JP6828485B2 - ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 - Google Patents
ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6828485B2 JP6828485B2 JP2017023328A JP2017023328A JP6828485B2 JP 6828485 B2 JP6828485 B2 JP 6828485B2 JP 2017023328 A JP2017023328 A JP 2017023328A JP 2017023328 A JP2017023328 A JP 2017023328A JP 6828485 B2 JP6828485 B2 JP 6828485B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- yoke plug
- clearance
- plug
- steering device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Description
上記のステアリング装置の調整方法における前記調整工程は、たとえばつぎのようなステアリング装置の調整装置を使用して実行される。当該調整装置は、モータと、前記モータに連動して前記ヨークプラグと一体的に回転する回転ソケットと、前記ヨークプラグの角度位置を検出する回転センサと、前記サポートヨークを基準とした前記ヨークプラグの軸方向位置を検出する変位センサと、前記回転センサおよび前記変位センサの検出結果に基づき前記モータを制御する制御装置と、を有することが好ましい。
<ステアリング装置の概略構成>
図1に示すように、ステアリング装置10は、車体に固定されるハウジング11を有している。ハウジング11の内部にはラック軸12が挿通されている。ラック軸12はその軸線方向(紙面に直交する方向)に沿ってハウジング11に対して摺動可能に支持されている。また、ハウジング11には、ラック軸12と交差する方向(図中の上下方向)に沿って延びるピニオン軸13が挿入されている。ピニオン軸13は軸受14を介してハウジング11に対して回転可能に支持されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール(図示略)の操作に連動して回転する。ピニオン軸13の回転に伴いラック軸12がその軸線方向に移動することによって車輪(図示略)の向きが変わる。
クリアランスCは、たとえばつぎのような調整装置を使用して調整される。調整装置はステアリング装置10の組立工程の一部であるクリアランスCの調整工程において使用される。
ナットライナ81は、モータなどの回転駆動源81a、回転駆動源81aの駆動を通じて回転するナットソケット81b、およびトルク検出器81cを有している。ナットライナ81は、図示しない駆動機構の作動を通じて、駆動ユニット43との干渉を避けつつ、ロックナット33にトルクを付与する作動位置と、駆動ユニット43の昇降動作の邪魔にならない退避位置との間を移動する。ナットソケット81bがロックナット33に嵌合された状態で、回転駆動源81aが駆動されることによりロックナット33はヨークプラグ22に締め付けられたり緩められたりする。このとき、トルク検出器81cによってナットソケット81bに作用するトルクが検出される。ロックナット33がヨークプラグ22に規定のトルクで締め付けられるとき、回転駆動源81aは停止される。
つぎに、回転ソケット48について詳細に説明する。
図3に示すように、回転ソケット48は、円筒状のソケット部材51、円筒状の基準部材52、および棒状の測定子53を有している。
たとえば基準部材52がサポートヨーク21に近接する方向(図中の下方)へ移動するとき、ケース61は基準部材52と一緒にサポートヨーク21に近接する方向へ移動する。これに対して、スピンドル62は、測定子53を介してヨークプラグ22の内底面に当接している。このため、スピンドル62がサポートヨーク21に近接する方向へ移動することはない。スピンドル62はケース61に対して相対的に進入する。
つぎに、調整装置40の電気的な構成を説明する。
図4に示すように、調整装置40は、制御装置71およびモニタ72を有している。制御装置71は、調整装置40の各部を統括的に制御する。制御装置71には、リニアゲージ56および回転センサ44aがそれぞれ接続されている。また、制御装置71には、モータ44およびモニタ72がそれぞれ接続されている。モニタ72は、制御装置71による表示制御を通じて各種の情報を表示する。さらに、制御装置71には、ナットライナ81およびラック駆動ユニット82も接続されている。
つぎに、クリアランスCの調整方法を説明する。制御装置71は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムに従ってクリアランスCの調整処理を実行する。当該調整処理はステアリング装置の各組立工程の一工程である。
ここで、ロックナット33をヨークプラグ22に締め付けたとき、ヨークプラグ22にはハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向の軸力が作用する。この軸力によって、ヨークプラグ22がわずかながらもハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向へ浮き上がるかたちで移動する。この理由としては、たとえばヨークプラグ22のねじ部分およびロックナットのねじ部分にはそれぞれ公差が存在すること、ならびにロックナット33の締め付けに伴いヨークプラグ22のねじ部分およびロックナット33のねじ部分がそれぞれ撓むかたちで弾性変形することなどが挙げられる。
つぎに、制御装置71はクリアランスCの全域変動測定を行う(ステップS102)。すなわち、制御装置71はラック駆動ユニット82を通じてラック軸12をその可動範囲の全域にわたって移動させる。たとえば、ハウジング11に対する中立位置を基準として、ラック軸12を一方向における最大ストローク量だけ移動させた後、今度はラック軸12を他方向における最大ストローク量だけ移動させる。この最大ストローク量は、車載された状態において、ラック軸12の端部(ラックエンド)がハウジング11に突き当たる、いわゆるエンド当てが生じてラック軸12の移動範囲が物理的に規制されるときの移動量に相当する。
ただし、「Cs」は製品仕様などに基づき規定される規定クリアランスである。この規定クリアランスCsが最終的に設定すべきクリアランスCである。製品仕様などにおいてクリアランスCの上限値と下限値とが設定される場合など、クリアランスCに一定の許容幅が持たされている場合には、その許容幅の中央値を規定クリアランスCsとして使用する。「Smov」は制御装置71に一時記憶されている補正値である。この補正値Smovは、規定クリアランスCsよりも小さな値となる。
<ヨークプラグの緩め調整処理>
つぎに、ヨークプラグ22の緩め調整処理の一例を詳細に説明する。この緩め調整処理は、先の図5のフローチャートにおけるステップS105に処理が移行した際に実行される。
図7のフローチャートに示すように、制御装置71は先のステップS102において変曲点P1を演算した後、ヨークプラグ22を再度、締め付ける方向へモータ44を駆動する(ステップS203)。
前述したように、図5のフローチャートにおけるステップS106においては、ロックナット33がヨークプラグ22に規定のトルクで締め付けられる。このロックナット33の締め付けに伴い、ヨークプラグ22はハウジング11のガイド孔15から抜け出る方向へ浮き上がるかたちで移動する。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量を見込んでヨークプラグ22の緩め調整処理における目標クリアランスC*が設定される。具体的には、目標クリアランスC*は、クリアランスCの最終的な目標値である規定クリアランスCsからロックナット33の締め付けに伴うヨークプラグ22の浮き上がり量(補正値Smov)を差し引いた値に設定される。このため、クリアランスCはロックナット33の締め付けが完了したときにちょうど規定クリアランスCsに達する。したがって、より適正なクリアランスCを設定することが可能である。
(9)回転ソケット48を3分割構造とした。すなわち、回転ソケット48は、ヨークプラグ22を回転させるためのソケット部材51、ヨークプラグ22の軸方向位置Gの測定の基準となる基準部材52、および測定子53を有し、これらは互いに独立して設けられている。基準部材52はソケット部材51の動きに影響されることなく、ソケット部材51に対して独立して移動することが可能である。このため、ソケット部材51の動きの影響を受けて、基準部材52とヨークプラグ22との接触状態が変動することもない。したがって、ヨークプラグ22の軸方向位置Gを、より正確に検出することができる。
なお、本実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・クリアランスCは、つぎのように検出してもよい。すなわち、まずリニアゲージ56などの変位量検出センサをラック軸12上の任意の観測点に設置する。つぎに、モータなどの回転駆動源によってラック軸12にトルクを加えることによりラック軸12を回転させつつ、変位量検出センサによってラック軸12の変位量(持ち上がり量)を検出する。このとき、サポートヨーク21はラック軸12によって押圧されることにより、圧縮コイルばね23の弾性力に抗してキャップ側に移動する。このサポートヨーク21のヨークプラグ22側への移動は、サポートヨーク21がヨークプラグ22に当接することにより規制される。ラック軸12の変位量とサポートヨーク21の変位量との間には相関がある。また、サポートヨーク21の変位量とクリアランスCとの間にも相関がある。このため、変位量検出センサによって検出されるラック軸12の変位量に基づき、サポートヨーク21とヨークプラグ22との間のクリアランスCの量を検出することが可能である。
Claims (5)
- ハウジングの内部で直線運動するラック軸と、
前記ハウジングに回転可能に支持されて前記ラック軸と噛み合うピニオン軸と、
前記ハウジングに設けられたガイド孔に進退可能に収容されて前記ラック軸をその軸方向に沿って摺動可能に支持するサポートヨークと、
前記ガイド孔に螺合されるヨークプラグと、
前記ヨークプラグと前記サポートヨークとの間に介在されて前記サポートヨークを前記ラック軸へ向けて付勢する付勢部材と、
前記ヨークプラグの前記ガイド孔から露出する部分に螺合されるロックナットと、を有するステアリング装置の調整方法において、
前記ロックナットを緩めた状態で、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが、最終的な目標値である規定クリアランスから前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を補正値として差し引いた目標クリアランスとなるように、前記ヨークプラグの軸方向位置を調整する調整工程と、
前記調整工程の前工程として、緩めた状態の前記ロックナットを締め付けることにより、前記ロックナットの締め付けに伴う前記ヨークプラグの軸方向位置の変化量を検出し、当該検出される変化量を前記補正値として設定する設定工程と、を有するステアリング装置の調整方法。 - 請求項1に記載のステアリング装置の調整方法において、
前記設定工程と前記調整工程との間の工程として、前記ハウジングに対して前記ラック軸をその可動範囲の全域にわたって移動させたとき、前記ヨークプラグの軸方向位置が最大となる移動位置へ前記ラック軸を移動させるラック移動工程を有するステアリング装置の調整方法。 - 請求項1または請求項2に記載のステアリング装置の調整方法において、
前記調整工程では、前記サポートヨークに当接する程度に仮締めされた前記ヨークプラグを、前記サポートヨークと前記ヨークプラグとの間のクリアランスが前記目標クリアランスに達する位置まで緩めるステアリング装置の調整方法。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のステアリング装置の調整方法における前記調整工程を実行するステアリング装置の調整装置であって、
モータと、
前記モータに連動して前記ヨークプラグと一体的に回転する回転ソケットと、
前記ヨークプラグの角度位置を検出する回転センサと、
前記サポートヨークを基準とした前記ヨークプラグの軸方向位置を検出する変位センサと、
前記回転センサおよび前記変位センサの検出結果に基づき前記モータを制御する制御装置と、を有するステアリング装置の調整装置。 - 請求項4に記載のステアリング装置の調整装置において、
前記回転ソケットは、前記ヨークプラグに対してその回転方向において係合する筒状のソケット部材と、
前記ソケット部材に対して相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する筒状の基準部材と、
前記基準部材および前記ヨークプラグに対してそれぞれ相対移動自在に挿通されて前記サポートヨークに対してその軸線方向において当接する測定子と、を有し、
前記変位センサは、前記測定子を基準とした前記基準部材の軸方向における軸方向位置を前記ヨークプラグの軸方向位置として検出するステアリング装置の調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017023328A JP6828485B2 (ja) | 2017-02-10 | 2017-02-10 | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017023328A JP6828485B2 (ja) | 2017-02-10 | 2017-02-10 | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018127174A JP2018127174A (ja) | 2018-08-16 |
JP6828485B2 true JP6828485B2 (ja) | 2021-02-10 |
Family
ID=63173541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017023328A Active JP6828485B2 (ja) | 2017-02-10 | 2017-02-10 | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6828485B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7189805B2 (ja) * | 2019-02-26 | 2022-12-14 | 明石機械工業株式会社 | ステアリング装置の調整方法 |
-
2017
- 2017-02-10 JP JP2017023328A patent/JP6828485B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018127174A (ja) | 2018-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6364343B2 (ja) | パワーステアリング装置およびその予圧調整方法 | |
US20100018337A1 (en) | Rack shaft support device and torsion amount adjustment method for torsion spring used therein | |
US20100313621A1 (en) | Roller hemming apparatus and roller hemming method | |
JP6828485B2 (ja) | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 | |
JP6500430B2 (ja) | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 | |
US20160223066A1 (en) | Rack guide mechanism | |
JP2016166663A (ja) | ハウジング構造およびパワーステアリング装置 | |
CN102954189A (zh) | 小齿轮总成预载系统 | |
JP5678623B2 (ja) | 減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法 | |
JP2017124741A (ja) | ステアリング装置の調整方法およびステアリング装置の調整装置 | |
JP2016128311A (ja) | ラックガイド機構 | |
JP6458355B2 (ja) | ボールジョイント、および、このジョイントを有するステアリング装置 | |
JP7189805B2 (ja) | ステアリング装置の調整方法 | |
JP6360446B2 (ja) | ラック軸の押し付け機構 | |
JP7145974B2 (ja) | ステアリング装置 | |
KR100646442B1 (ko) | 자동차의 전기식 동력 보조 조향 장치 | |
JP5671984B2 (ja) | 減速機、これを備える電動パワーステアリング装置、ならびに減速機の製造方法 | |
JP2019105275A (ja) | ベルト張力調整装置およびベルト張力調整方法 | |
JP6076172B2 (ja) | ラックガイド機構の隙間量測定方法 | |
JP2016147531A (ja) | ラックガイド機構及び車両用ステアリング装置 | |
JP2021032559A (ja) | 負荷荷重検出ユニット | |
KR102431735B1 (ko) | 센서 하우징의 공차 흡수구조 | |
JP2015155265A (ja) | ステアリング装置 | |
KR20130112405A (ko) | 차량용 조향장치 | |
JP2020186779A (ja) | ウォーム減速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210104 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6828485 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |