JP2018087601A - スプライン嵌合構造、車輪用軸受装置、およびドライブシャフト - Google Patents

スプライン嵌合構造、車輪用軸受装置、およびドライブシャフト Download PDF

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恭典 川崎
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Abstract

【課題】高い圧入荷重を必要とせず、しかも、スプライン歯面の摩耗を防止でき、「がた」を継続的に防止できるスプライン嵌合構造、車輪用軸受装置、およびドライブシャフトを提供する。【解決手段】スプライン孔の溝にスプライン軸の凸歯が嵌合するスプライン嵌合構造である。スプライン孔の溝がストレート溝である。スプライン軸の凸歯は曲がり部が形成される。凸歯の溝への嵌合状態において、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位が3個所以上に分散される。【選択図】図1

Description

本発明は、スプライン嵌合構造、車輪用軸受装置、およびドライブシャフトに関する。
ドライブシャフトは、固定式等速自在継手と、摺動式等速自在継手と、これらの等速自在継手を連結するシャフトとを備えたものである。そして、固定式等速自在継手とシャフトとの連結、および摺動式等速自在継手とシャフトとの連結に、スプライン嵌合構造を用いている。また、車輪用軸受装置においては、ハブ輪の孔部に嵌挿される等速自在継手の外側継手部材の軸部がスプライン嵌合構造を介してハブ輪に連結される。
ところで、スプライン嵌合構造は、スプライン孔の溝にスプライン軸の凸歯が嵌合する構造である。このため、溝と凸歯との嵌合部において回転方向すきま(がた)があると、振動や騒音が発生するおそれがあり、「がた」を生じさせない嵌合とするのが好ましい。
そこで、嵌合部のがたを無くすため、図6に示すように、スプライン孔150の溝151の軸方向に対して、スプライン軸152の凸歯153に角度(捩れ角)を付けることを提案できる。このように捩れ角を付ければ、圧入嵌合となって、凸歯153の一部、図6では、凸歯153の一方の軸端部153aが溝151の一方の側面151aに、及び凸歯153の他方の軸端部153bが溝151の他方の側面151bにそれぞれ強い接触状態となる。
このような場合、繰り返しのトルク伝達により、スプライン歯面の摩耗が生じ、これにより「がた」の増加が懸念される。また、スプライン軸のスプライン孔への組込には、高い圧入荷重が必要となる。
また、従来には、スプライン軸の歯を軸方向に分割したものがある(特許文献1)。すなわち、「歯を軸方向に分割してピッチ円上における厚みが前記溝のピッチ円上における溝幅より小さい第1歯部と第2歯部を設け、軸先端側の第1歯部と軸後端側の第2歯部を円周方向に位相をずらし、第1歯部に続く第2歯部が溝に挿入される際に両歯部が圧入による嵌合とされる」ように構成している。
すなわち、第1歯部と第2歯部とをスプライン軸の円周方向に位相をずらし、第2歯部がスプライン孔の溝に挿入されるとき、第1歯部と第2歯部の相方が溝に圧入される嵌合としたことにより、スプライン孔に対してスプライン軸をがたつきのない安定した接続状態を得ることができ、圧入力の増大も抑えられるというものである。また、第1歯部と第2歯部とを円周方向に位相をずらしたことにより、スプライン軸の接続状態において、第1歯部と第2歯部は相反する側面が溝の両側面と圧接するため、スプライン軸の回転方向に応じてトルク負荷が第1歯部と第2歯部の一方に大きく負荷されることにより、第1歯部および第2歯部の疲労が少なく、耐久性の向上を図ることができるというものである。
特開2001−3947号公報
特許文献1に記載のものでは、スプライン軸の歯を分離し、かつ、その分離した第1歯部と第2歯部とを周方向にずらせたことによって、スプライン軸のスプライン孔への組込時には、より高い圧入荷重が必要となる。このため、圧入時にスプライン歯面にいわゆる「むしれ」が生じたり、さらには、圧入不良が発生して、トルク伝達機能が損なわれるおそれもある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、高い圧入荷重を必要とせず、しかも、スプライン歯面の摩耗を防止でき、「がた」を継続的に防止できるスプライン嵌合構造、車輪用軸受装置、およびドライブシャフトを提供するものである。
本発明のスプライン嵌合構造は、スプライン孔の溝にスプライン軸の凸歯が嵌合するスプライン嵌合構造であって、スプライン孔の溝がストレート溝であるとともに、スプライン軸の凸歯は曲がり部が形成され、凸歯の溝への嵌合状態において、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位が3個所以上に分散されるものである。
本発明のスプライン嵌合構造によれば、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位が分散されるので、嵌合状態での強い接触部分が分散されることになる。このため、スプライン軸のスプライン孔への組込時には、高い圧入荷重を必要としない。しかも、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位を有するので、溝と凸歯との嵌合部において回転方向すきま(がた)を生じさせない。
スプライン軸の凸歯は、スプライン孔の溝の一方の側面に接触する少なくとも1箇所の接触部位とスプライン孔の溝の他方の側面に接触する少なくとも2箇所の接触部位と、を有し、前記1箇所の接触部位が、前記2箇所の接触部位の軸方向中間部に配設されるように設定できる。このように設定することによって、圧入荷重を比較的小さく設定でき、しかも、溝と凸歯との嵌合部における回転方向すきま(がた)を安定して生じさせないようにできる。
また、スプライン軸の凸歯は、スプライン孔の溝の両側面にそれぞれ接触する少なくとも2箇所の接触部位を有し、スプライン孔の溝の一方の側面に接触する接触部位と、スプライン孔の溝の他方の側面に接触する接触部位とは、軸方向に沿って交互に配置されるものであってもよい。このように設定することによって、圧入荷重をより小さく設定でき、しかも、溝と凸歯との嵌合部における回転方向すきま(がた)をより安定して生じさせないようにできる。
本発明の車輪用軸受装置は、ハブ輪の孔部に嵌挿される等速自在継手の外側継手部材の軸部が前記スプライン嵌合構造を介してハブ輪に連結されているものである。
本発明の車輪用軸受装置によれば、等速自在継手の外側継手部材の軸部をハブ輪の孔部に嵌挿する際には、高い圧入荷重を必要としない。しかも、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位を有するので、溝と凸歯との嵌合部において回転方向すきま(がた)を生じさせない。
本発明のドライブシャフトは、固定式等速自在継手と、摺動式等速自在継手と、これらの等速自在継手を連結するシャフトとを備えたドライブシャフトであって、固定式等速自在継手とシャフトとの連結と、摺動式等速自在継手とシャフトとの連結との少なくともいずれかに、前記スプライン嵌合構造を用いたものである。
本発明のドライブシャフトによれば、スプライン嵌合構造を用いた連結では、高い圧入荷重を必要としない。しかも、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位を有するので、溝と凸歯との嵌合部において回転方向すきま(がた)を生じさせない。
本発明では、高い圧入荷重を必要としないので、組み付け作業の簡易化を図ることができ、しかも、圧入時にスプライン歯面にいわゆる「むしれ」が生じたりせず、さらには、圧入不良を招かず、安定したトルク伝達機能を発揮することができる。
本発明の第1のスプライン嵌合構造を示し、(a)は要部簡略図であり、(b)は要部断面図である。 本発明の第2の実施形態の要部簡略図である。 スプライン嵌合構造を示し、(a)は図1(a)のA−A線断面図、A1−A1線断面図、及び図2のA2−A2線断面図であり、(b)は図1(a)のB−B線断面図、B1−B1線断面図、図2のB2−B2線断面図、及びB3−B3線断面図であり、(c)は図1(a)のC−C線断面図、C1−C1線断面図、及び図2のC2−C2線断面図、及びC3−C3線断面図である。 本発明の車輪用軸受装置の断面図である。 本発明のドライブシャフトの断面図である。 従来のスプライン嵌合構造の要部簡略図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。図4は本発明に係るスプライン嵌合構造Mを用いた車輪用軸受装置を示し、図5は本発明に係るスプライン嵌合構造Mを用いたドライブシャフトを示している。
車輪用軸受装置には、第1世代と称される複列の転がり軸受を単独に使用する構造から、外方部材に車体取付フランジを一体に有する第2世代に進化し、さらに、車輪取付フランジを一体に有するハブ輪の外周に複列の転がり軸受の一方の内側軌道面が一体に形成された第3世代、さらには、この等速自在継手を構成する外側継手部材の外周に複列の転がり軸受の他方の内側軌道面が一体に形成された第4世代のものまで開発されている。
例えば第3世代と呼ばれるものが記載されている。第3世代と呼ばれる車輪用軸受装置は、図4に示すように、外径方向に延びるフランジ1を有するハブ輪2と、このハブ輪2に外側継手部材3が固定される等速自在継手4と、ハブ輪2の外周側に配設される外方部材5とを備える。
等速自在継手4は、外側継手部材3と、この外側継手部材3の椀形部7内に配設される内側継手部材8と、この内側継手部材8と外側継手部材3との間に配設されるボール9と、このボール9を保持する保持器10とを備える。また、内側継手部材8の中心孔の内周面にはスプライン部11が形成され、この中心孔に図示省略のシャフトの端部スプライン部が挿入されて、内側継手部材8のスプライン部11とシャフトのスプライン部とが係合される。
また、ハブ輪2は、筒状の軸部13とフランジ1とを有し、フランジ1の外端面14(反継手側の端面)には、図示省略のホイールおよびブレーキロータが装着される短筒状のパイロット部15が突設されている。なお、パイロット部15は、大径の第1部15aと小径の第2部15bとからなり、第1部15aにブレーキロータが外嵌され、第2部15bにホイールが外嵌される。
そして、軸部13の椀形部7側端部の外周面に小径段部16が設けられ、この小径段部16に内輪17が嵌合されている。ハブ輪2の軸部13の外周面のフランジ近傍には第1内側軌道面18が設けられ、内輪17の外周面に第2内側軌道面19が設けられている。また、ハブ輪2のフランジ1にはボルト装着孔12が設けられて、ホイールおよびブレーキロータをこのフランジ1に固定するためのハブボルト(図示省略)がこのボルト装着孔12に装着される。
外方部材5は、その内周に2列の外側軌道面20、21が設けられると共に、その外周にフランジ(車体取付フランジ)32が設けられている。そして、外方部材5の第1外側軌道面20とハブ輪2の第1内側軌道面18とが対向し、外方部材5の第2外側軌道面21と、内輪17の第2内側軌道面19とが対向し、これらの間に転動体22が介装される。また、外方部材5の外周面(外径面)には車体取付用のフランジ32が設けられ、このフランジ32が図示省略のナックルに取り付けられる。
ハブ輪2の軸部13に外側継手部材3の軸部23が挿入される。軸部23は、その先端部にねじ部24が形成され、このねじ部24と椀形部7との間に雄スプライン(スプライン軸)26が形成されている。また、ハブ輪2の軸部13の内周面(内径面)に雌スプライン(スプライン孔)25が形成され、この軸部23がハブ輪2の軸部13に挿入された際には、軸部23のスプライン軸26とハブ輪2のスプライン孔25とが係合する。
そして、ハブ輪2から突出した軸部23のねじ部24にナット部材27が螺着され、ハブ輪2と外側継手部材3とが連結される。この際、ナット部材27の内端面(裏面)28と軸部13の外端面29とが当接するとともに、椀形部7の軸部側の端面30と内輪17の外端面31とが当接する。すなわち、ナット部材27を締付けることによって、ハブ輪2が内輪17を介してナット部材27と椀形部7とで挟持される。
また、図5に示すドライブシャフトは、固定式等速自在継手51と、摺動式等速自在継手52と、これらの等速自在継手を連結するシャフト50とを備える。この図例では、固定式等速自在継手51にバーフィールド型等速自在継手を用い、摺動式等速自在継手52にトリポード型等速自在継手を用いている。
固定式等速自在継手51は、軸方向に延びる複数のトラック53が内球面54に形成された外側継手部材55と、軸方向に延びる複数のトラック56が外球面57に形成された内側継手部材58と、外側継手部材55のトラック53と内側継手部材58のトラック56との間に介在してトルクを伝達する複数のボール59と、外側継手部材55の内球面54と内側継手部材58の外球面57との間に介在してボール59を保持するケージ60とを備えている。
摺動式等速自在継手52は、内周に軸線方向に延びる三本の溝61を設けると共に各溝61の内側壁に互いに対向するローラ案内面61aを設けた外側継手部材62と、半径方向に突出した3つの脚軸63を備えた内側継手部材としてのトリポード部材64と、前記脚軸63に回転自在に支持されると共に外側継手部材の溝61に転動自在に挿入されたトルク伝達手段としてのローラ65とを備える。この場合、ローラ65は脚軸63の外径面に周方向に沿って配設される複数のころ66を介して外嵌されている。なお、トリポード部材64は、ボス部67と、このボス部67から径方向に伸びる前記脚軸63とからなる。
シャフト50は、その両端部に雄スプライン(スプライン軸)26が形成され、一方の雄スプライン26が固定式等速自在継手51の内側継手部材58に嵌入され、他方の雄スプライン26が摺動式等速自在継手52のトリポード部材64に嵌入される。内側継手部材58の軸心孔71に雌スプライン(スプライン孔)25が形成され、シャフト50の一方の雄スプライン26が内側継手部材58の軸心孔71に嵌入されて、雌スプライン(スプライン孔)25に噛合する。また、シャフト50の他方の雄スプライン(スプライン軸)26がトリポード部材64のボス部67の軸心孔73に嵌入されて、この軸心孔73の雌スプライン(スプライン孔)25に噛合する。
そして、固定式等速自在継手51には外側継手部材55の開口部を密封するためのブーツ80Aが付設され、摺動式等速自在継手52には外側継手部材62の開口部を密封するためのブーツ80Bが付設されている。ブーツ80A,80Bは、大径の取付部80aと、小径の取付部80bと、大径の取付部80aと小径の取付部80bとを連結する屈曲部を構成する蛇腹部80cとからなる。ブーツ80A,80Bの大径の取付部80aは外側継手部材55,62の開口部側の外径面に形成されるブーツ装着部85,85で締結バンド82(82A,82B)により締め付け固定され、その小径の取付部80bはシャフト50の所定部位(ブーツ装着部86,86)で締結バンド83(83A、83B)により締め付け固定されている。
このため、図4に示す車輪用軸受装置では、軸部23の雄スプライン(スプライン軸)26とハブ輪2の雌スプライン(スプライン孔)25とで、本発明に係るスプライン嵌合構造Mを構成する。図5に示すドライブシャフトでは、シャフト50の一方の雄スプライン(スプライン軸)26と内側継手部材58の雌スプライン(スプライン孔)25とで、本発明に係るスプライン嵌合構造Mを構成する。シャフト50の他方の雄スプライン(スプライン軸)26とトリポード部材64の雌スプライン(スプライン孔)25とで、本発明に係るスプライン嵌合構造Mを構成する。
図1(b)に示すように、この場合のスプライン嵌合構造Mのスプライン孔25は、内径面に周方向に沿って所定ピッチで複数個の溝100が形成され、スプライン嵌合構造Mのスプライン軸26は、外径面に周方向に沿って所定ピッチで複数個の凸歯101が形成されたものである。そして、スプライン孔25の各溝100にスプライン軸26の凸歯101が嵌合することになる。
なお、図1(a)及び図1(b)に示すスプライン嵌合構造Mでは、その溝100及び凸歯101の断面形状を扁平台形状としている。この場合、例えば、図1(a)に示すように、溝100を軸方向に沿ったストレート溝とし、凸歯101は、スプライン孔25の溝100の軸方向に対してジグザグ形状に曲がっている。
スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔25の溝100の両側面100a、100bにそれぞれ接触する箇所の接触部位102a、102b、102c、102dを有する。すなわち、スプライン軸26の凸歯101は、扁平S字状、ジグザク形状とされて、2箇所の曲がり部103が形成される。このため、スプライン軸26の凸歯101には、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aに接触する2つの接触部位102a、102cと、スプライン孔の溝の他方の側面100bに接触する2つの接触部位102b、102dとが形成される。接触部位102a、102b、102c、102dは軸方向に沿って交互に配置される。
すなわち、図1(a)のA−A線断面及びA1−A1線断面では、図3(a)に示すように、スプライン孔25の溝100の他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができ、一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101と接触部位102a、102cができる。図1(a)のB−B線断面及びB1−B1線断面では、図3(b)に示すように、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101との間、及び、スプライン孔25の溝100の他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができる。図1(a)のC−C線断面及びC1−C1線断面では、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができ、他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101と接触部位102b、102dができる。
る。
スプライン嵌合構造Mとして、図2に示すものであってもよい。この場合のスプライン嵌合構造Mでは、スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aに接触する1箇所の接触部位102b1とスプライン孔25の溝100の他方の側面100bに接触する2箇所の接触部位102a1、102c1とを有する。この場合、1箇所の接触部位102b1が、2箇所の接触部位102a1、102c1の軸方向中間部に配設される。すなわち、スプライン軸26の凸歯101は、扁平くの字状とされ、一つの曲がり部103が形成されている。
すなわち、図2のA2−A2線断面では、図3(a)に示すように、スプライン孔25の溝100の他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができ、一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101と接触部位102b1ができる。図2のB2−B2線断面及びB3−B3線断面では、図3(b)に示すように、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101との間、及び、スプライン孔25の溝100の他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができる。図2のC2−C2線断面及びC3−C3線断面では、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aとスプライン軸26の凸歯101との間に隙間ができ、他方の側面100bとスプライン軸26の凸歯101と接触部位102a1、102c1ができる。
本発明のスプライン嵌合構造によれば、スプライン孔25の溝100に対するスプライン軸26の凸歯101の接触部位102が分散されるので、嵌合状態での強い接触部分が分散されることになる。このため、スプライン軸26のスプライン孔25への組込時には、高い圧入荷重を必要とせず、組み付け作業の簡易化を図ることができる。さらには、強い接触部分の軸方向長さが短くなって、スプライン軸26の凸歯101の歯厚保・歯隙の最適化を図ることができ、圧入不良を招かず、安定したトルク伝達機能を発揮することができる。しかも、スプライン孔25の溝100に対するスプライン軸26の凸歯101の接触部位102を有するので、溝100と凸歯101との嵌合部において回転方向すきま(がた)を生じさせない。
また、図2に示すように、スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aに接触する1箇所の接触部位102b1とスプライン孔25の溝100の他方の側面100bに接触する2箇所の接触部位102a1、102c1とを有するものでは、圧入荷重を比較的小さく設定でき、しかも、溝100と凸歯101との嵌合部における回転方向すきま(がた)を安定して生じさせないようにできる。
図1(a)に示すように、スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔26の溝100の軸方向に対してジグザグ形状に曲がって、スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔26の溝100の両側面100a、100bにそれぞれ接触する少なくとも2箇所の接触部位102(102a,102b,102c,102d)を有するものでは、圧入荷重をより小さく設定でき、しかも、溝100と凸歯101との嵌合部における回転方向すきま(がた)をより安定して生じさせないようにできる。
図4に示す車輪用軸受装置では、等速自在継手4の軸部23とハブ輪2との組込作業、図5に示すドライブシャフトでは、シャフト50と固定式等速自在継手51の内側継手部材58との組込作業、及びシャフト50と摺動式等速自在継手52のトリポード部材64との組込作業において、圧入荷重をより小さく設定でき、従来での圧入荷重の範囲での組込みが可能となる。しかも、用いるスプライン嵌合構造溝では、高い圧入荷重を必要としないので、組み付け作業の簡易化を図ることができ、しかも、圧入時にスプライン歯面にいわゆる「むしれ」が生じたりせず、さらには、圧入不良を招かず、安定したトルク伝達機能を発揮することができる。さらには、凸歯101との嵌合部における回転方向すきま(がた)をより安定して生じさせないようにできる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、スプライン軸26の凸歯101の断面形状として、前記実施形態では、台形状であったが、三角形状や矩形形状等であってもよい、また、凸歯101の面積、数、周方向配設ピッチ等を任意に設定できる。スライン孔25の溝100に対するスプライン軸26の凸歯101の接触部位として、スプライン孔25の溝100の一方の側面100aに接触する1箇所の接触部位102とスプライン孔25の溝100の他方の側面100bに接触する2箇所の接触部位102を有するのも、及び、スプライン軸26の凸歯101は、スプライン孔25の溝100の両側面100a、100bにそれぞれ接触する少なくとも2箇所の接触部位102を有するものに限るものではなく、一の側面100a、100bに対して接触する接触部位102の数が3個以上であってもよい。また、スプライン孔25の溝100およびスプライン軸26の凸歯101の表面を、浸炭焼入れや高周波焼入れ等の硬化処理を施すのが好ましい。
なお、スプライン軸26の凸歯101は、公知の加工方法(転造加工、切削加工、プレス加工等)を用いて形成することができる。また、スプライン孔25の溝100は、公知のブローチ加工、切削加工、プレス加工、引き抜き加工等の種々の加工方法によって、形成することができる。
図4に示す車輪用軸受装置において、軸受の転動体として円錐ころ等を使用したものであってもよい。さらに、前記実施形態では、第3世代の車輪用軸受装置を示したが、第1世代や第2世代さらには第4世代であってもよい。また、図5に示すドライブシャフトにおいて、本発明に係るスプライン嵌合構造が、固定式等速自在継手側及び摺動式等速自在継手側に用いていたが、いずれか一方のみに用いてもよい。固定式等速自在継手として、前記実施形態では、バーフィールド型等速自在継手を用いが、アンダーカットフリー型等速自在継手を用いてもよい。また、摺動式等速自在継手として、トリポード型等速自在継手を用いたが、他のダブルオフセット型やクロスグルーブ型等であってもよい。トリポード型等速自在継手の場合、シングルローラタイプであっても、ダブルローラタイプであってもよい。
1 フランジ
2 ハブ輪
13 軸部
25 スプライン孔(雌スプライン)
26 スプライン軸(雄スプライン)
50 シャフト
51 固定式等速自在継手
52 摺動式等速自在継手
100 溝
100a、100b 側面
101 凸歯
102a、102b、102c、102d 接触部位
102a1,102b1,102c1 接触部位
103 曲がり部
M スプライン嵌合構造

Claims (5)

  1. スプライン孔の溝にスプライン軸の凸歯が嵌合するスプライン嵌合構造であって、
    スプライン孔の溝がストレート溝であるとともに、スプライン軸の凸歯は曲がり部が形成され、凸歯の溝への嵌合状態において、スプライン孔の溝に対するスプライン軸の凸歯の接触部位が3個所以上に分散されることを特徴とするスプライン嵌合構造。
  2. スプライン軸の凸歯は、スプライン孔の溝の一方の側面に接触する少なくとも1箇所の接触部位とスプライン孔の溝の他方の側面に接触する少なくとも2箇所の接触部位と、を有し、前記1箇所の接触部位が、前記2箇所の接触部位の軸方向中間部に配設されることを特徴とする請求項1に記載のスプライン嵌合構造。
  3. スプライン軸の凸歯は、スプライン孔の溝の両側面にそれぞれ接触する少なくとも2箇所の接触部位を有し、スプライン孔の溝の一方の側面に接触する接触部位と、スプライン孔の溝の他方の側面に接触する接触部位とは、軸方向に沿って交互に配置されることを特徴とする請求項1に記載のスプライン嵌合構造。
  4. ハブ輪の孔部に嵌挿される等速自在継手の外側継手部材の軸部が前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスプライン嵌合構造を介してハブ輪に連結されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  5. 固定式等速自在継手と、摺動式等速自在継手と、これらの等速自在継手を連結するシャフトとを備えたドライブシャフトであって、
    固定式等速自在継手とシャフトとの連結と、摺動式等速自在継手とシャフトとの連結との少なくともずれかに、前記請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のスプライン嵌合構造を用いたことを特徴とするドライブシャフト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020153460A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 トヨタ自動車株式会社 車両用ドライブシャフト
WO2022079097A1 (de) * 2020-10-13 2022-04-21 Audi Ag Welle-nabe-verbindung mit einer steckverzahnung

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