JP6855764B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム成型物をコアやカバー等の構成要素として含むツーピースやスリーピースゴルフボール等のゴルフボールに関するものである。
ゴルフボールの芯材であるコアのボール全体に対して占める割合は高く、このためコア材はボールの品質に大きな影響を及ぼすこととなる。そこで、反発性増加の目的でコア硬度向上させたり、所望の硬度分布を狙った高品質なコア材、特に、高反発なゴルフボール用ゴム成型物を得ることが望まれている。
高反発なゴルフボールを得るためには、ゴム組成物の基材ゴムの選定や、該基材ゴムの架橋剤(架橋開始剤や共架橋剤)等の種類や配合量を適宜選定する必要がある。その中でも、アクリル酸亜鉛等の不飽和カルボン酸金属塩はジクミルパーオキサイド等の有機過酸化物により基材ゴム(特に、ポリブタジエン)の主鎖に共架橋剤として作用することが知られている。しかしながら、上記のアクリル酸亜鉛は、ゴム組成物の混練の際、混練機械表面に激しく付着し、混練作業が困難になり、或いは、ゴム配合中に凝集塊を形成し易いため分散性が悪くなり、アクリル酸亜鉛の配合量に見合ったゴム成型物(コア)の所望の硬度や反発性が得られないという問題がある。
上記問題を改善するために、例えば、特開昭59−141961号公報や特開昭60−92781号公報には、ステアリン酸及びその亜鉛塩等の高級脂肪酸及びその金属塩により表面被覆されたアクリル酸亜鉛を用いることにより、ゴム混練時の機械内壁へのアクリル酸亜鉛の付着を抑制する技術が提案されている。
しかしながら、上記提案では、高級脂肪酸及びその金属塩によってコアの初速が低下してしまう問題がある。従って、混練作業性等の加工性を高めることができ、且つ、配合することによるコアの初速の低下が起こりにくい添加剤が望まれる。
特開昭59−141961号公報 特開昭60−92781号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、初速の低下を最小限に抑制しつつ、加工性を改善することができる添加剤を配合したゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、基材ゴム、α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、架橋開始剤を必須成分として配合するゴム組成物に、新たな成分として、金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であるカルボン酸金属塩を含有させ、上記ゴム組成物を加熱成型することにより、生産性(加工性)を改善することができると共に、得られたコアの反発性(初速度)の低下を最小限に抑制できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、下記のゴルフボールを提供する。
1.ゴム組成物の架橋成型物を構成要素とするゴルフボールであって、該ゴム組成物が、下記の(a)〜(d)成分、
(a)基材ゴム、
(b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(c)架橋開始剤、
(d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、そのうち1個のカルボン酸は炭素数8個以上であると共に、別のカルボン酸は炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸であるカルボン酸金属塩
を含有することを特徴とするゴルフボール。
2.(b)成分が不飽和カルボン酸金属塩である上記1記載のゴルフボール。
3.(b)成分の不飽和カルボン酸金属塩が亜鉛塩である上記2記載のゴルフボール。
4.(b)成分の配合量は、(a)成分の100質量部に対して5〜50質量部である上記1〜3のいずれかに記載のゴルフボール。
5.(d)成分のカルボン酸金属塩の金属種は、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、アルミニウム、鉄及びジルコニウムの群から選ばれるものである上記1〜4のいずれかに記載のゴルフボール。
6.(d)成分の配合量は、(a)成分の100質量部に対して1〜25質量部である上記1〜5のいずれかに記載のゴルフボール。
7.(b)成分に対する(d)成分の質量比率が4〜50質量%である上記1〜6のいずれかに記載のゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、得られたコアの初速の低下を最小限に抑制しつつ、ゴム組成物製造時の加工性を改善することができる。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明は、下記の(a)基材ゴム、(b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、(c)架橋開始剤、(d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であるカルボン酸金属塩を含むゴム組成物の架橋成型物を構成要素とするゴルフボールである。これらの(a)〜(d)について以下に説明する。
(a)基材ゴム
(a)成分は基材ゴムであり、該基材ゴムとしてはポリブタジエンを使用することが好適であり、ポリブタジエンは、シス−1,4−結合を60%(質量%、以下同じ)以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上を有する。シス−1,4−結合が少なすぎると反発性が低下する。また、1,2−ビニル結合の含有量が2%以下、より好ましくは1.7%以下、更に好ましくは1.5%以下であることが好ましい。
上記ポリブタジエンは、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が、好ましくは30以上、好ましくは35以上、上限として好ましくは100以下、より好ましくは90以下である。
上記ポリブタジエンとしては、具体的には、シス−1,4−ポリブタジエンゴムとしては、JSR社製の高シスBR01、BR11、BR02、BR02L、BR02LL、BR730、BR51等を用いることができる。
上記ポリブタジエンとしては、良好な反発性を有するゴム組成物の架橋成型物を得る観点から、希土類元素系触媒又はVIII族金属化合物触媒で合成されたものであることが好ましい。
上記の希土類元素系触媒としては、特に限定されるものではないが、ランタン系列希土類元素化合物を用いたものを好適に使用することができる。また、必要に応じて、ランタン系列希土類元素化合物に有機アルミニウム化合物、アルモキサン、ハロゲン含有化合物、及びルイス塩基を組み合わせて使用することができる。上記で例示した各種化合物は、特開平11−35633号公報、特開平11−164912号公報、特開2002−293996号公報に記載されているものを好適に採用することができる。
上記の希土類元素系触媒の中でも、ランタン系列希土類元素であるネオジム、サマリウム、ガドリニウムを用いた触媒が好適であり、特にネオジム系触媒を使用することが推奨され、この場合、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得ることができる。
ゴム組成物全体に占めるポリブタジエンの割合は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、最も好ましくは90質量%以上である。また、基材ゴムの100質量%が上記ポリブタジエンであってもよく、98質量%以下が好ましく、より好ましくは95質量%以下である。
なお、上記ゴム基材には、上記ポリブタジエン以外にも他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を挙げることができる。
(b)α,β−不飽和カルボン酸又はこれの金属塩
上記ゴム組成物には、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和カルボン酸、及び/又はそれらの金属塩を配合することができ、金属としては、亜鉛、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、リチウム、カルシウムを例示することができる。但し、銅は含まれない。また、α,β−不飽和カルボン酸としては、特に、炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸であることが好適である。α,β−不飽和カルボン酸として具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、及びフマル酸の群から選ばれることが好適である。また、α,β−不飽和カルボン酸の金属塩を用いることが好適であり、特に、その金属塩が亜鉛塩であることが好適である。
上記(b)成分の配合量は、特に制限はないが、上記基材ゴム100質量部に対して好ましくは5質量部以上、より好ましくは15質量部以上、上限として好ましくは50質量部以下、より好ましくは45質量部以下配合することである。
(c)架橋開始剤
架橋開始剤としては、本発明では、有機過酸化物を好適に用いることができる。有機過酸化物としては、例えば、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジクミルパーオキサイド、ジ(t−ブチルパーオキシ)−メタ−ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン等が挙げられる。これらの有機過酸化物を1種単独で、又は2種以上を併用することができる。
上記有機過酸化物の配合量は、特に制限はないが、上記基材ゴム100質量部に対し、0.1質量部以上、好ましくは0.3質量部以上とすることができる。また、その上限も特に制限されないが、5質量部以下、好ましくは2質量部以下とすることができる。
(d)カルボン酸金属塩
(d)成分はカルボン酸金属塩であり、金属と結合しているカルボン酸が異なる2種以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上である。ここで言う結合とは、金属とカルボン酸との結合であり、結合数は金属種によって異なる。具体的には、ナトリウムやカリウムは1個、亜鉛やカルシウムは2個、鉄やアルミニウムは3個の結合部位を有するが、本発明で言う(d)成分となりうるには結合部位数が2個以上必要であるため、金属種はこれに限定される。例えば、亜鉛塩の場合、亜鉛の結合部位2箇所のうち、一方が炭素数8個以上のカルボン酸Aとするならば、もう一方のカルボン酸はカルボン酸A以外である必要がある。その際、ステアリン酸亜鉛のような金属と結合しているカルボン酸が同一である二結合金属塩(ジ塩)と区別するため、モノという接頭語を用いて物質名を表す。(d)成分は具体的には、下記構造式(1)又は構造式(2)で表される化合物である。
1−M1−R2 ・・・ (1)
[式(1)中、R1及びR2はそれぞれ異なるカルボン酸を表し、R1及びR2のうち少なくともいずれかが炭素数8個以上である。M1は2価の金属原子を表す。]
Figure 0006855764
[式(2)中、R3〜R5は異なる2種以上のカルボン酸を表し、R3〜R5のうち少なくとも1種が炭素数8個以上である。M2は3価の金属原子を表す。]
(d)成分は、金属と結合しているカルボン酸が異なる2種以上であり、且つ、該カルボン酸のうち少なくとも1種が炭素数8個以上であることにより、加工性を改善でき、且つ、添加によるコアの初速を最小限に抑制することができる。
(d)成分においては、金属と結合するカルボン酸のうち少なくとも1種が不飽和カルボン酸であることが好適であり、更に、不飽和カルボン酸が炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸であることが好適である。また、(d)成分のカルボン酸金属塩の金属種としては、特に、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、アルミニウム、鉄及びジルコニウムの群から選ばれるものであることが好適である。
(d)成分として具体的には、モノステアリン酸モノパルミチン酸亜鉛、モノステアリン酸モノミリスチン酸亜鉛、モノステアリン酸モノラウリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノミリスチン酸亜鉛、モノパルミチン酸モノラウリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノステアリン酸モノマレイン酸亜鉛、モノステアリン酸モノフマル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノアクリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノパルミチン酸モノマレイン酸亜鉛、モノパルミチン酸モノフマル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノアクリル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノメタクリル酸亜鉛、モノミリスチン酸モノマレイン酸亜鉛、モノミリスチン酸モノフマル酸亜鉛、モノラウリル酸モノアクリル酸亜鉛、モノラウリル酸モノメタクリル酸亜鉛、モノラウリル酸モノマレイン酸亜鉛、モノラウリル酸モノフマル酸亜鉛等が挙げられ、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛が好ましい。なお、ステアリン酸亜鉛のように金属と結合しているカルボン酸が同一の場合には本発明の範囲には含まれない。
ゴム組成物中(d)成分の形態については、特に制限はなく、例えば、(b)成分であるα,β−不飽和カルボン酸又はこれの金属塩と共に、ゴム組成物中に混合分散する形態で存在させることができる。その他の形態としては、上記(d)成分により(b)成分、特にアクリル酸亜鉛等のα,β−不飽和カルボン酸の金属塩の表面をコーティングする形態、即ち、(d)成分を(b)成分のコーティング層としてゴム組成物中に配合することもできる。
上記(d)成分は、複数のカルボン酸共存下で金属化合物と反応させることで容易に得ることができる。具体的には、モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛の場合、反応溶液中にステアリン酸とアクリル酸とを溶解させ、そこへ溶媒に懸濁させた酸化亜鉛を混合して反応させることによって得ることができる。或いは、酸化亜鉛を溶媒へ懸濁させた溶液中へ、ステアリン酸とアクリル酸とを添加することによって得ることができる。
上記(d)成分の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対して、好ましくは0.1〜50質量部、より好ましくは1〜25質量部である。また、(b)成分に対する(d)成分の質量比率は、好ましくは1〜99質量%であり、より好ましくは4〜50質量%である。上記(d)成分の配合量が上記範囲よりも少ないと、十分な加工性改善の効果が得られないおそれがあり、また、(d)成分の配合量が上記範囲よりも多いと、コアの初速が必要以上に低下してしまう場合がある。
また、本発明では、その他のゴム配合材として上述した以外の各種の無機化合物などを適宜配合することができる。
例えば、上記の基材ゴムには、無機充填材が必須成分として配合される。これは主にゴム質量の調整としての役割を担う。上記無機充填材としては、例えば、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ等を挙げることができる。特に、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物を用いることが好ましい。
上記ゴム組成物のその他の任意成分としては、例えば、ゴム架橋成型物の反発性を向上させる目的により有機硫黄化合物を配合することができる。このような有機硫黄化合物として具体的には、チオフェノール類、チオナフトール類、ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩、より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール又はそれらの金属塩、特に亜鉛塩が挙げられる。この場合、有機硫黄化合物の配合量は、基材ゴム100質量部に対しては0.001質量部以上、5質量部以下とすることが好ましい。
また、ゴム架橋成型物の断面硬度分布(コア表面硬度とコア中心硬度との差)を更に大きくするために元素硫黄や無機硫黄化合物などを添加することが好ましい。この場合の元素硫黄や無機硫黄化合物などの配合量としては、0.01〜5質量部であることが好ましい。
更に、ゴム組成物の加工性改良のために公知の加工助剤等を加えることができる。また、コアの粉砕物、カバー材の粉砕物、使用済みゴルフボールの粉砕物やゴルフボール製造工程で発生するゴムや樹脂の廃棄物を粉砕した物を添加しても良い。
なお、必要に応じて老化防止剤を配合することもでき、例えば、2,2’−メチレンビス(4−メチル6−tert−ブチルフェノール)などを用いることができる。老化防止剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、上限として好ましくは3質量部以下配合することができる。具体的には、大内新興化学工業社製「ノクラックNS−6」、「ノクラックNS−5」、「ノクラックNS−30」等が挙げられる。
また、上記ゴム組成物以外に、シリコーンパウダーを適宜配合することができる。この場合、シリコーンパウダーの粒子径や変性される官能基については特に制限はない。更には、上記ゴム組成物以外に、各種の熱可塑性樹脂を適宜配合することができる。
上述したゴム組成物は、公知のゴルフボール用組成物と同様の方法で加工することによりゴム架橋成型物を得ることができる。例えば、上記ゴム組成物をロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機で混錬し金型を用いて加熱加圧成型する方法である。なお、架橋条件として、温度や時間については特に制限はないが、100〜200℃、10〜40分にて実施することが好適である。
本発明のゴルフボールは、上記ゴム架橋成型物を構成要素とするもので、ボールの態様は、特に制限されるものではなく、上記ゴム架橋成型物がゴルフボールに直接適用されるワンピースゴルフボール、架橋成型物をコアとし、その表面にカバーが形成されたツーピースソリッドゴルフボール、架橋成型物をコアとし、2層以上のカバーが形成された3ピース以上のマルチピースソリッドゴルフボール、上記架橋成型物がセンターコアとして適用された糸巻きゴルフボール等の種々の態様を採ることができる。特に、架橋成型物の特性を活かし、製品ゴルフボールに対するドライバーショット時の低スピン性付与の観点から、ゴム架橋成型をコアとして使用するツーピースソリッドゴルフボール、マルチピースソリッドゴルフボールであることが好適な使用態様として推奨される。
コアの直径としては、特に制限はないが、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上であり、上限として、好ましくは41mm以下、より好ましくは40mm以下である。コアの直径がこの範囲を逸脱すると、ボールの初速が低くなったり、適切なスピン特性を得られない場合がある。
上記コアの所定荷重負荷した時のたわみ量、即ち、コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量は、下限値としては、好ましくは2.0mm以上、より好ましくは2.5mm以上、さらに好ましくは2.8mm以上であり、上限値としては、好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.7mm以下、さらに好ましくは4.5mm以下である。このコアのたわみ量が小さ過ぎると、打感を著しく損なう場合があり、或いはスピン量が過度に増加して所望の飛距離が出なくなる場合がある、逆に、上記のたわみ量が大き過ぎると、初速が出なくなり、または、著しく耐久性を損なう場合がある。
また、コアの初速については、特に制限はないが、具体的には、コアの初速が好ましくは77.0m/s以上であり、より好ましくは77.3m/s以上である。なお、コアの初速の測定方法は、後述する実施例の記載に示した測定装置及び測定条件を用いる。
上記ゴム組成物は、上述したようにゴルフボール用コアとして使用することが好適である。また、本発明のゴルフボールは、コアと、少なくとも1層のカバーとを具備する構造を有することが好適である。コアは単層のほか、2層以上の複数層に形成することができる。また、本発明において、上記の「カバー」とは、コアよりも外側に形成される層の総称を意味し、少なくとも1層からなる。即ち、カバーが複数層からなる場合には、カバーの最外層のほか、最外層とコアとの間に介在される中間層が含まれる。従って、内側から順に、中間層、最外層からなる2層のカバーとすることができる。更に、コアと中間層との間に包囲層を設けることができ、この場合は、内側から順に、包囲層、中間層、最外層からなる3層のカバーとすることができる。なお、通常、カバーの最外層の外表面には多数のディンプルが形成される。
上記カバーの各層の材料については、特に制限はないが、中間層の材料としては、各種の熱可塑性樹脂材料を好適に採用することができ、特には、高反発な樹脂材料を中間層の材料を採用することが好適であり、例えば、アイオノマー樹脂材料を使用することが好適である。
上記の樹脂としては、市販品を使用することができ、具体的には、ハイミラン1605、ハイミラン1601及びAM7318(いずれも三井デュポンポリケミカル社製)、サーリン8120(Dupont社製)等のナトリウム中和型アイオノマー樹脂やハイミラン1557、ハイミラン1706及びAM7317(いずれも三井デュポンポリケミカル社製)等の亜鉛中和型アイオノマー樹脂、Dupont社製の商品名「HPF 1000」「HPF 2000」、「HPF AD1027」、実験用「HPF SEP1264−3」等を挙げることができる。これらは1種を単独で又は2種以上併用することができる。
また、カバーの最外層としては、上述したアイオノマー樹脂が挙げられるほか、コントロール性と耐擦過傷性の観点からポリウレタン等が挙げられる。特に、最外層の材料としてポリウレタンを使用する場合は、熱可塑性ポリウレタンエラストマーを採用することができる。この熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしては、市販品を好適に用いることができ、例えば、ディーアイシーコベストロポリマー社製の商品名「パンデックス」や、大日精化工業社製の商品名「レザミン」などを挙げることができる。
本発明のゴルフボールには、空気力学的性能の点から、通常、最外層の表面に多数のディンプルが設けられる。また、カバー表面には、美的外観や耐久性等の点から、通常、塗膜層が形成される。この塗膜層を形成する塗料としては、2液硬化型ウレタン塗料を採用することが好適である。具体的には、この場合、上記2液硬化型ウレタン塗料は、ポリオール樹脂を主成分とする主剤と、ポリイソシアネートを主成分とする硬化剤とを含むものである。
本発明のゴルフボールの直径としては、42mm以上、好ましくは42.3mm以上、より好ましくは42.6mm以上であり、上限としては、44mm以下、好ましくは43.8mm以下、より好ましくは43.5mm以下、さらに好ましくは43mm以下である。また、ゴルフボールの重さは、44.5g以上であることが好適であり、より好ましくは44.7g以上、さらに好ましくは45.1g以上、最も好ましくは45.2g以上であり、上限としては、好ましくは47.0g以下、より好ましくは46.5g以下、さらに好ましくは46.0g以下である。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜7、比較例1〜7]
下記表1に示す各成分を配合してゴム組成物を作成した。各例のゴム組成物により混練し、157℃で15分間加硫を行い、コア表面の研磨工程を経て、直径38.55mmのコアを作製した。
Figure 0006855764
なお、表中に記載した各成分の内容は以下の通りである。
・ポリブタジエンゴム:商品名「BR01」(JSR社製)
・酸化亜鉛:商品名「三種酸化亜鉛」(堺化学工業社製)
・硫酸バリウム:商品名「バリコ#100」(ハクスイテック社製)
・老化防止剤:商品名「ノクラックNS−6」(大内新興化学工業社製)
・ペンタクロロチオフェノール亜鉛塩:和光純薬工業社製
・不飽和カルボン酸金属塩:アクリル酸亜鉛(和光純薬工業社製)
・カルボン酸金属塩1:モノステアリン酸モノアクリル酸亜鉛(日本触媒社製)
・カルボン酸金属塩2:ステアリン酸亜鉛(和光純薬工業社製)
・有機過酸化物1:商品名「パークミルD」(日油社製)
・有機過酸化物2:商品名「パーヘキサC−40」(日油社製)
得られた各例のコア用球状架橋成型物について、下記方法により、コアの中心硬度(中心/断面)、たわみ量及び初速を測定した。その結果を表1に併記する。
コアのたわみ量
コアを硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量をそれぞれ計測した。なお、上記のたわみ量はいずれも23.9℃に温度調整した後の測定値である。
コアの中心硬度及び表面硬度(JIS−C硬度)
コアの中心硬度については、球状のコアを半分に(中心を通るように)切断して得た断面の中心の硬度を計測した。コアの表面硬度については、球状のコアの表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。JIS−C硬度は、JIS K 6301−1975に規定するスプリング式硬度計(JIS−C形)により計測した。3個のコアの平均値を求め、測定値とした。上記の硬度は、いずれも23℃に温度調整した後の測定値である。
コアの初速
コアの初速は、R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速計と同じ方式の初速測定器を用いて測定した。コアは23±1℃の温度で3時間以上温度調節し、室温23±2℃の部屋でテストした。10個のコアの平均値を求め、測定値とした。
また、各例についてのコア生産性について、下記基準により評価した。その結果を表1に併記する。
生産性
ゴム組成物配合を混練及び押出した際の、(i)混練時間、(ii)混練装置内壁への付着(iii)残渣、(iv)混練後のゴム組成物のまとまり、(v)押出し時のゴム組成物の表面粗度等を評価し、これらを総合的に判断し、生産性が極めて高いものを◎、生産性が高いものを○、生産性が低いものを×として生産性を評価した。
表1の結果から、実施例1〜7は、比較例1〜2に比べると、生産性が高いことが分かる。さらに、実施例1〜7は、比較例3〜7に比べると、カルボン酸金属塩の配合量が同一であってもコアの初速が高くなり、且つ、同等の生産性を維持していることが分かる。

Claims (7)

  1. ゴム組成物の架橋成型物を構成要素とするゴルフボールであって、該ゴム組成物が、下記の(a)〜(d)成分、
    (a)基材ゴム、
    (b)α,β−不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
    (c)架橋開始剤、
    (d)金属と結合するカルボン酸が異なる2種類以上であり、そのうち1個のカルボン酸は炭素数8個以上であると共に、別のカルボン酸は炭素数3〜8個のα,β−不飽和カルボン酸であるカルボン酸金属塩
    を含有することを特徴とするゴルフボール。
  2. (b)成分が不飽和カルボン酸金属塩である請求項1記載のゴルフボール。
  3. (b)成分の不飽和カルボン酸金属塩が亜鉛塩である請求項2記載のゴルフボール。
  4. (b)成分の配合量は、(a)成分の100質量部に対して5〜50質量部である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。
  5. (d)成分のカルボン酸金属塩の金属種は、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅、アルミニウム、鉄及びジルコニウムの群から選ばれるものである請求項1〜のいずれか1項記載のゴルフボール。
  6. (d)成分の配合量は、(a)成分の100質量部に対して1〜25質量部である請求項1〜のいずれか1項記載のゴルフボール。
  7. (b)成分に対する(d)成分の質量比率が4〜50質量%である請求項1〜のいずれか1項記載のゴルフボール。
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