JP2018085395A - センサデバイス装置 - Google Patents

センサデバイス装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018085395A
JP2018085395A JP2016226434A JP2016226434A JP2018085395A JP 2018085395 A JP2018085395 A JP 2018085395A JP 2016226434 A JP2016226434 A JP 2016226434A JP 2016226434 A JP2016226434 A JP 2016226434A JP 2018085395 A JP2018085395 A JP 2018085395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
thin film
integrated circuit
sensor element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016226434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6261707B1 (ja
Inventor
洋文 松井
Hirofumi Matsui
洋文 松井
川野 裕司
Yuji Kawano
裕司 川野
眞一 細見
Shinichi Hosomi
眞一 細見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2016226434A priority Critical patent/JP6261707B1/ja
Priority to US15/591,187 priority patent/US10186550B2/en
Priority to DE102017209307.2A priority patent/DE102017209307A1/de
Application granted granted Critical
Publication of JP6261707B1 publication Critical patent/JP6261707B1/ja
Publication of JP2018085395A publication Critical patent/JP2018085395A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one galvanomagnetic or Hall-effect element covered by groups H10N50/00 - H10N52/00

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

【課題】センサ素子デバイス装置における、金属薄膜層の信頼性を向上させる。【解決手段】保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、基板の上に形成されていて、センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、基板の上に形成されていて、集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、集積回路とセンサ素子とはコンタクト部で接続されており、センサ素子およびコンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、金属薄膜層の上に形成されていて、保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、絶縁膜の上に形成されていて、保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とするセンサデバイス装置。【選択図】図3

Description

本発明は、センサデバイス装置に関するものである。より詳細には、本発明は、金属薄膜層を備えたセンサデバイス装置に関するものである。
金属薄膜層からなるセンサデバイス装置として、磁気抵抗薄膜層を半導体基板の上に形成した磁気センサデバイス装置が考案されている。例えば、同一面上に、センサ形成領域と所定の演算処理を行う集積回路を配置した磁気センサデバイス装置の構造が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。磁気抵抗薄膜層の下地層(絶縁膜)として、Si熱酸化膜を形成し、次に、集積回路と磁気抵抗薄膜層を電気的に結合するための金属電極(アルミニウム膜)を形成している。
電気的に金属電極と磁気抵抗薄膜層を結合させるために、金属電極を覆うように、Fe(
x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層とCu層からなる非磁性層を交互に積層している。最後に保護膜を形成する。ここでFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層とCu層からなる非磁性層は、巨大磁気抵抗素子(GMR素子: Giant Magnetoresistance素子)
となる。他のGMR素子としては、Fe/Cr、パーマロイ/Cu/Co/Cu、Co/Cu、Fe-Co/Cuが開示されている。
また、所定の演算処理を行う集積回路の表面の段差を、層間絶縁膜を用いて平坦化した構造が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。この磁気センサデバイス装置は、集積回路の直上にセンサ形成領域を形成している。集積回路の表面の段差は、平坦化膜を用いて平坦化している。まず、磁気抵抗薄膜層の下地層(絶縁膜)として、窒化ケイ素膜を形成する。次に、集積回路の金属電極を露出するために、保護膜、平坦化膜及び絶縁膜の一部を開口し、コンタクトホールを形成する。
さらに、窒化ケイ素膜の上に金属配線を加工して金属電極を形成し、コンタクトホールを介して集積回路の金属電極と結合させる。金属電極としては当該技術分野において一般的に用いられるアルミニウム膜を使用している。電気的に金属電極と磁気抵抗薄膜層を結合させるために、金属電極を覆うように、Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性
層とCu層からなる非磁性層を交互に積層している。最後に保護膜として窒化ケイ素膜を形成する。Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層とCu層からなる非磁性層は、磁
気抵抗薄膜層として機能する。
上述のような金属電極と磁気抵抗薄膜層のコンタクト構造においては、金属膜の膜厚に対して磁気抵抗薄膜層が比較的薄い。電気的に結合が不安定となるため、信頼性を向上させる必要がある。例えば、特許文献1では、アルミニウム膜による配線にウェットエッチングによる等方性エッチングの特性を利用することにより、アルミニウム膜の端部をテーパ形状に加工している。磁気抵抗薄膜層とアルミニウム電極との接続部は、強度的に有利な断面形状となっている。
特許第3544141号公報 特開2008-224288号公報
ここで、センサデバイス装置は、車載用センサとして適用するには、過酷な環境下でも磁気センサとして機能を維持し得ることが必要である。過酷な環境下とは、例えば、温度振幅が-40℃〜150℃の熱振幅サイクル耐久試験を想定している。従来構造の磁気センサデバイス装置では、モールドパッケージに実装後に行われる熱振幅サイクル耐久試験で、保護膜と磁気抵抗薄膜層に剥離が発生する場合がある。
センサチップには、チップ表面の凹凸に沿って、モールドパッケージに用いる樹脂が形成されている。熱振幅サイクル耐久試験では、モールド樹脂が低温側で収縮し、磁気センサデバイス装置のチップ表面に応力が加わる。その際、密着性の比較的弱い保護膜と磁気抵抗薄膜層との界面で剥離が生じる。特に、段差の大きいコンタクト部に応力が集中し、保護膜と磁気抵抗薄膜層の剥離が発生する。
集積回路の段差を平坦化することにより、集積回路の上にセンサ領域を形成している構造が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。センサチップの表面段差は、金属電極のみの構造となっており、応力が集中しやすい。そこで、コンタクトホールに金属配線を介さずに、直接、磁気抵抗薄膜層で集積回路の金属電極と結合させる構造が考えられる。この構造にしても、コンタクトホールの段差には応力が集中して、同様の課題が発生する場合がある。
また、保護膜の内部応力により、比較的密着性の弱い保護膜と磁気抵抗薄膜層に剥離が生じることがある。保護膜の膜厚を薄くすることにより、内部応力を低減させ剥離を抑制することは可能である。ところが保護膜は、例えば実装工程における物理的な衝撃から集積回路を保護するために厚く形成させる必要がある。そのため、保護膜の膜厚により保護膜と磁気抵抗薄膜層に剥離が生じることがある。
本発明は、上記のようなセンサデバイス装置における課題を解決するためになされたものである。すなわち、保護膜の内部応力や、保護膜を介して加わるモールド樹脂からの外部応力に起因して、保護膜と磁気抵抗薄膜層で剥離が生じる。保護膜と磁気抵抗薄膜層の剥離による信頼性の低下を防止し、耐環境性に優れたセンサデバイス装置を提供することを目的にしている。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、基板の上に形成されていて、センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、基板の上に形成されていて、集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、集積回路とセンサ素子とはコンタクト部で接続されており、センサ素子およびコンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、金属薄膜層の上に形成されていて、保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、絶縁膜の上に形成されていて、保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とする。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、基板の上に形成されていて、センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、基板の上に形成されていて、集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、集積回路とセンサ素子とはコンタクト部で接続されており、センサ素子およびコンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、金属薄膜層の上に形成されていて、保護膜と同じ材料からな
る絶縁膜と、絶縁膜の上に形成されていて、保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とすることにより、保護膜と剥離犠牲層で剥離を生じさせ、金属薄膜層を保護することが可能である。その結果、保護膜と磁気抵抗薄膜層の剥離による信頼性の低下を適切に防止し、耐環境性に優れたセンサデバイス装置を提供することが可能になる。
本発明の実施の形態1および2に係わる磁気センサデバイス装置を示す鳥瞰図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す第1の詳細断面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す第2の詳細断面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置の工程A〜工程Eを示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係わる磁気センサデバイス装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係わる磁気センサデバイス装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す第1の詳細断面図である。 本発明の実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置を示す第2の詳細断面図である。 本発明の実施の形態2に係わる磁気センサデバイス装置の工程A〜工程Eを示す断面図である。 本発明の実施の形態3および4に係わる磁気センサデバイス装置を示す鳥瞰図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Aを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Bを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Cを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Dを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Eを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係わる磁気センサデバイス装置の工程Fを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Aを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Bを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Cを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Dを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Eを示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係わる磁気センサデバイス装置の工程Fを示す断面図である。
本発明の実施の形態に係わるセンサデバイス装置について、図を参照しながら以下に説明する。なお、各図において、同一または同様の構成部分については同じ符号を付しており、対応する各構成部のサイズや縮尺はそれぞれ独立している。例えば構成の一部を変更した断面図の間で、変更されていない同一構成部分を図示する際に、同一構成部分のサイズや縮尺が異なっている場合もある。また、センサデバイス装置は、実際にはさらに複数の部材を備えているが、説明を簡単にするため、説明に必要な部分のみを記載し、他の部分については省略している。
実施の形態1.
本実施の形態は、センサデバイス装置の中でも特に、集積回路が形成される面と同一平面上に、磁気センサ素子を形成した磁気センサデバイス装置に関わる。本実施の形態は、金属薄膜層を備えたセンサデバイス装置に広く適用することができる。図1は、実施の形態1に係わる磁気センサデバイス装置100(センサデバイス装置)を示している。磁気センサデバイス装置100は、ウエハ上に形成されている。このウエハをカットして、磁気センサデバイス装置100を得る。磁気センサデバイス装置100は、集積回路101と、ボンディングパッド部102と、センサ領域103とから構成されている。センサ領域103には、磁気センサ素子(磁気抵抗薄膜層)が形成されている。ボンディングパッド部102から、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給する。磁気センサデバイス装置100は、2個のセンサ領域103を備えている。各々のセンサ領域103には、4か所のコンタクト部104が形成されている。磁気センサ素子が、磁界に反応し、集積回路101は、検出した磁界を電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、センサ信号を外部に読み出すために設けられている。
図2は、本実施の形態に係わる磁気センサデバイスチップの平面図を示している。磁気センサデバイス装置100のセンサ領域103には、コンタクト部104とセンサ素子105が形成されている。集積回路101は、磁界に反応したセンサ素子105から信号を受信し、所定の演算処理を行い、電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給し、信号を外部に読み出すために設けられている。センサ領域103のコンタクト部104で、センサ領域103のセンサ素子105(磁気抵抗薄膜層)と集積回路101の金属電極が電気的に結合している。集積回路101は、センサ領域103とは別の領域に配置されている。センサ素子105は、保護膜で被覆されており、所定のパターンを有する。
図3は、磁気センサデバイス装置100におけるセンサ領域103の部分断面図を示している(図2のコンタクト部104およびセンサ素子105を参照)。本実施の形態の磁
気センサデバイス装置100は、基板201と絶縁膜202と金属電極203と磁気抵抗薄膜層204と絶縁膜205及び剥離犠牲層206と保護膜207とを備えている。集積回路101は、基板201に形成されている。絶縁膜202は、磁気抵抗薄膜層204の下地層となっている。金属電極203は、絶縁膜202の上に形成され、磁気抵抗薄膜層204と集積回路101を接続している。
コンタクト部104では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、金属電極203を覆っている。また、絶縁膜202の上に、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を備えたセンサ素子105を備えている。磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、所望のパターンに形成されている。保護膜207は、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を覆っている。コンタクト部104で磁気抵抗薄膜層204と金属電極203が電気的に結合している。
ここで、断面図では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は同一形状に形成されているが、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、同一形状に形成する必要はない。磁気抵抗薄膜層204を覆うように絶縁膜205と剥離犠牲層206を形成してもよい。センサ素子105とコンタクト部104に剥離犠牲層206を備えているが、センサ素子とコンタクト部のどちらか一方に剥離犠牲層を備えてもよい。絶縁膜と剥離犠牲層は、各1層としているが、絶縁膜と剥離犠牲層を一周期とし繰り返し積層してもよい。
図4は、センサ素子の詳細を表している第1の断面図である。磁気抵抗薄膜層204は、第1の金属層204aと第2の金属層204bが交互に積層されてなるものである。ここでは、磁気抵抗薄膜層204は、4層の第1の金属層204aと4層の第2の金属層204bから形成されている。剥離犠牲層206は、ここでは4層の膜から構成されている。図5は、センサ素子の詳細を表している第2の断面図である。磁気抵抗薄膜層204は、単一の金属層からなるものである。剥離犠牲層206は、ここでは4層の膜から構成されている。本実施の形態においては、接触膜は、磁気抵抗薄膜層204と絶縁膜205(以下、IN3)、絶縁膜205と剥離犠牲層206(以下、IN2)、剥離犠牲層206と保護膜207(以下、IN1)となる。
本実施の形態においては、保護膜207と絶縁膜205を同一材料とし、剥離犠牲層206を構成する最上膜206U、最下膜206Lの少なくとも一方が磁気抵抗薄膜層204の最上膜204Uと同一材料とする。ここで、剥離犠牲層206の最上膜206Uと最下膜206Lを磁気抵抗薄膜層204の最上膜204Uと同一材料とした場合は、接触面の構成は、IN1、IN2及びIN3が全て同一となり、同等の密着性となる。保護膜から応力が加わった際には、剥離犠牲層に金属膜を用いることにより変形しつつ下層への応力を低減させる。更に、保護膜が剥離するほどの応力が加わった際には、IN1で剥離を生じさせる。絶縁膜205より上層で剥離が生じるので、磁気抵抗薄膜層204は保護される。
ここで、剥離犠牲層の最上膜を磁気抵抗薄膜層の最上膜と同一材料とした場合は、接触面の構成は、IN1とIN3が同一となり、同等の密着性となる。保護膜より応力が加わった際には、剥離犠牲層に金属膜を用いることにより変形しつつ下層への応力を低減させる。更に、保護膜が剥離するほどの応力が加わった際には、IN1、ないしはIN2で剥離が生じる。絶縁膜205より上層で剥離が生じるので、磁気抵抗薄膜層204は保護される。
ここで、剥離犠牲層206の最下膜206Lを磁気抵抗薄膜層204の最上膜204U
と同一材料とした場合は、接触面の構成は、IN2とIN3が同一となり、同等の密着性となる。保護膜より応力が加わった際には、剥離犠牲層に金属膜を用いることにより変形しつつ下層への応力を低減させる。更に、保護膜に剥離するほどの応力が加わった際には、IN1、ないしはIN2で剥離が生じる。絶縁膜205より上層で剥離が生じるので、磁気抵抗薄膜層204は保護される。
次に、本実施の形態の磁気センサデバイス装置の製造方法について、図を参照して記載する。図6Aから図6Eは、本発明の実施の形態1による磁気センサデバイス装置の製作工程を示す断面図である(図3の断面図を参照)。以下、順を追って、本実施の形態にかかる実施工程を説明する。本発明が示す特長と関連性のないボンディングパッド及び集積回路の詳細の構成は、省略する。
はじめに、図6Aの工程では、磁気抵抗薄膜層の下地層となる、絶縁膜202を用意する。ここで、絶縁膜202としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。また、絶縁膜の膜厚は、磁気抵抗薄膜形成工程の観点より、0.5μm程度が好ましい。また、絶縁膜202を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、図6Bの工程では、金属電極203となる金属配線を形成する。ここで、金属配線としては、PVD (Physical Vapor Deposition) 装置を用いて、アルミニウム膜を形成することが好ましい。また、アルミニウム膜の膜厚は、1μm程度が好ましい。アルミニウム膜の膜厚は、十分な機能を有する膜厚に設定すればよい。十分な機能を有する膜厚とは、電気的及び物理的なストレスが金属配線に加わった場合であっても、信頼性が担保される膜厚を意味している。ここで、金属電極203としては、従来公知の材料を用いることができる。
例えば、金属配線としてAlSi, AlSiCu, AlCu, Al 及び Cu等を用いることができる。AlSi, AlSiCuおよびAlCuは、Alを主成分とする金属である。次に、金属配線を例えば写真製版等の技術を用いて所望のパターンにエッチング除去し、金属電極を形成する。アルミニウム膜のエッチング除去方法としては、ウェットエッチング法を用いることが望ましい。ウェットエッチング法を用いれば、金属配線の形成に際して、金属電極の端部をテーパ形状にして、金属電極と磁気抵抗薄膜との接続を良好にする。
次に、図6Cの工程では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を形成する。まず、磁気抵抗薄膜層204を形成する。ここで、磁気抵抗薄膜としては、PVD装置を用いてFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層(第2の金属層204b)とCu層からなる非磁性層(第1の金属層204a)を交互に積層した人工格子膜を形成する。Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層は、GMR素子である。かかる磁気抵抗薄膜では、磁性層と非磁性層との積層体を一周期とする積層構造を20周期で形成する。磁性層の厚さは11〜18Å、非磁性層の厚さは19〜23Åとしている。ここで、磁気抵抗薄膜の膜厚、積層数を制限するものではない。
磁気抵抗薄膜層204の膜厚は、一般的に200〜2000Å程度である。ここでGMR素子としては、従来公知のFe/Cr、パーマロイ/Cu/Co/Cu、Co/Cuを用いることができる。また、磁
気抵抗薄膜としては、例えばNi-Fe、Ni-Co等を用いることができる。次に、絶縁膜205を形成する。ここで、保護膜207と絶縁膜205を同一材料とする。ここで、絶縁膜205としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。
ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。また、絶縁膜は、膜厚を0.1μmで形成する。ここで、絶縁膜の膜厚は、電気的に剥離犠牲層と磁気抵抗薄膜層の絶縁が担保される膜厚であればよいので、絶縁膜は薄く形成する。また、絶縁膜205を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、剥離犠牲層206を、PVD装置を用いて形成する。ここで、形成方法としては磁
気抵抗薄膜層204と同じ手法を用いる。ここで、剥離犠牲層の材料として、剥離犠牲層を構成する最上膜206Uもしくは、最下膜206Lの少なくとも一方が磁気抵抗薄膜層の最上膜と同一材料とする。本実施の形態においては、磁気抵抗薄膜層の最上膜であるFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層を剥離犠牲層とし、50Å程度の膜厚で形成
する。
ここで、剥離犠牲層の膜厚に関しては、金属膜を形成できる膜厚であれば特段制約をうけるものではない。人工格子膜からなるGMR素子においては、1層の膜厚が11Åレベルで
形成している。膜厚は11Å以上形成すればよい。さらに厚く形成してもよいが、金属膜の形成及びエッチング除去に時間を要するため生産性が悪くなる。コストが上がるため磁気抵抗薄膜と同等以下に設定することが好ましい。
本発明においては、剥離犠牲層に用いる磁気抵抗薄膜が磁気抵抗効果を有する必要がないことは言うまでもない。よって、剥離犠牲層の膜厚、積層回数を制限するものではない。本発明においては、剥離犠牲層を集積回路と電気的に絶縁となるように形成したが、一定の電位となるように形成してもよい。
次に、図6Dの工程では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を、例えば写真製版等の技術を用いて所望のパターンに選択的にエッチング除去する。ここで、エッチング除去方法としては、例えばIBE (Ion Beam Etching) 装置を用いる。
ここで、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を全層成膜させた後に一度にエッチング除去することにより、従来の写真製版工程、エッチング除去工程を増やすことなく比較的容易に剥離犠牲層を形成することができる。
次に、図6Eの工程では、センサデバイスの表面を保護するための保護膜207を形成する。ここで、保護膜207と絶縁膜205は同一材料とする。ここで、保護膜207としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。
また、保護膜の膜厚は、0.75μm程度が好ましい。ここで、保護膜の膜厚は物理的な衝
撃から集積回路を保護できる膜厚が必要である。また、保護膜を厚くすると、保護膜の内部応力が増加し、保護膜形成時間及びボンディングパッドを露出させるためのエッチング除去時間が長くなる。生産性が悪くなり、コストがあがることから、保護膜207の膜厚は0.7μm〜1.5μmで形成する。保護膜207を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において、保護膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、保護膜207を形成した後には、磁気抵抗薄膜層204の特性を安定化させるた
めに、熱処理を行うことが好ましい。熱処理は、一般的に使用環境の上限温度以上で実施する。ここではボンディングパッド部102(図1を参照)を、写真製版技術とRIE (Reactive Ion Etching) 装置によりエッチング除去する。ここで、保護膜として窒化ケイ素膜に加え、保護膜207上にポリイミド膜を形成してもよい。
ポリイミド膜としては、当該技術分野においてポリイミド膜として使用できる材料であれば特段制約を受けるものではない。人工格子膜からなるGMR素子は、300℃以上に加熱されると磁気特性が急激に低下するため、従来公知の通り300℃以下で硬化可能なポリイミ
ド膜を使用する必要がある。
このようにして、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を備えたセンサデバイスが完成する。本実施の形態における磁気センサデバイス装置は、コンタクト部において、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を形成した耐環境性に優れたセンサデバイスである。コンタクト部において、応力が集中する金属電極と磁気抵抗薄膜層が電気的に結合している。
本センサ構造においては、従来構造において、保護膜207と磁気抵抗薄膜層204が剥離するほどの応力が加わった際に、剥離犠牲層を備えることにより絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。特に、応力が集中するコンタクト部で有効である。また、モールドパッケージに実装後の熱振幅サイクル耐久試験でモールド樹脂の応力によりコンタクト部の保護膜207にクラックが発生する場合がある。副次的な効果として、剥離犠牲層を備えることにより、保護膜に発生したクラックが剥離犠牲層206で止まる。
更に、保護膜にクラックが発生することで、応力が緩和され磁気抵抗薄膜を保護できる。また、副次的な効果として、応力が加わった際に剥離犠牲層である金属膜が変形することにより応力を吸収する。更に、剥離するほどの応力が加わった際には、剥離犠牲層で剥離することにより、磁気抵抗薄膜層に加わる応力を緩和する。これにより、応力によって比較的磁気特性が変化しやすい人工格子膜からなる磁気抵抗薄膜層の特性変化を抑制できる。
実施の形態2.
実施の形態2も、集積回路が形成される面と同一平面上に磁気センサを形成するものである。実施の形態1では、保護膜と絶縁膜を同じ材料としていたが、実施の形態2では、保護膜と絶縁膜を異なる材料としている。本実施の形態によれば、絶縁膜205と保護膜207に異なる材料を選定できる。磁気センサデバイス装置100は、集積回路101と、ボンディングパッド部102と、センサ領域103とから構成されている(図1を参照)。
センサ領域103には、磁気センサ素子(磁気抵抗薄膜層)が形成されている。ボンディングパッド部102から、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給する。磁気センサデバイス装置100は、2個のセンサ領域103を備えている。各々のセンサ領域103には、4か所のコンタクト部104が形成されている。磁気センサ素子が、磁界に反応し、集積回路101は、検出した磁界を電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、センサ信号を外部に読み出すために設けられている。
図7は、本実施の形態に係わる磁気センサデバイスチップの平面図を示している。磁気センサデバイス装置100のセンサ領域103には、コンタクト部104とセンサ素子105が形成されている。集積回路101は、磁界に反応したセンサ素子105から信号を受信し、所定の演算処理を行い、電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給し、信号を外部に読み出すために設けられている。センサ領域103のコンタクト部104で、センサ領域103のセンサ素子105(磁気抵抗薄膜層204)と集積回路101の金属電極が電気的に結合している。集積回路101は、センサ領域103とは別の領域に配置されている。センサ素子105は、保護膜で被覆されており、所定のパターンを有する。
図8は、磁気センサデバイス装置100におけるセンサ領域103の部分断面図を示している(図7のコンタクト部104およびセンサ素子105を参照)。本実施の形態の磁気センサデバイス装置100は、基板201と絶縁膜202と金属電極203と磁気抵抗薄膜層204と絶縁膜205及び剥離犠牲層206と保護膜207とを備えている。集積回路101は、基板201に形成されている。絶縁膜202は、磁気抵抗薄膜層204の下地層となっている。金属電極203は、絶縁膜202の上に形成され、磁気抵抗薄膜層204と集積回路101を接続している。
コンタクト部104では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、金属電極203を覆っている。また、絶縁膜202の上に、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を備えたセンサ素子105を備えている。磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、所望のパターンに形成されている。保護膜207は、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を覆っている。コンタクト部104で磁気抵抗薄膜層204と金属電極203が電気的に結合している。
ここで、断面図では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は同一形状に形成されているが、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、同一形状に形成する必要はない。磁気抵抗薄膜層204を覆うように絶縁膜205と剥離犠牲層206を形成してもよい。センサ素子105とコンタクト部104に剥離犠牲層206を備えているが、センサ素子とコンタクト部のどちらか一方に剥離犠牲層を備えてもよい。絶縁膜と剥離犠牲層は、各1層としているが、絶縁膜と剥離犠牲層を一周期とし繰り返し積層してもよい。
図9は、センサ素子の詳細を表している第1の断面図である。磁気抵抗薄膜層204は、第1の金属層204aと第2の金属層204bが交互に積層されてなるものである。ここでは、磁気抵抗薄膜層204は、4層の第1の金属層204aと4層の第2の金属層204bから形成されている。剥離犠牲層206は、ここでは4層の膜から構成されている。図10は、センサ素子の詳細を表している第2の断面図である。磁気抵抗薄膜層204は、単一の金属層からなるものである。剥離犠牲層206は、ここでは4層の膜から構成されている。本実施の形態においては、接触膜は、磁気抵抗薄膜層204と絶縁膜205(以下、IN3)、絶縁膜205と剥離犠牲層206(以下、IN2)、剥離犠牲層206と保護膜207(以下、IN1)となる。本構造においては、保護膜207と絶縁膜205を異なる材料としている。剥離犠牲層206を構成する最上膜206Uと最下膜206Lの少なくとも最下膜206Lは、磁気抵抗薄膜層(金属薄膜層)の最上膜204Uと同一材料とする。
ここで、剥離犠牲層206の最上膜206Uと最下膜206Lを金属薄膜層204の最上膜204Uと同一材料とした場合は、接触面の構成は、IN2とIN3が同一となり、同等の密着性となる。保護膜より応力が加わった際には、剥離犠牲層に金属薄膜層を用いることにより変形しつつ下層への応力を低減させる。更に、保護膜が剥離するほどの応力が加わった際には、IN1、ないしはIN2で剥離が生じる。絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。
ここで、剥離犠牲層の最下膜を前記金属薄膜層の最上膜と同一材料とした場合は、接触
面の構成は、IN2とIN3が同一となり、同等の密着性となる。保護膜より応力が加わった際には、剥離犠牲層に金属薄膜層を用いることにより変形しつつ下層への応力を低減させる。更に、保護膜が剥離するほどの応力が加わった際には、IN1、ないしはIN2で剥離が生じる。絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。
次に、本実施の形態の磁気センサデバイス装置の製造方法について、図を参照して記載する。図11Aから図11Eは、本発明の実施の形態2による磁気センサデバイス装置の製作工程を示す断面図である(図8の断面図を参照)。以下、順を追って、本実施の形態にかかる実施工程を説明する。本発明が示す特長と関連性のないボンディングパッド及び集積回路の詳細の構成は、省略する。
はじめに、図11Aの工程では、磁気抵抗薄膜層の下地層となる、絶縁膜202を用意する。ここで、絶縁膜202としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。また、絶縁膜の膜厚は、磁気抵抗薄膜形成工程の観点より、0.5μm程度が好ましい。また、絶縁膜202を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、図11Bの工程では、金属電極203となる金属配線を形成する。ここで、金属配線としては、PVD (Physical Vapor Deposition) 装置を用いて、アルミニウム膜を形成することが好ましい。また、アルミニウム膜の膜厚は、1μm程度が好ましい。アルミニウム膜の膜厚は、十分な機能を有する膜厚に設定すればよい。十分な機能を有する膜厚とは、電気的及び物理的なストレスが金属配線に加わった場合であっても、信頼性が担保される膜厚を意味している。ここで、金属電極203としては、従来公知の材料を用いることができる。
例えば、金属配線としてAlSi, AlSiCu, AlCu, Al 及び Cu等を用いることができる。AlSi, AlSiCu, AlCuは、Alを主成分とする金属である。次に、金属配線を例えば写真製版等の技術を用いて所望のパターンにエッチング除去し、金属電極を形成する。アルミニウム膜のエッチング除去方法としては、ウェットエッチング法を用いることが望ましい。ウェットエッチング法を用いれば、金属配線の形成に際して、金属電極の端部をテーパ形状にして、金属電極と磁気抵抗薄膜との接続を良好にする。
次に、図11Cの工程では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を形成する。まず、磁気抵抗薄膜層204を形成する。ここで、磁気抵抗薄膜としては、PVD装置を用いてFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層(第2の金属層)とCu層からなる非磁性層(第1の金属層)を交互に積層した人工格子膜を形成する。Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層は、GMR素子である。かかる磁気抵抗薄膜では、磁性層と非磁性層との積層体を一周期とする積層構造を20周期で形成する。磁性層の厚さは11〜18Å、非磁性層の厚さは19〜23Åとしている。ここで、磁気抵抗薄膜の膜厚、積層数を制限するものではない。
磁気抵抗薄膜層204の膜厚は、一般的に200〜2000Å程度である。ここでGMR素子としては、従来公知のFe/Cr、パーマロイ/Cu/Co/Cu、Co/Cuを用いることができる。また、磁
気抵抗薄膜としては、例えばNi-Fe、Ni-Co等を用いることができる。次に、絶縁膜205を形成する。ここで、保護膜207と絶縁膜205を同一材料とする。ここで、絶縁膜205としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。
ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。また、絶縁膜の膜厚は、0.1μmで形成する。ここで、絶縁膜の膜厚は、電気的に剥離犠牲層と磁気抵抗薄膜層の絶縁が担保される膜厚であればよいので、絶縁膜は薄く形成する。また、絶縁膜205を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、剥離犠牲層206を、PVD装置を用いて形成する。ここで、形成方法としては、
磁気抵抗薄膜層204と同じ手法を用いる。ここで、剥離犠牲層の材料として、剥離犠牲層を構成する最上膜もしくは、最下膜のうち、少なくとも最下膜が磁気抵抗薄膜層の最上膜と同一材料とする。本実施の形態においては、磁気抵抗薄膜層の最上膜であるFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層からなる磁性層を剥離犠牲層の最下膜とし、磁性層と非磁性層と
の積層体を一周期とする積層構造を20周期で形成する。
ここで、剥離犠牲層の膜厚に関しては、金属膜を形成できる膜厚であれば特段制約をうけるものではない。人工格子膜からなるGMR素子においては、1層の膜厚が11Åレベルで
形成している。膜厚は11Å以上形成すればよい。さらに厚く形成してもよいが、金属膜の形成及びエッチング除去に時間を要するため生産性が悪くなる。コストが上がるため磁気抵抗薄膜と同等以下に設定することが好ましい。
本発明においては、剥離犠牲層に用いる磁気抵抗薄膜が磁気抵抗効果を有する必要がないことは言うまでもない。よって、剥離犠牲層の膜厚、積層回数を制限するものではない。本発明においては、剥離犠牲層を集積回路と電気的に絶縁となるように形成したが、一定の電位となるように形成してもよい。
次に、図11Dの工程では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を、例えば写真製版等の技術を用いて所望のパターンに選択的にエッチング除去する。ここで、エッチング除去方法としては、例えばIBE装置 (Ion Beam Etching) を用いる。ここで、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を全層成膜させた後に一度にエッチング除去することにより、従来の写真製版工程、エッチング除去工程を増やすことなく比較的容易に剥離犠牲層を形成することができる。
次に、図11Eの工程では、センサデバイスの表面を保護するための保護膜207を形成する。ここで、保護膜207と絶縁膜205は異なる材料とする。ここで、保護膜207としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。
また、保護膜の膜厚は、0.75μm程度が好ましい。ここで、保護膜の膜厚は物理的な衝
撃から集積回路を保護できる膜厚が必要である。また、保護膜を厚くすると、保護膜の内部応力が増加し、保護膜形成時間及びボンディングパッドを露出させるためのエッチング除去時間が長くなる。生産性が悪くなりコストがあがることから、保護膜は0.7μm〜1.5
μmで形成する。また、保護膜207を形成するのに用いられる材料としては、当該技術
分野において、保護膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、保護膜207を形成した後には、磁気抵抗薄膜層204の特性を安定化させるた
めに、熱処理を行うことが好ましい。熱処理は、一般的に使用環境の上限温度以上で実施する。ここではボンディングパッド部102(図1を参照)を、写真製版技術とRIE (Reactive Ion Etching) 装置によりエッチング除去する。ここで、保護膜として窒化ケイ素膜に加え、保護膜207の上にポリイミド膜を形成してもよい。
ポリイミド膜としては、当該技術分野においてポリイミド膜として使用できる材料であれば特段制約を受けるものではない。人工格子膜からなるGMR素子は、300℃以上に加熱されると磁気特性が急激に低下するため、従来公知の通り300℃以下で硬化可能なポリイミ
ド膜を使用する必要がある。
このようにして、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を備えたセンサデバイスが完成する。本実施の形態における磁気センサデバイスは、コンタクト部において、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を形成した耐環境性に優れたセンサデバイスである。コンタクト部において、応力が集中する金属電極と磁気抵抗薄膜層が電気的に結合している。
本センサ構造においては、従来構造において、保護膜207と磁気抵抗薄膜層204が剥離するほどの応力が加わった際に、剥離犠牲層を備えることにより絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。特に、応力が集中するコンタクト部で有効である。また、モールドパッケージに実装後の熱振幅サイクル耐久試験でモールド樹脂の応力によりコンタクト部の保護膜207にクラックが発生する場合がある。副次的な効果として、剥離犠牲層を備えることにより、保護膜に発生したクラックが剥離犠牲層206で止まる。
更に、保護膜にクラックが発生することで、応力が緩和され磁気抵抗薄膜を保護できる。また、副次的な効果として、応力が加わった際に剥離犠牲層である金属膜が変形することにより応力を吸収する。更に、剥離するほどの応力が加わった際には、剥離犠牲層で剥離することにより、磁気抵抗薄膜層に加わる応力を緩和する。これにより、応力によって比較的磁気特性が変化しやすい人工格子膜からなる磁気抵抗薄膜層の特性変化を抑制できる。
実施の形態3.
実施の形態3は、所定の演算処理を行う集積回路の段差を平坦化膜からなる層間絶縁膜を用いて平坦化し、その直上に磁気抵抗薄膜を形成するものである。本実施の形態では、保護膜と絶縁膜を同じ材料としている。図12は、本実施の形態に係わる磁気センサデバイス装置100を示している。磁気センサデバイス装置100は、集積回路101と、ボンディングパッド部102と、センサ領域103とから構成されている。平坦化された集積回路101の上に、センサ領域103が形成されている。ボンディングパッド部102から、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給する。磁気センサデバイス装置100は、2個のセンサ領域103を備えている。各々のセンサ領域103には、4か所のコンタクトホール106(コンタクト部104)が形成されている。磁気センサ素子が、磁界に反応し、集積回路101は、検出した磁界を電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、センサ信号を外部に読み出すために設けられている。コンタクト部104は、コンタクトホール106に形成されている。
図13は、本実施の形態に係わる磁気センサデバイスチップの平面図を示している。集積回路101の直上にセンサ領域103(磁気抵抗薄膜)が形成されている。磁気センサデバイス装置100のセンサ領域103には、コンタクトホール106(コンタクト部104)とセンサ素子105が形成されている。集積回路101は、磁界に反応したセンサ素子105から信号を受信し、所定の演算処理を行い、電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給し、信号を外部に読み出すために設けられている。センサ領域103のコンタクト部104で、センサ領域103のセンサ素子105(磁気抵抗薄膜層)と集積回路101の金属電極が電気的に結合している。集積回路101は、センサ領域103と同じ領域に配置されている。センサ素子105は、保護膜で被覆されており、所定のパターンを有する。
図14は、磁気センサデバイス装置100におけるセンサ領域103の部分断面図を示している(図13のコンタクトホール106およびセンサ素子105を参照)。本実施の形態における磁気センサデバイス装置100は、集積回路101と、平坦化膜302と、絶縁膜303とを備えている。平坦化膜302は、集積回路101の表面の段差を平坦化する。絶縁膜303は、平坦化された集積回路101の上に形成されている。コンタクトホール106は、保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303を貫通している。金属電極14と磁気抵抗薄膜層204は、コンタクトホール106を介して、電気的に結合している。絶縁膜303の上には、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205、剥離犠牲層206、センサ素子105、コンタクトホール106および保護膜207を、備えている。
センサ素子105は、剥離犠牲層206を備えている。磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、所望なパターンに形成されている。保護膜207は、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を覆っている。図では平坦化膜302は、集積回路の表面段差の凹部のみに形成されている。平坦化膜302は、集積回路101の表面全体を覆うように形成されていてもよい。ここで、保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303を貫通するコンタクトホール106を介して、金属電極14と磁気抵抗薄膜層204が電気的に結合している。
ここで、断面図では、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は同一形状に形成されているが、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、同一形状に形成する必要はない。磁気抵抗薄膜層204を覆うように絶縁膜205と剥離犠牲層206を形成してもよい。センサ素子105とコンタクトホール106に剥離犠牲層206を備えているが、センサ素子105とコンタクトホール106のどちらか一方に剥離犠牲層206を備えてもよい。絶縁膜205と剥離犠牲層206は、各1層としているが、絶縁膜と剥離犠牲層を一周期とし繰り返し積層してもよい。
次に、本実施の形態の磁気センサデバイス装置の製造方法について、図を参照して記載する。図15から図20は、本発明の実施の形態3による磁気センサデバイス装置の製作工程を示す断面図である(図14の断面図を参照)。以下、順を追って、本実施の形態にかかる実施工程を説明する。本発明が示す特長と関連性のないボンディングパッド及び集積回路の詳細の構成は、省略する。
はじめに、図15の工程では、集積回路101の表面段差を平坦化する平坦化膜302を、スピンコート装置を用いて、形成する。ここで、平坦化膜302としては、集積回路101の表面の凹部の埋め込み性に優れると共に膜硬度が高いSOG(スピンオングラス)
を用いることが好ましい。
ここで、平坦化膜を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において平坦化材料として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。平坦化膜302は、集積回路101の表面段差に平坦化材料を適用して段差を平坦化させた後、加熱硬化させることにより形成することができる。また、加熱硬化の条件は、使用する平坦化材料の種類によって異なるので、かかる平坦化材料の種類に合わせて適宜設定すればよい。
次に、図16の工程では、磁気抵抗薄膜層の下地層となる、絶縁膜303を形成する。
ここで、絶縁膜303としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。
また、絶縁膜303の膜厚は、センサ素子形成プロセスの観点より0.5μm程度が好ましい。ここで、絶縁膜の膜厚は、電気的に剥離犠牲層と磁気抵抗薄膜層の絶縁が担保される膜厚であれば特段制約を受けるものではない。また、絶縁膜を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、図17の工程では、集積回路101と電気的に磁気抵抗薄膜を結合させるためのコンタクトホール106を形成する。例えば、写真製版等の技術を用いて集積回路101の一部を開口する。金属電極14を露出させるように選択的に保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303をエッチング除去し、コンタクトホール106を形成する。ここで、エッチング除去方法としては、RIE (Reactive Ion Etching) 装置によりエッチング除去する。
図18の工程、図19の工程、および図20の工程においては、実施の形態1の図6Cの工程、図6Dの工程、および図6Eの工程の説明と同じであり、詳細な説明を省略する。このようにして、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を備えたセンサデバイスが完成する。本実施の形態における磁気センサデバイスは、コンタクト部において、磁気抵抗薄膜層の上に剥離犠牲層を形成した耐環境性に優れたセンサデバイスである。コンタクト部において、応力が集中する金属電極と磁気抵抗薄膜層が電気的に結合している。
本センサ構造においては、従来構造において、保護膜207と磁気抵抗薄膜層204が剥離するほどの応力が加わった際に、剥離犠牲層を備えることにより絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。特に、応力が集中するコンタクト部で有効である。また、モールドパッケージに実装後の熱振幅サイクル耐久試験でモールド樹脂の応力によりコンタクト部の保護膜207にクラックが発生する場合がある。副次的な効果として、剥離犠牲層を備えることにより、保護膜に発生したクラックが剥離犠牲層206で止まる。
更に、保護膜にクラックが発生することで、応力が緩和され磁気抵抗薄膜を保護できる。また、副次的な効果として、応力が加わった際に剥離犠牲層である金属膜が変形することにより応力を吸収する。更に、剥離するほどの応力が加わった際には、剥離犠牲層で剥離することにより、磁気抵抗薄膜層に加わる応力を緩和する。これにより、応力によって比較的磁気特性が変化しやすい人工格子膜からなる磁気抵抗薄膜層の特性変化を抑制できる。
実施の形態4.
実施の形態4は、所定の演算処理を行う集積回路の段差を平坦化膜からなる層間絶縁膜を用いて平坦化し、その直上に磁気抵抗薄膜を形成するものである。実施の形態3では、保護膜と絶縁膜を同じ材料としていたが、実施の形態4では、保護膜と絶縁膜を異なる材料としている。本実施の形態によれば、絶縁膜205と保護膜207に異なる材料を選定できる。
本実施の形態に係わる磁気センサデバイス装置100は、集積回路101と、ボンディングパッド部102と、センサ領域103とから構成されている(図12を参照)。平坦化された集積回路101の上に、センサ領域103が形成されている。ボンディングパッ
ド部102から、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給する。磁気センサデバイス装置100は、2個のセンサ領域103を備えている。各々のセンサ領域103には、4か所のコンタクトホール106(コンタクト部104)が形成されている。磁気センサ素子が、磁界に反応し、集積回路101は、検出した磁界を電気信号(センサ信号)として読み出す。ボンディングパッド部102は、センサ信号を外部に読み出すために設けられている。
図21は、本実施の形態に係わる磁気センサデバイス装置の平面図を示している。集積回路101の直上にセンサ領域103(磁気抵抗薄膜)が形成されている。磁気センサデバイスチップのセンサ領域103は、コンタクトホール106(コンタクト部104)とセンサ素子105とを備えている。集積回路101は、所定の演算処理を行い、磁界に反応し、電気信号として読み出す。ボンディングパッド部102は、デバイス(集積回路101)を駆動する電圧等を供給し、信号を外部に読み出すために設けられている。集積回路101(センサ領域103)のコンタクトホール106で、センサ領域103の磁気抵抗薄膜層204と集積回路101の金属電極203が電気的に結合している。
図22は、磁気センサデバイス装置100におけるセンサ領域103の部分断面図を示している(図21のコンタクトホール106およびセンサ素子105を参照)。本実施の形態における磁気センサデバイス装置は、集積回路101と、平坦化膜302と、絶縁膜303とを備えている。平坦化膜302は、集積回路101の表面の段差を平坦化する。絶縁膜303は、平坦化された集積回路101の上に形成されている。コンタクトホール106は、保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303を貫通している。金属電極14と磁気抵抗薄膜層204は、コンタクトホール106を介して、電気的に結合している。絶縁膜303の上には、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205、剥離犠牲層206、センサ素子105、コンタクトホール106および保護膜207を、備えている。
センサ素子105は、剥離犠牲層206を備えている。磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、所望なパターンに形成されている。保護膜207は、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を覆っている。図では平坦化膜302は、集積回路の表面段差の凹部のみに形成されている。平坦化膜302は、集積回路101の表面全体を覆うように形成されていてもよい。ここで、保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303を貫通するコンタクトホール106を介して、金属電極14と磁気抵抗薄膜層204が電気的に結合している。
図には、磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206を同一形状に形成した断面図が示されている。磁気抵抗薄膜層204、絶縁膜205及び剥離犠牲層206は、同一形状に形成する必要はない。磁気抵抗薄膜層204を覆うように絶縁膜205と剥離犠牲層206を形成してもよい。ここで、センサ素子105とコンタクトホール106に剥離犠牲層206を備えているが、センサ素子105とコンタクトホール106のどちらか一方に剥離犠牲層206を備えてもよい。ここで、絶縁膜205と剥離犠牲層206を各1層としているが、絶縁膜と剥離犠牲層を一周期とし、繰り返し積層してもよい。
次に、本実施の形態の磁気センサデバイス装置の製造方法について、図を参照して記載する。図23から図28は、本発明の実施の形態4による磁気センサデバイス装置の製作工程を示す断面図である(図22の断面図を参照)。以下、順を追って、本実施の形態にかかる実施工程を説明する。本発明が示す特長と関連性のないボンディングパッド及び集積回路の詳細の構成は、省略する。
はじめに、図23の工程では、集積回路101の表面段差を平坦化する平坦化膜302を、スピンコート装置を用いて、形成する。ここで、平坦化膜302としては、集積回路
101の表面の凹部の埋め込み性に優れると共に膜硬度が高いSOG(スピンオングラス)
を用いることが好ましい。
ここで、平坦化膜を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において平坦化材料として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。平坦化膜302は、集積回路101の表面段差に平坦化材料を適用して段差を平坦化させた後、加熱硬化させることにより形成することができる。また、加熱硬化の条件は、使用する平坦化材料の種類によって異なるので、かかる平坦化材料の種類に合わせて適宜設定すればよい。
次に、図24の工程では、磁気抵抗薄膜層の下地層となる、絶縁膜303を形成する。ここで、絶縁膜303としては、PECVD (Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition) 装置を用いて、窒化ケイ素膜を形成することが好ましい。ここで、窒化ケイ素膜を形成する際の条件は、膜応力が小さくなるように適宜設定することが望ましい。具体的には、膜応力を±1.0x108N/m2以内となるように、成膜条件を調整すればよい。
また、絶縁膜303の膜厚は、センサ素子形成プロセスの観点より0.5μm程度が好ましい。ここで、絶縁膜の膜厚は電気的に剥離犠牲層と磁気抵抗薄膜層の絶縁が担保される膜厚であれば特段制約を受けるものではない。また、絶縁膜を形成するのに用いられる材料としては、当該技術分野において絶縁膜として用いることが可能な材料であれば特に制限されることはない。
次に、図25の工程では、集積回路101と電気的に磁気抵抗薄膜を結合させるためのコンタクトホール106を形成する。例えば、写真製版等の技術を用いて集積回路101の一部を開口する。金属電極14を露出させるように選択的に保護膜12、平坦化膜302及び絶縁膜303をエッチング除去し、コンタクトホール106を形成する。ここで、エッチング除去方法としては、RIE (Reactive Ion Etching) 装置によりエッチング除去する。
図26の工程、図27の工程、および図28の工程においては、実施の形態2の図11Cの工程、図11Dの工程、および図11Eの工程の説明と同じであり、詳細な説明を省略する。このようにして、磁気抵抗薄膜上に剥離犠牲層を備えたセンサデバイス装置が完成する。本実施の形態における磁気センサデバイス装置は、コンタクト部において、磁気抵抗薄膜上に剥離犠牲層を形成した耐環境性に優れたセンサデバイス装置である。コンタクト部において、応力が集中する金属電極と磁気抵抗薄膜層が電気的に結合している。
本センサ構造においては、従来構造において、保護膜207と磁気抵抗薄膜層204が剥離するほどの応力が加わった際に、剥離犠牲層を備えることにより絶縁膜205より上層で剥離を生じさせ、磁気抵抗薄膜層204を保護する。特に、応力が集中するコンタクト部で有効である。また、モールドパッケージに実装後の熱振幅サイクル耐久試験でモールド樹脂の応力によりコンタクト部の保護膜207にクラックが発生する場合がある。副次的な効果として、剥離犠牲層を備えることにより、保護膜に発生したクラックが剥離犠牲層206で止まる。
更に、保護膜にクラックが発生することで、応力が緩和され磁気抵抗薄膜を保護できる。また、副次的な効果として、応力が加わった際に剥離犠牲層である金属膜が変形することにより応力を吸収する。更に、剥離するほどの応力が加わった際には、剥離犠牲層で剥離することにより、磁気抵抗薄膜層に加わる応力を緩和する。これにより、応力によって比較的磁気特性が変化しやすい人工格子膜からなる磁気抵抗薄膜層の特性変化を抑制できる。
実施の形態1または3によるセンサデバイス装置は、単一の金属薄膜層、ないしは、2種類以上の金属薄膜層を含む積層膜からなる金属薄膜層と、前記金属薄膜層上に形成される絶縁膜と前記絶縁膜上に形成される剥離犠牲層と前記剥離犠牲層上に形成される保護膜を備えることを特徴とするセンサデバイス装置であって、前記保護膜と前記絶縁膜を同一材料で構成し、前記剥離犠牲層を構成する最上膜もしくは最下膜の少なくとも一方が前記金属薄膜層の最上膜と同一材料とすることを特徴とする。なお、金属薄膜層が単一の金属薄膜層からなる場合、金属薄膜層の最上膜とは、単一の金属薄膜層そのものを指している。
保護膜の内部応力や保護膜を介して加わるモールド樹脂からの外部応力に起因した応力により、保護膜と金属薄膜層が剥離する。本発明の構造においては、金属薄膜層上に剥離犠牲層を備えることにより、剥離犠牲層で剥離を生じさせ金属薄膜層を保護する。よって、本発明によれば、保護膜と金属薄膜層との剥離による信頼性の低下を適切に防止することができる。なお、剥離犠牲層は、通常、複数の膜からなるが、単一の膜の場合も含んでいる。単一の膜の場合、最上膜または最下膜は、単一の膜そのものを指している。
実施の形態2または4によるセンサデバイス装置は、単一の金属薄膜層、ないしは、2種類以上の金属薄膜層を含む積層膜からなる金属薄膜層と、前記金属薄膜層上に形成される絶縁膜と前記絶縁膜上に形成される剥離犠牲層と前記剥離犠牲層上に形成される保護膜を備えることを特徴とするセンサデバイス装置であって、前記保護膜と前記絶縁膜を異なる材料で構成し、前記剥離犠牲層を構成する最上膜と最下膜の少なくとも最下膜が前記金属薄膜層の最上膜と同一材料で構成することを特徴とする。なお、金属薄膜層が単一の金属薄膜層からなる場合、金属薄膜層の最上膜とは、単一の金属薄膜層そのものを指している。
実施の形態3または4によるセンサデバイス装置は、金属電極と金属薄膜層が電気的に結合するコンタクト部において前記金属電極に形成される前記金属薄膜層と前記金属薄膜層上に形成される絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成される剥離犠牲層と前記剥離犠牲層上に形成される保護膜を備えることを特徴とする。なお、剥離犠牲層は、通常、複数の膜からなるが、単一の膜の場合も含んでいる。単一の膜の場合、最上膜または最下膜は、単一の膜そのものを指している。
実施の形態3または4によるセンサデバイス装置は、所定の演算処理を行う集積回路の段差を平坦化膜からなる層間絶縁膜を用いて平坦化し、前記集積回路の直上に金属薄膜層を形成するセンサデバイス装置であって、前記層間絶縁膜の一部を開口し前記集積回路の金属電極を露出させ金属薄膜層と電気的に結合するコンタクトホールにおいて、前記金属電極に形成される前記金属薄膜層と前記センサ機能を有する薄膜上に形成される絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成される剥離犠牲層と前記剥離犠牲層上に形成される保護膜を備えることを特徴とする。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、前記センサ素子および前記コンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、前記金属薄膜層の上に形成されていて、前記保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、前記剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、前記金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とする。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、前記センサ素子および前記コンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、前記金属薄膜層の上に形成されていて、前記保護膜と異なる材料からなる絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、前記剥離犠牲層の最下膜は、前記金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とする。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、前記センサ素子および前記コンタクト部は、単一の金属層からなる金属薄膜層と、前記金属薄膜層の上に形成されている絶縁膜と、前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、前記剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、前記金属薄膜層と同じ材料で形成されていることを特徴とする。
剥離犠牲層の評価として、引き剥がし試験(テープ剥離試験)を実施した。シリコン基板の上に絶縁膜202と、磁気抵抗薄膜層204と、絶縁膜205と、剥離犠牲層206と、保護膜207を順に形成した後に、磁気抵抗薄膜層204と、絶縁膜205と、剥離犠牲層206と、保護膜207を碁盤目状になるようにエッチング除去したものを試験サンプルとした。各層の材料、膜厚に関して、剥離犠牲層206と絶縁膜205を各2条件とし、その他は1条件として、合計4条件作成した。
具体的には、絶縁膜202を窒化ケイ素膜で0.5μm形成した。磁気抵抗薄膜層204は、磁性層(Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3))と非磁性層(Cu)との積層体を一周期とする積層構造を20周期(700Å)で形成した。絶縁膜205と接する層は、Fe(x)Co(1-x)とした。また、保護膜207を窒化ケイ素膜で0.75μmで形成した。絶縁膜205は、窒化ケイ素膜で0.02μmと0.2μmの2条件とした。剥離犠牲層は、Fe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)単層(50Å)と磁気抵抗薄膜層204と同一物の2条件とした。
このように作成した試験サンプルの保護膜207に粘着テープを貼付した後に、粘着テープを引き剥がした。剥離した試験サンプルは、分析に供した。判定基準を、絶縁膜205より上層で剥離しているか否かとした。剥離層を分析した結果、4条件共に絶縁膜205よりも上層で剥離していることを確認した。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 磁気センサデバイス装置、101 集積回路、102 ボンディングパッド部、103 センサ領域、104 コンタクト部、105 センサ素子、106 コンタクトホール、201 基板、202 絶縁膜、203 金属電極、204 磁気抵抗薄膜層、205 絶縁膜、206 剥離犠牲層、207 保護膜、302 平坦化膜、303 絶縁膜、12 保護膜、14 金属電極、204U 最上膜、204a 第1の金属層、204b 第2の金属層、206L 最下膜、206U 最上膜
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、基板の上に形成されていて、センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、基板の上に形成されていて、集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、集積回路とセンサ素子とはコンタクト部で接続されており、センサ素子およびコンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる磁気抵抗薄膜層と、磁気抵抗薄膜層の最上膜の上に接触して形成されていて、保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、積層された複数の膜からなり、この複数の膜のうち最下膜が絶縁膜の上に接触して形成されていて、しかも、この複数の膜のうち最上膜が保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、磁気抵抗薄膜層の最上膜が第1の金属層からなる場合は、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、磁気抵抗薄膜層の最上膜と同じ材料である第1の金属で形成されていて、磁気抵抗薄膜層の最上膜が第2の金属層からなる場合は、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、磁気抵抗薄膜層の最上膜と同じ材料である第2の金属で形成されていることを特徴とする。
本発明に係わるセンサデバイス装置は、保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、基板の上に形成されていて、センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、基板の上に形成されていて、集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、集積回路とセンサ素子とはコンタクト部で接続されており、センサ素子およびコンタクト部は、第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる磁気抵抗薄膜層と、磁気抵抗薄膜層の最上膜の上に接触して形成されていて、保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、積層された複数の膜からなり、この複数の膜のうち最下膜が絶縁膜の上に接触して形成されていて、しかも、この複数の膜のうち最上膜が保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、磁気抵抗薄膜層の最上膜が第1の金属層からなる場合は、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、磁気抵抗薄膜層の最上膜と同じ材料である第1の金属で形成されていて、磁気抵抗薄膜層の最上膜が第2の金属層からなる場合は、剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、磁気抵抗薄膜層の最上膜と同じ材料である第2の金属で形成されていることを特徴とすることにより、保護膜と剥離犠牲層で剥離を生じさせ、金属薄膜層を保護することが可能である。その結果、保護膜と磁気抵抗薄膜層の剥離による信頼性の低下を適切に防止し、耐環境性に優れたセンサデバイス装置を提供することが可能になる。

Claims (9)

  1. 保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、
    前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、
    前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、
    前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、
    前記センサ素子および前記コンタクト部は、
    第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、
    前記金属薄膜層の上に形成されていて、前記保護膜と同じ材料からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、
    前記剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、前記金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とするセンサデバイス装置。
  2. 保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、
    前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、
    前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、
    前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、
    前記センサ素子および前記コンタクト部は、
    第1の金属層と第2の金属層が交互に積層されてなる金属薄膜層と、
    前記金属薄膜層の上に形成されていて、前記保護膜と異なる材料からなる絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、
    前記剥離犠牲層の最下膜は、前記金属薄膜層の最上膜と同じ材料で形成されていることを特徴とするセンサデバイス装置。
  3. 保護膜で被覆されパターンを有するセンサ素子が形成されている基板と、
    前記基板の上に形成されていて、前記センサ素子の出力を処理してセンサ信号を算出する集積回路と、
    前記基板の上に形成されていて、前記集積回路に供給する電力が入力されるボンディングパッド部とを備え、
    前記集積回路と前記センサ素子とはコンタクト部で接続されており、
    前記センサ素子および前記コンタクト部は、
    単一の金属層からなる金属薄膜層と、
    前記金属薄膜層の上に形成されている絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上に形成されていて、前記保護膜と接触している剥離犠牲層と、を有し、
    前記剥離犠牲層の最上膜または最下膜は、前記金属薄膜層と同じ材料で形成されていることを特徴とするセンサデバイス装置。
  4. 前記集積回路は、前記センサ素子と異なる領域に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサデバイス装置。
  5. 前記集積回路は、前記センサ素子の下に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサデバイス装置。
  6. 前記コンタクト部は、前記センサ素子と同じ絶縁膜の上に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサデバイス装置。
  7. 前記コンタクト部は、コンタクトホールに形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサデバイス装置。
  8. 前記集積回路と前記センサ素子は、前記絶縁膜の上に形成されたアルミ配線で接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のセンサデバイス装置。
  9. 前記第1の金属層と前記第2の金属層は、Cu層とFe(x)Co(1-x)(0≦x≦0.3)層から
    なることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサデバイス装置。
JP2016226434A 2016-11-22 2016-11-22 センサデバイス装置 Active JP6261707B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226434A JP6261707B1 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 センサデバイス装置
US15/591,187 US10186550B2 (en) 2016-11-22 2017-05-10 Sensor device module
DE102017209307.2A DE102017209307A1 (de) 2016-11-22 2017-06-01 Sensorvorrichtungsmodul

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016226434A JP6261707B1 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 センサデバイス装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6261707B1 JP6261707B1 (ja) 2018-01-17
JP2018085395A true JP2018085395A (ja) 2018-05-31

Family

ID=60989174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016226434A Active JP6261707B1 (ja) 2016-11-22 2016-11-22 センサデバイス装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10186550B2 (ja)
JP (1) JP6261707B1 (ja)
DE (1) DE102017209307A1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004025745A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 磁気抵抗効果素子およびこの製造方法並びに使用方法
JP2005183472A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ素子
JP2005223121A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気抵抗効果素子およびその製造方法
JP2007005510A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008224288A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ装置
JP2013164334A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Alps Green Devices Co Ltd 磁気シールド構造体、電流センサ及び磁気シールド構造体の製造方法
JP2016125901A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 アルプス電気株式会社 磁界検知装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239595B1 (en) 1998-05-13 2001-05-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Magnetic field sensing element
JP3544141B2 (ja) 1998-05-13 2004-07-21 三菱電機株式会社 磁気検出素子および磁気検出装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004025745A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 磁気抵抗効果素子およびこの製造方法並びに使用方法
JP2005183472A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ素子
JP2005223121A (ja) * 2004-02-05 2005-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気抵抗効果素子およびその製造方法
JP2007005510A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008224288A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 磁気抵抗センサ装置
JP2013164334A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Alps Green Devices Co Ltd 磁気シールド構造体、電流センサ及び磁気シールド構造体の製造方法
JP2016125901A (ja) * 2014-12-27 2016-07-11 アルプス電気株式会社 磁界検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10186550B2 (en) 2019-01-22
US20180145111A1 (en) 2018-05-24
DE102017209307A1 (de) 2018-05-24
JP6261707B1 (ja) 2018-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3971934B2 (ja) 磁気センサとその製法
JP5815353B2 (ja) コイル配線素子およびコイル配線素子の製造方法
JP2015061057A (ja) 歪検知素子、圧力センサ、マイクロフォン、血圧センサ及びタッチパネル
JP2009302268A (ja) トランス素子が形成されている半導体装置とその製造方法
US20120025355A1 (en) Laminated semiconductor substrate, laminated chip package and method of manufacturing the same
JP5066525B2 (ja) 磁気検出装置およびその製造方法
JP6261707B1 (ja) センサデバイス装置
TWI578547B (zh) 電磁阻抗感測元件及其製作方法
JP6470353B2 (ja) 歪検知素子、センサ、マイクロフォン、血圧センサ及びタッチパネル
JP6466730B2 (ja) 磁気センサ
JP4485499B2 (ja) 磁気検出装置およびその製造方法
US9081031B2 (en) Electrical current sensor and method of manufacturing the same
JP5000665B2 (ja) 磁気検出装置およびその製造方法
JP5606021B2 (ja) 電流センサの製造方法
US10175309B2 (en) Magneto-impedance sensing device and manufacturing method thereof
JP4029376B2 (ja) 磁気式センサーとその製造方法、およびエンコーダー
JP5625053B2 (ja) フラックスゲートセンサの製造方法
US20170328964A1 (en) Sensor module and method of manufacture
JP5171725B2 (ja) ホール素子の製造方法およびホール素子
JP3161610B2 (ja) ホール素子の製造方法
JP3085100B2 (ja) 磁電変換素子
JP4133758B2 (ja) 磁気検出素子および磁気検出装置
JP2002026425A (ja) 磁電変換素子およびそれを用いた磁器センサおよび磁電変換素子の製造方法
JP2809466B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2018101735A (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法及び磁気抵抗効果素子

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6261707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250