JP2019030040A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Junichi Yukawa
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Abstract

【課題】スイッチング素子の発熱温度のばらつきを低減できるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源装置10は、ハイサイドスイッチング素子11w、11v、11uを構成する複数の第1トランジスタ110と、ローサイドスイッチング素子12w、12v、12uを構成する複数の第2トランジスタ120と、第1領域部501と、第2領域部502と、第1領域部と第2領域部とを接続する第3領域部503とを有する出力パターン50と、を備える。複数の第1トランジスタは、出力パターンの第1領域部に接続される。複数の第2トランジスタは、出力パターンの第2領域部に接続される。出力接続線55は、出力パターンの第3領域部に接続される。
【選択図】図2

Description

この開示は、スイッチング電源装置に関する。
従来、スイッチング電源装置が知られている。例えば、特許文献1には、金属基板の一方面部にセラミック系基板を介して半導体チップ(インバータを構成するスイッチング素子およびダイオードからなる半導体チップ)が実装された基板実装インバータ装置が開示されている。この装置では、三相インバータの上アームを構成するスイッチング素子(ハイサイドスイッチング素子)のコレクタが上アーム側DBC基板パターンに実装され、三相インバータの下アームを構成するスイッチング素子(ローサイドスイッチング素子)のエミッタが下アーム側DBC基板パターンに実装されている。また、ハイサイドスイッチング素子のエミッタとローサイドスイッチング素子のコレクタとが上下アーム接続用ビームリード電極により電気的に接続されている。
特開2001−286156号公報
ところで、特許文献1のようなスイッチング電源装置において、ハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子の各々を複数のトランジスタによって構成し、基板に設けられた配線パターンの一部である出力パターンによってハイサイドスイッチング素子を構成する複数のトランジスタとローサイドスイッチング素子を構成する複数のトランジスタとを接続し、その出力パターンに出力接続線(出力パターンとスイッチング電源装置の駆動対象とを接続するための配線)を接続することが考えられる。しかしながら、このような構成では、ハイサイドスイッチング素子を構成するトランジスタの出力電流経路(トランジスタと出力パターンとの接続点から出力パターンを経由して出力接続線と出力パターンとの接続点に至る電流経路)の長さとローサイドスイッチング素子を構成するトランジスタの出力電流経路の長さとの差が大きくなり、その結果、ハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子のうち一方のスイッチング素子を構成するトランジスタに電流が集中して発熱温度が高くなってしまう可能性がある。
この開示におけるスイッチング電源装置は、直列に接続されたハイサイドスイッチング素子およびローサイドスイッチング素子を有するスイッチング電源装置であって、絶縁層と、該絶縁層の一方面に設けられて出力パターンが形成された導電層と、該絶縁層の他方面に設けられた放熱層とを有する基板と、前記ハイサイドスイッチング素子を構成する複数の第1トランジスタと、前記ローサイドスイッチング素子を構成する複数の第2トランジスタと、出力接続線とを備え、前記出力パターンは、第1領域部と、第2領域部と、該第1領域部と該第2領域部とを接続する第3領域部とを有し、前記複数の第1トランジスタは、前記出力パターンの第1領域部に接続され、前記複数の第2トランジスタは、前記出力パターンの第2領域部に接続され、前記出力接続線は、前記出力パターンの第3領域部に接続される。
この開示によれば、ハイサイドスイッチング素子を構成する第1トランジスタの出力電流経路(第1トランジスタと出力パターンとの接続点から出力パターンを経由して出力接続線と出力パターンとの接続点に至る電流経路)の長さとローサイドスイッチング素子を構成する第2トランジスタの出力電流経路(第2トランジスタと出力パターンとの接続点から出力パターンを経由して出力接続線と出力パターンとの接続点に至る電流経路)の長さとの差を小さくすることができるので、ハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子のうち一方のスイッチング素子を構成するトランジスタに電流が集中することを緩和することができる。これにより、ハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子の発熱温度のばらつきを低減することができる。
実施形態によるスイッチング電源装置の構成を例示する回路図である。 実施形態によるスイッチング電源装置の構成を例示する平面図である。 実施形態によるスイッチング電源装置の構成を例示する断面図である。 実施形態によるスイッチング電源装置の構成を例示する断面図である。 出力接続線のネジ止め構造を例示する分解斜視図である。 スイッチング電源装置の変形例の構成を例示する断面図である。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(スイッチング電源装置)
図1は、実施形態によるスイッチング電源装置10の構成を例示している。スイッチング電源装置10は、電源(この例では直流電源P)から供給された電力をスイッチング動作により出力電力に変換して出力電力を駆動対象(この例ではモータM)に供給するように構成されている。この例では、モータMは、三相交流モータを構成し、スイッチング電源装置10は、直流電力を三相交流電力に変換するインバータを構成している。
スイッチング電源装置10は、電源線LPと、接地線LGと、1つまたは複数の出力線LOと、1つまたは複数のスイッチング部SWと、平滑容量部13とを備えている。平滑容量部13は、電源配線LPと接地配線LGとの間に接続されている。スイッチング部SWは、電源配線LPと接地配線LGとの間に直列に接続されたハイサイドスイッチング素子11およびローサイドスイッチング素子12を有している。スイッチング部SWの中間点(すなわちハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12との接続点)は、出力線LOを経由して駆動対象(この例ではモータM)に接続されている。なお、図中のハイサイドスイッチング素子11およびローサイドスイッチング素子12にそれぞれ並列に接続された還流ダイオードは、ハイサイドスイッチング素子11およびローサイドスイッチング素子12に寄生する寄生ダイオードにそれぞれ該当する。
この例では、スイッチング電源装置10には、3つの出力線(第1,第2,第3出力線LOu,LOv,LOw)と、3つのスイッチング部(第1,第2,第3スイッチング部SWu,SWv,SWw)とが設けられ、直流電源Pの一端(正極)が電源線LPに接続され、直流電源Pの他端(負極)が接地線LGに接続されている。
第1スイッチング部SWuは、第1ハイサイドスイッチング素子11uと第1ローサイドスイッチング素子12uとを有し、第1ハイサイドスイッチング素子11uと第1ローサイドスイッチング素子12uとの接続点が第1出力線LOuを経由してモータMのU相の巻線(図示を省略)に接続されている。
第2スイッチング部SWvは、第2ハイサイドスイッチング素子11vと第2ローサイドスイッチング素子12vとを有し、第2ハイサイドスイッチング素子11vと第2ローサイドスイッチング素子12vとの接続点が第2出力線LOvを経由してモータMのV相の巻線(図示を省略)に接続されている。
第3スイッチング部SWwは、第3ハイサイドスイッチング素子11wと第3ローサイドスイッチング素子12wとを有し、第3ハイサイドスイッチング素子11wと第3ローサイドスイッチング素子12wとの接続点が第3出力線LOwを経由してモータMのW相の巻線(図示を省略)に接続されている。
〔スイッチング電源装置の構造〕
次に、図2,図3,図4を参照して、実施形態によるスイッチング電源装置10の構造について説明する。なお、図2は、スイッチング電源装置10の平面構造を例示する概略平面図である。図3と図4は、スイッチング電源装置10の断面構造の一部を例示する概略断面図であり、図2のIII−III線における断面図とIV−IV線における断面図にそれぞれ対応する。スイッチング電源装置10は、基板20を備えている。
〈基板〉
基板20は、絶縁層21と導電層22と放熱層23とを有している。この例では、基板20は、矩形の板状に形成されている。
絶縁層21は、絶縁材料(例えばエポキシ樹脂シートなど)により構成され、板状に形成されている。導電層22は、導電材料(例えば銅など)により構成され、絶縁層21の一方面に設けられて箔状に形成されている。放熱層23は、伝熱材料(例えばアルミニウムなど)により構成され、絶縁層21の他方面に設けられている。
この例では、絶縁層21の厚みは、導電層22および放熱層23の各々の厚みよりも薄くなっている。放熱層23の厚みは、導電層22の厚みよりも厚くなっている。例えば、絶縁層21の厚みは、100μm程度に設定され、導電層22の厚みは、200μm程度に設定され、放熱層23の厚みは1〜3mm程度に設定されていてもよい。そして、絶縁層21の熱伝導率は、導電層22および放熱層23の各々の熱伝導率よりも低くなっている。導電層22の熱伝導率は、放熱層23の熱伝導率よりも高くなっている。
〈放熱部材〉
また、この例では、放熱層23は、放熱部材24に接続されて固定されている。放熱部材24は、例えば、基板20を収納する筐体(図示を省略)の一部であり、空冷(空気による冷却)や液冷(冷却水や冷却油などの液体による冷却)により冷却されるように構成されている。
〈固定ネジ〉
また、基板20の周縁部は、複数(この例では5つ)の固定ネジ25によって放熱部材24にネジ止めされて固定されている。固定ネジ25は、基板20を貫通して放熱部材24に締結される。具体的は、基板20には固定ネジ25を挿通させる挿通孔(図示を省略)が設けられ、放熱部材24には固定ネジ25に締結されるネジ穴(図示を省略)が設けられており、固定ネジ25が基板20の挿通孔に挿通されて放熱部材24のネジ穴に締結されている。なお、固定ネジ25の胴部と基板20の挿通孔との間には隙間が形成され、固定ネジ25の頭部と基板20の導電層22との間には絶縁紙などの絶縁部材(図示を省略)が設けられている。このような構成により、基板20の導電層22と放熱層23と放熱部材24との絶縁性を確保することができる。
〔配線パターン〕
導電層22には、配線パターンが形成されている。具体的には、導電層22には、電源パターン30と接地パターン40と出力パターン50とが形成されている。電源パターン30と接地パターン40と出力パターン50は、互いに短絡しないように所定の間隔をおいて形成されている。
〈出力パターン〉
出力パターン50は、スイッチング部SWのハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12とを直列に接続するために設けられている。すなわち、出力パターン50は、図1に示したスイッチング部SWの中間部(ハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12との接続部)を構成する部分である。
この例では、出力パターン50は、第1,第2,第3スイッチング部SWu,SWv,SWwにそれぞれ対応する第1,第2,第3出力領域51u,51v,51wを有している。第1出力領域51uは、第1領域部501と、第1領域部501との間に所定の間隔をおいて設けられた第2領域部502と、第1領域部501と第2領域部502とを接続する第3領域部503とを有している。第1出力領域51uと同様に、第2出力領域51vおよび第3出力領域51wも、第1領域部501と第2領域部502と第3領域部503とを有している。
また、第1,第2,第3出力領域51u,51v,51wは、所定の方向(以下「第1方向」と記載)に延伸するようにそれぞれ形成されている。また、第1,第2,第3出力領域51u,51v,51wの各々は、その延伸方向(すなわち第1方向)に第1領域部501と第3領域部503と第2領域部502とが順に並ぶように構成されている。すなわち、出力パターン50(この例では第1,第2,第3出力領域51u,51v,51w)は、第1領域部501,第3領域部503,第2領域部502の順となるように延伸した形状を有している。そして、第1,第2,第3出力領域51u,51v,51wは、平面視において第1方向と直交する方向(以下「第2方向」と記載)において互いに離間して配置されている。
なお、この例では、出力パターン50の出力領域の延伸方向(すなわち第1方向)は、基板20の4つの縁部のうち互いに対向する2つの縁部の対向方向である第1対向方向(この例では基板20の長手方向であり図2の左右方向)を向くように設定され、出力パターン50の出力領域の離間方向(すなわち第2方向)は、基板20の4つの縁部のうち残りの2つの縁部の対向方向である第2対向方向(この例では基板20の短手方向であり図2の上下方向)を向くように設定されている。すなわち、この例では、第1,第2,第3出力領域51u,51v,51wは、基板20の第1対向方向(図2の左右方向)に延伸するようにそれぞれ形成され、第1出力領域51uは、基板20の第2対向方向の一端部(図2の下端部)に配置され、第3出力領域51wは、基板20の第2対向方向の他端部(図2の上端部)に配置され、第2出力領域51vは、基板20の第2対向方向の中央部に配置されている。
〈電源パターン〉
電源パターン30は、電源(この例では直流電源P)とスイッチング部SWのハイサイドスイッチング素子11とを接続するために設けられている。すなわち、電源パターン30は、図1に示した電源線LPの一部を構成する部分である。
この例では、電源パターン30は、第1,第2,第3ハイサイドスイッチング素子11u,11v,11wにそれぞれ対応する第1,第2,第3電源領域31u,31v,31wを有している。また、この例では、電源パターン30は、第1および第2電源補助領域32a,32bと、第1および第2電源接続領域33a,33bとを有している。
第1電源領域31uは、出力パターン50の第1出力領域51uの第1領域部501に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第1電源領域31uは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。
第2電源領域31vは、出力パターン50の第2出力領域51vの第1領域部501に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第2電源領域31vは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。
第3電源領域31wは、出力パターン50の第3出力領域51wの第1領域部501に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第3電源領域31wは、出力パターン50の第2出力領域51vと第3出力領域51wとの間に配置されている。
第1電源補助領域32aは、後述する接地パターン40の第1接地領域41uと第2接地領域41vとに沿うように第1方向に延伸している。この例では、第1電源補助領域32aと第1接地領域41uと第2接地領域41vは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。具体的には、第1出力領域51uから第2出力領域51vへ向けて、第1接地領域41uと第1電源補助領域32aと第2接地領域41vとが順に配置されている。
第2電源補助領域32bは、後述する接地パターン40の第3接地領域41wに沿うように第1方向に延伸している。この例では、第2電源補助領域32bと第3接地領域41wは、出力パターン50の第2出力領域51vと第3出力領域51wとの間に配置されている。具体的には、第2出力領域51vから第3出力領域51wへ向けて、第2電源補助領域32bと第3接地領域41wとが順に配置されている。
第1電源接続領域33aは、第2方向に延伸して第1電源領域31uと第2電源領域31vと第3電源領域31wとを接続している。この例では、第1電源接続領域33aは、基板20の第1対向方向の一端部(図2の左端部)に配置されている。
第2電源接続領域33bは、第2方向に延伸して第1電源補助領域32aと第2電源補助領域32bとを接続している。この例では、第2電源接続領域33bは、基板20の第1対向方向の他端部(図2の右端部)に配置されている。
〈接地パターン〉
接地パターン40は、電源(この例では直流電源P)とスイッチング部SWのローサイドスイッチング素子12とを接続するために設けられている。すなわち、接地パターン40は、図1に示した接地線LGの一部を構成する部分である。
この例では、接地パターン40は、第1,第2,第3ローサイドスイッチング素子12u,12v,12wにそれぞれ対応する第1,第2,第3接地領域41u,41v,41wを有している。また、この例では、接地パターン40は、第1および第2接地補助領域42a,42bと、第1および第2接地接続領域43a,43bとを有している。
第1接地領域41uは、出力パターン50の第1出力領域51uの第2領域部502に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第1接地領域41uは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。
第2接地領域41vは、出力パターン50の第2出力領域51vの第2領域部502に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第2接地領域41vは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。
第3接地領域41wは、出力パターン50の第3出力領域51wの第2領域部502に沿うように第1方向に延伸している。この例では、第3接地領域41wは、出力パターン50の第2出力領域51vと第3出力領域51wとの間に配置されている。
第1接地補助領域42aは、電源パターン30の第1電源領域31uと第2電源領域31vとに沿うように第1方向に延伸している。この例では、第1接地補助領域42aと第1電源領域31uと第2電源領域31vは、出力パターン50の第1出力領域51uと第2出力領域51vとの間に配置されている。具体的には、第1出力領域51uから第2出力領域51vへ向けて、第1電源領域31uと第1接地補助領域42aと第2電源領域31vとが順に配置されている。
第2接地補助領域42bは、電源パターン30の第3電源領域31wに沿うように第1方向に延伸している。この例では、第2接地補助領域42bと第3電源領域31wは、出力パターン50の第2出力領域51vと第3出力領域51wとの間に配置されている。具体的には、第2出力領域51vから第3出力領域51wへ向けて、第2接地補助領域42bと第3電源領域31wとが順に配置されている。なお、第2接地補助領域42bは、第3接地領域41wに接続されている。
第1接地接続領域43aは、第2方向に延伸して第1接地領域41uと第3接地領域41wとを接続している。この例では、第1接地接続領域43aは、基板20の第1対向方向の他端部(図2の右端部)に配置されている。
第2接地接続領域43bは、第2方向に延伸して第1接地領域41uと第2接地領域41vと第1接地補助領域42aとを接続している。この例では、第2接地接続領域43bは、基板20の第1対向方向(図2の左右方向)の中央部に配置されている。
〈ハイサイドスイッチング素子と第1トランジスタ〉
また、このスイッチング電源装置10では、基板20の導電層22にハイサイドスイッチング素子11が設けられている。ハイサイドスイッチング素子11は、複数の第1トランジスタ110によって構成されている。具体的には、複数の第1トランジスタ110が並列に接続されてハイサイドスイッチング素子11が構成されている。すなわち、このスイッチング電源装置10は、ハイサイドスイッチング素子11を構成する複数の第1トランジスタ110を備えている。
複数の第1トランジスタ110は、電源パターン30と出力パターン50の第1領域部501とに接続されている。この例では、第1トランジスタ110は、電源パターン30に面実装されて出力パターン50の第1領域部501に接続されている。具体的には、第1トランジスタ110は、電源パターン30に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により電源パターン30の表面に接合され、その他端(ソース)が出力パターン50の第1領域部501に延出して半田により出力パターン50の第1領域部501の表面に接合されている。なお、第1トランジスタ110のゲート(図示を省略)は、ゲート配線(図示を省略)に電気的に接続されている。例えば、第1トランジスタ110は、面実装型の電界効果トランジスタ(FET)により構成されている。
具体的には、この例では、基板20の導電層22に第1,第2,第3ハイサイドスイッチング素子11u,11v,11wが設けられ、第1,第2,第3ハイサイドスイッチング素子11u,11v,11wの各々が4つの第1トランジスタ110によって構成されている。第1ハイサイドスイッチング素子11uを構成する4つの第1トランジスタ110は、電源パターン30の第1電源領域31uに面実装され、出力パターン50の第1出力領域51uの第1領域部501に接続されている。第2ハイサイドスイッチング素子11vを構成する4つの第1トランジスタ110は、電源パターン30の第2電源領域31vに面実装され、出力パターン50の第2出力領域51vの第1領域部501に接続されている。第3ハイサイドスイッチング素子11wを構成する4つの第1トランジスタ110は、電源パターン30の第3電源領域31wに面実装され、出力パターン50の第3出力領域51wの第1領域部501に接続されている。
〈ローサイドスイッチング素子と第2トランジスタ〉
また、このスイッチング電源装置10では、基板20の導電層22にローサイドスイッチング素子12が設けられている。ローサイドスイッチング素子12は、複数の第2トランジスタ120によって構成されている。具体的には、複数の第2トランジスタ120が並列に接続されてローサイドスイッチング素子12が構成されている。すなわち、このスイッチング電源装置10は、ローサイドスイッチング素子12を構成する複数の第2トランジスタ120を備えている。
複数の第2トランジスタ120は、接地パターン40と出力パターン50の第2領域部502とに接続されている。この例では、第2トランジスタ120は、出力パターン50の第2領域部502に面実装されて接地パターン40に接続されている。具体的には、第2トランジスタ120は、出力パターン50の第2領域部502に載置され、その一端(ドレイン/放熱面)が半田により出力パターン50の第2領域部502の表面に接合され、その他端(ソース)が接地パターン40に延出して半田により接地パターン40の表面に接合されている。なお、第2トランジスタ120のゲート(図示を省略)は、ゲート配線(図示を省略)に電気的に接続されている。例えば、第2トランジスタ120は、面実装型の電界効果トランジスタ(FET)により構成されている。
具体的には、この例では、基板20の導電層22に第1,第2,第3ローサイドスイッチング素子12u,12v,12wが設けられ、第1,第2,第3ローサイドスイッチング素子12u,12v,12wの各々が4つの第2トランジスタ120によって構成されている。第1ローサイドスイッチング素子12uを構成する4つの第2トランジスタ120は、出力パターン50の第1出力領域51uの第2領域部502に面実装され、接地パターン40の第1接地領域41uに接続されている。第2ローサイドスイッチング素子12vを構成する4つの第2トランジスタ120は、出力パターン50の第2出力領域51vの第2領域部502に面実装され、接地パターン40の第2接地領域41vに接続されている。第3ローサイドスイッチング素子12wを構成する4つの第2トランジスタ120は、出力パターン50の第3出力領域51wの第2領域部502に面実装され、接地パターン40の第3接地領域41wに接続されている。
〈平滑容量部とキャパシタ〉
また、このスイッチング電源装置10では、基板20の導電層22に平滑容量部13が設けられている。平滑容量部13は、複数のキャパシタ130によって構成されている。すなわち、このスイッチング電源装置10は、平滑容量部13を構成する複数のキャパシタ130を備えている。
複数のキャパシタ130は、電源パターン30と接地パターン40に接続されている。この例では、キャパシタ130は、電源パターン30と接地パターン40とに面実装されている。具体的には、キャパシタ130は、電源パターン30と接地パターン40に跨がるように載置され、その一端(正極)が半田により電源パターン30の表面に接合され、その他端(負極)が半田により接地パターン40の表面に接合されている。例えば、キャパシタ130は、電解コンデンサ,フィルムコンデンサ,セラミックコンデンサなどにより構成されている。
また、この例では、複数のキャパシタ130は、複数の第1トランジスタ110および複数の第2トランジスタ120にそれぞれ対応している。そして、複数のキャパシタ130の各々は、複数の第1トランジスタ110および複数の第2トランジスタ120のうちそのキャパシタ130に対応するトランジスタと隣り合うように配置されている。
具体的には、この例では、基板20の導電層22に設けられた12個の第1トランジスタ110および12個の第2トランジスタ120にそれぞれ対応する24個のキャパシタ130が設けられている。
第1ハイサイドスイッチング素子11uを構成する4つの第1トランジスタ110に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第1トランジスタ110と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第1電源領域31uと接地パターン40の第1接地補助領域42aとに面実装されている。第2ハイサイドスイッチング素子11vを構成する4つの第1トランジスタ110に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第1トランジスタ110と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第2電源領域31vと接地パターン40の第1接地補助領域42aとに面実装されている。第3ハイサイドスイッチング素子11wを構成する4つの第1トランジスタ110に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第1トランジスタ110と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第3電源領域31wと接地パターン40の第2接地補助領域42bとに面実装されている。
第1ローサイドスイッチング素子12uを構成する4つの第2トランジスタ120に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第2トランジスタ120と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第1電源補助領域32aと接地パターン40の第1接地領域41uとに面実装されている。第2ローサイドスイッチング素子12vを構成する4つの第2トランジスタ120に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第2トランジスタ120と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第1電源補助領域32aと接地パターン40の第2接地領域41vとに面実装されている。第3ローサイドスイッチング素子12wを構成する4つの第2トランジスタ120に対応する4つのキャパシタ130は、その4つの第2トランジスタ120と隣り合うようにそれぞれ配置され、電源パターン30の第2電源補助領域32bと接地パターン40の第3接地領域41wとに面実装されている。
〔接続線〕
また、このスイッチング電源装置10は、電源接続線35と、接地接続線45と、1つまたは複数の出力接続線55とを備えている。この例では、スイッチング電源装置10には、第1,第2,第3スイッチング部SWu,SWv,SWwにそれぞれ対応する第1,第2,第3出力接続線55u,55v,55wが設けられている。なお、図2では、電源接続線35と接地接続線45と出力接続線55(第1,第2,第3出力接続線55u,55v,55w)を二点鎖線で図示している。
〈電源接続線〉
電源接続線35は、電源(この例では直流電源P)と電源パターン30とを接続するために設けられている。すなわち、電源接続線35は、図1に示した電源線LPの一部を構成する部分である。そして、電源接続線35は、電源パターン30に接続されている。
この例では、電源接続線35は、バスバーによって構成されている。すなわち、電源接続線35は、板状に形成されている。また、電源接続線35は、連結ネジ60により電源パターン30にネジ止めされて固定されている。なお、電源接続線35をネジ止めする連結ネジ60は、電源接続線35と導電層22と絶縁層21とを貫通して放熱層23に締結されている。電源接続線35のネジ止め構造については、後で詳しく説明する。
具体的には、この例では、電源接続線35は、電源パターン30の第2電源領域31vと第2電源接続領域33bとに接続され、連結ネジ60により第2電源領域31vと第2電源接続領域33bとにネジ止めされて固定されている。
〈接地接続線〉
接地接続線45は、電源(この例では直流電源P)と接地パターン40とを接続するために設けられている。すなわち、接地接続線45は、図1に示した接地線LGの一部を構成する部分である。そして、接地接続線45は、接地パターン40に接続されている。
この例では、接地接続線45は、バスバーによって構成されている。すなわち、接地接続線45は、板状に形成されている。また、接地接続線45は、連結ネジ60により接地パターン40にネジ止めされて固定されている。なお、接地接続線45をネジ止めする連結ネジ60は、接地接続線45と導電層22と絶縁層21とを貫通して放熱層23に締結されている。接地接続線45のネジ止め構造については、後で詳しく説明する。
具体的には、この例では、接地接続線45は、接地パターン40の第1接地接続領域43aに接続され、連結ネジ60により第1接地接続領域43aにネジ止めされて固定されている。
〈出力接続線〉
出力接続線55は、スイッチング電源装置10の駆動対象(この例ではモータM)と出力パターン50とを接続するために設けられている。すなわち、出力接続線55は、図1に示した出力線LOを構成する部分である。出力接続線55は、出力パターン50の第3領域部503に接続されている。
この例では、出力接続線55は、バスバーによって構成されている。すなわち、出力接続線55は、板状に形成されている。また、出力接続線55は、連結ネジ60により出力パターン50の第3領域部503にネジ止めされて固定されている。なお、出力接続線55をネジ止めする連結ネジ60は、出力接続線55と導電層22と絶縁層21とを貫通して放熱層23に締結されている。出力接続線55のネジ止め構造については、後で詳しく説明する。
具体的には、この例では、第1,第2,第3出力接続線55u,55v,55wは、図1に示した第1,第2,第3出力線LOu,LOv,LOwをそれぞれ構成する部分である。また、第1,第2,第3出力線LOu,LOv,LOwは、バスバーによって構成されている。そして、第1出力接続線55uは、出力パターン50の第1出力領域51uの第3領域部503に接続され、連結ネジ60により第1出力領域51uの第3領域部503にネジ止めされて固定されている。第2出力接続線55vは、出力パターン50の第2出力領域51vの第3領域部503に接続され、連結ネジ60により第2出力領域51vの第3領域部503にネジ止めされて固定されている。第3出力接続線55wは、出力パターン50の第3出力領域51wの第3領域部503に接続され、連結ネジ60により第3出力領域51wの第3領域部503にネジ止めされて固定されている。
〔接続線のネジ止め構造〕
次に、図4および図5を参照して、電源接続線35と接地接続線45と出力接続線55のネジ止め構造について説明する。なお、電源接続線35のネジ止め構造と接地接続線45のネジ止め構造は、出力接続線55のネジ止め構造と同様となっている。以下では、出力接続線55のネジ止め構造を例に挙げて説明する。
出力接続線55のネジ止め構造は、連結ネジ60により出力接続線55を基板20(具体的には導電層22)にネジ止めして固定するための構造であり、台座部71と絶縁部材72とワッシャ73と連結ネジ60とを備えている。
台座部71は、導電材料(例えば金属)により構成され、導電層22に設けられる。この例では、台座部71は、出力接続線55と導電層22との接続部(出力接続線55を接続すべき部分)である出力パターン50の第3領域部503に設けられる。また、この例では、台座部71の台座面(図2の上面)は、矩形状に形成されている。そして、台座部71の中央部には、連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられている。台座部71の挿通孔の口径は、連結ネジ60の胴部の外径よりも大きくなっている。
台座部71の台座面には、出力接続線55が載置される。この例では、板状に形成された出力接続線55が台座部71の台座面に載置される。また、出力接続線55には、連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられている。出力接続線55の挿通孔の口径は、連結ネジ60の胴部の外径よりも大きくなっている。
なお、台座部71の高さ(導電層22の表面から台座部71の台座面までの高さ)は、導電層22に実装された第1トランジスタ110および第2トランジスタ120の高さ(導電層22の表面を基準とする高さ)よりも高くなっている。このような構成により、台座部71の台座面に載置された出力接続線55と導電層22に実装された第1トランジスタ110および第2トランジスタ120とを接触させないようにすることができる。
絶縁部材72は、板状に形成され、台座部71に載置された出力接続線55に載置される。例えば、絶縁部材72は、絶縁紙(絶縁ワニスが塗布された上質紙またはクラフト紙)によって構成されている。この例では、絶縁部材72は、台座部71の台座面の平面形状に対応する形状(すなわち矩形の板状)に形成されている。また、絶縁部材72の中央部には、連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられている。絶縁部材72の挿通孔の口径は、連結ネジ60の胴部の外径よりも大きくなっているが、出力接続線55の挿通孔の口径および台座部71の挿通孔の口径よりも小さくなっている。なお、絶縁部材72の挿通孔の周縁部には、環状凸部72aが設けられている。環状凸部72aは、例えば、絶縁部材72の挿通孔の周縁部にエンボス加工を施すことにより形成されている。
ワッシャ73は、板状に形成され、出力接続線55に載置された絶縁部材72に載置される。この例では、ワッシャ73は、U字型の板状(U字型に屈曲する板状)に形成されている。そして、ワッシャ73は、台座部71の台座面との間に出力接続線55と絶縁部材72とを挟み込んだ状態で台座部71に覆い被さるように構成されている。また、ワッシャ73の中央部には、連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられている。ワッシャ73の挿通孔の口径は、連結ネジ60の胴部の外径よりも大きくなっている。
また、基板20の導電層22と絶縁層21には、連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられている。導電層22と絶縁層21の挿通孔の口径は、連結ネジ60の胴部の外径よりも大きく、且つ、絶縁部材72の挿通孔の口径よりも大きくなっている。また、基板20の放熱層23には、連結ネジ60に締結されるネジ穴61が設けられている。
連結ネジ60は、ワッシャ73と絶縁部材72と出力接続線55と台座部71と導電層22と絶縁層21とを貫通して放熱層23に締結されている。具体的には、連結ネジ60は、ワッシャ73の挿通孔と絶縁部材72の挿通孔と出力接続線55の挿通孔と台座部71の挿通孔と導電層22の挿通孔と絶縁層21の挿通孔とに挿通されて放熱層23のネジ穴61に締結されている。なお、出力接続線55と台座部71と導電層22と絶縁層21の挿通孔と連結ネジ60の胴部との間には隙間が形成され、連結ネジ60の頭部と出力接続線55との間にはワッシャ73と絶縁部材72とが設けられている。このような構成により、出力接続線55と放熱層23との絶縁性を確保することができる。
〔実施形態による効果〕
以上のように、ハイサイドスイッチング素子11を構成する複数の第1トランジスタ110を出力パターン50の第1領域部501に接続し、ローサイドスイッチング素子12を構成する複数の第2トランジスタ120を出力パターン50の第2領域部502に接続し、出力接続線55を出力パターン50の第3領域部503(第1領域部501と第2領域部502とを接続する第3領域部503)に接続することにより、出力接続線55を出力パターン50を長手方向の端部に接続する場合よりも、第1トランジスタ110の出力電流経路(第1トランジスタ110と出力パターン50との接続点から出力パターン50を経由して出力接続線55と出力パターン50との接続点に至る電流経路)の長さと、第2トランジスタ120の出力電流経路(第2トランジスタ120と出力パターン50との接続点から出力パターン50を経由して出力接続線55と出力パターン50との接続点に至る電流経路)の長さとの差を小さくすることができる。これにより、ハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12のうち一方のスイッチング素子を構成するトランジスタに電流が集中することを緩和することができるので、ハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12の発熱温度のばらつきを低減することができる。
また、この例では、出力パターン50(具体的には第1,第2,第3出力領域51u,51v,51w)は、第1領域部501,第3領域部503,第2領域部502の順となるように延伸した形状を有している。このような構成により、第1領域部501と第3領域部503との距離および第2領域部502と第3領域部503との距離の両方を同時に短くすることができる。その結果、第1トランジスタ110の出力電流経路および第2トランジスタ120の出力電流経路の長さを短くすることができるので、ハイサイドスイッチング素子11とローサイドスイッチング素子12の発熱温度のばらつきをさらに低減することができる。
また、導電層22と絶縁層21とを貫通して放熱層23に締結される連結ネジ60を用いて出力パターン50の第3領域部503に出力接続線55をネジ止めすることにより、絶縁層21と放熱層23との密着性を向上させることができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から導電層22と絶縁層21とを経由して放熱層23へ向かう熱の伝達を促進させることができる。このように、基板20の放熱性を向上させることができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因する温度上昇を抑制することができる。
また、基板20の放熱層23を放熱部材24に接続することにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から導電層22と絶縁層21とを経由して放熱層23へ向かう熱の伝達を促進させることができる。これにより、基板20の放熱性を向上させることができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因する温度上昇を抑制することができる。
また、出力接続線55をバスバーで構成することにより、出力接続線55の放熱性を向上させることができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から出力パターン50を経由して出力接続線55へ向かう熱の伝達を促進させることができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因する温度上昇を抑制することができる。
また、出力接続線55と同様に、電源接続線35をバスバーで構成することにより、電源接続線35の放熱性を向上させることができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から電源パターン30を経由して電源接続線35へ向かう熱の伝達を促進させることができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因する温度上昇を抑制することができる。
また、基板20の導電層22に第1トランジスタ110および第2トランジスタ120とともに平滑容量部13を設けることにより、基板20の導電層22に平滑容量部13を設けない場合(例えば第1トランジスタ110および第2トランジスタ120が設けられた基板20とは異なる基板に平滑容量部13を設ける場合)よりも、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から平滑容量部13に至る配線経路を短縮することができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から平滑容量部13に至る配線経路における寄生インダクタンスを低減することができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因するサージ電圧を低減することができる。
また、複数の第1トランジスタ110および複数の第2トランジスタ120とそれぞれ隣り合うように、平滑容量部13を構成する複数のキャパシタ130を配置することにより、第1トランジスタ110(または第2トランジスタ120)からキャパシタ130に至る配線経路を短縮することができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因するサージ電圧を低減することができる。
(スイッチング電源装置の変形例)
なお、図6に示すように、スイッチング電源装置10は、連結ネジ60が導電層22と絶縁層21と放熱層23とを貫通して放熱部材24に締結されるように構成されていてもよい。すなわち、出力接続線55は、導電層22と絶縁層21と放熱層23とを貫通して放熱部材24に締結される連結ネジ60により出力パターン50の第3領域部503にネジ止めされていてもよい。電源接続線35および接地接続線45についても同様である。
図6の例では、導電層22と絶縁層21と放熱層23とに連結ネジ60を挿通させる挿通孔が設けられ、放熱部材24に連結ネジ60に締結されるネジ穴61が設けられ、連結ネジ60は、ワッシャ73の挿通孔と絶縁部材72の挿通孔と出力接続線55の挿通孔と台座部71の挿通孔と導電層22の挿通孔と絶縁層21の挿通孔と放熱層23の挿通孔とに挿通されて放熱部材24のネジ穴61に締結されている。なお、出力接続線55と台座部71と導電層22と絶縁層21と放熱層23の挿通孔と連結ネジ60の胴部との間には隙間が形成され、連結ネジ60の頭部と出力接続線55との間にはワッシャ73と絶縁部材72とが設けられている。このような構成により、出力接続線55と放熱部材24との絶縁性を確保することができる。
以上のように、導電層22と絶縁層21と放熱層23とを貫通して放熱部材24に締結される連結ネジ60を用いて出力接続線55を出力パターン50の第3領域部503にネジ止めすることにより、絶縁層21と放熱層23と放熱部材24の密着性を向上させることができる。これにより、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120から導電層22と絶縁層21と放熱層23とを経由して放熱部材24へ向かう熱の伝達を促進させることができる。このように、基板20の放熱性を向上させることができるので、第1トランジスタ110および第2トランジスタ120のスイッチング動作に起因する温度上昇を抑制することができる。
また、導電層22と絶縁層21と放熱層23とを貫通して放熱部材24に締結される連結ネジ60を用いて出力接続線55を出力パターン50の第3領域部503にネジ止めすることにより、基板20の反りを低減することができる。また、連結ネジ60により基板20と放熱部材24とを共締めすることができるので、スイッチング電源装置10の部品点数を削減することができる。
(その他の実施形態)
なお、以上の説明では、出力接続線55が台座部71を介して出力パターン50の第3領域部503に接続されている場合を例に挙げたが、これに限らず、出力接続線55は、出力パターン50の第3領域部503に直接的に接続されていてもよい。例えば、図6に示したネジ止め構造において台座部71が省略されて、連結ネジ60がワッシャ73と絶縁部材72と出力接続線55と導電層22と絶縁層21と放熱層23とを貫通して放熱部材24に締結されていてもよい。このような構成により、台座部71を省略することができるので、スイッチング電源装置10の部品点数を削減することができる。なお、このような構成において出力接続線55と導電層22に実装された第1トランジスタ110および第2トランジスタ120とが接触しないようにするために、出力接続線55は、その端部の形状が長手方向断面においてクランク状(出力パターン50の第3領域部503へ向けて屈曲する形状)となるように形成されていてもよい。電源接続線35および接地接続線45についても同様である。
また、以上の説明では、出力接続線55がバスバーによって構成されている場合を例に挙げたが、これに限らず、出力接続線55は、例えば、金属導線によって構成されていてもよい。電源接続線35および接地接続線45についても同様である。
また、以上の説明では、出力接続線55が連結ネジ60によって出力パターン50の第3領域部503にネジ止めされて固定されている場合を例に挙げたが、これに限らず、出力接続線55は、例えば、半田により出力パターン50の第3領域部503に接合されて固定されていてもよい。電源接続線35および接地接続線45についても同様である。
また、以上の説明では、平滑容量部13を構成するキャパシタ130の個数が基板20に実装された第1トランジスタ110および第2トランジスタ120の総数と同数である場合を例に挙げたが、これに限らず、平滑容量部13を構成するキャパシタ130の個数は、基板20に実装された第1トランジスタ110および第2トランジスタ120の総数と異なる数であってもよい。
また、以上の実施形態および変形例を適宜組み合わせて実施してもよい。以上の実施形態および変形例は、本質的に好ましい例示であって、この開示、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、この開示は、スイッチング電源装置として有用である。
10 スイッチング電源装置
11 ハイサイドスイッチング素子
12 ローサイドスイッチング素子
13 平滑容量部
20 基板
21 絶縁層
22 導電層
23 放熱層
24 放熱部材
30 電源パターン
35 電源接続線
40 接地パターン
45 接地接続線
50 出力パターン
55 出力接続線
501 第1領域部
502 第2領域部
503 第3領域部
110 第1トランジスタ
120 第2トランジスタ
130 キャパシタ

Claims (8)

  1. 直列に接続されたハイサイドスイッチング素子およびローサイドスイッチング素子を有するスイッチング電源装置であって、
    絶縁層と、該絶縁層の一方面に設けられて出力パターンが形成された導電層と、該絶縁層の他方面に設けられた放熱層とを有する基板と、
    前記ハイサイドスイッチング素子を構成する複数の第1トランジスタと、
    前記ローサイドスイッチング素子を構成する複数の第2トランジスタと、
    出力接続線とを備え、
    前記出力パターンは、第1領域部と、第2領域部と、該第1領域部と該第2領域部とを接続する第3領域部とを有し、
    前記複数の第1トランジスタは、前記出力パターンの第1領域部に接続され、
    前記複数の第2トランジスタは、前記出力パターンの第2領域部に接続され、
    前記出力接続線は、前記出力パターンの第3領域部に接続される
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 請求項1において、
    前記出力接続線は、前記導電層と前記絶縁層とを貫通して前記放熱層に締結される連結ネジにより前記出力パターンの第3領域部にネジ止めされている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 請求項1において、
    前記放熱層は、放熱部材に接続される
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  4. 請求項3において、
    前記出力接続線は、前記導電層と前記絶縁層と前記放熱層とを貫通して前記放熱部材に締結される連結ネジにより前記出力パターンの第3領域部にネジ止めされている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記出力接続線は、バスバーによって構成されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記出力接続線は、金属導線によって構成されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、
    前記導電層に設けられた平滑容量部を備えている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  8. 請求項7において、
    前記平滑容量部は、前記導電層に設けられて前記複数の第1トランジスタおよび前記複数の第2トランジスタにそれぞれ対応する複数のキャパシタを有し、
    前記複数のキャパシタの各々は、前記複数の第1トランジスタおよび前記複数の第2トランジスタのうち該キャパシタに対応するトランジスタと隣り合うように配置されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
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