JP2018124487A - 偏光変換素子及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】照度むらの発生を抑制できる偏光変換素子及びプロジェクターを提供すること。【解決手段】偏光変換素子は、第1方向に沿って交互に配置される複数の偏光分離層及び複数の反射層と、複数の位相差層とを有し、複数の偏光分離層は、入射される光のうち第1偏光光を第1方向に沿って反射させ、第2偏光光を第1方向に直交する第2方向に沿って透過させ、複数の反射層は、複数の偏光分離層のうち対応する偏光分離層にて反射された第1偏光光を、第2方向に沿うように反射させ、複数の位相差層は、複数の反射層にて反射された第1偏光光、及び、複数の偏光分離層を透過した第2偏光光のうち一方の偏光光の光路に設けられ、入射される一方の偏光光を他方の偏光光に変換し、複数の位相差層のうち少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向と他の位相差層の遅相軸の方向とは、第1方向及び第2方向のそれぞれに直交する第3方向に沿う軸を中心として線対称である。【選択図】図6

Description

本発明は、偏光変換素子及びプロジェクターに関する。
従来、光源装置から出射された光を一種の直線偏光に変換して、液晶パネルによる画像形成において光源装置から出射された光の利用効率を向上させる偏光変換素子(偏光照明光学素子)を有するプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクターが有する偏光照明光学素子は、偏光ビームスプリッタアレイと、当該偏光ビームスプリッタアレイの光出射面側に一定間隔を空けて接合された位相差板(特許文献1でいう偏光変換素子)とから構成されている。この偏光ビームスプリッタアレイは、断面が平行四辺形の縦長のプリズムロッドを複数本並列させて接合したもので、互いの接合面には、誘電体多層膜からなる偏光分離膜と、金属膜からなる反射膜とが交互に形成されている。これらプリズムロッドは、入射面の法線に対して偏光分離膜及び反射膜が45°の傾きを持つように整形されている。
偏光分離膜は、プリズムロッドの入射面に入射された無偏光の照明光のうち、p偏光の直線偏光(p偏光光)を透過させ、s偏光の直線偏光(s偏光光)を反射させる。偏光分離膜を透過したp偏光光は、プリズムロッドを通って出射面から出射され、偏光分離膜にて反射されたs偏光光は、反射膜にて反射されて、位相差板に入射される。
位相差板は、入射される光の偏光方向を90°回転させる1/2波長板としての機能を有し、当該位相差板を通過する間に、s偏光光は、p偏光光に変換される。
このような偏光照明光学素子が有する各プリズムロッドの入射面には、一対のマルチレンズ(レンズアレイ)によって分離された複数の照明光が入射される。そして、当該偏光照明光学素子にて偏光方向が揃えられた直線偏光は、照明レンズによって、青色光、緑色光及び赤色光に応じて設けられた液晶パネルに重畳される。なお、照明レンズから出射された照明光は、複数のダイクロイックミラーによって、青色光、緑色光及び赤色光に分離され、各色光は、それぞれ対応する液晶パネルに入射される。そして、各液晶パネルによって変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズムにて合成され、フルカラーの画像光として、投射レンズによって投射される。
特開2010−230857号公報
位相差板として、例えば、それぞれ結晶軸(光学軸)の向きが異なる2枚の水晶板を重ね合わせて構成され、互いに交差する進相軸及び遅相軸を有するものが挙げられる。このような位相差板は、可視光域の全てを理想的なλ/2となるようなリタデーション(位相遅延)を実現することはできない他、光の入射角によって偏光変換効率が変動するという問題がある。
具体的に、光入射面に対する直交方向に光が入射される場合の位相差板の偏光変換効率を基準効率とすると、位相差板の光入射面に傾斜して光が入射される場合の偏光変換効率は、基準効率に対して短波長側又は長波長側にシフトする。
例えば、光入射面の法線に沿って光入射側から位相差板を見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に沿う場合、当該位相差板の偏光変換効率は、上記基準効率に比べて短波長側にシフトする。
一方、同じく光入射面の法線に沿って光入射側から位相差板を見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に対する直交方向に沿う場合、当該位相差板の偏光変換効率は、上記基準効率に比べて長波長側にシフトする。
この偏光変換効率のシフト量は、光入射面に対する光の入射角が大きくなるに従って大きくなる。
このように、偏光変換効率が光の入射角に応じて変動することによって、光入射面に対して傾斜して入射された光に、期待するリタデーションを付与させることができなくなり、p偏光及びs偏光のうち、一方から他方に変換される光量が低下する。
このような位相差板を有する上記偏光照明光学素子を通過した照明光が、液晶パネルの前段に設けられる偏光板に入射されると、当該偏光板を通過する方向に偏光方向が回転されなかった光が遮蔽される。このため、偏光照明光学素子から出射された光が複数の色光に分離され、当該複数の色光が、対応する液晶パネルに偏光板を介して入射される場合、当該液晶パネルによって変調された各色光により形成される画像に、色むらが発生するという問題がある。
このような位相差板に対する光の入射角による問題は、より多くの水晶板(例えば4枚の水晶板)を重ねて構成した位相差板によって緩和させることができる。しかしながら、当該位相差板は、製造が複雑である他、高価であるという問題がある。
本発明は、照度むらの発生を抑制できる偏光変換素子及びプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る偏光変換素子は、第1方向に沿って交互に配置される複数の偏光分離層及び複数の反射層と、複数の位相差層と、を有し、前記複数の偏光分離層は、入射される光のうち第1偏光光を前記第1方向に沿って反射させ、第2偏光光を前記第1方向に直交する第2方向に沿って透過させ、前記複数の反射層は、前記複数の偏光分離層のうち対応する偏光分離層にて反射された前記第1偏光光を、前記第2方向に沿うように反射させ、前記複数の位相差層は、前記複数の反射層にて反射された前記第1偏光光、及び、前記複数の偏光分離層を透過した前記第2偏光光のうち一方の偏光光の光路に設けられ、入射される前記一方の偏光光を他方の偏光光に変換し、前記複数の位相差層のうち少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向と、他の位相差層の遅相軸の方向とは、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向に沿う軸を中心として線対称であることを特徴とする。
なお、以下の説明では、遅相軸の方向が上記軸を中心として線対称となる2種類の位相差層のうち、一方の位相差層を第1位相差層とし、他方の位相差層を第2位相差層とする。また、各位相差層の光入射面の法線に沿って当該光入射面に光が入射された場合(入射角が0°の場合)の偏光変換効率を、基準効率とする。この基準効率は、各位相差層で略同じである。
ここで、第1位相差層及び第2位相差層のそれぞれの光入射面に、ある入射角で傾斜した光が入射された場合の偏光変換効率は、第1位相差層と第2位相差層とで互いに反対方向にシフトする。
例えば、光入射面の法線に沿って光入射側から位相差層を見て、当該位相差層の光入射面に傾斜して入射される光の光路が第1位相差層の遅相軸に沿う場合、当該光に対する第1位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して短波長側にシフトする。一方、同じ入射角の光が第2位相差層の光入射面に入射された場合の当該第2位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して長波長側にシフトする。
また、光入射面の法線に沿って光入射側から位相差層を見て、当該位相差層の光入射面に傾斜して入射される光の光路が第2位相差層の遅相軸に沿う場合(第1位相差層の遅相軸に交差する方向に沿う場合)、当該光に対する第2位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して短波長側にシフトする。一方、同じ入射角の光が第1位相差層の光入射面に入射された場合の当該第1位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して長波長側にシフトする。
これに対し、上記第1態様に係る偏光変換素子が有する複数の位相差層のうち、少なくとも1つの位相差層が上記第1位相差層であり、他の位相差層が上記第2位相差層であることにより、これら第1位相差層及び第2位相差層のそれぞれの光入射面に対して傾斜して光が入射される場合の偏光変換効率の変動を、第1位相差層と第2位相差層とで打ち消し合うことができる。
従って、このような偏光変換素子がプロジェクターに採用されて、当該偏光変換素子を介した光が偏光板を介して液晶パネル等の照明領域に入射される場合に、当該照明領域に照度むらが発生することを抑制できる。そして、これにより、形成及び表示される画像に上記色むらが発生することを抑制できる。
上記第1態様では、前記複数の位相差層の数は、偶数であり、前記複数の位相差層のうち、前記第1方向において対称位置の2つの位相差層は、それぞれ遅相軸の方向が線対称であることが好ましい。
ここで、対となる上記2つの位相差層の一方は、上記第1位相差層となり、他方は、上記第2位相差層となる。このため、これら第1位相差層及び第2位相差層のそれぞれに、略同じ光量の光を入射させやすくすることができる。これにより、当該偏光変換素子がプロジェクターに採用され、当該偏光変換素子から出射された光が重畳されて上記照明領域に入射される場合に、当該照明領域に照度むらが発生することを抑制できる。従って、上記色むらの発生を好適に抑制できる。
上記第1態様では、前記複数の位相差層の数は、奇数であり、前記複数の位相差層のうち、前記第1方向における中央に位置する位相差層である中央位相差層の前記第1方向における寸法は、他の位相差層の前記第1方向における寸法より大きく、前記複数の位相差層のうち、前記中央位相差層を挟む一対の位相差層の遅相軸の方向は、前記中央位相差層の遅相軸の方向と線対称であることが好ましい。
このような構成によれば、偏光変換素子に入射される光の光量が上記第1方向における中央から外側に向かうに従って低下する場合、上記中央位相差層に入射される光量と、当該中央位相差層に対して遅相軸の方向が線対称となる上記一対の位相差層に入射される光量とを、同程度とすることができる。すなわち、当該偏光変換素子における第1位相差層及び第2位相差層のそれぞれに入射される光量を同程度とすることができる。従って、これにより、当該偏光変換素子がプロジェクターに採用された場合に、上記照明領域に照度むらが発生することを抑制でき、これにより、上記色むらの発生を好適に抑制できる。
上記第1態様では、前記複数の位相差層は、5つ設けられ、前記複数の位相差層のうち、前記第1方向において前記一対の位相差層の外側に位置する2つの位相差層の遅相軸の方向は、互いに線対称であることが好ましい。
このような構成によれば、上記一対の位相差層の外側に位置する2つの位相差層の遅相軸の方向は、互いに線対称であるので、当該2つの位相差層の一方が上記第1位相差層となり、他方が上記第2位相差層となる。そして、これら第1位相差層及び第2位相差層のそれぞれに入射される光量が同程度となることから、当該偏光変換素子から出射される光の照度分布を好適に均一化できる。従って、当該偏光変換素子がプロジェクターに採用された場合に、上記色むらの発生を一層好適に抑制できる。
本発明の第2態様に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、前記光源装置と前記光変調装置との間に配置される上記偏光変換素子と、を備えることを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記偏光変換素子と同様の効果を奏することができ、これにより、光変調装置によって変調された光によって形成される画像に色むらが発生することを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの構成を示す模式図。 上記第1実施形態における光出射側から見た偏光変換素子の分解斜視図。 上記第1実施形態における偏光変換素子を示す断面図。 上記第1実施形態における遅相軸の方位角が45°である位相差層の偏光変換効率を示すグラフ。 上記第1実施形態における遅相軸の方位角が135°である位相差層の偏光変換効率を示すグラフ。 上記第1実施形態における位相差層の遅相軸の方向を示す図。 上記第1実施形態における位相差層全体の偏光変換効率を示すグラフ。 上記第1実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。 上記第1実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。 上記第1実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターが備える偏光変換素子を示す断面図。 上記第2実施形態における位相差層の遅相軸の方向を示す図。 上記第2実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。 上記第2実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。 上記第2実施形態における偏光変換素子の変形を示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源装置4から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射するものである。このプロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2と、当該外装筐体2内に収容される装置本体と、を備える。このようなプロジェクター1は、後述する偏光変換素子6の構成に特徴の1つを有する。
以下、プロジェクター1の各構成について説明する。
[装置本体の構成]
装置本体は、画像投射装置3を備える。この他、装置本体は、図示を省略するが、プロジェクター1の動作を制御する制御装置、プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置、及び、プロジェクター1を構成する冷却対象を冷却する冷却装置を備える。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、上記制御装置による制御の下、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。この画像投射装置3は、光源装置4と、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、投射光学装置35及び光学部品用筐体36と、を備え、全体として略L字状の光学ユニットとして構成されている。
[光源装置の構成]
光源装置4は、均一化装置31に白色の照明光を出射する。この光源装置4は、本実施形態では、LD(Laser Diode)やLED(Light Emitting Diode)等の固体光源と、当該固体光源から出射された光の波長を変換する波長変換装置と、を有する。しかしながら、これに限らず、光源装置4は、超高圧水銀ランプ等の放電光源ランプを有する構成であってもよい。すなわち、光源装置4の構成は問わない。
[均一化装置の構成]
均一化装置31は、光源装置4から入射される照明光の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この均一化装置31は、当該照明光の入射順に、第1レンズアレイ311、調光装置312、第2レンズアレイ313、偏光変換素子6及び重畳レンズ314を有する。
第1レンズアレイ311は、小レンズである第1レンズ3111が照明光軸Axに対する直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。この第1レンズアレイ311は、各第1レンズ3111によって、入射される照明光を複数の部分光束に分割する。
調光装置312は、レンズアレイ311,313の間に配置され、第1レンズアレイ311から第2レンズアレイ313に入射される光束の一部を遮蔽する。これにより、後述する光変調装置343に入射される光量が調整される。なお、調光装置312は、無くてもよい。
第2レンズアレイ313は、上記第1レンズ3111に対応する小レンズである第2レンズ3131が上記直交面内にマトリクス状に複数配列された構成を有する。これら第2レンズ3131は、対応する第1レンズ3111から入射される部分光束を、重畳レンズ314とともに、後述する光変調装置343に重畳させる。なお、各レンズ3131から出射された部分光束は、偏光変換素子6において対応する偏光分離層73に入射される。
偏光変換素子6は、入射される光の偏光方向を揃える機能を有する。この偏光変換素子6は、第2レンズアレイ313から入射される複数の部分光束の偏光方向を揃えて重畳レンズ314に出射する。この偏光変換素子6の構成については、後に詳述する。
[色分離装置及びリレー装置の構成]
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光束を、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する。この色分離装置32は、ダイクロイックミラー321,322及び反射ミラー323を有する。
リレー装置33は、分離された3つの色光のうち、他の色光に比べて光路が長い赤色光の光路上に設けられる。このリレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333及び反射ミラー332,334を有する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置34は、色分離装置32によって分離された各色光を画像情報に応じて変調した後、当該各色光を合成して画像光を形成する。この画像形成装置34は、分離された色光毎に設けられるフィールドレンズ341、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板344と、変調された各色光を合成して画像光を形成する1つの色合成装置345と、を有する。
これらのうち、光変調装置(赤、緑及び青用の光変調装置をそれぞれ343R,343G,343Bとする)は、本実施形態では液晶パネルを有する構成が採用されている。
また、色合成装置345は、本実施形態ではクロスダイクロイックプリズムにより構成されているが、複数のダイクロイックミラーを組み合わせた構成としてもよい。
[投射光学装置及び光学部品用筐体の構成]
投射光学装置35は、画像形成装置34から入射される画像光を上記被投射面上に拡大投射する。この投射光学装置35は、図示を省略するが、複数のレンズと、当該複数のレンズを収容する鏡筒と、を有する組レンズとして構成できる。
光学部品用筐体36は、上記装置31〜34を構成する光学部品を内部に収容する。この光学部品用筐体36には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光源装置4及び上記装置31〜35は、当該照明光軸Axにおける所定位置に配置される。このため、光源装置4から出射される光の中心軸は、当該照明光軸Axと一致する。
[偏光変換素子の構成]
図2は、光出射側から見た偏光変換素子6の分解斜視図である。
偏光変換素子6は、図2に示すように、偏光変換部7と、当該偏光変換部7の光入射側に配置される遮光板8と、を備える。
なお、以下の説明では、照明光軸Axに沿って偏光変換素子6を通過する光の進行方向を+Z方向(第2方向)とし、当該+Z方向に直交し、かつ、互いに直交する二方向のうち、一方を+X方向(第1方向)、他方を+Y方向(第3方向)とする。また、図示を省略するが、+X方向の反対方向を−X方向とする。
[遮光板の構成]
遮光板8は、ステンレスやアルミニウム合金等によって形成されており、偏光変換部7において後述する偏光分離層73に対応する開口部81を有する。このような遮光板8によって、各第2レンズ3131から出射された部分光束は、開口部81を介して偏光変換部7(偏光分離層73)に入射される。これにより、当該部分光束が、偏光変換部7の反射層74に直接入射されることが抑制される。しかしながら、各部分光束が反射層74に直接入射されなければ、遮光板8は必ずしも必要ない。
[偏光変換部の構成]
図3は、偏光変換素子6を示す断面図(XZ平面に沿う断面を示す図)である。この図3においては、偏光変換素子6を通過する光のうち、s偏光光の光路を、黒丸を付した実線によって示し、p偏光光の光路を、直交線を付した実線によって示している。
偏光変換部7は、図3に示すように、入射光束を2種類の直線偏光に分離して出射する偏光分離素子アレイ71と、複数の位相差層75(751〜756)と、を有する。
偏光分離素子アレイ71は、複数の基材72、複数の偏光分離層73及び複数の反射層74を有する。この偏光分離素子アレイ71は、+X方向における中央を通り、かつ、+Y方向に沿う中心線CLを中心として線対称に構成されている。この中心線CLは、照明光軸Axと交差する。
複数の基材72は、それぞれ透光性材料(例えば白板ガラス)により形成された柱状体であり、+X方向に沿って配列されている。この複数の基材72には、XZ平面に沿う断面が直角二等辺三角形の基材721と、XZ平面に沿う断面が平行四辺形の基材722とが含まれ、これらが組み合わされて、全体として板状の偏光分離素子アレイ71が形成されている。これら基材72の間に、偏光分離層73及び反射層74が位置している。
偏光分離層73(731〜736)及び反射層74(741〜746)は、+Y方向に長手方向を有する矩形状にそれぞれ形成されている。これらのうち、3つの偏光分離層73(731,733,735)と3つの反射層74(741,743,745)とは、上記中心線CLから+X方向に向かってそれぞれ交互に配置されている。また、3つの偏光分離層73(732,734,736)と3つの反射層74(742,744,746)とは、同じく中心線CLから−X方向に向かってそれぞれ交互に配置されている。これら偏光分離層73及び反射層74は、照明光軸Axに対して略45°傾斜している。
各偏光分離層73は、s偏光成分及びp偏光成分を含む偏光光束を2種類の直線偏光に分離する層であり、入射された光のうち一方の直線偏光を透過させ、他方の直線偏光を反射させる誘電体多層膜により構成されている。なお、本実施形態では、偏光分離層73は、p偏光光(第2偏光光)を透過させ、s偏光光(第1偏光光)を反射させる。
各反射層74は、当該反射層74と隣り合う1つの偏光分離層73と組で機能する。すなわち、1つの反射層74は、1つの偏光分離層73と1対1にて対応し、当該偏光分離層73に対向して配置されている。これら反射層74は、対応する偏光分離層73にて反射された直線偏光を、当該偏光分離層73を透過する直線偏光の進行方向(+Z方向)に沿うように反射させる。このような反射層74は、誘電体多層膜によって形成された反射膜により構成されている。
位相差層75(751〜756)は、偏光分離素子アレイ71から出射される2種類の直線偏光のうち、一方の直線偏光の光路上に位置し、当該一方の直線偏光の偏光方向を90°回転させて他方の直線偏光の偏光方向と同一にする1/2波長板としての機能を有するものである。
これら位相差層75は、偏光分離素子アレイ71の光出射面(各基材72の光出射面)のうち、偏光分離層73を透過した直線偏光が出射される部分に設けられている。換言すると、偏光分離素子アレイ71を光出射側から見て、偏光分離層736,734,732,731,733,735のそれぞれと重なる位置に、位相差層756,754,752,751,753,755が配置されている。そして、各位相差層75は、偏光分離層73を透過したp偏光を通過させる過程にてs偏光に変換する。
このような位相差層75は、それぞれ光学軸(進相軸及び遅相軸)が設定された2枚の水晶板を重ね合わせて構成されている。これら光学軸は、水晶板を通過する光の進行方向に沿って見て互いに略直交しており、それぞれ水晶板の入射面の法線に対して直交する。すなわち、本実施形態では、位相差層75に設定された進相軸及び遅相軸は、当該位相差層75における光入射面の法線(照明光軸Axと一致)に直交する。なお、1枚の水晶板によって1/2波長板を実現する場合、当該水晶板の厚みは非常に薄いものとなり、1/2波長板を作成することが困難であるため、2枚の水晶板を重ねて1/2波長板を構成している。
[位相差層による偏光変換特性]
一般的に、2枚の水晶板を重ね合わせて構成される位相差層(位相差板)は、当該位相差層における光入射面に対する光の入射角(光入射面の法線との交差角)によって、偏光変換効率が変化する。なお、以下の説明では、当該光入射面の法線に沿って光が入射された場合の位相差層の偏光変換効率を、基準効率とする。
例えば、ある方位角に遅相軸が設定された位相差層を光入射面の法線に沿って光入射側から見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に沿う場合、位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して当該光の入射角に応じて短波長側にシフトする。
なお、遅相軸の方位角とは、当該遅相軸と位相差層に入射される直線偏光(p偏光)の偏光面とのなす角度である。
図4は、遅相軸の方位角が45°である位相差層に対して、当該遅相軸に沿って光入射面に対して傾斜した光が入射された場合の偏光変換効率を、当該光の入射角毎に示すグラフ(偏光変換効率の角度特性を示すグラフ)である。この図4では、光入射面の法線に沿って光が入射された場合(入射角が0°の場合)の位相差層の偏光変換効率(基準効率)が実線にて示され、入射角が±3°の場合の偏光変換効率及び±6°の場合の偏光変換効率が、それぞれ二点鎖線及び点線にて示されている。
例えば、遅相軸の方位角が45°である位相差層を光入射面の法線に沿って光入射側から見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に沿う場合で、かつ、当該光の入射角が±3°である場合、位相差層の偏光変換効率は、図4に二点鎖線にて示すように、図4に実線にて示す上記基準効率に対して短波長側にシフトする。
また、光入射面に対する光の入射角が±6°である場合、位相差層の偏光変換効率は、図4に点線にて示すように、当該入射角が±3°である場合に比べて更に短波長側にシフトする。
一方、ある方位角に遅相軸が設定された位相差層を光入射面の法線に沿って光入射側から見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に対する直交方向に沿う場合、位相差層の偏光変換効率は、上記基準効率に対して、当該光の入射角(光入射面の法線に対する角度)に応じて長波長側にシフトする。
このように、それぞれ同じ方位角に遅相軸が設定された位相差層が、偏光変換素子6の各位相差層75に採用されている場合、入射される光の入射角に応じて、偏光変換効率が、上記基準効率に対して短波長側又は長波長側にシフトする。
このため、位相差層に対する光の入射角によっては、期待する直線偏光への偏光変換効率が低下する。
このような構成の偏光変換素子6を通過し、色分離装置32によって分離された各色光が、それぞれ、入射側偏光板342を介して光変調装置343の画像形成領域に入射されると、当該画像形成領域に照度むらが生じる。このため、各光変調装置343によって各色光が変調されて形成される画像には、色むらが発生するという問題がある。
このような問題に対し、本実施形態では、偏光変換素子6が有する複数の位相差層75は、当該複数の位相差層75のうち、少なくとも1つの位相差層75の遅相軸の方向が他の位相差層75の遅相軸の方向に対して、+Y方向に沿う軸を中心として線対称となるように配置されている。
例えば、当該少なくとも1つの位相差層75の遅相軸の方位角が45°である場合には、当該他の位相差層75の遅相軸の方位角が135°となるように、上記複数の位相差層75が配置されている。
図5は、遅相軸の方位角が135°である位相差層に対して、光入射面の法線に沿って光入射側から見て当該遅相軸に対する直交方向に沿って光入射面に光が傾斜して入射された場合の偏光変換効率を、光の入射角毎に示すグラフ(偏光変換効率の角度特性を示すグラフ)である。この図5では、当該法線に沿って光が入射された場合(入射角が0°の場合)の偏光変換効率(基準効率)が実線にて示され、入射角が±3°の場合の偏光変換効率及び入射角が±6°の場合の偏光変換効率が、それぞれ二点鎖線及び点線にて示されている。
ここで、遅相軸の方位角が135°である位相差層を、当該位相差層の光入射面の法線に沿って光入射側から見て、光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に対する直交方向に沿う場合で、かつ、当該光の入射角が±3°である場合、位相差層の偏光変換効率は、図5に二点鎖線にて示すように、図5に実線にて示す上記基準効率に対して長波長側にシフトする。
また、光入射面に対する光の入射角が±6°である場合、位相差層の偏光変換効率は、図5に点線にて示すように、当該入射角が±3°である場合に比べて更に長波長側にシフトする。
なお、遅相軸の方位角が135°である位相差層を光入射面の法線に沿って光入射側から見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に対する直交方向に沿い、かつ、上記入射角が±3°である光と、遅相軸の方位角が45°である位相差層を光入射面の法線に沿って光入射側から見て、当該光入射面に傾斜して入射される光の光路が遅相軸に沿い、かつ、上記入射角が±3°である光とでは、それぞれの位相差層に対する光の進行方向は同じである。
このため、光入射面に対して傾斜して光が入射される場合の偏光変換効率の変動を、遅相軸の方位角が45°である位相差層75(上記第1及び第2位相差層の一方に相当)と、135°である位相差層75(上記第1及び第2位相差層の他方に相当)とで打ち消し合うことができる。すなわち、各位相差層75の間で、光の入射角に起因する各位相差層の偏光変換効率の変動を打ち消し合うことができる。
これにより、各光変調装置343の画像形成領域に照度むらが発生することを抑制でき、ひいては、当該各光変調装置343によって形成されて表示される画像に色むらが発生することを抑制できる。
[各位相差層の遅相軸の方向]
図6は、光出射側から見た場合の上記偏光変換素子6の位相差層75(751〜756)に設定された遅相軸SAの方向を示す図である。
なお、本実施形態では、図6に示すように、偏光変換素子6における6つの位相差層751〜756は、偏光変換素子6(偏光変換部7)の中心線CLに対して+X方向側に位置する位相差層751,753,755の遅相軸SAの方向と、当該中心線CLに対して−X方向側に位置する位相差層752,754,756の遅相軸SAの方向とが、+Y方向に沿う軸(例えば中心線CL)を中心として線対称となるように配置されている。
換言すると、偏光変換素子6の中央に位置する位相差層751,752は、それぞれの遅相軸SAの方向が上記軸を中心として線対称となるように配置される。また、これら位相差層751,752を挟む位相差層753,754は、それぞれの遅相軸SAの方向が上記軸を中心として線対称となるように配置される。更に、これら位相差層753、754を挟む位相差層755,756も、それぞれの遅相軸SAの方向が上記軸を中心として線対称となるように配置される。
なお、本実施形態では、位相差層751,753,755では、遅相軸SAの方位角は45°であり、位相差層752,754,756では、遅相軸SAの方位角は135°である。すなわち、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方向と、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方向とは、直交する。
また、各位相差層751〜756の遅相軸SAは、各位相差層751〜756の入射面の法線に対して直交している。
図7は、位相差層75全体(6つの位相差層75)の偏光変換効率を示すグラフである。換言すると、図7は、偏光変換素子6が有する6つの位相差層75の偏光変換効率の平均を示すグラフ(偏光変換効率の角度特性を示すグラフ)である。
上記した偏光変換素子6によれば、それぞれの遅相軸SAの方向が平行である位相差層751,753,755と、これら位相差層751,753,755に対して遅相軸SAの方向が線対称となる位相差層752,754,756とによって、図7に示すように、それぞれの位相差層75の偏光変換効率が平均化される。すなわち、位相差層751,753,755と、位相差層752,754,756との間で、光の入射角に起因する偏光変換効率の変動が打ち消される。これにより、位相差層75全体で光の入射角に応じた偏光変換効率の変動を抑制でき、入射角に依らない偏光変換効率を実現できるので、上記照度むらの発生を抑制でき、ひいては、表示される画像に上記色むらが発生することを抑制できる。
ここで、光源装置4の種別及び構成によっては、照明光軸Ax近傍の輝度が高く、当該照明光軸Axから離れるに従って輝度が低くなる光束を出射する。
このため、照明光軸Axから等距離に位置する位相差層751,752(中心線CLを中心として対称位置の位相差層751,752)には、それぞれ同じ輝度の光が入射される。同様に、照明光軸Axから等距離に位置する位相差層753,754(中心線CLを中心として対称位置の位相差層753,754)にも、それぞれ同じ輝度の光が入射され、照明光軸Axから等距離に位置する位相差層755,756(中心線CLを中心として対称位置の位相差層755,756)にも、それぞれ同じ輝度の光が入射される。そして、上記のように、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方向と、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方向とは、互いに線対称である。
これにより、位相差層751,753,755に入射される光量と、これら位相差層751,753,755と遅相軸SAの方向が線対称である位相差層752,754,756に入射される光量とを一致させることができる。従って、偏光変換素子6から出射される光束によって照明される上記画像形成領域に照度むらが生じることを好適に抑制でき、ひいては、形成される画像光に、色むらが発生することを抑制できる。
以上説明した本実施形態に係る偏光変換素子6を有するプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
偏光変換素子6を構成する6つの位相差層75のうち、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方向は、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方向と、+Y方向に沿う軸(例えば中心線CL)を中心として線対称である。これによれば、光入射面に対してある入射角で光が入射された場合の位相差層75の偏光変換効率は、位相差層751,753,755(第1位相差層)と位相差層752,754,756(第2位相差層)とで反対方向にシフトする。このため、入射される光の入射角に応じた偏光変換効率の変動を、位相差層751,753,755と位相差層752,754,756とで打ち消し合うことができる。すなわち、各位相差層75の間で、光の入射角に起因する各位相差層75の偏光変換効率の変動を打ち消し合うことができる。これにより、上記のように、各光変調装置343の画像形成領域に照度むらが発生することを抑制できる。従って、投射される画像に色むらが発生することを抑制できる。
位相差層75の数は、偶数(6つ)である。これら位相差層75のうち、+Y方向に沿う中心線CLを中心とする対称位置に位置する位相差層751,752は、それぞれ遅相軸SAの方向が線対称である。同じく対称位置に位置する位相差層753,754は、それぞれ遅相軸SAの方向が線対称であり、更に同じく対称位置に位置する位相差層755,756は、それぞれ遅相軸SAの方向が線対称である。これによれば、対となる2つの位相差層75(遅相軸の方向が上記軸を中心として互いに線対称となる2つの位相差層75)のそれぞれに、略同じ光量の光を入射させることができる。従って、位相差層751,753,755を通過した光量と、当該位相差層751,753,755と遅相軸SAの方向が線対称となる位相差層752,754,756を通過した光量とを略一致させることができる。そして、これにより、上記画像形成領域に重畳されて入射される光の照度分布を均一化でき、上記照度むらの発生、ひいては、上記色むらの発生を好適に抑制できる。
[第1実施形態の変形]
図8〜図10は、偏光変換素子6A〜6Cをそれぞれ光出射側から見た図である。
上記偏光変換素子6では、位相差層751,753,755では遅相軸SAの方位角は45°であり、位相差層752,754,756では遅相軸SAの方位角は135°であった。しかしながら、偏光変換素子が有する複数の位相差層は、少なくとも1つの位相差層の遅相軸SAの方向が他の位相差層の遅相軸SAの方向と+Y方向に沿う軸を中心として線対称となるように配置されていればよく、各位相差層の遅相軸SAの方向は、上記に限定されない。
このような偏光変換素子として、上記偏光変換素子6の他、図8〜図10に示す偏光変換素子6A〜6Cが例示される。なお、偏光変換素子6A〜6Cは、位相差層75の遅相軸SAの方向が異なる他は、上記偏光変換素子6と同様の構成及び機能を有する。
偏光変換素子6Aでは、図8に示すように、位相差層751〜756の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6の位相差層751〜756に対して逆になっている。具体的に、偏光変換素子6Aでは、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方位角は135°であり、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方位角は45°である。
偏光変換素子6Bでは、図9に示すように、位相差層751,752,755,756の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6と同じである。一方、位相差層753,754の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6の位相差層753,754に対して逆になっている。具体的に、偏光変換素子6Bでは、位相差層753の遅相軸SAの方位角は135°であり、位相差層754の遅相軸SAの方位角は45°である。
なお、このような構成に代えて、或いは、加えて、位相差層751,752及び位相差層755,756の少なくともいずれかの遅相軸SAの方向を、上記偏光変換素子6に対して逆にしてもよい。
これら偏光変換素子6A,6Bによっても、上記偏光変換素子6と同様の効果を奏することができる。
偏光変換素子6Cでは、図10に示すように、位相差層751,752に代えて、これらが一体化された位相差層757(中央位相差層)が設けられている。この位相差層757の+X方向における寸法は、他の位相差層753〜756のそれぞれの+X方向における寸法の2倍である。このような位相差層757と、当該位相差層757を挟む一対の位相差層753,754とは、遅相軸SAの方向が上記軸を中心として線対称である。一方、位相差層755,756の遅相軸SAの方向は、上記軸の1つである中心線CLを中心として互いに線対称となっている。
このような偏光変換素子6Cによっても、上記偏光変換素子6と同様の効果を奏することができる。
この他、偏光変換素子6Cにおいて位相差層75の数は奇数であり、中央位相差層である位相差層757の+X方向における寸法は、上記のように、他の位相差層753〜756のそれぞれの+X方向における寸法より大きい。そして、位相差層757と、当該位相差層757を挟む一対の位相差層753,754とは、+Y方向に沿う軸を中心として遅相軸SAの方向が線対称である。これによれば、位相差層757に入射される光量と、位相差層753,754に入射される光量とを、同程度とすることができる。従って、上記画像形成領域に重畳されて入射される光の照度分布を均一化でき、上記照度むらの発生を好適に抑制でき、ひいては、画像光に色むらが生じることを好適に抑制できる。
また、偏光変換素子6Cでは、位相差層75は、5つ設けられ、+X方向において最も外側に位置する位相差層755,756の遅相軸SAの方向は、互いに線対称である。これによれば、上記位相差層753,754,757と合わせて、上記照度分布をより好適に均一化できる。従って、上記照度むら及び上記色むらの発生を一層好適に抑制できる。
なお、偏光変換素子6Cに入射される光の照度分布によっては、位相差層755,756のうち一方の位相差層の遅相軸SAの方向を、位相差層751,752又は位相差層753,754の遅相軸SAの方向に揃えてもよい。また、位相差層757は、位相差層751,752に分離されていてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を有する。ここで、上記偏光変換素子6,6A〜6Cでは、中心線CLを中心として、偏光分離層73、反射層74及び位相差層75が線対称に配置されていた。これに対し、本実施形態に係るプロジェクターが備える偏光変換素子は、−X方向側の端部から+X方向に向かって反射層74及び偏光分離層73が交互に配置され、光出射側から見て当該偏光分離層73に応じて位相差層75が配置されている。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと、上記プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るプロジェクターが備える偏光変換素子6Dを示す断面図である。詳述すると、図11は、偏光変換素子6D、及び、当該偏光変換素子6Dに入射される部分光束を出射する第2レンズアレイ313のXZ平面に沿う断面を示す図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、図11に示すように、偏光変換素子6に代えて偏光変換素子6Dを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。また、偏光変換素子6Dは、偏光変換部7D及び遮光板8を有する。
偏光変換部7Dは、上記偏光変換部7と同様に、各第2レンズ3131から入射される部分光束を2種類の直線偏光に分離して出射する板状の偏光分離素子アレイ71Dと、複数の位相差層75と、を有する。また、偏光分離素子アレイ71Dは、複数の基材72D、複数の偏光分離層73及び複数の反射層74を有する。
複数の基材72Dは、上記基材72と同様の材料により+Y方向に沿う柱状に形成され、+X方向に沿って配列されている。この複数の基材72Dは、XZ平面に沿う断面が直角二等辺三角形である2つの基材721と、XZ平面に沿う断面が平行四辺形である11の基材722と、を含む。これらのうち、基材722は、+X方向に沿って並列配置され、基材721のそれぞれは、+X方向側の端部及び−X方向側の端部に配置される。そして、隣り合う2つの基材72Dの界面に、偏光分離層73又は反射層74が配置される。
偏光分離層73及び反射層74は、偏光分離素子アレイ71Dにおける−X方向側の端部から+X方向に向かって交互に配列されている。なお、これら偏光分離層73及び反射層74の機能は、上記のとおりである。
このような偏光分離素子アレイ71Dの光出射面において、各偏光分離層73に応じた位置から、上記一方の直線偏光(本実施形態ではp偏光光)が出射され、各反射層74に応じた位置から、上記他方の直線偏光(本実施形態ではs偏光光)が出射される。
複数の位相差層75のそれぞれは、上記偏光変換素子6と同様に、偏光分離素子アレイ71Dの光出射面において各偏光分離層73に応じた位置に配置される。
図12は、偏光変換素子6Dを光出射側から見た図であり、各位相差層75の遅相軸SAの方向を示す図である。
これら位相差層75(−X方向側から順に、位相差層756,754,752,751,753,755とする)のうち、少なくとも1つの位相差層75の遅相軸SAは、他の位相差層75の遅相軸SAと、+Y方向に沿う軸を中心として線対称である。
具体的に、偏光変換素子6Dでは、図12に示すように、中心線CLから+X方向側に位置する位相差層751,753,755の遅相軸SAの方向と、当該中心線CLから−X方向側に位置する位相差層752,754,756の遅相軸SAの方向とは、+Y方向に沿う軸を中心として互いに線対称である。詳述すると、位相差層751,753,755の各遅相軸SAの方向は、互いに平行であり、当該遅相軸SAの方位角は45°である。一方、位相差層752,754,756の各遅相軸SAの方向は、互いに平行であり、当該遅相軸SAの方位角は135°である。
これにより、上記偏光変換素子6の場合と同様に、遅相軸SAの方向が互いに線対称となる位相差層751,753,755と位相差層752,754,756との間で、光の入射角に起因する偏光変換効率の変動を打ち消し合うことができる。従って、このような偏光変換素子6Dによっても、上記偏光変換素子6と同様の効果を奏することができる。
また、これに伴い、照明光軸Axにそれぞれ近い2つの位相差層751,752では、遅相軸SAの方向が互いに線対称となっており、当該位相差層751,752を挟む2つの位相差層753,754と、これら位相差層753,754を挟む2つの位相差層755,756とにおいても同様である。このため、位相差層751,753,755に入射される光量と、位相差層752,754,756に入射される光量とを略一致させることができる。
従って、本実施形態に係るプロジェクターによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
[第2実施形態の変形例]
図13〜図15は、偏光変換素子6E〜6Gをそれぞれ光出射側から見た図である。
上記偏光変換素子6Dでは、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方位角は45°に設定され、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方位角は135°に設定されていた。しかしながら、上記のように、複数の位相差層75のうち、少なくとも1つの位相差層75の遅相軸SAの方向が、他の位相差層75の遅相軸SAの方向と+Y方向に沿う軸を中心として線対称であればよい。このような偏光変換素子として、上記偏光変換素子6Dの他、図13〜図15に示す偏光変換素子6E〜6Gが例示される。
なお、偏光変換素子6E〜6Gは、各位相差層75の遅相軸SAの方向が異なる他は、上記偏光変換素子6Dと同様の構成及び機能を有する。
偏光変換素子6Eでは、図13に示すように、位相差層751〜756の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6Dの位相差層751〜756に対して逆である。具体的に、偏光変換素子6Dでは、位相差層751,753,755の遅相軸SAの方位角は135°であり、位相差層752,754,756の遅相軸SAの方位角は45°である。
偏光変換素子6Fでは、図14に示すように、位相差層751,752,755,756の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6Dと同じである。しかしながら、位相差層753,754の遅相軸SAの方向は、上記偏光変換素子6Dの位相差層753,754と逆になっている。すなわち、偏光変換素子6Fでは、位相差層753の遅相軸SAの方位角は135°であり、位相差層754の遅相軸SAの方位角は45°である。
なお、このような構成に代えて、或いは、加えて、位相差層751,752及び位相差層755,756の少なくともいずれかの遅相軸SAの方向を、上記偏光変換素子6Dに対して逆にしてもよい。
偏光変換素子6Gでは、図15に示すように、照明光軸Axに最も近い位相差層752と、当該位相差層752を挟む位相差層751,754、及び、当該位相差層751の+X方向側に位置する位相差層753とは、遅相軸SAの方向が+Y方向に沿う軸(例えば中心線CL)を中心として線対称である。また、これら位相差層751〜754を+X方向において挟む位相差層755,756の遅相軸SAの方向は、位相差層752の遅相軸SAの方向と平行である。すなわち、偏光変換素子6Gでは、位相差層751,753,754と、当該位相差層751,753,754に対して遅相軸SAの方向が線対称である位相差層752,755,756とで、入射される光量がそれぞれ同じとなる。
このように、各位相差層75の遅相軸SAの方向(方位角)は、上記のように、偏光変換素子に入射される光の輝度分布や、各位相差層75に入射される光量に応じて、上記に限らず、適宜変更可能である。
これら偏光変換素子6E〜6Gによっても、上記偏光変換素子6Dと同様の効果を奏することができる。
[各実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態及び変形では、偏光変換素子6,6A〜6Gが有する位相差層75の遅相軸SAの方向及び方位角は、ある方位角の遅相軸SAを有する位相差層75と、当該遅相軸SAに対して遅相軸SAの方向が線対称となる位相差層75とに、略同じ光量が入射されるように設定された。しかしながら、これに限らず、偏光変換素子が有する複数の位相差層のうち、少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向が、他の少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向と+Y方向に沿う軸を中心として線対称となっていればよい。この場合、当該少なくとも1つの位相差層の入射角依存性が、当該他の少なくとも1つの位相差層の上記入射角依存性を打ち消す方向に作用するので、上記照度むら及び上記色むらの発生を抑制できる。更に、当該少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向が、当該他の少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向と、+Y方向に沿う軸を中心として線対称で、かつ、直交していることが好ましい。
また、複数の位相差層75のうち少なくとも1つの位相差層75(例えば偏光変換素子6の位相差層751)の遅相軸SAの方向は、他の位相差層75(例えば偏光変換素子6の位相差層752)の遅相軸SAの方向と中心線CLを中心として線対称とした。しかしながら、これに限らず、少なくとも1つの位相差層75の遅相軸SAの方向と、他の少なくとも1つの位相差層75の遅相軸SAの方向とが、+X方向(第1方向)及び+Z方向(第2方向)のそれぞれに直交する+Y方向(第3方向)に沿う軸を中心として線対称であればよい。この軸は、中心線CLに限らない。
上記各実施形態及び変形では、位相差層75の遅相軸SAの方位角は、45°又は135°であるとした。しかしながら、これに限らず、遅相軸の方位角は、適宜変更可能であり、これら位相差層75の遅相軸SAが、互いに直交していなくてもよい。
上記各実施形態及び変形では、位相差層75は、偏光分離素子アレイ71,71Dにおいて偏光分離層73に応じて設けられるとした。すなわち、位相差層75は、偏光分離層73にて分離されたp偏光光の光路上に位置するとした。しかしながら、これに限らず、位相差層75は、反射層74に応じて配置され、当該反射層74によって反射されたs偏光光の光路上に位置していてもよい。この場合、位相差層75は、入射されるs偏光光をp偏光光に変換すればよい。
また、位相差層75の数は、5又は6であるとした。しかしながら、これに限らず、位相差層75は、対応する偏光分離層73又は反射層74に応じて複数配置されていればよく、偏光分離層73、反射層74及び位相差層75のそれぞれの数は問わない。
上記各実施形態及び変形では、偏光分離層73及び反射層74は、複数の基材72,72D間に位置し、位相差層75は、当該基材72,72Dに設けられるとした。しかしながら、これに限らず、これら偏光分離層73、反射層74及び位相差層75を固定できれば、基材72,72Dは必ずしも必要ない。
上記各実施形態及び変形では、位相差層75は、水晶板を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、位相差層は、サファイア基板を有する構成としてもよい。ここで、水晶は、正の一軸性結晶であるのに対し、サファイアは、負の一軸性結晶であるため、光入射面に対して傾斜した光が入射した場合に偏光変換効率がシフトする方向が逆になるが、サファイア基板によって構成される位相差層によっても、上記と同様の効果を奏することができる。
上記各実施形態では、プロジェクターは、それぞれ液晶パネルを有する3つの光変調装置343(343R,343G,343B)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記各実施形態では、画像投射装置3は、上記光学部品が図1にて示したレイアウトで配置された構成とした。しかしながら、これに限らず、画像投射装置3において、当該レイアウトは適宜変更可能であり、一部の光学部品を省略してもよい。
上記各実施形態では、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルを有する構成であった。しかしながら、これに限らず、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを有する構成としてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、本発明の偏光変換素子6,6A〜6Gをプロジェクターに適用した例を挙げた。しかしながら、これに限らず、他の機器及び装置に、本発明に係る偏光変換素子を採用してもよい。また、光源装置と、本発明の偏光変換素子とを含む照明装置を、プロジェクター以外の電子機器に採用してもよい。
1…プロジェクター、4…光源装置、343(343B,343G,343R)…光変調装置、35…投射光学装置、6,6A〜6G…偏光変換素子、7,7D…偏光変換部、71,71D…偏光分離素子アレイ、73(731〜736)…偏光分離層、74(741〜746)…反射層、75(751〜756)…位相差層、757…位相差層(中央位相差層)、CL…中心線(仮想線)、SA…遅相軸、+X…方向(第1方向)、+Y…方向(第3方向)、+Z…方向(第2方向)。

Claims (5)

  1. 第1方向に沿って交互に配置される複数の偏光分離層及び複数の反射層と、
    複数の位相差層と、を有し、
    前記複数の偏光分離層は、入射される光のうち第1偏光光を前記第1方向に沿って反射させ、第2偏光光を前記第1方向に直交する第2方向に沿って透過させ、
    前記複数の反射層は、前記複数の偏光分離層のうち対応する偏光分離層にて反射された前記第1偏光光を、前記第2方向に沿うように反射させ、
    前記複数の位相差層は、前記複数の反射層にて反射された前記第1偏光光、及び、前記複数の偏光分離層を透過した前記第2偏光光のうち一方の偏光光の光路に設けられ、入射される前記一方の偏光光を他方の偏光光に変換し、
    前記複数の位相差層のうち少なくとも1つの位相差層の遅相軸の方向と、他の位相差層の遅相軸の方向とは、前記第1方向及び前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向に沿う軸を中心として線対称であることを特徴とする偏光変換素子。
  2. 請求項1に記載の偏光変換素子において、
    前記複数の位相差層の数は、偶数であり、
    前記複数の位相差層のうち、前記第1方向において対称位置の2つの位相差層は、それぞれ遅相軸の方向が線対称であることを特徴とする偏光変換素子。
  3. 請求項1に記載の偏光変換素子において、
    前記複数の位相差層の数は、奇数であり、
    前記複数の位相差層のうち、前記第1方向における中央に位置する位相差層である中央位相差層の前記第1方向における寸法は、他の位相差層の前記第1方向における寸法より大きく、
    前記複数の位相差層のうち、前記中央位相差層を挟む一対の位相差層の遅相軸の方向は、前記中央位相差層の遅相軸の方向と線対称であることを特徴とする偏光変換素子。
  4. 請求項3に記載の偏光変換素子において、
    前記複数の位相差層は、5つ設けられ、
    前記複数の位相差層のうち、前記第1方向において前記一対の位相差層の外側に位置する2つの位相差層の遅相軸の方向は、互いに線対称であることを特徴とする偏光変換素子。
  5. 光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、
    前記光源装置と前記光変調装置との間に配置される、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の偏光変換素子と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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