JP2018079627A - 画像処理装置、印刷装置、およびコンピュータープログラム - Google Patents

画像処理装置、印刷装置、およびコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インク滴の着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての画質の低下を抑制する。【解決手段】画像処理装置であって、第1ディザマスクと第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合に、着弾ずれ量がゼロの場合、第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ最大ずれ量よりも小さな着弾ずれ量範囲内において、第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定され、ドットデータ生成部は、第1ディザマスクに設定された閾値を用いて第1領域のドットデータを生成し、第2ディザマスクに設定された閾値を用いて第2領域のドットデータを生成する、画像処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、ハーフトーン処理技術に関する。
インクを吐出する多数のノズルを有する印刷ヘッドを主走査方向へ移動させるとともに、印刷媒体を主走査方向と交差する搬送方向へ搬送することにより、印刷媒体に多数のドットから成る画像を形成する印刷装置が知られている。このような印刷装置では、多階調のインク色の画像データを各インク色のドットのオン/オフで示すドットデータを生成する。かかるドットデータは、いわゆるハーフトーン技術を用いて生成される。例えば、ハーフトーン技術の一つであるディザ法では、各画素の階調値とディザマスクに設定された閾値とを比較して、階調値が閾値よりも大きい場合にドットオンとし、階調値が閾値よりも小さい場合にドットオフとする、二値化処理を行うことによりドットデータを生成する。このような印刷装置では、ノズル毎のインク吐出量のばらつき及びインク滴の飛行方向のばらつき等の理由によりインク滴の着弾位置が予定位置からずれてしまい、印刷画像の粒状性が低下するという問題が生じ得る。特許文献1には、インク滴の着弾位置ずれが生じたとしても印刷画像の粒状性の向上を図ることのできるディザマスクの生成方法が開示されている。
特開2015−199214号公報
しかし、特許文献1に記載の方法により生成したディザマスクを用いて印刷した場合であっても、インク滴の着弾位置ずれが生じると、印刷面全体の粒状性(画質)が低下するおそれがある。そこで、インク滴の着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての画質の低下を抑制する技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一実施形態によれば、階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成するドットデータ生成部を備える画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記ディザマスクとして、第1ディザマスクと、前記第1ディザマスクとは異なる第2ディザマスクとを有し;前記第1ディザマスクと前記第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く;前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており;前記ドットデータ生成部は、前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域において、前記第1ディザマスクに設定された閾値を用いて前記第1領域の前記ドットデータを生成し;前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域において、前記第2ディザマスクに設定された閾値を用いて前記第2領域の前記ドットデータを生成する。
この形態の画像処理装置によれば、第1ディザマスクと第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置で印刷を行った場合に、着弾ずれ量がゼロである場合において、第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており、第1ディザマスクに設定された閾値を用いて第1領域のドットデータを生成し、第2ディザマスクに設定された閾値を用いて第2領域のドットデータを生成するので、第1ディザマスクのみを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合に比べて、着弾ずれ量が想定着弾ずれ量範囲内となるような着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての粒状性(画質)の低下を抑制できる。
(2)本発明の他の実施形態によれば、階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成するドットデータ生成部を備える画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記ディザマスクは、第1ディザマスク部と、第2ディザマスク部と、を含み;前記第1ディザマスク部は、前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域に適用して用いられ;前記第2ディザマスク部は、前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域に適用して用いられ;前記第1ディザマスク部は、第1元ディザマスクの一部として構成され;前記第2ディザマスク部は、前記第1元ディザマスクとは異なる第2元ディザマスクの一部として構成され;前記第1元ディザマスクおよび前記第2元ディザマスクとは、それぞれの元ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く;前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている。
この形態の画像処理装置によれば、ディザマスクは、第1元ディザマスクの一部として構成される第1ディザマスク部と、第2元ディザマスクの一部として構成される第2ディザマスク部と、を含んでおり、第1元ディザマスクおよび第2元ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置で印刷を行った場合に、着弾ずれ量がゼロである場合において、第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性が第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性が第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており、第1ディザマスク部に設定された閾値を用いて第1領域のドットデータを生成し、第2ディザマスク部に設定された閾値を用いて第2領域のドットデータを生成するので、第1ディザマスク部のみに設定された閾値を用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合に比べて、着弾ずれ量が想定着弾ずれ量範囲内となるような着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての粒状性(画質)の低下を抑制できる。
加えて、第1ディザマスク部と第2ディザマスク部とを含んで構成される単一のディザマスクを用いるので、画像処理装置においてディザマスクの記憶領域を低減できる。また、ディザマスクとして第1ディザマスクと第2ディザマスクとを有する構成に比べて、第1ディザマスクおよび第2ディザマスクのいずれのディザマスクを用いるかを選択する処理を省略することができるので、ドットデータを生成する処理に要する時間を短縮できる。
(3)上記形態の画像処理装置において、前記画像領域中の単位領域であって、複数の前記第1領域と複数の前記第2領域とから成る単位領域において、前記第1領域は、単一の多角形形状を有し;前記第2領域は、単一の多角形形状を有していてもよい。この形態の画像処理装置によれば、単位領域において第1領域と第2領域とが、それぞれ単一の多角形形状を有しているので、第1領域と第2領域との境界線が直線状とならないように第1領域と第2領域と配置でき、印刷画像において、第1方向と第2方向とのうち少なくとも一方と平行でない境界線を目立ち難くできる。
(4)上記形態の画像処理装置において、前記第1領域と前記第2領域との境界線は、前記第1方向と前記第2方向とのうち少なくとも一方と交差していてもよい。この形態の画像処理装置によれば、第1領域と第2領域との境界線は、第1方向と第2方向とのうち少なくとも一方と平行でないので、印刷画像において、第1方向と第2方向とのうち少なくとも一方と平行でない境界線を目立ち難くできる。
(5)上記形態の画像処理装置において、前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる形状を有していてもよい。この形態の画像処理装置によれば、第1領域と第2領域とが互いに異なる形状を有しているので、第1領域と第2領域との境界線が直線状となることを抑制でき、印刷画像において第1領域と第2領域との境界線を目立ち難くできる。
(6)上記形態の画像処理装置において、前記第1領域と前記第2領域との境界線は、前記第1方向と前記第2方向とのうちいずれか一方と平行である複数の平行部であって、互いに接しない複数の平行部を有していてもよい。この形態の画像処理装置によれば、複数の平行部は、互いに接していないので、印刷画像において第1領域と第2領域との境界線を目立ち難くできる。
(7)上記形態の画像処理装置において、前記画像領域中の単位領域であって、複数の前記第1領域と複数の前記第2領域とから成る単位領域において、前記第1領域と前記第2領域とは、一部の領域が互いに重なっていてもよい。この形態の画像処理装置によれば、単位領域における一部の領域において第1領域と第2領域とが互いに重なっているので、印刷画像において第1領域と第2領域との境界線を目立ち難くできる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、画像処理方法、印刷装置、印刷方法、これらの装置や方法を実現するためのコンピュータープログラム、かかるコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明の一実施形態としての画像処理装置の構成を示すブロック図である。 印刷装置の概略構成を示す説明図である。 第1ディザマスクと第2ディザマスクとをそれぞれ単独で用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を模式的に示す説明図である。 画像処理装置および印刷装置により実行される印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。 4つのインク色C、M、Y、Kのうちの1つの色成分のハーフトーン処理(ステップS110)の詳細手順を示すフローチャートである。 画像データの示す画像領域に対してディザマスクを適用する様子を模式的に示す説明図である。 図6に示す最小単位領域を拡大して模式的に示す説明図である。 マスク選択用マップの一例を示す説明図である。 第2実施形態における画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるディザマスクの構成を模式的に示す説明図である。 第2実施形態におけるハーフトーン処理(ステップS110)の詳細手順を示すフローチャートである。 変形例1における第1ディザマスクと第2ディザマスクとをそれぞれ単独で用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を模式的に示す説明図である。 変形例2における第1の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例2における第2の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例2における第3の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例3における第1の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例3における第2の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例3における第3の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例4における第1の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例4における第2の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例4における第3の態様の第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例5における第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。 変形例6における第1領域および第2領域の構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A1.画像処理装置の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、印刷装置200で印刷される画像の画像処理を行い、画像処理後の印刷用画像データを印刷装置200に送信する。画像処理装置100は、印刷装置200と通信可能に構成されている。本実施形態では、画像処理装置100は、パーソナルコンピューターにより構成されている。画像処理装置100において動作するオペレ−ティグシステムには、アプリケーション20と、プリンタードライバー30とが組み込まれている。
プリンタードライバー30は、解像度変換部31と、色変換部32と、ハーフトーン処理部33と、印刷データ出力部35と、を備える。
解像度変換部31は、入力画像の解像度を印刷解像度に変換する機能を有する。入力画像は、例えば、アプリケーション20により生成された画像や図示しない入力インターフェイスから受信した画像が該当する。本実施形態では、入力画像は、いずれもレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色成分から成る階調値で表現されている。本実施形態では、入力画像の階調値範囲は、0〜255である。
色変換部32は、入力画像の画像データをインク色C、M、Y、Kの階調値で表現される画像データに変換する機能を有する。本実施形態では、色変換後の画像データの階調値範囲は、0〜255である。なお、画像データの階調値範囲は、0〜255に限らず、0〜128など任意の範囲であってもよい。色変換部32は、メモリー50に予め格納されている色変換テーブル40を参照して上記色変換を行う。
ハーフトーン処理部33は、各インク色の画像データの256階調(段階)の階調値を、各インク色のドットの有無、換言すると、ドット有り(255)とドット無し(0)の2階調の階調値に変換する、ハーフトーン処理を実行する。本実施形態では、ハーフトーン処理は、いわゆるディザ法により実行される。ディザ法では、画像データを構成する複数の画素が順番に注目画素として特定され、注目画素の階調値とディザマスクに設定された閾値とを用いて、注目画素におけるドットの有無が決定される。
本実施形態では、上述のディザマスクとして、第1ディザマスク42aと、第2ディザマスク42bとがメモリー50に予め格納されている。第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとは、互いに異なるディザマスクである。本実施形態では、画像データの示す画像領域のうち、或る画像領域(後述の第1領域Ar1)のドットデータは第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いて生成し、或る画像領域(後述の第2領域Ar2)のドットデータは第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いて生成する。メモリー50には、予めマスク選択用マップ41が格納されている。マスク選択用マップ41には、画像データの各画素に対し、第1ディザマスク42a、第2ディザマスク42bのいずれを用いるかが設定されている。ハーフトーン処理、マスク選択用マップおよびディザマスクについての詳細な説明は、後述する。
印刷データ出力部35は、ハーフトーン処理部33による処理後のデータ、つまり、各インク色C、M、Y、Kの印刷媒体上のドットの有無を示すデータをラスタライズし、印刷制御用のコマンドを含む印刷データを生成し、印刷装置200に送信する。印刷データ出力部35は、ドットデータをラスタライズする際、各画素のドットを、印刷装置200における図示しないキャリッジの往動時および複動時のいずれにおいて形成するかを決定する。
プリンタードライバー30は、上述した各処理部31〜35が有する機能を実現するためのコンピュータープログラムに相当する。プリンタードライバー30は、コンピューターが読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、たとえばDVD、フラッシュメモリー、コンピューターの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリー)および外部記憶装置等の、データを一時的ではなく固定可能であり且つコンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
A2.印刷装置の構成:
図2は、印刷装置200の概略構成を示す説明図である。印刷装置200は、画像処理装置100から受信する画像データに基づいてインクを吐出することにより、印刷媒体P上にドットを形成し、画像等を印刷するインクジェットプリンターである。印刷装置200は、制御部220と、ヘッドユニット230と、キャリッジモーター240と、搬送モーター250と、駆動ベルト261と、フレキシブルケーブル262と、プラテン263と、を備えている。
制御部220は、CPU、RAMおよび入出力インターフェイスを備える装置であり、CPUがRAMに格納されたコンピュータープログラムを実行することにより、印刷装置200の各部の制御が行われる。
ヘッドユニット230は、フレキシブルケーブル262を介して制御部220と電気的に接続されている。ヘッドユニット230は、図示しないキャリッジガイドに主走査方向D1に往復移動可能に取り付けられている。ヘッドユニット230は、駆動ベルト261を介して伝達されるキャリッジモーター240の動力により主走査方向D1に沿って往復移動する。
ヘッドユニット230は、キャリッジ231と、4つのインクカートリッジ232と、印刷ヘッド233とを備えている。キャリッジ231には、インク色ごとの4つのインクカートリッジ232が装着されている。本実施形態では、4つのインクカートリッジ232には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)のインクがそれぞれ収容されている。印刷ヘッド233には、印刷媒体Pに対向する面にインクを吐出する複数のノズル列が設けられている。インクカートリッジ232から印刷ヘッド233に供給されたインクは、かかるノズルから液滴状に吐出される。
搬送モーター250は、制御部220からの制御信号に応じて駆動する。搬送モーター250の動力がプラテン263に伝達することにより、印刷媒体Pが副走査方向D2に搬送される。
制御部220は、画像処理装置100から印刷対象画像の画像データが入力されると、搬送モーター250を駆動し、印刷媒体Pを副走査方向D2の印刷開始位置まで搬送させる。制御部220は、キャリッジモーター240を駆動し、ヘッドユニット230を主走査方向D1の印刷開始位置まで移動する。制御部220は、ヘッドユニット230を主走査方向D1に沿って移動させるとともにヘッドユニット230から印刷媒体Pにインクを吐出する制御と、印刷媒体Pを副走査方向D2に搬送するための搬送モーター250の制御とを交互に繰り返す。これにより、印刷媒体Pに画像が印刷される。なお、図2において、ヘッドユニット230は、主走査方向D1に沿って往復移動し、印刷媒体Pは、主走査方向D1と交差する副走査方向D2の上流から下流に沿って搬送される。本実施形態では、副走査方向D2は、主走査方向D1と直交する方向である。
A3.ディザマスクの構成:
図3は、第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとをそれぞれ単独で用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を模式的に示す説明図である。なお、後述するように、本実施形態では、第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとは組み合わせて用いられ、単独で用いられない。図3において、縦軸は粒状性を示し、横軸は着弾ずれ量を示している。図3では、第1ディザマスク42aを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を実線で表し、第2ディザマスク42bを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を破線でそれぞれ表している。
本実施形態において、「粒状性」とは、印刷媒体P上に形成されるドットの分散性を意味する。具体的には、印刷画像、つまりインクドットで表された画像をフーリエ変換してパワースペクトルを求め、得られたパワースペクトルを人間が有する視覚の空間周波数に対する感度特性(VTF:Visual Transfer Function)に相当する重みを付けて、各空間周波数で積分して求められる指標である。かかる指標は、例えば、下記式(1)により求められる。
Figure 2018079627
上記式(1)において、係数Kは、得られた値を人間の感覚と合わせるための係数を示す。上記式(1)中のVTFは、例えば、下記式(2)により求められる。
Figure 2018079627
上記式(2)において、変数Lは観察距離を示し、変数uは空間周波数を示している。
本実施形態において、「着弾ずれ量」とは、印刷媒体Pにおけるインクの着弾ずれ量を意味する。具体的には、印刷媒体Pにおいてインク滴の着弾予定位置と実際に着弾した位置との間の距離を意味する。着弾位置ずれは、例えば、ノズル毎のインク吐出量のばらつき及びインク滴の飛行方向のばらつき等の理由により生じ得る。図3の横軸に示すgMaxは、印刷装置200において想定される最大ずれ量(以下、「最大ずれ量」と呼ぶ)を示している。
第1ディザマスク42aを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、着弾ずれ量がゼロである場合に最高値となり、着弾ずれ量が大きくなるにしたがって次第に低下し、最大ずれ量gMaxである場合において最低値となる。これは、第1ディザマスク42aを用いた場合には、着弾ずれ量がゼロ、すなわち、着弾ずれが発生しない場合には、印刷媒体Pにおけるドットの分散性が非常に良好であり、着弾ずれ量が発生した場合には、着弾ずれ量が大きくなるにつれて印刷媒体Pにおけるドットの分散性が悪くなることを意味する。
第2ディザマスク42bを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、着弾ずれ量がゼロから最大ずれ量gMaxの範囲内において、略一定である。これは、第2ディザマスク42bを用いた場合には、着弾ずれ量にかかわらず、印刷媒体Pにおけるドットの分散性はほぼ同じであり、着弾ずれ量がゼロである場合と着弾ずれ量が最大ずれ量gMaxである場合とで、ドットの分散性を同程度に維持できることを意味する。但し、図3に示すように、着弾ずれ量がゼロである場合において、第2ディザマスク42bを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性は、第1ディザマスク42aを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性よりも低い。
ここで、図3に示すように、着弾ずれ量がゼロからg1までの間においては、第2ディザマスク42bを用いた場合の粒状性は、第1ディザマスク42aを用いた場合の粒状性に比べて低い。これに対し、着弾ずれ量がg1からgMaxまでの間においては、第2ディザマスク42bを用いた場合の粒状性は、第1ディザマスク42aを用いた場合の粒状性に比べて高い。換言すると、着弾ずれ量がゼロよりも大きく、且つ、最大ずれ量gMaxよりも小さな着弾ずれ量範囲内において、第2ディザマスク42bを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性は、第1ディザマスク42aを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在している。このため、着弾ずれ量がg1から最大ずれ量gMaxの範囲内においては、第2ディザマスク42bを用いた場合に第1ディザマスク42aを用いる場合に比べて粒状性を高くできる。
本実施形態では、上述の着弾ずれ量g1は、最大ずれ量gMaxのおよそ1/2の値であるが、かかる値に限らず、ゼロよりも大きく、最大ずれ量gMaxよりも小さな任意の値であってもよい。
A4.印刷処理:
図4は、画像処理装置100および印刷装置200により実行される印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、ユーザーが画像処理装置100において印刷対象画像を指定して印刷指示を行うと、印刷処理が実行される。解像度変換部31は、指定された印刷対象画像に対して、解像度変換処理を実行する(ステップS100)。具体的には、解像度変換部31は、印刷対象画像の解像度を印刷媒体Pに印刷する際の解像度に変換する。
色変換部32は、色変換処理を実行し、入力画像データをインク色の階調値で表現される画像データに変換する(ステップS105)。色変換部32は、色変換テーブル40を参照してRGBデータをインク色CMYKの色空間により表される256階調の画像データに変換する。
ドットデータ生成部34は、第1ディザマスク42aおよび第2ディザマスク42bを用いて、各インク色の色成分ごとにハーフトーン処理を実行する(ステップS110)。ハーフトーン処理は、色変換部32からインク色C、M、Y、Kの各色成分の画像データを受信すると開始される。ハーフトーン処理の詳細については、後述する。
印刷データ出力部35は、ドットデータを用いて印刷データ出力処理を実行する(ステップS115)。具体的には、印刷データ出力部35は、ハーフトーン処理後のドットデータに対して、ラスタライズ処理を実行し、処理後のデータ(印刷データ)を印刷装置200に出力する。印刷装置200では、印刷データ出力部35から印刷データを受信すると、印刷データに含まれる制御コマンドに従って、印刷対象画像を印刷媒体Pに印刷する(ステップS120)。
A5.ハーフトーン処理の詳細:
図5は、4つのインク色C、M、Y、Kのうちの1つの色成分のハーフトーン処理(ステップS110)の詳細手順を示すフローチャートである。本実施形態におけるハーフトーン処理の詳細手順を概略して述べると以下の通りである。すなわち、画像データを構成する複数画素を予め定められた順番で1画素ずつ注目画素として特定し、各注目画素についてドットのオン/オフを決定して、ドットデータを生成する処理である。具体的には、画像データの左上隅の画素から開始して、右方向に1つずつ移動し、右端に達した場合には1段下の左端の画素に移動することを繰り返しながら、順次注目画素を特定し、各注目画素についてドットのオン/オフを決定して、ドットデータを生成する。
図5に示すように、ドットデータ生成部34は、画像データの全画素の処理が完了したか否かを判定する(ステップS205)。このとき、ドットデータ生成部34は、注目画素の位置が画像データの終端に達しているか否かにより判定する。注目画素の位置が画像データの終端に達している場合には、全画素の処理が完了したと判定し(ステップS205:YES)、1色分のハーフトーン処理を終了する。全画素の処理が完了していないと判定した場合(ステップS205:NO)、次の画素を注目画素として特定する(ステップS210)。ステップS210の実行後、ドットデータ生成部34は、マスク選択用マップ41を参照して、注目画素に対応するディザマスクから閾値を取得する(ステップS215)。このステップS215の詳細について、図6〜図8を用いて説明する。
図6は、画像データの示す画像領域F1に対してディザマスクを適用する様子を模式的に示す説明図である。図6に示すように、画像データの示す画像領域F1は、ディザマスクの適用の観点で第1領域Ar1と第2領域Ar2との2種類の領域に区分される。第1領域Ar1および第2領域Ar2は、各画素のドットの有無がいずれのディザマスクを適用して決定されるかを表す仮想の領域であり、このように領域が分かれて印刷されるわけではない。画像領域F1において第1領域Ar1は、略ひし形形状を有する。画像領域F1において第2領域Ar2も、略ひし形形状を有する。画像領域F1において、各第1領域は、互いの頂点が接するように配置されている。画像領域F1において、各第2領域も、互いの頂点が接するように配置されている。画像領域F1において、各第1領域と各第2領域とは、互いの一辺が接するように配置されている。上述のように、第1領域Ar1および第2領域Ar2においていずれのディザマスクが用いられるかは、マスク選択用マップ41により決定されている。
図6に示すような第1領域Ar1と第2領域Ar2との区分は、4つの第1領域Ar1と1つの第2領域Ar2とにより構成される最小単位領域ArMinが主走査方向D1および副走査方向D2に沿って隙間なく繰り返し適用されることで実現される。後述するように、この最小単位領域ArMinの大きさは、マスク選択用マップ41における2次元配列の大きさに等しい。主走査方向D1に隣り合う2つの最小単位領域ArMinの境界線が各最小単位領域ArMinの副走査方向D2と平行となるように、画像領域F1中に各最小単位領域ArMinが配置されている。また、副走査方向D2に隣り合う2つの最小単位領域ArMinの境界線が各最小単位領域ArMinの主走査方向D1と平行となるように、画像領域F1中に各最小単位領域ArMinが配置されている。
図7は、図6に示す最小単位領域ArMinを拡大して模式的に示す説明図である。図7に示すように、最小単位領域ArMinは、4つの第1領域Ar1と、第2領域Ar2とから成る。各第1領域Ar1は、主走査方向D1と副走査方向D2とにそれぞれ複数の画素を有する。第2領域Ar2は、第1領域Ar1と異なる領域であり、主走査方向D1と副走査方向D2とにそれぞれ複数の画素を有する。各第1領域Ar1は、略三角形形状を有している。第2領域Ar2は、略ひし形形状を有している。4つの第1領域Ar1は、第2領域Ar2の周囲に配置され、4つの第1領域Ar1と第2領域Ar2とは、互いに境界線L1、L2、L3およびL4で接している。境界線L1〜L4は、それぞれ、主走査方向D1および副走査方向D2とそれぞれ交差している。
図8は、マスク選択用マップ41の一例を示す説明図である。図8では、マスク選択用マップ41のうち、主走査方向D1および副走査方向D2の一部の画素に対応する値を示している。マスク選択用マップ41は、最小単位領域ArMinに対応した2次元配列である。マスク選択用マップ41に示す左上の領域は、最小単位領域ArMinにおいて左上に配置される第1領域Ar1に対応する。マスク選択用マップ41に示す左下の領域は、最小単位領域ArMinにおいて左下に配置される第1領域Ar1に対応する。マスク選択用マップ41に示す中央の領域は、最小単位領域ArMinにおける第2領域Ar2に対応する。
図8に示すように、第1領域Ar1に対応する各画素に対して1が設定されている。第2領域Ar2に対応する各要素に対して2が格納されている。本実施形態では、ステップS215において、マスク選択用マップ41において1が設定されている画素については、第1ディザマスク42aにおいて同じ位置の画素に設定されている閾値が取得される。他方、マスク選択用マップ41において2が設定されている画素については、第2ディザマスク42bにおいて同じ位置の画素に設定されている閾値が取得される。そして後続の手順を実行することで、本実施形態では、マスク選択用マップ41において1が設定されている画素については、第1ディザマスク42aを用いてドットデータが生成され、2が設定されている画素については、第2ディザマスク42bを用いてドットデータが生成される。換言すると、画像データが示す画像領域F1のうち、第1領域Ar1においては第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いて第1領域Ar1のドットデータが生成され、第2領域Ar2においては第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いて第2領域Ar2のドットデータが生成される。
図5に示すように、ステップS215の実行後、ドットデータ生成部34は、注目画素の階調値が閾値より小さいか否かを判定する(ステップS220)。注目画素の階調値が閾値以上であると判定した場合(ステップS220:NO)、注目画素のドットをONと決定する(ステップS225)。このとき、ドットデータにおける注目画素の階調値は、255に設定される。これに対して、上述のステップS220において、注目画素の階調値が閾値より小さいと判定された場合(ステップS220:YES)、ドットデータ生成部34は、注目画素のドットをOFFと決定する(ステップS230)。このとき、ドットデータにおける注目画素の階調値は、0に設定される。
ステップS225またはステップS230の実行後、ステップS205に戻り、1色分の画像データの全画素についてのハーフトーン処理が完了するまで、上述のステップS205〜ステップS230の処理が繰り返し実行される。1色分の画像データについてのハーフトーン処理が完了すると、残りの色成分のそれぞれの画像データについても同様にハーフトーン処理が実行される。
以上説明した、第1実施形態の画像処理装置100によれば、第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置200で印刷を行った場合に、着弾ずれ量がゼロである場合において、第1ディザマスク42aを用いた場合の粒状性が第2ディザマスク42bを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置200において想定される最大ずれ量gMaxよりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2ディザマスク42bを用いた場合の粒状性が第1ディザマスク42aを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており、第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いて第1領域Ar1のドットデータを生成し、第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いて第2領域Ar2のドットデータを生成するので、第1ディザマスク42aのみを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合に比べて、着弾ずれ量が想定着弾ずれ量範囲内となるような着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての粒状性(画質)の低下を抑制できる。
加えて、最小単位領域ArMinにおいて第1領域Ar1と第2領域Ar2とは、互いに異なる単一の多角形形状を有している。このため、第1領域と第2領域との境界線が直線状とならないように第1領域と第2領域とを配置でき、第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界線は、いずれも主走査方向D1および副走査方向D2と交差している。したがって、印刷画像において、第1領域と第2領域との境界線を目立ち難くできる。
B.第2実施形態:
B1.画像処理装置の構成:
図9は、第2実施形態における画像処理装置100aの概略構成を示すブロック図である。第2実施形態における画像処理装置100aは、マスク選択用マップ41を省略している点と、第1ディザマスク42aおよび第2ディザマスク42bに代えてディザマスク43を備える点と、において、第1実施形態の画像処理装置100と異なる。第2実施形態の画像処理装置100aにおけるその他の構成は、第1実施形態の画像処理装置100と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1実施形態のドットデータ生成部34は、第1領域Ar1と第2領域Ar2とに対し、互いに異なるディザマスクを適用していた。これに対して、第2実施形態のドットデータ生成部34は、画像データの示す画像領域F1のすべての領域において単一のディザマスク43を適用する。したがって、第2実施形態の画像処理装置100aは、マスク選択用マップ41を備えておらず、第2実施形態のハーフトーン処理における一部の処理手順は、第1実施形態におけるハーフトーン処理の処理手順と異なる。
B2.ディザマスクの構成:
図10は、第2実施形態におけるディザマスク43の構成を模式的に示す説明図である。ディザマスク43は、最小単位領域ArMinに対応するディザマスクである。図10の下段中央に示すように、ディザマスク43は、第1ディザマスク部43a1、43a2、43a3および43a4と、第2ディザマスク部43b1と、を含んでいる。本実施形態において、第1ディザマスク部43a1、43a2、43a3および43a4は、第1領域Ar1に適用して用いられる。また、第2ディザマスク部43b1は、第2領域Ar2に適用して用いられる。換言すると、第1領域Ar1のドットデータは、ディザマスク43における第1ディザマスク部43a1〜43a4に設定された閾値を用いて生成され、第2領域Ar2のドットデータは、ディザマスク43における第2ディザマスク部43b1に設定された閾値を用いて生成される。
図10の上段左側に示すように、第1ディザマスク部43a1、43a2、43a3および43a4は、それぞれ、第1元ディザマスク43aの一部として構成されている。図10の上段右側に示すように、第2ディザマスク部43b1は、第2元ディザマスク43bの一部として構成されている。第1元ディザマスク43aと第2元ディザマスク43bとは、互いに異なるディザマスクである。
第1元ディザマスク43aは、第1実施形態における第1ディザマスク42aと同じ閾値が設定されている。すなわち、第1元ディザマスク43aを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合、図3に示す、着弾ずれ量に対する粒状性の変化が、第1ディザマスク42aと同じとなる。
第2元ディザマスク43bは、第1実施形態における第2ディザマスク42bと同じ閾値が設定されている。すなわち、第2元ディザマスク43bを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合、図3に示す、着弾ずれ量に対する粒状性の変化が、第2ディザマスク42bと同じとなる。
B3.ハーフトーン処理の詳細:
図11は、第2実施形態におけるハーフトーン処理(ステップS110)の詳細手順を示すフローチャートである。第2実施形態のハーフトーン処理は、ステップS215に代えてステップS215aを実行する点において、第1実施形態のハーフトーン処理と異なる。第2実施形態のハーフトーン処理におけるその他の手順は、第1実施形態のハーフトーン処理と同じであるので、同一手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態のハーフトーン処理では、ディザマスク43から閾値を取得する。具体的には、図11に示すように、注目画素が特定されると(ステップS210)、ドットデータ生成部34は、ディザマスク43から閾値を取得する(ステップS215a)。上述のようにディザマスク43には、最小単位領域ArMinに対応した各画素に対して、それぞれ閾値が設定されているので、ドットデータ生成部34は、マスク選択用マップ41を参照することなく、ディザマスク43から注目画素の閾値を取得する。ステップS215aの実行後、上述のステップS220、ステップS225およびステップS230が実行される。その後、ステップS205に戻り、画像データの全画素についてのハーフトーン処理が完了するまで、上述のステップS210、ステップS215a、ステップS220〜ステップS230の処理が繰り返し実行される。
以上説明した、第2実施形態の画像処理装置100aによれば、ディザマスク43は、第1元ディザマスク43aの一部として構成される第1ディザマスク部43a1〜43a4と、第2元ディザマスク43bの一部として構成される第2ディザマスク部43b1と、を含んでおり、第1元ディザマスク43aおよび第2元ディザマスク43bを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置200で印刷を行った場合に、着弾ずれ量がゼロである場合において、第1元ディザマスク43aを用いた場合の粒状性が第2元ディザマスク43bを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置200において想定される最大ずれ量gMaxよりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2元ディザマスク43bを用いた場合の粒状性が第1元ディザマスク43aを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており、第1ディザマスク部43a1〜43a4に設定された閾値を用いて第1領域Ar1のドットデータを生成し、第2ディザマスク部43b1に設定された閾値を用いて第2領域Ar2のドットデータを生成するので、第1ディザマスク部43a1〜43a4のみに設定された閾値を用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合に比べて、着弾ずれ量が想定着弾ずれ量範囲内となるような着弾位置ずれが生じた場合において、印刷面全体としての粒状性(画質)の低下を抑制できる。
加えて、第1ディザマスク部43a1〜43a4と第2ディザマスク部43b1とを含んで構成される単一のディザマスク43を用いるので、画像処理装置100aにおいてディザマスク43の記憶領域を低減できる。また、ディザマスクとして第1ディザマスクと第2ディザマスクとを有する構成と比べて、第1ディザマスクおよび第2ディザマスクのいずれのディザマスクを用いるかを選択する処理を省略することができるので、ドットデータを生成する処理に要する時間を短縮できる。その他、第2実施形態の画像処理装置100aによれば、第1実施形態の画像処理装置100と同様な効果を奏する。
C.変形例:
C1.変形例1:
図12は、変形例1における第1ディザマスクと第2ディザマスクとをそれぞれ単独で用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を模式的に示す説明図である。図12では、図3と同様に、縦軸は粒状性を示し、横軸は着弾ずれ量を示す。また、第1ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を実線で表し、第2ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合における着弾ずれ量に対する粒状性の変化を破線でそれぞれ表している。
変形例1における第1ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、図3に示した第1ディザマスク42aと概ね同じである。変形例1における第2ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、変形例1における第1ディザマスクと同様に、着弾ずれ量がゼロである場合に最高値となり、着弾ずれ量が大きくなるにしたがって次第に低下し、最大ずれ量gMaxである場合において最低値となる。
図3に示した例と同様に、着弾ずれ量がゼロである場合において、第1ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性は、第2ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性よりも高い。また、着弾ずれ量がg2からg3の範囲内において、第2ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性は、第1ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づいて印刷を行った場合の粒状性に比べて高い。
しかし、図3に示した例と異なり、第1ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、粒状性の変化を示す曲線が下に凸となるように低下している。また、第2ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷を行った場合の粒状性は、着弾ずれ量がg2からg3の範囲内において、粒状性の変化を示す曲線が上に凸となるように低下している。
変形例1における第1ディザマスクおよび第2ディザマスクを用いれば、着弾ずれ量がゼロからg2の範囲内においては、第2ディザマスクを用いる場合に比べて第1ディザマスクを用いる場合に粒状性を高くできる。着弾ずれ量がg2からg3の範囲内においては、第1ディザマスクを用いる場合に比べて第2ディザマスクを用いる場合に粒状性を高くできる。着弾ずれ量がg3から最大ずれ量gMaxの範囲内においては、第2ディザマスクを用いる場合に比べて第1ディザマスクを用いる場合に粒状性を高くできる。このため、このような構成においても、ある着弾ずれ量範囲(図12に示す着弾ずれ量がg2からg3の範囲内)の着弾ずれが生じた場合においては、第1ディザマスクのみを用いる構成に比べて、粒状性を高くできるので、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、第1実施形態における第1ディザマスク42a、第2ディザマスク42bの粒状性に関する特性は、図3および図12に示す特性に限定されない。すなわち一般には、第1ディザマスクと第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置200で印刷を行った場合に、印刷媒体Pにおけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置200において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている構成であれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
同様に、第2実施形態の第1元ディザマスク43a、第2元ディザマスク43bの粒状性に関する特性も、図3および図12に示す特性に限定されない。すなわち、一般には、第1元ディザマスク43aおよび第2元ディザマスク43bとは、それぞれの元ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき印刷装置200で印刷を行った場合に、印刷媒体Pにおけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、第1元ディザマスク43aを用いた場合の粒状性が第2元ディザマスク43bを用いた場合の粒状性に比べて高く、着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ印刷装置200において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、第2元ディザマスク43bを用いた場合の粒状性が第1元ディザマスク43aを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている構成であれば、上記第2実施形態と同様の効果を奏する。
C2.変形例2:
図13は、変形例2における第1の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。図13では、画像データおよび最小単位領域ArMinの図示を省略している。以降の説明でも同様である。図13に示すように、各第1領域Ar1は、単一の三角形形状を有する。各第2領域Ar2も、単一の三角形形状を有する。境界線L1、L2およびL3は、いずれも直線である。境界線L1は、主走査方向D1と平行である。境界線L2およびL3は、主走査方向D1および副走査方向D2とそれぞれ交差している。
図14は、変形例2における第2の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。変形例2における第2の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2は、変形例2における第2の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2を、時計まわりに90度回転させた態様である。境界線L1は、副走査方向D2と平行である。
図15は、変形例2における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。変形例2における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2は、変形例2における第1の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2を、時計まわりに約25度回転させた態様である。したがって、境界線L1、L2およびL3は、主走査方向D1および副走査方向D2とそれぞれ交差する。
以上説明した、変形例2における第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成によれば、上記各実施形態と同様の効果を奏する。加えて、変形例2における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2によれば、第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界線L1〜L3のいずれもが、主走査方向D1および副走査方向D2と交差するので、印刷画像において第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界を目立ち難くすることができる。
C3.変形例3:
図16は、変形例3における第1の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。図16に示すように、各第1領域Ar1は、単一の正六角形形状を有する。各第2領域Ar2も、単一の正六角形形状を有する。境界線L1およびL2は、直線ではなく、第1領域Ar1および第2領域Ar2の形状に合わせた凹凸形状を有する。境界線L1およびL2は、主走査方向D1と交差する。
図17は、変形例3における第2の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。図17に示すように、各第1領域Ar1は、単一の正五角形形状を有する。各第2領域Ar2も、単一の正五角形形状を有する。境界線L1およびL2は、直線ではなく、第1領域Ar1および第2領域Ar2の形状に合わせた凹凸形状を有する。境界線L1およびL2は、主走査方向D1と交差する。
図18は、変形例3における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。変形例3における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2は、変形例3における第1の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2を、時計まわりに約25度回転させた態様である。したがって、境界線L1およびL2は、主走査方向D1および副走査方向D2とそれぞれ交差する。
以上説明した、変形例3における第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成によれば、上記各実施形態と同様の効果を奏する。加えて、第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界線が直線ではないため、印刷画像において第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界を目立ち難くすることができる。
C4.変形例4:
図19は、変形例4における第1の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。第1領域Ar1と第2領域Ar2とは、互いに異なる形状を有する。具体的には、各第1領域Ar1は、正六角形形状を有する。各第2領域Ar2は、ひし形形状を有する。第2領域Ar2は、第1領域Ar1よりも小さい。境界線L1およびL2は、直線ではなく、第1領域Ar1および第2領域Ar2の形状に合わせた凹凸形状を有する。境界線L1およびL2は、主走査方向D1と交差する。
図20は、変形例4における第2の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。各第1領域Ar1は、正六角形形状を有する。各第2領域Ar2は、多角形形状を有する。境界線L1およびL2は、主走査方向D1と交差する。境界線L1および境界線L2は、それぞれ、主走査方向D1と平行である平行部(以下、「主走査方向平行部」と呼ぶ)と、副走査方向D2と平行である平行部(以下、「副走査方向平行部」と呼ぶ)と、を有する。具体的には、境界線L1は、4つの主走査方向平行部P1、P2、P3およびP4と、2つの副走査方向平行部Q1およびQ2と、を有する。境界線L2は、4つの主走査方向平行部P5、P6、P7およびP8と、2つの副走査方向平行部Q3およびQ4と、を有する。主走査方向平行部P1〜P8は、互いに接していない。副走査方向平行部Q1〜Q2は、互いに接していない。
図21は、変形例4における第3の態様の第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。各第1領域Ar1は、正八角形形状を有する。各第2領域Ar2は、多角形形状を有する。境界線L1およびL2は、主走査方向D1と交差する。境界線L1は、4つの主走査方向平行部P1、P2、P3およびP4と、5つの副走査方向平行部Q1、Q2、Q3、Q4およびQ5と、を有する。境界線L2は、4つの主走査方向平行部P5、P6、P7およびP8と、5つの副走査方向平行部Q6、Q7、Q8、Q9およびQ10と、を有する。主走査方向平行部P1〜P8は、互いに接していない。副走査方向平行部Q1〜Q10は、互いに接していない。
以上説明した、変形例4における第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成によれば、上記各実施形態と同様の効果を奏する。加えて、複数の主走査方向平行部P1〜P8はそれぞれ互いに接しておらず、複数の副走査方向平行部Q1〜Q10はそれぞれ互いに接していないので、主走査方向平行部および副走査方向平行部がそれぞれ互いに連続している構成に比べて、印刷画像において第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界を目立ち難くできる。なお、本変形例4においては、主走査方向平行部および副走査方向平行部をいずれも有する構成であるが、主走査方向平行部および副走査方向平行部のうち、いずれか一方の平行部を複数有する構成においても、本変形例4と同様の効果を奏する。
C5.変形例5:
図22は、変形例5における第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。図22は、左から順番に、第1領域Ar1の構成、第2領域Ar2の構成、画像領域F1に適用される第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成、をそれぞれ示している。説明の便宜上、図22における第1領域Ar1には、図21までに示した例とは異なるハッチングを付している。
図22の左側に示すように、各第1領域Ar1は、八角形形状を有する。主走査方向D1に沿って互いに隣り合う第1領域Ar1は、互いの副走査方向D2に沿った辺と接するように配置されている。副走査方向D2に沿って互いに隣り合う第1領域Ar1は、互いの主走査方向D1に沿った辺と接するように配置されている。図22の中央に示すように、各第2領域Ar2も、八角形形状を有する。主走査方向D1に沿って互いに隣り合う第2領域Ar2は、互いの副走査方向D2に沿った辺と接するように配置されている。副走査方向D2に沿って互いに隣り合う第2領域Ar2は、互いの主走査方向D1に沿った辺と接するように配置されている。図22の右側に示すように、画像領域F1において第1領域Ar1と第2領域Ar2とは互いに一部の領域が重なる領域(以下、「重複領域」と呼ぶ)Ar1+Ar2を有する。したがって、4つの第1領域Ar1と1つの第2領域Ar2とにより構成される最小単位領域ArMinにおいても、重複領域Ar1+Ar2を有することになる。
本変形例5においても、第1領域Ar1および第2領域のそれぞれのドットデータは、上述の各実施形態と同様にして生成される。すなわち、第1領域Ar1のドットデータは、第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いて生成され、第2領域Ar2のドットデータは第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いて生成される。重複領域Ar1+Ar2において、第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとのうち、いずれのディザマスクに設定された閾値を用いるかは、例えば、以下のようにして決定する。
重複領域Ar1+Ar2における第1領域Ar1に近い領域においては、第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いる領域に比べて第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いる領域が多くなるように決定する。また、重複領域Ar1+Ar2における第2領域Ar2に近い領域においては、第1ディザマスク42aに設定された閾値を用いる領域に比べて第2ディザマスク42bに設定された閾値を用いる領域が多くなるように決定する。すなわち、重複領域Ar1+Ar2内において、第1ディザマスク42aに設定された閾値の使用率は、第1領域Ar1近傍の領域から第2領域Ar2近傍の領域にかけて次第に小さくなるように決定し、第2ディザマスク42bに設定された閾値の使用率は、第1領域Ar1近傍の領域から第2領域Ar2近傍の領域にかけて次第に大きくなるように決定する。このように重複領域Ar1+Ar2内において、第1ディザマスク42aと第2ディザマスク42bとの使用比率を段階的に変化させることにより、印刷画像において第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界をさらに目立ち難くできる。
上述の変形例5において、第2実施形態におけるディザマスク43を用いる場合には、重複領域Ar1+Ar2内において第1元ディザマスク43aと第2元ディザマスク43bとがそれぞれ適用される領域の比率を段階的に変化させることにより、上記変形例5と同様の効果を奏することができる。
C6.変形例6:
図23は、変形例6における第1領域Ar1および第2領域Ar2の構成を示す説明図である。各第1領域Ar1は、単一の四角形形状を有する。各第2領域Ar2も、単一の四角形形状を有する。境界線L1は、主走査方向D1および副走査方向D2とそれぞれ交差する。図22に示すように、第1領域Ar1および第2領域Ar2が主走査方向D1および副走査方向D2にそれぞれ繰り返し適用されると、市松模様形状を有する。このような構成においても、上記各実施形態と同様の効果を奏する。
C7.変形例7:
上記各実施形態および変形例において、第1領域Ar1および第2領域Ar2は、多角形形状を有していたが、多角形に限らず、円などの連続する1つの線で囲まれた形状などの任意の形状を有していてもよい。正方形形状の最小単位領域ArMin内の中央に配置された円と、最小単位領域ArMin内において円を除いた他の領域を示す形状であってもよい。また、多角形は、正多角形に限られない。このような構成においても、上記各実施形態と同様の効果を奏する。
C8.変形例8:
上記各実施形態および変形例において、主走査方向D1は課題を解決するための手段における第1方向に相当し、副走査方向D2は課題を解決するための手段における第2方向に相当する。第1方向は、主走査方向D1に限られず、第2方向は、副走査方向D2に限られず、他の任意の方向であってもよい。また、第2方向(副走査方向D2)は、第1方向(主走査方向D1)と直交する方向であったが、直交に限らず、交差していればよい。このような構成においても、上記各実施形態および変形例と同様の効果を奏することができる。
C9.変形例9:
上記各実施形態において、最小単位領域ArMinは、図7に示す例に限定されない。例えば、図6に示すように、最小単位領域ArMinが主走査方向D1および副走査方向D2に沿ってそれぞれ連続して3つ適用された領域、すなわち、最小単位領域ArMinが合計9つ集まった領域を最小単位領域ArMinとしてもよい。この場合、マスク選択用マップ41においても最小単位領域ArMinが合計9つ集まった領域に相当する画素に、それぞれ設定値を予め格納しておくことにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
C10.変形例10:
上記各実施形態において、ハーフトーン処理(ステップS105)は、各インク色C、M、Y、Kの色成分ごとに独立して実行可能であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、ハーフトーン処理部33をインク色の数だけ用意して4色同時に並列して実行してもよい。1ライン単位や、1画面単位で1色ずつ順番に実行してもよい。
C11.変形例11:
上記各実施形態において、印刷装置200は、4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)により印刷を行うインクジェットプリンターであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、使用するインクの数は、上記と異なっていてもよい。具体的には、上述の4色のインクに加えて、ライトグレー、ライトシアン、ライトマゼンタの3色のインクを含む7色であってよい。これらの構成においても、上記各実施形態と同様の効果を奏する。
C12.変形例12:
上記各実施形態において、画像処理装置100の機能の少なくとも一部を他の装置が有していてもよい。例えば、ハーフトーン処理部33を印刷装置200が有する構成であってもよい。また、画像処理装置100の機能のすべてを、印刷装置200が有する構成であってもよい。これらの構成においても、実施形態と同様の効果を奏することができる。
C13.変形例13:
実施形態および変形例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータープログラム)は、コンピューター読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。この発明において、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピューター内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピューターに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、データを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…アプリケーション、30…プリンタードライバー、31…解像度変換部、32…色変換部、33…ハーフトーン処理部、34…ドットデータ生成部、35…印刷データ出力部、40…色変換テーブル、41…マスク選択用マップ、42a…第1ディザマスク、42b…第2ディザマスク、43…ディザマスク、43a…第1元ディザマスク、43a1…第1ディザマスク部、43a2…第1ディザマスク部、43a3…第1ディザマスク部、43a4…第1ディザマスク部、43b…第2元ディザマスク、43b1…第2ディザマスク部、50…メモリー、100…画像処理装置、100a…画像処理装置、200…印刷装置、220…制御部、230…ヘッドユニット、231…キャリッジ、232…インクカートリッジ、233…印刷ヘッド、240…キャリッジモーター、250…搬送モーター、261…駆動ベルト、262…フレキシブルケーブル、263…プラテン、Ar1…第1領域、Ar2…第2領域、Ar1+Ar2…重複領域、ArMin…最小単位領域、CMYK…インク色、D1…主走査方向、D2…副走査方向、F1…画像領域、L1…境界線、L2…境界線、L3…境界線、L4…境界線、P…印刷媒体、P1…主走査方向平行部、P2…主走査方向平行部、P3…主走査方向平行部、P4…主走査方向平行部、P5…主走査方向平行部、P6…主走査方向平行部、P7…主走査方向平行部、P8…主走査方向平行部、Q1…副走査方向平行部、Q2…副走査方向平行部、Q3…副走査方向平行部、Q4…副走査方向平行部、Q5…副走査方向平行部、Q6…副走査方向平行部、Q7…副走査方向平行部、Q8…副走査方向平行部、Q9…副走査方向平行部、Q10…副走査方向平行部、g1…着弾ずれ量、g2…着弾ずれ量、g3…着弾ずれ量、gMax…最大ずれ量

Claims (10)

  1. 階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成するドットデータ生成部を備える画像処理装置であって、
    前記ディザマスクとして、第1ディザマスクと、前記第1ディザマスクとは異なる第2ディザマスクとを有し、
    前記第1ディザマスクと前記第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、
    前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、
    前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されており、
    前記ドットデータ生成部は、
    前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域において、前記第1ディザマスクに設定された閾値を用いて前記第1領域の前記ドットデータを生成し、
    前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域において、前記第2ディザマスクに設定された閾値を用いて前記第2領域の前記ドットデータを生成する、
    画像処理装置。
  2. 階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成するドットデータ生成部を備える画像処理装置であって、
    前記ディザマスクは、第1ディザマスク部と、第2ディザマスク部と、を含み、
    前記第1ディザマスク部は、前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域に適用して用いられ、
    前記第2ディザマスク部は、前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域に適用して用いられ、
    前記第1ディザマスク部は、第1元ディザマスクの一部として構成され、
    前記第2ディザマスク部は、前記第1元ディザマスクとは異なる第2元ディザマスクの一部として構成され、
    前記第1元ディザマスクおよび前記第2元ディザマスクとは、それぞれの元ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、
    前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、
    前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている、
    画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像領域中の単位領域であって、複数の前記第1領域と複数の前記第2領域とから成る単位領域において、
    前記第1領域は、単一の多角形形状を有し、
    前記第2領域は、単一の多角形形状を有する、
    画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記第1領域と前記第2領域との境界線は、前記第1方向と前記第2方向とのうち少なくとも一方と交差する、
    画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記第1領域と前記第2領域とは、互いに異なる形状を有する、
    画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記第1領域と前記第2領域との境界線は、前記第1方向と前記第2方向とのうちいずれか一方と平行である複数の平行部であって、互いに接しない複数の平行部を有する、
    画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記画像領域中の単位領域であって、複数の前記第1領域と複数の前記第2領域とから成る単位領域において、
    前記第1領域と前記第2領域とは、一部の領域が互いに重なっている、
    画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の画像処理装置を備える、
    印刷装置。
  9. 階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成するためのコンピュータープログラムであって、
    前記ディザマスクとして、第1ディザマスクと、前記第1ディザマスクとは異なる第2ディザマスクとから閾値を読み込む機能と、
    前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域において、前記第1ディザマスクから読み込まれた閾値を用いて前記第1領域の前記ドットデータを生成する機能と、
    前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域において、前記第2ディザマスクから読み込まれた閾値を用いて前記第2領域の前記ドットデータを生成する機能と、
    を、コンピューターに実現させ、
    前記第1ディザマスクと前記第2ディザマスクとは、それぞれのディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、
    前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、
    前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている、
    コンピュータープログラム。
  10. 階調値で表現される画像データと、ディザマスクに設定された閾値とを用いて、印刷装置における媒体上のインクドットの有無を示すドットデータを生成させるためのコンピュータープログラムであって、
    第1ディザマスク部と、第2ディザマスク部と、を含む前記ディザマスクから閾値を読み込む機能と、
    前記ディザマスクから読み込まれた閾値を用いて前記ドットデータを生成する機能と、
    を、コンピューターに実現させ、
    前記第1ディザマスク部は、前記画像データの示す画像領域のうち、第1方向と、前記第1方向と交差する第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第1領域に適用して用いられ、
    前記第2ディザマスク部は、前記画像領域のうち、前記第1領域とは異なる領域であって、前記第1方向と、前記第2方向とに、それぞれ複数の画素を有する第2領域に適用して用いられ、
    前記第1ディザマスク部は、第1元ディザマスクの一部として構成され、
    前記第2ディザマスク部は、前記第1元ディザマスクとは異なる第2元ディザマスクの一部として構成され、
    前記第1元ディザマスクおよび前記第2元ディザマスクとは、それぞれの元ディザマスクを用いて生成されたドットデータに基づき前記印刷装置で印刷を行った場合に、
    前記媒体におけるインクの着弾ずれ量がゼロである場合において、前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高く、
    前記着弾ずれ量がゼロよりも大きく且つ前記印刷装置において想定される最大ずれ量よりも小さな想定着弾ずれ量範囲内において、前記第2元ディザマスクを用いた場合の粒状性が前記第1元ディザマスクを用いた場合の粒状性に比べて高い着弾ずれ量範囲が存在するように、それぞれ設定されている、
    コンピュータープログラム。
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