JP2018125943A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トランジスタのスイッチング動作に起因するサージ電圧を抑制する。
【解決手段】電源パターン40および接地パターン50は、複数の出力配線基幹部61を挟んで互いに対向し、少なくとも一方のパターンの一部が複数の出力配線基幹部61の間において他方のパターンへ向けて延出するように形成されることにより電源パターン40と接地パターン50との対向部が構成される。複数の第1トランジスタ100は、電源パターン40と複数の出力配線基幹部61との対向部にそれぞれ配置される。複数の第2トランジスタ200は、複数の出力配線基幹部61と接地パターン50との対向部にそれぞれ配置される。複数のキャパシタ300は、電源パターン40と接地パターン50との対向部に配置される。出力接続線400は、複数の出力配線基幹部61を電気的に接続する。
【選択図】図5

Description

この開示は、スイッチング電源装置に関する。
従来、スイッチング電源装置が知られている。この種のスイッチング電源装置は、例えば、特許文献1などの開示されている。特許文献1には、電源からモータに供給される電流を制御する複数のFETチップと、これらのFETチップのドレインにアノード接続された複数のダイオードチップと、電源に並列接続された平滑コンデンサとを備えたモータコントローラが開示されている。このモータコントローラでは、FETチップおよびダイオードチップがプリント配線板に固定されるとともに、平滑コンデンサがターミナルバーによりプリント配線板の上方に配置されている。具体的には、ターミナルバーは、平滑コンデンサと電源とを接続する部材であり、プリント配線板に固定される固定部と、この固定部から上方に延出された立ち上げ部と、この立ち上げ部の上端または途中から前方に延出された電源接続部とから構成され、平滑コンデンサの接続端子がターミナルバーの立ち上げ部に取り付けられている。
特開2002−262593号公報
しかしながら、特許文献1のモータコントローラでは、平滑コンデンサをプリント配線板の上方に配置するために、ターミナルバーの固定部(プリント配線板に固定される固定部)ではなく、ターミナルバーの立ち上げ部(固定部から上方に延出された立ち上げ部)に平滑コンデンサの接続端子が取り付けられているので、平滑コンデンサをプリント配線板に取り付ける場合よりも、平滑コンデンサからプリント配線板に設けられたFETチップまでの配線経路が長くなってしまう。そのため、平滑コンデンサからFETチップまでの配線経路における寄生インダクタンスを低減することが困難であり、FETチップのスイッチング動作に起因するサージ電圧を抑制することが困難である。
この開示におけるスイッチング電源装置は、絶縁層と該絶縁層の一方面に設けられて電源パターンと接地パターンと出力パターンとが形成された導電層とを有する基板と、複数の第1トランジスタと、複数の第2トランジスタと、複数のキャパシタと、出力接続線とを備え、前記出力パターンは、間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部を有し、前記電源パターンおよび前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部を挟んで互いに対向し、少なくとも一方のパターンの一部が該複数の出力配線基幹部の間において他方のパターンへ向けて延出するように形成されることにより該電源パターンと該接地パターンとの対向部が構成され、前記複数の第1トランジスタは、前記電源パターンと前記複数の出力配線基幹部との対向部にそれぞれ配置されて該電源パターンと該複数の出力配線基幹部とにそれぞれ電気的に接続され、前記複数の第1トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部と前記接地パターンとの対向部にそれぞれ配置されて該複数の出力配線基幹部と該接地パターンとにそれぞれ電気的に接続され、前記複数のキャパシタは、前記電源パターンと前記接地パターンとの対向部に配置されて該電源パターンと該接地パターンとに電気的に接続され、前記出力接続線は、前記複数の出力配線基幹部を電気的に接続している。
この開示によれば、電源パターンと接地パターンとの対向部(すなわちキャパシタが配置される部分)を、電源パターンと出力配線基幹部との対向部(すなわち第1トランジスタが配置される部分)および出力配線基幹部と接地パターンとの対向部(すなわち第2トランジスタが配置される部分)の近傍に形成することができるので、キャパシタから第1トランジスタまでの配線経路の長さを短縮することができるとともに、キャパシタから第2トランジスタまでの配線経路の長さを短縮することができる。これにより、これらの配線経路における寄生インダクタンスを低減することができるので、第1および第2トランジスタのスイッチング動作に起因するサージ電圧を抑制することができる。
実施形態によるスイッチング電源装置の構成を例示する回路図である。 実施形態によるスイッチング電源装置の構造を例示する平面図である。 実施形態によるスイッチング電源装置における配線パターンの対向部について説明するための平面図である。 図1に示したスイッチング電源装置の要部の構造を例示する断面図である。 図1に示したスイッチング電源装置の要部の構造を例示する斜視図である。 スイッチング電源装置の変形例1の構造を例示する平面図である。 スイッチング電源装置の変形例1における配線パターンの対向部について説明するための平面図である。 スイッチング電源装置の変形例2の要部の構造を例示する平面図である。 スイッチング電源装置の変形例2の要部の構造を例示する斜視図である。 スイッチング電源装置の変形例3の要部の構造を例示する斜視図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(スイッチング電源装置)
図1は、実施形態によるスイッチング電源装置10の構成例を示している。スイッチング電源装置10は、電源(この例では直流電源P)から供給された電力をスイッチング動作により出力電力に変換して出力電力を駆動対象(この例ではモータM)に供給するように構成されている。この例では、スイッチング電源装置10は、直流電力を三相交流電力に変換するインバータを構成している。
スイッチング電源装置10は、電源配線LPと、接地配線LGと、1つまたは複数の出力配線LOと、直列に接続された第1スイッチング素子11および第2スイッチング素子12を有する1つまたは複数のスイッチング部SWと、容量素子13とを備えている。この例では、直流電源Pの一端(正極)が電源配線LPに接続され、直流電源Pの他端(負極)が接地配線LGに接続され、3つのスイッチング部SWが3つの出力配線LOを経由してモータMの3つの相(U相,V相,W相)にそれぞれ接続されている。
スイッチング部SWは、電源配線LPと接地配線LGとの間に接続され、スイッチング部SWの中間ノード(すなわち第1スイッチング素子11と第2スイッチング素子12との接続点)は、出力ラインLOを経由してモータMに接続されている。容量素子13は、電源配線LPと接地配線LGとの間に接続されている。なお、図中の第1スイッチング素子11(または第2スイッチング素子12)に並列に接続された還流ダイオードは、第1スイッチング素子11(または第2スイッチング素子12)に寄生する寄生ダイオードに該当する。
〔スイッチング電源装置の構造〕
次に、図2,図3,図4,図5を参照して、実施形態によるスイッチング電源装置10の構造について説明する。なお、図2,図3は、スイッチング電源装置10の構造を例示した概略平面図である。図4は、スイッチング電源装置10の断面構造の一部を例示した概略断面図であり、図2のIII−III線における断面図に相当する。また、図4では、図示の簡略化のために、ハッチングを省略している。図5は、スイッチング電源装置10の一部を例示した概略斜視図である。スイッチング電源装置10は、筐体20と基板30とを備えている。
〈筐体〉
筐体20は、1つの面(この例では図5に示すように上面)が開放された直方体型の箱状に形成され、その内部に基板30を収容している。具体的には、筐体20は、矩形の筒状に形成されて基板30の周囲を囲う周壁部21と、周壁部21の端部(この例では下端)を閉塞して基板30が載置される底壁部22とを有している。
〈基板〉
基板30は、矩形の平板状に形成され、筐体20の底壁部22に載置されて固定されている。また、基板30は、絶縁層31と導電層32と放熱層33とを有している。
《絶縁層》
絶縁層31は、絶縁材料(例えばエポキシ樹脂シートなど)により構成され、平板状に形成されている。
《導電層》
導電層32は、導電材料(例えば銅など)により構成され、絶縁層31の一方面に設けられて箔状に形成されている。導電層32には、電源パターン40と、接地パターン50と、出力パターン60とが形成されている。
《放熱層》
放熱層33は、伝熱材料(例えばアルミニウムなど)により構成され、絶縁層31の他方面に設けられている。この例では、放熱層33は、筐体20の底壁部22に固定されている。なお、筐体20の底壁部22は、例えば、水冷(冷却水による冷却)や油冷(冷却油による冷却)により冷却されるように構成されていてもよい。
この例では、絶縁層31の厚みは、導電層32および放熱層33の各々の厚みよりも薄くなっている。放熱層33の厚みは、導電層32の厚みよりも厚くなっている。例えば、絶縁層31の厚みは、100μm程度に設定され、導電層32の厚みは、200μm程度に設定され、放熱層33の厚みは1〜3mm程度に設定されていてもよい。そして、絶縁層31の熱伝導率は、導電層32および放熱層33の各々の熱伝導率よりも低くなっている。導電層32の熱伝導率は、放熱層33の熱伝導率よりも高くなっている。
〈導電層の配線パターン〉
導電層32に形成された電源パターン40と接地パターン50と出力パターン60は、互いに短絡しないように分断されている。出力パターン60は、間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61を有している。電源パターン40および接地パターン50は、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向(図2における上下方向)に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)を挟んで互いに対向し、少なくとも一方のパターンの一部が複数の出力配線基幹部61の間において他方のパターンへ向けて延出するように形成されている。これにより、図3に示すように、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(第1対向部)が構成されている。なお、電源パターン40と接地パターン50との対向部310は、電源パターン40および接地パターン50のうち少なくとも一方のパターンの一部が他方のパターンの一部に近づいて対向する部分であり、電源パターン40と接地パターン50と境界を挟んで対向している部分である。
この例では、電源パターン40は、1つまたは複数の電源配線基幹部41と、1つまたは複数の電源配線延出部42とを有している。接地パターン50は、1つまたは複数の接地配線基幹部51と、1つまたは複数の接地配線延出部52とを有している。
電源配線基幹部41および接地配線基幹部51は、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)を挟んで互いに対向するように形成されている。
電源配線延出部42は、複数の出力配線基幹部61の間において電源配線基幹部41から接地配線基幹部51へ向けて延出するように形成されている。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)が構成されている。すなわち、電源配線基幹部41と接地配線基幹部51との対向部(電源配線基幹部41と接地配線基幹部51とが対向する部分)は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
接地配線延出部52は、複数の出力配線基幹部61の間において接地配線基幹部51から電源配線基幹部41へ向けて延出するように形成されている。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)が構成されている。すなわち、接地配線基幹部51と電源配線基幹部41との対向部(接地配線基幹部51と電源配線基幹部41とが対向する部分)は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
具体的には、出力パターン60は、12個の出力配線基幹部61を有している。電源パターン40は、2つの電源配線基幹部41と、6つの電源配線延出部42と、2つの電源配線補助延出部43とを有している。接地パターン50は、2つの接地配線基幹部51と、3つの接地配線延出部52と、1つの接地配線補助延出部53とを有している。
《出力配線基幹部》
12個の出力配線基幹部61は、それぞれが矩形状に形成され、第1方向を列方向(図2における上下方向)とし第1方向に直交する第2方向(図2における左右方向)を行方向とする4行3列の行列状に配列されている。そして、第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61が1つの出力配線LO(図1参照)に対応している。すなわち、3つの出力配線基幹部61の列(第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61により構成される列)が3つの出力配線LOにそれぞれ対応している。例えば、第1列目(図2における左側)の出力配線基幹部61の列は、モータ2のU相に接続される出力配線LOに対応し、第2列目(図2における中央)の出力配線基幹部61の列は、モータMのV相に接続される出力配線LOに対応し、第3列目(図2における右側)の出力配線基幹部61の列は、モータMのW相に接続される出力配線LOに対応している。
《電源配線基幹部と接地配線基幹部》
2つの電源配線基幹部41と2つの接地配線基幹部51は、それぞれが第1方向に沿うように延伸する矩形状に形成され、第2方向において電源配線基幹部41と接地配線基幹部51とが交互に配置され、1つの電源配線基幹部41と1つの接地配線基幹部51とが、1つの出力配線基幹部61の列(第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61により構成される列)を挟んで互いに対向するように第2方向に間隔をおいて配列されている。具体的には、第1列目(図2における左側)の接地配線基幹部51と第1列目(図2における左側)の電源配線基幹部41は、第1列目の出力配線基幹部61の列を挟んで互いに対向し、第1列目の電源配線基幹部41と第2列目(図2における右側)の接地配線基幹部51は、第2列目の出力配線基幹部61の列を挟んで互いに対向し、第2列目の接地配線基幹部51と第2列目(図2における右側)の電源配線基幹部41は、第3列目の出力配線基幹部61の列を挟んで互いに対向している。
《電源配線延出部》
6つの電源配線延出部42のうち3つの電源配線延出部42は、第1列目の電源配線基幹部41から第1列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間を通過して第1列目の接地配線基幹部51へ向けて第2方向にそれぞれ延出し、残りの3つの電源配線延出部42は、第2列目の電源配線基幹部41から第3列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間を通過して第2列目の接地配線基幹部51へ向けて第2方向にそれぞれ延出している。
なお、この例では、第1列目の接地配線基幹部51には、第1列目の電源配線基幹部41から延出する3つの電源配線延出部42にそれぞれ対向する3つの接地配線凹部51aが設けられ、第2列目の接地配線基幹部51には、第2列目の電源配線基幹部41から延出する3つの電源配線延出部42にそれぞれ対向する3つの接地配線凹部51aが設けられている。電源配線延出部42は、その電源配線延出部42に対向する接地配線凹部51a内まで延出するように形成されている。そして、電源配線延出部42の接地配線凹部51a内に位置する部分の形状は、その接地配線凹部51aに対応した形状となっている。この例において、電源配線延出部42と接地配線凹部51aとの対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)に相当する。
また、接地配線凹部51aの最大開口幅(第1方向における最大長さ)は、その接地配線凹部51a内まで延出する電源配線延出部42の第1方向における両隣に位置する2つの出力配線基幹部61の間隔の長さ(第1方向における長さ)よりも長くなっている。そして、電源配線延出部42の接地配線凹部51a内に位置する部分の最大幅(第1方向における最大長さ)は、その電源配線延出部42の、2つの出力配線基幹部61の間に位置する部分の幅(第1方向における長さ)よりも長くなっている。具体的には、接地配線凹部51aは、矩形状に形成され、電源配線延出部42は、T字状に形成されている。
《接地配線延出部》
3つの接地配線延出部52は、第2列目の接地配線基幹部51から第2列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間を通過して第1列目の電源配線基幹部41へ向けて第2方向にそれぞれ延出している。
なお、この例では、第1列目の電源配線基幹部41には、第2列目の接地配線基幹部51から延出する3つの接地配線延出部52にそれぞれ対向する3つの電源配線凹部41aが設けられている。接地配線延出部52は、その接地配線延出部52に対向する電源配線凹部41a内まで延出するように形成されている。そして、接地配線延出部52の電源配線凹部41a内に位置する部分の形状は、その電源配線凹部41aに対応した形状となっている。この例において、接地配線延出部52と電源配線凹部41aとの対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
また、電源配線凹部41aの最大開口幅(第1方向における最大長さ)は、その電源配線凹部41a内まで延出する接地配線延出部52の第1方向における両隣に位置する2つの出力配線基幹部61の間隔の長さ(第1方向における長さ)よりも長くなっている。そして、接地配線延出部52の電源配線凹部41a内に位置する部分の最大幅(第1方向における最大長さ)は、その接地配線延出部52の、2つの出力配線基幹部61の間に位置する部分の幅(第1方向における長さ)よりも長くなっている。具体的には、電源配線凹部41aは、矩形状に形成され、接地配線延出部52は、T字状に形成されている。
《電源配線補助延出部》
2つの電源配線補助延出部43のうち1つの電源配線補助延出部43は、第1列目の出力配線基幹部61の列の端部を構成する出力配線基幹部61(図2における第1列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61)の輪郭の一部に沿うように第1列目の電源配線基幹部41から第1列目の接地配線基幹部51へ向けて延出し、残りの1つの電源配線補助延出部43は、第3列目の出力配線基幹部61の列の端部を構成する出力配線基幹部61(図2における第3列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61)の輪郭の一部に沿うように第2列目の電源配線基幹部41から第2列目の接地配線基幹部51へ向けて延出している。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)が構成されている。すなわち、電源配線補助延出部43と接地配線基幹部51との対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
なお、この例では、第1列目の接地配線基幹部51には、第1列目の電源配線基幹部41から延出する電源配線補助延出部43に対向する接地配線補助凹部51bが設けられ、第2列目の接地配線基幹部51には、第2列目の電源配線基幹部41から延出する電源配線補助延出部43に対向する接地配線補助凹部51bが設けられている。そして、電源配線補助延出部43は、その電源配線補助延出部43に対向する接地配線補助凹部51b内まで延出するように形成されている。この例において、電源配線補助延出部43と接地配線補助凹部51bとの対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)に相当する。
《接地配線補助延出部》
接地配線補助延出部53は、第2列目の出力配線基幹部61の列の端部を構成する出力配線基幹部61(図2における第2列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61)の輪郭の一部に沿うように第2列目の接地配線基幹部51から第1列目の電源配線基幹部41へ向けて延出している。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)が構成されている。すなわち、接地配線補助延出部53と電源配線基幹部41との対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
なお、この例では、第1列目の電源配線基幹部41には、第2列目の接地配線基幹部51から延出する接地配線補助延出部53に対向する電源配線補助凹部41bが設けられている。そして、接地配線補助延出部53は、その接地配線補助延出部53に対向する電源配線補助凹部41b内まで延出するように形成されている。この例において、接地配線補助延出部53と電源配線補助凹部41bとの対向部は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(図3参照)に相当する。
《接地配線接続部》
また、この例では、接地パターン50は、接地配線接続部54を有している。接地配線接続部54は、2つの接地配線基幹部51の間において第2方向に延伸して2つの接地配線基幹部51を接続している。すなわち、図2の例では、接地パターン50(具体的には2つの接地配線基幹部51と3つの接地配線延出部52と1つの接地配線補助延出部53と1つの接地配線接続部54)によって接地配線LG(図1参照)が構成されている。
《電源接続線》
また、この例では、2つの電源配線基幹部41は、電源接続線44によって電気的に接続されている。すなわち、図2の例では、電源パターン40と電源接続線44とによって電源配線LP(図1参照)が構成されている。電源接続線44は、導電材料(例えば銅など)により構成され、接地配線接続部54を跨いで2つの電源配線基幹部41を接続している。
なお、電源接続線44は、例えば、バスバーによって構成されていてもよい。具体的には、電源接続線44は、平板状に形成され、その板面が絶縁層31の一方面と間隔をおいて一方の電源配線基幹部41から他方の電源配線基幹部41まで延伸し、その両端部が2つの電源配線基幹部41へ向けてそれぞれ屈曲して2つの電源配線基幹部41と電気的に接続されて固定される(例えば半田により接合される)ように構成されていてもよい。
〈基板に実装される部品〉
また、スイッチング電源装置10は、複数の第1トランジスタ100と、複数の第2トランジスタ200と、複数のキャパシタ300と、1つまたは複数の出力接続線400とを備えている。
複数の第1トランジスタ100は、電源パターン40と複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)との対向部にそれぞれ配置されて電源パターン40と複数の出力配線基幹部61とにそれぞれ電気的に接続されている。この例では、複数の第1トランジスタ100は、電源配線基幹部41と複数の出力配線基幹部61との対向部(電源配線基幹部41と出力配線基幹部61とが対向する部分)にそれぞれ配置されている。なお、図3に示すように、電源配線基幹部41と複数の出力配線基幹部61との対向部は、電源パターン40と出力配線基幹部61との対向部110(第2対向部)に相当する。電源パターン40と出力配線基幹部61との対向部110は、電源パターン40と出力配線基幹部61とが対向する部分であり、電源パターン40と出力配線基幹部61との境界を挟んで対向している部分である。
複数の第2トランジスタ200は、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)と接地パターン50との対向部にそれぞれ配置されて複数の出力配線基幹部61と接地パターン50とにそれぞれ電気的に接続されている。この例では、複数の第2トランジスタ200は、複数の出力配線基幹部61と接地配線基幹部51との対向部(出力配線基幹部61と接地配線基幹部51とが対向する部分)にそれぞれ配置されている。なお、図3に示すように、出力配線基幹部61と接地配線基幹部51との対向部は、出力配線基幹部61と接地パターン50との対向部210(第3対向部)に相当する。出力配線基幹部61と接地パターン50との対向部210は、出力配線基幹部61と接地パターン50とが対向する部分であり、出力配線基幹部61と接地パターン50との境界を挟んで対向している部分である。
複数のキャパシタ300は、電源パターン40と接地パターン50との対向部(電源パターン40および接地パターン50のうち少なくとも一方のパターンの一部が他方のパターンの一部に近づいて対向する部分)に配置されて電源パターン40と接地パターン50とに電気的に接続されている。この例では、複数のキャパシタ300のうち少なくとも1つのキャパシタ300は、電源配線延出部42と接地配線基幹部51との対向部(電源配線延出部42と接地配線基幹部51とが対向する部分)に配置され、複数のキャパシタ300のうち少なくとも1つのキャパシタ300は、電源配線基幹部41と接地配線延出部52との対向部(電源配線基幹部41と接地配線延出部52とが対向する部分)に配置されている。
出力接続線400は、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)を電気的に接続している。
この例では、スイッチング電源装置10は、9つの第1トランジスタ100と、9つの第2トランジスタ200と、18個のキャパシタ300と、3つの出力接続線400とを有している。
《第1トランジスタ》
9つの第1トランジスタ100は、第1方向を列方向とし第2方向を行方向とする3行3列の行列状に配置されている。そして、第1方向に配列された3つの第1トランジスタ100は、1つの第1スイッチング素子11(図1参照)を構成している。すなわち、3つの第1トランジスタ100の列(第1方向に配列された3つの第1トランジスタ100により構成される列)が3つの第1スイッチング素子11にそれぞれ対応している。例えば、第1列目(図2における左側)の第1トランジスタ100の列は、モータMのU相に接続されるスイッチング部SWの第1スイッチング素子11に対応し、第2列目(図2における中央)の第1トランジスタ100の列は、モータMのV相に接続されるスイッチング部SWの第1スイッチング素子11に対応し、第3列目(図2における右側)の第1トランジスタ100の列は、モータMのW相に接続されるスイッチング部SWの第1スイッチング素子11に対応している。
第1列目の第1トランジスタ100の列を構成する3つの第1トランジスタ100は、第1列目の電源配線基幹部41と第1列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61との対向部にそれぞれ配置されている。第2列目の第1トランジスタ100の列を構成する3つの第1トランジスタ100は、第1列目の電源配線基幹部41と第2列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61との対向部にそれぞれ配置されている。第3列目の第1トランジスタ100の列を構成する3つの第1トランジスタ100は、第2列目の電源配線基幹部41と第3列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61との対向部にそれぞれ配置されている。
また、この例では、第1トランジスタ100は、電源パターン40(具体的には電源配線基幹部41)に面実装されて出力配線基幹部61と電気的に接続されている。具体的には、第1トランジスタ100は、電源パターン40に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により電源パターン40の表面と接合され、その他端(ソース)が出力配線基幹部61に延出して半田により出力配線基幹部61の表面と接合されている。なお、第1トランジスタ100のゲート(図示を省略)は、配線用部材により第1ゲート配線部(図示を省略)に電気的に接続されている。例えば、第1トランジスタ100は、面実装型の電界効果トランジスタ(FET)によって構成されていてもよい。
《第2トランジスタ》
9つの第2トランジスタ200は、第1方向を列方向とし第2方向を行方向とする3行3列の行列状に配列されている。また、9つの第2トランジスタ200は、第2方向において9つの第1トランジスタ100とそれぞれ隣り合うように配置されている。そして、第1方向に配列された3つの第2トランジスタ200は、1つの第2スイッチング素子12(図1参照)を構成している。すなわち、3つの第2トランジスタ200の列(第1方向に配列された3つの第2トランジスタ200により構成される列)が3つの第2スイッチング素子12にそれぞれ対応している。例えば、第1列目(図2における左側)の第2トランジスタ200の列がモータMのU相に接続されるスイッチング部SWの第2スイッチング素子12に対応し、第2列目(図2における中央)の第2トランジスタ200の列がモータMのV相に接続されるスイッチング部SWの第2スイッチング素子12に対応し、第3列目(図2における右側)の第2トランジスタ200の列がモータMのW相に接続されるスイッチング部SWの第2スイッチング素子12に対応している。
第1列目の第2トランジスタ200の列を構成する3つの第2トランジスタ200は、第1列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61と第1列目の接地配線基幹部51の対向部にそれぞれ配置されている。第2列目の第2トランジスタ200の列を構成する3つの第2トランジスタ200は、第2列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61と第2列目の接地配線基幹部51の対向部にそれぞれ配置されている。第3列目の第2トランジスタ200の列を構成する3つの第2トランジスタ200は、第3列目の出力配線基幹部61の列に含まれる3つの出力配線基幹部61と第2列目の接地配線基幹部51の対向部にそれぞれ配置されている。
また、この例では、第2トランジスタ200は、出力配線基幹部61に面実装されて接地パターン50(具体的には接地配線基幹部51)と電気的に接続されている。具体的には、第2トランジスタ200は、出力配線基幹部61に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により出力配線基幹部61の表面と接合され、その他端(ソース)が接地パターン50に延出して半田により接地パターン50の表面と接合されている。なお、第2トランジスタ200のゲート(図示を省略)は、配線用部材により第2ゲート配線部(図示を省略)に電気的に接続されている。例えば、第2トランジスタ200は、面実装型の電界効果トランジスタ(FET)によって構成されていてもよい。
《キャパシタ》
18個のキャパシタ300は、第1方向を列方向とし第2方向を行方向とする6行3列の行列状に配列されている。そして、18個のキャパシタ300は、容量素子13(図1参照)を構成している。また、第1方向に配列された6つのキャパシタ300が1つのスイッチング部SWの近傍に配置されている。すなわち、3つのキャパシタ300の列(第1方向に配列された6つのキャパシタ300により構成される列)が3つのスイッチング部SWの近傍にそれぞれ配置されている。
第1列目のキャパシタ300の列を構成する6つのキャパシタ300のうち5つのキャパシタ300は、第1列目の接地配線基幹部51と第1列目の電源配線基幹部41から延出する3つの電源配線延出部42との対向部に配置され、残りの1つのキャパシタ300は、第1列目の接地配線基幹部51と第1列目の電源配線基幹部41から延出する電源配線補助延出部43との対向部に配置されている。
第2列目のキャパシタ300の列を構成する6つのキャパシタ300のうち5つのキャパシタ300は、第1列目の電源配線基幹部41と第2列目の接地配線基幹部51から延出する3つの接地配線延出部52との対向部に配置され、残りの1つのキャパシタ300は、第1列目の電源配線基幹部41と第2列目の接地配線基幹部51から延出する接地配線補助延出部53との対向部に配置されている。
第3列目のキャパシタ300の列を構成する6つのキャパシタ300のうち5つのキャパシタ300は、第2列目の接地配線基幹部51と第2列目の電源配線基幹部41から延出する3つの電源配線延出部42との対向部に配置され、残りの1つのキャパシタ300は、第2列目の接地配線基幹部51と第2列目の電源配線基幹部41から延出する1つの電源配線補助延出部43との対向部に配置されている。
また、この例では、キャパシタ300は、電源パターン40と接地パターン50とに跨るように載置され、その一端(正極)が半田により電源パターン40の表面と接合され、その他端(負極)が半田により接地パターン50の表面と接合されている。例えば、キャパシタ300は、電解コンデンサによって構成されていてもよいし、フィルムコンデンサによって構成されていてもよいし、セラミックコンデンサによって構成されていてもよい。
《出力接続線》
3つの出力接続線400は、導電材料(例えば銅など)により構成され、それぞれが第1方向に沿うように延伸している。そして、3つの出力接続線400は、3つの出力配線基幹部61の列にそれぞれ対応し、それぞれに対応する出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61を電気的に接続している。具体的には、第1列目(図2における左側)の出力接続線400は、第1列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61を電気的に接続し、第2列目(図2における中央)の出力接続線400は、第2列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61を電気的に接続し、第3列目(図2における右側)の出力接続線400は、第3列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61を電気的に接続している。すなわち、この例では、1つの出力配線基幹部61の列と1つの出力接続線400とによって1つの出力配線LO(図1参照)が構成されている。例えば、第1列目の出力配線基幹部61の列と第1列目の出力接続線400とによってモータMのU相に接続される出力配線LOが構成され、第2列目の出力配線基幹部61の列と第2列目の出力接続線400とによってモータMのV相に接続される出力配線LOが構成され、第3列目の出力配線基幹部61の列と第3列目の出力接続線400とによってモータMのW相に接続される出力配線LOが構成されている。
また、図5に示すように、この例では、出力接続線400は、バスバーによって構成されている。具体的には、出力接続線400は、本体部401と、複数(この例では4つ)の屈曲部402とを有している。本体部401は、平板状に形成され、その板面が絶縁層31の一方面と間隔をおいて第1方向に間隔をおいて配列された複数(この例では4つ)の出力配線基幹部61の配列方向(すなわち第1方向)に沿うように延伸している。複数の屈曲部402は、複数の出力配線基幹部61にそれぞれ対向し、複数の出力配線基幹部61に対して凸となるように本体部401から複数の出力配線基幹部61へ向けて屈曲して複数の出力配線基幹部61にそれぞれ電気的に接続されている。具体的には、出力接続線400の複数の屈曲部402は、半田により複数の出力配線基幹部61とそれぞれ接合されて固定されている。
また、図5に示すように、この例では、出力接続線400は、複数の出力配線基幹部61にそれぞれ面実装された複数の第2トランジスタ200を跨いで複数の出力配線基幹部61を接続するように形成されている。
〈筐体の周壁部の構造〉
また、図5に示すように、この例では、出力接続線400は、その一端部が平面視において基板30の外方に延出して筐体20の周壁部21と重複するように形成されている。また、筐体20の周壁部21の開放端部(この例では上端部)には、回り止め部21aが設けられている。回り止め部21aは、出力接続線400の一端部を筐体20の周壁部21の開放端部にネジ止めする際に、出力接続線400の一端部に接触して出力接続線400の一端部の回転を規制するように構成されている。この例では、回り止め部21aは、出力接続線400の一端部が嵌め込まれるように凹溝状に形成されている。そして、出力接続線400は、その一端部が回り止め部21aに嵌め込まれた状態で筐体20の周壁部21にネジ止めされる。
なお、周壁部21は、出力接続線400と電気的に絶縁されている。具体的には、周壁部21は、樹脂などの絶縁材料により構成されていてもよいし、回り止め部21aと出力接続線400との間に絶縁部材(図示を省略)が設けられていてもよい。また、出力接続線400には、モータMと出力接続線400とを接続する接続部材(バスバーなど)が電気的に接続されるが、図5では、当該接続部材の図示を省略している。
〔熱伝達〕
次に、図4を参照して、スイッチング電源装置10における熱伝達について説明する。
この例では、第1トランジスタ100は、電源パターン40に面実装されている。そのため、第1トランジスタ100のスイッチング動作により第1トランジスタ100が発熱すると、第1トランジスタ100から電源パターン40(導電層32)へ熱が伝達される。電源パターン40に伝達された熱は、基板30の積層方向と直交する方向に広がりながら絶縁層31へ向けて電源パターン40内を伝達していく。絶縁層31に伝達された熱は、主に放熱層33へ向けて絶縁層31内を伝達していく。放熱層33に伝達された熱は、主に筐体20の底壁部22へ向けて放熱層33を伝達していく。
また、この例では、第2トランジスタ200は、出力パターン60(出力配線基幹部61)に面実装されている。そのため、第2トランジスタ200のスイッチング動作により第2トランジスタ200が発熱すると、第2トランジスタ200から出力パターン60(導電層32)へ熱が伝達される。出力パターン60に伝達された熱は、基板30の積層方向と直交する方向に広がりながら絶縁層31へ向けて出力パターン60を伝達していく。絶縁層31に伝達された熱は、主に放熱層33へ向けて絶縁層31内を伝達していく。放熱層33に伝達された熱は、主に筐体20の底壁部22へ向けて放熱層33を伝達していく。
なお、導電層32において電源パターン40と接地パターン50とが分断されているので、電源パターン40から接地パターン50への熱の伝達が阻害されている。これと同様に、導電層32において出力パターン60と接地パターン50とが分断されているので、出力パターン60から接地パターン50への熱の伝達が阻害されている。このように、電源パターン40および出力パターン60から接地パターン50へ向けて熱が伝達しにくくなっている。
また、絶縁層31の厚みが導電層32および放熱層33の各々の厚みよりも薄くなっており、さらに、絶縁層31の熱伝導率が導電層32および放熱層33の各々の熱伝導率よりも低くなっている。そのため、絶縁層31では、熱が基板30の積層方向と直交する方向に広がりにくくなっている。これにより、電源パターン40および出力パターン60から絶縁層31を経由して接地パターン50へ向かう熱の伝達が阻害されているので、電源パターン40および出力パターン60から絶縁層31を経由して接地パターン50へ向けて熱が伝達されにくくなっている。
〔実施形態による効果〕
以上のように、この実施形態によるスイッチング電源装置10における基板30では、電源パターン40および接地パターン50のうち少なくとも一方のパターンの一部が複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)の間において他方のパターンへ向けて延出するように電源パターン40および接地パターン50が形成されることにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310が構成されている。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310にキャパシタ300を配置することができる。すなわち、導電層32の表面にキャパシタ300を配置することができる。また、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(すなわちキャパシタ300が配置される部分)を、電源パターン40と出力配線基幹部61との対向部110(すなわち第1トランジスタ100が配置される部分)および出力配線基幹部61と接地パターン50との対向部210(すなわち第2トランジスタ200が配置される部分)の近傍に形成することができる。したがって、キャパシタ300が導電層32の表面に配置されていない場合(例えば特許文献1の場合)よりも、キャパシタ300を第1トランジスタ100および第2トランジスタ200の近傍に配置することができるので、キャパシタ300から第1トランジスタ100までの配線経路の長さを短縮することができるとともに、キャパシタ300から第2トランジスタ200までの配線経路の長さを短縮することができる。これにより、これらの配線経路における寄生インダクタンスを低減することができるので、第1トランジスタ100および第2トランジスタ200のスイッチング動作に起因するサージ電圧を抑制することができる。
また、導電層32において接地パターン50が電源パターン40および出力パターン60から分離されているので、電源パターン40および出力パターン60から接地パターン50へ向けて熱が伝達しにくくなっている。そのため、複数の第1トランジスタ100を電源パターン40に面実装することにより、第1トランジスタ100から接地パターン50への熱の伝達を低減することができる。また、複数の第2トランジスタ200を出力パターン60(出力配線基幹部61)に面実装することにより、第2トランジスタ200から接地パターン50への熱の伝達を低減することができる。すなわち、電源パターン40と接地パターン50との対向部310には、第1トランジスタ100および第2トランジスタ200からの熱が伝達しにくくなっている。したがって、電源パターン40と接地パターン50との対向部310にキャパシタ300を配置することにより、キャパシタ300の温度環境を改善することができる。
また、絶縁層31の他方面に放熱層33を設けることにより、絶縁層31から放熱層33へ熱を伝達させることができる。これにより、電源パターン40および出力パターン60から絶縁層31を経由して接地パターン50へ向かう熱の伝達をさらに低減することができるので、第1トランジスタ100および第2トランジスタ200からキャパシタ300への熱の伝達をさらに低減することができ、キャパシタ300の温度環境をさらに改善することができる。
また、出力接続線400を平板状に形成することにより、出力パターン60に伝達された熱を出力接続線400から放出することができる。これにより、出力パターン60からキャパシタ300への熱の伝達を低減することができ、キャパシタ300の温度環境を改善することができる。
また、出力接続線400を平板状に形成して複数の屈曲部402を設けることにより、出力接続線400の熱膨張による変形を複数の屈曲部402によって緩和することができる。これにより、出力接続線400の熱膨張変形による出力接続線400の接合部(出力配線基幹部61との接合部)の劣化を抑制することができる。
(スイッチング電源装置の変形例1)
図6に示すように、電源配線延出部42および接地配線延出部52は、電源配線基幹部41および接地配線基幹部51から延出して複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)の間において互いに対向するように形成されていてもよい。これにより、図7に示すように、電源パターン40と接地パターン50との対向部310を構成することができる。すなわち、電源配線延出部42と接地配線延出部52との対向部(電源配線延出部42と接地配線延出部52とが対向する部分)は、電源パターン40と接地パターン50との対向部310に相当する。
また、キャパシタ300は、電源配線延出部42と接地配線延出部52との対向部(電源配線延出部42と接地配線延出部52とが対向する部分)に配置されていてもよい。また、出力パターン60は、複数の出力配線基幹部61の他に、1つまたは複数の出力配線補助部62を有していてもよい。出力配線補助部62は、複数の出力配線基幹部61の間において電源パターン40と接地パターン50との間に沿うように延伸して複数の出力配線基幹部61を接続している。なお、図6の例では、その他の構成が図2に示した構成と同様となっている。
この例では、電源パターン40は、9つの電源配線延出部42を有し、接地パターン50は、9つの接地配線延出部52を有している。出力パターン60は、9つの出力配線補助部62を有している。また、スイッチング電源装置10は、12個のキャパシタ300を備えている。
《電源配線延出部と接地配線延出部》
9つの電源配線延出部42は、第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42と、第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42と、第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42とによって構成されている。9つの接地配線延出部52は、第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52と、第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52と、第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52とによって構成されている。
第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42は、第1列目の電源配線基幹部41から第1列目の接地配線基幹部51へ向けて第2方向にそれぞれ延出し、第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52は、第1列目の接地配線基幹部51から第1列目の電源配線基幹部41へ向けて第2方向にそれぞれ延出している。そして、第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42および3つの接地配線延出部52は、第1列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに近づいて対向している。
第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42は、第1列目の電源配線基幹部41から第2列目の接地配線基幹部51へ向けて第2方向にそれぞれ延出し、第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52は、第2列目の接地配線基幹部51から第1列目の電源配線基幹部41へ向けて第2方向にそれぞれ延出している。そして、第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42および3つの接地配線延出部52は、第2列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに近づいて対向している。
第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42は、第2列目の電源配線基幹部41から第2列目の接地配線基幹部51へ向けて第2方向にそれぞれ延出し、第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの接地配線延出部52は、第2列目の接地配線基幹部51から第2列目の電源配線基幹部41へ向けて第2方向にそれぞれ延出している。そして、第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの電源配線延出部42および3つの接地配線延出部52は、第3列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに近づいて対向している。
《キャパシタ》
12個のキャパシタ300は、第1方向を列方向とし第2方向を行方向とする4行3列の行列状に配列されている。そして、12個のキャパシタ300は、容量素子13(図1参照)を構成している。また、第1方向に配列された4つのキャパシタ300が1つのスイッチング部SWの近傍に配置されている。すなわち、3つのキャパシタ300の列(第1方向に配列された4つのキャパシタ300により構成される列)が3つのスイッチング部SWの近傍にそれぞれ配置されている。
第1列目のキャパシタ300の列を構成する4つのキャパシタ300のうち3つのキャパシタ300は、第1列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに対向する3つの電源配線延出部42と3つの接地配線延出部52との対向部にそれぞれ配置されている。そして、残りの1つのキャパシタ300は、第1列目の接地配線基幹部51と第1列目の電源配線基幹部41から延出する電源配線補助延出部43(図6における第1列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61の輪郭の一部に沿うように第1列目の電源配線基幹部41から第1列目の接地配線基幹部51へ向けて延出する電源配線補助延出部43)との対向部に配置されている。
第2列目のキャパシタ300の列を構成する4つのキャパシタ300のうち3つのキャパシタ300は、第2列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに対向する3つの電源配線延出部42と3つの接地配線延出部52との対向部にそれぞれ配置されている。そして、残りの1つのキャパシタ300は、第1列目の電源配線基幹部41と第2列目の接地配線基幹部51から延出する接地配線補助延出部53(図6における第2列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61の輪郭の一部に沿うように第2列目の接地配線基幹部51から第1列目の電源配線基幹部41へ向けて延出する接地配線補助延出部53)との対向部に配置されている。
第3列目のキャパシタ300の列を構成する4つのキャパシタ300のうち3つのキャパシタ300は、第3列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61の間においてそれぞれ互いに対向する3つの電源配線延出部42と3つの接地配線延出部52との対向部にそれぞれ配置されている。そして、残りの1つのキャパシタ300は、第2列目の接地配線基幹部51と第2列目の電源配線基幹部41から延出する1つの電源配線補助延出部43(図6における第3列目の第1行目(一番上)の出力配線基幹部61の輪郭の一部に沿うように第2列目の電源配線基幹部41から第2列目の接地配線基幹部51へ向けて延出する電源配線補助延出部43)との対向部に配置されている。
《出力配線補助部》
9つの出力配線補助部62は、第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62と、第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62と、第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62とによって構成されている。
第1列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62は、第1列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61(第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61)の間にそれぞれ配置され、電源配線延出部42と接地配線延出部52との間に沿うように第1方向に延伸して4つの出力配線基幹部61を接続している。
第2列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62は、第2列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61(第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61)の間にそれぞれ配置され、電源配線延出部42と接地配線延出部52との間に沿うように第1方向に延伸して4つの出力配線基幹部61を接続している。
第3列目の出力配線基幹部61の列に対応する3つの出力配線補助部62は、第3列目の出力配線基幹部61の列を構成する4つの出力配線基幹部61(第1方向に間隔をおいて配列された4つの出力配線基幹部61)の間にそれぞれ配置され、電源配線延出部42と接地配線延出部52との間に沿うように第1方向に延伸して4つの出力配線基幹部61を接続している。
また、この例では、出力配線補助部62は、電源配線延出部42と接地配線延出部52と絶縁層31とキャパシタ300とに囲まれた空間を通過している。なお、出力配線補助部62は、キャパシタ300と電気的に非接触となっている。
《出力接続線》
また、この例では、出力接続線400は、バスバーによって構成されている。具体的には、出力接続線400は、図5に示すような構造を有している。なお、この例では、出力接続線400は、複数の出力配線基幹部61にそれぞれ面実装された複数の第2トランジスタ200と複数の出力配線基幹部61の間に配置された複数のキャパシタ300とを跨いで複数の出力配線基幹部61を接続するように形成されている。
〔スイッチング電源装置の変形例1による効果〕
以上のように、このスイッチング電源装置10の変形例1における基板30では、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)の間において互いに対向するように電源配線延出部42および接地配線延出部52を形成されることにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310が構成されている。これにより、電源パターン40と接地パターン50との対向部310にキャパシタ300を配置することができる。また、電源パターン40と接地パターン50との対向部310(すなわちキャパシタ300が配置される部分)を、電源パターン40と出力配線基幹部61との対向部110(すなわち第1トランジスタ100が配置される部分)および出力配線基幹部61と接地パターン50との対向部210(すなわち第2トランジスタ200が配置される部分)の近傍に形成することができる。これにより、キャパシタ300が導電層32の表面に配置されていない場合(例えば特許文献1の場合)よりも、第1トランジスタ100および第2トランジスタ200のスイッチング動作に起因するサージ電圧を抑制することができる。
また、複数の出力配線基幹部61(この例では第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)の間に出力配線補助部62を設けることにより、出力配線補助部62を経由して複数の出力配線基幹部61の間に電流を流すことができる。これにより、スイッチング電源装置10における最大電流量(具体的には出力配線LOにおける最大電流量)を増加させることができる。
(スイッチング電源装置の変形例2)
図8に示すように、導電層32には、ゲートパターン70が形成されていてもよい。また、複数の出力配線基幹部61の各々は、電源パターン40と接地パターン50との対向方向(図8における左右方向)に間隔をおいて並設された第1出力配線基幹部65および第2出力配線基幹部66を有していてもよい。
《第1トランジスタと第2トランジスタ》
この例では、複数の第1トランジスタ100の各々は、その第1トランジスタ100に対応する出力配線基幹部61の一部を構成する第1出力配線基幹部65に電気的に接続されている。また、複数の第2トランジスタ200の各々は、その第2トランジスタ200に対応する出力配線基幹部61の一部を構成する第2出力配線基幹部66に電気的に接続されている。具体的には、第1トランジスタ100は、電源パターン40(この例では電源配線基幹部41)に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により電源パターン40の表面と接合され、その他端(ソース)が第1出力配線基幹部65に延出して半田により第1出力配線基幹部65の表面と接合されている。第2トランジスタ200は、第2出力配線基幹部66に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により第2出力配線基幹部66の表面と接合され、その他端(ソース)が接地パターン50(この例では接地配線基幹部51)に延出して半田により接地パターン50の表面と接合されている。
《ゲートパターン》
また、この例では、ゲートパターン70は、第1ゲート配線部71と第2ゲート配線部72とを有している。第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72は、第1出力配線基幹部65と第2出力配線基幹部66との間および電源パターン40と接地パターン50との間(この例では電源配線延出部42と接地配線延出部52との間)に沿うようにそれぞれ延伸している。そして、複数の第1トランジスタ100のゲートは、第1ゲート配線部71に電気的に接続され、複数の第2トランジスタ200のゲートは、第2ゲート配線部72に電気的に接続されている。
具体的には、図8に示すように、第1ゲート配線部71は、第1トランジスタ100へ向けて突出する突出部を有している。そして、第1トランジスタ100は、そのゲートが第1ゲート配線部71の突出部に延出して半田により第1ゲート配線部71の突出部の表面と接合されている。また、図8に示すように、第2出力配線基幹部66の近傍には、中継部67(導電層32に形成された配線パターンの一部)が設けられている。中継部67は、ジャンパ線68によって第2ゲート配線部72に電気的に接続されている。そして、第2トランジスタ200は、そのゲートが中継部67に延出して半田により中継部67の表面に接合されている。
また、この例では、第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72は、電源配線延出部42と接地配線延出部52と絶縁層31とキャパシタ300とに囲まれた空間を通過している。なお、第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72は、キャパシタ300と電気的に非接触となっている。
《出力接続線》
また、図9に示すように、この例では、出力接続線400は、バスバーによって構成されている。具体的には、出力接続線400は、本体部401と、複数(この例では4つ)の屈曲部402とを有している。本体部401は、平板状に形成され、その板面が絶縁層31の一方面と間隔をおいて第1方向に間隔をおいて配列された複数(この例では4つ)の出力配線基幹部61の配列方向(すなわち第1方向)に沿うように延伸している。複数の屈曲部402は、複数の出力配線基幹部61にそれぞれ対向している。なお、出力接続線400の屈曲部402は、第1出力配線基幹部65に対応する第1屈曲部403と第2出力配線基幹部66に対応する第2屈曲部404とが形成されるように切り欠かれている。第1屈曲部403は、第1出力配線基幹部65に対して凸となるように本体部401から第1出力配線基幹部65へ向けて屈曲して第1出力配線基幹部65に電気的に接続され、第2屈曲部404は、第2出力配線基幹部66に対して凸となるように本体部401から第2出力配線基幹部66へ向けて屈曲して第2出力配線基幹部66に電気的に接続されている。具体的には、出力接続線400の第1屈曲部403および第2屈曲部404は、半田により第1出力配線基幹部65および第2出力配線基幹部66と接合されて固定されている。
また、図9に示すように、この例では、出力接続線400は、複数の出力配線基幹部61(具体的には第2出力配線基幹部66)にそれぞれ面実装された複数の第2トランジスタ200と複数の出力配線基幹部61の間に配置された複数のキャパシタ300とを跨いで複数の出力配線基幹部61を接続するように形成されている。なお、図9では、第1トランジスタ100および第2トランジスタ200のゲート,第1ゲート配線部71の突出部,中継部67,ジャンパ線68の図示を省略している。
〔スイッチング電源装置の変形例2による効果〕
以上のように、第1出力配線基幹部65と第2出力配線基幹部66との間および電源パターン40と接地パターン50との間(この例では電源配線延出部42と接地配線延出部52との間)に沿うように第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72を設けることにより、電源パターン40と接地パターン50との間の空間を有効に利用することができる。
(スイッチング電源装置の変形例3)
図10に示すように、出力接続線400は、平板状に形成された本体部405と、第1方向に間隔をおいて配列された複数(この例では3つ)の出力配線基幹部61にそれぞれ対応する複数(この例では3つ)の脚部406とを有していてもよい。本体部405は、その板面が絶縁層31の一方面に対して所定の角度(この例では約90°)を有して絶縁層31の一方面と間隔をおいて複数の出力配線基幹部61の配列方向に沿うように延伸している。複数の脚部406は、本体部405と複数の出力配線基幹部61とをそれぞれ電気的に接続している。
〔スイッチング電源装置の変形例3による効果〕
以上のように、出力接続線400を平板状に形成することにより、出力パターン60に伝達された熱を出力接続線400から放出することができる。これにより、出力パターン60からキャパシタ300への熱の伝達を低減することができ、キャパシタ300の温度環境を改善することができる。
(その他の実施形態)
また、以上の実施形態を適宜組み合わせて実施してもよい。例えば、図2に示したスイッチング電源装置10において、複数の出力配線基幹部61(具体的には第1方向に間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部61)の間に図6に示した出力配線補助部62を設けてもよい。この場合、複数の出力配線基幹部61の間に配置される出力配線補助部62は、電源配線延出部42と接地配線基幹部51との間(または電源配線基幹部41と接地配線延出部52との間)に沿うように引き回されることになる。また、図2に示したスイッチング電源装置10において、出力配線基幹部61を図8に示した出力配線基幹部61(第1出力配線基幹部65と第2出力配線基幹部66とを有する出力配線基幹部61)に置き換えて図8に示した第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72を設けてもよい。この場合、第1ゲート配線部71および第2ゲート配線部72は、電源配線延出部42と接地配線基幹部51との間(または電源配線基幹部41と接地配線延出部52との間)に沿うように引き回されることになる。
また、以上の説明では、スイッチング電源装置10がインバータを構成する場合を例に挙げたが、スイッチング電源装置10は、インバータに限定されず、例えば、交流電力を直流電力に変換するコンバータを構成するものであってもよい。この場合、出力配線LOに交流電力が入力され、電源配線LPから直流電力が出力されることになる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、この開示、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、この開示は、スイッチング電源装置に適用可能である。
10 スイッチング電源装置
11 第1スイッチング素子
12 第2スイッチング素子
13 容量素子
20 筐体
21 周壁部
21a 回り止め部
22 底壁部
30 基板
31 絶縁層
32 導電層
33 放熱層
40 電源パターン
41 電源配線基幹部
42 電源配線延出部
43 電源配線補助延出部
44 電源接続線
50 接地パターン
51 接地配線基幹部
52 接地配線延出部
53 接地配線補助延出部
54 接地配線接続部
60 出力パターン
61 出力配線基幹部
62 出力配線補助部
65 第1出力配線基幹部
66 第2出力配線基幹部
70 ゲートパターン
71 第1ゲート配線部
72 第2ゲート配線部
100 第1トランジスタ
110 対向部(第2対向部)
200 第2トランジスタ
210 対向部(第3対向部)
300 キャパシタ
310 対向部(第1対向部)
400 出力接続線

Claims (10)

  1. 絶縁層と該絶縁層の一方面に設けられて電源パターンと接地パターンと出力パターンとが形成された導電層とを有する基板と、複数の第1トランジスタと、複数の第2トランジスタと、複数のキャパシタと、出力接続線とを備え、
    前記出力パターンは、間隔をおいて配列された複数の出力配線基幹部を有し、
    前記電源パターンおよび前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部を挟んで互いに対向し、少なくとも一方のパターンの一部が該複数の出力配線基幹部の間において他方のパターンへ向けて延出するように形成されることにより該電源パターンと該接地パターンとの対向部が構成され、
    前記複数の第1トランジスタは、前記電源パターンと前記複数の出力配線基幹部との対向部にそれぞれ配置されて該電源パターンと該複数の出力配線基幹部とにそれぞれ電気的に接続され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部と前記接地パターンとの対向部にそれぞれ配置されて該複数の出力配線基幹部と該接地パターンとにそれぞれ電気的に接続され、
    前記複数のキャパシタは、前記電源パターンと前記接地パターンとの対向部に配置されて該電源パターンと該接地パターンとに電気的に接続され、
    前記出力接続線は、前記複数の出力配線基幹部を電気的に接続している
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1において、
    前記電源パターンおよび前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部を挟んで互いに対向する電源配線基幹部および接地配線基幹部をそれぞれ有し、
    前記電源パターンは、前記複数の出力配線基幹部の間において前記電源配線基幹部から前記接地配線基幹部へ向けて延出する電源配線延出部を有し、
    前記複数の第1トランジスタは、前記電源配線基幹部と前記複数の出力配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部と前記接地配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数のキャパシタのうち少なくとも1つのキャパシタは、前記電源配線延出部と前記接地配線基幹部との対向部に配置されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項1において、
    前記電源パターンおよび前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部を挟んで互いに対向する電源配線基幹部および接地配線基幹部をそれぞれ有し、
    前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部の間において前記接地配線基幹部から前記電源配線基幹部へ向けて延出する接地配線延出部を有し、
    前記複数の第1トランジスタは、前記電源配線基幹部と前記複数の出力配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部と前記接地配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数のキャパシタのうち少なくとも1つのキャパシタは、前記電源配線基幹部と前記接地配線延出部との対向部に配置されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項1において、
    前記電源パターンおよび前記接地パターンは、前記複数の出力配線基幹部を挟んで互いに対向する電源配線基幹部および接地配線基幹部と、該電源配線基幹部および該接地配線基幹部から延出して前記複数の出力配線基幹部の間において互いに対向する電源配線延出部および接地配線延出部をそれぞれ有し、
    前記複数の第1トランジスタは、前記電源配線基幹部と前記複数の出力配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部と前記接地配線基幹部との対向部にそれぞれ配置され、
    前記複数のキャパシタのうち少なくとも1つのキャパシタは、前記電源配線延出部と前記接地配線延出部との対向部に配置されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記出力接続線は、平板状に形成され、その板面が前記絶縁層の一方面と間隔をおいて前記複数の出力配線基幹部の配列方向に沿うように延伸する本体部と、該複数の出力配線基幹部にそれぞれ対向し該複数の出力配線基幹部に対して凸となるように該本体部から該複数の出力配線基幹部へ向けて屈曲して該複数の出力配線基幹部にそれぞれ電気的に接続される複数の屈曲部を有している
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記出力接続線は、平板状に形成され、その板面が前記絶縁層の一方面に対して所定の角度を有して該絶縁層の一方面と間隔をおいて前記複数の出力配線基幹部の配列方向に沿うように延伸する本体部と、該本体部と前記複数の出力配線基幹部とをそれぞれ電気的に接続する複数の脚部とを有している
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記出力パターンは、前記複数の出力配線基幹部の間において前記電源パターンと前記接地パターンとの間に沿うように延伸して該複数の出力配線基幹部を接続する出力配線補助部を有している
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記導電層には、ゲートパターンが形成され、
    前記複数の出力配線基幹部の各々は、前記電源パターンと前記接地パターンとの対向方向に間隔をおいて並設された第1出力配線基幹部および第2出力配線基幹部を有し、
    前記複数の第1トランジスタの各々は、前記複数の出力配線基幹部のうち該第1トランジスタに対応する出力配線基幹部の一部を構成する前記第1出力配線基幹部に電気的に接続され、
    前記複数の第2トランジスタの各々は、前記複数の出力配線基幹部のうち該第2トランジスタに対応する出力配線基幹部の一部を構成する前記第2出力配線基幹部に電気的に接続され、
    前記ゲートパターンは、前記第1出力配線基幹部と前記第2出力配線基幹部との間および前記電源パターンと前記接地パターンとの間に沿うようにそれぞれ延伸する第1ゲート配線部および第2ゲート配線部を有し、
    前記複数の第1トランジスタのゲートは、前記第1ゲート配線部に電気的に接続され、
    前記複数の第2トランジスタのゲートは、前記第2ゲート配線部に電気的に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記複数の第1トランジスタは、前記電源パターンに面実装され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記複数の出力配線基幹部にそれぞれ面実装されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記基板は、前記絶縁層の他方面に設けられた放熱層を有している
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
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