JP2018104318A - Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤、Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤、及びMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法 - Google Patents

Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤、Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤、及びMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性の高いMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤の提供。【解決手段】ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有するMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤である。【選択図】なし

Description

本発明は、Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤、Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤、及びMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法に関する。
Malassezia属真菌は、ヒトの皮膚常在菌であり、過剰増殖した場合や、バリア機能が低下した肌では様々な疾患を引き起こすことが知られている。例えば、Malassezia属真菌が関与すると考えられている各種皮膚疾患としては、汗による痒み、癜風、マラセチア毛包炎、脂漏性角化症、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)、ふけ症、アトピー性皮膚炎、外耳炎などが知られている。
現在、Malassezia属真菌に由来する症状に対してケトコナゾール、及びルリコナゾールが処方されているが、これらの薬剤には、アレルギー性接触性皮膚炎の報告がある(例えば、非特許文献1参照)。
したがって、薬剤の選択肢を増やすことが求められ、Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性の高いMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤の提供が望まれている。
日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会,接触性皮膚炎ガイドライン,日皮会誌:119(9),1757―1793,2009
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性の高いMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らが、鋭意検討を重ねた結果、Malasezzia属真菌の過剰増殖を防ぐ新規の物質を探索したところ、ジフェンヒドラミン及びその塩がMalassezia属真菌の増殖を抑制することを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤である。
<2> ホウ酸、及びホウ砂の少なくともいずれかをさらに含有する前記<1>に記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤である。
<3> 皮膚外用剤である前記<1>から<2>のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤である。
<4> 基材に含浸された形態である前記<1>から<3>のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤である。
<5> ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするMalassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤である。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤を用いて皮膚表面のMalassezia属真菌の除菌、除去、及び増殖抑制の少なくともいずれかを行う工程を有することを特徴とするMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性の高いMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤を提供することができる。
図1は、実施例1のディスク法試験における結果を示す写真である。
(Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤)
本発明のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤は、ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有し、ホウ酸、及びホウ砂の少なくともいずれかをさらに含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
本発明は、抗ヒスタミン薬として公知である前記ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩について、Malassezia属真菌の増殖を抑制できるという新規用途に適することを見出したことに基づく発明である。
<ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩>
前記ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩としては、例えば、ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩、タンニン酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミンなどが挙げられる。
前記ジフェンヒドラミンは、H1受容体アンタゴニストであり、抗ヒスタミン作用により、血管拡張、気管支収縮、末梢・中枢神経系の神経伝達などに作用することが知られている。前記ジフェンヒドラミンは、このような作用から、アレルギー症状の緩和、かゆみ止め、睡眠改善薬の有効成分として利用され、安全性が検証されている。
前記前記ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩の含有量としては、有効成分として、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制効果を発揮する範囲で適宜選択することができるが、増殖抑制の点から、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤全量に対して、0.3w/v%〜5w/v%が好ましく、0.5w/v%〜5w/v%がより好ましい。
なお、「w/v%」は、重量体積パーセントを示し、溶液100mLあたりに含まれる含有量(g/100mL)と同義である。
−Malassezia属真菌−
前記Malassezia属真菌(マラセチア属真菌)は、ヒト皮膚常在菌であり、種々の皮膚疾患への関与が報告されており、前記Malassezia属真菌が過剰増殖したり、バリア機能が低下した肌では、前記Malassezia属真菌が、汗による痒み、癜風、マラセチア毛包炎、脂漏性角化症、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)、ふけ症、アトピー性皮膚炎、外耳炎などの原因となることが知られている。また、前記Malassezia属真菌は、ヒト皮膚常在菌真菌の約53%〜80%を占めることが知られている(杉田隆、Jpn.J.Med.Mycol.(2007)vol.48(4)など参照)。
前記Malassezia属真菌としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、Malassezia globosa、Malassezia restricta、Malassezia furfur、Malassezia dermatis、Malassezia slooffiae、Malassezia sympodialis、Malassezia japonica、Malassezia yamatoensis、Malassezia obtusa、Malassezia nana、Malassezia pachydermatis、Malassezia equina、Malassezia capraeなどが挙げられる。
前記Malassezia属真菌としては、単離して同定したものであってもよいし、生物遺伝資源の提供元などから入手したものであってもよく、例えば、Malassezia globosa(NBRC101597)、Malassezia restricta(NBRC103918)、Malassezia furfur(NBRC 101610)(いずれも、独立行政法人 製品評価技術基盤機構から入手可能)などが挙げられる。
本発明のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤は、任意の前記Malassezia属真菌に対して増殖抑制効果を発揮させるために用いることができるが、より確実に高い増殖抑制効果が期待できるという観点から、Malassezia restricta、Malassezia globosa、及びMalassezia furfurの少なくともいずれかの増殖を抑制するために用いられることが好ましく、Malassezia restrictaの増殖を抑制するために用いられることがより好ましい。
前記Malassezia restrictaは、脂漏性皮膚炎において優位に存在し、その病変の憎悪に関与しているとされている。また、アトピー性皮膚炎や乾癬等においても、他のMalassezia属真菌に比べMalassezia restrictaが比較的優位に存在することが知られている。前記Malassezia globosaは、Malassezia属真菌のなかでも特にリパーゼ活性が高く、皮脂分解を促進して、皮膚刺激を誘発する遊離脂肪酸を生じさせやすい傾向があることが知られている。前記Malassezia furfurは、フケ症の原因菌とされている。
本発明のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤は、特にこれらのMalassezia属真菌の増殖を抑える効果に優れているので、これらのMalassezia属真菌の増殖が関与する疾患又はその症状を効果的に治療、改善、又は予防することができる。
ここで、「増殖抑制効果」、「増殖抑制作用」、及び「増殖抑制剤」とは、前記Malassezia属真菌に対する増殖を抑制する効果、作用、及びその作用を有する薬剤を意味する。
前記増殖抑制作用を有することは、特に制限はなく目的に応じて公知の薬剤感受性試験を適宜選択し、公知の評価基準に基づいて評価することができる。
具体的には、ディスク法(例えば、東京大学医科学研究所学友会編、(1988)、微生物学実習提要を参照)による試験を行い、前記Malassezia属真菌を培養した固相培地上に、評価対象化合物(例えば、前記ジフェンヒドラミン)を含浸したペーパーディスクを静置し、培養した後、阻止円の直径を測定し、前記ペーパーディスクの直径よりも前記阻止円の直径が大きいと判断される場合に、前記評価対象化合物への薬剤感受性がある、即ち、前記評価対象化合物が、前記Malassezia属真菌に対する増殖を抑制する作用を有する増殖抑制剤であると評価することができる。
<ホウ砂、及びホウ酸の少なくともいずれか>
前記ホウ砂、及びホウ酸の少なくともいずれかは、増殖抑制効果を向上させるために含有される。
前記ホウ砂、及びホウ酸の少なくともいずれかの含有量としては、増殖抑制効果の向上の点から、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤全量に対して、0.3w/v%〜2.0w/v%が好ましく、0.4w/v%〜1.0w/v%がより好ましい。前記含有量が、2.0w/v%を超えると、析出する恐れがある。
<その他の成分>
本発明の増殖抑制剤には、前記その他の成分として本発明の効果を損なわない範囲で、通常の外用剤組成物に添加されるその他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、外用剤組成物として配合することができるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、その他の薬剤、抗白癬菌剤、殺菌剤、エタノール、多価アルコール、可溶化剤、シリコーン油、エステル油、保湿剤、増粘剤、キレート剤、防腐剤、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、紫外線吸収剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、香料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記その他の薬剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸ジフェニルピラリン、ジフェニルイミダゾール、クロルフェニラミン、メキタジン、アゼラスチン、プロメタジン、エメダスチン、ケトチフェン、イソチペンジル、及びそれらの塩等の抗ヒスタミン薬;サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、ベンザルコニウム添加物、ベンゼトニウム、カラミン、塩化亜鉛、アミノ安息香酸エチル、オキシポリエトキシドデカン、ジブカイン、ジブカイン塩酸塩、リドカイン、リドカイン塩酸塩、マレイン酸クロルフェニラミン、クロタミトン、クロルフェニラミン、インドメタシン、ウフェナマート、吉草酸酢酸プレドニゾロン、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、パンテノール、ビタミンA油、レチノールパルミチン酸エステル、ヘパリン類似物質、l−メントール、dl−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、d−ボルネオール、アンモニア水、唐辛子エキス、ノニル酸ワニリルアミド、バニリルブチルエーテル、アルニカチンキ、セイヨウトチノキ(種子)エキス、サンシシ末、サンショウ末、ヨウバイヒ末、オオバクチンキ、アロエエキス、ベラドンナエキス、チモール、ハッカ油、バラ抽出物、甘草抽出物、イソプロピルメチルフェノール、コルチゾン酢酸エステル、デキサメタゾン酢酸エステル、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン酢酸エステル、プレドニゾロン、イソプロピルメチルフェノール、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、カラミン、塩化亜鉛、アミノ安息香酸エチル、オキシポリエトキシドデカン、ジブカイン、ジブカイン塩酸塩、アルジオキサ、イクタモール、ジメチルイソプロピルアズレン、シコン、トウキ、竜頭、尿素、フタル酸ジエチル、グロルヒドロキシアルミニウム、テレビン油、ユーカリ油、エルゴカシフェノール、イクタモールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記抗白癬菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸亜鉛、フェニル−11−ヨード−10ウンデシノエート、エキサラミド、クロトリマゾール、硝酸エコナゾール、硝酸ミコナゾール、チオコナゾール、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、シクロピロクスオラミン、シッカニン、トリコマイシン、ピロールニトリン、チアントール、2,4,6−トリブロムフェニルカプロン酸エステル、トリメチルセチルアンモニウムペンタクロロフェネート、トルシクラート、トルナフタート、ハロプロジン、イオウ、木槿皮などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記殺菌剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリノール、アルキルポリアミノエチルグリシン、安息香酸ベルベリン、塩化デカリニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン液、酢酸デカリニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール、過酸化水素水、ポビドンヨード、ヨードチンキ、トリクロロカルバミドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の2価のアルコール;グリセリン等の3価のアルコール;D−ソルビトール等の6価のアルコール;ポリエチレングリコール等のアルコールアルキルエーテル;マルトテトラオース等の糖アルコール;ヘパリン類似物質等の多糖アルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記可溶化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、ミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオレイン酸ポリグリセリル、ポリステアリン酸ポリグリセリル、縮合リシノレイン酸ポリグリセリル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化ミツロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤;塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤;ベタイン、塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、レシチン等の両性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記シリコーン油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の各種変性ポリシロキサン;3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記エステル油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、1,2−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記保湿剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記多価アルコールの他、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−1,2−ヒドロキシステアレート、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、桃の葉エキス、グリセリルグルコシド、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、セラミドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記増粘剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸/メタクリル酸アルキル共重合体、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸及びそのナトリウム塩、ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン塩架橋重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩架橋重合体、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記キレート剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記防腐剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、ベンジルアルコール、サリチル酸ナトリウム、ベンジルアルコール、液状フェノール、フェノール、クロルヘキシジン塩酸塩、クロロブタノール、クロロクレゾール、パラオキシ安息香酸エステル類、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸、安息香酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヨードチンキなどが挙げられる。
前記粉末成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機粉末、有機粉末、顔料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記無機粉末としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸、窒化ホウ素などが挙げられる。
前記金属石鹸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどが挙げられる。
前記有機粉末としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸との共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末などが挙げられる。
前記顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機白色顔料、無機赤色系顔料、無機褐色系顔料、無機黄色系顔料、無機黒色系顔料、無機紫色系顔料、無機緑色系顔料、無機青色系顔料、パール顔料、金属粉末顔料、有機顔料、天然色素などが挙げられる。
前記無機白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛などが挙げられる。
前記無機赤色系顔料としては、例えば、酸化鉄、チタン酸鉄などが挙げられる。
前記無機褐色系顔料としては、例えば、γ−酸化鉄などが挙げられる。
前記無機黄色系顔料としては、例えば、黄酸化鉄、黄土などが挙げられる。
前記無機黒色系顔料としては、例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタンなどが挙げられる。
前記無機紫色系顔料としては、例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレットなどが挙げられる。
前記無機緑色系顔料としては、例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルトなどが挙げられる。
前記無機青色系顔料としては、例えば、群青、紺青などが挙げられる。
前記パール顔料としては、例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔などが挙げられる。
前記金属粉末顔料としては、例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダーなどが挙げられる。
前記有機顔料としては、ジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキなどを含有する顔料が挙げられ、例えば、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色205号、黄色401号、青色1号、青色404号、緑色3号などが挙げられる。
前記天然色素としては、例えば、クロロフィル、β−カロチンなどが挙げられる。
前記液体油脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記固体油脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ロウ類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ポリオキシエチレン(以下、POEと略す)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記炭化水素油としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記高級脂肪酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記高級アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、直鎖アルコール、分枝鎖アルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記直鎖アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記分枝鎖アルコールとしては、例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記紫外線吸収剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記安息香酸系紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなどが挙げられる。
前記アントラニル酸系紫外線吸収剤としては、例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなどが挙げられる。
前記サリチル酸系紫外線吸収剤としては、例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなどが挙げられる。
前記桂皮酸系紫外線吸収剤としては、例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−P−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オンジモルホリノピリダジノンなどが挙げられる。
前記アミノ酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、アミノ酸の誘導体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記中性アミノ酸としては、例えば、スレオニン、システインなどが挙げられる。
前記塩基性アミノ酸としては、例えば、ヒドロキシリジンなどが挙げられる。
前記アミノ酸の誘導体としては、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸などが挙げられる。
前記有機アミンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記高分子エマルジョンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特開2003−300811号公報の段落番号〔0021〕〜〔0035〕に記載された香料成分などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
−pH−
前記外用剤組成物のpHとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3.0以上7.0以下が好ましく、3.5以上6.5以下がより好ましく、4.0以上6.0以下が特に好ましい。前記範囲であると、皮膚刺激がない点で好ましい。
前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤の剤型としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、皮膚外用剤等の外用剤組成物;口腔用組成物、内服用組成物、呼吸器用組成物などが挙げられる。これらの中でも、外用剤組成物が好ましく、皮膚外用剤がより好ましい。
前記外用剤組成物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、基材に含浸された形態、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤などが挙げられる。前記外用剤組成物は、液状又は半固形状に製剤化することができる。
前記基材に含浸された形態としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、抗菌シート、鎮痒消炎薬含有シート、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シート、皮脂拭き取りシートなどが挙げられる。
これらの中でも、基材に含浸された形態が、患部に直接的に薬剤を塗布すると同時に菌、及び汗の除去ができ、皮膚上の菌数が減少することで増殖抑制効果が上昇するため、好ましい。また、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ゲル剤、ローション剤等の形態で外用組成物を液状に製剤化した場合、限定はされないが、スプレー容器やエアゾール容器に入れ、本発明の外用組成物を、紅斑、湿疹、痒み、かぶれ又は炎症を引き起こしている患部に直接的に噴霧して使用することもできる。噴霧した後に、不織布や指等により、塗り拡げて用いることも可能である。また、ロールオン容器に入れて使用することも可能である。
<<基材>>
前記基材は、前記外用組成物を保持することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、不織布、織布、パフなどが挙げられる。
前記基材の素材としては、例えば、コットン、パルプ、麻、シルク等の天然繊維;ポリノジック、キュプラ、リヨセル、アセテート、レーヨン、ナイロン、アクリル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ビニロンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記基材としては、単層であってもよく、積層構造であってもよい。
[基材の面積]
前記基材の面積としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記Malassezia属真菌の除去、除菌効果や使用性の観点から、100cm〜600cmが好ましい。
[基材の目付]
前記基材の目付としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記Malassezia属真菌の除去、除菌効果や使用性の観点から、25g/m〜100g/mが好ましい。
[基材の平均厚み]
前記基材の平均厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記Malassezia属真菌の除去、除菌効果や使用性の観点から、0.1mm以上が好ましい。前記平均厚みは、前記基材の任意な点の厚みを測定し、3点以上の厚みの平均値として算出することができる。
<製造方法>
前記外用剤組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、第十五改正日本薬局方製剤総則ローション剤に準じて製造することができるが、例えば、メンブランフィルター(例えば、オムニポア JHWP04700、メルクミリポア社製)でろ過した前記外用剤組成物を、前記基材に含浸させる方法などが挙げられる。
前記含浸の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記基材に前記外用組成物を滴下もしくは噴霧することにより含浸させる方法、前記外用組成物に前記基材を浸漬することにより含浸させる方法などが挙げられる。
前記外用組成物の前記基体への含浸量(含浸倍率)は、前記外用組成物の皮膚への移行の点から、前記基体の質量に対する前記外用組成物の質量の比(前記外用組成物の質量/前記基体の質量)で2〜6が好ましい。
(Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤)
本発明のMalassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤は、ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有し、ホウ酸、及びホウ砂の少なくともいずれかをさらに含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
前記Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤は、前記Malassezia属真菌の増殖抑制作用を有することにより、前記Malassezia属真菌が関与する皮膚疾患の予防、及び治療の少なくともいずれかを行うことができる。
前記Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤については、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤において記載した事項を、適宜選択することができる。
(Malassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法)
本発明のMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法は、本発明の前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤を用いて皮膚表面のMalassezia属真菌の除菌、除去、及び増殖抑制の少なくともいずれかを行う工程を有する。
前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤を用いる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤を、皮膚上に塗布する方法、液状に製剤化した形態で皮膚上に直接的に噴霧する方法、基材に含浸された形態で皮膚を拭き取ると同時に皮膚上に塗布する方法などが挙げられる。これにより、前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤の前記Malassezia属真菌に対する増殖抑制作用により、前記Malassezia属真菌の増殖を抑制することができる。
また、これらの中でも、基材に含浸された形態で皮膚を拭き取ると同時に皮膚上に塗布する方法が、患部に直接的に薬剤を塗布すると同時に菌、及び汗の除去ができ、皮膚上の菌数が減少することで増殖抑制効果が上昇し、優れた除菌、除去効果が得られる点で、好ましい。
<用途>
本発明のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤は、Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性が高いため、例えば、Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤、Malassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤、及びMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法などにも好適に用いられる。
また、本発明は、使用性や機能の観点から、基材に含浸された形態で使用することができ、例えば、抗菌シート、鎮痒消炎薬含有シート、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シート、皮脂拭き取り用シートなどにも好適に用いられる。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。なお、実施例、及び比較例の記載の各成分の含有量(w/v%)は、総て純分換算した値である。
<Malassezia属真菌に対する増殖抑制試験>
(実施例1〜7、及び比較例1〜2)
Malassezia属真菌に対する増殖抑制効果を評価するために、東京大学医科学研究所学友会編,(1988),微生物学実習提要に記載の方法に従い、ディスク法による試験を行った。すなわち、下記表1〜2に記載した組成を有する実施例1〜7、及び比較例1〜2のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤100mLを調製した。3種類のMalassezia属真菌として、Malassezia globosa(NBRC101597)、Malassezia restricta(NBRC 103918)、及びMalassezia furfur(NBRC 101610)(いずれも、独立行政法人 製品評価技術基盤機構から入手)を用意し、その菌液をマクファーランドスタンダード0.5に希釈した。希釈した菌液をクロモアガーマラセチア・カンジダ培地(関東化学株式会社製)に播種した。播種後15分間以内に、実施例1〜7、及び比較例1〜2のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤100μLを含浸した直径8mm、厚み1.5mmのペーパーディスク(商品名:ペーパーディスク、ADVANTEC社製)を、培地上に静置した。その後、この培地を32.5℃好気条件下で7日間培養した。培養期間終了後、それぞれの阻止円の直径を測定し、Malassezia属真菌ごとに平均値を算出した。図1に、実施例1のディスク法試験における結果を示す。図1中、aはペーパーディスクを示し、bは菌が発育しない領域(阻止円)を示す。この結果を表1〜2に示す。
ペーパーディスクの直径が8mmであるため、8mmを超える大きさの阻止円が形成されていることが被検対象の実施例1〜7、及び比較例1〜2のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤への薬剤感受性を有することを示す。
表1〜2の結果から明らかな通り、比較例1に対し、ジフェンヒドラミン塩酸塩を含有する実施例1〜7は、Malassezia属真菌の増殖を抑制する効果があることが確認された。また、比較例2との比較から、ジフェンヒドラミン塩酸塩が殺菌剤として一般に知られているベンゼトニウム塩化物と同程度の効果を奏することが確認された。ジフェンヒドラミン塩酸塩が鎮痒作用を有することに加え、Malassezia属真菌の増殖を抑制する作用を有することが判明したことは全くの予想外の結果であった。
<製剤使用時のMalassezia属真菌に対する増殖抑制評価>
(実施例8)
実施例8として、下記表3に示す組成物をローション剤として用いて、以下の製剤使用時のMalassezia属真菌に対する増殖抑制評価を行った。
20代〜40代の専門パネル24名に対し、実施例8のローション剤をおでこに使用し、使用前、使用直後、及び使用後1.5時間経過後のMalassezia globosa菌数を測定した。なお、菌の採取方法、定量方法は、Takashi Sugita,(2006)Microbiol.Immunol.50(7)549−552に従い、オプサイトクイックガード(Smith&Nephew−Japan社製)を製剤使用後の部位に貼付し、オプサイトクイックガードに付着した菌数をPCR法によって定量した。また、製剤使用前に採取された菌数を100%とし、使用直後、及び使用後1.5時間経過後の菌数の増加率(対初期値(%))を計算した。この結果を表4に示す。
クエン酸水和物の含有量は、クエン酸1水和物としての含有量を示す。
(実施例9)
実施例9として、前記表3に示す組成物を後述の製造方法に従って不織布に含浸させ、ウエットシートを製造し、ウエットシートを用いておでこを拭き取ったこと以外は、実施例8と同様にして製剤使用時のMalassezia属真菌に対する増殖抑制評価を行った。
すなわち、前記表3に示す組成物を不織布(コットン100%、坪量65g/m、シートの面積、200mm×200mm、含浸量:8mL)に含浸させ、ウエットシートを製造した。得られたウエットシートを用いておでこを拭き取った。この結果を表4に示す。
(比較例3〜4)
比較例3〜4として、実施例8〜9において、前記表3に示す組成物に代えて精製水を用いたこと以外は、実施例8〜9と同様にして製剤使用時のMalassezia属真菌に対する増殖抑制評価を行った。この結果を表4に示す。
(製剤処方例1)
下記表5に示す組成を有するクリーム剤を、常法により調製した。
なお、実施例1〜9、比較例1〜4、及び製剤処方例1で使用した試薬の商品名及び製造会社は下記表6に示す通りである。
本発明のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤は、Malassezia属真菌の過剰な増殖を抑制でき、安全性が高いため、例えば、Malassezia属真菌に対する増殖抑制剤、これを用いたMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法、及びMalassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤として好適に利用可能である。

Claims (6)

  1. ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤。
  2. ホウ酸、及びホウ砂の少なくともいずれかをさらに含有する請求項1に記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤。
  3. 皮膚外用剤である請求項1から2のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤。
  4. 基材に含浸された形態である請求項1から3のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤。
  5. ジフェンヒドラミン、及びその誘導体、並びにそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするMalassezia属真菌性皮膚疾患の予防乃至治療剤。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載のMalassezia属真菌に対する増殖抑制剤を用いて皮膚表面のMalassezia属真菌の除菌、除去、及び増殖抑制の少なくともいずれかを行う工程を有することを特徴とするMalassezia属真菌の除菌、除去乃至増殖抑制方法。
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