JP2018087629A - 転がり軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】目詰まり等に起因してノズルの吐出口で潤滑油が集まるのを検出することができる給油ユニットを備えた転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】軸受部20と、軸受部20の内輪21と外輪22との間の環状空間11の軸方向の隣りに設けられ、環状空間11へ潤滑油を供給する給油ユニット40とを備え、給油ユニット40は、潤滑油を収容する油室43bと、油室43b内の潤滑油を吐出するノズル50と、油室43b内の潤滑油をノズル50から環状空間11へ向けて飛ばす吐出力を付与するポンプ本体51と、ノズル50の吐出口における潤滑油の集まりを検出する検出部60とを備え、検出部60は、ノズル50の吐出口50aを間に挟んで配置された一対の電極61,62と、一対の電極61,62の静電容量を測定する測定部63とを備えている。
【選択図】図4
【解決手段】軸受部20と、軸受部20の内輪21と外輪22との間の環状空間11の軸方向の隣りに設けられ、環状空間11へ潤滑油を供給する給油ユニット40とを備え、給油ユニット40は、潤滑油を収容する油室43bと、油室43b内の潤滑油を吐出するノズル50と、油室43b内の潤滑油をノズル50から環状空間11へ向けて飛ばす吐出力を付与するポンプ本体51と、ノズル50の吐出口における潤滑油の集まりを検出する検出部60とを備え、検出部60は、ノズル50の吐出口50aを間に挟んで配置された一対の電極61,62と、一対の電極61,62の静電容量を測定する測定部63とを備えている。
【選択図】図4
Description
本発明は、給油ユニットを備えている転がり軸受装置に関する。
近年、各種の工作機械では、加工効率及び生産効率の向上のために主軸の高速化が要求されている。主軸が高速で回転すると、これを支持する軸受部において特に潤滑性が問題となるため、軸受部の軸方向の隣りに、潤滑油を供給するための給油ユニットを備えた転がり軸受装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の給油ユニットは、油室内の潤滑油をノズルから吐出して内輪と外輪との間の環状空間に潤滑油を供給するポンプを備えている。このような給油ユニットによって効率的な給油を行うには、軸受部の潤滑に必要な微量の潤滑油を所定の給油タイミングで供給することが求められる。そのため、ノズルを数μm〜数十μmの微細な内径に形成し、ポンプの作動によって微量の潤滑油をノズルから飛ばして供給することが考えられる。
しかし、この場合、ノズルから吐出された潤滑油の一部は油滴となって飛び出すが、残りの潤滑油が表面張力によってノズルの吐出口付近で滴状に集まることがあり、集まった潤滑油が吐出口を塞ぐことによって目詰まりが生じ、適切な給油ができなくなるおそれがある。
本発明は、目詰まり等に起因してノズルの吐出口で潤滑油が集まるのを検出することができる給油ユニットを備えた転がり軸受装置を提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受装置は、内輪、外輪、及び、前記内輪と前記外輪との間に介在している複数の転動体を有している軸受部と、前記内輪と前記外輪との間の環状空間の軸方向の隣りに設けられ、当該環状空間へ潤滑油を供給する給油ユニットと、を備え、前記給油ユニットは、潤滑油を収容する油室と、前記油室内の潤滑油を吐出するノズルと、前記油室内の潤滑油をノズルから前記環状空間へ向けて飛ばす吐出力を付与するポンプ本体と、前記ノズルの吐出口における油の集まりを検出する検出部とを備え、前記検出部は、前記ノズルの吐出口を間に挟んで配置された一対の電極と、一対の電極の静電容量を測定する測定部と、を備えている。
この転がり軸受装置によれば、ノズルの目詰まり等に起因してノズルから潤滑油が飛ばされず、ノズルの吐出口で潤滑油が集まった状態になったときに、一対の電極間における誘電率に変化が生じ、当該電極の静電容量も変化する。したがって、一対の電極の静電容量を測定部によって測定することでノズルの吐出口における潤滑油の集まりを検出することができ、吐出異常の発生を検出することができる。
前記一対の電極は、前記ノズルを間に挟んで前記内輪又は前記外輪の回転による空気流れ方向に間隔をあけて配置され、前記空気流れ方向の上流側に位置する一方の電極が、同下流側に位置する他方の電極よりも前記ノズルの吐出口の近くに配置されていることが好ましい。
ノズルの吐出口で集まった潤滑油は、空気の流れ方向の下流側へ流れようとする。そのため、空気流れ方向の上流側に位置する一方の電極を、同下流側に位置する他方の電極よりもノズルの吐出口の近くに配置することで、集まった潤滑油を双方の電極に早期に到達させることができ、一対の電極の静電容量の変化を早期に検出することが可能となる。
ノズルの吐出口で集まった潤滑油は、空気の流れ方向の下流側へ流れようとする。そのため、空気流れ方向の上流側に位置する一方の電極を、同下流側に位置する他方の電極よりもノズルの吐出口の近くに配置することで、集まった潤滑油を双方の電極に早期に到達させることができ、一対の電極の静電容量の変化を早期に検出することが可能となる。
前記一対の電極は、前記ノズルの吐出口が形成された面と面一に配置されていることが好ましい。
このような構成によって、軸受部の内輪又は外輪の回転に伴う空気の流れが電極によって妨げられることがなく、ノズルの吐出口付近で集まった潤滑油を一対の電極に到達するように拡げやすくすることができる。また、一対の電極がノズルの吐出口よりも軸受部側へ突出しないので、ノズルの吐出口を可及的に軸受部へ近づけることができ、吐出口から潤滑油を飛ばすための吐出力(吐出エネルギー)を可及的に小さくすることができる。
このような構成によって、軸受部の内輪又は外輪の回転に伴う空気の流れが電極によって妨げられることがなく、ノズルの吐出口付近で集まった潤滑油を一対の電極に到達するように拡げやすくすることができる。また、一対の電極がノズルの吐出口よりも軸受部側へ突出しないので、ノズルの吐出口を可及的に軸受部へ近づけることができ、吐出口から潤滑油を飛ばすための吐出力(吐出エネルギー)を可及的に小さくすることができる。
本発明によれば、目詰まり等に起因してノズルの吐出口で潤滑油が集まるのを検出することができる。
以下、本発明の転がり軸受装置の実施の一形態を説明する。
図1は、実施形態に係る転がり軸受装置を示す断面図である。この転がり軸受装置10は、工作機械が有する主軸装置の主軸(軸7)を回転可能に支持するものであり、主軸装置のハウジング8内に収容されている。図1では、軸7及びハウジング8を2点鎖線で示している。以下の説明において、転がり軸受装置10の中心線Cに平行な方向を軸方向と呼び、この軸方向に直交する方向を径方向と呼ぶ。なお、この転がり軸受装置10は、工作機械以外においても適用可能である。
図1は、実施形態に係る転がり軸受装置を示す断面図である。この転がり軸受装置10は、工作機械が有する主軸装置の主軸(軸7)を回転可能に支持するものであり、主軸装置のハウジング8内に収容されている。図1では、軸7及びハウジング8を2点鎖線で示している。以下の説明において、転がり軸受装置10の中心線Cに平行な方向を軸方向と呼び、この軸方向に直交する方向を径方向と呼ぶ。なお、この転がり軸受装置10は、工作機械以外においても適用可能である。
転がり軸受装置10は、軸受部20と給油ユニット40とを備えている。軸受部20は、内輪21、外輪22、複数の玉(転動体)23、及びこれら複数の玉23を保持する保持器24を有しており、玉軸受(転がり軸受)を構成している。更に、転がり軸受装置10は、円筒状である内輪間座17及び外輪間座18を備えている。
本実施形態では、外輪22、外輪間座18及び給油ユニット40が軸受ハウジング8に回転不能として取り付けられており、内輪21及び内輪間座17が軸7と共に回転する。したがって、外輪22が、回転しない固定輪となり、内輪21が、軸7と共に回転する回転輪となる。
内輪21は、軸7に外嵌する円筒状の部材であり、その外周に軌道(以下、内輪軌道25という。)が形成されている。本実施形態では、内輪21と内輪間座17とは別体であるが、これらは一体(一体不可分)に形成されていてもよい。
外輪22は、軸受ハウジング8の内周面に固定される円筒状の部材であり、その内周に軌道(以下、外輪軌道26という。)が形成されている。本実施形態では、外輪22と外輪間座18とは別体であるが、これらは一体(一体不可分)に形成されていてもよい。
外輪22は、軸受ハウジング8の内周面に固定される円筒状の部材であり、その内周に軌道(以下、外輪軌道26という。)が形成されている。本実施形態では、外輪22と外輪間座18とは別体であるが、これらは一体(一体不可分)に形成されていてもよい。
玉23及び保持器24は、内輪21と外輪22との間に形成されている環状空間11に設けられている。
玉23は、内輪21と外輪22との間に介在しており、内輪軌道25及び外輪軌道26を転動する。
玉23は、内輪21と外輪22との間に介在しており、内輪軌道25及び外輪軌道26を転動する。
保持器24は、全体として環状であり、玉23の軸方向一方側の環状部28aと、玉23の軸方向他方側の環状部28bと、これら環状部28a,28bを連結している複数の柱部29とを有している。環状部28a,28bの間であって周方向で隣り合う柱部29,29の間がポケット27となっている。各ポケット27には、一つの玉23が収容されている。この構成により、保持器24は、複数の玉23を周方向に間隔をあけて保持することができる。
保持器24の軸方向一方側(給油ユニット40側)の環状部28aは、外輪22の肩部30と摺接可能となっている。これにより、保持器24は外輪22によって径方向についての位置決めされる。つまり、軸受部20の保持器24は、外輪案内(軌道輪案内)されている。
保持器24は、樹脂製(例えば、フェノール樹脂製)である。内輪21及び外輪22は、軸受鋼等の鋼製である。玉23は、軸受鋼等の鋼製であってもよく、セラミックスであってもよい。
保持器24は、樹脂製(例えば、フェノール樹脂製)である。内輪21及び外輪22は、軸受鋼等の鋼製である。玉23は、軸受鋼等の鋼製であってもよく、セラミックスであってもよい。
図2は、給油ユニット40を軸方向から見た断面図である。給油ユニット40は、全体として円環形状に形成されている。給油ユニット40は、タンク42及びポンプ43を備えている。これらタンク42及びポンプ43は、給油ユニット40が有している環状の本体部41に設けられている。また、給油ユニット40は、制御部44及び電源部45を備えており、更に、図示はしていないが、各種センサも備えている。
本体部41は、外輪間座18の内周側に取り付けられており、ポンプ43等を保持するフレームとしての機能を有している。本体部41は円環状の部材であるが内部に空間が形成されており、この空間にポンプ43、制御部44、及び電源部45が設けられている。また、空間の一つがタンク42となっている。これにより、本体部41、タンク42、ポンプ43、制御部44、及び電源部45等を含む給油ユニット40は、一体として構成される。
図2において、タンク42は、潤滑油(オイル)を溜めるためのものであり、潤滑油をポンプ43へ流すために配管46を通じてポンプ43と繋がっている。タンク42内には、潤滑油を保持する保持材(多孔質部材)が設けられていてもよい。なお、タンク42、制御部44及び電源部45のうちの一部又は全部は、転がり軸受装置10(ハウジング8)の外に設けられていてもよく、この場合、配管や通信線を通じてポンプ43等と接続される。
図1に示すように、ポンプ43は、ポンプケース48と、ポンプ本体51とを備えている。ポンプケース48は、内部空間にはポンプ本体51が設けられている。ポンプ本体51は、ダイアフラム式のマイクロポンプにより構成され、圧電素子43aとダイアフラム47とを備えている。ダイアフラム47とポンプケース48の壁部とは、油室43bを形成し、この油室43bにタンク42からの潤滑油が流入し、貯留される。また、ポンプケース48における軸受部20側の壁部49には、当該壁部49を貫通する孔状のノズル50が軸方向に沿って形成されている。ノズル50は、油室43bとポンプケース48の外部とを連通している。ノズル50の内径は、十数μm〜数十μm、例えば25μmの寸法とされている。
ポンプ本体51は、圧電素子43aを駆動することによってダイアフラム47を往復変位させ、油室43bの容積を変化させる。そして、油室43bの容積の減少によって油室43b内の潤滑油に圧縮力が作用し、この圧縮力が吐出力となって微量の油滴Pとなった潤滑油がノズル50から軸受部20の環状空間11へ向けて飛び出し(飛翔し)、環状空間11へ供給される(図1参照)。言い換えると、潤滑油は、ノズル50から油滴Pとなって初速を有して吐出される。
なお、圧電素子43aの一回の動作により油室43bから吐出される潤滑油量は微量(例えば50nL)であることから、一回の給油動作のためにポンプ本体51の圧電素子43aを複数回動作させる。つまり、一回の給油動作のために圧電素子43aを脈動させる。なお、油室43bから潤滑油が吐出される毎にタンク42から油室43bへ潤滑油が自動的に補給される。
電源部45(図2参照)は、ポンプ43の動作させるための電力を供給する。制御部44は、ポンプ43を動作させるタイミングを制御することができる。また、電源部45は、次に説明する検出部60に電力を供給するために用いてもよく、制御部44は、当該検出部60を制御するために用いてもよい。
給油ユニット40は、更に検出部60を備えている。この検出部60は、潤滑油が吐出口50a付近で集まる(滴状に溜まる)のを検出するものである。例えば、ポンプ43によってノズル50の吐出口50aから潤滑油を吐出したとき、その一部は油滴Pとなって飛ばされるが、残りが表面張力によって吐出口50aの付近に付着し、次第に集まることがある。集まった潤滑油は、吐出口50aを塞ぐように作用し、軸受部20に向けて潤滑油を飛ばすことへの障害となる。すなわち、目詰まりを起こした状態となる。そのため、吐出口50aの付近には潤滑油がより集まり易くなり、潤滑油を飛ばすことができず給油困難となる。つまり、吐出口50aにおいて潤滑油が集まると吐出異常を生じる。検出部60は、吐出口50aにおける潤滑油の集まりを検出することで吐出異常を検出するものとなっている。
図3は、給油ユニット40のノズル50の吐出口50a付近を拡大して示す断面図である。図3における左右方向は、軸受部20の周方向を示す。また、矢印Xは、内輪21の回転に伴って発生する空気の流れの方向を示している。
検出部60は、一対の電極61,62と、静電容量測定部63とを備えている。
一対の電極61,62は、ポンプケース48の軸受部20側の壁部49に設けられている。一対の電極61,62は、ノズル50の吐出口50aを間に挟んで周方向に間隔をあけて配置されている。一対の電極61,62の間隔w1は、数mm、例えば2mmとされ、ノズル50の内径dよりも大きい寸法とされる。
一対の電極61,62は、ポンプケース48の軸受部20側の壁部49に設けられている。一対の電極61,62は、ノズル50の吐出口50aを間に挟んで周方向に間隔をあけて配置されている。一対の電極61,62の間隔w1は、数mm、例えば2mmとされ、ノズル50の内径dよりも大きい寸法とされる。
また、一対の電極61,62は、ノズル50の吐出口50aが開口しているポンプケース48の壁部49の外面49aと面一になるように配置されている。空気の流れ方向Xの上流側に位置する一方の電極61は、同下流側に位置する他方の電極62よりもノズル50の吐出口50aの近くに配置されている。具体的には、ノズル50の中心Oから一方の電極61までの距離をw11とし、当該中心Oから他方の電極62までの距離をw12としたとき、w11<w12の関係にある。
静電容量測定部63は、一対の電極61,62の静電容量を測定するものである。一対の電極61,62の静電容量は、当該電極61,62間の誘電率に変化が生じることによって変化する。検出部60は、静電容量測定部63により一対の電極61,62の静電容量を測定することによって静電容量の変化、すなわち誘電率の変化を検出するものとなっている。
図4に示すように、ポンプのノズル50において目詰まり等が生じ、吐出口50aにおいて潤滑油Lが集まった(滴状に溜まった)状態になると、一対の電極61,62間の誘電率に変化が生じる。また、吐出口50aに集まった潤滑油Lの量が少ない場合(図4(a)参照)と多い場合(図4(b)参照)との間でも誘電率に変化がある。特に、図4(b)に示すように、潤滑油Lが一対の電極61,62に到達して両電極61,62間に渡された状態(両電極61,62が潤滑油Lで繋がった状態)となることで、図3に示すように一対の電極61,62間が空気のみである場合と比べて誘電率の変化が顕著となる。
したがって、検出部60は、静電容量測定部63において測定した静電容量の変化からノズル50の吐出口50aにおける潤滑油Lの集まりを検出することができ、その検出結果に基づいてノズル50の目詰まり等に起因する吐出異常の発生を検出することができる。吐出異常があるか否かの判断は、例えば制御部44が、静電容量測定部63で測定された静電容量と所定の閾値との比較に基づいて行うことができる。
なお、ノズル50の吐出口50aにおける潤滑油Lの集まりを検出するためには、ある程度の潤滑油Lの量が必要であり、そのために一対の電極61,62の間隔w1はノズル50の微小な内径dに比べて十分に大きい寸法とされる。
また、ノズルの吐出口50aで潤滑油が集まる原因としては、ノズル50内への異物の滞留や付着による流動抵抗の増大やポンプ性能の低下等によって吐出力が弱まることも考えられる。ただし、これらに限られるものではない。
また、ノズルの吐出口50aで潤滑油が集まる原因としては、ノズル50内への異物の滞留や付着による流動抵抗の増大やポンプ性能の低下等によって吐出力が弱まることも考えられる。ただし、これらに限られるものではない。
一対の電極61,62は、空気の流れ方向Xの上流側に配置されたものが、下流側に配置されたものよりもノズル50の吐出口50aの近くに配置されている。ノズル50の吐出口50aで集まった潤滑油Lは、空気の流れのために矢印X方向へは拡がりやすいが反X方向には拡がりにくいので、流れ方向Xの上流側に位置する一方の電極61をより吐出口50aに近づけることで当該電極61に潤滑油Lが到達し易くなり、流れ方向Xの下流側に位置する他方の電極62にも空気の流れによって潤滑油Lが到達し易くなる。したがって、潤滑油Lは双方の電極61,62に早期に到達し、両電極61,62間に架け渡された状態となる。したがって、ノズル50の吐出口50aで潤滑油が集まっていることをより早期に検出することが可能となる。
一対の電極61,62は、ノズル50の吐出口50aが形成された面、すなわちポンプケース48の壁部49の外面49aと面一に配置されているので、一対の電極61,62によって空気の流れが妨げられることがなく、ノズル50の吐出口50aで集まった潤滑油Lに対する空気の流れの影響が大きくなる。そのため、ノズル50から離れた他方の電極62にも早期に潤滑油Lが到達する。
[給油ユニット40の変形例]
以下、給油ユニット40における一対の電極61,62の変形例について説明する。
図5に示す変形例は、一対の電極61,62が、ノズル50の吐出口50aから等距離に配置されたものとなっている(w11=w12)。その他の構成は上記実施形態と同様であり、上記実施形態と略同様の作用効果を奏する。ただし、ノズル50の吐出口50aで集まった潤滑油Lは、空気の流れ方向Xの上流側に拡がりにくいため、本変形例では、上流側の電極61に潤滑油Lが到達するまで時間がかかる。そのため、上記実施形態と比較すると、潤滑油Lが双方の電極61,62に渡された状態となり、潤滑油Lの集まりを明確に検出することができるまで時間がかかる。したがって、この点においては上記実施形態の方が有利である。
以下、給油ユニット40における一対の電極61,62の変形例について説明する。
図5に示す変形例は、一対の電極61,62が、ノズル50の吐出口50aから等距離に配置されたものとなっている(w11=w12)。その他の構成は上記実施形態と同様であり、上記実施形態と略同様の作用効果を奏する。ただし、ノズル50の吐出口50aで集まった潤滑油Lは、空気の流れ方向Xの上流側に拡がりにくいため、本変形例では、上流側の電極61に潤滑油Lが到達するまで時間がかかる。そのため、上記実施形態と比較すると、潤滑油Lが双方の電極61,62に渡された状態となり、潤滑油Lの集まりを明確に検出することができるまで時間がかかる。したがって、この点においては上記実施形態の方が有利である。
図6に示す変形例は、一対の電極61,62が、ノズル50の吐出口50aが形成された面(壁部49の外面49a)よりも軸受部20側へ突出するように設けられたものである。また、一対の電極61,62は、ノズル50の吐出口50aから等距離に配置されている。その他の構成は上記実施形態と同様である。本変形例では、電極61,62が壁部49の外面49aよりも突出しているため、空気の流れの影響が少なくなり、一対の電極61,62をノズル50から等間隔に設けたとしても、潤滑油は双方の電極61,62に略同様に到達しやすくなる。
本変形例では、一対の電極61,62が軸受部20側へ突出しているため、ノズル50を軸受部20側へ接近させることが困難となり、ノズル50から環状空間11へ向けて潤滑油を飛ばす距離が長くなる。この点において、前記実施形態では、ノズル50の吐出口50aと電極61,62とが面一に配置されているので、ノズル50を可及的に軸受部20に近づけることができ、潤滑油を飛ばす距離も短くすることができる。そのため、ポンプ本体51による吐出力を可及的に小さくできるという利点がある。
前記実施形態及び変形例はすべての点で例示であって制限的なものではない。つまり、本発明の転がり軸受装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
例えば、前記実施形態では、軸受部20がアンギュラ玉軸受である場合について説明したが、軸受の形式はこれに限らず、深溝玉軸受であってもよく、円すい転がり軸受や円筒ころ軸受であってよい。また、この転がり軸受装置10を、工作機械の主軸用以外の用途に用いることができる。軸受部20は、内輪21が固定輪とされ、外輪22が回転輪とされたものであってもよい。
例えば、前記実施形態では、軸受部20がアンギュラ玉軸受である場合について説明したが、軸受の形式はこれに限らず、深溝玉軸受であってもよく、円すい転がり軸受や円筒ころ軸受であってよい。また、この転がり軸受装置10を、工作機械の主軸用以外の用途に用いることができる。軸受部20は、内輪21が固定輪とされ、外輪22が回転輪とされたものであってもよい。
10:転がり軸受装置、11:環状空間、20:軸受部、21:内輪、22:外輪、40:給油ユニット、43:ポンプ、43b:油室、50:ノズル、50a:吐出口、51:ポンプ本体、60:検出部、61:電極、62:電極、63:静電容量測定部
Claims (3)
- 内輪、外輪、及び、前記内輪と前記外輪との間に介在している複数の転動体を有している軸受部と、
前記内輪と前記外輪との間の環状空間の軸方向の隣りに設けられ、当該環状空間へ潤滑油を供給する給油ユニットと、を備え、
前記給油ユニットは、潤滑油を収容する油室と、前記油室内の潤滑油を吐出するノズルと、前記油室内の潤滑油をノズルから前記環状空間へ向けて飛ばす吐出力を付与するポンプ本体と、前記ノズルの吐出口における油の集まりを検出する検出部とを備え、
前記検出部は、前記ノズルの吐出口を間に挟んで配置された一対の電極と、一対の電極の静電容量を測定する測定部と、を備えている、転がり軸受装置。 - 前記一対の電極は、前記ノズルを間に挟んで前記内輪又は前記外輪の回転による空気流れ方向に間隔をあけて配置され、前記空気流れ方向の上流側に位置する一方の電極が、同下流側に位置する他方の電極よりも前記ノズルの吐出口の近くに配置されている、請求項1に記載の転がり軸受装置。
- 前記一対の電極は、前記ノズルの吐出口が形成された面と面一に配置されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受装置。
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