JP2018118719A - シート空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供する。【解決手段】通風路材60はシートクッション20の表面21aに配置されて、使用者の太股、或いは臀部から加わる圧力によって弾性変形し、車両進行方向前側に空気流を流通させる空気流路をそれぞれ形成する。通風路材60は、それぞれの空気流路の内側と外側との間を連通させる後側通気口62および前側通気口63を形成する。前側通気口63は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向前側に位置する。後側通気口62は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向他方側に位置する。通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、シート空調装置に関するものである。
従来、車両用シート空調装置では、車両進行方向に延びる空気流路を構成する複数のチューブが車両幅方向に並べられて一体化されている通風路材と、複数のチューブのうち車両進行方向後側に接続されて複数のチューブ内に流通させる空気流の流れを発生させる送風機とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
通風路材は、車両用シートのうち使用者の太股および臀部を支えるシートクッションの表面に配置されている。通風路材には、複数のチューブのそれぞれに連通して、かつ車両幅方向に延びる複数の通気口が設けられている。
送風機から通風路材の複数のチューブを通して送風される空気流が複数の通気口から車室内に吹き出される。このことにより、シートクッションの複数の通気口を通過する空気流によって使用者の太股および臀部を空調することができる。
特許4999455号明細書
本発明者等は、上記特許文献1の車両用シート空調装置を参考にして、図12に示すように、複数の通気口2を車両進行方向に分散して設けた通風路材1について検討した。
本発明者等の検討によれば、通風路材1のうち複数の通気口2を形成する通気口形成部3は、通風路材1のうち通気口2を形成していない部位に比べて、剛性が小さい。
したがって、シートに着座した使用者の太股および臀部から通気口形成部3に圧力が加わると、通気口形成部3のうち使用者の太股および臀部から圧力が加わった部分(以下、被加圧部位4という)が弾性変形して潰れる場合がある。この場合、被加圧部位4の空気通路が塞がれて通風路材1のうち被加圧部位4に対して空気流れ下流側(すなわち、車両進行方向前側)には、送風機から吹き出される空気流が行き渡らない。
よって、複数の通気口2のうち被加圧部位4に対して空気流れ下流側(すなわち、車両進行方向前側)に位置する通気口2から使用者に対して、空気流を吹き出すことができない。このため、使用者のフィーリングの低下を招いてしまう。
また、送風機から通風路材1を通して送風される空気流を複数の通気口2から車室内に吹き出すのではなく、車室内から複数の通気口2を通して吸い込んだ空気流を通風路材1を通して送風機に吸い込む車両用シート空調装置の場合には、次のような問題が生じる。
すなわち、通風路材1の複数の通気口2のうち被加圧部位4が使用者の太股および臀部から加圧されて弾性変形して潰れると、送風機が作動しても、通風路材1のうち被加圧部位4に対して車両進行方向前側の通気口2から空気流を吸い込むことができない。このため、使用者のフィーリングの低下を招いてしまう。
本発明は上記点に鑑みて、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向の一方側に配置されており、
空気流路、第1通気口、および第2通気口には、送風機(80)から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通し、
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されており、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
請求項1に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、第1通気口および第2通気口のそれぞれにおいて、空気流を通過させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明では、使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、
シートクッションには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(22)が形成されており、
通風路材のうちシートクッションの貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61C)が形成されており、
空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通し、
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されており、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
請求項3に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項4に記載の発明では、使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、
空気流路には、送風機(80)から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通し、
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)とし、着座部のうち最も所定方向の一方側に位置する端部(90a)を一方側端部とし、着座部のうち最も所定方向の他方側に位置する端部(90b)を他方側端部とし、
着座部の一方側端部が、第1通気口に重なる位置、或いは第1通気口対して所定方向の他方側の位置に配置され、かつ着座部の他方側端部が、第2通気口に重なる位置、或いは第2通気口対して所定方向の一方側の位置に配置され、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
請求項4に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項12に記載の発明では、使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートバックの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、通風路材のうち第2通気口に対して所定方向の一方側に配置されており、
空気流路、第1通気口、および第2通気口には、送風機(80)から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通し、
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)としたとき、第1通気口および第2通気口は、通風路材のうち着座部を避ける部位に配置されており、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
請求項12に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の太股、或いは臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、第1通気口および第2通気口のそれぞれにおいて、空気流を通過させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
請求項14に記載の発明では、使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートバックの表面に配置されて、表面に沿って空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、
シートバックには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(32)が形成されており、
通風路材のうちシートバックの貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61D)が形成されており、
空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通し、
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されており、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
請求項14に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の太股、或いは臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、請求項12に記載の発明と同様の効果が得られる。
請求項15に記載の発明では、使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
シートバックの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、
空気流路には、送風機(80)から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通し、
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)とし、着座部のうち最も所定方向の一方側に位置する端部(91a)を一方側端部とし、着座部のうち最も所定方向の他方側に位置する端部(91b)を他方側端部とし、
着座部の一方側端部が、第1通気口に重なる位置、或いは第1通気口対して所定方向の他方側の位置に配置され、かつ着座部の他方側端部が、第2通気口に重なる位置、或いは第2通気口対して所定方向の一方側の位置に配置され、
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
請求項15に記載の発明によれば、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域に、使用者の太股、或いは臀部からの圧力が加わっても、通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、請求項12に記載の発明と同様の効果が得られる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第1実施形態において図1中IB矢視図において、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 (a)は複数のチューブを備える通風路材に代えて立体織物により複数の空気通路を構成するシートクッション20Aを備える第1対比例において、シートクッション20Aに座圧が加わっていない状態を示す図であり、(b)は第1対比例において、シートクッション20Aに座圧が加わっている状態を示す図である。 (a)は第1実施形態において通風路材の複数のチューブに座圧が加わっていない状態を示す図であり、(b)は第1実施形態において通風路材の複数のチューブに座圧が加わっている状態を示す図である。 第2実施形態における車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図であり、図1Bに対応する図である。 第3実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第3実施形態において図3中IIIB矢視図であり、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 第3実施形態の通風路材のうち上側通気口および下側通気口だけを拡大した図である。 第4実施形態における車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図であり、図1Bに対応する図である。 第5実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第5実施形態において図6A中VIB矢視図であり、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 第5実施形態において図6B中VIC断面図である。 第6実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第6実施形態において図7A中VIIB矢視図であり、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 第7実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第7実施形態において図8A中VIIIB矢視図であり、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 第7実施形態において図8A中VIIIC断面図である。 第8実施形態における車両用シートの断面構成を示す図である。 第8実施形態において図9A中IX矢視図であり、車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図である。 第9実施形態における車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図であり、図2に対応する図である。 第10実施形態における車両用シートのうち表皮を除いた状態で通風路材を示す図であり、図5に対応する図である。 第2対比例において車両用シートのうち表皮を除いた状態でシートクッションおよび通風路材を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1A〜図1Dに本発明のシート空調装置が適用された自動車のシート10の第1実施形態を示す。
まず、自動車のシート10は、図1A、図1Bに示すように、シートクッション20、およびシートバック30、ヘッドレスト40、表皮50、通風路材60、連結部70、および電動送風機80を備える。
シートクッション20は、使用者(すなわち、乗員)の太股および臀部を支えるものであって、乗員を表面21a側で支えて弾性変形するシートパットから構成されている。
シートバック30は、乗員の背中を支えるものであって、乗員を表面側で支えて弾性変形するシートパットから構成されている。ヘッドレスト40は、乗員の頭部を支えるものである。
本実施形態のシートクッション20、シートバック30、およびヘッドレスト40は、
使用者が着座した状態で車両進行方向前側に向くようにシートフレーム等によって支持されている。シートフレームは、シートの骨格を構成する部材である。シートクッション20、或いはシートバック30を構成するシートパットは、発泡ウレタン等の弾性部材から構成されている。
表皮50は、通気性を有する不織布等のシート(sheet)である。表皮50は、シートクッション20の表面21aを覆うように配置されている。
通風路材60は、シートクッション20と表皮50との間に配置されている。通風路材60は、シートクッション20の表面21aおよび側壁21bに沿うように設けられている。
通風路材60は、複数本のチューブ61が車両幅方向にそれぞれ隣り合って並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。複数本のチューブ61は、それぞれ、シートクッション20の表面21aに沿って、車両進行方向前側に空気流を流通させる空気流路を形成する。
本実施形態の通風路材60のうち空気流が流れる方向は、車両幅方向に交差(例えば、直交)する所定方向である。
通風路材60は、使用者の臀部から加わる圧力(すなわち、座圧)により弾性変形が可能に構成されている。
通風路材60には、電動送風機80から吹き出される空気流が入る空気入口61Aが設けられている。空気入口61Aは、通風路材60のうち車両進行方向後側に開口形成されている。空気入口61Aは、複数本のチューブ61のそれぞれの空気入口によって構成されている。
さらに、通風路材60には、表皮50側に開口する後側通気口62および前側通気口63が形成されている。後側通気口62は、複数本のチューブ61の内側と外側との間を連通する連通孔が並べられることにより構成されている。
後側通気口62は、車両進行方向後側に凸となるU字状に形成されている。具体的には、後側通気口62は、通風路材60のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど車両進行方向前側に向かうとともに、車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に進むほど車両進行方向前側に向かうU字状に形成されている。このことにより、後側通気口62が着座者の臀部の外郭に沿って形成されることになる。
前側通気口63は、車両進行方向後側に凸となるV字状に形成されている。具体的には、前側通気口63は、通風路材60のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど車両進行方向前側に向かうとともに、車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に進むほど車両進行方向前側に向かうV字状に形成されている。このことにより、前側通気口63が着座者の内股に沿って形成されることになる。
シートクッション20の表面21aのうち車両進行方向の中間点を通過して、かつ車両進行方向に直交する車両幅方向に延びる仮想線を中心線Fとする。
換言すれば、中心線Fとシートクッション20の表面21aの車両進行方向前側端部100との間の距離を第1距離とする。中心線Fとシートクッション20の表面21aの車両進行方向後側端部101との間の距離を第2距離とする。すると、中心線Fは、第1距離と第2距離とが同一になるように設定されている仮想線である。
後側通気口62は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向後側に位置する。すなわち、後側通気口62は、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。
着座部90は、シートクッション20の表面21aのうち主に使用者の臀部を支える部位であって、シートクッション20のうち主に使用者の臀部からの圧力を受ける部位である。
前側通気口63は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向前側に位置する。すなわち、前側通気口63は、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。
このことにより、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部90が重なるように、後側通気口62および前側通気口63が配置されていることになる。すなわち、前側通気口63は、着座部90に対して車両進行方向前側に配置されている。後側通気口62は、着座部90に対して車両進行方向後側に配置されている。
通風路材60は、電動送風機80から連結部70を通して供給される空気流を複数本のチューブ内に流通させつつ、後側通気口62および前側通気口63から車室内に空気流を吹き出させる役割を果たす。
本実施形態の通風路材60を構成する複数本のチューブ61は、熱可塑性エラストマ等の樹脂材料から構成されている。
このように構成される通風路材60のうち、後側通気口62、前側通気口63、および空気入口61A以外の他の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
具体的には、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
通風路材60において後側通気口62に対して車両進行方向後側の部分のうち空気入口61A以外の他の部分がその全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
通風路材60のうち前側通気口63対して車両進行方向前側の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
連結部70のうち空気入口は、電動送風機80の空気出口に接続されている。連結部70のうち空気出口は、通風路材60の空気入口61Aに接続されている。
すなわち、連結部70は、電動送風機80と通風路材60の複数本のチューブ61との間に配置されて、電動送風機80からの空気流を通風路材60の複数本のチューブ61に分配する空気流路を構成するダクトである。
本実施形態の連結部70は、ビニール、ゴム等の樹脂材料等から構成されている配管である。
電動送風機80は、遠心ファンおよび遠心ファンを駆動する電動モータ等から構成されて、車室内の空気流を吸い込んで連結部70を通して通風路材60の複数本のチューブ61に向けて送風する。本実施形態の電動送風機80は、シートクッション20の裏面側に配置されている。そして、本実施形態の通風路材60、連結部70、および電動送風機80は、車両用シート空調装置を構成する。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80は車室内から空気流を吸い込んで連結部70に吹き出す。すると、連結部70は、電動送風機80から送風される空気流を分流して複数本のチューブ61に供給する。
ここで、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
一方、通風路材60に代えて、立体織物によって構成されて複数の空気流路を形成するシートクッション20Aを用いた場合には、次の通りになる。すなわち、乗員が着座する際に、シートクッション20Aは、図1C(a)(b)に示すように、乗員の臀部から圧力を受けて空気流路の断面の面積が小さくなる。
これに対して、本実施形態の通風路材60は、複数本のチューブ61が車両幅方向に隣接するように並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。このため、シートクッション20の表面21aに沿って空気流を流通させる複数の空気流路を形成している。これに加えて、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
つまり、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間には、チューブ61毎の空気流路から乗員に空気流を吹き出す、或いは乗員側からチューブ61毎の空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
このため、使用者がシート10に着座しているときには、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域は、使用者の臀部から加わる圧力(すなわち、座圧)によって弾性変形する。しかし、図1D(a)(b)に示すように、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。よって、複数本のチューブ61は、それぞれ、潰れることなく、チューブ61毎の空気流路が維持される。
したがって、電動送風機80から連結部70を通して複数本のチューブ61に供給された空気流は、複数本のチューブ61のうち着座部90を通過して前側通気口63側に流れる。これにより、空気流が通風路材60の後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから表皮50の複数の微細孔を通して乗員の臀部、太腿等に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、車両用シート空調装置は、使用者の太股および臀部を表面21aで支えるシートクッション20を備えるシート10に適用される。
車両用シート空調装置は、シートクッション20の表面21aに配置されて、使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形し、車両進行方向前側に空気流を流通させる空気流路をそれぞれ形成する複数のチューブ61を有する通風路材60を備える。
通風路材60は、それぞれの空気流路の内側と外側との間を連通させる後側通気口62および前側通気口63を形成する。
後側通気口62および前側通気口63は、通風路材60のうち着座部90を避けた位置に配置されている。着座部90は、シートクッション20の表面21aのうち主に使用者の臀部を支える部位である。
前側通気口63は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向前側に位置する。後側通気口62は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向他方側に位置する。
通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
したがって、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域に、
使用者の太股、或いは臀部からの圧力が加わっても、通風路材60において複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。
よって、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
本実施形態では、前側通気口63は、車両進行方向後側に凸となるV字状に形成されている。このため、前側通気口63からの空気流を使用者の内股に沿って吹き出させることができる。これより、使用者のフィーリングをより一層向上させることができる。
本実施形態では、後側通気口62は、車両進行方向後側に凸となるU字状に形成されている。このため、後側通気口62からの空気流を使用者の臀部の輪郭に沿って吹き出させることができる。これより、使用者のフィーリングをより一層向上させることができる。
本実施形態では、通風路材60のうち、後側通気口62、前側通気口63、および空気入口61A以外の他の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
これにより、後側通気口62、前側通気口63から吹き出される風量を確保することができる。
次に、本実施形態のシートクッション20の表面21aに対する前側通気口63、後側通気口62の位置関係について図1Bを参照して説明する。
シートクッション20の表面21aにおいて車両進行方向前側端部100と車両進行方向後側端部101との間の寸法Zaとする。
シートクッション20の表面21aの車両進行方向前側端部100と前側通気口63のうち車両進行方向後側102との間の寸法Zbとする。
寸法Zaを100%として寸法Zaのうち寸法Zbが占める比率を示す百分率をWx(=Sb/Sa)とすると、Wxが40%以下になるように前側通気口63が形成されている。
シートクッション20の表面21aの車両進行方向後側端部101と後側通気口62のうち車両進行方向前側103との間の寸法Zcとする。
寸法Zaを100%として寸法Zaのうち寸法Zcが占める比率を示す百分率をWy(=Sc/Sa)とすると、Wyが30%以下になるように後側通気口62が形成されている。
或いは、Wxが30%以下になるように前側通気口63が形成され、かつWyが20%以下になるように後側通気口62が形成されている。
このようなWx、Wyを実現するように後側通気口62、前側通気口63が構成される。このことにより、シートクッション20のうち乗員が接する箇所よりも車両進行方向後側に後側通気口62が配置され、シートクッション20のうち乗員が接する箇所よりも車両進行方向前側に前側通気口63が配置されることになる。
以上により、シートクッション20のうち後側通気口62および前側通気口63の間に乗員の腰部等が配置されて、後側通気口62および前側通気口63が乗員の体の一部によって塞がれることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、後側通気口62をU字状に形成し、前側通気口63をV字状に形成した例について説明したが、これに代えて、後側通気口62および前側通気口63を車両幅方向に延びる帯状に形成した本第2実施形態について図2を参照して説明する。
図2に本実施形態のシート10の通風路材60を示す。本実施形態の車両用シート空調装置と上記第1実施形態の車両用シート空調装置とは、後側通気口62および前側通気口63の形状が相違するだけで、その他の構成は同一である。このため、後側通気口62および前側通気口63の形状について説明する。
後側通気口62のうち車両幅方向の寸法と前側通気口63のうち車両幅方向の寸法とは同一になっている。前側通気口63のうち車両進行方向の寸法は、後側通気口62のうち車両進行方向の寸法に比べて大きくなっている。したがって、前側通気口63の開口面積は、後側通気口62の開口面積に比べて大きくなっている。
ここで、使用者がシート10に着座しているときには、通風路材60の複数本のチューブ61のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域は、使用者の太股、或いは臀部から加わる圧力によって弾性変形して縮む。このため、複数本のチューブ61を空気流が通過する際に生じる圧力損失が大きくなる。
このため、仮に、前側通気口63の開口面積と前側通気口63の開口面積とが同一である場合において、使用者がシート10に着座しているときには、使用者がシート10に着座していないときに比べて、空気流路の圧力損失が大きくなる。このため、前側通気口63から吹き出される空気量が低下する。
これに対して、本実施形態では、前側通気口63の開口面積は、上述の如く、後側通気口62の開口面積に比べて大きくなっている。このため、使用者がシート10に着座しているときに、前側通気口63から吹き出される空気量が低下することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部90が重なるように後側通気口62および前側通気口63が配置されている。
ここで、後側通気口62は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向後側に位置する。後側通気口62は、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。
前側通気口63は、通風路材60のうち中心線Fに対して車両進行方向前側に位置する。前側通気口63は、通風路材60のうち着座部90に重なるように配置されている。
より具体的には、着座部90のうち最も車両進行方向前側に位置する端部を前側着座端部90aとし、着座部90のうち最も車両進行方向後側に位置する端部を後側着座端部90bする。
本実施形態では、前側着座端部90aが前側通気口63に重なる位置に配置され、かつ後側着座端部90bが後側通気口62に対して車両進行方向前側の位置に配置されるように後側通気口62および前側通気口63が配置されている。
本実施形態の通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
以上説明した本実施形態によれば、車両用シート空調装置では、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
したがって、上記第1実施形態と同様に、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域に、使用者の太股、或いは臀部からの圧力が加わっても、通風路材60において複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。
よって、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、シートクッション20の表面21aに通風路材60を配置した例について説明したが、これに代えて、シートバック30の表面31aに通風路材60を配置した本第3実施形態について説明する。
図3A、図3Bに本実施形態のシート10の構成を示す。本実施形態のシート10と上記第1実施形態のシート10とは、表皮50、通風路材60、連結部70、および電動送風機80が相違するだけで、その他の構成は同一である。そこで、以下、表皮50、通風路材60、連結部70、および電動送風機80について説明する。
本実施形態の表皮50は、シートバック30の表面31aを覆うように配置されている。
通風路材60は、シートバック30と表皮50との間に配置されている。通風路材60は、シートバック30の表面31aおよび側壁31bに沿うように設けられている。
通風路材60は、複数本のチューブ61が車両幅方向にそれぞれ隣り合って並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。複数本のチューブ61は、それぞれ、シートバック30の表面31aに沿って天地方向上側に空気流を流通させる空気流路を形成する。
本実施形態の通風路材60のうち空気流が流れる方向は、車両幅方向に交差(例えば、直交)する所定方向である。
通風路材60は、使用者の背部から加わる圧力により弾性変形が可能に構成されている。
通風路材60には、電動送風機80から吹き出される空気流が入る空気入口61Bが設けられている。空気入口61Bは、通風路材60のうち天地方向下側に開口形成されている。空気入口61Bは、複数本のチューブ61のそれぞれの空気入口によって構成されている。
さらに、通風路材60には、表皮50側に開口する上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが形成されている。上側通気口62Aは、複数本のチューブ61の内側と外側との間を連通する連通孔が並べられることにより構成されている。上側通気口62Aは、天地方向上側に凸となる湾曲状に形成されている。
具体的には、上側通気口62Aは、車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど天地方向下側に向かうとともに、車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進むほど天地方向下側に向かう湾曲状に形成されている。このことにより、上側通気口62Aが着座者のうち左右の肩部および首を結ぶ部位に沿って形成されることになる。
下側通気口63Aは、複数本のチューブ61の内側と外側との間を連通する連通孔が並べられることにより構成されている。下側通気口63Aは、天地方向下側に凸となる湾曲状に形成されている。
具体的には、下側通気口63Aは、車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど天地方向上側に向かうとともに、車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進むほど天地方向上側に向かう湾曲状に形成されている。このことにより、下側通気口63Aが着座者の腰部に沿って形成されることになる。
通風路材60は、電動送風機80から連結部70を通して供給される空気流を複数本のチューブ内に流通させつつ、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aから車室内に空気流を吹き出させる役割を果たす。
シートバック30のうち天地方向の中間点を通過して、かつ天地方向に直交する車両幅方向に延びる仮想線を中心線Tとする。
換言すれば、中心線Tとシートバック30の表面31aの車両天地方向下側端部200との間の距離を第3距離とする。中心線Fとシートバック30の表面31aの車両天地方向上側端部201との間の距離を第4距離とする。すると、中心線Tは、第3距離と第4距離とが同一になるように設定されている仮想線である。
下側通気口63Aは、シートバック30のうち中心線Tに対して天地方向下側に位置する。下側通気口63Aは、シートバック30のうち着座部91を避けた部位に配置されている。
本実施形態の着座部91は、シートバック30のうち主に使用者の背中を支える部位であって、シートバック30のうち主に使用者の背中からの圧力を受ける部位である。
上側通気口62Aは、シートバック30のうち中心線Tに対して天地方向上側に位置する。上側通気口62Aは、シートバック30のうち着座部91を避けた部位に配置されている。
このことにより、下側通気口63Aが着座部91に対して天地方向下側に配置されている。上側通気口62Aが着座部91に対して天地方向上側に配置されている。下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の部位に着座部91が重なるように、下側通気口63Aおよび上側通気口62Aが配置されていることになる。
このように構成される通風路材60のうち、上側通気口62A、下側通気口63A、および空気入口61B以外の他の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
具体的には、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
通風路材60のうち上側通気口62Aに対して天地方向上側の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
通風路材60において下側通気口63Aに対して天地方向下側の部分のうち空気入口61B以外の他の部分は、その全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されている。
連結部70のうち空気入口は、電動送風機80の空気出口に接続されている。連結部70のうち空気出口は、通風路材60の空気入口61Bに接続されている。
すなわち、連結部70は、電動送風機80と通風路材60の複数本のチューブ61との間に配置されて、電動送風機80からの空気流を通風路材60の複数本のチューブ61に分配する空気流路を構成するダクトである。
電動送風機80は、車室内の空気流を吸い込んで連結部70を通して通風路材60の複数本のチューブ61に向けて送風する。本実施形態の電動送風機80は、シートバック30の裏面に配置されている。
次に、本実施形態の上側通気口62Aおよび下側通気口63Aについて図4を参照して説明する。
上側通気口62Aのうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を基準線Saとする。上側通気口62Aのうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を基準線Sbとし、基準線Saおよび基準線Sbの間の距離をLaとする。
下側通気口63Aのうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を基準線Scとする。下側通気口63Aのうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を基準線Sdとする。基準線Scおよび基準線Sdの間の距離をLbとする。Lb<Laを満たすように上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが形成されている。
このように構成される通風路材60、連結部70、および電動送風機80は、車両用シート空調装置を構成する。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80は車室内から空気流を吸い込んで連結部70に吹き出す。すると、連結部70は、電動送風機80から送風される空気流を分流して複数本のチューブ61に供給する。
ここで、本実施形態では、通風路材60は、複数本のチューブ61が車両幅方向に隣接するように並べられてシート状に一体化されて形成されたものである。これに加えて、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
つまり、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間には、チューブ61毎の空気流路から乗員に空気流を吹き出す、或いは乗員側からチューブ61毎の空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
このため、使用者がシート10に着座しているときには、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の領域は、使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する。しかし、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。よって、複数本のチューブ61は、それぞれ、潰れることなく、空気流路を維持する。
したがって、電動送風機80から連結部70を通して複数本のチューブ61に供給された空気流は、複数本のチューブ61のうち着座部91を通過して下側通気口63A側に流れる。これにより、空気流が通風路材60の上側通気口62Aおよび下側通気口63Aから表皮50の複数の微細孔を通して乗員の腰部、両肩等に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、車両用シート空調装置は、使用者の背中を表面31aで支えるシートバック30を備えるシート10に適用される。車両用シート空調装置は、シートバック30の表面31aに配置されて、使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形し、かつ天地方向上側に空気流を流通させる空気流路をそれぞれ形成する複数のチューブ61を有する通風路材60を備える。通風路材60は、それぞれの空気流路の内側と外側との間を連通させる下側通気口63Aおよび上側通気口62Aを形成する。
下側通気口63Aは、シートバック30のうち着座部91を避けた部位に配置されている。下側通気口63Aは、通風路材60のうち中心線Tに対して天地方向下側に位置する。上側通気口62Aは、シートバック30のうち着座部91を避けた部位に配置されている。上側通気口62Aは、通風路材60のうち中心線Tに対して天地方向上側に位置する。通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間に着座部91が重なるように下側通気口63Aおよび上側通気口62Aが配置されている。
通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
したがって、通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の領域に、使用者の背部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、下側通気口63Aおよび上側通気口62Aから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
本実施形態の上側通気口62Aは、天地方向上側に凸となる湾曲状に形成されている。
下側通気口63Aは、天地方向下側に凸となる湾曲状に形成されている。そして、Lb<Laを満たすように上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが形成されている。
このことにより、上側通気口62Aが着座者のうち左右の肩部および首を結ぶ部位に沿って形成されることになる。下側通気口63Aが着座者の腰部・臀部に向けて形成されることになる。これにより、上側通気口62Aからの空気流を着座者の左右の肩部および首に吹き出すことができる。これに加えて、下側通気口63Aからの空気流を着座者の腰部・臀部に吹き出すことができる。以上により、使用者のフィーリングをより一層向上させることができる。
本実施形態の通風路材60のうち、上側通気口62A、下側通気口63A、および空気入口61B以外の他の部分が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
これにより、上側通気口62A、下側通気口63Aから吹き出される風量を確保することができる。
次に、本実施形態のシートバック30の表面21aに対する下側通気口63A、上側通気口62Aの位置関係について図3Bを参照して説明する。
シートバック30の表面31aにおいて車両天地方向下側端部200と車両天地方向上側端部201との間の寸法Raとする。
シートバック30の表面31aの車両天地方向下側端部200と下側通気口63Aのうち車両天地方向上側202との間の寸法Rbとする。
寸法Raを100%として寸法Raのうち寸法Rbが占める比率を示す百分率をWe(=Rb/Ra)とすると、Weが40%以下になるように下側通気口63Aが形成されている。
シートバック30の表面31aの車両天地方向上側端部201と上側通気口62Aのうち車両進行方向下側203との間の寸法Rcとする。
寸法Raを100%として寸法Raのうち寸法Rcが占める比率を示す百分率をWf(=Rc/Ra)とすると、Wfが30%以下になるように上側通気口62Aが形成されている。
或いは、Weが30%以下になるように下側通気口63Aが形成され、かつWfが20%以下になるように上側通気口62Aが形成されている。
このようなWe、Wfを実現するように上側通気口62A、下側通気口63Aが構成される。このことにより、シートバック30のうち乗員が接する箇所よりも車両進行方向後側に上側通気口62Aが配置される。よって、シートバック30のうち乗員が接する箇所よりも車両進行方向前側に下側通気口63Aが配置されることになる。
以上により、シートバック30のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間に乗員の腰部等が配置されて、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが乗員の体の一部によって塞がれることを防ぐことができる。
(第4実施形態)
上記第3実施形態では、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aをそれぞれ湾曲状に形成した例について説明したが、これに代えて、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aを車両幅方向に延びる帯状に形成した本第4実施形態について説明する。
図5に本実施形態のシート10の通風路材60を示す。本実施形態の車両用シート空調装置と上記第3実施形態の車両用シート空調装置とは、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの形状が相違するだけで、その他の構成は同一である。このため、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの形状について説明する。
上側通気口62Aのうち車両幅方向の寸法と下側通気口63Aのうち車両幅方向の寸法とは同一になっている。上側通気口62Aのうち車両進行方向の寸法は、下側通気口63Aのうち車両進行方向の寸法に比べて大きくなっている。したがって、上側通気口62Aの開口面積は、下側通気口63Aの開口面積に比べて大きくなっている。
ここで、使用者がシート10に着座しているときには、通風路材60の複数本のチューブ61のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の領域は、使用者の背部から加わる圧力によって弾性変形して縮む。このため、複数本のチューブ61を空気流が通過する際に生じる圧力損失が大きくなる。
このため、仮に、上側通気口62Aの開口面積と下側通気口63Aの開口面積とが同一である場合において、使用者がシート10に着座しているときには、使用者がシート10に着座していないときに比べて、空気流路の圧力損失が大きくなる。このため、下側通気口63Aから吹き出される空気量が低下する。
これに対して、本実施形態では、下側通気口63Aの開口面積は、上述の如く、上側通気口62Aの開口面積に比べて大きくなっている。このため、使用者がシート10に着座しているときに、下側通気口63Aから吹き出される空気量が低下することを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の部位に着座部91が重なるように上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが配置されている。
ここで、上側通気口62Aは、通風路材60のうち中心線Tに対して車両天地方向上側に位置する。上側通気口62Aは、通風路材60のうち着座部91が重なる部位に配置されている。
下側通気口63Aは、通風路材60のうち中心線Tに対して車両天地方向下側に位置する。下側通気口63Aは、通風路材60のうち着座部91を避けた部位に配置されている。
より具体的には、着座部91のうち最も天地方向上側に位置する端部を上側着座端部91aとし、着座部91のうち最も天地方向下側に位置する端部を下側着座端部91bする。
本実施形態では、上側着座端部91aが上側通気口62Aに重なる位置に配置され、かつ下側着座端部91bが下側通気口63Aに対して天地方向上側の位置に配置されるように上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが配置されている。
本実施形態の通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の部位には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
以上の本実施形態によれば、通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の領域に、使用者の背部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、下側通気口63Aおよび上側通気口62Aから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
(第5実施形態)
上記第1実施形態では、通風路材60をシートクッション20の側壁21bに沿うように設けることにより通風路材60および電動送風機80を連結した例について説明した。
これに代えて、本第5実施形態では、シートクッション20の貫通孔22を採用して、貫通孔22を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置について図6A、図6B、図6Cについて説明する。
本実施形態と上記第1実施形態とは、通風路材60および電動送風機80の間を連結する構造が相違するだけで、その他の構成は、共通であるため、その説明を簡素化する。図6A、図6Bにおいて、図1A、図1Bと同一符号は同一のものを示す。
貫通孔22は、シートクッション20の裏面21cと表面21aとの間を貫通されている。本実施形態の貫通孔22は、通風路材60および電動送風機80の間で空気流を流通させる空気流路を構成する。
シートクッション20の表面21aには、貫通孔22が開口される表面開口部22aが設けられている。表面開口部22aは、シートクッション20の表面21aのうち着座中心線Faに対して車両進行方向前側に位置する。
ここで、着座中心線Faは、シートクッション20の表面21aのうち着座部90のうち車両進行方向の中間点を通過して、車両幅方向(すなわち、車両進行方向に交差する方向)に延びる仮想線である。本実施形態では、着座中心線Faおよび中心線Fは、同一の仮想線である。シートクッション20の裏面21cには、貫通孔22が開口される裏面開口部22bが設けられている。
本実施形態の通風路材60は、空気出入口61Cが設けられている。空気出入口61Cは、通風路材60のうちシートクッション20の表面21a側に設けられている。具体的には、空気出入口61Cは、複数本のチューブ61のうち車両幅方向中央側の2つのチューブ61においてシートクッション20の表面21a側に開口形成されている。空気出入口61Cは、貫通孔22の表面開口部22aに重なるように配置されている。
本実施形態では、空気出入口61Cは、通風路材60のうち着座中心線Faに対して車両進行方向前側に位置する。換言すれば、空気出入口61Cは、前側通気口63のうち車両進行方向後側102に対して車両進行方向前側に位置する。
通風路材60には、図6Cに示すように、図1の連結部70に代えて、空気出入口61Cに連通する連結通路70Aが設けられている。連結通路70Aは、空気出入口61Cと複数本のチューブ61とを連通させる。具体的には、連結通路70Aは、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61を連通している。
本実施形態の通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部90が重なっている。後側通気口62および前側通気口63は、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80は車室内から空気流を吸い込んで貫通孔22に吹き出す。すると、連結部70は、電動送風機80から送風される空気流は、貫通孔22および空気出入口61Cを通過してから連結通路70Aに流れる。この連結通路70Aは、空気流を分流して複数本のチューブ61に供給する。
ここで、本実施形態の通風路材60は、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
つまり、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間には、チューブ61毎の空気流路から乗員に空気流を吹き出す、或いは乗員側からチューブ61毎の空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
このため、使用者がシート10に着座しているときには、上記第1実施形態と同様に、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域は、使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する。しかし、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。よって、複数本のチューブ61は、それぞれ、潰れることなく、チューブ61毎の空気流路が維持される。
したがって、電動送風機80から連結部70を通して複数本のチューブ61に供給された空気流は、複数本のチューブ61のうち着座部90を通過して前側通気口63側に流れる。これにより、空気流が通風路材60の後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから表皮50の複数の微細孔を通して乗員の臀部、太腿等に吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、車両用シート空調装置は、後側通気口62および前側通気口63は、通風路材60のうち着座部91を避ける部位に配置されている。通風路材60のうち、後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部91が重なるように配置されている。さらに、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
したがって、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域に、使用者から臀部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
本実施形態では、シートクッション20の貫通孔22を通して通風路材60および電動送風機80が連結されている。このため、シートクッション20の側壁21bに沿うように通風路材60を配置したり、連結部70を設ける必要がなくなるため、体格を小型化にしてコストを低減することができる。
(第6実施形態)
上記第5実施形態では、通風路材60の空気出入口61Cを前側通気口63に対して車両進行方向前側に配置した例について説明した。しかし、これに代えて、通風路材60の空気出入口61Cが着座部90に重なるように空気出入口61Cを配置した本第6実施形態について図7A、図7Bを参照して説明する。
本実施形態と上記第5実施形態とは、主に通風路材60の空気出入口61Cが相違するだけで、その他の構成は実質的に同様である。図7A、図7Bにおいて、図6A、図6Bと同一の符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態では、通風路材60の空気出入口61Cは、着座部90の中央に重なる部位に配置されている。換言すれば、通風路材60の空気出入口61Cは、前側通気口63および後側通気口62の間に配置されている。より詳細には、通風路材60の空気出入口61Cは、中心線Fに重なっている。
貫通孔22の表面開口部22aは、シートクッション20の表面21aのうち着座部90の中央に配置されている。すなわち、表面開口部22aは、シートクッション20の表面21aのうち着座中心線Faに重なる部位に配置されている。
本実施形態では、後側通気口62および前側通気口63は、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。
通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間では、空気出入口61C以外の領域の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
以上により、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に、使用者から臀部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
(第7実施形態)
上記第3実施形態では、シートバック30の表面31aおよび側壁31bに沿うように通風路材60を設けた例について説明した。これに代えて、本第7実施形態では、シートバック30の貫通孔32を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置について図8A、図8B、図8Cについて説明する。
本実施形態と上記第3実施形態とは、通風路材60および電動送風機80の間を連結する構造が相違するだけで、その他の構成は、共通であるため、その説明を簡素化する。図8A、図8B、図8Cにおいて、図2、図3A、図3Bと同一符号は同一のものを示す。
貫通孔32は、シートバック30の裏面31cと表面31aとの間を貫通されている。本実施形態の貫通孔は、通風路材60および電動送風機80の間で空気流を流通させる空気流路を構成する。
シートバック30の表面31aには、貫通孔32が開口される表面開口部32aが設けられている。表面開口部32aは、シートバック30の表面31aの着座部91のうち着座中心線Taに対して天地方向上側(すなわち、天地方向上側)に配置されている。
ここで、着座中心線Taは、シートバック30の表面31aの着座部91のうち天地方向の中間点を通過して車両幅方向(すなわち、天地方向に直交する方向)に延びる仮想線である。本実施形態の着座中心線Taおよび中心線Tは、同一の仮想線である。シートバック30の裏面31cには、貫通孔32が開口される裏面開口部32bが設けられている。
本実施形態の通風路材60は、空気出入口61Dが設けられている。空気出入口61Dは、通風路材60のうちシートバック30の表面31a側に設けられている。具体的には、空気出入口61Dは、複数本のチューブ61のうち車両幅方向中央側の2つのチューブ61においてシートバック30の表面31a側に開口形成されている。空気出入口61Cは、貫通孔32の表面開口部32aに重なるように配置されている。
本実施形態では、空気出入口61Cは、通風路材60のうち中心線Fに対して天地方向上側で、かつ後側通気口62に対して天地方向下側に配置されている。換言すれば、空気出入口61Cは、着座部91のうち上側領域内に位置する。
通風路材60には、図8Cに示すように、空気出入口61Dに連通する連結通路70Bが設けられている。連結通路70Bは、空気出入口61Dと複数本のチューブ61とを連通させる。具体的には、連結通路70Aは、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61を連通している。
本実施形態の上側通気口62Aおよび下側通気口63Aは、上記第6実施形態と同様に、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置されている。着座部90は、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間に重なるように配置されている。
すなわち、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
次に、本実施形態の車両用シート空調装置の作動について説明する。
電動送風機80に電力が供給されると、電動送風機80は車室内から空気流を吸い込んで貫通孔32に吹き出す。すると、電動送風機80から送風される空気流は、貫通孔32および空気出入口61Cを通過してから連結通路70Bに流れる。この連結通路70Bは、空気流を分流して複数本のチューブ61に供給する。
本実施形態の通風路材60は、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間のうち空気出入口61Cを除いた領域の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブ61が形成されている。
つまり、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間には、チューブ61毎の空気流路から乗員に空気流を吹き出す、或いは乗員側からチューブ61毎の空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
このため、使用者がシート10に着座しているときには、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の領域は、使用者の太股から加わる圧力によって弾性変形する。しかし、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61が互いに支え合う。よって、複数本のチューブ61は、それぞれ、潰れることなく、チューブ61毎の空気流路が維持される。
したがって、電動送風機80から連結部70を通して複数本のチューブ61に供給された空気流は、複数本のチューブ61のうち着座部90を通過して下側通気口63A側に流れる。これにより、空気流が通風路材60の上側通気口62Aおよび下側通気口63Aのそれぞれから表皮50の複数の微細孔を通して乗員の臀部、太腿等に吹き出される。
以上の本実施形態によれば、上記第2実施形態と実質的に同様に、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間のうち空気出入口61Dを除いた領域の全体に亘って各空気流路の内側と外側との間を閉じられている。
したがって、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の領域に、使用者から臀部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aのそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
本実施形態では、シートバック30の貫通孔32を通して通風路材60および電動送風機80が連結されている。このため、シートバック30の側壁31bに沿うように通風路材60を配置したり、連結部70を設ける必要がなくなるため、体格を小型化にしてコストを低減することができる。
(第8実施形態)
上記第7実施形態では、通風路材60の空気出入口61Dをシートバック30の中心線Fよりも天地方向上側に配置した例について説明した。しかし、これに代えて、通風路材60の空気出入口61Dをシートバック30の中央部に配置した本第8実施形態について図9A、図9Bを参照して説明する。
本実施形態と上記第7実施形態とは、主に通風路材60の空気出入口61Dの位置が相違するだけで、その他の構成は実質的に同様である。図89、図9Bにおいて、図8A、図8Bと同一の符号は、同一のものを示し、その説明を省略する。
本実施形態では、通風路材60の空気出入口61Dは、通風路材60のうち着座部90の中央に重なる部位に配置されている。換言すれば、通風路材60の空気出入口61Cは、前側通気口63および後側通気口62の間に配置されている。より詳細には、通風路材60の空気出入口61Cは、シートバック30の中央部に重なっている。
貫通孔22の表面開口部22aは、シートバック30の表面31aのうち着座部91の中央に配置されている。すなわち、貫通孔22の表面開口部22aは、シートバック30の表面31aのうち着座中心線Taに重なる部位に配置されている。
本実施形態では、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間では、
空気出入口61C以外の領域の全体に亘ってそれぞれの空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60が形成されている。
換言すれば、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
本実施形態の後側通気口62および前側通気口63は、上記第7実施形態と同様に、通風路材60のうち着座部91を避けた部位に配置されている。
以上により、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域に、使用者から臀部からの圧力が加わっても、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の領域が弾性変形により潰れることが抑制される。これにより、後側通気口62および前側通気口63のそれぞれから空気流を吹き出させることができる。よって、使用者のフィーリングの低下を抑制するようにしたシート空調装置を提供することができる。
(第9実施形態)
上記第2実施形態では、通風路材60をシートクッション20の側壁21bに沿うように設けることにより通風路材60および電動送風機80を連結した例について説明した。
これに代えて、本第9実施形態では、シートクッション20の貫通孔を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置について図10について説明する。
本実施形態と上記第2実施形態とは、通風路材60および電動送風機80の間を連結する構造が相違するだけで、その他の構成は、共通であるため、その説明を簡素化する。図10において、図2と同一符号は同一のものを示す。
本実施形態のシートクッション20の貫通孔は、上記第6実施形態と同様、シートクッション20の裏面と表面との間を貫通されている。貫通孔は、通風路材60および電動送風機80の間で空気流を流通させる空気流路を構成する。
シートクッション20の表面21aには、貫通孔が開口される表面開口部22aが設けられている。表面開口部22aは、着座部90の中央に配置されている。すなわち、表面開口部22aは、シートクッション20の表面21aのうち着座中心線Faに重なる部位に位置する。
本実施形態の通風路材60は、空気出入口61Cが設けられている。空気出入口61Cは、通風路材60のうちシートクッション20の表面21a側に設けられている。
具体的には、空気出入口61Cは、複数本のチューブ61のうち車両幅方向中央側の2つのチューブ61においてシートクッション20の表面21a側に開口形成されている。空気出入口61Cは、貫通孔の表面開口部22aに重なるように配置されている。
通風路材60には、図1の連結部70に代えて、空気出入口61Cに連通する連結通路70Aが設けられている。連結通路70Aは、空気出入口61Cと複数本のチューブ61とを連通させる。具体的には、連結通路70Aは、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61を連通している。
本実施形態のシート空調装置の作動は、上記第6実施形態のシート空調装置と実質的に同様であるため、その説明を省略する。
(第10実施形態)
上記第4実施形態では、シートバック30の表面31aおよび側壁31bに沿うように通風路材60を設けた例について説明した。これに代えて、本第10実施形態では、シートバック30の貫通孔32を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置について図11について説明する。
本実施形態と上記第4実施形態とは、通風路材60および電動送風機80の間を連結する構造が相違するだけで、その他の構成は、共通であるため、その説明を簡素化する。図11において、図5と同一符号は同一のものを示す。
本実施形態のシートバック30の貫通孔は、シートバック30の裏面と表面との間を貫通されている。貫通孔は、通風路材60および電動送風機80の間で空気流を流通させる空気流路を構成する。
シートバック30の表面31aには、貫通孔が開口される表面開口部32aが設けられている。表面開口部32aは、シートバック30の表面31aのうち着座部91の中央に配置されている。すなわち、表面開口部32aは、シートバック30の表面31aのうち着座中心線Taに重なる部位に配置されている。
本実施形態の通風路材60は、空気出入口61Dが設けられている。空気出入口61Dは、通風路材60のうちシートバック30の表面31a側に設けられている。具体的には、空気出入口61Dは、複数本のチューブ61のうち車両幅方向中央側の2つのチューブ61においてシートバック30の表面31a側に開口形成されている。空気出入口61Cは、貫通孔32の表面開口部32aに重なるように配置されている。
通風路材60には、空気出入口61Dに連通する連結通路70Bが設けられている。連結通路70Bは、空気出入口61Dと複数本のチューブ61とを連通させる。具体的には、連結通路70Aは、複数本のチューブ61のうち隣り合う2つのチューブ61を連通している。
本実施形態のシート空調装置の作動は、上記第7実施形態のシート空調装置と実質的に同様であるため、その説明を省略する。
(他の実施形態)
(1)上記第1〜第10の実施形態では、本発明のシート空調装置を車両のシート10に適用した例について説明したが、これに代えて、車両以外のシート10に本発明のシート空調装置を適用してもよい。例えば、例えば一般家庭で使用されるシート10に本発明のシート空調装置を適用してもよい。
(2)上記第2実施形態では、前側通気口63および後側通気口62をそれぞれ帯状に形成した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、前側通気口63をV字状に形成し、かつ後側通気口62をU字状に形成して、前側通気口63の開口面積を、後側通気口62の開口面積に比べて大きくする。
(3)上記第4実施形態では、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aをそれぞれ帯状に形成した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aをそれぞれ湾曲状に形成し、かつ下側通気口63Aの開口面積を上側通気口62Aの開口面積に比べて大きくする。
(4)上記第1〜第10の実施形態では、複数のチューブ61を用いて複数の空気流路を構成する通風路材60を用いた例について説明したが、これに代えて、1つの空気流路を構成する通風路材60を用いてもよい。
(5)上記第1、2、5、6、9実施形態では、下側に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いた例について説明したが、これに代えて、車両幅方向右側、或いは左側に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いてもよい。
或いは、車両幅方向に傾斜して、かつ天地方向に傾斜する方向に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いてもよい。
(6)上記第3、4、7、8、10実施形態では、上側に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いた例について説明したが、これに代えて、車両幅方向右側、或いは左側に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いてもよい。
或いは、車両幅方向に傾斜して、かつ天地方向に傾斜する方向に空気流を流通させる空気流路を構成する通風路材60を用いてもよい。
(7)上記第2実施形態では、前側通気口63の開口面積を後側通気口62の開口面積に比べて大きくした例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、前側通気口63が着座部90に対して空気流れ方向下流側に位置し、後側通気口62が着座部90に対して空気流れ方向上流側に位置する場合には、後側通気口62の開口面積を前側通気口63の開口面積に比べて大きくしてもよい。
(8)上記第4実施形態では、下側通気口63Aの開口面積を上側通気口62Aの開口面積に比べて大きくした例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、上側通気口62Aが着座部91に対して空気流れ方向下流側に位置し、下側通気口63Aが着座部91に対して空気流れ方向上流側に位置する場合には、上側通気口62Aの開口面積を下側通気口63Aの開口面積に比べて大きくしてもよい。
(9)上記第1、2実施形態では、電動送風機80から通風路材60を通して送風される空気流を後側通気口62および前側通気口63から使用者側に吹き出す例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、使用者側から後側通気口62および前側通気口63を通して吸い込んだ空気流を通風路材60を通して電動送風機80に吸い込むようにしてもよい。
この場合、通風路材60には、空気流を吸入する電動送風機80に空気流を向けて排出する空気出口が空気入口61Aに代えて設けられる。
同様に、上記第5、6、9実施形態においても、電動送風機80から通風路材60を通して送風される空気流を後側通気口62および前側通気口63から使用者側に吹き出す場合に限らない。
そして、上記第5、6、9実施形態においても、使用者側から後側通気口62および前側通気口63を通して吸い込んだ空気流を通風路材60を通して電動送風機80に吸い込むようにしてもよい。
同様に、上記第3、4実施形態では、電動送風機80から通風路材60を通して送風される空気流を上側通気口62Aおよび下側通気口63Aから車室内に吹き出す例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、使用者側から上側通気口62Aおよび下側通気口63Aを通して吸い込んだ空気流を通風路材60を通して電動送風機80に吸い込むようにしてもよい。
この場合、通風路材60には、空気流を吸入する電動送風機80に空気流を向けて排出する空気出口が空気入口61Bに代えて設けられる。
同様に、上記第7、8、10実施形態においても、電動送風機80から通風路材60を通して送風される空気流を上側通気口62Aおよび下側通気口63Aから車室内に吹き出す場合に限らない。
そして、上記第7、8、10実施形態において、使用者側から上側通気口62Aおよび下側通気口63Aを通して吸い込んだ空気流を通風路材60を通して電動送風機80に吸い込むようにしてもよい。
(10)上記第1、2実施形態では、通風路材60において、後側通気口62、前側通気口63、および空気入口61Aを設けた例について説明した。しかし、これに加えて、通風路材60のうち前側通気口63に対して車両進行方向前側に通気口を設けてもよい。或いは、通風路材60のうち後側通気口62に対して車両進行方向後側に、通気口を設けてもよい。
具体的には、通風路材60のうち前側通気口63に対して車両進行方向前側に、複数の空気流路の内側と外側との間を連通する通気口(以下、第1通気口という)を設ける。
或いは、通風路材60のうち後側通気口62に対して車両進行方向後側に、複数の空気流路の内側と外側との間を連通する通気口(以下、第2通気口という)を設ける。
ここで、電動送風機80から連結部70を通して通風路材60に供給された空気流は、
通風路材60のうち、第1通気口、第2通気口、前側通気口63、および後側通気口62から吹き出される。
この場合、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブが形成されていることが必要となる。
また、車両用シート空調装置において、電動送風機80から通風路材60に送風される空気流を前側通気口63、および後側通気口62から車室内に吹き出す場合に限らない。そして、車室内からの空気流を通風路材60のうち第1通気口、第2通気口、後側通気口62、および前側通気口63を通して電動送風機80が吸い込むようにしてもよい。
この場合も、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブを形成することが必要になる。
同様に、上記第5、第6、第7、第8実施形態においても、通風路材60のうち前側通気口63に対して車両進行方向前側に通気口を設けてもよく、或いは、通風路材60のうち後側通気口62に対して車両進行方向後側に、通気口を設けてもよい。
(11)上記第3、4実施形態では、通風路材60において、上側通気口62A、下側通気口63A、および空気入口61Bを設けた例について説明した。しかし、これに加えて、通風路材60のうち上側通気口62Aに対して天地方向上側に通気口を設けたり、通風路材60のうち下側通気口63Aに対して天地方向下側に通気口を設けたりしてもよい。
具体的には、通風路材60のうち、上側通気口62Aに対して天地方向上側に、複数の空気流路の内側と外側との間を連通する通気口(以下、第3通気口という)を設ける。
或いは、通風路材60のうち、下側通気口63Aに対して天地方向下側に、複数の空気流路の内側と外側との間を連通する通気口(以下、第4通気口という)を設ける。
ここで、電動送風機80から連結部70を通して通風路材60に供給された空気流は、
通風路材60のうち第3通気口、第4通気口、上側通気口62A、および下側通気口63Aから吹き出される。
この場合、通風路材60のうち、上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間が全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブを形成することが必要になる。
また、車両用シート空調装置において、電動送風機80から通風路材60に送風される空気流を第3通気口、第4通気口、上側通気口62A、および下側通気口63Aから車室内に吹き出す場合に限らない。そして、車室内からの空気流を通風路材60のうち第3通気口、第4通気口、上側通気口62A、および下側通気口63Aを通して電動送風機80が吸い込むようにしてもよい。
この場合も、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の全体に亘って複数の空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材60の複数本のチューブを形成することが必要がある。
(12)本発明の実施にあたり、上記第1、第2実施形態における前側通気口63、および後側通気口62としては、車両幅方向に延びるスリット状や円形状など、各種の形状の開口部を設けてもよい。
同様に、上記第5、第6、第7、第8実施形態においても、前側通気口63、および後側通気口62としては、車両幅方向に延びるスリット状や円形状など、各種の形状の開口部を設けてもよい。
(13)本発明の実施にあたり、上記第3、第4実施形態における上側通気口62A、および下側通気口63Aとしては、車両幅方向に延びるスリット状や円形状など、各種の形状の開口部を設けてもよい。
(14)上記第2、第9実施形態では、前側着座端部90aが前側通気口63に重なる位置に配置され、かつ後側着座端部90bが後側通気口62に対して車両進行方向前側の位置に配置される例について説明した。しかし、これに代えて、次の(a)(b)ようにしてもよい。
(a)前側着座端部90aが前側通気口63に対して車両進行方向後側の位置に配置され、かつ後側着座端部90bが後側通気口62に重なる位置に配置される。
(b)前側着座端部90aが前側通気口63に重なる位置に配置され、かつ後側着座端部90bが後側通気口62に重なる位置に配置される。
上述した(a)(b)の場合、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部90が重なるように後側通気口62および前側通気口63が配置されている。
上記第5、第6実施形態においても、上述した(a)(b)と同様に、後側通気口62、或いは前側通気口63を配置してもよい。
(15)上記第4、第10実施形態では、上側着座端部91aが上側通気口62Aに重なる位置に配置され、かつ下側着座端部91bが下側通気口63Aに対して天地方向上側の位置に配置される例について説明した。しかし、これに代えて、次の(c)(d)のようにしてもよい。
(c)上側着座端部91aが上側通気口62Aに対して天地方向下側の位置に配置され、かつ下側着座端部91bが下側通気口63Aに重なる位置に配置される。
(d)上側着座端部91aが上側通気口62Aに重なる位置に配置され、かつ下側着座端部91bが下側通気口63Aに重なる位置に配置される。
上述した(c)(d)の場合、通風路材60のうち上側通気口62Aおよび下側通気口63Aの間の部位に着座部91が重なるように上側通気口62Aおよび下側通気口63Aが配置されている。
上記第7、第8実施形態においても、上述した(c)(d)と同様に、上側通気口62A、或いは下側通気口63Aを配置してもよい。
(16)上記第1実施形態では、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位に着座部90が重なる例について説明した。しかし、これに代えて、通風路材60のうち後側通気口62および前側通気口63の間の部位を避けた部位に着座部90が配置してもよい。
(17)上記第3実施形態では、下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の部位に着座部91が重なる例について説明した。しかし、これに代えて、下側通気口63Aおよび上側通気口62Aの間の部位を避けた部位に着座部91が配置してもよい。
(18)上記第2実施形態では、前側通気口63を通風路材60のうち着座部90に重なる部位に配置した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、上記第2実施形態において、後側通気口62を、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置する。前側通気口63を、通風路材60のうち着座部90を避けた部位に配置する。
(19)上記第4実施形態では、通風路材60のうち着座部91が重なる部位に上側通気口62Aを配置した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、上記第4実施形態において、上側通気口62Aを、通風路材60のうち着座部91を避けた部位に配置する。および下側通気口63Aを、通風路材60のうち着座部91を避けた部位に配置する。
(20)上記第2実施形態では、連結部70を用いて通風路材60および電動送風機80を連結した例について説明した。これに代えて、上記第5実施形態と同様に、シートクッション20の貫通孔22を採用して、貫通孔22を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置を構成してもよい。
(21)上記第4実施形態では、連結部70を用いて通風路材60および電動送風機80を連結した例について説明した。これに代えて、上記第7実施形態と同様に、シートバック30の貫通孔32を採用して、貫通孔32を通して通風路材60および電動送風機80を連結したシート空調装置を構成してもよい。
(22)上記第9実施形態では、車両幅方向に拡がる帯状の前側通気口63を用いた例について説明したが、これに代えて、上記第1実施形態と同様に、車両進行方向後側に凸となるV字状に形成されている前側通気口63を用いてもよい。
(23)上記第9実施形態では、車両幅方向に拡がる帯状の後側通気口62を用いた例について説明したが、これに代えて、上記第1実施形態と同様に、U字状に形成されている後側通気口62を用いてもよい。
(24)上記第10実施形態では、車両幅方向に拡がる帯状の前側通気口63を用いた例について説明したが、これに代えて、上記第3実施形態と同様に、湾曲状に形成されている前側通気口63を用いてもよい。
(25)上記第10実施形態では、車両幅方向に拡がる長方形状の後側通気口62を用いた例について説明したが、これに代えて、上記第3実施形態と同様に、湾曲状に形成されている後側通気口62を用いてもよい。
(26)上記第5、6、10実施形態では、シートクッション20の中心線Fと着座中心線Faとが同一である例について説明したが、これに代えて、シートクッション20の中心線Fと着座中心線Faとがオフセットしてもよい。
(27)上記第7、8、11実施形態では、シートバック30の中心線Tと着座中心線Taとが同一である例について説明したが、これに代えて、シートバック30の中心線Tと着座中心線Taとがオフセットしてもよい。
(28)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記第1〜第10実施形態、および他の実施形態の一部または全部に記載された第1の観点によれば、シート空調装置は、使用者の臀部を表面で支えるシートクッションを備えるシートに適用される。
シート空調装置は、シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。通風路材は、空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材を備える。
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向の一方側に配置されており、空気流路、第1通気口、および第2通気口には、送風機から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通する。
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されている。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
第2の観点によれば、通風路材には、送風機から吹き出される空気流が入る、或いは空気流を吸入する送風機に空気流を向けて排出する空気出入口が設けられている。通風路材のうち第1通気口、第2通気口、および空気出入口以外の部分が全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
これにより、第1通気口、第2通気口から吹き出される風量を確保することができる。
第3の観点によれば、シート空調装置は、使用者の臀部を表面で支えるシートクッションを備えるシートに適用される。
シート空調装置は、シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。通風路材は、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する。
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、シートクッションには、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔が形成されている。
通風路材のうちシートクッションの貫通孔に重なる部位には、空気出入口が形成されている。空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通する。
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されている。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
第4の観点によれば、シート空調装置は、使用者の臀部を表面で支えるシートクッションを備えるシートに適用されるである。シート空調装置は、シートクッションの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。
通風路材は、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する。
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、空気流路には、送風機から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通する。
使用者がシートに着座したときシートクッションのうち使用者の臀部を主に支える部位を着座部とする。着座部のうち最も所定方向の一方側に位置する端部を一方側端部とし、着座部のうち最も所定方向の他方側に位置する端部を他方側端部とする。
着座部の一方側端部が、第1通気口に重なる位置、或いは第1通気口対して所定方向の他方側の位置に配置され、かつ着座部の他方側端部が、第2通気口に重なる位置、或いは第2通気口対して所定方向の一方側の位置に配置される。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
第5の観点によれば、シートクッションには、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔が形成されている。通風路材のうちシートクッションの貫通孔に重なる部位には、空気出入口が形成されている。空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通する。
第6の観点によれば、貫通孔は、シートクッションのうち着座部に重なる部位に開口されている。
第7の観点によれば、シートは自動車の車室内に配置されている。着座部のうち車両進行方向の中間点を通過して、かつ車両進行方向に直交する方向に延びる仮想線を着座中心線としたとき、貫通孔は、シートクッションの表面のうち着座中心線に対して車両進行方向前側の部位に開口されている。
第8の観点によれば、シートは自動車の車室内に配置されている。通風路材は、所定方向としての車両進行方向の一方側に空気流を流通させる空気流路を形成する。シートクッションの表面のうち車両進行方向の中間点を通過して、かつ車両進行方向に直交する方向に延びる仮想線を中心線とする。
第1通気口は、シートクッションのうち中心線に対して車両進行方向の前側に位置する前側通気口である。第2通気口は、シートクッションのうち中心線に対して車両進行方向の後側に位置する後側通気口である。
これにより、前側通気口および後側通気口から空気流を吹き出すことができる。
第9の観点によれば、前側通気口は、通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど車両進行方向前側に向かうとともに、車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に進むほど車両進行方向前側に向かうV字状に形成されている。
これにより、前側通気口から使用者の内股に空気流を吹き出すことができる。
第10の観点によれば、後側通気口は、通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど車両進行方向前側に向かうとともに、車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に進むほど車両進行方向前側に向かうU字状に形成されている。
これにより、後側通気口から使用者の腰部に空気流を吹き出すことができる。
第11の観点によれば、前側通気口の開口面積は、後側通気口の開口面積に比べて大きくなっている。
これにより、前側通気口から吹き出される風量を確保することができる。
第12の観点によれば、シート空調装置は、使用者の背中を表面で支えるシートバックを備えるシートに適用される。シート空調装置は、シートバックの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。通風路材は、空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する。
第1通気口は、通風路材のうち第2通気口に対して所定方向の一方側に配置されている。
空気流路、第1通気口、および第2通気口には、送風機から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通する。
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部としたとき、第1通気口および第2通気口は、通風路材のうち着座部を避ける部位に配置されている。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間の全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
第13の観点によれば、通風路材には、送風機から吹き出される空気流が入る、或いは空気流を吸入する送風機に空気流を向けて排出する空気出入口が設けられている。通風路材のうち第1通気口、第2通気口、および空気出入口以外の部分が全体に亘って空気流路の内側と外側との間を閉じるように通風路材が形成されている。
これにより、第1通気口および第2通気口から吹き出される風量を確保することができる。
第14の観点によれば、シート空調装置は、使用者の背中を表面で支えるシートバックを備えるシートに適用される。シート空調装置は、シートバックの表面に配置されて、表面に沿って空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。
通風路材は、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する。
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、シートバックには、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔が形成されている。
通風路材のうちシートバックの貫通孔に重なる部位には、空気出入口が形成されており、空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通する。
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部としたとき、第1通気口および第2通気口が通風路材のうち着座部を避けた位置に配置されている。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。

第15の観点によれば、シート空調装置は、使用者の背中を表面で支えるシートバックを備えるシートに適用される。
シート空調装置は、シートバックの表面に配置されて、表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成する通風路材を備える。
通風路材は、空気流路から使用者側に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む第1通気口および第2通気口を形成し、かつ使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する。
第1通気口は、第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、空気流路には、送風機から吹き出され、或いは送風機に吸入される空気流が流通する。
使用者がシートに着座したときシートバックのうち使用者の背中を主に支える部位を着座部とする。着座部のうち最も所定方向の一方側に位置する端部を一方側端部とし、着座部のうち最も所定方向の他方側に位置する端部を他方側端部とする。
着座部の一方側端部が、第1通気口に重なる位置、或いは第1通気口対して所定方向の他方側の位置に配置され、かつ着座部の他方側端部が、第2通気口に重なる位置、或いは第2通気口対して所定方向の一方側の位置に配置されている。
通風路材のうち第1通気口および第2通気口の間には、空気流路から使用者に空気流を吹き出す、或いは使用者側から空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていない。
第16の観点によれば、シートバックには、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔が形成されている。通風路材のうちシートバックの貫通孔に重なる部位には、空気出入口が形成されている。
空気流路および送風機の間には、送風機から吹き出される空気流、或いは送風機に吸入される空気流が、空気出入口および貫通孔を介して流通する。
第17の観点によれば、貫通孔は、シートバックの前記表面のうち着座部に重なる部位に配置されている。
第18の観点によれば、着座部のうち天地方向の中間点を通過して、かつ天地方向に直交する方向に延びる仮想線を着座中心線とする。貫通孔は、シートバックの表面のうち着座中心線に対して上側の部位に開口されている。
第19の観点によれば、通風路材は、所定方向としての天地方向の一方側に空気流を流通させる空気流路を形成する。シートバックの表面のうち天地方向の中間点を通過して、かつ天地方向に直交する方向に延びる仮想線を中心線(T)とする。第1通気口は、シートバックの表面のうち中心線に対して天地方向の上側に位置する上側通気口である。第2通気口は、シートバックの表面のうち中心線に対して天地方向の下側に位置する下側通気口である。
これにより、上側通気口および下側通気口から空気流を吹き出すことができる。
第20の観点によれば、上側通気口の開口面積は、前記下側通気口の開口面積に比べて大きくなっている。
これにより、上側通気口から吹き出される風量を確保することができる。
第21の観点によれば、上側通気口は、通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど天地方向下側に向かうとともに、車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進むほど天地方向下側に向かう湾曲状に形成されている。
これにより、使用者の両肩、首に上側通気口から空気流を吹き出すことができる。
第22の観点によれば、下側通気口は、通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進むほど天地方向上側に向かうとともに、車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進むほど天地方向上側に向かう湾曲状に形成されている。
これにより、使用者の腰部、臀部に下側通気口から空気流を吹き出すことができる。
第23の観点によれば、上側通気口から両肩、首に空気流を吹き出し、かつ下側通気口から使用者の腰部、臀部に空気流を吹き出す際に、上側通気口および下側通気口を次のように形成することが望ましい。
すなわち、第23の観点によれば、上側通気口のうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第1基準線とする。上側通気口のうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第2基準線とする。第1基準線および第2基準線の間の距離をLaとし、下側通気口のうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第3基準線とする。
下側通気口のうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第4基準線とする。第3基準線および第4基準線の間の距離をLbとし、Lb<Laを満たすように上側通気口および下側通気口が形成されている。
第24の観点によれば、通風路材は、表面に沿って空気流を流通させる複数の空気流路を形成している。
第25の観点によれば、通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間の部位に前記着座部が重なるように第1通気口および第2通気口が配置されている。
10 シート
20 シートクッション
30 シートバック
40 ヘッドレスト
50 表皮
60 通風路材
61 チューブ
62 後側通気口
63 前側通気口
62A 上側通気口
63A 下側通気口
80 電動送風機

Claims (25)

  1. 使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記シートクッションの前記表面に配置されて、前記表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ前記使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記第2通気口に対して前記所定方向の一方側に配置されており、
    前記空気流路、前記第1通気口、および前記第2通気口には、送風機(80)から吹き出され、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートクッションのうち前記使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)としたとき、前記第1通気口および前記第2通気口が前記通風路材のうち前記着座部を避けた位置に配置されており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間の全体に亘って前記空気流路の内側と外側との間を閉じるように前記通風路材が形成されているシート空調装置。
  2. 前記通風路材には、前記送風機から吹き出される空気流が入る、或いは前記空気流を吸入する前記送風機に空気流を向けて排出する空気出入口(61A)が設けられており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口、前記第2通気口、および前記空気出入口以外の部分が全体に亘って前記空気流路の内側と外側との間を閉じるように前記通風路材が形成されている請求項1に記載のシート空調装置。
  3. 使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記シートクッションの前記表面に配置されて、前記表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路から前記使用者側に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ前記使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記第2通気口に対して前記所定方向一方側に配置されており、
    前記シートクッションには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(22)が形成されており、
    前記通風路材のうち前記シートクッションの前記貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61C)が形成されており、
    前記空気流路および前記送風機の間には、前記送風機から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が、前記空気出入口および前記貫通孔を介して流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートクッションのうち前記使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)としたとき、前記第1通気口および前記第2通気口が前記通風路材のうち前記着座部を避けた位置に配置されており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間には、前記空気流路から前記使用者に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていないシート空調装置。
  4. 使用者の臀部を表面(21a)で支えるシートクッション(20)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記シートクッションの前記表面に配置されて、前記表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路から前記使用者側に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(63)および第2通気口(62)を形成し、かつ前記使用者の臀部から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記第2通気口に対して前記所定方向一方側に配置されており、
    前記空気流路には、送風機(80)から吹き出され、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートクッションのうち前記使用者の臀部を主に支える部位を着座部(90)とし、前記着座部のうち最も前記所定方向の一方側に位置する端部(90a)を一方側端部とし、前記着座部のうち最も前記所定方向の他方側に位置する端部(90b)を他方側端部とし、
    前記着座部の前記一方側端部が、前記第1通気口に重なる位置、或いは前記第1通気口に対して前記所定方向の他方側の位置に配置され、かつ前記着座部の前記他方側端部が、前記第2通気口に重なる位置、或いは前記第2通気口に対して前記所定方向の一方側の位置に配置され、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間には、前記空気流路から前記使用者に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていないシート空調装置。
  5. 前記シートクッションには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(22)が形成されており、
    前記通風路材のうち前記シートクッションの前記貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61C)が形成されており、
    前記空気流路および前記送風機の間には、前記送風機から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が、前記空気出入口および前記貫通孔を介して流通する請求項4に記載のシート空調装置。
  6. 前記貫通孔は、前記シートクッションのうち前記着座部に重なる部位に開口されている請求項3または5に記載のシート空調装置。
  7. 前記シートは自動車の車室内に配置されており、
    前記着座部のうち車両進行方向の中間点を通過して、かつ前記車両進行方向に直交する方向に延びる仮想線を着座中心線(Fa)としたとき、
    前記貫通孔は、前記シートクッションの前記表面のうち前記着座中心線に対して車両進行方向前側の部位に開口されている請求項3または5に記載のシート空調装置。
  8. 前記シートは自動車の車室内に配置されており、
    前記通風路材は、前記所定方向としての車両進行方向の一方側に空気流を流通させる前記空気流路を形成し、
    前記シートクッションの前記表面のうち前記車両進行方向の中間点を通過して、かつ前記車両進行方向に直交する方向に延びる仮想線を中心線(F)としたとき、
    前記第1通気口は、前記シートクッションのうち前記中心線に対して前記車両進行方向の前側に位置する前側通気口であり、
    前記第2通気口は、前記シートクッションのうち前記中心線に対して前記車両進行方向の後側に位置する後側通気口である請求項1ないし7のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  9. 前記前側通気口は、前記通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進む
    ほど車両進行方向前側に向かうとともに、前記車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に
    進むほど車両進行方向前側に向かうV字状に形成されている請求項8に記載のシート空調
    装置。
  10. 前記後側通気口は、前記通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進む
    ほど車両進行方向前側に向かうとともに、前記車両幅方向中央部から車両幅方向他方側に
    進むほど車両進行方向前側に向かうU字状に形成されている請求項8に記載のシート空調
    装置。
  11. 前記前側通気口の開口面積は、前記後側通気口の開口面積に比べて大きくなっている請
    求項10に記載のシート空調装置。
  12. 使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記シートバックの前記表面に配置されて、前記表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路の内側と外側との間を連通させる第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ前記使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記通風路材のうち前記第2通気口に対して前記所定方向の一方側に配置されており、
    前記空気流路、前記第1通気口、および前記第2通気口には、送風機(80)から吹き出され、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートバックのうち前記使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)としたとき、前記第1通気口および前記第2通気口は、前記通風路材のうち前記着座部を避ける部位に配置されており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間の全体に亘って前記空気流路の内側と外側との間を閉じるように前記通風路材が形成されているシート空調装置。
  13. 前記通風路材には、前記送風機から吹き出される空気流が入る、或いは前記空気流を吸入する前記送風機に空気流を向けて排出する空気出入口(61B)が設けられており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口、前記第2通気口、および前記空気出入口以外の部分が全体に亘って前記空気流路の内側と外側との間を閉じるように前記通風路材が形成されている請求項12に記載のシート空調装置。
  14. 使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用さ
    れるシート空調装置であって、
    前記シートバックの前記表面に配置されて、前記表面に沿って空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路から前記使用者側に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ前記使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記第2通気口に対して所定方向一方側に配置されており、
    前記シートバックには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(32)が形成されており、
    前記通風路材のうち前記シートバックの前記貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61D)が形成されており、
    前記空気流路および前記送風機の間には、前記送風機から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が、前記空気出入口および前記貫通孔を介して流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートバックのうち前記使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)としたとき、前記第1通気口および前記第2通気口が前記通風路材のうち前記着座部を避けた位置に配置されており、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間には、前記空気流路から前記使用者に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていないシート空調装置。
  15. 使用者の背中を表面(31a)で支えるシートバック(30)を備えるシートに適用されるシート空調装置であって、
    前記シートバックの前記表面に配置されて、前記表面に沿って所定方向に空気流を流通させる空気流路を形成し、前記空気流路から前記使用者側に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む第1通気口(62A)および第2通気口(63A)を形成し、かつ前記使用者の背中から加わる圧力によって弾性変形する通風路材(60)を備え、
    前記第1通気口は、前記第2通気口に対して前記所定方向一方側に配置されており、
    前記空気流路には、送風機(80)から吹き出され、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通し、
    前記使用者が前記シートに着座したとき前記シートバックのうち前記使用者の背中を主に支える部位を着座部(91)とし、前記着座部のうち最も前記所定方向の一方側に位置する端部(91a)を一方側端部とし、前記着座部のうち最も前記所定方向の他方側に位置する端部(91b)を他方側端部とし、
    前記着座部の前記一方側端部が、前記第1通気口に重なる位置、或いは前記第1通気口に対して前記所定方向の他方側の位置に配置され、かつ前記着座部の前記他方側端部が、前記第2通気口に重なる位置、或いは前記第2通気口に対して前記所定方向の一方側の位置に配置され、
    前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間には、前記空気流路から前記使用者に空気流を吹き出す、或いは前記使用者側から前記空気流路に空気流を吸い込む通気口が設けられていないシート空調装置。
  16. 前記シートバックには、送風機(80)から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が流通する貫通孔(32)が形成されており、
    前記通風路材のうち前記シートバックの前記貫通孔に重なる部位には、空気出入口(61D)が形成されており、
    前記空気流路および前記送風機の間には、前記送風機から吹き出される空気流、或いは前記送風機に吸入される空気流が、前記空気出入口および前記貫通孔を介して流通する請求項15に記載のシート空調装置。
  17. 前記貫通孔は、前記シートバックの前記表面のうち前記着座部に重なる部位に配置されている請求項14または16に記載のシート空調装置。
  18. 前記着座部のうち天地方向の中間点を通過して、かつ前記天地方向に直交する方向に延びる仮想線を着座中心線(Ta)としたとき、
    前記貫通孔は、前記シートバックの前記表面のうち前記着座中心線に対して上側の部位に開口されている請求項14または16に記載のシート空調装置。
  19. 前記通風路材は、前記所定方向としての天地方向の一方側に空気流を流通させる空気流路を形成し、
    前記シートバックの前記表面のうち前記天地方向の中間点を通過して、かつ前記天地方向に直交する方向に延びる仮想線を中心線(T)としたとき、
    前記第1通気口は、前記シートバックの前記表面のうち前記中心線に対して前記天地方向の上側に位置する上側通気口であり、
    前記第2通気口は、前記シートバックの前記表面のうち前記中心線に対して前記天地方向の下側に位置する下側通気口である請求項14ないし18のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  20. 前記上側通気口の開口面積は、前記下側通気口の開口面積に比べて大きくなっている請
    求項19に記載のシート空調装置。
  21. 前記上側通気口は、前記通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進む
    ほど天地方向下側に向かうとともに、前記車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進
    むほど天地方向下側に向かう湾曲状に形成されている請求項19または20に記載のシート空調装置。
  22. 前記下側通気口は、前記通風路材のうち車両幅方向中央部から車両幅方向一方側に進む
    ほど天地方向上側に向かうとともに、前記車両幅方向の中央部から車両幅方向他方側に進
    むほど天地方向上側に向かう湾曲状に形成されている請求項21に記載のシート空調装置。
  23. 前記上側通気口のうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第1基
    準線(Sa)とし、
    前記上側通気口のうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第2基
    準線(Sb)とし、
    前記第1基準線および前記第2基準線の間の距離をLaとし、
    前記下側通気口のうち最も天地方向上側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第3基
    準線(Sc)とし、
    前記下側通気口のうち最も天地方向下側を通過して車両幅方向に延びる仮想線を第4基
    準線(Sd)とし、
    前記第3基準線および前記第4基準線の間の距離をLbとし、
    Lb<Laを満たすように前記上側通気口および前記下側通気口が形成されている請求
    項22に記載のシート空調装置。
  24. 前記通風路材は、前記表面に沿って空気流を流通させる複数の前記空気流路を形成している請求項1ないし23のいずれか1つに記載のシート空調装置。
  25. 前記通風路材のうち前記第1通気口および前記第2通気口の間の部位に前記着座部が重なるように前記第1通気口および前記第2通気口が配置されている請求項1ないし24のいずれか1つに記載のシート空調装置。
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