この発明の一実施形態に係るキャンペーン管理システムについて、主に図1から図3を参照しながら説明する。なお本実施形態では、本発明に係るキャンペーン管理システム1を、商品メーカーが自社の商品の売れ行き動向や、当該商品の需要者層の情報など収集するために商品サンプルを頒布して行う商品サンプリングのキャンペーンに用いた例に適用して説明を行う。なお以降の説明において、商品サンプルを単に商品とも記載する。
このキャンペーンは、そのキャンペーンの告知がテレビの放送番組にて行われ、その放送番組の中でキャンペーンへの申し込み受付を受け付けるインターネット上の参加申込サイトの情報(URL)が、スマートフォンや携帯電話などの携帯情報端末が読み取り可能な二次元コードであるQRコード(登録商標)として表示される。なお、以降の説明においてこれらの携帯情報端末を携帯端末とも記載する。
そして、当該放送番組の視聴者であってキャンペーンへの参加を申し込むキャンペーンへの参加申込者が、表示されたQRコードを自身の携帯端末にて読み取って参加申込サイトにアクセスし、キャンペーンへの参加申込を行って商品との引き替えに必要なキャンペーンコードを取得する。なお、キャンペーンにかかる商品との引き替えは店舗にて行われ、商品との引き替えの際に必要となる引き替え情報であるクーポンは、参加申込者が参加申込を行った自身の携帯端末を当該店舗に設置されたWiFiなどの無線LANに接続した際にその参加申込者の携帯端末の表示画面に表示されるものとする。
本実施形態にかかるキャンペーン管理システム1は、アクセス情報管理装置2と、キャンペーンコード管理装置3、及び無線LAN基地局4から主に構成されている。
アクセス情報管理装置2は、キャンペーンの管理を行うキャンペーン管理者からの指示に従い、参加申込サイトの情報(URL)を携帯端末が読み取り可能なQRコード90として発行する部分である。本実施形態では、アクセス情報管理装置2が、QRコード90を放送番組にて放送可能な映像情報として発行する例に適用して以降の説明を行う。なお、アクセス情報管理装置2は、参加申込サイトの情報(URL)を、携帯端末が読み取り可能な他の公知の画像情報や文字情報等にて発行してもよい。本実施形態における参加申込サイトの情報(URL)及びQRコード90が、特許請求の範囲におけるアクセス情報とされている。
アクセス情報管理装置2は、専用回線、又は公知の公衆回線などによってテレビ放送局の映像放送管理装置5と接続されている。アクセス情報管理装置2はQRコード90を発行すると、映像放送管理装置5に発行したQRコード90を送信する。なお、アクセス情報管理装置2と映像放送管理装置5の接続はインターネット回線9を介して行われていても良い。また、アクセス情報管理装置2がQRコード90を映像放送管理装置5が読み取り可能な電子情報として出力し、アクセス情報管理装置2又はキャンペーン管理者が、映像放送管理装置5の管理者等にメール等の公知の情報送信手段によって予め出力されたQRコード90を送信し、映像放送管理装置5の管理者等がキャンペーンコード90を映像放送管理装置5に入力する方法などを行ってもよい。
映像放送管理装置5は、テレビ放送局における放送番組やCM放送などの映像放送を管理する装置である。映像放送管理装置5は、予め定められた所定のタイミングで、受信したQRコード90をキャンペーンの告知が行われる放送番組の中で映像情報として放送する。映像放送管理装置5によって放送されたQRコード90は、TV装置などの映像受信装置6の表示画面に表示される。
携帯端末7は、キャンペーンへの参加申込を行う参加申込者10が所有する携帯電話やスマートフォンなどの携帯端末であり、公衆回線を介して通信を行う公衆回線通信機能や、WiFi(登録商標)などの無線LANに接続して通信を行う無線LAN通信機能などを主に有している。なお、以降の説明において、公衆回線通信機能や無線LAN通信機能を総称して通信機能とも記載する。また携帯端末7は、外部の画像等を映像情報として取得するカメラ機能や、取得した情報を記憶する内部メモリなどの記憶機能部も有している。更に、カメラ機能によって撮影したQRコードの解析処理を行って所定の情報を取得するQRコード解析機能や、通信機能を用いてインターネット回線9に接続する機能も有している。
キャンペーンコード管理装置3は、キャンペーンへの参加申込の受付やキャンペーンの商品と引き替える際に用いられるキャンペーンコードの発行やその管理を主に行うサーバー装置である。キャンペーンコード管理装置3は、インターネット回線9に接続されている他、専用回線、又は公知の公衆回線などを介してアクセス情報管理装置2、及び後述する店舗11のキャッシュレジスタ8などに接続されている。なお、キャンペーンコード管理装置3とアクセス情報管理装置2、及びキャッシュレジスタ8との接続はインターネット回線9を介して行われても良い。また、キャンペーンコード管理装置3とキャッシュレジスタ8との情報の送受信は、例えばキャンペーンコード管理装置3及びキャッシュレジスタ8が、それぞれが読み取り可能な電子情報として所定の情報を出力し、出力された電子情報をキャンペーン管理者、又はキャッシュレジスタ8の管理者等がメールなどの公知の手段によって送受信する方法によって行われてもよい。そして、キャンペーン管理者、又はキャッシュレジスタ8の管理者等が、受信した電子情報をキャンペーンコード管理装置3又はキャッシュレジスタ8に入力されてもよい。
キャンペーンコード管理装置3には、キャンペーンへの参加申込を受け付ける受付部31、キャンペーンコードの発行を主に行うキャンペーンコード発行管理部32、店舗11のキャッシュレジスタ8からの情報を受信する店舗端末情報受信部33、キャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードを主に記憶する記憶部34、及び後述する無線LAN基地局4を介して受信した携帯端末7に関する情報の取得及び管理を主に行う無線LANアクセス部35から主に構成されている。
受付部31は、インターネット回線9を介して行われる携帯端末7からのキャンペーンへの参加申込を受け付ける部分である。キャンペーンコード発行管理部32は、受付部31が受け付けた参加申込に基づいて、商品との引き替えに利用可能なキャンペーンコードを発行する部分である。このキャンペーンコードを取得した参加申込者10は、取得したキャンペーンコードを利用して商品との引き替えを行ったり、あるいは商品との引き替えに用いられるクーポンを取得したりすることができる。また、キャンペーンコード発行管理部32は、発行したキャンペーンコードを記憶させる信号を携帯端末7に送信する機能も有する。
記憶部34は、キャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードを主に記憶するハードディスクなどの公知の記憶媒体である。店舗端末情報受信部33は、店舗11に設置されているキャッシュレジスタ8が取得した参加申込者10に関する情報である顧客情報を受信する部分である。
無線LANアクセス部35は、無線LAN基地局4が取得した携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を受信し、受信した無線LAN接続情報から携帯端末7に予め付与されている固有の識別番号や、携帯端末7がその記憶機能部に記憶している情報を取得する機能を有する部分である。ここで無線LAN接続情報とは、携帯端末7が無線LAN基地局4に接続する際に無線LAN基地局4に送信する携帯端末7に関する情報で、携帯端末7の固有の識別情報の他、携帯端末7が過去にアクセスしたインターネットサイトのサイト訪問情報(cookie)などを含む情報である。
また無線LANアクセス部35は、取得した固有の識別番号などの携帯端末7に関する情報を記憶部34に記憶させ、その管理を行う機能も有している。
更に無線LANアクセス部35は、無線LAN基地局4に接続された携帯端末7に、無線LAN基地局4を介して商品との引き替えに用いられる情報であるクーポン情報(以降においてクーポンとも記載する。)を送信する機能や、所定の条件を満たす携帯端末7に対して所定の情報をプッシュ型で送信する機能も有している。
本実施形態では、キャンペーンコード管理装置3は上記の機能の他、携帯端末7に参加申込サイトの参加申込画面を表示させ、参加申込者10が入力した参加申込情報の入力を受信する参加申込サイト管理機能も有している例に適用して以降の説明を行う。なお、この参加申込サイト管理機能は、図示されていない他のサーバー装置が有していても良い。なお、以降の説明において前述のキャンペーンへの参加申込サイトのことを単にキャンペーンサイトとも記載する。
キャンペーンコード管理装置3は、各部が上記の機能を有した専用のハードウェアから構成されるもので有っても、サーバー装置やPC装置にプログラムがインストールされ、サーバー装置やPC装置のハードウェアとプログラムが協働して上記の機能を実現するものであってもよい。また、複数のサーバー装置やPC装置から構成され、各サーバー装置又はPC装置が上記の各機能を実現するものであっても良く、それらのサーバー装置やPC装置がLANやインターネット回線等のネットワークを介して接続されることによって構成されるものであってもよい。更には、キャンペーンコード管理装置3を構成するサーバー装置やPC装置が異なる場所に設置されていてもよい。
無線LAN基地局4は、商品の引き替えが行われる店舗11に設置され、携帯端末7とWiFiなどの通信規格に従って通信を行う無線通信装置である。無線LAN基地局4は、インターネット回線9と通信を行う機能も有しており、無線LAN基地局4に接続した携帯端末7を、インターネット回線9に接続したり、図示されていない店舗11のサーバー装置などと通信を行わせたりすることが可能である。無線LAN基地局4は、これらの機能によって、店舗11を訪れた任意の顧客や、店舗11の会員などの特定の顧客に無料のインターネット接続サービスを提供したり、店舗11の商品情報などを顧客の携帯端末7に表示させたりするサービスなどを提供する。更に無線LAN基地局4は、携帯端末7が接続された際に、携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を取得し、無線LANアクセス部35に送信する機能も有する。また、無線LAN基地局4は、無線LANアクセス部35から送信された情報を接続されている携帯端末7に送信する機能も有する。
キャッシュレジスタ8は、店舗11に設置され、商品の精算等を行う際に用いられるものであり、顧客の購入商品の精算処理を行う精算機能の他、バーコードリーダなどを用いて商品に添付されているバーコードなどの商品情報を読み取る商品情報取得機能を有している。また、磁気情報などを読み取るカードリーダーや、非接触型ICカードの情報読み取り装置など、公知の情報取得手段も備えている。
又、カードリーダーなどを用いて顧客の所有する店舗の会員カードやその他の情報記憶媒体を読み取り、それらに記憶されている顧客の会員番号、性別、年齢及び住所などの顧客に関連する情報や、公知の非接触型のICカードに記憶されている当該ICカードの所有者に関する情報(以降においてこれらの顧客に関連する情報を単に顧客情報とも記載する)を取得する顧客情報取得機能も有している。なお顧客情報取得機能は、例えばキャッシュレジスタ8を操作する店員が、店舗の会員カードに記載されている識別番号や、交通系ICカードなどの電子マネーのICカード等に記載されている識別番号等を読み取った上で、キーボードなどを操作して読み取ったカード識別番号をキャッシュレジスタ8に入力する方法によって実現されるものであっても良い。本実施形態における顧客に関連する情報(顧客情報)が、特許請求の範囲における参加者情報とされている。また、キャッシュレジスタ8の顧客情報取得機能が特許請求の範囲における顧客情報取得部とされている。
キャッシュレジスタ8は、専用回線、又は公知の公衆回線などを介してキャンペーンコード管理装置3と接続されており、キャッシュレジスタ8が取得した商品や顧客情報などの情報は、店舗端末情報受信部33に送信される。なお、本実施形態では、キャンペーンコード管理装置3がキャッシュレジスタ8と接続されている例に適用して以降の説明を行うが、複数のキャッシュレジスタ8が、複数のキャッシュレジスタ8の情報管理を行う図示されていない管理サーバー等に接続されているなどの場合には、当該管理サーバー装置を介してキャッシュレジスタ8が取得した情報が店舗端末情報受信部33に送信される構成としてもよい。また、キャンペーンコード管理装置3とキャッシュレジスタ8との情報の送受信は、例えばキャンペーンコード管理装置3及びキャッシュレジスタ8が、それぞれが読み取り可能な電子情報として所定の情報を出力し、出力された電子情報をキャンペーン管理者、又はキャッシュレジスタ8の管理者等がメールなどの公知の手段によってキャンペーンの開始前、キャンペーンの終了後、あるいはキャンペーン期間中の任意の時期に送受信する方法によって行われてもよい。
<作用の説明>
以降において、主に図2〜図3を参照して、キャンペーン管理システム1の作用について、実際の処理の流れに沿って説明を行う。
はじめに、キャンペーン管理者からの指示に従い、アクセス情報管理装置2が、キャンペーンの参加申込に利用される情報であるアクセス情報を発行する。具体的には、アクセス情報管理装置2は、キャンペーン管理者が入力した情報に基づき、キャンペーンの参加申込サイトの情報(URL)を、携帯端末7が読み取り可能なQRコード90として発行する。なお、このQRコード90には参加申込サイトの情報(URL)の他、その他の参加申込に必要な情報が含まれていても良い。
アクセス情報管理装置2は、発行したQRコード90を映像放送管理装置5に送信する(S10)。なお、送信のタイミングは、放送番組が放送される前の任意のタイミングでよい。また、アクセス情報管理装置2は、QRコード90を送信する際に、QRコード90が放送される放送番組の放送内容に関する情報や、引き替えられる商品の情報などその他の情報を併せて送信しても良い。
なお本実施形態では、アクセス情報管理装置2が、専用回線や公知の公衆回線等によってQRコード90を映像放送管理装置5に送信する例に適用して説明を行うが、アクセス情報管理装置2が、QRコード90を映像放送管理装置5が読み取り可能な情報として出力し、その出力された情報が映像放送管理装置5の管理者等によって情報が映像放送管理装置5に入力されたり、他の公知の情報伝達手段によって映像放送管理装置5に入力されたりしてもよい。
映像放送管理装置5は、所定のスケジュールでキャンペーンを告知する番組放送を放送し、受信したQRコード90を放送する(S11)。具体的には、映像放送管理装置5は、キャンペーンを告知する放送番組中の所定のタイミングでQRコード90を放送する。
映像放送管理装置5によってキャンペーンを告知する放送番組が放送されると、参加申込者10が視聴する映像受信装置6にQRコード90が表示される。参加申込者10は、自身の携帯端末7のカメラ機能やその他の公知の機能を用いてQRコード90を撮影する(S12)。携帯端末7は、撮影されたQRコード90から参加申込サイトの情報(URL)を取得し、参加申込者10は、取得された情報に従ってキャンペーンの参加申込サイトにアクセスする(S20)。
参加申込者10が、携帯端末7を用いて参加申込サイトにアクセスすると、キャンペーンコード管理装置3の受付部31が、そのアクセスを受け付ける。受付部31によって参加申込が受け付けられると、キャンペーンコード発行管理部32が、参加申込が受け付けられた携帯端末7に対して、キャンペーンコードを発行する(S21)。キャンペーンコード発行管理部32は、発行したキャンペーンコードを携帯端末7に表示させる信号を送信すると共に、携帯端末7が申込サイトにアクセスしたことを示す記録であるサイト訪問情報(cookie)を携帯端末7に送信する(S22)。なお、このサイト訪問情報(cookie)には、キャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードに関する情報も含まれている。これらの携帯端末7への信号の送信は、受付部31を介して行われてもよい。
携帯端末7は、キャンペーンコード発行管理部32からの信号を受信すると、発行されたキャンペーンコードをその表示画面に表示する。また、携帯端末7は、併せて受信したサイト訪問情報(cookie)を、その記憶機能部に記憶する。
参加申込者10は、取得したキャンペーンコードと商品を引き替えるために、店舗11を訪問し、所定の操作を行って自身の携帯端末7を、店舗11の無線LAN基地局4に接続する(S30)。なお、携帯端末7と無線LAN基地局4との接続は、携帯端末7の通信機能によって自動的に行われても良い。
無線LAN基地局4は、接続された携帯端末7との通信を行い、携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を取得する。この無線LAN接続情報には、携帯端末7の固有の識別番号や携帯端末7が以前にアクセスしたインターネットサイトのサイト訪問情報(cookie)などが含まれている。無線LAN基地局4は、取得した無線LAN接続情報をキャンペーンコード管理装置3の無線LANアクセス部35に送信する(S31)。
無線LAN接続情報を受信した無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報から携帯端末7の固有の識別番号、及びインターネットサイトのサイト訪問情報(cookie)を取得する。なお、以降の説明において、携帯端末7の固有の識別情報のことを識別情報とも記載する。無線LANアクセス部35は、取得したインターネットサイトのサイト訪問情報(cookie)の中にキャンペーンサイトのサイト訪問情報(cookie)が含まれている場合には、携帯端末7の表示画面に所定の画面を表示させるための信号を無線LAN基地局4に送信する(S32)。具体的には、無線LANアクセス部35は、キャンペーンサイトのサイト訪問情報(cookie)に基づいて、商品との引き替えに用いられる所定のクーポンに関する情報を、無線LAN基地局4に送信する。このクーポンには、携帯端末7が記憶していたキャンペーンコードに関する情報が含まれている。クーポンを受信した無線LAN基地局4は、無線LAN接続情報を取得した携帯端末7に、クーポンを表示させるための信号を送信する(S33)。なお、無線LANアクセス部35は、併せて携帯端末7の識別情報を記憶部34に記憶する処理を行う。
無線LANアクセス部35は、この際、無線LAN基地局4を介して参加申込者10の年齢や性別といった参加申込者10に関する情報や、キャンペーンにかかる商品の感想等の情報の入力を求める情報入力画面を携帯端末7に表示させてもよい。この場合、無線LANアクセス部35は、参加申込者10がこの情報入力画面に情報を入力した場合に、無線LAN基地局4を介して入力された情報を取得するとともに、商品との引き替えに用いられるクーポンを、携帯端末7の表示部に表示する。
なお、本実施形態におけるキャンペーンへの参加申込を行った参加申込者10の携帯端末7が、特許請求の範囲における参加者携帯端末と、携帯端末7の識別情報が、特許請求の範囲における携帯端末識別情報とされている。また本実施形態における無線LANアクセス部35及び無線LAN基地局4が、特許請求の範囲における通信部とされている。また本実施形態における商品との引き替えに用いられる情報またはクーポンが、特許請求の範囲における引き替え情報とされている。
参加申込者10は、自身の携帯端末7に表示されたクーポンを店舗11の店員に掲示する(S41)。店舗11の店員は、商品との引き替えを行う前に、キャッシュレジスタ8のバーコードリーダ等によってクーポンの読み取りを行い、クーポンに関する情報をキャッシュレジスタ8に読み取らせる。具体的にはクーポンに含まれるキャンペーンコードの情報を読み取らせる。この際、キャッシュレジスタ8は、キャンペーンコード管理装置3と通信を行って、読み取った当該クーポンが適正なものであるか、即ち、提示されたクーポンが既に用いられたものではないか、あるいは当該クーポンを取得するために用いられたキャンペーンコードが既に用いられたキャンペーンコードではないかといった確認を行って、その結果を店舗11の店員に表示する。また、キャッシュレジスタ8は、キャンペーンコード管理装置3と通信を行い、当該クーポンを取得した携帯端末7の識別情報が、既にキャンペーンコード管理装置3に登録されているものかどうか確認する処理を行ってもよい(S42)。なおキャッシュレジスタ8は、発行されたキャンペーンコードやクーポンに関する情報や、既に引き替えられたキャンペーンコードやクーポンに関する情報などのキャンペーンコード等に関する情報を、事前にキャンペーンコード管理装置3から公知の手段によって取得し、取得したキャンペーンコード等に関する情報に基づいて商品との引き替え処理等を行ってもよい。
店舗11の店員は、商品の引き替えを行う際に、キャッシュレジスタ8の顧客情報取得機能によって参加申込者10の顧客情報を取得する。具体的には、参加申込者10が店舗11の会員である場合には、公知のカードリーダーなどによって参加申込者10の会員カードを読み取り、会員カードが記憶している参加申込者10の会員IDや氏名などの顧客情報を取得する。あるいは、店舗11の店員が所定の質問を参加申込者10に行い、その回答をキャッシュレジスタ8に入力する方法によって顧客情報を取得してもよい。また、参加申込者10が交通系ICカードなどの電子マネーのICカードを用いる場合には、当該ICカードに記憶されている参加申込者10を読み取ってもよい。更には、会員カードや、ICカードに記載されている識別番号等のカード識別番号を店舗11の店員が読み取り、キーボードを操作して入力する方法によって取得してもよく、その他の公知の方法によって顧客情報を取得してもよい。
所定の処理を終えると、店舗11の店員は参加申込者10に商品を引き渡す(S43)。
キャンペーンコードと商品の引き替えが行われると、キャッシュレジスタ8は、引き替えた商品の情報や、取得したクーポンに関する情報、及び参加申込者10の顧客情報をキャンペーンコード管理装置3に送信する(S44)。なお、取得したクーポンに関する情報、及び参加申込者10の顧客情報(以降においてクーポンに関する情報等とも記載する。)を送信するタイミングは、情報を取得した都度行ってもよく、図示されていない記憶部に記憶しておき、予め定められた期間毎にまとめて送信したり、クーポンに関する情報等をキャッシュレジスタ8の管理者等の指示によってまとめて送信したりしてもよい。または、キャッシュレジスタ8、あるいは図示されていないキャッシュレジスタ8の管理装置等が、記憶していたクーポンに関する情報等を店舗端末情報受信部33が読み取り可能な電子情報として出力するもので有ってもよい。なおこの場合には、店舗11の管理者やキャンペーン管理者等による操作やその他の公知の手段によって、電子情報として出力されたクーポンに関する情報や参加申込者10の顧客情報が、キャンペーンコード管理装置3に入力される。
<アクセス情報管理装置の処理の説明>
次に、主に図3(a)を参照してアクセス情報管理装置2の処理を説明する。
はじめにキャンペーン管理者からの指示があると、アクセス情報管理装置2は処理を開始する(S100)。アクセス情報管理装置2は、キャンペーン管理者からの情報に従って、QRコード90を発行する(S110)。S110にてQRコード90が発行されると、アクセス情報管理装置2は、映像放送管理装置5に発行したQRコード90を送信する(S120)。QRコード90の送信は、電子情報として事前に映像放送管理装置5、あるいは映像放送管理装置5の管理者等にメールなどの公知の情報伝達手段によって送信されてもよい。アクセス情報管理装置2は、QRコード90を送信するとその処理を終了する(S130)。
<携帯端末の処理の説明>
次に、図3(b)を参照して、参加申込者10の携帯端末7の処理を説明する。
キャンペーンを告知する放送番組が放送されると、所定のタイミングでTV装置などの映像受信装置6の表示画面にQRコード90が表示される。参加申込者10は、表示されたQRコード90を自身が所有する携帯端末7のカメラ機能にて撮影し、QRコード90を取得する(S210)。
携帯端末7は、QRコード90が撮影されると、携帯端末7が有する公知のQRコード処理機能により、QRコード90に含まれるキャンペーンの参加申込サイトの情報を読み取って、参加申込サイトにアクセスする(S220)。携帯端末7が参加申込サイトにアクセスすると、携帯端末7の表示部には、参加申込サイトの画面が表示され、キャンペーンコード管理装置3が発行したキャンペーンコードが表示される(S230)。なお、本実施形態では、キャンペーンコード管理装置3が携帯端末7に対し、キャンペーンコードとしてキャンペーンコード80CIDを発行する例に適用して以降の説明を行うと、携帯端末7は、キャンペーンコード管理装置3が発行したキャンペーンコード80CIDを、インターネット回線9を介して受信し、受信したキャンペーンコード80CIDをその表示画面に表示する。
また、携帯端末7は、キャンペーンコード管理装置3からキャンペーンコード80CIDを受信する際、併せてサイト訪問情報(cookie)を記憶させる信号をキャンペーンコード管理装置3から受信する。携帯端末7は、受信した信号に従ってこのサイト訪問情報(cookie)を記憶機能部に記憶する。なお携帯端末7が、キャンペーンコード管理装置3から、受信したキャンペーンコード80CIDを記憶させる信号を受信し、サイト訪問情報(cookie)の代わりに受信したキャンペーンコード80CIDを記憶機能部に記憶する様にしても良い。
参加申込者10が商品との引き替えのために店舗11を訪れ、参加申込者10が所定の操作を行うと、携帯端末7は店舗11の無線LAN基地局4に接続され、無線LAN基地局4と通信を行う(S240)。
携帯端末7が無線LAN基地局4と通信を行うと(無線LAN基地局4に接続されると)、携帯端末7は、無線LAN基地局4から送信された信号に従ってその表示画面に商品との引き替えに用いられるクーポンを表示する(S250)。具体的は、無線LAN基地局4が、携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を取得し、キャンペーンコード管理装置3の無線LANアクセス部35に送信する。無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報に、携帯端末7がキャンペーンの申し込みサイトにアクセスしたことを示すサイト訪問情報(cookie)が含まれているか確認し、当該キャンペーンの申し込みサイトのサイト訪問情報(cookie)が含まれている場合には、無線LAN基地局4を介して携帯端末7にクーポンを表示する信号を送信する。当該信号を受信した携帯端末7は、送信されたクーポンをその表示画面に表示する。なお、クーポンとは、店舗11の店員に提示すると商品との引き替えが行える情報であり、本実施形態では商品との引き替えが可能である旨の表示と、発行されたキャンペーンコード80CIDがキャッシュレジスタ8が読み取り可能なバーコードに変換された画像として表示される例に適用して以降の説明を行う。なお、表示されるクーポンは、キャンペーンコード80CIDが文字情報として表示されるものであっても、キャンペーンコード80CIDがQRコードなどの他の公知の表示形式によって表されたものであっても良い。また、無線LAN基地局4や、図示されていないクーポンの管理サーバーなどが、発行したキャンペーンコード80CIDとの関連付けの取れた新たなコード等であっても良い。
なお、無線LAN基地局4が取得する無線LAN接続情報には、携帯端末7の識別情報が含まれている。本実施形態では、携帯端末7の通信機能の一つであるWiFi通信のインターフェースに付与されている、固有識別情報(macアドレス)を携帯端末7の識別情報とする例に適用して以降の説明を行うと、無線LANアクセス部35は、無線LAN基地局4から受信した無線LAN接続情報から、携帯端末7のWiFi通信のインターフェースのmacアドレスである識別情報70UIDを識別情報として取得する。なお、識別情報としては、例えば携帯端末7が有する他の通信機能であるBluetooth機能(Bluetoothは登録商標)のインターフェースに付与されている固有識別情報や、その他の携帯端末7に付与されている固有の識別情報を利用することも可能である。
参加申込者10は、自身の携帯端末7に表示されたクーポンを店舗11の店員に掲示して、商品との引き替えを行う(S260)。商品との引き替えが終わると、キャンペーンの商品との引き替えに関する処理は終了する(S270)。
<キャンペーンコード管理装置3の処理の説明>
次に主に図3(c)を参照して、キャンペーンコード管理装置3の処理の説明を行う。
キャンペーンが開始すると、キャンペーンコード管理装置3はキャンペーン管理者からの指示に従いその処理を開始する(S300)。そして、携帯端末7による参加申込サイトへのアクセスがあると、キャンペーンコード管理装置3の受付部31が、携帯端末7からのアクセスを受け付ける(S310)。受付部31が、参加申込を受け付けると、キャンペーンコード発行管理部32がキャンペーンコード80CIDを発行し、携帯端末7に送信する(S320)。この際、キャンペーンコード発行管理部32は、携帯端末7に、サイト訪問情報(cookie)を記憶させる情報も併せて送信する。キャンペーンコード発行管理部32は、サイト訪問情報(cookie)を記憶させる情報に代えて、発行したキャンペーンコード80CIDを記憶させる信号を携帯端末7に送信しても良い。
キャンペーンコード発行管理部32は、発行したキャンペーンコード80CIDを記憶部34のキャンペーンコードテーブル13に記憶する(S330)(図10(a)参照。)。
キャンペーンコード80CIDを取得した参加申込者10が店舗11を訪問し、自身の携帯端末7を店舗11の無線LAN基地局4に接続すると、無線LAN基地局4が携帯端末7と通信を行い、携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を取得する。無線LAN基地局4は取得した無線LAN接続情報を、キャンペーンコード管理装置3の無線LANアクセス部35に送信する。無線LANアクセス部35は無線LAN接続情報から識別情報70UIDと、サイト訪問情報(cookie)に含まれるキャンペーンコード80CIDを取得し、キャンペーンコード発行管理部32に引き渡す。キャンペーンコード発行管理部32は、これらの情報を受信すると(S340)、受信した識別情報70UIDとキャンペーンコード80CIDを関連づけ、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13に記憶する(S350)(図10(b)参照。)。
その後、参加申込者10によって商品の引き替えが行われると、店舗端末情報受信部33は、店舗11のキャッシュレジスタ8から商品引き替えの通知と、引き替えの際に用いられたクーポンに関する情報を受信する(S360)。また、店舗端末情報受信部33は、キャッシュレジスタ8が引き替え時に取得した参加申込者10の顧客情報もあわせて受信する。本実施形態では、キャッシュレジスタ8が店舗11の会員でもある参加申込者10の会員カードから顧客情報として参加申込者10の会員番号、性別、年齢及び住所などの情報を顧客情報として取得した例に適用して以降の説明を行う。
キャッシュレジスタ8から商品引き替えの通知と、顧客情報等を受信すると、キャンペーンコード発行管理部32は、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13をアップデートする(S370)。具体的には、キャンペーンコード発行管理部32は、クーポンに関する情報に含まれるキャンペーンコード80CIDに基づいて、取得した顧客情報をキャンペーンコードテーブル13に記録する(図10(c)参照。)。またキャンペーンコード発行管理部32は、キャンペーンコード80CIDが既に利用されたコードであることを示すフラグとして、キャンペーンコードテーブル13の”引き替え情報”欄の値を変更する(図10(c)参照。)。なお、このキャンペーンコードテーブル13は、発行済みあるいは発行予定のキャンペーンコードに関する情報として、キャンペーンコード管理装置3から事前にキャッシュレジスタ8に送信され、キャッシュレジスタ8が、キャンペーンによる商品との引き替えに従って事前に取得したキャンペーンコードテーブル13のアップデートを行ってもよい。この場合、キャッシュレジスタ8あるいはキャッシュレジスタ8の管理者等が、キャンペーンの終了後やキャンペーン期間中の所定のタイミングで、アップデートされたキャンペーンコードテーブル13をキャンペーンコード管理装置3またはキャンペーン管理者に送信してもよい。
キャンペーンコード管理装置3は、他の参加申込があった場合には、S310〜S370の処理を同様に繰り返す。
キャンペーンが終了すると、キャンペーンコード管理装置3はその処理を終了する(S380)。
なお、店舗端末情報受信部33は、商品の引き替えの際に、キャッシュレジスタ8以外から更なる情報を受信してもよい。例えば、店舗11が自身の会員のより詳細な情報を記憶した図示されていない顧客情報データベースを有している場合には、キャッシュレジスタ8から送信された顧客情報の一部の情報(参加申込者10の会員番号など)に基づいて、顧客情報データベースから、参加申込者10の更なる詳細な情報を取得する様にしてもよい。また、電子マネーのICカードの所有者に関するデータベースなど、店舗11以外の顧客情報データベースから、ICカードのカード識別情報に基づいて情報の関連づけ等を行ってもよい。更には、店舗端末情報受信部33が、その様な外部のデータベースに対して記憶部34のキャンペーンコードテーブル13の情報を送信してもよい。
上記発明によるキャンペーン管理システム1によれば、無線LANアクセス部35が店舗11の無線LAN基地局4を介して取得した携帯端末7の識別情報70UIDと、参加申込者10が携帯端末7を用いて取得したキャンペーンコード80CIDが関連づけられて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13に記憶される。このため、例えば、無線LANアクセス部35が、携帯端末7の識別情報を取得した際に、キャンペーンコードテーブル13を参照する処理を行えば、当該識別情報を有する携帯端末7が、既にキャンペーンコードを取得しているかどうかを事前に確認することが可能となる。この様にすることで、例えば既にキャンペーンコードテーブル13に登録されている識別情報を有する携帯端末7に対しては、新たなクーポンを発行しないといった処理を行うことができる様になり、同一の参加申込者10が複数のキャンペーンコードを利用して複数の商品を取得してしまうという、キャンペーン管理者が意図しない商品の引き替えを防ぐことも可能となる。
また、キャンペーンコード管理装置3は、キャンペーンコードを記憶する記憶部34を有しており、キャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードは、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13に記憶される。そして、このキャンペーンコードテーブル13には、店舗11を訪問した参加申込者10の携帯端末7の識別情報が記憶される。このため、例えばキャンペーンの終了後やキャンペーン期間中にキャンペーンコードテーブル13を参照すれば、キャンペーンコードを取得した参加申込者10のうち、どれだけの参加申込者10が商品との引き替えのために実際に店舗11を訪問したかを知ることも可能となり、キャンペーンの効果測定などを行うことが可能となる。
また、上記発明によるキャンペーン管理システム1は、キャンペーンの申込に利用される情報であるアクセス情報を発行するアクセス情報管理装置2を有しており、このアクセス情報管理装置2は、キャンペーン管理者が入力した情報に基づき、キャンペーンの参加申込を行うインターネット上のサイトの情報(URL)を、携帯端末7が読み取り可能なQRコード90として発行する。このため、参加申込者10は自身の携帯端末7のカメラ機能等を用いてQRコード90を撮影するだけの簡単な操作で、参加申込サイトにアクセスすることができる。この様に参加申込サイトへのアクセスを容易にすることで、より多くの参加者がキャンペーンへの参加申込を行うことが期待できる。
また、上記発明によるキャンペーン管理システム1の無線LANアクセス部35は、接続された携帯端末7がキャンペーンサイトを訪問した事を示すサイト訪問情報(cookie)を記憶している場合に、携帯端末7に商品との引き替えに用いられるクーポンを表示する情報を無線LAN基地局4を介して送信する。このようにすることで、参加申込者10は、キャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードを再び入力する必要がなく、店舗11を訪問して自身の携帯端末7を店舗11の無線LAN基地局4に接続するだけの簡単な操作でクーポンを取得することができる。このようにクーポンの取得手続を簡便にすることで、より多くの参加申込者10が店舗11を訪問し、実際に商品との引き替えを行う事が期待できる他、店舗11の集客力を上げることも期待できる。
また、キャンペーン管理システム1のキャンペーンコード管理装置3は、キャッシュレジスタ8が取得した参加申込者10の顧客情報を受信する店舗端末情報受信部33を有しており、店舗端末情報受信部33が受信した顧客情報は、参加申込者10が取得したキャンペーンコードと関連づけられて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13に記憶される。この様にすることで、キャンペーンに参加して商品の引き替えを行った参加申込者10のより詳細な情報を得ることができるため、より詳細な商品サンプリングの分析や、キャンペーンの参加者の客層評価など、より詳細な分析を行うことも可能となる。また、他の顧客情報が記録された他のデータベースと組み合わせることにより、キャンペーンの結果と他のデータベースから得られる参加申込者10の会員属性を関連づけることができるため、特定の参加申込者10に対して例えば来客を更に促すインセンティブとなる情報の提供等を行ったり、更に詳細なキャンペーンの解析等を行うことができる。
なお、上記実施形態では、商品サンプルが配布されるキャンペーンに適用した例について説明を行ったが、キャンペーンにて頒布される商品は、商品サンプルに限定される訳ではなく、通常に購入可能な商品や、限定販売商品、あるいは店舗等にて受けられるサービスであってもよい。また、商品購入時にクーポンを提示して得られる景品や、値段の割引といった商品購入時の特典であってもよい。また、上記実施例では、無線LANアクセス部35がキャンペーンコード管理装置3にもうけられている例に適用して説明を行ったが、例えば無線LANアクセス部35が、無線LAN基地局4とともに店舗11に設置されていたり、あるいは無線LANアクセス部35と無線LAN基地局4が一体と構成されていたり、更には無線LANアクセス部35が異なる他の場所に設置されていても構わない。
<第一の変形例>
上記実施形態では、参加申込者10が店舗11を訪れ、携帯端末7が無線LAN基地局4に接続された際に、商品との引き替えに用いられるクーポンが携帯端末7に表示される例に適用して説明をしたが、携帯端末7が無線LAN基地局4に接続された際に、その表示画面にクーポンを取得するための手続画面が表示され、当該手続画面に従って参加申込者10が所定の手続を行った際にクーポンが表示される様にしてもよい。以降において、その詳細を第一の変形例として主に図4を参照しながら説明する。
この第一の変形例では、無線LAN基地局4に接続された携帯端末7に、クーポンを取得するため手続画面としてゲーム画面が表示され、当該ゲームに勝つと(あるいはゲームに当選すると)商品との引き替えに用いられるクーポンが表示される例に適用して以降の説明を行う。なお以降の説明において、上記実施形態と異なる部分について主に説明を行い、共通する部分については、その説明を省略する。また、図中において上記実施形態と同一の部分については同一の符号を付している。
本実施形態において、無線LANアクセス部35は、無線LAN基地局4を介して携帯端末7に所定のゲーム画面を表示させる信号を送信し、そのゲームの制御を行う公知のゲーム管理機能も有している。また、無線LANアクセス部35は、ゲームにおいて行われた入力操作や、あるいはその他の公知の手段に基づいてゲームの勝敗(あるいは当選など)を判定する公知のゲーム判定機能も有している。なお、図示されていないゲーム管理サーバーが、無線LANアクセス部35や無線LAN基地局4と協働してそれらの機能を実現するものであってもよい。
参加申込者10が店舗11を訪れ、携帯端末7を無線LAN基地局4に接続すると(S240)、携帯端末7は無線LAN基地局4と通信を行い、その表示画面に所定のゲーム画面を表示する。具体的には、無線LAN基地局4が携帯端末7と通信を行い、携帯端末7に関する情報である無線LAN接続情報を取得して無線LANアクセス部35に送信する。無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報にキャンペーンのサイトを訪問したサイト訪問情報(cookie)が含まれている場合には、無線LAN基地局4を介して携帯端末7にゲーム画面を表示させるゲーム開始可能信号を送信する。なお、無線LANアクセス部35は、無線LAN接続情報から取得した携帯端末7の識別情報を取得して記憶部34を参照し、取得した識別情報が所定の条件を満たしている場合にも無線LAN基地局4を介して携帯端末7にゲーム画面を表示させるゲーム開始可能信号を送信する。具体的には、例えば取得した識別情報が過去にゲームを行い、当該ゲームにて負けた(当選しなかった)携帯端末の識別番号として記憶部34に登録されている場合などには、無線LANアクセス部35は、当該識別情報を有する携帯端末7にゲーム画面を表示させるゲーム開始可能信号を送信する。
携帯端末7はゲーム開始可能信号を受信するとゲーム開始画面を表示すると共に、無線LAN基地局4からの信号に従ってゲーム処理を開始する(S241)。このゲームは、簡単なクイズゲームやスロットゲームであったり、又はランダムに発生する数字などによって当選者を決める抽選ゲームであったりしてもよく、その他の公知のゲームであっても良い。ゲームが終了すると、携帯端末7はその結果を表示画面に表示する。具体的には、無線LANアクセス部35が当選判定(勝敗判定)処理を行いその結果が携帯端末7に通知される(S242)。
S242の当選判定処理にて、当選処理が行われた場合には(S242にてYes)、携帯端末7はクーポンを表示する(S250)。具体的には、無線LANアクセス部35が当選処理に従って、クーポンを表示する信号を無線LAN基地局4を介して携帯端末7に送信し、その信号を受信した携帯端末7が受信した信号に従ってクーポンを表示画面に表示する。S242の当選判定処理にて、ハズレ処理が行われた場合には(S242にてNo)、携帯端末7はハズレである旨の表示をするとともに、追加情報を入力すれば再ゲームが可能である旨の表示をする(S243)。具体的には、無線LANアクセス部35が、無線LAN基地局4を介して携帯端末7にハズレである旨の表示の信号を送信すると共に、追加情報を入力すれば再ゲームが可能である旨の表示をさせる情報を送信する。携帯端末7は受信した信号に従ってそれらの表示を行う。なお入力を求める追加情報としては、例えば参加申込者10の性別や年齢、住所など商品サンプリングに有効となる顧客情報や、商品に関するアンケート、その他のキャンペーンや商品に関する情報などであるが、これらに限定される訳ではない。なお、S242の当選判定処理にてハズレ処理が行われた場合に、無線LANアクセス部35は、追加情報の入力を求めずにそのまま処理を終わらせてもよい。
携帯端末7は、参加申込者10が追加情報を入力した場合には(S244にてYes)、入力された情報を無線LAN基地局4に送信する。入力された情報を無線LAN基地局4を介して受信した無線LANアクセス部35は、携帯端末7に再びゲーム開始可能信号を送信し、携帯端末7は無線LANアクセス部35からの信号に従ってゲームの開始画面を表示して再びゲーム処理を開始する(S241)。
携帯端末7は、参加申込者10が追加情報を入力しなかった場合には(S244にてNo)、その処理を終了する(S270)。具体的には、無線LANアクセス部35等が、S243にて携帯端末7に加情報の入力求める旨の表示をさせる情報を送信した後、所定時間内に携帯端末7から追加情報を受信しなかった場合には、携帯端末7に処理を終了させる信号を送信する。
なお、無線LANアクセス部35は、S242の当選判定処理にてハズレ処理が行われた場合(S242にてNo)に、ハズレ処理を行った情報と携帯端末7の識別情報を関連づけて記憶部34に記憶する処理を行う。無線LAN基地局4から受信した無線LAN接続情報から、携帯端末7の識別情報を取得した際に、記憶部34を参照し、当該識別情報を有する携帯端末7に対してハズレ処理が行われているか確認する処理を行う。そして、無線LAN基地局4に接続した携帯端末7が以前にハズレ処理が行われていた場合には、再びゲームを行う処理を行う。また、ハズレ処理を行った情報に、当該処理を行った時間情報を含めておき、当該ハズレ処理を行った情報と関連づけられた識別情報を有する携帯端末7が、所定の期間経過後(例えば24時間後)に再び店舗11を訪問した際には、再びゲームを行える様な処理を行ってもよい。あるいは、無線LANアクセス部35が、当選判定処理の結果と携帯端末7の識別情報をゲーム実績情報として記憶部34に記憶してもよい。そして無線LANアクセス部35がゲームに関する処理を行う際に、そのゲーム実績情報を参照し、登録されている識別情報を有する携帯端末7が再び無線LAN基地局4に接続された際に所定の処理を行う様にしてもよい。
上記実施形態のキャンペーン管理システム1によれば、無線LANアクセス部35は、店舗11を訪問した参加申込者10の携帯端7に、クーポンを取得するためのゲーム画面を表示させる。そして、当該ゲームに勝った(当選処理が行われた)参加申込者10に対して、商品の引き替えに用いられるクーポンを発行する。この様にすることで、射興性を増したキャンペーンを行うことが可能となり、より多くの参加申込者10を店舗11に誘引できることが期待できる。また、ゲームに負けた(ハズレ処理が行われた)参加申込者10に対しては、参加申込者10の顧客情報などの追加情報を入力することで、再びゲームを行える様にしている。この様にすることで、ゲームの射興性を更に増すとともに、参加申込者10に顧客情報を入力させるインセンティブを付与し、より詳細な分析を行うために有用な顧客情報を得ることが期待できる。更に、ゲームに負けた(ハズレ処理が行われた)携帯端末7の識別情報を記憶部34に記憶し、記憶された識別情報を有する携帯端末7が再び店舗11を訪問した際に、再びゲームを行えるようにすれば、参加申込者10に再び店舗11を訪れるインセンティブが付与されるため、店舗11の集客力が向上することも期待できる。また、当選判定処理の結果(ゲームの結果)と携帯端末7の識別情報をゲーム実績情報として記憶部34に記憶し、記憶された識別情報を有する携帯端末7が再び店舗11を訪問した際に、当該ゲーム実績情報に基づいた処理を行えば、更なる店舗11の集客力向上に寄与することが期待できる。
なお、上記実施形態では、無線LANアクセス部35が無線LAN基地局4を介して店舗11を訪問した参加申込者10の携帯端7に、クーポンを取得するためのゲーム画面を表示させる例に適用して説明を行ったが、その様なゲーム画面に代えて、クーポンを取得するために必要な手続を行うための情報入力を求める画面を表示させるようにしてもよい。例えば、参加申込者10が店舗11を訪問すると、その携帯端末7の画面に、キャンペーンの商品に関する感想などの入力を求めるアンケートなどの画面が表示され、アンケートの入力が完了した場合にクーポンを表示される様にしてもよい。あるいは参加申込者10の顧客情報の入力を求める入力画面などを表示が表示され、求められた顧客情報が入力されるとクーポンが表示される様にしてもよい。この様にすれば、無線LANアクセス部35がクーポンを発行する際に、キャンペーンの分析等に有用な顧客情報や商品の感想などの詳細な情報を取得することが可能となる。更には、例えばキャンペーンに関する放送番組やCM放送にて、QRコードと共にキーワードなどを放送し、参加申込者10が店舗11を訪問した際に、その携帯端末7の画面にその放送されたキーワードを入力する画面が表示され、正しくキーワードが入力されるとクーポンが発行される様にしてもよい。
<第二の変形例>
次に、本発明の第二の変形例について、主に図5〜図6を参照してその説明を行う。本変形例では、上記実施形態と比較して、キャンペーンの参加申込サイトの情報(URL)であるQRコードが、複数のメディアを通じて頒布される点が主に相違する。なお以降の説明において、上記実施形態と異なる部分について主に説明を行い、共通する部分については、その説明を省略する。また、図中において既述の実施形態と同一の部分については同一の符号を付している。
本実施形態では、キャンペーン管理システム100aが、商品サンプリングを目的としたキャンペーンに用いられ、そのキャンペーンの告知が、テレビ放送のCM放送、商品のチラシ(印刷物)、及び店舗に設置されたデジタルサイネージに表示される例に適用して以降の説明を行う。なお、それらの告知と併せて、参加申込サイトの情報(URL)を含むQRコードがそれぞれ表示、頒布されるものとする。
アクセス情報管理装置2aは、参加申込サイトの情報(URL)を携帯端末が読み取り可能なQRコードとして発行する部分である。アクセス情報管理装置2aは、キャンペーン管理者等からの指示に従って、発行したQRコードが頒布されるメデイアの種類に対応した異なる種類のQRコードを発行する。ここで、メデイアの種類に対応した異なる種類のQRコードとは、含まれる参加申込サイトの情報(URL)がそれぞれ異なるQRコードや、参加申込サイトの情報(URL)にメディアの種類が識別可能な情報が付加されたQRコードなど、少なくともキャンペーンコード管理装置3aや携帯端末7、無線LAN基地局4などが、公知の処理機能によってその違いを識別できるQRコードをいう。
アクセス情報管理装置2aは、専用回線、又は公知の公衆回線などを介して映像放送管理装置51a、印刷管理装置52a、及び映像表示制御装置53aにそれぞれ接続されている。
映像放送管理装置51aは、テレビ放送局における放送番組やCM放送などの映像放送を管理する装置である。映像放送管理装置51aは、所定のスケジュールで定められた映像情報を放送し、放送された映像情報は、TV装置などの映像受信装置61aによって受信されて表示される。
印刷管理装置52aは、印刷業者等において印刷されるチラシなどの広告媒体などの印刷物の印刷内容を管理する装置である。印刷管理装置52aは、印刷物を印刷する印刷装置を制御して、入力された情報に従った印刷物62aを印刷する。なお印刷された印刷物62aは、公知の手段によって各所に配布される。
映像表示制御装置53aは、デジタルサイネージや屋外モニタなどの映像表示装置63aに所定の映像情報を表示させる表示制御装置である。映像表示制御装置53aは、入力された情報に従った映像を映像表示装置63aに表示させる。
キャンペーンコード管理装置3aの受付部31aは、キャンペーンへの参加申込を受け付ける部分であり、参加申込者が申込の際に用いたQRコードの種類を識別する機能も有している。また、キャンペーンコード管理装置3aのキャンペーンコード発行管理部32は、受付部31aが受け付けた参加申込に基づいて、商品との引き替えに利用可能なキャンペーンコードを発行する部分であり、受付部31aが識別したQRコードの種類に対応した種類のキャンペーンコードを発行する。
次に、主に図6を参照してキャンペーン管理システム100aの作用について、実際の処理の流れに沿って説明を行う。説明は、既述の実施形態と異なる部分を中心に行い、同一の処理についてはその説明を省略する。
<アクセス情報管理装置2aの処理の説明>
はじめに、主に図6(a)を参照してアクセス情報管理装置2aの処理の流れを説明する。
キャンペーン管理者等からの指示があると、アクセス情報管理装置2aは処理を開始する(S400)。アクセス情報管理装置2aは、キャンペーン管理者から入力された情報から、QRコードが頒布されるメディアの種類やキャンペーンの参加申込サイトの情報(URL)などQRコードの発行に必要な情報を取得する(S410)。アクセス情報管理装置2aは、必要な情報を取得するとQRコードが頒布されるメディアの種類に対応した種類のQRコードを作成する(S420)。本実施形態において、アクセス情報管理装置2aは、テレビ放送用(映像放送管理装置51a用)としてQRコード91A、印刷チラシ用(印刷管理装置52a用)としてQRコード91B、及びデジタルサイネージ用(映像表示制御装置53a用)としてQRコード91Cを発行する例に適用して以降の説明を行う。
以降の説明において、QRコード91A、QRコード91B及びQRコード91Cを総称してQRコード91とも記載する。なお、本実施形態では末尾のアルファベット(A、B、C)がQRコード91の種類を表す記号として用いられる例に適用して説明を行うが、QRコード91の種類を表す方法としてはこれに限定される訳ではない。また、QRコード91AをQR91A、QRコード91BをQR91B、及びQRコード91CをQR91Cとも記載する。なお、QRコード91には、それぞれのメディアに対応した異なる申込サイトの情報(URL)が含まれている。
S420にてQRコード91が発行されると、アクセス情報管理装置2aは、映像放送管理装置51a、印刷管理装置52a、及び映像表示制御装置53aに対してそれぞれ対応するQRコード91を送信し、その放送、印刷、及び表示の指示を行う。具体的には、アクセス情報管理装置2aは、映像放送管理装置51aに対してQRコード91Aを送信すると共に、その放送時間帯や放送のタイミング等、QRコード91Aの放送に関する放送指示情報を送信する。また、アクセス情報管理装置2aは、印刷管理装置52aに対してQRコード91Bを送信するとともに印刷を指示する印刷指示情報を送信する。また、アクセス情報管理装置2aは、映像表示制御装置53aに対してQRコード91Cを送信すると共に、QRコード91Cを表示する時間帯、長さ、表示頻度など表示を指示する表示指示情報を併せて送信する。S430にてQRコード91を送信し、放送、印刷、表示のそれぞれの指示を行うと、アクセス情報管理装置2aはその処理を終了する(S440)。
<携帯端末の処理の説明>
QRコード91が頒布されると、それぞれのメディアを見た参加申込者が、自身の携帯端末を用いてキャンペーンへの申込を行う。本実施形態において、参加申込者101aが映像受信装置61aを、参加申込者102aが印刷物62aを、参加申込者103aが映像表示装置63aをそれぞれ見て、キャンペーンへの申込を行う例に適用して以降の説明を行う。
参加申込者101aは商品のCM放送を視聴し、TV装置である映像受信装置61aに表示されたQRコード91Aを、参加申込者101aの携帯端末71aのカメラ機能を用いて撮影する。参加申込者102aは、商品の広告チラシである印刷物62aを見て、印刷物62aに印刷されたQRコード91Bを自身の携帯端末72aを用いて撮影する。参加申込者103aは、商品の広告映像を表示するデジタルサイネージである映像表示装置63aを見て、自身の携帯端末73aを用いてQRコード91Cを撮影する。なお、QRコード91が撮影された携帯端末71a〜73aは、それぞれが有する公知のQRコード解析機能によって取得した情報(URL)に従って参加申込サイトにアクセスする。
<キャンペーンコード管理装置3aの処理の説明>
次に、主に図6(b)を参照してキャンペーンコード管理装置3aの処理の説明を行う。なお、以降の説明において参加申込者101aが自身の携帯端末71aを用いて参加申込を行う例に適用して以降の説明を行う。
キャンペーンコード管理装置3aは、キャンペーン管理者からの指示により、その処理を開始する(S500)。そして、参加申込者101aが携帯端末71aを用いて参加申込サイトにアクセスすると、キャンペーンコード管理装置3aの受付部31aが、携帯端末71aからのアクセスを受け付ける(S510)。なお、この際、受付部31aは、携帯端末71aが参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91の種類を識別する。具体的には、受付部31aは携帯端末71aがアクセスしたURLの違いからQRコード91Aを識別し、QRコード91の種類を表す情報として取得する。なお、受付部31aが、その他の公知の方法によってQRコード91に含まれる情報からその種類を識別しても良い。
S510にて受付部31aが参加申込を受け付けると、キャンペーンコード発行管理部32aが、携帯端末71aが参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行する(S520)。具体的には、キャンペーンコード発行管理部32aは、携帯端末71a(QRコード91Aを利用)に対してキャンペーンコード81CIDAを発行する。なお、本実施形態では、キャンペーンコード81CIDAの末尾のアルファベットが利用されたQRコード91の種類を表す情報となる例に適用して説明を行うが、キャンペーンコード発行管理部32aから発行されるキャンペーンコードにおいて、QRコード91の種類が他の公知の方法によって表されたものであっても良い。
キャンペーンコード発行管理部32aは、キャンペーンコードを発行する際、携帯端末71aに参加申込サイトにアクセスしたことを示すサイト訪問情報(cookie)を記憶させる情報も送信する。なお、このサイト訪問情報(cookie)には、発行したキャンペーンコード81CIDAに関する情報が含まれている。
S520にてキャンペーンコードを発行すると、キャンペーンコード発行管理部32aは、発行したキャンペーンコード81CIDAを記憶部34に記憶する(S530)(図10(d)参照。)。
他の参加申込者である参加申込者102a及び参加申込者103aが参加申込を行う場合も同様にS510からS530の処理が行われる。即ち、参加申込者102aが自身の携帯端末72aを用いてQRコード91Bを利用して参加申込を行うと、受付部31aによってQRコード91の種類(QRコード91B)が識別され、キャンペーンコード発行管理部32aがキャンペーンコード82CIDBを発行する。同様に、参加申込者103aが自身の携帯端末73aを用いてQRコード91Cを利用して参加申込を行うと、受付部31aによってQRコード91の種類(QRコード91C)が識別され、キャンペーンコード発行管理部32aがキャンペーンコード83CIDCを発行する。
キャンペーンコードを取得した参加申込者101aが、店舗11を訪問し携帯端末71aを無線LAN基地局4に接続すると、キャンペーンコード管理装置3aは、無線LAN基地局4から携帯端末71aの情報を受信する(S540)。具体的には、無線LAN基地局4が携帯端末71aと通信を行って携帯端末71aの情報である無線LAN接続情報を取得し、キャンペーンコード管理装置3aの無線LANアクセス部35に送信する。そして無線LANアクセス部35が、受信した無線LAN接続情報から識別情報71UIDaと、携帯端末71aが記憶しているキャンペーンコード81CIDAを取得する。同様に参加申込者102aが店舗11を訪問し携帯端末72aを無線LAN基地局4に接続すると、キャンペーンコード管理装置3aの無線LANアクセス部35が、無線LAN基地局4から受信した無線LAN接続情報から携帯端末72aの識別情報72UIDaと、携帯端末72aが記憶しているキャンペーンコード82CIDBを取得する。また、参加申込者103aが店舗11を訪問し携帯端末73aを無線LAN基地局4に接続すると、無線LANアクセス部35が、無線LAN基地局4から受信した無線LAN接続情報から携帯端末73aの識別情報73UIDaと、携帯端末73aが記憶しているキャンペーンコード83CIDCを取得する。
無線LANアクセス部35が、無線LAN接続情報から所定の情報を取得すると、キャンペーンコード発行管理部32aは、取得した情報をそれぞれ関連づけて記憶部34に記憶する(S550)。具体的には、キャンペーンコード発行管理部32aが、無線LANアクセス部35が取得したキャンペーンコード81CIDA〜83CIDCと、識別情報71UIDa〜73UIDaをそれぞれ関連づけて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13aに記憶する(図10(d)参照)。
参加申込者101a〜103aが商品の引き替えを行うと、キャンペーンコード管理装置3aは、店舗11のキャッシュレジスタ8から商品引き替えの通知を受信する(S560)。S560にて商品引き替えの通知を受けると、キャンペーンコード発行管理部32aは、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13aのアップデートを行う(S570)。具体的には、使用されたキャンペーンコードに対して、使用済みのフラグを立てるなどの処理を行う。
キャンペーンコード管理装置3aは、以降同様に、他の携帯端末からの参加申込が有った場合には、参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行し(S510)、以降同様の処理(S520〜S570)を行う。キャンペーン管理者からの終了指示により、あるいは所定のキャンペーン期間の経過に伴い、キャンペーンコード管理装置3aはその処理を終了する(S580)。
上記発明によるキャンペーン管理システム100aによれば、アクセス情報管理装置2aが、QRコード91が頒布されるメディアの種類毎に異なる種類のQRコード91A〜91Cを発行する。そして、キャンペーンコード発行管理部32aが、参加申込サイトにアクセスする際に用いられたQRコード91の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行する。そして発行されたキャンペーンコードは、参加申込者が参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91と関連づけられて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13aに記憶される。また、無線LAN基地局4が取得した携帯端末の識別情報71UIDa〜73UIDaも同様に関連づけられてキャンペーンコードテーブル13aに記憶される。
この様にすることで、例えばキャンペーンの終了後、あるいはキャンペーンの途中でキャンペーンコードテーブル13a分析をすることで、異なるメディア毎にそのキャンペーンの効果を分析することが可能となる。具体的には、キャンペーンコードテーブル13a分析をすることで、参加申込者がどのメディアを通じてキャンペーンを知ったのかといった分析や、どのメディアを通じてキャンペーンを知り、参加申込を行った参加者が、実際に多く店舗11を訪問したかといったメディアに関連した分析を行うことが可能となる。この様な分析を行うことができれば、どのメディアを通じてキャンペーンを告知することが効果的かというメディア選択に関する分析も行うことも可能となり、より効果的なキャンペーンを行うことができる様になることが期待できる。
なお、上記実施形態では、受付部31aが、参加申込サイトにアクセスする際に用いられたQRコード91の種類を識別し、キャンペーンコード発行管理部32aが、受付部31aによって識別されたQRコード91の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行する例に適用して説明を行った。一方、キャンペーンコード管理装置3aが、参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91のそれぞれの種類を専用に受け付ける複数の受付部を有し、キャンペーンコード発行管理部32aがそれぞれの受付部に対応した種類のキャンペーンコードを発行する様にしてもよい。具体的には、キャンペーンコード管理装置3aが、QRコード91Aを用いて参加申込サイトにアクセスして行われた参加申込を専用に受け付ける第一の受付部、QRコード91Bを用いて参加申込サイトにアクセスして行われた参加申込を専用に受け付ける第二の受付部、QRコード91Cを用いて参加申込サイトにアクセスして行われた参加申込を専用に受け付ける第三の受付部を有する構成としても良い。なお、第一、第二、第三の受付部は図示されていない。また、この第一、第二、第三の受付部を、個別の受け付けサーバーとして設けても良い。
そして、キャンペーンコード発行管理部32aが、参加申込を受け付けた受付部に応じた種類のキャンペーンコードを発行する様にしても良い。即ち、キャンペーンコード発行管理部32aが、第一の受付部が受け付けた参加申込に対しては、第一の種類のキャンペーンコードを発行し、第二の受付部が受け付けた参加申込に対しては、第二の種類のキャンペーンコードを発行し、第三の受付部が受け付けた参加申込に対しては、第三の種類のキャンペーンコードを発行する様にしてもよい。この様にすれば、受付部が受け付けを行う際に、QRコード91の種類を識別する処理を行う必要がないため、キャンペーンコード管理装置3aによる参加申込の処理やキャンペーンコード発行管理部32aによるキャンペーンコード発行処理をより簡便に行うことが可能となる。
また、キャンペーンコード発行管理部32aが、そのキャンペーンコードを発行する際に、発行したキャンペーンコードと、QRコード91の種類を関連づけて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13aに記憶する様にしてもよい。具体的には、キャンペーンコード発行管理部32aが、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13aに、QRコード91Aとキャンペーンコード81CIDAを、QRコード91Bとキャンペーンコード82CIDBを、及びQRコード91Cとキャンペーンコード83CIDCをそれぞれ関連づけて記憶する(図10(d)参照)。この様にすれば、発行されたキャンペーンコードと、QRコード91の種類が関連づけられてキャンペーンコードテーブル13aに記憶されるため、キャンペーンコード発行管理部32aが、参加申込サイトにアクセスする際に用いたQRコード91の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行しなくても、キャンペーンコードテーブル13aを参照すれば、発行されたキャンペーンコードとQRコード91の種類の関連付けを知ることができる。この様にすれば、キャンペーンコード発行管理部32aは複数の種類のキャンペーンコードを発行する必要はなく、より簡易な処理とすることが可能となる。
<第三の変形例>
次に、本発明の第三の変形例について、主に図7を参照し説明を行う。本変形例の実施形態では、上記既述の実施形態と比較して、キャンペーンによって引き替えられる商品の種類に対応した種類のQRコードが発行される点が上記実施形態と異なっている。なお以降の説明において、上記実施形態と異なる部分について主に説明を行い、共通する部分については、その説明を省略する。また、図中において既述の実施形態と同一の部分については同一の符号を付している。
本実施形態では、キャンペーン管理システム100bが、異なるブランドである商品A、商品B、商品Cの商品サンプリングを目的としたキャンペーンに用いられる例に適用して以降の説明を行う。
アクセス情報管理装置2bは、キャンペーンの参加申込を受け付けるインターネット上の参加申込サイトの情報(URL)を携帯情報端末が読み取り可能なQRコードとして発行する部分であり、キャンペーンにて引き替えられる商品毎に異なる種類のQRコードを発行する機能を有している。
アクセス情報管理装置2bは、専用回線、又は公知の公衆回線などによって映像放送管理装置5bに接続されている。アクセス情報管理装置2bと映像放送管理装置5bの接続は、インターネット回線9によって接続されていても良い。なお、アクセス情報管理装置2bから映像放送管理装置5bへの情報の送信手段は、アクセス情報管理装置2bが、映像放送管理装置5bが読み取り可能な電子情報を出力し、当該出力された情報がメール等の公知の情報伝達手段によって映像放送管理装置5bの管理者等に送信されるものであってもよい。
映像放送管理装置5bは、テレビ放送局における放送番組やCM放送などの映像放送を管理する装置である。映像放送管理装置5bは、所定のスケジュールで定められた映像情報を放送し、放送された映像情報は、TV装置である映像受信装置61b、62b、63bによって受信されて表示される。
本実施形態において、商品AのキャンペーンがCM放送Aとして放送され、商品BのキャンペーンがCM放送Bとして放送され、商品Cのキャンペーンが、CM放送Cとして放送される例に適用して以降の説明を行う。
以降、実際の処理に従い、キャンペーン管理システム100bにて行われる処理について説明を行う。はじめに、アクセス情報管理装置2bが、キャンペーン管理者等からの指示に従い、キャンペーンの商品の種類に対応した種類のQRコードを発行する。具体的には、商品Aのキャンペーンへの参加申込サイトの情報としてQRコード92Aが、商品Bのキャンペーンへの参加申込サイトの情報としてQRコード92Bが、商品Cのキャンペーンへの参加申込サイトの情報としてQRコード92Cがそれぞれ発行される。なお、以降の説明においてQRコード92A、92B及び92Cを総称してQRコード92とも記載する。また、QRコード92A、92B及び92Cをそれぞれ、QR92A、QR92B、及びQR92Cとも記載する。
発行されたQRコード92は映像放送管理装置5bに送信され、それぞれCM放送A、CM放送B、及びCM放送Cにおいて放送される。
なお、本実施形態では、参加申込者101bが、TV装置である映像受信装置61bに表示されたCM放送Aを視聴して参加申込を行い、参加申込者102bが、映像受信装置62bに表示されたCM放送Bを見て参加申込を行い、参加申込者103bが、映像受信装置63bに表示されたCM放送Cを視聴して参加申込を行う例に適用して以降の説明を行う。
参加申込者101bは、視聴している映像受信装置61bに表示されたQRコード92Aを、参加申込者101bの携帯端末71bにて撮影し、参加申込サイトにアクセスして参加申込を行う。同様に、参加申込者102bは視聴している映像受信装置62bに表示されたQRコード92Bを自身の携帯端末72bにて撮影し、参加申込サイトにアクセスして参加申込を行う。同様に参加申込者103bも視聴している映像受信装置63bに表示されたQRコード92Cを自身の携帯端末73bにて撮影し、参加申込サイトにアクセスして参加申込を行う。
受付部31bは、参加申込サイトへのアクセスがあると、参加申込を受け付ける。受付部31bは、受け付けを行う際に参加申込サイトへのアクセスに用いられたQRコード92の種類を識別して取得する。受付部31bが参加申込を受け付けると、キャンペーンコード発行管理部32bが、受付部31bが識別したQRコード92の種類に応じた種類のキャンペーンコードを発行する。具体的には、携帯端末71b(QRコード92Aを利用)に対してキャンペーンコード801CIDAを、携帯端末72b(QRコード92Bを利用)に対してキャンペーンコード802CIDBを、携帯端末73b(QRコード92Cを利用)に対してキャンペーンコード803CIDCをそれぞれ発行する。また、キャンペーンコード発行管理部32bは、発行したキャンペーンコードを記憶部34のキャンペーンコードテーブル13bにそれぞれ記憶する(図10(e)参照。)。この際、キャンペーンコード発行管理部32bは、QRコード92の種類を、発行したキャンペーンコードと関連づけてキャンペーンコードテーブル13bに記憶してもよい(図10(e)参照。)。
キャンペーンコード801CIDAを取得した参加申込者101bが、商品との引き替えのために店舗を訪れると、店舗11の無線LAN基地局4が参加申込者101bの携帯端末71bと通信して携帯端末71bの無線LAN接続情報を取得し、取得した情報をキャンペーンコード管理装置3bに送信する。キャンペーンコード管理装置3bの無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報から、携帯端末の識別情報71UIDbと携帯端末71bが記憶するキャンペーンコード801CIDAを取得する。参加申込者102bが、商品との引き替えのために店舗を訪れた場合も同様に、無線LAN基地局4が、参加申込者102bの携帯端末72bの無線LAN接続情報を取得し、キャンペーンコード管理装置3bに送信する。キャンペーンコード管理装置3bの無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報から、携帯端末72bの識別情報72UIDbと携帯端末72bが記憶するキャンペーンコード802CIDBを取得する。参加申込者103bが商品との引き替えのために店舗を訪れた場合も同様に、無線LAN基地局4が、参加申込者103bの携帯端末73bの無線LAN接続情報を取得し、キャンペーンコード管理装置3bに送信する。キャンペーンコード管理装置3bの無線LANアクセス部35は、受信した無線LAN接続情報から、携帯端末73bの識別情報73UIDbと携帯端末73bが記憶するキャンペーンコード803CIDCを取得する。
無線LANアクセス部35が携帯端末71b〜73bの情報を受信すると、キャンペーンコード発行管理部32bは、携帯端末の識別情報71UIDb〜73UIDbとキャンペーンコード801A〜803Cをそれぞれ関連づけて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13bに記憶する。具体的には、識別情報71UIDbとキャンペーンコード801Aを、識別情報72UIDbとキャンペーンコード802Bを、識別情報73UIDbとキャンペーンコード803C関連づけて記憶する(図10(e)参照。)。
この様にすることで、例えばキャンペーンの終了後、あるいはキャンペーンの途中においてキャンペーンコードテーブル13b分析をすることで、商品毎のキャンペーンの効果を分析する事が可能となる。具体的には、どの商品のCM放送の視聴者からの参加申込が多いか、又は、どの商品のキャンペーンに参加申込を行った参加者が実際に多く店舗11を訪問しているかといった情報を得る事が可能となる。また、その分析に基づいて、次回のキャンペーンや、現在行っているキャンペーンへの対応をとることも可能となり、より効果的なキャンペーンを行うことも期待できる。
なお、上記実施形態では、アクセス情報管理装置2bが、それぞれの商品A〜Cに対応した種類のQRコード92を発行する例に適用して説明を行ったが、アクセス情報管理装置2bが、CM放送が行われる時間帯や期間に対応した種類のキャンペーンコード発行するようにしてもよい。具体的には、例えばアクセス情報管理装置2bが、午前中の放送時間帯に放送されるCM放送に対して第一の種類のQRコードを、午後の放送時間帯に放送されるCM放送に対して第二の種類のQRコードを、夜間の放送時間帯に放送されるCM放送に対して第三の種類のQRコードを発行したり、放送局によって定められた所定の放送枠に対応した種類のQRコードを発行したりしてもよい。この様にすれば、どの時間帯に放送されたCM放送が最も効果的であるかなどの、放送時間に関するキャンペーンの効果の分析を行うことが可能となる。
またアクセス情報管理装置2bが、実際にキャンペーンへの参加申込ができる期間、即ち参加申込サイトにアクセスして参加申込が行える期間に対応した種類のQRコード92を発行する様にしてもよい。この様にすれば、キャンペーンの実際の参加申込期間に応じたキャンペーンの効果分析などを行うことが可能となる。
また、店舗11において商品との引き替えができる期間がそれぞれ異なる様なキャンペーンを行う場合には、キャンペーンコードを利用した商品との引き替え可能な期間に対応した種類のQRコードを発行する構成としてもよい。具体的には、例えばキャンペーンの実施月の第一週に商品との引き替えが可能となるキャンペーンについては第一の種類のQRコードを、その月の第二週に商品との引き替えが可能となるキャンペーンについては第二の種類のQRコードを、その月の第三週に商品との引き替えが可能となるキャンペーンについては第三の種類のQRコードを発行する構成としてもよい。この様にすれば、引き替えが行われる時期による影響などを分析することが可能となる。
また、上記実施形態では、引き替えが行われる商品の種類に対応したQRコード92を発行する例に適用して説明を行ったが、キャンペーンコードを利用して商品購入特典が得られる様なキャンペーンの場合には、得られる商品購入特典の種類に対応した種類のQRコード92を発行する様にしてもよい。例えば購入特典として得られる景品の種類や、キャンペーンコードを利用して得られる値引きの割合の違いに対応した種類のQRコード92を発行する様にしても良い。また、購入特典が得られる購入商品の種類に対応した種類のQRコード92を発行したり、または、得られる特典と購入する商品の組み合わせに応じた種類のQRコード92を発行したりしてもよい。
<第四の変形例>
次に、本発明の第四の変形例について、主に図8〜9を参照し説明を行う。本変形例のでは、上記実施形態と比較して、参加申込サイトにアクセスする際に必要な情報が、QRコードではなくキーワードとして発行され、テレビ放送やラジオ放送などによってそのキーワードが言葉として放送される点が相違する。なお、発行されたキーワードを取得した参加希望者は、インターネット回線9に接続された検索サイトにて検索を行うことで参加申込サイトの情報を取得して参加申込サイトにアクセスする。
以降の説明において、上記既述の実施形態と異なる部分について主に説明を行い、共通する部分については、その説明を省略する。また、図中において既述の実施形態と同一の部分については同一の符号を付している。
本実施形態にかかるキャンペーン管理システム100cのアクセス情報管理装置2cは、参加申込サイトにアクセスする際に必要な情報をキーワードとして発行する機能を有するものである。アクセス情報管理装置2cは、キャンペーン管理者等が入力した情報に従って、キーワード93を発行する。この発行されたキーワード93は、音声情報として放送されたり、映像情報として放送されたりするものである。本実施形態では、キーワード93が、音声情報及び映像情報としてテレビ放送及びラジオ放送によって放送される例に適用して以降の説明を行う。なお、本実施形態におけるキーワード93が、特許請求の範囲におけるアクセス情報とされている。
アクセス情報管理装置2cは、専用回線、又は公知の公衆回線などに介して音声放送管理装置51c及び映像放送管理装置52cに接続されている。なお、アクセス情報管理装置2cと音声放送管理装置51c及び映像放送管理装置52cとの接続は、インターネット回線9を介して行われてもよい。
音声放送管理装置51cは、ラジオ局におけるラジオ番組やCM放送などの音声放送を管理する装置である。音声放送管理装置51cは、所定のスケジュールで定められた音声情報を放送し、放送された音声情報は、ラジオなどの音声受信装置61cに受信されて放送される。
映像放送管理装置52cは、テレビ放送局に設置されテレビの放送番組やCM放送などの映像放送を管理する装置である。映像放送管理装置52cは、所定のスケジュールで定められた映像情報を放送し、放送された映像情報は、TV装置などの映像受信装置62cによって受信されて表示される。
検索サイトサーバー12は、インターネット回線9に接続され、検索を行う検索者が入力したキーワードに基づいて、所定のサイトに関する情報(URL)を表示する検索サーバーである。検索サイトサーバー12は、その管理者による設定によって、特定のキーワードが入力されると、予め設定したサイトの情報(URL)を表示する様にすることが可能である。
次に、主に図9を参照して、キャンペーン管理システム100cの作用について、処理の流れに沿って説明を行う。説明は、既述の実施形態と異なる部分を中心に行い、同一の処理についてはその説明を省略する。
<アクセス情報管理装置2cの処理の説明>
はじめに、主に図9(a)を参照してアクセス情報管理装置2cの処理の流れを説明する。キャンペーン管理者等から指示があると、アクセス情報管理装置2cは処理を開始する(S600)。続いてアクセス情報管理装置2cは、キャンペーン管理者等が入力した情報に基づき、キーワード93を発行する(S610)。キーワード93は、入力された情報に基づいて文字や数字をランダムに組み合わせたものや、任意の言葉を組み合わせたものや、複数の任意の言葉から特定の言葉を選択したものなどであってもよく、更にはキャンペーン管理者等が入力した言葉や文字をそのまま用いたものであってもよい。
S610にてキーワード93が発行されると、アクセス情報管理装置2cは検索サイトサーバー12の設定を変更するための情報を出力する(S620)。具体的には、アクセス情報管理装置2cは、当該検索サイトにてキーワード93が入力した際に、キャンペーン管理システム100cが管理するキャンペーンの参加申込サイトが表示される様に検索サイトサーバー12の設定を行う際に必要な情報を出力する。なお、アクセス情報管理装置2cは、インターネット回線9を介して検索サイトサーバー12と通信を行って、この設定を変更するための情報を検索サイトサーバー12に直接送信してもよく、あるいは設定を変更するための情報をキャンペーン管理者に対して出力しても良い。なおこの場合には、そのキャンペーン管理者が、出力された情報に従って検索サイトサーバー12の設定を変更する(または設定の変更を依頼する)。
S620にて検索サイトサーバー12の設定を変更するための情報が出力され、検索サイトサーバー12の設定が変更されると、アクセス情報管理装置2cは、発行したキーワード93を音声放送管理装置51c及び映像放送管理装置52cに送信する(S630)。アクセス情報管理装置2cはこの際、音声放送管理装置51c及び映像放送管理装置52cによって放送される番組の内容や、キーワード93が放送される時間帯に関する情報等を併せて送信してもよい。また、これらの情報の送信は、音声放送管理装置51c又は映像放送管理装置52cに直接入力可能な電子情報として送信されてもよく、音声放送管理装置51c又は映像放送管理装置52cの操作者が認識可能な文字情報などによって送信されてもよい。なお、この場合には、音声放送管理装置51c又は映像放送管理装置52cの操作者等によって、キーワード93が音声放送管理装置51c又は映像放送管理装置52cに入力される。
S630にてキーワード93が送信されると、所定のタイミングでキーワード93が放送される。具体的には、音声放送管理装置51cからキーワード93が音声情報として放送され、映像放送管理装置52cから映像情報としてキーワード93が放送される。音声放送管理装置51cから放送されたキーワード93は音声受信装置61cによって受信され、音声として再生される。また、映像放送管理装置52cから放送されたキーワード93は、映像受信装置62cに受信され、その表示画面に表示される。発行したキーワードが送信されると、又はキャンペーン管理者からの終了指示によってアクセス情報管理装置2cはその処理を終了する(S640)。
<携帯端末にて行われる処理の説明>
次に、主に図9(b)を参照して携帯端末にて行われる処理について説明を行う。なお、以降の説明では、音声受信装置61c又は映像受信装置62cを視聴する参加申込者101cが、放送されたキーワード93を視聴して、自身の携帯端末71cを用いてキャンペーンの参加申込を行う例に適用して説明を行う。
放送されたキーワード93を視聴した参加申込者101cは、放送されたキーワード93を取得する(S710)。キーワード93を取得した参加申込者101cは、自身の携帯端末71cを用いて、検索サイトサーバー12にアクセスし、当該検索サイトの検索メニューにキーワード93を入力する(S720)。キーワードを入力すると、携帯端末71cには検索サイトサーバー12による検索結果が表示される。具体的には、予め設定された参加申込サイトの情報(URL)が表示される。
参加申込者101cは、携帯端末71cを操作して検索結果として表示された参加申込サイトの情報(URL)に基づいて、キャンペーンの参加申込サイトをアクセスする(S730)。参加申込者101cがキャンペーンの参加申込サイトにアクセスすると、携帯端末71cはキャンペーンコード発行管理部32が発行したキャンペーンコードを受信する(S740)。なお、キャンペーンコード発行管理部32は、発行したキャンペーンコードを、記憶部34のキャンペーンコードテーブル13cに記憶する(図10(f)参照。)。本実施形態では、キャンペーンコード発行管理部32が携帯端末71cに対してキャンペーンコード801CIDを発行する例に適用して以降の説明を行う。
携帯端末71cは、発行されたキャンペーンコード801CIDを受信すると共に、キャンペーンコード発行管理部32が送信したサイト訪問情報(cookie)も受信する。携帯端末71cは、このサイト訪問情報(cookie)を記憶機能部に記憶する。なお、このサイト訪問情報(cookie)には発行されたキャンペーンコード801CIDが含まれている。
参加申込者101cが商品との引き替えのために店舗11を訪問し、携帯端末71cを店舗11の無線LAN基地局4に接続すると(S750)、携帯端末71cは無線LAN基地局4と通信を開始する。携帯端末71cは、無線LAN基地局4を介して無線LANアクセス部35から送信された信号を受信して、その表示画面に商品との引き替えに用いられるクーポンを表示する(S760)。具体的には、無線LAN基地局4は、携帯端末71cの無線LAN接続情報を取得し、無線LANアクセス部35に送信する。無線LANアクセス部35は受信した無線LAN接続情報から、携帯端末71cの識別情報71UIDc及びキャンペーンサイトのサイト訪問情報(cookie)に含まれるキャンペーンコード801CIDを取得する。キャンペーンコード発行管理部32は、無線LAN接続情報からから取得した情報をそれぞれ関連づけて記憶部34のキャンペーンコードテーブル13cに記憶し(図10(f)参照。)、無線LAN基地局4を介して携帯端末71cにクーポンを送信する。
クーポンを取得した参加申込者101cは、取得したクーポンを店舗11の店員に提示して商品と引き替えてもらう(S770)。商品の引き替えが行われると、携帯端末71cによるキャンペーンに関する処理は終了する(S780)。
上記実施形態によるキャンペーン管理システム100cでは、参加申込サイトにアクセスする際に必要な情報が、QRコードはなくキーワードとして発行され、映像情報、または音声情報として放送される。このため、参加申込者101cの携帯端末71cがQRコード解析機能を有していない場合や、カメラ機能を有していない場合でも、キャンペーンサイトにアクセスする事ができる。また、QRコードを表示する映像表示装置が屋外などに設置され、携帯端末のカメラ機能ではQRコードの撮影が難しい場合であっても、検索サイトサーバー12にキーワード93を入力するだけの操作で、容易に参加サイトにアクセスする事ができる。また、キャンペーンに関連した言葉や、馴染みのある言葉をキーワード93として設定すれば、参加申込者101cはそのキーワード93を記憶することができるため、放送終了後であっても記憶したキーワード93を元に参加申込サイトにアクセスすることが可能となる。このため、より多くの人にキャンペーンの申込をしてもらえるようになることが期待できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の実施形態に記載の構成をそれぞれ組み合わせたものとしても良い。