明する。
内倒し窓1Aの上部では、内倒し窓1Aよりも室内側で火災が発生すると、上框室内見付け片部511が熱せられて熱膨張耐火材6Hが発泡を開始し、上框室内見付け片部511側から室外側に向かって熱膨張する。この熱膨張耐火材6Hの熱膨張によって上枠見込み片部412の溝形成部412Aおよび上框室内見付け片部511間の隙間を閉塞する。
次に、熱膨張耐火材6Cが室内側に向かって発泡して、対向見付け片部414および上框見込み片部512間の隙間を閉塞しながら空間9Dを充填する。
最後に、熱膨張耐火材6Bが室内側に向かって発泡し、障子3Aの熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、内倒し窓1Aの上部における防火性が維持される。なお、熱膨張耐火材6Bの発泡タイミングは熱膨張耐火材6Cの熱膨張によって遅れる。
内倒し窓1Aの左右部では、室内側での火災時に先ず熱膨張耐火材6Iが室外側に向かって発泡して、縦枠43の溝形成片部435および縦框53の縦框室内見付け片部531間の隙間を閉塞し、次に熱膨張耐火材6Eが室内側に向かって発泡して、対向見付け片部434および縦框室外見付け片部534間の隙間を閉塞しながら空間9Fを充填し、最後に熱膨張耐火材6Dが室内側に向かって発泡し、障子3Aの熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、内倒し窓1Aの左右部における防火性が維持される。ここで、熱膨張耐火材6Eが熱膨張することによって熱膨張耐火材6Dの発泡タイミングは遅れる。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態に係る内倒し窓1Aによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、窓枠2Aや障子3Aに反り等の熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6B,6Dを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
また、火災時の熱によって熱膨張耐火材6C,6Eが熱膨張耐火材6B,6Dよりも先に熱膨張して、窓枠2Aおよび障子3A間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6C,6Eによって熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6B,6Dが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
なお、下枠42および下框52間の空間9Eにも熱膨張耐火材が適宜配置されていてもよく、発泡タイミングが異なる熱膨張耐火材を重ねて配置してもよい。
第2実施形態に係る内倒し窓1Aによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、窓枠2Aや障子3Aに反り等の熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6B,6Dを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
また、火災時の熱によって熱膨張耐火材6C,6Eが熱膨張耐火材6B,6Dよりも先に熱膨張して、窓枠2Aおよび障子3A間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6C,6Eによって熱膨張耐火材6B,6Dへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6B,6Dが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
なお、下枠42および下框52間の空間9Eにも熱膨張耐火材が適宜配置されていてもよく、発泡タイミングが異なる熱膨張耐火材を重ねて配置してもよい。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図9〜図11において、第3実施形態に係る建具としての引き違い窓1Bは、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2Bと、窓枠2Bで囲まれた内部に左右方向に引き違い可能に配置された第一パネル体としての室外障子3Bおよび第二パネル体としての室内障子3Cとを備えている。室内障子3Cは、室外障子3Bに対して相対的にスライド移動可能に配置されている。
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
図9〜図11において、第3実施形態に係る建具としての引き違い窓1Bは、建物躯体の開口部に設けられる枠体としての窓枠2Bと、窓枠2Bで囲まれた内部に左右方向に引き違い可能に配置された第一パネル体としての室外障子3Bおよび第二パネル体としての室内障子3Cとを備えている。室内障子3Cは、室外障子3Bに対して相対的にスライド移動可能に配置されている。
窓枠2Bは、アルミ製の押出形材によって形成された上枠61、下枠62および左右の縦枠63を枠組みして構成されている。
室外障子3Bは、アルミ製の押出形材によって形成された上框71、下框72および左右の縦框73と面材としてのガラスパネル74とを框組みして構成されている。
室内障子3Cは、アルミ製の押出形材によって形成された上框81、下框82および左右の縦框83と面材としてのガラスパネル84とを框組みして構成されている。
ガラスパネル74,84は、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
室外障子3Bは、アルミ製の押出形材によって形成された上框71、下框72および左右の縦框73と面材としてのガラスパネル74とを框組みして構成されている。
室内障子3Cは、アルミ製の押出形材によって形成された上框81、下框82および左右の縦框83と面材としてのガラスパネル84とを框組みして構成されている。
ガラスパネル74,84は、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
図10に示すように、上枠61には、上レール611,612が形成されており、下枠62には、下レール621,622が形成されている。上レール611には上框71が嵌合しており、上レール612には上框81が嵌合している。また、下レール621には下框72に設けられた戸車721が載置されており、下レール622には下框82に設けられた戸車722が載置されている。なお、図10における引き違い窓1Bの縦断面図では、室外障子3Bのガラスパネル74がある部分における縦断面と室内障子3Cのガラスパネル84がある部分における縦断面とを示している。
図11においてガラスパネル74よりも左側に示す縦框73は、室外障子3Bの戸先縦框であり、右側に示す縦框73は外召合せ框73Aである。また、図11においてガラスパネル84よりも右側に示す縦框83は、室内障子3Cの戸先縦框であり、左側に示す縦框83は、内召合せ框83Aである。
外召合せ框73Aは、図11に示すように、外框室内見付け片部731と、外框室内見付け片部731に連続した外框見込み片部732と、外框見込み片部732に連続した外框室外見付け片部733と、外框室内見付け片部731に形成された外框鉤状部734とを有している。外框室内見付け片部731および外框室外見付け片部733間にはガラスパネル74が配置されている。このガラスパネル74と外框室内見付け片部731および外框室外見付け片部733との間にはバックアップ材およびシール材がそれぞれ設けられている。
内召合せ框83Aは、図11に示すように、内框室内見付け片部831と、内框室内見付け片部831に連続した内框見込み片部832,833と、内框見込み片部833に連続した対向見付け片部834と、対向見付け片部834に連続した内框見込み片部835と、内框見込み片部832,835に連続した内框室外見付け片部836と、内框室外見付け片部836に形成された内框鉤状部837とを有している。内框見込み片部832,835は連続片部838によってつながれている。
対向見付け片部834は、内召合せ框83Aの見込み方向において内框室外見付け片部836と対向している。対向見付け片部834および内框室外見付け片部836間にはガラスパネル84が配置されている。このガラスパネル84と内框室外見付け片部836および対向見付け片部834との間にはバックアップ材およびシール材がそれぞれ設けられている。
内框室外見付け片部836には溝形成部が形成されており、この溝形成部によって形成された溝部に水密材4が装着されている。また、内框室外見付け片部836のうち前記溝形成部および内框鉤状部837間には熱膨張耐火材6J(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、この熱膨張耐火材6Jに沿って熱膨張耐火材6K(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6Jの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Bの発泡温度と同じであり、熱膨張耐火材6Kの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Cの発泡温度と同じである。
内框室外見付け片部836には溝形成部が形成されており、この溝形成部によって形成された溝部に水密材4が装着されている。また、内框室外見付け片部836のうち前記溝形成部および内框鉤状部837間には熱膨張耐火材6J(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、この熱膨張耐火材6Jに沿って熱膨張耐火材6K(第二熱膨張耐火材)が重ねて貼り付けられている。熱膨張耐火材6Jの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Bの発泡温度と同じであり、熱膨張耐火材6Kの発泡温度は前述した熱膨張耐火材6Cの発泡温度と同じである。
この引き違い窓1Bの閉鎖状態では、外召合せ框73Aの外框室内見付け片部731および内召合せ框83Aの内框室外見付け片部836は、引き違い窓1Bの見込み方向において互いに対向して配置されており、外框鉤状部734は内框鉤状部837に係合しており、水密材4は外框室内見付け片部731に当接している。
[第3実施形態の作用]
以下、第3実施形態に係る引き違い窓1Bの火災時における作用について説明する。
引き違い窓1Bよりも室外側で火災が発生すると、火災の熱によって外召合せ框73Aが熱せられ、熱膨張耐火材6Kが外召合せ框73Aからの輻射熱を受けて室外側に向かって発泡し、外框室内見付け片部731および内框室外見付け片部836間の空間9Fを充填し、室内外を遮断する。次に、熱膨張耐火材6Jが室外側に向かって発泡し、室外障子3Bや室内障子3Cの熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、引き違い窓1Bの防火性が維持される。なお、熱膨張耐火材6Jの発泡タイミングは熱膨張耐火材6Kの熱膨張によって遅れる。
以下、第3実施形態に係る引き違い窓1Bの火災時における作用について説明する。
引き違い窓1Bよりも室外側で火災が発生すると、火災の熱によって外召合せ框73Aが熱せられ、熱膨張耐火材6Kが外召合せ框73Aからの輻射熱を受けて室外側に向かって発泡し、外框室内見付け片部731および内框室外見付け片部836間の空間9Fを充填し、室内外を遮断する。次に、熱膨張耐火材6Jが室外側に向かって発泡し、室外障子3Bや室内障子3Cの熱変形による反りなどによって形成される隙間を埋めることで、引き違い窓1Bの防火性が維持される。なお、熱膨張耐火材6Jの発泡タイミングは熱膨張耐火材6Kの熱膨張によって遅れる。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態に係る引き違い窓1Bによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、各障子3B,3Cに熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6Jを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
また、火災時の熱によって熱膨張耐火材6Kが熱膨張耐火材6Jよりも先に熱膨張して、外召合せ框73Aおよび内召合せ框83A間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6Kによって熱膨張耐火材6Jへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6Jが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
さらに、熱膨張耐火材6Kの熱膨張が終了した後に、火災時の熱によって各障子3B,3Cに熱伸び等の熱変形が生じてスライド方向に面ズレして隙間が形成されようとしても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6Jを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
なお、外召合せ框73Aおよび内召合せ框83A間のほか、窓枠2Bと室外障子3B,室内障子3C間にも熱膨張耐火材が適宜配置されていてもよい。
第3実施形態に係る引き違い窓1Bによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、各障子3B,3Cに熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6Jを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
また、火災時の熱によって熱膨張耐火材6Kが熱膨張耐火材6Jよりも先に熱膨張して、外召合せ框73Aおよび内召合せ框83A間を閉塞する。このため、熱膨張した熱膨張耐火材6Kによって熱膨張耐火材6Jへの熱の移動が抑制され、熱膨張耐火材6Jが熱膨張を開始するタイミングを遅らせることができる。
さらに、熱膨張耐火材6Kの熱膨張が終了した後に、火災時の熱によって各障子3B,3Cに熱伸び等の熱変形が生じてスライド方向に面ズレして隙間が形成されようとしても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6Jを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
なお、外召合せ框73Aおよび内召合せ框83A間のほか、窓枠2Bと室外障子3B,室内障子3C間にも熱膨張耐火材が適宜配置されていてもよい。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
図12において、第4実施形態に係る建具としてのFIX窓1C(固定窓)は、四周枠組みされた枠体としての窓枠2Cと、窓枠2Cに固定されたパネル体としてのガラスパネル34C(面材)とを備えている。ガラスパネル34Cは、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
以下、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
図12において、第4実施形態に係る建具としてのFIX窓1C(固定窓)は、四周枠組みされた枠体としての窓枠2Cと、窓枠2Cに固定されたパネル体としてのガラスパネル34C(面材)とを備えている。ガラスパネル34Cは、複層ガラスパネルによって構成されているが、単層ガラスパネルであってもよい。
窓枠2Cの下枠22Cは、下枠室内見付け片部91と、下枠室内見付け片部91に連続した下枠見込み片部92および対向見込み片部93と、下枠見込み片部92の室外端部に連続した下枠室外見付け片部94と、下枠見込み片部92から垂下した下枠室外側枠部95とを有している。
対向見込み片部93および下枠室外見付け片部94間には、ガラスパネル34Cが配置されており、ガラスパネル34Cは、対向見込み片部93および下枠室外見付け片部94との間に設けられたバックアップ材およびシール材によって保持されている。
下枠見込み片部92には、セッティングブロック7が配置されており、このセッティングブロック7にガラスパネル34Cが載置されている。
下枠見込み片部92には、セッティングブロック7が配置されており、このセッティングブロック7にガラスパネル34Cが載置されている。
下枠室外見付け片部94の室内面には、熱膨張耐火材6M(第一熱膨張耐火材)が貼り付けられており、熱膨張耐火材6Mには、熱膨張耐火材6N(第二熱膨張耐火材)が重ね貼りされており、熱膨張耐火材6Nには、熱膨張耐火材6O(第三熱膨張耐火材)が重ね貼りされている。
熱膨張耐火材6Mは、熱膨張耐火材6N,6Oよりも低い発泡温度(熱膨張温度)に設定されており、前述した熱膨張耐火材6Cの発泡温度と同じ設定とされている。熱膨張耐火材6N,6Oには、発泡温度(熱膨張温度)が同じものが採用されており、前述した熱膨張耐火材6Bと同じは発泡温度に設定されている。
熱膨張耐火材6Mは、熱膨張耐火材6N,6Oよりも低い発泡温度(熱膨張温度)に設定されており、前述した熱膨張耐火材6Cの発泡温度と同じ設定とされている。熱膨張耐火材6N,6Oには、発泡温度(熱膨張温度)が同じものが採用されており、前述した熱膨張耐火材6Bと同じは発泡温度に設定されている。
[第4実施形態の作用]
以下、第4実施形態に係るFIX窓1Cの火災時における作用について説明する。
室外側の火災時に下枠室外見付け片部94が熱せられると、熱膨張耐火材6Mは下枠室外見付け片部94からの熱伝導を受けて室内側に向かって発泡し、下枠22Cおよびガラスパネル34C間の空間に広がって室内外を遮断する。このとき、熱膨張耐火材6N,6Oは熱膨張耐火材6Mの発泡によって温度が室外側よりも高まっていない室内側に移動されるので、熱膨張耐火材6M,6Oは、それらの発泡タイミングが遅らされて発泡を開始する。
以下、第4実施形態に係るFIX窓1Cの火災時における作用について説明する。
室外側の火災時に下枠室外見付け片部94が熱せられると、熱膨張耐火材6Mは下枠室外見付け片部94からの熱伝導を受けて室内側に向かって発泡し、下枠22Cおよびガラスパネル34C間の空間に広がって室内外を遮断する。このとき、熱膨張耐火材6N,6Oは熱膨張耐火材6Mの発泡によって温度が室外側よりも高まっていない室内側に移動されるので、熱膨張耐火材6M,6Oは、それらの発泡タイミングが遅らされて発泡を開始する。
[第4実施形態の効果]
第4実施形態に係るFIX窓1Cによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、窓枠2C等に熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6N,6Oを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
第4実施形態に係るFIX窓1Cによれば、前述した第1実施形態に係る外倒し窓1と同様に、窓枠2C等に熱変形が生じても、熱膨張の開始のタイミングが遅れた熱膨張耐火材6N,6Oを当該熱変形に追従して熱膨張させることができ、防火性を維持できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、熱膨張耐火材6A,6F,6G,6H,6Iを備えているが、これらがなくても窓枠2,2Aおよび障子3,3A間を閉塞できる場合には、熱膨張耐火材6A,6F,6G,6H,6Iの構成を省略してもよい。
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、熱膨張耐火材6A,6F,6G,6H,6Iを備えているが、これらがなくても窓枠2,2Aおよび障子3,3A間を閉塞できる場合には、熱膨張耐火材6A,6F,6G,6H,6Iの構成を省略してもよい。
第1実施形態では、各見付け片部214,223,234に貼り付けられた熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)よりも、これらに重ねて貼り付けられた熱膨張耐火材6C,6E(第二熱膨張耐火材)の方が低い発泡温度とされているが、これに限られない。例えば、熱膨張耐火材6B,6Dの方が熱膨張耐火材6C,6Eよりも低い発泡温度とされてもよく、この場合には、熱膨張耐火材6B,6Dが発泡することで、各見付け片部214,223,234側から熱膨張耐火材6C,6Eへ熱が移動することを抑制でき、当該熱膨張耐火材6C,6Eの発泡タイミングを遅らせることができる。
第1実施形態では、室内側の各見付け片部214,223,234に熱膨張耐火材6B,6Dを貼り付け、当該熱膨張耐火材6B,6Dに熱膨張耐火材6C,6Eを重ねて貼り付けることで、室外側における火災に対応した構成とされているが、これに限られない。例えば、室外側の各見付け片部314,324,334に熱膨張耐火材6B,6Dを貼り付け、当該熱膨張耐火材6B,6Dに熱膨張耐火材6C,6Eを重ねて貼り付けることで、室内側における火災に対応した構成とされていてもよい。
第2実施形態では、各見付け片部414,434に貼り付けられた熱膨張耐火材6B,6D(第一熱膨張耐火材)よりも、これらに重ねて貼り付けられた熱膨張耐火材6C,6E(第二熱膨張耐火材)の方が低い発泡温度とされているが、これに限られない。例えば、熱膨張耐火材6B,6Dの方が熱膨張耐火材6C,6Eよりも低い発泡温度とされてもよく、この場合には、熱膨張耐火材6B,6Dが発泡することで、各見付け片部414,434側から熱膨張耐火材6C,6Eへ熱が移動することを抑制でき、当該熱膨張耐火材6C,6Eの発泡タイミングを遅らせることができる。
第2実施形態では、室外側の各見付け片部414,434に熱膨張耐火材6B,6Dを貼り付け、当該熱膨張耐火材6B,6Dに熱膨張耐火材6C,6Eを重ねて貼り付けることで、室内側における火災に対応した構成とされているが、これに限られない。例えば、室内側の各見付け片部511,531に熱膨張耐火材6B,6Dを貼り付け、当該熱膨張耐火材6B,6Dに熱膨張耐火材6C,6Eを重ねて貼り付けることで、室外側における火災に対応した構成とされていてもよい。
第3実施形態では、内框室外見付け片部836に貼り付けられた熱膨張耐火材6J(第一熱膨張耐火材)よりも、これに重ねて貼り付けられた熱膨張耐火材6Kの方が低い発泡温度とされているが、これに限られない。例えば、熱膨張耐火材6Jの方が熱膨張耐火材6Kよりも低い発泡温度とされてもよく、この場合には、熱膨張耐火材6Jが発泡することで、内框室外見付け片部836側から熱膨張耐火材6Kへ熱が移動することを抑制でき、当該熱膨張耐火材6Kの発泡タイミングを遅らせることができる。
第3実施形態では、内框室外見付け片部836に熱膨張耐火材6Jを貼り付け、当該熱膨張耐火材6Jに熱膨張耐火材6Kを重ねて貼り付けることで、室外側における火災に対応した構成とされているが、これに限られない。例えば、外框室内見付け片部731に熱膨張耐火材6Jを貼り付け、当該熱膨張耐火材6Jに熱膨張耐火材6Kを重ねて貼り付けることで、室内側における火災に対応した構成とされていてもよい。
第4実施形態では、熱膨張耐火材6N,6Oは同じ発泡温度に設定されているが、異なっていてもよい。
また、熱膨張耐火材6Nに熱膨張耐火材6Oが重ね貼りされているが、熱膨張耐火材6Oがなくても下枠22Cおよびガラスパネル34C間を充填し、窓枠2Cの熱変形に追従して熱膨張可能である場合には、熱膨張耐火材6Oの構成を省略してもよい。
また、熱膨張耐火材6Nに熱膨張耐火材6Oが重ね貼りされているが、熱膨張耐火材6Oがなくても下枠22Cおよびガラスパネル34C間を充填し、窓枠2Cの熱変形に追従して熱膨張可能である場合には、熱膨張耐火材6Oの構成を省略してもよい。
第1、第2実施形態では、熱膨張耐火材6B,6Dに熱膨張耐火材6C,6Eがそれぞれ重ねて貼り付けられており、第3実施形態では、熱膨張耐火材6Jに熱膨張耐火材6Kが重ねて貼り付けられているが、熱膨張耐火材6C,6Eや熱膨張耐火材6Kにさらに別の第三熱膨張耐火材を重ねて貼り付けてもよい。この場合には、熱膨張耐火材6B,6D,6Kおよび第三熱膨張耐火材の発泡温度は、これらの間に位置する熱膨張耐火材6C,6E,6Kの発泡温度よりも低く設定される。
具体的には、例えば図13に示すように、対向見付け片部223に貼り付けられた熱膨張耐火材6B(第一熱膨張耐火材)に熱膨張耐火材6C(第二熱膨張耐火材)を重ねて貼り付け、さらに熱膨張耐火材6Cに熱膨張耐火材6L(第三熱膨張耐火材)を重ねて貼り付けて三層構造とする。この熱膨張耐火材6B,6Lには、熱膨張耐火材6Cよりも発泡温度が低いものを用いる。
このような構成によれば、火災時の熱によって熱膨張耐火材6B,6Lが熱膨張して、熱膨張耐火材6Cへの熱の移動を抑制できるので、熱膨張耐火材6Cが熱膨張するタイミングを遅らせることができる。
具体的には、例えば図13に示すように、対向見付け片部223に貼り付けられた熱膨張耐火材6B(第一熱膨張耐火材)に熱膨張耐火材6C(第二熱膨張耐火材)を重ねて貼り付け、さらに熱膨張耐火材6Cに熱膨張耐火材6L(第三熱膨張耐火材)を重ねて貼り付けて三層構造とする。この熱膨張耐火材6B,6Lには、熱膨張耐火材6Cよりも発泡温度が低いものを用いる。
このような構成によれば、火災時の熱によって熱膨張耐火材6B,6Lが熱膨張して、熱膨張耐火材6Cへの熱の移動を抑制できるので、熱膨張耐火材6Cが熱膨張するタイミングを遅らせることができる。
第1〜第4実施形態では、熱膨張耐火材6B,6D,6J,6Mに熱膨張耐火材6C,6E,6K,6Nがそれぞれ直接に重ねて貼り付けられているが、これに限られない。第1実施形態における熱膨張耐火材6B,6C間、第2実施形態における熱膨張耐火材6D,6E間、第3実施形態における熱膨張耐火材6J,6K間、ならびに第4実施形態における熱膨張耐火材6M,6N間に熱の移動を抑制するシート材を介在させてもよく、例えば図14に示すように、熱膨張耐火材6B,6C間に樹脂製のシート材100を介在させてもよい。この場合には、仮に重ね合わされた各熱膨張耐火材6B,6Cの発泡温度が同じに設定されたとしても、シート材100によって相互間の熱の移動が抑制されることで、発泡タイミングを異ならせることができる。
前記実施形態では、外倒し窓1、内倒し窓1A、引き違い窓1B、FIX窓1Cを建具として説明したが、このほか、外開き窓、内開き窓といった開き窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓といったすべり出し窓や片引き窓などの各種の窓であってもよい。
例えば開き窓(図示省略)によって建具が構成される場合には、外倒し窓1や内倒し窓1Bと概略同様に構成されるが、ヒンジ8で連結されるのは開き窓の下枠および下框ではなく、開き窓の縦枠および縦框である。このように構成された場合でも、第1実施形態や第2実施形態との前述した作用効果と同様の作用効果を発揮できる。
1…外倒し窓(建具)、1A…内倒し窓(建具)、1B…引き違い窓(建具)、1C…FIX窓、2,2A,2B,2C…窓枠(枠体)、21,41,61…上枠、211,411…上枠室内見付け片部、212,412…上枠見込み片部、212A,214A,223A,234A,334A,412A,414A,426A,434A…溝形成部、212B…段部、213,413…上枠室外見付け片部、214,223,234,414,423,434,834…対向見付け片部、22,22C,42,62…下枠、221,421,91…下枠室内見付け片部、222,422…連続片部、224,424,92…下枠見込み片部、225,425,95…下枠室外側枠部、23,43,63…縦枠、231,431…縦枠室内見付け片部、232,432…縦枠見込み片部、233,433…縦枠室外見付け片部、3,3A…障子、31,51,71,81…上框、311,511…上框室内見付け片部、312,313,512,513…上框見込み片部、314,514…上框室外見付け片部、315,325,335,515,525,535…押縁、32,52,72,82…下框、321,521…下框室内見付け片部、323,522…下框見込み片部、324,523…下框室外見付け片部、33,53,73,83…縦框、331,531…縦框室内見付け片部、332,532…縦框見込み片部、333,533…縦框見込み片部、334,534…縦框室外見付け片部、34,34C,54,74,84…ガラスパネル、3B…室外障子、3C…室内障子、4…水密材、423A…回動支持部、426…立上り片部、5…気密材、521A…回動被支持部、611,612…上レール、621,622…下レール、6A〜6O…熱膨張耐火材、7…セッティングブロック、721,722…戸車、731…外框室内見付け片部、732…外框見込み片部、733…外框室外見付け片部、734…外框鉤状部、73A…外召合せ框、8…ヒンジ、831…内框室内見付け片部、832,833,835…内框見込み片部、836…内框室外見付け片部、837…内框鉤状部、838…連続片部、83A…内召合せ框、9A〜9F…空間、92…、93…対向見込み片部、94…下枠室外見付け片部、100…シート材。
Claims (9)
- 枠体と、前記枠体内に配置されたパネル体とを備えた建具であって、
前記枠体および前記パネル体のうちの少なくとも一方は、見付け片部を有し、
前記見付け片部には、第一熱膨張耐火材が取り付けられ、
前記第一熱膨張耐火材には、当該第一熱膨張耐火材に対して熱膨張タイミングが異なる第二熱膨張耐火材が重ねられている
ことを特徴とする建具。 - 請求項1に記載の建具において、
前記パネル体は、前記枠体に対して室内外側に開閉可能に連結され、
前記枠体および前記パネル体のそれぞれの下部は、前記建具の見込み方向において互いに対向した見付け片部を有し、
前記第一熱膨張耐火材は、前記枠体および前記パネル体の下部における前記見付け片部のうちの少なくとも一方に取り付けられている
ことを特徴とする建具。 - 請求項1に記載の建具において、
前記パネル体は、第一パネル体と、前記第一パネル体に対してスライド可能に配置された第二パネル体とを備え、
前記第一パネル体および前記第二パネル体は、前記建具の見込み方向において互いに対向した見付け片部をそれぞれ有し、
前記第一熱膨張耐火材は、前記第一パネル体および前記第二パネル体の前記見付け片部うちの少なくとも一方に取り付けられている
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具において、
前記第一熱膨張耐火材および前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度は異なる温度に設定されている
ことを特徴とする建具。 - 請求項4に記載の建具において、
前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度は、前記第一熱膨張耐火材の熱膨張温度よりも低い
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の建具において、
前記第一熱膨張耐火材および前記第二熱膨張耐火材間には、シート材が介在されている
ことを特徴とする建具。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の建具において、
前記第二熱膨張耐火材には、当該第二熱膨張耐火材に対して熱膨張タイミングが異なる第三熱膨張耐火材が重ねられている
ことを特徴とする建具。 - 請求項7に記載の建具において、
前記第一熱膨張耐火材および前記第三熱膨張耐火材の熱膨張温度は、前記第二熱膨張耐火材の熱膨張温度よりも低い
ことを特徴とする建具。 - 請求項7または請求項8に記載の建具において、
前記第二熱膨張耐火材および前記第三熱膨張耐火材間には、シート材が介在されている
ことを特徴とする建具。
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WO1996007005A1 (de) * | 1994-08-29 | 1996-03-07 | Hörmann KG Eckelhausen | Gebäudeabschluss |
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-
2017
- 2017-02-07 JP JP2017020255A patent/JP2018127792A/ja active Pending
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