JP6911328B2 - 蓄熱装置及び車両用エアコン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアコン装置及び該車両用エアコン装置に用いられる蓄熱装置に関する。
特許文献1には、蓄熱を利用した空気調和装置が開示されている。この空気調和装置では、冷媒経路上に蓄熱器を配置すると共に蓄熱器の冷媒経路上流及び下流に電磁弁をそれぞれ配置している。これらの電磁弁は、蓄熱器の放熱及び吸熱時以外は、閉状態となり、蓄熱器への経路を閉じている。
特開平02−122168号公報
特許文献1に開示された技術では、蓄熱器の冷媒経路上流及び下流の電磁弁が閉状態であっても、複数の電磁弁から蓄熱器へ受熱及び伝熱が可能であり、蓄熱器から熱が逃げていきやすい。
また、蓄熱器の蓄熱時や放熱及び吸熱時には、複数の電磁弁をそれぞれ制御する必要があるため、制御が複雑化する傾向がある。
本発明は上記事実を考慮し、制御が簡単で熱が逃げにくい蓄熱装置を提供することを課題とする。
本発明の第1態様の蓄熱装置は、エンジンの冷却水が流入可能な入口部と、流入した前記冷却水が流出可能な出口部とを備え、外部から断熱された蓄熱容器と、前記エンジンの冷却水回路上に設けられ、前記冷却水回路の上流側と前記入口部をつなぐと共に前記冷却水回路の下流側と前記出口部をつないで前記蓄熱容器を前記冷却水回路に接続する第1状態と、前記冷却水回路の上流側と下流側をつなぐと共に前記入口部と前記出口部をつないで前記蓄熱容器を前記冷却水回路から切断する第2状態とに切り替え可能な切替弁と、を備える。
第1態様の蓄熱装置では、切替弁を第1状態に切り替えると、冷却水回路の上流側から冷却水が入口部を通して蓄熱容器内に流入し、流入した冷却水が出口部を通して冷却水回路の下流側へ流出する。すなわち、切替弁が第1状態のときには、冷却水が蓄熱容器内を流れる。
一方、切替弁を第2状態に切り替えると、蓄熱容器が冷却水回路から切断される、すなわち、冷却水回路から隔離されるため、冷却水は、蓄熱容器内を経由することなく、冷却水回路の上流側から下流側へ流れる。これにより、蓄熱容器に収容された冷却水と、冷却水回路中の冷却水との間で対流が生じるのが抑制される。
ここで上記蓄熱装置では、例えば、蓄熱容器の冷却水回路の上流及び下流に切替弁を配置する構成と比べて、切替弁を介した熱の伝達(伝熱)が抑えられるため、断熱性能が確保される。
また、上記蓄熱装置では、切替弁を介して蓄熱容器が冷却水回路に接続されるため、一つの切替弁を切り替える簡単な制御で冷却水回路に対する蓄熱容器の接続と切断を切り替えられる。
本発明は、制御が簡単で熱が逃げにくい蓄熱装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄熱装置を備えた車両用エアコン装置の暖房要求時の状態を示す構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る蓄熱装置を備えた車両用エアコン装置の冷房要求時の状態を示す構成図である。 図3は、図1に示される車両用エアコン装置に用いられる室内空調ユニットを模式的に示す概略図を示す。 図4は、図1に示される蓄熱装置の切替弁を第1状態に切り替えた状態を示す。 図5は、図1に示される蓄熱装置の切替弁を第2状態に切り替えた状態を示す。
以下、本発明の一実施形態に係る蓄熱装置について説明する。
まず、本実施形態の蓄熱装置100を用いた車両用エアコン装置10について説明し、その後、蓄熱装置100の詳細について説明する。
(車両用エアコン装置10について)
図1及び図2に示されるように、車両用エアコン装置10は、吸着式ヒートポンプ20を備えたエアコン装置として構成されている。また、車両用エアコン装置10は、高温熱源であるエンジン42とヒータコア44との間において冷却水(冷媒の一例)を循環させるための第1循環回路40と、吸着式ヒートポンプ20と室内熱交換器52との間において冷却水を循環させるための第2循環回路50と、吸着式ヒートポンプ20とラジエータ62との間において冷却水を循環させるための第3循環回路60と、を含んで構成されている。これら第1循環回路40、第2循環回路50及び第3循環回路60は、エンジン42の冷却水回路43の一部を構成している。また、室内熱交換器52としては、例えばクーラコアが用いられる。
吸着式ヒートポンプ20は、一対の吸着器を備えており、一方の吸着器において吸着工程が行われ、他方の吸着器において脱離工程が行われるようになっている。すなわち、一方の吸着器において、吸着剤32によって冷媒(水)を吸着し、吸着剤32による冷媒の吸着に伴って冷媒が蒸発することで生じる蒸発潜熱を利用して、冷温に冷却された冷却水を得るようになっている。また、他方の吸着器において、冷媒(水)を吸着した吸着剤32を加熱することで、吸着剤32から冷媒(水)を脱離するようになっている。以下、具体的に説明する。
吸着式ヒートポンプ20は、第1吸着部22A及び第2吸着部24Aと、第1蒸発凝縮部22B及び第2蒸発凝縮部24Bと、を含んで構成されている。そして、第1吸着部22A及び第1蒸発凝縮部22Bが対を成して第1吸着器22を構成しており、第1吸着器22の内部は密閉されている。また、第2吸着部24A及び第2蒸発凝縮部24Bが対を成して第2吸着器24を構成しており、第2吸着器24の内部は密閉されている。
第1吸着部22A及び第2吸着部24Aの内部には、それぞれ吸着剤32が収容されており、吸着剤32は、シリカゲルやゼオライト等(本実施の形態では、ゼオライト)で構成されている。また、第1吸着部22Aの内部には、第1吸着コア22C(熱交換器)が配置されており、第1吸着コア22Cは、4方弁26A、26Bに接続されている。この4方弁26A、26Bには、制御部30(図1参照)が電気的に接続されており、4方弁26A、26Bの切替制御を制御部30によって行う構成になっている。また、第1吸着コア22Cは、4方弁26A、26Bによって、後述する第1循環回路40又は第3循環回路60に接続される。
さらに、第1吸着部22Aと同様に、第2吸着部24Aの内部には、第2吸着コア24C(熱交換器)が配置されており、第2吸着コア24Cは、4方弁26A、26Bに接続されて、4方弁26A、26Bによって、後述する第1循環回路40又は第3循環回路60に接続される構成となっている。そして、第1吸着コア22C及び第2吸着コア24C内には、第1循環回路40内又は第3循環回路60内を流れる冷却水が循環されるようになっている。
一方、第1蒸発凝縮部22B及び第2蒸発凝縮部24Bの内部には、冷媒(本実施の形態では、冷却水)が封入されている。また、第1蒸発凝縮部22Bの内部には、第1蒸発凝縮コア22D(熱交換器)が配置されており、第1蒸発凝縮コア22Dは、4方弁28A、28Bに接続されている。この4方弁28A、28Bには、前述した制御部30が電気的に接続されており、4方弁28A、28Bの切替制御を制御部30によって行う構成になっている。また、第1蒸発凝縮コア22Dが、4方弁28A、28Bによって、後述する第2循環回路50又は第3循環回路60に接続される。
さらに、第1蒸発凝縮部22Bと同様に、第2蒸発凝縮部24Bの内部には、第2蒸発凝縮コア24D(熱交換器)が配置されており、第2蒸発凝縮コア24Dは、4方弁28A、28Bに接続されて、4方弁28A、28Bによって、後述する第2循環回路50又は第3循環回路60に接続される構成となっている。そして、第1蒸発凝縮コア22D及び第2蒸発凝縮コア24D内には、第2循環回路50内又は第3循環回路60内を流れる冷却水が循環されるようになっている。
第1循環回路40は、エンジン42と、熱交換器であるヒータコア44と、を接続し、両者間において冷却水を循環させるための回路として構成されている。なお、ヒータコア44は、後述する室内空調ユニット70の一部を構成している。第1循環回路40は、第1循環回路40の上流側の部分を構成する上流側配管40Aと、第1循環回路40の下流側の部分を構成する下流側配管40Bと、を有している。そして、エンジン42及びヒータコア44が上流側配管40A及び下流側配管40Bによって接続されている。これにより、高温(一例として90℃)の冷却水が、ヒータコア44に供給されるようになっている。
また、第1循環回路40は、分岐配管40C、40Dを有している。この分岐配管40Cは、上流側配管40Aの中間部において分岐されて4方弁26Bに接続されており、分岐配管40Dは、4方弁26Aから延出されて、下流側配管40Bの中間部に接続されている。そして、分岐配管40Dには、冷却水を循環させるための第1ポンプ46が設けられている。これにより、第1吸着コア22C又は第2吸着コア24Cに高温の冷却水が供給されて、第1吸着部22A又は第2吸着部24Aにおいて、脱離工程が行われる構成になっている。
第2循環回路50は、吸着式ヒートポンプ20と、熱交換器である室内熱交換器52と、を接続し、両者間において冷却水を循環させるための回路として構成されている。なお、室内熱交換器52は、室内空調ユニット70の一部を構成している。第2循環回路50は、第2循環回路50の上流側の部分を構成する上流側配管50Aと、第2循環回路50の下流側の部分を構成する下流側配管50Bと、を有している。そして、吸着式ヒートポンプ20及び室内熱交換器52が、上流側配管50A及び下流側配管50Bによって接続されている。具体的には、上流側配管50Aが4方弁28Bに接続されており、下流側配管50Bが4方弁28Aに接続されている。さらに、上流側配管50Aには、冷却水を循環させるための第2ポンプ54が設けられている。
第3循環回路60は、吸着式ヒートポンプ20と、熱交換器であるラジエータ62と、の間を接続し、両者間において冷却水を循環させるための回路として構成されている。なお、ラジエータ62は、車両のエンジンルームの前端部に配置されており、エンジン冷却用のラジエータとは別の熱交換器として構成されている。第3循環回路60は、第3循環回路60の上流側の部分を構成する上流側配管60Aと、第3循環回路60の下流側の部分を構成する下流側配管60Bと、を有している。そして、上流側配管60Aが、前述した4方弁26Aと4方弁28Aとの間を連結しており、下流側配管60Bが、前述した4方弁28Bと4方弁26Aとの間を連結している。また、上流側配管60Aの中間部に、ラジエータ62が設けられており、上流側配管60Aを循環する冷却水がラジエータ62によって低温(一例として35℃)に冷却される構成となっている。さらに、下流側配管60Bには、冷却水を循環させるための第3ポンプ64が設けられている。
また、第3循環回路60は、迂回配管60Cを備えている。この迂回配管60Cは、ラジエータ62を迂回する流路として構成されており、第3循環回路60を循環する冷却水の経路が、ラジエータ62を通過する経路と、迂回配管60Cを通過する経路と、になるように構成されている。
図3に示されるように、室内空調ユニット70は、通風ダクト72を有している。通風ダクト72の上流側には、図示しない外気導入用の空気取入口、内気導入用の空気取入口、が設けられている。また、通風ダクト72内には、その上流側において、ブロワファンを備えたブロワ74が設けられており、空気取入口又は空気取入口から通風ダクト72内に導入された空気をブロワ74によって通風ダクト72の下流側へ送風するように構成されている。
また、通風ダクト72内には、ブロワ74に対して下流側において、導入空気を除湿冷却するための室内熱交換器52、導入空気を加熱するためのヒータコア44、導入空気のヒータコア44への送風量を調節するためのエアミックスダンパ76がそれぞれ設けられている。そして、エアミックスダンパ76を図3において2点鎖線で示される状態に作動させることで、通風ダクト72を、室内熱交換器52を通過した空気を流す第1通路とすることができる。一方、エアミックスダンパ76を図3において実線で示される状態に作動させることで、通風ダクト72を、室内熱交換器52及びヒータコア44を通過した空気を流す第2通路とすることができる。そして、第1通路又は第2通路を通過した空気が通風ダクト72の下流側へ流れて、車室内に送風されるように構成されている。
(蓄熱装置100について)
次に、本実施形態の蓄熱装置100について説明する。
図1及び図2に示されるように、蓄熱装置100は、外部から断熱された蓄熱容器102(図4及び図5参照)と、エンジン42の冷却水回路43を構成する第1循環回路40上に設けられた切替弁104と、を備えている。
蓄熱容器102は、エンジン42の冷却水が流入可能な入口部102Aと、流入した冷却水が流出可能な出口部102Bとを備えている。また、蓄熱容器102には、冷却水よりも蓄熱量の大きい蓄熱部材103が複数入れられている。この蓄熱部材103としては、例えば、冷却水よりも単位体積当たりの蓄熱量の大きい蓄熱材を封入した蓄熱カプセルが挙げられる。蓄熱容器102内に冷却水が流入すると、冷却水と蓄熱部材103との間で熱交換が行われる。ここで、蓄熱部材103の温度が冷却水の温度よりも低い場合には蓄熱部材103に冷却水の熱が吸熱され、蓄熱部材103の温度が冷却水の温度よりも高い場合には蓄熱部材103の熱が冷却水へ放熱される。
切替弁104は、第1循環回路40、具体的には、上流側配管40Aの分岐配管40Cが分岐する部分よりも上流側に設けられている。この切替弁104は、蓄熱容器102を第1循環回路40に接続する第1状態(図4参照)と、蓄熱容器102を第1循環回路40から切断する第2状態(図5参照)とに切り替え可能とされている。具体的には、切替弁104が第1状態のときは、上流側配管40Aの上流側部分40Aaと蓄熱容器102の入口部102Aをつなぐと共に上流側配管40Aの下流側部分40Abと蓄熱容器102の出口部102Bをつなぐ。これにより、蓄熱容器102内が第1循環回路40の一部となり、エンジン42からの冷却水が蓄熱容器102内を流れるようになる。一方、切替弁104が第2状態のときは、上流側配管40Aの上流側部分40Aaと下流側部分40Abをつなぐと共に蓄熱容器102の入口部102Aと出口部102Bをつなぐ。これにより、蓄熱容器102内が第1循環回路40から隔離され、エンジン42からの冷却水が蓄熱容器102内を経由せずに、上流側配管40Aの上流側部分40Aaから下流側部分40Abへ流れるようになる。
また、本実施形態では、切替弁104としてスプール式の4方電磁弁を用いている。なお、本発明はこの構成に限定されない。上記第1状態と第2状態を切り替えられる切替弁であれば、スライド式の4方電磁弁を用いてもよいし、ロータリー式の4方弁を用いてもよい。また、4方弁でなくても構わない。
切替弁104は、制御部30(図1参照)によって切替制御されている。制御部30は、エンジン42の通常運転時には、切替弁104を第1状態に維持する。このため、エンジン42から流れてくる高温の冷却水が蓄熱容器102内に流入し、高温の冷却水の熱が蓄熱部材103に吸熱される。また、制御部30は、エンジン42が停止すると、切替弁104を第1状態から第2状態に切り替える。これにより、蓄熱容器102内の冷却水が第1循環回路40(冷却水回路43)から隔離されるため、蓄熱容器102から外部へ熱が逃げるのが抑制される。すなわち、切替弁104を第2状態に切り替えることで、蓄熱装置100は、蓄熱状態(熱保持状態)となる。また、制御部30は、エンジン42の始動時に切替弁104を第2状態から第1状態に切り替える。これにより、始動時にエンジン42から流れてくる通常運転時よりも低温の冷却水が蓄熱容器102内に流入し、蓄熱部材103の熱が低温の冷却水に放熱される。
次に、車両用エアコン装置10の作動を説明しつつ、本実施形態の作用及び効果について説明する。
冷房要求時には、制御部30が4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bの切替を制御することで、吸着工程側の第1吸着コア22C又は第2吸着コア24Cを4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続させ、吸着工程側の第1蒸発凝縮コア22D又は第2蒸発凝縮コア24Dを4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続させる。一方、脱離工程側の第1吸着コア22C又は第2吸着コア24Cを4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続させ、脱離工程側の第1蒸発凝縮コア22D又は第2蒸発凝縮コア24Dを4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続させる。また、室内空調ユニット70では、エアミックスダンパ76が作動されて(図3の2点鎖線で示されるエアミックスダンパ76を参照)、通風ダクト72内の通路が、室内熱交換器52を通過した空気を流す第1通路とされる。
具体的には、図2に示されるように、第1吸着コア22Cが4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続されており、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続される。これにより、第1吸着コア22C、ラジエータ62、及び第2蒸発凝縮コア24Dを循環する経路が形成される(図2の矢印Aを参照)。また、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続される。これにより、第1蒸発凝縮コア22D及び室内熱交換器52を循環する経路が形成される(図2の矢印Bを参照)。さらに、第2吸着コア24Cが4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続される。これにより、第2吸着コア24C及び第1循環回路40(エンジン42)を循環する経路が形成される(図2の矢印Cを参照)。
そして、第1吸着器22において吸着工程が行われる。すなわち、第1吸着器22では、乾燥された吸着剤32が第1蒸発凝縮コア22D内の冷媒を吸着し、第1吸着器22内が減圧することで、第1蒸発凝縮部22Bの冷媒が蒸発する。このとき、冷媒の蒸発潜熱によって第1蒸発凝縮コア22D内の冷却水が冷却される。これにより、第2循環回路50内を流れる冷却水が冷温(一例として、7℃)に冷却されて、室内熱交換器52に供給される。その結果、冷却された空気が通風ダクト72から車室内に送風される。
一方、第2吸着器24において脱離工程が行われる。すなわち、第2吸着コア24Cは4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続されているため、第2吸着コア24Cを介して第2吸着部24A内の吸着剤32が加熱される。これにより、第2吸着部24A内の吸着剤32が乾燥して、吸着剤32から冷媒が脱離される。そして、第2蒸発凝縮コア24Dには、第3循環回路60が接続されているため、吸着剤32から脱離された冷媒が凝縮されて、水として復元される。
そして、吸着式ヒートポンプ20では、第1吸着器22における吸着工程後及び第2吸着器24における脱離工程後に、制御部30の制御によって4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bを切替えて、第1吸着器22において吸着工程から脱離工程に切替えると共に、第2吸着器24において脱離工程から吸着工程に切替える。具体的には、図示は省略するが、第1吸着コア22Cが4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続され、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続される。一方、第2吸着コア24Cが4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続され、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続される。以上により、制御部30の制御によって4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bを切替えることで、第1吸着部22A及び第2吸着部24Aにおいて、それぞれ吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われて、第2循環回路50における冷温の冷却水が室内熱交換器52に供給される。
暖房要求時には、制御部30が4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bの切替を制御することで、吸着工程側の第1吸着コア22C又は第2吸着コア24Cを4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続させ、吸着工程側の第1蒸発凝縮コア22D又は第2蒸発凝縮コア24Dを4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続させる。一方、脱離工程側の第1吸着コア22C又は第2吸着コア24Cを4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続させ、脱離工程側の第1蒸発凝縮コア22D又は第2蒸発凝縮コア24Dを4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続させる。そして、室内空調ユニット70では、エアミックスダンパ76が作動されて(図3の実線で示されるエアミックスダンパ76を参照)、通風ダクト72内の通路が、室内熱交換器52及びヒータコア44を通過した空気を流す第2通路とされる。
具体的には、図1に示されるように、第1吸着コア22Cが4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続され、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続される。これにより、第1吸着コア22C、ラジエータ62、及び第1蒸発凝縮コア22Dを循環する経路が形成される(図1の矢印Aを参照)。また、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続される。これにより、第2蒸発凝縮コア24D及び室内熱交換器52を循環する経路が形成される(図1の矢印Bを参照)。さらに、第2吸着コア24Cが4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続される。これにより、第2吸着コア24C及び第1循環回路40(エンジン42)を循環する経路が形成される(図1の矢印Cを参照)。
そして、第1吸着器22において吸着工程が行われる。すなわち、第1吸着器22では、乾燥された吸着剤32が冷媒を吸着し、第1吸着器22内が減圧することで、第1蒸発凝縮部22Bの冷媒が蒸発する。このとき、冷媒の蒸発潜熱によって第1蒸発凝縮コア22D内の冷却水が冷却される。これにより、第3循環回路60を流れる冷却水が冷温に冷却されて、冷温の冷却水が第1吸着コア22Cに供給される。
一方、第2吸着器24において脱離工程が行われる。具体的には、第2吸着コア24Cには、第1循環回路40が接続されているため、第2吸着コア24Cを介して第2吸着部24A内の吸着剤32が加熱される。これにより、第2吸着部24A内の吸着剤32が乾燥して、吸着剤32から冷媒が脱離される。そして、第2蒸発凝縮コア24Dには、第2循環回路50が接続されているため、吸着剤32から脱離された冷媒が凝縮されて、水として復元される。このとき、冷媒が凝縮することで生じる凝縮熱によって第2循環回路50内を流れる冷却水が温められる。これにより、温められた冷却水が室内熱交換器52に供給される。
そして、吸着式ヒートポンプ20では、第1吸着器22における吸着工程後及び第2吸着器24における脱離工程後に、4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bを切替えて、第1吸着器22において吸着工程から脱離工程に切替えると共に、第2吸着器24において脱離工程から吸着工程に切替える。具体的には、図示は省略するが、第1吸着コア22Cが4方弁26A、26Bによって第1循環回路40に接続され、第1蒸発凝縮コア22Dが4方弁28A、28Bによって第2循環回路50に接続される。一方、第2吸着コア24Cが4方弁26A、26Bによって第3循環回路60に接続され、第2蒸発凝縮コア24Dが4方弁28A、28Bによって第3循環回路60に接続される。以上により、制御部30の制御によって4方弁26A、26B及び4方弁28A、28Bを切替えることで、第1吸着部22A及び第2吸着部24Aにおいて、それぞれ吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われて、温められた冷却水が室内熱交換器52に供給される。
蓄熱装置100では、エンジン42の通常運転時に切替弁104が第1状態に維持されるため、エンジン42から流れてくる高温の冷却水が蓄熱容器102内を流れ、蓄熱部材103が高温の冷却水の熱を吸熱する。一方、エンジン42の停止時には、切替弁104が第2状態となり、蓄熱容器102が冷却水回路43から隔離される。これにより、蓄熱容器102に収容された冷却水と、冷却水回路43中の冷却水との間で対流が生じるのが抑制される。ここで、蓄熱装置100では、例えば、蓄熱容器の冷却水回路の上流及び下流に切替弁を配置する構成と比べて、切替弁104を介した熱の伝達が抑えられるため、断熱性能を確保できる。また、蓄熱装置100では、切替弁104を介して蓄熱容器102が冷却水回路43に接続されるため、一つの切替弁104を切り替える簡単な制御で冷却水回路43に対する蓄熱容器102の接続と切断を切り替えることができる。
また、蓄熱装置100では、エンジン42の始動時に切替弁104が第2状態から第1状態に切り替えられる。これにより、始動時にエンジン42から流れてくる通常運転時よりも低温の冷却水が蓄熱容器102内に流入し、蓄熱容器102内の高温の冷却水が流出する。また、流入した冷却水は蓄熱部材103と熱交換されて蓄熱容器102から流出する。流出した冷却水がヒータコア44などに流れることで、暖房要求時には暖房が早期に始動可能となり、冷房要求時においても冷房が早期に始動可能となる。また、流出した冷却水は、第1循環回路40を流れるため、エンジン42を早期に暖機することが可能となる。
上記実施形態では、第1循環回路40の上流に切替弁104を設けているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、エンジン42の暖機を早期に行うために、第1循環回路40の下流(下流側配管40Bの下流)に切替弁104を設けてもよい。
また、上記実施形態では、蓄熱容器102内に蓄熱部材103を複数入れる構成としたが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、蓄熱容器102内に蓄熱部材103を入れずに、エンジン42から流れてくる高温の冷却水を単に収容する構成としてもよい。この場合においても、エンジン42の始動時には、蓄熱容器102内に収容された高温の冷却水を冷却水回路に流すことができる。
さらに、上記実施形態では、吸着式ヒートポンプを備えたエアコン装置に蓄熱装置を用いたが、本発明はこの構成に限定されない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用エアコン装置
20 吸着式ヒートポンプ
22 第1吸着器(吸着器)
22A 第1吸着部(吸着部)
22B 第1蒸発凝縮部(蒸発凝縮部)
22C 第1吸着コア(第1熱交換器)
22D 第1蒸発凝縮コア(第2熱交換器)
24 第2吸着器(吸着器)
24A 第2吸着部(吸着部)
24B 第2蒸発凝縮部(蒸発凝縮部)
24C 第2吸着コア(第1熱交換器)
24D 第2蒸発凝縮コア(第2熱交換器)
26A 4方弁(第1切替弁)
26B 4方弁(第1切替弁)
30 制御部
40 第1循環回路
42 エンジン
43 冷却水回路
44 ヒータコア
50 第2循環回路
52 室内熱交換器
100 蓄熱装置
102 蓄熱容器
102A 入口部
102B 出口部
104 切替弁

Claims (3)

  1. エンジンの冷却水が流入可能な入口部と、流入した前記冷却水が流出可能な出口部とを備え、外部から断熱された蓄熱容器と、
    前記エンジンの冷却水回路上に設けられ、前記冷却水回路の上流側と前記入口部をつなぐと共に前記冷却水回路の下流側と前記出口部をつないで前記蓄熱容器を前記冷却水回路に接続する第1状態と、前記冷却水回路の上流側と下流側をつなぐと共に前記入口部と前記出口部をつないで前記蓄熱容器を前記冷却水回路から切断する第2状態とに切り替え可能な切替弁と、
    を備え
    前記切替弁は、可動する一つの弁部を備え、前記弁部の可動により前記第1状態と前記第2状態とを切り替える4方弁である、蓄熱装置。
  2. 前記4方弁は、スプール式、スライダ式又はロータリー式の弁である、請求項1に記載の蓄熱装置。
  3. 吸着剤が収容された吸着部と、冷媒が封入された蒸発凝縮部と、を有する複数の吸着器を含んで構成され、前記吸着器内において吸着工程及び脱離工程が繰り返し行われる吸着式ヒートポンプと、
    前記吸着部の内部に配置された第1熱交換器と、
    前記蒸発凝縮部の内部に配置された第2熱交換器と、
    エンジンとヒータコアとの間で冷媒を循環させるための第1循環回路と、
    第1切替弁によって前記吸着式ヒートポンプに接続され、前記吸着式ヒートポンプと室内熱交換器との間で冷媒を循環させるための第2循環回路と、
    前記第1切替弁の切替えを制御すると共に、暖房要求時に、脱離工程側の前記第2熱交換器と前記第2循環回路とを前記第1切替弁によって接続させ又は吸着工程側の前記第1熱交換器と前記第2循環回路とを前記第1切替弁によって接続させる制御部と、
    前記エンジンの冷却水回路を構成する前記第1循環回路上に設けられた切替弁としての第2切替弁と、前記第2切替弁の切り替えによって前記第1循環回路に接続される蓄熱容器と、を備えた請求項1又は請求項2に記載の蓄熱装置と、
    を有する車両用エアコン装置。
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