JP2018126940A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供する。【解決手段】印刷媒体を収納する収納部と、収納部に収納される印刷媒体の残量を検出する検出制御部112と、検出制御部112で検出された印刷媒体の残量が所定値以上である場合には通常印刷を実行し、検出制御部112で検出された印刷媒体の残量が所定値より少ない場合は、印刷媒体の残量に応じて段階的に、通常印刷と比較して印刷媒体の使用量を削減する削減印刷を実行する制御部110と、を備えるプリンター。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、用紙に印刷を行う装置において、用紙残量の不足による中断を避けるための処理を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載のプリンターは、用紙残量と、印刷するドキュメントの総ページ数とを比較し、印刷するドキュメントの総ページ数の方が用紙残量よりも多い場合には、縮小処理を行うなどして印刷する。
特開2000−235473号公報
特許文献1記載の装置は、印刷するドキュメントの総ページ数の方が用紙残量よりも多いと判断してから縮小処理を開始するので、縮小処理を行っても、ドキュメントの全ページを印刷できるとは限らない。このため、ドキュメントの印刷を開始してから、用紙の不足による中断が発生する可能性があり、より確実に印刷の中断を防止することが望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、用紙等の印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる印刷装置、及び、印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体を収納する収納部と、前記収納部に収納される前記印刷媒体の残量を検出する検出部と、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値以上である場合には通常印刷を実行し、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値より少ない場合は、前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記通常印刷と比較して前記印刷媒体の使用量を削減する削減印刷を実行する制御部と、を備える。
本発明によれば、印刷媒体の残量に応じて、印刷媒体の使用量を段階的に削減することができる。このため、印刷媒体が確実に不足すると判定してから使用量の削減を行う場合に比べて、効率よく印刷媒体の使用量を減らすことができ、印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
上記構成において、前記制御部は、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて、前記印刷媒体の使用量を低減するように印刷可能な複数の削減処理のうちいずれか1以上を選択して、選択した前記削減処理に基づき前記削減印刷を実行する構成であってもよい。
この構成によれば、複数の削減処理から印刷媒体の残量に応じて選択される削減処理を実行するので、効率よく印刷媒体の使用量を減少させ、印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
また、上記構成において、前記制御部は、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて、選択する前記削減処理の数を変化させる構成であってもよい。
この構成によれば、実行される削減処理の数を印刷媒体の残量に応じて変化させことで、より効果的に、印刷媒体の使用量を減少させることができる。
また、上記構成において、前記制御部は、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値以下である場合、選択可能な全ての前記削減処理を選択し、前記削減印刷を実行する構成であってもよい。
この構成によれば、印刷媒体の使用量を削減する割合を最大化することによって、効果的に印刷媒体の使用量を減少させて、印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
また、上記構成において、前記削減処理は、印刷時において、前記印刷媒体に形成する余白を縮小させる余白縮小処理、行間を縮小させる行間縮小処理、改行をキャンセルする改行削除処理、および、文字サイズを縮小する文字縮小処理のうち、少なくともいずれかを含むものであってもよい。
この構成によれば、余白縮小処理、行間縮小処理、改行削除処理、および、文字縮小処理等により、効果的に、印刷媒体の使用量を削減できる。
また、上記構成において、前記削減印刷を実行するか否かを設定する設定部を備え、前記制御部は、前記設定部により前記削減印刷を実行すると設定されている場合、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記削減印刷を実行する構成であってもよい。
この構成によれば、削減印刷の実行の要否を設定することができ、印刷媒体の使用量の削減を優先する使用方法のほか、印刷装置を、印刷媒体の使用量よりも印刷の態様を変えないことを優先する使用方法でも活用できる。
また、上記構成において、印刷形態の設定に係る設定値を保持する設定値保持部を備え、前記制御部は、前記通常印刷を実行する場合に、前記設定値保持部が保持する設定値に従って前記印刷媒体に印刷する構成であってもよい。
この構成によれば、印刷形態の設定に係る設定値を有し、この設定値に従って印刷を実行することができる。また、設定値を変更することで、容易に、印刷媒体の使用量を削減できる。
また、上記構成において、前記印刷媒体はロール紙であり、前記収納部に収納されている前記ロール紙の紙幅を記憶する記憶部と、前記収納部に収納されている前記ロール紙の重量を測定する重量測定部と、を備え、前記検出部は、前記記憶部に記憶する前記ロール紙の紙幅、及び、前記重量測定部により測定される前記ロール紙の重量に基づき前記ロール紙の残りの長さを検出する構成であってもよい。
この構成によれば、印刷媒体の残量を、簡単な方法により正確に検出することができ、より効果的に、印刷媒体の使用量を減少させることができる。
また、上記構成において、前記印刷媒体はロール紙であり、前記収納部に収納されている前記ロール紙の直径を測定する直径測定部を備え、前記検出部は、前記直径測定部により測定された前記ロール紙の直径に基づいて、前記ロール紙の残りの長さを検出する構成であってもよい。
この構成によれば、印刷媒体の残量を、より正確に検出することができ、より効果的に、印刷媒体の使用量を減少させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、印刷媒体を収納する収納部を備える印刷装置の制御方法であって、前記収納部に収納される前記印刷媒体の残量を検出し、検出した前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記印刷媒体の使用量を削減するように印刷する削減印刷を実行する。
本発明によれば、印刷媒体の残量に応じて、印刷媒体の使用量を段階的に削減することができる。このため、印刷媒体が確実に不足すると判定してから使用量の削減を行う場合に比べて、効率よく印刷媒体の使用量を減らすことができ、印刷媒体の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
実施形態に係るプリンターの外観斜視図。 プリンター本体の断面視図。 プリンター本体の要部斜視図。 プリンターの機能構成を示すブロック図。 削減処理テーブルの例を示す模式図。 プリンターが印刷する印刷物の例を示す平面図。 削減処理条件テーブルの例を示す模式図。 プリンターが印刷する印刷物の例を示す平面図。 プリンターの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るサーマルプリンターの外観図である。
印刷装置としてのプリンター1は、長尺の感熱紙をロール状に巻回した感熱ロール紙(以下、ロール紙という)20(図2参照)を印刷媒体とし、サーマルヘッド35(図2参照)により、文字、画像、図形等を印刷するサーマルプリンターである。
以下の説明では、図1中の左側をプリンター1の前(フロント)側、図中右側を後(リア)側とする。
図1に示すように、プリンター1は、開閉可能なカバー3を有するケース2を有する。ケース2は、後述するプリンター本体11(図2)の外装である。ケース2にはオープンボタン7が設けられ、オープンボタン7が押し下げられると、カバー3が開放され、ケース2内部のロール紙収容部17(図2)が露出する。これにより、ロール紙収容部17(収納部)に収容されるロール紙20の補充、交換が可能な状態となる。
ケース2の上面には、印刷後のロール紙20が排出される排出口5が開口する。排出口5の内部には、後述するオートカッター36が配置される。
また、ケース2の前面には、プリンター1の電源をオン/オフさせる電源スイッチ6が配置される。
ケース2の上面には、表示部4が配置される。表示部4は、光源としてLED(Light Emitting Diode)を有するLED表示部4a、4b、4cを備える。表示部4は、LED表示部4a、4b、4cの点灯状態により、プリンター1の動作状態等を表示する。また、表示部4は、ユーザーの操作を受け付けるスイッチ4dを備える。
図2は、プリンター本体11の構成を示す断面図である。また、図3は、プリンター本体11においてカバーフレーム13を開いた状態を示す要部斜視図である。
プリンター本体11は、上方が開口した略箱形状の本体フレーム12と、本体フレーム12の後端部にヒンジ14を介して開閉可能に設けられたカバーフレーム13とを備え、これらのフレームに各部が装着される。
本体フレーム12は、略円弧上に凹む凹状底壁15が配置された空間を形成し、この空間は、ロール紙20が巻き回されたロール21を収容するロール紙収容部17として機能する。つまり、凹状底壁15はロール紙収容部17の底面を構成する。ロール紙収容部17の上方は開口し、この開口に跨ってカバーフレーム13が配置される。カバーフレーム13は、ロール紙収容部17の上部に位置する蓋部16を有する。蓋部16は、ロール21の外形状に沿って湾曲した形状であるため、円柱状のロール21を収容する用途に好適である。カバーフレーム13の上には、合成樹脂製の外装が装着され、カバー3(図1)が構成される。つまり、カバーフレーム13は、カバー3の裏側に位置し、カバー3と一体的に開閉する。
ロール紙収容部17の前方にはロール紙引出部18が設けられ、ロール紙引出部18の前方に、ロール紙20を搬送するプラテン34と、ロール紙20に感熱記録を行うサーマルヘッド35とが対向配置される。
ロール紙収容部17に収容されたロール21から引き出されるロール紙20は、ロール紙収容部17の前方の空間であるロール紙引出部18を通り、ロール紙引出部18の前方に位置するプラテン34とサーマルヘッド35とにより挟まれる。
ロール紙20は、プラテン34とサーマルヘッド35との間を通って上方に搬送される。サーマルヘッド35の上方には排出口5が位置し、排出口5から、図2に矢印で示すようにロール21が上向きに排出される。
排出口5にはオートカッター36が設けられる。オートカッター36は、排出口5を通過するロール紙20を挟んで対向する固定刃37と可動刃38とを有する。可動刃38は、カッターモーター132の駆動力によって固定刃37に向けて移動し、ロール紙20を切断する。固定刃37は固定刃カバー32により覆われ、可動刃38はカッターモーター132とともに可動刃カバー33によって覆われる。
カバーフレーム13は、ヒンジ14によって本体フレーム12に対して回動可能に取り付けられる。カバーフレーム13がヒンジ14を中心として回動することにより、カバー3が開いて、プリンター1の外部からロール21をロール紙収容部17に装填、取り出し、或いは交換できる。
プラテン34は円筒形状のローラープラテンであり、プリンター本体11の幅方向に延在し、カバーフレーム13に支持される。プラテン34は、カバーフレーム13が回動する際に、カバーフレーム13とともに上方へ移動する。
サーマルヘッド35は、発熱素子を直線状に並べて幅方向に延びるラインサーマルヘッドである。サーマルヘッド35は、支軸35Aを介して本体フレーム12に回動自在に支持される。サーマルヘッド35の背面側には、本体フレーム12に固定された押圧板39が位置し、押圧板39とサーマルヘッド35との間にはコイルばね31が配置される。サーマルヘッド35は、コイルばね31によってプラテン34側へ付勢され、ロール紙20に当接する。
ロール紙20は、プラテン34とサーマルヘッド35との間に挟まれて、プラテン34の回転により搬送される。プラテン34は、カバーフレーム13により支持され、プラテン34に対向するサーマルヘッド35は本体フレーム12に取り付けられる。このため、図3に示すようにカバーフレーム13を開くと、プラテン34とサーマルヘッド35が互いに離間する。
カバーフレーム13が開かれた状態でロール21がロール紙収容部17に投入される場合、ロール21からロール紙20を引き出してカバーフレーム13を閉じることにより、ロール21はプラテン34とサーマルヘッド35との間に挟まれる。このため、ロール21を補充する際には、ロール紙収容部17に投入したロール紙20を引き出してカバーフレーム13を閉じるだけで、すぐに印刷可能な状態になる。
ロール紙収容部17は、ロール21の残量を検出するための構成として、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125、及び紙重量センサー126を備える。なお、本実施形態のプリンター1には、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125及び紙重量センサー126を備えた構成を例示するが、本発明が適用される構成はこれに限定されない。例えば、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125及び紙重量センサー126のうちいずれか1以上を備える構成であれば、本発明を適用できる。径検出部125は直径測定部に相当し、紙重量センサー126は重量測定部に相当する。
ニアエンドセンサー123は、凹状底壁15の前部に配設される。ニアエンドセンサー123は、凹状底壁15に埋設されたスイッチ式のセンサーであり、ロール紙収容部17に収容されるロール21により押圧されてオフになり、ロール21がなくなるとオンに切り替わる。
図2及び図3に示すように凹状底壁15は複数の段を有し、中央よりやや後方に最深部15Aが形成される。印刷実行に伴ってロール21から随時ロール紙20が引き出され、ロール21の残量が減ると、ロール21の外径は徐々に縮小する。これに伴い、ロール21は凹状底壁15の上を最深部15Aに向かって、段階的に移動していく。図2に示すように、ロール21の下からロール紙20が引き出されるため、ロール紙20が引き出されることでロール21は常に転動する。このため、ロール21は凹状底壁15上を容易に移動する。
ニアエンドセンサー123は、凹状底壁15の前部の斜面に配置される。このため、ロール21の残量が所定量を下回った時点で、ロール21がニアエンドセンサー123から離れて最深部15Aに嵌り、ニアエンドセンサー123の検出状態はオフからオンに切り替わる。ニアエンドセンサー123の検出状態がオフからオンに切り替わるとき、ロール21の残量は完全にゼロではない。このため、ニアエンドセンサー123の検出状態に基づいて、ロール21の残量が所定量より少ないか否かを知ることができる。
リアルエンドセンサー122は、ニアエンドセンサー123よりも前方に配置され、プラテン34の下方においてロール紙20の有無を検出する。リアルエンドセンサー122は、ニアエンドセンサー123と同様のスイッチ式のセンサー、或いは、反射型または透過型の光学的センサーで構成される。リアルエンドセンサー122の出力値は、ロール21から引き出されたロール紙20がある場合はオフであり、ロール紙20がない場合はオンとなる。このため、ロール紙収容部17内のロール紙20がなくなったときにオンに切り替わる。リアルエンドセンサー122がオンに切り替わった時点で、ロール紙20の後端はプラテン34とサーマルヘッド35との間にある。つまり、ロール紙20(ロール21)の残量はほぼゼロである。このように、リアルエンドセンサー122の検出状態に基づいて、ロール21の残量がゼロになったことを検出できる。
径検出部125は、図2に示すように、凹状底壁15に立設され、或いは凹状底壁15の側壁に固定され、ロール21の芯21aの位置を検出する。より具体的には、径検出部125は、凹状底壁15または最深部15Aを基準とした芯21aの高さ位置に応じた出力値を出力する。径検出部125は、例えば、芯21aの中心に存在する空洞を検出する反射型の光センサーを用いて構成される。また、例えば、径検出部125は、芯21aに係合する複数の爪部(図示略)を、芯21aの複数の高さ位置に対応する位置にそれぞれ配置し、爪部の移動を機械的に検出して出力値を切り替えるセンサー回路(図示略)を備える構成としてもよい。
ロール21からロール紙20が引き出されてロール21の径が縮小すると、芯21aの位置は凹状底壁15に向けて下降する。径検出部125は、芯21aの高さ位置を検出することにより、ロール21の直径を計測することができる。
なお、径検出部125が、芯21aの高さ位置が所定の位置に達した場合に出力を切り替える構成である場合は、ニアエンドセンサー123と径検出部125の検出の閾値を異なる値とすることが好ましい。具体的には、ニアエンドセンサー123がオフからオンに切り替わるときのロール紙20の残量と、径検出部125がオフからオンに切り替わるときのロール紙20の残量とが、異なる量に設定することが好ましい。ニアエンドセンサー123の検出の閾値は、凹状底壁15におけるニアエンドセンサー123の位置により調整及び設定できる。また、径検出部125の検出の閾値は、凹状底壁15から径検出部125の爪部までの高さにより調整及び設定できる。
紙重量センサー126は、凹状底壁15においてロール21が接する位置に設置される。紙重量センサー126は、凹状底壁15の裏面側に埋設されてもよいし、凹状底壁15においてロール21に接する面に設置されてもよい。紙重量センサー126としては、例えば、圧力を検出する圧力センサーを用いることができる。紙重量センサー126は、凹状底壁15においてロール21の下端に接する位置に配置され、ロール21の重量を検出する。
ロール紙収容部17には、ロール21の幅方向におけるサイズに合わせて仕切板19が配置される。仕切板19は、凹状底壁15に対し着脱可能に取り付けられ、ロール21の側面に接して、ロール21の幅方向の位置を規制する板状部材である。ロール紙収容部17にセットされるロール21の幅方向のサイズは、例えば、80mm、58mm、2 1/4インチ、3 1/8インチ等である。プリンター1において、ロール紙収容部17よりも幅が細いロール21を使用する場合、ロール紙収容部17内でロール21を安定させるため、仕切板19が取り付けられる。
プリンター1は、ロール紙収容部17にセットされるロール21の幅方向のサイズを検出する構成、或いは、ロール21の幅方向のサイズを設定する構成を備える。本実施形態では、一例として、仕切板19の有無及び仕切板19の位置を検出する紙幅センサー127(図4)を備える構成を説明する。
プラテン34は、軸34Aを介してカバーフレーム13の前端に回動自在に支持される。軸34Aの一端はプリンター本体11の側方に突出し、本体フレーム12の側壁に配設される駆動輪列40を介して、後述する搬送モーター131(図4参照)の駆動力が伝達される。
図4は、プリンター1の機能構成を示すブロック図である。
プリンター1は、プリンター1の各部を制御する制御部110を備える。制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。制御部110は、CPUによりプログラムを実行することで、後述する各種機能をハードウェアとソフトウェアとの協働により実現する。また、制御部110は、後述する機能を実行するようプログラムされたハードウェアであってもよい。RAMは、CPUが実行するプログラムや処理対象のデータ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。ROMは、CPUが実行する基本制御プログラムや、各種設定値などを含むデータを不揮発的に記憶する。
制御部110は、通信制御部111、検出制御部112(検出部)、印刷制御部113、及び削減処理部114を有する。これらは制御部110のハードウェアの機能として実現される。
プリンター1は、ホストコンピューター200に接続される。ホストコンピューター200は、有線または無線通信回線により、プリンター1が備える通信部155に接続され、通信部155との間で通信を実行する。ホストコンピューター200は、プリンター1に対し、プリンター1を動作させるコマンドを送信する。ホストコンピューター200が送信するコマンドは、コマンドの内容を規定するパラメーターや、コマンドに従って処理されるデータを含んでもよい。例えば、ホストコンピューター200は、プリンター1に対して印刷実行を指示する印刷コマンドを送信する。印刷コマンドは、印刷形態を指定するパラメーター、文字コードや画像データ等のデータ、改行を指示する改行コマンドやオートカッター36によるカットを指示するカットコマンド等のコマンドを伴う形態で送信できる。印刷コマンドと、印刷コマンドとともに送信されるパラメーター、データ、コマンドを含む一連のデータを、印刷ジョブと呼ぶ。印刷ジョブは、コマンド単位で分割されてホストコンピューター200からプリンター1に送信されてもよい。
制御部110は、通信部155がホストコンピューター200から受信するコマンドに従って動作を実行し、ロール紙20に対し印刷を行う。
制御部110には、プログラムやデータを記憶する記憶部150を備える。記憶部150は、半導体メモリー素子や磁気的記憶装置により構成される。記憶部150は、例えば、1または複数の設定値に対応する記憶領域を有し、この記憶領域に記憶する値を変更可能なメモリースイッチとして機能してもよい。また、例えば、記憶部150は、プリンター1がロール紙20に印刷する画像の画像データ、フォントデータ等を記憶する。記憶部150が記憶するフォントデータには、バーコードフォントや、他言語のフォントを含んでもよい。ここで、記憶部150が記憶するデータとして、印刷設定データ151、登録画像データ152、削減設定データ153を例示する。
印刷設定データ151は、プリンター1が印刷する形態を設定する設定値を含む。具体的には、印刷設定データ151は、フォントの種類、文字サイズ、改行幅、後述するトップマージンのサイズ、ボトムマージンのサイズ等の設定値を含む。上述のように、プリンター1が複数のサイズのロール21を使用可能である場合、ロール21のサイズ毎に印刷設定データ151が記憶部150に記憶されてもよい。印刷形態の設定に係る設定値を含む印刷設定データ151を保持する記憶部150は、設定値保持部に相当する。
登録画像データ152は、プリンター1がロール紙20に印刷する画像の画像データである。この構成では、ホストコンピューター200が登録画像データ152の印刷を指示することにより、画像データをホストコンピューター200が送信しなくても、プリンター1が画像を印刷できる。この構成は、ホストコンピューター200とプリンター1との間の通信データ量を削減して処理を効率化する効果がある。
削減設定データ153は、プリンター1がロール紙20に対する印刷を行う際のロール紙20の使用量(消費量)を削減する削減処理に関する設定値を含む。削減設定データ153は、プリンター1が実行可能な削減処理の種類を規定する削減処理テーブル153a(図5)、及び、削減処理条件テーブル153b(図7)を含む。
通信部155は、RS−232C、USB(Universal Serial Bus)等の規格に準拠したコネクター及び通信インターフェース回路を備え、ホストコンピューター200と接続されて通信を実行する。また、通信部155は、ホストコンピューター200との間で、無線LAN(WiFi(登録商標)を含む)、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を実行してもよい。
通信部155は、ホストコンピューター200から受信したデータ(コマンドを含む)を制御部110に出力する。プリンター1は、通信部155が受信したデータを一時的に記憶する受信バッファー(図示略)を備えてもよい。受信バッファーは、制御部110のRAMや記憶部150の記憶領域を利用して形成してもよく、その他の揮発性記憶装置をプリンター1に設けてもよい。
通信部155は、制御部110の制御に従ってホストコンピューター200に対しデータを送信する。通信部155がホストコンピューター200に送信するデータは、例えば、ホストコンピューター200が送信したコマンドに対する応答のデータである。
制御部110には、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125、紙重量センサー126、及び紙幅センサー127が接続される。これらのセンサーは、ゲートアレイ(図示略)等のセンサー駆動用の素子を介して制御部110に接続されてもよい。制御部110は、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125、紙重量センサー126、及び紙幅センサー127の検出値を取得可能である。
制御部110には、制御対象の動作部として、サーマルヘッド35、搬送モーター131、カッターモーター132、及び、ロール紙引出部18が接続される。サーマルヘッド35、搬送モーター131、及びカッターモーター132は、それぞれ、駆動用の電力を出力する駆動回路を介して制御部110に接続されてもよい。この場合、制御部110は、駆動回路を制御することにより、サーマルヘッド35、搬送モーター131、及びカッターモーター132の各々を制御する。サーマルヘッド35は、制御部110の制御に従って発熱素子によりロール紙20に熱を与えて、ドットを形成する。搬送モーター131は、制御部110の制御により回転してロール紙20を搬送する。カッターモーター132は、制御部110の制御により回転してロール紙20をカットする。
通信制御部111は、通信部155を制御して、ホストコンピューター200が送信するデータの受信、及び、ホストコンピューター200に対するデータの送信を実行する。また、通信制御部111は、通信部155により受信されて受信バッファーに格納されたコマンドやデータを解析する。
検出制御部112は、リアルエンドセンサー122、ニアエンドセンサー123、径検出部125、紙重量センサー126、及び、紙幅センサー127の出力値を取得する。検出制御部112は、取得した出力値に基づき、ロール紙収容部17に収容されるロール21の残量を検出する。
印刷制御部113は、通信部155により受信した印刷ジョブを実行し、サーマルヘッド35、搬送モーター131、及びカッターモーター132を制御して、ロール紙20に対する印刷を実行する。
印刷制御部113は、通信制御部111により受信バッファーから印刷ジョブのデータを読み出して、読み出したデータから画像データ、画像データを指定するデータ、文字コード、改行コマンド、フィードコマンドを検出し、印刷するデータを生成する。ここで、印刷制御部113は、受信バッファーから読み出したデータにおいて画像データを検出した場合、画像データを印刷するための印刷用データを生成して、サーマルヘッド35を駆動する。また、印刷制御部113は、画像データを指定するデータを検出した場合、指定された画像データを記憶部150から読み出す。また、印刷制御部113は、文字コードを検出した場合、印刷設定データ151または受信バッファーから読み出したデータにより指定される文字サイズのフォントデータを記憶部150から読み出す。印刷制御部113は、画像データやフォントデータを含む印刷用データを、サーマルヘッド35を駆動する駆動信号に変換し、サーマルヘッド35を駆動して印刷を行う。
また、印刷制御部113は、フィードコマンドを検出した場合、印刷設定データ151に設定された搬送量に従って搬送モーター131を駆動させて、ロール紙20を搬送させる。また、印刷制御部113は、改行コマンドを検出した場合、印刷設定データ151に設定された改行量に従って搬送モーター131を駆動させて、ロール紙20を搬送させる。また、印刷制御部113は、カットを指示するカットコマンドを検出した場合、カッターモーター132を駆動させてロール紙20をカットする。
削減処理部114は、印刷制御部113が印刷を実行する場合に、削減設定データ153に基づき、削減処理を実行する。削減処理部114は、削減処理において、印刷制御部113が印刷を実行する場合の印刷条件である印刷設定データ151の設定値を変更する。
すなわち、削減処理部114は、印刷設定データ151の設定値のうち、改行コマンドに対応する改行の量、フィードコマンドに対応する搬送量、文字サイズ、画像データの印刷サイズ等の設定値を変更する。
例えば、制御部110は、プリンター1の動作開始後の初期化の処理において、印刷設定データ151に含まれる設定値等を、一時的に制御部110のRAMに展開する。印刷制御部113は、RAMに展開された設定値等に従って、受信バッファーから読み出したデータに基づきサーマルヘッド35及び搬送モーター131を駆動する。削減処理部114は、削減処理を実行する場合に、印刷設定データ151に基づきRAMに展開された設定値を変更する。また、削減処理部114は、印刷制御部113が改行コマンドに基づき実行する処理の一部を変更する。
削減処理について説明する。
図5は、削減処理テーブル153aの例を示す模式図である。図5は、削減処理テーブル153aに含まれるデータの実体や記憶部150における記憶形態を限定するものではない。図6は、プリンター1が印刷する印刷物の例を示す図であり、レシート60の平面図である。
削減処理テーブル153aは、プリンター1が実行可能な削減処理を示すデータを含み、各々の削減処理には識別用の情報(図5では番号)が対応付けられる。図5の例では、4種類の削減処理が設定される。内訳は、「余白縮小」処理がNo.1、「行間縮小」処理がNo.2、「改行削除」処理がNo.3、「文字サイズ縮小」処理がNo.4とされる。各々の削減処理の内容について説明する。
図6に示すレシート60は、プリンター1が印刷する印刷物の一例であり、小売店や飲食店等の店舗において印刷・発行される一般的なレシートを模している。
レシート60は、上部から順に、ヘッダー画像61、日付印字部62、取引商品印字部63、メッセージ印字部64、区切り線65、ボトム画像66、バーコード印字部67を含む。ヘッダー画像61は、登録画像データ152またはホストコンピューター200から送信される画像データに基づき印刷される画像である。日付印字部62、取引商品印字部63及びメッセージ印字部64は、ホストコンピューター200から送信される文字コードに基づき印刷され、改行位置は改行コマンドによって指定される。なお、日付印字部62及びメッセージ印字部64は、印刷設定データ151に含まれる設定値に従って、印刷制御部113が文字列を生成または配置してもよい。この場合、ホストコンピューター200が送信する印刷ジョブは日付印字部62及びメッセージ印字部64に関する文字コードを含まなくてもよい。
区切り線65は、印刷設定データ151に含まれる設定値に従って、印刷制御部113が生成及び配置する線である。ボトム画像66は、登録画像データ152またはホストコンピューター200から送信される画像データに基づき印刷される画像である。バーコード印字部67には、ホストコンピューター200から送信される文字コードに基づきバーコードフォントが印刷される。
図中符号Pの矢印は、印刷方向を示す。プリンター1ではサーマルヘッド35に対しロール紙20が移動するが、ロール紙20に対するサーマルヘッド35の位置は相対的に符号Pで示す方向に移動するので、この方向を印刷方向と呼ぶ。また、ロール紙20の長手方向に相当する向きを、上下方向とする。印刷方向Pに対し上流側が上、下流側が下である。
レシート60には複数の余白が存在する。すなわち、ヘッダー画像61の最上部からレシート60の上端までの余白69A、ヘッダー画像61の下端から日付印字部62の上端までの余白69B、日付印字部62の文字の下端から取引商品印字部63の文字の上端までの余白69Cがある。また、取引商品印字部63の下端からメッセージ印字部64までの余白69D、メッセージ印字部64の下端から区切り線65までの余白69E、及び、バーコード印字部67の下端からレシート60の下端までの余白69Fがある。
レシート60の上端および下端は、オートカッター36がカットしたカット位置である。余白69Aは、いわゆるトップマージンであり、カット位置から、サーマルヘッド35が印刷を開始する位置までの距離に相当する。余白69Aのサイズ(大きさ、長さ)の最小値は、搬送方向におけるオートカッター36の固定刃37及び可動刃38の位置と、サーマルヘッド35の位置との関係により決定されるが、この最小値を超える範囲で変更可能である。余白69B、69C、69D、69Eのサイズは、印刷制御部113によって、サーマルヘッド35が印刷するタイミングとプラテン34の搬送量とを制御することで、変更可能である。余白69Fは、いわゆるボトムマージンであり、印刷制御部113によって、サーマルヘッド35が印刷するタイミング、プラテン34の搬送量、及びオートカッター36の動作タイミングを制御することで、変更可能である。
余白69A及び余白69Fのサイズは、カットコマンドに対応する設定値として、印刷設定データ151に含まれる。余白69A及び余白69Fは、印刷制御部113がカットコマンドを検出した場合に、搬送モーター131によりロール紙20を搬送することで形成される。このため、印刷制御部113がカットコマンドを検出した場合に搬送モーター131を駆動する搬送量が、余白69A及び余白69Fのサイズを決定する。
余白69B、69C、69D、69Eのサイズは、フィードコマンドに対応する設定値として、印刷設定データ151に含まれる。すなわち、余白69B、69C、69D、69Eは、印刷制御部113がフィードコマンドを検出した場合に、搬送モーター131によりロール紙20を搬送することで形成される。このため、印刷制御部113がフィードコマンドを検出した場合に搬送モーター131を駆動する搬送量が、余白69B、69C、69D、69Eのサイズを決定する。
また、余白69Cは、改行コマンドに応じて設定されてもよい。すなわち、ホストコンピューター200が送信する印刷ジョブに、日付印字部62と取引商品印字部63との間の改行を指示する改行コマンドが含まれてもよい。同様に、余白69Dは、取引商品印字部63とメッセージ印字部64との間の改行を指示する改行コマンドに基づき形成されてもよい。同様に、余白69Eは、メッセージ印字部64とボトム画像66との間の改行を指示する改行コマンドに基づき形成されてもよい。この場合、余白69Cの大きさは、印刷ジョブに含まれる改行コマンドの数により決定される。余白69Dも同様である。余白69Eも同様である。この場合、余白69C、69D、69Eのサイズは、改行コマンドに対応して印刷制御部113が搬送モーター131を駆動する搬送量により決定される。
印刷設定データ151は、上述したように、改行コマンドに対応する改行の量、フィードコマンドに対応する搬送量、画像データの印刷サイズ等の設定値を含み、これらは余白69A〜69Fのサイズに関する設定値といえる。また、印刷設定データ151は、日付印字部62、取引商品印字部63、メッセージ印字部64及びバーコード印字部67で使用するフォントの種類(フォント名称)、文字サイズの設定値を含む。
取引商品印字部63における改行は、ホストコンピューター200が送信する印刷ジョブに含まれる改行コマンドに従って形成される。印刷制御部113は、改行コマンドを検出すると、検出位置で改行を行う。この場合の改行の大きさ(改行量)は、印刷設定データ151に含まれる設定値に従う。具体的には、取引商品印字部63における行と行との間の空白を「行間」と呼ぶ場合、行間サイズW2の設定値が印刷設定データ151に含まれてもよい。行間サイズW2は文字の下端から次の行の文字の上端までの空白の長さである。あるいは、文字と行間とを合わせたサイズである行サイズW1の設定値が印刷設定データ151に含まれてもよい。行サイズW1が設定されている場合、行間サイズW2は、文字サイズにより増減する。
プリンター1が実行する削減処理のうち、余白縮小処理は、余白69A〜69Fのいずれか1以上のサイズを縮小する処理である。余白69A〜69Fのうち余白縮小処理で縮小される余白の位置、数、及び、縮小率の設定値は、削減設定データ153に含まれる。
行間縮小処理は、行サイズW1及び行間サイズW2の少なくともいずれかを縮小する処理である。行間縮小処理の対象が行サイズW1及び行間サイズW2のいずれであるか、及び、縮小率の設定値は、削減設定データ153に含まれる。
従って、余白縮小処理、及び、行間縮小処理で、削減処理部114は、削減設定データ153に含まれる余白の位置、数、及び、縮小率の設定値や、行間縮小処理の対象、縮小率の設定値等に従って、印刷設定データ151の設定値を変更する。
削減処理部114は、例えば、印刷設定データ151の設定に従い、余白縮小処理で余白69A、69Fを縮小することができる。この場合、削減処理部114は、カットコマンドに対応してロール紙20を搬送する搬送量の設定値を変更する。また、削減処理部114は、余白縮小処理で、フィードコマンドに対応するロール紙20の搬送量を変更してもよく、この場合、余白69B、69C、69D、69Eのサイズが変更される。また、行間縮小処理で、削減処理部114は、改行コマンドに対応してロール紙20を搬送する搬送量を変更し、これにより、行サイズW1及び/または行間サイズW2が変更される。なお、行サイズW1または行サイズW2が変更される場合、文字サイズの変更を伴ってもよい。また、余白69B、69C、69D、69Eが改行コマンドにより形成される場合、削減処理部114が、行間縮小処理または改行削除処理を実行することにより、余白69B、69C、69D、69Eのサイズが縮小される。この場合、削減処理部114は、余白69B、69C、69D、69Eの形成を指示する改行コマンドと、その他の改行コマンドとを識別してもよい。そして、余白縮小処理を実行する際に余白69B、69C、69D、69Eの形成を指示する改行コマンドを削減する処理を行ってもよい。
改行削除処理は、印刷ジョブに含まれる改行コマンドに基づいて印刷制御部113が形成する改行を削除する処理である。改行削除処理は、例えば、連続する複数の改行コマンドに基づく改行を、1つの改行コマンドに基づく改行に置き換える処理であり、この場合、複数行の改行が、1行分の改行に置き換えられる。削減処理部114は、印刷制御部113が改行コマンドに従って改行を行う処理の内容を設定する。例えば、削減処理部114は、印刷制御部113によって、連続する複数の改行コマンドを1つの改行コマンドに置換する処理を実行させる。
文字サイズ縮小処理は、サーマルヘッド35が印刷する文字のサイズ(フォントサイズ)を、より小さい文字サイズに置き換える処理である。つまり、文字サイズ縮小処理は、印刷制御部113が、印刷設定データ151に基づいて文字コードから生成する文字を、より小さい文字サイズの文字に置き換える処理である。文字サイズ縮小処理の対象は、文字コードに基づき印刷される部分であり、図6の例では、少なくとも取引商品印字部63が対応する。また、日付印字部62、取引商品印字部63、メッセージ印字部64、及びメッセージ印字部64を対象としてもよい。削減処理部114は、印刷設定データ151に含まれる設定値により文字サイズが指定される場合、文字サイズの設定値を変更する。また、削減処理部114は、印刷制御部113が受信バッファーから読み出したデータに文字サイズを指定するデータが含まれる場合、この文字サイズを、より小さい文字サイズに置換する処理を、印刷制御部113により実行させる。
図7は、削減処理条件テーブル153bの例を示す模式図である。図7は、削減処理条件テーブル153bに含まれるデータの実体や記憶部150における記憶形態を限定するものではない。
削減処理条件テーブル153bに示すように、削減設定データ153は、プリンター1が実行可能な削減処理の種類と、削減処理を実行する条件とを定めるデータを含む。
削減処理部114は、削減処理を、段階的に実行する。図7の例では、ロール紙20の残量(ロール21の残量)をレベル0〜5の6段階に段階分けした場合の各段階について、実行する削減処理が削減処理条件テーブル153bに設定される。
ロール紙20の残量は、検出制御部112が各センサーの検出値に基づき検出する。検出制御部112は、ロール紙20の残量を、図7に例示したように未使用のロール紙20に対する割合(%)で求めてもよいし、長さの単位により求めてもよい。ロール紙20の残量を段階分けする処理は、削減処理部114が行ってもよいし、検出制御部112が行ってもよい。
検出制御部112は、リアルエンドセンサー122の検出値に基づき、ロール紙20の残量は極めて少ない状態、すなわちリアルエンドセンサー122の検出の閾値以下となったことを検出する。また、検出制御部112は、ニアエンドセンサー123の検出値に基づき、ロール紙20の残量が少ない状態、すなわちニアエンドセンサー123の検出の閾値以下となったことを検出する。
検出制御部112は、径検出部125の検出値に基づきロール21の径を求め、このロール21の径からロール紙20の残量を求めることができる。なお、径検出部125が、スイッチ式のセンサーで構成され、ロール21の径が閾値以下となったことを検出する構成では、検出制御部112は、ロール21の径が閾値以下であるか否かを検出してもよい。
また、検出制御部112は、紙重量センサー126が検出するロール21の重量に基づき、ロール紙20の残量を算出できる。紙重量センサー126が検出する重量からロール紙20の残量である長さを算出する場合、ロール紙20の幅を考慮する必要がある。ロール紙20の幅は、紙幅センサー127が検出するロール紙収容部17の有無及び位置に基づき決定してもよい。また、ロール紙20の幅が、ホストコンピューター200が送信する設定コマンドや、スイッチ4dの操作により事前に設定される場合、ロール紙20の幅に関する設定値が印刷設定データ151に含まれる。この場合、検出制御部112は、印刷設定データ151からロール紙20の幅の設定値を取得して演算処理を行ってもよい。
また、検出制御部112は、プラテン34が搬送するロール紙20の搬送量を用いる演算によって、ロール紙20の残量を求めてもよい。すなわち、検出制御部112が、各種センサーの検出値等に基づいてロール紙20の残量をいったん求めた後、求めた残量を、例えばRAM或いは記憶部150に記憶する。検出制御部112は、プラテン34による搬送を行う毎に搬送量をカウントし、カウントした残量を、RAM或いは記憶部150に記憶したロール紙20の残量から減算する処理を行う。この場合、RAM或いは記憶部150に、ロール紙20の残量の最新の値を保持できるので、削減処理部114は、RAM或いは記憶部150に記憶された残量を取得することができる。この構成によれば、各センサーによる検出や検出値を取得する処理、ロール紙20の残量を算出する演算処理等の負荷を軽減できる。
本実施形態では、削減処理部114がロール紙20の残量を割合(%)で求め、削減処理部114が求める割合を、予め設定された閾値により段階分けし、段階ごとに削減処理を設定した例を示す。例えば、図7の例では、残量10%以上をレベル0とし、削減処理を行わないよう設定される。同様に、残量5.0%以上10%未満をレベル1とし、削減処理No.1(余白縮小処理)を実行するよう設定される。残量2.0%以上5.0%未満をレベル2とし、削減処理No.2(行間縮小処理)を実行するよう設定される。残量1.0%以上2.0%未満をレベル3とし、削減処理No.1及びNo.2を実行するよう設定される。残量0.5%以上1.0%未満をレベル4とし、削減処理No.1、No.2及びNo.3(改行削除処理)を実行するよう設定される。残量0.5%未満をレベル5とし、削減処理No.1、No.2、No.3及びNo.4(文字サイズ縮小処理処理)を実行するよう設定される。なお、削減処理条件テーブル153bに示したレベルの閾値は、予め設定され、削減設定データ153に含まれて記憶され、図7に示した数値は一例に過ぎない。
削減処理条件テーブル153bに基づき、削減処理部114は、ロール紙20の残量の段階に応じて、複数種類の削減処理のいずれか1つ、或いは、複数の削減処理の組み合わせを実行する。これにより、ロール紙20の残量が十分な状態では、印刷設定データ151の設定及び印刷ジョブに従った印刷形態で印刷を実行でき、ロール紙20の残量が少ない状態では効果的にロール紙20の使用量を削減できる。
削減処理条件テーブル153bでは、例えばレベル1とレベル2について、ロール紙20の残量に対応して、削減処理部114が実行する削減処理が異なる処理となるよう設定される。また、削減処理条件テーブル153bによれば、ロール紙20の残量が少ない場合は、残量が多い場合よりも、ロール紙20の使用量を削減する削減幅が大きくなるよう設定される。
また、削減処理条件テーブル153bによれば、ロール紙20の残量が少ない場合は、残量が多い場合よりも、プリンター1が印刷する印刷物(本実施形態ではレシート60)の印刷形態に与える影響が小さい削減処理が割り当てられる。ここで、印刷物の印刷形態とは、印刷物に印刷された文字や画像の外観を意味し、印刷物の印刷形態に与える影響とは、印刷物の視認性に与える影響といえる。つまり、プリンター1では、削減処理を選択する場合の優先順位が、印刷物の視認性を損なう可能性が小さい処理を優先するように定められる。これにより、ロール紙20の残量に対応して、印刷物の視認性をできるだけ損なわないように、削減処理が選択される。
図8は、プリンター1が印刷する印刷物の例を示す図であり、削減処理されたレシート60の平面図である。図8に例示するレシート60は、「余白縮小」の削減処理が行われた印刷物の例である。この例では、余白69B、69C、69D、69Eがフィードコマンドにより形成され、余白縮小処理により、削減処理部114が、フィードコマンドに対応する設定値を変更(縮小)した場合に相当する。
図6のレシート60と比較して、図8のレシート60は、余白縮小処理によって、余白69A〜69Fのうち、余白69B、69C、69D、69Eが縮小されている。このため、レシート60の全長が短くなっており、ロール紙20の使用量が削減されたことが明らかである。なお、余白縮小処理は、余白69B〜69Eの搬送方向のサイズを小さくする処理に限定されない。余白縮小処理は、余白69A〜69Fの全てのサイズを小さくする処理であってもよいし、余白を解消する(サイズを0とする)処理であってもよい。
余白縮小処理は、文字や画像が印刷されない部分あるいは領域を小さくする処理であり、印刷物(レシート60)の文字や画像の視認性に与える影響が小さい。行間縮小処理も同様である。また、改行削除処理は、連続する複数の改行コマンドに基づく改行を1つの改行コマンドに基づく改行に置き換える場合には、余白縮小処理と同様に、印刷物の文字や画像の視認性に与える影響が小さい。これに対し、文字サイズ縮小処理は、文字の視認性に与える影響が比較的大きい。
プリンター1は、削減処理部114が実行可能な複数種類の削減処理のうち、印刷物の印刷形態に与える影響、特に、印刷物に印刷される文字や画像の視認性に与える影響が大きい種類の削減処理を、ロール紙20の残量がより少ない場合に実行する。従って、印刷物の印刷形態に与える影響を抑えながら、ロール紙20の使用量を削減できる。
なお、印刷制御部113は、受信バッファーからページ単位でデータを読み出して、1ページ分の印刷用データを生成し、RAMに展開する構成であってもよい。この場合、印刷制御部113は、画像データ、フォントデータ、及び余白を含む印刷用データを、RAMに展開し、行単位でサーマルヘッド35を駆動する信号への変換を行い、サーマルヘッド35及び搬送モーター131を駆動して印刷を行う。この場合の1ページは、サーマルヘッド35の印刷位置から、オートカッター36によりカットする位置までを含む。この場合、削減処理部114は、削減処理において、印刷制御部113がRAMに展開した印刷用データに対し、余白量、行サイズ、行間サイズ、文字サイズ等を変更する処理を行う。
図9は、プリンター1の動作を示すフローチャートである。
制御部110は、ホストコンピューター200から通信部155により印刷ジョブを受信する(ステップS11)。受信された印刷ジョブは受信バッファーに格納される。
制御部110は、上述した各種の方法のいずれかにより、ロール紙20の残量を検出し、検出したロール紙20の残量のレベル分け(段階分け)を行う(ステップS12)。制御部110は、レベル分けの結果、残量レベルが変化したか否かを判定する(ステップS13)。制御部110は、前回に印刷ジョブを実行したときのロール紙20の残量のレベルと、ステップS12で求めたレベルとを比較し、一致しない場合に、残量レベルが変化したと判定する。
ロール紙20の残量レベルが変化したと判定した場合(ステップS13;Yes)、制御部110は、削減処理条件テーブル153bに従って、実行する削減処理を選択する(ステップS14)。制御部110は、ステップS14で選択した削減処理を、実行する対象の処理として設定する(ステップS15)。ステップS15、及び後述するステップS20の処理において、制御部110は設定部として機能する。
制御部110は、ステップS11で受信した印刷ジョブに基づき印刷を開始する(ステップS16)。ステップS16では、印刷制御部113が、受信バッファーからデータを読み出し、読み出したデータに含まれる画像データ、文字コード、各種コマンドに基づき、印刷設定データ151の設定値に従って、サーマルヘッド35及び搬送モーター131を駆動する。ここで、削減処理部114は、ステップS15で設定された削減処理に対応して印刷設定データ151の設定値を変更しているので、印刷制御部113は、変更後の設定値に基づきステップS16以後の印刷を行う。また、ステップS14で、ロール紙20の残量レベルが変化していないと判定した場合(ステップS13;No)、制御部110はステップS16に移行して印刷を開始する。なお、ロール紙20の残量が多く、ステップS15で選択される削減処理がない場合には、削減処理が行われないので、印刷制御部113は、印刷設定データ151の設定値に従ってステップS16以後の印刷を行う。ステップS16以後、印刷制御部113は、受信バッファーのデータを順に読み出して、印刷を継続する。
印刷開始後、制御部110は、上述した各種の方法のいずれかにより、ロール紙20の残量を検出し、検出したロール紙20の残量のレベル分けを行う(ステップS17)。制御部110は、レベル分けの結果、残量レベルが変化したか否かを判定する(ステップS18)。制御部110は、ステップS12で求めたロール紙20の残量のレベルと、ステップS17で求めたレベルとを比較し、一致しない場合に、残量レベルが変化したと判定する。
ロール紙20の残量レベルが変化したと判定した場合(ステップS18;Yes)、制御部110は、削減処理条件テーブル153bに従って、実行する削減処理を選択する(ステップS19)。制御部110は、ステップS19で選択した削減処理を、実行する対象の処理として設定する(ステップS20)。ステップS18で、ロール紙20の残量レベルが変化していないと判定した場合(ステップS18;No)、及び、ステップS20で削減処理を設定した後、制御部110は、ステップS21に移行する。
ステップS21で、制御部110は、ステップS11で受信した印刷ジョブに基づく印刷が完了したか否かを判定する(ステップS22)。印刷完了とは、例えば、カッターモーター132によりカットを行うまでを指す。この場合、印刷制御部113が受信バッファーからカットコマンドを検出してカッターモーター132を駆動したことで、印刷完了となる。また、印刷制御部113が、受信バッファーから読み出したデータにおいて印刷ジョブの終了を示すコマンドを検出した場合に、印刷完了と判定してもよい。制御部110は、印刷が完了していないと判定した場合は(ステップS21;No)、ステップS17に戻る。また、印刷が完了したと判定した場合(ステップS21;Yes)、本処理を終了する。
制御部110がステップS17の処理を行うタイミングは、例えば、印刷制御部113が1行分の印刷を実行した後とすることができる。この場合、制御部110は、1行分の印刷が実行されてから、次の行の印刷を開始する前に、ステップS17〜S21の動作を実行する。そして、ステップS20で削減処理が設定された後、印刷制御部113は、設定後の削減処理で変更される印刷設定データ151の設定値に従って、次の行の印刷を実行する。これにより、行ごとに削減処理を設定し、実行することができ、ロール紙20の残量の減少に速やかに対応して削減処理を行える。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1は、ロール紙20を収納するロール紙収容部17と、ロール紙収容部17に収納されるロール紙20の残量を検出する検出制御部112とを備える。プリンター1は、検出制御部112で検出されたロール紙20の残量が所定値以上である場合には通常印刷を実行し、検出されたロール紙20の残量が所定値より少ない場合は、ロール紙20の残量に応じて段階的に、通常印刷と比較してロール紙20の使用量を削減する削減印刷(削減処理)を実行する制御部110を備える。
本発明の印刷装置、及び印刷装置の制御方法を適用したプリンター1によれば、ロール紙20の残量に応じて、ロール紙20の使用量を段階的に削減することができる。このため、ロール紙20が確実に不足すると判定してから使用量の削減を行う場合に比べて、効率よくロール紙20の使用量を減らすことができ、ロール紙20の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。ここで、所定値は、削減処理条件テーブル153bに定められたレベル分けの閾値に相当する。
制御部110は、検出制御部112で検出されたロール紙20の残量に応じて、ロール紙20の使用量を低減するように印刷可能な複数の削減処理のうちいずれか1以上を選択して、選択した削減処理に基づき削減印刷を実行する。これにより、複数の削減処理からロール紙20の残量に応じて選択される削減処理を実行するので、効率よくロール紙20の使用量を減少させ、ロール紙20の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
また、制御部110は、検出制御部112で検出されたロール紙20の残量に応じて、選択する削減処理の数を変化させる。例えば、削減処理条件テーブル153bに設定されたように、ロール紙20の残量のレベルに応じて、実行される削減処理の数が変化する。これにより、実行される削減処理の数をロール紙20の残量に応じて変化させことで、より効果的に、ロール紙20の使用量を減少させることができる。
また、制御部110は、検出制御部112で検出されたロール紙20の残量が所定値以下である場合、選択可能な全ての削減処理を選択し、削減印刷を実行する。例えば、図7の削減処理条件テーブル153bにおいて、レベル5では全ての削減処理が実行されるよう設定される。これにより、ロール紙20の使用量を削減する割合を最大化することによって、効果的にロール紙20の使用量を減少させて、ロール紙20の不足による印刷の中断を、より確実に防止できる。
また、削減処理は、印刷時において、ロール紙20に形成する余白を縮小させる余白縮小処理、行間を縮小させる行間縮小処理、改行をキャンセルする改行削除処理、および、文字サイズを縮小する文字縮小処理のうち、少なくともいずれかを含む。これにより、余白縮小処理、行間縮小処理、改行削除処理、および、文字縮小処理等により、効果的に、ロール紙20の使用量を削減できる。
また、制御部110は、ステップS16、S21で、削減印刷を実行するか否かを設定する設定部として機能する。制御部110は、削減印刷を実行すると設定した場合、検出制御部112で検出されたロール紙20の残量に応じて段階的に、削減印刷を実行する。これにより、削減印刷の実行の要否を設定することができ、ロール紙20の使用量の削減を優先する使用方法のほか、印刷装置を、ロール紙20の使用量よりも印刷の態様を変えないことを優先する使用方法でも活用できる。
また、プリンター1は、印刷形態の設定に係る設定値を含む印刷設定データ151を記憶する記憶部150を備える。制御部110は、通常印刷を実行する場合に、記憶部150が保持する印刷設定データ151の設定値に従ってロール紙20に印刷する。これにより、印刷形態の設定に係る印刷設定データ151の設定値に従って印刷を実行することができる。また、印刷形態の設定に係る印刷設定データ151の設定値を変更することで、容易に、印刷媒体の使用量を削減できる。また、ホストコンピューター200から受信する印刷ジョブに含まれるデータが、印刷形態の設定に係る設定値に相当する文字サイズ等を含む場合、制御部110は、この設定値に従って印刷を行い、ロール紙20の残量に応じて段階的に、設定値を変更する。これにより、プリンター1が記憶する設定値だけでなく、印刷の指示により指定される設定値を変更して、ロール紙20の使用量を効果的に削減できる。
また、プリンター1は、印刷媒体としてロール紙20を用い、ロール紙収容部17に収納されているロール紙20の紙幅を記憶部150に記憶する構成とすることができる。この構成で、プリンター1は、ロール紙収容部17に収納されているロール紙の重量を測定する紙重量センサー126を備える。検出制御部112は、記憶部150に記憶するロール紙20の紙幅、及び、紙重量センサー126により測定されるロール紙20の重量に基づきロール紙20の残りの長さを検出する。これにより、ロール紙20の残量を、簡単な方法により正確に検出することができ、より効果的に、ロール紙20の使用量を減少させることができる。
また、プリンター1は、印刷媒体としてロール紙20を用い、ロール紙収容部17に収納されているロール紙の直径を測定する径検出部125を備える構成とすることができる。この構成で、検出制御部112は、径検出部125により測定されたロール紙20(ロール21)の直径に基づいて、ロール紙20の残りの長さを検出する。これにより、ロール紙20の残量を、より正確に検出することができ、より効果的に、ロール紙20の使用量を減少させることができる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した一具体例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態で説明したプリンター1は、印刷媒体としてロール紙20を用い、カバーフレーム13を開くことにより露出するロール紙収容部17に、ロール21を収容する構成を例示した。本発明はこれに限定されず、カット紙を収容する紙トレイを備える印刷装置に本発明を適用してもよい。この場合、印刷媒体の残量は、紙トレイに収容された印刷媒体の残量を光学的に、或いは、重量により検出する構成が挙げられるが、その他の構成であってもよい。また、印刷媒体は紙に限定されず、布、不織布、或いはその他のシートとすることができる。
また、例えば、上記実施形態で説明したプリンター1において、残量を示す記号やマークが付されたロール紙20を備え、上記記号やマークを光学的に読み取ることで、プリンター1が、ロール紙20の残量を求めてもよい。また、制御部110が、未使用時のロール21の長さを設定値として記憶部150に保持し、プラテン34によるロール紙20の搬送量を減算することで、ロール紙20の残量を常時保持する構成であってもよい。
また、図5に示したNo.1〜No.4の削減処理はあくまで一例であり、印刷媒体に印刷する文字、画像、バーコード等の情報を削減せずに印刷媒体の使用量を削減できる処理であれば、適用可能である。また、印刷媒体に印刷する情報の一部を削除する処理を、削減処理に含めてもよい。
また、図4に示した各機能部を独立したハードウェアにより構成する必要はなく、ソフトウェアとハードウェアとの協働により、複数の機能部の機能を1つのハードウェアに集約して実現することも勿論可能である。また、本発明を適用可能な印刷装置は、装置内部に記録媒体を収容し、この記録媒体を搬送して記録するプリンターであれば特に制限されない。具体的には、プリンター1のようなサーマルラインプリンターに限らず、インクジェット式プリンター、ドットインパクト式プリンター、レーザープリンター、熱昇華型プリンターのいずれであってもよい。また、他の方式で文字や画像を形成するプリンターであってもよい、また、他の装置に組み込まれる各種プリンターにも本発明を適用可能である。さらに、上述の動作を行う制御部110のCPUが実行するプログラムは、プリンター1が備える記憶部150に限らず、他の記憶装置、記憶媒体や外部装置の記憶媒体に記憶させ、制御部110により読み出して実行する構成としても良い。
1…プリンター(印刷装置)、5…排出口、11…プリンター本体、12…本体フレーム、13…カバーフレーム、14…ヒンジ、15…凹状底壁、15A…最深部、16…蓋部、17…ロール紙収容部(収納部)、18…ロール紙引出部、19…仕切板、20…ロール紙(印刷媒体)、21…ロール(印刷媒体)、21a…芯、34…プラテン、35…サーマルヘッド、36…オートカッター、40…駆動輪列、60…レシート、61…ヘッダー画像、62…日付印字部、63…取引商品印字部、64…メッセージ印字部、65…区切り線、66…ボトム画像、67…バーコード印字部、69A〜69F…余白、110…制御部(制御部、設定部)、111…通信制御部、112…検出制御部(検出部)、113…印刷制御部、114…削減処理部、122…リアルエンドセンサー、123…ニアエンドセンサー、125…径検出部(直径測定部)、126…紙重量センサー(重量測定部)、127…紙幅センサー、150…記憶部、151…印刷設定データ、152…登録画像データ、153…削減設定データ、153a…削減処理テーブル、153b…削減処理条件テーブル、155…通信部、200…ホストコンピューター、P…印刷方向、W1…行サイズ、W2…行間サイズ。

Claims (10)

  1. 印刷媒体を収納する収納部と、
    前記収納部に収納される前記印刷媒体の残量を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値以上である場合には通常印刷を実行し、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値より少ない場合は、前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記通常印刷と比較して前記印刷媒体の使用量を削減する削減印刷を実行する制御部と、を備える印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて、前記印刷媒体の使用量を低減するように印刷可能な複数の削減処理のうちいずれか1以上を選択して、選択した前記削減処理に基づき前記削減印刷を実行する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、
    前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて、選択する前記削減処理の数を変化させる請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、
    前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量が所定値以下である場合、選択可能な全ての前記削減処理を選択し、前記削減印刷を実行する請求項2または3に記載の印刷装置。
  5. 前記削減処理は、印刷時において、前記印刷媒体に形成する余白を縮小させる余白縮小処理、行間を縮小させる行間縮小処理、改行をキャンセルする改行削除処理、および、文字サイズを縮小する文字縮小処理のうち、少なくともいずれかを含む請求項2から4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記削減印刷を実行するか否かを設定する設定部を備え、
    前記制御部は、
    前記設定部により前記削減印刷を実行すると設定されている場合、前記検出部で検出された前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記削減印刷を実行する請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 印刷形態の設定に係る設定値を保持する設定値保持部を備え、
    前記制御部は、前記通常印刷を実行する場合に、前記設定値保持部が保持する設定値に従って前記印刷媒体に印刷する請求項1から6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷媒体はロール紙であり、
    前記収納部に収納されている前記ロール紙の紙幅を記憶する記憶部と、
    前記収納部に収納されている前記ロール紙の重量を測定する重量測定部と、を備え、
    前記検出部は、
    前記記憶部に記憶する前記ロール紙の紙幅、及び、前記重量測定部により測定される前記ロール紙の重量に基づき前記ロール紙の残りの長さを検出する請求項1から7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記印刷媒体はロール紙であり、
    前記収納部に収納されている前記ロール紙の直径を測定する直径測定部を備え、
    前記検出部は、
    前記直径測定部により測定された前記ロール紙の直径に基づいて、前記ロール紙の残りの長さを検出する請求項1から7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 印刷媒体を収納する収納部を備える印刷装置の制御方法であって、
    前記収納部に収納される前記印刷媒体の残量を検出し、
    検出した前記印刷媒体の残量に応じて段階的に、前記印刷媒体の使用量を削減するように印刷する削減印刷を実行する、
    印刷装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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