JP2018079860A - 車両用シート - Google Patents

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Naoki Hayashi
直樹 林
晃洋 西田
Akihiro Nishida
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Abstract

【課題】クッション部の移動時にクッション部にかかる負荷が大きくなることを抑制できる車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートは、クッションフレーム21およびクッションフレーム21に取り付けられるクッション部24を備えたシートクッション20と、クッションフレーム21の後端部に傾動可能に支持されたシートバック40と、シートバック40をクッションフレーム21に対して傾動させるリクライニング機構50とを備える。シートクッション20は、シートバック40の後傾に連動して、クッション部24を上昇させる移動機構30を備え、移動機構30は、一端が前記クッションフレーム21に回転可能に支持され、他端がクッション部24に取り付けられる第1のリンク31および第2のリンク32を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。
従来より、クッション部およびクッションフレームを備えるシートクッションと、シートクッションの後端部に傾動可能に取り付けられるシートバックとを備える車両用シートが知られている。クッション部は、車両用シートの使用方法等に応じてその好ましい位置が異なる。例えば、特許文献1の車両用シートでは、クッション部の前端部がクッションフレームに固定され、後端部がシートクッションに対して上昇可能に係合部に取り付けられている。この車両用シートは、シートバックが後傾すると、係合部が上昇してクッション部の後端部を前端部に対して上昇させ、シートクッションとバックシートとの間の段差を小さくしている。
特開2003−118455号公報
ところで、上記の車両用シートでは、クッション部が変形して移動するため、クッション部にかかる負荷が大きくなる。
上記課題を解決する車両用シートは、クッションフレーム、および、前記クッションフレームに取り付けられるクッション部を備えたシートクッションと、前記クッションフレームの後端部に傾動可能に支持されたシートバックと、前記シートバックを前記クッションフレームに対して傾動させるリクライニング機構と、を備える車両用シートであって、前記シートクッションは、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を上昇させる移動機構を備え、前記移動機構は、一端が前記クッションフレームに回転可能に支持され、他端が前記クッション部に取り付けられる第1のリンクと、前記第1のリンクよりも前記シートクッションの前方に配置され、一端が前記クッションフレームに回転可能に支持され、他端が前記クッション部に取り付けられる第2のリンクと、を備える。
上記構成によれば、クッション部の前後方向の異なる部分に取り付けられる第1のリンクおよび第2のリンクを備える移動機構がクッション部の全体をクッションフレームに対して上昇させる。このため、移動時にクッション部が変形しにくく、クッション部の移動時にクッション部にかかる負荷が大きくなることを抑制できる。
上記車両用シートの前記移動機構は、前記シートクッションの前端部および後端部の上昇量が異なるように前記クッション部を上昇させる。
上記構成によれば、クッション部は傾斜しながら上昇するため、シートバックが後傾することによって座面の傾斜角度を変化させることができる。
上記車両用シートの前記第1のリンクの長さは、前記第2のリンクの長さと異なる。
上記構成によれば、第1のリンクの長さと第2のリンクの長さとの違いによって、クッション部の後端部の上昇量と前端部の上昇量とを容易に異ならせることができる。
上記車両用シートの前記移動機構は、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を第1の位置から第2の位置に上昇させ、前記クッション部が前記第1の位置に位置するとき、前記第2のリンクの他端は、前記第1のリンクの他端よりも高い位置に設けられている。
上記構成によれば、クッション部が第1の位置にあるときには、第2のリンクのクッション部に取り付けられる他端が、第2のリンクよりも後方に位置する第1のリンクのクッション部に取り付けられる他端よりも高い位置に設けられている。このため、クッション部に後端部が前端部よりも下方に位置する後傾姿勢をとらせることができる。
上記車両用シートの前記移動機構は、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を上昇させ、かつ、前記シートクッションの前方に移動させる。
上記構成によれば、シートバックが後傾するときにクッション部は前方にも移動するので、クッション部の後端部とシートバックの下端部とが干渉しにくい。また、後傾角度が小さいときには、クッション部がシートバックに近い後方の位置に位置するのでクッション部とシートバックとの間の隙間を小さくできる。
上記車両用シートの前記シートバックは、前記シートクッションの後端部に傾動可能に支持されるシートバックフレーム、および、着座者の側部をサポート可能なサポート部を備え、前記シートバックを前記シートクッションに対して傾動させるリクライニング機構と、前記サポート部を保持するサポート部移動機構と、を備え、前記サポート部は、前記シートバックフレームからの突出量が大きいサポート位置と、前記サポート位置よりも前記突出量の小さいオープン位置との間で移動可能であり、前記サポート部移動機構は、前記シートバックの後傾に連動し、前記サポート部を前記サポート位置から前記オープン位置に移動させる。
上記構成によれば、シートバックが後傾すると、サポート部がシートバックフレームからの突出量の小さいオープン位置に移動する。このため、サポート部はシートバックが大きく後傾するまでは着座者の側部をサポート可能な一方、シートバックが大きく後傾すると突出量が小さくなり、サポート部によってシートバック上の乗員の移動が妨げられにくくなる。このため、車両用シートの乗員の使用感の向上に貢献できる。
上記車両用シートによれば、クッション部の移動時にクッション部にかかる負荷が大きくなることを抑制できる。
車両用シートの概略構成を示す側面図。 図1の車両用シートからクッション部材を省略した斜視図。 図2の車両用シートの分解斜視図。 図3のサポート部がサポート位置にあるときのサポート部移動機構を示す側面図。 図3のサポート部がオープン位置にあるときのサポート部移動機構を示す側面図。 図1の5−5線に沿う断面図。 図6の一部を拡大した部分断面図。
以下、車両用シートの一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態の車両用シートは、自動車および鉄道等の各種車両に用いることができる。なお、以下において右側とは、車両用シートに着座した着座者の右手側を示し、左側とは車両用シートに着座した着座者の左手側を意味する。
図1に示されるとおり、車両用シート10は、シートクッション20と、シートクッション20の後端部に対して傾動可能に取り付けられたシートバック40とを備えている。そして、そのシートバック40の上端部にはヘッドレスト11が設けられている。
また、車両の床面Fには、車両用シート10の前後方向に延びる左右一対のロアレールR1が設けられている。それぞれのロアレールR1には、それぞれ、その延伸方向に沿ってロアレールR1上を相対移動可能なアッパレールR2が取り付けられている。車両用シート10は、これらの各ロアレールR1およびアッパレールR2が形成するシートスライドレールRの上方に支持されている。車両用シート10とシートスライドレールRとの間には、車両用シート10の全体を上方に移動させるリフタを設けてもよい。
図2に示されるとおり、シートクッション20は、アッパレールR2(図1参照)上に取り付けられるクッションフレーム21と、移動機構30を介してクッションフレーム21に載置されるクッション部24とを備えている。図3に示されるとおり、クッションフレーム21は、四角形状の枠体22と、枠体22に取り付けられる底板23とを含んで構成される。クッション部24は、シートパン25と、シートパン25に載置されるクッション部材26(図1参照)を備えている。シートパン25は、シートクッション20の前端部から後端部までにわたり配置され、クッション部材26の略全体を下方から支持する。
図2に示されるとおり、シートバック40は、リクライニング機構50を介してクッションフレーム21の後端部に取り付けられるシートバックフレーム41と、シートバックフレーム41に取り付けられる左右一対のサポート部42とを備えている。シートバックフレーム41およびサポート部42の前方(着座者の背中側)の部分には、クッション部材43(図1参照)が取り付けられる。
図3に示されるとおり、リクライニング機構50には、クッションフレーム21の後端部かつ幅方向の他方の端部(本実施形態では右側の端部)において、後傾角度Dを変更可能な解除状態と、変更不能な固定状態とを切り替えるリクライニングロック装置53が設けられる。リクライニングロック装置53は、使用者がレバー等の操作部を介して解除状態と固定状態とを切り替えることができる。リクライニング機構50は、クッションフレーム21の後端部かつ幅方向の一方の端部(本実施形態では左側の端部)に設けられる支持部51を含んで構成される。支持部51は、シートクッション20に設けられ、シートバックフレーム41の下端部に回動可能に取り付けられる。シートバックフレーム41がクッションフレーム21および支持部51まわりで回転することによって、クッションフレーム21に対するシートバックフレーム41の角度である後傾角度D(図1参照)が変化する。
図1の二点鎖線で示されるとおり、リクライニング機構50は、いわゆるフルフラットの状態までシートバックフレーム41(シートバック40)を後傾させることができる。フルフラットの状態のときの後傾角度DXは、約180度である。リクライニング機構50によってシートバック40が後傾するとき、その角度Dに応じて図3に示されるクッション部24の移動を規制するロック機構60、クッション部24を移動させる移動機構30、および、サポート部42を移動させるサポート部移動機構70が動作する。
図3〜図6を参照して、ロック機構60について説明する。
図3に示されるロック機構60は、クッション部24とクッションフレーム21との相対移動が規制される規制状態と、相対移動が許容される解除状態とを切り替える。ロック機構60は、シートパン25に設けられるU字形状のストライカ61と、クッションフレーム21に設けられるロック部材62とを備えている。具体的には、ロック部材62は、底板23の略中央に形成される孔23Aに取り付けられる。ストライカ61がロック部材62の凹部62Bに挿入されて可動部材62Aに挟み込まれることによって規制状態が形成される。また、可動部材62Aが凹部62Bから離れてストライカ61がロック部材62の凹部62Bからの離間が可能になることによって解除状態が形成される。
図4に示されるとおり、リクライニング機構50の支持部51付近には、シートバックフレーム41に取り付けられるカム部材63と、支持部51に回転軸64Aを介して回転可能に取り付けられるカム受部材64とが設けられている。後傾角度Dが解除角度DL未満のとき、カム部材63とカム受部材64とは離間している。
図5の実線に示されるとおり、シートバック40が後傾して後傾角度Dが解除角度DL以上になると、カム部材63が支持部51の回転軸52まわりで回転してカム部材63とカム受部材64とが接触する。そして、図5の二点鎖線に示されるとおり、後傾角度Dがさらに大きくなると、カム部材63が支持部51の回転軸52まわりでさらに回転し、カム部材63がカム受部材64を押してカム受部材64を回転軸64Aまわりで回転させる。カム受部材64の先端部64Bは、ロック機構60の可動部材62A(図3参照)とケーブル66で接続されている。このため、カム受部材64が所定量以上にわたって回転することによりケーブル66が可動部材62Aを引っ張り、図3に示すストライカ61がロック部材62の凹部62Bから抜けることができるようになる。
図5のカム受部材64の回転軸64Aには、付勢部65が取り付けられている。付勢部65は、例えばコイルばねであり、カム受部材64の先端部64Bに上方(図5の二点鎖線の状態から実線の状態に向かう方向)に移動する力を付与する。このため、シートバック40が前方に戻されて後傾角度Dが小さくなるとき、カム部材63がカム受部材64から離間すると、付勢部65によってカム受部材64の先端部64Bが上方に戻る。このため、ケーブル66が緩み、図3に示す可動部材62Aによって凹部62Bに嵌まり込んでいるストライカ61が挟み込まれる。
図3、図6、および、図7を参照して、移動機構30について説明する。
図3に示されるとおり、移動機構30は、左右一対の第1のリンク31、および、第1のリンク31よりも前方に設けられる左右一対の第2のリンク32を備えている。各第1のリンク31は、下端部31A(一端)が車両用シート10の幅方向に延びる第1の接続部材33の端部に回動可能に取り付けられ、上端部31B(他端)がシートパン25の後端部に回動可能に支持される。第1の接続部材33は、クッションフレーム21に取り付けられている。このため、第1のリンク31の下端部31Aは、クッションフレーム21に対して回動可能である。各第2のリンク32は、下端部32A(一端)が車両用シート10の幅方向に延びる第2の接続部材34の端部に回動可能に取り付けられ、上端部32B(他端)がシートパン25の後端部に回動可能に支持される。第2の接続部材34は、クッションフレーム21に取り付けられている。このため、第2のリンク32の下端部32Aは、クッションフレーム21に対して回動可能である。第1のリンク31の下端部31Aは、第2のリンク32の下端部32Aよりもクッションフレーム21の下方に取り付けられている。
図6および図7に示されるとおり、移動機構30は、伝達部54によってシートバック40(図3参照)と連動する。伝達部54は、支持部51に回転可能に支持される第1伝達部材55と、クッションフレーム21に回転可能に支持される第2伝達部材56、第1ギア57、第2ギア58、および、第3ギア59とを備えている。第1ギア57および第3ギア59は、セクタギアであり、第2ギア58はピニオンギアである。第1ギア57は、第2伝達部材56と一体に回転する。第3ギア59は、第1のリンク31の下端部31Aと接続されている。第2ギア58は、第1ギア57および第3ギア59と噛み合って第1ギア57のトルクを第3ギア59に伝達する。伝達部54は、第1ギア57に入力された回転を増速して第3ギア59から出力する。
第1伝達部材55は、V字形状に形成され、V字の底部の部分が支持部51の回転軸52と一体回転可能に取り付けられる。第1伝達部材55の一方の端部は、シートバックフレーム41からシート10の幅方向に突出して設けられる2本のピン41Aに挟み込まれる。第1伝達部材55の他方の端部には、シート10の幅方向に突出したピン55Aが設けられる。ピン55Aは、第2伝達部材56に形成される凹部56Aに嵌まり込むことができる。凹部56Aは、開口部から底部に向かうにつれて幅が狭くなるU字形状を有する。このため、ピン55Aが凹部56Aに向かって移動してきたときにピン55Aが凹部56Aの内部に入り込みやすい。
図6の実線に示されるとおり、後傾角度Dが設定角度DM未満の範囲において第1伝達部材55のピン55Aは、第2伝達部材56の凹部56Aから抜け出た状態が維持される。このとき、シートパン25およびクッション部材26を備えるクッション部24は、第1の位置に位置する。シートバック40が後傾して、後傾角度Dが設定角度DM以上になったとき、図6の二点鎖線に示されるようにピン55Aが凹部56Aに嵌まり込み、凹部56Aと係合する。後傾角度Dがさらに大きくなることによって、ピン55Aが第2伝達部材56をクッションフレーム21に対して回転させる。そうすると、第2伝達部材56と第1ギア57とが一体に回転し、この回転が第2ギア58、および、第3ギア59を介して第1のリンク31を下端部31Aまわりに回動させる。これによって、第1のリンク31の上端部31Bが上方かつ前方に移動するため、第1のリンク31の上端部31Bに取り付けられているシートパン25の後端部が上方かつ前方に移動する。また、シートパン25の移動とともにシートパン25の前端部付近に取り付けられている第2のリンク32が下端部32Aまわりで回動する。これによって、第2のリンク32の上端部32Bが上方かつ前方に移動するため、第2のリンク32の上端部32Bに取り付けられているシートパン25の前端部が上方かつ前方に移動する。このため、シートパン25とともに図1に示されるクッション部材26も上方かつ前方に移動し、クッション部24が第1の位置よりも上方かつ前方の第2の位置に移動する。
図6に示されるとおり、後傾角度Dが設定角度DM未満のとき、シートパン25は、前端部よりも後端部が低い後傾状態に保持される。このとき、図1の実線に示されるクッション部材26の上面も前端部よりも後端部が低い後傾姿勢に保持される。図7に示されるとおり、後傾角度Dが設定角度DM以上になって、移動機構30が動作すると、前端部の上昇量よりも後端部の上昇量の方が大きいため、シートパン25の前端部の高さ位置と後端部の高さ位置とが略一致し、床面Fに対して平行な平行姿勢に保持される。このとき、図1の二点鎖線に示されるクッション部材26も、前端部の高さ位置と後端部の高さ位置とが略一致し、床面Fに対して平行な平行姿勢に保持される。
第1のリンク31および第2のリンク32のそれぞれの長さおよびクッションフレーム21およびシートパン25取り付け位置は、以下の条件を満たすように設定されている。すなわち、後傾角度Dが設定角度DM未満のときにクッション部24の後端部とシートバック40の下端部との間の隙間が小さく、かつ、クッション部24の座面が所定の角度で後傾した状態を形成する。また、後傾角度Dが設定角度DM以上のときにクッション部24の後端部とシートバック40の下端部との間の隙間が小さく、かつ、クッション部24の座面が床面Fに対して略平行する状態を形成する。また、シートバック40の下端部の移動軌跡とクッション部24の後端部の移動軌跡とが重複しない。
図1に示されるとおり、設定角度DMは、解除角度DLよりも大きい角度が設定されている。このため、図6に示す第1のリンク31の回動が開始されるとき、その開始に先立ってロック機構60は、解除状態に切り替えられている。このため、ロック機構60はシートパン25の移動を規制しない。後傾角度Dが解除角度DL以上であってロック機構60が解除状態にあるとき、クッション部24は、クッションフレーム21に対して移動可能であるが、クッション部24とリクライニング機構50とは伝達部54によって機械的に接続されている。具体的には、第1ギア57、第2ギア58、および、第3ギア59は噛み合いによって接続されている。また、後傾角度Dが解除角度DLと設定角度DMとの間の角度において、第1伝達部材55のピン55Aは第2伝達部材56の凹部56Aに嵌まり込んでいる。このため、凹部56Aとピン55Aとが係合することによって第1伝達部材55と第2伝達部材56との相対移動が規制される。このように、クッション部24に外部からの力が加わってもリクライニング機構50側からの力によってクッション部24の移動が規制される。また、伝達部54は、増速機構として機能するため、移動機構30を十分に移動させるために必要な後傾角度Dを小さくできる。このため、例えば、フルフラットの状態の付近のみでクッション部24が移動するように設定することができる。
図3を参照して、サポート部42およびサポート部移動機構70について説明する。
図3に示されるとおり、サポート部42は、シートバック40の長手方向に沿って延びる板状の部材によって形成される。サポート部移動機構70は、サポート部42の長手方向に沿ってサポート部42に取り付けられる支持軸71、および、シートバックフレーム41に回転軸72Cを介して回転可能に取り付けられる板状の規制部72を備えている。
支持軸71の軸方向の中間部分には、付勢部73が取り付けられている。付勢部73は、例えばコイルばねであり、支持軸71にシートバック40の幅方向の外側から内側に向かって回転する力を付与する。支持軸71の内側への回転は、規制部72によって規制される。後傾角度Dがオープン角度DS(図1参照)未満からオープン角度DS以上になったとき、支持軸71は、第1の回転位置から第2の回転位置に移動する。
支持軸71が第1の回転位置にあるとき、左右それぞれのサポート部42は、シートバックフレーム41からの突出量が最も大きい突出量であるサポート位置(図1の実線)に保持される。支持軸71が第2の回転位置にあるとき、サポート部42は、シートバックフレーム41からの突出量が最も小さい突出量であるオープン位置(図1の二点鎖線線)に保持される。また、このときサポート部42のうちのシートバック40の前方側の面は、シートバック40の幅方向に略平行である。
車両用シート10は、以下の作用および効果を奏する。
(1)車両用シート10は、クッション部24の前後方向の異なる部分に取り付けられる第1のリンク31および第2のリンク32を備える移動機構30がクッション部24の全体をクッションフレーム21に対して上昇させる。このため、移動時にクッション部24が変形しにくく、クッション部24の移動時にクッション部24にかかる負荷が大きくなることを抑制できる。
(2)車両用シート10のシートパン25は傾斜しながら上昇するため、シートバック40が後傾することによって座面の傾斜角度を異ならせることができる。
(3)車両用シート10は、第1のリンク31の長さと第2のリンク32の長さとの違いによって、後端部の上昇量と前端部の上昇量とを容易に異ならせることができる。本実施形態では、第1のリンク31が第2のリンク32よりも長いため、クッション部24の後端部の上昇量を前端部の上昇量よりも大きくすることができる。
(4)車両用シート10は、クッション部24が第1の位置にあるときには、第2のリンク32のクッション部24に取り付けられる上端部32Bが、第2のリンク32よりも後方に位置する第1のリンク31のクッション部24に取り付けられる上端部31Bよりも高い位置に設けられている。このため、クッション部24に後端部が前端部よりも下方に位置する後傾姿勢をとらせることができる。
(5)車両用シート10は、シートバック40が後傾するときにクッション部24は前方にも移動するので、クッション部24の後端部とシートバック40の下端部とが干渉しにくい。また、後傾角度Dが小さいときには、クッション部24がシートバック40に近い後方の第1の位置に位置するのでクッション部24とシートバック40との間の隙間を小さくできる。
(6)車両用シート10は、シートバック40が後傾すると、サポート部42が突出量Lの小さいオープン位置に移動する。このため、サポート部42は、シートバック40が大きく後傾するまでは着座者の側部をサポート可能な一方、シートバック40が大きく後傾するとサポート部42の突出量Lが小さくなり、サポート部42によってシートバック40上の乗員の移動が妨げられにくくなる。このため、車両用シート10の乗員の使用感の向上に貢献できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・サポート部42を電動アクチュエータで移動させるサポート部移動機構を設けることもできる。この場合、例えばサポート部移動機構は、後傾角度Dを検出するセンサの出力に応じて電動アクチュエータを駆動し、支持軸71を回転させる制御装置を備える。制御装置は、後傾角度Dがオープン角度DSを超えたときに支持軸71を回転させてサポート部42をサポート位置からオープン位置に移動させる。また、制御装置は、後傾角度Dがオープン角度DS未満になったときに支持軸71を回転させてサポート部をオープン位置からサポート位置に移動させる。
・付勢部73は、サポート部42にサポート位置からオープン位置に向かうように付勢してもよい。この場合、規制部72は、サポート部42がサポート位置からオープン位置に向かうことを規制する。
・移動機構30を後傾角度Dが設定角度DM以上になったとき、クッション部24を上方にのみ移動させるようにしてもよい。また、後傾角度Dが設定角度DM以上になったとき、クッション部24の後端部を前端部まわりで回動させ、クッション部24の少なくとも一部である後端部を持ち上げるようにしてもよい。また、クッション部24の後端部の上昇量を前端部の上昇量よりも小さくすることもできる。この場合、例えば、第1のリンク31を第2のリンク32よりも短くする。
・ロック機構60を省略し、後傾角度Dとは無関係にクッション部24がクッションフレーム21に対して移動可能になるように構成してもよい。
・伝達部54は、第1ギア57に入力された回転を減速して第3ギア59から出力してもよい。この場合、リクライニング機構50側から移動機構30を動作させる力を小さくできる一方、外部からクッション部24に加えられた力によってリクライニング機構50を動かしにくくなる。
10…車両用シート、11…ヘッドレスト、20…シートクッション、21…クッションフレーム、22…枠体、23…底板、23A…孔、24…クッション部、25…シートパン、26…クッション部材、30…移動機構、31…第1のリンク、31A…下端部、31B…上端部、32…第2のリンク、32A…下端部、32B…上端部、33…第1の接続部材、34…第2の接続部材、40…シートバック、41…シートバックフレーム、42…サポート部、43…クッション部材、50…リクライニング機構、51…支持部、51A…第1の領域、51B…第1の領域、51C…段差部、52…軸、53…リクライニングロック装置、54…伝達部、55…第1伝達部材、56…第2伝達部材、57…第1ギア、58…第2ギア、59…第3ギア、60…ロック機構、61…ストライカ、62…ロック部材、62A…可動部材、62B…凹部、70…サポート部移動機構、71…支持軸、72…規制部、72A…凹部、72B…下端面、72C…回転軸、72D…付勢部、73…付勢部、F…床面、R…シートスライドレール、R1…ロアレール、R2…アッパレール。

Claims (6)

  1. クッションフレーム、および、前記クッションフレームに取り付けられるクッション部を備えたシートクッションと、
    前記クッションフレームの後端部に傾動可能に支持されたシートバックと、
    前記シートバックを前記クッションフレームに対して傾動させるリクライニング機構と、を備える車両用シートであって、
    前記シートクッションは、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を上昇させる移動機構を備え、
    前記移動機構は、一端が前記クッションフレームに回転可能に支持され、他端が前記クッション部に取り付けられる第1のリンクと、前記第1のリンクよりも前記シートクッションの前方に配置され、一端が前記クッションフレームに回転可能に支持され、他端が前記クッション部に取り付けられる第2のリンクと、を備える、
    車両用シート。
  2. 前記移動機構は、前記シートクッションの前端部および後端部の上昇量が異なるように前記クッション部を上昇させる、
    請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記第1のリンクの長さは、前記第2のリンクの長さと異なる、
    請求項1または2に記載の車両用シート。
  4. 前記移動機構は、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を第1の位置から第2の位置に上昇させ、
    前記クッション部が前記第1の位置に位置するとき、前記第2のリンクの他端は、前記第1のリンクの他端よりも高い位置に設けられている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シート。
  5. 前記移動機構は、前記シートバックの後傾に連動して、前記クッション部を上昇させ、かつ、前記シートクッションの前方に移動させる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記シートバックは、前記シートクッションの後端部に傾動可能に支持されるシートバックフレーム、および、着座者の側部をサポート可能なサポート部を備え、
    前記シートバックを前記シートクッションに対して傾動させるリクライニング機構と、前記サポート部を保持するサポート部移動機構と、を備え、
    前記サポート部は、前記シートバックフレームからの突出量が大きいサポート位置と、前記サポート位置よりも前記突出量の小さいオープン位置との間で移動可能であり、
    前記サポート部移動機構は、前記シートバックの後傾に連動し、前記サポート部を前記サポート位置から前記オープン位置に移動させる、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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