JP2018118562A - 吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置 - Google Patents

吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置において、吸着工程側の蒸発凝縮部において必要な水温の冷却液を確保することにより、暖房性能を安定させる。
【解決手段】吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置10では、エンジン80と脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)との間で冷却液を循環させるための第1循環回路40と、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)と室外熱交換器62との間で冷却液を循環させるための第3循環回路92と、第1循環回路40から伝達された熱を蓄熱し、かつ第3循環回路92に熱を伝達可能な蓄熱器82と、を備えている。そして、車両の外気温が所定の温度よりも低い場合に、第3循環回路92において、室外熱交換器62に代えて蓄熱器82に冷却液を循環させるように制御する制御部30を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置に関する。
下記特許文献1には、小規模の施設でも使用できる吸着式ヒートポンプが開示されている。この吸着式ヒートポンプは、熱源から排出された熱を熱媒体(温水)を介して蓄熱する蓄熱部を備えており、吸着式ヒートポンプの吸着器に対して、熱源及び蓄熱部の両方から熱を供給することができる。また、この吸着式ヒートポンプには、吸着式ヒートポンプの内部で発生した凝縮熱を冷却するために室外に配置される熱交換器として、空冷装置を備えている。一方、吸着式ヒートポンプの吸着器において冷却された冷却液は室内の空調や電子機器の冷却に使用される。すなわち、室内に配置される熱交換器を備えている。
特開2013−210116号公報
ここで、特許文献1に記載の吸着式ヒートポンプにおいて、室外と室内の熱交換器を入れ替えることで室内の暖房運転を行う場合、室外の温度が吸着工程により発生した冷温の冷却液の温度よりも低いと、冷温の冷却液が循環される室外の熱交換器において吸熱が行われない。すなわち、冬季の暖房運転時において、室外の温度が低すぎると吸着工程が促進されず、所望の暖房性能を発揮することができない。
本発明は、上記事実を考慮して、吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置において、吸着工程側の蒸発凝縮部において必要な水温の冷却液を確保することにより、暖房性能を安定させることを目的とする。
請求項1に記載された吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置は、冷媒の吸着及び脱離を行う吸着脱離部と、冷媒の蒸発及び凝縮を行う蒸発凝縮部と、を有する複数の容器を含んで構成され、前記容器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる吸着式ヒートポンプと、高温熱源と脱離工程側の前記吸着脱離部との間で冷却液を循環させるための第1の循環路と、吸着工程側の前記蒸発凝縮部と室外熱交換器との間で冷却液を循環させるための第2の循環路と、前記第1の循環路から伝達された熱を蓄熱し、かつ前記第2の循環路に熱を伝達可能な蓄熱器と、車両の外気温が所定の温度よりも低い場合に、前記第2の循環路において、前記室外熱交換器に代えて前記蓄熱器に冷却液を循環させるように制御する制御装置と、を備えている。
上記構成の吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置では、吸着式ヒートポンプが、複数の容器を含んで構成されている。この容器は、冷媒の吸着及び脱離を行う吸着脱離部と、冷媒の蒸発及び凝縮を行う蒸発凝縮部と、を有している。そして、各容器において、吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる。
ここで、当該車両用エアコン装置は、高温熱源と脱離工程側の吸着脱離部との間で冷却液を循環させるための第1の循環路と、吸着工程側の前記蒸発凝縮部と室外熱交換器との間で冷却液を循環させるための第2の循環路と、を備えている。なお、「吸着工程側の蒸発凝縮部」とは、吸着工程側の吸着脱離部に対応する蒸発凝縮部であって、冷媒の蒸発に伴い蒸発潜熱による冷却が行われる蒸発凝縮部である。
そして、当該車両用エアコン装置では、第1の循環路から伝達された熱を蓄熱し、かつ第2の循環路に熱を伝達可能な蓄熱器を備えている。また、車両の外気温が所定の温度よりも低い場合に、第2の循環路において、室外熱交換器に代えて蓄熱器に冷却液を循環させるように制御する制御装置を備えている。ここで、「所定の温度」としては、例えば、予め定められた設定温度や、室外熱交換器に流入される前の冷却液の温度に許容値を加えた温度とすることができる。
上記構成の吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置では、第1の循環路の熱、つまり、高温熱源(例えば、エンジン)で発生した熱を蓄熱器に伝達させて、蓄熱させることができる。ここで、熱の「伝達」とは、熱伝達媒体を利用して離れた場所に熱を移動させることを含む。熱伝達媒体としては、例えば、各循環路を循環する冷却液が利用される。そして、暖房運転時に車両の外気温が所定の温度よりも低い場合に、蓄熱器が第2の循環路に接続されることにより、蓄熱器から第2の循環路に対し、蓄熱されている熱を伝達することができる。ここで、第2の循環路に蓄熱器が接続される場合、第2の循環路から室外熱交換器が外されるように制御装置により制御される。すなわち、制御装置は、第2の循環路において、室外熱交換器に代えて蓄熱器に冷却液を循環させる。以上のように構成された車両用エアコン装置によれば、吸着工程側の蒸発凝縮部において必要な水温の冷却液を確保することにより、暖房性能を安定させることができる。
本発明の吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置によれば、吸着工程側の蒸発凝縮部において必要な水温の冷却液を確保することにより、暖房性能を安定させることができる。
本実施の形態に係る吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置の構成図であって、暖房要求時の状態を示す図である。 本実施の形態に係る吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置の構成図であって、冷房要求時の状態を示す図である。 本実施の形態に係る吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置に用いられる室内空調ユニットを模式的に示す図を示す。
以下、図1〜図3を用いて本実施の形態に係る吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置10(以下、車両用エアコン装置10という)について説明する。図1及び図2に示されるように、車両用エアコン装置10は、吸着式ヒートポンプ20を備えたエアコン装置として構成されている。この車両用エアコン装置10は、「高温熱源」としてのエンジン80と吸着式ヒートポンプ20(詳しくは、後述する脱離工程側の吸着脱離部)との間において冷却液を循環させるための「第1の循環路」として、第1循環回路40を備えている。また、車両用エアコン装置10は、吸着式ヒートポンプ20内の熱源(詳しくは、後述する吸着工程側の吸着脱離部及び脱離工程側の蒸発凝縮部)と第1の熱交換器との間において冷却液を循環させるための第2循環回路90を備えている。さらに、車両用エアコン装置10は、吸着式ヒートポンプ20(詳しくは、後述する吸着工程側の蒸発凝縮部)と第2の熱交換器との間において冷却液を循環させるための「第2の循環路」として、第3循環回路92を備えている。
そして、第1循環回路40では「高温」の冷却液が循環し、第2循環回路90では「低温」の冷却液が循環し、第3循環回路92では「冷温」の冷却液が循環する。ここで、「高温」とは、後述する吸着脱離部における脱離工程を促す温度(例えば、90°C程度)が該当する。本実施の形態では、エンジン80から排出される冷却液は「高温」に温められている。また、「冷温」とは、車内温度より低い温度(例えば、10°C程度)が該当する。本実施の形態では、蒸発凝縮部における冷媒の蒸発潜熱によって、冷却液は「冷温」に冷却される。さらに、「低温」とは、大気温度より高く、「冷温」と「高温」の間の温度(例えば、40°C程度)が該当する。本実施の形態では、吸着式ヒートポンプ20の内部において発生する熱(吸着熱、凝縮熱)によって、冷却液は「低温」に温められる。
そして、冷房要求時においては、第1の熱交換器は室外熱交換器62が、第2の熱交換器は室内熱交換器52がそれぞれ対応する。また、暖房要求時においては、第1の熱交換器は室内熱交換器52が、第2の熱交換器は室外熱交換器62がそれぞれ対応する。
以下、車両用エアコン装置10の構成について説明する。
(吸着式ヒートポンプ)
本実施の形態の車両用エアコン装置10は、吸着式ヒートポンプ20を含んで構成されている。吸着式ヒートポンプ20は、複数(本実施の形態では2つ)の容器を備えており、一方の容器において吸着工程が行われ、他方の容器において脱離工程が行われるようになっている。すなわち、一方の容器において、吸着剤32によって冷媒(水)を吸着し、吸着剤32による冷媒の吸着に伴って冷媒が蒸発することで生じる蒸発潜熱を利用して、「冷温」に冷却された冷却液を得るようになっている。また、他方の容器において、冷媒(水)を吸着した吸着剤32を加熱することで、吸着剤32から冷媒(水)を脱離するようになっている。そして、吸着式ヒートポンプ20では、各容器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる。
以下、具体的に説明する。
吸着式ヒートポンプ20は、「吸着脱離部」としての第1吸着脱離部22A及び第2吸着脱離部24Aと、「蒸発凝縮部」としての第1蒸発凝縮部22B及び第2蒸発凝縮部24Bと、を含んで構成されている。そして、第1吸着脱離部22A及び第1蒸発凝縮部22Bが対を成して「容器」としての第1容器22を構成している。第1容器22の内部は密閉されている。また、第2吸着脱離部24A及び第2蒸発凝縮部24Bが対を成して「容器」としての第2容器24を構成している。第2容器24の内部は密閉されている。
第1吸着脱離部22A及び第2吸着脱離部24Aの内部には、それぞれ吸着剤32が収容されており、吸着剤32は、シリカゲルやゼオライト等(本実施の形態では、ゼオライト)で構成されている。また、第1吸着脱離部22Aの内部には、第1吸着コア22C(熱交換器)が配置されており、第1吸着コア22Cは、4方弁26A,26Bに接続されている。この4方弁26A,26Bには、「制御装置」としての制御部30(図1参照、図2では図示省略)が電気的に接続されており、4方弁26A,26Bの切替制御を制御部30によって行う構成になっている。そして、第1吸着コア22Cは、4方弁26A,26Bよって、後述する第1循環回路40又は第2循環回路90に接続される。
さらに、第1吸着脱離部22Aと同様に、第2吸着脱離部24Aの内部には、第2吸着コア24C(熱交換器)が配置されており、第2吸着コア24Cは、4方弁26A,26Bに接続されて、4方弁26A,26Bによって、後述する第1循環回路40又は第2循環回路90に接続される構成となっている。そして、第1吸着コア22C及び第2吸着コア24C内には、第1循環回路40内又は第2循環回路90内を流れる冷却液が循環されるようになっている。
一方、第1蒸発凝縮部22B及び第2蒸発凝縮部24Bの内部には、冷媒(本実施の形態では、冷却水)が注入されている。また、第1蒸発凝縮部22Bの内部には、第1蒸発凝縮コア22D(熱交換器)が配置されており、第1蒸発凝縮コア22Dは、4方弁28A,28Bに接続されている。この4方弁28A,28Bには、前述した制御部30が電気的に接続されており、4方弁28A,28Bの切替制御を制御部30によって行う構成になっている。そして、第1蒸発凝縮コア22Dが、4方弁28A,28Bによって、後述する第2循環回路90又は第3循環回路92に接続される。
さらに、第1蒸発凝縮部22Bと同様に、第2蒸発凝縮部24Bの内部には、第2蒸発凝縮コア24D(熱交換器)が配置されており、第2蒸発凝縮コア24Dは、4方弁28A,28Bに接続されて、4方弁28A,28Bによって、後述する第2循環回路90又は第3循環回路92に接続される構成となっている。そして、第1蒸発凝縮コア22D及び第2蒸発凝縮コア24D内には、第2循環回路90内又は第3循環回路92内を流れる冷却液が循環されるようになっている。
一方、車両用エアコン装置10は、第1の熱交換器を室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれか一方に、第2の熱交換器を室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれか他方に切り替え可能な「切替弁」として、4方弁94A,94Bを備えている。この4方弁94A,94Bには、前述した制御部30が電気的に接続されており、4方弁94A,94Bの切替制御を制御部30によって行う構成になっている。4方弁94Aは、連結配管27Aによって4方弁26Aに、連結配管96Aによって4方弁28Aに、それぞれ連結されている。そして、連結配管27Aの中間部には冷却液を循環させるための第2ポンプ29Bが設けられている。また、4方弁94Bは、連結配管27Bによって、4方弁26Bに、連結配管96Bによって4方弁28Bに、それぞれ連結されている。そして、連結配管96Bの中間部には冷却液を循環させるための第4ポンプ98が設けられている。
連結配管27Aは第2ポンプ29Bの下流側の分岐部95Aにおいて分岐されており、分岐部95Aと4方弁28Aとが連結配管27Cによって連結されている。一方、連結配管27Bは中間の分岐部95Bにおいて分岐されており、分岐部95Bと4方弁28Bとが連結配管27Dによって連結されている。そして、連結配管27Dの中間部には冷却液を循環させるための第3ポンプ29Cが設けられている。
(第1循環回路)
第1循環回路40は、エンジン80と、吸着式ヒートポンプ20、詳しくは脱離工程側の吸着脱離部(第1吸着脱離部22A又は第2吸着脱離部24A、以下、省略して「22A,24A」とする)とを接続し、両者間において冷却液を循環させるための回路として構成されている。第1循環回路40は、第1循環回路40の上流側の部分を構成する上流側配管40Aと、第1循環回路40の下流側の部分を構成する下流側配管40Bと、を有している。上流側配管40Aは4方弁26Bに接続されており、下流側配管40Bは4方弁26Aに接続されている。また、エンジン80から脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)に至るまでの第1循環回路40(上流側配管40A)においては、エンジン80を起点とすると、上流側から順に、ヒータコア44、及び排気熱回収器42が配置されている。ヒータコア44は、後述する室内空調ユニット70の一部を構成している。さらに、下流側配管40Bには冷却液を循環させるための第1ポンプ29Aが設けられ、第1ポンプ29Aの下流側には電磁式の流路切替弁である第1バルブ48が設けられている。この第1バルブ48には、後述する蓄熱器82に連結される分岐配管40Cが接続されているが、詳細は後述する。
以上、第1循環回路40は、エンジン80からヒータコア44及び排気熱回収器42を経由して脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)に至り、第1ポンプ29Aを経由して再びエンジン80に至る回路とされている。すなわち、第1循環回路40は、エンジン80から排出された「高温」の冷却液が循環する回路とされている。第1循環回路40では、第1吸着脱離部22A(第1吸着コア22C)又は第2吸着脱離部24A(第2吸着コア24C)に「高温」の冷却液が供給されることにより、第1吸着脱離部22A又は第2吸着脱離部24Aにおいて、脱離工程が行われる。
なお、本実施の形態の第1ポンプ29Aには電気的に作動する電動ウォータポンプが採用されている。すなわち、第1ポンプ29Aは、エンジン80が停止した場合でも第1循環回路40において冷却液を循環させることができる。第1ポンプ29Aは、前述した制御部30に電気的に接続されており(図2参照)、第1ポンプ29Aの制御は、制御部30によって行われる。
排気熱回収器42は、エンジン80より排出される排気ガスから熱を回収するものである。排気熱回収器42は、排気ガス流路42Aと、排気ガス流路42Aの内部に引き込まれた内部配管42Bとを含んで構成されている。この内部配管42Bは上流側配管40Aの途中に設けられており、第1循環回路40の一部を構成している。以上の構成により、内部配管42Bを流れる冷却液は、排気ガス流路42Aを流れる排気ガスにより加熱される。すなわち、排気ガスと冷却液との間で熱交換が行われることにより、排気ガスの熱が回収される。なお、排気熱回収器42は、排気ガス流路42Aとは別に、冷却液と熱交換を行わずに排気ガスを通過させる主流路(図示せず)を備えており、切り替えバルブ(図示せず)が、排気ガス流路42Aと主流路との切り替えを行うことができる。例えば、制御部30は、内部配管42Bを流れる冷却液の温度に応じて、排気ガスの流路を切り替えることができる。
(第2循環回路)
第2循環回路90は、吸着式ヒートポンプ20内の熱源と、第1の熱交換器(室内熱交換器52又は室外熱交換器62)と、を接続し、両者間において冷却液を循環させるための回路として構成されている。ここで、「吸着式ヒートポンプ20内の熱源」とは、吸着熱が発生する吸着工程側の吸着脱離部(第1吸着脱離部22A、第2吸着脱離部24A、以下、省略して「22A,24A」とする)と、凝縮熱が発生する脱離工程側の蒸発凝縮部(第1蒸発凝縮部22B、第2蒸発凝縮部24B、以下、省略して「22B,24B」とする)とが該当する。また、「吸着熱」とは、吸着工程側の容器において吸着剤32が冷媒を吸着することによって生じる熱である。また、「凝縮熱」とは、脱離工程側の容器において冷媒が凝縮することで生じる熱である。
第2循環回路90は、吸着工程側の吸着脱離部(22A,24A)から第2ポンプ29Bを経由して第1の熱交換器に至り、再び吸着工程側の吸着脱離部(22A,24A)に至る回路と、脱離工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)から第1の熱交換器に至り、第3ポンプ29Cを経由して再び脱離工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)に至る回路と、を合わせた回路とされている。すなわち、第2循環回路90は、吸着熱及び凝縮熱により温められた「低温」の冷却液が循環する回路とされている。
ここで、第1の熱交換器は、室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれかが対応する。詳しくは、冷房要求時においては室外熱交換器62が、暖房要求時においては室内熱交換器52が対応する。
以上、本実施の形態の車両用エアコン装置10では、冷房要求時は第1の熱交換器としての室外熱交換器62において温熱が放熱され、暖房要求時は第1の熱交換器としての室内熱交換器52において温熱が放熱される。
(第3循環回路)
第3循環回路92は、吸着式ヒートポンプ20、詳しくは吸着工程側の蒸発凝縮部(第1蒸発凝縮部22B又は第2蒸発凝縮部24B、以下、省略して「22B,24B」とする)と、第2の熱交換器(室内熱交換器52又は室外熱交換器62)と、を接続し、両者間において冷却液を循環させるための回路として構成されている。詳しくは、第3循環回路92は、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)から第2の熱交換器に至り、第4ポンプ98を経由して再び吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)に至る回路とされている。すなわち、第3循環回路92は、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)において「冷温」とされた冷却液が循環する回路とされている。
ここで、第2の熱交換器は、室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれかが対応する。詳しくは、冷房要求時においては室内熱交換器52が、暖房要求時においては室外熱交換器62が対応する。第2の熱交換器を室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれに対応させるか、換言すると第3循環回路92に室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれを接続させるかの切り替えは、「切替弁」としての4方弁94A,94Bにより行われる。
以上、本実施の形態の車両用エアコン装置10では、冷房要求時は第2の熱交換器としての室内熱交換器52において吸熱され、暖房要求時は第1の熱交換器としての室外熱交換器62において吸熱される。
(室内熱交換器、室外熱交換器)
室内熱交換器52は、後述する室内空調ユニット70の一部を構成しており、車室内に設けられた熱交換器として構成されている。また、室内熱交換器52は、その上流側では上流側配管50Aによって4方弁94Aに連結され、その下流側では下流側配管50Bによって4方弁94Bに連結されている。一方、室外熱交換器62は、車両のエンジンルームの前端部に配置されており、エンジン冷却用のラジエータとは別の熱交換器として構成されている。また、室外熱交換器62は、その上流側では上流側配管60Aによって4方弁94Aに連結され、その下流側では下流側配管60Bによって4方弁94Bに連結されている。さらに、室外熱交換器62には、ファン66が設けられている。このファン66を回転駆動させることで、強制的に熱交換を行うことができる。なお、第1の熱交換器を室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれに対応させるか、換言すると第2循環回路90に室内熱交換器52及び室外熱交換器62のいずれを接続させるかの切り替えは、「切替弁」としての4方弁94A,94Bにより行われる。
ここで、本実施の形態の上流側配管60Aには、上流側から順に、温度センサ68、第2バルブ64A、及び第3バルブ64Bが配置されている。温度センサ68は、室外熱交換器62に流入される前の冷却液の温度を測定するセンサであって、前述した制御部30が電気的に接続されている。
第2バルブ64Aには、後述する蓄熱器82が連結される分岐配管96が接続されているが、詳細は後述する。第3バルブ64Bには、バイパス配管60Cが接続されている。このバイパス配管60Cは上流側配管60Aを流れる冷却液を室外熱交換器62に流入させずに下流側配管60Bに流す迂回路として形成されている。なお、第3バルブ64Bは、電磁式の流路切替弁であって、前述した制御部30が電気的に接続されている。つまり、第3バルブ64Bの切替制御は制御部30によって行われる。
(蓄熱器)
本実施の形態の車両用エアコン装置10には、「第1の循環路」としての第1循環回路40から伝達された熱を蓄熱し、かつ「第2の循環路」としての第3循環回路92に熱を伝達可能な「蓄熱器」として、蓄熱器82を備えている。この蓄熱器82は、第2循環回路90から伝達された熱を蓄熱し、かつ第1循環回路40に熱を伝達することも可能である。蓄熱器82は、内部に蓄熱材84を備えている。この蓄熱材84としては、物質の比熱を利用した顕熱蓄熱材、物質の固液のような相変化に伴って発生する潜熱を利用した潜熱蓄熱材、又は化学反応熱を利用した化学蓄熱材などを採用することができる。
また、蓄熱器82は、下流側配管40Bにおけるエンジン80よりも上流側に接続される第1蓄熱熱交換器86Aと、上流側配管60Aにおける室外熱交換器62よりも上流側に接続される第2蓄熱熱交換器86Bと、を備えている。ここで、第1蓄熱熱交換器86Aは、下流側配管40Bから分岐される分岐配管40C内に設けられた熱交換器である。分岐配管40Cは、第1循環回路40の下流側配管40Bに設けられた第1バルブ48から分岐し、第1蓄熱熱交換器86Aを経由して第1バルブ48の下流側、かつエンジン80の上流側で下流側配管40Bに合流する。すなわち、分岐配管40Cにより、第1蓄熱熱交換器86Aが第1循環回路40に組み込まれる。また、第2蓄熱熱交換器86Bは、上流側配管60Aから分岐される分岐配管96内に設けられた熱交換器である。詳しくは、分岐配管96は、上流側配管60Aに設けられた第2バルブ64Aから分岐し、第2蓄熱熱交換器86Bを経由して第2バルブ64Aの下流側、かつ第3バルブ64Bの上流側で再び上流側配管60Aに合流する。すなわち、分岐配管96により、第2蓄熱熱交換器86Bが第2循環回路90又は第3循環回路92に組み込まれる。なお、第1バルブ48及び第2バルブ64Aは、電磁式の流路切替弁であって、前述した制御部30が電気的に接続されている。つまり、第1バルブ48及び第2バルブ64Aの切替制御は制御部30によって行われる。
以上、暖房要求時において、室外熱交換器62が第3循環回路92に接続される場合、蓄熱器82は以下の機能を有する。すなわち、蓄熱器82では、第1循環回路40に第1蓄熱熱交換器86Aを接続し、冷却液を循環させることにより、蓄熱材84にエンジン80の廃熱が蓄熱される。また、第3循環回路92に第2蓄熱熱交換器86Bを接続し、冷却液を循環させることにより、「冷温」の冷却液に対して蓄熱材84の熱を放熱することができる。
一方、冷房要求時において、室外熱交換器62が第2循環回路90に接続される場合、蓄熱器82は以下の機能を有する。すなわち、蓄熱器82では、第2循環回路90に第2蓄熱熱交換器86Bを接続し、吸着熱及び凝縮熱により温められた「低温」の冷却液を循環させることにより、蓄熱材84に吸着熱及び凝縮熱が蓄熱される。また、第1循環回路40に第1蓄熱熱交換器86Aを接続し、冷却液を循環させることにより、エンジン80の冷間時に冷却液に対して蓄熱材84の熱を放熱することができる。
(室内空調ユニット)
図3に示されるように、室内空調ユニット70は、通風ダクト72を有している。通風ダクト72の上流側には、図示しない外気導入用の空気取入口、内気導入用の空気取入口、が設けられている。また、通風ダクト72内には、その上流側において、ブロワファンを備えたブロワ74が設けられており、空気取入口又は空気取入口から通風ダクト72内に導入された空気をブロワ74によって通風ダクト72の下流側へ送風するように構成されている。
また、通風ダクト72内には、ブロワ74に対して下流側において、冷房運転時に導入空気を除湿冷却するための室内熱交換器52、導入空気を加熱するためのヒータコア44、導入空気のヒータコア44への送風量を調節するためのエアミックスダンパ76がそれぞれ設けられている。エアミックスダンパ76は、図示しないアクチュエータにより回動するように形成されている。ここで、エアミックスダンパ76を図3において2点鎖線で示される状態に回動させることで、通風ダクト72を、室内熱交換器52を通過した空気を流す第1通路とすることができる。一方、エアミックスダンパ76を図3において実線で示される状態に回動させることで、通風ダクト72を、室内熱交換器52及びヒータコア44を通過した空気を流す第2通路とすることができる。このように、室内空調ユニット70では、エアミックスダンパ76の回転位置を調整することにより第1通路を通過する空気と第2通路を通過する空気との割合を変更することができる。エアミックスダンパ76により調温された空気が通風ダクト72の下流側へ流れて、車室内に送風される。
(制御部)
図1に示されるように(図2では省略)、本実施の形態の車両用エアコン装置10は「制御装置」としての制御部30を備えている。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を含むマイクロコンピュータであるECU(Electronic Control Unit)で構成されている。なお、制御部30は、1のECUで構成する場合に限らず、複数のECUを組み合わせて構成してもよい。制御部30には、車両用エアコン装置10の通常運転に係る第1ポンプ29A、第2ポンプ29B、第3ポンプ29C、第4ポンプ98、4方弁26A,26B、4方弁28A,28B、4方弁94A,94Bが電気的に接続されている。また、制御部30には、蓄熱器82の作動に係る第1バルブ48、第2バルブ64A、第3バルブ64B、温度センサ68、外気温センサ100が電気的に接続されている。さらに、制御部30には、室内空調ユニットに係るブロワ74や図示しないアクチュエータが電気的に接続されている。
そして、制御部30は、車両用エアコン装置10に対する運転・停止要求、冷房要求、暖房要求、除湿要求、風量変更要求などを受け付け、各ポンプ、4方弁、バルブ等を制御する。
(作用効果)
次に、車両用エアコン装置10の動作を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
<通常運転>
まず、本実施の形態の車両用エアコン装置10における通常制御について説明する。ここで、「通常運転」とは、蓄熱器82において熱交換が行われていない通常の状態の車両用エアコン装置10の動作である。
(暖房要求時)
暖房要求時には、制御部30が4方弁26A,26B、4方弁28A,28B、及び4方弁94A,94Bを制御することで、吸着工程側の吸着脱離部(22A,24A)を第2循環回路90に接続させ、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)を第3循環回路92に接続させる。一方、脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)を第1循環回路40に接続させ、脱離工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)を第2循環回路90に接続させる。そして、制御部30が4方弁26A,26B、及び4方弁28A,28Bを繰り返し切替制御することで、吸着式ヒートポンプ20では、各容器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる。
具体的には、図1に示されるように、室外熱交換器62が4方弁94A,94Bによって、第3循環回路92に接続され、室内熱交換器52が4方弁94A,94Bによって、第2循環回路90に接続される。
次に、図1に示されるように、第1容器22では吸着工程、第2容器24では脱離工程が行われるとする。まず、第1吸着コア22Cが4方弁26A,26Bによって第2循環回路90に接続される。これにより、第1吸着コア22C及び室内熱交換器52を循環する経路が形成される(図1の矢印Aを参照)。また、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A,28Bによって第3循環回路92に接続される。これにより、第1蒸発凝縮コア22D及び室外熱交換器62を循環する経路が形成される(図1の矢印Bを参照)。また、第2吸着コア24Cが4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続される。これにより、第2吸着コア24C及び第1循環回路40(エンジン80)を循環する経路が形成される(図1の矢印Cを参照)。さらに、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A,28Bによって第2循環回路90に接続される。これにより、第2蒸発凝縮コア24D及び室内熱交換器52を循環する経路が形成される(図1の矢印Dを参照)。なお、室内熱交換器52では、第1吸着コア22Cの循環(図1の矢印Aを参照)と、第2蒸発凝縮コア24Dの循環(図1の矢印Dを参照)とが合流している。
そして、第1容器22において吸着工程が行われる。すなわち、第1容器22では、乾燥された吸着剤32が冷媒を吸着し、第1容器22内が減圧することで、第1蒸発凝縮部22Bの冷媒が蒸発する。このとき、冷媒の蒸発潜熱によって第1蒸発凝縮コア22D内の冷却液が冷却される。これにより、第3循環回路92内を流れる冷却液が「冷温」に冷却されて、室外熱交換器62に供給される。また、第1吸着脱離部22Aでは、吸着剤32が冷媒を吸着することによって生じる吸着熱によって第1吸着コア22C内の冷却液が「低温」に温められる。そして、第1吸着コア22C内で温められた冷却液が第2循環回路90によって室内熱交換器52に供給される。
一方、第2容器24において脱離工程が行われる。すなわち、第2吸着コア24Cは4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続されているため、「高温」の冷却液が第2吸着コア24Cを介して第2吸着脱離部24A内の吸着剤32を加熱する。これにより、第2吸着脱離部24A内の吸着剤32が乾燥して、吸着剤32から冷媒が脱離される。そして、第2循環回路90に接続されている第2蒸発凝縮部24B(第2蒸発凝縮コア24D)では、吸着剤32から脱離された冷媒が凝縮されて水として復元される。そして、このとき生成される凝縮熱によって第2蒸発凝縮コア24D内の冷却液が「低温」に温められる。そして、第2蒸発凝縮コア24D内で温められた冷却液が第2循環回路90によって室内熱交換器52に供給される。
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、第1容器22における吸着工程後及び第2容器24における脱離工程後に、制御部30の制御によって4方弁26A,26B及び4方弁28A,28Bを切り替える。これにより、第1容器22は吸着工程から脱離工程に切り替わると共に、第2容器24は脱離工程から吸着工程に切り替わる。具体的には、図示は省略するが、第1吸着コア22Cが4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続され、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A,28Bによって第2循環回路90に接続される。一方、第2吸着コア24Cが4方弁26A,26Bによって第2循環回路90に接続され、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A,28Bによって第3循環回路92に接続される。以上、第1吸着脱離部22A及び第2吸着脱離部24Aにおいて、それぞれ吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われて、温められた冷却液が室内熱交換器52に供給される。
一方、室内空調ユニット70では、エアミックスダンパ76の回転位置が調整されることで、室内熱交換器52を通過した暖気と、ヒータコア44を通過した暖気の割合が調整される。ここで、通風ダクト72内の通路を、第2通路(図3の実線で示されるエアミックスダンパ76を参照)とすることで、エンジン80の廃熱だけでなく、吸着熱及び凝縮熱を補助熱源として活用でき、暖房効率を向上させることができる。
(冷房要求時)
冷房要求時には、制御部30が4方弁26A,26B、4方弁28A,28B、及び4方弁94A,94Bを制御することで、吸着工程側の吸着脱離部(22A,24A)を第2循環回路90に接続させ、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)を第3循環回路92に接続させる。一方、脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)を第1循環回路40に接続させ、脱離工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)を第2循環回路90に接続させる。そして、制御部30が4方弁26A,26B、及び4方弁28A,28Bを繰り返し切替制御することで、吸着式ヒートポンプ20では、各容器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる。
具体的には、図2に示されるように、室外熱交換器62が4方弁94A,94Bによって、第2循環回路90に接続され、室内熱交換器52が4方弁94A,94Bによって、第3循環回路92に接続される。
次に、図2に示されるように、第1容器22では吸着工程、第2容器24では脱離工程が行われるとする。まず、第1吸着コア22Cが4方弁26A,26Bによって第2循環回路90に接続される。これにより、第1吸着コア22C及び室外熱交換器62を循環する経路が形成される(図2の矢印Aを参照)。また、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A,28Bによって第3循環回路92に接続される。これにより、第1蒸発凝縮コア22D及び室内熱交換器52を循環する経路が形成される(図2の矢印Bを参照)。また、第2吸着コア24Cが4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続される。これにより、第2吸着コア24C及び第1循環回路40(エンジン80)を循環する経路が形成される(図2の矢印Cを参照)。さらに、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A,28Bによって第2循環回路90に接続される。これにより、第2蒸発凝縮コア24D及び室外熱交換器62を循環する経路が形成される(図2の矢印Dを参照)。なお、室外熱交換器62では、第1吸着コア22Cの循環(図2の矢印Aを参照)と、第2蒸発凝縮コア24Dの循環(図2の矢印Dを参照)とが合流している。
そして、第1容器22において吸着工程が行われる。すなわち、第1容器22では、乾燥された吸着剤32が冷媒を吸着し、第1容器22内が減圧することで、第1蒸発凝縮部22Bの冷媒が蒸発する。このとき、冷媒の蒸発潜熱によって第1蒸発凝縮コア22D内の冷却液が冷却される。これにより、第3循環回路92内を流れる冷却液が「冷温」に冷却されて、室内熱交換器52に供給される。また、第1吸着脱離部22Aでは、吸着剤32が冷媒を吸着することによって生じる吸着熱によって第1吸着コア22C内の冷却液が「低温」に温められる。そして、第1吸着コア22C内で温められた冷却液が第2循環回路90によって室外熱交換器62に供給される。
一方、第2容器24において脱離工程が行われる。すなわち、第2吸着コア24Cは4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続されているため、「高温」の冷却液が第2吸着コア24Cを介して第2吸着脱離部24A内の吸着剤32を加熱する。これにより、第2吸着脱離部24A内の吸着剤32が乾燥して、吸着剤32から冷媒が脱離される。そして、第2循環回路90に接続されている第2蒸発凝縮部24B(第2蒸発凝縮コア24D)では、吸着剤32から脱離された冷媒が凝縮されて水として復元される。そして、このとき生成される凝縮熱によって第2蒸発凝縮コア24D内の冷却液が「低温」に温められる。そして、第2蒸発凝縮コア24D内で温められた冷却液が第2循環回路90によって室外熱交換器62に供給される。
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、第1容器22における吸着工程後及び第2容器24における脱離工程後に、制御部30の制御によって4方弁26A,26B及び4方弁28A,28Bを切り替える。これにより、第1容器22は吸着工程から脱離工程に切り替わると共に、第2容器24は脱離工程から吸着工程に切り替わる。具体的には、図示は省略するが、第1吸着コア22Cが4方弁26A,26Bによって第1循環回路40に接続され、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A,28Bによって第2循環回路90に接続される。一方、第2吸着コア24Cが4方弁26A,26Bによって第2循環回路90に接続され、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A,28Bによって第3循環回路92に接続される。以上、第1吸着脱離部22A及び第2吸着脱離部24Aにおいて、それぞれ吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われて、「冷温」の冷却液が室内熱交換器52に供給される。
一方、室内空調ユニット70では、エアミックスダンパ76の回転位置が調整されることで、室内熱交換器52を通過した冷気と、ヒータコア44を通過した暖気の割合が調整される。すなわち、通風ダクト72を通過する空気が所望の温度に調整されて車室内に送風される。
<蓄熱器の作動時の運転>
次に、本実施の形態の車両用エアコン装置10において、蓄熱器82において熱交換が行われる場合の車両用エアコン装置10の動作について説明する。
(蓄熱工程)
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、蓄熱器82において熱が蓄熱される蓄熱工程として、エンジン80で発生した廃熱を蓄熱する場合と、吸着式ヒートポンプ20の内部で発生した熱(吸着熱及び凝縮熱)を蓄熱する場合とがある。
(1)エンジンで発生した廃熱を蓄熱する場合
エンジン80の暖機が既に完了している場合、すなわち、エンジン80において余剰の熱がある場合、これを蓄熱器82に蓄熱することができる。具体的には、制御部30により第1バルブ48が切り替えられると、下流側配管40Bから分岐する分岐配管40Cを冷却液が循環する。ここで、第1循環回路40ではエンジン80から流出した冷却液が、ヒータコア44において放熱され、排気熱回収器42において吸熱され、脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)において再び放熱される。そして、第1蓄熱熱交換器86Aには、脱離工程により温度が低下した状態の冷却液が流入され、蓄熱材84には、脱離工程を経てもなお余剰とされるエンジン80の廃熱が蓄熱される。
(2)吸着式ヒートポンプの内部で発生した熱を蓄熱する場合
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、冷房運転時において、室外熱交換器62が第2循環回路90に接続されている。ここで、制御部30により第2バルブ64Aが切り替えられると、第2循環回路90から分岐する分岐配管96を冷却液が循環する。上述のとおり、第2循環回路90では吸着式ヒートポンプ20の内部で発生した吸着熱及び凝縮熱により冷却液が「低温」に温められている。また、分岐配管96は、室外熱交換器62よりも上流側で分岐している。したがって、「低温」に温められた冷却液は、室外熱交換器62において放熱されるよりも前に第2蓄熱熱交換器86Bに供給される。そして、蓄熱器82において、吸着熱及び凝縮熱による熱が蓄熱材84に蓄熱される。
なお、エンジン80及び吸着式ヒートポンプ20の稼働状況の変化により、第2蓄熱熱交換器86Bを流れる冷却液の温度が蓄熱材84の温度よりも低下すると、蓄熱材84から冷却液への放熱が行われることになる。この場合、第2バルブ64Aを切り替えて第2蓄熱熱交換器86Bへの流れを止めることにより、蓄熱器82における蓄熱材84の蓄熱状態を維持させることができる。
(放熱工程)
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、蓄熱工程により蓄熱器82に熱が蓄熱されており、蓄熱器82から熱が放熱される放熱工程として、第3循環回路92の冷却液に放熱する場合と、第1循環回路40の冷却液に放熱する場合とがある。
(1)第3循環回路の冷却液に放熱する場合
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)から流出された「冷温」の冷却液が室外熱交換器62において受熱されない、又は受熱され難い場合に、蓄熱器82における蓄熱材84から第3循環回路92の冷却液に対して熱を放熱することができる。具体的に、受熱されない、又は受熱され難い場合として、冬季において外気温が極端に低い場合や、外気温が冷却液の温度を下回りそうな場合を想定している。
本実施の形態では、外気温センサ100によって測定される外気温が所定の温度よりも低い場合に蓄熱材84から第3循環回路92の冷却液に向けて放熱が行われる。ここで、所定の温度とは、放熱工程を行うための閾値である。例えば、予め定められた設定温度(例えば、5°C程度)を所定の温度とすることができる。この場合、外気温が設定温度を下回った場合に第3循環回路92の冷却液に向けて放熱が行われる。また例えば、温度センサ68によって測定される温度、つまり、室外熱交換器62に流入される前の冷却液の温度に、許容値(例えば、5°C程度)を加えた温度を所定の温度とすることができる。この場合、室外熱交換器62に流入される前の冷却液の温度と外気温との差が許容値を下回った場合に第3循環回路92の冷却液に向けて放熱が行われる。
放熱に際しては、まず、制御部30により第2バルブ64Aが切り替えられる。すると、第2バルブ64Aの切り替えによって、第3循環回路92を循環する冷却液であって、室外熱交換器62に流入される前の冷却液が、分岐配管96に流入される。これにより、第2蓄熱熱交換器86Bにおいて、蓄熱材84から冷却液に放熱され、冷却液が温められる。また、制御部30により第3バルブ64Bが切り替えられる。すると、蓄熱材84により温められた冷却液が室外熱交換器62に流入されることなく、下流側配管60Bに導かれる。これにより、蓄熱器82において蓄熱材84から得た熱が室外熱交換器62において放熱されないようにすることができる。
以上、通常運転においては、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)と、室外熱交換器62との間を冷却液が循環する第3循環回路92において、第2バルブ64A及び第3バルブ64Bを同時に切り替えることにより、冷却液は次のように流れる。すなわち、第3循環回路92では、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)と、室外熱交換器62に代えて蓄熱器82との間で冷却液が循環することになる。これにより、冬季において外気温が極端に低い場合や、外気温が冷却液の温度を下回りそうな場合において、室外熱交換器62の代わりに蓄熱器82が「冷温」の冷却液に熱を供給することができる。
(2)第1循環回路の冷却液に放熱する場合
本実施の形態の車両用エアコン装置10では、エンジン80を冷間始動させた場合等、エンジン80や補機類(例えば、スロットルボディなど)が暖機中であって、第1循環回路40における冷却液の温度が低い場合、制御部30により第1バルブ48が切り替えられる。すると、脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)において放熱された後の冷却液が、第1蓄熱熱交換器86A内に流れ込む。ここで、蓄熱工程によって蓄熱器82における蓄熱材84には、エンジン80の廃熱又は吸着熱及び凝縮熱による熱が蓄熱されており、第1蓄熱熱交換器86Aの冷却液の温度が蓄熱材84の温度よりも低い場合は、蓄熱材84から冷却液に熱が放熱される。これにより、冷却液が温められ、エンジン80や補機類の暖機促進が図られる。なお、エンジン80や補機類の暖機が終了した後は、第1バルブ48を切り替えて第1蓄熱熱交換器86Aへの流れを止めることで、第1循環回路40の「高温」の熱が蓄熱材84に蓄熱されることが防止される。
(まとめ)
以上、本実施の形態の車両用エアコン装置10によれば、4方弁94A,94Bを切り替えることで、冷房運転と暖房運転とを切り替えることができる。そして、本実施の形態の車両用エアコン装置10は、4方弁26A,26B及び4方弁28A,28Bを同時に切り替えて、第1容器22及び第2容器24のいずれか一方の吸着工程と、いずれか他方の脱離工程とを連続的に入れ替えて冷房運転又は暖房運転を連続的に行うことができる。
なお、本実施の形態では、必ずしも4方弁94A,94Bを設ける必要はない。この場合、4方弁26A,26B及び4方弁28A,28Bのうち、4方弁28A,28Bのみを切り替えることにより、冷房運転と暖房運転とを切り替えることができる。
ここで、本実施の形態のようにエンジンの廃熱を利用して車室空気を加熱する方式の吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置では、以下の問題が生じ得る。すなわち、車両用エアコン装置10は、車両燃費が向上すると、走行距離当たりの燃料消費率が低下し、エンジン80の廃熱が不足する傾向にある。そのため、エンジン80の始動時などの冷間時においては、脱離工程に必要な高温熱源を得ることができない。そこで、本実施の形態の車両用エアコン装置10では、ヒータコア44と、脱離工程側の吸着脱離部(22A,24A)との間に排気熱回収器42を設けている。これにより、排気熱回収器42がエンジン80から流出された冷却液において不足する熱を補う構成としている。また、排気熱回収器42は、暖房運転によりヒータコア44における放熱量が多く冷却液の温度が大きく低下する場合において、低下した冷却液の温度を再上昇させることができる。
また、本実施の形態において、第2循環回路90から得られる「低温」の熱源は、吸着熱及び凝縮熱の2つの熱源を基に生成される。そして、暖房要求時において、室内熱交換器52を第2循環回路90に接続した場合、図3に示されるように、ブロワ74の直下に室内熱交換器52が配置され、その後流側にヒータコア44が配置されることになる。すなわち、室内熱交換器52で一度温められた室内空気は、ヒータコア44によりさらに温められるため、効果的に暖房が行うことができる。
暖房運転時において、室内熱交換器52を第2循環回路90に接続した場合、室外熱交換器62は第3循環回路92に接続され、室外熱交換器62には「冷温」の冷却液が循環される。通常、吸着工程において、第3循環回路92では、吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)において蒸発潜熱を利用して、「冷温」に冷却された冷却液が得られるが、この「冷温」の冷却液が室外熱交換器62に流入されると、車両の外部からの熱を受熱する。そして、受熱により温度が上昇された冷却液が再び吸着工程側の蒸発凝縮部(22B,24B)に戻ると、冷却液は蒸発潜熱により再度「冷温」に冷却される。しかしながら、例えば、冬季において、外気温が室外熱交換器62を流れる冷却液の温度よりも低くなると、室外熱交換器62では、外部からの受熱が行われず、かえって放熱により冷却液の温度はさらに低下する。このため、蒸発凝縮部(22B,24B)における吸着工程が抑制され、車両用エアコン装置10の暖房性能が低下する。
そこで、本実施の形態では、エンジン80の廃熱であるエンジン80自体の熱、及びエンジン80の排気から得られる熱を蓄熱可能な蓄熱器82を設け、蓄熱器82の熱を第3循環回路92の冷却液に放熱可能とした。具体的に蓄熱器82は、第1蓄熱熱交換器86A及び第2蓄熱熱交換器86Bを有しており、第1蓄熱熱交換器86Aは第1バルブ48により第1循環回路40に接続されている。また、第2蓄熱熱交換器86Bは第2バルブ64Aにより室外熱交換器62側の循環路、すなわち、暖房運転時では第3循環回路92に接続されている。
そして、エンジン80の暖機が既に完了しており、エンジン80において余剰の熱がある場合、制御部30により第1バルブ48を切り替え、第1循環回路40の冷却液を第1蓄熱熱交換器86Aに導入し、エンジン80の廃熱を蓄熱器82に蓄熱させる。
一方、暖房要求時において室外熱交換器62が第3循環回路92に接続されている場合、制御部30により第2バルブ64Aを切り替えることで、蓄熱器82における蓄熱材84の熱を第3循環回路92の冷却液に放熱することができる。この第2バルブ64Aの切り替えは、外気温センサ100によって測定される外気温が所定の温度よりも低い場合に実行される。上述のとおり所定の温度としては、予め定められた設定温度(例えば、5°C程度)や、温度センサ68によって測定される室外熱交換器62に流入される前の冷却液の温度に、許容値(例えば、5°C程度)を加えた温度などを採用することができる。
また、本実施の形態では、室外熱交換器62の上流側であって、蓄熱器82(第2蓄熱熱交換器86B)の下流側に第3バルブ64Bと、バイパス配管60Cが設けられている。制御部30により第3バルブ64Bが切り替えられると、第3循環回路92の流路は室外熱交換器62を経由しない流路、すなわち、上流側配管60Aからバイパス配管60Cを経て下流側配管60Bに至る流路に変更される。本実施の形態では、第3バルブ64Bの切り替えは第2バルブ64Aを切り替えと同時に実行される。これにより、蓄熱器82から得た熱が室外熱交換器62から車外に放熱されることが抑制される。
以上、第3循環回路92においては、外気温が所定の温度よりも低い場合、室外熱交換器62に代えて蓄熱器82(第2蓄熱熱交換器86B)が接続される。したがって、外気温が所定の温度よりも低い場合、例えば、冬季において外気温が極端に低い場合や、外気温が冷却液の温度を下回りそうな場合などにおいて、室外熱交換器62の代わりに蓄熱器82が「冷温」の冷却液に熱を供給することができる。これにより、蒸発凝縮部(22B,24B)において吸着工程に必要とされる水温の冷却液が供給されるため、車両用エアコン装置10の暖房性能を安定させることができる。
本実施の形態では、エンジン80の廃熱を蓄熱材84を介して第3循環回路92に供給している。そのため、エンジン80や車両用エアコン装置10の運転状況の変化により、第1蓄熱熱交換器86Aに流入される冷却液の温度が変化する場合であっても、この温度変化は蓄熱材84により緩和されるため、車両用エアコン装置10の暖房性能は安定する。
また、本実施の形態では、暖房運転時、冬季において外気温が極端に低い場合や、外気温が冷却液の温度を下回りそうな場合に限らずに、蓄熱材84から第3循環回路92の冷却液に熱を供給させてもよい。すなわち、蓄熱器82が室外熱交換器62における吸熱を補助することにより、室外熱交換器62の容量を減らすことが可能となる。なお、室外熱交換器62の容量を減らすことで、冷房運転する場合の室外熱交換器62の冷却能力も軽減される。しかしながら、第2循環回路90において過剰となった熱(吸着熱及び凝縮熱)は蓄熱器82に一時的に蓄熱させることができるため、室外熱交換器62の冷却負担についても軽減される。
さらに、本実施の形態では、第1蓄熱熱交換器86Aに接続される分岐配管40Cを第1循環回路40のエンジン80付近から取り込むことができ、第2蓄熱熱交換器86Bに接続される分岐配管96を室外熱交換器62付近から取り込むことができる。したがって、本実施の形態では、蓄熱器82の各構成物が全てエンジンルーム内に形成されるため、質量増加の抑制や、放熱ロスの低減を図ることができる。
なお、エンジン80の廃熱を第3循環回路92における冷却液の加熱に活用した場合、第1循環回路40におけるエンジン80への冷却液の流入温度が低下する。しかし、冷却液は、エンジン80との温度差が増大することにより、エンジン80から生ずる熱を効果的に吸熱できる。そのため、本実施の形態では、結果としてエンジン80の廃熱を有効に利用することができる。
また、本実施の形態の蓄熱器82は、第1循環回路40の冷却液に熱を放熱することも可能である。例えば、エンジン80の冷間始動時に第1循環回路40に第1蓄熱熱交換器86Aを接続することにより、蓄熱器82における蓄熱材84から第1循環回路40に熱が伝達されて、暖機の促進を図ることができる。
10 吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置
20 吸着式ヒートポンプ
22 第1容器(容器)
22A 第1吸着脱離部(吸着脱離部)
22B 第1蒸発凝縮部(蒸発凝縮部)
24 第2容器(容器)
24A 第2吸着脱離部(吸着脱離部)
24B 第2蒸発凝縮部(蒸発凝縮部)
30 制御部(制御装置)
40 第1循環回路(第1の循環路)
80 エンジン(高温熱源)
62 室外熱交換器
82 蓄熱器
92 第3循環回路(第2の循環路)

Claims (1)

  1. 冷媒の吸着及び脱離を行う吸着脱離部と、冷媒の蒸発及び凝縮を行う蒸発凝縮部と、を有する複数の容器を含んで構成され、前記容器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる吸着式ヒートポンプと、
    高温熱源と脱離工程側の前記吸着脱離部との間で冷却液を循環させるための第1の循環路と、
    吸着工程側の前記蒸発凝縮部と室外熱交換器との間で冷却液を循環させるための第2の循環路と、
    前記第1の循環路から伝達された熱を蓄熱し、かつ前記第2の循環路に熱を伝達可能な蓄熱器と、
    車両の外気温が所定の温度よりも低い場合に、前記第2の循環路において、前記室外熱交換器に代えて前記蓄熱器に冷却液を循環させるように制御する制御装置と、
    を備える吸着式ヒートポンプを備えた車両用エアコン装置。
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