JP2018117808A - 便座装置 - Google Patents
便座装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018117808A JP2018117808A JP2017010780A JP2017010780A JP2018117808A JP 2018117808 A JP2018117808 A JP 2018117808A JP 2017010780 A JP2017010780 A JP 2017010780A JP 2017010780 A JP2017010780 A JP 2017010780A JP 2018117808 A JP2018117808 A JP 2018117808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet seat
- sensor
- toilet
- detection
- control unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】人体センサの誤検出によって便座装置の各機能が誤動作することを抑制できる便座装置を提供する。【解決手段】便座の位置を検出する便座用角度検出センサと、便蓋の位置を検出する便蓋用角度検出センサと、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する入室センサと、入室センサによる検出結果に基づいて、便座及び便蓋の各機能を制御する制御部と、を備え、制御部は、便座用角度検出センサ及び便蓋用角度検出センサによる検出結果に基づいて、入室センサによる検出結果が有効であるか否かを判断する(S13、S14)。【選択図】図5
Description
本発明は、便座装置に関する。
従来から、トイレ室に入室して便座に近づいてきた使用者を検知する人体検知センサと、着座した使用者を検知する着座検知センサと、を備える便座装置が知られている。人体検知センサには、焦電センサが用いられ、着座検知センサには、着座スイッチが用いられる。
そして、この便座装置は、人体検知センサ及び着座検知センサからの検出結果に基づいて、便座装置の各機能を制御する。例えば、この便座装置は、人体検知センサ及び着座検知センサからの検知結果に基づいて、便蓋を自動開閉させる。
ところで、上記のような便座装置では、人体検知センサとして用いられる焦電センサは、温度変化の影響などによって誤検知を起こしやすい。また、着座検知センサとして用いられる着座スイッチは、荷重によってスイッチが押されるため、便座及び便蓋が閉じている状態において、便蓋の上にモノがのっている場合に使用者が着座していると誤検知してしまうおそれがある。このため、人体検知センサ及び着座検知センサの誤検知が起きた場合には、誤検知によって検知された検知結果に基づいて便座装置の各機能を制御することになる。こうして、便座装置は、人体検出手段及び着座検出手段などのトイレ空間内の使用者を検出する人体センサの誤検出によって便座装置を誤動作させてしまうおそれがある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものである。その目的は、人体センサの誤検出によって便座装置が誤動作することを抑制できる便座装置を提供することにある。
上記の課題を解決する便座装置は、便座及び便蓋の位置を検出する検出部と、トイレ空間内の使用者を検出する人体センサと、前記人体センサによる検出結果に基づいて、前記便座及び前記便蓋の各機能を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて、前記人体センサによる検出結果が有効であるか否かを判断する。
上記構成によれば、制御部は、便座及び便蓋の開閉状態に基づいて、人体センサによる検出結果が有効であるか否かを判断する。よって、制御部は、人体センサによる検出結果が有効であると判断する場合には、当該人体センサによる検出結果に基づいて、便座及び便蓋の各機能を制御する。すなわち、制御部は、人体センサによる検出結果が有効でないと判断する場合には、当該人体センサによる検出結果に基づいて、便座及び便蓋の各機能を制御しない。このため、制御部は、人体センサの誤検出による検出結果に基づいて、便座装置を制御することがない。こうして、人体センサの誤検出によって便座装置が誤動作することを抑制できる。
上記便座装置において、前記人体センサは、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する入室センサを有し、前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便蓋が閉状態を検出する場合には、前記入室センサによる検出結果が有効であると判断することが好ましい。
便座及び便蓋の自動開閉機能を有する便座装置において、入室センサによりトイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する場合には、制御部は、便座及び便蓋が開状態になるように制御する。例えば、便座が閉状態及び便蓋が開状態のときに、使用者が便座に着座しているにもかかわらず、入室センサによりトイレ空間に使用者が入ったと誤検出した場合には、制御部は、便座が開状態になるように制御する。この点、上記構成によれば、便座が閉状態及び便蓋が開状態のときに、誤検出により入室センサがトイレ空間に使用者が入ってきたことを検出したとしても、制御部は、当該検出結果を有効であると判断することがないため、当該検出結果に基づいて便座及び便蓋の各機能を制御することがない。このため、使用者がトイレ空間に入ってきたことを検出する入室センサの誤検出によって便座装置が誤動作することを抑制できる。
上記便座装置において、前記人体センサは、前記便座に使用者が着座することを検出する着座センサを有し、前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便座が閉状態及び前記便蓋が開状態を検出する場合には、前記着座センサによる検出結果が有効であると判断することが好ましい。
局部洗浄機能を有する便座装置において、着座センサにより使用者の着座を検出する場合には、制御部は、局部洗浄装置を使用可能に制御する。例えば、便座及び便蓋が閉状態であって便蓋の上にモノがのっている場合には、着座センサは使用者が便座に着座していると誤検出するおそれがある。そして制御部は、局部洗浄機能が動作可能な状態に制御して、使用者が便座に着座していないにもかかわらず、局部洗浄機能を動作させてしまうおそれがある。この点、上記構成によれば、便蓋及び便座が閉状態のときに、誤検出により着座センサが使用者が便座に着座していると検出したとしても、制御部は、当該検出結果を有効であると判断することがないため、当該検出結果に基づいて便座及び便蓋の各機能が制御されることがない。このため、使用者が便座に着座することを検出する着座センサの誤検出によって便座装置が誤動作することを抑制できる。
上記便座装置において、前記人体センサは、前記便座の前に使用者が立っていることを検出する起立センサを有し、前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便座が開状態を検出する場合には、前記起立センサによる検出結果が有効であると判断することが好ましい。
便座及び便蓋の自動開閉機能を有する便座装置において、起立センサにより便座の前に使用者が立っていることを検出する場合には、制御部は、便座及び便蓋が閉状態になることがないように規制する。例えば、便座が閉状態及び便蓋が開状態であって、誤検出により起立センサが使用者が便座の前に立っていると誤検出した場合には、制御部は、便座を開けるようと制御するおそれがある。この点、上記構成によれば、便座が閉状態及び便蓋が開状態のときに、誤検出により起立センサが使用者が便座の前に立っていることを検出したとしても、制御部は、当該検出結果を有効であると判断することがないため、当該検出結果に基づいて便座及び便蓋の各機能を制御することがない。このため、使用者が便座の前に立っていることを検出する起立センサの誤検出によって便座装置が誤動作することを抑制できる。
以下、便座装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、便座装置1は、当該便座装置1の主要な機能を備える本体部10と、使用者が着座する便座30と、便座30を覆う便蓋40と、スイッチが備えられた操作部50と、を備える。なお、本実施形態の便座装置1は、便器80の上面に取り付けられた状態で使用される。
本体部10は、便器80の上部後方に設けられている。本体部10は、例えば、貯留した水を加熱する温水タンクと、温水タンクから供給される温水によって使用者の局部を洗浄する洗浄ノズルユニットと、温風を送風して使用者の局部を乾燥させる温風乾燥機などを備える。また、本体部10は、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する入室センサ11と、使用者が便座30に着座することを検出する着座センサ12と、使用者が便座30の前に立っていることを検出する起立センサ13と、便座30を開閉移動させる便座用開閉機構14と、便蓋40を開閉移動させる便蓋用開閉機構17と、便座装置1の構成部材の動作を制御する制御部20と、を備える。
図1に示すように、入室センサ11は、本体部10の上方右側に設けられている。入室センサ11は、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態の場合及び、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態の場合には、便座30及び便蓋40に覆われることはない。一方で、入室センサ11は、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態の場合には、便座30及び便蓋40に覆われる。また、入室センサ11は、使用者から放出される赤外線を受光することで、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する焦電センサによって構成される。そして、入室センサ11は、トイレ空間に使用者が入ってきた場合、すなわち、使用者から放出される赤外線を受光する場合には、ON信号を制御部20に入力する。一方、入室センサ11は、トイレ空間に使用者が入っていない場合、すなわち、使用者から放出される赤外線を受光しない場合には、OFF信号を制御部20に入力する。こうした点で、本実施形態では、入室センサ11がトイレ空間内の使用者を検知する「人体センサ」の一例を構成する。
図1に示すように、着座センサ12は、本体部10に内蔵されている。着座センサ12は、便座30の回転軸に当接するように設けられている。また、着座センサ12は、接触式のスイッチである。そして、着座センサ12は、使用者が便座30に着座している場合、すなわち、スイッチが押されている場合には、ON信号を制御部20に入力する。一方、着座センサ12は、使用者が便座30に着座していない場合、すなわち、スイッチが押されていない場合には、OFF信号を制御部20に入力する。こうした点で、本実施形態では、着座センサ12がトイレ空間内の使用者を検知する「人体センサ」の一例を構成する。
図1に示すように、起立センサ13は、本体部10の下方右側に設けられている。起立センサ13は、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態のときに現れる。また、起立センサ13は、反射型の光学センサによって構成される。起立センサ13は、便座30の前方に光を照射する照射部と、反射した光を受光する受光部とを備える。よって、起立センサ13は、照射部により照射された光が便座30の前に立っている使用者にあたって反射した光を検出する。すなわち、起立センサ13は、使用者が便座30の前で立って小便をしていることを検出する。そして、起立センサ13は、使用者が便座30の前に立っている場合、すなわち、光を受光する場合には、ON信号を制御部20に入力する。一方、起立センサ13は、使用者が便座30の前に立っていない場合、すなわち、光を受光していない場合には、OFF信号を制御部20に入力する。こうした点で、本実施形態では、起立センサ13がトイレ空間内の使用者を検知する「人体センサ」の一例を構成する。
図1に示すように、便座用開閉機構14は、本体部10に内蔵されている。また、便座用開閉機構14は、便座30の回転軸に設けられている。図4に示すように、便座用開閉機構14は、便座30を回転させる便座用モータ15と、便座30の角度(位置)を検出する便座用角度検出センサ16と、を備える。便座用モータ15は、制御部20からの駆動指令値に基づいて正転又は逆転する。便座用モータ15を正転させた場合、便座用モータ15が一方向へ回転して便座30が開状態に移動する。便座用モータ15を逆転させた場合、便座用モータ15が他方向へ回転して便座30が閉状態に移動する。便座用角度検出センサ16は、例えば、絶対位置を検出できるロータリーポテンショメータによって構成される。便座用角度検出センサ16により検出された便座30の角度信号は、制御部20に入力される。
図1に示すように、便蓋用開閉機構17は、便座用開閉機構14と同様に、本体部10に内蔵されている。また、便蓋用開閉機構17は、便蓋40の回転軸に設けられている。図4に示すように、便蓋用開閉機構17は、便蓋40を回転させる便蓋用モータ18と、便蓋40の角度(位置)を検出する便蓋用角度検出センサ19と、を備える。便蓋用モータ18は、制御部20からの駆動指令値に基づいて正転又は逆転する。便蓋用モータ18を正転させた場合、便蓋用モータ18が一方向へ回転して便蓋40が開状態に移動する。便蓋用モータ18を逆転させた場合、便蓋用モータ18が他方向へ回転して便蓋40が閉状態に移動する。便蓋用角度検出センサ19は、例えば、絶対位置を検出できるロータリーポテンションメータによって構成される。便蓋用角度検出センサ19により検出された便蓋40の角度信号は、制御部20に入力される。こうした点で、本実施形態では、便座用角度検出センサ16及び便蓋用角度検出センサ19が「検出部」の一例を構成する。
図1に示すように、便座30は、本体部10に対して揺動自在に設けられている。便座30は、自動で開閉動作を行う。また、便座30には、例えば、暖房機能が備えられており、使用者が着座する着座面が温まるようになっている。
図1に示すように、便蓋40は、便座20と同様に、本体部10に対して揺動自在に設けられている。便蓋40は、自動で開閉動作を行う。図1及び図3に示すように、便蓋30は、開状態において、便座装置1の後方の位置に起立する。また、図2に示すように、便蓋30は、閉状態において、便座20の上面を覆う。そして、便座30及び便蓋40は、使用者がトイレ空間に入ってくると、開状態に移動する。また、便座30及び便蓋40は、使用者がトイレ空間からいなくなると閉状態に移動する。
図1に示すように、操作部50は、トイレ空間の壁に設けられている。操作部50は、便座装置1の動作を開始させたり停止させたりするためのボタンなどを有している。使用者がスイッチを押すと、各種スイッチに対応した指令信号が制御部20に入力される。なお、操作部40と制御部20とは、無線で接続してもよいし、有線で接続してもよい。
次に、制御部20と便座装置1の各構成との関係について説明する。
図4に示すように、制御部20は、入室センサ11、着座センサ12、起立センサ13、便座用角度検出センサ16、便蓋用角度検出センサ19及び操作部50から情報が入力される。また、制御部20は、便座用モータ15及び便蓋用モータ18に駆動指令値を出力する。
入室センサ11は、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出すると制御部20へON信号を出力する。また、制御部20は、入室センサ11からON信号が入力されると、便座用モータ15及び便蓋用モータ18を正転させるための駆動信号を便蓋用モータ18へ出力する。
着座センサ12は、使用者が便座30に着座することを検出すると制御部20へON信号を出力する。また、制御部20は、着座センサ12からON信号が入力されると、便座装置1の構成部材の動作を可能にする。例えば、制御部20は、洗浄ノズルユニットなどの温水洗浄機能の動作を可能にする。
起立センサ13は、使用者が便座30の前に立っていることを検出するとON信号を制御部20へ出力する。また、制御部20は、起立センサ13からON信号が入力されると、便座30及び便蓋40が閉状態にならないように規制する。
こうして、入室センサ11及び起立センサ13の検出結果に基づいて、便座30及び便蓋40の開閉動作の機能を制御する。また、着座センサ12の検出結果に基づいて、温水洗浄機能を制御する。すなわち、人体センサの検出結果に基づいて、便座30及び便蓋50の開閉動作の機能及び温水洗浄機能を制御する。
なお、制御部20は、入室センサ11、着座センサ12及び起立センサ13の検出結果が有効であると判断される場合に、便座30及び便蓋40の各機能を制御する。
そして、制御部20は、便座用角度検出センサ16及び便蓋用角度検出センサ19から入力される便座30及び便蓋40の角度信号に基づいて、便座30及び便蓋40の開閉状態を検出する。また、制御部20は、便座用角度検出センサ16及び便蓋用角度検出センサ19から入力される便座30及び便蓋40の角度信号に基づいて、入室センサ11、着座センサ12及び起立センサ13からの検出結果が有効であるか否かを判断する。
詳しくは、制御部20は、便座30及び便蓋40の開閉状態に基づいて、入室センサ11、着座センサ12及び起立センサ13からの検出結果が有効であるか否かを判断する。
次に、入室センサ11の検出結果が有効であるか否かを判断する処理について説明する。トイレ空間に使用者がいないときには、図2に示す便座30及び便蓋40は閉状態にある。よって、使用者がトイレ空間に入ってきた場合には、図2に示す便座30及び便蓋40は閉状態にある。このため、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態及び、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態の際に、入室センサ11により使用者がトイレ空間に入ってきたと検出する場合には、誤検出であるおそれがある。このため、図2に示す便座30及び便蓋40は閉状態にある場合に、入室センサ11の検出結果が有効であると判断する。
詳しくは、図5に示すフローチャートを参照して、入室センサ11の検出結果が有効であるか否かを判断する処理ルーチンを説明する。なお、本処理ルーチンは、入室センサ11の信号が制御部20に入力されたときに実行される。
図5に示すように、制御部20は、便座用角度検出センサ16から入力される便座30の角度信号に基づいて便座30が閉状態であるか否かを判断する(ステップS11)。便座30が閉状態であると判断された場合(ステップS11:YES)、制御部20は、便蓋用角度検出センサ19から入力される便蓋40の角度信号に基づいて便蓋40が閉状態であるか否かを判断する(ステップS12)。便蓋40が閉状態であると判断された場合(ステップS12:YES)、制御部20は、入室センサ11による検出結果が有効であると判断する(ステップS13)。そして、制御部20は本処理ルーチンをいったん終了する。
一方、先のステップS11及びステップS12において、便座30が閉状態でないと判断された場合(ステップS11:No)及び便蓋40が閉状態でないと判断された場合(ステップS12:No)、制御部20は、入室センサ11による検出結果が有効でないと判断する(ステップS14)。その後、制御部20は、本処理ルーチンをいったん終了する。
なお、制御部20は、入室センサ11による検出結果が有効であると判断する場合には、入室センサ11による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御する。よって、制御部20は、入室センサ11による検出結果が有効であると判断し、入室センサ11からON信号が入力された場合には、便座用モータ15及び便蓋用モータ18を正転させるための駆動信号を便座用モータ15及び便蓋用モータ18へ出力する。そして、便座30及び便蓋40は、開状態へ移動する。一方で、制御部20は、入室センサ11による検出結果が有効でないと判断する場合には、入室センサ11による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御することがない。
次に、着座センサ12の検出結果が有効であるか否かを判断する処理について説明する。使用者が便座30に着座する場合は、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40は開状態にある。よって、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態及び、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態の際に、着座センサ12により使用者が便座30に着座したことを検出する場合には、誤検出であるおそれがある。このため、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40は開状態にある場合に、着座センサ12の検出結果が有効であると判断する。
詳しくは、図6に示すフローチャートを参照して、着座センサ12の検出結果が有効であるか否かを判断する処理ルーチンを説明する。なお、本処理ルーチンは、着座センサ12の信号が制御部20に入力されたときに実行される。
図6に示すように、制御部20は、便座用角度検出センサ16から入力される便座30の角度信号に基づいて便座30が閉状態であるか否かを判断する(ステップS21)。便座30が閉状態であると判断された場合(ステップS21:YES)、制御部20は、便蓋用角度検出センサ19から入力される便蓋40の角度信号に基づいて便蓋40が開状態であるか否かを判断する(ステップS22)。便蓋40が開状態であると判断された場合(ステップS22:YES)、制御部20は、着座センサ12による検出結果が有効であると判断する。そして、制御部20は本処理ルーチンをいったん終了する。
一方、先のステップS21及びステップS22において、便座30が閉状態でないと判断された場合(ステップS21:No)及び便蓋40が開状態でないと判断された場合(ステップS22:No)、制御部20は、着座センサ12による検出結果が有効でないと判断する(ステップS24)。その後、制御部20は、本処理ルーチンをいったん終了する。
なお、制御部20は、着座センサ12による検出結果が有効であると判断する場合には、着座センサ12による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御する。よって、制御部20は、着座センサ12による検出結果が有効であると判断し、着座センサ12からON信号が入力された場合には、温水洗浄機能の動作を可能にする。一方で、制御部20は、着座センサ12による検出結果が有効でないと判断する場合には、着座センサ12による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御することがない。
次に、起立センサ13の検出結果が有効であるか否かを判断する処理について説明する。使用者が便座30の前に立っている場合は、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態にある。よって、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態及び、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態の際に、起立センサ13により使用者が便座30の前に立っていることを検出する場合には、誤検出であるおそれがある。このため、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態にある場合に、起立センサ13の検出結果が有効であると判断する。
詳しくは、図7に示すフローチャートを参照して、起立センサ13の検出結果が有効であるか否かを判断する処理ルーチンを説明する。なお、本処理ルーチンは、着座センサ12の信号が制御部20に入力されたときに実行される。
図7に示すように、制御部20は、便座用角度検出センサ16から入力される便座30の角度信号に基づいて便座30が開状態であるか否かを判断する(ステップS31)。便座30が開状態であると判断された場合(ステップS31:YES)、制御部20は、便蓋用角度検出センサ19から入力される便蓋40の角度信号に基づいて便蓋40が開状態であるか否かを判断する(ステップS32)。便蓋40が開状態であると判断された場合(ステップS32:YES)、制御部20は、起立センサ13による検出結果が有効であると判断する。そして、制御部20は本処理ルーチンをいったん終了する。
一方、先のステップS31及びステップS32において、便座30が開状態でないと判断された場合(ステップS31:No)及び便蓋40が開状態でないと判断された場合(ステップS32:No)、制御部20は、起立センサ13による検出結果が有効でないと判断する(ステップS34)。その後、制御部20は、本処理ルーチンをいったん終了する。
なお、制御部20は、起立センサ13による検出結果が有効であると判断する場合には、起立センサ13による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御する。よって、制御部20は、起立センサ13による検出結果が有効であると判断し、起立センサ13からON信号が入力された場合には、便座30及び便蓋40が閉状態に移動しないように規制する。一方で、制御部20は、起立センサ13による検出結果が有効でないと判断する場合には、起立センサ13による検出結果に基づいて、便座装置1の構成部材の動作を制御することがない。
ところで、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態において、使用者が便座30に着座している場合に、入室センサ11により着座している使用者をトイレ空間に入ったと誤検出するおそれがある。そして、入室センサ11は、ON信号を制御部20へ出力する。本実施形態と異なり、制御部が入室センサの検出結果が有効であるか否かを判断しない場合には、制御部は、入室センサからON信号が入力されると、便蓋モータに駆動信号を出力する。こうして、制御部は、便蓋を開状態に移動するように制御してしまうおそれがある。図5に示すように、本実施形態における制御部20は、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態の場合に、入室センサ11による検出結果が有効であると判断する。よって、制御部20は、図1に示す便蓋40が開状態及び便座30が閉状態のときに、誤検出により入室センサ11がトイレ空間に使用者が入ってきたと検出したとしても、当該検出結果を有効でないと判断するため、当該検出結果に基づいて便座30を開状態に移動するように制御することがない。このため、入室センサ11の誤検出によって便座装置1の各機能が誤動作することを抑制できる。
そして、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態において、便蓋40の上にモノがのっている場合に、モノの荷重によってスイッチが押されて、着座センサ12により使用者が着座していると誤検出するおそれがある。そして、着座センサ12は、ON信号を制御部20へ出力する。本実施形態と異なり、制御部が着座センサの検出結果が有効であるか否かを判断しない場合には、制御部は、着座センサからON信号が入力されると、温水洗浄機能の動作を可能にする。こうして、制御部は、温水洗浄機能を動作させてしまうおそれがある。図6に示すように、本実施形態における制御部20は、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態の場合に、着座センサ12による検出結果が有効であると判断する。よって、制御部20は、図2に示す便座30及び便蓋40が閉状態のときに、誤検出により着座センサ12が使用者の着座を検出したとしても、当該検出結果を有効でないと判断するため、当該検出結果に基づいて温水洗浄機能の動作を可能にすることがない。このため、着座センサ12の誤検出によって便座装置1の各機能が誤動作することを抑制できる。
また、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態において、起立センサ13を便座30が覆っているため、起立センサ13により便座30を使用者が便座30の前に立っていると誤検出するおそれがある。そして、起立センサ13は、ON信号を制御部20へ出力する。本実施形態と異なり、制御部が起立センサの検出結果が有効であるか否かを判断しない場合には、制御部は、起立センサからON信号が入力されると、便蓋モータに駆動信号を出力する。こうして、制御部は、便蓋を開状態に移動するように制御してしまうおそれがある。図7に示すように、本実施形態における制御部20は、図3に示す便座30及び便蓋40が開状態の場合に、起立センサ13による検出結果が有効であると判断する。よって、制御部20は、図1に示す便座30が閉状態及び便蓋40が開状態のときに、誤検出により起立センサ13が便座30の前に使用者が立っていると検出したとしても、当該検出結果を有効でないと判断するため、当該検出結果に基づいて便座30を開状態に移動するように制御することがない。このため、起立センサ13の誤検出によって便座装置1の各機能が誤動作することを抑制できる。
なお、上記実施形態は、以下に示すように変更してもよい。
・便座装置1は、入室センサ11、着座センサ12及び起立センサ13のうち少なくとも1つを備えるとしてもよい。
・入室センサ11は、トイレ空間内の壁又は操作部50に設けてもよい。
・着座センサ12は、スイッチ式に限らず、赤外線式によって構成してもよい。
・便座用角度検出センサ16及び便蓋用角度検出センサ19は、ロータリーポテンショメータに限らず、便座30及び便蓋40の位置を検出するセンサによって構成されてもよい。便座用角度検出センサ16及び便蓋用角度検出センサ19は、例えば、GMRセンサ又はエンコーダによって構成されてもよい。
・入室センサ11により使用者がトイレ空間に入ってきたことを検出する場合には、便蓋40を開状態に移動させてもよい。
1:便座装置
10:本体部
11:入室センサ(人体センサの一例)
12:着座センサ(人体センサの一例)
13:起立センサ(人体センサの一例)
14:便座用開閉機構
15:便座用モータ
16:便座用角度検出センサ(検出部の一例)
17:便蓋用開閉機構
18:便蓋用モータ
19:便蓋用角度検出センサ(検出部の一例)
20:制御部
30:便座
40:便蓋
50:操作部
80:便器
10:本体部
11:入室センサ(人体センサの一例)
12:着座センサ(人体センサの一例)
13:起立センサ(人体センサの一例)
14:便座用開閉機構
15:便座用モータ
16:便座用角度検出センサ(検出部の一例)
17:便蓋用開閉機構
18:便蓋用モータ
19:便蓋用角度検出センサ(検出部の一例)
20:制御部
30:便座
40:便蓋
50:操作部
80:便器
Claims (4)
- 便座及び便蓋の位置を検出する検出部と、
トイレ空間内の使用者を検出する人体センサと、
前記人体センサによる検出結果に基づいて、前記便座及び前記便蓋の各機能を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて、前記人体センサによる検出結果が有効であるか否かを判断する
便座装置。 - 前記人体センサは、トイレ空間に使用者が入ってきたことを検出する入室センサを有し、
前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便蓋が閉状態を検出する場合には、前記入室センサによる検出結果が有効であると判断する
請求項1に記載の便座装置。 - 前記人体センサは、前記便座に使用者が着座することを検出する着座センサを有し、
前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便座が閉状態及び前記便蓋が開状態を検出する場合には、前記着座センサによる検出結果が有効であると判断する
請求項1又は2に記載の便座装置。 - 前記人体センサは、前記便座の前に使用者が立っていることを検出する起立センサを有し、
前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて前記便座が開状態を検出する場合には、前記起立センサによる検出結果が有効であると判断する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の便座装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017010780A JP2018117808A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 便座装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017010780A JP2018117808A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 便座装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018117808A true JP2018117808A (ja) | 2018-08-02 |
Family
ID=63043252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017010780A Pending JP2018117808A (ja) | 2017-01-25 | 2017-01-25 | 便座装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018117808A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002051941A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-02-19 | Toto Ltd | 便座装置 |
JP2003038389A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-12 | Aisin Seiki Co Ltd | 衛生洗浄便座装置 |
JP2004290360A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Toto Ltd | 便座装置 |
JP2007321440A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置及びトイレ装置 |
US20080271231A1 (en) * | 2007-04-30 | 2008-11-06 | Stauber Joseph L | Automated seat and/or lid assembly for a toilet |
JP2016089402A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
CN106108759A (zh) * | 2016-08-18 | 2016-11-16 | 乳源南岭智能家用机械有限公司 | 一种用于坐便器的自动翻盖装置 |
-
2017
- 2017-01-25 JP JP2017010780A patent/JP2018117808A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002051941A (ja) * | 2000-05-31 | 2002-02-19 | Toto Ltd | 便座装置 |
JP2003038389A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-12 | Aisin Seiki Co Ltd | 衛生洗浄便座装置 |
JP2004290360A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Toto Ltd | 便座装置 |
JP2007321440A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置及びトイレ装置 |
US20080271231A1 (en) * | 2007-04-30 | 2008-11-06 | Stauber Joseph L | Automated seat and/or lid assembly for a toilet |
JP2016089402A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
CN106108759A (zh) * | 2016-08-18 | 2016-11-16 | 乳源南岭智能家用机械有限公司 | 一种用于坐便器的自动翻盖装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6828487B2 (ja) | 便座装置 | |
JP2011050586A (ja) | 便座装置 | |
JP5879849B2 (ja) | 便座装置 | |
JP4507881B2 (ja) | 人体を検知するトイレ装置と人体検出方法 | |
JP2005168719A (ja) | トイレ装置 | |
JP2018117808A (ja) | 便座装置 | |
JP5966152B2 (ja) | 暖房便座装置 | |
KR200483572Y1 (ko) | 좌변기용 자동 개폐장치 | |
KR20150123083A (ko) | 좌변기용 자동 개폐장치 | |
WO2017014247A1 (ja) | 開閉制御装置 | |
JP2021146141A (ja) | 洗濯機および衣類乾燥機 | |
JP2022177893A (ja) | トイレ装置 | |
JP7158295B2 (ja) | 手乾燥装置 | |
JP6800425B2 (ja) | 衛生洗浄装置 | |
JP3633328B2 (ja) | 便座・便ふた自動閉装置 | |
JP2013060766A (ja) | 便座装置 | |
JPH05168571A (ja) | 人体検知センサー付便蓋 | |
JP2020092918A (ja) | トイレシステム | |
KR20230127561A (ko) | 착좌와 인체 감지 겸용의 센서장치와 이를 이용한 비데용 착좌 및 인체 감지 시스템과 그 감지방법 | |
JP4432445B2 (ja) | トイレ装置 | |
JP2015159954A (ja) | 人体検出機能付便座装置 | |
JP2010233793A (ja) | 暖房便座装置 | |
JP7185184B2 (ja) | 便座装置 | |
JP2002051941A (ja) | 便座装置 | |
KR20110109615A (ko) | 자동감지장치가 구비된 양변기 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201222 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210713 |