JP2016089402A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波を利用した人体検知センサを備えた衛生洗浄装置において、人体検知センサの誤検知を抑制することができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。【解決手段】本体部と、前記本体部の内部の前方部に設けられトイレルーム内への使用者の入室を電波により検知する人体検知センサと、前記本体部に対して開閉自在に軸支され金属部材を含む暖房機能部を有する便座と、前記本体部に対して開閉自在に軸支された便蓋と、を備え、前記便蓋が開いた状態であって前記便座が閉じた状態では、前記便蓋は、前記人体検知センサの前方には位置せず、前記便蓋および前記便座が開いた状態では、前記金属部材が前記人体検知センサの前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
例えばトイレルーム内への使用者の入室やトイレルーム内からの使用者の退室を検知する人体検知センサを備えた便座装置として、電波を利用した人体検知手段を備えた便座装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載された便座装置の人体検知手段は、マイクロ波やミリ波と称される高周波の電波を利用する。特許文献1に記載された便座装置の人体検知手段は、便座装置の正面から便座装置に近づく使用者を少しでも早く検知するために、便座装置の本体部の内部における前方部に設けられている。
また、近年のデザイン性の要求により、便蓋が閉じた状態では衛生洗浄装置の本体部が便蓋により覆い隠され、便蓋が開いた状態では衛生洗浄装置の前面が露出する構成が提案されている(特許文献2)。しかし、特許文献2に記載された衛生洗浄装置の本体部の前方部において電波を利用した人体検知センサを搭載すると、便蓋および便座が開いた状態で小水や封水(便器のボウルに溜められた水)が飛び跳ねることにより、人体検知センサは、誤検知を生ずるおそれがある。より具体的には、小水や封水が飛び跳ね人体検知センサの前の本体部に飛散して垂れ流れることにより、人体検知センサは、人体検知センサ自身の配置によっては使用者の入室および使用者の退室を小水や封水で誤検知するおそれがある。
特開2003−284655号公報 特開2013−74911号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、電波を利用した人体検知センサを備えた衛生洗浄装置において、人体検知センサの誤検知を抑制することができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、本体部と、前記本体部の内部の前方部に設けられトイレルーム内への使用者の入室を電波により検知する人体検知センサと、前記本体部に対して開閉自在に軸支され金属部材を含む暖房機能部を有する便座と、前記本体部に対して開閉自在に軸支された便蓋と、を備え、前記便蓋が開いた状態であって前記便座が閉じた状態では、前記便蓋は、前記人体検知センサの前方には位置せず、前記便蓋および前記便座が開いた状態では、前記金属部材が前記人体検知センサの前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、便座が開いた状態では、便座が人体検知センサの前を遮る。そのため、小水などが本体部の前面に付着することを抑制することができる。これにより、人体検知センサが使用者の入室および使用者の退室を小水や封水などで誤検知することを抑制することができる。人体検知センサは、使用者の入室をより確実に検知することができる。
また、便座が開いた状態では、便座の金属部材が人体検知センサの前に位置するため、人体検知センサから放射された電波の減衰の度合いにより小用としての便器の使用の有無を検知することもできる。そのため、人体検知センサにより大洗浄と小洗浄とを制御することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記人体検知センサの信号は、前記便座が開いた状態において無効化されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、人体検知センサから放射された電波が金属部材の存在で減衰することによる人体検知センサの検知精度が低下することを抑え、人体検知センサの誤検知を抑制することができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記人体検知センサが前記入室を検知することにより前記便蓋が開いた後、前記便座が開いた状態になり一定時間が経過すると、前記便座は、閉じた状態となることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、衛生洗浄装置の使用状態に即した便座および便蓋の開閉制御を実行することができる。これにより、使用者にとって使い勝手のよい衛生洗浄装置を提供することができる。
また、使用者が衛生洗浄装置を使用した後、便座が閉じた状態となるため、人体検知センサは、次の使用者のトイレルーム内への入室をより確実に検知することができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記人体検知センサから放射された前記電波の最大指向方向は、前記便座が開いた状態では前記金属部材を貫通する方向であり、前記便座が閉じた状態では前記金属部材を貫通する方向ではなく、前記便座が閉じる動作の途中において所定角度になると、前記最大指向方向は、前記金属部材を貫通する方向ではなくなり、前記所定角度における前記便座と、開いた状態の前記便座と、の間の第1の角度は、前記所定角度における前記便座と、閉じた状態の前記便座と、の間の第2の角度よりも小さく、前記一定時間が経過し前記便座が閉じる動作の途中において、前記最大指向方向が前記金属部材を貫通する方向ではなくなった状態で前記人体検知センサが前記使用者の存在を検知すると、前記便座は、開いた状態となることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、衛生洗浄装置の使用状態に即した便座および便蓋の開閉制御を実行することができる。これにより、使用者にとって使い勝手のよい衛生洗浄装置を提供することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記便座の開閉状態は、前記人体検知センサの信号に基づいて検知されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、便座の開閉状態を検知する手段は、人体検知センサ以外には不要である。これにより、よりコンパクトでデザイン性のより高い衛生洗浄装置を提供することができる。
本発明の態様によれば、電波を利用した人体検知センサを備えた衛生洗浄装置において、人体検知センサの誤検知を抑制することができる衛生洗浄装置が提供される。
本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の人体検知センサの配置を表す模式的断面図である。 本実施形態にかかる衛生洗浄装置の動作の一例を例示するフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。
図1(a)は、便蓋および便座が閉じた状態を表す模式的斜視図である。図1(b)は、便蓋が開いた状態および便座が閉じた状態を表す模式的斜視図である。図1(c)は、便蓋および便座が開いた状態を表す模式的斜視図である。
図2(a)は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の要部構成を表すブロック図である。図2(b)は、人体検知センサの変形例を表すブロック図である。
図1に表したトイレ装置10は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、便器800の上に設けられた衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、本体部110と、便座120と、便蓋130と、人体検知センサ140と、を有する。本体部110は、便器800の上に載置される。便座120および便蓋130のそれぞれは、本体部110に対して開閉自在に軸支されている。図1(a)に表したように、本体部110は、閉じた状態の便蓋130により覆われる。一方で、図1(b)に表したように、本体部110は、開いた状態の便蓋130には覆われない。便蓋130が開いた状態では、本体部110の前方部は、外部に露出する。
人体検知センサ140は、本体部110の内部に設けられ、トイレルーム内への使用者の入室およびトイレルーム内からの使用者の退室を検知する。図1(a)および図1(b)に表したように、人体検知センサ140は、本体部110の前面に面した領域に設けられている。言い換えれば、人体検知センサ140は、本体部110の内部の前方部に設けられている。人体検知センサ140の配置の詳細については、後述する。人体検知センサ140は、マイクロ波あるいはミリ波などの高周波の電波を放射(送信)し、放射した電波の被検知体からの反射波を受信する。人体検知センサ140は、被検知体の有無や状態を検知し、その検知信号を出力する。
図2(a)に表したように、本体部110の内部には、制御部151と、ノズルモータ153と、洗浄ノズル155と、便蓋開閉ユニット157と、便座開閉ユニット159と、が設けられている。制御部151は、人体検知センサ140から出力された検知信号に基づいて制御信号を出力する。
図2(a)に表したように、人体検知センサ140は、アンテナ141と、送信部143と、受信部145と、ミキサ部147と、を有する。高周波、マイクロ波あるいはミリ波などの10kHz〜100GHzの周波数帯の電波が、送信部143に接続されたアンテナ141から放射される。具体的には、例えば24.15GHzの周波数を有する送信波T1が、アンテナ141から放射される。人体などの被検知体からの反射波または透過波T2は、アンテナ141を経由して受信部145に入力される。
図2(a)に表した人体検知センサ140のように、送信側のアンテナおよび受信側のアンテナは、互いに共通のアンテナ(アンテナ141)であってもよい。または、図2(b)に表した人体検知センサ140aのように、送信側のアンテナ141aが送信部143に接続され、受信側のアンテナ141bが受信部145に接続されていてもよい。つまり、図2(a)に表した人体検知センサ140は、図2(b)に表した人体検知センサ140aに置き換えられてもよい。
本実施形態では、人体検知センサ140がドップラー効果を利用したドップラーセンサである場合を例に挙げ説明する。
送信波の一部と受信波とは、ミキサ部147にそれぞれ入力されて合成され、例えばドップラー効果が反映された出力信号が出力される。ミキサ部147から出力された検知信号は、制御部151に出力される。
ミキサ部147から出力された検知信号は、周波数の低いベースラインに周波数の高い信号が重畳した波形を有する。高周波数成分には、ドップラー効果に関する情報が含まれる。すなわち、人体などの被検知体が移動すると、ドップラー効果によって反射波の波長がシフトする。ドップラー周波数ΔF(Hz)は、下記の式(1)により表すことができる。

ΔF=Fs−Fb=2×Fs×v/c 式(1)

但し、Fs:送信周波数(Hz)
Fb:反射周波数(Hz)
v:物体の移動速度(m/s)
c:光速(=300×10m/s)

人体検知センサ140に対して被検知体が相対的に移動すると、式(1)で表されるように、その速度vに比例した周波数ΔFを含む出力信号が得られる。出力信号は周波数スペクトラムを有し、スペクトラムのピークに対応するピーク周波数と移動体の速度vとの間には相関関係がある。従って、ドップラー周波数ΔFを測定することにより速度vを求めることができる。なお、日本においては、人体を検知する目的として、10.50〜10.55GHzまたは24.05〜24.25GHzの周波数を使用することができる。
なお、本実施形態の人体検知センサ140は、ドップラー効果を利用したドップラーセンサには限定されない。人体検知センサ140は、周波数変調やパルス出力を利用した測距センサであってもよい。
洗浄ノズル155は、ノズルモータ153から伝達された駆動力を受け、本体部110の内部から本体部110の外部へ進出したり、本体部110の外部から本体部110の内部へ後退することができる。つまり、ノズルモータ153は、制御部151から送信された信号に基づいて洗浄ノズル155を進退させることができる。本体部110の内部に収納された状態の洗浄ノズル155の前方には、図示しない進出開口が設けられている。進出開口は、本体部110の外形を形成するケーシング111に設けられている。
なお、本願明細書においては、通常使用状態において便座120に座った使用者からみて前方を「前方」とし、通常使用状態において便座120に座った使用者からみて後方を「後方」とする。また、後方を向いて便器800の前に立った使用者からみて右側を「右側方」とし、左側を「左側方」とする。
図示しない進出開口の前方には、ノズルシャッタ115が設けられている。ノズルシャッタ115は、進出開口を塞ぐように設けられている。例えば、使用者が便座120に座った状態において操作部200を操作すると、洗浄ノズル155は、ボウル801内に進出する。このとき、洗浄ノズル155は、例えばノズルシャッタ115の内面(本体部110の内部側の面)を押しノズルシャッタ115を開くことで、ボウル801内に進出する。
洗浄ノズル155の先端部には、ひとつあるいは複数の吐水口155aが設けられている。洗浄ノズル155は、その先端部に設けられた吐水口155aから水を噴射して、便座120に座った使用者の「おしり」などを洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加温されたお湯も含むものとする。
便蓋開閉ユニット157は、制御部151から送信された信号に基づいて便蓋130を開閉する。便座開閉ユニット159は、制御部151から送信された信号に基づいて便座120を開閉する。
便座120の内部には、便座120の着座面を暖める暖房機能部121が設けられている。暖房機能部121は、加熱手段123と、金属部材125と、を有する。加熱手段123は、通電されて発熱することにより、便座120の着座面を加熱し暖めることができる。加熱手段123としては、いわゆる「チュービングヒータ」や、「シーズヒータ」、「ハロゲンヒータ」、「カーボンヒータ」などが用いられる。また、加熱手段123の形状は、ワイヤ状やシート状やメッシュ状などのいずれであってもよい。金属部材125の材料としては、例えばアルミニウムや銅などが挙げられる。
ここで、図1(a)および図1(b)に関して前述したように、便蓋130が閉じた状態では本体部110は便蓋130により覆われる一方で、便蓋130が開いた状態では本体部110の前方部は便蓋130には覆われない。また、便座120が閉じた状態では、人体検知センサ140の前には便座120の内部の金属部材125は位置しない。
人体検知センサ140の配置によっては、便蓋130および便座120が開いた状態において、例えば男性が便器の前に立った状態で排尿行為を行うと、小水や封水(便器800のボウル801に溜められた水)が飛び跳ね人体検知センサ140の前に飛散することがある。小水や封水が人体検知センサ140の前に飛散すると、人体検知センサ140の前のケーシング111の表面を垂れ流れることにより、人体検知センサ140の配置によっては、人体検知センサ140は、使用者の入室および使用者の退室を小水や封水で誤検知するおそれがある。
これに対して、本実施形態にかかる衛生洗浄装置100では、図1(c)に表したように、便蓋130および便座120が開いた状態では、人体検知センサ140の前には便座120の内部の金属部材125が位置する。言い換えれば、便蓋130および便座120が開いた状態では、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149に、便座120の内部の金属部材125が位置する。この場合には、人体検知センサ140から最大指向方向149に放射された電波は、便座120の内部の金属部材125に遮断される。言い換えれば、人体検知センサ140から最大指向方向149に放射された電波のほとんどは、便座120の内部の金属部材125において反射される。
本願明細書において「最大指向方向」とは、人体検知センサ140の検知領域148のうちで電波の強度が最大となる方向をいうものとする。
本実施形態によれば、便座120が開いた状態では、便座120が人体検知センサ140の前を遮る。そのため、小水などが本体部110の前面に付着することを抑制することができる。これにより、人体検知センサ140が使用者の入室および使用者の退室を小水や封水などで誤検知することを抑制することができる。便座120が閉じた状態になった後には、人体検知センサ140は、使用者の入室および使用者の退室をより確実に検知することができる。
また、便座120が開いた状態では、便座120の金属部材125が人体検知センサ140の前に位置するため、人体検知センサ140から放射された電波の減衰の度合いにより小用としての便器800の使用の有無を検知することができる。そのため、制御部151は、人体検知センサ140により大洗浄と小洗浄とを制御することができる。
次に、人体検知センサ140の配置および電波の最大指向方向149について、図面を参照しつつさらに説明する。
図3は、本実施形態の人体検知センサの配置を表す模式的断面図である。
図3(a)は、便座120が開いた状態を表す模式的断面図である。図3(b)は、便座120が閉じる動作の途中の状態を表す模式的断面図である。図3(a)および図3(b)は、図1(c)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。図3(a)および図3(b)では、便蓋130を省略している。
図3(a)および図3(b)に表したように、人体検知センサ140は、本体部110のケーシング111の内部に設けられている。人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149は、前方の成分を有する。
図3(a)に表したように、便座120が開いた状態では、人体検知センサ140の前には便座120の内部の金属部材125が位置する。この状態では、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149に、便座120の内部の金属部材125が位置する。言い換えれば、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149は、便座120の内部の金属部材125を貫通する方向である。
図3(a)に表した状態では、人体検知センサ140から最大指向方向149に放射された電波は、便座120の内部の金属部材125に遮断される。そこで、便座120が開いた状態が検知されると、人体検知センサ140の信号は、無効化される。
本願明細書において、「人体検知センサ140の信号の無効化」の範囲には、人体検知センサ140の動作の中止あるいは停止だけではなく、制御部151が人体検知センサ140から受信した信号を無視する動作が含まれる。
これによれば、人体検知センサ140から放射された電波が金属部材125の存在により減衰することで人体検知センサ140の検知精度が低下することを抑え、人体検知センサ140の誤検知を抑制することができる。
本実施形態の人体検知センサ140は、金属部材125が近づいたり遠ざかる動作を検知することができる。そのため、便座120が開く動作や閉じる動作は、人体検知センサ140により検知することができる。これにより、人体検知センサ140は、便座120の開閉状態を検知することができる。
図3(b)に表したように、便座120が閉じる動作の途中において所定の角度になると、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149は、便座120の内部の金属部材125を貫通する方向ではなくなる。図3(b)に表した状態では、人体検知センサ140から最大指向方向149に放射された電波は、便座120の内部の金属部材125には遮断されない。そのため、人体検知センサ140は、使用者の入室および使用者の退室を検知することができる。この状態では、人体検知センサ140の信号の無効化は、解除されている。
図3(b)に表したように、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149が金属部材125を貫通する方向ではなくなる状態は、便座120が閉じた状態と比較すると、便座120が開いた状態に近い。言い換えれば、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149が金属部材125を貫通する方向ではなくなる状態の便座120と、開いた状態の便座120aと、の間の第1の角度301は、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149が金属部材125を貫通する方向ではなくなる状態の便座120と、閉じた状態の便座120bと、の間の第2の角度302よりも小さい。
人体検知センサ140が使用者の入室を検知した後で、便座120が開いた状態が検知され、一定時間が経過すると、制御部151は、便座120を閉じる制御を実行する。便座120が閉じる動作の途中において、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149が金属部材125を貫通する方向ではなくなったときに、人体検知センサ140が使用者の存在を確認すると、制御部151は、便座120を開く制御を実行する。前述したように、第1の角度301は、第2の角度302よりも小さい。そのため、使用者が存在する場合には、制御部151は、便座120が閉じる動作の比較的早いタイミングにおいて便座120を開く制御を実行することができる。
これによれば、衛生洗浄装置100の使用状態に即した便座120および便蓋130の開閉制御を実行することができる。これにより、使用者にとって使い勝手のよい衛生洗浄装置100を提供することができる。
本実施形態にかかる衛生洗浄装置100の動作について、図面を参照しつつさらに説明する。
図4は、本実施形態にかかる衛生洗浄装置の動作の一例を例示するフローチャート図である。
便蓋130が閉じた状態において(ステップS101)、制御部151は、人体検知センサ140から送信される信号に基づいて、トイレルーム内への使用者の入室があったか否かを判断する(ステップS103)。トイレルーム内への使用者の入室が検知されない場合には(ステップS103:No)、制御部151は、便蓋130を閉じたままとする(ステップS101)。一方で、人体検知センサ140がトイレルーム内への使用者の入室を検知すると(ステップS103:Yes)、制御部151は、便蓋130を開く制御を実行する(ステップS105)。
続いて、制御部151は、便座120が開いた状態であるか否かを判断する(ステップS107)。便座120が開いた状態である場合には(ステップS107:Yes)、人体検知センサ140の信号は、無効化される(ステップS109)。「人体検知センサ140の信号の無効化」については、図3(a)および図3(b)に関して前述した通りである。一方で、便座120が閉じた状態である場合には(ステップS107:No)、制御部151は、人体検知センサ140から送信される信号に基づいて、便蓋130を閉じる制御を実行する(ステップS111)。より具体的には、人体検知センサ140がトイレルーム内からの使用者の退室を検知すると、制御部151は、便蓋130を閉じる制御を実行する。
人体検知センサ140の信号が無効化された後、一定時間が経過すると、制御部151は、便座120を閉じる制御を実行する(ステップS113)。
続いて、制御部151は、便座120が閉じる動作の途中において、人体検知センサ140から送信される信号に基づいて人体検知の有無を判断する(ステップS115)。図3(a)および図3(b)に関して前述したように、便座120が閉じる動作の途中において所定の角度になると、人体検知センサ140から放射された電波の最大指向方向149は、便座120の内部の金属部材125を貫通する方向ではなくなる。この状態では、人体検知センサ140は、人体検知を行うことができる。ここでいう「人体検知」には、トイレルーム内への使用者の入室の検知およびトイレルーム内からの使用者の退室の検知だけではなく、衛生洗浄装置100の前に存在する使用者の検知が含まれる。
人体検知がある場合には(ステップS115:Yes)、制御部151は、便座120を開く制御を実行する(ステップS117)。一方で、人体検知がない場合には(ステップS115:No)、制御部151は便座120を閉じる制御を継続する(ステップS119)。
なお、ステップS117において便座120が開いた後に、使用者は、便座120を使用する場合には操作部200の操作や手動により便座120を閉じることができる。操作部200の操作や手動により便座120が閉じられると、便座120を閉じる動作が優先的に実行される。
図4に表した動作の例では、制御部151は、人体検知センサ140から送信される信号に基づいて便蓋130を開いた後、便座120が開いた状態が検知され一定時間が経過すると、便座120を閉じる制御を実行する(ステップS103、S105、S107およびS113)。
これによれば、衛生洗浄装置100の使用状態に即した便座120および便蓋130の開閉制御を実行することができる。これにより、使用者にとって使い勝手のよい衛生洗浄装置100を提供することができる。また、使用者が衛生洗浄装置100を使用した後、便座120が閉じた状態となるため、人体検知センサ140は、次の使用者のトイレルーム内への入室をより確実に検知することができる。
図3(a)および図3(b)に関して前述したように、人体検知センサ140は、便座120の開閉状態を検知することができる。人体検知センサ140が便座120の開閉状態を検知する場合には、便座120の開閉状態を検知する手段は、人体検知センサ140以外には不要である。これにより、よりコンパクトでデザイン性のより高い衛生洗浄装置100を提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや人体検知センサ140の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 トイレ装置、 100 衛生洗浄装置、 110 本体部、 111 ケーシング、 115 ノズルシャッタ、 120、120a、120b 便座、 121 暖房機能部、 123 加熱手段、 125 金属部材、 130 便蓋、 140、140a 人体検知センサ、 141 アンテナ、 141a 送信側のアンテナ、 141b 受信側のアンテナ、 143 送信部、 145 受信部、 147 ミキサ部、 148 検知領域、 149 最大指向方向、 151 制御部、 153 ノズルモータ、 155 洗浄ノズル、 155a 吐水口、 157 便蓋開閉ユニット、 159 便座開閉ユニット、 200 操作部、 301 第1の角度、 302 第2の角度、 800 便器、 801 ボウル

Claims (5)

  1. 本体部と、
    前記本体部の内部の前方部に設けられトイレルーム内への使用者の入室を電波により検知する人体検知センサと、
    前記本体部に対して開閉自在に軸支され金属部材を含む暖房機能部を有する便座と、
    前記本体部に対して開閉自在に軸支された便蓋と、
    を備え、
    前記便蓋が開いた状態であって前記便座が閉じた状態では、前記便蓋は、前記人体検知センサの前方には位置せず、
    前記便蓋および前記便座が開いた状態では、前記金属部材が前記人体検知センサの前方に位置することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記人体検知センサの信号は、前記便座が開いた状態において無効化されることを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記人体検知センサが前記入室を検知することにより前記便蓋が開いた後、前記便座が開いた状態になり一定時間が経過すると、前記便座は、閉じた状態となることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記人体検知センサから放射された前記電波の最大指向方向は、前記便座が開いた状態では前記金属部材を貫通する方向であり、前記便座が閉じた状態では前記金属部材を貫通する方向ではなく、
    前記便座が閉じる動作の途中において所定角度になると、前記最大指向方向は、前記金属部材を貫通する方向ではなくなり、
    前記所定角度における前記便座と、開いた状態の前記便座と、の間の第1の角度は、前記所定角度における前記便座と、閉じた状態の前記便座と、の間の第2の角度よりも小さく、
    前記一定時間が経過し前記便座が閉じる動作の途中において、前記最大指向方向が前記金属部材を貫通する方向ではなくなった状態で前記人体検知センサが前記使用者の存在を検知すると、前記便座は、開いた状態となることを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記便座の開閉状態は、前記人体検知センサの信号に基づいて検知されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の衛生洗浄装置。
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