JP2018099740A - 回転センタの軸受機構 - Google Patents
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Abstract
Description
旋削工作機の旋削加工中、回転センタは、センタ軸1が回転中の旋削対象物kに連れて回転する一方、旋削対象物kから尖端2に径方向の荷重と軸方向の荷重を受ける。センタ軸1は、尖端2に径方向の荷重が加わると、尖端2が軸心位置から荷重方向に振れる。
なお、内蔵型の回転センタでは、中心孔付き心押軸の内周側部分が上記の単独の回転センタの外周筒状体5に、デットセンタ付き回転軸が上記の単独の回転センタのセンタ軸1に相当している。
上記のような回転センタは、旋削加工中、旋削対象物を支持している尖端が軸心位置から径方向に振れる量が多いと、加工精度が悪くなる。尖端の振れを低く抑えて、加工精度を高めたい。尖端を振れ難くして、径方向の荷重能力を高めたい。
図10と図11に示した単独型の回転センタを例にして説明する。センタ軸1は、材料力学的には、図12に示すように、前側のころがり軸受6、7と後側のころがり軸受8、9でそれぞれ支持された梁と等価になる。尖端2が前端のころがり軸受6から前側に突出している。その尖端2に荷重Wを受ける。梁のころがり軸受6〜9による支持は、固定ではなく、可動支持ないし弾性支持である。
センタ軸1は、旋削対象物kから尖端2に径方向の荷重Wが加わると、前端のころがり軸受6が荷重方向と反対方向に支え、尖端2側の部分が曲げモメントを受けて荷重方向に撓む。それと同時に、センタ軸1は、前端のころがり軸受6が嵌合した軸受嵌合部3が荷重方向の力を受けて荷重方向、径方向にずれる。その結果、尖端2が荷重方向に振れる。径方向の荷重Wによる尖端2の振れの量δは、センタ軸1の尖端側部分が径方向に撓むことに起因した部分と、センタ軸1の軸受嵌合部3が径方向にずれることに起因した部分とがある。
センタ軸の軸受嵌合部3は、図10と図11に示すように、センタ軸1と前端のころがり軸受6及び外周筒状体5が内外に嵌合している。ころがり軸受6は着脱可能にしている。このころがり軸受6は、内輪11と、保持器12で円輪状に配列した転動体13及び外輪14が内外に嵌合している。内輪11と外輪14はそれぞれ着脱可能にしている。即ち、内外に嵌り合っている外周面と内周面の対が多数、4対ある。それらの外周面と内周面の間には、着脱し易くするため、隙間を設けることがある。また、熱変形や製作誤差で隙間ができることがある。その隙間は、センタ軸の尖端2に径方向の荷重Wが加わってセンタ軸1の軸受嵌合部3が荷重方向の力を受けると、荷重方向では減少又は消滅する。その隙間の減少又は消滅によってセンタ軸の軸受嵌合部3が荷重方向、径方向にずれることになる。隙間のできる内外に嵌り合っている外周面と内周面の対は、少ない方が、センタ軸の軸受嵌合部3の径方向のずれが少なくなる。
そこで、内外に嵌り合っている外周面と内周面の対を減らすことにした。
その手段の一つとして、センタ軸の軸受嵌合部3の外周面と前端のころがり軸受の内輪11の内周面の対をなくす。そのため、前端のころがり軸受6は、内輪11をなくし、外輪14内に保持器12で円輪状に配列した転動体13をセンタ軸の軸受嵌合部3に嵌合する。センタ軸の軸受嵌合部3は、外周面を前端のころがり軸受の転動体13の軌道面にする。すると、内外に嵌り合っている外周面と内周面の対が1対減り、3対になる。3/4になる。
他の手段として、外周筒状体5の内周面と前端のころがり軸受の外輪14の外周面の対をなくす。そのため、前端のころがり軸受6は、外輪14をなくし、内輪11外に保持器12で円輪状に配列した転動体13を外周筒状体5の内周面に嵌合する。外周筒状体5は、内周面を前端のころがり軸受の転動体13の軌道面にする。すると、内外に嵌り合っている外周面と内周面の対が1対減り、3対になる。
内外に嵌り合っている外周面と内周面の対が3対に減ると、センタ軸1は、尖端2に径方向の荷重Wが加わったとき、軸受嵌合部3の径方向のずれが低減する。
その上、回転センタは、ころがり軸受6の内輪11又は外輪14をなくすと、部品点数が減る。
センタ軸1の尖端側部分の撓みは、センタ軸1の尖端側部分の曲げ剛性を高めると、低減する。その手段の一つに、センタ軸の軸受嵌合部3の径を大きくすることがある。センタ軸の軸受嵌合部3の径を拡大するとき、その拡大量は、前端のころがり軸受6のなくした内輪11又は外輪14の径方向厚さ分にする。すると、外周筒状体5の径を拡大することなく、回転軸の軸受嵌合部3を太くすることができる。
一般に、ラジアルころがり軸受は、ころ軸受の方が玉軸受より荷重能力が高くて高速回転に適している。ラジアルころ軸受は、円筒ころ軸受の方が針状ころ軸受より耐久力が高くて高速回転に適している。
そこで、前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないラジアルころ軸受にする。更に、内輪又は外輪のないラジアル円筒ころ軸受にする。
前端のころがり軸受を円筒ころ軸受にした回転センタは、径方向の荷重能力と高速回転能力及び耐久力が高い。
センタ軸は、外周筒状体内に同心状に配置し、前端の尖端を外周筒状体の前側に突出し、外周筒状体に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
外周筒状体とセンタ軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体をセンタ軸又は外周筒状体に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合したセンタ軸の軸受嵌合部の外周面又は外周筒状体の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。
2.旋削工作機の旋削加工中、旋削対象物から尖端に径方向の荷重を受ける回転センタであって、
センタ回転式心押台の心押軸に内蔵している内蔵型の回転センタであり、
心押軸は、その前端面に開口して中心孔を形成し、中心孔に回転軸を同心状に配置し、回転軸の前端側にセンタを同心状に装着可能にし、回転軸に装着したセンタの尖端を回転軸の前側に突出する構成にし、回転軸を中心孔付き心押軸の内周側部分に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
中心孔付き心押軸の内周側部分と回転軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体を回転軸又は中心孔付き心押軸の内周側部分に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合した回転軸の軸受嵌合部の外周面又は中心孔付き心押軸の内周側部分の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。
3.旋削工作機の旋削加工中、旋削対象物から尖端に径方向の荷重を受ける回転センタであって、
センタ回転式心押台の心押軸に着脱可能に内蔵している着脱式の内蔵型回転センタであり、
心押軸は、その前端面に開口して嵌め込み孔を形成し、嵌め込み孔に外周筒状体を着脱可能に嵌め込み、外周筒状体内にセンタ軸を同心状に配置し、センタ軸の前端の尖端を外周筒状体の前側に突出し、センタ軸を外周筒状体に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
外周筒状体とセンタ軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体をセンタ軸又は外周筒状体に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合したセンタ軸の軸受嵌合部の外周面又は外周筒状体の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。
4.上記1、2又は3の回転センタの軸受機構において、
前端のころがり軸受は、内輪又は外輪のないラジアルころ軸受にしていることを特徴とする。
5.上記1、2又は3の回転センタの軸受機構において、
前端のころがり軸受は、内輪又は外輪のないラジアル円筒ころ軸受にしていることを特徴とする。
本例の軸受機構を備えた回転センタは、図1に示すように、センタ軸1を外周筒状体5内に同心状に配置している。センタ軸1は、前端の尖端2を外周筒状体5の前側に突出している。外周筒状体5の大径前部とセンタ軸1の大径前部との間、外周筒状体5の小径後部とセンタ軸1の小径後部との間には、それぞれ、軸受6、7と軸受8、9を嵌め込んで取り付けている。センタ軸1は、外周筒状体5に前側の軸受6、7と後側の軸受8、9で径方向と軸方向に軸受けしている。それらの軸受6〜9は、ころがり軸受にしている。外周筒状体5の小径後部は、旋削工作機の心押台の心押軸tに装着する構成にしている。
センタ軸1の尖端側部分は、軸受嵌合部3が太く、曲げ剛性が高い。径方向の撓みが少ない。径方向に撓み難い。径方向の撓みに起因する尖端の振れが少ない。
本例の軸受機構を備えた回転センタは、第1例のそれにおける前端の軸受6、内輪のないラジアル円筒ころ軸受を、外輪のないラジアル円筒ころ軸受に替えている。
また、センタ軸の軸受嵌合部3は、図10と図11に示した前例品のそれより、径を拡大している。その拡大量は、ラジアル円筒ころ軸受6のなくした外輪の径方向厚さ分にしている。外周筒状体5の径を拡大することなく、回転軸の軸受嵌合部3を太くしている。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
本例の軸受機構を備えた回転センタは、センタ回転式心押台Tの心押軸21に内蔵している。内蔵型の回転センタにしている。
また、回転軸の軸受嵌合部3は、旧式品のそれより、外径を拡大している。その拡大量は、ラジアル円筒ころ軸受6のなくした内輪の径方向厚さ分にしている。中心孔22付き心押軸21の外径や内径を拡大することなく、回転軸の軸受嵌合部3を太くしている。
回転軸23の尖端側部分は、軸受嵌合部3が太く、曲げ剛性が高い。径方向に撓み難い。径方向の撓みに起因する尖端2の振れが少ない。
本例の軸受機構を備えた回転センタは、センタ回転式心押台Tの心押軸21に着脱可能に内蔵している。着脱式の内蔵型回転センタにしている。
また、回転軸の軸受嵌合部3は、旧式品のそれより、径を拡大している。その拡大量は、ラジアル円筒ころ軸受6のなくした内輪の径方向厚さ分にしている。外周筒状体5の径を拡大することなく、回転軸の軸受嵌合部3を太くしている。
回転軸23の尖端側部分は、軸受嵌合部3が太く、曲げ剛性が高い。径方向に撓み難い。径方向の撓みに起因する尖端2の振れが少ない。
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、ラジアル円筒ころ軸受6は、単列にしているが、複列にする。
2.上記の実施形態において、ラジアル円筒ころ軸受の外輪14又は内輪11は、鍔を前後の両端に設けているが、片端のみに設ける。又は、鍔なしにする。
3.上記の実施形態の第3例と第4例において、前端の軸受6は、内輪のないラジアル円筒ころ軸受にしているが、外輪のないラジアル円筒ころ軸受にする。
k 旋削対象物
W 径方向の荷重
δ 尖端の振れの量
1 センタ軸
2 センタ軸の尖端
3 センタ軸の軸受嵌合部
5 外周筒状体
6、7 前側の軸受
6 前端の軸受、ラジアル円筒ころ軸受
7 アンギュラ玉軸受
8、9 後側の軸受
8 ラジアル針状ころ軸受
9 アンギュラ玉軸受
10 ラビリンスシール
11 ラジアル円筒ころ軸受の内輪
12 ラジアル円筒ころ軸受の保持器
13 ラジアル円筒ころ軸受の転動体、円筒ころ
14 ラジアル円筒ころ軸受の外輪
T センタ回転式心押台
21 センタ回転式心押台の心押軸
22 心押軸の中心孔
23 回転軸
24 センタ孔
25 デットセンタ
26 スペーサ環
27 スペーサ環
31 着脱式の内蔵型回転センタ
32 心押軸の嵌め込み孔
Claims (5)
- 旋削工作機の旋削加工中、旋削対象物から尖端に径方向の荷重を受ける回転センタであって、
センタ軸は、外周筒状体内に同心状に配置し、前端の尖端を外周筒状体の前側に突出し、外周筒状体に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
外周筒状体とセンタ軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体をセンタ軸又は外周筒状体に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合したセンタ軸の軸受嵌合部の外周面又は外周筒状体の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。 - 旋削工作機の旋削加工中、旋削対象物から尖端に径方向の荷重を受ける回転センタであって、
センタ回転式心押台の心押軸に内蔵している内蔵型の回転センタであり、
心押軸は、その前端面に開口して中心孔を形成し、中心孔に回転軸を同心状に配置し、回転軸の前端側にセンタを同心状に装着可能にし、回転軸に装着したセンタの尖端を回転軸の前側に突出する構成にし、回転軸を中心孔付き心押軸の内周側部分に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
中心孔付き心押軸の内周側部分と回転軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体を回転軸又は中心孔付き心押軸の内周側部分に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合した回転軸の軸受嵌合部の外周面又は中心孔付き心押軸の内周側部分の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。 - 旋削工作機の旋削加工中、旋削対象物から尖端に径方向の荷重を受ける回転センタであって、
センタ回転式心押台の心押軸に着脱可能に内蔵している着脱式の内蔵型回転センタであり、
心押軸は、その前端面に開口して嵌め込み孔を形成し、嵌め込み孔に外周筒状体を着脱可能に嵌め込み、外周筒状体内にセンタ軸を同心状に配置し、センタ軸の前端の尖端を外周筒状体の前側に突出し、センタ軸を外周筒状体に複数のころがり軸受で径方向と軸方向に軸受けしている回転センタにおいて、
外周筒状体とセンタ軸の間に嵌合した前端のころがり軸受は、径方向に軸受けする軸受にし、内輪又は外輪のないころがり軸受にして、その軸受の外輪内又は内輪外に円輪状に配列した転動体をセンタ軸又は外周筒状体に嵌合し、
前端のころがり軸受が嵌合したセンタ軸の軸受嵌合部の外周面又は外周筒状体の内周面を転動体の軌道面にしていることを特徴とする回転センタの軸受機構。 - 前端のころがり軸受は、内輪又は外輪のないラジアルころ軸受にしていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の回転センタの軸受機構。
- 前端のころがり軸受は、内輪又は外輪のないラジアル円筒ころ軸受にしていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の回転センタの軸受機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016245384A JP2018099740A (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 回転センタの軸受機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2016245384A JP2018099740A (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 回転センタの軸受機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018099740A true JP2018099740A (ja) | 2018-06-28 |
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ID=62714918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016245384A Pending JP2018099740A (ja) | 2016-12-19 | 2016-12-19 | 回転センタの軸受機構 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2018099740A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112317783A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-02-05 | 安徽同华新能源动力股份有限公司 | 顶尖安装座 |
| CN114147673A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-03-08 | 杭州诚德发电设备有限公司 | 轴伸贯流式机组主轴轴向稳定装置 |
-
2016
- 2016-12-19 JP JP2016245384A patent/JP2018099740A/ja active Pending
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| CN114147673A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-03-08 | 杭州诚德发电设备有限公司 | 轴伸贯流式机组主轴轴向稳定装置 |
| CN114147673B (zh) * | 2021-12-30 | 2022-06-14 | 杭州诚德发电设备有限公司 | 轴伸贯流式机组主轴轴向稳定装置 |
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