JP2018086177A - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバーフルショット時には、プロや上級者のみならず、中級者や低ヘッドスピードのゴルファーが満足し得る飛距離を確保することができると共に、軟らかくて良好な打感を付与できるゴルフボールを提供する。【解決手段】コア1とカバー3との間に中間層2を介在させたマルチピースソリッドゴルフボールGにおいて、コアに対して、初期荷重98Nを負荷した状態から終荷重1275Nに負荷したときまでのたわみ量が4.0mm以上であり、中間層材料のメルトフローレート(MFR)が2.5g/10minであり、中間層の厚さが1.0〜1.8mmであり、カバーの主材料がポリウレタンであり、カバーの厚さが0.5〜1.0mm、カバーのショアD硬度が55以上であり、且つ、中間層厚さとカバー厚さとの合計が2.2mm以下であり、カバー材料のショアD硬度から中間層材料のショアD硬度を引いた値が−10以上であるゴルフボール。【選択図】図1

Description

本発明は、コア、中間層及びカバーの少なくとも3層構造を有するマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
現在、プロゴルファーや上級者向けのゴルフボールとして、コアの周囲に2以上の被覆層(カバー層)を形成し、最外層にポリウレタン系エラストマー等のポリウレタンを主材とする樹脂材料により形成したゴルフボールが市場に多数出てきている。また、スリーピース以上のマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、ボール構造の硬度や厚さ等の設計の適正化やウレタン材料を最外層に形成にして飛距離増大等を図る技術が多数提案されている。
例えば、特許第3861983号公報には、スリーピース以上のマルチピースソリッドゴルフボールであって、最外層の樹脂材料がポリウレタンにより形成され、中間層の厚さ等を調整したゴルフボールが提案されている。また、特開2003−190330号公報には、内外2層カバーのゴルフボールであり、外層カバーの主材としてポリウレタン系エラストマーを用い、コア表面や内外2層カバーのショアD硬度等を調整したゴルフボールが提案されている。更に、特許第3661812号公報には、内外2層カバーのゴルフボールであり、内層が硬く、外層が軟らかいボール構造を有するゴルフボールが提案されている。
しかしながら、これらの提案されたゴルフボールは、いずれも、ドライバー(W#1)で打撃した時の打感がやや硬めとなり、或いは、中級者や低ヘッドスピードのゴルファーが満足する程の飛距離を伸ばすことができず、軟らかくて良好な打感と、フルショット時の飛距離増大の両立の点からは十分満足し得るゴルフボールとは言えなかった。
特許第3861983号公報 特開2003−190330号公報 特許第3661812号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ドライバーフルショット時には、プロや上級者のみならず、中級者や低ヘッドスピードのゴルファーが満足し得る飛距離を確保することができると共に、軟らかくて良好な打感を付与できるゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コア、中間層及びカバーを具備したゴルフボールにおいて、最外層であるカバーをポリウレタン製のやや硬めの樹脂材料にて形成すると共に、コアの特定荷重負荷時のたわみ量、中間層材料のメルトフローレート(MFR)、中間層及びカバーの厚さ、カバーのショアD硬度、中間層厚さとカバー厚さとの合計、及び、カバー材料のショアD硬度から中間層材料のショアD硬度を引いた値を特定範囲内に調整することにより、このようなゴルフボールが、軟らかくて良好な打感と付与しつつ、ドライバー(W#1)によるフルショット時のボールの低スピン化が図れ、大きな飛距離を獲得できること、更には、溝のきついウェッジで実打しても耐擦過傷性を良好に得ることができることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、下記のマルチピースソリッドゴルフボールを提供する。
〔1〕少なくとも1層のコアと、少なくとも1層のカバーとの間に、少なくとも1層の中間層を介在させたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量が4.0mm以上であり、中間層材料のメルトフローレート(MFR)が2.5g/10minであり、中間層の厚さが1.0〜1.8mmであり、カバーの主材料がポリウレタンであり、カバーの厚さが0.5〜1.0mm、カバーのショアD硬度が55以上であり、且つ、中間層厚さとカバー厚さとの合計が2.2mm以下であり、カバー材料のショアD硬度から中間層材料のショアD硬度を引いた値が−10以上であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
〔2〕中間層材料のショアD硬度が60〜65である〔1〕記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔3〕ボールの表面硬度のショアD硬度が58〜68である〔1〕又は〔2〕記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔4〕カバー厚さ/中間層厚さの値が0.3〜1.0である〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔5〕コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量が4.2〜4.9mmである〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔6〕コアの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をCH、ボールの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をBHとするとき、CH−BHの値が1.1〜1.8mmである〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔7〕中間層厚さからカバー厚さを引いた値が0.3〜1.0mmである〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
〔8〕上記コアが、下記の(a)〜(d)成分、
(a)基材ゴム、
(b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(c)架橋開始剤、
(d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であるカルボン酸金属塩
を含有するゴム組成物により形成される〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、軟らかくて良好な打感と、フルショット時の低スピン化を図り大きな飛距離の確保とを両立させている。また、本発明のゴルフボールは、溝のきついウェッジで実打しても耐擦過傷性を良好に得ることができる。
本発明の一実施例を示したゴルフボールの概略断面図である。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、内側からコア、中間層及びカバーを有するものである。例えば、図1に示すように、コア1と、該コア1を被覆する中間層2と、該中間層を被覆するカバー3を有するゴルフボールGが例示される。また、上記カバー層3の外表面には、通常、空力特性の向上のためにディンプルDが多数形成される。以下、上記の各層について詳述する。
コアの材料としては、ゴム材を主材として用いることが好適である。具体的には、主材である基材ゴム、架橋開始剤、共架橋剤、不活性充填剤、必要により有機硫黄化合物等を配合するゴム組成物を採用し得る。
基材ゴムとしては、ポリブタジエンを用いることが好適である。ポリブタジエンについては、そのポリマー鎖中に、シス−1,4−結合を60質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは95質量%以上有することが好適である。分子中の結合に占めるシス−1,4−結合が少なすぎると、反発性が低下する場合がある。
なお、基材ゴムには、上記ポリブタジエン以外にも他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を挙げることができる。
架橋開始剤としては、有機過酸化物を好適に用いることができる。この有機過酸化物としては、特に制限されるものではないが、1分間半減期温度が110〜185℃である有機過酸化物を用いることが好適であり、1種または2種以上の有機過酸化物を使用することができる。有機過酸化物の配合量としては、基材ゴム100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.3質量部以上であり、上限値としては、好ましくは5質量部以下、より好ましくは4質量部以下、さらに好ましくは3質量部以下である。上記の有機過酸化物は、市販品を用いることができ、具体的には、商品名「パークミルD」、「パーヘキサC−40」、「ナイパーBW」、「パーロイルL」等(いずれも日油社製)、または、Luperco 231XL(アトケム社製)などを例示することができる。
共架橋剤としては、例えば不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の金属塩等が挙げられる。不飽和カルボン酸として具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好適に用いられる。不飽和カルボン酸の金属塩としては特に限定されるものではないが、例えば上記不飽和カルボン酸を所望の金属イオンで中和したものが挙げられる。具体的にはメタクリル酸、アクリル酸等の亜鉛塩やマグネシウム塩等が挙げられ、特にアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
上記不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常10質量部以上、好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、上限として通常60質量部以下、好ましくは50質量部以下、更に好ましくは45質量部以下、最も好ましくは40質量部以下配合する。配合量が多すぎると、硬くなりすぎて耐え難い打感になる場合があり、配合量が少なすぎると、反発性が低下してしまう場合がある。
また、本発明に用いるコアの実施態様としては、下記の(a)〜(d)成分、
(a)基材ゴム、
(b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(c)架橋開始剤、
(d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であるカルボン酸金属塩
を含有するゴム組成物により形成されることができる。上記(a)、(b)及び(c)成分については、上述した、基材ゴム、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、及び架橋開始剤の説明と同様である。
上記(d)成分については、下記のとおりである。
(d)カルボン酸金属塩
(d)成分はカルボン酸金属塩であり、金属と結合しているカルボン酸が異なる2種以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上である。ここで言う結合とは、金属とカルボン酸との結合であり、結合数は金属種によって異なる。具体的には、ナトリウムやカリウムは1個、亜鉛やカルシウムは2個、鉄やアルミニウムは3個の結合部位を有するが、本発明で言う(d)成分となりうるには結合部位数が2個以上必要であるため、金属種はこれに限定される。例えば、亜鉛塩の場合、亜鉛の結合部位2箇所のうち、一方が炭素数8個以上のカルボン酸Aとするならば、もう一方のカルボン酸はカルボン酸A以外である必要がある。その際、ステアリン酸亜鉛のような金属と結合しているカルボン酸が同一である二結合金属塩(ジ塩)と区別するため、モノという接頭語を用いて物質名を表す。(d)成分は具体的には、下記構造式(1)又は構造式(2)で表される化合物である。
1−M1−R2 ・・・ (1)
[式(1)中、R1及びR2はそれぞれ異なるカルボン酸を表し、R1及びR2のうち少なくともいずれかが炭素数8個以上である。M1は2価の金属原子を表す。]
Figure 2018086177
[式(2)中、R3〜R5は異なる2種以上のカルボン酸を表し、R3〜R5のうち少なくとも1種が炭素数8個以上である。M2は3価の金属原子を表す。]
(d)成分は、金属と結合しているカルボン酸が異なる2種以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であることにより、加工性を改善でき、且つ、添加によるコアの初速を最小限に抑制することができる。
(d)成分においては、金属と結合するカルボン酸のうち少なくとも1種が不飽和カルボン酸であることが好適であり、更に、不飽和カルボン酸が炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸であることが好適である。また、(d)成分のカルボン酸金属塩の金属種としては、特に、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、アルミニウム、鉄及びジルコニウムの群から選ばれるものであることが好適である。
(d)成分として具体的には、モノステアリン酸モノパルミチン酸亜鉛、モノステアリン酸モノミリスチン酸亜鉛、モノステアリン酸モノラウリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノミリスチン酸亜鉛、モノパルミチン酸モノラウリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノマレイン酸亜鉛、モノステアリン酸モノフマル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノアクリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノマレイン酸亜鉛、モノパルミチン酸モノフマル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノアクリル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノマレイン酸亜鉛、モノミリスチン酸モノフマル酸亜鉛、モノラウリル酸モノアクリル酸亜鉛、モノラウリル酸モノメタクリル酸亜鉛、モノラウリル酸モノマレイン酸亜鉛、モノラウリル酸モノフマル酸亜鉛等が挙げられ、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛が好ましい。なお、ステアリン酸亜鉛のように金属と結合しているカルボン酸が同一の場合には本発明の範囲には含まれない。
ゴム組成物中(d)成分の形態については、特に制限はなく、例えば、(b)成分であるα,β−不飽和カルボン酸又はこれの金属塩と共に、ゴム組成物中に混合分散する形態で存在させることができる。その他の形態として、上記(d)成分により(b)成分、特にアクリル酸亜鉛等のα,β−不飽和カルボン酸の金属塩の表面をコーティングする形態、即ち、(d)成分を(b)成分のコーティング層としてゴム組成物中に配合することもできる。
上記(d)成分は、複数のカルボン酸共存下で金属化合物と反応させることで容易に得ることができる。具体的には、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛の場合、反応溶液中にステアリン酸とアクリル酸とを溶解させ、そこへ溶媒に懸濁させた酸化亜鉛を混合して反応させることによって得ることができる。或いは、酸化亜鉛を溶媒へ懸濁させた溶液中へ、ステアリン酸とアクリル酸とを添加することによって得ることができる。
上記(d)成分の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対して、好ましくは0.1〜50質量部、より好ましくは1〜25質量部である。また、(b)成分に対する(d)成分の質量比率は、好ましくは1〜99質量%であり、より好ましくは4〜50質量%である。上記(d)成分の配合量が上記範囲よりも少ないと、十分な加工性改善の効果が得られないおそれがあり、また、(d)成分の配合量が上記範囲よりも多いと、コアの初速が必要以上に低下してしまう場合がある。
本発明におけるコアは、上述したゴム組成物を、公知のゴルフボール用ゴム組成物と同様の方法で加硫・硬化させることによって得ることができる。加硫条件としては、例えば、加硫温度100〜200℃、加硫時間5〜40分にて実施する条件が挙げられる。
コアの直径としては、好ましくは38.3mm以上、より好ましくは38.4mm以上、更に好ましくは38.5mm以上であり、上限として、好ましくは39.7mm以下、より好ましくは39.3mm以下、更に好ましくは39.0mm以下とすることが推奨される。上記の直径よりも小さすぎると、十分な低スピン効果および反発性を得ることができないことがある。また、上記の値よりも大きすぎると、十分な低スピン効果が得られないほか、カバーにて付与される効果を得ることができないことがある。
コアに対して、初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、好ましくは4.0〜5.1mm、より好ましくは4.2〜4.9mm、さらに好ましくは4.4〜4.7mmである。上記の値が大きすぎると、反発性が低くなりすぎて飛ばなくなり、打感が軟らかくなりすぎ、または、繰り返し打撃した時の耐久性が悪くなることがある。逆に、上記値が小さすぎると、スピンが増えすぎて飛ばなくなり、または打感が硬くなりすぎる場合がある。
コア表面硬度(Cs)は、JIS−C硬度で、好ましくは68〜80、より好ましくは70〜78、さらに好ましくは72〜76である。このコア表面硬度のJIS−C硬度の値が大きすぎると、打感が硬くなり、或いは繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。逆に、上記値が小さすぎると、反発性が低くなって飛ばなくなり、または繰り返し打撃した時の耐久性が悪くなることがある。
コアの中心硬度(Cc)は、JIS−C硬度で、好ましくは50〜63、より好ましくは52〜61、さらに好ましくは54〜59である。このコア中心硬度のJIS−C硬度の値が大きすぎると、スピンが増えすぎて飛ばなくなることがあり、または打感が硬く感じられることがある。逆に、上記値が小さすぎると、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがあり、または打感が軟らかくなりすぎることがある。
コアの表面と中心との硬度差、即ち、(Cs)−(Cc)の値は、好ましくは10〜26、より好ましくは13〜24、さらに好ましくは15〜22である。この硬度差の値が大きすぎると、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。逆に、上記の硬度差の値が小さすぎると、スピンが増えすぎて飛距離が出なくなることがある。
なお、上記の中心硬度(Cc)における断面硬度とは、コアを半分に(中心を通るように)切断して得た断面の中心において測定される硬度を意味し、表面硬度(Cs)は上記コアの表面(球面)において測定される硬度を意味する。
次に、中間層の樹脂材料について説明する。
中間層の材料は、特に制限はないが、アイオノマー樹脂材料又は高中和の樹脂材料を使用することが好適である。具体的には、(商品名)ハイミラン1605、同1601、サーリン8120等のナトリウム中和型アイオノマー樹脂やハイミラン1557、同1706等の亜鉛中和型アイオノマー樹脂などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上併用することができる。
中間層の材料としてアイオノマー樹脂を用いる場合、該中間層材料に含まれる不飽和カルボン酸の含量(酸含量)は、通常10質量%以上、好ましくは15質量%以上であり、上限としては、25質量%以下、好ましくは20質量%以下である。酸含量が少ないと反発性が低下したりスピンが多くなり飛距離が出なくなる可能性があり、多いと加工性が低下したり繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる可能性がある。
また、中間層の樹脂材料のメルトフローレート(MFR)を所定の範囲に調整する。即ち、中間層の樹脂材料のメルトフローレート(MFR)が2.5g/10min以上であり、好ましくは2.6g/10min以上、より好ましくは2.7g/10min以上に調整されることが推奨される。また、その上限は、好ましくは5.0g/10min以下、より好ましくは4.0g/10min以下に調整されることが推奨される。メルトフローレートが小さすぎる場合には、加工性が著しく低下し、成形温度を高くしないと樹脂材料をコアの周囲に回り込ませることができず、ボールの割れ耐久性が悪化する場合がある。なお、上記の測定方法は、JIS K−6760規格に準拠して試験温度190℃、試験荷重21.18N(2.16kgf)の条件での樹脂量を測定したものである。
中間層材料については、後述するカバーの主材料として用いられるポリウレタンとの密着度を高めるために中間層の表面を研磨することが好適である。更に、その研磨処理の後にプライマー(接着剤)を中間層表面に塗布するか、もしくは材料中に密着強化材を添加することが好ましい。
中間層材料の比重は、通常1.1未満であり、好ましくは0.90〜1.05、さらに好ましくは0.93〜0.99である。中間層材料の比重が上記範囲を逸脱すると、ボールの反発性が低くなり飛距離が出なくなる場合があり、或いは、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
中間層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは56以上、より好ましくは58以上、更に好ましくは60以上、上限として、好ましくは67以下、より好ましくは65以下、更に好ましくは63以下である。また、中間層を被覆した球体の表面硬度(以下、「中間層被覆球体」と称す。)は、ショアD硬度で、好ましくは62以上、より好ましくは64以上、更に好ましくは66以上、上限として、好ましくは73以下、より好ましくは71以下、更に好ましくは69以下である。これら中間層材料又は中間層被覆球体が上記硬度範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。逆に、上記硬度範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなり、或いは、パターやショートアプローチの実施時の打感が硬くなりすぎることがある。
中間層の厚さは、特に制限はないが、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.1mm以上、更に好ましくは1.2mm以上であり、上限として、好ましくは1.8mm以下、より好ましくは1.6mm以下、更に好ましくは1.5mm以下である。また、中間層は、後述するカバーよりも厚く形成されることが望ましい。上記の中間層の厚さが、上記数値範囲を逸脱し、或いは、カバーよりも薄く形成されると、ドライバー(W#1)打撃による低スピン効果が足りずに飛距離が伸びなくなることがある。
次に、ボールの最外層に相当するカバーについて説明する。
カバー(最外層)の材料については、特に制限はなく、各種の熱可塑性樹脂材料を好適に用いることができる。上記カバー材料としては、コントロール性と耐擦過傷性の観点から、ポリウレタン材料を主材として使用する。特に、ボール製品の量産性の観点から、熱可塑性ポリウレタンを主体としたものを使用することが好適であり、より好ましくは、(O)熱可塑性ポリウレタン及び(P)ポリイソシアネート化合物を主成分とする樹脂配合物により形成することができる。
上記の(O)及び(P)を含有する熱可塑性ポリウレタン組成物においては、ボール諸特性をより一層改善させるために、本必要十分量の未反応のイソシアネート基がカバー樹脂材料中に存在すればよい。具体的には、上記の(O)成分と(P)成分とを合わせた合計質量が、カバー層全体の60質量%以上であることが推奨され、より好ましくは、70%以上である。上記(O)成分及び(P)成分については以下に詳述する。
上記(O)熱可塑性ポリウレタンについて述べると、その熱可塑性ポリウレタンの構造は、長鎖ポリオールである高分子ポリオール(ポリメリックグリコール)からなるソフトセグメントと、鎖延長剤およびポリイソシアネート化合物からなるハードセグメントとを含む。ここで、原料となる長鎖ポリオールとしては、従来から熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものはいずれも使用でき、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリカーボネートポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、共役ジエン重合体系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーン系ポリオール、ビニル重合体系ポリオールなどを挙げることができる。これらの長鎖ポリオールは1種類のものを使用してもよく、又は2種以上を併用してもよい。これらの中でも、反発弾性率が高く低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタンを合成できる点から、ポリエーテルポリオールが好ましい。
鎖延長剤としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分子中に2個以上有する分子量400以下の低分子化合物であることが好ましい。鎖延長剤としては、1,4−ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。鎖延長剤としては、これらのうちでも、炭素数2〜12の脂肪族ジオールが好ましく、1,4−ブチレングリコールがより好ましい。
ポリイソシアネート化合物としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、特に制限はない。具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上を用いることができる。ただし、イソシアネート種によっては射出成形中の架橋反応をコントロールすることが困難なものがある。本発明においては生産時の安定性と発現される物性とのバランスとの観点から、芳香族ジイソシアネートである4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最も好ましい。
具体的な(O)成分の熱可塑性ポリウレタンとしては、市販品を用いることもでき、例えば、パンデックスT8295,同T8290,同T8283,同T8260(いずれもディーアイシーバイエルポリマー社製)などが挙げられる。
上記(O)及び(P)成分の他成分としては、必須成分ではないが、上記熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーを配合することができる。この(Q)成分を上記樹脂配合物に配合することにより、樹脂配合物の更なる流動性の向上や反発性、耐擦過傷性等、ゴルフボールカバー材として要求される諸物性を高めることができる。
上記(O)、(P)及び(Q)成分の組成比については、特に制限はないが、本発明の効果を十分に有効に発揮させるためには、質量比で(O):(P):(Q)=100:2〜50:0〜50であることが好ましく、さらに好ましくは、(O):(P):(Q)=100:2〜30:8〜50(質量比)とすることである。
さらに、上記の樹脂配合物には、必要に応じて、上記の熱可塑性ポリウレタンを構成する成分以外の種々の添加剤を配合することができ、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、離型剤等を適宜配合することができる。
カバー(最外層)の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは55以上、より好ましくは56以上、更に好ましくは57以上であり、上限として、好ましくは62以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは58以下である。また、カバーを被覆した球体の表面硬度、即ち、ボール全体の表面硬度は、ショアD硬度で、好ましくは61以上、より好ましくは62以上、更に好ましくは63以上であり、上限として、好ましくは68以下、より好ましくは66以下、更に好ましくは64以下である。上記範囲よりも軟らかすぎると、ドライバー(W#1)打撃時やアイアンフルショット時にはスピンが多くなりすぎてしまい飛距離が出なくなることがある。上記範囲よりも硬すぎると、溝のきついウェッジで実打したときの耐擦過傷性が悪くなり、或いは打感が硬くなりすぎる場合がある。
カバー(最外層)の厚さは、特に制限はないが、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.6mm以上、更に好ましくは0.7mm以上であり、上限として、好ましくは1.0mm以下、より好ましくは0.9mm以下、更に好ましくは0.8mm以下である。上記範囲よりもカバーが厚すぎると、W#1やアイアンショット時に反発性が足りなくなるとともにスピンが多くなり、その結果として飛距離が出なくなることがある。逆に、上記範囲よりも薄すぎると、耐擦過傷性が悪くなる場合があり、特に、パターなどのショートゲーム時の打感が硬く感じられることがある。
カバー(最外層)を被覆した球体、即ちボールに対して、初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、好ましくは2.4〜3.7mm、より好ましくは2.6〜3.5mm、さらに好ましくは2.8〜3.3mmである。上記の値が大きすぎると、打感が軟らかくなりすぎ、または繰り返し打撃した時の耐久性が悪くなり、或いは、フルショット時の実打初速が低くなり狙いどおりの飛距離が得られなくなることがある。逆に、上記の値が小さすぎると、打感が硬くなりすぎ、フルショット時のスピンが多くなり狙いの飛距離が得られなくなることがある。
上述したコア,中間層及びカバー(最外層)の各層を積層して形成されたマルチピースソリッドゴルフボールの製造方法については、公知の射出成形法等の常法により行なうことができる。例えば、ゴム材を主材とした加硫成形物をコアとして所定の射出成形用金型内に配備し、中間層材料を射出して中間球状体を得、次いで、該球状体を別の射出成形用金型内に配備してカバー(最外層)の材料を射出成形することによりマルチピースのゴルフボールを得ることができる。また、カバー(最外層)を中間球状体に被覆する方法により、カバーを積層することもでき、例えば、予め半殻球状に成形した2枚のハーフカップで該中間球状体を包み加熱加圧成形することができる。
次に、上記のゴルフボールについては、更に、以下の要件を満たすことが好適である。
(I)コアとボールとの所定荷重負荷のたわみ量の関係
コアとボールの所定荷重負荷のたわみ量の関係を所定範囲に適正化する。即ち、コアの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をCH、ボールの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をBHとするとき、CH−BHの値は、好ましくは1.0〜2.0、より好ましくは1.1〜1.8、さらに好ましくは1.2〜1.6である。この値が大きすぎると、繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなり、またはフルショット時の打感が軟らかくなりすぎることがある。逆に、上記の値が小さすぎると、フルショット時にスピンが増えすぎてしまい狙いの飛距離が得られなくなることがある。
(II)中間層とカバーとの厚さ関係
中間層とカバーとの厚さの取り合いを所定範囲に特定するものである。即ち、中間層厚さからカバー厚さを引いた値は、好ましくは0〜2.0mm、より好ましくは0.1〜1.5mm、さらに好ましくは0.3〜1.0mmである。上記の値が大きすぎると、打感が硬くなりすぎ、またはコアが軟らかくなりすぎて繰り返し打撃した時の割れ耐久性が悪くなることがある。逆に、上記の値が小さすぎると、フルショットした時のスピンが多くなりすぎてしまい狙いの飛距離が得られなくなることがある。
また、中間層厚さとカバー厚さとの合計は、好ましくは1.6mm以上であり、より好ましくは1.8〜2.2mm、さらに好ましくは2.0〜2.1mmである。この合計厚さが大きすぎると、フルショットした時のスピンが多くなりすぎてしまい狙いの飛距離が得られなくなることがある。逆に、上記値が小さすぎると、繰り返し打撃した時の耐久性が悪くなることがある。
更に、カバー厚さ/中間層厚さの値は、好ましくは0.3〜1.0であり、より好ましくは0.4〜0.8、さらに好ましくは0.5〜0.7である。上記の値が大きすぎると、フルショットした時のスピンが多くなりすぎてしまい狙いの飛距離が得られなくなることがある。逆に、上記の値が小さすぎると、耐擦過傷性が悪くなり、或いは、打感が硬くなりすぎることがある。
また、カバー材料のショアD硬度から中間層材料のショアD硬度を引いた値は、好ましくは−10〜0であり、より好ましくは−8〜−2、さらに好ましくは−6〜−4である。上記の値が大きすぎると、耐擦過傷性が悪くなることがある。逆に、上記の値が小さすぎると、フルショットした時のスピン量が多くなり過ぎて狙いの飛距離が得られなくなることがある。
上記カバー(最外層)の外表面には多数のディンプルを形成することができる。カバー表面に配置されるディンプルについては、特に制限はないが、好ましくは280個以上、より好ましくは300個以上、更に好ましくは320個以上であり、上限として、好ましくは360個以下、より好ましくは350個以下、更に好ましくは340個以下具備することができる。ディンプルの個数が上記範囲より多くなると、ボールの弾道が低くなり、飛距離が低下することがある。逆に、ディンプル個数が少なくなると、ボールの弾道が高くなり、飛距離が伸びなくなる場合がある。
ディンプルの形状については、円形、各種多角形、デュードロップ形、その他楕円形など1種類又は2種類以上を組み合わせて適宜使用することができる。例えば、円形ディンプルを使用する場合には、直径は2.5mm以上6.5mm以下程度、深さは0.08mm以上0.30mm以下とすることができる。
ディンプルがゴルフボールの球面に占めるディンプル占有率、具体的には、ディンプルの縁に囲まれた平面の面縁で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率(SR値)については、空気力学特性を十分に発揮し得る点から60%以上90%以下であることが望ましい。また、各々のディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値V0は、ボールの弾道の適正化を図る点から0.35以上0.80以下とすることが好適である。更に、ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計がディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占めるVR値は、0.6%以上1.0%以下とすることが好ましい。上述した各数値の範囲を逸脱すると、良好な飛距離が得られない弾道となり、十分満足した飛距離を出せない場合がある。
なお、本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、ボール外径としては42.672mm内径のリングを通過しない大きさで42.80mm以下、重さとしては好ましくは45.0〜45.93gに形成することができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜4、比較例1〜8〕
コアの形成
表1に示したゴム組成物を調製した後、157℃、15分の加硫条件により加硫成形することにより、各実施例、比較例のコアを作製した。
Figure 2018086177
なお、表1に記載した各成分の詳細は以下の通りである。なお、表中の数字は質量部を示す。
・ポリブタジエンA:JSR社製、商品名「BR51」
・ポリブタジエンB:JSR社製、商品名「BR730」
・不飽和カルボン酸金属塩:アクリル酸亜鉛(和光純薬工業社製)
・カルボン酸金属塩1:モノアクリル酸モノステアリン酸亜鉛(日本触媒社製)
・カルボン酸金属塩2:ステアリン酸亜鉛(和光純薬工業社製)
・有機過酸化物(1):ジクミルパーオキサイド、商品名「パークミルD」(日油社製)
・有機過酸化物(2):1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC−40」(日油社製)
・老化防止剤:2,2−メチレンビス(4−メチル−6−ブチルフェノール)、商品名「ノクラックNS−6」(大内新興化学工業社製)
また、各例についてのコアの生産性について、下記基準により評価した。その結果を上記の表1に併記する。
生産性
ゴム組成物配合を混練及び押出した際の、(i)混練時間、(ii)混練装置内壁への付着(iii)残渣、(iv)混練後のゴム組成物のまとまり、(v)押出し時のゴム組成物の表面粗度等を評価し、これらを総合的に判断し、生産性が極めて高いものを◎、生産性が高いものを○、生産性が低いものを×として生産性を評価した。
中間層及びカバーの形成
次に、上記で得たコアの周囲に、下記表2に示す樹脂材料I〜Vの配合により、中間層及びカバーを射出成形法により順次被覆して、スリーピースソリッドゴルフボールを作製した。この際、各実施例、比較例のカバー表面には、特に図示してはいないが、共通するディンプルが形成される。
Figure 2018086177
なお、表中に記載した主な材料の商品名は以下の通りである。
T−8290、T−8295:DIC Bayer Polymer社製の商標パンデックス、MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン
ハイミラン:三井デュポンポリケミカル(株)製のアイオノマー
ハイトレル:東レ・デュポン社製の熱可塑性ポリエーテルエステルエラストマー
ポリエチレンワックス:「サンワックス161P」(三洋化成社製)
イソシアネート化合物:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
なお、※1、※2の説明は下記のとおりである。
※1:上記表中のMFRは、JIS K−6760の規格に基づいて測定した値である。
※2:値が大き過ぎて計測できない。
得られた各ゴルフボールにつき、コアの断面硬度、コアの直径、各層の厚さ及び材料硬度、各被覆球体の表面硬度等の諸物性を下記の方法で評価し、表3に示す。
コア、中間層被覆球体の直径
23.9±1℃の温度で、任意の表面5箇所を測定し、その平均値を1個のコア、中間層被覆球体の測定値とし、測定個数5個のコア、中間層被覆球体の平均値を求めた。
ボールの直径
23.9±1℃の温度で、任意のディンプルのない部分を5箇所測定し、その平均値を1個のボールの測定値とし、測定個数5個のボールの平均値を求めた。
コア、ボールのたわみ量
コア又はボールを硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量をそれぞれ計測した。なお、上記のたわみ量はいずれも23.9℃に温度調整した後の測定値である。
コアの中心・表面硬度(JIS−C硬度)
コア中心硬度は、コアを半分に(中心を通るように)切断して得た断面の中心硬度を計測した。コア表面硬度は、球状のコアの表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。いずれも、JIS K 6301−1975に規定するスプリング式硬度計(JIS−C形)により計測した。
中間層被覆球体、ボールの表面硬度(ショアD硬度)
中間層被覆球体又はボール(カバー)の表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。なお、ボール(カバー)の表面硬度は、ボール表面においてディンプルが形成されていない陸部における測定値である。ショアD硬度はASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータによって計測した。
中間層及びカバーの材料硬度(ショアD硬度)
中間層及びカバーの樹脂材料を厚さ2mmのシート状に成形し、2週間以上放置した。その後、ショアD硬度はASTM D2240−95規格に準拠して計測した。
Figure 2018086177
各ゴルフボールの飛び性能、打感、耐擦過傷性及び耐久性を下記の方法で評価した。結果を表4に示す。なお、全て23℃の環境下で測定した。
飛び
ゴルフ打撃ロボットにドライバー(W#1)をつけてヘッドスピード40m/sにて打撃した時の飛距離を測定し、下記の基準で判定した。クラブは、ブリヂストンスポーツ社製の「J715 B3 (2014モデル)」を使用した。また、スピン量は同様に打撃した直後のボールを初期条件計測装置により測定した。
〈判定基準〉
トータル飛距離190.0m以上 … ○
トータル飛距離190.0m未満 … ×
打感
ドライバー(W#1)打撃時のヘッドスピードが35〜45m/sのアマチュアユーザーが実打し、下記の基準で官能評価した。
〈判定基準〉
良い打感と評価した人 10人中6人以上 … ○
良い打感と評価した人 10人中3〜5人 … △
良い打感と評価した人 10人中2人以下 … ×
耐擦過傷性
ノンメッキのピッチングサンドウエッジを打撃ロボットにセットし、ヘッドスピード(HS)35m/sにて一回打撃し、打撃後のボールの表面状態を目視観察し、下記判定を行った。
〈判定基準〉
○:まだ使える。
×:もう使用に耐えない。
耐久性
ドライバー(W#1)により各例のボールをヘッドスピード(HS)40m/sで繰り返し打撃した。実施例2のボールが割れ始めた回数を基準とし、これを指数で100としたとき各例の指数を計算し、下記基準で判定した。
○:指数95以上
×:指数95未満
Figure 2018086177
上記表4の結果に示されるように、比較例1〜8のゴルフボールは、本発明品(実施例)に比べて以下の点で劣る。
比較例1は、カバーの材料がアイオノマーからなるため、耐擦過傷性が劣る。
比較例2は、コアのたわみ量が小さい(硬い)ため、打感が悪い。
比較例3は、カバー硬度が軟らかすぎ、且つ、カバー材料硬度から中間層材料硬度を引いた値が−10より小さい(マイナス側に大きくなる)ため、ドライバー(W#1)でスピンがかかりすぎ飛距離が出ない。
比較例4は、カバー厚さ0.4mmを狙ってインジェクション成形を試みたが、金型のキャビティー内の樹脂材料がうまく回り込まず、その結果、ボールを完全に成形できなかった。
比較例5は、カバー厚さが厚すぎ、且つ、中間層厚さとカバー厚さとの合計が2.3mmを超えるため、ドライバー(W#1)でスピンがかかり過ぎ、飛距離が出ない。
比較例6は、中間層厚さが薄すぎるため、ドライバー(W#1)でスピンが増えて飛距離が出ない。その上、繰り返し打撃による耐久性も劣る。
比較例7は、中間層厚さが厚過ぎ、且つ、中間層厚さとカバー厚さとの合計が2.3mmを超えるため、打感が良くない。
比較例8は、中間層材料のMFRが2.5g/10min未満であり、繰り返し打撃による割れ耐久性に弱くなる。
1 コア
2 中間層
3 カバー
G ゴルフボール
D ディンプル

Claims (8)

  1. 少なくとも1層のコアと、少なくとも1層のカバーとの間に、少なくとも1層の中間層を介在させたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量が4.0mm以上であり、中間層材料のメルトフローレート(MFR)が2.5g/10minであり、中間層の厚さが1.0〜1.8mmであり、カバーの主材料がポリウレタンであり、カバーの厚さが0.5〜1.0mm、カバーのショアD硬度が55以上であり、且つ、中間層厚さとカバー厚さとの合計が2.2mm以下であり、カバー材料のショアD硬度から中間層材料のショアD硬度を引いた値が−10以上であることを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
  2. 中間層材料のショアD硬度が60〜65である請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  3. ボールの表面硬度のショアD硬度が58〜68である請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  4. カバー厚さ/中間層厚さの値が0.3〜1.0である請求項1〜3のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  5. コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量が4.2〜4.9mmである請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  6. コアの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をCH、ボールの初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量(mm)をBHとするとき、CH−BHの値が1.1〜1.8mmである請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  7. 中間層厚さからカバー厚さを引いた値が0.3〜1.0mmである請求項1〜6のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
  8. 上記コアが、下記の(a)〜(d)成分、
    (a)基材ゴム、
    (b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
    (c)架橋開始剤、
    (d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であるカルボン酸金属塩
    を含有するゴム組成物により形成される請求項1〜7のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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