JP2015129606A - 調湿システム - Google Patents

調湿システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015129606A
JP2015129606A JP2014001329A JP2014001329A JP2015129606A JP 2015129606 A JP2015129606 A JP 2015129606A JP 2014001329 A JP2014001329 A JP 2014001329A JP 2014001329 A JP2014001329 A JP 2014001329A JP 2015129606 A JP2015129606 A JP 2015129606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
air
heat exchange
downstream
upstream
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014001329A
Other languages
English (en)
Inventor
真宏 原田
Masahiro Harada
真宏 原田
北村 禎章
Sadaaki Kitamura
禎章 北村
藤本 卓也
Takuya Fujimoto
卓也 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2014001329A priority Critical patent/JP2015129606A/ja
Publication of JP2015129606A publication Critical patent/JP2015129606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

【課題】熱交換室に流入した空気を当該熱交換室の全体に亘って均一に流通し易くすることができる調湿システムを提供する。
【解決手段】水分を吸脱着可能な吸着材が外面に設けられる第一及び第二熱交換器32・34を収納する第一及び第二熱交換室31・33を具備する調湿システムであって、第一及び第二熱交換室31・33の上流側には、当該第一及び第二熱交換室31・33へと空気を案内する前室50が設けられ、前室50には、第一及び第二熱交換室31・33の第一及び第二空気入口36・37に接続される第一及び第二空気出口56・57が設けられると共に、当該第一及び第二空気出口56・57よりも上流側に当該第一及び第二空気出口56・57よりも内径の小さい第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気の湿度の調整を行うための調湿システムの技術に関する。
従来、空気の湿度の調整を行うための調湿システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の調湿システムは、水分を吸脱着可能な吸着材が外面に設けられる熱交換器を収納する熱交換室を具備する。
このような構成により、特許文献1に記載の調湿システムは、熱交換室に空気を流通させ、熱交換器から供給される冷熱により吸着材に空気の水分を吸着させたり、熱交換器から供給される温熱により吸着材から水分を空気に脱着させたり(吸着材を再生させたり)することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の調湿システムにおいては、熱交換室に流入した空気が、当該熱交換室を全体に亘って均一に流通し難いという問題点があった。例えば、図17に示すように、熱交換室531に流入した空気は、当該熱交換室531の空気入口536の側方(図17においては、矢印で示した熱交換室531の前右部)を流通し難い。
特許第3596547号
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、熱交換室に流入した空気を当該熱交換室の全体に亘って均一に流通し易くすることができる調湿システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、水分を吸脱着可能な吸着材が外面に設けられる熱交換器を収納する熱交換室を具備し、前記熱交換室に空気を流通させ、前記熱交換器から供給される冷熱により前記吸着材に空気の水分を吸着させる第一の状態と、当該熱交換器から供給される温熱により当該吸着材から水分を空気に脱着させる第二の状態と、を切り替え可能な調湿システムであって、前記熱交換室の上流側には、当該熱交換室へと空気を案内する前室が設けられ、前記前室には、前記熱交換室の空気入口に接続される空気出口が設けられると共に、当該空気出口よりも上流側に当該空気出口よりも内径の小さい絞り部が設けられるものである。
請求項2においては、前記熱交換室の空気入口は、前記熱交換室の内径と同一の大きさに形成されるものである。
請求項3においては、前記熱交換室は、2つ設けられ、前記2つの熱交換室は、前記第一の状態と前記第二の状態とを相反する状態となるように切り替えるものである。
請求項4においては、前記前室は、下流側に配置される下流側室と、上流側に配置される上流側室と、を有し、前記下流側室は、空気の流通方向に対して垂直な一の方向に分割して形成されると共に、当該分割されたそれぞれの下流側端部に前記空気出口が形成され、前記上流側室は、前記空気の流通方向及び前記一の方向に対して鉛直方向である他の方向に分割して形成され、前記上流側室の下流側端部と前記下流側室の上流側端部とにより区画された口が前記絞り部となるものである。
請求項5においては、前記絞り部には、開閉可能な開閉手段が設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、熱交換室に流入した空気を当該熱交換室の全体に亘って均一に流通し易くすることができる。
請求項2においては、熱交換室に流入した空気を当該熱交換室の全体に亘って、より均一に流通し易くすることができる。
請求項3においては、空気の湿度の調整(調湿)を連続的に行うことができる。
請求項4においては、調湿システムを小型化することができる。
請求項5においては、空気の湿度の調整(調湿)を効率よく連続的に行うことができる。
本発明に係る調湿システムの一実施形態を示した概略図。 同じく、ブロック図。 同じく、湿度調整部及び空気流通部の前室を示した斜視模式図。 同じく、湿度調整部を示した斜視模式図。 同じく、空気流通部の前室を示した斜視模式図。 (a)同じく、ダンパにより開口部が閉塞状態とされた様子を示した側面断面図。(b)同じく、ダンパにより開口部が開放状態とされた様子を示した側面断面図。 (a)同じく、第一案内状態の前室を示した斜視模式図。(b)同じく、第二案内状態の前室を示した斜視模式図。 (a)同じく、第一案内状態の第一空気案内下路を示した斜視模式図。(b)同じく、第一案内状態の第一空気案内下路により案内される空気の流れを示した平面模式図。(c)同じく、第一案内状態の第一空気案内下路により案内される空気の流れを示した側面模式図。 (a)同じく、第一案内状態の第一空気案内上路を示した斜視模式図。(b)同じく、第一案内状態の第一空気案内上路により案内される空気の流れを示した平面模式図。(c)同じく、第一案内状態の第一空気案内上路により案内される空気の流れを示した側面模式図。 (a)同じく、第一案内状態の第一空気案内下路により第二熱交換室へと案内される空気が拡がる様子を示した平面模式図。(b)同じく、第一案内状態の第一空気案内下路により第一熱交換室へと案内される空気が拡がる様子を示した側面模式図。 (a)同じく、第一案内状態の第一空気案内上路により第一熱交換室へと案内される空気が拡がる様子を示した平面模式図。(b)同じく、第一案内状態の第一空気案内上路により第一熱交換室へと案内される空気が拡がる様子を示した側面模式図。 (a)同じく、第二案内状態の第二空気案内下路を示した斜視模式図。(b)同じく、第二案内状態の第二空気案内下路により案内される空気の流れを示した平面模式図。(c)同じく、第二案内状態の第二空気案内下路により案内される空気の流れを示した側面模式図。 (a)同じく、第二案内状態の第二空気案内上路を示した斜視模式図。(b)同じく、第二案内状態の第二空気案内上路により案内される空気の流れを示した平面模式図。(c)同じく、第二案内状態の第二空気案内上路により案内される空気の流れを示した側面模式図。 (a)別実施形態における下流側下室を示した斜視模式図。(b)別実施形態における下流側下室により案内される空気の流れを示した平面模式図。 (a)別実施形態における開閉切り替え部を示した正面模式図。(b)別実施形態における開閉切り替え部が回転する様子を示した平面模式図。 別実施形態における湿度調整部及び空気流通部の前室を示した斜視模式図。 従来の熱交換室の空気の流れを示した平面模式図。
以下では、図1及び図2を用いて、本発明に係る「調湿システム」の一実施形態である調湿システム1の概略について説明する。
なお、以下の説明では、図中に示した矢印に従って、上下方向、前後方向及び左右方向を定義する。
調湿システム1は、建物に導入され、空気(室内空気)の湿度の調整(調湿)を行うためのシステムである。図1に示すように、調湿システム1は、主として冷媒流通部10と、空気流通部20と、湿度調整部30と、制御装置40と、により構成される。
冷媒流通部10は、図1に示すように、主として冷媒流通路11と、冷媒流通装置12と、により構成される。
冷媒流通路11は、冷媒が充填され、当該充填された冷媒が流通するものである。冷媒流通路11は、湿度調整部30及び冷媒流通装置12を経由した無端状に形成され、流通する冷媒が循環するように構成される。
冷媒流通装置12は、圧縮した冷媒や減圧した冷媒を冷媒流通路11に流通させるための装置である。冷媒流通装置12は、図示せぬ圧縮機や、膨張弁、四方弁等により構成される。冷媒流通装置12は、前記圧縮機により冷媒を圧縮して流通させることができる。また、冷媒流通装置12は、流通する冷媒を前記膨張弁により減圧させることができる。冷媒流通装置12は、制御装置40に接続され、当該制御装置40により駆動が制御される。
こうして、冷媒流通部10においては、冷媒流通装置12により圧縮した冷媒や減圧した冷媒を、冷媒流通路11を介して湿度調整部30(より詳細には、後述する第一及び第二熱交換器32・34)に流通させることができる。
空気流通部20は、図1に示すように、主として空気流通路21と、ファン22と、により構成される。
空気流通路21は、室内外を連通して、空気が流通するものである。空気流通路21は、室外の空気を室内に導入させるための流通路と、室内の空気を室外に排出させるための流通路と、の2種類の流通路が、相互に連通不能に形成される(不図示)。空気流通路21の中途部には、湿度調整部30が配置される。また、空気流通路21の中途部、より詳細には湿度調整部30よりも上流側には、当該湿度調整部30へと空気を案内する前室50が設けられる。
なお、前室50の構成についての詳細な説明は後述する。
ファン22は、その駆動により、室外の空気を室内に導入させたり、室内の空気を室外に排出させたりするものである。ファン22は、空気流通路21に適宜に設置される。ファン22は、制御装置40に接続され、当該制御装置40により駆動が制御される。
こうして、空気流通部20においては、ファン22を駆動させて、空気流通路21を介して流通する屋内外の空気を、湿度調整部30に流通させることができる。
湿度調整部30は、冷媒流通部10により流通される冷媒を利用して、当該湿度調整部30を流通する空気の湿度を調整するものである。
なお、湿度調整部30の構成についての詳細な説明は後述する。
制御装置40は、調湿システム1を制御するためのコンピュータ装置である。制御装置40は、主としてCPU等の演算処理装置や、RAMやROM等の記憶装置、I/O等の入出力装置等により構成される。
こうして、調湿システム1においては、制御装置40の制御によって、屋内外の空気を空気流通部20により流通させ、冷媒流通部10により流通される冷媒を利用して、当該流通される空気を湿度調整部30により調湿することができる。
以下では、図3及び図4を用いて、湿度調整部30の構成について詳細に説明する。
湿度調整部30は、主として第一熱交換室31と、第一熱交換器32と、第二熱交換室33と、第二熱交換器34と、により構成される。
図3及び図4に示す第一熱交換室31は、湿度調整部30の上部(上側半分)に配置される。第一熱交換室31は、筒芯方向を前後方向とした略四角筒状に形成される。第一熱交換室31は、空気が前方から後方へ向けて流通可能に構成される。第一熱交換室31には、流通する空気の入口(以下では、「第一空気入口36」と称する。)と、出口(不図示)と、が設けられる。第一空気入口36は、第一熱交換室31の前側(上流側)端部に形成される。第一空気入口36は、前方を臨むように開口され、左右方向に延出された細長い略矩形状に形成される。第一空気入口36の内径は、第一熱交換室31の内径と同一の大きさに形成される。第一熱交換室31には、第一熱交換器32が収容される。
図4に示す第一熱交換器32は、第一熱交換室31よりも若干小さく形成される。第一熱交換器32は、第一熱交換室31内の概ね全体に亘って配置される。なお、図4においては、説明の便宜上、第一熱交換器32の形状を略四角柱状として図示しているが、これに限定するものではない。第一熱交換器32の外面には、空気の水分を吸脱着可能な吸着材39が担持される(設けられる)。第一熱交換器32には、冷媒流通部10により圧縮した冷媒や、減圧した冷媒が流通される(図1参照)。
そして、第一熱交換器32は、冷媒流通部10により流通される冷媒(圧縮した冷媒や、減圧した冷媒)により、放熱器(凝縮器)又は蒸発器として機能する(冷熱又は温熱を供給する)ことができる。
こうして、第一熱交換器32が冷熱を供給した場合には、当該冷熱により第一熱交換器32の外面に担持された吸着材39が冷却される。そして、当該冷却により空気から吸着材39に水分が吸着され、除湿が行われる。また、第一熱交換器32が温熱を供給した場合には、当該温熱により第一熱交換器32の外面に担持された吸着材39が加熱される。そして、当該加熱により吸着材39から空気に水分が脱着され、加湿が行われる。なお、吸着材39から空気に水分が脱着されると、当該吸着材39が再生される。
図3及び図4に示す第二熱交換室33は、湿度調整部30の下部(下側半分)に配置される。第二熱交換室33は、第一熱交換室31と同一の大きさ、且つ形状に形成される。すなわち、第二熱交換室33は、筒芯方向を前後方向とした略四角筒状に形成される。第二熱交換室33は、空気が前方から後方へ向けて流通可能に構成される。第二熱交換室33には、流通する空気の入口(以下では、「第二空気入口37」と称する。)と、出口(不図示)と、が設けられる。第二空気入口37は、第二熱交換室33の前側(上流側)端部に形成される。第二空気入口37は、前方を臨むように開口され、左右方向に延出された細長い略矩形状に形成される。第二空気入口37の内径は、第二熱交換室33の内径と同一の大きさに形成される。第二熱交換室33には、第二熱交換器34が収容される。
図4に示す第二熱交換器34は、第二熱交換室33よりも若干小さく形成される。第二熱交換器34は、第二熱交換室33内の概ね全体に亘って配置される。なお、図4においては、説明の便宜上、第二熱交換器34の形状を略四角柱状として図示しているが、これに限定するものではない。第二熱交換器34の外面には、空気の水分を吸脱着可能な吸着材39が担持される(設けられる)。第二熱交換器34には、冷媒流通部10により圧縮した冷媒や、減圧した冷媒が流通される(図1参照)。
そして、第二熱交換器34は、冷媒流通部10により流通される冷媒(圧縮した冷媒や、減圧した冷媒)により、放熱器(凝縮器)又は蒸発器として機能する(冷熱又は温熱を供給する)ことができる。
こうして、第二熱交換器34が冷熱を供給した場合には、当該冷熱により第二熱交換器34の外面に担持された吸着材39が冷却される。そして、当該冷却により空気から吸着材39に水分が吸着され、除湿が行われる。また、第二熱交換器34が温熱を供給した場合には、当該温熱により第二熱交換器34の外面に担持された吸着材39が加熱される。そして、当該加熱により吸着材39から空気に水分が脱着され、加湿が行われる。なお、吸着材39から空気に水分が脱着されると、当該吸着材39が再生される。
このような湿度調整部30の構成により、屋外から屋内に導入させる空気を、空気流通部20により第一熱交換室31又は第二熱交換室33の何れか一方に流通させ、当該一方の熱交換器により除湿することができる。また、屋内から屋外に排出させる空気を、空気流通部20により第一熱交換室31又は第二熱交換室33の何れか他方に流通させ、当該他方の熱交換器により加湿する(当該他方の熱交換器の吸着材39を再生させる)ことができる。
なお、調湿システム1においては、屋外から屋内に導入させる空気及び屋内から屋外に排出させる空気を、一定の期間が経過するごとに、第一熱交換室31又は第二熱交換室33に相互に切り替えて流通させることができる。
こうして、第一熱交換室31において、第一熱交換器32から供給される冷熱により当該第一熱交換器32の吸着材39に空気の水分を吸着させる状態(第一の状態)から、第一熱交換器32から供給される温熱により当該第一熱交換器32の吸着材39から空気の水分を脱着させる状態(第二の状態)へと切り替えると同時に、第二熱交換室33において、第二熱交換器34から供給される温熱により当該第二熱交換器34の吸着材39から空気の水分を脱着させる状態(第二の状態)から、第二熱交換器34から供給される冷熱により当該第二熱交換器34の吸着材39に空気の水分を吸着させる状態(第一の状態)へと切り替えることができる。
また、第一熱交換室31において、第一熱交換器32から供給される温熱により当該第一熱交換器32の吸着材39から空気の水分を脱着させる状態(第二の状態)から第一熱交換器32から供給される冷熱により当該第一熱交換器32の吸着材39に空気の水分を吸着させる状態(第一の状態)へと切り替えると同時に、第二熱交換室33において、第二熱交換器34から供給される冷熱により当該第二熱交換器34の吸着材39に空気の水分を吸着させる状態(第一の状態)から、第二熱交換室33において、第二熱交換器34から供給される温熱により当該第二熱交換器34の吸着材39から空気の水分を脱着させる状態(第二の状態)へと切り替えることができる。
このように、第一熱交換室31及び第二熱交換室33は、前記第一の状態と前記第二の状態とを相反する状態となるように切り替えることができる。
このような構成により、例えば屋外から屋内に導入させる空気を、第一熱交換室31に流通させて除湿しているときに、第一熱交換器32の吸着材39が水分を十分に吸着して除湿の効率が悪くなった場合には、当該屋外から屋内に導入させる空気を、第一熱交換室31から第二熱交換室33に切り替えて流通させることができる。すなわち、屋外から屋内に導入させる空気を第二熱交換室33に流通させ、第二熱交換器34の再生された吸着材39を用いて除湿の効率を向上させることができる。
また、屋外から屋内に導入させる空気が第二熱交換室33に流通している間には、屋内から屋外に排出させる空気を、第一熱交換室31に流通させ、第一熱交換器32により加湿する(第一熱交換器32の吸着材39を再生させる)ことができる。こうして、第二熱交換器34の吸着材39が水分を十分に吸着して除湿の効率が悪くなった場合には、屋外から屋内に導入させる空気を第二熱交換室33から第一熱交換室31に切り替えて流通させ、第一熱交換器32の再生された吸着材39を用いて除湿の効率を向上させることができる。
このように、調湿システム1においては、屋外から屋内に導入させる空気を連続的に効率よく除湿することができる。
以下では、図3、図5及び図6を用いて、前室50の構成について詳細に説明する。
前室50は、屋内外を流通する空気を、湿度調整部30(より詳細には、第一及び第二熱交換室31・33)に案内するものである。前室50は、筒芯方向を前後方向とした略四角筒状に形成される。前室50は、空気が前方から後方へ向けて流通可能に構成される。前室50は、空気流通部20において第一及び第二熱交換室31・33よりも上流側で、当該第一及び第二熱交換室31・33に隣接して配置される(図1及び図3参照)。前室50は、上流側(前側)に配置される上流側室60と、下流側(後側)に配置される下流側室70と、により構成される。
図3及び図5に示す上流側室60は、筒芯方向を前後方向とした略四角筒状に形成される。上流側室60は、空気が前方から後方へ向けて流通可能に構成される。上流側室60の前後方向の長さは、前室50全体の前後方向の長さの半分程度に形成される。上流側室60は、左右方向に分割されて(左と右とに仕切られて)形成される。具体的には、上流側室60は、左側に配置される上流側左室61と、右側に配置される上流側右室62と、により構成される。なお、上流側室60が分割される左右方向は、本発明に係る「他の方向」の一実施形態である。
上流側左室61及び上流側右室62は、略同一の大きさ、且つ形状に形成される。上流側左室61及び上流側右室62は、左右方向に隣接するように形成される。こうして、上流側左室61及び上流側右室62を合わせた左右方向の長さは、前室50全体の左右方向の長さと略同一に形成される。上流側左室61及び上流側右室62は、相互に連通不能に構成される。
図3及び図5に示す下流側室70は、筒芯方向を前後方向とした略四角筒状に形成される。下流側室70は、空気が前方から後方へ向けて流通可能に構成される。下流側室70の前後方向の長さは、前室50全体の前後方向の長さの半分程度に形成される。下流側室70は、前後方向に分割されて(上と下とに仕切られて)形成される。具体的には、下流側室70は、上側に配置される下流側上室71と、下側に配置される下流側下室72と、により構成される。なお、下流側室70が分割される上下方向は、本発明に係る「一の方向」の一実施形態である。
下流側上室71及び下流側下室72は、略同一の大きさ、且つ形状に形成される。下流側上室71及び下流側下室72は、上下方向に隣接するように形成される。こうして、下流側上室71及び下流側下室72を合わせた上下方向の長さは、前室50全体の上下方向の長さと略同一に形成される。下流側上室71及び下流側下室72は、相互に連通不能に構成される。
また、下流側上室71及び下流側下室72の後側(下流側)端部には、前室50(下流側上室71及び下流側下室72)を流通する空気の出口が設けられる。以下では、下流側上室71の後側端部に設けられた空気の出口を「第一空気出口56」と、下流側下室72の後側端部に設けられた空気の出口を「第二空気出口57」と、それぞれ称する。
下流側上室71の第一空気出口56は、後方を臨むように開口され、左右方向に延出された細長い略矩形状に形成される。下流側上室71の第一空気出口56は、第一熱交換室31の第一空気入口36と略同一の大きさ、且つ形状に形成される。下流側上室71の第一空気出口56は、第一熱交換室31の第一空気入口36と前後方向に対向して配置され、当該第一空気入口36に接続される。
下流側下室72の第二空気出口57は、後方を臨むように開口され、左右方向に延出された細長い略矩形状に形成される。下流側下室72の第二空気出口57は、第二熱交換室33の第二空気入口37と略同一の大きさ、且つ形状に形成される。下流側下室72の第二空気出口57は、第二熱交換室33の第二空気入口37と前後方向に対向して配置され、当該第二空気入口37に接続される。
このような構成により、前室50(より詳細には、下流側上室71)は、下流側上室71の第一空気出口56及び第一熱交換室31の第一空気入口36を介して、第一熱交換室31と連通される。また、前室50(より詳細には、下流側下室72)は、下流側下室72の第二空気出口57及び第二熱交換室33の第二空気入口37を介して、第二熱交換室33と連通される。
また、前室50においては、図5に示すように、上流側室60(上流側左室61及び上流側右室62)の後側(下流側)端部と、下流側室70(下流側上室71及び下流側下室72)の前側(上流側)端部と、により4つの開口部が区画される。以下では、前記4つの開口部のうち、正面視で左上に位置する開口部を「第一開口部51」と、右上に位置する開口部を「第二開口部52」と、右下に位置する開口部を「第三開口部53」と、左下に位置する開口部を「第四開口部54」と、それぞれ称する。
第一開口部51は、上流側左室61(より詳細には、上流側左室61の上部)と、下流側上室71(より詳細には、下流側上室71の左部)とを連通する開口部である。また、第二開口部52は、上流側右室62(より詳細には、上流側右室62の上部)と、下流側上室71(より詳細には、下流側上室71の右部)とを連通する開口部である。また、第三開口部53は、上流側右室62(より詳細には、上流側右室62の下部)と、下流側下室72(より詳細には、下流側下室72の右部)とを連通する開口部である。また、第四開口部54は、上流側左室61(より詳細には、上流側左室61の下部)と、下流側下室72(より詳細には、下流側下室72の左部)とを連通する開口部である。
第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54は、それぞれ略同一の大きさ、且つ形状に形成される。具体的には、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54の左右方向の長さは、それぞれ前室50全体の左右方向の長さの半分程度に形成される。また、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54の上下方向の長さは、それぞれ前室50全体の上下方向の長さの半分程度に形成される。このように、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54は、下流側上室71の第一空気出口56や、下流側下室72の第二空気出口57と比較して大きさが小さく(内径が絞られて)形成される。
また、図5に示すように、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54には、ぞれぞれダンパ80が設けられる。図6に示すダンパ80は、左右方向を軸心方向とする軸部81と、当該軸部81から上下方向に延出して板面を前後方向へ向けた羽板部82と、当該軸部81を軸心回りに回転させるダンパ用モータ83(図2参照)と、により構成される。ダンパ用モータ83は、制御装置40に接続され、当該制御装置40により駆動が制御される。
こうして、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54は、ダンパ80により、開放状態(空気が流通可能な状態)と閉塞状態(空気が流通不能な状態)とを、それぞれ独立して切り替えることができる。
このような構成の前室50においては、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54の開放状態と閉塞状態とをそれぞれ所定の設定に応じて切り替えることにより、異なる2つの空気案内路を有する状態を、2種類作り出すことができる。なお、本実施形態において空気案内路とは、前室50に流入した空気を第一及び第二熱交換室31・33に案内するための空気の流路を指す。
なお、以下では、前記作り出される2種類のうち、一方において空気案内路を有する状態を「第一案内状態」と、他方において空気案内路を有する状態を「第二案内状態」と、それぞれ称する。
以下では、図7から図11を用いて、第一案内状態における空気案内路及び第二案内状態における空気案内路の構成について詳細に説明する。
なお、図7から図9、図11及び図12においては、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54のうち、ダンパ80により閉塞状態(空気が流通不能な状態)である開口部を色を付すことにより示し、ダンパ80により開放状態(空気が流通可能な状態)である開口部を色を付さないことにより示すものとする。
先ず、第一案内状態における空気案内路の構成について詳細に説明する。
図7(a)に示すように、第一案内状態においては、前室50の第一及び第三開口部51・53が閉塞状態となり、第二及び第四開口部52・54が開放状態となる。
このような第一案内状態においては、上流側左室61(より詳細には、上流側左室61の下部)と下流側下室72(より詳細には、下流側下室72の左部)とが、第四開口部54を介して連通される。すなわち、図8(a)に示すように、上流側左室61と下流側下室72とが、第一案内状態における1つ目の空気案内路(以下では、「第一空気案内下路111」と称する。)として形成される。
こうして、第一案内状態においては、空気流通部20により前室50に流入された空気(例えば、屋外から屋内に導入させる空気)が、上流側室60のうち上流側左室61に流入されると、図8(b)及び(c)に示すように、上流側左室61の下部に配置される第四開口部54を介して下流側下室72に案内される。そして、下流側下室72に案内された空気は、当該下流側下室72の第二空気出口57及び第二熱交換室33の第二空気入口37を介して当該第二熱交換室33に案内される(図3参照)。
また、第一案内状態においては、上流側右室62(より詳細には、上流側右室62の上部)と下流側上室71(より詳細には、下流側上室71の右部)とが、第二開口部52を介して連通される。すなわち、図9(a)に示すように、上流側右室62と下流側上室71とが、第一案内状態における2つ目の空気案内路(以下では、「第一空気案内上路112」と称する。)として形成される。
こうして、第一案内状態においては、空気流通部20により前室50に流入された空気(例えば、屋内から屋外に排出させる空気)が、上流側室60のうち上流側右室62に流入されると、図9(b)及び(c)に示すように、上流側右室62の上部に配置される第二開口部52を介して下流側上室71に案内される。そして、下流側上室71に案内された空気は、当該下流側上室71の第一空気出口56及び第一熱交換室31の第一空気入口36を介して当該第一熱交換室31に案内される(図3参照)。
このように、第一案内状態において前室50は、上流側左室61に流入された空気を、第一空気案内下路111を介して第二熱交換室33に案内する。また、第一案内状態において前室50は、上流側右室62に流入された空気を、第一空気案内上路112を介して第一熱交換室31に案内する。
なお、第一案内状態において、第一空気案内下路111を案内される空気は、第四開口部54を通過した後に、第二空気出口57を通過することになる。ここで、前述したように、第四開口部54は、第二空気出口57と比較して大きさが小さく形成されている。すなわち、図10(a)及び(b)に示すように、第四開口部54を通過した空気は、下流側下室72内で流速が遅くなると共に周囲に拡がりながら第二空気出口57を通過することになる。すなわち、周囲に拡がりながら第二空気出口57を通過する空気が第二熱交換室33に案内されると、図10(a)及び(b)に示すように、当該空気が第二熱交換室33の全体に亘って均一に流通することになる。
また、本実施形態においては、第二空気出口57は、第二熱交換室33の第二空気入口37と略同一の大きさ、且つ形状に形成される。また、第二空気入口37の内径は、第二熱交換室33の内径と略同一の大きさに形成される。したがって、周囲に拡がりながら第二空気出口57を通過する空気が第二熱交換室33に案内されると、図10(a)及び(b)に示すように、当該空気が第二熱交換室33の全体に亘って、より均一に流通することになる。
また、第二案内状態において、第一空気案内上路112を案内される空気は、第二開口部52を通過した後に、第一空気出口56を通過することになる。ここで、前述したように、第二開口部52は、第一空気出口56と比較して大きさが小さく形成されている。すなわち、図11(a)及び(b)に示すように、第二開口部52を通過した空気は、下流側上室71内で流速が遅くなると共に周囲に拡がりながら第一空気出口56を通過することになる。したがって、周囲に拡がりながら第一空気出口56を通過する空気が第一熱交換室31に案内されると、図11(a)及び(b)に示すように、当該空気が第一熱交換室31の全体に亘って均一に流通することになる。
また、本実施形態においては、第一空気出口56は、第一熱交換室31の第一空気入口36と略同一の大きさ、且つ形状に形成される。また、第一空気入口36の内径は、第一熱交換室31の内径と略同一の大きさに形成される。したがって、周囲に拡がりながら第一空気出口56を通過する空気が第一熱交換室31に案内されると、図11(a)及び(b)に示すように、当該空気が第一熱交換室31の全体に亘って、より均一に流通することになる。
このように、第一案内状態において前室50は、上流側左室61に流入された空気を、第一空気案内下路111を介して第二熱交換室33の全体に亘って均一に流通させることができる。また、第一案内状態において前室50は、上流側右室62に流入された空気を、第一空気案内上路112を介して第一熱交換室31の全体に亘って均一に流通させることができる。
次に、第二案内状態における空気案内路の構成について詳細に説明する。
図7(b)に示すように、第二案内状態においては、前室50の第一及び第三開口部51・53が開放状態となり、第二及び第四開口部52・54が閉塞状態となる。すなわち、第二案内状態は、第一案内状態に対して、第一及び第三開口部51・53と第二及び第四開口部52・54との開閉状態が逆転することになる。
このような第二案内状態においては、上流側右室62(より詳細には、上流側右室62の下部)と下流側下室72(より詳細には、下流側下室72の右部)とが、第三開口部53を介して連通される。すなわち、図12(a)に示すように、上流側右室62と下流側下室72とが、第二案内状態における1つ目の空気案内路(以下では、「第二空気案内下路121」と称する。)として形成される。
こうして、第二案内状態においては、空気流通部20により前室50に流入された空気(例えば、屋内から屋外に排出させる空気)が、上流側室60のうち上流側右室62に流入されると、図12(b)及び(c)に示すように、上流側右室62の下部に配置される第三開口部53を介して下流側下室72に案内される。そして、下流側下室72に案内された空気は、当該下流側下室72の第二空気出口57及び第二熱交換室33の第二空気入口37を介して当該第二熱交換室33に案内される(図3参照)。
また、第二案内状態においては、上流側左室61(より詳細には、上流側左室61の上部)と下流側上室71(より詳細には、下流側上室71の左部)とが、第一開口部51を介して連通される。すなわち、図13(a)に示すように、上流側左室61と下流側上室71とが、第二案内状態における2つ目の空気案内路(以下では、「第二空気案内上路122」と称する。)として形成される。
こうして、第二案内状態においては、空気流通部20により前室50に流入された空気(例えば、屋外から屋内に導入させる空気)が、上流側室60のうち上流側左室61に流入されると、図13(b)及び(c)に示すように、上流側左室61の上部に配置される第一開口部51を介して下流側上室71に案内される。そして、下流側上室71に案内された空気は、当該下流側上室71の第一空気出口56及び第一熱交換室31の第一空気入口36を介して当該第一熱交換室31に案内される(図3参照)。
このように、第二案内状態において前室50は、上流側右室62に流入された空気を、第二空気案内下路121を介して第二熱交換室33に案内する。また、第二案内状態において前室50は、上流側左室61に流入された空気を、第二空気案内上路122を介して第一熱交換室31に案内する。
そして、第二案内状態において前室50は、第一案内状態における場合と同様に、上流側右室62に流入された空気を、第二空気案内下路121を介して第二熱交換室33の全体に亘って均一に流通させることができる。また、第二案内状態において前室50は、上流側左室61に流入された空気を、第二空気案内上路122を介して第一熱交換室31の全体に亘って均一に流通させることができる。
なお、前室50においては、第一案内状態と第二案内状態とをダンパ80により、容易に切り替えることができる。すなわち、前室50の上流側室60のうち上流側左室61に流入される空気(例えば、屋外から屋内に導入させる空気)を、ダンパ80により、第一空気案内下路111又は第二空気案内上路122の何れか一方を選択して、当該選択した案内路により第一熱交換室31又は第二熱交換室33に容易に案内することができる。また、前室50の上流側室60のうち上流側右室62に流入される空気(例えば、屋内から屋外に排出させる空気)を、ダンパ80により、第一空気案内上路112又は第二空気案内下路121の何れか一方を選択して、当該選択した案内路により第一熱交換室31又は第二熱交換室33に容易に案内することができる。
このように、前室50においては、簡単な構成により、屋外から屋内に導入させる空気を、第一熱交換室31又は第二熱交換室33の何れか一方に案内し、屋内から屋外に排出させる空気を第一熱交換室31又は第二熱交換室33の何れか他方に案内することができ、ひいては屋外から屋内に導入させる空気を連続的に効率よく除湿することができる。
また、前室50は、左右方向に分割して形成される上流側室60と、上下方向に分割して形成される下流側室70と、により形成されるものである。このような構成により、前室50は異なる2つの空気案内路を有する状態を2種類作り出すことができるものであるが、比較的コンパクトに形成される。すなわち、このような構成により、調湿システム1を小型化することができる。
以上のように、調湿システム1は、
水分を吸脱着可能な吸着材39が外面に設けられる熱交換器(第一及び第二熱交換器32・34)を収納する熱交換室(第一及び第二熱交換室31・33)を具備し、
前記熱交換室に空気を流通させ、前記熱交換器から供給される冷熱により吸着材39に空気の水分を吸着させる第一の状態と、当該熱交換器から供給される温熱により吸着材39から水分を空気に脱着させる第二の状態と、を切り替え可能な調湿システムであって、
前記熱交換室の上流側には、当該熱交換室へと空気を案内する前室50が設けられ、
前記前室50には、前記熱交換室の空気入口(第一及び第二空気入口36・37)に接続される空気出口(第一及び第二空気出口56・57)が設けられると共に、当該空気出口よりも上流側に当該空気出口よりも内径の小さい絞り部(第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54)が設けられるものである。
このような構成により、第一及び第二熱交換室31・33に流入した空気を当該第一及び第二熱交換室31・33の全体に亘って均一に流通し易くすることができる。
また、調湿システム1において、
前記熱交換室(第一及び第二熱交換室31・33)の空気入口(第一及び第二空気入口36・37)は、前記熱交換室の内径と同一の大きさに形成されるものである。
このような構成により、第一及び第二熱交換室31・33に流入した空気を当該第一及び第二熱交換室31・33の全体に亘って、より均一に流通し易くすることができる。
また、調湿システム1において、
前記熱交換室(第一及び第二熱交換室31・33)は、2つ設けられ、
前記2つの熱交換室は、前記第一の状態と前記第二の状態とを相反する状態となるように切り替えるものである。
このような構成により、空気の湿度の調整(調湿)を連続的に行うことができる。
また、調湿システム1において、
前記前室50は、下流側に配置される下流側室70と、上流側に配置される上流側室60と、を有し、
前記下流側室70は、空気の流通方向に対して垂直な一の方向(上下方向)に分割して形成されると共に、当該分割されたそれぞれの下流側端部に前記空気出口(第一及び第二空気出口56・57)が形成され、
前記上流側室60は、前記空気の流通方向及び前記一の方向に対して鉛直方向である他の方向(左右方向)に分割して形成され、
前記上流側室60の下流側端部と前記下流側室の上流側端部とにより区画された口が前記絞り部(第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54)となるものである。
このような構成により、調湿システム1を小型化することができる。
また、調湿システム1において、
前記絞り部(第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54)には、開閉可能なダンパ80(開閉手段)が設けられるものである。
このような構成により、空気の湿度の調整(調湿)を効率よく連続的に行うことができる。
なお、本実施形態において、ダンパ80の開閉状態を切り替えるタイミング(第一案内状態及び第二案内状態を切り替えるタイミング)を一定の期間の経過後としたが、これに限定するものではない。例えば、空気の湿度を検出可能な湿度検出センサを第一及び第二熱交換室31・33の上流側及び下流側にそれぞれ設けて、これらのセンサからの検出結果に基づいてダンパ80の開閉状態(第一案内状態及び第二案内状態)を切り替える構成としてもよい。
具体的には、第一熱交換室31(又は、第二熱交換室33)の上流側及び下流側の空気の湿度の差が大きいほど、第一熱交換器32(又は、第二熱交換器34)の吸着材39が多量の水分を吸着できていると判断することができる。そして、第一熱交換室31(又は、第二熱交換室33)の上流側及び下流側の空気の湿度の差が小さくなると、第一熱交換器32(又は、第二熱交換器34)の吸着材39が多量の水分を吸着できなくなったと判断することができる。このように、第一熱交換室31(又は、第二熱交換室33)の上流側及び下流側の空気の湿度の差が小さくなったことを、ダンパ80の開閉状態を切り替えるタイミング(第一案内状態及び第二案内状態を切り替えるタイミング)とする構成としてもよい。
以下では、本発明に係る調湿システムの別実施形態の構成について説明する。
図14においては、下流側下室72に、空気整流部201が形成される。空気整流部201は、下流側下室72の第二空気出口57の左右縁部にそれぞれ形成される。空気整流部201は、長手方向を上下方向とした略三角柱形状に形成される。このような構成により、上流側室60(上流側左室61又は上流側右室62)から所定の開口部を通過した空気は、下流側下室72内で流速が遅くなると共に周囲に拡がりながらも、整流させて(所望する案内方向へ向けて)第二空気出口57を通過させることができる。なお、空気整流部201の形状や配置は、図14に示すものに限定するものではない。すなわち、空気整流部201は、下流側下室72内で流速が遅くなると共に周囲に拡がる空気を、整流させて(所望する案内方向へ向けて)第二空気出口57を通過させることができるものであればよい。また、空気整流部201は、下流側下室72だけでなく、下流側上室71に形成してももよい。
また、図15に示すように、本発明に係る調湿システムにおいては、第一・第二・第三及び第四開口部51・52・53・54の形状が正面視で略正方形状である場合に、本実施形態に係るダンパ80ではなく、開閉切り替え部202を設けてもよい。開閉切り替え部202は、前後方向に板面を向けた正面視で略矩形板状の部材である。開閉切り替え部202は、図15(a)に示すように、正面視で、左上部及び右下部に開口部210が形成される。また、開閉切り替え部202は、前室50の上流側室60と下流側室70との間に介設されると共に、図示せぬ駆動手段と連結され、正面視で時計回りに回転可能に構成される(図15(b)参照)。
このような構成により、図15(a)及び(b)に示すように、開閉切り替え部202の回転後の姿勢に応じて、前室50を第一及び第三開口部51・53が開放状態の第一案内状態と、第二及び第四開口部52・54が開放状態の第二案内状態とを切り替えることができる。すなわち、ダンパ80を4つ設ける必要がないため、調湿システムのコストを削減することができる。
また、図16に示すように、本発明に係る調湿システムにおいては、第二の前室50を、湿度調整部30(より詳細には、第一及び第二熱交換室31・33)よりも下流側にも配置してよい。なお、第二の前室50は、湿度調整部30よりも上流側に配置される前室50に対して前後方向の向きを反転させて配置される。すなわち、第二の前室50は、上流側室60が後側に、下流側室70が前側に配置される。
このような構成により、空気流通部20の空気流通路21を流通する空気の方向、すなわち湿度調整部30を流通する空気の方向が、前方から後方であっても、後方から前方であっても、当該湿度調整部30に流入した空気を当該第一及び第二熱交換室31・33の全体に亘って均一に流通し易くすることができる。
1 調湿システム
31 第一熱交換室
32 第一熱交換器
33 第二熱交換室
34 第二熱交換器
36 第一空気入口
37 第二空気入口
39 吸着材
50 前室
51 第一開口部
52 第二開口部
53 第三開口部
54 第四開口部
56 第一空気出口
57 第二空気出口

Claims (5)

  1. 水分を吸脱着可能な吸着材が外面に設けられる熱交換器を収納する熱交換室を具備し、
    前記熱交換室に空気を流通させ、前記熱交換器から供給される冷熱により前記吸着材に空気の水分を吸着させる第一の状態と、当該熱交換器から供給される温熱により当該吸着材から水分を空気に脱着させる第二の状態と、を切り替え可能な調湿システムであって、
    前記熱交換室の上流側には、当該熱交換室へと空気を案内する前室が設けられ、
    前記前室には、前記熱交換室の空気入口に接続される空気出口が設けられると共に、当該空気出口よりも上流側に当該空気出口よりも内径の小さい絞り部が設けられる、
    ことを特徴とする調湿システム。
  2. 前記熱交換室の空気入口は、前記熱交換室の内径と同一の大きさに形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の調湿システム。
  3. 前記熱交換室は、2つ設けられ、
    前記2つの熱交換室は、前記第一の状態と前記第二の状態とを相反する状態となるように切り替える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調湿システム。
  4. 前記前室は、下流側に配置される下流側室と、上流側に配置される上流側室と、を有し、
    前記下流側室は、空気の流通方向に対して垂直な一の方向に分割して形成されると共に、当該分割されたそれぞれの下流側端部に前記空気出口が形成され、
    前記上流側室は、前記空気の流通方向及び前記一の方向に対して鉛直方向である他の方向に分割して形成され、
    前記上流側室の下流側端部と前記下流側室の上流側端部とにより区画された口が前記絞り部となる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の調湿システム。
  5. 前記絞り部には、開閉可能な開閉手段が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の調湿システム。
JP2014001329A 2014-01-08 2014-01-08 調湿システム Pending JP2015129606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001329A JP2015129606A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 調湿システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001329A JP2015129606A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 調湿システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015129606A true JP2015129606A (ja) 2015-07-16

Family

ID=53760454

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014001329A Pending JP2015129606A (ja) 2014-01-08 2014-01-08 調湿システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015129606A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027621A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット
JP2019207062A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 調湿システム及び調湿装置の空気供給方法
JP2021135007A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット及び調湿システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027621A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット
JP2019207062A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 調湿システム及び調湿装置の空気供給方法
JP2021135007A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット及び調湿システム
JP7041701B2 (ja) 2020-02-28 2022-03-24 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット及び調湿システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101228748B1 (ko) 드레인리스 공기 조화 장치
KR100711625B1 (ko) 공기조화장치
JP3668785B2 (ja) 空気調和装置
US20160231007A1 (en) Air conditioner
US8276892B2 (en) Humidity controller
AU2008263367B2 (en) Humidity controller
US7895856B2 (en) Humidity controller
KR101980549B1 (ko) 공기조화 장치
WO2019069579A1 (ja) 調湿装置
KR102127561B1 (ko) 열전소자를 이용한 배관 일체형 냉난방 습도조절장치
US7318320B2 (en) Humidity control apparatus
JP2015129606A (ja) 調湿システム
US10393392B2 (en) Air conditioner
US8596551B2 (en) Humidity control system
KR101207947B1 (ko) 제습 냉방 장치
EP1672290A1 (en) Humidity control apparatus
JP6911328B2 (ja) 蓄熱装置及び車両用エアコン装置
JP2009109143A (ja) 調湿装置
US9931910B2 (en) Adsorption heat pump-equipped vehicle air conditioning device
JP2017015368A (ja) 空調システム
JP6020632B2 (ja) 調湿装置
JP2015114086A (ja) 調湿システム
KR101931975B1 (ko) 공기조화기와 보일러의 통합제어시스템
JP2009109115A (ja) 調湿装置
JP2004333017A (ja) 調湿装置