JP5104564B2 - 画像記録方法および画像記録装置 - Google Patents
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Description
このようなプリンタとして、記録紙の主走査方向をカバーするような長尺ラインヘッドを用いた画像記録装置が存在している。このような画像記録装置では、ラインヘッドを固定した状態で主走査方向の記録を行い、該ラインヘッド方向(主走査方向)と直交する方向(副走査方向)に記録紙を搬送することで画像を形成することができる。
たとえば、図11(c1)にあるように100%に近い印字の場合には、図11(c2)(c3)のように、隣接する2ヘッド間の振り分けは均等に振り分けられている。
この原因はハーフトーンパターンと分解パターンの不一致によるものである。そして、このようになると、記録素子からずれなどが生じた場合に視覚的に目立つ単位でのズレが発生し、視覚的な擬似輪郭が発生しやすい。
(1)請求項1記載の発明は、複数の記録素子が一方向に配列されている複数の短尺記録素子列が、互いに隣接する端部において記録素子が重なり領域を有する状態で前記一方向に配置されて長尺記録素子列として構成されたラインヘッドを用いた画像記録方法であって、N値の画像データを所定のハーフトーン処理規則に応じてハーフトーン処理することでM(N>M≧3の整数)値の画像データを生成するハーフトーン処理ステップと、前記M値の画像データをドットデータに変換するドットデータ変換処理ステップと、前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列で記録するように振り分ける振り分け処理ステップと、振り分けられた前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列を駆動して記録する記録ステップと、を備え、前記ドットデータ変換処理ステップでは、前記M値の画像データを構成する画素毎に割り当て規則を適用し、隣接する位置に形成される複数ドットからなるドット群を割り当てる処理を行うことで前記変換を実行し、前記振り分け処理ステップでは、前記重なり領域以外では対応する短尺記録素子列で記録するように振り分けると共に、前記重なり領域ではいずれの短尺記録素子列で記録するかについて前記各ドット群毎に振り分け規則を適用して振り分けを決定する、ことを特徴とする画像記録方法である。
(1)請求項1記載の画像記録方法の発明では、複数の記録素子が一方向に配列されている複数の短尺記録素子列が、互いに隣接する端部において記録素子が重なり領域を有する状態で前記一方向に配置されて長尺記録素子列として構成されたラインヘッドを用いた画像記録方法であって、N値の画像データを所定のハーフトーン処理規則に応じてハーフトーン処理することでM(N>M≧3の整数)値の画像データを生成し、M値の画像データをドットデータに変換し、ドットデータを複数の短尺記録素子列で記録するように振り分け、振り分けられたドットデータを複数の短尺記録素子列を駆動して記録する。
なお、以下の実施形態では、画像記録装置としてインクジェットプリンタを具体例に用いて説明を行う。従って、記録材としては各種のインク、記録素子としてはインクを各種方式で吐出するノズルが該当する。
(A1)第一実施形態の構成:
なお、この第一実施形態では、画像記録装置100の特徴に関する構成要件を中心に説明する。したがって、画像記録装置として一般的であり、周知となっている電源回路や電源スイッチなどといった基本的な構成要件については省略した状態で示している。
ここで、短尺ヘッド150Aのみによって画像記録の際にドットが形成される領域を、領域aaとする。同様に、短尺ヘッド150Bのみによって画像記録の際にドットが形成される領域を、領域bbとする。そして、短尺ヘッド150Aと短尺ヘッド150Bとの両方によってドットが形成される領域を、領域abとする。なお、この図2は、ラインヘッド150のインクが吐出される側からみた様子を示している。
以下、フローチャートを参照して、画像記録装置による動作(画像記録方法)を説明する。
この画像記録装置100では、コンピュータなどの外部から与えられるベクタデータなどの各種形式の画像データを、ラスタライズ処理部110において、ビットマップ形式などラスタデータに変換する(図4中のステップS401)。この際に、外部からのベクタ形式のデータや、変換されたビットマップ形式のラスタデータは、必要に応じて記憶部105に記憶される。
ここで、以上の重なり領域(図2の領域ab)については、ラインヘッド150に含まれる短尺ヘッド150A/150Bのいずれによって記録を行うか、データ振り分け処理を実行して、各ドット毎に記録を担当するヘッドを決定する(図4中のステップS403)。
ここで、図5を参照して、ハーフトーン処理部120によるハーフトーン処理(図4中のステップS402)について詳しく説明する。
そして、この注目座標のyが、y方向の最大値ymaxより小さいかを判断し、ymaxに達した時点(図5中のステップS502でNO)で処理を完了する(図5エンド)。
さらに、注目座標としてx方向に1画素分インクリメントして(図5中のステップS508)、以上の注目座標の画素の画素値の計算(図5ステップS504)、計算による余りと閾値との比較(図5中のステップS505)、比較結果による加算(図5中のステップS506)、ドットデータ変換処理(図5中のステップS507)を、x方向の最大値xmaxまで続ける(図5中のステップS508,S503)。
ここで、ハーフトーン処理に伴って実行されるドットデータ変換処理について、図6のフローチャートを参照して説明を行う。
また、ハーフトーン処理で生成されたドット群が更に多くの値と多くのドットとを意味している場合には、それに応じてドット群の値とドット数とに応じて各ドットを分解生成すればよい。なお、ここでは、1ドット群をx方向に隣接する2ドットに変換したが、x方向3ドットや4ドット、あるいは、x方向2ドットかつy方向2ドットといったドットデータ変換処理も可能である。
ここで、図7を参照して、振り分け処理130によるデータ振り分け処理(図4中のステップS403)について詳しく説明する。
この振り分け処理部130では、データ振り分け処理として、ラインヘッド150に含まれる片方の短尺ヘッドの領域(図2の領域aaや領域bbのいずれか)について、それぞれの短尺ヘッドにより記録を行うように定めるほかに、特に、ラインヘッド150に含まれる複数の短尺ヘッドの重なり領域(図2の領域ab)について、短尺ヘッド150A/150Bのいずれによって記録を行うか、各ドット毎に記録を担当するヘッドを決定する。
また、この注目座標のxが、x方向の最大値xmaxより小さいかを判断し、xmaxに達した時点(図7中のステップS703でNO)で、yをインクリメントすると共にxを0に再びセットして(図7中のステップS712)、次のラインについて処理を実行する。
同様に、図8(b1)のようにドット密度が低い部分、すなわち、中間調においても、図8(b2)(b3)のように、一方にまとまった欠落や集中が生じることはない。
以上のように、従来は図11(a2)や(a3)、あるいは、図11(b2)や(b3)のような、ある程度まとまったドットの集中や欠落の領域が生じていたが、本第一実施形態の処理によれば、このような不具合は生じなくなり、画質の劣化が生じなくなる。
以下、第二実施形態を説明する。
(B1)第二実施形態の構成:
この第二実施形態では、画像記録装置100として、上述した第一実施形態と同じものを使用することができるため、重複した説明は省略する。
この第二実施形態についても、基本となる全体処理は、第一実施形態として説明した図4と同様な処理を行う。
ここで、図12を参照して、ハーフトーン処理部120によるハーフトーン処理(図4中のステップS402)について詳しく説明する。
このハーフトーン処理部120は、ハーフトーン処理として、ビットマップ形式のラスタデータの各画素について、順次閾値マトリクスとの比較を行うことで、ハーフトーン処理されたデータを生成していく。
そして、この注目座標のyが、y方向の最大値ymaxより小さいかを判断し、ymaxに達した時点(図12中のステップS1202でNO)で処理を完了する(図12エンド)。
さらに、注目座標としてx方向に1画素分インクリメントして(図12中のステップS1208)、以上の注目座標の画素の画素値の計算(図12ステップS1204)、計算による余りと閾値との比較(図12中のステップS1205)、比較結果による加算(図12中のステップS1206)、ドットデータ変換処理(図12中のステップS1207)を、x方向の最大値xmaxまで続ける(図12中のステップS1208,S1203)。
ここで、ハーフトーン処理に伴って実行されるドットデータ変換処理について、図13のフローチャートを参照して説明を行う。
また、ハーフトーン処理で生成されたドット群が更に多くの値と多くのドットとを意味している場合には、それに応じてドット群の値とドット数とに応じて各ドットを分解生成すればよい。なお、ここでは、1ドット群をx方向に隣接する2ドットとy方向に隣接する2ドットとに変換したが、x方向3ドットや4ドットかつx方向3ドットや4ドットといったドットデータ変換処理も可能である。
ここで、第一実施形態のフローチャートに対応する第二実施形態の図14を参照して、振り分け処理130によるデータ振り分け処理(図4中のステップS403)について詳しく説明する。
この振り分け処理部130では、データ振り分け処理として、ラインヘッド150に含まれる片方の短尺ヘッドの領域(図2の領域aaや領域bbのいずれか)について、それぞれの短尺ヘッドにより記録を行うように定めるほかに、特に、ラインヘッド150に含まれる複数の短尺ヘッドの重なり領域(図2の領域ab)について、短尺ヘッド150A/150Bのいずれによって記録を行うか、各ドット毎に記録を担当するヘッドを決定する。
また、この注目座標のxが、x方向の最大値xmaxより小さいかを判断し、xmaxに達した時点(図14中のステップS1403でNO)で、yをインクリメントすると共にxを0に再びセットして(図14中のステップS1412)、次のラインについて処理を実行する。
DEVIDE=255−(255/16)×(x−xaa_max),
と計算する。
このマスクとして、図15(A)のように画素群内のドット配置パターンを分解パターンとしてそのまま用いても良い。また、このマスクとして、図15(B)のように画素群内のドット配置パターンから分解パターンを作成しても良い。
同様に、図8(b1)のようにドット密度が低い部分、すなわち、中間調においても、図8(b2)(b3)のように、一方にまとまった欠落や集中が生じることはない。
以上のように、従来は図11(a2)や(a3)、あるいは、図11(b2)や(b3)のような、ある程度まとまったドットの集中や欠落の領域が生じていたが、本第二実施形態の処理によれば、このような不具合は生じなくなり、画質の劣化が生じなくなる。
なお、以上の実施形態において、ハーフトーン処理で使用する相関を有するマトリクスパターンとして、ディザ、誤差拡散、ブルーノイズ、グリーンノイズにおける各種のマスクを使用することが可能である。
また、以上の実施形態の記録とは、インク吐出による記録だけを意味するのではなく、発光表示に適用することも可能である。すなわち、短尺ヘッドを複数組み合わせたラインヘッドを移動させて発光駆動する画像表示装置であっても、以上の実施形態を適用することが可能である。
101 制御部
105 記憶部
110 ラスタライズ処理部
120 ハーフトーン処理部
125 ドットデータ変換処理部
130 振り分け処理部
140 駆動部
140A 第一の駆動部
140B 第二の駆動部
150 ラインヘッド
150A 第一の短尺ヘッド
150B 第二の短尺ヘッド
Claims (4)
- 複数の記録素子が一方向に配列されている複数の短尺記録素子列が、互いに隣接する端部において記録素子が重なり領域を有する状態で前記一方向に配置されて長尺記録素子列として構成されたラインヘッドを用いた画像記録方法であって、
N値の画像データを所定のハーフトーン処理規則に応じてハーフトーン処理することでM(N>M≧3の整数)値の画像データを生成するハーフトーン処理ステップと、
前記M値の画像データをドットデータに変換するドットデータ変換処理ステップと、
前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列で記録するように振り分ける振り分け処理ステップと、
振り分けられた前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列を駆動して記録する記録ステップと、
を備え、
前記ドットデータ変換処理ステップでは、前記M値の画像データを構成する画素毎に割り当て規則を適用し、隣接する位置に形成される複数ドットからなるドット群を割り当てる処理を行うことで前記変換を実行し、
前記振り分け処理ステップでは、前記重なり領域以外では対応する短尺記録素子列で記録するように振り分けると共に、前記重なり領域ではいずれの短尺記録素子列で記録するかについて前記各ドット群毎に振り分け規則を適用して振り分けを決定する、
ことを特徴とする画像記録方法。 - 複数の記録素子が一方向に配列されている複数の短尺記録素子列が、互いに隣接する端部において記録素子が重なり領域を有する状態で前記一方向に配置されて長尺記録素子列として構成されたラインヘッドと、
N値の画像データを所定のハーフトーン処理規則に応じてハーフトーン処理することでM(N>M≧3の整数)値の画像データを生成するハーフトーン処理部と、
前記M値の画像データをドットデータに変換するドットデータ変換処理部と、
前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列で記録するように振り分ける振り分け処理部と、
振り分けられた前記ドットデータを前記複数の短尺記録素子列により記録するように駆動する駆動部と、を備え、
前記ドットデータ変換処理部は、前記M値の画像データを構成する画素毎に割り当て規則を適用し、隣接する位置に形成される複数ドットからなるドット群を割り当てる処理を行うことで前記変換を実行し、
前記振り分け処理部は、前記重なり領域以外では対応する短尺記録素子列で記録するように振り分けると共に、前記重なり領域ではいずれの短尺記録素子列で記録するかについて前記各ドット群毎に振り分け規則を適用して振り分けを決定する、
ことを特徴とする画像記録装置。 - 前記振り分け処理部は、前記複数の短尺記録素子列に振り分ける際に、記録素子列の配列方向と直交する方向に対して異なる位置で振り分ける、
ことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。 - 記録材はインクであり、
前記記録素子は前記インクを吐出するノズルである、
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像記録装置。
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