JP2018111358A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、耐久性を改善する空気入りタイヤの提供。【解決手段】カーカス層4と互いに交差する2層のベルト層7と少なくとも1層のベルト補強層8とを備え、ベルト層7が周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、ベルト層7のうちの少なくとも一方が、ベルトコードの周方向に対する傾斜角度α及びベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが15°≦β<α≦35°の関係を満足し、ベルト層7はセンター側の高角度領域Acとショルダー側の低角度領域Asと繋ぎ領域Axを有し、ベルト補強層はベルト層7の少なくとも高角度領域Ac及び繋ぎ領域Axを覆うように配置され、その単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性が高角度領域Acに対応する第一領域A1よりも繋ぎ領域Axに対応する第二領域A2において低くなるように設定されている空気入りタイヤ。【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部にベルト層が埋設された空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、一般に、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された複数層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側にベルト層を覆うように配置された少なくとも1層のベルト補強層とを備えており、ベルト層がタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置された構造を有している。
近年、乗用車用の空気入りタイヤについては、転がり抵抗を低減することが強く求められており、そのような要求を満たすために、トレッド部の接地形状が概ね矩形となるようにタイヤを設計することが行われている。ところが、矩形の接地形状を採用した場合のデメリットとして、トレッド部のショルダー領域に偏摩耗が発生し易くなる傾向がある。これに対して、ショルダー領域での偏摩耗を抑制するために、ベルト層を構成するベルトコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度をタイヤ幅方向の位置に応じて異ならせることにより、ベルト層の端部におけるタイヤ周方向の剛性を高めることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ベルトコードの傾斜角度の変化が大きくなる部位ではタイヤ走行時に生じる歪みが大きくなり、その歪みが耐久性を悪化させる要因となる。そのため、ベルトコードの傾斜角度の設定に基づいてショルダー領域での偏摩耗を抑制しようとする場合、耐久性を改善することが必要となる。
特開2011−230538号公報
本発明の目的は、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された2層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された少なくとも1層のベルト補強層とを備え、前記ベルト層がタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置された空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層のうちの少なくとも一方において、前記ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度α及び前記ベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが15°≦β<α≦35°の関係を満足し、
前記ベルト層は、前記ベルトコードの傾斜角度がα±1°の範囲となるセンター側の高角度領域と、前記ベルトコードの傾斜角度がβ±1°の範囲となるショルダー側の低角度領域と、前記高角度領域と前記低角度領域との間で前記ベルトコードの角度が徐々に変化する繋ぎ領域を有し、
前記ベルト補強層は、前記ベルト層の少なくとも前記高角度領域及び前記繋ぎ領域を覆うように配置され、その単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性が前記高角度領域に対応する第一領域よりも前記繋ぎ領域に対応する第二領域において低くなるように設定されていることを特徴とするものである。
本発明では、ベルト層のうちの少なくとも一方において、ベルトコードのタイヤ中心位置での傾斜角度αに比べてベルトコードのベルト端末位置での傾斜角度βを小さくした構造を採用することにより、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制することができる。しかしながら、この場合、ベルトコードの傾斜角度の変化が大きくなる部位ではタイヤ走行時に生じる歪みが大きくなり、その歪みが耐久性を悪化させる要因となる。
このような状況に鑑みて、本発明では、ベルト層において、ベルトコードの傾斜角度がα±1°の範囲となるセンター側の高角度領域と、ベルトコードの傾斜角度がβ±1°の範囲となるショルダー側の低角度領域と、これら高角度領域と低角度領域との間でベルトコードの角度が徐々に変化する繋ぎ領域とを形成する一方で、ベルト層の少なくとも高角度領域及び繋ぎ領域を覆うようにベルト補強層を配置し、その単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性を高角度領域に対応する第一領域よりも繋ぎ領域に対応する第二領域において低くすることにより、タイヤ走行時にベルト層の繋ぎ領域の周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。これにより、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、耐久性を改善することが可能になる。
本発明において、ベルト補強層の単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性G(kN/mm)は、ベルト補強層を構成するバンドコードの断面積をS(mm2)とし、バンドコードの弾性率をE(kN/mm2)とし、該当領域内でのバンドコードの打ち込み本数をN(本)とし、バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度をθ(°)とし、該当領域の幅をW(mm)としたとき、G=S×E×N×cos4θ/Wにより算出されるものである。弾性率EはJIS−L1017に準拠して測定される初期引張抵抗度である。
ベルト補強層の第一領域における剛性は、各ベルト層の全幅Lに対してタイヤ中心位置を中央とするL×2/5の範囲における剛性を上記関係式に基づいて算出したものである。一方、ベルト補強層の第二領域における剛性は、ベルトコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度γ(°)が(α+β)/2となる点Xを中心にしてタイヤ幅方向両側にそれぞれ10mmの範囲における剛性を上記関係式に基づいて算出したものである。また、2層のベルト層のベルトコードの点Xがタイヤ幅方向にずれている場合、両者のタイヤ幅方向の中点位置を点X'とし、この点X'に基づいてベルト補強層の第二領域が特定されるものとする。
本発明において、傾斜角度αと傾斜角度βとの差は3°以上であることが好ましい。これにより、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制する効果を十分に発揮することができる。
また、高角度領域の幅はベルト層の全幅の1/2以上であり、低角度領域の幅はベルト層の全幅の1/8以上であることが好ましい。このようにベルト層のセンター側の高角度領域とショルダー側の低角度領域とを上記の如く設定することにより、トレッド部の剛性配分を適正化し、トレッド部のショルダー領域での偏摩耗を効果的に抑制することができる。
本発明では、ベルト補強層は単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性が高角度領域に対応する第一領域よりも繋ぎ領域に対応する第二領域において低くなるように設定されるが、その具体的な手段として、以下に記載される構造の少なくとも1つを採用することが好ましい。即ち、ベルト補強層において、単位幅当たりのバンドコードの打ち込み本数が高角度領域に対応する第一領域よりも繋ぎ領域に対応する第二領域において少なくなるように設定されていることが好ましい。また、ベルト補強層において、高角度領域に対応する第一領域に配置されるバンドコードよりも剛性が低いバンドコードが繋ぎ領域に対応する第二領域に配置されていることが好ましい。更に、ベルト補強層において、バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度が繋ぎ領域に対応する第二領域では5°〜30°の範囲にあり、高角度領域に対応する第一領域では5°未満となっていることが好ましい。更に、ベルト補強層のバンドコードからベルト層のうちタイヤ径方向外側に配置されたベルト層のベルトコードまでの距離が高角度領域に対応する第一領域よりも繋ぎ領域に対応する第二領域において大きくなっていることが好ましい。これらの構造を採用することにより、ベルト補強層の単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性を調整することができる。
特に、ベルト層の両方が高角度領域と低角度領域と繋ぎ領域を有し、内側に位置するベルト層の繋ぎ領域と外側に位置するベルト層の繋ぎ領域とがタイヤ幅方向に互いにずれていることが好ましい。このように内側に位置するベルト層の繋ぎ領域と外側に位置するベルト層の繋ぎ領域とを互いにずらすことにより、歪みの集中を回避することができる。
本発明の空気入りタイヤは乗用車用タイヤであることが好ましく、特に偏平率65%以下の乗用車用タイヤであることが好ましい。本発明によれば、乗用車用タイヤにおいてトレッド部のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、高速耐久性を改善することが可能になる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのベルト層を示す展開図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのベルト層及びベルト補強層を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の一例を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の変形例を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の他の変形例を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の更に他の変形例を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の更に他の変形例を示す断面図である。 本発明の空気入りタイヤにおけるベルト層の変形例を示す展開図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図4は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1〜図4において、CLはタイヤ中心位置であり、Tcはタイヤ周方向であり、Twはタイヤ幅方向である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本のカーカスコードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、かつ層間でベルトコードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7を構成するベルトコードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、タイヤ周方向に配向する複数本のバンドコードを含む少なくとも1層のベルト補強層8が配置されている。ベルト補強層8は少なくとも1本のバンドコードを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造とすることが望ましい。ベルト補強層8を構成するバンドコードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝10が形成されている。主溝10は、少なくとも1本のセンター主溝11と、該センター主溝11の外側に位置する一対のショルダー主溝12,12を含んでいる。これら主溝10によりトレッド部1には複数の陸部20が区画されている。陸部20は、一対のショルダー主溝12,12の相互間に位置するセンター陸部21と、各ショルダー主溝12の外側に位置するショルダー陸部22とを含んでいる。各センター陸部21には、一端がショルダー主溝12に開口し、他端がセンター陸部21内で終端する複数本の閉止溝13が形成されている。また、各ショルダー陸部22には、タイヤ幅方向に延在してショルダー主溝12に対して非連通となる複数本のラグ溝14と、タイヤ幅方向に延在してショルダー主溝12に対して連通する複数本のサイプ15とがタイヤ周方向に沿って交互に形成されている。
上記空気入りタイヤにおいて、図3に示すように、ベルト層7のうちの少なくとも一方、より好ましくは両方において、ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでのタイヤ周方向に対する傾斜角度α及びベルトコードCのベルト端末位置BEでのタイヤ周方向に対する傾斜角度βは15°≦β<α≦35°の関係を満足している。
このようにベルトコードCのタイヤ中心位置CLでの傾斜角度αに比べてベルトコードCのベルト端末位置BEでの傾斜角度βを小さくした構造を採用することにより、ベルト層7の端部におけるタイヤ周方向の剛性を高めて、トレッド部1のショルダー領域での偏摩耗を抑制することができる。特に、傾斜角度αと傾斜角度βとの差を3°以上とすることにより、トレッド部1のショルダー領域での偏摩耗を抑制する効果を十分に発揮することができる。ここで、傾斜角度βが15°よりも小さいとトレッド部1のショルダー領域でのタイヤ周方向の剛性が過多となり、また、傾斜角度αが35°よりも大きいとトレッド部1のセンター領域でのタイヤ周方向の剛性が過度に低下することになるため、センター領域での接地長が大きくなり過ぎてしまう。
また、図3に示すように、ベルト層7はベルトコードCの傾斜角度がα±1°の範囲となるセンター側の高角度領域AcとベルトコードCの傾斜角度がβ±1°の範囲となるショルダー側の低角度領域Asとを有し、高角度領域Acの幅Lcがベルト層7の全幅Lの1/2以上であり、各低角度領域Asの幅Lsがベルト層7の全幅Lの1/8以上であるように設定されている。このようにベルト層7のセンター側の高角度領域Acとショルダー側の低角度領域Asとを上記の如く設定することにより、トレッド部1の剛性配分を適正化することができる。ここで、高角度領域Acの幅Lcがベルト層7の全幅Lの1/2よりも小さいとベルト層7としての機能が低下し、また、低角度領域Asの幅Lsがベルト層7の全幅Lの1/8よりも小さいとトレッド部1のショルダー領域でのタイヤ周方向の剛性を十分に高めることができなくなる。なお、高角度領域Acの幅Lc及び低角度領域Asの幅Lsは各ベルト層7の全幅Lに基づいて設定されるものである。
更に、図3に示すように、ベルト層7はセンター側の高角度領域Acとショルダー側の低角度領域Asとの間においてベルトコードCの角度が徐々に変化する繋ぎ領域Axを有している。このように高角度領域Acと低角度領域Asとの間に繋ぎ領域Axを設けることにより、ベルトコードCの急激な角度変化を許容することができる。
上述のように高角度領域Acの幅Lcはベルト層7の全幅Lの1/2以上であり、各低角度領域Asの幅Lsはベルト層7の全幅Lの1/8以上であることから、高角度領域Acと低角度領域Asとの間に挿入される各繋ぎ領域Axの幅Lxはベルト層7の全幅Lの1/8以下となる。また、タイヤ中心位置CLとベルト端末位置BEとの間におけるベルトコードCのタイヤ周方向に対する傾斜角度γは傾斜角度α,βに対してβ<γ<αの関係を満足することになる。そのため、ベルト層7にはγ=(α+β)/2となる点Xが存在する。
上述のようにベルト層7において、ベルトコードCのタイヤ中心位置CLでの傾斜角度αに比べてベルトコードCのベルト端末位置BEでの傾斜角度βを小さくした構造を採用した場合、トレッド部1のショルダー領域での偏摩耗を抑制することができるという利点がある一方で、ベルト層7においてベルトコードCの傾斜角度γの変化が大きくなる繋ぎ領域Axではタイヤ走行時に生じる歪みが大きくなり、その歪みが耐久性を悪化させる要因となる。
そこで、上述した空気入りタイヤにおいては、図4に示すように、ベルト層7の少なくとも高角度領域Ac及び繋ぎ領域Axを覆うようにベルト補強層8を配置し、ベルト補強層8の単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性を高角度領域Acに対応する第一領域A1よりも繋ぎ領域Axに対応する第二領域A2において相対的に低くした構造が採用されている。ベルト補強層8の第一領域A1はベルト層7の全幅Lに対してタイヤ中心位置CLを中央とするL×2/5の範囲であり、ベルト補強層8の第二領域A2はベルトコードCのタイヤ周方向に対する傾斜角度γが(α+β)/2となる点Xを中心にしてタイヤ幅方向両側にそれぞれ10mm(合計20mm)の範囲である。ベルト補強層8の単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性を上記の如く設定することにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。これにより、トレッド部1のショルダー領域での偏摩耗を抑制しつつ、良好な耐久性を確保することが可能になる。例えば、ベルト層7の繋ぎ領域Axに対応するベルト補強層8の第二領域A2においては単位幅当たりの剛性Gを0.05kN/mm〜0.6kN/mmの範囲とし、ベルト層7の高角度領域Acに対応するベルトカバー層8の第一領域A1においては第二領域A2よりも剛性Gを高くし、かつ両者の差を0.3kN/mmとすることが好ましい。
図5は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の一例を示すものである。図5に示すように、ベルト補強層8に第一領域A1と第二領域A2とを規定したとき、単位幅当たりのバンドコードBの打ち込み本数Nは第一領域A1よりも第二領域A2で少なくなるように設定されている。これにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。
図6は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の変形例を示すものである。図6において、ベルト補強層8は複数本のバンドコードBを引き揃えてゴム被覆してなるストリップ材をタイヤ周方向に連続的に巻回したジョイントレス構造を有しており、第一領域A1ではストリップ材が周回毎に隣接するように密に巻回され、第二領域A2ではストリップ材が周回毎に間隔を空けて疎に巻回されている。例えば、ストリップ材の幅が10mmであるとき、第二領域A2ではストリップ材の間隔が2mm〜5mmに設定されている。その結果、ベルト補強層8の単位幅当たりのバンドコードBの打ち込み本数Nが第一領域A1よりも第二領域A2で少なくなるように設定されている。これにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。
図7は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の他の変形例を示すものである。図7において、ベルト補強層8を構成するバンドコードBは全域にわたって等間隔で配置されているが、そのバンドコードBとして材質が互いに異なる2種類のバンドコードB1,B2が使用されている。即ち、ベルト補強層8の第一領域A1にはバンドコードB1が配置され、第二領域A2にはバンドコードB2が配置され、バンドコードB1の引張り剛性よりもバンドコードB2の引張り剛性の方が低くなっている。これにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。例えば、第一領域A1のバンドコードB1としてはナイロンとアラミドとのハイブリッドコードが使用され、第二領域A2のバンドコードB2としてはナイロンコードが使用される。
図8は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の更に他の変形例を示すものである。図8に示すように、ベルト補強層8において、バンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θが0°〜30°の範囲にあり、第一領域A1では傾斜角度θが5°未満であるのに対して、第二領域A2では傾斜角度θが5°〜30°の範囲に設定されている。これにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。但し、バンドコードBのタイヤ周方向に対する傾斜角度θが30°よりも大きくなると高速耐久性に悪影響を及ぼすことになる。
図9は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト補強層の更に他の変形例を示すものである。図9において、ベルト補強層8のバンドコードBからベルト層7のうちタイヤ径方向外側に配置されたベルト層7BのベルトコードCまでの距離Dが第一領域A1よりも第二領域A2において大きくなっている。特に、第一領域A1のタイヤ中心位置CLにおけるコード間距離をD1とし、第二領域A2の点Xにおけるコード間距離をD2としたとき、1.3≦D2/D1<2.0の関係を満足している。これにより、タイヤ走行時にベルト層7の繋ぎ領域Axの周辺で生じる歪みを緩和し、耐久性を改善することができる。なお、比D2/D1が2.0よりも大きいと、コートゴムの発熱が増大し、耐久性に悪影響を及ぼす恐れがある。このような構成を実現するには、ベルト補強層8のコートゴムを局所的に厚くしたり、ベルト層7とベルト補強層8との間に局所的にゴムシートを追加したりすることが可能である。
図10は本発明の空気入りタイヤにおけるベルト層の他の変形例を示すものである。図10に示すように、ベルト層7の両方が高角度領域Acと低角度領域Asと繋ぎ領域Axを有する場合、タイヤ径方向内側に位置するベルト層7Aの繋ぎ領域Ax(斜線部)とタイヤ径方向外側に位置するベルト層7Bの繋ぎ領域Ax(斜線部)とがタイヤ幅方向に互いにずれているのが良い。このように内側に位置するベルト層7Aの繋ぎ領域Axと外側に位置するベルト層7Bの繋ぎ領域Axとを互いにずらすことにより、歪みが局所的に発生することを抑制することができる。なお、ベルト層7Aの繋ぎ領域Ax及びベルト層7Bの繋ぎ領域Axの中心位置同士のずれ量Dxは3mm以上であると良い。
上述した実施形態ではベルトカバー層がベルト層の全体を覆うフルカバーである場合について説明したが、本発明では、ベルトカバー層として、ベルト層の高角度領域と繋ぎ領域のみを覆うセンターカバーを採用したり、センターカバーとフルカバーとを組み合わせたり、ベルト層の低角度領域のみを覆うショルダーカバーとフルカバーとを組み合わせたり、複数層のセンターカバーを積層したりすることが可能である。
上述した空気入りタイヤは偏平率65%以下の乗用車用タイヤとして好適であり、乗用車用タイヤの転がり抵抗を低減し、耐偏摩耗性を改善することができる。
タイヤサイズ205/55R16 91Vで、一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された2層のベルト層と、ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された1層のベルト補強層とを備えた空気入りタイヤにおいて、ベルト層の構造、ベルト補強層の構造を表1のように設定した従来例、比較例及び実施例1〜8のタイヤを製作した。
従来例においては、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αとベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが同じである通常のベルト層と、そのベルト層の全域を覆う均一な構造を有するベルト補強層(フルカバー)を採用した。
比較例においては、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αに比べてベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが小さく設定され、高角度領域と繋ぎ領域と低角度領域とを備えたベルト層と、そのベルト層の全域を覆う均一な構造を有するベルト補強層(フルカバー)を採用した。
実施例1〜8においては、ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度αに比べてベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが小さく設定され、高角度領域と繋ぎ領域と低角度領域とを備えたベルト層と、そのベルト層の全域を覆うベルト補強層(図5〜図9)を採用した。
表1において、各ベルト層の点Xの位置と外端位置はタイヤ中心位置からのタイヤ幅方向の距離にて示した。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、ショルダー領域での耐偏摩耗性、高速耐久性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
ショルダー領域での耐偏摩耗性:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けて摩擦エネルギー測定試験機に装着し、空気圧230kPa、負荷荷重4.5kNの条件下にて、トレッド部のショルダー領域での平均摩擦エネルギーを測定した。測定値は、10mm間隔となるタイヤ幅方向2箇所×タイヤ周方向2箇所の計4点における摩擦エネルギーを測定し、これらを平均したものである。評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど耐偏摩耗性が優れていることを意味する。
高速耐久性:
各試験タイヤをリムサイズ16×6.5Jのホイールに組み付けてドラム試験機に装着し、ECE R.30に記載の条件下で走行後、10分間のステップ毎に試験速度を10km/hずつ増加させ、試験開始からクリアしたステップ数を求めた。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。指数値が大きいほど高速耐久性が優れていることを意味する。
Figure 2018111358
この表1から判るように、実施例1〜8のタイヤは、従来例との対比において、ショルダー領域での耐偏摩耗性が優れており、しかも高速耐久性も良好であった。これに対して、比較例のタイヤは、ショルダー領域での耐偏摩耗性が良好であるものの、高速耐久性が悪化していた。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
10 主溝
11 センター主溝
12 ショルダー主溝
Ac ベルト層の高角度領域
As ベルト層の低角度領域
Ax ベルト層の繋ぎ領域
A1 ベルト補強層の第一領域
A2 ベルト補強層の第二領域
B バンドコード
C ベルトコード
CL タイヤ中心位置
BE ベルト端末位置

Claims (9)

  1. 一対のビード部間に装架されたカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層のタイヤ径方向外側に配置された2層のベルト層と、該ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された少なくとも1層のベルト補強層とを備え、前記ベルト層がタイヤ周方向に対して傾斜する複数本のベルトコードを含み、層間でベルトコードが互いに交差するように配置された空気入りタイヤにおいて、
    前記ベルト層のうちの少なくとも一方において、前記ベルトコードのタイヤ中心位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度α及び前記ベルトコードのベルト端末位置でのタイヤ周方向に対する傾斜角度βが15°≦β<α≦35°の関係を満足し、
    前記ベルト層は、前記ベルトコードの傾斜角度がα±1°の範囲となるセンター側の高角度領域と、前記ベルトコードの傾斜角度がβ±1°の範囲となるショルダー側の低角度領域と、前記高角度領域と前記低角度領域との間で前記ベルトコードの角度が徐々に変化する繋ぎ領域を有し、
    前記ベルト補強層は、前記ベルト層の少なくとも前記高角度領域及び前記繋ぎ領域を覆うように配置され、その単位幅当たりのタイヤ周方向の剛性が前記高角度領域に対応する第一領域よりも前記繋ぎ領域に対応する第二領域において低くなるように設定されていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記傾斜角度αと前記傾斜角度βとの差が3°以上であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記高角度領域の幅が前記ベルト層の全幅の1/2以上であり、前記低角度領域の幅が前記ベルト層の全幅の1/8以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ベルト補強層において、単位幅当たりのバンドコードの打ち込み本数が前記高角度領域に対応する第一領域よりも前記繋ぎ領域に対応する第二領域において少なくなるように設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ベルト補強層において、前記高角度領域に対応する第一領域に配置されるバンドコードよりも剛性が低いバンドコードが前記繋ぎ領域に対応する第二領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ベルト補強層において、バンドコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度が前記繋ぎ領域に対応する第二領域では5°〜30°の範囲にあり、前記高角度領域に対応する第一領域では5°未満となっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ベルト補強層のバンドコードから前記ベルト層のうちタイヤ径方向外側に配置されたベルト層のベルトコードまでの距離が前記高角度領域に対応する第一領域よりも前記繋ぎ領域に対応する第二領域において大きくなっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ベルト層の両方が前記高角度領域と前記低角度領域と前記繋ぎ領域を有し、内側に位置するベルト層の繋ぎ領域と外側に位置するベルト層の繋ぎ領域とがタイヤ幅方向に互いにずれていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記空気入りタイヤが乗用車用タイヤであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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