JP2018102493A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、この特許文献1では、同図2Aに示すように当該他方側の端部20eW2’の形状が、縦方向に沿った直線状となっている。そのため、単に横方向の他方側へ引っ張る場合には手で掴み易いかもしれないが、かかる横方向の他方側への引っ張りと同時に上方へも引っ張る場合には、かかる直線状の形状よりももっと適した形状があるものと考えられる。
縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、前記縦方向及び前記横方向と直交する前後方向と、を有した吸収性物品であって、
前記横方向に沿った前胴回り部と、
前記前胴回り部と共同して、前記縦方向の上側に胴回り開口を形成するための前記横方向に沿った後胴回り部と、
前記前胴回り部及び前記後胴回り部よりも前記縦方向の下方に位置しつつ、前記前胴回り部と前記後胴回り部との間に設けられた股下部と、を備え、
前記前胴回り部における前記横方向の一方側の端部と前記後胴回り部における前記横方向の一方側の端部とは、接合部で接合されており、
前記後胴回り部における前記横方向の他方側の端部には、前記前胴回り部における前記前後方向の前側の面に係止可能な係止部が設けられており、
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、当該他方側の端部における前記縦方向の中央部よりも前記横方向の前記他方側に突出した部分を、前記中央部よりも前記縦方向の上側の位置に有していることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、前記縦方向及び前記横方向と直交する前後方向と、を有した吸収性物品であって、
前記横方向に沿った前胴回り部と、
前記前胴回り部と共同して、前記縦方向の上側に胴回り開口を形成するための前記横方向に沿った後胴回り部と、
前記前胴回り部及び前記後胴回り部よりも前記縦方向の下方に位置しつつ、前記前胴回り部と前記後胴回り部との間に設けられた股下部と、を備え、
前記前胴回り部における前記横方向の一方側の端部と前記後胴回り部における前記横方向の一方側の端部とは、接合部で接合されており、
前記後胴回り部における前記横方向の他方側の端部には、前記前胴回り部における前記前後方向の前側の面に係止可能な係止部が設けられており、
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、当該他方側の端部における前記縦方向の中央部よりも前記横方向の前記他方側に突出した部分を、前記中央部よりも前記縦方向の上側の位置に有していることを特徴とする吸収性物品である。
また、前胴回り部に後胴回り部の係止部を係止した状態においては、後胴回り部は、前胴回り部における上記他方側の端部に前側から重なった状態となるが、その際に、当該他方側の端部が上記突出した部分を有していない場合と比べて、当該突出した部分の面積分、当該他方側の端部は、後胴回り部との接触面積を大きく確保することができる。そして、これにより、上記係止部の係止後に起こり得る前胴回り部と後胴回り部との位置ずれを有効に防ぐことができる。
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、前記縦方向の前記中央部よりも前記縦方向の下側の位置に、前記中央部よりも前記横方向の前記他方側に突出した第2部分を有しているのが望ましい。
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、前記突出した部分及び前記突出した第2部分を一つずつ有しているのが望ましい。
前記前胴回り部は、前記係止部が係止されるべき係止対象部分を有し、
前記前胴回り部において前記係止対象部分よりも前記一方側の部分は、前記横方向の伸縮性を有した伸縮領域を備えているのが望ましい。
前記前胴回り部において前記係止対象部分が設けられた部分は、前記伸縮領域よりも前記横方向の伸縮性が低い低伸縮領域であるのが望ましい。
前記突出した部分のうちで最も前記他方側に突出した最大突出部分は、前記前胴回り部における前記他方側の前記端部の前記縦方向の上端よりも下側に位置しているのが望ましい。
また、前胴回り部に上記の係止部を係止すべく後胴回り部を前胴回り部における他方側の端部に重ねる際に、後胴回り部が前胴回り部の適正位置よりも下方にずれてしまうことが考えられる。しかし、上述のように最大突出部分を上端よりも下側に位置させておけば、当該最大突出部分が後胴回り部に重なった状態となる確率を高めることができる。そして、これにより、当該他方側の端部は、後胴回り部との接触面積を大きく確保し易くなる。
前記最大突出部分及びその周辺部分の輪郭は、曲線で形成されているのが望ましい。
前記後胴回り部において前記股下部よりも前記他方側の部分は、前記横方向の伸縮性を有した伸縮領域を備えており、
前記係止部が前記前胴回り部に係止された状態においては、前記後胴回り部の前記伸縮領域が、前記前胴回り部に重なるのが望ましい。
前記係止部は、雄材が係止可能な雌材を有し、
前記前胴回り部における前記前後方向の前側の面には、前記雌材が係止されるべき係止対象部分として前記雄材が設けられており、
前記雌材を前記雄材に係止した状態では、前記後胴回り部が前側から前記前胴回り部に重なった状態となっているのが望ましい。
前記前後方向から見た場合に、前記前胴回り部において前記股下部と重なる部分には、前記係止部が係止されるべき係止対象部分が設けられているのが望ましい。
前記突出した部分の中心線は、前記他方側且つ上方を向いているのが望ましい。
また、上記の中心線が、他方側且つ上方を向いているので、当該端部を手で掴んで引っ張る者に、横方向の他方側に引っ張るだけでなく上方にも引っ張るべきである旨を連想させることができる。よって、当該端部を他方側且つ上方に確実に引っ張ることができる。
前記後胴回り部における前記他方側の端部には、前記後胴回り部とは別部材として前記係止部が接合部で接合されていて、当該係止部は、前記端部よりも前記他方側に突出しており、
前記前胴回り部の前記突出した部分において前記中央部よりも前記他方側に位置する部分の前記横方向の大きさは、前記後胴回り部の前記係止部において前記接合部よりも前記他方側に位置する部分の前記横方向の大きさよりも小さいのが望ましい。
本実施形態の吸収性物品は使い捨ておむつ1である。また、同おむつ1の着用者は新生児や乳幼児等である。
図3は、当該おむつ1の概略斜視図である。
このおむつ1は、図3のような着用前の片開きパンツ型状態において、「縦方向」と、縦方向と直交する「横方向」と、縦方向及び横方向と直交する「前後方向」と、を有している。そして、同おむつ1の着用中に、縦方向は、上下方向を向いていることが多い。そのため、以下では、縦方向のことを「上下方向」とも言う。
なお、上下方向については、上側が、着用者の胴回り側に対応し、下側が、着用者の股下側に対応している。また、前後方向については、前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応している。更に、横方向については、一方側が着用者の左側に対応し、他方側が着用者の右側に対応している。なお、以下の説明で、単に「一方側」及び「他方側」と言う場合には、横方向の一方側及び他方側を指しているものとする。
また、前胴回り部20における横方向の一方側の端部20eW1と後胴回り部30における横方向の一方側の端部30eW1とは、接合部j1で接合されている。そして、これにより、前胴回り部20及び後胴回り部30が、吸収性本体10と共同して、横方向の一方側且つ下側の位置に脚回り開口LH1を一つ形成している。ちなみに、接合部j1は、溶着又は接着等で形成されている。
更に、後胴回り部30における横方向の他方側の端部30eW2には、前胴回り部20における前側の面に係止可能な係止部40が設けられている。そして、図3中に2点鎖線で仮想的に示すように、当該係止部40が前胴回り部20の上記前側の面に係止されることで、前胴回り部20と後胴回り部30とが共同して上側に胴回り開口BHを形成するとともに、前胴回り部20と後胴回り部30と吸収性本体10とが共同することで、他方側且つ下側の位置にも脚回り開口LH2を一つ形成する。そして、これにより、当該おむつ1は、着用者に着用された状態となる。
ここで、展開状態とは、図3の片開きパンツ型状態のおむつ1が横方向の一方側に有する前述の接合部j1の接合を解くことで、前胴回り部20と後胴回り部30とを分離するとともに、おむつ1を縦方向に開くことで、おむつ1を平面上に展開した状態のことである。
また、この展開状態においては、おむつ1を構成する各部材の伸縮性が皆無であるという仮想的状態で同おむつ1を示している。例えば、この例では、おむつ1には、同おむつ1に伸縮性を付与する目的で複数の弾性部材16,23,33が設けられているが、この展開状態では、かかる弾性部材16,23,33の伸縮性(収縮力)が全く無いという仮想的状態で同おむつ1を示している。
先ず、着用者の横方向の一方の脚ML1をおむつ1の一方側の脚回り開口LH1に入れる。そして、図5Aに示すように、当該脚回り開口LH1の一部をなす吸収性本体10が上記一方の脚ML1の鼠蹊部ML1Pに当たるように着用者の股間(股下)の方へ同おむつ1を引き上げる。そうしたら、図5Bの状態を経て図5Cの如く、後胴回り部30における横方向の他方側の端部30eW2の係止部40を前胴回り部20の雄材50に係止する。すると、これにより、他方の脚ML2を覆うように他方側の脚回り開口LH2が形成されるとともに、着用者の胴回りを覆うように胴回り開口BHが形成される。そして、着用者へのおむつ1の装着作業が終了する。
また、図5Cのように前胴回り部20の雄材50に後胴回り部30の係止部40を係止した状態においては、後胴回り部30は、前胴回り部20における上記他方側の端部20eW2に前側から重なった状態となるが、その際に、当該他方側の端部20eW2が上記の突出した部分20eW2paを有していない場合と比べて、当該突出した部分20eW2paの面積分、当該他方側の端部20eW2は、後胴回り部30との接触面積を大きく確保することができる。そして、これにより、上記係止部40の係止後に起こり得る前胴回り部20と後胴回り部30との位置ずれを有効に防ぐことができる。
更に、図5Cに示すように前胴回り部20の雄材50に係止部40を係止すべく後胴回り部30を前胴回り部20における他方側の端部20eW2に重ねる際に、後胴回り部30が前胴回り部20の適正位置よりも下方にずれてしまうことが考えられる。しかし、図6を参照して上述したように最大突出部分20eW2pamを上端20eW2euよりも下側に位置させておけば、当該最大突出部分20eW2pamが後胴回り部30に重なった状態となる確率を高めることができる。そして、これにより、当該他方側の端部20eW2は、後胴回り部30との接触面積を大きく確保し易くなる。
よって、係止部40と前胴回り部20の雄材50との係止力を高めることができて、その結果、おむつ1の着用中に係止部40が前胴回り部20の雄材50から意図せずに外れてしまうことを有効に防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
10 吸収性本体(股下部)、10ea 端部、10eb 端部、
11 吸収体、11c 吸収性コア、11ce 端部、
13 トップシート、
15 バックシート、15a 防漏シート、15b 外装シート、
16 弾性部材、
20 前胴回り部、
20eW1 一方側の端部、
20eW2 他方側の端部、
20eW2c 中央部、20eW2eu 上端、
20eW2h 部分、
20eW2pa 他方側に突出した部分、
20eW2pam 最大突出部分、
20eW2pa1 一方側の部分、20eW2pa2 他方側の部分、
20eW2pb 他方側に突出した第2部分、
20eW2pbm 最大突出部分、
20c 部分、20w1 一方側の部分、20w2 他方側の部分、
21 不織布、22 不織布、23 弾性部材、
30 後胴回り部、
30eu 上端部、30c 下側の部分、
30eW1 一方側の端部、30eW2 他方側の端部、
30c 部分、30w1 一方側の部分、30w1 他方側の部分、
30ps2 他方側の部分、
31 不織布、32 不織布、33 弾性部材、
40 雌材(係止部)、41 不織布、42 不織布、
45 雄材、
50 雄材(係止対象部分)、50eu 上端部、
55 雌材、
BH 胴回り開口、LH1 脚回り開口、LH2 脚回り開口、
LG レッグギャザー、
j1 接合部、j2 接合部、
AEL 伸縮領域、ANEL 非伸縮領域(低伸縮領域)、
CL20eW2pa 中心線、
CL10 中心線、CL30 中心線、CLM 中心位置、
ML1 脚、ML2 脚、ML1P 鼠蹊部、ML2P 鼠蹊部、
PB 折れ曲がり位置(所定位置)、
Claims (12)
- 縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、前記縦方向及び前記横方向と直交する前後方向と、を有した吸収性物品であって、
前記横方向に沿った前胴回り部と、
前記前胴回り部と共同して、前記縦方向の上側に胴回り開口を形成するための前記横方向に沿った後胴回り部と、
前記前胴回り部及び前記後胴回り部よりも前記縦方向の下方に位置しつつ、前記前胴回り部と前記後胴回り部との間に設けられた股下部と、を備え、
前記前胴回り部における前記横方向の一方側の端部と前記後胴回り部における前記横方向の一方側の端部とは、接合部で接合されており、
前記後胴回り部における前記横方向の他方側の端部には、前記前胴回り部における前記前後方向の前側の面に係止可能な係止部が設けられており、
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、当該他方側の端部における前記縦方向の中央部よりも前記横方向の前記他方側に突出した部分を、前記中央部よりも前記縦方向の上側の位置に有していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、前記縦方向の前記中央部よりも前記縦方向の下側の位置に、前記中央部よりも前記横方向の前記他方側に突出した第2部分を有していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記前胴回り部における前記他方側の端部は、前記突出した部分及び前記突出した第2部分を一つずつ有していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記前胴回り部は、前記係止部が係止されるべき係止対象部分を有し、
前記前胴回り部において前記係止対象部分よりも前記一方側の部分は、前記横方向の伸縮性を有した伸縮領域を備えていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項4に記載の吸収性物品であって、
前記前胴回り部において前記係止対象部分が設けられた部分は、前記伸縮領域よりも前記横方向の伸縮性が低い低伸縮領域であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記突出した部分のうちで最も前記他方側に突出した最大突出部分は、前記前胴回り部における前記他方側の前記端部の前記縦方向の上端よりも下側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項6に記載の吸収性物品であって、
前記最大突出部分及びその周辺部分の輪郭は、曲線で形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記後胴回り部において前記股下部よりも前記他方側の部分は、前記横方向の伸縮性を有した伸縮領域を備えており、
前記係止部が前記前胴回り部に係止された状態においては、前記後胴回り部の前記伸縮領域が、前記前胴回り部に重なることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記係止部は、雄材が係止可能な雌材を有し、
前記前胴回り部における前記前後方向の前側の面には、前記雌材が係止されるべき係止対象部分として前記雄材が設けられており、
前記雌材を前記雄材に係止した状態では、前記後胴回り部が前側から前記前胴回り部に重なった状態となっていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至9の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記前後方向から見た場合に、前記前胴回り部において前記股下部と前記前後方向に重なる部分には、前記係止部が係止されるべき係止対象部分が設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至10の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記突出した部分の中心線は、前記他方側且つ上方を向いていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1乃至11の何れかに記載の吸収性物品であって、
前記後胴回り部における前記他方側の端部には、前記後胴回り部とは別部材として前記係止部が接合部で接合されていて、当該係止部は、前記端部よりも前記他方側に突出しており、
前記前胴回り部の前記突出した部分において前記中央部よりも前記他方側に位置する部分の前記横方向の大きさは、前記後胴回り部の前記係止部において前記接合部よりも前記他方側に位置する部分の前記横方向の大きさよりも小さいことを特徴とする吸収性物品。
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