JP2007169198A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】(A)研磨剤、(B)トリメチルグリシン、(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の少なくとも1種を含有し、前記(B)、(C)成分の配合割合[(B)/(C)]が質量比で0.05〜50であることを特徴とする歯磨剤組成物。
更に、(D)セルロース系粘結剤を含有する上記歯磨剤組成物。
【効果】本発明の歯磨剤組成物は、アニオン性界面活性剤を配合しなくても、十分な泡立ちがあるとともに、低刺激性で、歯磨後の研磨剤由来の粉っぽさが少なく、更には、練り肌の経時安定性にも優れ、良好な使用性及び保存安定性を有するもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、十分な泡立ちがあり、口腔粘膜に対して低刺激性であり、かつ歯磨後の研磨剤由来の粉っぽさが改善され、更には低温保存における練り肌の経時安定性の良好なノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性を含有した歯磨剤組成物に関する。
一般に歯磨剤組成物には、歯に沈着したプラークやステインを除去する目的で、無水ケイ酸、第2リン酸カルシウム2水和物又は無水和物、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の研磨剤が配合されている。
また、歯磨剤組成物には、口腔内の清浄力を高める目的や、口腔内で泡立ちによる使用感を良くする目的で、アニオン性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤が配合されている。これらのうちアニオン性界面活性剤は、優れた泡立ちを示すために広く使用されており、特にラウリル硫酸ナトリウムが繁用されている。
生活者ニーズが多様化する現在、歯磨剤に対してアニオン性界面活性剤による泡立ちに優れた使用感を求める声もあるが、一方でラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤は一般に若干の口腔粘膜刺激性を有するため、口腔粘膜が過敏な人や幼児・子供等にとっては刺激が強すぎると感じられる場合があり、マイルドな低刺激性の歯磨剤も求められている。
このような観点から、アニオン性界面活性剤を用いない歯磨剤の提案が従来よりなされている(特許文献1〜5参照)。例えば、皮膚、粘膜刺激低減のため非イオン界面活性剤とN−アシルアミノ酸塩とを組み合わせたもの(特許文献1,2参照)や、アニオン性界面活性剤を配合しないことにより低下する泡立ちを改善するために発泡成分としてポリグリセリンエステルを配合したもの(特許文献3〜5参照)が開示されている。
上記のように刺激を低減するためにアニオン性界面活性剤を用いない場合、泡立ちの確保の点から一般的に起泡特性を持つノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を用いるのが好ましい。
しかしながら、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤は、口腔粘膜への刺激の少なさの面ではアニオン性界面活性剤より優れているが、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤を用いた歯磨剤では、歯磨剤使用後に研磨剤由来の粉っぽさが口腔内に残るという使用感上の課題があり、また、低温保存における練り肌の劣化という課題が生じる場合もあった。
このため、十分な泡立ちがあり、口腔粘膜に対して低刺激であり、かつ歯磨剤使用後の研磨剤由来の粉っぽさという全ての課題、更には、低温保存における練り肌の劣化をも解決した歯磨剤組成物は有用であるにもかかわらず、これら全てを満足させるべく課題の解決を試みた例はなく、これら特性を同時に満足させ得る歯磨剤組成物を実現させることが求められていた。
特開昭53−66445号公報 特開昭63−60917号公報 特開昭62−45513号公報 特開昭63−290816号公報 特開2002−201485号公報 特開平9−25221号公報 特表2001−508423号公報 特開2004−217614号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、十分な泡立ちがあり、口腔粘膜に対して低刺激性であり、かつ歯磨剤使用後の研磨剤由来の粉っぽさがなく使用性に優れ、更には低温保存における練り肌の劣化もない歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、トリメチルグリシンをノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤に対して特定比率で配合することにより、歯磨後の研磨剤由来の粉っぽさが改善され、低温保存時の練り肌劣化も解消でき、泡立ちが良好で、口腔粘膜に対して低刺激性であり、歯磨剤使用後の研磨剤由来の粉っぽさがない優れた使用感の歯磨剤組成物を得ることができること、更に、セルロース系粘結剤を配合することで、歯磨き後の粉っぽさをより改善できるとともに低温保存時の練り肌劣化もないものとし得ることを見出した。
更に詳述すると、本発明者は、優れた泡立ち故に繁用されているアニオン性界面活性剤は、口腔粘膜の過敏な人にとってはピリピリとした粘膜刺激が発現してしまい、使用性が劣るものとなってしまうが、(A)研磨剤、(B)トリメチルグリシン、(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の少なくとも1種を配合し、(B)/(C)の配合割合を質量比で0.05〜50とすることで、アニオン性界面活性剤を配合しなくても泡立ちに優れている上、粘膜刺激性が低く、マイルドな使用感であり、しかも、ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を配合しているにもかかわらず、使用後の研磨剤由来の粉っぽさが口腔内に残ることがなく、更に、(D)セルロース系粘結剤を配合することで、歯磨き後の粉っぽさをより改善できると共に、低温保存における練り肌の劣化もなく、優れた使用感及び保存安定性を有する歯磨剤組成物を得ることができることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
なお、トリメチルグリシンは、アミノ酸系保湿剤として広く皮膚化粧料、毛髪化粧料に用いられている公知の物質である。口腔内への応用例としては、各種酵素と併用することによる舌垢除去効果が報告されている(特許文献6参照)。また、皮膚に対するのと同様に口腔内粘膜の保湿効果も報告されている(特許文献7参照)。更に、アニオン性界面活性剤との併用により、特に洗口液による口腔内洗浄後の歯のなめらかさ、爽快感が得られることが報告されている(特許文献8参照)。このように、トリメチルグリシンの口腔用組成物への応用展開は従来から検討されてきているが、研磨剤を含有し、ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有した歯磨剤組成物に配合することにより、歯磨後の研磨剤由来の粉っぽさを改善でき、上記課題を解決できることは、新たな知見である。
従って、本発明は、(A)研磨剤、(B)トリメチルグリシン、(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の少なくとも1種を含有し、前記(B)、(C)成分の配合割合[(B)/(C)]が質量比で0.05〜50であることを特徴とする歯磨剤組成物、及び、更に、(D)セルロース系粘結剤を含有することを特徴とする上記歯磨剤組成物を提供する。
本発明の歯磨剤組成物は、アニオン性界面活性剤を配合しなくても、十分な泡立ちがあるとともに、低刺激性で、歯磨後の研磨剤由来の粉っぽさが少なく、更には、練り肌の経時安定性にも優れ、良好な使用性及び保存安定性を有するもので、各種剤型に調製して幅広く使用することができる。
以下、本発明につき更に詳細に説明すると、本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨、液状歯磨、液体歯磨等の歯磨類として調製できるもので、(A)研磨剤、(B)トリメチルグリシン、(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有するものである。
ここで用いられる研磨剤としては、沈降性シリカ、シリカゲル、アルミノシリケート、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム等のリン酸系研磨剤、水酸化アルミニウム、アルミナ、二酸化チタン、結晶性ジルコニウムシリケート、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ゼオライト、ケイ酸ジルコニウム、第3リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、フルオロアパタイト、カルシウム欠損アパタイト、第3リン酸カルシウム、第4リン酸カルシウム、第8リン酸カルシウム、合成樹脂系研磨剤などを、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。この中でも、さっそう実感などの使用感の点などからシリカ系研磨剤やリン酸系研磨剤が好ましく用いられる。
研磨剤の配合量は、通常、組成物全量に対して7〜60%(質量%、以下同様。)が好適であり、特にシリカ系研磨剤では組成物全量に対して7〜30%、リン酸系研磨剤では組成物全量に対して15〜50%の範囲で好適に用いられる。
トリメチルグリシンは、トリメチルグリシン以外にもグリシンベタイン、ベタインという名称で呼ばれており、味の素(株)よりアクアデュウや、旭化成ケミカルズ(株)よりアミノコートという商品名で販売されており、本発明においては、これら市販のトリメチルグリシンを使用することができる。
トリメチルグリシンの配合量は、好ましくは歯磨剤組成物全体の0.1〜15%であり、さらに好ましくは0.5〜10%である。配合量が0.1%未満では研磨剤由来の粉っぽさを改善する効果が十分発揮されない場合があり、15%を超えるものは泡立ちが悪くなる場合がある。
また、本発明の歯磨剤組成物には、泡立ちを確保する目的でノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤が配合される。
ノニオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、アルキルグルコシド、ラウリン酸デカグリセリル等が用いられる。この中でも泡立ちの点からポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグリコシドの使用が好ましい。
更に、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの中でも泡立ちと刺激の少なさの点からポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルが最も好ましく、例えば日光ケミカルズ(株)よりNIKKOL BS−20という商品名で販売されているものを使用することができる。また、アルキルグリコシドとしては、コグニス社よりヤシ油(アルキル基の炭素数8〜16)アルキルグルコシドがプランタケア818UPという商品名で販売されており、これを使用することができる。
また、これらノニオン界面活性性剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて配合することができ、その配合量は、泡立ちの点から、組成物全量に対して0.5〜5%、特に1〜3%が好ましい。0.5%に満たないと十分な泡立ちが得られない場合があり、5%を超えると経時で練り肌が悪化する場合がある。
両性界面活性剤としては、泡立ちや味の点からアルキル鎖長の炭素数が8〜16であるものが好ましく、例えば、商品名NIKKOL AM−301として日光ケミカルズ(株)より販売されているラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン水溶液や、商品名エナジコールC−40Hとしてライオン(株)より販売されている2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、商品名NIKKOL AM−3130Nとして日光ケミカルズ(株)より販売されているヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン水溶液、商品名TEGO BetainCKやTEGO BetainF50、TEGO BetainZFとしてDegussa.社より販売されているヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が用いられるが、上記に限ったものではない。
両性界面活性剤も1種単独で又は2種以上を組み合わせて配合することができ、両性界面活性剤の配合量は、泡立ちの点から、組成物全量に対して0.1〜5%、特に0.5〜2%が好ましい。配合量が0.1%に満たないと、十分な泡立ちが得られない場合があり、5%を超えると経時で練り肌が悪化する場合がある。
更に、本発明では、上記ノニオン界面活性剤の1種又は2種以上と両性界面活性剤の1種又は2種以上とを組み合わせて用いることが好ましく、これにより泡立ちがより飛躍的に向上する。
本発明において、ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の総配合量(ノニオン界面活性剤と両性界面活性剤との合計配合量)は、泡立ちの点から、組成物全量に対して0.1〜5%、特に0.5〜3%が好ましい。総配合量が0.1%に満たないと十分な泡立ち向上効果が得られない場合があり、5%を超えると経時で練り肌が悪化する場合がある。
また、本発明において、(B)トリメチルグリシンと(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤との配合割合((B)/(C)(質量比))は、研磨剤由来の粉っぽさを改善する効果及び泡立ちの点から0.05〜50、好ましくは0.1〜20である。配合比率が0.05未満の場合、研磨剤由来の粉っぽさを改善する効果が十分発揮されず、50を超えるものは泡立ちが悪くなる。
更に、本発明組成物には、(D)セルロース系粘結剤を配合することが好ましく、セルロース系粘結剤の配合により、歯磨き後の粉っぽさをより良好に改善できるとともに、低温保存における練り肌の悪化を改善することができる。
セルロース系粘結剤としては、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルエチルセルロース、メチルセルロースなどが挙げられるが、この中でも特に粉っぽさの改善効果の点からカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、とりわけ粉っぽさの改善効果と共に練り肌劣化の改善効果の点からヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが特に好ましい。
本発明で用いるカルボキシメチルセルロースナトリウムとしては、ダイセル化学工業(株)から販売されているCMCダイセル(商品名)などを挙げることができる。カルボキシメチル基の平均置換度(DS化度)は0.5〜1.5のものが通常入手できる。また、練り肌改善の点から粘度は、15〜3000mPa・s(2%水溶液、20℃)のものが好ましい。15mPa・sよりも低いものは練り肌を改善する効果が得られない場合があり、3000mPa・sを超えるものは練りの粘度が高くなりすぎて練り肌がかえって悪くなる場合がある。
ヒドロキシエチルセルロースとしては、市販品を使用でき、ダイセル化学工業(株)からSEシリーズ、SPシリーズ、EPシリーズという商品名で販売されているものを使用することができる。なお、エチレンオキサイド基の平均置換度(DS化度)が1.0〜1.3のものが、また、セルロース単位に付加されたエチレンオキサイドの平均モル数(MS化度)が1.8〜2.5のものが通常入手でき、好適に使用できる。
また、練り肌改善の点からヒドロキシエチルセルロースの粘度は、40〜5,000mPa・s(1%水溶液、25℃)であることが好ましい。粘度が40mPa・sよりも低いものは、練り肌を改善する効果が得られない場合があり、5,000mPa・sを超えるものは、練りの粘度が高くなりすぎて練り肌がかえって悪くなる場合がある。
ヒドロキシプロピルセルロースとしては、日本曹達(株)より日曹HPCという商品名で販売されているものを好適に使用できる。また、ヒドロキシプロピルセルロースの粘度は、練り肌改善の点から100〜5,000mPa・s(2%水溶液、20℃)の範囲であることが好ましい。粘度が100mPa・sよりも低いものは練り肌を改善する効果が得られない場合があり、5,000mPa・sを超えるものは練りの粘度が高くなりすぎて練り肌がかえって悪くなる場合がある。
なお、上記粘度は、B8H型粘度計(例えば(株)東京計器製)を用い、粘度域に合わせて1〜4番のロータを用いた。なお、粘度が100mPa・s未満のときは、1番のロータを用いて50rpmで3分後の粘度を、粘度が100mPa・s以上のときは、1〜4番のロータを用いて20rpmで3分後の粘度を測定した。
これらセルロース系粘結剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。セルロース系粘結剤の配合量は、粉っぽさの改善効果や経時による練り肌の悪化を改善する効果の点から、好ましくは歯磨剤組成物全体の0.1〜2%であり、さらに好ましくは0.5〜1.5%である。配合量が0.1%未満の時は練り肌を改善する効果が十分発揮されない場合があり、2%を超えるものは高分子の絡み合いにより経時で練り肌が悪化する場合がある。
本発明の歯磨剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記必須成分に加えて任意成分としてその他の添加剤を配合できる。
例えば、粘稠剤、上記以外の粘結剤、カチオン性界面活性剤、甘味剤、防腐剤、有効成分、色素、香料等を配合でき、これら成分と水とを混合し製造できる。
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、分子量200〜6000のポリエチレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、還元でんぷん糖化物等の多価アルコールなどの1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。配合量は通常、組成物全量に対して5〜70%が好適である。
粘結剤としては、カラギーナン、グアガム、アルギン酸ナトリウム、カチオン化セルロース、モンモリロナイト、ゼラチン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。配合量は通常、組成物全量に対して0.1〜10%が好ましい。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤及び両性界面活性剤以外にカチオン性界面活性剤を配合してもよい。カチオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩やジアルキルジメチルアンモニウム塩などの四級アンモニウム塩系の界面活性剤等が挙げられる。これらカチオン性界面活性剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて配合することができ、その配合量は、通常、組成物全量に対して0.1〜5%が好適である。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、アスパラテーム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ぺリラルチン等、防腐剤としては、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン類、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
各種有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ素化合物、正リン酸のカリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、トラネキサム酸、イプシロン−アミノカプロン酸、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化ナトリウム、酢酸dl−トコフェロール、ジヒドロコレステロール、α−ビサボロール、クロルヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、クロロフィル、グリセロホスフェートなどのキレート性リン酸化合物、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化セチルピリジウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ナトリウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、トウキ軟エキス、オウバクエキス、カミツレ、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物などが挙げられる。
香料は、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、香料の配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、組成中に0.000001〜1%使用することが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、組成中に0.1〜2.0%使用することが好ましい。
着色剤としては青色1号、責色4号、緑色3号等が例示される。なお、これら成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
本発明の口腔用組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、口腔用組成物に使用される容器を使用できる。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器等が使用できる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において配合量はいずれも質量%である。
〔実施例、比較例〕
下記表1,2,4に示す組成の歯磨剤組成物を下記製造法により調製し、下記方法で評価を行った。なお、使用原料名等は、表3,5に示す通りである。
製造法:
(i)精製水中に水溶成分(粘結剤、プロピレングリコールを除く)を常温で混合溶解させたA相を調製した。
(ii)プロピレングリコール中に粘結剤を常温で分散させたB相を調製した。
(iii)攪拌中のA相の中にB相を添加混合し、C相を調製した。
(iv)C相中に、香料、研磨剤等の水溶性成分以外の成分を1.5Lニーダー(石山工作所製)を用い常温で混合し、減圧による脱泡を行い歯磨剤組成物1.2kgを得た。
泡立ち:
表1,2,4に示した歯磨剤組成物について、10名の被験者により、適量を歯刷子にとり、約3分間ブラッシングさせた。歯磨後に各被験者が泡立ちについて以下の基準で官能評価し、平均値を求めた。なお、泡立ちの対照サンプルとしては、比較例4のサンプルを使用し、これを基準として評価を行った。
(評点)
4点: 対照サンプルと比較して泡立ちが非常に良好
3点: 対照サンプルと比較して泡立ちが良好
2点: 対照サンプルと比較して泡立ちがやや良好
1点: 対照サンプルと比較して泡立ちが同等以下
(泡立ち評価基準)
◎: 泡立ち平均点 3.5点以上〜4.0点以下
○: 泡立ち平均点 3.0点以上〜3.5点未満
△: 泡立ち平均点 2.0点以上〜3.0点未満
×: 泡立ち平均点 2.0点未満
口腔内の刺激のなさ:
表1,2,4に示した歯磨剤組成物について、口腔粘膜が過敏な10名の被験者により、適量を歯刷子にとり、約3分間ブラッシングさせた。歯磨後、各被験者が口腔内の刺激の程度について以下の基準で官能評価し、平均値を求めた。なお、対照サンプルとしては、比較例1のサンプルを使用し、これを基準として評価を行った。
(評点)
4点: 全く刺激を感じない
3点: 対照サンプルと比較して刺激が弱い
2点: 対照サンプルと比較して刺激がやや弱い
1点: 対照サンプルと比較して刺激が同等、又は刺激が強い
(口腔内の刺激評価基準)
◎: 口腔内の刺激平均点 3.5点以上〜4.0点以下
○: 口腔内の刺激平均点 3.0点以上〜3.5点未満
△: 口腔内の刺激平均点 2.0点以上〜3.0点未満
×: 口腔内の刺激平均点 2.0点未満
歯磨後の粉っぽさ:
表1,2,4に示した歯磨剤組成物について、10名の被験者により、適量を歯刷子にとり、約3分間ブラッシングさせた。歯磨後に各被験者が粉っぽさの程度について以下の基準で官能評価し、平均値を求めた。
(評点)
4点: 粉っぽさを感じなかった
3点: わずかに粉っぽさを感じた
2点: やや粉っぽさを感じた
1点: 強く粉っぽさを感じた
(歯磨後の粉っぽさ評価基準)
◎: 平均点が3.5点以上〜4.0点以下
○: 平均点が3.0点以上〜3.5点未満
△: 平均点が2.0点以上〜3.0点未満
×: 平均点が2.0点未満
練り肌:
表4に示す組成の試験歯磨剤組成物を口径8mmのラミネートチューブに充填し、5℃の恒温槽に4週間保存後、チューブから押し出したときの練りの外観を評価した。
(練り肌の評価基準)
◎: 表面にしわがなく、表面につやがある
○: 表面にしわがないが、表面につやはない
△: やや表面にしわが見られる
×: 表面にしわが見られる
以上の結果を表1,2,4に示す。なお、表1,2,4中の配合量を表す数値はいずれも質量%である。
Figure 2007169198
Figure 2007169198
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表1,2から、トリメチルグリシンを配合した本発明の歯磨剤組成物(実施例1〜10)は、泡立ちを確保し、刺激が少ない上に、歯磨後の粉っぽさが改善しているが、本発明の必須要件のいずれかに欠ける歯磨剤組成物(比較例1〜10)は、泡立ち、刺激、歯磨後の粉っぽさのすべてを満足するものは見られない。
Figure 2007169198
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なお、セルロース系粘結剤の粘度は(株)東京計器製B8H型粘度計を用い、2番のロータを用い、20rpmで3分後の値を測定した。
表4の結果から、セルロース系粘結剤を配合した歯磨剤組成物(実施例11〜18)は、歯磨後の粉っぽさを更に改善するとともに、保存後の練り肌も良好であることが確認された。

Claims (3)

  1. (A)研磨剤、(B)トリメチルグリシン、(C)ノニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤の少なくとも1種を含有し、前記(B)、(C)成分の配合割合[(B)/(C)]が質量比で0.05〜50であることを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. 更に、(D)セルロース系粘結剤を含有することを特徴とする請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. アニオン性界面活性剤を含有しないことを特徴とする請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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