JP2019110804A - 脱穀装置 - Google Patents

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正司 中井
Masaji Nakai
正司 中井
二神 伸
Shin Futagami
伸 二神
石川 道男
Michio Ishikawa
道男 石川
渡部 寛樹
Hiroki Watabe
寛樹 渡部
大器 栗原
Daiki Kurihara
大器 栗原
里路 久幸
Hisayuki Satoji
久幸 里路
和平 石賀
Wahei Ishiga
和平 石賀
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Abstract

【課題】切断処理室の一側に偏移して投下された脱穀処理された穀稈を回転体に向かって掻込んで、多くの投下された穀稈を切断処理できる脱穀装置を提供する。【解決手段】扱室(10)に前後方向に長手方向を沿わせて扱胴(11)を設け、切断処理室(30)に左右方向に長手方向を沿わせて回転体(31)を設け、回転体(31)の下側に受刃(35)を設け、回転体(31)の外周部に複数のブレード(32)を設け、回転体(31)における扱胴(11)の扱歯(11B)が上昇する側の端部と、この端部に最も近い位置に設けられたブレード(32)の間の部位に、掻出し部材(33)を設けた。【選択図】図6

Description

本発明は、スプレッダ式の切断処理室を備えた脱穀装置に関するものである。
従来、脱穀処理された穀稈を切断して外部に排出するために、脱穀装置の後部に、複数の切断刃を有する回転体と、この回転体の下側に起立と倒伏可能な受刃を備えた切断処理室を設ける技術が提案されている。(特許文献1)
特開2001―178250号公報
しかし、特許文献1の技術では、脱穀処理された穀稈が切断処理室の一側に偏移して投下されるために、回転体で投下された穀稈を切断できない恐れがある。また、回転体で切断された穀稈が切断処理室の一側の下部に集積して外部に排出されない恐れがある。
そこで、本発明の主たる課題は、切断処理室の一側に偏移して投下された脱穀処理された穀稈を回転体に向かって掻込んで、多くの投下された穀稈を切断処理できる脱穀装置を提供することにある。また、本発明の次なる課題は、切断処理室の一側に集積した切断された穀稈を上方に向かって掻込んで、切断された穀稈を外部に効率良く排出できる脱穀装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、穀稈の脱穀処理を行なう扱室(10)を備え、該扱室(10)の下側に穀粒の選別処理を行なう選別室(15)を備え、該選別室(15)の後側に脱穀処理された穀稈の切断を行なう切断処理室(30)を備えた脱穀装置において、
前記扱室(10)に前後方向に長手方向を沿わせて扱胴(11)を設け、前記切断処理室(30)に左右方向に長手方向を沿わせて回転体(31)を設け、該回転体(31)の下側に受刃(35)を設け、前記回転体(31)の外周部に複数のブレード(32)を設け、前記回転体(31)における扱胴(11)の扱歯(11B)が上昇する側の端部と、この端部に最も近い位置に設けられたブレード(32)の間の部位に、掻出し部材(33)を設けたことを特徴とする脱穀装置である。
請求項2に係る発明は、前記掻出し部材(33)の後退角を、前記ブレード(32)の後退角よりも大きく形成した請求項1記載の脱穀装置である。
請求項3に係る発明は、前記回転体(31)の軸心から掻出し部材(33)の先端部の長さを、前記回転体(31)の軸心からブレード(32)の先端部の長さと略同一長さに形成した請求項1又は2記載の脱穀装置である。
請求項4に係る発明は、前記ブレード(32)を回転体(31)の周方向に所定の間隔を隔てて設け、前記回転体(31)の軸心視において、前記掻出し部材(33)を、周方向に隣接する前記ブレード(32)の間に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置である。
請求項5に係る発明は、前記回転体(31)の上方後側に対向する切断処理室(30)の上壁(30C)の後部を後下がり傾斜部(30D)を形成し、該傾斜部(30D)に複数の開口部を形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置である。
請求項1記載の発明によれば、扱室(10)に前後方向に長手方向を沿わせて扱胴(11)を設け、切断処理室(30)に左右方向に長手方向を沿わせて回転体(31)を設け、回転体(31)の下側に受刃(35)を設け、回転体(31)の外周部に複数のブレード(32)を設け、回転体(31)における扱胴(11)の扱歯(11B)が上昇する側の端部と、この端部に最も近い位置に設けられたブレード(32)の間の部位に、掻出し部材(33)を設けたので、扱胴(11)から切断処理室(30)の一側に偏移して搬送されてきた脱穀処理された穀稈を、回転体(31)の上方に掻出して回転体(31)で切断することができる。また、切断処理室(30)の一側隅に集積された切断された穀稈を後方に掻出して外部に排出することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、掻出し部材(33)の後退角を、ブレード(32)の後退角よりも大きく形成したので、脱穀処理された穀稈を回転体(31)の上方に効率良く掻出して回転体(31)で切断することができる。また、切断された穀稈を後方に効率良く掻出して外部に排出することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、回転体(31)の軸心から掻出し部材(33)の先端部の長さを、回転体(31)の軸心からブレード(32)の先端部の長さと略同一長さに形成したので、脱穀処理された穀稈と切断された穀稈の掻出し時に、掻出し部材(33)に過大な負荷が加わるのを防止して掻出し部材(33)の変形を少なくすることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、ブレード(32)を回転体(31)の周方向に所定の間隔を隔てて設け、回転体(31)の軸心視において、掻出し部材(33)を、周方向に隣接するブレード(32)の間に設けたので、掻出し部材(33)への脱穀処理された穀稈の絡まりを少なくすることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、回転体(31)の上方後側に対向する切断処理室(30)の上壁(30C)の後部を後下がり傾斜部(30D)を形成し、傾斜部(30D)に複数の開口部を形成したので、切断処理室(30)の内圧の上昇が抑制されて、脱穀処理された穀稈を切断処理室(30)に効率良く搬送することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀装置の脱穀選別部の縦断面図である。 脱穀装置の排藁切断部の縦断面図である。 排藁切断部の背面断面図である。 他の排藁切断部の縦断面図である。 脱穀装置の前壁に設けられた変速装置の正面図である。 変速装置の横断面図である。 変速装置の平面図である。 変速装置の右側面図である。 変速装置の第2変速室を分解した分解図である。
図1〜3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にエンジンEを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ8が設けられている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後方に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの下方後側に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
図4に示すように、脱穀装置4の脱穀選別部は、フィーダハウス3Dで搬送されてきた穀稈を脱穀する扱室10と、その下側に位置する脱穀された穀粒を選別する選別室15から形成されている。
扱室10の前壁と後壁には、穀稈を脱穀する長手方向を前後方向に沿わせた扱胴11が架設され、扱胴11の下側には、扱胴11の外周部に沿わせた半円弧状の受網12が設けられている。扱室10の前壁と扱胴11の間には、左右方向に2分割されたシーム(図示省略)を挿入して、扱室10の前壁と扱胴11の前部の間隔を所定未満にすることが好ましい。これにより、フィーダハウス3Dから搬送されてくる穀稈が、扱室10の前壁と扱胴11の前部の間に絡み付くのを防止することができる。
扱室10の左壁と右壁には、受網12を支持する左右方向に延在する支持部材13が設けられている。受網12は、前側受網12Aと後側受網12Bが前後方向に分割して形成されている。これにより、受網12を支持部材13に容易に組込むことができる。なお、本明細書では、前側受網12Aと後側受網12Bを総称して受網12という。
前側受網12Aの前部は、扱室10の前端部に設けられた第1支持部材13Aに支持され、前側受網12Aの後部は、扱室10の中間部に設けられた第2支持部材13Bに支持されている。また、後側受網12Bの前部は、扱室10の中間部における第2支持部材13Bの後側に設けられた第3支持部材13Cに支持され、後側受網12Bの後部は、扱室10の後端部に設けられた第4支持部材13Dに支持されている。なお、本明細書では、支持部材13とは、第1支持部材13Aと、第2支持部材13Bと、第3支持部材13Cと、第4支持部材13Dを総称して支持部材13という。
扱室10における第1支持部材13Aと第2支持部材13Bの間に前後方向に所定の間隔を隔てて仕切り板(図示省略)を設けることができる。仕切り板の両側部は、第1支持部材13A等と同様に扱室10の左壁と右壁に支持されている。これにより、仕切り板が、扱胴11と受網12の間を後方に移動する穀稈の抵抗となり脱穀効率を高めることができる。
第1支持部材13Aの後側近傍に設けられた前側の仕切り板の高さ、すなわち、受網12の上面から扱胴11に向かって延出する高さを、第2支持部材13Bの前側近傍に設けられた後側の仕切り板の高さよりも低くするのが好ましく、仕切り板の高さを前側の仕切り板から後側の仕切り板になるのに従って高くするのがより好ましい。これにより、脱穀負荷を一定以上に抑制することができ、エンジンEに加わる負荷を平準化することができる。なお、前後方向で仕切り板は、扱胴11の前後方向に隣接する扱歯11Bの間に位置に設けられ、上下方向で仕切り板の上端部は、扱胴11の扱歯11Bの下端部と同一位置、または、扱胴11の扱歯11Bの下端部よりも上方に位置に設けられている。
選別室15の上部には、扱室10から漏下してくる穀粒を選別処理する揺動選別装置16が設けられている。揺動選別装置16の上部は、前側から順に板状体から形成された移送棚17と、前後方向に所定の間隔を隔てて並設された後上がり傾斜して左右方向に延在する複数のシーブから形成されたグレンシーブ18と、左右方向に所定の間隔を隔てて並設された前後方向に延在する複数のシーブから形成されたストローシーブ19が設けられている。
揺動選別装置16の下部は、グレンシーブ18から漏下してくる穀粒を受け入れるバケット状に形成されたグレンパン20が設けられ、グレンパン20におけるグレンシーブ18に対向する部位には、複数の開口部が形成されている。
揺動選別装置16の下側には、前側から順に、揺動選別装置16に選別風を送風する唐箕22と、唐箕22の送風口の上部に設けられた選別風の送風方向を変更する第1風割23と、第1風割23の下側に設けられた選別風の送風方向を変更する第2風割24と、グレンシーブ18から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に搬送する1番螺旋25と、グレンシーブ18の後部から漏下してくる2番物、すなわち枝梗等が付着した穀粒を2番処理室に搬送する2番螺旋26が設けられている。また、唐箕22の回転速度は、後述する層厚センサ21の測定値に応じて増減速することができる。
機体左側面視で第1風割23は、略三角形形状に形成され、上部の頂点から略下側に延在する前壁と、頂点から対向するグレンパン20の部位と略平行に後下がりに延在する上壁と、前壁の下部と上壁の下部を連結する下壁から形成されている。
機体左側面視で第2風割24は、略三角形形状に形成され、上部の頂点から前下がりに延在する前壁と、頂点から後下がりに延在する上壁と、前壁の下部と上壁の下部を連結する下壁から形成されている。
唐箕22のケーシング22Aと第1風割23の前壁の間に形成された第1送風口27を通過した選別風は、第2処理室の2番排出口の近傍に位置する移送棚17の後部とグレンシーブ18の前部に向かって送風される。これにより、2番排出口からグレンシーブ18の前部に再搬送される2番物の滞留を防止することができる。
グレンシーブ18における2番排出口の後側近傍の部位の上側には、グレンシーブ18の上面を移送される穀粒の層厚を測定する半球体状の検出部を有する層厚センサ21が設けられている。また、グレンシーブ18の開度は、層厚センサ21の測定値に応じて開閉することができる。
第1送風口27には、送風口の面積を調整するシャッタ(図示省略)が設けられている。シャッタは、層厚センサ21の測定値に応じて移動する。すなわち、層厚センサ21でグレンシーブ18の上面を移送されている穀粒の層厚が所定以上と測定された場合は、シャッタは、第1送風口27の送風口の面積を大きくするように移動して、第1送風口27を通過する選別風の風量を増加させる。一方、層厚センサ21でグレンシーブ18の上面を移送されている穀粒の層厚が所定未満と測定された場合は、シャッタは、第1送風口27の送風口の面積を小さくするように移動して、第1送風口27を通過する選別風の風量を減少させる。これにより、走行装置2の走行速度に関わることなくグレンシーブ18の上面を移送されている穀粒の層厚を一定に維持することができる。
第1風割23の下壁と第2風割24の前壁の間に形成された第2送風口28を通過した選別風は、グレンシーブ18の前後方向の中間部に向かって送風される。これにより、第グレンシーブ18の中間部における穀粒の滞留を防止し、藁屑等をストローシーブ19に効率良く吹き飛ばすことができる。
唐箕22のケーシング22Aと第2風割24の下壁の間に形成された第3送風口29を通過した選別風は、グレンシーブ18の後部とストローシーブ19の前部に向かって送風される。これにより、グレンシーブ18の後部とストローシーブ19の前部における藁屑等の滞留を防止し、藁屑等をストローシーブ19の後方に設けられている排藁切断部に効率良く吹き飛ばすことができる。
図5,6に示すように、脱穀装置4の排藁切断部は、扱胴11で脱穀処理された穀稈を切断する切断処理室30と、その後側に位置する切断された穀稈を圃場に排出する排出室36から形成されている。
切断処理室30の左壁30Aと右壁30Bには、脱穀処理された穀稈を切断する左右方向に長手方向を沿わせた回転体31が架設されている。回転体31の左部は、切断処理室30の左壁30Aから左側に延出し、回転体31の左端部には、エンジンEの出力回転が伝動されるプーリ31Aが支持されている。
回転体31の外周部には、周方向に90度隔てて、且つ、左右方向に所定の間隔を隔てて複数のブレード32が設けられている。ブレード32は、回転体31の回転方向の上手側に所定の後退角を有して設けられている。これにより、扱室10から搬送されてくる脱穀処理された穀稈を効率良く切断することができる。
回転体31における扱胴11の回転方向の下手側に位置する部位で、最も右側に支持されたブレード32と切断処理室30の右壁30Bの間には、切断処理室30の右隅に滞留した切断された穀稈を排出室36に掻き出す丸鋼等からなる掻出し部材33が設けられている。これにより、扱胴11から切断処理室30の右壁30Bに偏移して搬送されてきた脱穀処理された穀稈を回転体31の上方に掻出して回転体31で切断することができる。また、切断処理室30の右隅に集積した切断されて背丈が短くなった穀稈を後方の排出室36に掻出すことができる。
回転体31の軸心視で、1本の掻出し部材33は、周方向に隣接するブレード32の間に設けられている。これにより、掻出し部材33に絡まる脱穀処理された穀稈を少なくすることができる。なお、本実施形態では、掻出し部材33の本数は1本であるが、複数本の設けることもできる。
掻出し部材33は、回転体31の回転方向の上手側に所定の後退角を有して設けられている。掻出し部材33の後退角を、ブレード32の後退角よりも大きく形成するのが好ましい。これにより、扱胴11から切断処理室30の右壁30Bに偏移して搬送されてきた脱穀処理された穀稈を回転体31の上方に効率良く掻出して回転体31で切断することができる。また、切断処理室30の右隅に集積した切断されて背丈が短くなった穀稈を後方の排出室36に効率良く掻出すことができる。
また、回転体31の軸心から掻出し部材33の先端部の長さを回転体31の軸心からブレード32の先端部の長さと同一長さにするのが好ましい。これにより、脱穀処理された穀稈と切断されて背丈が短くなった穀稈の掻出し時に、掻出し部材33に過大な負荷が加わることを防止することができる。
切断処理室30の下部には、扱室10から搬送されてくる脱穀処理された穀稈を載上する受台34が設けられている。受台34の上面は、ブレード32及び掻出し部材33の先端部から上下方向に所定の間隔を隔てて設けられている。また、受台34の前部には、脱穀処理された穀稈をブレード32と挟み込んで切断する起立と倒伏操作可能な受刃35が設けられている。
起立操作時には、回転体31の軸心視で受刃35の上端部は、ブレード32の先端部よりも上方に位置し、背面視で隣接する受刃35の間にブレード32が位置する。これにより、脱穀処理された穀稈をブレード32と受刃35で挟み込んで効率良く切断することができる。
倒伏操作時には、回転体31の軸心視で受刃35の上端部は、受第34に入り込む。これにより、回転体31を回転させて、切断処理室30の右隅に集積した切断されて背丈が短くなった穀稈を後方の排出室36により効率良く掻出すことができる。
<他の排藁切断部>
次に、他の排藁切断部について説明する。なお、上述した排藁切断部と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。図7に示すように、回転体31の軸心視で、切断処理室30の上壁30Cは、後側に延在し、回転体31の軸心の上方を超えて延在した後に、後下がりに延在する傾斜部30Dを有して、後壁30Eの上部に至っている。
傾斜部30Dには、切断処理室30内の空気を外部に排出する複数の開口部が形成されている。これにより、切断処理室30内の圧力が大気圧に維持され、脱穀処理された穀稈の搬送効率が向上し、また、脱穀処理された穀稈をブレード32と受刃35で効率良く挟み込むことができる。
傾斜部30Dに、傾斜部30Dに形成された開口部を塞いで開口部の面積を調整する目隠し板(図示省略)を設けることができる。これにより、切断処理室30内の空気を外部に排出する排出量を調整することができる。また、傾斜部30Dに、ファン(図示省略)を設けることができる。これにより、切断処理室30内の空気を強制的に外部に排出することができる。
<変速装置>
次に、エンジンEの出力回転を変速する変速装置について説明する。図8に示すように、脱穀装置4の前壁におけるフィーダハウス3Dの上側には、脱穀装置4の扱胴11の回転速度を切換える変速装置40が設けられている。変速装置40は、収穫される穀稈に応じてエンジンEから伝動された回転速度を高速度、中速度、低速度の三段階に増減速する第1変速室41と、第1変速室41から伝動された回転速度を減速する第2変速室42を備えている。なお、第1変速室41の増減速の切換えは、操作レバー77によって操作される。
図9に示すように、第1変速室41の前後方向の略中心部には、左右方向に延在する入力軸50が設けられている。入力軸50の両側部は、ベアリングを介して第1変速室41に回動自在に固定されている。
第1変速室41から右側に延出した入力軸50の右端部には、ベルト等を介してエンジンEの出力回転が伝動されるプーリ51が支持されている。入力軸50の左部には、ベアリングを介して第2ギヤ53が回転自在に支持され、第2ギヤ53の右部には、内周部にスプライン溝(図示省略)が形成された環状の凹部56が形成されている。なお、エンジンEの出力回転をプーリ51に伝動するベルトの張力を調整するテンションアームは、脱穀装置4の右壁に支持されている。これにより、ベルト、テンションアームの保守作業を容易にすることができる。
入力軸50の左右方向の中央部の外周部には、スプライン溝(図示省略)か形成され、入力軸50の左右方向の中央部には、スプライン溝に沿って左右方向に移動可能な移動体55が外嵌されている。
移動体55の左部には、第1ギヤ52が形成され、第1ギヤ52の右側には、第3ギヤ54が形成されている。また、第1ギヤ52の左側には、外周部にスプラインが形成された環状の凸部57が形成され、移動体55における第1ギヤ52と第3ギヤ54の間には、円弧状の溝58が形成されている。なお、第1ギヤ52のピッチ径が最も大きく形成され、第1ギヤ52、第2ギヤ53、第3ギヤ54の順にピッチ径は小さく形成されている。
第1変速室41の入力軸50の前側には、左右方向に延在する中間軸60が設けられている。中間軸60の両側部は、ベアリングを介して第1変速室41に回動自在に固定されている。
中間軸60の第2変速室42内に延出した左部には、第1べベルギヤ61が支持されている。第1変速室41の内側に位置する中間軸60の左部には、第2ギヤ53と噛合う第5ギヤ63が支持され、中央部には、第1ギヤ52と噛合う第4ギヤ62が支持され、右部には、第3ギヤ54と噛合う第6ギヤ64が支持されている。また、第5ギヤ63と第4ギヤ62の間の中間軸60には、第1カラー65が外嵌され、第4ギヤ62と第6ギヤ64の間の中間軸60には、第2カラー66が外嵌されている。なお、第6ギヤ64のピッチ径が最も大きく形成され、第6ギヤ64、第5ギヤ63、第4ギヤ62の順にピッチ径は小さく形成されている。
第1変速室41の入力軸50の後側には、左右方向に延在するシフタ軸70が設けられている。シフタ軸70の両側部は、第1変速室41に固定されている。
シフタ軸70の左右方向の中央部の外周部には、スプライン溝(図示省略)か形成され、シフタ軸70の左右方向の中央部には、スプライン溝に沿って左右方向に移動可能なシフタ71が外嵌されている。
シフタ71における左側上部には、上下方向に延在するピン72が形成され、シフタ71における右側前部には、入力軸50に向かって延出するシフタアーム73が形成されている。ピン72には、前後方向に延在する連結アーム75の後部が連結され、シフタアーム73の前端部は、移動体55の溝58に係合している。
連結アーム75の前部は、第1変速室41の上壁の前部に回転自在に支持された上下方向に延在する回転軸76の下部に固定されている。これにより、回転軸76の軸心視で、回転軸76が時計方向に回転した場合には、連結アーム75を介してシフタ71はシフタ軸70上を左側に移動する。一方、回転軸76の軸心視で、回転軸76が反時計方向に回転した場合には、連結アーム75を介してシフタ71はシフタ軸70上を右側に移動する。
図10,11に示すように、回転軸76における第1変速室41の外側に延出した上部には、操縦部5から操作可能な前後方向に延在する操作レバー77が固定されている。
操作レバー77の後部の指針部を「稲・麦」に移動させた場合には、入力軸50の第1ギヤ52と中間軸60の第4ギヤ62が噛合って扱胴11の回転速度を高速度にする。また、操作レバー77の指針部を「稲・麦」から「トウモロコシ」に移動させた場合には、回転軸76が時計方向に回転して、連結アーム75を介してシフタ71はシフタ軸70上を左側に移動し、入力軸50の第2ギヤ53と中間軸60の第5ギヤ63が噛合って扱胴11の回転速度を中速度にする。さらに、操作レバー77の指針部を「稲・麦」から「大豆」に移動させた場合には、回転軸76が反時計方向に回転して、連結アーム75を介してシフタ71はシフタ軸70上を右側に移動し、入力軸50の第3ギヤ54と中間軸60の第6ギヤ64が噛合って扱胴11の回転速度を低速度にする。
これにより、収穫された穀稈が、稲、麦の場合には扱胴11の回転速度を高速度とし、トウモロコシの場合には扱胴11の回転速度を中速度とし、大豆の場合には扱胴11の回転速度を低速度に切換えて脱穀処理を効率良く行うことができる。
操作レバー77の指針部は、ロック用ボルト78を介して第1変速室41の上壁に形成されたネジ穴に固定することできる。これにより、走行時の振動等によって操作レバー77の移動するのを防止して、変速装置40の増減速を一定に維持することができる。
図9は、第1ギヤ52と第4ギヤ62が噛合っている状態を示している。この場合、入力軸50の回転速度が、第1ギヤ52と第4ギヤ62によって増速されて中間軸60の回転速度は高速度になる。
第1ギヤ52と第4ギヤ62が噛合っている状態から操作レバー77を操作してシフタ71を左側に移動させた場合には、第1ギヤ52と第4ギヤ62の噛合いが解除され、凸部57が凹部56に内嵌されて第2ギヤ53が入力軸50と共に回転する。これにより、入力軸50の回転速度は、第2ギヤ53と第5ギヤ63によってわずかに減速されて中間軸60の回転速度は中速度になる。
第1ギヤ52と第4ギヤ62が噛合っている状態から操作レバー77を操作してシフタ71を右側に移動させた場合には、第1ギヤ52と第4ギヤ62の噛合いが解除され、第3ギヤ54と第6ギヤ64が噛合う。これにより、入力軸50の回転速度は、第3ギヤ54と第6ギヤ64によって減速されて中間軸60の回転速度が低速度になる。
入力軸50における第2ギヤ53よりも左側の部位には、入力軸50と共に回転する被検出体59が設けられ、被検出体59に対向する第1変速室41の左後部の外面には、被検出体59の回転数を計測する回転センサ68が設けられている。
第2変速室42には、前後方向に延在する出力軸80が設けられている。出力軸80の前後方向の両側部は、ベアリングを介して第2変速室42に回動自在に固定されている。
出力軸80の前部には、第1べベルギヤ61と噛合う第2ベベルギヤ81が支持され、出力軸80の後部は、扱胴11の円筒状の連結部11Aに挿通されて連結されている。なお、第2ベベルギヤ81のピッチ径は、第1べベルギヤ61よりも大径に形成されている。
本実施形態のおいては、第1変速室41で第1ギヤ52と第4ギヤ62等を介して回転速度の増減速を行った後に、第2変速室42で第1ベベルギヤ61と第2ベベルギヤ81で回転方向を変更する。これにより、入力軸50の第1ギヤ52等と中間軸60の第4ギヤ62等のギヤ幅を狭く形成できるので第1変速室41の左右方向の幅を狭くしてコンパクトにすることができる。
図12に示すように、第2変速室42の前側変速室43は、後側変速室44の前部にボルト等の締結手段によって着脱自在に固定されている。これにより、機体フレーム1に脱穀装置4を固定した後に、脱穀装置4の扱胴11の連結部11Aに、脱穀装置4の前側から第2変速室42の連結軸80の後部を連結することができ、組立作業を容易に行うことができ、また、摩耗が進展した第2ベベルギヤ81の交換作業も容易に行うことができる。なお、前側変速室43の前部の開口部には、着脱自在な密封カバー45が取付けられる。
10 扱室
11 扱胴
11B 扱歯
15 選別室
30 切断処理室
30A 左壁
30B 右壁
30C 上壁
30D 傾斜部
31 回転体
32 ブレード
33 掻込み部材
35 受刃

Claims (5)

  1. 穀稈の脱穀処理を行なう扱室(10)を備え、該扱室(10)の下側に穀粒の選別処理を行なう選別室(15)を備え、該選別室(15)の後側に脱穀処理された穀稈の切断を行なう切断処理室(30)を備えた脱穀装置において、
    前記扱室(10)に前後方向に長手方向を沿わせて扱胴(11)を設け、
    前記切断処理室(30)に左右方向に長手方向を沿わせて回転体(31)を設け、該回転体(31)の下側に受刃(35)を設け、
    前記回転体(31)の外周部に複数のブレード(32)を設け、
    前記回転体(31)における扱胴(11)の扱歯(11B)が上昇する側の端部と、この端部に最も近い位置に設けられたブレード(32)の間の部位に、掻出し部材(33)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
  2. 前記掻出し部材(33)の後退角を、前記ブレード(32)の後退角よりも大きく形成した請求項1記載の脱穀装置。
  3. 前記回転体(31)の軸心から掻出し部材(33)の先端部の長さを、前記回転体(31)の軸心からブレード(32)の先端部の長さと略同一長さに形成した請求項1又は2記載の脱穀装置。
  4. 前記ブレード(32)を回転体(31)の周方向に所定の間隔を隔てて設け、
    前記回転体(31)の軸心視において、前記掻出し部材(33)を、周方向に隣接する前記ブレード(32)の間に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置。
  5. 前記回転体(31)の上方後側に対向する切断処理室(30)の上壁(30C)の後部を後下がり傾斜部(30D)を形成し、該傾斜部(30D)に複数の開口部を形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置。
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