JP2018098028A - 布線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の設置空間が従来構成よりも少なくて設置の自由度が高く、複数の配線ワイヤが同色、同線径の場合でも布線作業を誤りなく確実に行える布線装置を提供する。【解決手段】平板状の透明板1と、その裏面側に対向位置された配線ワイヤ布線情報を表示する薄型ディスプレイ2を備え、透明板1には配線ワイヤ4の布線経路をガイドするガイドピン3、配線ワイヤ4の一端のコネクタ7を電気的に導通させるコネクタ治具6、および配線ワイヤ4の他端を接触させる導電接触体5が設けられ、かつ、コネクタ治具6および導電接触体5に対する配線ワイヤ4の電気的接続により得られる情報に基づいて薄型ディスプレイ2に対して配線ワイヤ4の布線情報を出力する制御装置10を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、制御盤などの電気的配線を行うために必要な布線作業を容易にするための布線装置に関するものである。
従来、ワイヤハーネス組立用の布線装置において、布線作業時における表示を見易く、かつ、設計変更に応じて柔軟に対応するため、表層側を透明板、裏面側をスクリーンの2層構造にしてなる布線板を使用するとともに、スクリーンの裏面下側に光学投影器を配置した構成としていた。そして、この光学投影器からワイヤハーネスの組立に必要な画像をスクリーンの裏面下側から表示するようにしたものが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2000−195352号公報
しかし、上記の特許文献1のものでは、光学投影器の特有の光学的な位置決め精度、フォーカス特性(画角周辺精度)、拡大率調整、奥行き空間の確保などが要求されるので、装置が大型化して大きな設置空間が必要であり、限られた空間内に装置を設置することが困難である。また、同色、同線径の複数の配線ワイヤを布線する場合において、各々の配線ワイヤについて布線経路を個別に指示して布線作業を誤りなく行えるようにすることが困難である。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、配線ワイヤの布線を行うための装置の設置空間が従来の構成のものよりも少なくて装置設置の自由度が高く、しかも、複数の配線ワイヤが同色、同線径の場合でも布線経路を適切に指示することができて布線作業を誤りなく確実に行えることができる布線装置を提供することを目的とする。
この発明に係る布線装置は、平板状の透明板を備えるとともに、上記透明板の裏面側の対向位置には配線ワイヤの布線のための情報を表示する薄型ディスプレイが配置され、上記透明板には、配線ワイヤの布線経路をガイドするためのガイドピンと、上記配線ワイヤの一端に設けられたコネクタを電気的に導通させるためのコネクタ治具と、上記配線ワイヤの他端を接触させて電気的に導通させる導電接触体とが設けられるとともに、上記コネクタ治具および上記導電接触体に対する上記配線ワイヤの電気的接続により得られる情報に基づいて上記薄型ディスプレイに対して上記配線ワイヤの布線のための情報を出力する制御装置、を備えるものである。
この発明に係る布線装置によれば、配線ワイヤの布線を行うための装置の設置空間が従来の構成のものよりも少なくて装置設置の自由度が高く、しかも、複数の配線ワイヤが同色、同線径の場合でも布線作業を適切に指示することができて布線作業を誤りなく確実に行うことが可能となる。
この発明の実施の形態1における布線装置の全体構成を示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 この発明の実施の形態1の布線装置において、配線ワイヤの導通確認を実施するための透明板と制御装置の接続関係および制御装置の内部構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の布線装置において、配線ワイヤの布線経路を指示するための接続情報テーブルの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の布線装置において、透明板の種類を検出する透明板自動検出機構を示す断面図である。 この発明の実施の形態1の布線装置において、透明板の種類を検出する他の透明板自動検出機構を示す断面図である。 同布線装置において、透明板の種類の自動検出に使用する透明板情報テーブルの一例を示す説明である。 この発明の実施の形態1の布線装置を使用して配線ワイヤの布線作業を行うための作業処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の布線装置における高さ方向の布線作業の支援機能を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2における布線装置の全体構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の布線装置のレーザポインタ装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態2の布線装置を使用して配線ワイヤの布線作業を行うための作業処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の布線装置を使用して配線ワイヤの布線作業を行うための図12から分岐した作業処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の布線装置のレーザポインタ装置を使用して布線作業を行う場合の作業指示の一例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2の布線装置において薄型ディスプレイにより検査マークを表示した場合の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態3において布線装置を構成する薄型ディスプレイの構成を示す平面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における布線装置の全体構成を示す斜視図、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
この実施の形態1の布線装置は、透明な平板状のアクリル板などでできた透明板1を備えるとともに、この透明板1の裏面側の対向位置には配線ワイヤ4を引き回しする布線経路などの配線ワイヤ4の布線情報を表示する薄型ディスプレイ2が配置されている。
この薄型ディスプレイ2は、ここでは液晶ディスプレイが使用されているが、これに限らず、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、表面電界ディスプレイなどを適用することも可能である。また、この薄型ディスプレイ2には、図示しないタッチパネルが設けられており、タッチパネルの操作で後述の制御装置10のCPU回路27に対して所定の指示が入力できるようになっている。
そして、薄型ディスプレイ2は、方形枠状の架台フレーム11とその下方の枠体14とによって固定され、架台フレーム11と枠体14は、作業者が布線作業を行い易い高さへ透明板1と薄型ディスプレイ2を保持するために、架台フレーム11の4隅に設けた4本の支持脚12によって固定保持されている。また、透明板1は、薄型ディスプレイ2の表示面側の全面を覆って対向するように架台フレーム11の各辺に立設された位置決めピン13によって位置決め配置されている。
また、透明板1の表面側には、配線ワイヤ4の布線経路をガイドするためのガイドピン3が予め所定の位置へ配置固定されるとともに、配線ワイヤ4の一端に設けられたコネクタ7と嵌合して当該コネクタ7を電気的に導通させるためのコネクタ治具6、配線ワイヤ4の他端側を電気的に接続するための端子台8、および配線ワイヤ4の他端側を端子台8に接続するよりも前に予め電気的に接触させて当該配線ワイヤ4の導通確認を行うための導電接触体5が設けられている。
さらに、この布線装置は、コネクタ治具6および導電接触体5に対する配線ワイヤ4の電気的接続により得られる情報に基づいて薄型ディスプレイ2に対して配線ワイヤ4の引き回しの布線経路など、配線ワイヤ4の布線のための情報を出力する制御装置10を備えている。
なお、配線ワイヤ4、コネクタ7、コネクタ治具6、ガイドピン3、および端子台8の個数は、図1に示すような数に限定されるものではなく、布線作業に応じて各々の数が増減しても対応可能である。
図3は、本実施の形態の布線装置を使用して配線ワイヤ4の導通確認を実施するための透明板1と制御装置10の接続関係、および制御装置10の内部構成を示すブロック図である。
透明板1に設けられたコネクタ治具6は、コネクタ7と嵌合した際にコネクタ7のハウジング内に設けられているコンタクトピン7−1〜7−nと個別に電気的に導通するように電極が備えられており、各電極が全て配線ワイヤ検出用の信号ラインL1〜Lnを介して制御装置10へ電気的に接続されている。また、透明板1に設けられた導電接触体5も信号ラインを介して制御装置10の後述する差動アンプ21に共通に接続されている。
制御装置10は、透明板1に設けられたコネクタ治具6からの各信号ラインL1〜Lnの状態をそれぞれ個別に2値のデジタル信号(Hi、Lo)に変換するための差動アンプ21とプルアップ抵抗22とを有する配線ワイヤ検出用のコンパレータ回路20と、透明板1が交換されて架台フレーム11へ載置された際に、当該透明板1の種類を検出する後述の透明板自動検出機構30に接続された信号ラインM1、M2の状態をデジタル信号に変換するための差動アンプ25とプルアップ抵抗26とを有する透明板検出用のコンパレータ回路24とを備えている。
さらに、制御装置10は、各々のコンパレータ回路20、24のデジタル出力信号を取り込んで、透明板1の種類および配線ワイヤ4の導通状態に応じて当該配線ワイヤ4についての適切な布線情報を生成するCPU回路27、およびCPU回路27と接続されたメモリ28を備えている。そして、CPU回路27は、メモリ28とアクセスするとともに、映像出力回路29を介して薄型ディスプレイ2の表示画像を制御している。
図4は、配線ワイヤ4を布線するために、メモリ28に予め登録されている接続情報テーブルの一例を示した説明図である。
ここでは、5本の配線ワイヤ4を布線対象とする場合を示しており、5本の配線ワイヤ4の信号ラインC1〜C5の内、3つの信号ラインC1〜C3については、符号CONaで示すコネクタ7に各一端を共に接続し、その他端側は符号Sで示す同じ端子台8の番号1〜3の接続ピンに共に接続する。また、残り2つの信号ラインC4、C5については、符号CONbで示すコネクタ7に各一端を共に接続し、その他端側は符号Sで示す同じ端子台8の番号4、5の接続ピンに共に接続する。そして、図4は、上述の場合の接続情報テーブルの内容を示している。
なお、図4の接続情報テーブルに登録されている支援画像C1〜C5としては、例えば、各配線ワイヤ4の布線経路をガイドするための矢印などを表示するための画像情報が予め登録されている。
ところで、透明板1は、位置決めピン13によって薄型ディスプレイ2の上に位置決め載置されているだけなので、作業者が簡単に着脱することができる。ここで、配線ワイヤ4を引き回す布線経路が少しだけ異なる仕様の場合には、同じ透明板1を共通して使用することが可能であるが、コネクタ7の形状や布線経路の仕様が大幅に相違する場合には、コネクタ治具6の形状やガイドピン3の位置が異なるので、そのままの状態では布線作業の邪魔になるなど、作業性を悪化させてしまう。したがって、コネクタ形状や布線経路の仕様が大幅に相違する場合には、異なる種類の透明板1を交換して使用することが好ましい。そこで、この実施の形態1では、別の種類の透明板1を予め準備保管しておき、必要に応じてこの別の種類の透明板1と交換して使用する。
このように、別の種類の透明板1と交換して使用する場合、制御装置10には交換された透明板1の種類を認識させる必要がある。そこで、この実施の形態1では、透明板1が交換されて架台フレーム11へ載置された際に、当該透明板1の種類を検出する透明板自動検出機構30を設けている。
図5は、透明板1の種類を検出する透明板自動検出機構の一例を示す断面図である。
この透明板自動検出機構30は、架台フレーム11の一辺側に3個のプローブピン31が設けられており、各プローブピン31の透明板1と対向する側の先端が架台フレーム11から僅かに突出している。そして、図中左端のプローブピン31には信号ラインM1が接続され、その右隣の一つのプローブピン31には信号ラインM2が接続され、右端のプローブピン31はGNDラインへ接続されている。一方、透明板1の各プローブピン31との対向位置には金属ネジなどでできた導電性の接触治具32が個別に埋設され、そのプローブピン側の下端部が外部に露出している。さらに、右端とその左隣の2つの接触治具32同士は短絡治具33によって互いに電気的に接続されている。
この構成において、透明板1を架台フレーム11の上に載置すると、架台フレーム11に設けられた各プローブピン31の先端が透明板1に設けられた接触治具32へ押し当てられる。すると、図3に示すように、左端のプローブピン31に接続されている信号ラインM1はオープン状態のままであるが、中央のプローブピン31に接続されている信号ラインM2は短絡治具33を介してGNDラインへ電気的に接続された状態となる。
その結果、図3に示す制御装置10の透明板検出用のコンパレータ回路24の出力はb0=Hi、b1=Loとなる。これに応じて、CPU回路27は、メモリ28へ予め保存された図7に示す透明板情報テーブルを参照して、透明板1の種類は“A”であることを自動的に認識して薄型ディスプレイ2へその旨を表示する。よって、作業者は適切な透明板1であることを確認でき、作業ミスを無くすことができる。
図6は、図5とは異なる構成の透明板自動検出機構を示す断面図である。
この透明板自動検出機構30は、架台フレーム11の一辺側に2個のスイッチピン35が設けられている。各スイッチピン35は、2つの固定接点a、bと両接点a、b間を導通/非導通にする可動接点(図示せず)とがケース内に収納された本体部36と、本体部36の可動接点に接続された接触子37と、接触子37と本体部36のケースとの間に介在された圧縮バネ38を備えている。
そして、図中左側のスイッチピン35の片側の固定接点aには信号ラインM1に接続され、もう方側の固定接点bはGNDラインに接続されている。また、右側のスイッチピン35の固定接点aには信号ラインM2に接続され、方側の固定接点bはGNDラインに接続されている。また、各スイッチピン35の本体部36が架台フレーム11に固定されるとともに、接触子37は圧縮バネ38により透明板1側に向けて突出するように弾性付勢されている。さらに、透明板1の図中左側のスイッチピン35との対向位置には接触子37の外径よりも内径の大きな貫通孔1dが形成され、また、透明板1の図中右側のスイッチピン35との対向位置にはネジなどでできた接触治具39が取り付けられている。
この構成において、透明板1を架台フレーム11の上に載置すると、架台フレーム11に設けられた左側のスイッチピン35の先端の接触子37は貫通孔1d内に突出して本体部36の両固定接点a、bは導通しないので、固定接点aに接続されている信号ラインM1はオープン状態のままである。これに対して、右側のスイッチピン35の先端の接触子37は、透明板1に設けた接触治具39に当接して圧縮バネ38のバネ力に抗して架台フレーム11側に押圧されるので、両接点a、b間が導通されて固定接点aに接続されている信号ラインM2は固定接点bを介してGNDラインへ電気的に接続された状態となる。
その結果、図5の機構と同様に、図3のコンパレータ回路24の出力はb0=Hi、b1=Loとなるので、CPU回路27は、メモリ28へ予め保存された図7に示す透明板情報テーブルを参照して、透明板1の種類は“A”であることを認識して薄型ディスプレイ2へその旨を表示する。
なお、図6に示した機構では接触治具39は導電性が不要なため、金属製のものに限らず、樹脂製のものであってもよい。また、図5、図6に示した透明板自動検出機構30は、2ビット、すなわち4種類の透明板1を検出する構成としているが、これに限定されるものではなく、ビット数を拡張することでさらに多くの種類の透明板1を自動検出することが可能である。
次に、上記構成を備えた布線装置を用いて配線ワイヤ4の布線作業を行う場合の手順について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図中の符号Sは各作業処理手順のステップを意味する。
作業者は、今回の配線ワイヤ4の布線作業を行う場合に適合している所定の透明板1を架台フレーム11に設置する(ステップS1)。すると、図5あるいは図6に示した透明板自動検出機構30が動作するので、これに応じて制御装置10のCPU回路27は、メモリ28へ登録された図7に示す透明板情報テーブルを参照して、透明板1の種類を検出し、該当する透明板1の種類(名称)を映像出力回路29を介して薄型ディスプレイ2の所定の箇所に表示する(ステップS2)。この例では、透明板情報テーブルを参照して、透明板1の種類は“A”であることを自動的に認識して薄型ディスプレイ2の所定箇所(図1の符号gで示す箇所)へその旨を表示する。
続いて、制御装置10のCPU回路27は、布線作業の開始を促すメッセージ(例えば、コネクタ7をコネクタ治具6に接続するとともに、配線ワイヤ4の他端を導電接触体5に接触して下さいなどのメッセージ)を薄型ディスプレイ2の所定箇所に表示する(ステップS3)。
そこで、作業者は上記のメッセージに従い、まず、配線ワイヤ4の一端に予め取り付けられているコネクタ7をコネクタ治具6へ接続する(ステップS4)。引き続いて、配線ワイヤ4の他端を導電接触体5へ接触して電気的に導通させる(ステップS5)。
この場合、図3に示すように、例えば配線ワイヤ4の一端側がコネクタ治具6の信号ラインL1に接続されているとすれば、配線ワイヤ4の他端側を導電接触体5へ接触させると、この信号ラインL1に連なるコンパレータ回路20の差動アンプ21の出力C1のみがLoとなる。これにより、CPU回路27は、メモリ28へ予め保存された図4に示す接続情報テーブルを参照して、当該配線ワイヤ4は、信号ラインC1に関するものであって、その接続元はコネクタ7(符号CONa)のピン番号が“1”のコンタクトピン7−1であり、その他端の接続先が端子台8のピン番号が“1”の接続ピンであることを認識する。
そこで、制御装置10のCPU回路27は、この配線ワイヤ4に関する布線経路の情報をメモリ28に記憶するとともに、薄型ディスプレイ2の画面上に、コネクタ7から端子台8に至るまでの途中にある複数のガイドピン3の内から布線に必要なガイドピン3を特定するためのピン番号を表示するとともに、この布線経路に対応した支援画像C1(例えば、布線経路に沿った矢印hなど)を薄型ディスプレイ2へ表示する(ステップS6)。
作業者は、このように薄型ディスプレイ2に表示された指示内容に従って布線作業を実施する(ステップS8)。この一つの配線ワイヤ4についての布線作業が終了すれば、薄型ディスプレイ2に設けられたタッチパネルを操作して制御装置10のCPU回路27に対して布線作業が終了した旨を通知する(ステップS9)。
この布線作業完了の通知を受けたCPU回路27は、予めメモリ28に登録されている布線作業の情報に基づき、作業対象となる全ての配線ワイヤ4の布線が終了したかどうかを判断し(ステップS10)、全ての配線ワイヤ4の布線作業が未だ終了していない場合には、ステップS3に戻って再び他の配線ワイヤ4について布線作業を開始すべき旨のメッセージを薄型ディスプレイ2へ表示する。
これに対して、ステップS10の判断で、作業対象となる全ての配線ワイヤ4の布線が終了しておれば、CPU回路27は、布線作業の終了処理、例えば、先のステップS6でメモリ28に記憶した配線ワイヤ4に関する布線経路の情報をリセットしたり、薄型ディスプレイ2に布線作業の完了を表示するなどの処理を実施する(ステップS11)。
上記ステップS1〜S11の作業処理の手順を実施することにより、布線対象となる複数の配線ワイヤ4が、例えば同色、同線径の場合であっても、各々の配線ワイヤ4の布線作業を作業指示に従ってミスなく容易に進めることができる。
なお、この実施の形態のようなコネクタ治具6および導電接触体5に対する配線ワイヤ4の電気的接続により得られる情報に基づいて配線ワイヤ4の布線作業を行う情報を薄型ディスプレイ2に出力する布線支援機能を持たない従来技術では、このような適切な作業指示を実施することは困難である。
図9は、この発明の実施の形態1の布線装置において、高さ方向の布線作業の支援機能を示す斜視図である。
配線ワイヤ4の布線作業を進める際には、透明板1に沿って平面状に布線するだけでなく、透明板1の高さ方向(鉛直方向)を含めた3次元的な布線作業を行う場合がある。
このような場合には、透明板1には多段のフック部15を有するガイドピン16が透明板1の平面と直交する高さ方向に立設される一方、薄型ディスプレイ2には高さ方向の情報を支援情報として表示させることで、布線作業を容易に進めることができる。例えば、ガイドピン16の2段目のフック部15へ配線ワイヤ4を布線する場合、薄型ディスプレイ2の当該ガイドピン16近傍の箇所(図中符号iで示す箇所)に、2段目のフック部15へ布線すべき旨のメッセージを表示する。これにより、高さ方向を含めた3次元組立の作業支援が可能になる。
以上のように、この本実施の形態1によれば、平板状の薄型ディスプレイ2を使用して布線作業に必要な画像を表示するので、従来のような光学投影器を設置するための大きな空間を必要とせず、また拡大率の調整や画角周辺のフォーカス精度の調整が不要なため、設置の自由度が高い。
また、コネクタ治具および導電接触体に対する配線ワイヤの電気的接続により得られる情報に基づいて薄型ディスプレイに対して配線ワイヤの布線作業を行うための情報を出力する布線支援機能を備えるので、布線対象となる複数の配線ワイヤが、同色、同線径の場合であっても、各々の配線ワイヤの布線作業を作業指示に従ってミスなく容易に進めることが可能となる。
実施の形態2.
図10はこの発明の実施の形態2における布線装置の全体構成を示す斜視図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の付号を付す。
本実施の形態2の特徴は、架台フレーム11の一辺側に支柱50が立設され、この支柱50の上部にレーザポインタ装置51および撮像装置52が透明板1全体を俯瞰するように配置固定されている。
これにより、透明板1の上方に配置したレーザポインタ装置51により、端子台8など各配線ワイヤ4の接続箇所が密集するような場所での布線作業を補助的に指示することができ、しかも、透明板1の上方に配置した撮像装置52により、布線された配線ワイヤ4の布線位置を自動検査することができる。
上記のレーザポインタ装置51は、図11に示すように、レーザ発光体(光源)51aに対向して第1のミラー51bが配置されるとともに、この第1のミラー51bと直交する方向に第2のミラー51cが配置され、各ミラー51b、51cはサーボモータ51d、51eに連結されて回転駆動できる仕組みとなっている。そして、レーザ発光体(光源)51aから発光されたレーザ光線jは、第1のミラー51bと第2のミラー51cとにより順次反射されて透明板1上へ照射される。
その他の構成については、実施の形態1と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
次に、上記構成を備えた布線装置を用いて配線ワイヤ4の布線作業を行う場合の手順について、図12および図13に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図中の符号Sは各作業処理手順のステップを意味する。
なお、この実施の形態2においても、ステップS1〜S6までの作業処理手順は基本的に実施の形態1の場合と同じなので、詳しい説明は省略する。
ステップS6の処理の後、制御装置10のCPU回路27は、レーザポインタ装置51に対してメモリ28に予め記憶されている透明板1上の端子台8の特定ピンの位置を示すXY座標データに基づいて、例えば図14に示すように、当該XY座標データに対応した位置にレーザ光線jを照射する(ステップS7)。なお、17は端子台8を位置決めするための位置決めピンである。
このように、この実施の形態2では、薄型ディスプレイ2の画面上に、布線経路の途中にあるガイドピン3を特定するためのピン番号や、布線経路に対応した支援画像C1(例えば、布線経路に沿った矢印hなど)が表示されることに加えて、端子台8の所定のピン番号の接続箇所にレーザ光線jが照射されるので、作業者は、支援画像C1やレーザ光線jで指示された端子台8の接続箇所の情報に従って配線ワイヤ4の布線作業を実施する(ステップS8)。このため、布線作業をミスなく容易に進めることができる。
作業者は、この配線ワイヤ4についての布線作業が一応終了した時点で、布線作業が正しく実施されたかどうかを検査するため、薄型ディスプレイ2に設けられたタッチパネルを操作して制御装置10のCPU回路27に対して検査マークmを表示すべき旨の指示、および布線された配線ワイヤ4と検査マークmを含めた画像を撮像装置で撮像するように指示を出す(ステップS21)。
制御装置10は、上記の指示を受けて、予めメモリ28へ記憶されている例えば図15に示すような検査マークmを、本来存在すべき配線ワイヤ4の配線経路を挟むように薄型ディスプレイ2へ表示する。さらに、制御装置10は、撮像装置52を制御して検査マークmを含む画像を撮像してその画像データを取り込む。そして、この取り込んだ画像データに基づいて、検査マークmで挟まれた間に配線ワイヤ4が実際に存在するかどうかを検査する(ステップS22)。
この検査の結果、検査マークmで挟まれた間に配線ワイヤ4が存在していない場合には、作業ミスがあることを薄型ディスプレイ2にメッセージなどで表示する(ステップS23)。このメッセージを見た作業者は、ステップS8に戻り、配線ワイヤ4を指示通りに再度布線し直す。
一方、ステップS22での検査の結果、検査マークmで挟まれた間に配線ワイヤ4が実際に存在しておれば、作業ミスなく布線作業が正しく行われたことになるので、作業者は薄型ディスプレイ2に設けられたタッチパネルを操作して制御装置10のCPU回路27に対して布線作業が終了した旨を通知する(ステップS9)。以降のステップS10〜S11の作業処理手順は実施の形態1の場合と同様であるから詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1で示した作用、効果に加えて、作業者は、レーザポインタ装置51の指示に従うことにより、さらに的確に布線作業を進めることができる。さらに、作業者は、撮像装置52を用いた検査機能を利用することにより、布線作業中に適時作業内容を自動検査することで、作業ミスの発生の有無を客観的に監視することができ、布線作業をさらに容易に進めることが可能となる。
なお、検査マークmは、図15に示したような表示例に限らず、検査内容に応じた形状を予め決めておいてメモリ28へ予め登録しておくことができる。
実施の形態3.
図16はこの発明の実施の形態3において布線装置を構成する薄型ディスプレイの構成を示す平面図である。
先述の実施の形態1および2では、単一の薄型ディスプレイ2を使用する場合の例を説明したが、これに限らず、複数台の薄型ディスプレイセグメント2a〜2dを並置して全体で1枚の薄型ディスプレイ2を構成し、制御装置10により各薄型ディスプレイセグメント2a〜2dを表示制御することもできる。
このような構成とすれば、対象となる配線ワイヤ4の布線面積が広い場合など、1枚の薄型ディスプレイ2だけではカバーできない場合でも対応が可能となり、また、各薄型ディスプレイセグメント2a〜2dとして、低価格で入手しやすい小型画面の液晶表示装置などを使用することで設備費用を抑えることができる。
なお、この発明は上記の実施の形態1〜3の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、各構成の一部を変形したり構成を追加したりすることができ、また各実施の形態1〜3を適宜組み合わせることが可能である。
1 透明板、2 薄型ディスプレイ、3 ガイドピン、4 配線ワイヤ、
5 導電接触体、6 コネクタ治具、7 コネクタ、8 端子台、10 制御装置、
11 架台フレーム、30 透明板自動検出機構、51 レーザポインタ装置、
52 撮像装置、m 検査マーク。

Claims (6)

  1. 平板状の透明板を備えるとともに、上記透明板の裏面側の対向位置には配線ワイヤの布線のための情報を表示する薄型ディスプレイが配置され、
    上記透明板には、配線ワイヤの布線経路をガイドするためのガイドピンと、上記配線ワイヤの一端に設けられたコネクタを電気的に導通させるためのコネクタ治具と、上記配線ワイヤの他端を接触させて電気的に導通させる導電接触体とが設けられるとともに、
    上記コネクタ治具および上記導電接触体に対する上記配線ワイヤの電気的接続により得られる情報に基づいて上記薄型ディスプレイに対して上記配線ワイヤの布線のための情報を出力する制御装置、を備えている布線装置。
  2. 上記透明板を位置決め支持する架台フレームを備えるとともに、上記透明板が交換されて上記架台フレームへ載置された際に当該透明板の種類を検出する透明板自動検出機構が設けられている請求項1に記載の布線装置。
  3. 上記制御装置から出力される上記配線ワイヤの布線のための情報に基づいて上記配線ワイヤの接続先を指示するレーザポインタ装置を備えている請求項1または請求項2に記載の布線装置。
  4. 上記透明板に布線される上記配線ワイヤを撮像する撮像装置を備え、上記制御装置は、上記コネクタ治具および上記導電接触体に対する上記配線ワイヤの電気的接続により得られる情報に基づいて上記薄型ディスプレイに対して検査マークを表示するとともに、上記撮像装置で撮像された上記配線ワイヤと上記検査マークとの組合せにより上記配線ワイヤの布線状況を検査する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の布線装置。
  5. 上記制御装置は、上記コネクタ治具および上記導電接触体に対する上記配線ワイヤの電気的接続により得られる情報に基づいて上記薄型ディスプレイに対して上記透明板に対する鉛直方向の布線情報を出力することにより、上記配線ワイヤの3次元の布線組立を可能にしている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の布線装置。
  6. 上記薄型ディスプレイは、複数の薄型ディスプレイセグメントを組み合わせて構成されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の布線装置。
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