JP2018093737A - 加工クラゲの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クラゲを酢酸水溶液に浸漬する工程を含む加工クラゲの製造方法であって、(1)前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.4〜0.9重量%の範囲でありかつpHが3.2〜2.9の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が15〜35分の範囲であるか、又は(2)前記水溶液の酢酸濃度が0.9〜2.6重量%の範囲でありかつpHが2.9〜2.7の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が1〜15分の範囲であるかの少なくとも一方を満たす加工クラゲの製造方法。
【選択図】なし
Description
しかし、塩蔵クラゲはクラゲを塩漬けにした上保存するものであるため、本来白色であるクラゲの色目は黄色に変色する。黄色のクラゲは需要者に不快な印象を与え、クラゲの商品価値を損ねていた。
この魚体の身の酢締め方法によれば、鯖、鯵、小鯛、いわし、こはだ、秋刀魚又はサッパなどの魚体を透明感のあるものとし魚体の身の外観を改善できることが開示されている。
そもそも、魚体の身のタンパク質は、その多くが筋タンパク質でありコラーゲンをほとんど含まないものである。これに対し、クラゲのタンパク質は、コラーゲンを豊富に含むものである。クラゲを原料とし、食酢又は酢酸を含有する組成液に浸漬させた場合、食酢又は酢酸の作用によりクラゲのコラーゲンの三重らせん構造が著しく膨潤する。そうすると、クラゲ特有の歯応えのある食感がなくなってしまい、クラゲの商品価値を損ねることになる。
[1]クラゲを酢酸水溶液に浸漬する工程を含む加工クラゲの製造方法であって、
前記酢酸水溶液の酢酸濃度、pH及び前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間の組合せが下記(1)又は(2)の少なくとも一方を満たすことを特徴とする加工クラゲの製造方法を提供するものである。
(1)前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.4〜0.9重量%の範囲でありかつpHが3.2〜2.9の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が15〜35分の範囲であること
(2)前記水溶液の酢酸濃度が0.9〜2.6重量%の範囲でありかつpHが2.9〜2.7の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が1〜15分の範囲であること
[2]クラゲを酢酸水溶液に浸漬する工程の後に、クラゲを糖漬けする工程を含む、請求項1に記載の加工クラゲの製造方法を提供するものである。
また、変色して黄色となったクラゲの色目をクラゲ本来の白色に近づけ、クラゲの外観を改善することができる。本来の白色に近づいたクラゲは、美味しそうに見えるため、加工クラゲの商品価値を向上させることができる。
クラゲの冷凍保存が可能となれば、クラゲを塩漬けにした状態で保存する必要がなくなる。冷凍保存したクラゲを解凍すれば、塩抜きすることなく、味付け処理を行うことができるため、味付け処理を簡単に行うことができる。
本発明に使用するクラゲは、特に限定されず、通常食用に供されているクラゲであれば、特に限定はない。本発明に使用するクラゲとしては、例えば、ホワイトタイプ、チャイナタイプ、セミチャイナタイプ、キャノンボールタイプ又はボールタイプなどのクラゲが挙げられる。
クラゲは、一種又は二種以上を使用してもよい。
塩蔵クラゲを使用する際は、塩蔵クラゲを水により洗浄し塩抜きする。塩抜きする方法としては、例えば、流水に晒す方法や止水に晒してから複数回水を替える方法などが挙げられる。
クラゲを裁断する際は、裁断後のクラゲの幅は、通常1〜20mmの範囲である。
クラゲを酢酸水溶液に浸漬する時間は、前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.4〜0.9重量%の範囲でありかつpHが3.2〜2.9の範囲であるときは、15〜35分の範囲であり、好ましくは、20〜30分の範囲である。前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.9〜2.6重量%の範囲でありかつpHが2.9〜2.7の範囲であるときは、1〜15分の範囲であり、好ましくは、1〜10分の範囲である。
前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.4重量%未満でありpHが3.2を超える場合や前記酢酸水溶液の酢酸濃度が2.52重量%を超えpHが2.7未満である場合には、浸漬する時間を調整しても、クラゲの色目を白色に近づけ明るくすることはできなかった。
クラゲを酢酸水溶液に浸漬する方法としては、例えば、クラゲを酢酸水溶液に入れて静置する方法やクラゲを酢酸水溶液に入れた上で攪拌する方法などが挙げられる。
酢酸水溶液にクラゲを浸漬する際、酢酸水溶液の重量比は、例えば、クラゲの重量を1とした場合、1〜5の範囲である。
塩蔵クラゲは、塩蔵臭という不快な臭いを有するところ、脱水することにより塩蔵臭の原因物質を取り除くことができる。理由は、塩蔵臭の原因物質はクラゲのコラーゲンの三重らせん構造に閉じ込められているところ酢酸水溶液の作用によりクラゲの三重らせん構造が膨潤するためであると考えられる。
クラゲを糖漬けする工程において、本発明に使用する糖は液糖でもよいし粉末状の糖でもよい。また、液糖や粉末状の糖を水で希釈したものでもよい。
糖は一種又は二種以上を使用してもよい。
クラゲを液糖に漬けた上で攪拌する際、糖液の温度は常温であり、例えば、糖液の温度は5〜40℃の範囲である。攪拌する時間は、例えば、1〜10分の範囲である。
液糖に漬けた上で攪拌されたクラゲを冷蔵庫に静置する際、冷蔵庫内の温度は、0〜10℃の範囲が好ましい。クラゲを冷蔵庫に静置する時間は、20時間〜7日間の範囲が好ましい。
クラゲを冷蔵庫に静置してクラゲに液糖が十分浸透すれば、クラゲを糖漬けする工程は完了する。
クラゲを冷凍しても、クラゲに浸透した糖の作用により、水分の膨張によるクラゲ組織の破壊が抑えられるため、クラゲ特有の歯応えのある食感がなくなることはない。
味付け処理の方法としては、例えば、調味液とクラゲとを接触させる方法などが挙げられる。
調味液とクラゲを接触させる方法としては、例えば、クラゲを調味液に浸漬する方法、クラゲに調味液を散布する方法、クラゲに調味液を塗布する方法などが挙げられる。
調味液としては、例えば、塩、砂糖、みりん、酒、酢、醤油又は胡麻油などの調味料から得られるものやこれらの調味料とだし汁などを適宜混合したものなどを挙げられる。
塩抜きしたクラゲは、水分を除いた後、クラゲ1の割合に対し酢酸水溶液が3の割合になるようにして、酢酸水溶液に浸漬した。酢酸水溶液は、醸造酢(株式会社ミツカン製、商品名MAV8.4%)を水で希釈したものである。
酢酸濃度が0.42重量%でありpHが3.13である酢酸水溶液にクラゲを20分浸漬した上で、本発明の加工クラゲを得た。
[官能評価]
5名のパネラーにより、本発明の加工クラゲの色目を評価した。
流水に晒して塩抜きしたのみの塩蔵クラゲをコントロール(比較基準)として、
コントロールと比較して明らかに白色に近づき明るくなれば、−2を、
コントロールと比較して少し白色に近づき明るくなれば、−1を、
コントロールと比較して変化がなければ、0を、
コントロールと比較して少し暗くなれば、1を、
コントロールと比較して明らかに暗くなれば2を付した。
結果を表1に示す。
表1から分かるとおり、実施例1に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
本発明の加工クラゲを色彩色差計(コニカミノルタ株式会社製、商品名CR−300)を使用して測定した。
色彩色差計を使用して測定した下記数式におけるL*、a*及びb*は、1976年に国際照明委員会(CIE)で規格化されたL*a*b*表色系の値である。
解析絶対値は、下記数式で定義される独自の指標であり、解析絶対値の値が小さいほど白色に近づき明るいことを示す。
結果を表2に示す。
表2から分かるとおり、実施例1に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであり、白色に近づき明るくなったことが確認できる。
[官能評価]
5名のパネラーにより、本発明の加工クラゲの食感を評価した。
コントロールと比較してコントロールと同等の食感を保持していれば、○を、
コントロールと比較してコントロールより食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまれば、△を、
コントロールと比較してコントロールと完全に変化しており食感がやわらかく変化していれば、×を付した。
結果を表3に示す。
表3から分かるとおり、実施例1に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例2に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例2に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例2に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例3に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例3に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例3に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例4に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、明らかに白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例4に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値がかなり小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例4に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例5に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、明らかに白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例5に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値がかなり小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例5に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例6に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例6に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例6に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例7に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例7に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例7に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまることが確認できる。
結果を表1〜3に示す。
表1から分かるとおり、実施例8に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し白色に近づき明るくなったことが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、実施例8に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が小さいものであることからも確認できる。
さらに、表3から分かるとおり、実施例8に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまることが確認できる。
実施例1の場合で、クラゲを10秒浸漬した他は、実施例1の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表3から分かるとおり、比較例1に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例1に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが確認できる。
実施例1の場合で、クラゲを1分浸漬した他は、実施例1の場合と全く同様に試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表3から分かるとおり、比較例2に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが確認できる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例2に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し暗くなっていることが確認できる。
また、このことは、表2からも分かるとおり、比較例2に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が大きいものであることからも確認できる。
実施例1の場合で、クラゲを10分浸漬した他は、実施例1の場合と全く同様に試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表3から分かるとおり、比較例3に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが分かる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例3に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し暗くなっていることが確認できる。
このことは、表2からも分かるとおり、比較例3に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が大きいものであることからも確認できる。
実施例1の場合で、クラゲを60分浸漬した他は、実施例1の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表3から分かるとおり、比較例4に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが分かる。
しかし、表1からわかるとおり、比較例4に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが確認できる。
実施例3の場合で、クラゲを10秒浸漬した他は、実施例3の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表3から分かるとおり、比較例5に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが分かる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例5に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが確認できる。
実施例3の場合で、クラゲを60分浸漬した他は、実施例3の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表3から分かるとおり、比較例6に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例6に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが確認できる。
実施例7の場合で、クラゲを10秒浸漬した他は、実施例7の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表3から分かるとおり、比較例7に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、同等の食感を保持していることが分かる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例7に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが確認できる。
実施例7の場合で、クラゲを20分浸漬した他は、実施例7の場合と全く同様に試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表3から分かるとおり、比較例8に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例8に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して変化していないことが分かる。
このことは、表2からも分かるとおり、比較例8に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値がほぼ同じであることからも確認できる。
実施例7の場合で、クラゲを30分浸漬した他は、実施例7の場合と全く同じ試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表3から分かるとおり、比較例9に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、食感が少し低下しているものの若干変化しているにとどまる。
しかし、表1から分かるとおり、比較例9に係る加工クラゲの色目は、コントロールと比較して、少し暗くなっていることが確認できる。
このことは、表2からも分かるとおり、比較例9に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、解析絶対値の値が大きいものであることからも確認できる。
実施例7の場合で、クラゲを60分浸漬した他は、実施例7の場合と同様に加工クラゲの色目と食感の官能評価を行った。
結果を表1と3に示す。
表1から分かるとおり、比較例10に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、明らかに暗くなっていることが確認できる。
また、表3から分かるとおり、比較例10に係る加工クラゲは、コントロールと比較して、コントロールと完全に変化しており食感がやわらかく変化していることが確認できる。
酢酸の代わりに、グルコン酸(扶桑化学工業株式会社製 商品名グルコン酸液(50%))を使用しグルコン酸濃度とpHを表1〜3記載の所定の値となるように水で希釈しグルコン酸水溶液を得た。
グルコン酸水溶液にクラゲを表1〜3記載の所定の時間浸漬した他は実施例1と全く同様にして色目と食感の評価試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表1〜3から分かるとおり、コントロールと比較して、同等の食感を保持することはあっても、色目が白色に近づき明るくなったものは比較例11に係る加工クラゲには確認できない。
酢酸の代わりに、クエン酸(昭和化工株式会社製 商品名クエン酸(結晶))を使用しクエン酸濃度とpHを表1〜3記載の所定の値となるように水で希釈しクエン酸水溶液を得た。
クエン酸水溶液にクラゲを表1〜3記載の所定の時間浸漬した他は実施例1と全く同様にして色目と食感の評価試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表1〜3から分かるとおり、コントロールと比較して、同等の食感を保持することはあっても、色目が白色に有意に近づき明るくなったものは比較例12に係る加工クラゲには確認できない。
酢酸の代わりに、ビタミンC(扶桑化学工業株式会社製)を使用しビタミンC濃度とpHを表1〜3記載の所定の値となるように水で希釈しビタミンC水溶液を得た。
ビタミンC水溶液にクラゲを表1〜3記載の所定の時間浸漬した他は実施例1と全く同様にして色目と食感の評価試験を行った。
結果を表1〜3に示す。
表1〜3から分かるとおり、コントロールと比較して、同等の食感を保持することはあっても、色目が白色に有意に近づき明るくなったものは比較例13に係る加工クラゲには確認できない。
更に、本発明の加工クラゲは、糖漬けすることができる。
糖漬けは、クラゲを脱水し、クラゲ100gに対し液糖(転化糖)30gを加えた上で攪拌し冷蔵庫に静置する方法により実施した。冷蔵庫には一晩以上静置した。
結果を表4〜6に示す。
表4〜6から分かるとおり、糖漬けした本発明の加工クラゲの色目は、糖漬けしたコントロールと比較して、概ね、少し白色に近い明るいものである。
また、糖漬けした本発明の加工クラゲの食感は、糖漬けしたコントロールと比較して、概ね、同等の食感を保持していることが確認できる。
Claims (2)
- クラゲを酢酸水溶液に浸漬する工程を含む加工クラゲの製造方法であって、
前記酢酸水溶液の酢酸濃度、pH及び前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間の組合せが下記(1)又は(2)の少なくとも一方を満たすことを特徴とする加工クラゲの製造方法。
(1)前記酢酸水溶液の酢酸濃度が0.4〜0.9重量%の範囲でありかつpHが3.2〜2.9の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が15〜35分の範囲であること
(2)前記水溶液の酢酸濃度が0.9〜2.6重量%の範囲でありかつpHが2.9〜2.7の範囲でありかつ前記クラゲを前記酢酸水溶液に浸漬する時間が1〜15分の範囲であること - クラゲを酢酸水溶液に浸漬する工程の後に、クラゲを糖漬けする工程を含む、請求項1に記載の加工クラゲの製造方法。
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