JP2018117976A - 離座検知システム及び離座センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】誤検知の抑制。【解決手段】離座検知システムは、水平方向に回動する把持部を有し洋風大便器の前方に設置される介助装置と、該介助装置の把持部の位置を検知することで使用者の前記洋風大便器からの離座を察知する前記介助装置とは別体の離座センサと、を備える。前記介助装置は、少なくとも前記把持部の長手方向が前記洋風大便器の幅方向に対して略平行になる使用位置で前記把持部を固定する固定機構および該固定機構による前記把持部の固定を解除する解除機構を有し、前記介助装置の把持部は、前記固定機構により前記使用位置で固定された状態において、前記使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されており、前記離座センサの検知位置が、前記使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、離座検知システム及び離座センサに関する。
便座から立ち上がる前であることを検出する離座検出手段を備えたトイレ装置において、離座検出手段による検出結果に基づいてトイレ装置の外部に信号を出力する送信手段を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。一方、離座検出手段として、トイレ用手摺装置(例えば、特許文献2)の動きを検出することが考えられる。
特許第5079314号公報 特開2014−223118号公報
手摺装置の動きの検出方法について、汎用性、故障対応、手摺装置の性能悪化(摺動抵抗の増加等)、及び、工事のしやすさ等を考えると、検出装置を手摺装置に内蔵させるよりも、検出装置を別体としたほうが望ましい。検出装置を手摺装置と別体にした場合、設置場所の制約という観点から、検出装置を接触式ではなく非接触式としたほうがより好ましいと考えられる。検出装置を非接触式とした場合、使用時の使用者の手や身体が検出装置の検出範囲内に入ったときに、使用時の使用者の手や身体の動きを誤って前方ボード(手摺装置)の動きとして誤検知してしまう恐れがある。本発明は、トイレ内における大便器使用者の体動を介助装置の動きとして誤検知してしまうことの抑制を課題とする。
第1の発明の離座検知システムは、水平方向に回動する把持部を有し洋風大便器の前方に設置される介助装置と、該介助装置の把持部の位置を検知することで使用者の前記洋風大便器からの離座を察知する前記介助装置とは別体の離座センサと、を備える。前記介助装置は、少なくとも前記把持部の長手方向が前記洋風大便器の幅方向に対して略平行になる使用位置で前記把持部を固定する固定機構および該固定機構による前記把持部の固定を解除する解除機構を有し、前記介助装置の把持部は、前記固定機構により前記使用位置で固定された状態において、前記使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されており、前記離座センサの検知位置が、前記使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることを特徴とする。
第1の発明によれば、離座センサの検知位置が、使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることにより、使用者の体動により最も揺動する可能性の高い使用位置で離座の検知が行われないため、便器使用者の体動を介助装置の動きとして誤検知してしまうことを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記検知位置は、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることを特徴とする。
第2の発明によれば、使用者の体の大部分は使用位置よりも洋風大便器側にあることが多いので、検知位置が洋風大便器から見て使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることにより、使用位置より後方で検知した場合に比べて、誤検知の可能性が減る。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記検知位置は、前記洋風大便器の幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする。
第3の発明によれば、使用者の体の大部分は洋風大便器の幅方向の両端を洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域にあることが多いので、検知位置が大便器前方領域の外側に設けられていることにより、使用者の体の動きなどによる誤検知が抑制できる。
第4の発明は、第1または第2の発明において、前記洋風大便器の前方に形成され、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が前記洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に前記検知位置が設けられていることを特徴とする。
第4の発明によれば、人間の肩幅に対応する35cm以上50cm以下の範囲の内側では体動が多く誤検知し易いので、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に検知位置が設けられていることにより誤検知の可能性が減る。
第5の発明は、第3または第4の発明において、前記検知位置は、前記大便器前方領域の外側のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側に設けられていることを特徴とする。
第5の発明によれば、介助者は、大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側とは反対側から被介助者に向かって接近することが多いため、検知位置を大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側に設けることで、介助者等を誤検知する可能性が減らせる。
第6の発明は、第1または第2の発明において、前記介助装置の把持部は、回動腕部と該回動腕部に載置されている板状のボード部を有し、前記検知位置は、前記洋風大便器または前記使用位置における前記ボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする。
第6の発明によれば、使用者の体の大部分は洋風大便器または使用位置におけるボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域にあることが多いので、検知位置が、大便器前方領域の外側に設けられていることにより、使用者の体の動きなどによる誤検知が抑制できる。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記把持部は、前記固定機構により前記使用位置とは異なる離座動作準備位置でも固定され、前記検知位置は、前記離座動作準備位置に設けられていることを特徴とする。
第7の発明によれば、使用位置とは異なる離座動作準備位置に検知位置が設けられることにより、検知位置が明確になるため、検知位置の初期設定が楽になる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより前記離座を検知すると共に指向性を有するものであることを特徴とする。
第8の発明によれば、離座センサが電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより検知を行うものであることにより、測定距離を長くできるため、離座センサの設置の自由度をあげることができる。さらに、離座センサが指向性を有するものであることにより、検知範囲が限定されるため、誤検知の可能性を減らすことができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、前記介助装置の把持部の回動範囲外に配設され、前記介助装置の把持部が、前記離座センサに接触しないことを特徴とする。
第9の発明によれば、離座センサが介助装置の把持部の回動範囲外に配設されることにより、介助装置の把持部が離座センサに接触しないため、介助装置と離座センサとの間に手などを挟まなくでき、医療施設などにおける事故の可能性が減らせる。
第10の発明は、第1〜9のいずれか1つの発明において、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることを特徴とする。
第10の発明によれば、使用者の体の大部分は使用位置よりも洋風大便器側にあることが多いので、離座センサが洋風大便器から見て使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることにより、誤検知の可能性が減る。
第11の発明は、第1〜10のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、前記洋風大便器の側方のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または前記介助装置の把持部の回動軸の側壁に配設されていることを特徴とする。
第11の発明によれば、介助者は、大便器の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側とは反対側から被介助者に向かって接近することが多いため、離座センサを大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または側壁に設けることで、介助者等を誤検知する可能性が減らせる。
第12の発明は、第1〜11のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、鉛直方向において、前記介助装置の少なくとも一部と重なることを特徴とする。
第12の発明によれば、離座センサが鉛直方向において介助装置の少なくとも一部と重なることにより、介助装置と離座センサとの間の距離が最短にできるので、介助装置と離座センサとの間の領域に入った体などによる誤検知の可能性が減らせる。
第13の発明は、第1〜12のいずれか1つの発明において、前記介助装置は、前記把持部の回転を固定または解除する操作レバーをさらに含み、前記離座センサは、前記操作レバーの位置を検知することを特徴とする。
第13の発明によれば、使用者は洋風大便器から離座するに操作レバーを操作して介助装置の把持部を使用位置から移動させるため、離座センサが操作レバーの位置を検知することにより、離座を早期に察知できる。
第14の発明の離座センサは、水平方向に回動する把持部を有し洋風大便器の前方に設置される介助装置の前記把持部の位置を検知することで使用者の前記洋風大便器からの離座を察知し、前記介助装置とは別体である。前記介助装置は、少なくとも前記把持部の長手方向が前記洋風大便器の幅方向に対して略平行になる使用位置で前記把持部を固定する固定機構および該固定機構による前記把持部の固定を解除する解除機構を有し、前記介助装置の把持部は、前記固定機構により前記使用位置で固定された状態において、前記使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されており、前記離座センサの検知位置が、前記使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることを特徴とする。
第14の発明によれば、離座センサの検知位置が、使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることにより、使用者の体動により最も揺動する可能性の高い使用位置で離座の検知が行われないため、便器使用者の体動を介助装置の動きとして誤検知してしまうことを抑制できる。
第15の発明は、第14の発明において、前記検知位置は、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることを特徴とする。
第15の発明によれば、使用者の体の大部分は使用位置よりも洋風大便器側にあることが多いので、検知位置が洋風大便器から見て使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることにより、使用位置より後方で検知した場合に比べて、誤検知の可能性が減る。
第16の発明は、第14または15の発明において、前記検知位置は、前記洋風大便器の幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする。
第16の発明によれば、使用者の体の大部分は洋風大便器の幅方向の両端を洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域にあることが多いので、検知位置が、大便器前方領域の外側に設けられていることにより、使用者の体の動きなどによる誤検知が抑制できる。
第17の発明は、第14または第15の発明において、前記洋風大便器の前方に形成され、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が前記洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に前記検知位置が設けられているあることを特徴とする。
第17の発明によれば、人間の肩幅に対応する35cm以上50cm以下の範囲の内側では体動が多く誤検知し易いので、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に検知位置が設けられていることにより誤検知の可能性が減る。
第18の発明は、第16または第17の発明において、前記検知位置は、前記大便器前方領域の外側のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側に設けられていることを特徴とする。
第18の発明によれば、介助者は、大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側とは反対側から被介助者に向かって接近することが多いため、検知位置を大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側に設けることで、介助者等を誤検知する可能性が減らせる。
第19の発明は、第14または15の発明において、前記介助装置の把持部は、回動腕部と該回動腕部に載置されている板状のボード部を有し、前記検知位置は、前記洋風大便器または前記使用位置における前記ボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする。
第19の発明によれば、使用者の体の大部分は洋風大便器または使用位置におけるボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域にあることが多いので、検知位置が、大便器前方領域の外側に設けられていることにより、使用者の体の動きなどによる誤検知が抑制できる。
第20の発明は、第14〜19のいずれか1つの発明において、前記把持部は、前記固定機構により前記使用位置とは異なる離座動作準備位置でも固定され、前記検知位置は、前記離座動作準備位置に設けられていることを特徴とする。
第20の発明によれば、使用位置とは異なる離座動作準備位置に検知位置が設けられることにより、検知位置が明確になるため、検知位置の初期設定が楽になる。
第21の発明は、第14〜20のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより前記離座を検知すると共に指向性を有するものであることを特徴とする。
第21の発明によれば、離座センサが電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより検知を行うものであることにより、測定距離を長くできるため、離座センサの設置の自由度をあげることができる。さらに、離座センサが、指向性を有するものであることにより、検知範囲が限定されるため、誤検知の可能性を減らすことができる。
第22の発明は、第14〜21のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、前記介助装置の把持部の回動範囲外に配設され、前記介助装置の把持部が、前記離座センサに接触しないことを特徴とする。
第22の発明によれば、離座センサが介助装置の把持部の回動範囲外に配設されることにより、介助装置の把持部が離座センサに接触しないため、介助装置と離座センサとの間に手を挟まなくでき、医療施設などにおける事故の可能性が減らせる。
第23の発明は、第14〜22のいずれか1つの発明において、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることを特徴とする。
第23の発明によれば、使用者の体の大部分は使用位置よりも洋風大便器側にあることが多いので、離座センサが洋風大便器から見て使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることにより、誤検知の可能性が減る。
第24の発明は、第14〜23のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、前記洋風大便器の側方のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または前記介助装置の把持部の回動軸の側壁に配設されていることを特徴とする。
第24の発明によれば、介助者は大便器の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側とは反対側から被介助者に向かって接近することが多いため、離座センサを大便器前方領域の外側のうち、介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または側壁に設けることで、介助者等を誤検知する可能性が減らせる。
第25の発明は、第14〜24のいずれか1つの発明において、前記離座センサは、鉛直方向において、前記介助装置の少なくとも一部と重なることを特徴とする。
第25の発明によれば、離座センサが鉛直方向において介助装置の少なくとも一部と重なることにより、介助装置と離座センサとの間の距離が最短にできるので、介助装置と離座センサとの間の領域に入った体などによる誤検知の可能性が減らせる。
第26の発明は、第14〜25のいずれか1つの発明において、前記介助装置は、前記把持部の回転を固定または解除する操作レバーをさらに含み、前記離座センサは、前記操作レバーの位置を検知することを特徴とする。
第26の発明によれば、使用者は洋風大便器から離座する前に操作レバーを操作して介助装置の把持部を使用位置から移動させるため、離座センサが操作レバーの位置を検知することにより、離座を早期に検知できる。
本発明によれば、誤検知の低減が可能な離座検知システム及び離座センサを提供することができる。
実施形態に係る離座検知システムを例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る離座検知システムの一部を例示する模式的斜視図である。 図3(a)〜図3(d)は、実施形態に係る離座検知システムを例示する模式的上面図である。 図4(a)〜図4(c)は、実施形態に係る離座検知システムの使用例を示す模式図である。 実施形態に係る離座検知システムを例示する模式的上面図である。 実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。 実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。 実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。 実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。 実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
図1は、実施形態に係る離座検知システムを例示する模式図である。
図1に示すように、離座検知システム110は、後述する洋風大便器50Aに載置される便座51と、使用者の洋風大便器50Aの使用を介助する前方ボード61(介助装置)と、この前方ボード61の動きを検知する前方ボード61とは別体の離座センサ61sとを備えている。
離座検知システム110は、さらに、離座センサ61sから発信される離座察知信号S1を受信すると共に発信信号S2を送信する入切手段10と、この入切手段10と接続されるI/Oユニット35とを備えている。すなわち、前方ボード61(介助装置)の動きを検知する離座センサ61sは、入切手段10を介して、I/Oユニット35に接続される。
離座検知システム110は、さらに、I/Oユニット35と接続され入切手段10と通信自在な制御手段36と、制御手段36に接続され後述する報知手段85に対して離座予測情報Iを送信する送信手段20とを備えている。
I/Oユニット35には、入切手段10および制御手段36だけでなく、介助者82を呼び出す呼出手段(呼出スイッチ)31、報知手段85による種々の報知を停止する報知停止手段(復旧スイッチ)32、廊下灯33も接続されている。
なお、呼出手段31および報知停止手段32は本実施形態においては機械式のスイッチを採用しているが、タッチパネルのような非機械式のスイッチであってもよい。
また、報知停止手段32はI/Oユニット35に接続されているものに加え、介助者82が所持する携帯端末内に設けられるものであってもよい。
報知手段85は、使用者を介助する介助者に使用者の離座を報知するものである。本実施形態において、報知手段85は介助者82が所持する携帯端末である。なお、報知手段は、スタッフステーションに設置されるナースコール親機であってもよい。
送信手段20は、無線送信機あるいは有線送信機である。
入切手段10は、入出力ポート51aを介して便座51とも接続されており、便座51からの離着座信号を受信することもできる。
そして、入切手段10には、オン操作手段11と、オフ操作手段12とが設けられている。オン操作手段11は、手動操作により入切手段10をオフ状態からオン状態に切り替える。オフ操作手段12は、手動操作により入切手段10をオン状態からオフ状態に切り替える。
なお、オン操作手段11およびオフ操作手段12は本実施形態においては機械式のスイッチを採用しているが、タッチパネルのような非機械式のスイッチであってもよい。
さらに、本実施形態では、オン操作手段11はオフ操作手段12とは別に設けられているが、1つの操作手段(例えば、ボタン)により、オン操作及びオフ操作が実施可能なものであっても良い。例えば、1つの操作手段(例えば、ボタン)を一度押すとオンになり、もう一度押すとオフになっても良い。さらにもう一度押すと再度オンになる。このような1つの操作手段は、オン操作手段と見なすことができ、オフ操作手段と見なすこともできる。
このように構成された離座検知システム110において、離座センサ61sによる離座動作の検知及び便座51からの離座の検知により、送信手段20から報知手段85に対して離座予測情報Iが送信される。離座予測情報Iに基づいて、報知手段85から、使用者を介助する介助者82に、離座が報知される。
以下、離座センサ61sによる離座動作の検知について説明する。本実施形態においては、前述のように、離座センサ61sで前方ボード61の動きを検知する。前方ボード61の汎用性や設備工事のしやすさ等を考慮して、離座センサ61sは前方ボード61と別体となっている。
離座センサ61sによる検知方式は、離座センサ61sの設置場所の自由度を考慮して、接触式ではなく非接触式となっている。すなわち、離座センサ61sは、磁気、静電容量、渦電流等を利用する近距離用の距離センサであってもよいし、電磁波や超音波等を利用する中長距離用の距離センサであってもよい。
本実施形態の離座センサ61sは、設置の自由度を考慮して、中長距離用の距離センサ(赤外線センサ)を用いているが、赤外線に限らず電磁波及び超音波の少なくともいずれかを使用する距離センサであってもよい。
このように、電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより離座を検知することで、測定距離を長くでき、離座センサ61sの設置の自由度が高まる。
さらに、離座センサ61sは、指向性を有するセンサである。これにより、検知範囲が限定され、誤検知の可能性を減らすことができる。
次に、前方ボード61の構成の例について説明する。
図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る離座検知システムの一部を例示する模式的斜視図である。
図2(a)に示すように、前方ボード61は、把持部62a及び固定部62hを有する。固定部62hが、トイレ室50Rの壁面50RF(図3(a)及び図3(b)参照)に固定される。図2(b)に示すように、把持部62aは、固定部62hに設けられた回動軸62pを中心に水平方向に回動可能なように固定部62hに取り付けられている。把持部62aは、回動軸62pに連結されている回動腕部62bと、回動腕部62bに載置されている平面視で略半円状のボード部62cと、を有する。
さらに、前方ボード61の回動腕部62bにおける固定部62h側の部分には、操作レバー62L(固定機構、解除機構)が設けられている。操作レバー62Lを固定部62hから遠ざける方向に動かすことで、把持部62aの回転(回動)位置が解除される。
図2(a)は、操作レバー62Lの固定状態(ロック状態)を例示している。この状態において、把持部62aの回転は固定(ロック)される。把持部62aの位置は実質的に固定される。
図2(b)は、操作レバー62Lの解除状態を例示している。この状態において、把持部62aは、回動可能である。実施形態において、複数の位置で固定可能となっている。実施形態において固定位置の数は、4であるが、2以上であれば、この数は任意である。
また、前方ボード61の把持部62aは回転方向に固定可能となっているため、固定状態において、所定の範囲で揺動し得る。固定位置における揺動範囲は、固定位置からプラスマイナス約2度の角度となっている。
図2(b)に示すように、操作レバー62Lが解除状態であるときには、解除状態であることを示す表示62D(例えば赤色などの表示)が見えても良い。これにより、ロック忘れが抑制でき、前方ボード61をより安全に使用できる。
把持部62aの位置(回転位置)の具体的な例の1つについて説明する。
図3(a)〜図3(d)は、実施形態に係る離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図3(a)は、第1セット位置(使用位置)P1を例示している。図3(b)〜図3(d)は、「他の位置」(例えば、第2セット位置(離座動作準備位置)P2、第3セット位置P3及び第4セット位置P4)を例示している。
図3(a)に例示する第1セット位置P1において、使用者(被介助者)は、トイレ装置50を使用する。第1セット位置P1において、使用者の座位が保持される。この他、第1セット位置P1において、使用者の臀部の洗浄が行われる。
図3(b)に例示する第2セット位置P2において、使用者の立ち上がり、または、使用者の立位保持などが行われる。
図3(c)に例示する第3セット位置P3において、使用者の車いすなどへの移乗が行われても良い。
図3(d)に例示する第4セット位置P4において、自力で着座できない被介助者を着座させる介助を介助者82が行う。なお、第4セット位置P4で前方ボード61及びトイレ室50Rなどの清掃が行われても良い。
これらの複数のセット位置において、把持部62aは固定可能でも良い。例えば、把持部62aは、固定機構(例えば、操作レバー62L)により、使用位置(第1セット位置P1)とは異なる離座動作準備位置(第2セット位置P2)でも固定可能である。
これらの図に示すように、第1セット位置P1における把持部62aと洋風大便器50Aとの間の距離は、「他の位置」(第2〜第4セット位置P2〜P4など)における把持部62aと洋風大便器50Aとの間の距離よりも短い。第1セット位置P1において、把持部62aと洋風大便器50Aとの間の距離は最短である。把持部62aは、トイレ装置50の洋風大便器50Aの正面から、洋風大便器50Aに近づく方向には回転しない。
実施形態においては、離座センサ61sは、把持部62aが第1セット位置P1ではないときに、「離座」(離座の可能性がある状態、離座の前の状態)を察知する。
離座センサ61sは、トイレ室50Rの壁面50RFに設けられており、離座センサ61sの高さ方向の設置位置は、前方ボード61と略同一の水平位置としている。ここで、離座センサ61sは、自身と前方ボード61(実際には回動腕部62b)の側面との距離を計測する。
このように、把持部62aは、回動することで、前述の揺動誤差を含む第1セット位置P1と、「他の位置」と、に設定可能である。離座センサ61sによる離座の検知位置は、この「他の位置」に設定されている。すなわち、揺動範囲を含む第1セット位置P1では、「離座」とは判定されない。把持部62aが第1セット位置P1の揺動範囲から外れると、「離座」と判定される。この「他の位置」は、洋風大便器50Aを基準にして、第1セット位置P1よりも遠い位置である。
離座の検知位置をこのような位置(範囲)とすることで、使用者の体の動きにより把持部62aが揺動したときにも、離座についての誤判定(誤検知)が抑制できる。
図3(a)〜図3(d)に関して説明したように、前方ボード61は、洋風大便器50Aの前方に設置される。離座センサ61sは、前方ボード61の把持部62aの位置を検知することで使用者の洋風大便器50Aからの離座を察知する。
前方ボード61の固定機構(操作レバー62L)は、少なくとも把持部62aの長手方向が洋風大便器50Aの幅方向に対して略平行になる使用位置(第1セット位置P1)で、把持部62aを固定する。前方ボード61の把持部62aは、固定機構により上記の使用位置(第1セット位置P1)で固定された状態において、使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されている(図3(a)参照)。そして、離座センサ61sの検知位置は、この使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられている。これにより、使用者の体の動きにより把持部62aが動いたときにも、離座についての誤判定(誤検知)が抑制できる。
実施形態では、検知位置が、トイレ装置50を基準にして、第1セット位置P1よりも遠い位置である。これにより、使用時の使用者の手や体の動きを誤って把持部62aの動きとして誤検知することが抑制される。
図4(a)〜図4(c)は、実施形態に係る離座検知システムの使用例を示す模式図である。
図4(a)及び図4(b)は、上面図である。図4(c)は、側面図である。これらの図において、一部の構成要素が透視されて描かれている。図4(a)及び図4(b)は、離座検知システム110による検知の対象となる複数の状態を示す。図4(a)及び図4(c)は、使用者81(被介助者)がトイレ装置50を使用している状態に対応する。図4(b)は、使用者81がトイレ装置50を使用した後に、離座する前の状態に対応する。
以下、使用者81によるトイレ装置50の使用例について説明する。
図4(a)〜図4(c)に示すように、トイレ装置50が、トイレ室50R内に設けられる。トイレ装置50は、洋風大便器50Aと、この洋風大便器50Aに載置されている便座51とを備えている。便座51は、例えば、温水洗浄便座である。
トイレ室50Rの壁面50RFに、トイレ装置50の各種の操作用の操作スイッチ50SW(ボタンなど)が設けられても良い。操作スイッチ50SWの操作により、使用者81(被介助者)の臀部の洗浄などが行われる。この他、操作スイッチ50SWの操作により、トイレ装置50の便器の洗浄などが行われても良い。
トイレ装置50の使用者81(被介助者)は、介助者82に介助されて、トイレ室50R内に入る。使用者81は、介助者82に介助されて、トイレ装置50の便座51に移乗する。使用者81が便座51に座ったら、介助者82は、トイレ室50Rの外に出て、トイレ室50Rの出入り口50Eを閉じる。
介助者82により、入切手段10のオン操作手段11を操作することで、入切手段10がオン状態にセットされる。これにより、便座51に座った使用者81の離座の検知が始まる。使用者81が便座51から離座しようとした場合などが、検知される。このとき、オン状態の入切手段10を介して、離座の察知結果に基づいて、送信手段20から、離座予測情報Iが送信される。離座予測情報Iを受けた介助者82がトイレ室50R内に入り、必要な介助を行う。
この例では、トイレ室50Rの内部には、呼出手段31(例えば、呼出ボタンなど)が設けられている。使用者81(例えば、被介助者)は、呼出手段31(呼出ボタン)を用いて、介助者82を呼ぶことができる。使用者81は、トイレ装置50を使用しトイレ装置50から立ち上がる前に、呼出手段31を操作する(例えば、呼出ボタンを押す)。呼出手段31に応じて、介助者82がトイレ室50Rに入り、介助者82は、使用者81の安全な立ち上がりを介助する。そして、介助者82に介助されて、使用者81は、トイレ室50Rを出る。
この他、トイレ装置50の使用中に使用者81の気分が悪くなったときなどに、呼出手段31が操作されても良い。呼出手段31により呼び出された介助者82により、必要な処置が行われる。
図4(c)に示すように、この例では、トイレ室50Rの外側の壁に、上記の入切手段10が設けられている。図4(c)に示すように、この例では、トイレ室50Rの外側の壁に、さらに、報知停止手段32(例えば、復旧ボタン)、及び、廊下灯33などが設けられている。報知停止手段32の操作により、報知手段85からの種々の報知を手動で停止することができる。廊下灯33の点灯により、例えば、複数のトイレ室のうちのどのトイレ室50Rが介助必要状態であるか、などが、種々の報知と連動して表示される。入切手段10及び報知停止手段32は、使用者81が便座に着座中において使用者81の手が届かない場所であればトイレ室50Rの内部に設けられても良い。
図4(a)及び図4(c)に示すように、使用者81がトイレ装置50を使用する際に、使用者81は、便座51の上に座る。
トイレ装置50に使用者81が座ったときに、把持部62aが、使用者81の前方の近い位置にセットされる(図4(a)及び図4(c)参照)。この状態において、使用者81(被介助者)は、トイレ装置50を使用する。一方、把持部62aが回動して、使用者81から遠い位置に移動可能である(図4(b)参照)。この状態が、使用者81(被介助者)が離座する前の状態である。
図4(a)及び図4(c)に示すように、使用者81がトイレ装置50を使用するときに、使用者81の前方の近い位置に前方ボード61が位置する。これにより、トイレ装置50の使用中に、使用者81は、体を安定して支持できる。トイレ装置50を安全に便利に使用できる。
一方、図4(b)に示すように、使用者81がトイレ装置50を使用した後に、便座51から離座するときには、把持部62aが使用者81から遠い位置に向けて回転される。これにより、便座51からの離座が容易になる。
このように、把持部62aの位置の差に基づいて、トイレ装置50を使用中の状態なのか、トイレ装置50の使用が終わり離座の前の状態なのかを判断することができる。
実施形態においては、離座センサ61sによる把持部62aの位置に基づく離座の検知に加えて、便座51内に設けられた着座センサにより離座が検知されても良い。
図4(a)は、第1セット位置P1を例示している。第1セット位置P1において、使用者81は、トイレ装置50を使用する。図4(b)は、「他の位置」の1つの例(この例では第2セット位置P2)を示す。このような「他の位置」において、使用者81の立ち上がり、または、使用者81の立位保持などが行われる。
以下、検知位置(検知領域)のいくつかの例について説明する。
図5は、実施形態に係る離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図5に示すように、離座センサ61sの検知位置SPは、洋風大便器50Aから見て、使用位置(第1セット位置P1)より前方の前方空間領域Rfの内部に設けられている。把持部62aの回動軸62pから、第1セット位置P1における把持部62aに向かう方向に沿い、この回動軸62pを通る直線を直線L1とする。直線L1は洋風大便器50Aの幅方向と略平行である。第1セット位置P1における把持部62aと洋風大便器50Aとの間の距離は、前方空間領域Rf内の任意の点と洋風大便器50Aとの間の距離よりも短い。
検知位置SPが第1セット位置P1よりも洋風大便器50A側に存在していると、使用者81の体などの検知により誤検知が生じ易い。検知位置SPが第1セット位置P1よりも遠い前方空間領域Rfにあることで、誤検知が抑制できる。
図6は、実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。この実施形態において、離座センサは、トイレ室50Rの壁面ではなく、トイレ室50Rの天井に設けられている(図示せず)。ここで、天井に設置された離座センサは、把持部62a(回動腕部62bおよびボード部62c)の有無を検知することで第1セット位置P1から「他の位置」への動きを判定し、離座を察知する。
図6に示すように、離座センサによる離座の検知位置SP(検知範囲)は、洋風大便器50Aの幅方向の両端を洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側(第1領域R1及び第3領域R3の少なくともいずれか)の内部に設けられている。
洋風大便器50Aの幅方向の両端を洋風大便器50Aの前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた第2領域R2では、使用者81の体の動きなどによる誤検知が生じ易い。検知位置SPが第1領域R1または第3領域R3に設けられることにより、誤検知が抑制できる。
なお、検知位置SPは、洋風大便器50Aの前方に形成され、幅Wが35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が洋風大便器50Aの幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に設けられていても良い。この幅W(35cm以上50cm以下)は、標準的な肩幅に対応する(例えば「建築設計資料修正−人間」、編者:社団法人日本建築学会、発行所:丸善出版株式会社など参照)。
検知位置SPが、このような幅Wの領域の外側に設けられることで、例えば、使用者の手(腕を含む)の動きにより生じる誤検知を抑制できる。
図7は、実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図7に示すように、この例においては、検知位置SP(検知領域)は、大便器前方領域の外側(図6または図7に例示した第1領域R1及び第3領域R3)のうち、前方ボード61の把持部62aの回動軸62p側(ドットで示すサイド空間領域Rs)に設けられる。
例えば、トイレ装置50から見て、壁面50RFとは反対の側から、介助者82は使用者に向かって接近すると共に使用者を介助する。介助者82が介助をする領域で検知を行う場合、介助者82の体などを検知し易い。上記のようなサイド空間領域Rsで検知を行うことで、例えば、介助者82の体などの誤検知の可能性を低減できる。
図8は、実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図8に示すように、この例においては、離座センサ61sによる離座の検知位置SP(検知範囲)は、使用位置(第1セット位置P1)におけるボード部62cの幅方向の両端を洋風大便器50Aの前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側の領域のうち、前方ボード61の把持部62aの回動軸62p側(ドットで示すサイド空間領域Rs)に設けられる。
このように、検知位置SPは、サイド空間領域Rsに設けられることで、例えば、介助者82の体などの誤検知の可能性を低減できる。
なお、トイレ装置50の幅方向の中心とボード部62cの幅方向(左右方向)の中心とが同一直線上に位置していなくてもよい。
図9は、実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図9に示すように、この例においては、検知位置SP(検知領域)は、大便器前方領域の外側(図6または図7に例示した第1領域R1及び第3領域R3)のうち、前方ボード61の把持部62aの回動軸62p側かつ洋風大便器50Aより前方(ドットで示すサイド空間前方領域Rsf)に設けられる。
なお、サイド空間前方領域Rsfは図8で示した実施例のように、前方ボード61の幅により規定しても良い。
サイド空間前方領域Rsfは、図5で示した前方空間領域Rfと図7または図8で示したサイド空間領域Rsとが重なる領域であり、このサイド空間前方領域Rsfで検知を行うことで、使用者の体の動きに加え介助者82の体の誤検知の可能性を低減できる。
図10は、実施形態に係る別の離座検知システムを例示する模式的上面図である。
図10に示すように、この例においては、前方ボード61の把持部62aは、上記の「他の位置」の1つである第2セット位置P2、に設定可能である。そして、第1セット位置P1における固定部62hから把持部62aに向かう方向を第1方向(直線L1の方向)、第2セット位置P2における固定部62hから把持部62aに向かう方向を第2方向(直線L2の方向)とすれば、この2つの方向の間の角度θは、約24度である。
本実施形態では、前方ボード61が第2セット位置P2まで回転したことを離座センサ61sで検知する。なお、検知位置SPは、前方ボード61を第2セット位置P2まで回転させたときにもっとも離座センサ61sに近い面上である。
このように検知位置SPは、第1セット位置P1とは離れている。このような検知位置SPを採用することで、例えば、検知位置の初期設定が容易になる。
なお、検知位置SPは、極力前方ボード61の把持部62aの根元側(回動軸62p側)とすることが好ましい。
さらに、実施形態に係る別の離座検知システムを説明する。既に説明したように、前方ボード61に、把持部62aの回転を固定または解除する操作レバー62Lが設けられても良い。離座センサ61sは、操作レバー62Lの位置を検知することで、離座を検知しても良い。例えば、操作レバー62Lが固定状態の位置から解除状態の位置に変化したことを検知することで、離座の可能性を早く検知できる。
以下、離座センサ61sの設置位置の例について説明する。
実施形態において、離座センサ61sは、前方ボード61の固定部62hが設置されている壁面50RFに設置されていることが好ましい。また、離座センサ61sは、介助装置(前方ボード61)の把持部62aの回動範囲外に配設されることが好ましい。これにより、把持部62aは、離座センサ61sに接触しない。また、把持部62aが最も大きな角度で回動した場合にも(図3(d)参照)、把持部62aと離座センサ61sとの間にある程度の隙間が設けられることが好ましい。これにより、把持部62aと離座センサ61sとの間に、手などが挟まれることが抑制される。この隙間の幅は、例えば、25mm以上である。
また、離座センサ61sは、洋風大便器50Aから見て使用位置より前方の前方空間領域Rf(図5参照)に配設されていることが好ましい。これにより、離座センサ61sによる離座の検知において、使用者の体などの誤検知が抑制できる。
また、離座センサは、図6および図7に示した第1領域R1に設けられてもよい。この場合、離座センサは、トイレ室50Rの天井や床等に設置される。これにより、離座センサ61sによる離座の検知において、使用者の体などの誤検知が抑制できる。
また、離座センサを第3領域R3に設けるようにしてもよい。この場合、離座センサは図6に示した第3領域R3内の壁面50RFや、第3領域R3内の天井、床等に設置される。これにより、第1領域R1内に置かれた杖などの誤検知を抑制することができる。
図4(c)に示すように、離座センサ61sの高さは、前方ボード61の高さとほぼ等しいことが好ましい。例えば、離座センサ61sは、鉛直方向において、介助装置(前方ボード61)の少なくとも一部と重なる。例えば、把持部62aと離座センサ61sとの間の距離が最短とすることで、誤検知の可能性が低減できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
10…入切手段、 11…オン操作手段、 12…オフ操作手段、 20…送信手段、 31…呼出手段、 32…報知停止手段、 33…廊下灯、 35…I/Oユニット、 36…制御手段、 50…トイレ装置、 50A…洋風大便器、 50E…出入り口、 50R…トイレ室、 50RF…壁面、 50SW…操作スイッチ、 51…便座、 51a…入出力ポート、 61…前方ボード(介助装置)、 61s…離座センサ、 62D…表示、 62L…操作レバー(固定機構、解除機構)、 62a…把持部、 62b…回動腕部、 62c…ボード部、 62h…固定部、 62p…軸、 81…使用者、 82…介助者、 85…報知手段、 θ…角度、 110…離座検知システム、 I…離座予測情報、 L1、L2…直線、 P1〜P4…第1〜第4セット位置、 R1〜R3…第1〜第3領域、 Rf…前方空間領域、 Rs…サイド空間領域、 Rsf…サイド空間前方領域、 S1…離座察知信号、 S2…発信信号、 SP…検知位置、 W…幅

Claims (26)

  1. 水平方向に回動する把持部を有し洋風大便器の前方に設置される介助装置と、
    該介助装置の把持部の位置を検知することで使用者の前記洋風大便器からの離座を察知する前記介助装置とは別体の離座センサと、
    を備えた離座検知システムであって、
    前記介助装置は、少なくとも前記把持部の長手方向が前記洋風大便器の幅方向に対して略平行になる使用位置で前記把持部を固定する固定機構および該固定機構による前記把持部の固定を解除する解除機構を有し、
    前記介助装置の把持部は、前記固定機構により前記使用位置で固定された状態において、前記使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されており、
    前記離座センサの検知位置が、前記使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることを特徴とする離座検知システム。
  2. 前記検知位置は、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることを特徴とする請求項1記載の離座検知システム。
  3. 前記検知位置は、前記洋風大便器の幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の離座検知システム。
  4. 前記洋風大便器の前方に形成され、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が前記洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に前記検知位置が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の離座検知システム。
  5. 前記検知位置は、前記大便器前方領域の外側のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側に設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の離座検知システム。
  6. 前記介助装置の把持部は、回動腕部と該回動腕部に載置されている板状のボード部を有し、
    前記検知位置は、前記洋風大便器または前記使用位置における前記ボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の離座検知システム。
  7. 前記把持部は、前記固定機構により前記使用位置とは異なる離座動作準備位置でも固定され、
    前記検知位置は、前記離座動作準備位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  8. 前記離座センサは、電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより前記離座を検知すると共に指向性を有するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  9. 前記離座センサは、前記介助装置の把持部の回動範囲外に配設され、
    前記介助装置の把持部が、前記離座センサに接触しないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  10. 前記離座センサは、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  11. 前記離座センサは、前記洋風大便器の側方のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または前記介助装置の把持部の回動軸の側壁に配設されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  12. 前記離座センサは、鉛直方向において、前記介助装置の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  13. 前記介助装置は、前記把持部の回転を固定または解除する操作レバーをさらに含み、
    前記離座センサは、前記操作レバーの位置を検知することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の離座検知システム。
  14. 水平方向に回動する把持部を有し洋風大便器の前方に設置される介助装置の前記把持部の位置を検知することで使用者の前記洋風大便器からの離座を察知し前記介助装置とは別体の離座センサであって、
    前記介助装置は、少なくとも前記把持部の長手方向が前記洋風大便器の幅方向に対して略平行になる使用位置で前記把持部を固定する固定機構および該固定機構による前記把持部の固定を解除する解除機構を有し、
    前記介助装置の把持部は、前記固定機構により前記使用位置で固定された状態において、前記使用位置を中心として所定の範囲で揺動自在に固定されており、
    前記離座センサの検知位置が、前記使用位置を中心とした揺動範囲外に設けられていることを特徴とする離座センサ。
  15. 前記検知位置は、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に設けられていることを特徴とする請求項14記載の離座センサ。
  16. 前記検知位置は、前記洋風大便器の幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項14または15に記載の離座センサ。
  17. 前記洋風大便器の前方に形成され、幅が35cm以上50cm以下であると共に幅方向の仮想中心線が前記洋風大便器の幅方向の仮想中心線と略一致する大便器前方領域の外側に前記検知位置が設けられていることを特徴とする請求項14または15に記載の離座センサ。
  18. 前記検知位置は、前記大便器前方領域の外側のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側に設けられていることを特徴とする請求項16または17に記載の離座センサ。
  19. 前記介助装置の把持部は、回動腕部と該回動腕部に載置されている板状のボード部を有し、
    前記検知位置は、前記洋風大便器または前記使用位置における前記ボード部のうち幅の小さいものの幅方向の両端を前記洋風大便器の前方側に延伸させた仮想直線に挟まれた大便器前方領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項14または15に記載の離座センサ。
  20. 前記把持部は、前記固定機構により前記使用位置とは異なる離座動作準備位置でも固定され、
    前記検知位置は、前記離座動作準備位置に設けられていることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1つに記載の離座センサ。
  21. 前記離座センサは、電磁波及び超音波の少なくともいずれかにより前記離座を検知すると共に指向性を有するものであることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1つに記載の離座センサ。
  22. 前記離座センサは、前記介助装置の把持部の回動範囲外に配設され、
    前記介助装置の把持部が、前記離座センサに接触しないことを特徴とする請求項14〜21のいずれか1つに記載の離座センサ。
  23. 前記離座センサは、前記洋風大便器から見て前記使用位置より前方の前方空間領域に配設されていることを特徴とする請求項14〜22のいずれか1つに記載の離座センサ。
  24. 前記離座センサは、前記洋風大便器の側方のうち、前記介助装置の把持部の回動軸側の側方領域または前記介助装置の把持部の回動軸の側壁に配設されていることを特徴とする請求項14〜23のいずれか1つに記載の離座センサ。
  25. 前記離座センサは、鉛直方向において、前記介助装置の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項14〜24のいずれか1つに記載の離座センサ。
  26. 前記介助装置は、前記把持部の回転を固定または解除する操作レバーをさらに含み、
    前記離座センサは、前記操作レバーの位置を検知することを特徴とする請求項14〜25のいずれか1つに記載の離座センサ。
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