JP2018099953A - 車体上部構造、および車体上部構造の組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーフサイドレール内に補強部材を配置し、装備品が取付けられる車体側取付箇所の強度を向上することができる車体上部構造を提供する。【解決手段】レールインナ11とレールアウタとで構成され、車両前後方向に沿って配置されるルーフサイドレール10と、車幅方向に沿って配置され、端部がルーフサイドレールに支持されるルーフアーチ20と、レールインナ11の車内側の面に配置される装備品とを備えた車体上部構造1に対して、レールインナ11の車外側の面に、ルーフアーチ20を支持する部位と、装備品が配置される部位とに跨って配置される補強部材30と、重ねられたルーフアーチ20、レールインナ11、および補強部材30を一体に溶接する第1溶接点WP1と、を設け、装備品を、補強部材30、およびレールインナ11によって支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車体上部構造に関する。
サイドカーテンエアバッグ、およびグラブレール等のように、車両側面の車内側天井付近には、様々な装備品が設置されている。そして、これら装備品を設置するに当たり、車体側取付箇所の強度を高めることが行われている。
たとえば、特許文献1には、サイドカーテンエアバッグを設置するに当たり、車体側取付箇所となるルーフサイドレールを補強する技術が提案されている。
特開2009−56873号公報
ところで、特許文献1に提案された車体構造の車体側取付箇所は、ルーフサイドレールを構成するレールインナとレールアウタ、およびルーフアーチの3部材を一体に溶接した後に、車内側で補強を行い、サイドカーテンエアバッグを設置する構成となっている。
このような構成は、工程が煩雑であるとともに、車内側に補強部材とサイドカーテンエアバッグを配置することになるため、車内側の見栄えを悪くするおそれがある、という問題がある。
これに対して、補強部材をレールインナとレールアウタとの間(ルーフサイドレールの内部)に配置する構成が考えられるが、ルーフサイドレールの内部は空間が限られているため、補強部材の大きさが制限されてしまい、十分な強度を得ることが難しい、という問題がある。
本発明は、前述の点に鑑みてなされたものであり、ルーフサイドレールを内部から補強し、装備品が取付けられる車体側取付箇所の強度を向上することができる車体上部構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の車体上部構造は、レールインナとレールアウタとで構成され、車両前後方向に沿って配置されるルーフサイドレールと、車幅方向に沿って配置され、端部が該ルーフサイドレールに支持されるルーフアーチと、該レールインナの車内側の面に配置される装備品と、を備えた車体上部構造であって、前記レールインナの車外側の面に、前記ルーフアーチを支持する部位と、前記装備品が配置される部位とに跨って配置される補強部材と、重ねられた該ルーフアーチ、該レールインナ、および該補強部材を一体に溶接する第1溶接点と、を備え、該装備品が、該補強部材、および該レールインナに支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、ルーフサイドレールを内部から補強し、装備品が取付けられる車体側取付箇所の強度を向上することができる車体上部構造を提供することができる。
第1、第2実施形態に係る車体上部構造を適用した車両の骨格構造を示す概略斜視図である。 第1、第2実施形態に係る車体上部構造の車外側を示す要部拡大斜視図である。 第1、第2実施形態に係る車体上部構造の車内側を示す要部拡大斜視図である。 第1実施形態に係る車体上部構造の車外側を示す要部拡大図である。 図4におけるV-V線に沿った断面図である。 第2実施形態に係る装備品を取り付けた状態を示す要部拡大斜視図である。 図2におけるVII-VII線に沿った断面図である。
<第1実施形態>
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態の車体上部構造1を備える車両Vは、様々な形状の骨格部材Frを組合わせることによって、車体の骨組みが構成されている。そして、これら骨格部材Frにパネル材(図示せず)等が取付けられることで、車体の形状が形成される。また、これら骨格部材Frによって、車体側面に、乗員が乗降するための後席開口部Gaが形成されている。
本実施形態の車体上部構造1は、後席開口部Gaの上縁部分を構成している。
なお、車体の後席開口部Ga周辺は、略左右対称に構成されていることから、本実施形態の車体上部構造1についての詳細な説明は、車体右側についてのみ行い、車体左側については説明を省略する。
本実施形態の車体上部構造1は、図2に示すように、後席開口部Gaの上縁部分における、装備品2が取付けられるルーフサイドレール10の箇所に、ルーフアーチ20と補強部材30とを備えている。なお、本実施形態では、装備品2として、サイドカーテンエアバッグが設置される(図4参照)。
ルーフサイドレール10は、車両屋根部における車幅方向の両側縁部分に、車両前後方向に沿って配置される骨格部材Frである。そして、ルーフサイドレール10は、レールインナ11、およびレールアウタ12(図5参照)とを備えている。
また、レールインナ11、およびレールアウタ12は、それぞれが、曲げ加工を施した板状部材で構成され、これらレールインナ11とレールアウタ12とが溶接によって接合されることで、ルーフサイドレール10は、中空構造に構成されている(図5参照)。
レールインナ11は、図2に示すように、車両上下方向に面した天板部13と、車幅方向に面した側板部14とを備えている。また、レールインナ11の側板部14には、図3に示すように、装備品2を固定する箇所に、レール側仮止孔14a、およびレール側固定孔14bが開口している。
レール側仮止孔14aは、後述する補強側仮止孔31aに連通するように開口する貫通孔で構成されている。そして、レール側仮止孔14aは、装備品2を仮止めする際に用いられ、補強側仮止孔31aとともに、仮止クリップ41が挿嵌される(図4参照)。
レール側固定孔14bは、後述する取付部31bに連通するように、開口する貫通孔である。そして、レール側固定孔14bは、仮止めされた装備品2を固定する際に用いられ、装備品2を固定する取付ボルト42が貫通する(図4参照)。
レールアウタ12は、車体上部の側縁部分における外形形状を形成する(図5参照)。また、レールアウタ12は、後述する第3溶接点WP3で、レールインナ11と溶接によって接合される。
ルーフアーチ20は、図2、図3に示すように、車幅方向に沿って、左右両側のルーフサイドレール10に架け渡される部材であり、曲げ加工が施された板状部材で構成されている。また、ルーフアーチ20は、その両端部が、後述する第1溶接点WP1で、レールインナ11と溶接によって接合される。そして、ルーフアーチ20は、ルーフサイドレール10が、車内側、および車外側への倒れ等の変形をする際に、つっかえ棒となって、これを抑制する。
補強部材30は、図4に示すように、レールインナ11の車外側の面に、天板部13におけるルーフアーチ20を支持する部位(第1溶接点WP1)と、側板部14における装備品2が配置される部位とに跨って配置される。また、補強部材30は、曲げ加工を施した板状部材で構成されている。そして、補強部材30は、補強部材本体31、および接合爪32を備えている。
補強部材本体31は、略長円形状を呈する板状部材からなり、側板部14の車外側の面に、車両前後方向に沿って配置される。また、補強部材本体31は、補強側仮止孔31a、および取付部31bを備えている。
補強側仮止孔31aは、補強部材本体31の中央部分に、前後方向に連続して開口する一対の貫通孔で構成され、レール側仮止孔14aに連通している。そして、補強側仮止孔31aは、レール側仮止孔14aとともに、仮止クリップ41が挿嵌され、装備品2を仮止めする。
取付部31bは、レール側固定孔14bに連通し、レール側固定孔14bとともに、装備品2を固定する。また、取付部31bは、装備品2を固定する取付ボルト42が螺着可能な雌ネジで構成されている。そして、取付部31bは、補強部材本体31の前端部と後端部の2箇所に配置されている。
接合爪32は、車幅方向に沿いつつ、天板部13に面するように、補強部材本体31の前端側と後端側とから延設される。そして、後端側の接合爪32Rは、天板部13に面する部位が、第1溶接点WP1に設定され、天板部13、およびルーフアーチ20と溶接で接合されている。
つまり、第1溶接点WP1と、取付部31bとが、別々の部位に配置されている。
次に、各部材を溶接で接合する溶接点について説明する。
本実施形態の車体上部構造1には、第1溶接点WP1〜第4溶接点WP4が設定され、これら各溶接点によって、補強部材30が、レールインナ11の車外側の面に溶接されている。
第1溶接点WP1は、補強部材30、レールインナ11、およびルーフアーチ20の3部材を、一体に溶接している。第1溶接点WP1は、車両上方(車外側)から車両下方(車内側)に向かって、補強部材30における後端側の接合爪32R、レールインナ11の天板部13、ルーフアーチ20の端部の順で重ねられ、3部材が一体に溶接されている。
なお、前端側の接合爪32Fと、天板部13とが、一体に溶接される部位を、第4溶接点WP4とする。
第2溶接点WP2は、補強部材本体31と、レールインナ11の側板部14とを一体に溶接している。また、第2溶接点WP2は、隣接する補強側仮止孔31aと取付部31bとの間に位置するように設定されている。
つまり、第2溶接点WP2は、前側の補強側仮止孔31aと前側の取付部31bとの間と、および後側の補強側仮止孔31aと後側の取付部31bとの間と、に設定されるとともに、第2溶接点WP2と取付部31bとが隣接(近接)して配置されている。
したがって、前方の取付部31bは、前方の第2溶接点WP2よりも前方に設定され、後方の取付部31bは、後方の第2溶接点WP2よりも後方に設定されている。
また、後側の第2溶接点WP2は、第1溶接点WP1を通る車幅方向の延長線上に位置するように設定されている。
第3溶接点WP3は、レールインナ11と、レールアウタ12とを一体に溶接している。そして、第3溶接点WP3は、天板部13における第1溶接点WP1の前方と後方に、第1溶接点WP1を挟むように設定される。
つまり、第3溶接点WP3は、第1溶接点WP1とは異なる箇所に設定されている。
次に、本実施形態の車体上部構造1の組立手順を説明する(図5参照)。
まず、補強部材溶接工程を行う。
補強部材溶接工程では、まず、ルーフアーチ20、レールインナ11、および補強部材30の3部材を重ね合わせる。そして、第1溶接点WP1、第2溶接点WP2、および第4溶接点WP4を溶接し、3部材を一体とする。
次に、アウタ溶接工程を行う。
アウタ溶接工程では、まず、レールインナ11に対して、車外側からレールアウタ12を重ねる。そして、第3溶接点WP3を溶接し、レールインナ11とレールアウタ12とを一体とする。
次に、装備品組付工程を行う。
装備品組付工程では、まず、装備品2であるサイドカーテンエアバッグを車体上部に仮組付けする。仮組付けには、サイドカーテンエアバッグが備える仮止クリップ41をレール側仮止孔14a、および補強側仮止孔31aに挿嵌する。次に、サイドカーテンエアバッグの本組付けを行う。この本組付けでは、取付ボルト42を、車内側からサイドカーテンエアバッグとともに、レール側固定孔14bに貫通させつつ、取付部31bに螺着する。
次に、本実施形態の車体上部構造1による作用効果を説明する。
本実施形態の車体上部構造1では、補強部材30を、レールインナ11の車外側の面に、ルーフアーチ20を支持する部位と、装備品2が配置される部位とに跨って配置している。また、ルーフアーチ20、レールインナ11、および補強部材30が、重ねられた第1溶接点にて、溶接によって接合されている。
このような構成とすることによって、小型の補強部材であっても、レールインナ11の車外側に設置することで、ルーフサイドレールが内部から補強され、装備品が取付けられる車体側取付箇所の強度を向上することができる。
そして、装備品2が機能する際に、装備品2を取付けた箇所が、車内側、または車外側への倒れが抑制される。
本実施形態の車体上部構造1では、第1溶接点WP1が、装備品2であるサイドカーテンエアバッグを支持する取付部31bとは別の部位に配置されている。
このような構成とすることによって、取付部31bの強度を向上しつつ、補強部材30をより小型化することができる。
本実施形態の車体上部構造1では、取付部31bが補強部材本体31に設定されている。また、第1溶接点WP1は、ルーフアーチ20の端部、レールインナ11の天板部13、接合爪32の3部材が重ねられた箇所に設定されている。
このような構成とすることによって、取付部31bの強度を、補強部材本体31で確保しつつ、補強部材30におけるルーフアーチ20との溶接しろを、接合爪32に留められるため、補強部材30をさらに小型化することができる。
本実施形態の車体上部構造1では、接合爪32が補強部材本体31の前端側と後端側とに形成されている。また、後端側の接合爪32Rに第1溶接点WP1が設定されている。
このような構成とすることで、取付部31bの強度をさらに高めることができる。
本実施形態の車体上部構造1では、補強部材本体31と側板部14とを溶接する第2溶接点WP2が、第1溶接点WP1を通る車幅方向(ルーフサイドレール10が倒れる方向)の延長線上に設定されている。
このような構成とすることによって、ルーフサイドレール10の車幅方向(車内側、および車外側)への撓み変形を、補強部材30が効果的に制限することができるため、取付部31bの強度をさらに高めることができる。
本実施形態の車体上部構造1では、第2溶接点WP2と取付部31bが、強度の高い第2溶接点WP2に隣接して配置されている。
このような構成とすることによって、取付部31bの強度が高まり、装備品2の取付強度を高めることができる。
本実施形態の車体上部構造1では、前側取付部31bが、前側第2溶接点WP2よりも前方に設定され、後側取付部31bが、後側第2溶接点WP2よりも後方に設定されている。
つまり、最も前方の取付部31bは、第2溶接点WP2よりも前方に設定され、最も後方の取付部31bは、第2溶接点WP2よりも後方に設定されている。
このような構成とすることによって、前側取付部31bと後側取付部31bとの間のスパン(間隔)が拡がり、装備品2の取付強度を高めることができる。
本実施形態の車体上部構造1の組立方法では、ルーフアーチ20、レールインナ11、および補強部材30を重ね、一体に溶接する補強部材溶接工程の後に、レールインナ11に対して、車外側からレールアウタ12を溶接するアウタ溶接工程が設定されている。
このような手順とすることによって、レールインナ11の車外側に補強部材30を配置し、ルーフサイドレール10を内側から補強することができる。
これによって、装備品2が取付けられる車体側取付箇所の強度を向上することができる。
なお、本実施形態では、後端側の接合爪32Rのみが第1溶接点WP1に設定され、前端側の接合爪32Fは第4溶接点WP4に設定されているが、このような形態に限定されるものではない。
たとえば、ルーフアーチ20を本実施形態よりも幅広な形状とし、その端部を前端側の接合爪32Fと後端側の接合爪32Rの2箇所で溶接を行い、ともに第1溶接点WP1とする構成とすることも可能である。このような構成とすることで、さらに強度を高めることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、前述の第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2に示すように、本実施形態の車体上部構造1Aは、第1実施形態の車体上部構造1の車両後方に設定されている。また、本実施形態の車体上部構造1Aと、第1実施形態の車体上部構造1とで、大きく異なる構成は、補強部材30Aの構成である。
本実施形態の補強部材30Aは、レールインナ11の車外側の面に、天板部13におけるルーフアーチ20を支持する部位(第1溶接点WP1)から、側板部14における装備品2Aが配置される部位、およびピラー15に跨って配置されている。
なお、本実施形態では、装備品2Aとして、グラブレールがライニング(図示せず)を挟んで設置される(図6参照)。
また、装備品2Aとしてのグラブレールは、取付ブラケット50を介して、車体に取付けられる。
レールインナ11は、図2に示すように、前述の第1実施形態と同様に、天板部13と側板部14とを備えている。
レールアウタ12は、ピラー15の車外側に接合されるピラーアウタ(図示せず)を備えている。
ルーフアーチ20は、第1実施形態と同様に、車幅方向に沿って、左右両側のルーフサイドレール10に架け渡される。
ピラー15は、車両上下方向に沿って立設する骨格部材Frで、後席開口部Gaの後縁部分を構成している。
補強部材30Aは、図2に示すように、第1実施形態と同様に、曲げ加工を施した板状部材で構成され、補強部材本体31A、および接合爪32Aを備えている。
補強部材本体31Aは、レールインナ11の側板部14から、ピラー15上端におけるレールインナ11との連結部分に跨って、側板部14、およびピラー15の車外側の面に配置されている。
接合爪32Aは、車幅方向に沿いつつ、天板部13に面するように、補強部材本体31Aの前端側から延設される。そして、接合爪32Aは、天板部13に面する部位が、第1溶接点WP1に設定され、天板部13、およびルーフアーチ20と溶接で接合されている。
つまり、本実施形態においても、第1溶接点WP1と、取付部31bとが、別々の部位に配置されている。
また、補強部材30Aは、レールインナ11と車両上下方向に沿って配置されるピラー15とを跨ぎつつ、ルーフアーチ20に接合される。
取付ブラケット50は、図3に示すように、曲げ加工が施された板状部材からなり、断面略M字形状を備えている。また、取付ブラケット50は、M字形状の左右両脇部分と、中央部分が、レールインナ11に接するように配置される。そして、レールインナ11に接する両脇の2箇所と、中央部分における2箇所の計4箇所が、後述する第5溶接点WP5に設定されている。
また、取付ブラケット50におけるM字の車内側へ突出する折返し部分51に、装備品2Aであるグラブレールが取付けられる(図6参照)。
次に、各部材を溶接で接合する溶接点について説明する。
本実施形態の車体上部構造1Aには、第1溶接点WP1、第5溶接点WP5、および第6溶接点WP6が設定され、これらの各溶接点で、補強部材30Aが、レールインナ11の車外側の面に溶接されている。また、前述の第1実施形態と同様に、第3溶接点WP3で、レールインナ11とレールアウタ12とが、一体に溶接されている。
第1溶接点WP1は、前述の第1実施形態と同様に、車両上方(車外側)から車両下方(車内側)に向かって、補強部材30Aの接合爪32A、レールインナ11の天板部13、ルーフアーチ20の端部の順で重ねられ、これら3部材が、一体に溶接されている。
第5溶接点WP5は、取付ブラケット50、レールインナ11、および補強部材30Aの3部材を、一体に溶接している。そして、第5溶接点WP5は、車内側から車外側に向かって、取付ブラケット50、レールインナ11の側板部14、補強部材本体31Aの取付部の順で重ねられている。
また、最も前方に位置する第5溶接点WP5は、第1溶接点WP1を通る車幅方向の延長線上に位置するように設定されている。
なお、本実施形態においても、補強部材本体31Aは、取付部を備えているが、本実施形態の取付部は、取付ブラケット50を溶接する第5溶接点WP5として設定されている。そして、装備品2Aは、取付ブラケット50を介して、取付部としての第5溶接点WP5に支持されている。
つまり、本実施形態においても、第1溶接点WP1と、取付部としての第5溶接点WP5は別々の部位に配置されている。
第6溶接点WP6は、補強部材30Aとピラ−15との2部材を一体に溶接している。そして、第6溶接点WP6は、車外側から車内側に向かって、補強部材本体31A、ピラー15の順で重ねられている。
第3溶接点WP3は、前述の第1実施形態と同様に、レールインナ11と、レールアウタ12とを一体に溶接している。
第3溶接点WP3は、天板部13における第1溶接点WP1の前方と後方に、第1溶接点WP1を挟むように設定されている(図2参照)。
つまり、本実施形態においても、第3溶接点WP3は、第1溶接点WP1とは異なる箇所に設定されている。
次に、本実施形態の車体上部構造1Aの組立手順を説明する(図7参照)。
組立手順は、第1実施形態と同様に、まず、補強部材溶接工程を行う。
補強部材溶接工程では、まず、ルーフアーチ20、レールインナ11、および補強部材30Aの3部材を重ね合わせる。そして、第1溶接点WP1、および第5溶接点WP5、を溶接し、3部材を一体とする。
また、第6溶接点WP6も合わせて溶接し、補強部材30Aとピラー15を一体とする。
次に、アウタ溶接工程を行う。
アウタ溶接工程では、まず、レールインナ11、およびピラー15に対して、車外側からレールアウタ12を重ねる。そして、第3溶接点WP3を溶接し、レールインナ11とレールアウタ12とを一体とする。
次に、装備品組付工程を行う。
装備品組付工程では、装備品2Aであるグラブレールを取付ブラケット50に取り付ける(図6参照)。
次に、本実施形態の車体上部構造1Aによる作用効果を説明する。
本実施形態の車体上部構造1Aでは、補強部材本体31Aが、レールインナ11とピラー15とを跨ぎつつ、ルーフアーチ20に接合されている。
このような構成とすることによって、レールインナ11の車幅方向への撓み変形(倒れ)がさらに制限され、取付部31bの強度を高めることができる。
1、1A 車体上部構造
2、2A 装備品
10 ルーフサイドレール
11 レールインナ
12 レールアウタ
13 天板部
14 側板部
15 ピラー
20 ルーフアーチ
30、30A 補強部材
31、31A 補強部材本体
31b 取付部
32 接合爪
WP1 第1溶接点
WP2 第2溶接点

Claims (9)

  1. レールインナとレールアウタとで構成され、車両前後方向に沿って配置されるルーフサイドレールと、
    車幅方向に沿って配置され、端部が該ルーフサイドレールに支持されるルーフアーチと、
    該レールインナの車内側の面に配置される装備品と
    を備えた車体上部構造であって、
    前記レールインナの車外側の面に、前記ルーフアーチを支持する部位と、前記装備品が配置される部位とに跨って配置される補強部材と、
    重ねられた該ルーフアーチ、該レールインナ、および該補強部材を一体に溶接する第1溶接点と、
    を備え、
    該装備品が、該補強部材、および該レールインナに支持されている
    ことを特徴とする車体上部構造。
  2. 前記補強部材には、
    前記第1溶接点と、前記装備品を支持する取付部とが、別々の部位に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体上部構造。
  3. 前記レールインナは、
    曲げ加工を施した板状部材からなり、
    車両上下方向に面した天板部と、
    車幅方向に面した側板部とを備え、
    前記補強部材は、
    板状部材からなりつつ、該側板部に面して配置される補強部材本体を備え、
    前記取付部は、
    該補強部材本体に形成され、
    前記第1溶接点は、
    該補強部材本体から延設されつつ、該天板部に面して溶接される接合爪に設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の車体上部構造。
  4. 前記接合爪は、
    少なくとも前記補強部材本体の前端側と後端側とに形成され、
    該接合爪の少なくともどちらか一方に、前記第1溶接点が設定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の車体上部構造。
  5. 前記補強部材は、
    前記第1溶接点を通る車幅方向の延長線上に位置する前記補強部材本体の部位に、該補強部材本体と前記側板部とを溶接する第2溶接点を備える
    ことを特徴とする請求項3、または請求項4に記載の車体上部構造。
  6. 前記補強部材本体には、
    前記第2溶接点と前記取付部とが隣接して配置されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の車体上部構造。
  7. 前記補強部材本体は、
    最も前方の前記取付部が、前記第2溶接点よりも前方に設定され、
    最も後方の前記取付部が、前記第2溶接点よりも後方に設定されている
    ことを特徴とする請求項5、または請求項6に記載の車体上部構造。
  8. 前記補強部材は、
    前記レールインナと車両上下方向に沿って配置されるピラーとを跨ぎつつ、前記ルーフアーチに接合される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の車体上部構造。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の車体上部構造を組立てる車体上部構造の組立方法であって、
    前記ルーフアーチ、前記レールインナ、および前記補強部材を重ね、一体に溶接する補強部材溶接工程と、
    溶接工程の後に、前記レールインナに対して、車外側から前記レールアウタを溶接するアウタ溶接工程と、
    を含む
    ことを特徴とする車体上部構造の組立方法。
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