JP2019116976A - 転がり軸受用かご型保持器 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、
隣り合う前記柱部の間に形成され、それぞれ転動体を転動自在に保持するポケット部と、
前記複数の柱部の軸方向両端部とそれぞれ接続する一対の円環部と、
を備える転がり軸受用かご型保持器であって、
前記ポケット部は、隣り合う前記柱部のうち、一方の前記柱部の第1円周方向側面と、他方の前記柱部の第2円周方向側面と、前記円環部の軸方向側面と、を有し、
前記第1円周方向側面は、球面の一部を成す第1部分球面と、筒状体の一部を成す第1部分筒状部とから構成され、
前記第2円周方向側面は、球面の一部を成す第2部分球面と、筒状体の一部を成す第2部分筒状部とから構成され、
前記円環部の軸方向側面は平面形状であり、
前記第1部分球面の第1中心及び前記第2部分球面の第2中心を含み、且つ、軸方向に垂直な断面において、
前記第1円周方向側面は、前記第1部分球面の断面である、前記第1中心を有する第1円弧と、前記第1円弧と接続して直線状に延びる、前記第1部分筒状部の断面である第1ストレート部と、からなり、
前記第2円周方向側面は、前記第2部分球面の断面である、前記第2中心を有する第2円弧と、前記第2円弧と接続して直線状に延びる、前記第2部分筒状部の断面である第2ストレート部と、からなり、
前記第1円弧の半径及び第2円弧の半径は、前記転動体の半径より大きく、
前記第1中心及び第2中心は、軸方向位置及び径方向位置が同一であって、円周方向位置が不同であり、
前記第1中心は、前記第1円周方向側面と前記第2円周方向側面との円周方向の中間部分と前記転がり軸受用かご型保持器の中心とを通って延びる中間線Mよりも前記第2円周方向側面の側に位置し、前記第2中心は、前記中間線Mよりも前記第1円周方向側面の側に位置し、
前記第1ストレート部及び第2ストレート部は、前記中間線Mと略平行に、又は、径方向外側に向かうに従って前記中間線Mから離間するように延び、
前記第1中心及び第2中心の径方向位置は、前記転がり軸受用かご型保持器が前記転動体に対して径方向に相対移動していない状態での前記転動体のピッチ円直径と一致し、
前記第1円弧と前記第1ストレート部との接続位置、及び、前記第2円弧と前記第2ストレート部との接続位置は、それぞれ、前記第1円周方向側面、及び、第2円周方向側面の径方向中間位置であって、前記ピッチ円直径と一致している、
転がり軸受用かご型保持器。
(2) 前記第1円弧及び第2円弧は、半径が同一である、(1)に記載の転がり軸受用かご型保持器。
(3) 前記第1円弧及び第2円弧は、半径が不同である、(1)に記載の転がり軸受用かご型保持器。
また、第1及び第2円周方向側面がそれぞれ単一の円弧である第1及び第2円弧からなるので、転動体と保持器とが円周方向に相対移動した場合には、転動体と保持器とを一点で接触させることができる。
このように、接触面積が減少するので、転動体と保持器との間で発生する摺動摩擦を低減することが可能である。したがって、本発明の転がり軸受用かご型保持器は、転動体と保持器との接触摩擦が大きい転動体案内形式の保持器に好適である。
ここで、図1〜図9に示す各実施形態は、本発明の前提となる参考例であって、本発明に係る転がり軸受用かご型保持器は図10に示される。
図1に示すように、本実施形態の転がり軸受用保持器1(以下、単に保持器と呼ぶ。)は、円周方向に所定間隔で配置された複数の柱部10と、隣り合う柱部10の間に形成され、それぞれ転動体としての玉3(図2及び図3参照)を転動自在に保持するポケット部20と、複数の柱部10の軸方向一端部と接続する円環部30と、を備える玉案内形式の冠型保持器である。
次に、本発明の第2実施形態に係る転がり軸受用保持器1について、図8を用いて説明する。本実施形態の保持器1において、第1及び第2円周方向側面11a、11bは、第1及び第2中心Oa、Obを有する第1及び第2円弧12a、12bと、第1及び第2円弧12a、12bの径方向外側端部と接続して平面形状である第1及び第2ストレート部13a、13bと、からなる。なお、第1及び第2円周方向側面11a、11bのうち、径方向内側の略半分が第1及び第2円弧12a、12bとされ、径方向外側の略半分が第1及び第2ストレート部13a、13bとされる。また、本実施形態の第1及び第2ストレート部13a、13bは中間線Mと略平行となるように形成される。なお、第1及び第2ストレート部13a、13bは、径方向外側に向かうにしたがって、中間線Mから円周方向に離間するような形状としても構わない。
次に、本発明の第3実施形態に係る転がり軸受用保持器1について、図9を用いて説明する。本実施形態の保持器1において、第1及び第2円周方向側面11a、11bは、第1及び第2中心Oa、Obを有する第1及び第2円弧12a、12bと、第1及び第2円弧12a、12bの径方向内側端部と接続して平面形状である第1及び第2ストレート部13a、13bと、からなる。なお、第1及び第2円周方向側面11a、11bのうち、径方向外側の略半分が第1及び第2円弧12a、12bとされ、径方向内側の略半分が第1及び第2ストレート部13a、13bとされる。また、本実施形態の第1及び第2ストレート部13a、13bは中間線Mと略平行となるように形成される。なお、第1及び第2ストレート部13a、13bは、径方向内側に向かうにしたがって、中間線Mから円周方向に離間するような形状としても構わない。
3 玉(転動体)
10 柱部
11a 第1円周方向側面
11b 第2円周方向側面
12a 第1円弧
12b 第2円弧
13a 第1ストレート部
13b 第2ストレート部
20 ポケット部
30 円環部
30a 第1円環部
30b 第2円環部
31、31a、31b 軸方向側面
La X軸方向ずれ量
M 中間線
Oa 第1中心
Ob 第2中心
PCD ピッチ円直径
Ra 第1半径
Rb 第2半径
W 玉の直径
Claims (3)
- 周方向に所定間隔で配置された複数の柱部と、
隣り合う前記柱部の間に形成され、それぞれ転動体を転動自在に保持するポケット部と、
前記複数の柱部の軸方向両端部とそれぞれ接続する一対の円環部と、
を備える転がり軸受用かご型保持器であって、
前記ポケット部は、隣り合う前記柱部のうち、一方の前記柱部の第1円周方向側面と、他方の前記柱部の第2円周方向側面と、前記円環部の軸方向側面と、を有し、
前記第1円周方向側面は、球面の一部を成す第1部分球面と、筒状体の一部を成す第1部分筒状部とから構成され、
前記第2円周方向側面は、球面の一部を成す第2部分球面と、筒状体の一部を成す第2部分筒状部とから構成され、
前記円環部の軸方向側面は平面形状であり、
前記第1部分球面の第1中心及び前記第2部分球面の第2中心を含み、且つ、軸方向に垂直な断面において、
前記第1円周方向側面は、前記第1部分球面の断面である、前記第1中心を有する第1円弧と、前記第1円弧と接続して直線状に延びる、前記第1部分筒状部の断面である第1ストレート部と、からなり、
前記第2円周方向側面は、前記第2部分球面の断面である、前記第2中心を有する第2円弧と、前記第2円弧と接続して直線状に延びる、前記第2部分筒状部の断面である第2ストレート部と、からなり、
前記第1円弧の半径及び第2円弧の半径は、前記転動体の半径より大きく、
前記第1中心及び第2中心は、軸方向位置及び径方向位置が同一であって、円周方向位置が不同であり、
前記第1中心は、前記第1円周方向側面と前記第2円周方向側面との円周方向の中間部分と前記転がり軸受用かご型保持器の中心とを通って延びる中間線Mよりも前記第2円周方向側面の側に位置し、前記第2中心は、前記中間線Mよりも前記第1円周方向側面の側に位置し、
前記第1ストレート部及び第2ストレート部は、前記中間線Mと略平行に、又は、径方向外側に向かうに従って前記中間線Mから離間するように延び、
前記第1中心及び第2中心の径方向位置は、前記転がり軸受用かご型保持器が前記転動体に対して径方向に相対移動していない状態での前記転動体のピッチ円直径と一致し、
前記第1円弧と前記第1ストレート部との接続位置、及び、前記第2円弧と前記第2ストレート部との接続位置は、それぞれ、前記第1円周方向側面、及び、第2円周方向側面の径方向中間位置であって、前記ピッチ円直径と一致している、
転がり軸受用かご型保持器。 - 前記第1円弧及び第2円弧は、半径が同一である、請求項1に記載の転がり軸受用かご型保持器。
- 前記第1円弧及び第2円弧は、半径が不同である、請求項1に記載の転がり軸受用かご型保持器。
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JP2019085297A JP6696610B2 (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 転がり軸受用かご型保持器 |
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JP2019085297A JP6696610B2 (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 転がり軸受用かご型保持器 |
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JP2014201920A Division JP6550711B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 転がり軸受用冠型保持器 |
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JP2019085297A Active JP6696610B2 (ja) | 2019-04-26 | 2019-04-26 | 転がり軸受用かご型保持器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023176181A1 (ja) * | 2022-03-18 | 2023-09-21 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受用保持器、転がり軸受、及び転がり軸受用保持器の設計方法 |
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2019
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023176181A1 (ja) * | 2022-03-18 | 2023-09-21 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受用保持器、転がり軸受、及び転がり軸受用保持器の設計方法 |
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