JP2018105571A - 熱交換システム、コントローラ、及び、ニューラルネットワークの構築方法 - Google Patents

熱交換システム、コントローラ、及び、ニューラルネットワークの構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換に関して好適な制御を行う熱交換システム等を提供する。【解決手段】熱交換システムは、インバータ102と、電子膨張弁106と、蒸発圧力調整弁109と、コントローラ120と、を備える。コントローラ120は、インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109に操作量を出力するPID制御部11〜13と、インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109それぞれに操作量を出力するニューラルネットワーク15と、を備える。ニューラルネットワーク15は、PID制御部11〜13それぞれから出力される操作量を0にする機械学習を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換システム、コントローラ、及び、ニューラルネットワークの構築方法に関する。
例えば、特許文献1には、冷凍サイクルの違いによる運転特性を学習するニューラルネットワークと、該ニューラルネットワークの学習結果に基づいて空調機の運転制御を行う制御手段とを有することを特徴とする空調制御装置が開示されている。
特開平5−10568号公報
しかしながら、上記特許文献1では、例えば、複数の装置それぞれを複数のPIDコントローラ1で制御することが考慮されておらず、従って、複数の装置それぞれに対する各PID制御のうち、ある1つのPID制御が他のPID制御に影響を及ぼす点が考慮されていない。さらに、上記特許文献1では、例えば、複数の目標値についてどのようなPID制御を行うか、どのような学習を行うかが考慮されていない。従って、従来は、好転な運転制御を行うことができないことがある。
本発明は、熱交換に関して好適な制御を行う熱交換システム、熱交換に関して好適な制御を行うコントローラ、及び、熱交換に関して好適な制御を行うニューラルネットワークの構築方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る熱交換システムは、
循環する熱媒体(例えば、冷媒)を用いた熱交換を行う熱交換システム(例えば、熱交換システム100)であって、
第1位置における前記熱媒体の流量である第1流量を調整する第1調整装置(例えば、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109)と、
第2位置における前記熱媒体の流量である第2流量を調整する第2調整装置(例えば、電子膨張弁106)と、
前記第1流量に応じて変化する第1物理量(例えば、フィードバックされる吹出空気温度)が第1目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される吹出空気温度設定値)に一致するように前記第1調整装置に第1操作量を出力する第1フィードバック制御(例えば、PID制御)を行う第1フィードバック制御部(例えば、PID制御部11又はPID制御部12)と、
前記第2流量に応じて変化する第2物理量(例えば、フィードバックされる過熱度)が第2目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される過熱度設定値)に一致するように前記第2調整装置に第2操作量を出力する第2フィードバック制御(例えば、PID制御)であって、前記第1フィードバック制御に影響を与える(例えば、PID制御部13からの操作量が吹出空気温度も変化させ、PID制御部11又は12によるPID制御に影響を与える)第2フィードバック制御を行う第2フィードバック制御部(例えば、PID制御部13)と、
前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する機械学習部(例えば、吹出空気温度設定値と過熱度設定値と前記熱交換に影響を与える状態量とを含む複数の入力値が入力され、入力された入力値に基づいて操作量を算出し、算出した操作量をインバータ102又は蒸発圧力調整弁109と電子膨張弁106とに出力するニューラルネットワーク15)であって、前記第1操作量及び前記第2操作量を教師信号として当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする学習(例えば、PID制御部11〜13からの各操作量が0になるような操作量を出力できるように行う学習)を行う機械学習部(例えば、ニューラルワーク15)と、
を備える熱交換システムである。
(2)上記(1)の熱交換システムにおいて、
前記第1フィードバック制御部は、前記第1目標値として設定される複数の値それぞれについて、同一のパラメータで前記第1フィードバック制御を行い(例えば、PID制御部11又は12は、吹出空気温度が変更されても同一のパラメータでPID制御を行う)、
前記機械学習部は、前記複数の値それぞれについて行われる前記第1フィードバック制御により出力される前記第1操作量を教師信号として機械学習を行う(例えば、ニューラルネットワーク15は、同一のパラメータで動作するPID制御部11又は12からの操作量に基づいて学習を行う)、
ようにしてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の熱交換システムは、
前記熱媒体を圧縮する圧縮機(例えば、圧縮機101)と、
前記圧縮機の出力を調整するインバータ(例えば、インバータ102)と、
前記圧縮機により圧縮された前記熱媒体を凝縮する凝縮器(例えば、凝縮器103)と、
前記凝縮器が凝縮した前記熱媒体を膨張させる膨張弁(例えば、電子膨張弁106)と、
前記膨張弁が膨張させた前記熱媒体を蒸発させることで前記熱交換を行う蒸発器(例えば、蒸発器108)と、
前記蒸発器により蒸発した前記熱媒体の流量を調整する調整弁(例えば、蒸発圧力調整弁109)と、を備え、
前記第1調整装置と前記第2調整装置とのうちの一方は前記インバータ又は前記調整弁を有し、他方は前記膨張弁を有し、
前記機械学習部は、ニューラルネットワーク(例えば、ニューラルネットワーク15)を有する、
ようにしてもよい。
(4)本発明の第2の観点に係るコントローラは、
循環し熱交換に使用される熱媒体(例えば、冷媒)の第1位置での流量である第1流量を調整する第1調整装置(例えば、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109)と、前記熱媒体の第2位置での流量である第2流量を調整する第2調整装置(例えば、電子膨張弁106)と、を制御するコントローラ(例えば、コントローラ120)であって、
前記第1流量に応じて変化する第1物理量(例えば、フィードバックされる吹出空気温度)が第1目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される吹出空気温度設定値)に一致するように前記第1調整装置に第1操作量を出力する第1フィードバック制御(例えば、PID制御)を行う第1フィードバック制御部(例えば、PID制御部11又はPID制御部12)と、
前記第2流量に応じて変化する第2物理量(例えば、フィードバックされる過熱度)が第2目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される過熱度設定値)に一致するように前記第2調整装置に第2操作量を出力する第2フィードバック制御(例えば、PID制御)であって、前記第1フィードバック制御に影響を与える(例えば、PID制御部13からの操作量が吹出空気温度も変化させ、PID制御部11又は12によるPID制御に影響を与える)第2フィードバック制御を行う第2フィードバック制御部(例えば、PID制御部13)と、
前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する機械学習部(例えば、吹出空気温度設定値と過熱度設定値と前記熱交換に影響を与える状態量とを含む複数の入力値が入力され、入力された入力値に基づいて操作量を算出し、算出した操作量をインバータ102又は蒸発圧力調整弁109と電子膨張弁106とに出力するニューラルネットワーク15)であって、前記第1操作量及び前記第2操作量を教師信号として当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする学習(例えば、PID制御部11〜13からの各操作量が0になるような操作量を出力できるように行う学習)を行う機械学習部(例えば、ニューラルワーク15)と、
を備えるコントローラである。
(5)本発明の第3の観点に係るニューラルネットワークの構築方法は、
循環し熱交換に使用される熱媒体(例えば、冷媒)の第1位置での流量である第1流量を調整する第1調整装置(例えば、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109)と、前記熱媒体の第2位置での流量である第2流量を調整する第2調整装置(例えば、電子膨張弁106)と、を制御するニューラルネットワーク(例えば、ニューラルネットワーク15)の構築方法(生産方法の一種)であって、
前記第1流量に応じて変化する第1物理量(例えば、フィードバックされる吹出空気温度)を第1目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される吹出空気温度設定値)に近づける第1フィードバック制御(例えば、PID制御)により前記第1調整装置に入力される第1操作量(例えば、PID制御部11又はPID制御部12からの操作量)と、前記第2流量に応じて変化する第2物理量(例えば、フィードバックされる過熱度)を第2目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される過熱度設定値)に近づける第2フィードバック制御(例えば、PID制御)であって前記第1フィードバック制御に影響を与える(例えば、PID制御部13からの操作量が吹出空気温度も変化させ、PID制御部11又は12によるPID制御に影響を与える)第2フィードバック制御により前記第2調整装置に入力される第2操作量(例えば、PID制御部13からの操作量)と、を教師信号として、当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする機械学習を前記ニューラルネットワーク(例えば、PID制御部11〜13からの各操作量が0になるような操作量を出力できるように行う学習)に行わせるステップを備え、
前記ニューラルネットワークは、前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する(例えば、ニューラルネットワーク15は、吹出空気温度設定値と過熱度設定値と前記熱交換に影響を与える状態量とを含む複数の入力値が入力され、入力された入力値に基づいて操作量を算出し、算出した操作量をインバータ102又は蒸発圧力調整弁109と電子膨張弁106とに出力する)、
ニューラルネットワークの構築方法である。
(6)上記(1)〜(5)の構成によれば、あるフィードバック制御(第1フィードバック制御)が他のフィードバック制御(第2フィードバック制御)からの影響を受ける場合であっても、当該影響を少なくし(理想的には無くし)、熱交換に関して好適な制御を行うことができる。
(7)本発明の第4の観点に係るニューラルネットワークの構築方法は、
熱交換に使用される熱媒体(例えば、冷媒)の流量を調整する調整装置(例えば、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109)を制御するニューラルネットワーク(例えば、ニューラルネットワーク15)の構築方法(生産方法の一種)であって、
前記流量に応じて変化する物理量(例えば、フィードバックされる吹出空気温度)を目標値(例えば、ユーザからの操作等により予め設定される吹出空気温度設定値)に近づけるフィードバック制御(例えば、PID制御)により前記調整装置に入力される操作量を教師信号として当該操作量を小さくする機械学習(例えば、PID制御部11又は12からの操作量が0になるような操作量を出力できるように行う学習)を前記ニューラルネットワークに行わせるステップを備え、
前記フィードバック制御は、前記目標値として設定される複数の値それぞれについて、同一のパラメータで行われ(例えば、PID制御部11又は12は、吹出空気温度設定値が変更されても同一のパラメータで制御を行う)、
前記ステップでは、前記複数の値それぞれについて行われる前記フィードバック制御により出力される前記操作量を前記教師信号として前記機械学習を前記ニューラルネットワークに行わせ(例えば、PID制御部11又は12からの操作量を教師信号として、ニューラルネット15に機械学習を行わせる)、
前記ニューラルネットワークは、前記物理量が前記目標値に一致するように前記調整装置を制御する(例えば、ニューラルネットワーク15は、吹出空気温度設定値と前記熱交換に影響を与える状態量とを含む複数の入力値が入力され、入力された入力値に基づいて操作量を算出し、算出した操作量をインバータ102又は蒸発圧力調整弁109に出力する)、
ニューラルネットワークの構築方法である。
(8)上記(2)及び(7)の構成によれば、目標値として設定される複数の値について機械学習部又はニューラルネットワークが学習を行うので、当該複数の値について同一のパラメータでフィードバック制御を行ったとしても、熱交換に関して好適な制御を行うことができる。
(9)なお、コンピュータ(例えば、コントローラ120)を、第1フィードバック制御部と第2フィードバック制御部と機械学習部(又は、ニューラルネットワーク)とのうちの少なくとも機械学習部(又は、ニューラルネットワーク)として動作させるプログラムによっても熱交換に関して好適な制御を行うことができる。
本発明によれば、熱交換に関して好適な制御を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る熱交換システムの構成図である。 図1のコントローラの一部を示すブロック図の一例である。 ニューラルネットワークの構成例を示す図である。 ニューラルネットワークを使用したときと、使用していないときとにおける空気吹出温度及び過熱度の推移を示す図である(吹出空気温度設定値=20℃)。 ニューラルネットワークを使用したときと、使用していないときとにおける空気吹出温度及び過熱度の推移を示す図である(吹出空気温度設定値=10℃)。
[熱交換システム100]
本発明の一実施形態に係る熱交換システム100は、冷却対象の部屋を冷却(冷房)する直膨式冷却装置として構成されている。
熱交換システム100は、図1に示すように、循環経路L1と、バイパス経路L2と、圧縮機101と、インバータ102と、凝縮器103と、冷却水路104と、冷却水流量調整弁105と、電子膨張弁106と、送風機107と、蒸発器108と、蒸発圧力調整弁109と、容量調整弁110と、液冷却弁111と、操作部112と、コントローラ120と、圧力センサSP1〜SP3と、温度センサST1〜ST4と、を備える。
また、熱交換システム100は、概略、室外機Y及び室内機Zにより構成されている。室外機Yには、圧縮機101、インバータ102などが搭載され、室内機Zには、送風機107、蒸発器108などが搭載されている。室内機Zは、後述のように周囲の空気を吸い込む吸込口Z1と、後述のように冷却した空気を吹き出す吹出口Z2と、を備える。
循環経路L1は、冷媒を循環させる経路である。循環経路L1の途中には、圧縮機101と、凝縮器103と、電子膨張弁106と、蒸発器108と、蒸発圧力調整弁109と、が配置されている。
圧縮機101は、循環経路L1を流れる冷媒(蒸気)を吸い込む吸込口を有する。圧縮機101は、吸込口から吸い込んだ冷媒を高温高圧に圧縮する。圧縮機101は、冷媒を循環させる機能も備える。圧縮機101は、モータにより冷媒を圧縮する。
圧縮機の吸込口近傍には、圧力センサSP1と、温度センサST1とが設けられている。圧力センサSP1は、圧縮機101の吸込口付近における冷媒の圧力(圧縮機吸込圧力ともいう。)を検出し、検出した圧力(圧力値)をコントローラ120に供給する。温度センサST1は、圧縮機101の吸込口付近における冷媒の温度(圧縮機吸込温度ともいう。)を検出し、検出した温度(温度値)をコントローラ120に供給する。
インバータ102は、圧縮機101の出力(圧縮機101から吐出される冷媒の流量)を調整する。インバータ102は、圧縮機101のモータの回転数を調整することにより、圧縮機101の出力を調整する。
凝縮器103は、圧縮機101により圧縮された冷媒を凝縮(冷却して液化)させる。凝縮器103の内部には、冷却水が流れる冷却水路104が通っており、冷却水路104を通る冷却水により冷媒を凝縮させる。
冷却水流量調整弁105は、冷却水路104の途中に配置され、その開度により、冷却水路104を流れる冷却水の流量を調整する。
凝縮器103の出口(凝縮された冷媒の出口)の近傍には、圧力センサSP2が設けられている。圧力センサSP2は、凝縮器103により凝縮された冷媒の圧力(凝縮圧力ともいう。)を検出し、検出した圧力(圧力値)をコントローラ120に供給する。
電子膨張弁106は、その開度に応じて、凝縮器103により凝縮された冷媒の流量を調整し当該冷媒を急激に減圧させる。この圧力低下により、冷媒の温度も下がる。
送風機107は、冷房対象の部屋の空気を蒸発器108に送風する。
蒸発器108は、電子膨張弁106により低温低圧化された冷媒を蒸発させる。蒸発器108による冷媒の蒸発は、送風機107により送風される空気から熱を奪う。つまり、蒸発器108は、送風される空気と、蒸発する冷媒と、で熱交換を行い、当該空気を冷却する。
送風機107及び蒸発器108は、室内機Zに搭載されている。送風機107の動作により、冷房対象の部屋の吸込口Z1付近の空気が吸込口Z1から室内機Z内に吸い込まれ、吸い込まれた空気が蒸発器108で冷却され、冷却された空気が吹出口Z2から吹き出されて冷房対象の部屋に供給される。これにより、冷房対象の部屋が冷房される。
吸込口Z1近傍には温度センサST2が設けられている。温度センサST2は、吸込口Z1付近の温度(吸込空気温度ともいう。)を検出し、検出した温度(温度値)をコントローラ120に供給する。送風機107が動作しているときの吸込空気温度は、吸込口Z1から吸い込まれた空気(冷却前の空気)の温度である。
吹出口Z2近傍には温度センサST3が設けられている。温度センサST3は、吹出口Z2付近の温度(吹出空気温度ともいう。)を検出し、検出した温度(温度値)をコントローラ120に供給する。送風機107が動作しているときの吹出空気温度は、蒸発器108により冷却されたあとの空気(吹出口Z2から吹き出す空気)の温度ともいえる。
蒸発器108の冷媒出口近傍には、圧力センサSP3と温度センサST4とが設けられている。冷媒出口とは、蒸発器108により蒸発した冷媒が蒸発器から出て行く出口である。圧力センサSP3は、蒸発器108により蒸発した冷媒の圧力(蒸発圧力ともいう。)を検出し、検出した圧力(圧力値)をコントローラ120に供給する。温度センサST4は、蒸発器108により蒸発した冷媒の温度(冷媒蒸気温度ともいう。)を検出し、検出した温度(温度値)をコントローラ120に供給する。
蒸発圧力調整弁109は、蒸発器108により蒸発した冷媒の流量(冷媒の圧力)を調整する。蒸発圧力調整弁109を通過した冷媒(蒸気)は、圧縮機101に戻る。
バイパス経路L2は、循環経路L1を循環する冷媒の一部をバイパスさせる経路である。バイパス経路L2は、経路L21〜L23を有する。経路L21は、一端が循環経路L1上の分岐点P1に接続されている。分岐点P1は、圧縮機101と凝縮器103との間に位置する。経路L22は、一端が循環経路L1上の分岐点P2に接続されている。分岐点P2は、凝縮器103と電子膨張弁106との間に位置する。経路L21、22それぞれの途中には、容量調整弁110、液冷却弁111が配置されている。経路L21の他端及び経路L22の他端は、バイパス経路L2上の合流点P3に接続されている。経路L23は、この合流点P3と、循環経路L1の合流点P4とを接続する。合流点P4は、圧縮機101と蒸発圧力調整弁109との間に位置する。
容量調整弁110と液冷却弁111とは、基本的に閉じられているが、圧力センサSP3により検出される蒸発圧力が、圧縮機吸込圧力の上限値(圧縮機101の仕様に合わせて予め設定されている値)を超えたときに開かれる。容量調整弁110が開くと、圧縮機101により圧縮された冷媒の一部(当該一部を第1冷媒ともいう。)が経路L21に流れ込む。液冷却弁111が開くと、凝縮器103により凝縮された冷媒の一部(当該一部を第2冷媒ともいう。)が経路L22に流れ込む。
容量調整弁110は、その開度により、経路L21を流れる第1冷媒の流量を調整する。液冷却弁111は、その開度により、経路L22を流れる第2冷媒の流量を調整する。第1冷媒と第2冷媒とは、経路L23で合流し、合流点P4を介して循環経路L1に戻される。
容量調整弁110及び液冷却弁111が閉じられているとき、冷媒は、圧縮機101→凝縮器103→電子膨張弁106→蒸発器108→蒸発圧力調整弁109→圧縮機101の順に、循環経路L1上を循環する。なお、循環経路L1の途中に冷媒を貯蓄するアキュムレータなどを設けてもよい。
容量調整弁110及び液冷却弁111が開いているとき、循環経路L1を循環する冷媒の一部が、バイパス経路L2(経路L21〜L23)に流れてバイパスされる。このようなバイパスにより、圧縮機吸込圧力及び圧縮機吸込温度を低下させることができる。
操作部112は、ユーザからの操作を受け付けるリモコン等を含む。ユーザは、例えば、操作部112を操作し、熱交換システム100における凝縮圧力、吹出空気温度、過熱度について所望の値を入力する。なお、過熱度とは、蒸発器108で蒸発した冷媒の過熱度であり、冷媒蒸気温度−飽和温度(その冷媒の蒸発圧力における飽和温度)により算出される。入力された各値は、コントローラ120に供給される。
コントローラ120は、PLC(programmable logic controller)等の各種のコンピュータから構成される。例えば、コントローラ120は、プログラムやデータを記憶するROM(Read Only Memory)と、ハードディスク、フラッシュメモリなどの、記憶した情報(プログラムやデータ)を変更(追加、削除を含む)可能な不揮発性の記憶装置(以下、単に不揮発性記憶装置ということがある。)と、ROMや不揮発性記憶装置に記憶されたプログラムに基づいて、かつ、ROMや不揮発性記憶装置などが記憶するデータを用いて、コントローラ120により実行される処理を実際に実行するCPU(Central Processing Unit)と、CPUのメインメモリとなるRAM(Random Access Memory)と、を備える。
コントローラ120は、不揮発性記憶装置の所定の記憶領域に、操作部112から供給された前記の各値を格納する。これにより、前記の各値が設定値として予め設定される。なお、設定された各設定値を、それぞれ、凝縮圧力設定値、吹出空気温度設定値、過熱度設定値ともいう。当該設定値は、後述のPID制御等において目標値として使用される。なお、凝縮圧力、過熱度のうちの少なくとも一方は、熱交換システム100の製造者により固定値として設定されてもよい。
コントローラ120は、インバータ102、冷却水流量調整弁105、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109、容量調整弁110、液冷却弁111を制御することで、凝縮圧力、圧縮機吸込圧力、圧縮機吸込温度、吹出空気温度、過熱度を制御し、凝縮圧力、吹出空気温度、過熱度それぞれを前記各設定値に近づける(一致させる、維持させることを含む)。冷却水流量調整弁105の開度(冷却水の流量)を制御することで、凝縮圧力を制御できる。容量調整弁110の開度(冷媒の流量)を制御することで、圧縮機吸込圧力を制御できる。液冷却弁111の開度(冷媒の流量)を制御することで、圧縮機吸込温度を制御できる。インバータ102又は蒸発圧力調整弁109(開度)を制御することで、冷媒の流量を制御でき、従って吹出空気温度を制御できる。電子膨張弁106の開度(冷媒の流量)を制御することで、過熱度を制御できる。
コントローラ120は、インバータ102、冷却水流量調整弁105などの制御対象に対して、例えば、所定の範囲の数値を取り得る操作量を供給することで、制御対象を制御する。操作量は、各制御対象で共通の数値範囲0〜100[%]を取るが、同じ数値の操作量に基づく動作は制御対象に応じて基本的には異なる。
インバータ102では、出力する交流電力の周波数が操作量により制御される。操作量0〜100に応じて前記の周波数が制御される。インバータ102は、操作量が0[%]のときに最小周波数(インバータ102が出力可能な最小の周波数)の交流電力を出力し、操作量が100[%]のときに最大周波数(インバータ102が出力可能な最大の周波数)の交流電力を出力する。従って、操作量が多くなれば、前記の周波数が高くなる。なお、当該交流電力の周波数により、圧縮機101のモータの回転数が制御される。従って、操作量により、圧縮機101の出力(結果的には、圧縮機101から出力される冷媒の流量、吹出空気温度)が制御される。
冷却水流量調整弁105、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109、容量調整弁110、液冷却弁111の各弁では、その開度が操作量により制御される。操作量は開度の割合を示す。具体的には、操作量が0[%]の場合には、その開度は0である(弁が閉じた状態)。操作量が100[%]の場合には、その開度は全開である。操作量が20[%]の場合には、その開度は全開の20%に当たる開度である。
例えば、コントローラ120は、凝縮圧力設定値と、圧力センサSP2により検出される凝縮圧力(フィードバック値)と、の偏差に基づいて、PID(Proportional-Integral-Differential)により操作量を算出し、算出した操作量を冷却水流量調整弁105に出力する(PID制御)。このようなPID制御により、圧力センサSP2により検出される凝縮圧力が凝縮圧力設定値(目標値)に近づくように(偏差が0になるように)、冷却水流量調整弁105の開度(換言すると凝縮圧力)が制御される。
例えば、コントローラ120は、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力が、圧縮機吸込圧力の上限値を超えるか否かを監視する。前記の蒸発圧力が前記の上限値を超える場合、コントローラ120は、圧縮機吸込圧力の上限値を設定値とし、また、予め定められた所定値(操作部112への操作により設定してもよいし、予め固定値として設定されていてもよい)を圧縮機吸込温度の設定値として設定する。コントローラ120は、設定値として設定した圧縮機吸込圧力の上限値と、圧力センサSP1により検出される圧縮機吸込圧力(フィードバック値)との偏差に基づいて、PIDにより操作量Aを算出し、算出した操作量Aを容量調整弁110に出力する(PID制御)。コントローラ120は、設定値として設定した上記所定値と、温度センサST1により検出される圧縮機吸込温度(フィードバック値)との偏差に基づいて、PIDにより操作量Bを算出し、算出した操作量Bを液冷却弁111に出力する(PID制御)。これらPID制御により、圧力センサSP1及び温度センサST1それぞれにより検出される圧縮機吸込圧力及び圧縮機吸込温度それぞれが前記各設定値(目標値)に近づくように(各偏差が0になるように)、容量調整弁110の開度(換言すると圧縮機吸込圧力)及び液冷却弁111の開度(換言すると圧縮機吸込温度)が制御される。なお、コントローラ120は、圧縮機101の出力を最低値(モータの回転数を最低)にする操作量をインバータ102に供給する。
また、コントローラ120は、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109を制御することで、吹出空気温度を制御する。また、コントローラ120は、電子膨張弁106を制御することで、過熱度を制御する。この制御の詳細を、図2を参照して説明する。
[吹出空気温度及び過熱度の制御時のコントローラ120]
図2に示すように、インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109を制御するコントローラ120は、PID制御部11〜13と、ニューラルネットワーク15と、を備える。例えば、PLC等がPID制御部11〜13、ニューラルネットワーク15それぞれとして動作することで、図2の構成が実現される。
PID制御部11は、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力(a)が、圧縮機吸込圧力の上限値(b)以下の場合(a≦bの場合)に動作する。PID制御部11には、吹出空気温度設定値と、温度センサST3により検出される吹出空気温度(フィードバック値)との偏差が入力され、PID制御部11は、入力された偏差に基づいて、PIDにより、操作量を算出し、算出した操作量をインバータ102に出力する。このようにして、PID制御部11は、温度センサST3により検出される吹出空気温度が、吹出空気温度設定値(目標値)に近づくように(偏差が0になるように)、インバータ102を制御する。
PID制御部12は、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力(a)が、圧縮機吸込圧力の上限値(b)よりも高い場合(a>bの場合)に動作する。PID制御部12には、吹出空気温度設定値と、温度センサST3により検出される吹出空気温度(フィードバック値)との偏差が入力され、PID制御部12は、入力された偏差に基づいて、PIDにより、操作量を算出し、算出した操作量を蒸発圧力調整弁109に出力する。このようにして、PID制御部11は、温度センサST3により検出される吹出空気温度が、吹出空気温度設定値(目標値)に近づくように(偏差が0になるように)、蒸発圧力調整弁109を制御する。
PID制御部13には、過熱度設定値と、圧力センサSP3及び温度センサST4により検出される蒸発圧力及び冷媒蒸気温度から導出される過熱度(フィードバック値)と、の偏差が入力される。コントローラ120は、蒸発圧力に基づいて飽和温度(その蒸発圧力のときにおける飽和温度)を導出し(計算により求めてもよいし、蒸発圧力と飽和温度との関係を規定するテーブルを参照して求めてもよい。)、冷媒蒸気温度から飽和温度を減じた値を過熱度として取得する(過熱度がフィードバックされる)。PID制御部13は、入力された偏差に基づいて、PIDにより、操作量を算出し、算出した操作量を電子膨張弁106に出力する。このようにして、PID制御部13は、前記で取得される過熱度が、過熱度設定値(目標値)に近づくように(偏差が0になるように)、電子膨張弁106を制御する。
ニューラルネットワーク15は、図3に示すように、入力層、中間層、出力層、を有する。ニューラルネットワーク15の入力層への入力値をx、入力層と中間層間との結合荷重をwij、中間層間と出力層の結合荷重をwjk、中間層の素子への入力をsとすると、中間層の素子への入力sは、下記の数式(1)で表せられ、中間層から出力層への出力qは、下記の数式(2)及び(3)で表せ、ニューラルネットワーク15の出力yは、下記の数式(4)で表せる。ここで添え字i、j、kは、それぞれ、入力層、中間層、出力層の素子番号であり、n、mは、それぞれ、入力数、中間素子数である。下記の式中、x=1、s=1、q=1である。
入力層には、入力値xとして、吹出空気温度設定値(例えば、x)と、過熱度設定値(例えば、x)と、熱交換システム100による熱交換に影響を与える各種の状態量(例えば、熱交換システム100の冷却特性に影響を与える各種の状態量)(フィードバック値)と、が入力される。例えば、前記の状態量として、圧力センサSP1により検出される圧縮機吸込圧力(例えば、x)、温度センサST2により検出される吸込空気温度(例えば、x)、圧力センサSP2により検出される凝縮圧力(例えば、x)、電子膨張弁106に入力された過去3回の操作量(例えば、x6、7、)、インバータ102(a≦bの場合)又は蒸発圧力調整弁109(a>bの場合)に入力された過去3回の操作量(例えば、x9、10、11)がニューラルネットワーク15に入力される。
なお、前記の過去の操作量(x〜x11)は、ニューラルネットワーク15からの操作量とPID制御部11〜13のいずれかからの操作量との和(詳しくは後述)であるが、ニューラルネットワーク15からの操作量と、PID制御部11〜13のいずれかからの操作量とのうちのいずれか一方をニューラルネットワーク15に入力される過去の操作量としてもよい。ニューラルネットワーク15に入力される過去の操作量は、過去1回以上の各操作量であってもよいし、過去複数回の操作量の平均等でもよい。また、操作量の変化量(現在の操作量−前回の操作量)、過去複数回の操作量の時間変化の1階微分値(時間微分)、2階微分値(時間微分)などの少なくとも1つであってもよい。このように、ニューラルネットワーク15に過去の操作量として入力されるのは、制御対象への操作量の履歴を示す一以上の値であればよい。
ニューラルネットワーク15に入力される複数の入力値は、ニューラルネットワーク15を好適に動作させるもの(好適な操作量を出力させるもの)であればよい。上記状態量は、物理量、操作量等を含み、これらの変化量、時間等による微分値等も含む。ニューラルネットワーク15に入力される入力値は、PID制御部11〜13にフィードバックされる物理量(吹出空気温度、過熱度)を含まないようにすることで、好適な制御を行うことができる。
ニューラルネットワーク15は、入力値(x〜x11)に基づいて出力yを導出する。例えば、上記各式により、出力yを算出する。ニューラルネットワーク15は、出力yのうちの1つを操作量yとしてインバータ102(a≦bの場合)又は蒸発圧力調整弁109(a>bの場合)に出力し、他の1つを操作量yとして電子膨張弁106にする。操作量y1は、吹出空気温度を吹出空気温度設定値に近づける操作量(両者を一致させるように制御される操作量)であり、操作量yは、過熱度を過熱度設定値に近づける操作量(両者を一致させるように制御される操作量)である。
このようなニューラルネットワーク15は、PID制御部11〜13から出力される操作量を教師信号とし、これら操作量を0にするように機械学習する。例えば、ニューラルネットワーク15は、PID制御部11〜13からの各操作量(教師信号)を0にするような操作量を出力できるように機械学習を行う。当該機械学習は、例えば、誤差逆伝搬法で行われ、当該誤差逆伝搬法での重みの修正は勾配法により行われる。このようにして、ニューラルネットワーク15には、機械学習の結果が反映される。ニューラルネットワーク15は、機械学習の結果に基づいて、操作量を導出することになる。ニューラルネットワーク15は、例えば、熱交換システム100をユーザに納入してから、ある程度学習させた後に、学習を止めてもよいし、常に学習してもよい。
インバータ102には、PID制御部11からの操作量と、ニューラルネットワーク15からの操作量yと、の和が入力される。蒸発圧力調整弁109には、PID制御部12からの操作量と、ニューラルネットワーク15からの操作量yと、の和が入力される。電子膨張弁106には、PID制御部13からの操作量と、ニューラルネットワーク15からの操作量yと、の和が入力される。このようにして、インバータ102(換言すると、圧縮機101の出力(冷媒の流量)ないし吹出空気温度)は、ニューラルネットワーク15及びPID制御部11により制御される。蒸発圧力調整弁109(換言すると、吹出空気温度)は、ニューラルネットワーク15及びPID制御部12により制御される。電子膨張弁106(換言すると、過熱度)は、ニューラルネットワーク15及びPID制御部13により制御される。ただし、ニューラルネットワーク15は、PID制御部11〜13から出力される各操作量を0にする学習を行う。従って、ニューラルネットワーク15による学習が進んだ理想的な状態では、インバータ102、蒸発圧力調整弁109、及び、電子膨張弁106は、ニューラルネットワーク15のみで吹出空気温度が吹出空気温度設定値に一致し、過熱度が過熱度設定値に一致するよう制御される。
この実施の形態では、吹出空気温度設定値がユーザにより変更されても、PID制御部11〜13に設定されている各種のパラメータは変更されない。つまり、この実施の形態では、吹出空気温度設定値によらず、同一のPID制御が行われる。また、1つのニューラルネットワーク15は、様々な吹出空気温度設定値で学習を行う。
ニューラルネットワーク15は、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109に対する制御に応じて、送風機107(送風する空気の量)を制御してもよい。例えば、インバータ102等を制御して冷媒の流量を増加させる場合(送風される空気をより冷却する場合)、冷房能力を高めるため、送風機107を制御して送風される空気を増加させてもよい。
[操作量の他の例]
なお、PID制御部11〜13により出力される操作量及び上記ニューラルネットワーク15から出力される操作量それぞれは、制御対象(インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109)に前回入力された操作量からの変化量で表されてもよい。この場合、例えば、インバータ102に入力される操作量MVは、前回入力された操作量MV−1と、PID制御部11から出力された操作量ΔMVPID(変化量)と、ニューラルネットワーク15から出力された操作量ΔMVNN(変化量)(操作量y)と、の合計値である。当該合計値(操作量MV)は、次回の操作量の入力時には、操作量MV−1になる。コントローラ120は、前回の操作量をRAM等に保持しておけばよい。インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109以外の他の制御対象を制御するPID制御において出力される操作量も、前回の操作量からの変化量で表されてもよい。
[この実施の形態の効果]
(1)インバータ102又は蒸発圧力調整弁109に対する制御と電子膨張弁106に対する制御とは互いに影響を与え合う。例えば、インバータ102に対する制御(操作量の変更)により圧縮機101の出力が変更されたり、蒸発圧力調整弁109に対する制御(操作量の変更)によりその開度が変更されたりすると、冷媒の流量が変更され、結果的に、電子膨張弁106に対する制御により制御される物理量である過熱度も変化する(結果的に、電子膨張弁106をさらに制御する必要が生じる)。同様に、電子膨張弁106に対する制御(操作量の変更)によりその開度が変更されたりすると、冷媒の流量が変更され、結果的に、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109に対する制御により制御される物理量である吹出空気温度も変化する(結果的に、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109をさらに制御する必要が生じる)。従って、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109に対する制御と電子膨張弁106に対する制御とを個別に行う場合(例えば、PID制御部11〜13のみでの制御や、インバータ102、蒸発圧力調整弁109、電子膨張弁106それぞれについてPID制御部及びニューラルネットワークを用意する場合など)、制御がうまくいかない場合がある。しかしながら、この実施の形態では、1つのニューラルネットワーク15が、PID制御部11〜13から出力される操作量を教師信号として(操作量が0になるように)学習するため、十分に学習が進んだあとには、ニューラルネットワーク15による制御の影響が大きくなり(理想的には、PID制御部11〜13による制御が無くなり)、インバータ102又は蒸発圧力調整弁109に対する制御と電子膨張弁106に対する制御とが互いに与える影響を少なくすること(理想的には、無くすこと)ができる。従って、ニューラルネットワーク無し(各PID制御が影響を及ぼし合う場合)よりもニューラルネットワーク有りの方が、吹出空気温度及び過熱度それぞれを、各設定値近傍で安定的に推移させることができる。つまり、ニューラルネットワーク15を設けることにより、各PID制御で及ぼし合う影響を軽減でき、吹出空気温度及び過熱度を好適に制御できる。換言すると、熱交換に関して好適な制御を行える。なお、このような効果は、一方のPID制御が他方のPID制御に影響を与えるが、他方のPID制御は一方のPID制御に影響を与えない場合にもいえる。
(2)例えば、ニューラルネットワークを用いずにPID制御のみで熱交換システム100の動作を制御するときは、吹出空気温度設定値として設定され得る値ごとにパラメータが異なる複数種類のPID制御部(パラメータのみを変更する場合も含む)を用意する必要がある。これに対し、この実施の形態では、ニューラルネットワーク15が、様々な吹出空気温度目標値でのPID制御部11〜13からの操作量を教師信号として学習を行い、かつ、ニューラルネットワーク15とPID制御部11〜13とが協働で制御を行う。従って、PID制御部11〜13それぞれのパラメータを、吹出空気温度設定値として設定され得る値ごとに複数用意する必要がなく(前記設定され得る値ごとに複数種類のPID制御部11〜13それぞれを用意する必要がなく)、PID制御部11〜13を1種類ずつ用意すればよい。そして、このような構成でも、インバータ102、蒸発圧力調整弁109、及び、電子膨張弁106を、好適に制御できる。具体的には、吹出空気温度設定値がどの値であっても、吹出空気温度及び過熱度それぞれを、吹出空気温度設定値、過熱度設定値それぞれ付近で推移させることができる。
(3)コントローラ120による制御において、ニューラルネットワーク15が有る場合の制御と無い場合の制御とによる、過熱度、吹出空気温度の推移の違いを、図4〜5に示す。ここでのニューラルネットワーク15は、ある程度の学習がすんでいる。各図では、破線がニューラルネットワーク無し(NN無し)の場合の推移を示し、実線がニューラルネットワーク有り(NN有り)の場合の推移を示す。なお、制御条件は、過熱度設定値=15℃、吹出空気温度設定値=20℃(図4)、10℃(図5)、PIDの比例ゲイン=0.1、PIDの積分時間=60秒である。また、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力(a)と、圧縮機吸込圧力の上限値(b)と、の大小関係は、b>aである。従って、ここでの制御対象は、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109であり、PID制御部11は動作せず、PID制御部12及び13が動作し、ニューラルネットワーク15は電子膨張弁106及び蒸発圧力調整弁109に操作量を供給する。など、図4〜図5では、1つの同じPID制御部12(パラメータの変更等はない)、1つの同じPID制御部13(パラメータの変更等はない)が用いられている。
ニューラルネットワーク15無しの場合の過熱度(図4〜図5それぞれの(A))及び吹出空気温度(図4〜図5それぞれの(B))は、安定していない。一方、ニューラルネットワーク15有りの場合には、吹出空気温度設定値にかかわらず、過熱度及び吹出空気温度を、ニューラルネットワーク15無しのときよりも、各設定値付近で安定的に制御できる(図4〜図5)。
図4〜図5の結果に示すように、ニューラルネットワーク15と、PID制御部12及び13と、の協働での制御を行うことにより、PID制御部12による制御とPID制御部13による制御とが互いに影響し合うことを軽減し、過熱度及び吹出空気温度それぞれを各設定値付近で安定的に推移させることができる。また、PID制御部12及び13それぞれのパラメータが1種類で、吹出空気温度設定値が変更されることがあっても、過熱度及び吹出空気温度それぞれを各設定値付近で安定的に推移させることができる。なお、図4及び図5のニューラルネットワーク無しの過熱度及び吹出空気温度の推移を参照すると、いずれの場合でも過熱度及び吹出空気温度の推移は安定していない。従って、ここで使用したPID制御部12及び13は、吹出空気温度設定値が20℃(図4)のときの使用、10℃(図5)のときの使用のいずれのときにも向かないと考えられる。しかしながら、ニューラルネットワーク15を使用することに、過熱度及び吹出空気温度それぞれを各設定値付近で安定的に推移させることができる。なお、このような利点は、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力(a)と、圧縮機吸込圧力の上限値(b)と、の大小関係が、b≦aのとき(つまり、インバータ102を制御するとき)でも同様に得られると考えられる。
(4)上記(2)に関連し、吹出空気温度設定値が取り得る各値ごとに、異なるパラメータのPID制御部11〜13それぞれを設けるとすると、各設定値に対するパラメータの設定の労力が非常に大きくなるが、本実施形態のように、PID制御部11〜13それぞれのパラメータを1種類とすることで、このような労力の低減をはかることができる。つまり、比較的容易にコントローラ120(特に、インバータ102、電子膨張弁106、蒸発圧力調整弁109を制御する部分)を構築できる。
(5)なお、通常、過熱度を変更することは無いが、過熱度についても同様のことが言え、本実施の形態の構成では、過熱度を変更したとしても、吹出空気温度及び過熱度それぞれを、各設定値近傍で安定的に推移させることができる。
(6)熱交換システム100が備える各弁などの装置のうち、上記実施の形態では、インバータ102、蒸発圧力調整弁109、及び、電子膨張弁106をニューラルネットワーク15及びPID制御部11〜13で制御する。これにより、効果的に吹出空気温度等を制御できる。
[変形例等]
本発明は、上記の実施形態に限られず、上記の実施形態を適宜変形できる。以下にその例を変形例として示すが、下記の変形例は、その少なくとも一部を組み合わせることもできる。また、本明細書が開示する構成は、技術的に問題が無い限り、どの構成であっても、省略できる。
(変形例1)
操作部112から入力され、設定される吹出空気温度を、室温、吸込空気温度などとしてもよい。室温を設定する場合には、室温を検出する温度センサを設け、当該温度センサにより検出された室温をPID制御等のフィードバック値とすればよい。吸込空気温度(当該温度も室温に近いものである)を設定する場合には、温度センサST2により検出された吸込空気温度をPID制御等のフィードバック値とすればよい。
(変形例2)
ニューラルネットワーク15は、PID制御部11〜13から出力される操作量を教師信号として、当該操作量を少なくする学習を行えばよく(操作量を0にする学習でなくてもよい。)、このような場合であっても、十分に学習が進んだあとには、ニューラルネットワーク15による制御の影響を大きくすることができ、熱交換に関して好適な制御を行える。
(変形例3)
ニューラルネットワーク15は、インバータ102と、電子膨張弁106と、蒸発圧力調整弁109と、のうちの少なくとも1つに代えて、又は、これらに加えて、冷却水流量調整弁105と、送風機107と、容量調整弁110と、液冷却弁111と、のうちの少なくとも1つを制御してもよい。例えば、ニューラルネットワーク15は、容量調整弁110をPID制御するPID制御部から容量調整弁110に供給する操作量と、液冷却弁111をPID制御するPID制御部から液冷却弁111に供給する操作量と、を教師信号として機械学習を行い、圧縮機吸込圧力設定値、圧縮機吸込温度設定値を含む各種の入力値(熱交換システム100の冷却特性に影響を与える各種の状態量等)に基づいて、容量調整弁110及び液冷却弁111それぞれに操作量を出力する。容量調整弁110、液冷却弁111の開度は、前記の各PID制御部からの各操作量とニューラルネットワーク15からの各操作量とにより制御される。
(変形例4)
上記実施の形態では、吹出空気温度及び過熱度それぞれについて、設定可能な全ての数値に対してPID制御部11〜13それぞれを1つずつ(1組のパラメータで)設けているが、設定可能な全ての数値を複数の範囲に分け、PID制御部11〜13それぞれを複数(2つ〜3つ)の範囲それぞれについて1つずつを設けてもよい。ニューラルネットワーク15も、複数の範囲それぞれについて1つずつ設けてもよい。当該複数の範囲は、例えば、モリエル線図として表された冷凍サイクルの形状が変わる範囲(PID制御のパラメータを変更する必要がある複数の数値を含む範囲)である。また、圧力センサSP3により検出された蒸発圧力(a)が、圧縮機吸込圧力の上限値(b)以下の場合(a≦bの場合)と、その逆の場合(a>bの場合)と、で異なるニューラルネットワーク15を用意してもよい。a≦bの場合とa>bの場合とでは、制御対象が異なるので(一方はインバータ102で、他方は蒸発圧力調整弁109)、a≦bの場合とa>bの場合とで、異なる二つのニューラルネットワーク15を切り替えて使用した方が、吹出空気温度及び過熱度をより精度良く制御できる可能性がある。
(変形例5)
上記ニューラルネットワーク15の代わりに、他の機械学習器を設けてもよい。
(変形例6)
熱交換システム100は、暖房を行うものであってもよい(この場合、冷媒の循環方向が逆になる)。熱交換システム100は、熱交換可能な熱媒体を用いるものであればよい。また、熱交換システム100により冷却又は加温する対象は、空気に限らず、他の気体、液体などであってもよい。つまり、当該対象は、流体であればよい。例えば、熱交換システム100は、冷凍庫に用いられるものであってもよい。熱交換システムは、直膨式の冷却システムに限らず、他の熱交換システムであってもよい。この場合、ニューラルネットワーク15及びPID制御部11〜13による制御対象も適宜変更される。ただし、制御対象は、熱交換システムで使用される冷媒(熱媒体)の流量を調整する調整装置(例えば、圧縮機を制御するインバータ、熱媒体の流路に設けられた各種弁)であることが望ましい。また、制御対象は、熱交換の度合い(熱交換による流体の温度の変化度)に影響を与える調整装置(例えば、インバータ、膨張弁)であることが望ましい。
(変形例7)
コントローラ120で使用される各種の値(例えば、PID制御部11〜13、ニューラルネットワーク15などに入力される各種の値)は、適宜正規化されてもよい。例えば、ニューラルネットワーク15に入力される吹出空気温度設定値は正規化される一方、PID制御部11に入力される吹出空気温度設定値は正規化されなくてもよい(ただし、どちらの値も同じ吹出空気温度設定値である)。
(変形例8)
上記PID制御は、所定の物理量がフィードバックされ、当該物理量を目標値に近づけるフィードバック制御であるが、上記PID制御を他のフィードバック制御に変更してもよい。他のフィードバック制御としては、PI(Proportional-Integral)制御等がある。
(変形例9)
上記各センサで検出される物理量(温度又は圧力)は計算により算出してもよい。例えば、圧縮機吸込温度は、圧縮機吸込圧力等に基づいて算出されるものであってもよい。
L1・・・循環経路、L2・・・バイパス経路、11〜13・・・PID制御部、15・・・ニューラルネットワーク、100・・・熱交換システム、101・・・圧縮機、102・・・インバータ、103・・・凝縮器、104・・・冷却水路、105・・・冷却水流量調整弁、106・・・電子膨張弁、107・・・送風機、108・・・蒸発器、109・・・蒸発圧力調整弁、110・・・容量調整弁、111・・・液冷却弁、112・・・操作部、120・・・コントローラ、SP1〜SP3・・・圧力センサ、ST1〜ST4・・・温度センサ

Claims (6)

  1. 循環する熱媒体を用いた熱交換を行う熱交換システムであって、
    第1位置における前記熱媒体の流量である第1流量を調整する第1調整装置と、
    第2位置における前記熱媒体の流量である第2流量を調整する第2調整装置と、
    前記第1流量に応じて変化する第1物理量が第1目標値に一致するように前記第1調整装置に第1操作量を出力する第1フィードバック制御を行う第1フィードバック制御部と、
    前記第2流量に応じて変化する第2物理量が第2目標値に一致するように前記第2調整装置に第2操作量を出力する第2フィードバック制御であって、前記第1フィードバック制御に影響を与える第2フィードバック制御を行う第2フィードバック制御部と、
    前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する機械学習部であって、前記第1操作量及び前記第2操作量を教師信号として当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする学習を行う機械学習部と、
    を備える熱交換システム。
  2. 前記第1フィードバック制御部は、前記第1目標値として設定される複数の値それぞれについて、同一のパラメータで前記第1フィードバック制御を行い、
    前記機械学習部は、前記複数の値それぞれについて行われる前記第1フィードバック制御により出力される前記第1操作量を教師信号として機械学習を行う、
    請求項1に記載の熱交換システム。
  3. 前記熱媒体を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の出力を調整するインバータと、
    前記圧縮機により圧縮された前記熱媒体を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器が凝縮した前記熱媒体を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁が膨張させた前記熱媒体を蒸発させることで前記熱交換を行う蒸発器と、
    前記蒸発器により蒸発した前記熱媒体の流量を調整する調整弁と、を備え、
    前記第1調整装置と前記第2調整装置とのうちの一方は前記インバータ又は前記調整弁を有し、他方は前記膨張弁を有し、
    前記機械学習部は、ニューラルネットワークを有する、
    請求項1又は2に記載の熱交換システム。
  4. 循環し熱交換に使用される熱媒体の第1位置での流量である第1流量を調整する第1調整装置と、前記熱媒体の第2位置での流量である第2流量を調整する第2調整装置と、を制御するコントローラであって、
    前記第1流量に応じて変化する第1物理量が第1目標値に一致するように前記第1調整装置に第1操作量を出力する第1フィードバック制御を行う第1フィードバック制御部と、
    前記第2流量に応じて変化する第2物理量が第2目標値に一致するように前記第2調整装置に第2操作量を出力する第2フィードバック制御であって、前記第1フィードバック制御に影響を与える第2フィードバック制御を行う第2フィードバック制御部と、
    前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する機械学習部であって、前記第1操作量及び前記第2操作量を教師信号として当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする学習を行う機械学習部と、
    を備えるコントローラ。
  5. 循環し熱交換に使用される熱媒体の第1位置での流量である第1流量を調整する第1調整装置と、前記熱媒体の第2位置での流量である第2流量を調整する第2調整装置と、を制御するニューラルネットワークの構築方法であって、
    前記第1流量に応じて変化する第1物理量を第1目標値に近づける第1フィードバック制御により前記第1調整装置に入力される第1操作量と、前記第2流量に応じて変化する第2物理量を第2目標値に近づける第2フィードバック制御であって前記第1フィードバック制御に影響を与える第2フィードバック制御により前記第2調整装置に入力される第2操作量と、を教師信号として、当該第1操作量及び当該第2操作量を小さくする機械学習を前記ニューラルネットワークに行わせるステップを備え、
    前記ニューラルネットワークは、前記第1物理量が前記第1目標値に一致するように、かつ、前記第2物理量が前記第2目標値に一致するように、前記第1調整装置と前記第2調整装置とを制御する、
    ニューラルネットワークの構築方法。
  6. 熱交換に使用される熱媒体の流量を調整する調整装置を制御するニューラルネットワークの構築方法であって、
    前記流量に応じて変化する物理量を目標値に近づけるフィードバック制御により前記調整装置に入力される操作量を教師信号として当該操作量を小さくする機械学習を前記ニューラルネットワークに行わせるステップを備え、
    前記フィードバック制御は、前記目標値として設定される複数の値それぞれについて、同一のパラメータで行われ、
    前記ステップでは、前記複数の値それぞれについて行われる前記フィードバック制御により出力される前記操作量を前記教師信号として前記機械学習を前記ニューラルネットワークに行わせ、
    前記ニューラルネットワークは、前記物理量が前記目標値に一致するように前記調整装置を制御する、
    ニューラルネットワークの構築方法。
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