JP2018086918A - 船舶の防音床及びその施工方法 - Google Patents

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Shunji Takahashi
俊次 高橋
雄也 酒井
Yuya Sakai
雄也 酒井
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Tomoyuki Nakamura
知之 中村
久仁彦 島田
Kunihiko Shimada
久仁彦 島田
忠吉 桂木
Chukichi Katsuragi
忠吉 桂木
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Naoko Nishimura
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【課題】材料費や施工費の高騰を抑え、床面の底上げをも回避しつつ、音の透過を好適に低減し得る船舶の防音床及びその施工方法を提供する。【解決手段】床面をなす甲板2と、該甲板2の下面に沿って張り渡された梁材3と、甲板2の下面と梁材3を共に覆うように設置されて防音層をなす防音材4とを備えて防音床1を構成する。梁材3は、垂直方向に沿った面をなす縦面3aと、該縦面3aの下方で水平方向に沿った面をなす底面3bとを備え、梁材3の底面3bと甲板2の下面の間と、梁材3の左右及び底面3bに防音材4を設置する。【選択図】図1

Description

本発明は、船舶の居住区等の床に騒音を低減するために備えられる構造、及びその施工方法に関する。
一般に、船舶においてはエンジン等から騒音が発せられるが、この騒音は乗員にとって居住性を低下させるので、居住区の床等には騒音を低減するための構造が備えられる。
従来、こういった居住区の防音性能には法的な基準は課せられておらず、船舶の建造者が任意で防音床等を設置していたが、2012年11月に開催された国際海事機関の第91回海上安全委員会において、船内騒音コードの改正(新騒音コード)が採択され、2014年7月1日以降に建造契約される所定の船舶に対し、一定の音響透過損失値(重み付き音響透過損失、RW=45)を満足する床板を要求箇所へ装備することが義務化されることになった。
こうした騒音に関する基準を満たすための技術として、例えば鋼鉄製の甲板の上に、吸音性や遮音性を有する各種の素材を積層することが提案されている(例えば、下記特許文献1、2参照)。下記特許文献1、2では、甲板上に吸音材としてのグラスウールやロックウール、遮音材としてのセメントボード等、音の伝播を妨げる素材を積層し、その上にさらに鋼板を敷設して防音床を形成している。
特開2016−107955号公報 実用新案登録第3194384号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の如き技術は、費用面と空間面に弱点を抱えている。まず、いずれの文献においても、防音材として異なる素材を複数積層しており、材料費と共に敷設の手間もかかって施工費が嵩む。また、吸音性のある素材は、一般にその吸音効果が高いほど圧縮強度が弱い傾向があり、床面の沈み込みや陥没を防止するためには、床材の基板をなす最下層の鋼材の他に、最上層にもう一枚の鋼板を備える必要がある。このことも、材料費や施工費を高騰させる要因となっている。
しかも、このように甲板上に防音層を積み上げる方法では、床面が数cm程度底上げされる形となるので、従来通りの大きさの居住空間を確保しようとすれば、床面が底上げされた分、天井の高さを高くする必要がある。一方、船舶の天井裏には通常、ダクト等の配管や各種の配線類が配置されており、天井を高くすることで天井裏の空間の容積が圧迫されれば、これらの配管や配線の配置が困難になったり、メンテナンス等に係る作業性が悪化してしまう虞がある。
さらに、同様の防音層を既存の船舶の床に適用しようとした場合、例えば回転式のドアの開閉の妨げになるなどの不具合を生じる。このため、設置にあたっては床のみに留まらず広い範囲に手を加える必要があり、施工費が更に嵩むことになってしまう。
また、壁面や床面に制振材を貼り付けて吸音層とする技術も従来知られているが、制振材は素材そのものが高価であり、上記特許文献1、2に記載の技術と比較しても材料費が著しく嵩んでしまう。
本発明は、斯かる実情に鑑み、材料費や施工費の高騰を抑え、床面の底上げをも回避しつつ、音の透過を好適に低減し得る船舶の防音床及びその施工方法を提供しようとするものである。
本発明は、床面をなす甲板と、該甲板の下面に沿って張り渡された梁材と、前記甲板の下面と前記梁材を共に覆うように設置されて防音層をなす防音材とを備えたことを特徴とする船舶の防音床にかかるものである。
本発明の船舶の防音床において、前記梁材は、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えており、前記梁材の底面と前記甲板の下面の間と、前記梁材の左右及び底面に前記防音材が設置されていることが好ましい。
本発明の船舶の防音床において、前記防音層を形成する防音材は、前記甲板の下面及び前記梁材の底面から突出するピンにより前記甲板及び前記梁材に固定されていることが好ましい。
本発明の船舶の防音床において、前記防音材はロックウールであることが好ましい。
本発明の船舶の防音床において、前記防音材により形成された防音層の表面は被覆材により覆われた構成とすることができる。
また、本発明は、床面をなす甲板の下面にピンを立設する工程と、前記甲板の下面に張り渡された梁材の底面にピンを立設する工程と、前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程と、前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程とを含むことを特徴とする船舶の防音床の施工方法にかかるものである。
本発明の船舶の防音床の施工方法において、前記梁材は、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えており、前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程と、前記梁材の底面と前記甲板の間に防音材を嵌め込む工程の後に、前記梁材の左右に防音材を差し込む工程を実行し、該工程の後に、前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程を実行することができる。
本発明の船舶の防音床及びその施工方法によれば、材料費や施工費の高騰を抑え、床面の底上げをも回避しつつ、音の透過を好適に低減し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施による船舶の防音床の形態の一例を示す断面図である。 図1の船舶の防音床を床下側から視た斜視図である。 本発明の実施による船舶の防音床の形態の別の一例を示す断面図である。 本発明の実施による船舶の防音床の施工方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施による船舶の防音床の施工方法における各段階を示す図であり、(A)は甲板の下面と梁材の底面にピンを溶接した状態、(B)は梁材の底面と甲板の下面の間に防音材を嵌め込んだ状態、(C)は甲板の下面のピンに防音材を固定した状態、(D)は梁材の左右に防音材を差し込んだ状態、(E)は梁材の底面のピンに防音材を固定した状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1、図2は本発明の実施による船舶の防音床の形態の一例を示すものである。本実施例の船舶の防音床1は、甲板2の表面ではなく、裏側の構造に対して防音材を施工した点を最大の特徴としている。
甲板2は、一般的な船舶の床面に使用される鋼鉄製の板材であり、図1に示す如く、下面に沿って張り渡された梁材3により剛性を付与されている。梁材3はL字状の断面を有する鋼鉄製の棒材であり、垂直方向に沿った面をなす縦面3aと、該縦面3aの下方にて水平方向に沿った面をなす底面3bとが一体的に形成され、縦面3aの上端に甲板2の下面が支持される。これらの縦面3a及び底面3bは図1の紙面に直交する方向に延びており、この梁材3を複数、同一の水平面上に平行に配置した上に甲板2が敷設されて床面を形成している。
そして、甲板2の下面と各梁材3とを共に覆うように防音材4を配置し、防音層を形成することで、全体として図2に示す如き防音床1が構成されている。
防音材4は、例えばロックウールやグラスウール、あるいはセメントボード等、吸音性もしくは遮音性に加えて耐火性を有する素材により構成されるが、後述する施工時の都合の観点からは、ロックウールのように軽量且つ柔軟性を有する素材とすることが好ましい。ロックウールはまた、安価で且つ十分な吸音性を有する点でも好適である。この防音材4を、図1に示す如く、甲板2の下面を覆うように敷き詰め、梁材3の底面3bと甲板2の下面との間に嵌め込み、さらに梁材3の縦面3aと底面3bを包むように配置して、防音層を形成してある。甲板2の下面及び梁材3の底面3bからはピン5が突出しており、防音材4は、ピン5に突き刺したうえで該ピン5の頭部にワッシャ6を取り付けることで、甲板2や梁材3に対し固定されている。
こうして、甲板2の裏側においては、該甲板2の下面及び梁材3が、所定の厚みの防音材4で形成された防音層により被覆された形となっている。そして、例えば甲板2を厚さ6mmの鋼板とし、該甲板2の下面を覆う防音材4の層を厚さ65mmのロックウールとし、さらに梁材3の左右及び底面3bを包囲する防音材4の層を厚さ40mmのロックウ―ルとした場合、防音床1の下側からの騒音に関し、重み付き音響透過損失(RW)の値は46となることが本発明者らの行った試験により明らかになっている。この値は、上述の新騒音コードの基準(RW=45)を十分に満足するものである。
図3は、本発明の実施による船舶の防音床の形態の別の一例を示すものである。ここに示した例では、防音層の表面(甲板2や梁材3と接していない側の面)をフィルム状の被覆材7で被覆した点が異なっている。
防音床1は、防音材4を施工した甲板2の下面が居住区等に面していない限り、図1、図2に記載の如く防音材4が露出した状態でも問題はないが、防音材4が居住区等に直接面している場合には、ロックウール等である防音材4から粉塵が発生するなどして衛生上の問題が生じる虞がある。こうした問題を、図3に示す如く防音層の表面を被覆材7によって被覆することで回避するようにしている。被覆材7としては、柔軟性と耐火性を備えた薄い素材を採用することができ、例えばアルミグラスクロスを用いることができる。
次に、上記した本実施例の防音床1の施工方法を図4のフローチャートを参照しながら説明する。尚、以下では図3に示す如き被覆材7を備えた防音床1の場合を基本に説明するが、図1、図2に示す如き被覆材を備えていない防音床1であっても基本的に同様の手順にて施工することができる(その場合、以下の各工程において被覆材の設置の手順は省略される)。
まず、ステップS1として、図5(A)に示す如く、甲板2の下面、及び梁材3の底面3bから下向きに突出するよう、互いに所定の間隔を置いてピン5を立設する。ピン5は、例えば鋼鉄製の棒状の部材であり、同じく鋼鉄製である甲板2や梁材3に対して溶接により固定することができる。立設するピン5の長さは、甲板2の下面又は梁材3に設置される防音材4の厚みより僅かに長い程度とする。
次に、ステップS2として、図5(B)に示す如く、梁材3の底面3bと甲板2の下面の間に防音材4を嵌め込む。ロックウール等である防音材4は、所定の厚さを有するブロック状の製品が販売されているので、そうしたブロックを梁材3の寸法に合わせて切断して使用する。ロックウールは人力で容易に切断できる程度に柔軟且つ脆い素材であり、また、人の手で容易に持ち上げられる程度に軽量であるので、この工程は人力で容易に実行することができる(以下の工程でも同様である)。
ステップS3として、図5(C)に示す如く、甲板2の下面に対し、防音材4の層を固定する。先のステップS1の工程により、甲板2の下面にはピン5が突出しており、防音材4をピン5で突き刺すようにして甲板2の下面に押し付けると、該防音材4の下からピン5の頭部が突出した形となる。このピン5の頭部に円盤状のワッシャ6を取り付ければ、甲板2の下面に防音材4の層を固定することができる。この際、ロックウール等である防音材4は、上述の通り軽量且つ柔軟で脆いので、ピン5に容易に突き刺すことができる。そして、ピン5の頭部に取り付けたワッシャ6により、防音材4は甲板2の下面に懸架するように固定される。この方法によれば、防音材4を固定するために粘着材等を塗布あるいは貼付するような工程は不要であり、簡便に且つ低コストで防音材4を設置することができる。
防音材4は、甲板2の下面における梁材3同士の距離に合わせて切断し、甲板2の下面に設置するが、この際、梁材3の左右にあたる部分を所定の厚みだけ空けておく(尚、ここで「梁材3の左右」とは、梁材3の長手方向と直交する水平方向に関する梁材3の両側を指し、梁材3における縦面3aの位置する側、及び該縦面3aに底面3bを挟んで対向する側をいう)。
また、この際、ワッシャ6を取り付ける前に、防音材4の下面に被覆材7を貼り付けておく。被覆材7としては、例えばアルミグラスクロスの片面に粘着材を塗布した製品が販売されているので、そういった製品を用いれば簡便である。被覆材7は、該被覆材7を片面に貼り付けた状態の防音材4をピン5に留めても良いし、防音材4をピン5で留めた後で防音材4の下面に貼り付けるようにしても良い。
ステップS4として、図5(D)に示す如く、梁材3の左右に防音材4を差し込む。先のステップS3において梁材3の左右に空ける隙間は、このステップS4で用いる防音材4の厚みよりやや小さい寸法とする。そして、このステップS4において前記隙間に防音材4を差し込むことで、該防音材4は厚み方向に僅かに圧縮された状態で防音材4と梁材3との隙間に押し込まれ、圧縮に対する弾発力によって隣接する防音材4や梁材3との間に摩擦力を生じ、前記隙間内に固定される。このステップS4で用いる防音材4は、梁材3の長手方向及び高さ方向の寸法に合わせて切断され、梁材3の左右において甲板2の下面から梁材3の底面3bにわたって配置される。
ここで梁材3の左右に設置する防音材4も、片面の一部に被覆材7を貼り付ける。被覆材7は、該被覆材7を貼り付けた防音材4を、被覆材7を貼り付けた面が梁材3とは反対側に位置する向きで梁材3の左右に差し込むようにしても良いし、また、防音材4を梁材3の左右に差し込んでから、梁材3と反対側に位置する面に被覆材7を貼り付けても良い。
最後に、ステップS5として、図5(E)に示す如く、梁材3の底面3bに防音材4を固定する。先のステップS1で底面3bに設置したピン5に防音材4を突き刺し、ピン5の頭部にワッシャ6を取り付けることで、底面3bに防音材4の層を固定する。この工程で設置する防音材4により、先のステップS4で梁材3の左右に差し込んだ防音材4も下側から支持される形となる。
ここで梁材3の底面3bに固定する防音材4には、底面3bと反対側に位置する下面、及び梁材3の左右に位置する両縦面の三面に被覆材7を貼り付ける。この際、前記三面に被覆材7を貼り付けた状態の防音材4をピン5に刺し、ワッシャ6を取り付けるようにしても良いし、また、防音材4をピン5に刺してから被覆材7を前記三面に貼り付け、ワッシャ6を取り付けても良い。
上記ステップS1〜S5により、本実施例の船舶の防音床1の施工は完了する。尚、上述した施工の手順はあくまで一例であり、各ステップ内における個々の工程や、ステップ同士の順番等は適宜変更することもできる。例えば、ステップS1とステップS2は前後を入れ替えることもできるし、同時に行っても良い。また、各ステップにおける被覆材7の貼り付けのタイミング等も適宜変更することができる。
上述の工程により施工された防音床1では、例えば上記特許文献1、2に記載の如き技術とは異なり、甲板2の上面ではなく下面側に防音材4による防音層を形成している。すなわち、鋼鉄製である甲板2に対し、圧縮強度の低い素材である防音材4を下面側に備えているので、防音材4の圧縮により床面が沈み込む心配がなく、元来の床面である甲板2の他にもう一枚の鋼板を設置するような必要がない。また、防音材4としては所定の厚みのロックウールを用いれば十分な騒音の低減効果を得られることが立証されており、防音材として複数の素材を積層したり、高価な素材を利用したりする必要がないので、材料費や施工費を最小限に抑えることができる。
しかも、防音層を甲板2の下側に設置する本実施例の防音床1では、床面が底上げされることがないので、居住空間や天井裏の空間を圧迫することもなく、ドアの開閉の妨げになるようなこともない。
以上のように、上記実施例においては、床面をなす甲板2と、該甲板2の下面に沿って張り渡された梁材3と、甲板2の下面と梁材3を共に覆うように設置されて防音層をなす防音材4とを備えているので、床面を嵩上げすることなく、材料費や施工費を抑えながら十分な防音効果を実現することができる。
また、上記実施例において、梁材3は、垂直方向に沿った面をなす縦面3aと、該縦面3aの下方で水平方向に沿った面をなす底面3bとを備えており、梁材3の底面3bと甲板2の下面の間と、梁材3の左右及び底面3bに防音材4が設置されているので、甲板2の下面に梁材3を備えた構造に対して好適に防音層を設置することができる。
また、上記実施例において、前記防音層を形成する防音材4は、甲板2の下面及び梁材3の底面3bから突出するピン5により甲板2及び梁材3に固定されているので、粘着材等を用いることなく、簡便に且つ低コストで防音材4を設置することができる。
また、上記実施例において、防音材4はロックウールであるので、安価な材料で効果的に騒音を低減させることができる。
また、上記実施例において、防音材4により形成された防音層の表面は被覆材7により覆われた構成とすることができ、このようにすれば、防音材4からの粉塵の発生を低減させることができる。
したがって、上記実施例によれば、材料費や施工費の高騰を抑え、床面の底上げをも回避しつつ、音の透過を好適に低減し得る。
尚、本発明の船舶の防音床及びその施工方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 防音床
2 甲板
3 梁材
3a 縦面
3b 底面
4 防音材
5 ピン
7 被覆材
本発明は、床面をなす甲板と、該甲板の下面に沿って張り渡された梁材と、前記甲板の下面と前記梁材を共に覆うように設置されて防音層をなす防音材とを備え、前記梁材は、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えており、前記防音材として、前記甲板の下面に固定された防音材と、前記梁材の底面と前記甲板の下面の間に嵌め込まれた防音材と、前記梁材の左右に差し込まれた防音材と、前記梁材の底面に固定された防音材とを備え、前記甲板の下面に固定された防音材及び前記梁材の底面に固定された防音材は、前記甲板の下面及び前記梁材の底面から突出するピンにより固定されていることを特徴とする船舶の防音床にかかるものである。
本発明の船舶の防音床において、前記梁材の底面に固定された防音材は、前記梁材の左右に差し込まれた防音材の下面と、前記梁材の底面とに当接するように配置することができる。
また、本発明は、床面をなす甲板の下面にピンを立設する工程と、前記甲板の下面に張り渡され、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えた梁材の底面にピンを立設する工程と、前記梁材の底面と前記甲板の下面の間に防音材を嵌め込む工程と、前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程と、前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程とを含むことを特徴とする船舶の防音床の施工方法にかかるものである。
本発明の船舶の防音床の施工方法においては、前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程と、前記梁材の底面と前記甲板の間に防音材を嵌め込む工程の後に、前記梁材の左右に防音材を差し込む工程を実行し、該工程の後に、前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程を実行することができる。

Claims (7)

  1. 床面をなす甲板と、該甲板の下面に沿って張り渡された梁材と、前記甲板の下面と前記梁材を共に覆うように設置されて防音層をなす防音材とを備えたことを特徴とする船舶の防音床。
  2. 前記梁材は、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えており、前記梁材の底面と前記甲板の下面の間と、前記梁材の左右及び底面に前記防音材が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶の防音床。
  3. 前記防音層を形成する防音材は、前記甲板の下面及び前記梁材の底面から突出するピンにより前記甲板及び前記梁材に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶の防音床。
  4. 前記防音材はロックウールであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の船舶の防音床。
  5. 前記防音材により形成された防音層の表面は被覆材により覆われていることを特徴とする請求項4に記載の船舶の防音床。
  6. 床面をなす甲板の下面にピンを立設する工程と、
    前記甲板の下面に張り渡された梁材の底面にピンを立設する工程と、
    前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程と、
    前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する工程と
    を含むことを特徴とする船舶の防音床の施工方法。
  7. 前記梁材は、垂直方向に沿った面をなす縦面と、該縦面の下方で水平方向に沿った面をなす底面とを備えており、
    前記甲板の下面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程と、
    前記梁材の底面と前記甲板の間に防音材を嵌め込む工程の後に、
    前記梁材の左右に防音材を差し込む工程を実行し、
    該工程の後に、前記梁材の底面に立設したピンに防音材を突き刺して固定する前記工程を実行すること
    を特徴とする請求項6に記載の船舶の防音床の施工方法。
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