JP2018127274A - 果実輸送箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】果実輸送箱において、高い保冷性を維持する。【解決手段】果実輸送箱1は、発泡合成樹脂により成形された容器本体2を備える。容器本体2は、一鉛直面に開口部を有する箱状体であり、蓄冷剤4及び果実包装容器3が収容される複数の収容区画2A〜2Dを有する。複数の収容区画2A〜2Dは、互いの内部空間を連通させた通気流路27を有する。この構成によれば、蓄冷剤4により冷却された空気が通気流路27を通じて収容区画2B〜2Dに流れるので、果実輸送箱1内の収容空間の保冷性を高く維持することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、イチゴ等の果実を包装する果実包装容器が収容される発泡合成樹脂製の容器本体を備えた果実輸送箱に関する。
従来から、イチゴ等の傷み易い果実を収容して輸送するためには、プラスチック製トレーや発泡ウレタントレーを用いた容器が広く用いられている。これらの容器は、搬送時に生じた振動や衝撃が、イチゴ等の果物に直接的に伝わり易く、果物同士の接触や容器同士の接触により果物が傷つくことがある。そこで、傷み易い果実の輸送容器の構造に関して様々な考案がなされている。
例えば、組み立ての必要がなく軽量であると共に、収納したイチゴ等のパック詰めトレーに対し、搬送時における振動や衝撃が直接伝わり難く、冷却時における冷却効率の良い集合包装容器も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−40050号公報
上記のような果実輸送箱は、トラック等で輸送される際には、温度による果実の損傷を抑制するため、保冷車を用いることを前提としている。しかしながら、イチゴ等の果実が産地から販売店に陳列されるまでには、梱包や輸送行程を含めて様々な流通過程を経ており、その過程では冷却設備が整っていない環境に置かれる期間が含まれ得る。ところが、例えば、上記特許文献1に記載の集合包装容器では、底板に通気用の貫通穴を形成しているので、保冷車等の冷却設備が整った環境では冷却効率が高くなる一方で、冷却設備が整っていない環境では、果実が温かい外気に触れて傷み易くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高い保冷性を維持することができ、イチゴ等の果実が傷むことを防止することができる果実輸送箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、果実包装容器が収容される発泡樹脂製の容器本体を備えた果実輸送箱であって、前記容器本体は、一鉛直面に開口部を有する箱状体であり、蓄冷剤及び前記果実包装容器が収容される複数の収容区画を有し、前記複数の収容区画は、互いの内部空間を連通させた通気流路を有することを特徴とする。
上記果実輸送箱において、前記容器本体を構成する鉛直面のうち、前記開口部と対向する背板は、該背板の内壁面から前記開口部に向けて突出して前記開口部から差し入れられる前記果実包装容器と接触する突出部を有し、前記突出部は、前記収容区画毎に水平方向に所定の間隔を空けて複数設けられており、前記果実包装容器と前記背板の内壁面との間に前記通気流路を成すことが好ましい。
上記果実輸送箱において、前記容器本体を構成する鉛直面のうち、少なくとも前記開口部と直交する両側板は、該両側板の内壁面から水平方向に立設された複数の隔壁部を有し、前記複数の隔壁部は、上下方向に所定間隔で設けられており、前記容器本体の内部空間を複数の区画に区切ることで、前記複数の収容区画を成し、同一水平面に位置して対向する前記隔壁部の端部は、互いに離間していることが好ましい。
上記果実輸送箱において、前記蓄冷剤は、前記隔壁部で区切られた最も上方の収容区画に収容され、前記蓄冷剤が収容される収容区画は、前記蓄冷剤を載置するために前記背板の内壁面から前記開口部に向けて立設された載置片を有し、前記載置片と該載置片と併設された前記隔壁部との間には間隙が設けられていることが好ましい。
上記果実輸送箱において、前記背板の内壁面の一部には、前記隔壁部が設けられていないことが好ましい。
本発明に係る果実輸送箱によれば、容器本体に設けられた複数の収容区画が、互いの内部空間を連通させた通気流路を有するので、蓄冷剤により冷却された空気が通気流路を通じて収容区画に流れるので、果実輸送箱内の収容空間の保冷性を高く維持することができ、イチゴ等の果実が傷むことを防止することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る果実輸送箱の容器本体と、容器本体に装着される蓋部材を分離した構成を示す斜視図、(b)は容器本体に蓋部材を装着させた構成を示す斜視図。 果実輸送箱を成す容器本体の斜視図。 (a)は容器本体の正面図、(b)は容器本体の背面図、(c)は容器本体の上面図(又は底面図)、(d)は容器本体の左側板図。 (a)は図3(a)のA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図。 (a)は容器本体の斜視図、(b)は(a)のD領域の拡大図。 (a)は果実輸送箱に用いられる果実包装容器の斜視図、(b)は上面図、(c)は正面図。 果実輸送箱に用いられる蓋部材の主として背面を示す斜視図。 (a)は果実包装容器を収容した容器本体の正面図、(b)は(a)のE−E線断面図、(c)F−F線断面図。 (a)(b)は2つの容器本体を連結させた果実輸送箱の組立前の斜視図、(b)は組立後の斜視図。
本発明の一実施形態に係る果実輸送箱について、図面を参照して説明する。図1(a)(b)に示すように、果実輸送箱1は、イチゴ等の果実が包装された果実包装容器3が収容される発泡樹脂製の容器本体2を備える。容器本体2は、一鉛直面に開口部20を有する箱状体であり、ここでは、容器本体2内に、果実包装容器3と、容器本体2内を冷却するための蓄冷剤4が収容されるものとする。また、本実施形態では、容器本体2の開口部20に、蓋部材5が嵌め込まれ、これら容器本体2及び蓋部材5によって果実包装容器3及び蓄冷剤4を収容するための収容空間が形成される。
図2に示すように、容器本体2は、容器本体2を構成する鉛直面であって開口部20と直交する両側板21の内壁面21aには、複数の隔壁部22a〜22cが設けられている。隔壁部22a〜22cは、容器本体2の内部空間を複数の区画に区切り、これにより果実包装容器3が収容される複数の収容区画2A〜2Dが成される。4つの収容区画2A〜2Dのうち、最も上の収容区画2Aに蓄冷剤4が、最も下方の収容区画2Dに蓄冷剤4又は果実包装容器3(図例では蓄冷剤4)が収容され、それらの間にある収容区画2B、2Cに、果実包装容器3が収容されている。なお、ここでは、容器本体2内の収容空間が、3列の隔壁部22a〜22cによって区切られて4つの収容区画2A〜2Dとなった構成を示すが、隔壁部は4列以上、収容区画は5つ以上であってもよい。
図1(a)に示したように、果実包装容器3は、開口部20から水平方向に収容区画2B、2Cに差し入れられ、果実包装容器3の両縁部が隔壁部22a〜22cに係止される。本実施形態の果実輸送箱1では、容器本体2に果実包装容器3及び蓄冷剤4が収容された状態で、図1(b)に示したように、開口部20に蓋部材5が嵌め込まれる。なお、果実輸送箱1は、蓋部材5を用いずに、2つの容器本体2の開口部20同士を嵌合させて果実包装容器3及び蓄冷剤4を収容することもできる(後述する図9参照)。
容器本体2は、正面視において略矩形であり、四方の角部が丸みを帯びるように面取りされている。容器本体2は、発泡合成樹脂の成形体であり、例えば、熱可塑性樹脂の発泡用の粒子を型内に充填し加熱し、発泡させて一体成形される。熱可塑性樹脂は、例えば、スチレン系樹脂であり、又はスチレン系樹脂に、例えば、オレフィン系樹脂といった他の樹脂を混合させた複合樹脂であってもよい。
蓄冷剤4は、一般に使用前に冷凍することにより、繰り返し使用可能な冷却手段である。蓄冷剤4としては、例えば、水とポリアクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂(ゲル化剤)又はガム類等の増粘剤と無機塩類とを含有する袋詰め、及びポリエチレン製容器封入品、並びにそれらの組合せ等が挙げられる。蓄冷剤4の融点は、例えば、−15℃〜−1℃である。
図2、図3(a)乃至(d)及び図4(a)乃至(c)に示すように、容器本体2は、一辺が他辺よりもやや長い矩形状の底板23a(図2、図3(c))と、底板23aの周囲に立設される側板21(図3(d))及び背板24(図3(b))と、底板23aと正対する天板23b(図1(a))と、を有する。側板21の外形形状は、鉛直方向の辺が水平方向の辺よりも長い略矩形状である(図3(d))。なお、側板21は、左右対称形状であり、図例では左側板21のみを示す。また、底板23a及び天板23bの外形形状は同一である(図3(d))。
開口部20は、両側板21、底板23a、天板23bの4辺のうち、背板24とは反対側の周縁により形成される(図2参照)。開口部20の周縁には、内方よりも外方が突出した外突隅部20aが、開口部20の一の対角を成す位置に夫々設けられ、外方よりも内方が突出した内突隅部20bが、開口部20の他の対角を成す位置に夫々設けられている。外突隅部20a及び内突隅部20bは、夫々平面視においてL字形状である。
外突隅部20aの内壁部には、蓋部材5に形成された凸形状のガイド突起50dと嵌合するガイド溝20cが形成されている(図1、図4(b)(c)参照)。また、内突隅部20bの外壁部には、蓋部材5に形成された凹形状のガイド溝50cと嵌合するガイド突起20dが形成されている。
図3(b)に示すように、背板24の外壁面24bと底板23a又は天板23bとの稜線を挟む隅部には、外側から掛けられるバンド5(後述する図9(b)参照)を係止するための複数の凹部24cが形成されている。また、背板24の外壁面24bには、果実輸送箱1の上下方向を明示するための矢印24e、及び凹形状の取っ手部24dが設けられている。これらの構成により、果実輸送箱1に果実包装容器3の収容する作業性及び果実輸送箱1を持ち運ぶ輸送性を向上させることができる。
上述したように、容器本体2を構成する鉛直面のうち、少なくとも開口部20と直交する両側板21は、これら両側板21の内壁面21aから水平方向に複数の隔壁部22a〜22cが立設されている。すなわち、隔壁部22a〜22cは、内壁面21aに対して片持ち状態となっている。隔壁部22a〜22cの内壁面21aからの突出長さは、果実包装容器3を保持するに足る長さがあればよい。ただし、後述する図6で示すように、果実包装容器3の外縁側が傾斜面として形成されている場合には、少なくとも果実包装容器3の水平な平坦面を成す上面及び下面を保持できるように、隔壁部22a〜22cは、少なくとも40mm以上の突出長さを有していることが好ましい。
同一水平面に位置して対向する隔壁部22a〜22cの端部は、互いに所定間隔で離間している。対向する隔壁部22a〜22cの離間距離は、150mm以上であることが好ましい。このように、隔壁部22a〜22cの突出長さを一定程度確保すると共に、対向する隔壁部22a〜22c同士を離間させ、このような隔壁部22a〜22cで果実包装容器3を保持することで、果実包装容器3は宙吊り状態となる。その結果、輸送中の振動・衝撃等が果実包装容器3に伝わり難くなり、果実包装容器3内に包装されたイチゴ等の果実が傷んでしまうことを適切に防止することができる。
隔壁部22a〜22cは、夫々側板21の内壁面21aから背板24の内壁面24aにかけて、隔壁部22a’〜22c’が延設されている(図2参照)。すなわち、隔壁部22a〜22cは、背板24側の隔壁部22a’〜22c’と合わせて、水平断面視においてL字形状となるように形成されている(図2、図4(b)参照)。背板24側からも隔壁部22a’〜22c’を立設させることで、容器本体2は、果実包装容器3の3辺を安定的に保持することができる。
また、背板24の内壁面24aの一部には、隔壁部22a’〜22c’が設けられていない。具体的には、同一水平面に位置して対向する隔壁部22a’〜22c’のうち、少なくとも隔壁部22b’、22c’の端部は、互いに所定間隔で離間している。そのため、果実包装容器3が収容区画2B〜2Dに収容されていない状態では、収容区画2B〜2Dは、互いに連通している。
各隔壁部22a〜22cの下面には、載置される果実包装容器3の上面を押圧固定するために下方に延びた押圧部25a〜25cが形成されている(図2、図3(a)参照)。この押圧部25a〜25cにより、果実包装容器3が上下方向に移動することを抑制すると共に、収容される果実包装容器3に対して適度な弾性を与え、輸送中の振動や衝撃等が、果実包装容器3に伝わることを抑止することができる。
また、収容区画2A〜2Cは、互いの内部空間を連通させた通気流路を有する。具体的には、容器本体2を構成する鉛直面のうち、開口部20と対向する背板24は、背板24の内壁面24aから開口部20に向けて突出して果実包装容器3と接触する突出部26を有する(図2、図3(a)、図4(a)〜(c)参照)。突出部26は、収容区画2A〜2D毎に水平方向に所定の間隔を空けて複数、本実施形態では2箇所設けられている。従って、果実包装容器3が収容区画2B〜2Dに収容された状態でも、果実包装容器3は背板24の内壁面24aに接触せず、それらの間に通気流路27が成される。なお、突出部26の背板24の内壁面24aに対する突出量は、例えば、1〜10mm程度あればよい。突出部26の突出量が大き過ぎると、収容できる果実包装容器3の大きさが制限され、小さ過ぎると、通気流路27が冷気を通すのに必要な開口面積を確保できなくなる。
蓄冷剤4が収容される収容区画、本実施形態では、最も上方の収容区画2Aは、蓄冷剤4を載置するために背板24の内壁面24aから開口部20に向けて立設された載置片28を有する。蓄冷剤4は、梱包時には凍った固体状態であるが、時間経過と共に溶解し、柔らかくなるので、隔壁部22a、22a’にその両縁が置かれただけでは保持されなくなる。そこで、一定の水平面積を有する載置片28が設けられたことで、柔らかくなった蓄冷剤4も安定的に保持される。また、載置片28と、この載置片28と併設された隔壁部22aとの間には間隙28aが設けられている。従って、この間隙28aから、蓄冷剤4で冷却された冷気を下方の収容区画2Bに流すことができる。
一方の側板21と天板23bとが成す角部のうち、開口部20側の角部には、切欠部29aが設けられている。また、開口部20の周縁の対角を成す内突隅部20bには、容器本体2内の収容空間と切欠部29aとを連通する通気孔29bが設けられている。果物の種類によっては、エチレンガス等の成熟ホルモンを発生させるものがあり、容器本体2内を完全密閉状態とすると、果物が過剰に熟成されて腐敗する等の劣化を引き起こすことがある。そこで、本実施形態の果実輸送箱1では、切欠部29a及び通気孔29bを設けることで、容器本体2内の空気(ガス)を容器外へ放出し、果物の劣化を抑制することができる。
また、切欠部29a及び通気孔29bは、他方の側板21と底板23aとが成す角部にも形成されている。従って、天板23b近傍及び底板23a近傍の2箇所から容器本体2内のガスを容器外へ放出することができる。また、側板21と天板23b又は底板23aとが成す角部は、いずれも丸みを帯びるように面取りされており、切欠部29aは、この面取りされた角部近傍に形成されているので、複数の果実輸送箱1が隙間なく並置されたり、積載されても、隣り合う果実輸送箱1の側板21、天板23b又は底板23aによって切欠部29aが塞がれることはなく、効果的に容器本体2内のガスを容器外へ放出することができる。
図6に示すように、果実包装容器3は、例えば、下部材31及び上部材32を組み合わせた平面視で直方体形状の容器である。下部材31は、上方が開口したトレー部31aと、トレー部31aの上縁に設けられた鍔部31bと、を有する。トレー部31a内には、例えば、イチゴの果実型に成型されたポリエチレン(PE)フィルム(不図示)が配置され、このPEフィルムがトレー部31aの底面に接触しないように鍔部31bに係止されており、イチゴ等の果物を略宙吊り状態とする。トレー部31aの底面は平坦面であり、この底面と鍔部31bとを繋ぐ側面がテーパ状に傾斜している。上部材32は、下方が開口したカバーであり、下部材31の鍔部31bの内縁に嵌め込まれる。上部材32の上面は平坦面であり、上面から下方の開口に向かう側面は、逆テーパ状に傾斜している。なお、果実包装容器3の形状は、容器本体2の収容区画2B〜2Dに収容されて各隔壁部22a〜22cにより保持される形状であればよく、図6に示した形状に限られない。
図7に示すように、蓋部材5は、容器本体2の開口部20と対応する形状に形成されている。蓋部材5は、その正面視において略矩形状の蓋板51と、蓋板51の周縁に設けられて蓋板51の内方よりも外方が突出した外突隅部50aと、外方よりも内方が突出した内突隅部50bと、を有する。外突隅部50aは、蓋部材5の一の対角を成す位置に夫々設けられ、内突隅部50bは、蓋部材5の他の対角を成す位置に夫々設けられている。外突隅部50a及び内突隅部50bは、夫々底面視においてL字形状である。
外突隅部50aの内壁部には、容器本体2に形成された凸形状のガイド突起20dと嵌合するガイド溝50cが形成されている。また、内突隅部50bの外壁部には、容器本体2に形成された凹形状のガイド溝20cと嵌合するガイド突起50dが形成されている。これらガイド溝20c、50c及びガイド突起20d、50dを嵌合させることで、容器本体2と蓋部材5とを連結させて、果実輸送箱1の気密性を良好に保つことができる。
また、外突隅部50aの内方には、外突隅部50aと所定の間隔を空けて設けられた突条部52aが設けられている。突条部52aは、底面視においてL字形状の外突隅部50aの2辺に沿って設けられており、直交する突条部52aの角部には、容器本体2の通気孔29b(図5(b)参照)と対向するように、通気孔52bが設けられている。蓋部材5を容器本体2の開口部20に装着させたとき、外突隅部50aと突条部52aとの間に容器本体2の内突隅部20bが嵌り込む。すなわち、外突隅部50a及び突条部52aが、内突隅部20bを挟持するので、容器本体2と強固に連結され、外側からバンドをかけなくても、蓋部材5が容器本体2から外れることを防止することができる。突条部52aが内突隅部20bと密着していても、通気孔52bが設けられているので、容器本体2の通気孔29bが塞がれることはなく、容器本体2内のガスを容器外へ放出することができる。
上記のように構成された果実輸送箱1では、背板24の内壁面24aの一部には、隔壁部22a’〜22c’が設けられていないので、果実包装容器3が収容区画2B〜2Dに収容されていない状態では、収容区画2B〜2Dは、互いに連通している。そして、背板24の内壁面24aには、開口部20から差し入れられる果実包装容器3と接触する突出部26が、所定の間隔を空けて設けられている。従って、図8(a)乃至(c)に示すように、果実包装容器3が収容区画2B〜2Dに収容された状態でも、果実包装容器3は背板24の内壁面24aに接触せず、それらの間に通気流路27(図中のハッチング部)が成される。その結果、蓄冷剤4によって冷却された空気は、通気流路27を通じて収容区画2B〜2Dに流れるので、果実輸送箱1内の収容空間の保冷性を高く維持することができる。従って、イチゴ等の果実の流通過程において、冷却設備が整っていない環境に置かれる期間があっても、収容空間を長期間に亘って低温に維持することができ、果実を傷み難くすることができる。
また、果実輸送箱1は、その内部の収容空間に収容された果実包装容器3が、隔壁部22a〜22cで区画された収容区画2A〜2Dに夫々収容されるので、果実包装容器3同士の接触がなく、果実包装容器3自体も半ば宙に浮かせたような状態とすることができる。従って、果実輸送箱1は、果実包装容器3に包装されたイチゴ等の果実が、輸送中の振動や接触によって痛むことを適切に防止できる。
図9(a)(b)に示すように、果実輸送箱1は、2つの容器本体2を、互いの開口部20を対向させて嵌合させることができる。従って、一方の容器本体2のガイド溝20cを、他方の容器本体2のガイド突起20dと嵌合させ、一方のガイド突起20dを他方の容器本体2のガイド溝20cに嵌合させることにより、2つの容器本体2を連結させることができる。これにより、果実輸送箱1は、蓋部材5を用いることなく、容器本体2だけでも果実包装容器3及び蓄冷剤4を収容する収容空間を得ることができる。なお、この場合、図9(b)に示したように、果実輸送箱1は、2つの容器本体2を連結方向の幅が長くなるので、一方の容器本体2の非連結端部に外部から力がかかると、連結箇所が外れ易くなる。そこで、凹部24cにバンド5を係止させることで、2つの容器本体2を強固に連結させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。上記実施形態では、背板24の内壁面24aに沿って通気流路27が形成された構成を示したが、通気流路27は、複数の収容区画2A〜2Dを連通するものであれば、上記構成に限られず、例えば、側板21の内壁面21a側や、開口部20側(又は蓋部材5側)に設けられていてもよい。また、容器本体2を成す鉛直面の複数の内側面に形成されていてもよい。また、果実輸送箱1に収容される果実は、イチゴに限定されず、果実輸送箱1は、例えば、モモ、梨、リンゴ、メロン、ブドウ、ビワ等その他のデリケートな農産品に対しても適用することができる。
1 果実輸送箱
2 容器本体
2A、2B、2C、2D 収容区画
20 開口部
21 側板
21a 側板の内壁面(鉛直面)
22a、22b、22c、22a’、22b’、22c’ 隔壁部
24 背板
24a 背板の内壁面(鉛直面)
26 突出部
27 通気流路
28 載置片
28a 間隙
3 果実包装容器
4 蓄冷財

Claims (5)

  1. 果実包装容器が収容される発泡樹脂製の容器本体を備えた果実輸送箱であって、
    前記容器本体は、一鉛直面に開口部を有する箱状体であり、蓄冷剤及び前記果実包装容器が収容される複数の収容区画を有し、
    前記複数の収容区画は、互いの内部空間を連通させた通気流路を有することを特徴とする果実輸送箱。
  2. 前記容器本体を構成する鉛直面のうち、前記開口部と対向する背板は、該背板の内壁面から前記開口部に向けて突出して前記開口部から差し入れられる前記果実包装容器と接触する突出部を有し、
    前記突出部は、前記収容区画毎に水平方向に所定の間隔を空けて複数設けられており、前記果実包装容器と前記背板の内壁面との間に前記通気流路を成すことを特徴とする請求項1に記載の果実輸送箱。
  3. 前記容器本体を構成する鉛直面のうち、少なくとも前記開口部と直交する両側板は、該両側板の内壁面から水平方向に立設された複数の隔壁部を有し、
    前記複数の隔壁部は、上下方向に所定間隔で設けられており、前記容器本体の内部空間を複数の区画に区切ることで、前記複数の収容区画を成し、
    同一水平面に位置して対向する前記隔壁部の端部は、互いに離間していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の果実輸送箱。
  4. 前記蓄冷剤は、前記隔壁部で区切られた最も上方の収容区画に収容され、
    前記蓄冷剤が収容される収容区画は、前記蓄冷剤を載置するために前記背板の内壁面から前記開口部に向けて立設された載置片を有し、
    前記載置片と該載置片と併設された前記隔壁部との間には間隙が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の果実輸送箱。
  5. 前記背板の内壁面の一部には、前記隔壁部が設けられていないことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の果実輸送箱。
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