JP2018125051A - ディスクマガジン - Google Patents

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Shuji Tabuchi
周治 田渕
武彦 豊田
Takehiko Toyoda
武彦 豊田
建次 塩見
Kenji Shiomi
建次 塩見
幸生 森岡
Yukio Morioka
幸生 森岡
佑治 鷹取
Yuji Takatori
佑治 鷹取
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Abstract

【課題】ディスクに傷が付くことを抑えることができるディスクマガジンを提供する。【解決手段】本開示に係るディスクマガジンは、複数枚のディスクを積層したディスクスタックを収納する有底円筒状の収納空間が設けられたディスクトレイと、収納空間を上方から覆い且つ上面視において収納空間の外側でディスクトレイに接触して当該ディスクトレイに着脱自在に取り付けられる蓋体とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、複数枚のディスク(CDやDVDなどのディスク状の情報記憶媒体)を積層状態で収納するディスクマガジンに関する。
近年、複数のディスクドライブのそれぞれにディスクを供給するディスク装置が開発されている。この種のディスク装置として、例えば、特許文献1(特開2014−13639号公報)に記載された装置が知られている。図21は、従来のディスク装置の構成を模式的に示す斜視図である。
従来のディスク装置は、装置前後方向X1に延在する2つのマガジンストッカー101,101を備えている。2つのマガジンストッカー101,101は、底シャーシ111上において、装置横方向Y1に互いに対向するように設けられている。なお、図21では、一方(手前側)のマガジンストッカー101の図示を省略している。
各マガジンストッカー101には、複数のディスクマガジン102が収納されている。各ディスクマガジン102は、複数枚のディスクを積層状態で収納するディスクトレイ121と、ディスクトレイ121を収納するトレイホルダ(図示せず)とを有している。2つのマガジンストッカー101,101の間には、複数のディスクマガジン102の中から選択された1つのディスクマガジン102のトレイホルダからディスクトレイ121を引き出し、当該ディスクトレイ121を保持するピッカー103が設けられている。
ピッカー103は、当該保持したディスクトレイ121を、装置後方に配置された複数のディスクドライブ104の近傍まで搬送するように構成されている。ピッカー103には、ディスクトレイ121から複数枚のディスクを押し出すリフター105が一体的に設けられている。
ディスクドライブ104は、ディスクに対してデータの記録又は再生を行う装置である。また、ディスクドライブ104は、トレイを用いてディスクをローディングするトレイ方式のディスクドライブである。複数のディスクドライブ104は、装置上下方向Z1に積層され、装置後方において各マガジンストッカー101,101に隣接して配置されている。一方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のディスクドライブ104と、他方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のディスクドライブ104との間には、キャリア106が設けられている。
キャリア106は、リフター105により押し出された複数枚のディスクを積層状態で保持し、任意のディスクドライブ104から排出されたトレイの上方で、前記保持した複数枚のディスクから1枚のディスクを分離し、当該分離したディスクを前記トレイに載置するように構成されている。
キャリア106及び複数のディスクドライブ104より更に装置後方には、電気回路及び電源107が設けられている。電気回路及び電源107には、ピッカー103、ディスクドライブ104、キャリア106などの各装置の動作(モータ等)を制御する制御部が設けられている。当該制御部は、例えば、データを管理するホストコンピュータに接続されている。ホストコンピュータは、オペレータの指示に基づき、指定のディスクマガジン102へのデータの記録又は再生等の動作を行うように制御部に指令を送る。制御部は、当該指令に従い、ピッカー103、ディスクドライブ104、キャリア106などの各装置の動作を制御する。
特開2014−13639号公報
前記ディスク装置においては、複数枚のディスクを積層状態で収納するディスクトレイの収納空間に埃などの異物が発生したときに、当該異物によって複数枚のディスクに傷が付くおそれがある。ディスクに傷が付くと、ディスクに対してデータの記録又は再生が行うことができないことが起こり得る。
また、近年、クラウドコンピューティングの進展に伴い、前記ディスク装置においては、データ容量のより一層の増加が求められている。このため、ディスクトレイに収納されるディスクの枚数をより増加させることが検討されている。
しかしながら、ディスクトレイの収納空間に収納されるディスクの枚数を増加させると、収納空間内に異物が発生したときに、当該異物によって傷が付くディスクの枚数も増加するおそれがある。
本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、ディスクに傷が付くことを抑えることができるディスクトレイを提供することにある。
本開示におけるディスクマガジンは、複数枚のディスクを積層したディスクスタックを収納する有底円筒状の収納空間が設けられたディスクトレイと、
前記収納空間を上方から覆い且つ上面視において前記収納空間の外側で前記ディスクトレイに接触して当該ディスクトレイに着脱自在に取り付けられる蓋体と、
を備える、ディスクマガジンを提供する。
本開示のディスクマガジンによれば、ディスクに傷が付くことを抑えることができる。
実施形態に係るディスク装置の構成を模式的に示す平面図である。 実施形態に係るディスク装置の構成を模式的に示す側面図である。 ディスクマガジンを斜め前方から見た斜視図である。 ディスクマガジンを図3とは異なる斜め前方から見た斜視図である。 芯棒の斜視図である。 芯棒の断面図である。 ディスクトレイの底面図である。 ディスクトレイが搬送装置によって搬送される様子を示す上面図である。 ディスクトレイが搬送装置によって搬送される様子を示す側面図である。 ディスクトレイが搬送装置によって搬送される様子を示す上面図である。 ディスクトレイが搬送装置によって搬送される様子を示す側面図である。 ディスクマガジンを斜め上方から見た組立斜視図である。 ディスクマガジンを斜め下方から見た組立斜視図である。 ディスクトレイ用フランジの上面図である。 ディスクトレイ用フランジの底面の構成を示す斜視図である。 搬送装置が備えるリフターによって第1収納空間から第1ディスクスタックを押し出す様子を模式的に示す断面図である。 第1収納空間に収納された第1ディスクスタックとフランジと芯棒との位置関係を示す拡大断面図である。 第1蓋体の上面側の構成を示す斜視図である。 第1蓋体の底面側の構成を示す斜視図である。 第1蓋体がディスクトレイに装着された状態を示す拡大断面図である。 第1蓋体の突起片とディスクトレイの回転規制部との係合状態を示す拡大断面図である。 第1蓋体及び第2蓋体に回転力が付与される様子を示す上面図である。 従来のディスク装置の構成を模式的に示す斜視図である。
(本開示の基礎となった知見)
発明者らは、ディスクに傷が付くことを抑えるため、鋭意検討した結果、以下の新規な知見を得た。
従来のディスク装置では、ディスクマガジンのトレイホルダからディスクトレイを引き出し、ディスクトレイをディスクドライブへ搬送するように構成されている。このとき、ディスクトレイはトレイホルダに覆われていないので、当該ディスクトレイの収納空間に収納された複数枚のディスクのうち最上位のディスクが外部に露出する。
発明者らは、このディスクトレイの搬送の際、収納空間に埃等の異物が侵入し、当該異物によってディスクに傷が付くおそれがあることを新規に知見した。当該新規な知見に基づき、発明者らは、鋭意検討した結果、収納空間を上方から覆う蓋体を設け、蓋体とディスクトレイとが上面視において収納空間の外側で接触するように蓋体をディスクトレイに取り付ける構成を見出した。この構成によれば、蓋体とディスクトレイとの接触により発生した異物が収納空間に侵入することを抑えることができ、ディスクに傷が付くことを抑えることができる。この新規な知見に基づき、発明者らは、以下の発明に至った。
本開示の第1態様によれば、複数枚のディスクを積層したディスクスタックを収納する有底円筒状の収納空間が設けられたディスクトレイと、
前記収納空間を上方から覆い且つ上面視において前記収納空間の外側で前記ディスクトレイに接触して当該ディスクトレイに着脱自在に取り付けられる蓋体と、
を備える、ディスクマガジンを提供する。
本開示の第2態様によれば、前記蓋体と前記ディスクトレイとは、互いに異なる樹脂材料で構成されている、第1態様に記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第3態様によれば、前記ディスクトレイの上面には、上面視において前記収納空間を包含し且つ上方に突出する円筒部が設けられ、
前記蓋体の外周部には、下方に突出する円筒部が設けられ、
前記蓋体の円筒部の下端部は、前記ディスクトレイの円筒部の外周面よりも外側で前記ディスクトレイの上面に接触する、第1又は2態様に記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第4態様によれば、前記ディスクトレイの円筒部の外周面には、周方向に互いに間隔を空けて配置され且つ前記蓋体の円筒部の内周面に向けて突出する2以上の突起部が設けられている、第3態様に記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第5態様によれば、前記蓋体は、円盤状又は略円盤状に形成され、
前記蓋体の外周部には、係合部が設けられ、
前記ディスクトレイには、前記係合部と係合可能な被係合部が設けられ、
前記蓋体が中心部を回転軸として回転することにより、前記係合部と前記被係合部とが係合する係合状態と、前記係合部と前記被係合部とが係合しない非係合状態とに切り換えられるように構成されている、第1〜4態様のいずれか1つに記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第6態様によれば、前記蓋体の係合部は、外方へ突出する突起片で構成され、
前記ディスクトレイの被係合部は、前記突起片に接触して前記蓋体の回転を規制する回転規制部を備える、第5態様に記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第7態様によれば、前記蓋体の外周部の少なくとも一部には、複数の歯で構成されるギア部が形成され、当該ギア部を介して前記蓋体に回転力が付与されるように構成されている、第5又は6態様に記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第8態様によれば、前記収納空間に収納される複数枚のディスクの中心穴を通るように前記ディスクトレイに取り付けられた芯棒を更に備え、
前記蓋体には、前記芯棒の上端部と対向する位置に貫通穴が設けられている、
第1〜7態様のいずれか1つに記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第9態様によれば、前記蓋体の底面には、前記収納空間に収納される複数枚のディスクのうち最上位に位置するディスクの上面の内周側の非記録領域に対向する位置に下方に突出する内周側突起部が設けられている、第1〜8態様のいずれか1つに記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第10態様によれば、前記蓋体の底面には、前記収納空間に収納される複数枚のディスクのうち最上位に位置するディスクの上面の外周側の非記録領域に対向する位置に下方に突出する外周側突起部が設けられている、第1〜9態様のいずれか1つに記載のディスクマガジンを提供する。
本開示の第11態様によれば、前記収納空間の底部に配置され、前記ディスクトレイの底面から前記収納空間に貫通するように設けられた貫通穴を覆うように構成されたディスクトレイ用フランジと、
前記収納空間に収納される複数枚のディスクの中心穴を通るように前記ディスクトレイに取り付けられた芯棒と、
を更に備え、
前記ディスクトレイに対する前記芯棒の取付部分は、外方に突出し、前記ディスクトレイ用フランジよりも厚さが厚く形成され、
前記ディスクスタックが前記収納空間に収納された静止状態において、前記芯棒の取付部分が前記ディスクスタックを下方から支持し、前記ディスクトレイ用フランジと前記ディスクスタックとは非接触である、第1〜10態様のいずれか1つに記載のディスクマガジンを提供する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
《実施形態》
図1は、実施形態に係るディスク装置の概略構成を示す平面図である。図2は、実施形態に係るディスク装置の概略構成を示す側面図である。なお、実施形態においては、図1の下側を「装置前方」とし、図1の上側を「装置後方」とする。
実施形態に係るディスク装置1は、図1に示すように、基本ユニット2と、複数の拡張ユニット3と、サブユニット4とを備えている。
基本ユニット2には、ディスクに対してデータの記録又は再生を行う複数のディスクドライブ21が配置されている。各ディスクドライブ21は、ディスクが載置されるトレイ21aを備えている。ディスクは、例えば、直径12cmの光ディスクである。複数のディスクドライブ21は、例えば、装置前後方向Yにm台(mは自然数)並列に配置され、装置上下方向Zにn台(nは自然数)並列に配置されている。すなわち、複数のディスクドライブ21は、基本ユニット2の内部にm×n台配置されている。
また、基本ユニット2の上方の空間22には、各装置の動作を制御する制御部や電源(図示せず)が設けられている。当該制御部は、例えば、データを管理するホストコンピュータに接続されている。ホストコンピュータは、オペレータの指示に基づき、指定のディスクマガジンへのデータの記録又は再生等の動作を行うように制御部に指令を送る。制御部は、当該指令に従い各装置の動作を制御する。
複数の拡張ユニット3は、基本ユニット2に対して装置横方向Xに並列に配置されている。実施形態においては、2つの拡張ユニット3,3が基本ユニット2に対して装置横方向Xに並列に配置されている。各拡張ユニット3は、装置前方に配置された前部棚31と、装置後方に配置された後部棚32とを備えている。
前部棚31及び後部棚32には、複数のディスクマガジン5がそれぞれ格納されている。複数のディスクマガジン5は、例えば、装置横方向Xにs個(sは自然数)並列に配置され、装置上下方向Zにt個(tは自然数)並列に配置されている。すなわち、複数のディスクマガジン5は、拡張ユニット3の内部にs×t×2個配置されている。
各ディスクマガジン5は、図1に示すように、複数枚のディスクを積層した2つのディスクスタック51,51を当該ディスクマガジン5の長手方向に並列に収納するように構成されている。各ディスクスタック51は、例えば、24枚のディスクを積層した積層体である。この場合、各ディスクマガジン5は、48枚(24×2)のディスクを収納することになる。ディスクマガジン5の構成については、後でより詳しく説明する。
前部棚31及び後部棚32は、各ディスクマガジン5を、当該ディスクマガジン5の長手方向が装置前後方向Yに沿うように格納するように構成されている。前部棚31と後部棚32との間には、搬送通路33が設けられている。搬送通路33は、ディスクマガジン5の長手方向の長さよりも大きい装置前後方向Yの幅を有している。これにより、前部棚31及び後部棚32に格納された任意のディスクマガジン5を、向きを変えることなく、搬送通路33内に引き出すことができる。
互いに隣接する拡張ユニット3,3の搬送通路33,33は、装置横方向Xに延在するように連結されている。また、基本ユニット2に隣接する拡張ユニット3の搬送通路33は、基本ユニット2の内部に連通している。
搬送通路33には、搬送装置6が移動可能に設けられている。搬送装置6は、前部棚31及び後部棚32に格納された複数のディスクマガジン5の中から選択されたディスクマガジンを、搬送通路32を通じて複数のディスクドライブ21の近傍に搬送するように構成されている。複数のディスクドライブ21の近傍に搬送されたディスクマガジン5内の複数枚のディスクは、後述するリフター62によりディスクマガジン5内から押し出され、図示しないキャリアにより各ディスクドライブ21のトレイ21aに載置される。当該載置されたディスクは、各ディスクドライブ21の内部に搬送され、データの記録又は再生が行われる。
基本ユニット2及び拡張ユニット3の装置前後方向Yの長さL1は、一般的な19インチラックと同じ約1000mmである。基本ユニット2、拡張ユニット3、及びサブユニット4の装置横方向Xの長さL2は、一般的な19インチラックと同じ約600mmである。なお、基本ユニット2及び拡張ユニット3は、前述した特許文献1のディスク装置と同等の大きさを有している。
サブユニット4には、搬送通路33に連通し、搬送装置6が移動可能な空間41が設けられている。空間41は、最もサブユニット4に近接する拡張ユニット3の前部棚31又は後部棚32のディスクマガジン5を搬送装置6が挿抜等する際に、搬送装置6が位置する空間である。また、空間41には、搬送装置6に電力を供給する電源部等が設置される。
実施形態に係るディスク装置1によれば、複数のディスクマガジン5を格納する前部棚31と後部棚32とを装置前後方向Yに対向配置し、それらの間に搬送通路33を設けるように構成されている。また、各ディスクマガジン5がディスクスタック51を並列に収納するように構成されている。この構成によれば、装置前後方向Yの長さが制限されたスペースにおいても、ディスクをより密に配置することができ、設置スペースをより有効に利用することができる。これにより、設置面積当たりのデータ容量を向上させることができる。
また、実施形態に係るディスク装置1によれば、設置スペースに応じて拡張ユニット3の数を増加させることで、設置面積当たりのデータ容量をより一層向上させることができる。
次に、ディスクマガジン5の構成についてより詳細に説明する。図3は、ディスクマガジン5を斜め前方から見た斜視図である。図4は、ディスクマガジン5を図3とは異なる斜め前方から見た斜視図である。
図3及び図4に示すように、ディスクマガジン5は、ディスクトレイ52と、ディスクトレイ用フランジ(以下、フランジという)53A,53Bと、第1蓋体54A,第2蓋体54Bとを備えている。
まず、ディスクトレイ52の具体的な構成について説明する。
ディスクトレイ52は、第1収納空間521Aと第2収納空間521Bとが並列に設けられたトレイ本体521と、第1収納空間521Aと第2収納空間521Bとを物理的に分離する隔壁522とを備えている。
トレイ本体521は、直方体形状又は略直方体形状を有している。第1収納空間521Aは、複数枚のディスクを積層した第1ディスクスタック51Aを収納する有底円筒状の空間であり、トレイ本体521の上面で開口するように形成されている。同様に、第2収納空間521Bは、複数枚のディスクを積層した第2ディスクスタック51Bを収納する有底円筒状の空間であり、トレイ本体521の上面で開口するように形成されている。第1収納空間521Aと第2収納空間521Bとは、トレイ本体521の長手方向(装置前後方向Y)に配列されている。
隔壁522は、第1収納空間521Aと第2収納空間521Bとが互いに連通しないようにそれらの間に設けられている。実施形態において、隔壁522は、トレイ本体521と一体的に設けられている。トレイ本体521及び隔壁522は、例えば、ポリカーボネート(PC)で構成されている。この構成によれば、第1収納空間521Aに異物が発生したとしても、当該異物が第2収納空間521Bに移動することを隔壁522によって抑えることができる。従って、少なくとも第2収納空間521Bに収納された複数枚のディスクに傷が付くことを抑えることができる。なお、隔壁522は、第1収納空間521Aと第2収納空間521Bとを物理的に分離するものであればよく、特に形状は限定されない。
第1収納空間521Aには、第1ディスクスタック51Aの中心穴51Aaを通るようにトレイ本体521に取り付けられた芯棒55Aが設けられている。芯棒55Aは、第1ディスクスタック51Aの中心穴51Aaに挿入されることにより、第1ディスクスタック51Aの面方向への移動を規制する。
図5は、芯棒55Aの斜視図である。図6は、芯棒55Aの断面図である。図3及び図4に示すように、トレイ本体521は、第1収納空間521Aの底面から上方に突出する略円柱状の突出部523Aを備えている。芯棒55Aは、図5及び図6に示すように、略円筒状に形成され、突出部523Aの周囲に嵌められて溶着固定される。
同様に、第2収納空間521Bには、第2ディスクスタック51Bの中心穴51Baを通るようにトレイ本体521に取り付けられた芯棒55Bが設けられている。芯棒55Bは、第2ディスクスタック51Bの中心穴51Baに挿入されることにより、第2ディスクスタック51Bの面方向に移動を規制する。また、トレイ本体521は、第2収納空間521Bの底面から上方に突出する略円柱状の突出部523Bを備えている。芯棒55Bは、図5及び図6に示す芯棒55Aと同じ構造を有している。すなわち、芯棒55Bは、略円筒状に形成され、突出部523Bの周囲に嵌められて溶着固定される。
なお、例えば、芯棒55Aを突出部523Aにネジ止めした場合には、ネジが削れた異物(金属粉)が発生するおそれがある。この異物は、ディスクに傷を付ける要因と成り得る。これに対して、芯棒55A及び芯棒55Bを溶着固定することで、異物の発生を抑えて、ディスクに傷が付くことを抑えることができる。
また、芯棒55A及び芯棒55Bとディスクとが接触した場合にも、それらの少なくとも一方が削れて、異物(削り粉)が発生するおそれがある。この異物も、ディスクに傷を付ける要因と成り得る。このため、実施形態において、芯棒55A及び芯棒55Bは、ポリアセタール(POM)などの耐摩耗性や摺動性が高い材料で構成されている。これにより、異物の発生を抑えて、ディスクに傷が付くことを抑えることができる。
また、図3に示すように、トレイ本体521の長手方向(装置前後方向Y)に延在する一方の側面521aには、トレイ本体521の長手方向の移動をガイドするガイド溝521Cが設けられている。ガイド溝521Cは、トレイ本体521の長手方向に延在するように形成されている。ガイド溝521Cと前部棚31又は後部棚32に設けられた突起部(図示せず)とを位置合わせした状態で、ディスクマガジン5を装置前後方向Yに押すことによって、前記突起部がガイド溝521Cに沿って相対的に移動する。これにより、前部棚31又は後部棚32にディスクマガジン5を格納することができる。実施形態においては、ガイド溝521Cをトレイ本体521の一方の側面521aにのみ設けているので、前記突起部とガイド溝521Cとを位置合わせしなければ、ディスクマガジン5を前部棚31又は後部棚32に格納することができない。これにより、ディスクマガジン5が誤った姿勢(方向性)で前部棚31又は後部棚32に格納されることを抑えることができる。
また、図3及び図4に示すように、トレイ本体521の短手方向(装置横方向X)に延在する一方の側面(搬送通路33側に配置される面)521bの下端部には、切欠部521c,521cが設けられている。実施形態において、切欠部521c,521cは、トレイ本体521の側面521bの下方両端部に設けられている。
図7は、ディスクトレイ52の底面図である。図7に示すように、トレイ本体521には、切欠部521cに対してトレイ本体521の長手方向(装置前後方向Y)に隣接して、下方に開口する開口部521dが設けられている。
図8A及び図9Aは、ディスクトレイ52が搬送装置6によって搬送される様子を示す上面図である。図8B及び図9Bは、ディスクトレイ52が搬送装置6によって搬送される様子を示す側面図である。
図8A〜図9Bに示すように、搬送装置6は、切欠部521c,521cを通じて開口部521d,521dに挿入される爪部61,61を備えている。各爪部61の先端部61aは、上方に折り曲げられている。搬送装置6は、各爪部61の先端部61aを、トレイ本体521の長手方向においてトレイ本体521に近づく側に移動して切欠部521cを通過させた後、上方に移動させて開口部521dに挿入する。これにより、図8Bに示すように、各爪部61の先端部61aが開口部521d内に位置する。
その後、搬送装置6は、各爪部61の先端部61aを、トレイ本体521の長手方向においてトレイ本体521から離れる側に移動させる。これにより、各爪部61の先端部61aがトレイ本体521の側面521bに係合し、図9A及び図9Bに示すように、ディスクトレイ52の全体が装置前後方向Yに移動する。このようにして、ディスクトレイ52は、搬送通路33内に移動される。
この構成によれば、搬送装置6は、爪部61がトレイ本体521の側面521bから幅方向(装置横方向X)に突出することなく、ディスクトレイ52を搬送通路33内に移動させることができるので、互いに隣接するディスクトレイ52間の隙間を狭くすることができる。また、従来のピッカーに比べて、爪部61を移動させる機構を簡素化することができ、部品同士が接触することによる異物(削り粉)の発生を抑えることができる。
また、トレイ本体521の側面521bの内部には、図3及び図4に示すRFIDタグ56が収納される。RFIDタグ56には、ディスクマガジン5に収納されるディスクの仕様や情報、生産日等が記憶される。
図10は、ディスクマガジン5を斜め上方から見た組立斜視図である。図10に示すように、トレイ本体521の上面には、上方に突出し且つトレイ本体521の長手方向(装置前後方向Y)に延在する一対の上方突出部521D,521Dが形成されている。一対の上方突出部521D,521Dは、上面視において、第1収納空間521A及び第2収納空間521Bを挟んで互いに対向するように設けられている。各上方突出部521Dは、その最上部が、第1収納空間521Aを上方から覆う第1蓋体54Aの最上部及び第2収納空間521Bを上方から覆う第2蓋体54Bの最上部よりも上方に位置するように構成されている。
この構成によれば、ディスクマガジン5が搬送装置6によって搬送される際にディスクマガジン5の上部が前部棚31又は後部棚32に接触したとしても、一対の上方突出部521D,521Dが前部棚31又は後部棚32に接触することになる。これにより、ディスクマガジン5と前部棚31又は後部棚32とが接触する部分を一対の上方突出部521D,521Dに限定することができ、異物(削り粉)の発生を抑えることができる。また、各上方突出部521Dを第1収納空間521A及び第2収納空間521Bから離れた位置に設けることによって、異物が第1収納空間521A及び第2収納空間521Bに侵入することを抑えることができる。なお、一対の上方突出部521D,521Dは、互いに連結されて環状に一体化されてもよい。
図11は、ディスクマガジン5を斜め下方から見た組立斜視図である。図11に示すように、トレイ本体521の底面には、下方に突出し且つトレイ本体521の長手方向(装置前後方向Y)に延在する下方突出部521Eが形成されている。実施形態において、下方突出部521Eは、トレイ本体521の底面の周囲に部分的に設けられている。
この構成によれば、ディスクマガジン5が搬送装置6によって搬送される際、下方突出部521Eが前部棚31又は後部棚32に接触(摺動)することになる。これにより、ディスクマガジン5と前部棚31又は後部棚32とが接触(摺動)する部分を下方突出部521Eに限定することができ、異物(削り粉)の発生を抑えることができる。
次に、フランジ53A,53Bの具体的な構成について説明する。なお、フランジ53Aとフランジ53Bとは同じ構成を有しているので、ここでは、フランジ53Aの構成についてのみ説明する。
フランジ53Aは、第1収納空間521Aの底部に配置される。フランジ53Aは、図7又は図11に示すようにディスクトレイ52の底面から第1収納空間521Aに貫通するように設けられた複数の貫通穴521Fを、上方から覆うように構成されている。これにより、複数の貫通穴521Fを通じて第1収納空間521Aに埃等の異物が侵入することが抑制される。実施形態においては、4つの貫通穴521Fが芯棒55Aの周囲に等間隔で設けられている。
図12は、フランジ53Aの上面図である。図13は、フランジ53Aの底面の構成を示す斜視図である。図14は、搬送装置6が備えるリフター62によって第1収納空間521Aから第1ディスクスタック51Aを押し出す様子を模式的に示す断面図である。図15は、第1収納空間521Aに収納された第1ディスクスタック51Aとフランジ53Aと芯棒55Aとの位置関係を示す拡大断面図である。
図12〜図14に示すように、フランジ53Aは、中心穴53Aaを有する円盤状に形成されている。中心穴53Aaの直径(すなわち、フランジ53Aの内径)は、第1ディスクスタック51Aの中心穴51Aaよりも大きく設定されている。フランジ53Aの貫通穴521Fに対向する領域には、上方に凹む凹部53Abが設けられている。凹部53Abは、図14に示すように、貫通穴521Fを通じて第1収納空間521Aに挿入されるリフター62のピン62aの先端部を受け入れるように形成されている。
リフター62は、上方に立設された複数のピン62aを備えている。実施形態において、リフター62は、貫通穴521Fの数に応じて、4つのピン62aを備えている。リフター62は、4つのピン62aを、対応する貫通穴521Fを通じてフランジ53Aの凹部53Abに挿入した後、上昇させることにより、第1収納空間521Aから第1ディスクスタック51Aを押し出すように構成されている。各ピン62aが凹部53Abに挿入されることで、振動等によるピン62aの位置ズレを規制することができる。また、リフター62は、図14に示すように、第1ディスクスタック51Aと共に、フランジ53A及び第1蓋体54Aも第1収納空間521Aから押し出すように構成されている。
第1蓋体54Aには、芯棒55Aの上端部と対向する位置に貫通穴54Aaが設けられている。リフター62によって押し出された第1ディスクスタック51Aの中心穴51Aaと第1蓋体54Aの貫通穴54Aaには、図示しないキャリアのディスクチャックユニットが挿入される。第1ディスクスタック51Aと第1蓋体54Aとは、当該ディスクチャックユニットから外方へ進退移動可能に突出する爪部によって保持される。このとき、中心穴53Aaの直径が第1ディスクスタック51Aの中心穴51Aaの直径よりも大きいので、フランジ53Aは、ディスクチャックユニットの爪部によって保持されず、リフター62の各ピン62aに支持されたままである。
その後、キャリアは、任意のディスクドライブ21から排出されたトレイ21aの上方で、保持した第1ディスクスタック51Aから1枚のディスクを分離し、当該分離したディスクをトレイ21aに載置する。この間、キャリアが第1蓋体54Aを保持することによって、第1ディスクスタック51Aの上面に傷が付くことが防止される。一方、リフター62の各ピン62aに支持されたフランジ53Aは、各ピン62aの下降に伴って下降し、第1収納空間521Aの底部に載置され、再び複数の貫通穴521Fを上方から覆う。これにより、複数の貫通穴521Fを通じて第1収納空間521Aに埃等の異物が侵入することが抑制される。キャリアの構成は、従来と同様であるので、ここでは説明を省略する。
フランジ53Aの第1ディスクスタック51Aと接触する側の表面には、シボ加工が施されている。これにより、フランジ53Aと第1ディスクスタック51Aとが貼り付くことを抑えることができる。
フランジ53Aの凹部53Abは、図12及び図13に示すように、上面視において中心穴53Aaの周囲に円環状に形成されている。これにより、中心穴53Aaを中心とするフランジ53Aの回転を考慮することなく、フランジ53Aの凹部53Abと4つのピン62aとの位置合わせを容易に行うことができる。
また、図15に示すように、ディスクトレイ52に対する芯棒55Aの取付部分55Aaは、外方に突出している。実施形態において、取付部分55Aaは、トレイ本体521の底面に沿って外方に放射状に突出している。第1ディスクスタック51Aが第1収納空間521Aに収納された静止状態において、芯棒55Aの取付部分55Aaは、第1ディスクスタック51Aを下方から支持し、フランジ53Aと第1ディスクスタック51Aとは非接触になっている。すなわち、静止状態において、第1ディスクスタック51Aは、芯棒55Aの取付部分55Aaに保持される。一方、リフター62の各ピン62aによって上昇されるとき、第1ディスクスタック51Aは、フランジ53Aの凹部53Ab(上面側から見れば凸部)に保持される。
この構成によれば、各ピン62aによって第1ディスクスタック51Aを上昇させるとき、各ピン62aの間隔をより大きくして、第1ディスクスタック51Aをより外周側で保持することができる。これにより、第1ディスクディスクスタック51Aを、水平面に対して傾かないように、安定して上昇させることができる。
なお、フランジ53Aの凹部53Abは、第1ディスクスタック51Aの最下位のディスクの記録領域に傷を付けないように、当該最下位のディスクの内周側の非記録領域を保持する位置に設けられることが好ましい。なお、ディスクの記録領域は、例えば、ディスクの中心から40mm〜118.5mmの範囲の領域である。すなわち、この場合、フランジ53Aの凹部53Abは、最下位のディスクの中心から40mmの範囲の領域を保持する位置に設けられることが好ましい。
また、図14に示すように、フランジ53Aは、外径がディスクの外径よりも大きくなるように形成されている。これにより、第1ディスクスタック51Aが第1収納空間521Aの底部に対して傾いたとしても、第1ディスクスタック51Aが第1収納空間521Aの底部に接触せず、フランジ53Aに接触するようにしている。これにより、トレイ本体521の材質選択の自由度を向上させることができる。例えば、トレイ本体521を硬い樹脂材料で構成することができる。なお、実施形態において、フランジ53Aは、ディスクに接触しても異物(削り粉)の発生が抑えられるように、ディスクと同じ材質で構成されている。
次に、第1蓋体54A及び第2蓋体54Bの具体的な構成について説明する。なお、第1蓋体54Aと第2蓋体54Bとは同じ構成を有しているので、ここでは、第1蓋体54Aの構成についてのみ説明する。
第1蓋体54Aは、図10に示すように、第1収納空間521Aを上方から覆い且つ上面視において第1収納空間521Aの外側でディスクトレイ52に接触して当該ディスクトレイ52に着脱自在に取り付けられるように構成されている。
図16は、第1蓋体54Aの上面側の構成を示す斜視図である。図17は、第1蓋体54Aの底面側の構成を示す斜視図である。図16及び図17に示すように、第1蓋体54Aは、円盤状又は略円盤状に形成されている。前述したように、第1蓋体54Aの中心部には、図示しないキャリアのディスクチャックユニットが挿入される貫通穴54Aaが設けられている。
ディスクトレイ52の上面には、図3〜図5に示すように、上面視において第1収納空間521Aを包含し且つ上方に突出する円筒部521Gが設けられている。円筒部521Gの内径は、第1収納空間521Aに収納されるディスクの直径よりも大きく設定されている。
第1蓋体54Aの外周部には、下方に突出する円筒部54Abが設けられている。円筒部54Abの内径は、円筒部521Gの外径よりも僅かに大きく設定されている。
図18は、第1蓋体54Aがディスクトレイ52に装着された状態を示す拡大断面図である。図18に示すように、第1蓋体54Aの円筒部54Abの下端部54Acは、ディスクトレイ52の円筒部521Gの外周面よりも外側でディスクトレイ52の上面に接触するように構成されている。これにより、第1蓋体54Aの円筒部54Abの下端部54Acとディスクトレイ52の上面とが接触することによって異物(削り粉)が発生しても、当該異物が第1収納空間521Aに侵入することが抑えられる。
また、図18に示すように、第1蓋体54Aの円筒部54Abの内周面とディスクトレイ52の円筒部521Gの外周面との間には、隙間C1が設けられている。また、第1蓋体54Aの底面とディスクトレイ52の円筒部521Gの上端部との間には、隙間C2が設けられている。隙間C1及びC2により、第1蓋体54Aとディスクトレイ52との接触面積を小さくして、異物(削り粉)の発生が抑えられる。
第1蓋体54Aとディスクトレイ52とは、互いに異なる樹脂材料で構成されている。例えば、前述したようにディスクトレイ52がポリカーボネート(PC)で構成されるのに対して、第1蓋体54Aはポリプロピレン(PP)で構成されている。これにより、第1蓋体54Aとディスクトレイ52との接触による異物(削り粉)の発生が抑えられる。
また、ディスクトレイ52の円筒部521Gの外周面には、図3〜図5に示すように、周方向に互いに間隔を空けて配置され且つ第1蓋体54Aの円筒部54Abの内周面に向けて突出する2以上の突起部521Hが設けられている。実施形態において、各突起部521Hは、上下方向(装置上下方向Z)に延在するように形成されている。これにより、第1蓋体54Aの円筒部54Abの内周面がディスクトレイ52の円筒部521Gの外周面に近づくように押圧された際、両者は2以上の突起部521Hにて接触することになる。その結果、第1蓋体54Aとディスクトレイ52との接触箇所を限定して、異物(削り粉)の発生が抑えられる。
また、図16及び図17に示すように、第1蓋体54Aの外周部には、係合部の一例である突起片54Adが設けられている。実施形態においては、第1蓋体54Aの外周部から外方に突出するように、4つの突起片54Adが等間隔(90度間隔)に設けられている。
図10に示すように、ディスクトレイ52には、突起片54Adと係合可能な被係合部の一例である回転規制部521Iが設けられている。実施形態においては、突起片54Adの数に応じて、4つの回転規制部521Iがディスクトレイ52の上面に設けられている。回転規制部521Iは、突起片54Adに接触して第1蓋体54Aの回転を規制するように構成されている。第1蓋体54Aが中心部(中心穴54Aa)を回転軸として回転することにより、突起片54Adと回転規制部521Iとが係合する係合状態と、突起片54Adと回転規制部521Iとが係合しない非係合状態とが切り換えられる。
図19は、第1蓋体54Aの突起片54Adとディスクトレイ52の回転規制部521Iとの係合状態を示す拡大断面図である。図19に示すように、第1蓋体54Aの突起片54Adとディスクトレイ52の回転規制部521Iとは、上下方向(装置上下方向Z)には接触せず、第1蓋体54Aの回転方向にのみ接触するように構成されている。これにより、異物(削り粉)の発生が抑えられる。
また、図10に示すように、第1蓋体54Aの外周部の一部には、複数の歯で構成されるギア部54Aeが形成されている。第1蓋体54Aは、ギア部54Aeを介して回転力が付与されるように構成されている。
図20は、第1蓋体54A及び第2蓋体54Bに回転力が付与される様子を示す上面図である。図20に示すように、ディスク装置1は、更に、蓋開閉装置7を備えている。蓋開閉装置7は、例えば、搬送装置6に一体的に設けられている。蓋開閉装置7は、第1蓋体54Aのギア部54Aeと噛み合う歯車71と、第2蓋体54Bのギア部54Beと噛み合う歯車72と、ディスクトレイ7を短手方向(装置横方向X)に押圧する押圧部材73とを備えている。
蓋開閉装置7は、トレイ本体521の側面521aの中間部に設けられた凹部521Jに押圧部材73を挿入して、当該押圧部材73とは反対側に設けられた壁(図示せず)にディスクトレイ52を押圧し、ディスクトレイ52の短手方向の移動を規制する。この状態で、蓋開閉装置7は、第1蓋体54Aのギア部54Aeと噛み合うように配置された歯車71と、第2蓋体54Bのギア部54Beと噛み合うように配置された歯車72とを回転させる。これにより、第1蓋体54Aが中心部を回転軸として回転し、突起片54Adと回転規制部521Iとが係合する係合状態と、突起片54Adと回転規制部521Iとが係合しない非係合状態とが切り換えられる。突起片54Adと回転規制部521Iとが非係合状態であるときに、リフター62の各ピン62aが貫通穴521Fを通じてフランジ53Aの凹部53Abに挿入された後、上昇されることにより、第1収納空間521Aから第1ディスクスタック51Aが押し出される。この構成によれば、蓋開閉装置7をディスクトレイ52の側方に設けることができるので、リフター62及びキャリア(図示せず)と干渉せずに蓋開閉装置7を構成することができ、蓋開閉装置7の構造を簡素化することができる。
また、第1蓋体54Aの底面には、図17に示すように、下方に突出する内周側突起部54Afが設けられている。内周側突起部54Afは、第1収納空間521Aに収納される第1ディスクスタック51Aのうち最上位に位置するディスクの上面の内周側の非記録領域に対向する位置に設けられている。実施形態において、内周側突起部54Afは、円環状に形成されている。この構成によれば、ディスクマガジン5が上下逆に配置された場合であっても、内周側突起部54Afが最上位のディスクの内周側の非記録領域を保持するので、ディスクの記録領域と第1蓋体54Aとの間に隙間を形成することができる。これにより、ディスクの記録領域に傷が付くことを抑えることができる。また、第1蓋体54Aの貫通穴54Aaを通じて異物が第1収納空間521Aに侵入した場合であっても、内周側突起部54Afと最上位のディスクの内周側の非記録領域とが接触することにより、ディスクの記録領域側に異物が侵入することを抑えることができる。
また、第1蓋体54Aの底面には、図17に示すように、下方に突出する外周側突起部54Agが設けられている。外周側突起部54Agは、第1収納空間521Aに収納される第1ディスクスタック51Aのうち最上位に位置するディスクの上面の外周側の非記録領域に対向する位置に設けられている。実施形態において、外周側突起部54Agは、円環状に形成されている。この構成によれば、ディスクマガジン5が上下逆に配置された場合であっても、外周側突起部54Agが最上位のディスクの外周側の非記録領域を保持するので、ディスクの記録領域と第1蓋体54Aとの間に隙間を形成することができる。これにより、ディスクの記録領域に傷が付くことを抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、図1では、各拡張ユニット3において、装置横方向Xに3個のマガジン5が配置されるように図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各拡張ユニット3は、装置横方向Xに4個のマガジン5が配置されるように構成されてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、前述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示に係るディスクマガジンは、ディスクに傷が付くことを抑えることができるので、特に、データセンターなどの大量のデータを扱う施設に用いるディスク装置に有用である。
1 ディスク装置
2 基本ユニット
3 拡張ユニット
4 サブユニット
5 ディスクマガジン
6 搬送装置
7 蓋開閉装置
21 ディスクドライブ
21a トレイ
22 空間
31 前部棚
32 後部棚
33 搬送通路
41 空間
51 ディスクスタック
51A,51B ディスクスタック
51Aa,51Ba 中心穴
52 ディスクトレイ
53A,53B フランジ
53Aa 中心穴
53Ab 凹部
54A,54B 蓋体
54Aa 貫通穴
54Ab 円筒部
54Ac 下端部
54Ad 突起片(係合部)
54Ae,54Be ギア部
54Af 内周側突起部
54Ag 外周側突起部
55A,55B 芯棒
55Aa 取付部分
56 RFIDタグ
61 爪部
61a 先端部
62 リフター
62a ピン
71,72 歯車
73 押圧部材
521 突起片
521a,521b 側面
521c 切欠部
521d 開口部
521A 第1収納空間
521B 第2収納空間
521C ガイド溝
521D 上方突出部
521E 下方突出部
521F 貫通穴
521G 円筒部
521H 突起部
521I 回転規制部(被係合部)
521J 凹部
522 隔壁
523A,523B 突出部

Claims (11)

  1. 複数枚のディスクを積層したディスクスタックを収納する有底円筒状の収納空間が設けられたディスクトレイと、
    前記収納空間を上方から覆い且つ上面視において前記収納空間の外側で前記ディスクトレイに接触して当該ディスクトレイに着脱自在に取り付けられる蓋体と、
    を備える、ディスクマガジン。
  2. 前記蓋体と前記ディスクトレイとは、互いに異なる樹脂材料で構成されている、請求項1に記載のディスクマガジン。
  3. 前記ディスクトレイの上面には、上面視において前記収納空間を包含し且つ上方に突出する円筒部が設けられ、
    前記蓋体の外周部には、下方に突出する円筒部が設けられ、
    前記蓋体の円筒部の下端部は、前記ディスクトレイの円筒部の外周面よりも外側で前記ディスクトレイの上面に接触する、請求項1又は2に記載のディスクマガジン。
  4. 前記ディスクトレイの円筒部の外周面には、周方向に互いに間隔を空けて配置され且つ前記蓋体の円筒部の内周面に向けて突出する2以上の突起部が設けられている、請求項3に記載のディスクマガジン。
  5. 前記蓋体は、円盤状又は略円盤状に形成され、
    前記蓋体の外周部には、係合部が設けられ、
    前記ディスクトレイには、前記係合部と係合可能な被係合部が設けられ、
    前記蓋体が中心部を回転軸として回転することにより、前記係合部と前記被係合部とが係合する係合状態と、前記係合部と前記被係合部とが係合しない非係合状態とに切り換えられるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のディスクマガジン。
  6. 前記蓋体の係合部は、外方へ突出する突起片で構成され、
    前記ディスクトレイの被係合部は、前記突起片に接触して前記蓋体の回転を規制する回転規制部を備える、請求項5に記載のディスクマガジン。
  7. 前記蓋体の外周部の少なくとも一部には、複数の歯で構成されるギア部が形成され、当該ギア部を介して前記蓋体に回転力が付与されるように構成されている、請求項5又は6に記載のディスクマガジン。
  8. 前記収納空間に収納される複数枚のディスクの中心穴を通るように前記ディスクトレイに取り付けられた芯棒を更に備え、
    前記蓋体には、前記芯棒の上端部と対向する位置に貫通穴が設けられている、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載のディスクマガジン。
  9. 前記蓋体の底面には、前記収納空間に収納される複数枚のディスクのうち最上位に位置するディスクの上面の内周側の非記録領域に対向する位置に下方に突出する内周側突起部が設けられている、請求項1〜8のいずれか1つに記載のディスクマガジン。
  10. 前記蓋体の底面には、前記収納空間に収納される複数枚のディスクのうち最上位に位置するディスクの上面の外周側の非記録領域に対向する位置に下方に突出する外周側突起部が設けられている、請求項1〜9のいずれか1つに記載のディスクマガジン。
  11. 前記収納空間の底部に配置され、前記ディスクトレイの底面から前記収納空間に貫通するように設けられた貫通穴を覆うように構成されたディスクトレイ用フランジと、
    前記収納空間に収納される複数枚のディスクの中心穴を通るように前記ディスクトレイに取り付けられた芯棒と、
    を更に備え、
    前記ディスクトレイに対する前記芯棒の取付部分は、外方に突出し、
    前記ディスクスタックが前記収納空間に収納された静止状態において、前記芯棒の取付部分が前記ディスクスタックを下方から支持し、前記ディスクトレイ用フランジと前記ディスクスタックとは非接触である、請求項1〜10のいずれか1つに記載のディスクマガジン。
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