JP2018127174A - ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 - Google Patents

ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サポートヨークとヨークプラグとの間のクリアランスをより適切に設定することができるステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置を提供する。
【解決手段】ロックナットの締め付けに伴うヨークプラグの浮き上がり量を見込んでヨークプラグの緩め調整処理における目標クリアランスCが設定される。具体的には、目標クリアランスCは、クリアランスの最終的な目標値である規定クリアランスCからロックナットの締め付けに伴うヨークプラグの浮き上がり量(補正値Smov)を差し引いた値に設定される。このため、クリアランスはロックナットの締め付けが完了したときにちょうど規定クリアランスCに達する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置に関する。
従来、たとえば特許文献1に記載されるように、ラックアンドピニオン式のステアリング装置が知られている。当該ステアリング装置は、ステアリングホイールに連動して回転するピニオン軸と、当該ピニオン軸に噛合うラック軸と、これら両軸が収容されるハウジングとを有している。ピニオン軸の回転に伴いラック軸が自身の軸方向に移動することによって車輪の向きが変えられる。
また、当該ステアリング装置は、ラック軸とピニオン軸との間のバックラッシを除去するための支持機構を備えている。支持機構は、ハウジングの保持孔に進退可能に設けられるサポートヨークと、保持孔にねじ込まれるヨークプラグと、ヨークプラグとサポートヨークとの間に介在される圧縮コイルばね、とを有している。サポートヨークは、圧縮コイルばねの弾性力によってラック軸へ向けて常時付勢される。サポートヨークによって、ラック軸は自身の軸方向に沿って摺動可能に支持されるとともに、ピニオンへ向けて押圧される。
サポートヨークとヨークプラグとが当接することに起因する打音を抑制するため、サポートヨークとヨークプラグとの間には所定量のクリアランスが設けられる。当該クリアランスはヨークプラグのねじ込み位置の調整を通じて厳密に管理される。
ここで、クリアランスを適切な状態に維持するためには、ヨークプラグが緩むことを抑制する必要がある。このため、ヨークプラグに対して種々の緩み止め対策が講じられる。たとえば特許文献1のステアリング装置では、クリアランスの調整が完了した後、接着剤によってヨークプラグをハウジングに固定している。また、特許文献2,3のステアリング装置では、クリアランスの調整が完了した後、ヨークプラグにおけるサポートヨークと反対側の端部にロックナットを締め付けることによってヨークプラグが緩むことを抑制している。
特開2008−018828号公報 特開2014−20508号公報 特開2014−193681号公報
ヨークプラグの緩み止めとしてロックナットを採用する場合、つぎのことが懸念される。すなわち、ロックナットをヨークプラグに締め付けたとき、ヨークプラグにはハウジングの保持孔から抜け出る方向の軸力が作用する。この軸力によって、ヨークプラグがわずかながらもハウジングの保持孔から抜け出る方向へ浮き上がるかたちで移動する。これは、ヨークプラグのねじ部分およびロックナットのねじ部分にはそれぞれ公差が存在すること、ならびにヨークプラグのねじ部分およびロックナットのねじ部分がそれぞれ撓むかたちで弾性変形することなどに起因すると考えられる。したがって、ロックナットを締め付ける前に調整したクリアランスは、ロックナットを締め付けることによってヨークプラグが移動する分だけ増大する。
本発明の目的は、サポートヨークとヨークプラグとの間のクリアランスをより適切に設定することができるステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置を提供することにある。
上記目的を達成し得るステアリング装置の調整方法は、ハウジングの内部で直線運動するラック軸と、前記ハウジングに回転可能に支持されて前記ラック軸と噛み合うピニオン軸と、前記ハウジングに設けられたガイド孔に進退可能に収容されて前記ラック軸をその軸方向に沿って摺動可能に支持するサポートヨークと、前記ガイド孔に螺合されるヨークプラグと、前記ヨークプラグと前記サポートヨークとの間に介在されて前記サポートヨークを前記ラック軸へ向けて付勢する付勢部材と、前記ヨークプラグの前記ガイド孔から露出する部分に螺合されるロックナットと、を有することを前提としている。そして、当該ステアリング装置の調整方法は、前記ロックナットを緩めた状態で、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが目標クリアランスとなるように、前記ヨークプラグの軸方向位置を調整する調整工程を有する。ここで、目標クリアランスは、最終的な目標値である規定クリアランスから前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を補正値として差し引いたものである。
なお、ロックナットを緩めた状態とは、ロックナットがハウジングの対象接触座面(ガイド孔の周縁部分)に着座していない状態、または着座していてもヨークプラグに軸力が発生していない状態をいう。
この調整方法によれば、ロックナットの締め付けに伴うヨークプラグの軸方向位置の変化量(浮き上がり量)を見込んで調整処理における目標クリアランスが設定される。具体的には、目標クリアランスは、クリアランスの最終的な目標値である規定クリアランスからロックナットの締め付けに伴うヨークプラグの軸方向位置の変化量を補正値として差し引いた値に設定される。このため、クリアランスはロックナットを締め付けたときにちょうど規定クリアランスに達する。したがって、より適正なクリアランスを設定することが可能である。
上記のステアリング装置の調整方法において、前記調整工程の前工程として、緩めた状態のロックナットを締め付けることにより、前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を検出し、当該検出される変化量を前記補正値として設定する設定工程を有することが好ましい。
ロックナットの締め付けに伴うヨークプラグの軸方向位置の変化量は、製品毎に異なる。このため、上記の調整方法によるように、製品毎にロックナットを実際に締め付けてヨークプラグの軸方向位置の変化量を検出し、その検出される変化量に基づき補正値を設定することが好ましい。これにより、製品間におけるクリアランスCのばらつきが抑えられる。
上記のステアリング装置の調整方法において、前記設定工程と前記調整工程との間の工程として、前記ハウジングに対して前記ラック軸をその可動範囲の全域にわたって移動させたとき、前記ヨークプラグの軸方向位置が最大となる移動位置へラック軸を移動させるラック移動工程を有することが好ましい。
ラック軸をその軸方向へ移動させたとき、クリアランスはラック軸の軸方向における移動位置に応じて変化する。また、クリアランスが大きすぎると異音が発生しやすくなる一方、クリアランスが小さくなるすぎると操舵性が低下するおそれがある。
そこで、上記の調整方法によるように、クリアランスが最も大きくなる移動位置にラック軸を移動させた状態でヨークプラグの調整処理を行うことにより、ラック軸の可動範囲の全領域において、クリアランスが規定クリアランスを超えることが抑制される。また、ラック軸の可動範囲の全領域において、クリアランスが小さくなりすぎることも抑制される。このため、異音の発生を抑えつつ操作性を確保することが可能である。
上記のステアリング装置の調整方法において、前記緩め調整工程では、前記サポートヨークに当接する程度に仮締めされた前記ヨークプラグを、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが前記目標クリアランスに達する位置まで緩めることが好ましい。
この調整方法によれば、仮締めされたヨークプラグを緩めていくだけでクリアランスを調整することができる。
上記のステアリング装置の調整方法における前記調整工程は、たとえばつぎのようなステアリング装置の調整装置を使用して実行される。当該調整装置は、モータと、前記モータに連動して前記ヨークプラグと一体的に回転する回転ソケットと、前記ヨークプラグの角度位置を検出する回転センサと、前記サポートヨークを基準とした前記ヨークプラグの軸方向位置を検出する変位センサと、前記回転センサおよび前記変位センサの検出結果に基づき前記モータを制御する制御装置と、を有することが好ましい。
上記のステアリング装置の調整装置において、前記回転ソケットは、前記ヨークプラグに対してその回転方向において係合する筒状のソケット部材と、前記ソケット部材に対して相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する筒状の基準部材と、前記基準部材および前記ヨークプラグに対してそれぞれ相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する測定子と、を有し、前記変位センサは、前記測定子を基準とした前記基準部材の軸方向位置を前記ヨークプラグの軸方向位置として検出することが好ましい。
この調整装置によれば、基準部材はソケット部材の動きに影響されることなく、ソケット部材に対して独立して移動することが可能である。このため、ソケット部材の動きの影響を受けて、基準部材とヨークプラグとの接触状態が変動することもない。したがって、ヨークプラグの軸方向位置を、より正確に検出することができる。
本発明のステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置によれば、サポートヨークとヨークプラグとの間のクリアランスをより適切に設定することができる。
ステアリング装置の一実施の形態を示す断面図。 ステアリング装置の調整装置の一例を示す正面図。 ステアリング装置の調整装置の要部を示す断面図。 ステアリング装置の調整装置の電気的な構成を示すブロック図。 ステアリング装置の調整手順を示すフローチャート(メインルーチン)。 ラック軸の軸方向位置とクリアランスとの関係を示すグラフ。 ステアリング装置の調整手順を示すフローチャート(サブルーチン)。 ヨークプラグの角度位置とサポートヨークの軸方向位置との関係を示すグラフ。
以下、ステアリング装置の一実施の形態を説明する。
<ステアリング装置の概略構成>
図1に示すように、ステアリング装置10は、車体に固定されるハウジング11を有している。ハウジング11の内部にはラック軸12が挿通されている。ラック軸12はその軸線方向(紙面に直交する方向)に沿ってハウジング11に対して摺動可能に支持されている。また、ハウジング11には、ラック軸12と交差する方向(図中の上下方向)に沿って延びるピニオン軸13が挿入されている。ピニオン軸13は軸受14を介してハウジング11に対して回転可能に支持されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール(図示略)の操作に連動して回転する。ピニオン軸13の回転に伴いラック軸12がその軸線方向に移動することによって車輪(図示略)の向きが変わる。
また、ハウジング11において、ラック軸12を間に挟むピニオン軸13と反対側の部位には、ラック軸12に対して直交する方向(図中の左右方向)に沿って延びる円筒状のガイド孔15が設けられている。ガイド孔15はハウジング11の外部に開口している。ガイド孔15の内周面において、開口側の端部には雌ねじ部16が設けられている。このガイド孔15の内部には、ラック軸12をピニオン軸13に押し付けるための支持機構20が設けられている。
支持機構20は、ラック軸12の周面を摺動可能に支持するサポートヨーク21と、ガイド孔15の雌ねじ部16に螺合されるヨークプラグ22と、サポートヨーク21とヨークプラグ22との間に介在される付勢部材としての圧縮コイルばね23とを有している。
サポートヨーク21は、たとえばアルミニウムなどの金属材料によって円柱状に設けられる。サポートヨーク21は、ガイド孔15の深さ方向に沿って進退移動する。サポートヨーク21の外周面はガイド孔15の内周面に対して摺動案内される。サポートヨーク21の外周面には、2つの環状の溝24,24が設けられている。これら溝24,24には、それぞれOリング25,25が装着されている。これらOリング25,25は、ガイド孔15の内周面に対して弾性的に接触することにより、ガイド孔15の内周面とサポートヨーク21の外周面との間を密封する。また、これらOリング25,25は、サポートヨーク21をその径方向において弾性支持する。これにより、サポートヨーク21のがたつきが抑制される。
サポートヨーク21におけるラック軸12側の側面(図中の左側面)には、ラック軸12の周面に沿う凹面(円弧面)26が設けられている。凹面26には、ラック軸12に摺接するシート27が取り付けられている。シート27は、たとえば青銅などの金属材料により形成される。
サポートヨーク21におけるラック軸12と反対側の側面(図中の右側面)には、ばね収容穴28が設けられている。ばね収容穴28には、圧縮コイルばね23の一端(図中の左端部)が挿入されている。これにより、圧縮コイルばね23がその径方向へ移動することが抑制される。ばね収容穴28の内底面とヨークプラグ22のサポートヨーク21側の側面(図中の左側面)との間に介在された圧縮コイルばね23の弾性力によって、サポートヨーク21はラック軸12へ向けて常時付勢される。凹面26は、シート27を介してラック軸12の周面に対して摺動可能に押し付けられる。
ヨークプラグ22は、たとえば鋼鉄などの金属材料によって円柱状に設けられる。ヨークプラグ22の外周面にはサポートヨーク21に近い側から順に、円筒面22aおよび雄ねじ部22bが設けられている。円筒面22aには環状の溝29が設けられている。この溝29にはOリング30が装着されている。
ヨークプラグ22のサポートヨーク21と反対側の側面(図中の右側面)には、係合孔31が設けられている。係合孔31はヨークプラグ22を回転操作するための工具(図示略)に係合する。係合孔31の形状は、工具形状に応じて、六角形状あるいは十二角形状などの適宜の形状を採用すればよい。また、ヨークプラグ22の底壁には、貫通孔32が設けられている。貫通孔32は係合孔31の内外を連通する。ヨークプラグ22は、円筒面22aが設けられている側の端部をガイド孔15に挿入しつつ雄ねじ部22bを雌ねじ部16に締め付けることによってハウジング11に固定される。
ヨークプラグ22におけるサポートヨーク21と反対側の端部は、ハウジング11におけるガイド孔15が形成された筒状部分11aの先端面(図1中の右側面)から外部へ出ている。このヨークプラグ22の外端部(図1中の右端部)にはロックナット33が取り付けられている。具体的には、ロックナット33の内周面に設けられた雌ねじ部33aをヨークプラグ22の雄ねじ部22bに締め付けることにより、ロックナット33はヨークプラグ22に取り付けられる。ロックナット33におけるハウジング11の筒状部分11aと対向する側面(図1中の左側面)は、筒状部分11aの先端面を対象接触座面11bとして着座している。ロックナット33は、ハウジング11に対するヨークプラグ22の緩み止めとして機能する。
サポートヨーク21のヨークプラグ22側の側面(図中の右側面)と、ヨークプラグ22のサポートヨーク21側の側面(図中の左側面)との間には、クリアランスCが形成されている。クリアランスCの量は、ヨークプラグ22のねじ込み位置の調整を通じて厳密に管理される。
<クリアランスの調整装置>
クリアランスCは、たとえばつぎのような調整装置を使用して調整される。調整装置はステアリング装置10の組立工程の一部であるクリアランスCの調整工程において使用される。
図2に示すように、調整装置40は、基台41と、基台41に設けられてステアリング装置10を支持する2つの支持脚42,42と、ヨークプラグ22を回転させる駆動ユニット43と、を有している。
2つの支持脚42,42は、予め組立てられたステアリング装置10におけるハウジング11の両端部を支持する。このとき、ステアリング装置10は、たとえばガイド孔15が基台41と反対側(図中の上側)を向く姿勢に維持される。
駆動ユニット43は、たとえば調整装置40の骨組みを構成するフレーム(図示略)に設けられる。図2中に白抜きの矢印で示されるように、駆動ユニット43は昇降機構(図示略)の作動を通じて基台41に対して接近または離間する方向である昇降方向Dに沿って移動する。
駆動ユニット43は、モータ44と、モータ44の出力軸45に固定された駆動歯車46と、駆動歯車46と噛み合う従動歯車47と、従動歯車47に連結された回転ソケット48と、を有している。モータ44には回転センサ44aが設けられている。従動歯車47は、回転ソケット48の基台41と反対側の端部(図中の上端部)に設けられている。回転ソケット48の基台41側の端部(図中の下端部)には、ヨークプラグ22の係合孔31に係合する工具として機能する係合突部49が設けられている。係合突部49の形状は、係合孔31の形状に対応する六角柱状あるいは十二角柱状などの適宜の形状が採用される。クリアランスCを調整する際には、駆動ユニット43を下降させて係合突部49をヨークプラグ22の係合孔31に挿入する。これによって、ヨークプラグ22は回転ソケット48と一体的に回転することが可能となる。係合突部49がその回転方向において係合孔31と係合するためである。
なお、調整装置40は、ナットライナ81およびラック駆動ユニット82も備えている。
ナットライナ81は、モータなどの回転駆動源81a、回転駆動源81aの駆動を通じて回転するナットソケット81b、およびトルク検出器81cを有している。ナットライナ81は、図示しない駆動機構の作動を通じて、駆動ユニット43との干渉を避けつつ、ロックナット33にトルクを付与する作動位置と、駆動ユニット43の昇降動作の邪魔にならない退避位置との間を移動する。ナットソケット81bがロックナット33に嵌合された状態で、回転駆動源81aが駆動されることによりロックナット33はヨークプラグ22に締め付けられたり緩められたりする。このとき、トルク検出器81cによってナットソケット81bに作用するトルクが検出される。ロックナット33がヨークプラグ22に規定のトルクで締め付けられるとき、回転駆動源81aは停止される。
ラック駆動ユニット82は、たとえばピニオン軸13に連結される。ラック駆動ユニット82は、ピニオン軸13を回転させることによりラック軸12をその軸方向に沿って往復移動させる。
<回転ソケット>
つぎに、回転ソケット48について詳細に説明する。
図3に示すように、回転ソケット48は、円筒状のソケット部材51、円筒状の基準部材52、および棒状の測定子53を有している。
ソケット部材51は、その軸線方向に沿って延びる貫通孔54を有している。貫通孔54には基準部材52が挿入されている。基準部材52はその軸線方向に沿って、かつソケット部材51に対して相対的に移動自在である。図示はしないものの、基準部材52とソケット部材51との間には、基準部材52の落下を規制するための抜け止め構造を設けることが好ましい。また、基準部材52の軸線方向における長さは、ソケット部材51の軸線方向における長さよりも長く設定されている。このため、係合突部49の先端部がヨークプラグ22の内底面に当接した状態において、基準部材52の先端(図中の下端)はヨークプラグ22の内底面に当接する一方、基準部材52の後端(図中の上端)はソケット部材51の後端面(ヨークプラグ22と反対側の端面)から突出する。
ヨークプラグ22のねじ込み位置が変更されるとき、基準部材52はヨークプラグ22と一緒に軸線方向に沿って移動する。この移動の際においても、基準部材52の先端部はヨークプラグ22の内底面に当接した状態に維持される。たとえばヨークプラグ22が締め付けられるとき、ヨークプラグ22はサポートヨーク21に近接する方向へ移動するところ、基準部材52は重力によってヨークプラグ22と一緒にサポートヨーク21に近接する方向へ移動する。また、ヨークプラグ22が緩められるとき、ヨークプラグ22はサポートヨーク21に対して離れる方向へ移動するところ、基準部材52はヨークプラグ22に押し上げられるかたちでヨークプラグ22と一緒にサポートヨーク21に対して離れる方向へ移動する。
基準部材52は、その後端部(図中の上端部)が閉塞された有蓋円筒状をなしている。基準部材52は、その軸線方向に沿って延びる挿入孔55を有している。挿入孔55には、測定子53が挿通されている。測定子53はその軸線方向に沿って、かつ基準部材52に対して相対的に移動自在である。図示はしないものの、測定子53と基準部材52との間には、測定子53の落下を規制するための抜け止め構造を設けることが好ましい。また、測定子53の軸線方向における長さは、基準部材52の軸線方向における長さよりも若干長く設定されている。係合突部49の先端部がヨークプラグ22の内底面に当接する状態において、測定子53の先端はヨークプラグ22の貫通孔32を通過して、ばね収容穴28の内底面に当接する。ヨークプラグ22のねじ込み位置にかかわらず、測定子53は重力によって、ばね収容穴28の内底面に当接した状態に維持される。
基準部材52の後端部(図中の上端部)には、変位センサとしてのリニアゲージ56が設けられている。リニアゲージ56は、基準部材52に固定されたケース61と、ケース61の基準部材52側の端部から突出するスピンドル62と、ケース61の内部に設けられた検出器63と、を有している。
スピンドル62は、その軸線方向に沿って、かつケース61に対して相対的に移動自在である。スピンドル62の先端部(図中の下端部)は、基準部材52の後端壁(図中の上端壁)を、遊びをもって貫通して基準部材52の内部(挿入孔55)に挿入されている。基準部材52の内部において、スピンドル62の先端部は、測定子53の上端部に当接している。
係合突部49の先端部がヨークプラグ22の内底面に当接する状態において、スピンドル62は基本的には移動しない。
たとえば基準部材52がサポートヨーク21に近接する方向(図中の下方)へ移動するとき、ケース61は基準部材52と一緒にサポートヨーク21に近接する方向へ移動する。これに対して、スピンドル62は、測定子53を介してヨークプラグ22の内底面に当接している。このため、スピンドル62がサポートヨーク21に近接する方向へ移動することはない。スピンドル62はケース61に対して相対的に進入する。
また、基準部材52がサポートヨーク21に対して離れる方向(図中の上方)へ移動するとき、ケース61は基準部材52と一緒にサポートヨーク21に対して離れる方向へ移動する。これに対して、スピンドル62はケース61に対して相対的に移動自在である。また、スピンドル62は重力によって測定子53の上端部に当接した状態に維持される。このため、スピンドル62がサポートヨーク21に対して離れる方向へ移動することはない。スピンドル62はケース61に対して相対的に伸長する。なお、スピンドル62の先端部は、測定子53の上端部に連結してもよい。
検出器63は、基準部材52に対するスピンドル62の位置に応じた電気信号を生成する。基準部材52に対するスピンドル62の位置は、サポートヨーク21のばね収容穴28の内底面を基準とした基準部材52の位置、ひいてはサポートヨーク21を基準としたヨークプラグ22の軸方向位置に等しい。ヨークプラグ22の軸方向位置は、基準部材52の先端面(図中の下端面)と測定子53の先端面(図中の下端面)とのギャップΔGで表される。
<調整装置の電気的な構成>
つぎに、調整装置40の電気的な構成を説明する。
図4に示すように、調整装置40は、制御装置71およびモニタ72を有している。制御装置71は、調整装置40の各部を統括的に制御する。制御装置71には、リニアゲージ56および回転センサ44aがそれぞれ接続されている。また、制御装置71には、モータ44およびモニタ72がそれぞれ接続されている。モニタ72は、制御装置71による表示制御を通じて各種の情報を表示する。さらに、制御装置71には、ナットライナ81およびラック駆動ユニット82も接続されている。
制御装置71は、モータ44の駆動を制御する。また、制御装置71は、回転センサ44aにより生成される電気信号に基づきモータ44の回転量、ひいてはハウジング11に対するヨークプラグ22の角度位置θを演算する。さらに、制御装置71は、リニアゲージ56(正確には、検出器63)により生成される電気信号に基づき、基準部材52の先端面と測定子53の先端面との間のギャップΔG、換言すればサポートヨーク21を基準としたヨークプラグ22の軸方向位置Gを演算する。制御装置71は、ヨークプラグ22の角度位置θとヨークプラグ22の軸方向位置Gとの関係に基づき、クリアランスCの調整処理を実行する。制御装置71は、クリアランスCの調整処理を実行する際、ヨークプラグ22の角度位置θとヨークプラグ22の軸方向位置Gとの関係を示すグラフをモニタ72に表示させる。制御装置71はナットライナ81およびラック駆動ユニット82の動作もそれぞれ制御する。
<クリアランスの調整方法>
つぎに、クリアランスCの調整方法を説明する。制御装置71は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムに従ってクリアランスCの調整処理を実行する。当該調整処理はステアリング装置の各組立工程の一工程である。
なお、ステアリング装置10は、調整装置40の2つの支持脚42,42の間にセットされる。このとき、ロックナット33は若干緩めた状態に維持されている。ロックナット33を緩めた状態とは、ロックナット33がハウジング11の対象接触座面11bに着座していない状態、または着座していてもヨークプラグ22に軸力が発生していない状態をいう。また、ヨークプラグ22はサポートヨーク21に当接した状態に維持されている。
図5のフローチャートに示すように、制御装置71は、まずナットライナ81を通じてロックナット33を規定のトルクで締め付ける(ステップS101)。
ここで、ロックナット33をヨークプラグ22に締め付けたとき、ヨークプラグ22にはハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向の軸力が作用する。この軸力によって、ヨークプラグ22がわずかながらもハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向へ浮き上がるかたちで移動する。この理由としては、たとえばヨークプラグ22のねじ部分およびロックナットのねじ部分にはそれぞれ公差が存在すること、ならびにロックナット33の締め付けに伴いヨークプラグ22のねじ部分およびロックナット33のねじ部分がそれぞれ撓むかたちで弾性変形することなどが挙げられる。
制御装置71は、ロックナット33を締め付けたときのヨークプラグ22の移動量(浮き上がり量)を補正値Smovとして記憶する。
つぎに、制御装置71はクリアランスCの全域変動測定を行う(ステップS102)。すなわち、制御装置71はラック駆動ユニット82を通じてラック軸12をその可動範囲の全域にわたって移動させる。たとえば、ハウジング11に対する中立位置を基準として、ラック軸12を一方向における最大ストローク量だけ移動させた後、今度はラック軸12を他方向における最大ストローク量だけ移動させる。この最大ストローク量は、車載された状態において、ラック軸12の端部(ラックエンド)がハウジング11に突き当たる、いわゆるエンド当てが生じてラック軸12の移動範囲が物理的に規制されるときの移動量に相当する。
図6のグラフに示されるように、横軸にラック軸12の移動位置P、縦軸にヨークプラグ22の軸方向位置Gをプロットするとき、ヨークプラグ22の軸方向位置Gはラック軸12の往復動に伴い波打つかたちで変動する。すなわち、ラック軸12の移動位置Pによって、ヨークプラグ22の軸方向位置G、ひいてはクリアランスCが異なる。ここでは、ラック軸12が移動位置Pに移動したとき、ヨークプラグ22の軸方向位置Gは最大位置Gmaxとなる。
なお、図6のグラフにおいて、ラック軸12の移動位置Pは、ハウジング11に対する中立位置を原点として、正の方向への変化がラック軸12を第1の方向へ向けて移動させることを、負の方向への変化がラック軸12を第1の方向と反対方向である第2の方向へ向けて移動させることをそれぞれ示す。
制御装置71は、ラック軸12を移動させているとき、所定のサンプリング周期でヨークプラグ22の軸方向位置Gを検出し、この検出される軸方向位置Gをその時々のラック軸12の移動位置Pと関連付けて一時的に記憶する。そして制御装置71は、ラック軸12の可動範囲の全域にわたっての移動が完了した後、ヨークプラグ22の軸方向位置Gが最大位置Gmaxとなったときの移動位置Pへラック軸12を移動させる。すなわち、制御装置71は、クリアランスCが最も大きくなる位置でラック軸12を停止させる。以上でクリアランスCの全域変動測定は完了となる。
図5のフローチャートに示すように、ステップS102の全域変動測定が完了した後、制御装置71は、ナットライナ81を通じてロックナット33を緩める(ステップS103)。これにより、ヨークプラグ22を締め付けたり緩めたりすることが可能となる。
つぎに、制御装置71は、駆動ユニット43を通じてヨークプラグ22を規定のトルクで締め付ける(ステップS104)。ヨークプラグ22はサポートヨーク21に当接する位置まで締め付けられる。このとき、ヨークプラグ22はガイド孔15に仮締めされた状態である。
つぎに、制御装置71は、ヨークプラグ22の緩め調整処理を行う(ステップS105)。制御装置71は、駆動ユニット43を通じて仮締め状態のヨークプラグ22を緩めることにより、クリアランスCを調整する。ここで調整されるクリアランスCは最終的に要求されるクリアランスではない。ここでの目標クリアランスCは、次式(A)に基づき設定される。
=C−Smov …(A)
ただし、「C」は製品仕様などに基づき規定される規定クリアランスである。この規定クリアランスCが最終的に設定すべきクリアランスCである。製品仕様などにおいてクリアランスCの上限値と下限値とが設定される場合など、クリアランスCに一定の許容幅が持たされている場合には、その許容幅の中央値を規定クリアランスCとして使用する。「Smov」は制御装置71に一時記憶されている補正値である。この補正値Smovは、規定クリアランスCよりも小さな値となる。
最後に、制御装置71は、ナットライナ81を通じてロックナット33を再び規定のトルクで締め付ける(ステップS106)。ヨークプラグ22は補正値Smov(ステップS101において検出された浮き上がり量)と同じ分だけ浮き上がるため、クリアランスCはロックナット33の締め付けが完了するタイミングで規定クリアランスCに達する。
以上でクリアランスCの調整処理は完了となる。
<ヨークプラグの緩め調整処理>
つぎに、ヨークプラグ22の緩め調整処理の一例を詳細に説明する。この緩め調整処理は、先の図5のフローチャートにおけるステップS105に処理が移行した際に実行される。
なお、ヨークプラグ22は先の図5のフローチャートにおけるステップS104の処理を通じてガイド孔15に仮締めされた状態であって、ヨークプラグ22はサポートヨーク21に当接した状態に維持されている。
ここで、ヨークプラグ22とサポートヨーク21との間のクリアランスCは「0」であるものの、ヨークプラグ22がゼロクリアランス位置(ゼロタッチ位置)を超えてゼロクリアランス超過位置まで締め付けられることにより、サポートヨーク21が弾性的に圧縮されることが考えられる。ここでは、サポートヨーク21に弾性的な圧縮変形が生じる程度に仮締めされている状態を想定する。
ちなみに、ゼロクリアランス位置とは、ヨークプラグ22が丁度サポートヨーク21に接する位置であって、かつヨークプラグ22の軸力(押圧力)がサポートヨーク21に作用せず圧縮変形が生じていない位置をいう。ゼロクリアランス超過位置とは、ヨークプラグ22がサポートヨーク21に当接した以降も締め付けられることにより、ヨークプラグ22の軸力がサポートヨーク21に作用して圧縮変形が生じている位置をいう。
図7のフローチャートに示すように、制御装置71は、まず前記仮締めされた状態からヨークプラグ22を緩める方向へモータ44を駆動する(ステップS201)。モータ44の回転速度、すなわちヨークプラグ22の回転速度は一定速度である。
図8は、ハウジング11に対するヨークプラグ22の角度位置θと、サポートヨーク21を基準としたヨークプラグ22の軸方向位置Gとの関係を示すグラフである。このグラフにおいて、ヨークプラグ22の角度位置θは、負の方向への変化がヨークプラグ22を締め込むことを、正の方向への変化がヨークプラグ22を緩めることを、それぞれ示す。
図8のグラフに破線で示されるように、ヨークプラグ22の角度位置θが仮締め時の角度位置θ0から増加するにつれて、ヨークプラグ22の軸方向位置Gは若干の変動を伴いながら全体の傾向としては緩やかな直線状に増加する。ただし、このときの軸方向位置Gの増加は、サポートヨーク21の圧縮変形(歪み)が徐々に解放されることによる。このときの角度位置θの変化に対する軸方向位置Gの変化割合は、通常時における雄ねじ部22bのねじピッチに応じた変化割合よりも小さな値となる。すなわち、角度位置θの増加に対する軸方向位置Gの変化勾配は、通常時の変化勾配よりも緩やかになる。
さらにヨークプラグ22が緩められるとき、角度位置θの増加に対する軸方向位置Gの変化勾配は円弧を描くように大きく増大し、やがて角度位置θの増加に対して直線状に増加する。このとき、角度位置θの増大に対する軸方向位置Gの変化勾配は、ヨークプラグ22の雄ねじ部22bのねじピッチに応じたものである。これは、サポートヨーク21の圧縮変形が解放されていることを示す。
図7のフローチャートに示すように、つぎに、制御装置71は変曲点P1(1回目)を演算する(ステップS202)。変曲点P1とは、軸方向位置Gの変化勾配が変わる境界点をいう。制御装置71は、たとえば角度位置θおよび軸方向位置Gに基づく最小二乗法によって、図8のグラフに一点鎖線で示される2つの回帰直線(近似直線)L1,L2を求める。回帰直線L1は、サポートヨーク21に対してヨークプラグ22の軸力が作用する圧縮領域における軸方向位置Gの変化傾向を示す。回帰直線L2は、ヨークプラグ22の圧縮変形が解放されて雄ねじ部22bのねじピッチに応じて軸方向位置Gが変化する非圧縮領域における軸方向位置Gの変化傾向を示す。制御装置71は、これら回帰直線L1,L2の交点を変曲点P1として一時的に記憶する。
ここで、ヨークプラグ22の角度位置θが変曲点P1に対応する角度位置θ1に達したとき、ヨークプラグ22がゼロクリアランス位置にあるとして、この位置を基準としてクリアランスCを調整してもよい。仮締め時のヨークプラグ22のねじ込み位置をゼロクリアランス位置としてクリアランスCの調整する場合に比べて、より適正なクリアランスCを設定することが可能である。これは、サポートヨーク21の圧縮変形量、(ここでは仮締め状態での軸方向位置G0を基準とする変曲点P1に対応する軸方向位置G1)が調整後のクリアランスCから排除されるからである。
しかし、たとえば製品仕様などによって仮締めトルクは異なるところ、仮締めトルクの値が大きくなるほど、圧縮領域における角度位置θの変化に対する軸方向位置Gの変化の変動幅がより大きくなることが考えられる。また、仮締めトルクの値が大きくなるほど、同じ製品間でも角度位置θの変化に対する軸方向位置Gの変化の状態(変化勾配など)には、ばらつきが生じる。このため、制御装置71により演算される変曲点P1(ゼロクリアランス位置)、ひいてはクリアランスCの量には、多少のばらつきが生じるおそれがある。
したがって、クリアランスCのばらつきをいっそう低減するために、制御装置71は引き続き以下の処理を実行する。
図7のフローチャートに示すように、制御装置71は先のステップS102において変曲点P1を演算した後、ヨークプラグ22を再度、締め付ける方向へモータ44を駆動する(ステップS203)。
図8のグラフに示されるように、たとえば変曲点P1に対応する角度位置θ1よりも大きな値の角度位置θ2まで緩めたタイミングでヨークプラグ22の締め付けが開始される。図8のグラフに白抜き矢印で示されるように、角度位置θの減少に伴い軸方向位置Gも減少する。
図7のフローチャートに示すように、つぎに制御装置71は、変曲点P1に対応する角度位置θ1を基準として、ヨークプラグ22が設定角度δθ(20°程度)だけ締め付けられたことを検出する(ステップS204)。このとき、ヨークプラグ22の角度位置θは仮締め時の角度位置θ0よりも大きな値の角度位置θ3を示し、サポートヨーク21に作用する軸力(サポートヨーク21の軸力)は仮締め時の軸力よりも弱い。この弱い軸力に応じて、サポートヨーク21はわずかに圧縮変形する。この後、制御装置71は、再びヨークプラグ22を緩める方向へモータ44を駆動する(ステップS205)。
図8のグラフに黒塗り矢印で示されるように、ヨークプラグ22の角度位置θが増加するにつれて、軸方向位置Gは若干の変動を伴いながら再び緩やかな直線状に増加する。このときの軸方向位置Gの増加勾配は、図8のグラフに実線矢印で示されるヨークプラグ22を仮締め状態から緩めるときの軸方向位置Gの増加勾配よりも若干大きくなる。これは、サポートヨーク21の圧縮変形量が仮締め時よりも少ないことによる。その後、角度位置θが増加するにつれて軸方向位置Gは円弧を描くように増大し、やがて角度位置θの増加に対して直線状に増加する。
図7のフローチャートに示すように、つぎに制御装置71は、再び変曲点(2回目)を演算する(ステップS206)。制御装置71は、先のステップS202と同様に、最小二乗法を利用して図8のグラフに一点鎖線で示される2つの回帰直線L3,L4を求める。回帰直線L3は、先の回帰直線L1と同様の圧縮領域における軸方向位置Gの変化傾向を示す。ただし、回帰直線L3の傾きは、先の回帰直線L1の傾きよりも若干大きい。また、回帰直線L4は、先の回帰直線L2と同様の非圧縮領域における軸方向位置Gの変化傾向を示す。なお、回帰直線L4は、先の回帰直線L2とほぼ重なるため、図8のグラフでは回帰直線L2に括弧書きの符号を付すに留める。制御装置71は、これら回帰直線L3,L4の交点を変曲点P2として一時的に記憶する。
図7のフローチャートに示すように、つぎに制御装置71は、ヨークプラグ22の角度位置θが2回目の変曲点P2に対応する角度位置θ4に達したとき、ヨークプラグ22が真のゼロクリアランス位置に位置していると認識する。そして制御装置71は、変曲点P2に対応する軸方向位置G2を基準として、軸方向位置Gが目標クリアランスCと同じだけ増加したことを検出する(ステップS207)。具体的には、図8のグラフに示されるように、変曲点P2に対応する軸方向位置G2に目標クリアランスCを加算した値である軸方向位置G3が検出される。
このように、サポートヨーク21に対する軸力を一旦抜いた後、今度はヨークプラグ22を仮締め時よりも緩く締め付け、再びヨークプラグ22を緩めることにより、より正確な変曲点P2が演算される。この2回目の変曲点P2に対応する角度位置θに達したとき、ヨークプラグ22は真のゼロクリアランス位置により近い状態となる。これは、サポートヨーク21の圧縮変形量、(ここでは仮締め状態での軸方向位置G0と、変曲点P2に対応する軸方向位置G2との差)が調整後のクリアランスCから排除されるからである。真のゼロクリアランス位置により近似する位置を基準として目標クリアランスCだけヨークプラグ22を緩めることにより、クリアランスCを目標クリアランスCにより近づけることが可能となる。
制御装置71は、ステップS207においてヨークプラグ22が軸方向位置G3に達したこと、すなわちクリアランスCが目標クリアランスCに達したことが検出されるとき、モータ44を停止させる(ステップS208)。
この後、制御装置71は、先の図5のフローチャートで示される調整処理のメインルーチンにおけるステップS106へ処理を移行する。
前述したように、図5のフローチャートにおけるステップS106においては、ロックナット33がヨークプラグ22に規定のトルクで締め付けられる。このロックナット33の締め付けに伴い、ヨークプラグ22はハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向へ浮き上がるかたちで移動する。
図8のグラフに網掛け矢印で示されるように、ロックナット33の締め付けが完了したとき、ヨークプラグ22は補正値Smov(ステップS101において検出された浮き上がり量)と同じ分だけ浮き上がる。このため、クリアランスCは、先の図7のフローチャートで示される緩め調整処理を通じて調整された目標クリアランスCを基準として、さらに補正値Smovの分だけ増大する。これにより、クリアランスCは最終的な目標値である規定クリアランスCに達する。
このとき制御装置71では、目標クリアランスCに対応する軸方向位置G3を基準として、ヨークプラグ22の軸方向位置Gが補正値Smovと同じだけ増加したことが検出される。具体的には、制御装置71では、目標クリアランスCに対応するヨークプラグ22の軸方向位置G3に補正値Smovを加算した値である軸方向位置G4が検出される。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量を見込んでヨークプラグ22の緩め調整処理における目標クリアランスCが設定される。具体的には、目標クリアランスCは、クリアランスCの最終的な目標値である規定クリアランスCからロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量(補正値Smov)を差し引いた値に設定される。このため、クリアランスCはロックナット33の締め付けが完了したときにちょうど規定クリアランスCに達する。したがって、より適正なクリアランスCを設定することが可能である。
仮に図7のフローチャートで示される緩め調整処理で使用される目標クリアランスCとして最終的な目標値である規定クリアランスCを設定した場合、クリアランスCはロックナット33を締め付ける前に、すでに規定クリアランスCに達した状態となる。しかし、この段階でクリアランスCをいかに適正な規定クリアランスCに設定できたとしても、ロックナット33を締め付けることによりクリアランスCは変化する。具体的には、最終的なクリアランスCは、本来要求される規定クリアランスCよりもヨークプラグ22の浮き上がり量(補正値Smov)の分だけ大きくなる。
(2)ロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量は、製品毎に異なる。これは、ヨークプラグ22、ハウジング11(雌ねじ部16)およびロックナット33(雌ねじ部33a)はそれぞれ公差を有するためである。このことを踏まえ、本例のクリアランスCの調整方法では、製品毎にロックナット33を実際に締め付けてヨークプラグ22の浮き上がり量を検出し、その検出される浮き上がり量に基づき補正値Smovを設定している。これにより、製品間におけるクリアランスCのばらつきが抑えられる。
(3)ラック軸12をその軸方向へ移動させたとき、クリアランスCはラック軸12の軸方向における移動位置に応じて変化する。これは、ラック軸12の寸法公差などに起因する。そして、クリアランスCが大きくなりすぎると、ラック軸12とピニオン軸13との噛み合い部分が振動しやすくなるため異音が発生しやすくなる。逆にクリアランスCが小さすぎると、異音は発生しにくくなるものの、操舵性が低下するおそれがある。このため、異音の発生を抑えつつ操舵性を確保することが求められる。
この点、本例ではラック軸12をその可動範囲の全域にわたって移動させたとき、検出されるヨークプラグ22の軸方向位置Gが最大位置Gmaxとなるときの移動位置Pへラック軸12を移動させた状態で、ヨークプラグ22の緩め調整処理を行うようにしている。
ヨークプラグ22の軸方向位置Gが最大位置Gmaxとなる移動位置Pでは、クリアランスCも最大値となる。このため、クリアランスCが最も大きくなる移動位置Pにラック軸12を移動させた状態でヨークプラグ22の緩め調整処理を行うことにより、ラック軸12の他の移動位置PにおけるクリアランスCは基本的には規定クリアランスC以下となる。すなわち、ラック軸12の可動範囲の全領域において、クリアランスCが規定クリアランスCを超えることが抑制される。
また、クリアランスCが最も大きくなる移動位置Pにラック軸12を移動させた状態でヨークプラグ22の緩め調整処理を行うことにより、ラック軸12の可動範囲の全領域において、クリアランスCが小さくなりすぎることも抑制される。たとえば、クリアランスCが最も大きくなる移動位置Pにラック軸12を移動させない状態でヨークプラグ22の緩め調整処理を行った場合、ラック軸12が緩め調整処理を行ったときの移動位置から、当該移動位置よりもクリアランスCが小さくなる移動位置へ移動したとき、クリアランスCが小さくなりすぎるおそれがある。
本例のように、クリアランスCが最も大きくなる移動位置Pにラック軸12を移動させた状態でヨークプラグ22の緩め調整処理を行うことにより、異音の発生を抑えつつ操作性を確保することが可能である。
(4)緩め調整処理において、サポートヨーク21に弾性的な圧縮変形が生じる程度に仮締めされたヨークプラグ22を緩めていくとき、ヨークプラグ22の角度位置θの変化に対するヨークプラグ22の軸方向位置Gの変化割合が急激に増加する位置を基準として、ヨークプラグ22の軸方向位置Gが目標クリアランスCに達する位置までヨークプラグ22を緩める。このため、クリアランスCを目標クリアランスCにより近づけることが可能である。したがって、より適切なクリアランスCを設定することができる。製品間におけるクリアランスCのばらつきも抑えられる。
(5)緩め調整処理において、仮締めトルクの大きさによっては、1回目の変曲点P1を使用してクリアランスCを目標クリアランスCに調整することも可能である。仮締めトルクが小さな値であるときほど、目標クリアランスCの調整精度を確保することができる。ヨークプラグ22の軸力がサポートヨーク21に与える影響(圧縮変形量)がより少なくなるからである。
(6)緩め調整処理において、仮締め状態のヨークプラグ22を緩める場合、サポートヨーク21の弾性的な圧縮変形が解放されるときの挙動は同じ製品間であれ異なる。このため、1回目の変曲点P1には、ばらつきが発生するおそれがある。そこで、変曲点P1を基準としてヨークプラグ22を仮締め時よりも緩めに締め付ける。このサポートヨーク21に対する軸力が仮締め時よりも緩和された状態から、もう一度ヨークプラグ22を緩めて2回目の変曲点P2を演算する。この2回目の変曲点P2は、1回目の変曲点P1よりも正確である。このため、2回目の変曲点P2を基準としてクリアランスCを調整することにより、より適切な目標クリアランスCを設定することができる。
(7)緩め調整処理において、より正確なゼロクリアランス位置(変曲点P2)が分かるため、クリアランスC(規定クリアランスC)をその許容範囲内でなるべく大きな値に、かつピンポイントで設定することが可能である。クリアランスCが狭い場合、必要とされる操舵トルクが増加するおそれがある。この点、許容範囲の限界付近までクリアランスCを拡げることにより、操舵トルクの増加を抑制することが可能である。
(8)緩め調整処理において、より正確なゼロクリアランス位置を基準とすることにより、目標クリアランスCをより簡単に、かつより迅速に調整することができる。
(9)回転ソケット48を3分割構造とした。すなわち、回転ソケット48は、ヨークプラグ22を回転させるためのソケット部材51、ヨークプラグ22の軸方向位置Gの測定の基準となる基準部材52、および測定子53を有し、これらは互いに独立して設けられている。基準部材52はソケット部材51の動きに影響されることなく、ソケット部材51に対して独立して移動することが可能である。このため、ソケット部材51の動きの影響を受けて、基準部材52とヨークプラグ22との接触状態が変動することもない。したがって、ヨークプラグ22の軸方向位置Gを、より正確に検出することができる。
(10)モニタ72に図8に示されるグラフを表示させる場合、作業者は角度位置θに対する軸方向位置Gの変化、およびゼロクリアランス位置(変曲点P1,P2)などを視覚的に確認することができる。
<他の実施の形態>
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・クリアランスCは、つぎのように検出してもよい。すなわち、まずリニアゲージ56などの変位量検出センサをラック軸12上の任意の観測点に設置する。つぎに、モータなどの回転駆動源によってラック軸12にトルクを加えることによりラック軸12を回転させつつ、変位量検出センサによってラック軸12の変位量(持ち上がり量)を検出する。このとき、サポートヨーク21はラック軸12によって押圧されることにより、圧縮コイルばね23の弾性力に抗してキャップ側に移動する。このサポートヨーク21のヨークプラグ22側への移動は、サポートヨーク21がヨークプラグ22に当接することにより規制される。ラック軸12の変位量とサポートヨーク21の変位量との間には相関がある。また、サポートヨーク21の変位量とクリアランスCとの間にも相関がある。このため、変位量検出センサによって検出されるラック軸12の変位量に基づき、サポートヨーク21とヨークプラグ22との間のクリアランスCの量を検出することが可能である。
・本例では、ヨークプラグ22の仮締めに伴うサポートヨーク21の弾性的な圧縮変形を考慮してクリアランスCの緩め調整処理(図5のステップS105)を行ったが、クリアランスCに要求される精度が確保できるのであれば、つぎのようにしてもよい。たとえば、ヨークプラグ22がサポートヨーク21に当接する程度に、ヨークプラグ22がガイド孔15に仮締めされた状態で、クリアランスCが目標クリアランスCに達するまでヨークプラグ22を緩める。もちろん目標クリアランスCは、ロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量を、クリアランスCの最終的な目標値である規定クリアランスCから差し引いた値に設定する。このようにしても、ロックナット33の浮き上がり量を考慮せずにクリアランスCを調整する場合に比べて、より適切なクリアランスCを設定することができる。
・ラック軸12をフルストロークさせたときのクリアランスCの変動が問題にならないのであれば、図5のフローチャートにおける全域変動測定(ステップS102)は行わなくてもよい。
・本例では補正値Smovを製品毎に設定したが、クリアランスCに要求される精度が確保できるのであれば補正値Smovを一定値としてもよい。この場合、補正値Smovはたとえば複数の製品における平均浮き上がり量に基づき設定すればよい。このようにしても、ロックナット33の浮き上がり量を考慮せずにクリアランスCを調整する場合に比べて、より適切なクリアランスCを設定することができる。またこの場合において、前述のように全域変動測定を行わない方法が採用されるとき、図5のフローチャートにおけるステップS101〜ステップS103の各処理を割愛することができる。
・ステアリング装置10に操舵補助力の発生源であるアシストモータを設けることにより、電動パワーステアリング装置(EPS)を構築することも可能である。また、ステアリング装置10に転舵力の発生源である転舵モータを設けることにより、ステアバイワイヤ(SBW)システムを構築することも可能である。
10…ステアリング装置、11…ハウジング、12…ラック軸、13…ピニオン軸、15…ガイド孔、21…サポートヨーク、22…ヨークプラグ、23…圧縮コイルばね(付勢部材)、33…ロックナット、40…調整装置、44…モータ、44a…回転センサ、48…回転ソケット、51…ソケット部材、52…基準部材、53…測定子、56…リニアゲージ(変位センサ)、71…制御装置、C…クリアランス、C…目標クリアランス、C…規定クリアランス、Smov…補正値、θ…角度位置、G…軸方向位置。

Claims (6)

  1. ハウジングの内部で直線運動するラック軸と、
    前記ハウジングに回転可能に支持されて前記ラック軸と噛み合うピニオン軸と、
    前記ハウジングに設けられたガイド孔に進退可能に収容されて前記ラック軸をその軸方向に沿って摺動可能に支持するサポートヨークと、
    前記ガイド孔に螺合されるヨークプラグと、
    前記ヨークプラグと前記サポートヨークとの間に介在されて前記サポートヨークを前記ラック軸へ向けて付勢する付勢部材と、
    前記ヨークプラグの前記ガイド孔から露出する部分に螺合されるロックナットと、を有するステアリング装置の調整方法において、
    前記ロックナットを緩めた状態で、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが、最終的な目標値である規定クリアランスから前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を補正値として差し引いた目標クリアランスとなるように、前記ヨークプラグの軸方向位置を調整する調整工程を有するステアリング装置の調整方法。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置の調整方法において、
    前記調整工程の前工程として、緩めた状態のロックナットを締め付けることにより、前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を検出し、当該検出される変化量を前記補正値として設定する設定工程を有するステアリング装置の調整方法。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置の調整方法において、
    前記設定工程と前記調整工程との間の工程として、前記ハウジングに対して前記ラック軸をその可動範囲の全域にわたって移動させたとき、前記ヨークプラグの軸方向位置が最大となる移動位置へラック軸を移動させるラック移動工程を有するステアリング装置の調整方法。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のステアリング装置の調整方法において、
    前記調整工程では、前記サポートヨークに当接する程度に仮締めされた前記ヨークプラグを、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが前記目標クリアランスに達する位置まで緩めるステアリング装置の調整方法。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のステアリング装置の調整方法における前記調整工程を実行するステアリング装置の調整装置であって、
    モータと、
    前記モータに連動して前記ヨークプラグと一体的に回転する回転ソケットと、
    前記ヨークプラグの角度位置を検出する回転センサと、
    前記サポートヨークを基準とした前記ヨークプラグの軸方向位置を検出する変位センサと、
    前記回転センサおよび前記変位センサの検出結果に基づき前記モータを制御する制御装置と、を有するステアリング装置の調整装置。
  6. 請求項5に記載のステアリング装置の調整装置において、
    前記回転ソケットは、前記ヨークプラグに対してその回転方向において係合する筒状のソケット部材と、
    前記ソケット部材に対して相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する筒状の基準部材と、
    前記基準部材および前記ヨークプラグに対してそれぞれ相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する測定子と、を有し、
    前記変位センサは、前記測定子を基準とした前記基準部材の軸方向における軸方向位置を前記ヨークプラグの軸方向位置として検出するステアリング装置の調整装置。
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