JP2018078759A - 振動波モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化したリニア駆動型振動波モータを提供する。【解決手段】振動板102と圧電素子103から構成される振動子101と、振動子101と相対移動可能に支持される摺動部材120と、振動子101と摺動部材120とを圧接させる加圧部材106と、を有し、圧電素子103と加圧部材106とは、振動子101の振動の節の位置に設けられる係合部により振動子101が加圧部材106に保持され、係合部は圧電素子103の表裏を導通している振動波モータ。【選択図】 図2

Description

本発明は、光学機器などに適用される振動波モータ、特にリニア駆動型の振動波モータに関するものである。
従来のリニア駆動型の超音波モータとして、超音波域の周期的な振動を発生する振動子とこれに圧接した摺動部材とを相対移動させる技術が知られている。特許文献1及び特許文献2に示す超音波モータは、振動板と圧電素子からなる振動子と、摺動部材であるスライダとを、加圧バネで互いに圧接して構成されている。圧電素子に高周波電圧を印加して振動子を振動させることで、振動子とスライダが相対移動し、可動部である光学レンズを駆動している。
特開2014−183724号公報 特開2015−126692号公報
特許文献1に記載の超音波モータは、振動子を基台により保持する構成となっており、構造が複雑であって装置が大型化している。一方、特許文献2に記載の超音波モータは、駆動方向である長軸方向に振動板を延長して被接合部を形成し、被接合部が固定された連結部材を介して振動子を保持する構成となっており、振動子が駆動方向に大きく、装置が大型化している。
そこで本発明の目的は、振動子を小型化したリニア駆動型振動波モータを提供することである。
上記目的を達成するために本発明では、振動波モータが振動板と圧電素子とから構成される振動子と、振動子と相対移動可能に支持される摺動部材と、振動子と摺動部材とを圧接させる加圧部材と、を有し、圧電素子と加圧部材とは、振動子の振動の節の位置に設けられる係合部により振動子が加圧部材に保持され、係合部は圧電素子の表裏を導通していることを特徴とする。
本発明によれば、振動子を小型化したリニア駆動型振動波モータを提供することができる。
(A)本発明の実施例1に係る振動波モータの振動子ユニット100の平面図である。(B)〜(E)同断面図である。 (A)、(B)本発明の実施例1に係る振動波モータの振動子ユニット100の分解斜視図である。 (A)本発明の実施例1に係る振動波モータの平面図である。(B)同断面図である。(C)従来例の超音波モータの平面図である。(D)同断面図である。 本発明の実施例1に係る振動波モータの振動子101の振動モードを示す図である。 本発明の実施例2に係る振動波モータの振動子201の平面図である。 本発明の変形例の振動波モータの振動子ユニット300を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る振動波モータ(超音波モータ)について説明する。図1(A)は、振動波モータの振動子ユニット100の平面図、図1(B)は、図1(A)の断面線IB−IBにおける断面図、図1(C)は、図1(A)の断面線IC−ICにおける断面図である。図1(D)は、図1(B)の断面線ID−IDにおける断面図、図1(E)は、図1(B)の断面線IE−IEにおける断面図である。図2(A)、(B)は、いずれも振動子ユニット100の分解斜視図である。図3(A)は、振動波モータの平面図、図3(B)は図3(A)の断面線IIIB−IIIBにおける断面図である。
図3(A)における、スライダ120と振動子ユニット100とが相対移動する方向をX方向、振動子101がスライダ120に押圧される方向をZ方向、X方向、Z方向のいずれにも直交する方向をY方向と定義する。本発明の振動波モータのスライダ120と振動子ユニット100とは、Z方向において互いに対向し、X方向において相対移動可能となるように、不図示の支持部材により支持されている。スライダ120は、直方体形状をしており、請求項中の摺動部材に相当する。
次に図2(A)を参照して、振動子ユニット100の構成について説明する。振動板102は、略長方形の平板形状をしており、一方の面に2つの圧接部102a、圧接部102bが形成されている。圧電素子103は、略長方形の平板形状をしており、振動板102の2つの圧接部102a、圧接部102bが形成されている面とは反対の面に、接着剤によって固着されている。そして、振動板102と圧電素子103とにより振動子101が構成されている。振動板102に固着される圧電素子103の面には、GND電極103gがその全面に形成され、反対側の面には図2(A)に示すように、第1電極103d、第2電極103e及び第3電極103fが形成されている。
FPC(フレキシブルプリント基板)104は、圧電素子103の第1電極103d、第2電極103e及び第3電極103fをそれぞれ外部の回路に導通させている。FPC104には、Z方向に貫通する略円形の孔104aが形成されている。なおFPC104は、請求項中の接続部材に相当する。
外部の回路から圧電素子103に高周波電圧が印加されると、振動板102が長軸方向及び短軸方向にそれぞれ共振を起こす。すなわち、高周波電圧の印加によって振動子101は、超音波域の周波数の振動(超音波振動)を起こすように構成されている。その結果、図1(B)において矢印Sa、Sbで示すように、振動板102に形成された圧接部102a、圧接部102bの先端が楕円運動を起こす。本発明の実施形態では、GND電極103gと第1電極103d、及びGND電極103gと第2電極103eの間に、それぞれ高周波電圧を印加する。圧電素子103に印加する高周波電圧の周波数や位相を変えることで、楕円運動の回転方向や楕円比を適宜変化させて所望の動きを発生させることができる。圧接部102a、圧接部102bは、スライダ120と摩擦接触しており、前述の楕円運動によって、振動板102とスライダ120とをX方向に相対的に移動させる駆動力が発生する。
弾性部材105は、略長方形の平板形状をしているとともに、均一な厚さを有するシート状の弾性体から構成され、後述の加圧板106により、振動子101に加えられる加圧力を全面均一にする作用・機能を有する。弾性部材105には、Z方向に貫通する略円形の孔105a、孔105bが形成されている。
加圧板106は、略長方形の平板形状をしており、圧電素子103を押圧保持するとともに、FPC104と弾性部材105とが加圧板106と圧電素子103の間に挟み込まれるように構成されている。加圧板106には、圧電素子103に向かってZ方向に延出する軸106a、軸106b及び反対方向に向かって延出する円筒形状の軸106c、軸106dが形成されている。なお加圧板106は、請求項中の加圧部材に相当する。
振動子ホルダ107には、Z方向に貫通しX方向に長い長孔107a、長孔107bが形成されており、加圧板106の軸106c、軸106dがそれぞれ挿入される。長孔107a、長孔107bと、軸106c、軸106dとは、それぞれY方向に微小のすきまを持たせて嵌合している。したがって、加圧板106は、振動子ホルダ107に対してX方向、Z方向への移動が可能である一方、Y方向への並進が規制されている。振動子ホルダ107には、加圧板106と対向する面にZ方向にくぼんだ凹部107c、凹部107dが形成されている。凹部107c、凹部107dには、後述の第1シャフト110a、第2シャフト110bと後述の板バネ111が配置される。
振動子ホルダ107と加圧バネ保持部材108との間には、加圧バネ109が挟持され、振動子ホルダ107は、加圧バネ109の一方の端部を支持し、加圧バネ保持部材108は、加圧バネ109の他方の端部を支持する。加圧バネ保持部材108に形成された軸部108aは、加圧バネ109の内部にはまり込む。この構成により、加圧バネ109は、振動子ホルダ107と加圧バネ保持部材108との間に安定して挟持される。
振動子ホルダ107と加圧バネ保持部材108との間に配置される加圧バネ109は、加圧方向であるZ方向において、伸縮自在となるように構成されており、加圧板106は加圧バネ保持部材108を介して加圧バネ109によりZ方向に付勢される。さらに加圧板106は、弾性部材105を介して圧電素子103と振動板102とをZ方向に付勢することにより、圧接部102a、圧接部102bがスライダ120に圧接される。すなわち、加圧部材であるところの加圧板106は、振動子101をスライダ120と圧接させている。結果として、前述した圧接部102a、圧接部102bの楕円運動を、摩擦力を介して、スライダ120にX方向の駆動力として作用させることができる。
第1シャフト110a、第2シャフト110bは、いずれもY方向に延出する円筒形状のシャフトである。板バネ111は弾性の特性を有し、中央が屈曲した平板形状をしている。第1シャフト110aは、振動子ホルダ107の凹部107cの側面と加圧板106の側面とによってX方向に狭持されており、加圧バネ109の加圧方向であるZ方向に転動して移動可能である。一方、第2シャフト110bと板バネ111とは、凹部107dの側面と加圧板106の側面によってX方向に狭持されている。第2シャフト110bは、加圧バネ109の加圧方向であるZ方向に転動して移動可能である。第1シャフト110a、第2シャフト110bは、ともに加圧板106をX方向にその両側から挟みこむように設けられている。
板バネ111により、図1(B)中の矢印で示す方向に付勢力Fが発生し、第2シャフト110bを介して加圧板106が付勢される。したがって、加圧板106、振動子ホルダ107、第2シャフト110b、板バネ111の各部材間におけるX方向のガタを無くすことが可能である。結果として、振動板102とスライダ120との間で発生したX方向の駆動力は、振動板102と一体に固着された圧電素子103、圧電素子103を保持する加圧板106、加圧板106とガタの無い振動子ホルダ107へと伝達される。そして、X方向の駆動力は、スライダ120と振動子ユニット100とをX方向に相対移動させる。また、第1シャフト110a及び第2シャフト110bの転動により、加圧板106と振動子ホルダ107とが加圧方向であるZ方向に低摩擦で相対移動することが可能である。
本発明の実施形態における振動波モータでは、圧電素子103と加圧板106とが振動子101の振動の節の位置に設けられた係合部により係合し、当該係合により振動子101が加圧板106に係合保持される。さらに係合部は、圧電素子103の表裏を導通する特性を備えている。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について図2(A)、(B)を用いて説明する。圧電素子103には、振動子101の超音波振動の節の位置であって、Z方向に貫通する略円形の孔103a、孔103bが形成されている。また、加圧板106には、圧電素子103に向かってZ方向に延出する軸106a、軸106bが形成されている。孔103aに軸106aが、孔103bに軸106bがそれぞれ挿入されて、圧電素子103と加圧板106とが係合することにより、振動子101が加圧板106に保持される構成となっている。これら孔103aと軸106a、孔103bと軸106bがそれぞれ係合部を形成する。
圧電素子103に設けられた孔103aは、圧電素子103に配置されたGND電極103g(例えば裏面)と第3電極103f(例えば表面)とを貫通している。孔103aの内壁には、GND電極103gと第3電極103fに電気的に接続された導電材料からなる導電部103cが形成されており、孔103aはいわゆる両面スルーホールとして機能している。すなわち、孔103aに備えられた導電部103cにより、圧電素子103の表裏に配置されるGND電極103gと第3電極103fとは、電気的に導通している。
加圧板106の一方の軸106aは、円形断面をもつ円筒形状の軸形状をしており、他方の軸106bは円形断面に対してY方向の上下の2つの対峙する円弧がカットされた断面、いわゆるダブルDカット形状の断面をもつ軸形状をしている。軸106aは、弾性部材105の孔105aと、FPC104の孔104aと、圧電素子103の孔103aに挿入されている。また、軸106bは、弾性部材105の孔105bと、圧電素子103の孔103bに挿入されている。さらに、軸106a及び軸106bは、圧電素子103から振動板102の方向に突出しない構成であるため、振動板102に接触することはない。
ここで、軸106aと孔103aとは、微小のすきまを有して嵌合することにより、軸106aに対する圧電素子103のX方向またはY方向の並進が規制されている。また、同様に軸106bと孔103bとは、X方向に微小のすきまを有して嵌合することにより、圧電素子103の軸106aを中心とした回転が規制されている。結果として、振動板102とスライダ120との間で発生したX方向の駆動力は、振動板102と一体に固着された圧電素子103を介して加圧板106に伝達される。なお、軸106a、軸106bは、請求項中の保持部に相当する。
次に、本発明の特徴及び効果について説明する。ここで、従来例である特許文献1に記載された超音波モータと本実施例1の振動波モータとを比較して、その両者における構成の相違及び本実施例1の振動波モータが備える特徴及び優れた効果について説明する。まず、本実施例1における振動波モータの振動板102は、上記のように圧電素子103に固定され、圧電素子103に設けられた孔103a、孔103bによって振動子101は加圧板106に保持されている。さらに、孔103aに備えられた導電部103cにより、圧電素子103の表裏に配置されるGND電極103gと第3電極103fとは、電気的に導通している。
図3(C)は従来例の超音波モータの平面図、図3(D)は図3(C)の断面線IIID−IIIDにおける断面図である。従来例の超音波モータの振動板には、X方向の両端からX方向に延出する被接合部Cが形成されている。被接合部Cは、振動板の振動を阻害しないように、本体に対して剛性の低い腕を有している。被接合部CにはZ方向に貫通しX方向に長い長孔が形成されている。そして、振動板は基台Bに保持されており、基台Bには、中央にZ方向に貫通する空間が形成されており、振動子支持部材が挿入されてY方向の移動が規制されている。基台Bには、振動板に向かってZ方向に突出する軸が二つ形成されており、それぞれ被接合部Cの長孔に挿入されている。軸と長孔とが接着剤によって共に固着されることにより、振動板と基台とは一体化し固定される。基台Bには、振動子支持部材と対向する面にZ方向にくぼんだ凹部が形成されている。
転動部材である一方のコロ軸は、凹部の側面と振動子支持部材の側面によってX方向に狭持されている。他方のコロ軸と板バネは、凹部の側面と振動子支持部材の側面によってX方向に狭持されている。板バネにより、他方のコロ軸を介して振動子支持部材が付勢され、基台B、振動子支持部材、コロ軸、板バネの各部材間におけるX方向のガタを無くしている。
また、従来例の超音波モータでは、圧電素子側面に圧電素子の表裏面を連結する折り返し電極が形成されている。折り返し電極は、圧電素子の端面のエッジに沿って印刷などにより形成されるため端面に印刷が転写されず、導通しないおそれがある。さらに、折り返し電極は、露出しているため外部からの接触などによって破損し、導通しないおそれがある。
従来例の超音波モータは、上記のように基台Bを介して振動子ホルダに振動板を固定しているため、Y方向の大きさは、図3(C)に示すようにW2となる。一方、本実施例1における振動波モータの振動子ユニット100のY方向の大きさは、図3(A)に示すようにW1である。すなわち、従来例の超音波モータは、本実施例1の振動波モータと比較してY方向に大きく、W2>W1となっている。
本実施例1における振動波モータは、圧電素子103に設けられた孔103a、孔103bによって振動子101が保持されているため、振動子ユニット100の長さはX方向に短い。図3(B)において、振動子ホルダ107のX方向の長さをLaとすると、振動子ユニット100のX方向の長さL1を以下の式で表すことができる。
L1=La
一方、図3(D)において、従来例の超音波モータでは、上記の振動子ホルダ107のX方向の長さLaに、2つの被接合部Cが振動子ホルダ107からX方向に突出する長さLcを加えたX方向の長さL2を以下の式で表すことができる。
L2=La+2×Lc
従来例の超音波モータは、振動板からX方向に2つの被接合部Cが延出しているため、X方向に大きい。また、基台Bを有しているため、Y方向にも大きい。一方、本実施例1における振動波モータでは、圧電素子103に設けられた孔103a、孔103bによって振動子101を保持されている。また、振動子ホルダ107に凹部107c、凹部107dが形成されており、振動板102が第1シャフト110a、第2シャフト110bと板バネ111を介して保持されており、本実施例1における振動波モータは上記のような基台Bを必要としない。
したがって、本実施例1における振動波モータでは、可動部である振動子ユニット100のX方向の長さ及びY方向の長さを小さくすることができ、駆動方向だけでなく全体的に小型化することが可能である。また、部品点数を削減することができ、かつ低コスト化が可能なリニア駆動型振動波モータを提供することができる。
さらに、従来例の超音波モータでは、圧電素子103の側面にGND電極103gと第3電極103fとを連結する折り返し電極が形成されている。一方、本実施例1における振動波モータでは、GND電極103gと第3電極103fとを圧電素子103の内部に形成された孔103a及び導電部103cによって連結している。したがって、本実施例1における振動波モータでは、電極の構成において、外部からの接触などによって導通しなくなるおそれを低減できるとともに、信頼性が向上した小型化したリニア駆動型振動波モータを提供することができる。
次に、本実施例1の振動波モータの振動子101の振動モードと孔103a、孔103bとの関係について説明する。図4は、本実施例1における振動子101の振動モードを示す図であって、振動子101の平面図、振動子101のX−X断面及びY−Y断面における各振動モード(i)〜(iv)を示す。圧電素子103に外部の回路から所定の高周波電圧が印加されると、振動子101が図4の振動モード(i)、(ii)、(iii)、(iv)の順で振動し、以降この振動が繰り返される。実線のX2及びX4は、長軸方向であるX方向の振動の腹の位置を示し、2点鎖線のX1、X3、X5は、長軸方向であるX方向の振動の節の位置を示す。実線のY2は、短軸方向であるY方向の振動の腹の位置を示し、2点鎖線のY1、Y3は、短軸方向であるY方向の振動の節の位置を示す。
本実施例1では、振動子101が保持される一方の孔103aは、X方向の振動の節の位置であるX3と、Y方向の振動の節の位置であるY1の交点に設けられている(X3,Y1)。同様に、振動子101が保持される他方の孔103bは、X方向の振動の節の位置であるX3と、Y方向の振動の節の位置であるY3の交点に設けられている(X3,Y3)。図4を参照すると、孔103a、孔103bが位置するX方向の振動の節とY方向の振動の節の交点(X3,Y1)、(X3,Y3)は、振動子101が各振動モード(i)〜(iv)で振動しても変位が発生しない。すなわち、振動子101が保持される孔103a、孔103bは、振動の節の位置に設けられているため、相手部品である加圧板106の軸106a、軸106bに対して相対移動しない。
したがって、振動の節の位置で振動子101を保持する本実施例1の構成では、係合部において振動による変位が発生しないため、係合部の摩擦が発生しない。結果として、係合保持による振動子101の振動の阻害は防止されるとともに、振動波モータの出力の低減も防止される。
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2に係る振動波モータの振動子201を示す平面図である。本実施例2では、振動子201が保持される一方の孔203aは、X方向の振動の節の位置であるX1と、Y方向の振動の節の位置であるY1の交点に設けられている(X1,Y1)。同様に振動子201が保持される他方の孔203bは、X方向の振動の節の位置であるX5と、Y方向の振動の節の位置であるY3との交点に設けられている(X5,Y3)。本実施例2においても、振動子201が保持される孔203a、孔203bは、振動の節の位置に設けられているため、相手部品である加圧板206の軸206a、軸206bに対して相対移動しない。
したがって、振動子201を振動の節の位置で保持する本実施例2の構成では、係合部において振動による変位が発生しないため、係合部の摩擦が発生しない。結果として、係合保持による振動子201の振動の阻害は防止されるとともに、振動波モータの出力の低減も防止される。さらに、振動子201が保持される孔203a、203bの距離Lを大きくすることができるため、加圧板206に対する圧電素子203の位置決め精度を向上させることができる。
(変形例)
図6(A)は、本発明の変形例に係る振動波モータの振動子ユニット300を示す断面図であって、図1(C)に相当する断面図である。図6(B)は、図6(A)の軸306a付近を拡大した部分拡大図である。軸306b(不図示)についても同様であるので、符号を括弧で示す。本変形例では、加圧板306の軸306a、軸306bの両方が截頭錐体の形状になっており、弾性部材305を変形させながら加圧板306をZ方向に加圧することで、軸306a、軸306bが孔303a、孔303bにすきま無く挿入されている。したがって、加圧板306と圧電素子303との間のガタを無くし、位置決め精度を向上させることができる。以上説明したように、本変形例では、位置決め制度が向上した、小型化したリニア駆動型振動波モータを提供することができる。
なお、本発明の構成は、上記各実施例に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
101 振動子
120 スライダ(摺動部材)
102 振動板
103 圧電素子
103a、103b 孔(係合部)
103c 導電部
104 FPC(接続部材)
104a 孔
105 弾性部材
105a、105b 孔
106 加圧板(加圧部材)
106a、106b 軸(保持部)

Claims (8)

  1. 振動板と圧電素子とから構成される振動子と、
    前記振動子と相対移動可能に支持される摺動部材と、
    前記振動子と前記摺動部材とを圧接させる加圧部材と、
    を有し、
    前記圧電素子と前記加圧部材とは、前記振動子の振動の節の位置に設けられる係合部により前記振動子が前記加圧部材に保持され、前記係合部は前記圧電素子の表裏を導通していることを特徴とする振動波モータ。
  2. 前記係合部は、前記圧電素子に備えられた孔と、前記加圧部材に設けられた保持部とにより構成され、前記孔に前記保持部が挿入し前記振動子を保持することを特徴とする、請求項1に記載の振動波モータ。
  3. 前記保持部は、円筒形状の軸と、円筒形状の断面における対峙する2つの円弧をカットしたダブルDカット形状を有する筒形状の軸とにより構成することを特徴とする、請求項2に記載の振動波モータ。
  4. 前記孔は、前記圧電素子の表裏を電気的に導通する導電部を構成することを特徴とする、請求項2又は3に記載の振動波モータ。
  5. 前記加圧部材は、加圧板であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  6. 弾性部材と、
    前記圧電素子の電極と外部の回路とを導通させる接続部材と、
    をさらに有し、
    前記加圧部材は、前記接続部材と前記弾性部材のうち少なくとも一方を挟んで、前記圧電素子を押圧することを特徴とする、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の振動波モータ。
  7. 前記接続部材と前記弾性部材のうち少なくとも一方は、前記保持部が挿入される孔が形成されることを特徴とする、請求項6に記載の振動波モータ。
  8. 前記振動波モータは、超音波域の周波数の振動をする超音波モータであることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の振動波モータ。
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