JP2008279950A - 車両用デッキ構造 - Google Patents

車両用デッキ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2008279950A
JP2008279950A JP2007127165A JP2007127165A JP2008279950A JP 2008279950 A JP2008279950 A JP 2008279950A JP 2007127165 A JP2007127165 A JP 2007127165A JP 2007127165 A JP2007127165 A JP 2007127165A JP 2008279950 A JP2008279950 A JP 2008279950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deck
vehicle
cross member
cross
deck floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007127165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4301321B2 (ja
Inventor
Kenji Sato
賢治 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007127165A priority Critical patent/JP4301321B2/ja
Priority to US12/149,711 priority patent/US7490892B2/en
Publication of JP2008279950A publication Critical patent/JP2008279950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4301321B2 publication Critical patent/JP4301321B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • B62D25/2054Load carrying floors for commercial vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】デッキフロアの変形を抑制することができる車両用デッキ構造を得る。
【解決手段】車両用デッキ構造10は、車体前後方向及び車幅方向に延在するデッキフロア12と、車幅方向に長手とされデッキフロア12の下側に配置されたクロスメンバ20と、クロスメンバ20の下向き開口端を閉止して閉断面部Scを成すマウント下面リインフォースメント42と、閉断面部Sc内に配置されデッキフロア12をシャシフレームFに締結するための締結荷重を支持するカラー45と、デッキフロア12におけるカラー45の設置部分に対する車体前後方向の前側後側に設けられたリヤクロスリインフォースメント30とを備える。リヤクロスリインフォースメント30は、デッキフロア12に接合された上壁56と、マウント下面リインフォースメント42の前フランジ42Bに固定された下壁58と、上壁56と下壁58とを連結する立壁60とを含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば小型トラック等の荷台に適用される車両用デッキ構造に関する。
小型トラックでは、車体前後方向に延在する左右一対のサイドメンバと、該左右一対のサイドメンバを連結するクロスメンバによりシャシフレームが構成されており、このシャシフレーム上にリヤデッキが設けられている(例えば、特許文献1参照)。補足すると、リヤデッキは、車体前後方向に離間した複数箇所でデッキフロアの下側の固定されたクロスメンバを介して、シャシフレームにマウントされている。
実開平6−25085号公報
しかしながら、上記の如き従来の技術では、デッキフロアにビードが設けられているものの、例えば積載物の荷重や路面からの入力が大きい場合にはデッキフロアの剛性が不足することが懸念される。
本発明は、上記事実を考慮して、デッキフロアの変形を抑制することができる車両用デッキ構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る車両用デッキ構造は、車体前後方向及び車幅方向に延在するデッキフロアと、車体上下方向の下向きに開口されると共に車幅方向に長手とされ、前記デッキフロアに対する車体上下方向の下面側に固定されたクロスメンバと、前記クロスメンバの長手方向の少なくとも一部において該クロスメンバとで閉断面構造を成し、該閉断面部に対し車体前後方向に張り出して前記デッキフロアと対向するフランジ部を有する第1補強部材と、前記クロスメンバと前記第1補強部材とで形成される閉断面内に配置され、前記クロスメンバを車体骨格に締結するための締結荷重を支持する支持部材と、前記クロスメンバにおける支持部材の設置部分に対する車体前後方向の前側又は後側に設けられ、前記デッキフロアに固定された上壁と、前記第1補強部材のフランジ部に固定された下壁と、前記上壁と下壁とを連結する立壁とを含む第2補強部材と、を備えている。
請求項1記載の車両用デッキ構造では、車体骨格からの荷重がクロスメンバに入力され、この荷重が支持部材を介してデッキフロアに入力される。このため、デッキフロアの上方への変形に伴い、クロスメンバと第1補強部材とを引き離す方向の荷重が作用する。ここで、本車両用デッキ構造では、支持部材の設置部位の前方又は後方でデッキフロアと第1補強部材とを上下方向に連結する第2補強部材を備えるため、上記したデッキフロアの上方への変形が抑制され、クロスメンバと第1補強部材との固定が維持される。
このように、請求項1記載の車両用デッキ構造では、デッキフロアの変形を抑制することができる。
請求項2記載の発明に係る車両用デッキ構造は、請求項1記載の車両用デッキ構造において、前記第2補強部材は、前記上壁及び前記立壁が前記デッキフロアにおける前記支持部材に対し車幅方向にオフセットした部分まで延設された延設部を有し、該延設部の前記上壁及び立壁において前記デッキフロア及び前記クロスメンバに固定されている。
請求項2記載の車両用デッキ構造では、クロスメンバにおける支持部材とは車幅方向のオフセットした位置で第2補強部材の延設部がクロスメンバとデッキフロアとを連結するので、デッキフロアの変形がより効果的に抑制される。
請求項3記載の発明に係る車両用デッキ構造は、請求項1又は請求項2記載の車両用デッキ構造において、前記第2補強部材は、前記延設部の前記上壁から車体前後方向における前記クロスメンバから離間する側に張り出された張出部を有する。
請求項3記載の車両用デッキ構造では、第2補強部材の延設部すなわち下壁を設けることが要求されない部分に張出部が形成されているため、材料歩留まりを悪化することなく、該張出部を含む上壁のデッキフロアとの接合(位置、数等)の自由度を向上させることができ、デッキフロアの一層の変形抑制に寄与する。
以上説明したように本発明に係る車両用デッキ構造は、デッキフロアの変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造10について、図1乃至図8に基づいて説明する。なお、図中に適宜示す矢印FRは、車両用デッキ構造10が適用された車両としての自動車Tの車体前後(走行)方向の前方向を、矢印UPは車体上下方向の上方向を、矢印Wは車幅方向をそれぞれ示す。
図8には、車両用デッキ構造10が適用された自動車Tの概略構成が模式的な側面図にて示されている。この図に示される如く、自動車Tは、フレーム付構造の小型トラックとされており、車体前後方向に延在するシャシフレームFを備えている。シャシフレームFは、それぞれ車体前後方向に長手とされた左右一対のサイドレールSLと、左右一対のサイドレールSLを架け渡す複数の図示しないクロスメンバとを含んで、平面視で略梯子状に形成されている。
シャシフレームFの前部には、運転台としてのキャブCが図示しないキャブマウントを介して支持されており、シャシフレームFの後部には、荷台としてのデッキDが複数のデッキマウントMを介して支持されている。より具体的には、デッキDは、シャシフレームFの左右一対のサイドレールSLに対し、車体前後方向に離間した複数(この実施形態では左右各4つ)のデッキマウントM0〜M3を介して支持されている。そして、本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造10は、デッキDに適用されている。
図2には、車両用デッキ構造10が適用されたデッキDの分解斜視図が示されている。この図に示される如く、デッキDは、車体前後方向及び車幅方向に延在するデッキフロア12を備えている。デッキフロア12は、パネル材(板材)のプレス加工等によって、車体前後方向に長手とされた複数のビード13が車幅方向に並列して形成されている。
また、デッキDは、デッキフロア12における車体上下方向の下面側に固定される複数のクロスメンバ14、16、18、20を備えている。各クロスメンバ14、16、18、20は、それぞれ車幅方向に長手とされ、車体前後方向に互いに離間して配置されている。最も前側に位置するクロスメンバ14は、デッキフロア12の前端12Aよりも若干後方に配置されており、最も後側に位置するクロスメンバ20は、デッキフロア12の後端12Bに沿って配置されている。
また、図2に示される如く、デッキDでは、シャシフレームFに支持されない複数のクロスメンバ22がデッキフロア12の下面に固定されている。複数のクロスメンバ22は、それぞれ車幅方向に長手とされており、クロスメンバ14、16、18、20のそれぞれと車体前後方向に離間して配置されている。
さらに、各クロスメンバ14、16、18、20、22の車幅方向に沿った長さは、デッキフロア12の車幅方向に沿った幅よりも大とされており、各クロスメンバ14、16、18、20の車幅方向に沿った長さは、複数のクロスメンバ22の車幅方向に沿った長さよりも大とされている。図8に示される如く、デッキマウントM0、M1、M2、M3は、デッキDにおけるクロスメンバ14、16、18、20において該デッキDを支持している。なお、それぞれ左右一対のデッキマウントM0、M1、M2、M3は、デッキフロア12の車幅方向に沿った幅の範囲内に配設されている。
この実施形態では、デッキマウントM0〜M2により支持されるクロスメンバ14、16、クロスメンバ18とデッキフロア12との間には、補強部材24、26、28が介在されている。
そして、図2及び図3に示される如く、車両用デッキ構造10は、デッキマウントM3により支持されるクロスメンバ20に設けられた第2補強部材としてのリヤクロスリインフォースメント30を備えている。先ず、リヤクロスリインフォースメント30により補強される本発明のクロスメンバに相当するクロスメンバ20について補足し、次いで、このリヤクロスリインフォースメント30について詳細に説明する。
図2及び図3に示される如く、クロスメンバ20は、デッキフロア12が接合される上壁32と、上壁32の車体前後方向の両縁からそれぞれ垂下された前壁34、立壁36とを有し、全体として側面視で車体上下方向の下向きに開口する略「コ」字状を成している。上壁32は、その前部32Aにデッキフロア12の後端12Bが接合され、その後部32Bがデッキフロア12と略面一を成すように前部32Aと32Bとの間に段部32Cが形成されている。この実施形態では、立壁36は、前壁34よりも車体上下方向に長く(シャシフレームFの厚み分だけ長く)構成されている。また、クロスメンバ20は、前壁34の下縁から車体前後方向に前向きに延設された前下フランジ40を有する。
このクロスメンバ20には、図2に示される如く、それぞれデッキマウントM3を構成する左右一対のボルト孔38が形成されている。そして、ボルト孔38を通る車体前後方向に沿った断面(図3の1A−1A断面)である図1(A)に示される如く、クロスメンバ20の車幅方向におけるデッキマウントM3の設置部位には、該クロスメンバ20とで閉断面部Scを成す第1補強部材としてのマウント下面リインフォースメント42が設けられている。
より具体的には、マウント下面リインフォースメント42は、平面視で略矩形状の本体プレート42Aと、本体プレート42Aから面一状に車体前後方向の前側に延設されたフランジ部としての前フランジ42Bと、本体プレート42Aの車体前後方向の後端から車体上下方向の下向きに垂下された後フランジ42Cとを主要部としている。そして、マウント下面リインフォースメント42は、前フランジ42Bが前下フランジ40の下面に接合されると共に、後フランジ42Cが立壁36に接合されることで、上記の通りクロスメンバ20とで閉断面部Scを成している。
また、クロスメンバ20の車幅方向におけるデッキマウントM3の設置部位には、クロスメンバ20を内側から補強するマウントリインフォースメント44が設けられている。マウントリインフォースメント44は、平面視で略矩形状の本体プレート44Aと、本体プレート44Aの車体前後方向の前端から車体上下方向の下向きに垂下された前フランジ44Bと、本体プレート44Aの車体前後方向の後端から車体上下方向の下向きに垂下された後フランジ44Cとを主要部としている。そして、マウントリインフォースメント44は、前フランジ44Bが前壁34に接合されると共に、後フランジ44Cが立壁36に接合されている。
さらに、クロスメンバ20とマウント下面リインフォースメント42とで構成する閉断面部Sc内には、支持部材としてのカラー45が配設されている。カラー45は、略円筒状に形成されており、その下端がマウントパッチ46を介してマウント下面リインフォースメント42の本体プレート42Aに固定されている。そして、デッキマウントM3では、それぞれボルト孔38及びカラー45と同軸的に、クロスメンバ20の上壁32、及びマウントリインフォースメント44の本体プレート44Aを貫通した上側貫通孔48と、マウントパッチ46及びマウント下面リインフォースメント42の本体プレート42Aを貫通した下側貫通孔50とが設けられている。
これにより、デッキマウントM3では、カラー45が締結荷重を支持するようにシャシフレームFに締結されて、クロスメンバ20がシャシフレームFに支持(連結)されるようになっている。より具体的には、例えば、シャシフレームFの内部に設けたカラーとカラー45とを共通のボルト・ナットで共締めしたり、シャシフレームFのカラーを貫通させたボルトをカラー45に螺合させたりすることで、クロスメンバ20がシャシフレームFに締結される構成である。後者の場合には、ボルト孔38、上側貫通孔48を不要としたり、カラー45にボルト孔38、上側貫通孔48を貫通させて該貫通部でカラー45を固定したりしても良い。
また、図3の1B−1B断面である図1(B)に示される如く、クロスメンバ20におけるデッキマウントM3の設置部位から車幅方向にオフセットした位置では、マウント下面リインフォースメント42、マウントリインフォースメント44が設けられておらず、クロスメンバ20が車体上下方向の下向きに開口している。
そして、図2に示される如く、車両用デッキ構造10は、クロスメンバ20におけるデッキマウントM3の設置部位に対する車体前後方向の前側に、それぞれリヤクロスリインフォースメント30が配設されている。左右のリヤクロスリインフォースメント30(デッキマウントM3)は、基本的に左右対称に形成されるので、以下、一方のリヤクロスリインフォースメント30について説明する。
図3及び図5に示される如く、リヤクロスリインフォースメント30は、側面視で車体前後方向の前向きに開口する略「コ」字状を成す第1補強部52と、側面視で略「L」字状を成す第2補強部54とを含んで構成されている。より具体的には、リヤクロスリインフォースメント30は、デッキフロア12の下面に接合される上壁56と、マウント下面リインフォースメント42の前フランジ42Bに接合される下壁58と、上壁56と下壁58との車体前後方向後端間を連結する立壁60とを主要部として構成されている。
図5に示される如く、上壁56は、車幅方向外端の位置が下壁58の車幅方向外端の位置に略一致されると共に、該下壁58に対し車幅方向に長く構成されている。リヤクロスリインフォースメント30では、車幅方向における下壁58が設置されている範囲が主に第1補強部52とされている。そして、立壁60は、第2補強部54においては、車体上下方向の高さが第1補強部52における車体上下方向の高さ(上壁56と下壁58との上下方向距離)に対し短く構成されている。
すなわち、リヤクロスリインフォースメント30は、上壁56と下壁58と立壁60とで前後方向の前向きに開口する略「コ」字状を成す車幅方向外側部分が第1補強部52とされ、該第1補強部52の車幅方向内側に連続し上壁56と立壁60とで略「L」字状を成す車幅方向内側部分が本発明における延設部としての第2補強部54とされている。
また、図3及び図5に示される如く、上壁56における平面視で略矩形状を成す(前後方向に略同幅の)一般部56Aからは、第2補強部54を構成する部分において、車幅方向の一部が車体前後方向の前向きに張り出されて、張出部56Bが形成されている。この実施形態では、張出部56Bは、平面視で略山形に形成されている。さらに、図5に示される如く、リヤクロスリインフォースメント30では、上壁56と立壁60とに跨る補強ビード62及び下壁58と立壁60とに跨る補強ビード64が第1補強部52に設けられ、補強ビード62が第2補強部54に設けられている。
以上説明したリヤクロスリインフォースメント30は、図3及び図4に示される如く、クロスメンバ20に対する車体前後方向の前側に配置された状態で、図1(A)に示される如く、第1補強部52がデッキマウントM3の設置部位の前側に固定されると共に、図1(B)に示される如く、第2補強部54がデッキマウントM3の設置部位から車幅方向にオフセットした部分に固定されている。
図1(A)に示される如く、第1補強部52は、上壁56がデッキフロア12にスポット溶接等にて接合されると共に、下壁58がマウント下面リインフォースメント42の前フランジ42Bとの間にクロスメンバ20の前下フランジ40を挟み込んだ状態で該前フランジ42B及び前下フランジ40にスポット溶接等にて接合されている。また、第1補強部52は、立壁60が、マウントリインフォースメント44の前フランジ44Bと共にクロスメンバ20の前壁34にスポット溶接等にて接合されている。
一方、図1(B)に示される如く、第2補強部54は、上壁56がデッキフロア12にスポット溶接等にて接合されると共に、立壁60が、クロスメンバ20の前壁34にスポット溶接等にて接合されている。図4には、第2補強部54における上壁56とデッキフロア12とのスポット溶接点(打点)が「×」印にて示されている。これらのスポット溶接点のうち、張出部56Bに配置されたスポット溶接点S1と、該スポット溶接点S1の車幅方向外側で一般部56Aに配置されたスポット溶接点S2とは、デッキマウントM3(カラー45)の軸心からの距離が略一致されている。すなわち、デッキマウントM3の軸心からスポット溶接点S1までの距離L1と、デッキマウントM3の軸心からスポット溶接点S2までの距離L2とが略等距離になるように設定されている。
また、以上説明したリヤクロスリインフォースメント30は、図6に想像線にて示される如く平行四辺形状に板取りされた板材Pから、実線にて示される展開形状Sに切り取られると共に、一点差線にて示される部分で折り曲げられて、主要部(上壁56、下壁58、立壁60)が構成されるようになっている。この実施形態では、リヤクロスリインフォースメント30は、プレス加工等にて、補強ビード62、補強ビード64を含め各部が一体に形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用デッキ構造10が適用された自動車Tでは、デッキDのデッキフロア12には、積載物の積載荷重が直接的に作用したり、自動車Tの走行に伴うシャシフレームF(路面)からの荷重がデッキマウントM0〜M3に突き上げ荷重として作用したりする。
特に、クロスメンバ20に設けられたデッキマウントM3の近傍では、図7(A)に示される如く、シャシフレームFを介して路面から伝達される荷重Frが作用した場合、荷重Frの少なくとも一部は、カラー45によりクロスメンバ20を持ち上げる方向の力F1として作用する。このため、クロスメンバ20の前下フランジ40と、マウント下面リインフォースメント42の前フランジ42Bとの接合部位J1には、該接合を車体上下方向に剥がそう(接合部位J1を分離させよう)とする力F1が作用する。
一方、積載物は、主にデッキDにおける左右のデッキマウントM間に積載されるので、デッキマウントM3から車幅方向内側に離間した位置では、積載物が積載された場合に、図7(B)に示される如く、積載荷重Flがクロスメンバ20に対する車体前後方向の前側に作用する。このため、デッキフロア12の後端12Bとクロスメンバ20の上壁32との接合部位J2を車体上下方向に剥がそうとする力F2が作用する。特に、上記の積載状態でデッキマウントM3に路面からの荷重Frが作用した場合には、より大きな力F2が作用することになる。
ここで、車両用デッキ構造10では、クロスメンバ20に対する車体前後方向の前側に固定されたリヤクロスリインフォースメント30が、デッキマウントM3の直前方に位置する第1補強部52を有するため、上記の力F1に対し接合部位J1が保護される。例えば図9(A)に示される如く、リヤクロスリインフォースメント30(第1補強部52)を備えない構成(デッキフロア12、マウントリインフォースメント44、カラー45、マウントパッチ46の図示を省略している)では、力F1によるデッキフロア12の上方への変形(クロスメンバ20のマウント下面リインフォースメント42に対する相対変位)が大きくなり、前下フランジ40と前フランジ42Bとの接合部位J1に作用する応力が高くなる。
これに対して車両用デッキ構造10では、リヤクロスリインフォースメント30は、デッキフロア12とマウント下面リインフォースメント42の本体プレート42Aとを連結する略「コ」字状の第1補強部52を有するため、デッキフロア12(クロスメンバ20)とマウント下面リインフォースメント42との車体上下方向の相対変位(デッキフロア12の上方への持ち上がり変形)が抑制され、クロスメンバ20とマウント下面リインフォースメント42との固定が維持される。すなわち、車両用デッキ構造10では、路面からの荷重入力に対する耐久強度が向上する。
またここで、車両用デッキ構造10では、デッキマウントM3に対し車幅方向内側にオフセットした部分に第2補強部54が設けられているため、上記の力F2に対しデッキフロア12の後端12Bとクロスメンバ20の上壁32との接合部位J2が保護される。例えば図9(B)に示される如く、リヤクロスリインフォースメント30(第2補強部54)を備えない構成では、デッキフロア12は、その後端12Bでの荷重Frによる持ち上げと、クロスメンバ20(後端12B)の直前方での積載荷重Flによる沈み込みとによって大きく変形し、接合部位J2に作用する応力が高くなる。
これに対して車両用デッキ構造10では、リヤクロスリインフォースメント30は、デッキフロア12とマウント下面リインフォースメント42の本体プレート42Aとを連結する略「L」字状の第2補強部54を有するため、クロスメンバ20に対するデッキフロア12の離間が抑制され、換言すれば、力F2が第2補強部54にて分担支持され、デッキフロア12の後端12Bとクロスメンバ20の上壁32との接合が維持される。特に、車両用デッキ構造10では、デッキマウントM3から等距離にとなるようにスポット溶接点S1、S2が配置されているので、該スポット溶接点S1、S2で略同等の荷重(荷重Frに基づくモーメント)を支持することができ、接合部位J2において応力が局所的に高い部分が生じがたい。すなわち、接合部位J2の各部で応力差が小さくなる。これらにより、車両用デッキ構造10では、積載荷重及び路面からの荷重入力に対する耐久強度が向上する。
このように、本実施形態に係る車両用デッキ構造10では、デッキフロア12の変形を抑制することができ、各接合部位J1、J2の耐久強度を向上することができる。
また、車両用デッキ構造10では、第1補強部52と第2補強部54とが一体のリヤクロスリインフォースメント30として構成されているため、部品点数の増加を抑えながら、各接合部位J1、J2の耐久強度を向上することができる。しかも、マウント下面リインフォースメント42が設けられるデッキマウントM3の前方では略「コ」字状の第1補強部52を補強部材として用い、クロスメンバ20におけるマウント下面リインフォースメント42が設けられない(下向きに開断面の)部分では略「L」字状の第2補強部54を補強部材として用いため、換言すれば、要求される強度に応じて補強構造(形状)が異ならされているので、最小限の重量増加で各接合部位J1、J2の耐久強度を向上することができる。換言すれば、同等の接合強度を実現する補強構造と比較して軽量化を図ることができる。
また、車両用デッキ構造10では、下壁58を有しない第2補強部54に張出部56Bが形成されているため、略矩形(平行四辺形)状の板材Pからの切り残し部分の少ない展開形状Sを切り抜いてリヤクロスリインフォースメント30を構成することができる。これにより、上記の通り接合部位J2の接合強度を高めながら、材料歩留まりを向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、リヤクロスリインフォースメント30の下壁58が前下フランジ40を介して前フランジ42Bに接合される例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、下壁58が前フランジ42Bに直接的に接合される構成としても良い。
本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造の要部を示す図であって、(A)は図3の1A−1A線に沿った断面図、(B)は図3の1B−1B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造の要部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造を構成するリヤクロスリインフォースメントのデッキフロアへの接合点を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造を構成するリヤクロスリインフォースメントの斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造を構成するリヤクロスリインフォースメントの展開図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造の付加状態を示す図であって、(A)はデッキマウントに路面からの荷重が作用した場合の図1(A)に相当する断面図、(B)はデッキマウントに路面からの荷重が作用すると共にデッキフロアに積載荷重が作用した場合の図1(B)に相当する断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用デッキ構造が適用された自動車の概略構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態との比較例に係る車両用デッキ構造の変形状態を模式的に示す図であって、(A)はデッキマウント部の変形を示す断面図、(B)はデッキマウントよりも車幅方向内側部分の変形を示す断面図である。
符号の説明
10 車両用デッキ構造
12 デッキフロア
20 クロスメンバ
30 リヤクロスリインフォースメント(第2補強部材)
42 マウント下面リインフォースメント(第1補強部材)
42B 前フランジ(フランジ部)
45 カラー(支持部材)
52 第1補強部(第2補強部材)
54 第2補強部(延設部)
56 上壁
58 下壁
60 立壁

Claims (3)

  1. 車体前後方向及び車幅方向に延在するデッキフロアと、
    車体上下方向の下向きに開口されると共に車幅方向に長手とされ、前記デッキフロアに対する車体上下方向の下面側に固定されたクロスメンバと、
    前記クロスメンバの長手方向の少なくとも一部において該クロスメンバとで閉断面構造を成し、該閉断面部に対し車体前後方向に張り出して前記デッキフロアと対向するフランジ部を有する第1補強部材と、
    前記クロスメンバと前記第1補強部材とで形成される閉断面内に配置され、前記クロスメンバを車体骨格に締結するための締結荷重を支持する支持部材と、
    前記クロスメンバにおける支持部材の設置部分に対する車体前後方向の前側又は後側に設けられ、前記デッキフロアに固定された上壁と、前記フランジ部に固定された下壁と、前記上壁と下壁とを連結する立壁とを含む第2補強部材と、
    を備えた車両用デッキ構造。
  2. 前記第2補強部材は、前記上壁及び前記立壁が前記デッキフロアにおける前記支持部材に対し車幅方向にオフセットした部分まで延設された延設部を有し、該延設部の前記上壁及び立壁において前記デッキフロア及び前記クロスメンバに固定されている請求項1記載の車両用デッキ構造。
  3. 前記第2補強部材は、前記延設部の前記上壁から車体前後方向における前記クロスメンバから離間する側に張り出された張出部を有する請求項2記載の車両用デッキ構造。
JP2007127165A 2007-05-11 2007-05-11 車両用デッキ構造 Expired - Fee Related JP4301321B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127165A JP4301321B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 車両用デッキ構造
US12/149,711 US7490892B2 (en) 2007-05-11 2008-05-07 Vehicle deck structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007127165A JP4301321B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 車両用デッキ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008279950A true JP2008279950A (ja) 2008-11-20
JP4301321B2 JP4301321B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=39968855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007127165A Expired - Fee Related JP4301321B2 (ja) 2007-05-11 2007-05-11 車両用デッキ構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7490892B2 (ja)
JP (1) JP4301321B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4380727B2 (ja) * 2007-05-11 2009-12-09 トヨタ自動車株式会社 車両用デッキ構造
DE102008009804A1 (de) * 2008-02-19 2009-08-20 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Bodenmittelteil einer Fahrzeugkarosserie
JP4832546B2 (ja) * 2009-04-15 2011-12-07 本田技研工業株式会社 車両用補強バーの締結構造
US8925991B2 (en) * 2011-06-08 2015-01-06 Ford Global Technologies, Llc Reinforced frame-to-body attachment
US9102287B1 (en) * 2014-06-25 2015-08-11 Ford Global Technologies, Llc Pickup truck cargo box E-coat trough
US9090293B1 (en) * 2014-06-26 2015-07-28 Ford Global Technologies, Llc Cargo bed support assembly for a truck
US9145176B1 (en) * 2014-06-27 2015-09-29 Ford Global Technologies, Llc Vehicle box reinforcing brace
WO2017024086A1 (en) * 2015-08-03 2017-02-09 Valeda Company (D/B/A "Q'straint") Vehicle flooring system
US10604194B2 (en) * 2018-04-09 2020-03-31 Synoptic Designs LLC Apparatus for the modification of vehicles
US10906594B2 (en) * 2019-05-30 2021-02-02 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Vehicular body structure
US11192587B2 (en) * 2020-04-01 2021-12-07 Ford Global Technologies, Llc Vehicle support structure assembly and assembling method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2101994T3 (es) 1992-04-08 1997-07-16 Ciba Geigy Ag Antioxidantes liquidos como estabilizadores.
US5730486A (en) * 1996-06-10 1998-03-24 Pullman Industries, Inc. Truck bed and method of manufacture
US7322640B2 (en) * 2004-10-08 2008-01-29 General Motors Corporation Hydroformed and roll-formed cross sill assembly for vehicles and method of making same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4301321B2 (ja) 2009-07-22
US20080277969A1 (en) 2008-11-13
US7490892B2 (en) 2009-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4301321B2 (ja) 車両用デッキ構造
JP2007186040A (ja) 車体後部構造
US7040639B2 (en) Vehicle body structure employing gussets fastened to cross member portion between damper bases
US11027780B2 (en) Vehicle front portion structure
US20120126561A1 (en) Reinforced vehicle structure
JP2007190983A (ja) 車両の乗降用ステップ取付構造
WO2015080088A1 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP2015104944A (ja) アンダランプロテクタの構造
JP4168833B2 (ja) フロアパネルの補強構造
JP2006224702A (ja) ジャッキアップスティフナ
JP5751149B2 (ja) ジャッキアップ部構造
JP5115386B2 (ja) 車両用フロア構造
JP5840849B2 (ja) アンダーランプロテクタステーの構造
JP6378301B2 (ja) 車体上部構造、および車体上部構造の組立方法
WO2015080089A1 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP4026824B2 (ja) 車体の補強構造
JP2006168527A (ja) 車体フレーム構造
JP6122968B2 (ja) チャイルドアンカー構造
WO2020261917A1 (ja) 車体後部構造
JP2008265672A (ja) ルーフレール取付構造
JP4581621B2 (ja) 車両の燃料タンク支持構造
JP2008013103A (ja) 車体フロア構造
JP2007314030A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2007203996A (ja) 車体上部構造
JP2022165513A (ja) 車両の床下構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090413

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees