JP2018118460A - インクジェットプリンタ装置および制御方法 - Google Patents

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Takayuki Tanabe
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Abstract

【課題】HDD搭載型のインクジェットプリンタ装置において、インクジェットプリンタ装置の外部から突発的に加わる衝撃によるHDDの不具合を抑制する。【解決手段】本発明のインクジェットプリンタ装置は、印刷ヘッドを搭載したキャリッジユニットを、記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させて画像を形成する。本発明のインクジェットプリンタ装置は、加速度検知手段と、前記加速度検知手段によって検知された加速度値と、前記インクジェットプリンタ装置の印刷動作によって発生した衝撃および振動に起因する参照用の加速度値と、を比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記インクジェットプリンタ装置に搭載されるハードディスクドライブへのアクセスを制限するアクセス制御手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタ装置に搭載されるハードディスクドライブを制御する技術に関する。
ハードディスクドライブ(以下「HDD」とも記す)は、回転駆動される磁気ディスクの表面を、磁気ディスクと水平に磁気ヘッドを移動させることにより、データの書き込みとデータの読み出しとを行う。そのため、HDDに振動が加わると、磁気ヘッドが予期せぬ位置に移動して誤作動を起こしたり、磁気ディスクと磁気ヘッドとが接触して磁気ディスクが損傷するなど、HDDの不具合が発生してしまう場合がある。
特許文献1のHDD制御技術は、磁気ヘッドを支持する支持部材に加速度センサを設け、加速度センサによって検知された加速度信号に応じて、磁気ヘッドの移動位置を修正する。このような磁気ヘッド制御機構を用いることにより、HDDに加わる連続的振動によるHDDの不具合を抑制することができる。
また、近年HDDの小型化、低価格化が進み、HDD搭載型のインクジェットプリンタ装置が製造されるようになった。インクジェットプリンタに搭載されるHDDが、特許文献1の磁気ヘッド制御機構を備えることにより、例えばインクジェットプリンタ装置の印刷動作によって発生する振動によるHDDの不具合を抑制することが可能となる。これは、特許文献1の磁気ヘッド制御機構は、主に磁気ヘッドの共振による影響を抑制するためのものであり、キャリッジユニットの往復動作などによって発生する連続的振動によるHDDの不具合を抑制する手法として有効だったからである。
特開平10−269675号公報
しかしながら、特許文献1の磁気ヘッド制御機構は、例えばインクジェットプリンタ装置が床に落下した場合など、インクジェットプリンタ装置の外部から突発的に加わる衝撃によるHDDの不具合を、充分に抑制することができないおそれがあった。本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、HDD搭載型のインクジェットプリンタ装置において、インクジェットプリンタ装置の外部から突発的に加わる衝撃によるHDDの不具合を抑制することを目的とする。
本発明は、印刷ヘッドを搭載したキャリッジユニットを、記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させて画像を形成するインクジェットプリンタ装置であって、加速度検知手段と、前記加速度検知手段によって検知された加速度値と、前記インクジェットプリンタ装置の印刷動作によって発生した衝撃および振動に起因する参照用の加速度値と、を比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記インクジェットプリンタ装置に搭載されるハードディスクドライブへのアクセスを制限するアクセス制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明は、HDD搭載型のインクジェットプリンタ装置において、インクジェットプリンタ装置の外部から突発的に加わる衝撃によるHDDの不具合を抑制することができる、という効果を奏する。
インクジェットプリンタ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 インクジェットプリンタ装置の機能構成を示すブロック図である。 計測結果を印刷モードごとに表したグラフである。 参照用の加速度値と加速度センサの加速度値との比較処理を示す模式図である。 参照用加速度値を登録する処理手順を示すフローチャートである。 外部衝撃を検知する処理手順を示すフローチャートである。 第1の基準値と第2の基準値とによって区画される差分値の範囲と、対応するHDDへのアクセス制限レベルとの関係を示す図である。 外部衝撃を検知する処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。なお、同一の構成については、同一の符号を付して説明する。
[実施形態1]
図1は本実施形態におけるインクジェットプリンタ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタ装置100はCPU103によって制御される。制御用のプログラムはROM104に実装されており、CPU103は、ROM104に格納されたプログラムをRAM105に読み出して実行する。一次記憶領域であるRAM105は、CPU103のワークメモリとして機能するほか、画像データなどの各種データを記憶する。本実施形態では、CPU103と、ROM104と、RAM105と、印刷データ生成部106と、HDDコントローラ107と、加速度値比較回路108とは、コントロールユニット102上に配置される。
キャリッジユニット110は、印刷ヘッド113を搭載し、不図示のガイドシャフトに沿って往復移動することができる。具体的には、キャリッジユニット110は、モータ112を駆動源として、駆動ベルト111、不図示のプーリなどの駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置および移動が制御される。このキャリッジユニット110のガイドシャフトに沿った移動を「主走査」と記す。そして、キャリッジユニット110が不図示のガイドシャフトの端まで移動すると、不図示の搬送ローラが所定量だけ記録媒体(用紙)をキャリッジユニット110の移動方向と直交する方向に搬送する。この記録媒体の搬送を「副走査」と記す。キャリッジユニット110は、不図示のガイドシャフトの端から端までの間を、印刷ヘッド113から適宜インクを吐出させつつ往復移動する。このように、インクジェットプリンタ装置100は、印刷ヘッド113を搭載したキャリッジユニット110を、記録媒体の搬送方向と直交する方向に繰り返し移動させて、記録媒体上に画像を形成する。
さらに、本実施形態のキャリッジユニット110は、エンコーダ114と、加速度センサ115とを有する。加速度センサ115は、インクジェットプリンタ装置100の外部から加わる衝撃および振動、ならびに、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生する衝撃および振動を検知することができる。このような加速度センサ115は、いわば衝撃および振動を検知する加速度検知手段といえる。エンコーダ114は、キャリッジユニット110の移動範囲における位置を示す位置情報を取得することができる。CPU103は、エンコーダ114および加速度センサ115からの出力信号により、キャリッジユニット110の位置情報と、キャリッジユニット110における単位時間あたりの速度変化の割合を示す加速度値とを取得することができる。
ハードディスクドライブ109は、インクジェットプリンタ装置100の内部に搭載されるいわゆる内蔵型HDDである。CPU103はHDDコントローラ107を介して、HDD109の動作を制御する。符号101は、インクジェットプリンタ装置100の外部から突発的に加わる衝撃を模式的に示しており、外部衝撃101はハードディスクドライブ109を含むインクジェットプリンタ装置100の各構成に連鎖的に伝搬する。
本実施形態のインクジェットプリンタ装置100は、筐体内に搭載されたキャリッジユニット110およびHDD109などの各構成がそれぞれ受ける衝撃特性や衝撃強度を相互に関連付けて評価することができる。より詳細には、本実施形態のインクジェットプリンタ装置100は、HDD109が外部衝撃101から受ける衝撃強度を、キャリッジユニット110が外部衝撃101から受ける衝撃強度に換算することができる。そして、キャリッジユニット110が外部衝撃101から受ける衝撃強度は、キャリッジユニット110に設けられた加速度センサ115によってリアルタイムで監視される。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンタ装置100の機能構成を示すブロック図である。図2のブロック図において、加速度値取得部202〜サンプリング間隔設定部206については、CPU103がROM104に格納されたプログラムコードをRAM105に読み出して実行することにより実現される。あるいはまた、加速度値取得部202〜サンプリング間隔設定部206は、加速度値比較回路108のように、ブロックの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
加速度値参照用データ201は、RAM105に登録される参照用のデータであり、エンコーダ114によって取得される位置情報と、加速度センサ115によって検知される加速度値とが対応付けられて記憶されている。本実施形態では、「速い」「普通」「静か」の3種類の印刷モードそれぞれについて、加速度値参照用データ201a〜201cがRAM105に登録される。
加速度値取得部202は、加速度センサ115から出力される加速度値を取得する。位置情報取得部203は、エンコーダ114から出力されるキャリッジユニット110の位置情報を取得する。加速度値登録部204は、取得した加速度値と位置情報とを対応付けてRAM105などの記憶領域に記憶する。HDDアクセス制御部205は、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃101の衝撃強度に応じて、HDD109へのアクセス制限を行う。サンプリング間隔設定部206は、加速度センサ115から出力される加速度値を取得するサンプリング間隔を設定する。
図3は、エンコーダ114と加速度センサ115とによって計測された計測結果の一例を示すグラフである。本実施形態では、インクジェットプリンタ装置100の印刷モードごとに3種類の計測結果が示されている。図3(a)〜(c)の各グラフにおいて、横軸(X軸)は、エンコーダ114が取得したキャリッジユニット110の位置を、縦軸(Y軸)は、加速度センサ115が検知した加速度値(衝撃強度)をそれぞれ示している。そして、図3(a)〜(c)の各グラフにおいて、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生した加速度値の推移が、印刷モードごとに示されている。HDD109に加わる衝撃および振動が、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作に起因するものか、外部衝撃101に起因するものかを判断するために、CPU103は図3(a)〜(c)に示される計測結果を取得する。そして、取得された計測結果は、加速度値参照用データ201としてRAM105などの記憶領域に登録される。
図3(a)〜(c)の各グラフにおいて、「HP side」はホームポジション側を、「BP side」はバックポジション側をそれぞれ示し、ホームポジション側端からバックポジション側端までが、キャリッジユニット110の移動範囲である。キャリッジユニット110は、ホームポジション側端とバックポジション側端との間で、印刷ヘッド113から適宜インクを吐出させつつ往復移動する。キャリッジユニット110は、ホームポジション側端と、バックポジション端側とにおいて移動方向を反転する。このとき、キャリッジユニット110に慣性力が加わるため、加速度センサ115によって検知される加速度値が高くなる。一方、キャリッジユニット110がホームポジション側端とバックポジション側端との間を移動している間は、キャリッジユニット110に慣性力が加わらないため、加速度センサ115によって検知される加速度値が低くなる。本実施形態では、「速い」「普通」「静か」の3種類の印刷モードをインクジェットプリンタ装置100に設定することができる。加速度値参照用データ201a〜201cが表す各グラフは、インクジェットプリンタ装置100が上記「速い」「普通」「静か」の3種類の印刷モードで動作した場合における計測結果に対応している。
図4は、加速度値比較回路108が、RAM105から読み出した参照用の加速度値と、加速度センサ115から出力された加速度値と、を比較する様子を示す模式図である。なお、図4の各グラフにおいて、横軸(X軸)および縦軸(Y軸)の指標は、図3と同様である。
加速度曲線401は、加速度センサ115から出力された加速度値の推移の一例を示している。この加速度曲線401は、外部衝撃101から受けた衝撃強度に応じた加速度値の推移であり、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生する衝撃および振動は考慮されていない。一方、加速度曲線402は、参照用の加速度値の推移の一例を示している。この加速度曲線402は、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生する衝撃強度に応じた加速度値の推移であり、加速度値参照用データ201としてRAM105に記憶されている情報である。さらに、インクジェットプリンタ装置100が印刷を行っている間に外部衝撃101を受けた場合、これらの衝撃強度に応じた加速度値の推移が加速度曲線403に示される。
加速度曲線404は、加速度曲線402と、加速度曲線403とを比較した結果算出された一例を示している。具体的には、加速度値比較回路108は、加速度曲線403から加速度曲線402を差し引く差分演算を行い、加速度曲線404を抽出する。この加速度曲線404は、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃101に起因するものである。本実施形態のHDD制御技術の基本的な考え方は、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃101の衝撃強度に応じた加速度値が所定の基準値以上であればHDD109へのアクセス制限を行う、というものである。
図5は、本実施形態において参照用加速度値を登録する処理手順を示すフローチャートである。図5に示されるフローチャートによる処理は、CPU103がROM104に記憶されているプログラムコードをRAM105に展開し実行することにより行われる。以下の各記号Sは、フローチャートにおけるステップであることを意味する。これらは図5以降のフローチャートについても同様である。
S501において、CPU103は、インクジェットプリンタ装置100の印刷モードを設定する。本実施形態では、インクジェットプリンタ装置100に対して「早い」「普通」「静か」の3種類のうちいずれかの印刷モードを設定することができる。例えば、インクジェットプリンタ装置100の操作パネル(不図示)への入力が行われることにより、インクジェットプリンタ装置100への印刷モードの設定を行うことができる。
S502において、CPU103は、モータ112、キャリッジユニット110などの駆動機構の起動を開始する。インクジェットプリンタ装置100は、駆動機構が起動すると印刷動作を開始する。
S503において、CPU103は、インクジェットプリンタ装置100が印刷を終了したか否かを判定する。印刷が終了していない場合(S503:NO)、S504に移行する。印刷が終了した場合(S503:YES)、本フローチャートによる処理を終了する。
S504において、加速度値取得部202は、加速度センサ115によって出力される加速度値を取得する。
S505において、位置情報取得部203は、エンコーダ114によって出力されるキャリッジユニット110の位置情報を取得する。
S506において、加速度値登録部204は、S504で取得した加速度値を、S505で取得した位置情報に対応付けてRAM105などの記憶領域に記憶する。本実施形態のインクジェットプリンタ装置100は、加速度値を位置情報に対応付けて保持する参照テーブル(不図示)を有する。つまり、加速度値参照用データ201は、RAM105にテーブル形式で記憶される情報であり、加速度値登録部204は、取得した加速度値および位置情報を、S501で設定された印刷モードに対応付けてこの参照テーブルに登録する(書き込む)。S506が完了すると、再びS503の判定処理に戻る。
図6は、本実施形態において外部衝撃を検知する処理手順を示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、インクジェットプリンタ装置100に電源の投入が開始されてから、インクジェットプリンタ装置100が稼動している間、繰り返し実行される。
S601は、インクジェットプリンタ装置100への電源が供給されているか否か、すなわちインクジェットプリンタ装置100が稼動しているか否かが判定される。電源が供給されている場合(S601:YES)、S602に移行する。電源が供給されていない場合(S601:NO)、本フローチャートによる処理を終了する。
S602において、CPU103は、インクジェットプリンタ装置100に設定されている印刷モードを取得する。具体的には、CPU103は、現在の印刷モードを示す情報をRAM105から読み出す。
S603において、加速度値取得部202は、加速度センサ115によって出力される加速度値を取得する。
S604において、位置情報取得部203は、エンコーダ114によって出力されるキャリッジユニット110の位置情報を取得する。
S605において、CPU103は、現在の印刷モードに対応する加速度値参照用データ201を読み出し、S604で取得した位置情報に対応付けられた参照用の加速度値を取得する。
S606において、加速度値比較回路108は、S603で取得した加速度値と、S605で読み出した加速度値参照用データ201とを比較する。具体的には、加速度値比較回路108は、S603で取得した加速度値と、S605で加速度値参照用データ201から読み出した参照用の加速度値との比較演算処理を実行する。
S607において、CPU103は、S603で取得した加速度値が、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃に起因するか否かを判定する。具体的には、CPU103は、S606の比較演算処理の結果、取得した加速度値と、読み出した参照用の加速度値との間で差分が抽出されたか否かを判定する。このとき、差分値が0(すなわち双方の加速度値が同じ)か、差分値が微小である場合は、S603で取得した加速度値が、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生する衝撃および振動に起因するものと判定される。反対に、差分が抽出された場合は、S603で取得した加速度値が、突発的に発生した外部衝撃101に起因するものと判定される。外部衝撃に起因していると判定された場合(S607:YES)、S608に移行する。外部衝撃に起因していないと判定された場合(S607:NO)、再びS601の判定処理に戻る。
S608において、HDDアクセス制御部205は、S606の比較演算処理において算出された差分値が第1の基準値以上であるか否かを判定する。前述の通り、S606で算出された差分値は、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃101の衝撃強度に相当する。第1の基準値とは、HDD109へのアクセス許否を判定するための閾値であり、本実施形態では、第1の基準値は「1G」(図7)に設定されている。これは、外部衝撃101から受けるHDD109の衝撃強度が1G以上であれば、HDD109に不具合が発生する可能性が高いことに由来する。このような基準値を設定することにより、HDD109に悪影響を及ぼさない程度の外部衝撃101が発生した場合、HDD109へのアクセスを許容してインクジェットプリンタ装置100の稼動を継続させることができる。なお、HDD109の対衝撃強度はHDD109のスペックや特徴に応じて異なるため、第1の基準値は「1G」以外であってもよい。これは、後述の第2の基準値についても同様である。算出された差分値が第1の基準値以上である場合(S608:YES)、S609に移行する。算出された差分値が第1の基準値未満の場合(S608:NO)、再びS601の判定処理に戻る。
S609において、HDDアクセス制御部205は、S606の比較演算処理において算出された差分値が第2の基準値以上であるか否かを判定する。ここで、第2の基準値とは、HDD109へのアクセス制限レベルを判定するための閾値であり、本実施形態では、第2の基準値は「2G」(図7)に設定されている。これは、外部衝撃101から受けるHDD109の衝撃強度が1G以上2G未満であれば、磁気ディスクと磁気ヘッドとが接触する可能性は低いものの、磁気ヘッドが間違ったアドレスにデータを書き込んでしまう誤作動の可能性が高いことに由来する。そして、外部衝撃101から受けるHDD109の衝撃強度が2G以上であれば、磁気ディスクと磁気ヘッドとが接触して磁気ヘッドを損傷してしまう可能性が高くなる。このように、外部衝撃101の振動強度に応じた基準値を設定することにより、HDD109における不具合の発生を抑制しつつ、インクジェットプリンタ装置100の稼動を継続させることができる。第1の基準値と第2の基準値とによって区画される差分値の範囲と、対応するHDD109へのアクセス制限レベルとの関係を、図7に示す。算出された差分値が第2の基準値未満の場合(S609:NO)、S610において、HDDアクセス制御部205は、HDD109への書き込みを禁止する。算出された差分値が第2の基準値以上の場合(S609:YES)、S611において、HDDアクセス制御部205は、HDD109への書き込みおよびHDD109からの読み出しを禁止する。S610およびS611の処理が終了すると、再びS601の判定処理に戻る。
以上説明した通り、本実施形態のインクジェットプリンタ装置は、加速度センサから取得した加速度値を、予め登録した参照用の加速度値と比較することにより、インクジェットプリンタ装置の外部から加わる外部衝撃の発生を早期に判定することができる。そして、インクジェットプリンタ装置に搭載されるHDDにダメージを及ぼす可能性の高い外部衝撃が発生すると判定された場合、HDDへのアクセスが制限される。このような手法により、本実施形態のインクジェットプリンタ装置は、外部衝撃によるHDDの不具合の発生を抑制することができる。
[実施形態2]
実施形態1では、CPU103が加速度センサ115から出力される加速度値を取得する間隔(以下「サンプリング間隔」と記す)は一定であった。本実施形態では、取得した加速度値と、予め記憶された参照用の加速度値の比較結果に応じて、上記サンプリング間隔が調整される。以下、本実施形態について図8を参照して説明する。なお、本実施形態の説明において、実施形態1と同一の構成については、同一符号を付し、重複する内容については説明を省略する。
S607において、CPU103は、S603で取得した加速度値が、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生しえない、外部衝撃に起因するか否かを判定する。具体的には、CPU103は、S606の比較演算処理の結果、取得した加速度値と、読み出した参照用の加速度値との間で差分が抽出されたか否かを判定する。外部衝撃に起因していないと判定された場合(S607:NO)、S801に移行する。外部衝撃に起因していると判定された場合(S607:YES)、S802に移行する。
S801において、サンプリング間隔設定部206は、サンプリング間隔を標準間隔に設定する。つまり、加速度センサ115が、インクジェットプリンタ装置100の印刷動作によって発生する衝撃および振動を検知している間は、サンプリング間隔が標準間隔に維持される。S801の処理が終了すると、再びS601の判定処理に戻る。
S802において、サンプリング間隔設定部206は、サンプリング間隔を標準間隔よりも短い短間隔に設定する。S802は、CPU103が、インクジェットプリンタ装置100に外部衝撃101が加わり始めた初期の段階で、今後予想される加速度値の立ち上がり変化を早期に把握するための処理である。サンプリング間隔が短間隔に設定されることにより、HDDアクセス制御部205は、HDD109へのアクセス許否を早期に判定することができる。
以上説明した通り、本実施形態のインクジェットプリンタ装置100によれば、実施形態1の効果に加えて、HDDにダメージを及ぼす可能性の高い外部衝撃を受ける前に、HDDの不具合を抑制するための処理を開始することができる、という効果を奏する。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (12)

  1. 印刷ヘッドを搭載したキャリッジユニットを、記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させて画像を形成するインクジェットプリンタ装置であって、
    加速度検知手段と、
    前記加速度検知手段によって検知された加速度値と、前記インクジェットプリンタ装置の印刷動作によって発生した衝撃および振動に起因する参照用の加速度値と、を比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記インクジェットプリンタ装置に搭載されるハードディスクドライブへのアクセスを制限するアクセス制御手段と、を備える
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ装置。
  2. 前記加速度検知手段は、前記キャリッジユニットに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ装置。
  3. 前記インクジェットプリンタ装置が印刷動作を行っている間、前記検知された加速度値を、前記キャリッジユニットの位置情報と対応付けて、前記参照用の加速度値として所定の記憶領域に登録する登録手段をさらに備え、
    前記比較手段は、前記検知された加速度値と、当該加速度値が検知された際に取得された前記キャリッジユニットの位置情報に対応付けられた前記参照用の加速度値と、を比較することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ装置。
  4. 前記登録手段は、前記インクジェットプリンタ装置の印刷モードに対応する前記参照用の加速度値をそれぞれ登録し、
    前記比較手段は、前記検知された加速度値と、前記印刷モードに対応する前記参照用の加速度値とを比較する
    ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ装置。
  5. 前記アクセス制御手段は、前記比較の結果算出された差分値が、所定の基準値以上となるか否かを判定し、当該判定の結果に応じたアクセス制限レベルで前記ハードディスクドライブへのアクセスを制限することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ装置。
  6. 前記基準値は、前記インクジェットプリンタ装置の外部から加わる外部衝撃に起因する加速度値の強度に応じて設定されることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ装置。
  7. 前記アクセス制御手段は、前記差分値が大きいほど、前記アクセス制限レベルを高く設定することを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェットプリンタ装置。
  8. 前記アクセス制御手段は、
    前記差分値が第1の基準値以上であり、かつ、前記第1の基準値よりも大きい第2の基準値未満となる場合は前記ハードディスクドライブへの書き込みを禁止し、
    前記差分値が前記第2の基準値以上となる場合は前記ハードディスクドライブへの書き込みおよび前記ハードディスクドライブからの読み出しを禁止する
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ装置。
  9. 前記加速度検知手段から前記検知された加速度値をサンプリングする間隔を設定する間隔設定手段をさらに備え、
    前記間隔設定手段は、前記検知された加速度値が前記インクジェットプリンタ装置の外部から加わる外部衝撃に起因するものと判定された場合、前記間隔を短間隔に設定する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ装置。
  10. 前記加速度検知手段は、加速度センサであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ装置。
  11. 印刷ヘッドを搭載したキャリッジユニットを、記録媒体の搬送方向と直交する方向に移動させて画像を形成するインクジェットプリンタ装置の制御方法であって、
    前記インクジェットプリンタ装置は加速度検知手段を有し、
    前記加速度検知手段によって検知された加速度値と、前記インクジェットプリンタ装置の印刷動作によって発生した衝撃および振動に起因する参照用の加速度値と、を比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較の結果に基づいて、前記インクジェットプリンタ装置に搭載されるハードディスクドライブへのアクセスを制限するアクセス制御ステップと、を備える
    ことを特徴とする制御方法。
  12. コンピュータを、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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