JP2018117573A - 脱穀装置 - Google Patents

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里路 久幸
Hisayuki Satoji
久幸 里路
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Abstract

【課題】チャフシーブ上を移送される処理物の左右方向の移送量を均一化させて、チャフシーブの漏下性能を高め、脱穀損失が少ない脱穀装置を提供する。
【解決手段】揺動選別装置のチャフシーブの上側に処理物の層厚を測定する第1層厚センサ42を設け、ストローシーブの上側に処理物の層厚を測定する第2層厚センサ43を設け、シーブスクレーパを左右方向に移動させる第1駆動部63を設け、第1層厚センサ42で測定された層厚と第2層厚センサ43で測定された層厚から算出された差分値と設定された前後方向の設定差分値を比較して、差分値が前後方向の設定差分値よりも小さい場合は、第1駆動部63を駆動してシーブスクレーパを左右方向に往復移動させる構成とした。
【選択図】図9

Description

本発明は、揺動選別装置を備えた脱穀装置に関するものである。
従来、揺動選別装置の移送棚上を移送する処理物の層厚を測定して、測定値に応じてチャフシーブに選別風を送風する唐箕の回転数の増減を行う技術が提案されている。(特許文献1参照)
特開2012−205574号公報
しかし、従来の技術においては、寄せ板の側部に設けた層厚センサによって移送棚を移送する処理物の層厚を測定しているので、チャフシーブの移送方向に対して直交する左右方向の一側に偏って処理物が移送された場合には、チャフシーブが目詰まって、処理物がチャフシーブから漏下せず外部に排出され脱穀損失が大きくなる恐れがある。
そこで、本発明の主たる課題は、チャフシーブの移送方向の中間部と、チャフシーブの後側のストローシーブの後部に層厚センサを設けて、チャフシーブが目詰まっていると判断される場合は、シーブスクレーパを左右方向に移動させてチャフシーブ上を移送される処理物の左右方向の移送量を均一化させて、チャフシーブの漏下性能を高め、脱穀損失を少なくすることにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、上部に穀稈を脱穀処理する扱胴(11)を備え、該扱胴(11)の下側に脱穀処理された穀粒を選別処理する揺動選別装置(21)を備えた脱穀装置において、
前記揺動選別装置(21)に、前側から順に処理物を後側に移送させる板体状の移送棚(22)と、処理物内の穀粒を漏下させるチャフシーブ(24)と、処理物内の2番物を漏下させるストローシーブ(26)を設け、前記チャフシーブ(24)の前後方向に所定の間隔を隔てて並設された固定シーブ(23)に、処理物を移送方向に対して直交する左右方向に移動させるシーブスクレーパ(58)を設け、前記チャフシーブ(24)の上側に処理物の層厚を測定する第1層厚センサ(42)を設け、前記ストローシーブ(26)の上側に処理物の層厚を測定する第2層厚センサ(43)を設け、前記シーブスクレーパ(58)を左右方向に移動させる第1駆動部(63)を設け、前記第1層厚センサ(42)で測定された層厚と第2層厚センサ(43)で測定された層厚から算出された差分値と設定された前後方向の設定差分値を比較して、該差分値が前後方向の設定差分値よりも小さい場合は、前記第1駆動部(63)を駆動してシーブスクレーパ(58)を左右方向に往復移動させる構成としたことを特徴とする脱穀装置である。
請求項2記載の発明は、前記第1層厚センサ(42)をチャフシーブ(24)の前後方向の中間の上側に設け、前記第2層厚センサ(43)をストローシーブ(26)の前後方向の後部の上側に設けた請求項1記載の脱穀装置である。
請求項3記載の発明は、前記第1層厚センサ(42)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第1層厚センサ(42A)と、中間第1層厚センサ(42B)と、右第1層厚センサ(42C)で形成し、前記第2層厚センサ(43)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で形成し、前記左第2層厚センサ(43A)を左第1層厚センサ(42A)の前後方向の延長線上に配置し、前記中間第2層厚センサ(43B)を中間第2層厚センサ(42B)の前後方向の延長線上に配置し、前記右第2層厚センサ(43C)を右第1層厚センサ(42C)の前後方向の延長線上に配置した請求項1又は2記載の脱穀装置である。
請求項4記載の発明は、前記移送棚(22)の上面に、処理物を左右方向に移動させる左支軸(71)に回転自在に支持された左寄せ板(73)と右支軸(74)に回転自在に支持された右寄せ板(76)を設け、前記左寄せ板(73)を左支軸(71)を中心に左右方向に揺動させて前記右寄せ板(76)を右支軸(74)を中心に左右方向に揺動させる第2駆動部(77)を設け、前記左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最大層厚と、前記左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最小層厚から算出された差分値と設定された左右方向の設定差分値を比較して、該差分値が左右方向の設定差分値よりも大きい場合は、前記第2駆動部(77)を駆動して左寄せ板(73)と右支軸(74)を左右方向に揺動させる構成とした請求項3記載の脱穀装置である。
請求項1記載の発明によれば、揺動選別装置(21)に、前側から順に処理物を後側に移送させる板体状の移送棚(22)と、処理物内の穀粒を漏下させるチャフシーブ(24)と、処理物内の2番物を漏下させるストローシーブ(26)を設け、チャフシーブ(24)の前後方向に所定の間隔を隔てて並設された固定シーブ(23)に、処理物を移送方向に対して直交する左右方向に移動させるシーブスクレーパ(58)を設け、チャフシーブ(24)の上側に処理物の層厚を測定する第1層厚センサ(42)を設け、ストローシーブ(26)の上側に処理物の層厚を測定する第2層厚センサ(43)を設け、シーブスクレーパ(58)を左右方向に移動させる第1駆動部(63)を設け、第1層厚センサ(42)で測定された層厚と第2層厚センサ(43)で測定された層厚から算出された差分値と設定された前後方向の設定差分値を比較して、差分値が前後方向の設定差分値よりも小さい場合は、第1駆動部(63)を駆動してシーブスクレーパ(58)を左右方向に往復移動させる構成としたので、チャフシーブ(24)上を移送する処理物を左右方向に移動させて左右方向の移送量を均一化させて、処理物内の穀粒をチャフシーブ(24)から効率良く漏下させて脱穀損失を小さくすることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1層厚センサ(42)をチャフシーブ(24)の前後方向の中間の上側に設け、第2層厚センサ(43)をストローシーブ(26)の前後方向の後部の上側に設けたので、チャフシーブ(24)とストローシーブ(26)の漏下性能を正確に測定することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、第1層厚センサ(42)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第1層厚センサ(42A)と、中間第1層厚センサ(42B)と、右第1層厚センサ(42C)で形成し、第2層厚センサ(43)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で形成し、左第2層厚センサ(43A)を左第1層厚センサ(42A)の前後方向の延長線上に配置し、中間第2層厚センサ(43B)を中間第2層厚センサ(42B)の前後方向の延長線上に配置し、右第2層厚センサ(43C)を右第1層厚センサ(42C)の前後方向の延長線上に配置したので、ストローシーブ(26)上を移送される処理物の左右方向における移送量の偏りを正確に測定することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明による効果に加えて、移送棚(22)の上面に、処理物を左右方向に移動させる左支軸(71)に回転自在に支持された左寄せ板(73)と右支軸(74)に回転自在に支持された右寄せ板(76)を設け、左寄せ板(73)を左支軸(71)を中心に左右方向に揺動させて右寄せ板(76)を右支軸(74)を中心に左右方向に揺動させる第2駆動部(77)を設け、左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最大層厚と、左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最小層厚から算出された差分値と設定された左右方向の設定差分値を比較して、差分値が左右方向の設定差分値よりも大きい場合は、第2駆動部(77)を駆動して左寄せ板(73)と右支軸(74)を左右方向に揺動させる構成としたので、移送棚(22)に搬送されてくる2番物を移送棚(22)の左側方向に移動させ、移送棚(22)上を移送される処理物の左右方向の移送量を均一化させて、処理物内の穀粒をチャフシーブ(24)からより効率良く漏下させて脱穀損失をより小さくすることができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀装置の前後方向の断面図である。 脱穀装置の左右方向の断面図である。 脱穀装置の揺動選別装置の平面図である。 制御装置の接続図である。 2番物の層厚の調整方法のフローチャートである。 穀粒と2番物の層厚の調整方法のフローチャートである。 脱穀装置の前後方向の断面図である。 脱穀装置の左右方向の断面図である。 脱穀装置の揺動選別装置の平面図である。
本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示しながら説明する。
図1〜3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後側左部に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後側右部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にエンジンを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ8が設けられている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後側下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
<脱穀装置>
次に、汎用コンバインの脱穀装置について説明する。図4,5に示すように、脱穀装置4は、上部の扱室10と、扱室10の下側に位置する選別室20から形成されている。
扱室10の前後壁には、フィーダハウス3Dによって搬送されてくる穀稈を脱穀処理する扱胴11が架設されている。扱胴11の上部は、開閉可能な扱胴カバー12で覆われており、扱胴カバー12の内面には、前後方向に所定の間隔を隔てて搬送されてくる穀稈を扱室10の後側に案内する送塵ガイド13が回転自在に取付けられている。また、扱胴11の回転速度は、扱胴モータ11Aを駆動して変更することができ、送塵ガイド13の前後方向に対する傾斜角度は、送塵ガイドモータ13Aを駆動して変更することができる。
扱胴11の下部は、扱胴11の下部の外周部に沿って設けられた半円弧状の受網14で覆われている。また、受網14は、扱室10の左右壁に架設された支持部材15に支持されている。
受網14は、扱胴11の前側下部を覆う前受網14Aと、扱胴11の後側下部を覆う後受網14Bで形成されている。支持部材15は、扱室10の前部の左右壁に架設された前支持部材15Aと、扱室10の中間部の左右壁に架設された中間支持部材15Bと、扱室10の後部の左右壁に架設された後支持部材15Cで形成されている。
前受網14Aの前部は、前支持部材15Aに支持され、前受網14Aの後部は、中間支持部材15Bに支持されている。また、後受網14Bの前部は、中間支持部材15Bに支持され、後受網14Bの後部は、後支持部材15Cに支持されている。
選別室20の上部には、扱胴11によって脱穀処理されて扱室10から漏下してくる穀粒を選別処理する揺動選別装置21が設けられている。揺動選別装置21の下側に位置する選別室20の下部には、前側から順に、選別風を送風する唐箕27と、揺動選別装置21の後述するチャフシーブ24の前部から後部に向けて選別風の送風方向を変更する風割28と、チャフシーブ24から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に搬送する1番螺旋29と、後述するストローシーブ26から漏下してくる枝梗等が付着した穀粒(以下、「2番物」と言う)を2番処理室31に搬送する2番螺旋30が設けられている。また、唐箕27の回転数は、唐箕モータ27Aを駆動して変更でき、風割28の傾斜角度は、風割モータ28Aを駆動して変更することができる。
図6に示すように、揺動選別装置21は、前側から順に、板状体から形成された移送棚22と、前後方向に所定の間隔を隔てて並設された上下方向に傾斜し左右方向に延在する複数の前固定シーブ23Aから形成された前チャフシーブ24Aと、前後方向に所定の間隔を隔てて並設された上下方向に傾斜し左右方向に延在する複数の後固定シーブ23Bから形成された後チャフシーブ24Bと、前後方向に所定の間隔を隔てて並設された上下方向に傾斜し左右方向に延在する複数のシーブ25から形成されたストローシーブ26から形成さている。
前固定シーブ23Aと後固定シーブ23Bを総称して固定シーブ23と言い、前チャフシーブ24Aと後チャフシーブ24Bを総称してチャフシーブ24と言う。また、シーブ25から形成されたストローシーブ26に替えて、左右方向に所定の間隔を隔てて並設された上下方向に傾斜し前後方向に延在する複数のシーブ25から形成されたストローシーブ26を設けることもできる。
移送棚22における2番処理室31の還元口32の後側に位置する部位には、還元口32から移送棚22に搬送された2番物の層厚を測定する層厚センサ40が設けられている。また、層厚センサ40は、揺動選別装置21の右壁に前端部が固定された支持部材41に、層厚センサ40の測定方向を還元口32に向けて取付けられている。これにより、還元口32から移送棚22に搬送された2番物の層厚を精度良く測定することができる。なお、層厚センサ40の測定値は、操縦部5のフロントパネルに設けられたモニタ5Aに表示され、層厚センサ40が所定以上になった場合には、操縦部5のフロントパネルに設けられた警報機5Bから警報音が発せられる。
前チャフシーブ24Aの後部には、前チャフシーブ24A上を移送される穀粒と2番物(以下、「穀粒等」と言う)の層厚を測定する層厚センサ(請求項の「第1層厚センサ」)42が設けられている。層厚センサ42の個数についての制限は無いが、本実施形態においては、前チャフシーブ24Aの左後部に左層厚センサ42A(請求項の「左第1層厚センサ」)が、前チャフシーブ24Aの中間後部に中間層厚センサ(請求項の「中間第1層厚センサ」)42Bが、前チャフシーブ24Aの右後部に右層厚センサ(請求項の「右第1層厚センサ」)42Cが設けられている。また、左層厚センサ42Aは、中間支持部材15Bの左下部に取付けられ、中間層厚センサ42Bは、中間支持部材15Bの中間下部に取付けられ、右層厚センサ42Cは、中間支持部材15Bの右下部に取付けられている。
これにより、前チャフシーブ24A上の左部を移送される穀粒等の層厚、前チャフシーブ24A上の中間部を移送される穀粒等の層厚、前チャフシーブ24A上の右部を移送される穀粒等の層厚をそれぞれ精度良く測定することができる。また、左層厚センサ42Aの測定値と、中間層厚センサ42Bの測定値と、右層厚センサ42Cの測定値を比較して前チャフシーブ24A上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りを把握することができる。なお、左層厚センサ42Aの測定値と、中間層厚センサ42Bの測定値と、右層厚センサ42Cの測定値は、モニタ5Aに表示され、左層厚センサ42Aの測定値と、中間層厚センサ42Bの測定値と、右層厚センサ42Cの測定値が所定以上に異なる場合には、警報機5Bから警報音が発せられる。
ストローシーブ26の後部には、ストローシーブ26上を移送される穀粒等の層厚を測定する層厚センサ(請求項の「第2層厚センサ」)43が設けられている。層厚センサ43の個数についての制限は無いが、本実施形態においては、ストローシーブ26の左後部に左層厚センサ(請求項の「左第2層厚センサ」)43Aが、ストローシーブ26の中間後部に中間層厚センサ(請求項の「中間第2層厚センサ」)43Bが、ストローシーブ26の右後部に右層厚センサ(請求項の「右第2層厚センサ」)43Cが設けられている。また、左層厚センサ43Aは、後支持部材15Cの左部に取付けられ、中間層厚センサ43Bは、後支持部材15Cの左右方向の中間部に取付けられ、右層厚センサ43Cは、後支持部材15Cの右部に取付けられている。さらに、左層厚センサ43Aは、左層厚センサ42Aの前後方向の仮想線上に配置され、中間層厚センサ43Bは、中間層厚センサ42Bの前後方向の仮想線上に配置され、右層厚センサ43Cは、右層厚センサ42Cの前後方向の仮想線上に配置されている。
これにより、ストローシーブ26上の左部を移送される穀粒等の層厚、ストローシーブ26上の中間部を移送される穀粒等の層厚、ストローシーブ26上の右部を移送される穀粒等の層厚をそれぞれ精度良く測定することができる。また、左層厚センサ43Aの測定値と、中間層厚センサ43Bの測定値と、右層厚センサ43Cの測定値を比較してストローシーブ26上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りを把握することができる。さらに、左層厚センサ42Aの測定値と左層厚センサ42Aの前後方向の仮想線上に配置された左層厚センサ43Aの測定値等を比較して選別処理が効率良く行われていることを把握することができる。なお、左層厚センサ43Aの測定値と、中間層厚センサ43Bの測定値と、右層厚センサ43Cの測定値は、モニタ5Aに表示され、左層厚センサ43Aの測定値と、中間層厚センサ43Bの測定値と、右層厚センサ43Cの測定値が所定以上に異なる場合には、警報機5Bから警報音が発せられる。
前チャフシーブ24Aには、左右方向に延在する前固定シーブ23Aに沿って前固定シーブ23Aに摺接しながら左右方向に往復移動する前シーブスクレーパ50が設けられている。
本実施形態においては、前シーブスクレーパ50は、左右方向に所定の間隔を隔てて形成された前後方向に延在する4本の前スクレーパ51と、前スクレーパ51の前部を連結する前連結部(図示省略)と、前スクレーパ51の後部を連結する後連結部(図示省略)とから形成されている。また、前シーブスクレーパ50の左端部には、下方に向かって立設する連結ピン52が設けられている。なお、前スクレーパ51は、合成樹脂材からなる前後方向に延在するプレート部と、プレート部の前後方向に所定の間隔を隔てて形成された合成樹脂材からなるスクレーパ部から形成されており、プレート部におけるスクレーパ部の下側の部位には、前固定シーブ23Aを挿通するガイド穴が形成されている。
後チャフシーブ24Bには、左右方向に延在する後固定シーブ23Bに沿って後固定シーブ23Bに摺接しながら左右方向に往復移動する後シーブスクレーパ55が設けられている。
本実施形態においては、後シーブスクレーパ55は、左右方向に所定の間隔を隔てて形成された前後方向に延在する4本の後スクレーパ56と、後スクレーパ56の前部を連結する前連結部(図示省略)と、後スクレーパ56の後部を連結する後連結部(図示省略)とから形成されている。また、後シーブスクレーパ55の左端部には、下方に向かって立設する連結ピン57が設けられている。なお、後スクレーパ56は、合成樹脂材からなる前後方向に延在するプレート部と、プレート部の前後方向に所定の間隔を隔てて形成された合成樹脂材からなるスクレーパ部から形成されており、プレート部におけるスクレーパ部の下側の部位には、前固定シーブ23Aを挿通するガイド穴が形成されている。前シーブスクレーパ50と後シーブスクレーパ55を総称してシーブスクレーパ58と言い、前スクレーパ51と後スクレーパ56を総称してスクレーパ59と言う。
移送棚22の左側後部には、下方に向かって立設する支軸60が設けられ、支軸60には、左右方向に延在する天秤アーム61の中心部と、前後方向に延在する揺動アーム62の前端部が回転自在に取付けられている。
揺動アーム62の前端部は、天秤アーム61の中心部の下面に固定され、揺動アーム62の後部には、前後方向に長径を有する長穴62Aが形成され、長穴62Aには、連結ピン52が移動可能に係合している。
天秤アーム61の左端部には、シーブスクレーパモータ(請求項の「第1駆動部」)63によって互い違いに引き操作される一側の操作ワイヤ64Aの一側端部が連結され、天秤アーム61の右端部には、シーブスクレーパモータ63によって互い違いに引き操作される他側の操作ワイヤ64Bの一側端部が連結されている。
本実施形態においては、操作ワイヤ64Aを伸ばして操作ワイヤ64Bを縮めた場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として反時計方向に回転し、揺動アーム62が支軸60を中心として反時計方向に回転する。これによって、前シーブスクレーパ50を左側から右側に向かって移動させることができる。一方、操作ワイヤ64Aを縮めて操作ワイヤ64Bを伸ばした場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として時計方向に回転し、揺動アーム62が支軸60を中心として反時計方向に回転する。これによって、前シーブスクレーパ50を右側から左側に移動させることができる。
これにより、シーブスクレーパモータ63を駆動し操作ワイヤ64A,64B等を介して前シーブスクレーパ50を左右方向に往復移動させて前チャフシーブ24A上を移送される穀粒等を前チャフシーブ24A上の左右方向に拡散させて、前チャフシーブ24A上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りを抑制し脱穀損失を少なくすることができる。また、前チャフシーブ24Aに付着した穀粒等を除去して、穀粒等を容易に漏下させることができる。
後チャフシーブ24Bの左側前部には、下方に向かって立設する支軸65が設けられ、支軸65には、左右方向に延在する連動アーム66の右端部と、前後方向に延在する揺動アーム67の前端部が回転自在に取付けられている。
揺動アーム67の前端部は、連動アーム67の右端部の下面に固定され、揺動アーム67の後部には、前後方向に長径を有する長穴67Aが形成され、長穴67Aには、連結ピン57が移動可能に係合している。また、連動アーム66の左端部と天秤アーム61の右端部は、連結棒68で連結されている。
本実施形態においては、操作ワイヤ64Aを伸ばして操作ワイヤ64Bを縮めた場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として反時計方向に回転し、連結棒68を介して連動アーム66が支軸66を中心として時計方向に回転し、揺動アーム68が支軸66を中心として時計方向に回転する。これによって、後シーブスクレーパ55を右側から左側に移動させることができる。一方、操作ワイヤ64Aを縮めて操作ワイヤ64Bを伸ばした場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として時計方向に回転し、連結棒68を介して連動アーム66が支軸66を中心として反時計方向に回転し、揺動アーム68が支軸66を中心として反時計方向に回転する。これによって、後シーブスクレーパ55を左側から右側に向かって移動させることができる。
これにより、シーブスクレーパモータ63を駆動し操作ワイヤ64A,64B等を介して後シーブスクレーパ55を左右方向に往復移動させて後チャフシーブ24B上を移送される穀粒等を後チャフシーブ24Bの左右方向に拡散させて、後チャフシーブ24B上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りを抑制し脱穀損失を少なくすることができる。また、シーブスクレーパモータ63を駆動し操作ワイヤ64A,64B等を介して前シーブスクレーパ50と後シーブスクレーパ55を互いに左右方向の反対方向に移動させるので、後チャフシーブ24B上を移送される穀粒等を後チャフシーブ24Bの左右方向に迅速に拡散させて、後チャフシーブ24B上を移送される穀粒等の左右方向の移送量の偏りを迅速に抑制し脱穀損失を迅速に少なくすることができる。また、後チャフシーブ24Bに付着した穀粒等を除去して、穀粒等を容易に漏下させることができる。
移送棚22の前部には、扱室10から漏下してくる穀粒と還元口32から移送棚22に搬送された2番物を左右方向に移動させる寄せ板装置70が設けられている。
移送棚22の前部の左右方向の略中間部には、上方に向かって立設する左支軸71が設けられ、左支軸71には、前後方向に延在する左揺動アーム72の前端部が回転自在に取付けられている。また、左揺動アーム72の右部には、左寄せ板73が取付けられ、左寄せ板73の後部は、左揺動アーム72の後部よりも後側に向かって延在して形成されている。
移送棚22の前部の左右方向の右部には、上方に向かって立設する右支軸74が設けられ、右支軸74には、前後方向に延在する右揺動アーム75の前端部が回転自在に取付けられている。また、右揺動アーム75の右部には、右寄せ板76が取付けられ、右寄せ板76の後部は、右揺動アーム75の後部よりも後側に向かって延在して形成されている。
移送棚22の前部の左右方向の左部の下面には、左揺動アーム72と右揺動アーム75を揺動駆動させる寄せ板モータ(請求項の「第2駆動部」)77が設けられ、寄せ板モータ77は、寄せ板モータ77の出力軸が上下方向に延在して移送棚22を貫通する姿勢で配置されている。
寄せ板モータ77の出力軸には、クランクアーム78の前端部が固定され、クランクアーム78の後端部には、前後方向に長径を有する長穴78Aが形成されている。また、長穴78Aには、クランクアーム78と、左揺動アーム72と、右揺動アーム75を連結する連結棒79の左端部と、寄せ板モータ77の回転角度を測定するポテンションメータ80に連結された測定アーム81の前端部が移動可能に係合している。
本実施形態においては、平面視で寄せ板モータ77を駆動してクランクアーム78を寄せ板モータ77の出力軸を中心に時計方向に回動させた場合には、連結棒79が右側から左側に向かって移動し、左揺動アーム72を左支軸71を中心に時計方向に回動させ、また、右揺動アーム75を右支軸74を中心に時計方向に回動させる。なお、寄せ板モータ77の回転方向の切替えは、ポテンションメータ80の測定値に基づいて行われる。これによって、左寄せ板73と右寄せ板76の前後方向に対する傾斜角度が大きくなり、扱室10から漏下してくる穀粒と還元口32から移送棚22に搬送された2番物の多くを移送棚22の左側に移動させることができる。一方、平面視で寄せ板モータ77を駆動してクランクアーム78を寄せ板モータ77の出力軸を中心に反時計方向に回動させた場合には、連結棒79が左側から右側に向かって移動し、左揺動アーム72を左支軸71を中心に反時計方向に回動させ、また、右揺動アーム75を右支軸74を中心に反時計方向に回動させる。これによって、左寄せ板73と右寄せ板76の前後方向に対する傾斜角度が小さくなり、扱室10から漏下してくる穀粒と還元口32から移送棚22に搬送された2番物の多くを移送棚22の右側に移動させることができる。
<制御装置>
次に、制御装置の接続図について説明する。図7に示すように、操縦部5に設けられた制御装置85の入力側には、還元口32から移送棚22に搬送された2番物の層厚を測定する層厚センサ40と、前チャフシーブ24A上を移送してくる穀粒等の層厚を測定する層厚センサ42と、シーブ25上を移送してくる穀粒等の層厚を測定する層厚センサ43と、寄せ板モータ77の回転角度を測定するポテンションメータ80が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。また、層厚センサ42は、前チャフシーブ24Aの後部の左右方向の左部上に位置する左層厚センサ42Aと、前チャフシーブ24Aの後部の左右方向の中間上に位置する中間層厚センサ42Bと、前チャフシーブ24Aの後部の左右方向の右部上に位置する右層厚センサ42Cから構成され、層厚センサ43は、シーブ25の後部の左右方向の左部上に位置する左層厚センサ43Aと、シーブ25の後部の左右方向の中間上に位置する中間層厚センサ43Bと、シーブ25の後部の左右方向の右部上に位置する右層厚センサ43Cから構成されている。
一方、制御装置85の出力側には、層厚センサ40等の測定値を表示するモニタ5Aと、層厚センサ40等の測定値が所定以上になった場合に警告音を発する警報機5Bと、扱胴10の回転数の増減を行う扱胴モータ11Aと、送塵ガイド13の傾斜角度の増減を行う送塵ガイドモータ13Aと、唐箕27の回転数の増減を行う唐箕モータ27Aと、風割28の傾斜角度の増減を行う風割モータ28Aと、前シーブスクレーパ50と後シーブスクレーパ55を左右方向に往復移動させるシーブスクレーパモータ63と、左寄せ板73と右寄せ板76を揺動させる寄せ板モータ77が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<2番物の層厚の調整方法>
次に、還元口32から移送棚22に搬送された2番物の層厚の調整方法について説明する。図8に示すように、ステップS1において、制御装置85は、層厚センサ40の測定値が設定された設定層厚値の範囲内に有るか否かを判断する。層厚センサ40の測定値が設定層厚値の範囲外にあると判断した場合はステップS2に進む。一方、層厚センサ40の測定値が設定層厚値の範囲内に有ると判断した場合はスタートに戻る。なお、設定層厚値は、収穫される穀稈に応じて任意に設定することができる。
ステップS2において、制御装置85は、扱胴モータ11Aを駆動させて扱胴11の回転数を減速させてステップS3に進む。これにより、扱胴11で所定時間に脱穀処理される穀稈の量が減少して還元口32から移送棚22に搬送される2番物の量を減少させることができる。
ステップS3において、制御装置85は、送塵ガイドモータ13Aを駆動させて送塵ガイド13の前後方向に対する傾斜角度を緩やかにさせてステップS4に進む。これにより、扱胴11で脱穀処理された穀稈が扱室10の後方に速やかに搬送されて還元口32から移送棚22に搬送される2番物の量を減少させることができる。
ステップS4において、制御装置85は、唐箕モータ27Aを駆動させて唐箕27の回転数を減速させてスタートに戻る。これにより、扱室10から移送棚22に漏下した穀粒を緩やかに後方に移送させてチャフシーブ24から充分に漏下させて還元口32から移送棚22に搬送される2番物の量を減少させることができる。なお、ステップS1からステップS4を所定の回数繰り返した場合においても層厚センサ40の測定値が設定層厚値の範囲外にあると判断した場合には、警報機5Bを作動して操縦者に2番物の層厚異常を知らせ、唐箕27の回転数の減速に合わせて、走行装置2の走行速度を減速させることもできる。
<穀粒等の層厚の調整方法>
次に、チャフシーブ24上と、ストローシーブ26上を移送する穀粒の層厚の調整方法について説明する。図9に示すように、ステップS1において、制御装置85は、層厚センサ42の測定値と層厚センサ43の測定値の差分を算出して、算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有るか否かを判断する。また、前後方向の設定差分値は、収穫される穀稈に応じて任意に設定することができ、算出された差分が前後方向の設定差分値の範囲内に有る場合は、チャフシーブ24上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りが大きく、穀粒がチャフシーブ24から充分に漏下しない状態が想定され、算出された差分が前後方向の設定差分値の範囲外に有る場合は、チャフシーブ24上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りが小さく、穀粒がチャフシーブ24から充分に漏下している状態が想定される。
算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有ると判断した場合は、ステップS2に進み。一方、算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有ると判断した場合は、ステップS3に進む。なお、本実施形態においては、ステップS1において、左層厚センサ42Aの測定値と左層厚センサ43Aの測定値の差分と、中間層厚センサ42Bの測定値と中間層厚センサ43Bの測定値の差分と、右層厚センサ42Cの測定値と右層厚センサ43Cの測定値の差分がそれぞれ算出され、それぞれ算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有るか否かを判断し、いずれかの算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有ると判断した場合は、ステップS2に進み。一方、全ての算出された差分が設定された前後方向の設定差分値の範囲内に有ると判断した場合は、ステップS3に進む。
ステップS2において、制御装置85は、シーブスクレーパモータ63を駆動させて前シーブスクレーパ50を前チャフシーブ24Aに対して左右方向に往復移動させ、後シーブスクレーパ55を後チャフシーブ24Bに対して左右方向に往復移動させて、ステップS3に進む。これにより、前チャフシーブ24A上を移送する穀粒等を左右方向に移動させて左右方向の移送量を均一化させて、穀粒を前チャフシーブ24Aから効率良く漏下させ、後チャフシーブ24B上を移送する穀粒等を左右方向に移動させて左右方向の移送量を均一化させて、穀粒を後チャフシーブ24Bから効率良く漏下させて脱穀損失を減少させることができる。
ステップS3において、制御装置85は、層厚センサ43の左層厚センサ43Aの測定値と、中間層厚センサ43Bの測定値と、右層厚センサ43Cの測定値と最大測定値と最小測定値の差分を算出して、算出された差分が設定された左右方向の設定差分値の範囲内に有るか否かを判断する。算出された差分が設定された左右方向の設定差分値の範囲外に有ると判断した場合は、ステップS4に進み。一方、算出された差分が設定された左右方向の設定差分値の範囲内に有ると判断した場合は、スタートに戻る。また、左右方向の設定差分値は、収穫される穀稈に応じて任意に設定することができる。
ステップS4において、制御装置85は、シーブスクレーパモータ63を駆動させて前シーブスクレーパ50を前チャフシーブ24Aに対して左右方向に往復移動させ、後シーブスクレーパ55を後チャフシーブ24Bに対して左右方向に往復移動させて、ステップS5に進む。これにより、前チャフシーブ24A上を移送する穀粒等を左右方向に移動させ左右方向における移送量を均一化させて、また、後チャフシーブ24B上を移送する穀粒等を左右方向に移動させ左右方向における移送量を均一化させて、選別能力を高め脱穀損失を小さくすることができる。
ステップS5において、制御装置85は、寄せ板モータ77を駆動させて左寄せ板73を左支軸71を中心として左右方向に往復揺動させ、右寄せ板76を右支軸74を中心として左右方向に往復揺動させて、ステップS6に進む。これにより、還元口32から移送棚22に搬送される2番物を移送棚22の還元口32の近傍部位から左側に移動させて左右方向における2番物の搬送量を均一化させて、選別能力を高め脱穀損失を小さくすることができる。
ステップS6において、制御装置85は、風割モータ28Aを駆動させて風割28の傾斜角度を前後方向に対して小さくする。これにより、唐箕27から送風される選別風を後チャフシーブ24Bに向かって送風して、多くの穀粒等が移送される場合においても後チャフシーブ24Bの選別能力を高め、脱穀損失を小さくすることができる。また、風割モータ28Aを駆動させて風割28の傾斜角度を前後方向に対して小さくすると、唐箕27から送風される選別風は、後チャフシーブ24Bの後部に向かって送風され、風割モータ28Aを駆動させて風割28の傾斜角度を前後方向に対して大きくすると、唐箕27から送風される選別風は、前チャフシーブ24Aの後部に向かって送風される。なお、ステップS1からステップS6を所定の回数繰り返した場合においても層厚センサ42の測定値と層厚センサ43の測定値から算出された差分が前後方向の設定差分値の範囲内に有る場合や、層厚センサ43の最大測定値と最小測定値から算出された差分が設定された左右方向の設定差分値の範囲外に有る場合には、警報機5Bを作動して操縦者に選別処理異常を知らせる。
<他の脱穀装置>
次に、自脱型コンバインの脱穀装置について説明する。図10,11に示すように、脱穀装置4は、上部の扱室10と、扱室10の下側に位置する選別室20から形成されている。
扱室10の前後壁には、穀稈を脱穀処理する扱胴11が架設され、扱胴11の上部は、開閉可能な扱胴カバー12で覆われている。扱室10の右側前部には、選別室20から搬送されてくる2番物を処理して扱胴11に還元する前後方向に延在する2番処理胴16が設けられ、扱室10の右側後部には、扱室10の後部の連通口から搬送されてくる2番物を処理して2番処理胴16に搬送する前後方向に延在する排塵処理胴17が設けられている。
扱胴11の下部は、扱胴11の下部の外周部に沿って設けられた半円弧状の受網14で覆われている。また、受網14は、扱室10の左右壁に架設された支持部材15に支持されている。
選別室20の上部には、扱胴11によって脱穀処理されて扱室10から漏下してくる穀粒を選別処理する揺動選別装置21が設けられている。揺動選別装置21の後部の上側には、揺動選別装置21の後述するジャンプラック35の上方後側には、ジャンプラック35に選別された排藁や藁屑等を吸引して外部に排出する排塵ファン36が設けられている。
揺動選別装置21の下側に位置する選別室20の下部には、前側から順に、選別風を送風する唐箕27と、揺動選別装置21のチャフシーブ24の前部から後部に向けて選別風の送風方向を変更する風割28と、チャフシーブ24から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に搬送する1番螺旋29と、チャフシーブ24の後部に向けて選別風を送風する唐箕33と、ストローシーブ26から漏下してくる2番物を2番処理胴16に搬送する2番螺旋30が設けられている。また、唐箕27の回転数は、唐箕モータ27Aを駆動して変更でき、風割28の傾斜角度は、風割モータ28Aを駆動して変更することができる。
図12に示すように、揺動選別装置21は、前側から順に、板状体から形成された移送棚22と、前後方向に所定の間隔を隔てて並設された上下方向に傾斜し左右方向に延在する複数の固定シーブ23から形成されたチャフシーブ24と、左右方向に所定の間隔を隔てて並設された前後方向に延在する複数のシーブ25から形成されたストローシーブ26から形成さている。また、チャフシーブ24の上側後部には、左右方向に所定の間隔を隔てて並設された前後方向に延在する複数のシーブ34から形成されたジャンプラック35から形成さている。なお、ジャンプラック35は、扱室10の排塵口から漏下されてくる藁屑等を後方に位置する排塵ファン36に搬送する装置である。
チャフシーブ24の後部とジャンプクラック35の後部の上下方向の間には、チャフシーブ24上を移送される穀粒等の層厚を測定する層厚センサ43が設けられている。層厚センサ43の個数についての制限は無いが、本実施形態においては、チャフシーブ24の後部の左上側に左層厚センサ43Aが、チャフシーブ24の後部の中間上側に中間層厚センサ43Bが、チャフシーブ24の後部の右上側に右層厚センサ43Cが設けられている。また、左層厚センサ43Aは、扱室10の左右壁に架設された支持部材(図示省略)の左部に取付けられ、中間層厚センサ43Bは、支持部材の左右方向の中間部に取付けられ、右層厚センサ43Cは、支持部材の右部に取付けられている。
チャフシーブ24には、左右方向に延在する固定シーブ23に沿って固定シーブ23に摺接しながら左右方向に往復移動するシーブスクレーパ58が設けられている。
本実施形態においては、シーブスクレーパ58は、左右方向に所定の間隔を隔てて形成された前後方向に延在する4本のスクレーパ59と、スクレーパ59の前部を連結する前連結部(図示省略)と、スクレーパ59の後部を連結する後連結部(図示省略)とから形成されている。また、シーブスクレーパ58の左端部には、下方に向かって立設する連結ピン(図示省略)が設けられている。
移送棚22の左側後部には、下方に向かって立設する支軸60が設けられ、支軸60には、左右方向に延在する天秤アーム61の中心部と、前後方向に延在する揺動アーム62の前端部が回転自在に取付けられている。
揺動アーム62の前端部は、天秤アーム61の中心部の下面に固定され、揺動アーム62の後部には、前後方向に長径を有する長穴62Aが形成され、長穴62Aには、連結ピンが移動可能に係合している。
天秤アーム61の左端部には、シーブスクレーパモータ63によって互い違いに引き操作される一側の操作ワイヤ64Aの一側端部が連結され、天秤アーム61の右端部には、シーブスクレーパモータ63によって互い違いに引き操作される他側の操作ワイヤ64Bの一側端部が連結されている。
本実施形態においては、操作ワイヤ64Aを伸ばして操作ワイヤ64Bを縮めた場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として反時計方向に回転し、揺動アーム62が支軸60を中心として反時計方向に回転する。これによって、シーブスクレーパ58を左側から右側に向かって移動させることができる。一方、操作ワイヤ64Aを縮めて操作ワイヤ64Bを伸ばした場合には、平面視で天秤アーム61が支軸60を中心として時計方向に回転し、揺動アーム62が支軸60を中心として反時計方向に回転する。これによって、シーブスクレーパ58を右側から左側に移動させることができる。
これにより、シーブスクレーパモータ63を駆動し操作ワイヤ64A,64B等を介してシーブスクレーパ58を左右方向に往復移動させてチャフシーブ24上を移送される穀粒等をチャフシーブ24上の左右方向に拡散させて、チャフシーブ24上を移送される穀粒等の左右方向における移送量の偏りを抑制し脱穀損失を少なくすることができる。
移送棚22の前部の左右方向の右部には、上方に向かって立設する支軸90が設けられ、支軸90には、前後方向に延在するアーム91の前端部が取付けられている。また、アーム91の右部には、寄せ板92が取付けられ、寄せ板92の後部は、アーム91の後部よりも後側に向かって延在して形成されている。
11 扱胴
21 揺動選別装置
22 移送棚
23 固定シーブ
24 チャフシーブ
25 シーブ
26 ストローシーブ
42 層厚センサ(第1層厚センサ)
42A 左層厚センサ(左第1層厚センサ)
42B 中間層厚センサ(中間第1層厚センサ)
42C 右層厚センサ(右第1層厚センサ)
43 層厚センサ(第2層厚センサ)
43A 左層厚センサ(左第2層厚センサ)
43B 中間層厚センサ(中間第2層厚センサ)
43C 右層厚センサ(右第2層厚センサ)
58 シーブスクレーパ
63 シーブスクレーパモータ(第1駆動部)
71 左支軸
73 左寄せ板
74 右支軸
76 右寄せ板
77 寄せ板モータ(第2駆動部)

Claims (4)

  1. 上部に穀稈を脱穀処理する扱胴(11)を備え、該扱胴(11)の下側に脱穀処理された穀粒を選別処理する揺動選別装置(21)を備えた脱穀装置において、
    前記揺動選別装置(21)に、前側から順に処理物を後側に移送させる板体状の移送棚(22)と、処理物内の穀粒を漏下させるチャフシーブ(24)と、処理物内の2番物を漏下させるストローシーブ(26)を設け、
    前記チャフシーブ(24)の前後方向に所定の間隔を隔てて並設された固定シーブ(23)に、処理物を移送方向に対して直交する左右方向に移動させるシーブスクレーパ(58)を設け、
    前記チャフシーブ(24)の上側に処理物の層厚を測定する第1層厚センサ(42)を設け、
    前記ストローシーブ(26)の上側に処理物の層厚を測定する第2層厚センサ(43)を設け、
    前記シーブスクレーパ(58)を左右方向に移動させる第1駆動部(63)を設け、
    前記第1層厚センサ(42)で測定された層厚と第2層厚センサ(43)で測定された層厚から算出された差分値と設定された前後方向の設定差分値を比較して、該差分値が前後方向の設定差分値よりも小さい場合は、前記第1駆動部(63)を駆動してシーブスクレーパ(58)を左右方向に往復移動させる構成としたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 前記第1層厚センサ(42)をチャフシーブ(24)の前後方向の中間の上側に設け、前記第2層厚センサ(43)をストローシーブ(26)の前後方向の後部の上側に設けた請求項1記載の脱穀装置。
  3. 前記第1層厚センサ(42)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第1層厚センサ(42A)と、中間第1層厚センサ(42B)と、右第1層厚センサ(42C)で形成し、
    前記第2層厚センサ(43)を左右方向に所定の間隔を隔てて設けられた左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で形成し、
    前記左第2層厚センサ(43A)を左第1層厚センサ(42A)の前後方向の延長線上に配置し、前記中間第2層厚センサ(43B)を中間第2層厚センサ(42B)の前後方向の延長線上に配置し、前記右第2層厚センサ(43C)を右第1層厚センサ(42C)の前後方向の延長線上に配置した請求項1又は2記載の脱穀装置。
  4. 前記移送棚(22)の上面に、処理物を左右方向に移動させる左支軸(71)に回転自在に支持された左寄せ板(73)と右支軸(74)に回転自在に支持された右寄せ板(76)を設け、
    前記左寄せ板(73)を左支軸(71)を中心に左右方向に揺動させて前記右寄せ板(76)を右支軸(74)を中心に左右方向に揺動させる第2駆動部(77)を設け、
    前記左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最大層厚と、前記左第2層厚センサ(43A)と、中間第2層厚センサ(43B)と、右第2層厚センサ(43C)で測定された最小層厚から算出された差分値と設定された左右方向の設定差分値を比較して、該差分値が左右方向の設定差分値よりも大きい場合は、前記第2駆動部(77)を駆動して左寄せ板(73)と右支軸(74)を左右方向に揺動させる構成とした請求項3記載の脱穀装置。
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