JP2018115495A - 壁パネルの止水構造及び壁パネルの設置方法 - Google Patents

壁パネルの止水構造及び壁パネルの設置方法 Download PDF

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啓彦 黒原
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Abstract

【課題】取り付け作業が行い易く、意匠性に優れた壁パネルの止水構造及び壁パネルの設置方法を提供する。【解決手段】本発明の壁パネルの止水構造(1)は、隣接配置されて取り付けられる一対の壁パネル本体(2)の端部間を、止水部材(4)により止水する壁パネルの止水構造であって、前記一対の壁パネル本体のうちの少なくとも一方の壁パネル本体の幅方向の端部に、裏側端部(52)が表側端部(51)よりも幅方向の内側に位置するように形成された止水部材収容端(5)を備え、前記壁パネル本体における前記止水部材収容端が形成されている側の端部に前記裏側端部よりも幅方向の外側に突出して縦部材(3a,3b)が設けられ、前記止水部材は、前記止水部材収容端と前記縦部材との間に配設されて、前記止水部材が前記一対の壁パネル本体の各端部と前記縦部材とに圧着して前記一対の壁パネル本体の前記端部間を止水することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、屋内空間ユニットの仕切り面や壁面等に使用可能な壁パネルの止水構造及びこの壁パネルの止水構造を用いた壁パネルの設置方法に関する。
浴室を構成する部品を予め工場で製造して、施工現場で各部品を組み立てて浴室を構築するユニットバスは、工期を短縮でき、且つ、品質を一定に保つことができるため、広く普及している。ユニットバス等に用いられる従来の壁パネルの例として、特許文献1及び2に記載されたものが提案されている。特許文献1及び2には、壁パネルの小口に凹形状のスペーサ収容部を形成し、隣接する壁パネルの端面同士の間にスペーサを介在させて両壁パネルを接合し、両壁パネルの端面間を止水するための目地が設けられている。
特開2004−339884号公報 特開平6-240785号公報
特許文献1及び2の壁パネルでは、壁パネルの小口にスペーサを収容するスペースを確保する必要があり、壁パネルが厚くなる。このため、従来のユニットバスでは、壁パネルの裏面側の配管スペースが狭くなったり、配管スペースを確保しようとするとユニットバス内の有効スペースが減少するという問題がある。また、スペーサ収容部の加工が複雑であり、壁パネルの製作に手間が掛かる。
特許文献1及び2の壁パネルでは、部材間の継ぎ目からの漏水が懸念されるため、漏水を防ぐために壁パネルの幅方向の密結が必要である。また、小口間を被覆するため、壁パネル間の目地材が目立ち、外観上の改善が望まれていた。
さらに、ユニットバスは、施工現場において、限られた空間内にて壁パネルを取り付けるため、壁パネルを取り付ける作業の動線を確保する必要がある。特に、既存の浴室を新たな浴室に改装する場合、ユニットバスを設置する場所は建物の壁体、天井、及び床材に囲まれており、限られたスペースで組み立て作業を行う必要がある。特許文献1及び2の壁パネルは、壁パネルの小口間にスペーサを設けるため、隣接する壁パネル同士を幅方向から近付けて接合する必要がある。そのため、ユニットバスの改築作業では、壁パネルの設置が難しかった。
上記事情を踏まえ、本発明は、取り付け作業が行い易く、意匠性に優れた壁パネルの止水構造及び壁パネルの設置方法を提供することを目的とする。
本発明に係る壁パネルの止水構造は、隣接配置されて取り付けられる一対の壁パネル本体の端部間を、止水部材により止水する壁パネルの止水構造であって、前記一対の壁パネル本体のうちの少なくとも一方の壁パネル本体の幅方向の端部に、裏側端部が表側端部よりも幅方向の内側に位置するように形成された止水部材収容端を備え、前記壁パネル本体における前記止水部材収容端が形成されている側の端部に前記裏側端部よりも幅方向の外側に突出して縦部材が設けられ、前記止水部材は、前記止水部材収容端と前記縦部材との間に配設されて、前記止水部材が前記一対の壁パネル本体の各端部と前記縦部材とに圧着して前記一対の壁パネル本体の前記端部間を止水することを特徴とする。
この発明によれば、一対の壁パネル本体のうちの少なくとも一方の壁パネル本体の端部に止水部材収容端が設けられ、止水部材が止水部材収容端の表側端部の裏側に配置されて、止水部材が一対の壁パネル本体の各端部と縦部材とに圧着される構造を備えるので、止水部材が壁パネル本体の厚さ方向で圧着され、簡易な構成で止水機能を確保できる。また、小口内にスペーサ収容部を設ける従来の壁パネルに比べて、小口が簡易な構造となり壁パネル本体の製造が容易となる。加えて、従来の壁パネルに比べて壁パネル本体の厚さを薄くすることができるため、壁パネル本体の裏側の配管スペースを広く確保できる。あるいは、壁パネルの表側のスペースを広く確保できる。さらに、止水部材収容端は、表側端部より裏側端部が幅方向の内側に位置するように形成されているので、壁パネル本体を厚さ方向から支持体に取り付けることができるので、施工現場での設置作業が容易となる。
本発明に係る壁パネルの止水構造では、前記止水部材収容端は前記表側端部から前記裏側端部に向かってテーパー状に形成されていてもよい。
この発明によれば、止水部材収容端がテーパー状に形成されているので、止水部材収容端が簡易な構成となり壁パネル本体の製造が容易となる。また、壁パネル本体を取り付ける作業の際にテーパー面で止水部材を円滑に押圧できる。さらに、テーパー状の止水部材収容端の裏側に止水部材が配置できるので、壁パネル本体同士を接合した後に、止水部材を表側から目立たないように配置できる。
本発明に係る壁パネルの止水構造では、前記止水部材が弾性部材からなり、前記止水部材は、前記止水部材収容端と前記縦部材との間に形成される隙間よりも厚さ方向の寸法が大きく、圧縮した状態で配置されていてもよい。
この発明によれば、止水部材が止水部材収容端と縦部材との間に形成される隙間よりも厚さ方向の寸法が大きく、圧縮した状態で配置されているので、止水部材が圧縮されて止水部材収容端及び縦部材と圧着し、簡易な構成で壁パネル本体の厚さ方向の止水機能を確保できる。
本発明に係る壁パネルの止水構造では、前記止水部材が前記壁パネル本体に固定されていてもよい。
この発明によれば、止水部材が壁パネル本体に固定されているので、壁パネル本体の設置作業時に、止水部材を位置決めして取り付ける作業が不要となり、施工現場での作業が容易となる。また、止水部材収容端は、裏側端部が表側端部よりも幅方向の内側に位置するので、壁パネル本体に止水部材が取り付けられた状態でも、壁パネル本体を厚さ方向に移動させながら、隣接する壁パネル本体の端部に近接配置させることができる。したがって、限られた空間内で壁パネル本体と取り付ける場合でも、作業が容易となる。
本発明に係る壁パネルの止水構造では、前記一対の壁パネル本体にそれぞれ前記止水部材収容端が形成され、前記止水部材が一方の壁パネル本体の前記止水部材収容端に取り付けられ、前記縦部材が他方の壁パネル本体の前記止水部材収容端に取り付けられていてもよい。
この発明によれば、止水部材が一対の壁パネル本体のうちの一方の壁パネル本体の止水部材収容端に取り付けられ、縦部材が他方の壁パネル本体の止水部材収容端に取り付けられているので、施工現場で止水部材及び縦部材を位置決めして取り付ける作業が不要となり、施工現場での作業が容易となる。また、壁パネル本体の厚さ方向の寸法をさらに抑えることができる。
本発明に係る壁パネルの設置方法は、壁パネルの止水構造を用いた壁パネルの設置方法であって、前記一対の壁パネル本体の幅方向の端部にそれぞれ前記縦部材が取り付けられており、前記縦部材同士を係止する係止部材が前記一方の前記縦部材に設けられており、建物の躯体に前記壁パネル本体を支持する支持体を設ける工程と、一方の壁パネル本体を前記支持体に固定する工程と、他方の壁パネル本体の前記縦部材が前記一方の壁パネル本体の前記縦部材に近接するように、前記他方の壁パネル本体を前記壁パネル本体の厚さ方向に移動させて前記他方の壁パネル本体を前記一方の壁パネル本体の隣に配置して前記支持体に固定し、前記一対の壁パネル本体のそれぞれの前記端部と前記縦部材とに前記止水部材が圧着して前記一対の壁パネル本体の前記端部間が止水される工程と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、止水部材収容端は、支持体を設ける工程と、一方の壁パネル本体を支持体に固定する工程と、他方の壁パネル本体を壁パネル本体の厚さ方向に移動させて他方の壁パネル本体を一方の壁パネル本体の隣に配置して支持体に固定し、一対の壁パネル本体のそれぞれの端部と縦部材とに止水部材が圧着して一対の壁パネル本体の前記端部間が止水される工程とを備えるので、壁パネル本体を厚さ方向から所定の位置に配置して支持体に取り付けることができる。その結果、施工現場での壁パネル本体の設置作業が容易となる。また、止水部材が止水部材収容端の表側端部の裏側に配置されて、止水部材が止水部材収容端と縦部材とに圧着される構造であるので、壁パネル本体の厚さ方向で圧着されるので、簡易な構成で止水機能を確保できる。
本発明に係る排水栓によれば、取り付け作業が行い易く、意匠性に優れた壁パネルの止水構造及び壁パネルの設置方法を提供できる。
本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造を用いたユニットバスを上方から見た斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造を示す断面図である。 本発明の第一実施形態の止水部材収容端の変形例を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの設置方法を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの設置方法を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造の第一変形例の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造の第二変形例の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造の第三変形例の断面図である。 本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造の第四変形例の断面図である。 本発明の第二実施形態に係る壁パネルの止水構造を示す断面図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係る壁パネルの止水構造について説明する。本実施形態に係る壁パネルの止水構造1は、隣接配置されて取り付けられる一対の壁パネル本体2a,2bの端部間を、止水部材4により止水する構造である。図1は、本実施形態に係る壁パネルの止水構造1を用いたユニットバス100を上方から見た斜視図である。図2は、本実施形態に係る壁パネルの止水構造1を示す断面図である。図4は、本実施形態に係る壁パネルの設置方法を示す模式図である。
以下の説明において、壁パネルを構成する壁パネル本体2の正面視における左右方向(幅方向)を見付け方向と称し、壁パネル本体2の厚さ方向を見込み方向と称する場合がある。また、壁パネル本体2において、ユニットバス100の内側Iに配置される面を表面2iと称し、反対側(外側O)に配置される面を裏面2oと称する場合がある。壁パネル本体2の幅方向の中央に向かう方向を見付け方向の内側と称し、幅方向の両端側を外側と称する場合がある。
図1に示すように、ユニットバス100は、建物の躯体101内に組み立てて設置される。ユニットバス100は、床部105と、複数の壁パネル本体2と、天井パネル(不図示)により空間が形成されている。
図4に示すように、床部105は、床パネル104と浴槽109とがエプロン106を介して接続されて構成されている。床パネル104は、支持枠61に支持されて固定される。支持枠61は、複数の脚部62を備え、躯体の床面に載置される平面視矩形の部材である。浴槽109は、支持枠61に並べて配置された支持フレーム(不図示)に支持、固定されている。床パネル104及び浴槽109の上端部には、それぞれ係合部63を備える。床パネル104及び浴槽109の係合部63は、床部105の周囲を囲むように設けられている。本実施形態では、係合部63が壁パネル本体2の支持体6を構成する。図示は省略するが、例えば、係合部63が凹部を有し、壁パネル本体2の下端面に凸部を有し、壁パネル本体2の凸部と係合部63の凹部とが係合することにより支持体6に壁パネル本体2が支持される。なお、係合部63と壁パネル本体2の下端面の凹凸形状は逆の関係であってもよい。複数の壁パネル本体2は、床部105の四辺に設けられた係合部63に立設されてユニットバス100の壁面を構成する。
図2に示すように、壁パネル本体2には、略四角形の中空の板状の芯材21の一方の表面に防水性を有するシート状の表面材22が被覆されている。芯材21は、所定の厚みを有し、断熱性及び剛性を備えた適宜の材質のものを使用できる。このような芯材21の一例として、樹脂やアルミニウム等からなるハニカム材や、発泡性樹脂からなる発泡材等を使用できる。芯材21は必ずしも中空である必要は無く、例えば、石膏ボード等であってもよい。
表面材22は、例えば、樹脂製やアルミニウム等の金属製のシートからなり、意匠性、防水性、及び耐久性を備える。表面材22は芯材21の表面2iのみならず、芯材21の四辺の端部の見付け方向の側面にも表面2iから連続して被覆されている。芯材21の他方の裏面2oは露出しているが、表面材22と同様の封止材が被覆されていてもよい。
図2に示すように、壁パネル本体2の見付け方向の端部のうちの少なくとも一方に、止水部材収容端5が形成されている。本実施形態では、2枚の壁パネル本体2a,2bでユニットバス100の一つの壁面を形成する。一つの壁面を形成する各壁パネル本体2の両端部のうち、壁パネル本体2a,2b同士が接合する側の端部23にそれぞれ止水部材収容端5が形成されている。
図2に示すように、止水部材収容端5は、裏側端部52が表側端部51よりも見付け方向の内側に位置するように形成されている。本実施形態では、止水部材収容端5は表側端部51と裏側端部52との間がテーパー状に形成されている。
止水部材収容端5は、壁パネル本体2の端部23において、裏面2o側に止水部材4が収容可能な空間が設けられ、且つ、壁パネル本体2の端部23で止水部材4を見込み方向に表側から押圧可能となるように表側端部51が裏側端部52よりも外側に位置する構成であればよい。すなわち、止水部材収容端5は、壁パネル本体2の端部23の裏面2o側が切り欠かれたように形成され表側端部51がオーバーハングした形態であればよい。止水部材収容端5の形態の他の例としては、図3に示すように、壁パネル本体2の端部23の水平断面がL字型になるように厚さが薄くなる段部を端部23の裏面2o側に形成し、裏側端部52が表側端部51より内側に位置するように止水部材収容端5Aを形成してもよい。この他、壁パネル本体2の端部23の裏面2o側の角部を斜めに切り欠いたような形状や、裏側端部から表側端部にかけて凹状または凸状の円弧面となるような形状の止水部材収容端を形成してもよい。
図2に示すように、縦部材3a,3bは壁パネル本体2の裏面2oに固定されている。縦部材3a,3bは、後述するように止水部材収容端5との間で止水部材4を挟むように受ける受け部材として機能する。この他、本実施形態では、縦部材3a,3bは、壁パネル本体2の熱による伸縮、反り、歪み等を抑制する補強部材としても機能し、且つ、壁パネル本体同士を連結する際に縦部材同士で連結することができる。
縦部材3a,3bは、角柱形状を有する。縦部材3a,3bは、例えば、芯材21よりも強度が高い合成樹脂、スチールやアルミニウム等からなる。縦部材3a,3bは、壁パネル本体2の止水部材収容端5の裏側端部52が縦部材3a,3bの見付け方向の中間部に位置するように配置されて壁パネル本体2の裏面2oに固定されている。したがって、縦部材3a,3bは、止水部材収容端5が形成されている端部23の裏面2oに、一部が壁パネル本体2の裏側端部52よりも見付け方向の外側に延出して固定されている。したがって、縦部材3a,3bと止水部材収容端5との間に隙間Sが形成される。他方の壁パネル本体2bに取り付けられる縦部材3bには、見付け方向の内側に突出する凸部34が形成されている。
図2及び図5に示すように、一方の壁パネル本体2aに設けられる縦部材3aには嵌合部材7がネジで固定されている。嵌合部材7は、例えばスチールやアルミニウム等の金属製の板状の高強度部材を断面略U字状に折り曲げたように形成された部材である。図5に示すように、嵌合部材7は、縦部材3a,3bの裏面側に配置される平板部70と、平板部70の幅方向の一端部から平板部70に対して略垂直に曲折し、一方の壁パネル本体2aの縦部材3aにネジで固定される固定端部72と、他方の壁パネル本体2bの縦部材3bを挟むように固定する係止端部71とを有する。係止端部71は、平板部70の固定端部72とは反対側の端部から曲折して固定端部72側に傾斜している。一方の壁パネル本体2aの縦部材3aに嵌合部材7が固定された状態で、縦部材3aと係止端部71との間には、他方の壁パネル本体2bの縦部材3bを収容可能な隙間が形成される。
係止端部71はばね性を備え、図2に示すように、縦部材3bが配置された状態では、凸部34は、係止端部71と平板部70との角部と係止端部71との間に収容される。嵌合部材7は、隣り合う縦部材3a,3bが互いに接近する方向に力が加わるように構成されていればよい。嵌合部材7は、例えば、壁パネル本体2a,2bの高さと略等しい高さの長尺部材であってもよいし、短尺の部材を壁パネル本体2a,2bの高さ方向に複数設けてもよい。
止水部材4は、壁パネル本体2の高さ寸法に略等しい長さの長尺部材であり、長手方向に直交する断面形状が角丸形状であり、図2に示すように、長手方向に延びる中空部を備える。止水部材4は弾性材料からなる。
止水部材4は、一対の壁パネル本体2a,2bのうちのいずれか一方の壁パネル本体の止水部材収容端5に予め取り付けられている。本実施形態では、先に取り付けられる一方の壁パネル本体2aの縦部材3aと止水部材収容端5との間の隙間S内に、上端から下端まで止水部材4が配置されて、例えば、接着剤や両面テープ等公知の固定手段で縦部材3aに固定されている。
次に、壁パネルの設置方法及び一対の壁パネル本体2a,2bの止水部材収容端5側の止水構造について説明する。
図2に示すように、見付け方向に隣接する一対の壁パネル本体2a,2bは、隣り合う端部23,23にそれぞれ止水部材収容端5,5が形成されている。一対の壁パネル本体2a,2bは、止水部材収容端5,5同士が隣接配置される。
まず、壁パネル本体2を支持する支持体6を建物の躯体に設ける工程を行う。本実施形態では、床パネル104及び浴槽109の上端部にそれぞれ設けられた係合部63が支持体6である。係合部63は、予め床パネル104及び浴槽109にそれぞれ形成されているので、本実施形態では、床部105を設けることにより、支持体6が躯体に設置される。まず、建物の床面または床スラブ上に支持枠61を載置する。続いて、支持枠61上に並べて配置された支持フレーム上に床パネル104及び浴槽109を載置して取り付け、エプロン106を浴槽109の側面を覆うように配置して、床パネル104と浴槽109との間をエプロン106で連結すると床部105の設置が完了する。
続いて、複数の壁パネル本体2を支持体6に取り付ける工程を行う。複数の壁パネル本体2は、出入口となるドア(不図示)に隣接する壁パネル本体2c(図1参照)の一つから順に取り付ける。止水部材を設ける一対の壁パネル本体2a,2bは、一方の壁パネル本体2aを支持体6に取り付ける工程を先に行う。支持体6上に、一方の壁パネル本体2aを載置する。係合部63に壁パネル本体2の下端部を載置して係合させる。例えば、係合部63に形成された凹部(不図示)に壁パネル本体2の下端面に形成された凸部(不図示)を挿入して係合させる。本実施形態に係る壁パネル本体2は軽量な芯材21からなるので、床パネル104の係合部63に壁パネル本体2を載置して係合させることにより、壁パネル本体2は床パネル104に仮支持可能である。あるいは、2つの壁パネル本体2,2の間にヒンジ部が設けられて略直角に折り曲げられた水平断面がL字状の壁パネル本体ユニットを用い、床パネル104及び浴槽109のコーナーを含む上部に壁パネル本体ユニットを載置して係合部63に係合させることにより、壁パネル本体ユニットが支持体6上に仮支持させる構成としてもよい。
次に、一対の壁パネル本体2a,2bのうちの他方の壁パネル本体2bを支持体6に固定する工程を行う。図4及び図5に示すように、他方の壁パネル本体2bの縦部材3bが一方の壁パネル本体2aの縦部材3aに近接するように、他方の壁パネル本体2bを見込み方向(厚さ方向)に移動させて他方の壁パネル本体2bを一方の壁パネル本体2aの隣に配置して支持体6に固定する。具体的には、他方の壁パネル本体2bを一方の壁パネル本体2aの隣であって、支持体6の係合部63上に配置する。このとき、嵌合部材7の係止端部71が他方の縦部材3bの凸部34に接触して他方の壁パネル本体2bの見付け方向内側に撓み、凸部34が係止端部71を乗り越えて外側Oに押し込まれ、凸部34が係止端部71と平板部70との間の鋭角な角部近傍に収容される。このようにして、係止端部71に他方の壁パネル本体2bの縦部材3bが嵌合される。他方の壁パネル本体2bが支持体6の係合部63に固定されると、他方の壁パネル本体2bの止水部材収容端5が止水部材4を押圧して止水部材4を圧縮し、一対の壁パネル本体2a,2bの各止水部材収容端5,5と各縦部材3a,3bとに止水部材4が圧着される。これにより壁パネル本体管が止水できる。また、全ての壁パネル本体2が設置された状態で天井パネルが取り付けられて、複数の壁パネル本体2が固定され、ユニットバス空間をつくることができる。
一対の壁パネル本体2a,2bを支持体に取り付けた後は、図2に示すように、一対の壁パネル本体2a,2bの各止水部材収容端5の表側端部51同士の間は見付け方向にわずかに離間している。止水部材4は、一対の壁パネル本体2a,2bの表側端部51に大部分が覆われて、ユニットバス100の内側Iから目立たないように設けることができる。
止水部材4が壁パネル本体2に取り付けられたとき、左右方向及び厚み方向において、止水部材4の寸法は、縦部材3a,3bと止水部材収容端5との間の隙間Sよりも少し大きい。止水部材収容端5はテーパー状に形成されているので、隙間Sに配設された止水部材4は、止水部材収容端5,5の各テーパー面に押圧され、左右方向及び厚み方向から力を受けて圧縮してテーパー面と密着することにより、壁パネル本体2の内外が止水される。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述の各実施形態及び各変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態で説明した部品や部材等と同一または同様なものについては同一の符号を用いて説明を省略する。
次に、図6から図9に壁パネルの止水構造の変形例を示す。図6から図9に示す変形例では、嵌合部材7の記載を省略しており、止水部材4Aが止水部材収容端5に押圧される前の状態を示すため、壁パネル本体2a,2bを仮想線で示している。
図6に第一変形例の壁パネルの止水構造1Aを示す。第一変形例の止水部材4Aは、長手方向に直交する断面形状が円形の止水部本体41と平板状の固定部42とを備え、止水部本体41と固定部42とが接続部43を介して接続されている。止水部本体41、固定部42及び接続部43は一体に形成されている。固定部42は一方の縦部材3aに固定される。図6に示すように、壁パネル本体2に縦部材3aが固定された状態において、止水部材4Aの厚み方向及び左右方向の寸法は止水部材収容端5の表側端部51と縦部材3a,3bとの間の隙間Sよりも大きい。このため、止水部本体41が止水部材収容端5側から固定部42側に押圧され、図6に示す状態から圧縮される。この結果、上記実施形態と同様に止水部材4Aは、止水部材収容端5と密着し、止水部材4Aにより、壁パネル本体2a,2bと縦部材3a,3bとが見込み方向から力を受けて圧着されて止水される。本変形例の場合、一方の壁パネル本体2a設置後に取り付ける他方の壁パネル本体2bの縦部材3bに固定部42を固定し、他方の壁パネル本体2bを厚み方向に近付けて取り付けると、他方の壁パネル本体2bを設置する時に止水部材4Aが妨げとならずより円滑に施工することができる。
あるいは、止水部材4Aを縦部材3aに固定し、先に一対の縦部材3a,3bを支持体6に取り付けた後、一対の壁パネル本体2a,2bを縦部材3a,3bに取り付けることも可能である。例えば、縦部材が躯体に直接取り付けられる公知の枠体である場合、一対の壁パネル本体2a,2bは取り付ける順序の制約が無い。
図7に第二変形例の壁パネルの止水構造1Bを示す。第二変形例の止水部材4Bは、断面矩形の止水部本体41と、止水部本体41の外周の一面から鉛直に延びる平板状の固定部42とを有する例である。止水部本体41と固定部42とは一体に形成されている。固定部42の一方の面に突起45が設けられ、突起45を一方の縦部材3aに形成された凹部331に係合させることにより、縦部材3aに対して止水部材4Bを位置決めできる。この状態で固定部42を一方の縦部材3aに接着剤で固定する。この他、例えば、固定部42は隣接する2つの縦部材3a,3bに見付け方向から貫通するビス(不図示)により固定されてもよい。
本変形例の場合、止水部材4Bが取り付けられている一方の壁パネル本体2a設置後に、他方の壁パネル本体2bの縦部材3bを厚み方向に近付けて他方の壁パネル本体2bを設置する。このとき、他方の縦部材3bに止水部材4Bが押されるが、止水部材4Bは突起45が凹部331で係合した状態で接着固定されているので、止水部材4Bが縦部材3bから外れることなく円滑に施工することができる。
本変形例の壁パネルの止水構造1Bでは、固定部42は隣接する縦部材3a,3b間に挟まれて固定されているので、縦部材3a,3bよりも外側Oへの防水性も確保できる。また、止水部本体41の寸法は、壁パネル本体2a,2bの止水部材収容端5,5間の隙間Sの大きさよりも大きい。そのため、壁パネル本体2a,2bが設置されると、止水部本体41が止水部材収容端5,5に押圧されて圧縮する。この結果、上記実施形態と同様に、止水部材4Bが止水部材収容端5,5と密着し、壁パネル本体2a,2bと縦部材3a,3bとは見込み方向から力を受けて圧着されて止水されるので、簡易な構成ながら、止水部材を緊締しなくても防水性を確保できる。
あるいは、本変形例のように、止水部材4Bを縦部材3a,3bに固定する構成により、先に一対の縦部材3a,3bを支持体6に取り付けた後、一対の壁パネル本体2a,2bを縦部材3a,3bに取り付けることも可能である。この場合、一対の壁パネル本体2a,2bは取り付ける順序の制約が無い。
図8に第三変形例の壁パネルの止水構造1Cを示す。第三変形例の止水部材4Cは、第一変形例の止水部材4Aに羽根部44,44をさらに備える。羽根部44,44は、接続部43あるいは固定部42から止水部本体41と固定部42との間に向かって傾斜して突出する。このような止水部材4Cとすると、第一変形例と同様の止水効果が得られる。さらに、本変形例の止水部材4Cは、止水部本体41及び羽根部44が止水部材収容端5,5に圧着するので、止水部本体41に加えて羽根部44でも止水することが可能となり、防水性を高めることができる。
次に、図9に第四変形例の壁パネルの止水構造1Dを示す。上記実施形態では、縦部材3a,3bが止水部材4の受け部材としての機能と補強部材としての機能とを兼ね備える例を示したが、本変形例の壁パネルの止水構造1Dでは、壁パネル本体2a,2bを補強する部材として機能する縦部材3bとは別に止水部材を受ける受け部材として機能する縦部材3Dを設けている。本変形例の縦部材3Dは、水平方向の断面形状がL字の長尺部材である。本変形例では、上記実施形態の嵌合部材7を備えず、断面L字状の縦部材3Dの一方の面が一方の壁パネル本体2aの裏面2oに固定され、他方の縦部材3bが他方の壁パネル本体2bの裏面2oに固定される。縦部材3Dの角部(出隅部)は、止水部材収容端5の裏側端部52よりも見付け方向外側に位置するように固定されており、縦部材3Dと止水部材収容端5との間に隙間Sが形成される。この場合、一方の壁パネル本体2aには、補強部材としての不図示の縦部材が裏面2oの他の箇所に固定される。本変形例の止水部材4Dは、第二変形例の止水部材4Bと同様の固定部42が止水部材4Dを受ける機能としての縦部材3Dと縦部材3bとの間に挟持されて固定される。
本変形例によれば、上記実施形態と同様に、止水部材4Dが止水部材収容端5,5と密着し、壁パネル本体2a,2bと縦部材3b,3Dとは止水部材4Dにより見込み方向から力を受けて圧着されて止水され、簡易な構成ながら防水性を確保できる。なお、受け部材としての縦部材の構成は本変形例に示す形態に限定されるものではなく、止水部材あるいは止水部本体が止水部材収容端5から押圧された場合に、外側Oにおいて止水部材あるいは止水部本体に当接する受け面が、壁パネル本体2の裏面2oに対して当接あるいは固定される構成を備えればよい。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1によれば、一対の壁パネル本体2a,2bの端部23に止水部材収容端5が設けられ、止水部材4が止水部材収容端5の表側端部51の裏側に配置されて、止水部材4が止水部材収容端5と縦部材3a,3bとに圧着される構造を備えるので、止水部材4が壁パネル本体2a,2bの見込み方向から力を受けて圧着されて止水され、簡易な構成ながら、止水部材4を緊締しなくても防水性を確保できる。また、小口の見込み方向の中央部の面内に溝状のスペーサ収容部を設ける従来の壁パネルに比べて、小口が簡易な構造となり壁パネル本体の製造が容易となる。加えて、従来の壁パネルに比べて壁パネル本体の厚さを薄くすることができるため、壁パネル本体2の裏側の配管スペースを広く確保できる。さらに、止水部材収容端5は、表側端部51より裏側端部52が見付け方向の内側に位置するように形成されているので、壁パネル本体2を見込み方向から移動させて支持体6に取り付けることができるので、施工現場での設置作業が容易となる。さらに、止水部材4が止水部材収容端5の裏面側に配置されるので、ユニットバス100の内側Iから止水部材4が目立たないように止水部材4を設けることができる。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1によれば、止水部材収容端5がテーパー状に形成されているので、止水部材収容端5が簡易な構成となり壁パネル本体2の製造が容易となる。また、壁パネル本体2を取り付ける作業の際にテーパー面で止水部材4を円滑に押圧できる。さらに、テーパー状の止水部材収容端5の裏側に止水部材4が配置できるので、壁パネル本体2a,2b同士を接合した状態で表側から目立たないように止水部材4を設けることができる。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1によれば、壁パネル本体2が支持体6に取り付けられた時に、止水部材収容端5と縦部材3a,3bとの間に形成される隙間Sよりも見込み方向の寸法が大きい止水部材4が圧縮されて止水部材収容端5と縦部材3a,3bと圧着するので、簡易な構成で止水機能を確保できる。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1によれば、止水部材4が一方の壁パネル本体2aに固定されているので、壁パネル本体2の設置作業時に、止水部材4を位置決めして取り付ける作業が不要となり、施工現場での作業が容易となる。また、止水部材収容端5は、裏側端部52が表側端部51よりも見付け方向の内側に位置するので、一方の壁パネル本体2aに止水部材4が取り付けられた状態でも、他方の壁パネル本体2bを見込み方向に移動させて支持体6に設置することができる。
上記実施形態に係る壁パネルの設置方法によれば、止水部材収容端5は、支持体6を設置する工程と、一方の壁パネル本体2aを支持体6に取り付ける工程と、他方の壁パネル本体2bを壁パネル本体2の見込み方向に移動させて支持体6に取り付けて止水部材収容端5と縦部材3a,3bとに止水部材4を圧着させる工程とを備える。そのため、壁パネル本体2を見込み方向に移動させて支持体6に取り付けることができるので、施工現場での壁パネル本体2の設置作業が容易となる。また、止水部材4が止水部材収容端5の表側端部51の裏側に配置されて、止水部材4が止水部材収容端5と縦部材3a,3bとに圧着される構造であるので、止水部材4が縦部材3a,3bと止水部材収容端5との、壁パネル本体2の見込み方向から力を受けて圧着されるので、簡易な構成で止水機能を確保できる。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造によれば、各止水部材収容端5の表側端部51,51間の間隔が狭く、且つ、各止水部材収容端5のテーパー面に止水部材4が圧着されているため、隙間S内への水の侵入を防ぎやすく、且つ、外観上止水部材4が目立たず、意匠性を高める効果が得られる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係る壁パネルの止水構造1Eを図10に示す。本実施形態では、止水部材及び縦部材が第一実施形態と異なる。止水部材4Eは、水平方向の断面形状が円形の止水部本体41と平板状の固定部42とが接続部43を介して接続されている。止水部本体41、固定部42及び接続部43は一体に形成されている。
縦部材3Eは、水平方向の断面形状がC字形状の受け部31と平板状の固定部32とが接続部33を介して接続された部材である。縦部材3Eは、アルミニウム型材からなり、壁パネル本体2の高さと略等しい寸法の長尺部材である。
一対の壁パネル本体2a,2bには、隣り合う端部23,23にそれぞれ第一実施形態と同様のテーパー状の止水部材収容端5,5を備える。縦部材3Eは、固定部32が一方の壁パネル本体2aの止水部材収容端5に固定されている。縦部材3Eは、一方の壁パネル本体2aに固定された状態において、C字状の受け部31の開口が壁パネル本体2の表側に向かって開口している。止水部材4Eの固定部42は他方の壁パネル本体2bの止水部材収容端5に固定されている。
本実施形態では、縦部材3Eが固定された一方の壁パネル本体2aを先に支持体6に固定し、次に、止水部材4Eが固定された他方の壁パネル本体2bを、見込み方向に移動させて支持体6に取り付ける。このとき、受け部31に止水部材4Eの止水部本体41が嵌入し、止水部材4Eは、止水部材収容端5で押圧されて縦部材3Eに圧着される。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1Eによれば、止水部材4Eが一対の壁パネル本体2a,2bのうちの一方の壁パネル本体2aに取り付けられ、縦部材3Eが他方の壁パネル本体2bに取り付けられているので、施工現場で止水部材4E及び縦部材3Eを位置決めして取り付ける作業が不要となり、施工現場での作業が容易となる。
上記実施形態に係る壁パネルの止水構造1Eによれば、第一実施形態と同様に、簡易な構成で防水機能を確保できる。また、小口の見込み方向の中央部の面内に溝状のスペーサ収容部を設ける従来の壁パネルに比べて、小口が簡易な構造となり壁パネル本体の製造が容易となる。加えて、従来の壁パネルに比べて壁パネル本体の厚さを薄くすることができるため、壁パネル本体2の裏側の配管スペースを広く確保できる。
さらに、本実施形態に係る壁パネルの止水構造1Eによれば、止水部材4E及び縦部材3Eを一対の壁パネル本体2a,2bの止水部材収容端5,5にそれぞれ固定し、且つ止水部材収容端5,5の間に収めることができるので、壁パネルの止水構造を簡易且つコンパクトにすることができる。
第一及び第二実施形態では、2つの壁パネル本体2でユニットバス100の1つの壁面を構成する例を挙げたので、壁パネル本体2の見付け方向の一方の端部23のみに止水部材収容端5を設ける例を示したが、例えば、3つ以上の壁パネル本体を連結する場合は、壁パネル本体の見付け方向の両端部に止水部材収容端を設ける構成であってもよい。
第一及び第二実施形態では、一対の壁パネル本体の隣接する端部にそれぞれ止水部材収容端が形成されている例を示したが、壁パネル本体を見込み方向から取り付ける目的においては、止水部材収容端は、少なくとも一方の端部に設けられていればよい。例えば、一方の壁パネル本体の端部に止水部材収容端を備え、止水部材収容端の裏側の隙間に止水部材が収容され、止水部材は、止水部材収容端の裏面と、止水部材収容端が設けられていない他方の壁パネル本体の端面とに密着する構成であってもよい。
第一及び第二実施形態では、止水部材に中空部を有する例を示したが、中空部は止水部材の必須の構成ではなく、止水部材は外力により圧縮あるいは弾性変形可能な構成であればよい。例えば、弾性部材からなり、水平方向の断面形状が略C字状やU字状となる羽根状部を有する止水部材や、高圧縮性の発泡材からなる止水部材であってもよい。
第一及び第二実施形態では、壁パネルの設置方法において、止水部材を取り付けた壁パネル本体を先に支持体に固定し、次に、止水部材を取り付けていない壁パネル本体を支持体に固定する例を示したが、壁パネル本体の固定順序はこれに限定されない。本発明に係る壁パネルの設置方法は、例えば、先に止水部材を縦部材に取り付けた後、壁パネル本体を順次取り付ける構成も可能である。
上記実施形態では、支持体6が床部105の周縁に設けられた係合部である例を示したが、支持体6はこれに限定されない。支持体は、例えば、水平方向に延在する上枠及び下枠と、上下方向に延在して上枠と下枠とをそれぞれ連結する縦枠とからなる公知の枠体を採用してもよい。この場合、縦枠が縦部材(受け部材)として機能し、止水部材収容端との間で止水部材を挟むように構成してもよい。
上記実施形態では、浴槽109の外側の壁パネル本体2は浴槽109の上部側面に下端部が位置するが、床パネル104を浴槽109の下まで設け、浴槽109が床パネル104上に載置される場合には、浴槽109近傍の壁パネル本体2は、浴槽109の下方まで延びていてもよい。
上記実施形態では、隣接する壁パネル本体2a,2bの隣り合う端部にそれぞれ止水部材収容端5,5を形成する例を示したが、隣り合う端部の少なくとも一方に止水部材収容端を形成してもよい。このように、隣り合う端部の少なくとも一方に止水部材収容端を形成し、止水部材収容端と縦部材との間の隙間に止水部材を配置することにより、上記実施形態と同様の効果を奏する。
1,1B,1C,1D,1E 壁パネルの止水構造
2,2a,2b 壁パネル本体
3a,3b,3D 縦部材
4,4A,4B,4C,4D,4E 止水部材
5,5A 止水部材収容端
6 支持体
51 表側端部
52 裏側端部

Claims (6)

  1. 隣接配置されて取り付けられる一対の壁パネル本体の端部間を、止水部材により止水する壁パネルの止水構造であって、
    前記一対の壁パネル本体のうちの少なくとも一方の壁パネル本体の幅方向の端部に、裏側端部が表側端部よりも幅方向の内側に位置するように形成された止水部材収容端を備え、
    前記壁パネル本体における前記止水部材収容端が形成されている側の端部に前記裏側端部よりも幅方向の外側に突出して縦部材が設けられ、
    前記止水部材は、前記止水部材収容端と前記縦部材との間に配設されて、前記止水部材が前記一対の壁パネル本体の各端部と前記縦部材とに圧着して前記一対の壁パネル本体の前記端部間を止水することを特徴とする
    壁パネルの止水構造。
  2. 前記止水部材収容端は前記表側端部から前記裏側端部に向かってテーパー状に形成されている
    請求項1に記載の壁パネルの止水構造。
  3. 前記止水部材が弾性部材からなり、
    前記止水部材は、前記止水部材収容端と前記縦部材との間に形成される隙間よりも厚さ方向の寸法が大きく、圧縮した状態で配置されている
    請求項1または請求項2に記載の壁パネルの止水構造。
  4. 前記止水部材が前記壁パネル本体に固定されている
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の壁パネルの止水構造。
  5. 前記一対の壁パネル本体にそれぞれ前記止水部材収容端が形成され、
    前記止水部材が一方の壁パネル本体の前記止水部材収容端に取り付けられ、
    前記縦部材が他方の壁パネル本体の前記止水部材収容端に取り付けられている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の壁パネルの止水構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の壁パネルの止水構造を用いた壁パネルの設置方法であって、
    前記一対の壁パネル本体の幅方向の端部にそれぞれ前記縦部材が取り付けられており、
    前記縦部材同士を係止する係止部材が前記一方の前記縦部材に設けられており、
    建物の躯体に前記壁パネル本体を支持する支持体を設ける工程と、
    一方の壁パネル本体を前記支持体に固定する工程と、
    他方の壁パネル本体の前記縦部材が前記一方の壁パネル本体の前記縦部材に近接するように、前記他方の壁パネル本体を前記壁パネル本体の厚さ方向に移動させて前記他方の壁パネル本体を前記一方の壁パネル本体の隣に配置して前記支持体に固定し、前記一対の壁パネル本体のそれぞれの前記端部と前記縦部材とに前記止水部材が圧着して前記一対の壁パネル本体の前記端部間が止水される工程と、
    を備えることを特徴とする壁パネルの設置方法。
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