JP2018111345A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の乗り心地を良好に維持でき、車輪からの熱の影響を受けにくく、さらに車輪の内側横に荷室がある場合にはそのスペースを広く確保できるモータ駆動装置を提供する。【解決手段】車両前後方向に延び、前側に、ゴムブッシュ5を介して車体に連結する車体側取付部6が形成され、後側に、後輪71を支持する車輪側支持部7が形成されたトレーリングアーム2と、トレーリングアーム2に支持され後輪71を駆動するモータ3と、を備えたモータ駆動装置1であって、モータ3は、車幅方向視して、車両上下方向に関し、ゴムブッシュ5と重なる位置に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、モータ駆動装置に関する。
モータで車輪を駆動するハイブリッド自動車や電気自動車等において、車内空間の確保等を目的として、モータを車輪の内部または車輪の近傍に配置したモータ駆動装置が知られている。
特許文献1には、モータを、車輪よりも車幅方向内側であって車幅方向視で車輪と重なる位置に配置したことが記載されている。特許文献2には、モータを車輪の内部に配置したことが記載されている。
国際公開2012/123175号公報 特開2012−214202号公報
一般に、トーションビーム式サスペンション構造を有する車両の後輪は車体前後方向に延びるトレーリングアームの後端に取り付けられている。トレーリングアームの前端側はゴムブッシュを介して車体に連結されており、トレーリングアームはゴムブッシュを揺動支点として上下に揺動する。この構造において、モータを後輪の内部、または後輪よりも車幅方向内側であって車幅方向視で後輪と重なる位置に配置すると、モータはゴムブッシュ周りから後方に離れて位置することとなるので、ばね下質量が大きくなり、車両の乗り心地を低下させるおそれがある。また、モータがタイヤやブレーキに近接して配置されるので、タイヤやブレーキから発生する熱の影響を受けやすくなる。
さらに、後輪の内側横に荷室が形成されている車両においては、後輪と荷室との間にモータが配置されることとなるので、モータの配置スペース分、荷室の車幅方向スペースが狭くなるという問題がある。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、車両の乗り心地を良好に維持でき、車輪からの熱の影響を受けにくく、さらに車輪の内側横に荷室がある場合にはそのスペースを広く確保できるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、車両前後方向に延び、前側に、弾性部材を介して車体に連結する車体側取付部が形成され、後側に、車輪を支持する車輪側支持部が形成されたトレーリングアームと、前記トレーリングアームに支持され前記車輪を駆動するモータと、を備えたモータ駆動装置であって、前記モータは、車幅方向視して、車両上下方向に関し、前記弾性部材と重なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を得る。
(1)トレーリングアームは、弾性部材を支点として上下に揺動するため、概ね車体側取付部周りにかかる質量までをばね上質量、車体側取付部周りから後部側にかかる質量をばね下質量とみなすことができる。モータを、車幅方向視して、車両上下方向に関し、弾性部材と重なる位置に配置したことで、トレーリングアームに加わるモータの重量をほぼばね上質量とすることができる。これにより、トレーリングアームのばね下質量の増大を抑制でき、車両の乗り心地を向上させることができる。
(2)モータは、車輪から前方に離れて位置するので、車輪から発する熱の影響を受けにくくなる。
また、本発明は、前記トレーリングアームは、前記車体側取付部から下方に延び、前記モータを取り付けるためのモータブラケットを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で、モータをばね上質量としてトレーリングアームに取り付けることができる。
また、本発明は、前記モータの動力を前記車輪に伝達するギヤ伝達機構を備え、前記ギヤ伝達機構は、前記モータの回転軸周りの第1ギヤ部を内蔵する第1ギヤボックスと、前記車輪の回転軸周りの第2ギヤ部を内蔵する第2ギヤボックスと、を有し、前記第1ギヤボックスは、前記モータブラケットに取り付けられていることを特徴とする。
ギヤ伝達機構のギヤボックスは剛体としてトレーリングアームに取り付けられるため、ギヤボックスの剛性が大きいとトレーリングアームの捩れ方向の変位を利用したサスペンション特性に影響するおそれがある。これに対してギヤボックスを第1ギヤボックスと第2ギヤボックスとに分割することにより、ギヤボックスの剛性の影響を小さくしてトレーリングアームのサスペンション特性への影響を低減できる。そして、第1ギヤボックスをモータブラケットに取り付ける構成とすれば、モータブラケットにモータと第1ギヤボックスの両方の取付機能を持たせることができ、モータ駆動装置の小型化を図れる。
また、本発明は、前記モータは、前記第1ギヤボックスを介して前記モータブラケットに取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、モータおよび第1ギヤボックスを集約して配置できるので、モータ駆動装置1の一層の小型化を図れる。
また、本発明は、前記トレーリングアームには、車幅方向に延びるトーションビームが取り付けられ、前記トーションビームよりも前側に座席が配置され、前記モータは、前記トーションビームと前記座席との間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、座席とトーションビームとの間に形成される空間にモータを効率良く配置できる。
また、本発明は、前記モータの一部は、車体のフロアパネルの下面よりも下方に突出していることを特徴とする。
本発明によれば、フロアパネルの下面に沿って流れる風によりモータを効率的に冷却することができる。
本発明によれば、車両の乗り心地を良好に維持でき、車輪からの熱の影響を受けにくく、さらに車輪の内側横に荷室がある場合にはそのスペースを広く確保できる。
本発明のモータ駆動装置の平面図である。 本発明のモータ駆動装置の拡大平面図である。 ギヤ伝達機構の側面図である。 (a)はトレーリングアームを車幅方向外側後方から見た外観斜視図、(b)はトレーリングアームを車幅方向内側後方から見た外観斜視図である。 図2におけるA−A断面図である。 ギヤ伝達機構の平断面図である。
図1において、本実施形態のモータ駆動装置1は、トレーリングアーム2と、トレーリングアーム2に支持され後輪71を駆動するモータ3と、モータ3の動力を後輪71に伝達するギヤ伝達機構4と、を備えている。以下、車両左側の後輪71を駆動するモータ駆動装置1について説明するが、車両右側の後輪71を駆動するモータ駆動装置1についてもレイアウトが左右対称となっている以外は同じ構成である。
「トレーリングアーム2」
図2ないし図4を参照して説明すると、トレーリングアーム2は、略車両前後方向に延びるように配設されており、前側には、ゴムブッシュ(弾性部材)5を介して図示しない車体に連結する車体側取付部6が形成され、後側には、後輪71を支持する車輪側支持部7が形成されている。車体側取付部6は、両端が開口し略水平方向を筒軸方向とした円筒形状のカラー部材からなる。車体側取付部6の内部には円柱状のゴムブッシュ5が圧入等により取り付けられており、図示しないボルト等を介して車体に連結されている。トレーリングアーム2は、ゴムブッシュ5の軸心O4を揺動軸として上下に揺動する。
トレーリングアーム2は、車幅方向外側寄りに配設される外側部材8と、車幅方向内側寄りに配設される内側部材9と、により構成されている。外側部材8および内側部材9の前端は車体側取付部6に溶接等で取り付けられている。図5に示すように、内側部材9は、車幅方向外側に開口した断面略U字状を呈している。外側部材8には、車幅方向内側に向け開口したU字形状部10が形成されている。図4(b)に示すように、トレーリングアーム2は、車体側取付部6から略水平状に後方に延在する前側水平部2Aと、前側水平部2Aの後端から後方に向かって上下方向の幅が徐々に拡大する中間部2Bと、中間部2Bの後端から後方に向かって略水平状に延在する後側水平部2Cと、を備えている。外側部材8のU字形状部10と内側部材9との端部同士を溶接することで、図5に示すように、閉断面形状を呈する本体部11が形成される。このため、本体部11は、前側水平部2Aと中間部2Bと後側水平部2Cとにわたって閉断面形状を呈し、トレーリングアーム2は、高い強度や剛性を有している。図4(b)に示すように、外側部材8には、後記する第2伝達軸54を通すための伝達軸用貫通孔8Aが形成されている。
図4に示すように、外側部材8は、後側水平部2Cにおいて、本体部11の下端から下方に向け鉛直状に延びる第2ギヤボックス支持面部12が形成されている。第2ギヤボックス支持面部12の車幅方向外側面には、前記した車輪側支持部7としての車輪側支持部材13が取り付けられている。車輪側支持部材13には、図2に示すように、後輪71を取り付けるハブ14やブレーキ装置15が取り付けられる。
図4(b)において、中間部2Bにおける内側部材9の車幅方向内側面と第2ギヤボックス支持面部12の車幅方向内側面との間には、補強部材16が掛け渡されている。第2ギヤボックス支持面部12と補強部材16との間には、図5に示すように、閉断面部が形成される。図4において、前側水平部2Aにおける内側部材9の車幅方向内側面には、車幅方向に延びるトーションビーム18が取り付けられている。トーションビーム18は左右のトレーリングアーム2を連結する。補強部材16とトーションビーム18との間には、図示しないサスペンションスプリングを載置するためのスプリングシート19が掛け渡されている。図1に示すように、トーションビーム18の後方で左右の後輪71の間には車両の荷室73が配置されている。
図4において、車体側取付部6の下部には、下方に延び、モータ3を取り付けるためのモータブラケット20が一体に形成されている。モータブラケット20には、車両前後方向に沿った鉛直面状の第1ギヤボックス支持面部21が形成されている。
「ギヤ伝達機構4」
図6において、ギヤ伝達機構4は、モータ3の回転軸22周りの第1ギヤ部23を内蔵する第1ギヤボックス24と、後輪71の回転軸47周りの第2ギヤ部43を内蔵する第2ギヤボックス49と、を有している。
第1ギヤボックス24は、後方が開口形成されており、車幅方向内側寄りには回転軸22を通す貫通孔25が形成されている。第1ギヤ部23は、モータ3の出力軸に一体回転可能に連結され、車幅方向に沿う軸心O1回りに回転する回転軸22と、回転軸22の左端に形成された第1傘歯車26と、第1傘歯車26に略直交して噛合する第2傘歯車27と、第2傘歯車27を支持し、若干後上がりに略車両前後方向に沿う軸心O2回りに回転する支軸28と、を備えている。
回転軸22は、軸受29を介して貫通孔25に支持されている。回転軸22と第1ギヤボックス24との間にはシール部材30が介設される。支軸28は、前端が軸受31を介して第1ギヤボックス24に支持され、後端が軸受32を介してカバー33に支持されている。カバー33は、第1ギヤボックス24の後方の開口部に圧入等により取り付けられる部材であり、中央部は等速ジョイント34を貫通させるために開口形成されている。
ギヤ伝達機構4は、トレーリングアーム2の変形に伴って生じる第1ギヤボックス24と第2ギヤボックス49との間の捩れを吸収する屈曲機構61を備えている。本実施形態では、屈曲機構61は等速ジョイント34から構成されている。等速ジョイント34は、支軸28の後端面にスプライン結合等により一体回転可能に連結される連結軸部35と、連結軸部35の後端に形成され、軸心O2に沿う転動溝36が内周面に複数形成された外輪部材37と、軸心O2上に配される第1伝達軸38と、第1伝達軸38の前端に外嵌固定される内輪部材39と、内輪部材39の外周面側に複数形成された転動溝60と、転動溝36と転動溝60との間で転動する複数のボール40と、を備えている。外輪部材37とカバー33との間にはシール部材41が介設される。ボール40が転動溝36と転動溝60との間で転動することで、第1伝達軸38は外輪部材37に対して角度がついた状態での軸心O2方向の相対移動が可能となる。これにより、例えば後輪71に横力が加わってトレーリングアーム2に捩れが生じて、第1ギヤボックス24と第2ギヤボックス49との間に捩れが生じた場合であっても、等速ジョイント34で捩れを吸収しつつ回転変動を生じることなく動力を後輪71側に伝達できる。
第1ギヤボックス24は、その車幅方向外側面が前記した第1ギヤボックス支持面部21の車幅方向内側面にあてがわれて、車幅方向外側から複数のボルト42により締結固定される。
次いで、第2ギヤ部43は、軸心O2回りに回転する支軸44と、支軸44の後端に形成された第3傘歯車45と、第3傘歯車45に略直交して噛合する第4傘歯車46と、第4傘歯車46を支持し、車幅方向に沿う軸心O3回りに回転する回転軸47と、を備えている。第3傘歯車45と第4傘歯車46とは、車両が前進する方向に回転したときにギヤの噛み合い反力が下方に作用するように噛合しており、これにより後輪71の接地性が向上する。
支軸44は軸受48を介して第2ギヤボックス49に支持されている。支軸44と第2ギヤボックス49との間にはシール部材50が介設される。回転軸47は右端が軸受51を介して、左端寄りが軸受52を介して第2ギヤボックス49に支持されている。回転軸47と第2ギヤボックス49との間にはシール部材53が介設される。支軸44の前端には前方に延びる第2伝達軸54が一体回転可能に連結されている。第2伝達軸54の前端は、第1伝達軸38の後端にスプライン結合等により一体回転可能に連結されている。第1伝達軸38は、トレーリングアーム2の前側水平部2Aの下方に位置し、第2伝達軸54は、途中で外側部材8の伝達軸用貫通孔8Aを通って外側部材8よりも車幅方向内側寄りに位置する。
第2ギヤボックス49は、その車幅方向外側面が前記した第2ギヤボックス支持面部12の車幅方向内側面にあてがわれて、車幅方向外側から図示しない複数のボルトにより締結固定される。
「モータ3」
モータ3は、例えば三相交流モータであり、インバータ(図示せず)を介してバッテリに接続されている。モータ3は、その車幅方向外側面が第1ギヤボックス24の車幅方向内側面にあてがわれて、車幅方向内側からボルト55により締結固定される。なお、第1ギヤボックス支持面部21の一部にはボルト56でカラー57が締結固定され、モータ3はこのカラー57に対してもボルト58で締結固定されている。
以上のように、本実施形態では、モータ3は、第1ギヤボックス24を介して第1ギヤボックス支持面部21つまりモータブラケット20に取り付けられている。モータ3は、略円柱形状を呈しており、車幅方向を長手として配される。モータ3は、図3から判るように、車幅方向視して、車両上下方向に関し、ゴムブッシュ5と重なる位置に配置されている。この場合の「重なる位置」とは、車両上下方向に関して、モータ3がゴムブッシュ5の少なくとも一部と重なる位置である。また、図1に示すように、トーションビーム18よりも前側には座席74(図3も参照)が配置されており、モータ3は、車両前後方向に関して座席74とトーションビーム18との間に配置されている。モータ3の一部は、図3に示すように、車体のフロアパネル72の下面よりも下方に突出するように配置されている。
「モータ駆動装置1の組み付け手順」
モータ駆動装置1の組み付け手順の一例を説明する。先ず、トレーリングアーム2を車体に取り付ける前の段階で、トレーリングアーム2に対し、第1伝達軸38と第2伝達軸54とがスプライン結合するように第1ギヤボックス24、第2ギヤボックス49を取り付け、ギヤ伝達機構4を組み付ける。次いで、車体に対してトレーリングアーム2を上方に持ち上げ、ゴムブッシュ5を介してトレーリングアーム2を車体に組み付けた後に、モータ3を第1ギヤボックス24に組み付ける。
以上の組み付け手順によれば、トレーリングアーム2を車体に取り付ける前の段階で、トレーリングアーム2にギヤ伝達機構4を組み付けておくことで、組み付け作業のスペースを広く確保できるため、作業効率が向上する。一方、モータ3は比較的重量物であるので、モータ3も一緒に組み付けてしまうと、トレーリングアーム2を持ち上げる際にトレーリングアーム2やトーションビーム18がモータ3の重量で撓んでしまい、ゴムブッシュ5を車体の取付部に合わせることが困難となる。これに対し、トレーリングアーム2を車体に組み付けた後に、モータ3を第1ギヤボックス24を介してトレーリングアーム2に組み付けることで、車体に対するトレーリングアーム2の組み付け作業の低下を抑制できる。
「作用・効果」
車両前後方向に延び、前側に、ゴムブッシュ5を介して車体に連結する車体側取付部6が形成され、後側に、後輪71を支持する車輪側支持部7が形成されたトレーリングアーム2と、トレーリングアーム2に支持され後輪71を駆動するモータ3と、を備え、モータ3は、車幅方向視して、車両上下方向に関し、ゴムブッシュ5と重なる位置に配置されている構成によれば、次のような作用・効果を得る。
(1)トレーリングアーム2は、ばねとしてのゴムブッシュ5を支点として上下に揺動するため、概ね車体側取付部6周りにかかる質量までをばね上質量、車体側取付部6周りから後部側にかかる質量をばね下質量とみなすことができる。本発明によれば、モータ3を、車幅方向視して、車両上下方向に関し、ゴムブッシュ5と重なる位置に配置したことで、トレーリングアーム2に加わるモータ3の重量をほぼばね上質量とすることができる。これにより、トレーリングアーム2のばね下質量の増大を抑制でき、車両の乗り心地を向上させることができる。
(2)モータ3は、後輪71やブレーキ装置15から前方に離れて位置するので、後輪71から発する熱の影響を受けにくくなる。
(3)モータ3が後輪71よりも前方に離れて位置するので、後輪71の内側横に位置する荷室73の車幅方向スペースを広く確保できる。
トレーリングアーム2は、車体側取付部6から下方に延び、モータ3を取り付けるためのモータブラケット20を備えている構成とすれば、簡単な構造で、モータ3をばね上質量としてトレーリングアーム2に取り付けることができる。
モータ3の動力を後輪71に伝達するギヤ伝達機構4を備え、ギヤ伝達機構4は、モータ3の回転軸22周りの第1ギヤ部23を内蔵する第1ギヤボックス24と、後輪71の回転軸47周りの第2ギヤ部43を内蔵する第2ギヤボックス49と、を有し、第1ギヤボックス24は、モータブラケット20に取り付けられている構成とすれば、次のような効果を得る。
ギヤ伝達機構4のギヤボックスは剛体としてトレーリングアーム2に取り付けられるため、ギヤボックスの剛性が大きいとトレーリングアーム2の捩れ方向の変位を利用したサスペンション特性に影響するおそれがある。これに対してギヤボックスを第1ギヤボックス24と第2ギヤボックス49とに分割することにより、ギヤボックスの剛性の影響を小さくしてトレーリングアーム2のサスペンション特性への影響を低減できる。
そして、第1ギヤボックス24をモータブラケット20に取り付ける構成とすれば、モータブラケット20にモータ3と第1ギヤボックス24の両方の取付機能を持たせることができ、モータ駆動装置1の小型化を図れる。
モータ3は、第1ギヤボックス24を介してモータブラケット20に取り付けられている構成とすれば、モータ3および第1ギヤボックス24を集約して配置できるので、モータ駆動装置1の一層の小型化を図れる。
トレーリングアーム2には、車幅方向に延びるトーションビーム18が取り付けられ、トーションビーム18よりも前側に座席74が配置され、モータ3は、トーションビーム18と座席74との間に配置されている構成とすれば、座席74とトーションビーム18との間に形成される空間にモータ3を効率良く配置できる。
モータ3の一部は、車体のフロアパネル72の下面よりも下方に突出している構成とすれば、フロアパネル72の下面に沿って流れる風によりモータ3を効率的に冷却することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。説明した実施形態では、モータブラケット20の一面側に第1ギヤボックス24を取り付けて、その第1ギヤボックス24にモータ3を取り付ける構造としたが、モータブラケット20の一面側に第1ギヤボックス24を取り付け、他面側にモータ3を取り付ける構造にしてもよい。さらには、第1ギヤボックス24を取り付けるブラケットとモータ3を取り付けるブラケットとを個別に形成してもよい。
ギヤ伝達機構4としては、傘歯車の他に平歯車等を用いてもよい。
捩れ吸収機構61としては、等速ジョイントの他に球面スプライン等を用いてもよい。
1 モータ駆動装置
2 トレーリングアーム
3 モータ
4 ギヤ伝達機構
5 ゴムブッシュ(弾性部材)
6 車体側取付部
7 車輪側支持部
12 第2ギヤボックス支持面部
18 トーションビーム
20 モータブラケット
21 第1ギヤボックス支持面部
23 第1ギヤ部
24 第1ギヤボックス
34 等速ジョイント
38 第1伝達軸
43 第2ギヤ部
49 第2ギヤボックス
54 第2伝達軸
71 後輪(車輪)
72 フロアパネル
74 座席

Claims (6)

  1. 車両前後方向に延び、前側に、弾性部材を介して車体に連結する車体側取付部が形成され、後側に、車輪を支持する車輪側支持部が形成されたトレーリングアームと、
    前記トレーリングアームに支持され前記車輪を駆動するモータと、
    を備えたモータ駆動装置であって、
    前記モータは、車幅方向視して、車両上下方向に関し、前記弾性部材と重なる位置に配置されていることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記トレーリングアームは、前記車体側取付部から下方に延び、前記モータを取り付けるためのモータブラケットを備えていることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記モータの動力を前記車輪に伝達するギヤ伝達機構を備え、
    前記ギヤ伝達機構は、前記モータの回転軸周りの第1ギヤ部を内蔵する第1ギヤボックスと、前記車輪の回転軸周りの第2ギヤ部を内蔵する第2ギヤボックスと、を有し、
    前記第1ギヤボックスは、前記モータブラケットに取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記モータは、前記第1ギヤボックスを介して前記モータブラケットに取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記トレーリングアームには、車幅方向に延びるトーションビームが取り付けられ、
    前記トーションビームよりも前側に座席が配置され、
    前記モータは、前記トーションビームと前記座席との間に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記モータの一部は、車体のフロアパネルの下面よりも下方に突出していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
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