JP2018104247A - シリカ焼結体とその製造方法 - Google Patents

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祐司 深沢
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浩之 後藤
小林 弘明
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Abstract

【課題】小規模な設備を用いて低エネルギーで製造できる焼結シリカ製造方法、及び可視光線だけでなく紫外線に対しても透過性に優れ、かつ、屈折率が大きいシリカ焼結体の提供。
【解決手段】真球度が90%以上でSi以外の金属元素含有量(酸化物換算)の合計が0.05重量%以下である粒子状シリカに、Ta、Zr、Al、Hfの一種以上の金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5〜5.8重量%で、かつ、全金属元素が酸化物換算で5.8重量%以下になるように添加し、混練し、成形し、密度が1.0〜1.8g/cm3の成形体を作製し、1200〜1400℃で焼結して製造するシリカ焼結体の製造方法。前記金属元素に更に、Ti、V、Sn、Fe、Znの一種以上の金属元素を含有量の合計が酸化物換算で、0.1〜0.3重量%であり、金属酸化物の全合計量が5.8重量%以下であるシリカ焼結体。
【選択図】なし

Description

本発明は、可視光線から紫外線にかけて、高い透過率と高い屈折率を同時に満たす部材とその製造方法に関する。
シリカガラス自体は、一般的に四塩化ケイ素等のケイ素化合物を酸水素バーナーに通して酸水素炎中に気相搬送し、水素の燃焼により発生した水で加水分解反応によりシリカ微粒子を生成、堆積させることで製造されていた(Journal of Advanced Science, Vol.11, No.3, 1999)(非特許文献1)。本方法によるシリカ材料は、250nm〜600nmの波長において透過率の高い材料として知られている。一方、酸水素炎によるケイ素化合物の加水分解反応では、水素の使用、高い反応温度、排気設備など特殊な大型装置が必要であり、かつ、製造にあたり、供給ガス量などの高精度の制御が必要なことから、概して製造コストが高いという課題があった。また、製造されるものは、インゴットと呼ばれるシリカの塊であり、所定の形状にするためにはさらに加工が必要であった。特に、形状が複雑な、または、サイズが小さな分析用レンズ、チップ等では、十分な加工精度が得られ難いという問題があった。また、シリカガラスは、その特性である紫外線の高い透過率をさらに高めるため、不純物となる金属元素を除去し高純度化することが追及されてきた。
一方、屈折率を大きくする方法としてシリカに金属元素を添加することは知られているが、金属元素を添加すればシリカガラスの利点である紫外線の透過率を低下させたり、シリカガラス自体を失透させることになるので、屈折率の大きなシリカガラスのインゴットを製造することはあまりされてこなかった。
ところで、焼結によりシリカを得る方法では、従来のシリカのインゴットを作るような大掛かりな装置は必要なく、また、金属元素の添加も比較的容易であることから屈折率の大きなシリカガラスの研究がされてきた。例えば、特開平2−120247号では、400nm〜1,300nmの波長域に吸収がなく、屈折率が1.53以上のシリカ−チタニアガラスが開示されている(特許文献1)が、TiOを12モル%以上添加し、焼結せねばならなかった。そのため、400nmを下回る波長の透過率は急激に悪化し、350nmの透過率は0%であった。
一方、特許第5937839号にも、焼結によりシリカガラスを得る方法が開示されているが、特許文献1とは異なり、波長200〜400nm全域における、透明石英焼結体の11mm厚換算の透過率が70〜90%である透明石英焼結体であり(特許文献2)、400nm以下の波長の透過率には優れているものの、屈折率を高めるものではない。
このように、シリカガラスは、可視光線および紫外線の透過率を高めるか、可視光線の屈折率を高めるか、のいずれかについて開発がされており、可視光線および紫外線の両方について透過率と屈折率をともに高めたシリカガラスは無かった。
特開平2−120247号 特許第5937839号
Journal of Advanced Science, Vol.11, No.3, 1999
本発明は、シリカガラスを焼結法で所望の形状の成形型を使用して製造することで、製造装置や製造時の多大な消費エネルギーを大幅に削減するとともに、精度のよい成形体を得ることで、原料や組成を最適なものとし、後加工を大幅に削減することが可能な、そして、可視光線および紫外線に対して高い透過率と屈折率の両方を満たすことができるシリカ焼結体とその製造方法を提供するものである。
本発明のシリカ焼結体は、金属を含有し、その金属元素がTa、Zr、Al、Hfのいずれか一種または二種以上であって、前記金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下であることを特徴とするシリカ焼結体(請求項1)である。
本発明では、Ta、Hfの含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.5重量%以下(請求項2)であることが好ましい。
本発明のシリカ焼結体は、前記発明において、Ti、V、Sn、Fe、Znのいずれか一種または二種以上の金属元素含有量の合計が酸化物換算で0.1重量%以上0.3重量%以下であり、かつ、金属酸化物の合計量が5.8重量%以下(請求項3)であれば、さらに好ましい。
また、本発明のシリカ焼結体の製造方法は、真球度が90%以上でSi以外の金属元素含有量(酸化物換算)の合計が0.05重量%以下である粒子状シリカに、Ta、Zr、Al、Hfの金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下で、かつ全金属元素が酸化物換算で5.8重量%以下になるように添加し、混練し、成形し、密度が1.0g/cm以上1.8g/cm以下の成形体を作製し、1200℃以上1400℃以下で焼結する (請求項4)ことが好ましい。
本発明のシリカ焼結体は、金属を含有し、その金属元素がTa、Zr、Al、Hfのいずれか一種または二種以上であって、前記金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下とすることで、350nmの紫外線の透過率が85%以上で、かつ、屈折率が1.60以上のシリカ焼結体を得ることができる。前記金属元素は、一種だけでも二種以上であってもかまわない。これらの金属元素が含まれることで、焼結シリカは可視光線だけでなく紫外線の透過率も高く維持でき、かつ、屈折率を大きくすることができる。
なお、本発明で透過率とは、0.1mmの厚さのシリカガラスを透過した後の光と透過前の光の強度の比である。
本発明のシリカ焼結体は、Ta、Hfの含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.5重量%以下とすれば、300nmの透過率が80%以上で、屈折率が1.66以上であるシリカ焼結体を得ることができる。
金属元素Ta、Zr、Al、Hfを酸化物換算で2.5重量%未満添加しても、屈折率を高めながら透過率を維持することに十分な効果が得られない。逆に金属元素が酸化物換算で5.8重量%を超えて含まれると焼結工程でシリカガラスの結晶化が生じ、結晶化によって生じた結晶核と呼ばれる微粒子が可視光線および紫外線の透過率を低下させる。
本発明のシリカ焼結体は、Ti、V、Sn、Fe、Znのいずれか一種または二種以上の金属元素含有量の合計が酸化物換算で0.1重量%以上0.3重量%以下であり、かつ、金属酸化物の合計量が5.8重量%以下とすることにより、350nmの紫外線の透過率が80%以上で、かつ、屈折率が1.64以上のシリカ焼結体を得ることができる。
Ti、V、Sn、Fe、Znを加えることにより、焼結シリカを製造したときに失透を起こしにくく、かつ、屈折率を高めることができるのである。
そして、このシリカ焼結体は、真球度が90%以上でSi以外の金属元素含有量(酸化物換算)の合計が0.05重量%以下である粒子状シリカに、Ta、Zr、Al、Hfの金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下で、かつ、全金属元素が酸化物換算で5.8重量%以下になるように添加し、混練し、成形し、密度が1.0g/cm以上1.8g/cm以下の成形体を作製し、1200℃以上1400℃以下で焼結することにより製造することができる。
粒子状シリカの不純物である金属元素(酸化物換算)を0.05重量%以下とすることにより、本発明で添加する金属元素で正確に屈折率を設定できる。すなわち、粒子状シリカの金属不純物を無視して、添加する金属元素によりシリカガラスの特性を決めることができる。
また、成形時の充填密度を高めるために粒子状シリカは真球度が90%以上の球状粒子を用いることが好ましい。真球度が90%未満だと成形時に粒子同士の間に形成される空隙が多くなって密度が低下し、焼結しても気孔として残り可視光および紫外線の透過を阻害しやすくなるとともに空孔が散乱体となり散乱係数が大きくなる。
真球度とは、ひとつのシリカ粒子における最大直径に対する最小直径の比によって表され、真球度の値は、シリカ粒子の電子顕微鏡写真において、ランダムに20個の粒子を選んで、それぞれの最大直径と最小直径を測定して算定したものである。
粒子状シリカの平均粒径は、0.5μm以上5μm以下であることが好ましい。0.5μm未満では組成の均一化に時間がかかるとともに粒界相が多くなり透過率が低下する。5μmより大きいと粒界に気泡が残りやすくなり、強度が低下するとともに、やはり透過率が低下する。
粒子状シリカの最大粒径は10μm以下とすることで、金属元素の偏析を防ぎ、成形時に隅々まで緻密にシリカ粒子を充填することができ好ましい。
また、粒子状シリカは、成形体としたときに大き目の粒子同士の間にできる空間に小さ目の粒子が入り込み、充填率を高めるような粒度配合ができる程度のばらつきがあることが好ましい。一種で粒度配合が難しい場合は、2種以上の平均粒径の異なる原料を組み合わせて用いると良い。
なお、本発明での平均粒径は、レーザー回折散乱法により測定したものである。
成形は、プレス成形、CIP成形、鋳込み成形、押出し成形、射出成形、ゲルキャスト成形など一般に知られる方法のいずれでも良いが、複雑形状には鋳込み成形や射出成型が好ましい。原料からスラリーを作製し鋳込み成形法を用いて製造すれば、複雑形状でも成形しやすい。また、樹脂型を用いて成形すれば、容易に型を作製できることに加えて、型による汚染の心配が無い。
成形体の密度は、1.0g/cm以上1.8g/cm以下であることが好ましい。1.0g/cm未満の場合は、十分な焼結体密度が得られず、焼結後に空孔が残りやすい。一方、1.8g/cmを超える場合は、成形体中に応力が生じており、焼結中に亀裂を生じてしまうことになる。
成形体強度は、0.5MPa以上であることが好ましい。0.5MPaを下回ると、気孔が残り透過率を低下させるとともにハンドリング時に破損するという不具合が生じる。
焼結体の屈折率は、250nm以上600nm以下の全波長域で1.4以上2.0以下が望ましい。1.4未満では、従来の石英レンズと同等で十分な集光性を得ることができない。好ましくは、1.60以上であり、さらに好ましくは、350nmの波長で1.64以上であり、300nmの波長域で1.66以上である。一方、2.0を超えると屈折率の制御に放射性元素や有毒性が疑われる元素を添加せねばならなくなり、一般装置への組み込みが難しい。
焼結は、一般的なセラミックスで用いられる電気炉を使用すればよい。雰囲気も大気、Heなどの希ガス、窒素などの不活性ガス、および真空雰囲気で焼結可能である。
本発明のシリカ焼結体は、板状、球状、半球状、楕円形状および半楕円形状などをはじめ様々な複雑形状を成形体として作製し、焼結することで得ることができる。焼結体は後加工の必要が無いほど精度よく製造できるが、仮に加工が必要な場合もわずかな加工で済ませることができる。
これらは、LED用、LD用をはじめ各種レーザー光を用いた紫外線・可視光線分光分析用チップ、紫外線・可視光線分光光度計に組み込まれるプリズム、レンズ、導光板、散乱板、その他のサイズの小さい特殊な分析用のチップやレンズ等に好適に用いることができる。
また、本発明のシリカ焼結体は、その製造にあたり、不必要に大きなインゴットを製造したり、水素の使用や排気装置等の大型装置が不要になるため、従来のシリカガラスに比べて少ない労力とエネルギー消費で製造することができる。
本発明のシリカ焼結体は、350nmの波長で1.60以上の屈折率を有し、80%以上の透過率を実現することができる。
請求項1の発明のシリカ焼結体は、350nmの波長で1.60以上の屈折率を有し、85%以上の透過率を実現することができる。
請求項2の発明のシリカ焼結体は、300nmの波長で1.66以上の屈折率を有し、80%以上の透過率を実現することができる。
請求項3の発明のシリカ焼結体は、350nmの波長で1.64以上の屈折率を有し、80%以上の透過率を実現することができる。
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明は下記に示す実施例により権利範囲を制限するものではない。
[実施例1]
真球度97%の粒子状シリカ(純度99.99重量%、平均粒径2μm、最大粒径10μm)97.5gを97.5重量%とし、ポリビニルアルコール(日本合成化学製)を6g加え、イオン交換水を100g加えて、ボールミルにて50rpmで24時間撹拌し、スラリーを作製した。撹拌の途中でシリカ粉に対して重量比でTaを2.0重量%、ZrOを0.1重量%、Alを0.1重量%、HfOを0.3重量%添加し(シリカと添加する金属酸化物合計で100重量%とする。以下、実施例および比較例も同じ。)、その後、スプレードライヤー(ディスク回転数10000rpm)で平均粒子径10μmの造粒粉を得た。金型に造粒粉を充填し1軸プレス装置にて10MPaで10分間加圧し成形体を得た。成形体の密度はアルキメデス法(JIS R 1634)で評価したところ、1.42g/cmであった。次に成形体を1300℃のN雰囲気の電気炉中で1時間維持し円柱状のシリカ焼結体(φ20mm×t5mm)を得た。
焼結体の屈折率を日本分光製の屈折率計で評価し、透過率を島津製作所製の紫外・可視分光計で測定した。
400nmでは、屈折率は1.58で、透過率は91%であった。
350nmでは、屈折率は1.60で、透過率は85%であった。
300nmでは、屈折率は1.61で、透過率は80%であった。
[実施例2]
実施例1において、添加する金属元素の種類と量を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.51g/cmであった。
Taを2.2重量%、ZrOを0.5重量%、Alを0.5重量%、HfOを2.2重量%、TiOを0.05重量%、Vを0.05重量%、ZnOを0.05重量%
結果は、
400nmでは、屈折率は1.62で、透過率は86%であった。
350nmでは、屈折率は1.64で、透過率は85%であった。
300nmでは、屈折率は1.66で、透過率は80%であった。
[実施例3]
実施例1において、添加する金属元素の種類と量を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.53g/cmであった。
Taを2.2重量%、ZrOを0.5重量%、Alを0.5重量%、HfOを2.2重量%、SnOを0.05重量%、Feを0.05重量%
結果は、
400nmでは、屈折率は1.62で、透過率は87%であった。
350nmでは、屈折率は1.64で、透過率は85%であった。
300nmでは、屈折率は1.66で、透過率は81%であった。
[実施例4]
実施例1において、添加する金属元素の種類と量を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.55g/cmであった。
Taを2.5重量%、HfOを2.5重量%、
結果は、
400nmでは、屈折率は1.62で、透過率は85%であった。
350nmでは、屈折率は1.65で、透過率は83%であった。
300nmでは、屈折率は1.67で、透過率は80%であった。
[比較例1]
実施例1において、添加する金属元素の種類と量を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.56g/cmであった。
Taを3.0重量%、ZrOを1重量%、Alを1.3重量%、HfOを1.5重量%
結果は、
400nmでは、屈折率は1.65で、透過率は82%であった。
350nmでは、屈折率は1.66で、透過率は79%であった。
300nmでは、屈折率は1.69で、透過率は75%であった。
[比較例2]
実施例1において、添加する金属を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.40g/cmであった。
Taを0.05重量%、HfOを0.05重量%、
結果は、
400nmでは、屈折率は1.47で、透過率は91%であった。
350nmでは、屈折率は1.48で、透過率は91%であった。
300nmでは、屈折率は1.49で、透過率は90%であった。
[比較例3]
実施例1において、添加する金属を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は、1.57g/cmであった。
Taを3重量%、HfOを3重量%、
結果は、
400nmでは、屈折率は1.65で、透過率は81%であった。
350nmでは、屈折率は1.66で、透過率は79%であった。
300nmでは、屈折率は1.69で、透過率は75%であった。
[比較例4]
実施例1において、添加する金属を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.49g/cmであった。
TiOを0.9重量%、Vを0.9重量%、ZnOを0.9重量%、SnOを0.9重量%、Fを0.9重量%、
結果は、
400nmでは、屈折率は1.54で、透過率は3%であった。
350nmでは、屈折率は1.54で、透過率は1%であった。
300nmでは、屈折率は1.54で、透過率は1%であった。
[比較例5]
実施例1において、添加する金属元素の種類と量を次のとおり変更した以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体密度は1.48g/cmであった。
Taを0.5重量%、ZrOを0.5重量%、Alを0.5重量%、HfOを0.5重量%、TiOを0.5重量%、Vを0.5重量%、ZnOを0.5重量%、SnOを0.5重量%、FO3を0.5重量%、
結果は、
400nmでは、屈折率は1.56で、透過率は2%であった。
350nmでは、屈折率は1.56で、透過率は1%であった。
300nmでは、屈折率は1.57で、透過率は1%であった。
[比較例6]
(A)実施例1において、成形体の密度を1.9にした以外は、実施例1と同じ処理をした。焼結初期に割れてしまった。
(B)実施例1において、成形体の密度を0.9にした以外は、実施例1と同じ処理をした。気泡が多く、透過率が20%だった。
(C)真球度が97%の粒子状シリカに20%の粒子状シリカの破砕粉を混ぜたものを用いた以外は、実施例1と同じ処理をした。成形体の密度は1.40であった。
焼結後も気泡が残り、透過率は400nmでも35%だった。
本発明のシリカ焼結体は、紫外線域から可視光線域での光透過性に優れ、屈折率も大きいので、各種光学部材、例えば、紫外・可視分光を用いた分析用チップ、分析機器に組み込まれるプリズム、レンズ・導光板、散乱板およびLED用レンズなどに用いられる。

Claims (4)

  1. 金属を含有し、その金属元素がTa、Zr、Al、Hfのいずれか一種または二種以上であって、前記金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下であることを特徴とするシリカ焼結体。
  2. Ta、Hfの含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.5重量%以下であることを特徴とする請求項1記載のシリカ焼結体。
  3. Ti、V、Sn、Fe、Znのいずれか一種または二種以上の金属元素含有量の合計が酸化物換算で0.1重量%以上0.3重量%以下であり、かつ、金属酸化物の合計量が5.8重量%以下であることを特徴とする請求項2記載のシリカ焼結体。
  4. 真球度が90%以上でSi以外の金属元素含有量(酸化物換算)の合計が0.05重量%以下である粒子状シリカに、Ta、Zr、Al、Hfの金属元素含有量の合計が酸化物換算で2.5重量%以上5.8重量%以下で、かつ、全金属元素が酸化物換算で5.8重量%以下になるように添加し、混練し、成形し、密度が1.0g/cm以上1.8g/cm以下の成形体を作製し、1200℃以上1400℃以下で焼結して製造することを特徴とする請求項1乃至3項記載のシリカ焼結体の製造方法。
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