JP2018104296A - 口腔用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡の弾力性が向上し、満足感が高い泡感触を有し、しかも、使用後のすすぎ性が優れ、両性能を両立した口腔用組成物を提供する。【解決手段】(A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルから選ばれる1種以上のブロック型ノニオン性界面活性剤を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、泡の弾力性が向上し、泡感触が優れる口腔用組成物に関する。
歯磨剤組成物等の口腔用組成物において、口腔内で使用時の泡性能は重要な使用感のひとつであり、例えば、歯みがき等による使用時には十分に泡立って、弾力性が高くもっちりとした持続感を有する感触の泡を与えることができれば満足感が向上し、しかも、使用後にはすすぎ易く泡の残存感も感じられないと、より使用感が優れる。しかし、前記泡の弾力性は未だ十分とは言い難く、改善が望まれた。
一方、口腔用組成物には、酸化エチレン系のノニオン性界面活性剤がよく使用され、特許文献1(特許第5825093号公報)には、洗口剤組成物におけるグリチルリチン酸又はその塩由来の後味等の改善に有効な非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーが記載されているが、具体的な配合組成は記載されていない。
特許文献2(特開2001−31542号公報)には、酸化エチレン系非イオン界面活性剤としてポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含有する、発泡性及び使用感(味、匂い等)の良い液体口腔用組成物、特許文献3、4(特許第4143542号公報、特開2004−224778号公報)には、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体を含有する、収斂感、渋味が低減した口腔用組成物、特許文献5(特開2015−502403号公報)には、フッ化物にポリ(プロピレンオキサイド)/ポリ(エチレンオキサイド)コポリマーを併用することでエナメル質の再石灰化効果が向上したオーラル・ケア組成物が提案されているが、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体の配列については記載がなく不明である。
なお、特許文献1〜5は泡感触に着目した発明ではなく、泡の弾力性については検討されておらず言及もない。
特許第5825093号公報 特開2001−31542号公報 特許第4143542号公報 特開2004−224778号公報 特開2015−502403号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、泡の弾力性が向上し、満足感が高い優れた泡感触を有し、しかも、使用後のすすぎ性が優れ、両性能を両立した口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成するため、口腔用組成物に配合する界面活性剤の種類、量に関して鋭意検討を行った結果、アルキル基又はアルケニル基にポリオキシエチレン及びポリオキシプロピレンが付加したブロック型のノニオン性界面活性剤を配合すると、泡の弾力性が向上し、また、使用後の残存感も抑制され、優れた泡性能及びすすぎ性が両立することを知見した。
一般的に、口腔用組成物に使用されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体はランダム型が用いられている。これに対して、本発明では、(A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルから選ばれる1種以上のブロック型ノニオン性界面活性剤を口腔用組成物に配合すると、意外にも、使用時の口腔内での泡の弾力性が改善し、即ち、泡の弾力性が向上し、もっちりとした泡質が持続し、満足度が高い優れた泡感触となり、また、使用後に口腔内を水ですすいだ後の残存感がほとんどなく、泡切れもよい口腔用組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
本発明によれば、(A)成分の特異的作用によって、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン付加型であってもランダム型であったり、アルキル基及びアルケニル基を欠くと達成されない泡の弾力性向上を与え、上記格別な作用効果を奏する。
本発明では、更に、(B)アニオン性界面活性剤及び/又は(C)両性界面活性剤を配合すると、泡量が高まり泡立ちも向上し、より優れた泡性能を付与できる。
従って、本発明は、下記の口腔用組成物を提供する。
〔1〕
(A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルから選ばれる1種以上のブロック型ノニオン性界面活性剤
を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
〔2〕
(A)ブロック型ノニオン性界面活性剤を0.1〜5質量%含有する〔1〕記載の口腔用組成物。
〔3〕
(A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のアルキル基が炭素数4〜30であり、アルケニル基が炭素数4〜30である〔1〕又は〔2〕記載の口腔用組成物。
〔4〕
(A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとの平均付加モル数の割合を示すEO/POが、モル比として0.2〜5である〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔5〕
(A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとの平均付加モル数の合計を示すEO+POが10〜100モルである〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔6〕
(A)ブロック型ノニオン性界面活性剤が、下記一般式(1)で示されるものである〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
RO−(C24O)k(C36O)l(C24O)m(C36O)n−H (1)
(式中、Rは炭素数4〜30のアルキル基又はアルケニル基である。kは4〜70、lは4〜70、mは0〜70、nは0〜70の整数であり、かつk+mは4〜70、l+nは4〜70の整数である。)
〔7〕
更に、上記一般式(1)中の(k+m)/(l+n)が0.2〜5、(k+m)+(l+n)が10〜100である〔6〕記載の口腔用組成物。
〔8〕
更に、(B)アニオン性界面活性剤及び/又は(C)両性界面活性剤を合計で0.1〜5質量%含有する〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔9〕
歯磨剤である〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
本発明によれば、泡の弾力性が向上し、満足感が高い優れた泡感触を有し、しかも、使用後のすすぎ性が優れ、両性能を両立した口腔用組成物を提供できる。更に、泡立ちを改善し、泡感触を更に向上することもでき、使用感が優れる口腔用製剤を提供できる。
本発明において、実験1、2で泡の粘弾性を評価する際に使用する板の凹凸形状を示す概略断面図である。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の口腔用組成物が含有する(A)成分のブロック型ノニオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルから選ばれる1種又は2種以上である。
本発明では、上記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン(EO)及びポリオキシプロピレン(PO)が付加したブロック共重合体で、かつアルキル基又はアルケニル基を有することが、効果発現に重要である。ランダム共重合体では、泡の弾力性、使用後の残存感のなさが劣り、ポリオキシエチレンのみの付加では、泡の弾力性、使用後の残存感のなさが劣り、ポリオキシプロピレンのみの付加では、泡の弾力性、泡立ちが劣る。また、アルキル基及びアルケニル基を欠くと、泡の弾力性が劣る。
なお、(A)成分としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル又はポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルを使用しても、両者を併用して使用してもよいが、製剤中の液体成分の分離抑制の点で、特に好ましいのはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテルである。
(A)成分のブロック型ノニオン性界面活性剤において、アルキル基の炭素数、アルケニル基の炭素数は、それぞれ好ましくは4以上、特に8以上、とりわけ12以上であり、更に好ましくは30以下、特に24以下、とりわけ18以下である。4以上であると、泡の弾力性が十分に高くなり、30以下であると、泡の弾力性を十分高く維持することができ、また、使用後の残存感を十分に抑制できる。
具体的には、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとして、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル等、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテルとして、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンオレイルエーテル等が挙げられる。これらから選ばれる1種又は2種以上のブロック型ノニオン性界面活性剤を使用し得る。
また、ポリオキシエチレンの平均付加モル数(エチレンオキサイドの平均付加モル数、EO数)は、好ましくは4モル以上、特に5モル以上、更に10モル以上、とりわけ20モル以上であり、更に好ましくは70モル以下、特に58モル以下、更に40モル以下、とりわけ30モル以下である。ポリオキシプロピレンの平均付加モル数(プロピレンオキサイドの平均付加モル数、PO数)は、好ましくは4モル以上、特に5モル以上、更に10モル以上、とりわけ20モル以上であり、更に好ましくは70モル以下、特に58モル以下、更に40モル以下、とりわけ30モル以下である。
更に、ポリオキシエチレンの平均付加モル数(EO数)とポリオキシプロピレンの平均付加モル数(PO数)との合計を示すEO+POは、好ましくは10モル以上、特に20モル以上、とりわけ40モル以上であり、更に好ましくは100モル以下、特に80モル以下、とりわけ60モル以下である。この範囲内であると、泡の弾力性がより優れ、泡立ちも良く、使用後の残存感のなさがより優れる。10モル未満であると、泡の弾力性、更には泡立ちが悪くなる場合があり、100モルを超えると、使用後の残存感のなさが劣る場合がある。
ポリオキシエチレンの平均付加モル数(EO数)とポリオキシプロピレンの平均付加モル数(PO数)との割合を示すEO/POは、モル比として好ましくは0.2以上、特に0.5以上、とりわけ0.7以上であり、更に好ましくは5以下、特に2以下、とりわけ1.4以下である。この範囲内であると、泡の弾力性がより優れ、泡立ちも良く、使用後の残存感のなさがより優れる。0.2に満たないと、泡の弾力性、泡立ちが劣る場合があり、5を超えると、泡の弾力性が劣り、使用後の残存感のなさが劣る場合がある。
(A)成分のブロック型ノニオン性界面活性剤は、好ましくはアルキル又はアルケニル残基に直接、ポリオキシエチレン(EO鎖)が結合したブロック共重合体であり、具体的には下記一般式(1)で示される構造のブロック共重合体である。
RO−(C24O)k(C36O)l(C24O)m(C36O)n−H (1)
上記式(1)中、Rは炭素数4〜30のアルキル基又はアルケニル基である。kは4〜70、lは4〜70、mは0〜70、nは0〜70の整数であり、かつk+mは4〜70、l+nは4〜70の整数である。
更に好ましくは、(k+m)+(l+n)は上記EO+POのモル数範囲内の10〜100であり、また、(k+m)/(l+n)は上記EO/POのモル比範囲内の0.2〜5である。
(A)成分は、上記式(1)中のkが4〜70、lが4〜70、mとnが0であってよい。
このようなブロック型ノニオン性界面活性剤としては、合成品や日油(株)製等の市販品を使用することができ、市販品は例えば下記が挙げられる。
・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル(17E.O.)(17P.O.)(ブロック共重合体):
ユニルーブ50MB−26(日油(株)製)(ブロック共重合体)
・ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル(25E.O.)(25P.O.)(ブロック共重合体):
ノニオン A−25B(日油(株)製)(ブロック共重合体)
(A)成分のブロック型ノニオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体に対して好ましくは0.1%(質量%、以下同様)以上、特に0.5%以上、とりわけ1%以上であり、更に好ましくは5%以下、特に3%以下、とりわけ2%以下である。0.1%以上であると、泡の弾力性が十分に優れ、更には泡立ちも良い。5%以下であると、使用後の残存感のなさが十分に優れる。
本発明では、更に、(A)成分以外の界面活性剤として、(B)アニオン性界面活性剤及び/又は(C)両性界面活性剤を配合することができ、これらを配合すると、泡立ちがより向上し、泡性能が更に優れる。
(B)アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等の炭素数8〜18のα−オレフィンスルホン酸又はその塩、ラウロイルメチルアラニン,ラウロイルグルタミン酸,ミリストイルグルタミン酸等の炭素数8〜22のアシル基を有するアシルアミノ酸又はその塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等の炭素数8〜22のアシル基を有するアシルサルコシン酸又はその塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン,ミリストイルメチルタウリン,ラウロイルメチルタウリン等の炭素数8〜22のアシル基を有するアシルタウリン又はその塩が挙げられる。中でも、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩が好ましく、より好ましくはラウリル硫酸ナトリウムである。
具体的には、ラウリル硫酸ナトリウム(Texapon OC−P、BASF社製)、テトラデセンスルホン酸ナトリウム(KリポランPJ−400CJ、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)等の市販品を用いることができる。
(C)両性界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のベタイン型が挙げられる。具体的には、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(TEGO BETAIN CK−OK、デグサ社製)等の市販品を用いることができる。
(B)及び/又は(C)成分の配合量は、合計で組成物全体に対して好ましくは0.1%以上、特に0.5%以上、とりわけ1%以上であり、更に好ましくは5%以下、特に3%以下、とりわけ2%以下である。0.1%以上であると泡立ちが十分に向上し、5%以下であると口腔粘膜への刺激の発現を防止できる。
更に、上記配合量の範囲内において、(B)成分を配合する場合、その配合量は好ましくは0.1〜5%、特に0.25〜4%、とりわけ1〜4%であり、(C)成分を配合する場合、その配合量は好ましくは0.1〜5%、特に0.25〜4%、とりわけ1〜4%である。
なお、(A)、(B)及び(C)成分以外の界面活性剤は、配合しなくてもよい(0%)が、配合する場合は、上記(B)及び/又は(C)成分の配合量の範囲内が好ましい。
本発明の口腔用組成物は、特に練歯磨、液状歯磨、泡状歯磨(フォーム容器等から押し出して泡状で使用する歯磨)、ジェル歯磨等の歯磨剤、特に練歯磨として好適であり、上記成分以外にその他の公知成分を必要に応じて、本発明の効果を妨げない範囲で配合できる。例えば、練歯磨剤では、研磨剤、粘稠剤、粘結剤、更に必要により甘味剤、着色剤、防腐剤、pH調整剤、香料、有効成分などを配合し得る。
研磨剤としては、沈降性シリカ、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系化合物、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等が挙げられ、特に原料コストの点からも、沈降性シリカ、炭酸カルシウムが好ましい。
研磨剤の配合量は、通常、10〜50%である。
粘稠剤としては、ソルビット、キシリット等の糖アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。配合量は、通常、5〜50%、特に20〜45%である。
粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸又はその誘導体、キサンタンガム等のガム類、カラギーナン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドンなどの有機粘結剤、ゲル化性シリカ、ゲル化性アルミニウムシリカ、ビーガム、ラポナイト等の無機粘結剤が挙げられる。配合量は、通常、0.1〜10%、特に0.5〜5%である。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム等、着色剤としては、青色1号、黄色4号、酸化チタン等、防腐剤としては、メチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸又はその塩などが挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸塩などが挙げられる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、グレープフルーツ油、スウィーティー油、柚油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料や、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を組み合わせて使用することができるが、実施例記載の香料に限定されるものではない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、製剤組成中に0.1〜2%使用するのが好ましい。
有効成分としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、塩化セチルピリジニウム等のカチオン性殺菌剤、抗炎症剤、デキストラナーゼ等の酵素、水溶性リン酸化合物、ビタミン類、トウキ軟エキス、タイム等の植物抽出物、歯石防止剤、歯垢防止剤などが挙げられる。これら有効成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量配合できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
なお、ノニオン性界面活性剤の( )内の数字はポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンの平均付加モル数(EO数又はPO数)である。
また、ブロック共重合体としては、アルキル又はアルケニル残基に直接、EO鎖が結合した、上記一般式(1)で示される構造のものを使用した(EO数=k、PO数=l)。
[実施例、比較例]
実験1:
表1に示すノニオン性界面活性剤1.5%の水希釈液を調製し、これを試験液として使用した。図1に示す形状の凹凸がついた板の上に試験液を約5g乗せ、歯ブラシに200gの加重をかけ、ブラッシングマシンで3分間(1回/1秒)振とうさせ、泡立たせた。この泡を薬さじで取り、HAAKE社製のレオメーター(Rheo Stress−600)にて泡の粘弾性を測定した。
なお、測定条件は、ローター:PP60Φmm、モード:OSC、応力(τ):0.01−100[pa]、温度:25℃で行い、τ=0.1Paの時のtanδの値で評価した。結果を表1に併記した。
泡の粘弾性は下記の通りであり、tanδが0.80〜1.20であると泡の弾力性が優れていた。
tanδ<0.80:泡が脆く、壊れ易いため、弾力がない
0.80≦tanδ≦1.20:泡に弾力がある
1.20<tanδ:泡が流れ易く、ゆるい泡
実験2:
表2〜5に示す組成の歯磨剤組成物(練歯磨剤)を常法によって調製し、下記方法にて評価を行った。結果を表2〜5に併記した。
(1)泡の粘弾性の評価方法
歯磨剤組成物を水で3倍に希釈した分散液を調製し、図1に示す形状の凹凸がついた板の上に分散液を約5g乗せた。歯ブラシに200gの加重をかけ、ブラッシングマシンで3分間(1回/1秒)振とうさせ、泡立たせた。この泡を薬さじで取り、HAAKE社製のレオメーター(Rheo Stress−600)にて泡の粘弾性を測定した。
なお、測定条件は、ローター:PP60Φmm、モード:OSC、応力(τ):0.01−100[pa]、温度:25℃で行い、τ=0.1Paの時のtanδの値で評価した。
(2)歯みがき時の泡の弾力性の評価方法
10名の被験者が、歯磨剤組成物を使用して歯みがきし、歯みがき時の泡の弾力性について、下記の評点基準に基づき評点(1〜4点)をつけた。10名の平均値を算出し、得られた平均値から、下記の評価基準に基づき歯みがき時の泡の弾力性の高さを判定した。
なお、歯みがきは、各被験者において、歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシング後、口腔内を水で5回すすぐことにより実施した。
〔評点基準〕
4点:泡の弾力性がとても高かった
3点:泡の弾力性が高かった
2点:泡の弾力性があまり高くなかった
1点:泡の弾力性が高くなかった
〔評価基準〕
☆:平均値3.5点以上
◎:平均値3.0点以上3.5点未満
○:平均値2.5点以上3.0点未満
△:平均値2.0点以上2.5点未満
×:平均値2.0点未満
なお、実験1と同様に上記方法で測定したtanδが0.8〜1.2、特に0.9〜1.1であるものは、泡の弾力性が高く、もっちりとした感触であり、もっちりとした泡質が持続する満足感が高い泡感触であった。
(3)歯みがき時の泡立ち
10名の被験者が、歯磨剤組成物を使用して歯みがきし、歯みがき時の泡立ちの良さについて、下記の評点基準に基づき評点(1〜4点)をつけた。10名の平均値を算出し、得られた評点の平均値から、下記の評価基準に基づき歯みがき時の泡立ちの良さについて判定した。
なお、歯みがきは、各被験者において、歯磨剤組成物約1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシング後、口腔内を水で5回すすぐことにより実施した。
〔評点基準〕
4点:とても泡立ちが良かった
3点:泡立ちが良かった
2点:あまり泡立ちが良くなかった
1点:泡立ちが良くなかった
〔評価基準〕
☆:平均値3.5点以上
◎:平均値3.0点以上3.5点未満
○:平均値2.5点以上3.0点未満
△:平均値2.0点以上2.5点未満
×:平均値2.0点未満
(4)すすぎ後の残存感のなさ
10名の被験者が、歯磨剤組成物1gを歯ブラシにとり、3分間ブラッシングした後、口腔内を水で5回すすいだ後の残存感について、下記の評点基準に基づき評点(1〜4点)をつけた。10名の平均値を算出し、得られた評点の平均値から、下記の評価基準に基づきすすぎ後の残存感のなさについて評価した。
〔評点基準〕
4点:すすぎ後に残存感がなかった
3点:すすぎ後にほとんど残存感がなかった
2点:すすぎ後に少し残存感があった
1点:すすぎ後に残存感があった
〔評価基準〕
☆:平均値3.5点以上
◎:平均値3.0点以上3.5点未満
○:平均値2.5点以上3.0点未満
△:平均値2.0点以上2.5点未満
×:平均値2.0点未満

Claims (9)

  1. (A)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合型アルケニルエーテルから選ばれる1種以上のブロック型ノニオン性界面活性剤
    を含有してなることを特徴とする口腔用組成物。
  2. (A)ブロック型ノニオン性界面活性剤を0.1〜5質量%含有する請求項1記載の口腔用組成物。
  3. (A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のアルキル基が炭素数4〜30であり、アルケニル基が炭素数4〜30である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. (A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとの平均付加モル数の割合を示すEO/POが、モル比として0.2〜5である請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  5. (A)ブロック型ノニオン性界面活性剤のポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとの平均付加モル数の合計を示すEO+POが10〜100モルである請求項1〜4のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  6. (A)ブロック型ノニオン性界面活性剤が、下記一般式(1)で示されるものである請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用組成物。
    RO−(C24O)k(C36O)l(C24O)m(C36O)n−H (1)
    (式中、Rは炭素数4〜30のアルキル基又はアルケニル基である。kは4〜70、lは4〜70、mは0〜70、nは0〜70の整数であり、かつk+mは4〜70、l+nは4〜70の整数である。)
  7. 更に、上記一般式(1)中の(k+m)/(l+n)が0.2〜5、(k+m)+(l+n)が10〜100である請求項6記載の口腔用組成物。
  8. 更に、(B)アニオン性界面活性剤及び/又は(C)両性界面活性剤を合計で0.1〜5質量%含有する請求項1〜7のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  9. 歯磨剤である請求項1〜8のいずれか1項記載の口腔用組成物。
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