JP2018078950A - 洗面台 - Google Patents

洗面台 Download PDF

Info

Publication number
JP2018078950A
JP2018078950A JP2016221703A JP2016221703A JP2018078950A JP 2018078950 A JP2018078950 A JP 2018078950A JP 2016221703 A JP2016221703 A JP 2016221703A JP 2016221703 A JP2016221703 A JP 2016221703A JP 2018078950 A JP2018078950 A JP 2018078950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water discharge
discharge
discharger
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016221703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6963203B2 (ja
Inventor
野田 昇作
Shosaku Noda
昇作 野田
恭兵 秋場
Kyohei Akiba
恭兵 秋場
恭平 吉岡
Kyohei Yoshioka
恭平 吉岡
賢司 土屋
Kenji Tsuchiya
賢司 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016221703A priority Critical patent/JP6963203B2/ja
Publication of JP2018078950A publication Critical patent/JP2018078950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6963203B2 publication Critical patent/JP6963203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】機能水の無駄な吐水を抑制しながら、ボウル部を清潔に保つことができる洗面台を提供する。【解決手段】本発明は、水道水及び除菌作用を有する機能水を吐出可能な洗面台(1)であって、排水口(2a)を有するボウル部(2)と、このボウル部に水道水を吐出させるための第1の吐水部(4a)と、ボウル部に除菌作用を有する機能水を吐出させるための第2の吐水部(4b)と、この第2の吐水部からの吐水、止水を切り換えるための電磁弁(30)と、第1の吐水部による吐水に関する情報を取得するための吐水センサ(29)と、この吐水センサにより取得された情報に基づいて、電磁弁を制御する制御部(40)と、を有することを特徴としている。【選択図】図4

Description

本発明は洗面台に関し、特に、水道水及び除菌作用を有する機能水を吐出可能な洗面台に関する。
水道水を電気分解して得られる電解水等の、除菌作用を有する機能水を吐出する機能を備えた洗面台が知られている。このような洗面台においては、使用者が洗面や、手洗い等に洗面台を使用した後、除菌作用を有する機能水が洗面ボウル内に噴霧される。即ち、使用者が洗面台を使用することにより、手洗い等で洗い流された雑菌が洗面ボウルに付着し、この雑菌が洗面ボウルのボウル面や、排水口で繁殖することがないよう、使用者による洗面台の使用後、機能水が洗面ボウル内に噴霧される。
特開2016−108733号公報(特許文献1)には、被検知物を検知すると自動で吐水する自動水栓装置が記載されている。この自動水栓装置においては、被検知物が検知されると、機能水を所定時間手洗いボウルに噴霧した後、水道水の吐水を開始させる。その後、被検知物が検知されなくなると、水道水の吐水を停止させ、その3秒後に再び機能水を所定時間手洗いボウルに噴霧する。これにより、手洗いボウルのボウル面や、排水口に雑菌が繁殖するのを防止している。
特開2016−108733号公報
ここで、例えば、洗面台で歯を磨く場合には、まず、歯ブラシを少量の水で濡らし、次いで、うがいをするための水をコップに入れる。さらに、歯ブラシで歯を磨いた後、うがいをすると共に口の周囲をすすぎ、最後に歯ブラシや、うがいをしたコップを水ですすぐ。このように、使用者が歯を磨くために洗面台を使用するだけでも、水道水の吐水及び停止が何度も繰り返されることになる。洗面台の実使用を考えた場合、髭剃りを濡らす、髭剃りを洗浄する、顔を洗う、コンタクトレンズを洗う等、このような水道水の吐水及び停止を頻繁に繰り返す使用行為は極めて多い。
このように、使用者による1回の洗面台の使用で、何度も繰り返される水道水の吐水、停止の度に除菌作用を有する機能水を吐水したのでは、洗面ボウルを除菌するために多くの機能水が必要となり、節水の観点からは好ましくないという問題がある。また、上記の動作の中で、特に、歯ブラシを少量の水で濡らす作業等では、これにより洗面ボウルに多くの雑菌が付着することは考えにくい。さらに、歯磨き開始時に歯ブラシを水で濡らした直ぐ後にも、歯ブラシ及びコップを洗浄する動作などで何度も水道水の吐水が、繰り返されるので、このような作業の後に吐出された機能水による洗面ボウルへの除菌の効果は、次動作による水道水の吐水によって殆ど無駄になってしまう。また、除菌作用を有する機能水を、水道水を電解することにより生成している場合には、電解に使用する電極が無駄に消耗されてしまい、電極の寿命が短くなるという問題がある。
本発明は、上記のような問題を解決するために為されたものであり、機能水の無駄な吐水を抑制しながら、ボウル部を清潔に保つことができる洗面台を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために本発明は、水道水及び除菌作用を有する機能水を吐出可能な洗面台であって、排水口を有するボウル部と、このボウル部に水道水を吐出させるための第1の吐水部と、ボウル部に除菌作用を有する機能水を吐出させるための第2の吐水部と、この第2の吐水部からの吐水、止水を切り換えるための電磁弁と、第1の吐水部による吐水に関する情報を取得するための吐水センサと、この吐水センサにより取得された情報に基づいて、電磁弁を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、水道水が第1の吐水部から、排水口を有するボウル部に吐出される。一方、第2の吐水部からの除菌作用を有する機能水の吐水、停止が電磁弁によって切り換えられる。吐水センサは、第1の吐水部による吐水に関する情報を取得し、この情報に基づいて、制御部は電磁弁を制御する。
このように構成された本発明によれば、吐水センサが第1の吐水部による吐水に関する情報を取得し、この情報に基づいて機能水の吐水、停止が切り換えられるので、第1の吐水部からの水道水の吐出状況に応じて、適切なタイミングで第2の吐水部から機能水を吐水させることができる。この結果、不要な状況で機能水が吐出されることによる機能水の浪費を抑制し、節水化を実現することができる。また、電解水を機能水とした場合には、電解水の浪費が抑制されるので、電解水を生成するための電極等の消耗や、無駄な電力の消費を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、吐水センサは、第1の吐水部から吐出される水道水の量を検出可能に構成され、制御部は、吐水センサによって検出された水道水の量が所定量以上になると、電磁弁を制御して、第2の吐水部からの吐水を実行する。
このように構成された本発明によれば、吐水センサによって検出された水道水の量が所定量以上になると、機能水の吐水が実行されるので、例えば、歯ブラシを濡らす等の、極少量の吐水がある度に機能水の吐出が行われることがなくなり、無駄な機能水の吐出を防止することができる。また、吐水センサによって検出された水道水の量が所定量以上になれば、機能水の吐水が実行されるので、例えば、使用者の1回の歯磨きが終了したとき等、適切なタイミングで機能水を吐出することができ、節水を実現しながら、ボウル部や排水口における雑菌の繁殖を効果的に抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第2の吐水部からの前回の吐水が終了した後、第1の吐水部から吐出された水の総量が所定の積算吐水量以上になると、第2の吐水部からの吐水を実行する。
このように構成された本発明によれば、前回の第2の吐水部からの吐水後に、第1の吐水部から吐出された水の総量が所定の積算吐水量以上になると、第2の吐水部からの吐水が行われるので、前回の機能水の吐出で除菌又は殺菌した後、ある程度洗面台が使用された後で機能水を吐出させることができ、適切な間隔でボウル部を除菌又は殺菌することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1の吐水部からの吐水が終了した後、第2の吐水部からの吐水を開始させる。
このように構成された本発明によれば、第1の吐水部からの吐水が終了した後、第2の吐水部からの吐水が開始されるので、水道水が吐水されながら機能水も吐出されることがない。ここで、水道水と機能水が同時に吐出された場合には、ボウル部の表面や、排水口において、機能水が水道水によって薄められてしまうため、機能水による殺菌又は除菌効果が減殺されてしまう。上記のように構成された本発明によれば、機能水が薄められるのを防止することができ、少量の機能水でボウル部を効果的に除菌又は殺菌することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第1の吐水部からの吐水の終了後、所定の待機時間の経過を待って第2の吐水部からの吐水を開始させるように構成され、待機時間の経過前に、第1の吐水部による吐水が行われた場合には、制御部は、この吐水が終了した後、待機時間が経過するのを待って、第2の吐水部からの吐水を開始させる。
このように構成された本発明によれば、第1の吐水部からの吐水の終了後、所定の待機時間の経過を待って第2の吐水部からの吐水が開始されるので、使用者が洗面台を使用している途中で、第1の吐水部からの吐水を停止している状態で機能水が吐出されてしまう確率を低くすることができ、機能水の浪費を防止することができる。また、待機時間中に第1の吐水部からの吐水が行われた場合には、その吐水が終了した後、待機時間が経過するのを待って機能水が吐出されるので、ボウル部に吐水されていた水道水が、排水口から十分に排出された後、機能水を吐出することができ、排水口の近傍においても、機能水により十分に除菌又は殺菌を行うことができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、待機時間中に第1の吐水部による吐水が行われた場合には、この吐水における吐水量が所定の積算吐水量未満であっても、吐水終了後、第2の吐水部からの吐水を開始させる。
このように構成された本発明によれば、第1の吐水部からの積算流量が、一旦所定の積算吐水量以上となり、所定の待機時間の経過を待っている間に第1の吐水部から吐水が行われた場合には、この吐水の吐水量が所定の積算吐水量未満であっても第2の吐水部からの吐水が実行される。このため、第2の吐水部から機能水を吐出する頻度が低下しすぎることがなく、機能水の浪費を防止しながら、効果的に雑菌の繁殖を抑制することができる。
本発明において、好ましくは、制御部は、第2の吐水部からの機能水の吐水中に、第1の吐水部からの吐水が行われた場合には、第2の吐水部からの吐水を停止させる。
このように構成された本発明によれば、機能水の吐水中に水道水の吐水が行われた場合には、機能水の吐水が停止されるので、吐水中の機能水に水道水が混入し、殺菌又は除菌力が低下した状態で機能水が吐出されるのを防止することができ、機能水の浪費をさらに抑制することができる。
本発明の洗面台によれば、機能水の無駄な吐水を抑制しながら、ボウル部を清潔に保つことができる。
本発明の実施形態による洗面台全体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態の洗面台に備えられた水栓装置ユニットを拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態の洗面台に備えられた水栓装置ユニットを斜め下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態による洗面台における吐水系統を示すブロック図である。 本発明の実施形態の洗面台に備えられたコントローラによる機能水用電磁弁の制御フローチャートである。 本発明の実施形態の洗面台に備えられたコントローラによる制御の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の洗面台に備えられたコントローラによる制御の他の例を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態の洗面台に備えられたコントローラによる制御の他の例を示すタイムチャートである。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して、本発明の実施形態による洗面台の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による洗面台全体の外観を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態の洗面台に備えられた水栓装置ユニットを拡大して示す斜視図である。図3は、水栓装置ユニットを斜め下方から見た斜視図である。図4は、本発明の実施形態による洗面台における吐水系統を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の実施形態による洗面台1は、ボウル部2と、このボウル部2の上方に配置された水栓装置ユニット4と、ボウル部2の下方に設けられ、ボウル部2を支持する下部キャビネット6と、水栓装置ユニット4の上方に配置された上部キャビネット8と、を有する。
ボウル部2は、水栓装置ユニット4から吐出された水道水を受けるように配置された概ね矩形の洗面ボウルであり、その中央、奥側に排水口2aが設けられている。なお、本明細書において、「水道水」とは、水道事業者から提供される市水等ばかりでなく、洗面、手洗い等に使用する井戸水等を含むものとする。
水栓装置ユニット4は、ボウル部2の上方の壁面に取り付けられた直方体状のユニットであり、その下面に設けられた第1の吐水部4aからボウル部2へ向けて水道水を吐出する自動水栓が内蔵されている。水栓装置ユニット4の詳細な機能、構造については後述する。
下部キャビネット6は、ボウル部2の下方に配置され、ボウル部2を支持するキャビネットであり、2段の引き出しが設けられている。また、下部キャビネット6の内部には、水道水の吐水、停止を切り換える電磁弁等の機器が収納されている。下部キャビネット6に収納されている機器の詳細については後述する。
上部キャビネット8は、水栓装置ユニット4よりも上方の壁面に設けられた薄型のキャビネットであり、その前面には、鏡が取り付けられている。
次に、図2及び図3を参照して、水栓装置ユニット4の構成を説明する。
図2に示すように、水栓装置ユニット4には、第1の吐水部4aと、第2の吐水部4bと、流調・温調バルブ10と、操作スイッチ12と、タッチスイッチ14と、照明用LED16と、が備えられている。
第1の吐水部4aは、水栓装置ユニット4の下面中央に、斜め前方に向けて設けられた円筒状の部材からなり、洗面、手洗い等に使用する水道水を、ボウル部2に向けて吐出するように構成されている。また、第1の吐水部4aの前側側面には接近センサ18が設けられており、手指等の被検知物の、第1の吐水部4aへの接近を検知するように構成されている。本実施形態においては、接近センサ18は、赤外線式のセンサであり、第1の吐水部4aに接近した手指等により反射された赤外線を検出して、手指等の接近を検知するように構成されている。接近センサとしては、赤外線式の他、マイクロ波式等、任意の非接触タイプのセンサを使用することができる。なお、本実施形態においては、第1の吐水部4aはプルアウト式となっており、水栓装置ユニット4から引き出し可能に構成されている。
第2の吐水部4bは、第1の吐水部4aの側方、近傍に設けられた吐水部であり、所定のタイミングで除菌作用を有する機能水を、ボウル部2に向けて噴霧(吐出)するように構成されている。
流調・温調バルブ10は、供給された湯及び水を所定の割合で混合させると共に、混合された湯水の流出流量を調整することができる所謂「シングルレバー水栓」であり、水栓装置ユニット4の右側の端部に収納されている。この流調・温調バルブ10には操作レバー10aが取り付けられており、この操作レバー10aは、水栓装置ユニット4の下面から下方に向けて突出している。本実施形態においては、操作レバー10aを前後方向に操作することにより第1の吐水部4aから吐出される湯水の流量を調整し、左右方向に操作することにより湯水の温度を調整することができる。
操作スイッチ12は、水栓装置ユニット4の前面左側に設けられたスイッチである。この操作スイッチ12を操作することにより、照明用LED16のオン、オフの切り換え、及び第2の吐水部4bから機能水を吐出する機能のオン、オフを切り換えることができる。
タッチスイッチ14は、水栓装置ユニット4の前面右側に設けられたスイッチである。タッチスイッチ14を操作することにより、第1の吐水部4aからの吐水、停止を自動水栓として自動的に行うか否かを切り換えることができる。
照明用LED16は、水栓装置ユニット4の下面、奥側の2箇所に設けられたLEDであり、洗面台1を使用する使用者の手元を照明するように構成されている。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態による洗面台1における給水・給湯系統を説明する。
図4に示すように、給水系統には、上流側から順に、水道水を供給する給水管20aと、水道水を遮断するための止水栓22aと、水道水中に混入した異物等を取り除くためのフィルタ24aと、水道水の、第1の吐水部4aからの吐出、停止を切り換える水用電磁弁28aと、が設けられている。同様に、給湯系統には、上流側から順に、湯沸かし器(図示せず)等からの湯を供給する給湯管20bと、湯を遮断するための止水栓22bと、混入した異物等を取り除くためのフィルタ24bと、湯の、第1の吐水部4aからの吐出、停止を切り換える湯用電磁弁28bと、が設けられている。
これらの給水系統及び給湯系統を通って夫々供給された水及び湯は、流調・温調バルブ10によって所定の割合で混合され、第1の吐水部4aから吐出される。また、流調・温調バルブ10の下流側の管路には、吐水に関する情報を取得するための吐水センサである流量センサ29が配置されている。この流量センサ29は、流調・温調バルブ10を通過して第1の吐水部4aから吐出される湯水の流量を測定するように構成されている。
また、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bは、制御部であるコントローラ40によって、開弁、閉弁が制御されるように構成されている。即ち、接近センサ18による検出信号はコントローラ40に送られる。コントローラ40は、手指等の被検知物が第1の吐水部4aに接近している間、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bに信号を送り、これらを開弁させ、吐水部4aから湯水を吐出させる。また、吐水部4aから吐出される湯水の流量は、流量センサ29によって測定され、コントローラ40に送られる。コントローラ40は、測定された流量を積算して、第1の吐水部4aから吐出された湯水の量を計算する。なお、本実施形態においては、コントローラ40は、マイクロプロセッサ、メモリ、インターフェイス回路、電磁弁の駆動回路、及びこれらを作動させるソフトウェア等(以上、図示せず)により構成されている。また、コントローラ40は、AC電源42から供給される電力により作動される。
次に、第2の吐水部4bから吐出される機能水の生成、吐出系統について説明する。
図4に示すように、給水管20aから供給された水道水は、フィルタ24aの下流側で2つの管路に分岐され、一方は水用電磁弁28aに接続され、他方は電磁弁である機能水用電磁弁30に接続されている。以下に説明するように、この機能水用電磁弁30を通過した水道水から除菌作用を有する機能水が生成され、第2の吐水部4bから吐出される。コントローラ40は、制御信号により機能水用電磁弁30の開弁、閉弁を制御し、所定のタイミングで機能水用電磁弁30を開弁させて第2の吐水部4bから機能水を吐出させる。
機能水用電磁弁30の下流側には、上流側から順に、調圧弁32と、安全弁34と、逆止弁36と、電解槽38が接続されている。
調圧弁32は、機能水用電磁弁30から流入した水道水を圧力調整して流出させるように構成されている。機能水用電磁弁30から流入した水道水は、調圧弁32により、第2の吐水部4bから霧状にして噴霧するのに適した圧力に調整される。
安全弁34は、機能水供給用の管路内の圧力が所定圧力以上になったとき、管路内の水道水を水用電磁弁28aの下流側に逃がすように構成されている。例えば、第2の吐水部4bの吐水口が塞がれ、管路内の圧力が急上昇した場合には、安全弁34が開弁され、バイパス流路34aを介して管路内の水を水用電磁弁28aの下流側の管路に流出させる。バイパス流路34aを通った水道水は、流調・温調バルブ10を通って第1の吐水部4aから排出されるので、管路内の圧力が所定圧力以上に上昇するのを防止することができる。
逆止弁36は、安全弁34と電解槽38の間の管路に設けられ、電解槽38内の電解水が安全弁34側に逆流するのを防止するように構成されている。
電解槽38は、供給された水道水を電気分解して、機能水である電解水を生成するように構成されている。コントローラ40は、電解槽38への通電、停止を制御し、所定のタイミングで電解槽38内の電極(図示せず)間に電圧を付与して、電解水を生成する。本実施形態で用いる電解水としては、電気分解によって得られる除菌機能を有する水であれば何でもよい。電解水の代表的なものとして次亜塩素酸を含有する電解水が挙げられる。一般に上水又は中水は塩素イオンを含有するため、電気分解により遊離塩素が生成される。遊離塩素は、酸性では次亜塩素酸(HClO)として存在し、この形態ではアルカリ性での存在形態である次亜塩素酸イオン(ClO-)と比較して約10倍殺菌力が強い。また、中性でもその中間程度の強力な殺菌力が得られる。従って、連続式電気分解槽で電気分解された水は、強力な殺菌力を有する殺菌水となっている。
上述したように一般的に利用されている水道水(上水又は中水)は塩素イオンを含有しているが、塩素イオン濃度が低い地域で利用する場合や、強力な殺菌作用が必要な場合には、食塩などの塩化物を添加することで塩素イオンを補うことができる。
塩素発生に用いられる電極としては、導電性基材に塩素発生用触媒を担持したものか、塩素発生用触媒からなる導電性材料が利用される。塩素発生用触媒の種類により、例えば、フェライト等の鉄系電極、パラジウム系電極、ルテニウム系電極、イリジウム系電極、白金系電極、ルテニウム−スズ系電極、パラジウム−白金系電極、イリジウム−白金系電極、ルテニウム−白金系電極、イリジウム−白金−タンタル系電極等がある。導電性基材に塩素発生用触媒を担持したものは、構造を担う基材部を安価なチタン、ステンレス等の材料で構成できるので、製造コスト上有利である。
塩素以外に、ハロゲンイオンを含有する水を電気分解することによって得られる次亜ハロゲン酸であってもよい。
その他の電解水としては、電極として銀を利用することで得られる銀イオン水を挙げることができる。銀イオンは、細菌の細胞膜にある酵素に吸着し、酵素の作用を阻害するため、細菌が生命維持できなくなると言われている。接触する基材表面をコートする作用もあり、細菌が基材表面で繁殖しにくくなる。銀イオンは基材表面をコートして、細菌の付着を防ぐことができ、かつ殺菌力を有しているため、基材表面での細菌の増殖を効果的に抑制できる。その際、排水トラップの置換率を高める洗浄方法と組み合わせることで、長期間、排水口のぬめりや匂いを抑制することが可能となる。
その他、特に電気分解用の電極として二酸化鉛(β型)を用いることにより陽極側で酸素の発生と共に高濃度のオゾンを発生させるオゾン水など、様々な種類の電解水を好適に用いることが可能である。
更に、電解水以外の除菌水としては、各種の除菌成分を溶解させた水溶液が挙げられる。溶解される除菌成分としては、固体、液体、気体の何れを用いてもよい。液体の除菌成分を用いる場合には、例えば、エタノールや、イソプロパノールなどのアルコール類や、過酸化水素などを適用すればよい。また、気体の除菌成分を用いる場合には、例えば、オゾンを微細気泡として水中に溶解させることでオゾン水を作り出せばよい。また、固体の除菌成分を用いる場合には、例えば次亜塩素酸ナトリウムなどを適用すればよい。
以上述べたような種々の電解水、除菌水は、本発明における「機能水」に相当するものである。ここで、本明細書においては、「除菌」の文言は、菌を減らす意味だけでなく(この場合、菌を除去して減らす意味だけなく、菌を殺して減らす意味も含まれる)、菌を減らさないまでも菌の増殖を抑制する意味も含む広義の概念として用いている。本発明における「機能水」は、このような意味での除菌機能を、所定の処理によって通常の水に対して付加した水を意味するものとする。
なお、本実施形態においては、本発明における機能水として電解水を用いる例を挙げて説明するが、電解水の代わりに、電解水以外の上記したような除菌水を用いてもよいことは言うまでもない。
次に、図5乃至図8を参照して、本発明の実施形態による洗面台1の作用を説明する。
図5は、コントローラ40による機能水用電磁弁30の制御フローチャートである。図6は、コントローラ40による制御の一例を示すタイムチャートであり、上段から順に、接近センサ18による検知の有無、流量センサ29による検出流量、検出流量の積算値、機能水用電磁弁30の状態を夫々示している。図7及び図8は、コントローラ40による制御の他の例を示すタイムチャートである。
図5に示す制御フローチャートは、第2の吐水部4bによる電解水(機能水)の吐出が終了した状態(積算流量=0)で、接近センサ18が被検知物を検知したとき起動されるフローチャートである。
まず、図6の時刻t1において、洗面台1の使用者が第1の吐水部4aの近傍に手指を近付けると、接近センサ18がこれを検知する。接近センサ18が被検知物を検知すると、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bに制御信号を送り、これらを開弁させる。水用電磁弁28aが開弁されると、給水管20aから供給された水道水は、止水栓22a、フィルタ24aを通って水用電磁弁28aに到達し、流調・温調バルブ10に流入する。一方、湯用電磁弁28bが開弁されると、給湯管20bから供給された湯は、止水栓22b、フィルタ24bを通って湯用電磁弁28bに到達し、流調・温調バルブ10に流入する。
流調・温調バルブ10に流入した水道水及び湯は、ここで混合され、第1の吐水部4aの吐水口からボウル部2に向けて吐出される。ここで、流調・温調バルブ10における湯と水の混合比は、操作レバー10aの左右方向の回転位置により設定される。また、流調・温調バルブ10から流出する湯水の流量は、操作レバー10aの前後方向の回転位置により設定される。流調・温調バルブ10から流出した湯水の流量は、流調・温調バルブ10の下流側に設けられた流量センサ29により測定される(図6の2段目、時刻t1〜t2)。流量センサ29により測定された湯水の流量はコントローラ40に送られ、ここで湯水の流量が積算される。
即ち、図6の時刻t1において、接近センサ18が被検知物を検知すると、図5に示すフローチャートが実行され、流量センサ29による測定流量の積算が開始される(図5のフローチャートのステップS1)。これにより、コントローラ40で計算されている積算値は増加する(図6の3段目、時刻t1〜t2)。
次に、図5のステップS2においては、計算されている積算値が所定の積算吐水量V1以上であるか否かが判断され、積算吐水量V1未満である場合にはステップS2の処理が繰り返される。なお、本実施形態においては、所定の積算吐水量V1は10リットルである。
図6の時刻t2において、使用者が手指を第1の吐水部4aから遠ざけると、接近センサ18は被検知物を検知しなくなるので、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを閉弁させる。これにより、流量センサ29による測定流量はゼロとなり、積算値は一定値に維持される(図6の時刻t2〜t3)。また、この間、図5のフローチャートではステップS2の処理が繰り返されている。なお、図6の時刻t1〜t2における吐水は、所定の積算吐水量V1未満の少量のものであるため、時刻t2において吐水が停止された後、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧は行われない。即ち、時刻t1〜t2における吐水は少量であるため、ボウル部があまり汚れていない可能性が高いと共に、使用者が続けて吐水を行う可能性もあるため、電解水の噴霧は行われない。
さらに、図6の時刻t3において、使用者が再び手指を第1の吐水部4aに近付けると、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを開弁させる。これにより、流量センサ29により流量が検出され、積算値は再び上昇を始める(図6の時刻t3〜)。次に、図6の時刻t4において、積算値が10リットルに到達すると、図5のフローチャートにおける処理は、ステップS2からステップS3に移行する。
ステップS3においては、流量センサ29による測定流量がゼロであるか否かが判断される。測定流量がゼロである場合にはステップS4に進み、測定流量がゼロでない場合にはステップS3、S5の処理が繰り返し実行される。なお、ステップS5における「待機時間リセット」については後述する。
次に、図6の時刻t5において、接近センサ18が被検知物を検知しなくなると、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを閉弁させるので、流量センサ29による測定流量がゼロになる(吐水が停止される)。流量センサ29による測定流量がゼロになると、図5のフローチャートにおける処理は、ステップS3からステップS4に移行する。
ステップS4においては、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bが閉弁されたとき(時刻t5)から積算が開始される所定の待機時間T1が経過したか否かが判断される。待機時間T1が経過した場合にはステップS6に進み、経過していない場合にはステップS3に戻る。従って、時刻t5において吐水が停止された後、接近センサ18が被検知物を検知していない場合には、待機時間T1が経過するまで、ステップS3、S4の処理が繰り返し実行される。なお、本実施形態においては、待機時間T1は5秒である。
図6の時刻t6において待機時間T1が経過すると、図5のフローチャートにおける処理は、ステップS4からステップS6に移行する。ステップS6以下の処理では、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧が実行される。このように、直近の吐水である時刻t3〜t5間の吐水量は、所定の積算吐水量V1未満の少量のものであるが、前回電解水の噴霧が行われた後の、吐水量の積算値(時刻t1以降の積算値)が積算吐水量V1以上になっているため、時刻t5における吐水停止の後、待機時間T1の経過を待って電解水の噴霧が実行される。また、第1の吐水部4aからの吐水は、時刻t5において停止されているが、吐水停止の直後は、使用者がまだ洗面台1の使用を終えておらず、再び吐水が行われる可能性が高いため、時刻t5における吐水停止の後、待機時間T1の経過を待ってから電解水の噴霧が実行される。
ステップS6においては、コントローラ40は機能水用電磁弁30に信号を送り、これを開弁させる。次いで、ステップS7においては、コントローラ40は電解槽38の電極(図示せず)に電圧を付与する。機能水用電磁弁30が開弁されると、給水管20aから供給された水道水は、止水栓22a、フィルタ24aを通って機能水用電磁弁30に到達する。機能水用電磁弁30を通過した水道水は、調圧弁32、逆止弁36を通って電解槽38に流入する。電解槽38に流入した水道水は、コントローラ40によって付与された電圧(電流)により電気分解され、電解水が生成される。生成された電解水は、ミスト状にされて、第2の吐水部4bからボウル部2に噴霧される。噴霧された電解水により、ボウル部2表面や、排水口2aが殺菌され、雑菌の繁殖が抑制される。
次いで、図5のステップS8においては、機能水用電磁弁30が開弁された後(図6の時刻t6の後)、所定の機能水吐出時間T2が経過したか否かが判断される。機能水吐出時間T2が経過した場合にはステップS10に進み、経過していない場合にはステップS9に進む。ステップS9においては、流量センサ29によって測定された流量がゼロであるか否かが判断され、流量がゼロである場合にはステップS8に戻り、流量がゼロでない場合にはステップS13に進む。従って、時刻t6において機能水用電磁弁30が開弁された後、接近センサ18が被検知物を検知していない場合には、機能水吐出時間T2が経過するまで、ステップS8、S9の処理が繰り返し実行される。なお、本実施形態においては、機能水吐出時間T2は10秒である。
さらに、図6の時刻t7において機能水吐出時間T2が経過すると、図5のフローチャートにおける処理は、ステップS8からステップS10に移行する。ステップS10においては、コントローラ40は機能水用電磁弁30に信号を送り、これを閉弁させる。次いで、ステップS11においては、コントローラ40は電解槽38への通電を停止する。さらに、ステップS12においては、コントローラ40は、流量センサ29によって測定された流量の積算値をゼロにリセットし、図5に示すフローチャートの1回の処理を終了する。図5に示すフローチャートの処理終了後、第1の吐水部4aからの吐水が開始されると、再び図5のフローチャートの処理がステップS1から開始される。
次に、図5及び図7を参照して、コントローラ40による制御の他の例を説明する。
まず、図7の時刻t8において接近センサ18が被検知物を検知すると、図5に示すフローチャートの処理が開始され、流量センサ29によって測定された流量の積算が開始される(図5のステップS1)。次いで、図7の時刻t9において積算流量が所定の積算吐水量V1を超えると、図5に示すフローチャートにおける処理がステップS2からS3に移行する。さらに、図7の時刻t10において、接近センサ18が被検知物を検知しなくなると、第1の吐水部4aからの吐水が停止され、流量センサ29の測定値がゼロとなる。これにより、図5のフローチャートにおける処理がステップS3からS4に進み、時刻t10から待機時間の積算が開始される。時刻t10から積算が開始された待機時間は、ステップS4→S3→S4の処理が繰り返されている間、積算される。
次に、図7の時刻t11において、所定の待機時間T1が経過する前に(積算している待機時間がT1に到達する前に)、接近センサ18が被検知物を検知すると、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを開弁させるので、流量センサ29による測定流量がゼロではなくなる(吐水が開始される)。これにより、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS4→S3→S4を繰り返していた処理は、ステップS3→S5→S3を繰り返すようになる。ここで、ステップS5においては、積算している待機時間がリセットされるので、ステップS3→S5→S3が繰り返されている間(吐水が行われている間)は、待機時間は積算されない(積算値は増加しない)。
次に、図7の時刻t12において、接近センサ18が被検知物を検知しなくなると、コントローラ40は水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを閉弁させるので、流量センサ29による測定流量がゼロになる(吐水が停止される)。これにより、図5に示すフローチャートにおいて、ステップS3→S5→S3を繰り返していた処理は、ステップS4→S3→S4を繰り返すようになり、時刻t12からの待機時間の積算が開始される。さらに、待機時間の積算中に吐水が行われることなく、図7の時刻t13において所定の待機時間T1が経過すると、図5に示すフローチャートにおける処理がステップS4からS6に移行する。ステップS6以下の処理では、所定の機能水吐出時間T2(図7の時刻t13〜t14)に亘って第2の吐水部4bから電解水が噴霧され、図5に示すフローチャートの1回の処理を終了する。
このように、水道水の吐水量の積算値(積算流量)が所定の積算吐水量V1以上となった後(図7の時刻t9の後)、所定の待機時間T1の経過を待っている間(時刻t10〜)に、再び吐水が行われる(時刻t11〜)と、待機時間の積算値はリセットされ、その吐水が停止された後(時刻t12の後)、再び待機時間の積算がゼロから開始される(時刻t12〜)。ここで、待機中に行われた吐水(時刻t11〜t12)は、所定の積算吐水量V1未満の少量のものであるが、時刻t9において積算値が積算吐水量V1を既に超えているので、この間(時刻t11〜t12)の吐水量に関わらず、所定の待機時間T1の経過後(時刻t13の後)、電解水の噴霧が実行される(時刻t13〜t14)。
次に、図5及び図8を参照して、コントローラ40による制御の他の例を説明する。
まず、図8の時刻t15において接近センサ18が被検知物を検知すると、図5に示すフローチャートの処理が開始され、流量センサ29によって測定された流量の積算が開始される(図5のステップS1)。次いで、図8の時刻t16において積算流量が所定の積算吐水量V1を超えると、フローチャートにおける処理がステップS2からS3に移行し、時刻t17において、第1の吐水部4aからの吐水が停止されると、流量センサ29の測定値がゼロとなる。これにより、フローチャートにおける処理がステップS3からS4に進み、時刻t17から待機時間の積算が開始され、時刻t18において、所定の待機時間T1が経過する。
時刻t18において待機時間T1が経過すると、図5のフローチャートにおける処理がステップS4からS6に移行し、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧が開始される。この電解水の噴霧が実行されている間は、フローチャートにおいては、ステップS8→S9→S8の処理が繰り返される。電解水の噴霧は、噴霧開始から所定の機能水吐出時間T2継続させるものであるが、図8に示す例では、時刻t18における噴霧開始から機能水吐出時間T2が経過する前に、接近センサ18により被検知物が検知されている(図8の時刻t19)。被検知物が検知されると、第1の吐水部4aからの吐水が開始されるため(流量センサ≠0)、フローチャートにおける処理はステップS9からS13に移行する。
ステップS13において、コントローラ40は機能水用電磁弁30に信号を送り、これを閉弁させると共に、電解槽38への通電を停止する。これにより、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧が停止される。このように、電解水の噴霧中、機能水吐出時間T2が経過する前に、第1の吐水部4aからの吐水が開始されると、コントローラ40は、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧を停止させる。即ち、第1の吐水部4aからの吐水が行われている状態では、電解水を噴霧しても洗い流されてしまい、電解水が無駄になる。
ステップS13の後、図5のフローチャートにおいては、第1の吐水部4aからの吐水が停止されるまで、ステップS3→S5→S3の処理が繰り返される。次いで、図8の時刻t20において第1の吐水部4aからの吐水が停止されると、フローチャートにおける処理はステップS4に移行し、以後、所定の待機時間T1が経過するまでステップS4→S3→S4の処理が繰り返される。
次に、図8の時刻t21において待機時間T1が経過すると、フローチャートにおける処理はステップS6に移行し、第2の吐水部4bからの電解水の噴霧が開始される。さらに、時刻t22において機能水吐出時間T2が経過すると、電解水の噴霧が停止されると共に、吐水量の積算値がリセットされ、図5に示すフローチャートの1回の処理を終了する。
本発明の実施形態の洗面台1によれば、吐水センサである流量センサ29が第1の吐水部4aによる吐水に関する情報を取得し、この情報に基づいて電解水(機能水)の吐水、停止が切り換えられるので、第1の吐水部4aからの水道水の吐出状況に応じて、適切なタイミングで第2の吐水部4bから電解水を吐水させることができる。この結果、不要な状況で(例えば、図6の時刻t2〜t3の間)電解水が吐出されることによる電解水の浪費を抑制し、節水化を実現することができる。また、電解水の浪費が抑制されるので、電解水を生成するための電極等の消耗や、無駄な電力の消費を抑制することができる。
また、本実施形態の洗面台1によれば、流量センサ29によって検出された水道水の量が所定量以上になると、電解水の吐水が実行される(図6の時刻t6〜、図7の時刻t13〜、図8の時刻t18〜、t21〜)ので、例えば、歯ブラシを濡らす等の、極少量の吐水がある度に電解水の吐出が行われることがなくなるので、無駄な電解水の吐出を防止することができる。また、流量センサ29によって検出された水道水の量が所定量以上になれば、電解水の吐水が実行されるので、例えば、使用者の1回の歯磨きが終了したとき等、適切なタイミングで電解水を吐出することができ、節水を実現しながら、ボウル部や排水口における雑菌の繁殖を効果的に抑制することができる。
さらに、本実施形態の洗面台1によれば、前回の第2の吐水部4bからの吐水後に、第1の吐水部4aから吐出された水の総量が所定の積算吐水量V1以上になる(図6の時刻t4、図7の時刻t9、図8の時刻t16)と、第2の吐水部4bからの吐水が行われるので、前回の電解水の吐出で除菌又は殺菌した後、ある程度洗面台1が使用された後で電解水を吐出させることができ、適切な間隔でボウル部2を除菌又は殺菌することができる。
また、本実施形態の洗面台1によれば、第1の吐水部4aからの吐水が終了した後、第2の吐水部4bからの吐水が開始されるので、水道水が吐水されながら電解水も吐出されることがない。本実施形態によれば、電解水が薄められるのを防止することができ、少量の電解水でボウル部2を効果的に除菌又は殺菌することができる。
さらに、本実施形態の洗面台1によれば、第1の吐水部4aからの吐水の終了後、所定の待機時間T1の経過を待って第2の吐水部4bからの吐水が開始される(図6の時刻t6、図7の時刻t13、図8の時刻t18、t21)ので、使用者が洗面台1を使用している途中で、第1の吐水部4aからの吐水を停止している状態で電解水が吐出されてしまう確率を低くすることができ、電解水の浪費を防止することができる。また、待機時間中に第1の吐水部4aからの吐水が行われた場合(図7の時刻t11〜)には、その吐水が終了(図7の時刻t12)した後、待機時間T1が経過するのを待って電解水が吐出されるので、ボウル部2に吐水されていた水道水が、排水口2aから十分に排出された後、電解水を吐出することができ、排水口2aの近傍においても、電解水により十分に除菌又は殺菌を行うことができる。
また、本実施形態の洗面台1によれば、第1の吐水部4aからの積算流量が、一旦所定の積算吐水量V1以上となり(図7の時刻t9)、所定の待機時間T1の経過を待っている間に第1の吐水部4aから吐水が行われた(図7の時刻t11)場合には、この吐水の吐水量(図7の時刻t11〜t12における吐水量)が所定の積算吐水量V1未満であっても第2の吐水部4bからの吐水が実行される(図7の時刻t13〜)。このため、第2の吐水部4bから電解水を吐出する頻度が低下しすぎることがなく、電解水の浪費を防止しながら、効果的に雑菌の繁殖を抑制することができる。
さらに、本実施形態の洗面台1によれば、電解水の吐水中(図8の時刻t18〜)に水道水の吐水が行われた(図8の時刻t19)場合には、電解水の吐水が停止される(図8の時刻t19)ので、吐水中の電解水に水道水が混入し、殺菌又は除菌力が低下した状態で電解水が吐出されるのを防止することができ、電解水の浪費をさらに抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、吐水センサとして流量センサ29を使用し、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」として、第1の吐水部4aからの吐水量を使用していたが、他のセンサによる情報に基づいて機能水用電磁弁30を制御するように本発明を構成することもできる。例えば、第1の吐水部4aから水道水が吐出されている時間や、ボウル部2の排水口2aから排出される水道水の量を、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」として採用することもできる。即ち、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」の例としては、第1の吐水部4aからの吐水量や、第1の吐水部4aから水道水が吐出されている時間や、ボウル部2の排水口2aから排出される水道水の量などが挙げられる。コントローラ40は、第1の吐水部4aから吐出されている水が停止(止水)した際における、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」に基づいて、第2の吐水部4bから電解水を吐出させるか否かを判断する。
なお、水道水の吐出時間を「吐水に関する情報」として採用する場合には、水道水を吐出させている時間は接近センサ18によって取得されているので、接近センサ18を「吐水センサ」として機能させることができる。また、排水口2aから排出される水道水の量を「吐水に関する情報」として採用する場合には、ボウル部2からの排水管路内に流量を測定するセンサを設けておき、これを「吐水センサ」とすることができる。或いは、水道水が吐出されている時間から吐水量を推定し、推定された吐水量に基づいて機能水用電磁弁30を制御するように本発明を構成することもできる。
例えば、第1の吐水部4aの吐止水をスイッチによって操作できる洗面台の場合では、このスイッチを「吐水センサ」とすることができる。即ち、例えば、使用者によってスイッチが操作されること(開弁操作)で電気信号がコントローラー40に送信され、この電気信号によって、コントローラー40が水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを開弁させるとともに、使用者によって再度スイッチが操作されること(閉弁操作)で、再度電気信号がコントローラー40に送信され、この電気信号によって、コントローラー40が水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bを閉弁させるような洗面台であれば、開弁操作から閉弁操作までの時間を水道水の吐出時間として、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」とすることができる。
また、上述した実施形態においては、第1の吐水部4aからの吐水は、接近センサ18による被検知物の検出に基づいて自動的に行われていたが、使用者が手動で開閉弁等を操作して吐水、止水を切り換える手動式の水栓装置に本発明を適用することもできる。この場合においても、流量センサ29等を使用して、「第1の吐水部4aによる吐水に関する情報」を取得することができる。
さらに、上述した実施形態においては、第1の吐水部4aから吐出された水道水の量を積算し、この積算された吐水量が所定の積算吐水量V1以上となった場合に機能水の吐水を行っていたが、第1の吐水部4aからの1回の吐水量が所定の積算吐水量V1以上となった場合のみ機能水が吐水されるように本発明を構成することもできる。この場合には、水用電磁弁28a及び湯用電磁弁28bが開弁されてから閉弁されるまでの吐水量を流量センサ29で測定しておき、測定された吐水量が積算吐水量V1未満である場合には、測定値をリセット(流量カウントリセット)し、測定された吐水量が積算吐水量V1以上であった場合には、図5のフローチャートのステップS3以下を実行するようにコントローラ40を構成すればよい。
1 本発明の実施形態による洗面台
2 ボウル部
2a 排水口
4 水栓装置ユニット
4a 第1の吐水部
4b 第2の吐水部
6 下部キャビネット
8 上部キャビネット
10 流調・温調バルブ
10a 操作レバー
12 操作スイッチ
14 タッチスイッチ
16 照明用LED
18 接近センサ
20a 給水管
20b 給湯管
22a 止水栓
22b 止水栓
24a フィルタ
24b フィルタ
28a 水用電磁弁
28b 湯用電磁弁
29 流量センサ(吐水センサ)
30 機能水用電磁弁(電磁弁)
32 調圧弁
34 安全弁
36 逆止弁
38 電解槽
40 コントローラ(制御部)
42 AC電源

Claims (7)

  1. 水道水及び除菌作用を有する機能水を吐出可能な洗面台であって、
    排水口を有するボウル部と、
    このボウル部に水道水を吐出させるための第1の吐水部と、
    上記ボウル部に除菌作用を有する機能水を吐出させるための第2の吐水部と、
    この第2の吐水部からの吐水、止水を切り換えるための電磁弁と、
    上記第1の吐水部による吐水に関する情報を取得するための吐水センサと、
    この吐水センサにより取得された情報に基づいて、上記電磁弁を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする洗面台。
  2. 上記吐水センサは、上記第1の吐水部から吐出される水道水の量を検出可能に構成され、上記制御部は、上記吐水センサによって検出された水道水の量が所定量以上になると、上記電磁弁を制御して、上記第2の吐水部からの吐水を実行する請求項1記載の洗面台。
  3. 上記制御部は、上記第2の吐水部からの前回の吐水が終了した後、上記第1の吐水部から吐出された水の総量が所定の積算吐水量以上になると、上記第2の吐水部からの吐水を実行する請求項2記載の洗面台。
  4. 上記制御部は、上記第1の吐水部からの吐水が終了した後、上記第2の吐水部からの吐水を開始させる請求項2又は3に記載の洗面台。
  5. 上記制御部は、上記第1の吐水部からの吐水の終了後、所定の待機時間の経過を待って上記第2の吐水部からの吐水を開始させるように構成され、上記待機時間の経過前に、上記第1の吐水部による吐水が行われた場合には、上記制御部は、この吐水が終了した後、上記待機時間が経過するのを待って、上記第2の吐水部からの吐水を開始させる請求項4記載の洗面台。
  6. 上記制御部は、上記待機時間中に上記第1の吐水部による吐水が行われた場合には、この吐水における吐水量が上記所定の積算吐水量未満であっても、吐水終了後、上記第2の吐水部からの吐水を開始させる請求項5記載の洗面台。
  7. 上記制御部は、上記第2の吐水部からの機能水の吐水中に、上記第1の吐水部からの吐水が行われた場合には、上記第2の吐水部からの吐水を停止させる請求項1乃至6の何れか1項に記載の洗面台。
JP2016221703A 2016-11-14 2016-11-14 洗面台 Active JP6963203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221703A JP6963203B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 洗面台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221703A JP6963203B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 洗面台

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018078950A true JP2018078950A (ja) 2018-05-24
JP6963203B2 JP6963203B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=62196948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221703A Active JP6963203B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 洗面台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6963203B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1028721A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Toto Ltd 水周り設備洗浄装置及びその洗浄方法
JP2000355966A (ja) * 1999-04-15 2000-12-26 Toto Ltd 便器殺菌装置
JP2008289981A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Toto Ltd 殺菌水生成システム
US20140352799A1 (en) * 2011-12-06 2014-12-04 Masco Corporation Of Indiana Ozone distribution in a faucet
WO2016088586A1 (ja) * 2014-12-02 2016-06-09 Toto株式会社 自動水栓装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1028721A (ja) * 1996-07-17 1998-02-03 Toto Ltd 水周り設備洗浄装置及びその洗浄方法
JP2000355966A (ja) * 1999-04-15 2000-12-26 Toto Ltd 便器殺菌装置
JP2008289981A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Toto Ltd 殺菌水生成システム
US20140352799A1 (en) * 2011-12-06 2014-12-04 Masco Corporation Of Indiana Ozone distribution in a faucet
WO2016088586A1 (ja) * 2014-12-02 2016-06-09 Toto株式会社 自動水栓装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6963203B2 (ja) 2021-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10273668B2 (en) Automatic water faucet device
US10060107B2 (en) Water faucet device
JP2012082615A (ja) 衛生洗浄装置
JP7029103B2 (ja) 洗面台
CN108071137B (zh) 洗面台
JP2012067442A (ja) 衛生洗浄装置
JP6826312B2 (ja) 洗面台
JP6497504B2 (ja) 自動水栓装置
JP2009172079A (ja) 浴槽洗浄装置
JP6918285B2 (ja) 吐水装置
JP6963203B2 (ja) 洗面台
JP6826311B2 (ja) 洗面台
JP6601604B2 (ja) 自動水栓装置
JPH10328668A (ja) 電解水又は殺菌水供給装置
JP5954681B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP6607523B2 (ja) 吐水装置
JP6607340B2 (ja) 自動水栓装置
JP2022136355A (ja) 水栓装置
JP6832570B2 (ja) 便器装置
JP7015446B2 (ja) 洗面台
JP6694580B2 (ja) 水栓装置
JP2003052556A (ja) オゾン水自動手洗装置
JP6988564B2 (ja) 電解水吐水装置
JP6610857B2 (ja) 吐水装置
JP2017082474A (ja) 水栓装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170427

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210928

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6963203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150