JP2018095414A - シート収納装置、シート給送装置、及び画像形成装置 - Google Patents

シート収納装置、シート給送装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、装置を複雑化することなく、使用者が誤ってシート規制手段を強くセットした場合においても給送不良を低減することである。
【解決手段】シートを載置するシート載置手段と、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの位置を規制するシート規制手段と、を有するシート収納装置において、前記シート規制手段は、前記シート載置手段に載置されたシートの端部に当接することでシートの位置を規制する規制部材と、前記シート載置手段に移動可能に設けられ、前記規制部材を移動可能に保持する保持部材と、前記保持部材に設けられ、前記シート載置手段との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、を有し、前記規制部材は、当接したシートからの反力を許容するよう前記保持部材に対して所定の範囲で相対的に移動可能に設けられている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、シートの位置を規制するシート規制手段を有するシート収納装置、これを備えたシート給送装置、及びプリンタ、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式等の画像形成装置では、画像を形成するシートを収納するための収納部として、画像形成装置に対して着脱自在な積載トレイや、画像形成装置本体と一体的に設けられた積載トレイを持つものが一般的である。このような画像形成装置に用いられる積載トレイは、様々な種類のシートサイズに対応するために、シートサイズに応じて移動可能なシート規制手段(側端規制手段や後端規制手段)が設けられている。
シート規制手段は、使用者がシートサイズに応じてセットし、規制されたシートの給送動作が行われる。このような構成の積載トレイにおいては、使用者がシートの端部に合わせてシート規制手段をセットする。そのため、シート規制手段をシートに強く押しつけた場合にシート幅より狭くセットされてしまい、シートが突っ張った状態になってしまう可能性がある。その結果、給送動作時の抵抗となり、正常な給送ができなくなることがある。これを防止するために、使用者がシート規制手段をセットした後に自動的にシート規制手段とシート端部に隙間を発生させることができる機構が提案されている(特許文献1,2)。このような機能を持たせることにより、使用者が所定より狭い位置にシート規制手段をセットした場合においても給送不良を低減することが可能となっている。
特開2003−95446号公報 特開平8−143169号公報
しかしながら、上記従来例においては、シート規制手段とシート端部に自動的に隙間を発生させる手段が複雑化し、その結果、操作性が悪化したり、シート規制手段とシート端部の隙間を一定にすることが難しかった。
そこで、本発明の目的は、装置を複雑化することなく、使用者が誤ってシート規制手段を強くセットした場合においても給送不良を低減することができるシート収納装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、シートを載置するシート載置手段と、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの位置を規制するシート規制手段と、を有するシート収納装置において、前記シート規制手段は、前記シート載置手段に載置されたシートの端部に当接することでシートの位置を規制する規制部材と、前記シート載置手段に移動可能に設けられ、前記規制部材を移動可能に保持する保持部材と、前記保持部材に設けられ、前記シート載置手段との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、を有し、前記規制部材は、当接したシートからの反力を許容するよう前記保持部材に対して所定の範囲で相対的に移動可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、規制部材と保持部材とが相対的に移動可能であるため、使用者がシート規制手段を強くセットした場合においても、シートの反力を逃がすことができ、給送不良を低減することができる。
画像形成装置本体の全体構成を示す断面図 画像形成装置に設けられたカセットの概略構成図 実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す斜視図 (a)、(b)、(c)は実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す断面図 (a)、(b)、(c)、(d)は実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す断面図 実施例2に係るカセットの側端規制手段を示す断面図 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)は実施例2に係るカセットの側端規制手段を示す断面図 実施例3に係るトレイの側端規制手段を示す断面図 実施例4に係るカセットの後端規制手段を示す斜視図 (a)、(b)、(c)は実施例4に係るカセットの後端規制手段を示す断面図 (a)、(b)、(c)、(e)は実施例4に係るカセットの後端規制手段を示す断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔実施例1〕
図1を用いて実施例1に係る画像形成装置の構成について説明する。ここでは、画像形成装置の一例である電子写真方式の画像形成装置(プリンタ)を例示して説明する。図1は実施例1に係る画像形成装置の構成を示す模式断面図である。
図1において、1は画像形成装置本体、2は用紙等の記録対象のシートを収納するシート収納装置としての給送カセット、3はマルチ給送トレイである。4は給送のための給送ローラ群(シート給送手段)であり、給送カセット2よりシートを画像形成部に給送する。5はマルチ給送のためのマルチ給送ローラ群(シート給送手段)であり、マルチ給送トレイ3上のシートを画像形成部に給送する。6は搬送ローラであり、感光体ドラム上への画像形成とタイミングを合わせて画像形成部にシートを搬送する。7は感光体ドラムを有するプロセスカートリッジ(作像部)であり、画像情報に応じたトナー像を感光体ドラム上に形成する。8は転写ローラであり、感光体ドラムに形成されたトナー像をシートに転写する。9は定着装置であり、トナー像が転写されたシートにトナー像を定着する。10はスキャナユニットであり、画像情報に応じた光を感光体ドラムに照射する。11は両面パスであり、一方の面に画像が形成されたシートを再び画像形成部に向けて案内する。12は排出ローラであり、画像が形成されたシートを排出搬送する。13は画像形成済みのシートを積載する排出トレイである。なお、画像形成部はシートに画像を形成するものであり、ここでは感光体ドラムに画像を形成するプロセスカートリッジ、感光体ドラムの画像をシートに転写する転写ローラ、転写された画像をシートに定着する定着装置を含むものとする。
次に画像形成装置1に搭載されるシート収納装置としてのカセット2の詳細な構成に関して、図2を用いて説明する。図2は各種サイズのシートを収納可能とするカセット2の概略構成図である。
図2に示すカセット2は、各種サイズのシートを積載収納するシート載置手段としてのトレイ21と、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの位置を規制するシート規制手段を備えている。ここでは、シート規制手段として、シートの搬送方向と直交する幅方向の端部(側端)を規制する一対の側端規制手段22,23と、シートの搬送方向の上流側の端部(後端)を規制する後端規制手段24を備えている。側端規制手段22,23は、シートの搬送方向と直交する幅方向(図1の矢印A方向)にスライド移動可能に支持されている。更に、側端規制手段22,23は、積載するシートのサイズに合わせて一方の側端規制手段を移動すると、他方の側端規制手段が連動して近接又は離間する。なお、この側端規制手段を連動させる機構としては、ラックとピニオンの構成が使用されている。また、後端規制手段24はシートの搬送方向と平行な方向(図1の矢印B方向)に移動可能であり、使用者がシートのサイズに応じてシートの後端(搬送方向上流側の端部)に合わせてセットする。
次に、特定のシートを給送するためのマルチ給送トレイ3について説明する。マルチ給送トレイ3は、画像形成装置本体に対して開閉可能に設けられており、給送する際は図1に示すように開いた状態で使用される。マルチ給送トレイ3には、図示していないが、セットされたシートの側端を規制する一対の側端規制手段を備えている。側端規制手段の構成はカセット2と同様のため説明は省略する。
次に画像形成動作について説明する。上述の図1の画像形成装置において、プリントがスタートすると、給送カセット2又はマルチ給送トレイ3に積載されているシートが1枚ずつ画像形成部に搬送される。次に既知の電子写真技術、すなわち露光、現像、転写のプロセスを経て、シート上に画像を形成し、最後にこの画像を定着装置9によってシートに定着させる。画像が定着されたシートは搬送パス上を搬送されていき、排出ローラ12で排出トレイ13上に排出される。両面印刷を行う場合は、前述の如くして一方の面に画像が形成されたシートは、排出ローラ12によりスイッチバックされて両面パス11へ送られ、再度上記のプロセスを経て排出トレイ13上に排出される。
次に側端規制手段の構成の詳細を説明する。図3において、側端規制手段22,23は、トレイ21に載置されたシートの端部に当接することでシートの位置を規制する規制部材222,232と、前記規制部材222,232を移動可能に保持する保持部材としてのラック221,231を有している。ラック221,231は、規制部材222,232をシートサイズに応じた位置に移動させるために、トレイ21に移動可能に設けられている。
ラック221,231には、所定の位置にセットした状態で側端規制手段がずれないように、トレイ21との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生部材221a,221b,231a,231bが設けられている。摩擦力発生部材221a,221b,231a,231bは弾性力を持っており、トレイ21に撓んだ状態で押し当てられており、トレイ21との間に摩擦力を発生させている。
側端規制手段22,23は、前記ラック221,231と、前記ラック221,231に噛み合うピニオン26により、一方の側端規制手段を移動すると他方の側端規制手段も連動して移動するように連結されている。
前記規制部材222,232は、当接したシートからの反力を許容するよう前記ラック221,231に対して所定の範囲で相対的に移動可能に設けられている。以下、図4を用いて詳しく説明する。
図4は側端規制手段23付近の断面図である。図4(a)は実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す断面図である。図4(b)は実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す断面図と、ボスと長穴の関係を示すトレイ下面側から見た図である。図4(c)は実施例1に係るカセットの側端規制手段を示す断面図と、ボスと長穴の関係を示すトレイ下面側から見た図である。図4では、側端規制手段22,23のうち、一方の側端規制手段23を示しているが、他方の側端規制手段22も同一構成のため、ここでは説明は省略する。
規制部材232は、ラック231に対して第1の方向(図4(c)に示す矢印D方向)又は前記第1の方向とは反対の第2の方向(図4(b)に示す矢印C方向)に相対的に移動可能に設けられている。前記ラック231は、前記規制部材232を相対的に移動可能に保持する長穴231c,231dを有している。一方、前記規制部材232は、前記長穴231c,231dに対して前記第1の方向又は前記第2の方向に相対的に移動可能に係合する係合部としてのボス232a,232bを有している。
図4(a)に示すように、規制部材232とラック231の連結部にはスペースSが設けられている。すなわち、規制部材232のボス232aとラック231の長穴231cの間にはスペースSが設けられている。この連結部のスペースSが、規制部材232が当接したシートからの反力を許容するようラック231に対して移動可能な範囲である。そのため、図4(c)に示すように、側端規制手段23を図示矢印D方向(第1の方向)へ移動させる場合、規制部材232とラック231はX部(第1の部分)で当接する。一方、図4(b)に示すように、側端規制手段23を図示矢印C方向(第2の方向)へ移動させる場合、規制部材232とラック231はY部(第2の部分)で当接する。
すなわち、規制部材232のボス232aがラック231の長穴231cの一方側(X部)に当接することで、規制部材232とラック231は一体的に前記第1の方向に移動する。また、規制部材232のボス232aがラック231の長穴231cの他方側(Y部)に当接することで、規制部材232とラック231は一体的に前記第2の方向に移動する。
なお、規制部材232とラック231の他方の連結部、すなわち規制部材232のボス232bとラック231の長穴231dとの間にもスペースが設けられているが、前記スペースSよりも大きい。そのため、ラック231に対して規制部材232が相対的に移動した際に、ボス232bが長穴232dの移動方向の端部に当接することはない。
図5はシートサイズに応じた側端規制手段23の操作時の動作の説明図である。使用者が側端規制手段23をシートPに近づけていき(図5(a))、側端規制手段23がシートPの端部に突き当たる(図5(b))。この状態から更に側端規制手段23に力を加えてしまうと、ラック231が所定位置より内側へ移動し、他方の側端規制手段22との間でシートが突っ張り(図5(c))、シートの反力Fが発生する。図5(a)〜図5(c)の状態では規制部材232とラック231は図示X部で接している。図5(c)の状態において、規制部材232はシートの反力Fを受ける。ラック231と規制部材232の間にはスペースSがあるので、側端規制手段23に加えている力を解放すると、図5(d)に示すように規制部材232はラック231に対して相対的に移動して図示矢印E方向に退避でき、シートPの反力を逃がすことができる。
本実施例によれば、規制部材とラックとが相対的に移動可能であるため、使用者が側端規制手段を強くセットした場合においてもシートの反力を逃がすことができ、給送不良を低減することができる。
〔実施例2〕
次に実施例2に係る画像形成装置の構成を図6に基づいて説明する。図1に示した画像形成装置全体の構成および搬送路部の構成は前述した実施例1と同様であるため、説明を省略する。また、図6において図4、図5と同一部材又は同一機能のものは同一符号で示し、説明を省略する。
本実施例においては、図6に示すように、シート規制手段としての側端規制手段23が、シートを押圧する押圧手段233を有している。押圧手段233は、図6に示すように、シートを押さえる押さえ部材233aと、押さえ部材233aを付勢する付勢部材233bとよりなる。押さえ部材233aは、規制部材232に対して、側端規制手段23の移動方向(シートの搬送方向と直交する幅方向)と同じ方向に移動可能に設けられている。押さえ部材233aは、規制部材232のシートとの当接面から所定の突出量を持ち、シートに押されることで付勢力に抗して前記当接面まで退避する。この当接面からの所定の突出量が、押さえ部材233aの移動ストロークSTである。
図7はシートサイズに応じた側端規制手段23の操作時の動作の説明図である。使用者が側端規制手段23をシートPに近づけていき(図7(a))、押圧手段233がシートPの端部に突き当たる(図7(b))。その後、押圧手段233の押さえ部材233aがシートPに押され退避し、シートPは規制部材232に突き当たる(図7(c))。この状態から更に側端規制手段23に力を加えてしまうと、ラック231が所定位置より内側へ移動し、他方の側端規制手段22との間でシートが突っ張り(図7(d))、シートPの反力Fが発生する。図7(a)〜(d)の状態では規制部材232とラック231は図示X部で接している。図7(d)の状態において、規制部材232はシートPの反力Fを受ける。ラック231と規制部材232の間にはスペースSがあるので、側端規制手段23に加えている力を解放すると、図7(e)に示すように規制部材232はラック231に対して図示矢印E方向へ退避でき、シートPの反力を逃がすことができる。その際、押さえ部材233aはシートPに接したままであり、シートPの位置を規制できる。なお、付勢部材233bによる押圧力は、ラック231とトレイ21の摩擦力より小さく設定されている。このように、押圧手段233を設けることでより、より精密なシートの規制ができる。
またここで、押圧手段233の規制部材232に対する移動ストロークSTは、規制部材232のラック231に対する移動ストローク(スペースS)よりも大きく設定されている。そのため、押圧手段233は、図7(e)に示すように図示矢印E方向へ退避した際に、シートPから離れることがなく、一定の押圧力を維持することが可能となる。
〔実施例3〕
次に実施例3に係る画像形成装置の構成を図8に基づいて説明する。図1に示した画像形成装置全体の構成および搬送路部の構成は前述した実施例1と同様であるため、説明を省略する。
本実施例では、シート収納装置としてマルチ給送トレイ3を例示している。図8はマルチ給送トレイ3の断面図である。図8に示すように、マルチ給送トレイ3は、シートPを載置するシート載置手段としての積載トレイ31と、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの位置を規制するシート規制手段を備えている。ここでは、シート規制手段として、シートの搬送方向と直交する幅方向の端部(側端)を規制する一対の側端規制手段32を備えている。また、積載トレイ31は、シートを載置する載置面がシートの搬送方向(矢印J方向)に湾曲している。側端規制手段32は、積載トレイ21の湾曲した載置面に対してシートの幅方向に移動可能に設けられている。なお、側端規制手段32の構成は、実施例1又は実施例2において説明した側端規制手段23と同じなので、ここでは説明は省略する。
シートPを積載する積載トレイ31は載置面が湾曲しているため、積載されるシートPも積載トレイ31の載置面にならって湾曲する。シートPが載置面にならって湾曲されることで、シートPが幅方向に剛性を強く持つ。シートPが不揃いで積載された場合では、側端規制手段32を強く押す必要が有るが、シートPは撓まずに整列させることができる。その際にシートPの反力が大きいが、前述の側端規制手段を用いることで、そのシートの反力を逃がすことができる。よって、シートPの突っ張りを低減することが可能となり、給送不良を低減できるとともに印刷精度の向上も可能となる。
〔実施例4〕
次に実施例4に係る画像形成装置の構成を図9に基づいて説明する。図1に示した画像形成装置全体の構成および搬送路部の構成は前述した実施例1と同様であるため、説明を省略する。
本実施例では、シート規制手段として、シートの搬送方向の上流側の端部を規制する後端規制手段を例示している。図9は後端規制手段の斜視図である。図9において、後端規制手段24は、トレイ21に載置されたシートの端部に当接することでシートの位置を規制する規制部材242と、前記規制部材242を移動可能に保持する保持部材241を有している。保持部材241は、規制部材242をシートサイズに応じた位置に移動させるために、トレイ21に移動可能に設けられている。
保持部材241には、所定の位置にセットした状態で後端規制手段がずれないように、トレイ21との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生部材241a,241bが設けられている。摩擦力発生部材241a,241bは弾性力を持っており、トレイ21に撓んだ状態で押し当てられており、トレイ21との間に摩擦力を発生させている。
前記規制部材242は、当接したシートからの反力を許容するよう前記保持部材241に対して所定の範囲で相対的に移動可能に設けられている。以下、図10を用いて詳しく説明する。
図10は後端規制手段24付近の断面図である。規制部材242は、保持部材241に対して第1の方向(図10(c)に示す矢印H方向)又は前記第1の方向とは反対の第2の方向(図10(b)に示す矢印G方向)に相対的に移動可能に設けられている。前記保持部材241は、前記規制部材242を相対的に移動可能に保持する長穴241c,241dを有している。一方、前記規制部材242は、前記長穴241c,241dに対して前記第1の方向又は前記第2の方向に相対的に移動可能に係合する係合部としてのボス242a,242bを有している。
図10(a)に示すように、規制部材242と保持部材241の連結部にはスペースSが設けられている。すなわち、規制部材242のボス242aと保持部材241の長穴241cの間にはスペースSが設けられている。この連結部のスペースSが、規制部材242が当接したシートからの反力を許容するよう保持部材241に対して移動可能な範囲である。そのため、図10(c)に示すように、後端規制手段24を図示矢印H方向(第1の方向)へ移動させる場合、規制部材242と保持部材241はX部(第1の部分)で当接する。一方、図10(b)に示すように、後端規制手段24を図示矢印G方向(第2の方向)へ移動させる場合、規制部材242と保持部材241はY部(第2の部分)で当接する。
すなわち、規制部材242のボス242aが保持部材241の長穴241cの一方側(X部)に当接することで、規制部材242と保持部材241は一体的に前記第1の方向に移動する。また、規制部材242のボス242aが保持部材241の長穴241cの他方側(Y部)に当接することで、規制部材242と保持部材241は一体的に前記第2の方向に移動する。
なお、規制部材242と保持部材241の他方の連結部、すなわち規制部材242のボス242bと保持部材241の長穴231dとの間にもスペースが設けられているが、前記スペースSよりも大きい。そのため、保持部材241に対して規制部材242が相対的に移動した際に、ボス242bが長穴242dの移動方向の端部に当接することはない。
図11はシートサイズに応じた後端規制手段24の操作時の動作の説明図である。使用者が後端規制手段24をシートに近づけていき(図11(a))、後端規制手段24がシートに突き当たる(図11(b))。この状態から更に後端規制手段24に力を加えてしまうと、保持部材241が所定位置より内側へ移動し、後端規制手段24とトレイ21との間でシートが突っ張り(図11(c))、シートの反力Fが発生する。図11(a)〜(c)の状態では規制部材242と保持部材241は図示X部で接している。図11(c)の状態において、規制部材242はシートの反力Fを受ける。保持部材241と規制部材242の間にはスペースSがあるので、後端規制手段24に加えている力を解放すると、図11(d)に示すように規制部材242は保持部材241に対して相対的に移動して図示矢印E方向に退避でき、シートPの反力を逃がすことができる。
本実施例によれば、規制部材とラックとが相対的に移動可能であるため、使用者が後端規制手段を強くセットした場合においてもシートの反力を逃がすことができ、給送不良を低減することができる。
〔他の実施例〕
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であってもよい。これらの画像形成装置に使用されるシート収納装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
前述した実施例では、画像形成装置が一体的に有するシート給送装置(シート給送手段)を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば画像形成装置に対して着脱可能に装着されたシート給送装置であっても良く、該シート給送装置におけるシート収納手段(シート収納装置)に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施例では、記録対象としての記録紙等のシートを収納するシート収納装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、読取対象としての原稿等のシートを収納するシート収納装置に適用しても同様の効果を得ることができる。
P …シート
ST …ストローク
1 …画像形成装置
2 …カセット
3 …マルチ給送トレイ
4 …給送ローラ群
5 …マルチ給送ローラ群
21 …トレイ
22,23,32 …側端規制手段
24 …後端規制手段
26 …ピニオン
31 …積載トレイ
221,231 …ラック
221a,221b,231a,231b,241a,241b …摩擦力発生部材
222,232,242 …規制部材
231c,231d,241c,241d …長穴
232a,232b …ボス
233 …押圧手段
233a …押さえ部材
233b …付勢部材
241 …保持部材

Claims (10)

  1. シートを載置するシート載置手段と、シートのサイズに応じて移動可能に設けられ、シートの位置を規制するシート規制手段と、を有するシート収納装置において、
    前記シート規制手段は、
    前記シート載置手段に載置されたシートの端部に当接することでシートの位置を規制する規制部材と、
    前記シート載置手段に移動可能に設けられ、前記規制部材を移動可能に保持する保持部材と、
    前記保持部材に設けられ、前記シート載置手段との間に摩擦力を発生させる摩擦力発生部材と、
    を有し、
    前記規制部材は、当接したシートからの反力を許容するよう前記保持部材に対して所定の範囲で相対的に移動可能に設けられていることを特徴とするシート収納装置。
  2. 前記規制部材は、前記保持部材に対して第1の方向又は前記第1の方向とは反対の第2の方向に相対的に移動可能に設けられ、
    前記規制部材の第1の部分が前記保持部材に当接することで、前記規制部材と前記保持部材は一体的に前記第1の方向に移動し、
    前記規制部材の第2の部分が前記保持部材に当接することで、前記規制部材と前記保持部材は一体的に前記第2の方向に移動することを特徴とする請求項1に記載のシート収納装置。
  3. 前記保持部材は、前記規制部材を相対的に移動可能に保持する長穴を有し、
    前記規制部材は、前記長穴に対して第1の方向又は前記第1の方向とは反対の第2の方向に相対的に移動可能に係合する係合部を有し、
    前記規制部材の係合部が前記保持部材の長穴の一方側に当接することで、前記規制部材と前記保持部材は一体的に前記第1の方向に移動し、
    前記規制部材の係合部が前記保持部材の長穴の他方側に当接することで、前記規制部材と前記保持部材は一体的に前記第2の方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート収納装置。
  4. 前記規制部材は、シートを押圧する押圧手段を有し、
    前記押圧手段のストロークは、前記規制部材と前記保持部材との相対的な移動ストロークよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  5. 前記押圧手段の押圧力は、前記摩擦力発生部材による前記保持部材と前記シート載置手段との間の摩擦力よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項4に記載のシート収納装置。
  6. 前記シート規制手段は、シートの搬送方向と直交する幅方向の端部を規制する側端規制手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  7. 前記シート規制手段は、シートの搬送方向の上流側の端部を規制する後端規制手段であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  8. 前記シート載置手段は、シートを載置する載置面が搬送方向に湾曲しており、前記湾曲した載置面に前記シート規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート収納装置。
  9. 画像形成装置に着脱可能に装着され、シート収納手段に収納されたシートを給送するシート給送装置において、
    前記シート収納手段として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート収納装置を備えたことを特徴とするシート給送装置。
  10. シートを収納するシート収納手段と、前記シート収納手段からシートを給送するシート給送手段と、給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を有する画像形成装置において、
    前記シート収納手段として、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート収納装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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