JP6675143B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、2層コア、包囲層、中間層及びカバー層の少なくとも5層構造を有するマルチピースソリッドゴルフボールに関し、更に詳述すると、プロや上級者が満足するボール性能を総合的に付与することができるマルチピースソリッドゴルフボールに関する。
従来からプロや上級者向けのゴルフボールとして、様々なゴルフボールの開発が行われており、中でも、高ヘッドスピード領域において優位な飛距離性能とアイアンショットやアプローチショットにおけるコントロール性を両立させる点から、コアを被覆する中間層やカバー層の各層の硬度関係を適正化した機能を備えたマルチピースソリッドゴルフボールが普及している。また、飛び性能だけでなく、打撃時の感触やクラブ打撃後のボールのスピン量が、ボールをコントロールするのに大きく影響を及ぼすことから、これらを最適なものに仕上げるために、ゴルフボールの各層の厚さや硬度を適正化することも重要テーマの一つである。更に、ゴルフボールを各種クラブで繰り返し打撃することに起因する、繰り返し打撃耐久性や、ボール表面に観察されるササクレの発生の抑制(耐擦過傷性の向上)なども要求されており、ボールをできるだけ外的要因から保護する側面もボールを開発する上で重要テーマの一つである。
このようなゴルフボールとしては、例えば、米国特許第7625302号明細書には、3層カバーと2層のコアからなるゴルフボールが提案されている。また、3層カバーと1層コアのゴルフボールとしては、米国特許第8523707号明細書、米国特許第8771103号明細書、米国特許第7335115号明細書、米国特許第7918749号明細書、米国特許第8764584号明細書に記載された技術が提案されている。
更に、2層カバーと2層コアからなるゴルフボールとしては、米国特許第6913547号明細書に記載された技術が提案されており、特許第4017228号公報には、2層コアと1層カバーからなるゴルフボールが提案されている。
しかしながら、従来より提案された上記ゴルフボールであっても、上記のように多層構造であるものの、ドライバー打撃時の低スピンの実現が未だ不十分であり、プロや上級者らが期待する更なる飛距離増大を実現したゴルフボールの開発が望まれている。また、ゴルフボールの性能として、アプローチ時のコントロール性も良好に得られ、特にフルショット時の直進性があり、耐擦過傷性にも良好であり、プロや上級者が十分に満足することも求められている。
米国特許第7625302号明細書 米国特許第8523707号明細書 米国特許第8771103号明細書 米国特許第7335115号明細書 米国特許第7918749号明細書 米国特許第8764584号明細書 米国特許第6913547号明細書 特許第4017228号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を非常に高いレベルで満足させるとともに、特にフルショット時の直進性があり、耐擦過傷性についても優れるゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コア、包囲層、中間層及びカバー層の各部材において、コアを、基材ゴムを主材として形成される内層コアと、基材ゴムを主材として形成される外層コアとからなる二層構造に形成すると共に、各部材(被覆球体)の初速に着目し、これらの初速の関係を特定化し、中間層被覆球体の表面硬度が包囲層被覆球体の表面硬度及びボールの表面硬度より高く設計することにより、飛びとコントロール性能を非常に高いレベルで満足させることができ、特にフルショット時の直進性があり、耐擦過傷性についても優れるゴルフボールを提供し得ることを知見し、本発明をなすに至ったものである。従来のゴルフボールとしては、プロや上級者がコントロール性と優れた飛びを併せ持つゴルフボールとして、ウレタンカバーのスリーピースゴルフボールが広く使用されているが、これらの従来のゴルフボールよりも本発明ゴルフボールは、ドライバー(W#1)によるフルショット時の低スピンのレベルを向上させ、ドライバーフルショットのみならず、アイアンでのフルショット時の飛距離を更に伸ばすことができる。また、本発明のゴルフボールは、上記のボール性能と同時に耐擦過傷性も優れており、過酷な使用条件においても十分に耐え得るゴルフボールに仕上げたものである。
従って、本発明は、下記のマルチピースソリッドゴルフボールを提供する。
1.コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されるカバー層を有するマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記コアは、基材ゴムを主材として形成される内層コアと、基材ゴムを主材として形成される外層コアとからなる二層コアであり、上記の包囲層、中間層及びカバー層の各層は少なくとも1層からなり、かつ、合成樹脂材料を主材として形成されるものであり、更に下記の条件(1)(2)(3−i)(3−ii)(6)及び(7−i)を満足することを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
(1)−0.1≦(包囲層被覆球体の初速−コアの初速)≦0.5(m/s)
(2)0.6≦(中間層被覆球体の初速−包囲層被覆球体の初速)≦1.0(m/s)
(3−i)10≦〔中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)−包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦16
(3−ii)−15≦〔ボールの表面硬度(ショアD)−中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦−5
(6)37≦〔コアの表面硬度(JIS−C)−コアの中心硬度(JIS−C)〕≦47、及び
(7−i)3.3≦〔コアの表面硬度(JIS−C)−コア中心から10mm離れた部位の硬度(JIS−C)〕/〔コア中心から10mm離れた部位の硬度(JIS−C)−コアの中心硬度(JIS−C)〕≦4.6
2.下記(4−i)の条件を具備する上記1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(4−i)−1.5≦(ボールの初速−中間層被覆球体の初速)≦−1.0
3.下記の条件(8)及び(9)を具備する上記1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(8)−5≦〔包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)−コアの表面硬度(ショアD)〕≦5
(9)コア及び包囲層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれC(mm)、E(mm)とするとき、0.80≦E/C≦0.86
4.下記の条件(10)及び(11)を具備する上記1〜のいずれかに項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(10)10≦〔中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)−包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦12
(11)包囲層被覆球体及び中間層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれE(mm)、M(mm)としたとき、0.81≦M/E≦0.83
5.下記の条件(14)を具備する上記1〜のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
(14)ボール及び中間層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれB(mm)、M(mm)としたとき、0.90≦B/M≦0.95
6.内層コアの中心硬度が、JIS−C硬度で47〜49である上記1〜のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
本発明のゴルフボールによれば、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を非常に高いレベルで満足させ、特にフルショット時の直進性があり、耐擦過傷性に優れるものである。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールの概略断面図である。 本実施例に用いられたディンプルの配置態様を現したゴルフボールの平面図である。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明のマルチピースソリッドゴルフボールは、内側からコア、包囲層、中間層及びカバー層を有するものであり、更に、コアは、内層コアと外層コアとの2層構造である。例えば、図1に示すように、内層コア1a及び外層コア1bと、該コアを被覆する包囲層2と、該包囲層を被覆する中間層3と、該中間層を被覆するカバー層4とを有する5層又はそれ以上の多層を有するゴルフボールGである。なお、上記カバー層4の外表面には、通常、ディンプルDが多数形成されるものである。コア以外の包囲層、中間層及びカバー層は、少なくとも1層を有するものであり、単層には限られず2層以上の複数層に形成することができる。
上述するようにコアは、内層コア及び外層コアの2層に形成されるものである。コア(内層及び外層の全体コア、以下、単に「コア」と称する。)の直径は、特に制限はないが、好ましくは32mm以上、より好ましくは35.3mm以上、更に好ましくは36mm以上であり、上限としては、好ましくは39mm以下、より好ましくは38mm以下、更に好ましくは37mm以下である。コアの直径がこの範囲を逸脱すると、ボール初速が低くなり、或いはフルショットでの低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。
コアの特定荷重負荷時のたわみ量、即ち、コアに対して、初期荷重98N(10kgf)から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、好ましくは3.0mm以上、より好ましくは3.3mm以上、更に好ましくは3.5mm以上であり、上限として、好ましくは7.0mm以下、より好ましくは6.0mm以下、更に好ましくは4.5mm以下である。この値が小さすぎる、即ち硬すぎると、スピンが増えすぎて飛ばなくなり、または、打感が硬くなりすぎることがある。逆に、この値が大きすぎる、即ち軟らかすぎると、反発性が低くなりすぎ、飛ばなくなり、或いは打感が軟らかくなりすぎ、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。
コアの表面硬度は、特に制限はないが、JIS−C硬度で、好ましくは70以上、より好ましくは75以上、更に好ましくは80以上であり、上限として、好ましくは100以下、より好ましくは95以下、更に好ましくは90以下である。ショアD硬度としては、好ましくは45以上、より好ましくは49以上、更に好ましくは53以上であり、上限として、好ましくは68以下、より好ましくは64以下、更に好ましくは60以下である。上記表面硬度が小さすぎると、反発性が低くなりすぎ、飛ばなくなり、或いは打感が軟らかくなりすぎ、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなる場合がある。逆に、上記表面硬度が大きすぎると、スピンが増えすぎて飛ばなくなり、または、打感が硬くなりすぎることがある。
(コアの表面硬度−コアの中心硬度)の値は、JIS−C硬度で、好ましくは25以上、より好ましくは30以上、更に好ましくは37以上であり、上限として、好ましくは55以下、より好ましくは47以下である。ショアD硬度では、好ましくは19以上、より好ましくは23以上、更に好ましくは28以上であり、上限として、好ましくは42以下、より好ましくは36以下である。上記硬度差の値が小さいと、スピンが多すぎて飛距離が出なくなることがある。逆に、上記値が大きすぎると、繰り返し打撃耐久性が悪くなり、或いは反発が低くなり飛距離が出なくなることがある。
内層コアの直径としては、好ましくは15mm以上、より好ましくは17mm以上、更に好ましくは20mm以上であり、上限として、好ましくは30mm以下、より好ましくは28mm以下、更に好ましくは25mm以下である。内層コアの直径が上記範囲を逸脱すると、ボール初速が低くなり、低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなり、或いは、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
内層コアの中心硬度としては、JIS−C硬度で好ましくは33以上、より好ましくは38以上、更に好ましくは43以上であり、上限として、好ましくは63以下、より好ましくは58以下、更に好ましくは53以下である。ショアD硬度では、好ましくは17以上、より好ましくは21以上、更に好ましくは25以上であり、上限として、好ましくは40以下、より好ましくは36以下、更に好ましくは32以下である。コアの中心が硬すぎると、スピンが増えすぎて飛ばなくなり、または、打感が硬くなりすぎることがある。逆に、コア中心が軟らかすぎると、反発性が低くなりすぎて飛ばなくなり、または、打感が軟らかくなり、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなることがある。
コアの中心から5mm離れた位置の硬度は、JIS−C硬度で、好ましくは36以上、より好ましくは41以上、更に好ましくは46以上であり、上限として、好ましくは66以下、より好ましくは61以下、更に好ましくは56以下である。上記の範囲を逸脱すると、フルショットでの低スピン効果が足りなくなり、反発が低くなり、その結果、飛距離が出なくなることがある。
また、コアの中心から10mm離れた位置の硬度は、JIS−C硬度で、好ましくは41以上、より好ましくは46以上、更に好ましくは51以上であり、上限として、好ましくは71以下、より好ましくは66以下、更に好ましくは61以下である。上記の範囲を逸脱すると、フルショットでの低スピン効果が足りなくなり、反発が低くなり、その結果、飛距離が出なくなることがある。
(コア中心から10mm離れた部位の硬度−コアの中心硬度)の値は、JIS−C硬度で、好ましくは0以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは5以上であり、上限値としては、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。上記の範囲を外れると、フルショットでの低スピン効果が足りなくなり、反発が低くなり、その結果、飛距離が出なくなることがある。
(コアの表面硬度−コア中心から10mm離れた部位の硬度)の値は、JIS−C硬度で、好ましくは17以上、より好ましくは22以上、更に好ましくは29以上であり、上限値としては、好ましくは55以下、より好ましくは47以下、更に好ましくは39以下である。上記の範囲を外れると、フルショットでの低スピン効果が足りなくなり、反発が低くなり、その結果、飛距離が出なくなることがある。
上記(コアの表面硬度−コア中心から10mm離れた部位の硬度)の値をA、上記(コア中心から10mm離れた部位の硬度−コアの中心硬度)の値をBとするとき、A>Bとすることが好適であり、より好ましくは、A>2×B、更に好ましくは、A>3×Bとすることである。上記の範囲を外れるとフルショットでの低スピン効果が足りなかったり、反発が低くなり、その結果、飛距離が出なくなることがある。また、良好な打感が得られなくなることがある。
上記のような表面硬度やたわみを有する内層及び外層コアの材料としては、ゴム材を主材として用いる。内層コアを包囲する外層コアのゴム材は、内層コアの材料と同種であっても異種であってもよい。具体的には、基材ゴムを主体とし、これに、共架橋剤、有機過酸化物、不活性充填剤、有機硫黄化合物等を配合させてゴム組成物を作成することができる。基材ゴムとしては、ポリブタジエンを用いることが好ましい。
上記ゴム成分のポリブタジエンは、そのポリマー鎖中に、シス−1,4−結合を60質量%以上、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、最も好ましくは95質量%以上有することが好適である。分子中の結合に占めるシス−1,4−結合が少なすぎると、反発性が低下する場合がある。
なお、上記基材ゴムには、上記ポリブタジエン以外にも他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を挙げることができる。
共架橋剤としては、例えば不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の金属塩等が挙げられる。
不飽和カルボン酸として具体的には、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好適に用いられる。
不飽和カルボン酸の金属塩としては特に限定されるものではないが、例えば上記不飽和カルボン酸を所望の金属イオンで中和したものが挙げられる。具体的にはメタクリル酸、アクリル酸等の亜鉛塩やマグネシウム塩等が挙げられ、特にアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
上記不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩は、上記基材ゴム100質量部に対し、通常10質量部以上、好ましくは15質量部以上、更に好ましくは20質量部以上、上限として通常60質量部以下、好ましくは50質量部以下、更に好ましくは45質量部以下、最も好ましくは40質量部以下配合する。配合量が多すぎると、硬くなりすぎて耐え難い打感になる場合があり、配合量が少なすぎると、反発性が低下してしまう場合がある。
上記有機過酸化物としては市販品を用いることができ、例えば、パークミルD(日本油脂(株)製)、パーヘキサC−40、パーヘキサ3M(日本油脂(株)製)、Luperco 231XL(アトケム社製)等を好適に用いることができる。これらは1種を単独であるいは2種以上を併用してもよい。
上記有機過酸化物は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.3質量部以上、更に好ましくは0.5質量部以上、最も好ましくは0.7質量部以上、上限として、好ましくは5質量部以下、より好ましくは4質量部以下、更に好ましくは3質量部以下、最も好ましくは2質量部以下配合する。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると好適な打感、耐久性及び反発性を得ることができない場合がある。
不活性充填剤としては、例えば酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等を好適に用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
不活性充填剤の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは1質量部以上、より好ましくは2質量部以上、更に好ましくは4質量部以上、上限として好ましくは50質量部以下、より好ましくは40質量部以下、更に好ましくは35質量部以下とする。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると適正な質量、及び好適な反発性を得ることができない場合がある。
更に、必要に応じて老化防止剤を配合することができ、例えば、市販品としてはノクラックNS−6、同NS−30(大内新興化学工業(株)製)、ヨシノックス425(吉富製薬(株)製)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
該老化防止剤の配合量は上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0質量部以上、更に好ましくは0.05質量部以上、特に好ましくは0.1質量部以上、上限として好ましくは3質量部以下、更に好ましくは2質量部以下、特に好ましくは1質量部以下、最も好ましくは0.5質量部以下とする。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると好適な反発性、耐久性を得ることができない場合がある。
上記内層コア及び外層コアの両方又はいずれか一方には、良好な反発性付与させるために、有機硫黄化合物を配合することが好ましい。
有機硫黄化合物としては、ゴルフボールの反発性を向上させ得るものであれば特に制限されないが、例えばチオフェノール類、チオナフトール類、ハロゲン化チオフェノール類又はそれらの金属塩等が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタフルオロチオフェノールの亜鉛塩、ペンタブロモチオフェノールの亜鉛塩、パラクロロチオフェノールの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド等が挙げられ、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩が好適に用いられる。
このような有機硫黄化合物の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、好ましくは0.05質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、更に好ましくは0.2質量部以上、上限として、好ましくは5質量部以下、より好ましくは3質量部以下、更に好ましくは2.5質量部以下であることが推奨される。配合量が多すぎると、反発性(特に、W#1による打撃)の改良効果がそれ以上期待できなくなり、コアが軟らかくなりすぎたり、打感が悪くなる場合がある。逆に、配合量が少なすぎると、反発性の改善効果が期待できなくなる。
このような2層からなるコアの製造方法としては、常法に従って、140℃以上180℃以下で10分以上60分以下で加熱圧縮して球状に形成する等の方法により内層コアを成形し得る。上記外層コアを上記内層コア表面に形成する方法としては、シート状の未加硫ゴムを用いて一対のハーフカップを形成し、このカップ内に内層コアを入れて更に被包し、加圧加熱成形する方法などを採用できる。例えば、一次加硫(半加硫)して一対の半球カップ体を製造した後、次いで、予め製作した外層コアが被覆形成された内層コアを一方の半球カップ体に載せ、更に他方の半球カップ体をこれに被せた状態で二次加硫(全加硫)を行う方法や、ゴム組成物を未加硫状態でシート状にして一対の外層コア用シートを作成し、該シートを半球状突部が設けられた半型により型押して未加硫の半球カップ体を製造した後、これらの一対の半球カップ体を、予め製作した内層コアに被せ、140〜180℃,10〜60分間にて加熱圧縮して球状に形成することにより、加硫工程を2段階に分けた方法などを好適に採用し得る。
次に、包囲層について下記に説明する。
包囲層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは40以上、より好ましくは45以上、更に好ましくは47以上であり、上限として、好ましくは63以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは58以下である。JIS−C硬度では、好ましくは63以上、より好ましくは70以上、更に好ましくは72以上であり、上限として、好ましくは93以下、より好ましくは89以下、更に好ましくは87以下である。包囲層が上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が出なくなることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなり、または、打感が硬くなりすぎることがある。また、包囲層材料は、中間層材料より軟らかい材料を選定することが好適である。
包囲層の厚さは、特に制限はないが、好ましくは0.7mm以上、より好ましくは1.0mm以上、更に好ましくは1.2mm以上であり、上限として、好ましくは2.2mm以下、より好ましくは1.7mm以下、更に好ましくは1.5mm以下である。その範囲を外れると、ドライバー(W#1)打撃による低スピン効果が足りずに飛距離が伸びなくなることがある。
コアに包囲層を被覆した球体(以下、「包囲層被覆球体」という。)の表面硬度については、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは46以上、より好ましくは51以上、更に好ましくは54以上であり、上限として、好ましくは69以下、より好ましくは66以下、更に好ましくは64以下である。上記の範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。また、上記の範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなり、または、打感が硬くなりすぎることがある。
本発明における包囲層は樹脂材料を主材として用いられる。上記包囲層の樹脂材料としては、特に制限はないが、(a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを特定量配合したベース樹脂を必須成分とすることが好適である。即ち、本発明では、以下に説明する材料を包囲層に好適な材料として用いることにより、W#1打撃時に低スピン化することができ、大きな飛距離を得ることができるものである。
上記(a)成分と上記(b)成分のベース樹脂は、市販品を使用してもよく、例えば、(a)成分のランダム共重合体として、ニュクレルN1560、同N1214、同N1035(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR5200、同5100、同5000(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を、(b)成分のランダム共重合体として、例えば、ニュクレルAN4311、同AN4318(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、ESCOR ATX325、同ATX320、同ATX310(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を挙げることができる。
また、(a)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えば、ハイミラン1554、同1557、同1601、同1605、同1706、同AM7311(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン7930(米国デュポン社製)、アイオテック3110、同4200(EXXONMOBIL CHEMICAL社製)等を、(b)成分のランダム共重合体の金属イオン中和物として、例えば、ハイミラン1855、同1856、同AM7316(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同8320、同9320、同8120(いずれも米国デュポン社製)、アイオテック7510、同7520(いずれもEXXONMOBIL CHEMICAL社製)等をそれぞれ挙げることができる。上記ランダム共重合体の金属イオン中和物として好適なナトリウム中和型アイオノマー樹脂としては、ハイミラン1605、同1601、同1555等を挙げることができる。
上記ベース樹脂の調製に際しては、(a)成分と(b)成分との配合が質量比で通常100:0〜0:100であり、好ましくは100:0〜25:75、より好ましくは100:0〜50:50、更に好ましくは100:0〜75:25、最も好ましくは100:0にすることが必要である。(a)成分の配合量が少なすぎると、材料の成形物の反発性が低下する。
また、上記ベース樹脂は、上記調製に加えて更にランダム共重合体とランダム共重合体の金属イオン中和物との配合比を調整することにより、成形性をより良好にすることができ、ランダム共重合体:ランダム共重合体の金属イオン中和物は、通常0:100〜60:40、好ましくは0:100〜40:60、より好ましくは0:100〜20:80、更に好ましくは0:100であることが推奨される。ランダム共重合体の配合量が多すぎると、ミキシング時の成形性が低下する場合がある。
上記ベース樹脂に下記に示す(e)成分を加えることができる。(e)成分は、非アイオノマー熱可塑性エラストマーである。この成分は、打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させるための成分であり、具体的には、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等を挙げることができ、反発性を更に高めることができる点から、ポリエステル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、特に、結晶性ポリエチレンブロックをハードセグメントとして含む熱可塑性ブロック共重合体からなるオレフィン系エラストマーを好適に使用することができる。
上記(e)成分は、市販品を使用してもよく、具体的には、ダイナロン(JSR社製)、ポリエステル系エラストマーとして、ハイトレル(東レ・デュポン社製)等を挙げることができる。
上記(e)成分の配合量は、本発明のベース樹脂100質量部に対し、好ましくは0質量部以上、より好ましくは5質量部以上、更に好ましくは10質量部以上、最も好ましくは20質量部以上であり、上限としては、好ましくは100質量部以下、より好ましくは60質量部以下、更に好ましくは50質量部以下、最も好ましくは40質量部以下であることが推奨される。配合量が多すぎると、混合物の相溶性が低下し、ゴルフボールの耐久性が著しく低下する可能性がある。
次に、上記ベース樹脂に下記に示す(c)成分を加えることができる。(c)成分は、分子量228以上1500以下の脂肪酸又はその誘導体であり、上記ベース樹脂と比較して分子量が極めて小さく、混合物の溶融粘度を適度に調整し、特に流動性の向上に寄与する成分である。上記(c)成分は、比較的高含量の酸基(誘導体)を含み、反発性の過度の損失を抑制できる。
上記ベース樹脂及び(c)成分中の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物として、(d)成分を加えることができる。即ち、(d)成分は、材料中に必須成分として配合されることにより、上記ベース樹脂と(c)成分中の酸基が適度に中和されるだけでなく、各成分の適正化による相乗効果で、混合物の熱安定性を高め、良好な成形性の付与と反発性の向上を図ることができるものである。
ここで、(d)成分の塩基性無機金属化合物は、ベース樹脂との反応性が高く、反応副生成物に有機酸を含まないため、熱安定性を損なうことなく、混合物の中和度を上げられるものであることが推奨される。
上記(d)成分の塩基性無機金属化合物中の金属イオンは、例えば、Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等を挙げることができる。塩基性無機金属化合物としては、これら金属イオンを含む公知の塩基性無機充填剤を使用することができ、具体的には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム等を挙げることができるが、特に水酸化物、または一酸化物であることが推奨され、より好ましくはベース樹脂との反応性の高い水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、更に好ましくは水酸化カルシウムであることが推奨される。
上述したように(a)成分及び(b)成分とを所定量配合したベース樹脂と、任意の(e)成分を配合した樹脂成分に対し、所定量の(c)成分と(d)成分とをそれぞれ配合することにより、熱安定性、流動性、成形性に優れ、反発性の飛躍的な向上を成形物に付与できる。
上記(c)成分と上記(d)成分の配合量は、上記(a)、(b)、(e)成分を適宜配合した樹脂成分100質量部に対して、(c)成分の配合量が、5質量部以上、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは18質量部以上、上限として80質量部以下、好ましくは40質量部以下、より好ましくは25質量部以下、更に好ましくは22質量部以下、(d)成分の配合量を0.1質量部以上、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上、更に好ましくは2質量部以上、上限としては17質量部以下、好ましくは15質量部以下、より好ましくは13質量部以下、更に好ましくは10質量部以下にする必要がある。(c)成分の配合量が少なすぎると溶融粘度が低くなり加工性が低下し、多すぎると耐久性が低下する。(d)成分の配合量が少なすぎると熱安定性、反発性の向上が見られず、多すぎると過剰の塩基性無機金属化合物によりゴルフボール用材料の耐熱性が却って低下する。
上述した樹脂成分、(c)成分、(d)成分は、それぞれ所定量配合されるものであるが、材料中の酸基の50モル%以上、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは80モル%以上が中和されていることが推奨される。このような高中和化により、上述した従来技術のベース樹脂と脂肪酸(誘導体)のみを使用した場合に問題となる交換反応をより確実に抑制し、脂肪酸の発生を防ぐことができる上、熱的安定性が著しく向上し、成形性が良好で、従来のアイオノマー樹脂と比較して反発性に非常に優れた成形物を得ることができる。
ここで、中和度とは、ベース樹脂と(c)成分の脂肪酸(誘導体)の混合物中に含まれる酸基の中和度であり、ベース樹脂中のランダム共重合体の金属イオン中和物としてアイオノマー樹脂を使用した場合におけるアイオノマー樹脂自体の中和度とは異なる。中和度が同じ混合物と同中和度のアイオノマー樹脂のみとを比較した場合、混合物は、非常に多くの金属イオンを含むため、反発性の向上に寄与するイオン架橋が高密度化し、成形物に優れた反発性を付与できる。
包囲層材料として具体的には、DuPont社製の商品名「HPF 1000」「HPF 2000」、「HPF AD1027」、実験用 HPF SEP1264−3などが挙げられる。
次に、中間層について説明する。
中間層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは50以上、より好ましくは55以上、更に好ましくは60以上であり、上限として、好ましくは70以下、より好ましくは68以下、更に好ましくは65以下である。JIS−C硬度では、好ましくは76以上、より好ましくは83以上、更に好ましくは89以上であり、上限として、好ましくは100以下、より好ましくは96以下である。上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなり、または、パターやショートアプローチの実施時の打感が硬くなりすぎることがある。また、中間層は、カバー層(最外層)の材料よりも硬い材料を選定することが好ましい。
中間層の厚さは、特に制限はないが、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、上限として、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.5mm以下、更に好ましくは1.3mm以下である。または、中間層の厚さは、カバー層(最外層)よりも厚く形成することが好適である。カバー層の厚さが、上記範囲を逸脱し、または、カバー層より薄くなると、ドライバー(W#1)打撃での低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。また、中間層が薄すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性や低温時の耐久性が悪くなることがある。
中間層は、上述した上記包囲層の材料とは同種又は異種の樹脂材料を主材として形成されるが、特に、アイオノマー樹脂を用いることが好ましい。具体的には、(商品名)ハイミラン1605、同1601、サーリン8120等のナトリウム中和型アイオノマー樹脂やハイミラン1557、同1706等の亜鉛中和型アイオノマー樹脂などが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上併用することができる。
中間層の材料として特に好ましいのは、亜鉛中和型アイオノマー樹脂とナトリウム中和型アイオノマー樹脂とを混合して主材として用いる態様が本発明の目的を達成するうえで望ましい。その配合比率は、亜鉛中和型/ナトリウム中和型(質量比)で25/75〜75/25、好ましくは35/65〜65/35、更に好ましくは45/55〜55/45である。
上記の比率を逸脱すると、ボールの反発性が低くなりすぎて所望の飛びが得られなかったり、常温での繰り返し打撃時の耐久性が悪くなったり、更に低温(零下)での割れ耐久性が悪くなることがある。
コアを包囲層及び中間層で被覆した球体(以下、「中間層被覆球体」という。)の表面硬度については、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは55以上、より好ましくは60以上、更に好ましくは63以上であり、上限として、好ましくは80以下、より好ましくは75以下、更に好ましくは72以下である。上記の範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなり、或いはパターやショートアプローチの実施時の打感が硬くなりすぎることがある。
上記中間層材料については、後述するカバー層で好適に採用されるポリウレタンとの密着度を高めるために中間層表面を研磨することが好適である。更に、その研磨処理の後にプライマー(接着剤)を中間層表面に塗布するか、もしくは材料中に密着強化材を添加しておくことが好ましい。
次に、カバー層(最外層)について説明する。
カバー層の材料硬度は、特に制限はないが、ショアD硬度で、好ましくは35以上、より好ましくは40以上、更に好ましくは44以上であり、上限として、好ましくは60以下、より好ましくは57以下、更に好ましくは54以下である。JIS−C硬度では、好ましくは57以上、より好ましくは63以上、更に好ましくは68以上であり、上限として、好ましくは89以下、より好ましくは86以下、更に好ましくは82以下である。上記の範囲よりも軟らかいと、フルショット時にスピンが掛かりすぎて飛距離が伸びなくなることがある。また、上記の範囲よりも硬いと、アプローチでのスピンが掛からずにプロや上級者でもコントロール性が不足することがあり、または、耐擦過傷性が悪くなることがある。
カバー層の厚さは、特に制限はないが、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは0.7mm以上であり、上限として、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.2mm以下、更に好ましくは1.0mm以下である。上記の範囲よりも厚すぎると、ドライバー(W#1)による打撃時にボールの反発性が足りなくなり、スピン量が多くなり、その結果として飛距離が伸びなくなる場合がある。逆に、上記の範囲よりも薄すぎると、耐擦過傷性が悪くなり、または、プロや上級者でもコントロール性が不足する場合がある。
カバー層の材料については、公知の合成樹脂、例えば、熱可塑性樹脂又は熱可塑性エラストマーを主材として形成され、特にポリウレタンを主材として用いることが好適である。これによりコントロール性と耐擦過傷性の両面を満たした本発明の所望の効果を得ることができる。
上記カバー材料であるポリウレタンについては、特に制限はないが、特に、量産性の点から熱可塑性ポリウレタンを用いることが好ましい。
具体的には、(A)熱可塑性ポリウレタン及び(B)ポリイソシアネート化合物を主成分とする特定の熱可塑性ポリウレタン組成物を用いることが好適である。この樹脂配合物について下記に説明する。
上記(A)熱可塑性ポリウレタンについて述べると、その熱可塑性ポリウレタンの構造は、長鎖ポリオールである高分子ポリオール(ポリメリックグリコール)からなるソフトセグメントと、鎖延長剤及びポリイソシアネート化合物からなるハードセグメントとを含む。ここで、原料となる長鎖ポリオールとしては、従来から熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものはいずれも使用でき、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリカーボネートポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、共役ジエン重合体系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーン系ポリオール、ビニル重合体系ポリオールなどを挙げることができる。これらの長鎖ポリオールは1種類のものを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのうちでも、反発弾性率が高く低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタンを合成できる点で、ポリエーテルポリオールが好ましい。
鎖延長剤としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分子中に2個以上有する分子量400以下の低分子化合物であることが好ましい。鎖延長剤としては、1,4−ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。鎖延長剤としては、これらのうちでも、炭素数2〜12の脂肪族ジオールが好ましく、1,4−ブチレングリコールがより好ましい。
(B)成分のポリイソシアネート化合物としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、特に制限はない。具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上を用いることができる。ただし、イソシアネート種によっては射出成形中の架橋反応をコントロールすることが困難なものがある。本発明においては生産時の安定性と発現される物性とのバランスとの観点から、芳香族ジイソシアネートである4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最も好ましい。
具体的な(A)成分の熱可塑性ポリウレタンとしては、市販品を用いることもでき、例えば、パンデックスT−8295、同T−8290、同T−8260、同T−8283(いずれもディーアイシーバイエルポリマー社製)などが挙げられる。
本発明において、必須成分ではないが、上記(A)及び(B)成分に、(C)成分として、上記熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーを配合することができる。この(C)成分を上記樹脂配合物に配合することにより、樹脂配合物の更なる流動性の向上や反発性、耐擦過傷性等、ゴルフボールカバー材として要求される諸物性を高めることができる。
なお、上述した包囲層、中間層及びカバー層の樹脂材料には、上記樹脂分に加えて、必要に応じて種々の添加剤を配合することができる。このような添加剤としては、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、離型剤、可塑剤、無機充填剤(酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン等)等を挙げることができる。
上述したコア、包囲層、中間層及びカバー層の各層を積層して形成されたマルチピースソリッドゴルフボールの製造方法については、公知の射出成形法等の常法により行なうことができる。例えば、ゴム材を主材とした加硫成形物をコアとして所定の射出成形用金型内に配備し、順に、包囲層材料、中間層材料を射出して中間球状体を得、次いで、該球状体を別の射出成形用金型内に配備してカバー材を射出成形することによりマルチピースのゴルフボールを得ることができる。また、カバー層を中間球状体に被覆する方法により、カバーを積層することもでき、例えば、予め半殻球状に成形した2枚のハーフカップで該中間球状体を包み加熱加圧成形することができる。
ゴルフボールの表面硬度(カバー層の表面硬度とも言う。)については、各層で用いられた材料の硬度と各層の硬さ及び下地の硬さにより決定されるものであり、ショアD硬度で、好ましくは45以上、より好ましくは50以上、更に好ましくは53以上であり、上限としては、好ましくは70以下、より好ましくは65以下、更に好ましくは62以下である。上記範囲よりも軟らかすぎると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎて飛距離が出なくなることがある。逆に、上記範囲よりも硬すぎると、アプローチでスピンが掛かり難くなり、プロや上級者でもコントロール性に難が出ることがある。また、耐擦過傷性が悪くなり過ぎることがある。
ゴルフボールの特定荷重負荷時のたわみ量、即ち、ボールに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量(mm)は、特に制限はないが、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1.8mm以上、更に好ましくは2.0mm以上であり、上限として、好ましくは4.0mm以下、より好ましくは3.5mm以下、更に好ましくは3.0mm以下である。この値が小さすぎると、打感が硬くなり過ぎ、または、フルショット時のスピンが増えすぎてしまい、吹き上がる弾道となり飛距離が出なくなることがある。逆に、上記の値が大きすぎると、打感が軟らかくなり過ぎ、または、ドライバー(W#1)打撃時に実打した時の初速が低くなり、飛距離が出なくなることがある。
また、ボールの初速は、R&Aルール規格に則すため、好ましくは77.724m/s以下であり、下限値として、好ましくは76.5m/s以上、より好ましくは76.8m/s以上、更に好ましくは77.1m/s以上である。ボール初速が低すぎると、フルショット時に狙い通りの飛距離が得られなくなることがある。なお、ボールの初速は、具体的な測定は、実施例(段落[0114])に示した測定装置及び測定条件を用いる。
更に、本発明では、下記の条件を満たすことにより、プロや上級者が使用する飛びとコントロール性能を非常に高いレベルで満足させ、特にフルショット時の直進性があり、耐擦過傷性についても優れる所望の作用効果を十分に得ることができる。
各球体における初速の関係
本発明では、包囲層被覆球体、中間層被覆球体及びボールの初速の関係が下記の条件(1)及び(2)を満たすことを要する。
(1)(包囲層被覆球体の初速−コアの初速)>−0.2(m/s)
(2)(中間層被覆球体の初速−包囲層被覆球体の初速)>0.4(m/s)
なお、各球体の初速の測定については、実施例(段落[0114])示した測定装置及び測定条件を用いる。
(包囲層被覆球体の初速−コアの初速)の値は、−0.2m/sより大きく、好ましくは−0.1m/s以上であり、上限値は、好ましくは1.0m/s以下、より好ましくは0.5m/s以下である。この値が上記範囲より小さいと、フルショットでスピンが掛かり過ぎたり、ボールとしての反発が低くなって、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。逆に、この値が上記範囲より大きいと、打感が硬くなり過ぎたり、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
(中間層被覆球体の初速−包囲層被覆球体の初速)の値は、0.4m/sよりも大きく、好ましくは0.5m/s以上、より好ましくは0.6m/s以上であり、上限値は、好ましくは1.5m/s以下、より好ましくは1.0m/s以下である。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、或いはボールとしての反発が低くなって、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。
(ボールの初速−中間層被覆球体の初速)の値は、0m/sより小さいことが好ましく、より好ましくは−2.0〜−0.3m/s、更に好ましくは−1.5〜−0.5m/sである。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、或いはボールとしての反発が低くなって、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。
各球体における表面硬度の関係
本発明では、包囲層被覆球体、中間層被覆球体及びボールの表面硬度の関係が下記の条件(3)を満たすことを要する。
(3)包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)<中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)>ボール表面硬度(ショアD)
(ボールの表面硬度−中間層被覆球体の表面硬度)の値は、ショアD硬度で、0より小さく、好ましくは−20〜−3であり、より好ましくは−15〜−5である。この範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、または、ボールとしての反発が低くなって、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。
(中間層被覆球体の表面硬度−包囲層被覆球体の表面硬度)の値は、ショアD硬度で、好ましくは3〜25、より好ましくは7〜19、更に好ましく10〜16である。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、或いはボールとしての反発が低くなってしまい、狙い通りの飛距離が出なくなることがあり、更には、打感が悪くなることもある。
(包囲層被覆球体の表面硬度−コアの表面硬度)の値は、ショアD硬度で、好ましくは−10以上、より好ましくは−7〜10、更に好ましくは−5〜5である。この値が上記範囲よりも小さすぎると、フルショット時にスピンが多くなり過ぎ、飛距離が出なくなることがある。逆に、この値が上記範囲より大き過ぎると、打感が硬くなり過ぎ、或いは繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなることがある。
各球体における特定荷重負荷時のたわみ量の関係
本発明では、特に制限されるものではないが、包囲層被覆球体、中間層被覆球体及びボールのたわみ量の関係は下記の条件を満たすことが望ましい。
コア、包囲層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれC(mm)、E(mm)とするとき、E/Cの値は、好ましくは0.70〜0.92、より好ましくは0.75〜0.90、更に好ましく0.80〜0.86である。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、ボールとしての反発が低くなり、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。また、打感が悪くなったり、コントロール性が悪くなることがある。
包囲層被覆球体及び中間層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれE(mm)、M(mm)とするとき、M/Eの値は、好ましくは0.69〜0.91、より好ましくは0.72〜0.88、更に好ましく0.75〜0.85である。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、ボールとしての反発が低くなり、狙いの飛距離が出なくなることがある。また、打感が悪くなり、コントロール性が悪くなることがある。
中間層被覆球体及びボールに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれE(mm)、B(mm)とするとき、B/Mの値は、好ましくは0.77〜0.99、より好ましくは0.81〜0.97、更に好ましく0.85〜0.95である。この値が上記範囲を逸脱すると、フルショット時にスピンが掛かり過ぎ、ボールとしての反発が低くなって、狙い通りの飛距離が出なくなることがある。また、打感が悪くなり、コントロール性が悪くなることがある。
なお、上記カバー層の外表面には多数のディンプルを形成することができる。カバー層の外表面に配置されるディンプルについては、特に制限はないが、好ましくは280個以上、より好ましくは300個以上、更に好ましくは320個以上であり、上限としては、好ましくは360個以下、より好ましくは350個以下、更に好ましくは340個以下具備することができる。ディンプルの個数が上記範囲より多くなると、ボールの弾道が低くなり、飛距離が低下することがある。逆に、ディンプルの個数が少なくなると、ボールの弾道が高くなり、飛距離が伸びなくなる場合がある。
なお、本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、ボール外径としては42.672mm内径のリングを通過しない大きさで42.80mm以下、重さとしては通常45.0〜45.93gに形成することができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1,2、比較例1〜8]
コアの形成
表1に示す配合により内層コア及び外層コア用のゴム組成物を調製した後、実施例及び比較例1〜6は155℃、13分間の条件、比較例7,8は155℃、15分間の条件により加硫成形することにより内層コア及び外層コアを作製した。即ち、表1に示す配合により内層コア用のゴム組成物を配合、加硫した後、表2に示した材料からなる外層コアを未加硫状態で内層コアの周囲にくるみ、その球体を加硫成型することにより積層した。
なお、表中に記載した主な材料の商品名は以下の通りである。上記表中の数字は質量部を表す。
「ポリブタジエン I」:JSR社製、商品名「BR01」
「ポリブタジエン II」:JSR社製、商品名「BR51」
「ポリブタジエン III」:JSR社製、商品名「BR730」
「有機過酸化物」:1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンとシリカとの混合物、商品名「パーヘキサC−40」(日油社製)
「硫酸バリウム」:商品名「沈降性硫酸バリウム♯100」堺化学社製
「老化防止剤」:2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、商品名「ノクラックNS−6」(大内新興化学工業社製)
包囲層、中間層及びカバー層の形成
次に、表2に示された各種の樹脂成分を配合した包囲層、中間層及びカバー層を射出成形法により成形して、2層コアの周囲に包囲層、中間層、カバー層を順次被覆し、各被覆球体を形成した。そして、表3及び図2に示す共通のディンプルを用い、該ディンプルをカバー層の外表面に形成したマルチピースソリッドゴルフボールを作成した。
なお、表中に記載した主な材料の商品名は以下の通りである。
・T−8290、T−8283:DIC Bayer Polymer社製の商標パンデックス、MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン
・HPF2000:Dupont社製の「HPF(商標)2000」
・ハイミラン:三井・デュポンポリケミカル(株)製のアイオノマー
・サーリン:米国DuPont社製のアイオノマー
・ニュクレル:三井・デュポンポリケミカル(株)製のエチレン−メタクリル酸共重合体
・ダイナロン6100P:JSR社製 水添ポリマー
・ハイトレル4001:東レ・デュポン社製 ポリエステルエラストマー
・ポリエチレンワックス:「サンワックス161P」(三洋化成社製)
・イソシアネート化合物:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
・ベヘニン酸:日油社製 NAA222−Sビーズ指定
・水酸化カルシウム:白石工業社製 CLS−B指定
・酸化マグネシウム:協和化学工業社製の「キョーワマグ」
ディンプルの定義
直径:ディンプルの縁に囲まれた平面の直径
深さ:ディンプルの縁に囲まれた平面からのディンプルの最大深さ
0 :ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値
SR:ディンプルの縁に囲まれた平面の面縁で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率
VR:ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占める比率
得られた本実施例1,2及び比較例1〜8の各ゴルフボールにつき、各層(被覆球体)及びボールの表面硬度、初速及びその他の物性、飛び性能(ドライバー及びアイアン),アプローチスピン(コントロール性)及び耐擦過傷性を下記の基準で評価した。結果を表4,5に示す。なお、全て23℃の環境下で測定した。
コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体の直径
23.9±1℃の温度で、任意の表面5箇所を測定し、その平均値を1個のコア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体の測定値とし、測定個数5個のコア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体の平均値を求めた。
ボールの直径
23.9±1℃の温度で、任意のディンプルのない部分を5箇所測定し、その平均値を1個のボールの測定値とし、測定個数5個のボールの平均値を求めた。
コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体、ボールのたわみ量
コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体又はボールを硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量をそれぞれ計測した。なお、上記のたわみ量はいずれも23.9℃に温度調整した後の測定値である。
コアの中心硬度及び表面硬度(ショアD硬度及びJIS−C硬度)
コアの中心硬度については、球状のコアを半分に(中心を通るように)切断して得た断面の中心硬度を計測した。コアの表面硬度については、球状のコアの表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。ショアD硬度はASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータによって計測し、JIS−C硬度は、JIS K 6301−1975に規定するスプリング式硬度計(JIS−C形)により計測した。
包囲層、中間層及びカバー層の材料硬度(ショアD硬度)
包囲層、中間層及びカバー層の樹脂材料を厚さ2mmのシート状に成形し、2週間以上放置した。その後、ショアD硬度はASTM D2240−95規格に準拠して計測した。
包囲層被覆球体、中間層被覆球体、ボールの表面硬度(ショアD硬度)
包囲層被覆球体、中間層被覆球体又はボール(カバー層)の表面に対して針を垂直になるように押し当てて計測した。なお、ボール(カバー層)の表面硬度は、ボール表面においてディンプルが形成されていない陸部における測定値である。ショアD硬度はASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータによって計測した。
コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体、ボールの初速
R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速計と同方式の初速測定器を用いて測定した。コア、包囲層被覆球体、中間層被覆球体及びボールを23.9±1℃環境下で3時間以上温度調整した後、室温23.9±2℃の部屋でテストした。250ポンド(113.4kg)のヘッド(ストライキングマス)を用いて打撃速度143.8ft/s(43.83m/s)にてボールを打撃し、1ダースのボールを各々4回打撃して6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を測定し、初速(m/s)を算出した。約15分間でこのサイクルを行なった。
ドライバーによる飛び性能
クラブ(ブリヂストンスポーツ社製,「TourStage X-Drive 709」(ロフト角9.5°)を打撃ロボットに装着し、ヘッドスピード(HS)45m/sで打撃した時のトータルについての飛距離を測定した。その評価については下記の基準を用いた。なお、スピン量は打撃直後のボールを初期条件計測装置により測定した値である。
○:トータル飛距離 227.0m以上
×:トータル飛距離 227.0m未満
アイアンによる飛び性能
ゴルフ打撃ロボットにアイアン(I#6)、(ブリヂストンスポーツ社製,「TourStage X-Blade 709 MC」)をつけてヘッドスピード(HS)45m/sで打撃した時のトータルについての飛距離を測定した。その評価については下記の基準を用いた。なお、スピン量は上記と同様である。
○:トータル飛距離 176.0m以上
×:トータル飛距離 176.0m未満
アプローチスピン量
サンドウェッジ(SW)(ブリヂストンスポーツ社製,TourStage X-Wedge」)を用い、ヘッドスピード(HS)20m/sで打撃したときのスピン量を測定した。その評価については下記の基準を用いた。なお、スピン量は上記の飛距離測定と同じ方法により測定した。
○:スピン量 6000rpm以上
×:スピン量 6000rpm未満
耐擦過傷性
ノンメッキのピッチングサンドウェッジを打撃ロボットにセットし、ヘッドスピード(HS)40m/sにて1回打撃してボール表面状態を目視観察し、下記基準にて評価した。
○:まだ使える
×:もう使用に耐えない
表5の結果から、比較例1では、包囲層の樹脂材料の反発性が低くなり、スピンが多くなり、飛距離が十分に出ない。比較例2では、中間層の樹脂材料の反発性が低くなり、スピンが多くなり、飛距離が十分に出ない。比較例3では、コアが1層からなり、低スピン効果が足りず、飛距離が十分に出ない。比較例4は、中間層が軟らかく形成されており、初速が低くなるとともにスピンが多くなり、飛距離が十分に出ない。比較例5では、包囲層の無い2層コア2層カバーのフォーピースゴルフボールであり、スピンが多くなり、飛距離が十分に出ない。比較例6では、中間層の無い2層コア2層カバーのフォーピースゴルフボールであり、スピンが多くなり、飛距離が十分に出ない。比較例7及び比較例8では、(包囲層を被覆した球体の初速−コア初速)が−0.2m/sより小さく、ボールとしての反発が低く、飛距離が十分に出ない。
1a 内層コア
1b 外層コア
2 包囲層
3 中間層
4 カバー層
G ゴルフボール
D ディンプル

Claims (6)

  1. コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、外表面に多数のディンプルが形成されるカバー層を有するマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、上記コアは、基材ゴムを主材として形成される内層コアと、基材ゴムを主材として形成される外層コアとからなる二層コアであり、上記の包囲層、中間層及びカバー層の各層は少なくとも1層からなり、かつ、合成樹脂材料を主材として形成されるものであり、更に下記の条件(1)(2)(3−i)(3−ii)(6)及び(7−i)を満足することを特徴とするマルチピースソリッドゴルフボール。
    (1)−0.1≦(包囲層被覆球体の初速−コアの初速)≦0.5(m/s)
    (2)0.6≦(中間層被覆球体の初速−包囲層被覆球体の初速)≦1.0(m/s)
    (3−i)10≦〔中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)−包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦16
    (3−ii)−15≦〔ボールの表面硬度(ショアD)−中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦−5
    (6)37≦〔コアの表面硬度(JIS−C)−コアの中心硬度(JIS−C)〕≦47、及び
    (7−i)3.3≦〔コアの表面硬度(JIS−C)−コア中心から10mm離れた部位の硬度(JIS−C)〕/〔コア中心から10mm離れた部位の硬度(JIS−C)−コアの中心硬度(JIS−C)〕≦4.6
  2. 下記(4−i)の条件を具備する請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
    (4−i)−1.5≦(ボールの初速−中間層被覆球体の初速)≦−1.0
  3. 下記の条件(8)及び(9)を具備する請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
    (8)−5≦〔包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)−コアの表面硬度(ショアD)〕≦5
    (9)コア及び包囲層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれC(mm)、E(mm)とするとき、0.80≦E/C≦0.86
  4. 下記の条件(10)及び(11)を具備する請求項1〜のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
    (10)10≦〔中間層被覆球体の表面硬度(ショアD)−包囲層被覆球体の表面硬度(ショアD)〕≦12
    (11)包囲層被覆球体及び中間層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれE(mm)、M(mm)としたとき、0.81≦M/E≦0.83
  5. 下記の条件(14)を具備する請求項1〜のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
    (14)ボール及び中間層被覆球体に対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1,275N(130kgf)を負荷したときまでのたわみ量を、それぞれB(mm)、M(mm)としたとき、0.90≦B/M≦0.95
  6. 内層コアの中心硬度が、JIS−C硬度で47〜49である請求項1〜のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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